(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の端板は、第1の端及び第2の端を備え、前記第1の端は、一対の第1の端傾斜部分を備え、前記第2の端は、一対の第2の端傾斜部分を備える、請求項1に記載の移植可能なシステム。
前記第1の端板は、第1の中央傾斜部を有する第1の側部と、第2の中央傾斜部を有する第2の側部と、を備え、前記第1の中央傾斜部及び第2の中央傾斜部は、前記一対の第1の端傾斜部分と前記第2の端傾斜部分との間に位置している、請求項4に記載の移植可能なシステム。
前記拡張可能なデバイスは、ノーズ部をさらに備え、前記ノーズ部は、前記第1の端板の前記第1の端傾斜部分と係合する一対のノーズ傾斜部を備える、請求項6に記載の移植可能なシステム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の好ましい実施形態(複数可)の説明は、本質的に単なる例示であり、決して、本発明、その用途、または使用を制限することを企図するものではない。
【0011】
脊椎固定は、典型的には、変性した椎間板材料の運動によって引き起こされる疼痛を取り除くために用いられる。固定が成功すると、固定デバイスは、椎間板腔内に永久的に固定される。
図1を見ると、隣接する椎体2と3との間に拡張可能な固定デバイス10の例示的な一実施形態が示される。固定デバイス10は、隣接する椎体2及び3の端板4及び5に係合し、設置された位置で、正常な椎間板の間隔を維持して脊椎の安定性を回復し、それによって椎間固定を促進する。拡張可能な固定デバイス10は、チタン、ステンレススチール、チタン合金、非チタン金属合金、ポリマー材料、プラスチック、プラスチック複合体、PEEK、セラミック、及び弾性材料を含む多くの材料から製造することができる。一実施形態において、拡張可能な固定デバイス10は、隣接する椎体2と3の間で、内視鏡管を通って椎間板腔内に配置されるように構成することができる。
【0012】
例示的な一実施形態において、椎間固定をさらに助長及び促進するために、移植骨または同様の骨成長誘導材料を固定デバイス10の周囲及び中に導入することができる。固定デバイス10は、一実施形態において、固定デバイスを通る及び固定デバイスの周囲の骨の成長を助長するために、移植骨または同様の骨成長誘導材料で充填されていることが好ましい。そのような移植骨は、固定デバイスの移植の前、後、または間に、隣接する椎体の端板間に充填されてもよい。
【0013】
図2〜7を参照すると、固定デバイス10の一実施形態が示される。例示的な一実施形態において、固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、及び駆動傾斜部260を含む。一実施形態において、拡張可能な固定デバイス10は、隣接する椎体2と3の間で、内視鏡管を通って椎間板腔内に配置されるように構成することができる。固定デバイス10の1つ以上の構成要素は、内視鏡管を通した配置を促進する貫通孔等の特徴部を含んでもよい。一実施形態において、固定デバイス10の構成要素は、椎間板腔内における固定デバイス10の組み立てによって内視鏡管を通して配置される。
【0014】
以下の考察は、第2の端板16に関連するが、本発明の実施形態において、第2の端板16は第1の端板14と実質的に同一であるため、該考察は、第1の端板14にも等しく適用されることを理解されたい。次に
図2〜7、及び10を参照すると、例示的な一実施形態において、第2の端板16は、第1の端39及び第2の端41を有する。図示された実施形態において、第2の端板16は、第1の端39と第2の端41を接続する上面40と、第1の端39と第2の端41を接続する下面42とをさらに備える。一実施形態において、第2の端板16は、
図11に見られるように、貫通開口44をさらに備える。貫通開口44は、例示的な一実施形態において、移植骨または同様の骨成長誘導材料を受容し、さらに移植骨または同様の骨成長誘導材料が中央傾斜部18の中央開口内に充填されることを可能にするようにサイズ決定される。
【0015】
図7及び10において最もよく分かるように、一実施形態において、下面42は、下面42の少なくとも一部に沿って延在する少なくとも1つの延在部46を含む。例示的な一実施形態において、延在部46は、下面42の中心に沿うことを含む下面42の相当な部分に沿って延在することができる。図示された実施形態において、延在部46は、略凹状面47を含む。例えば、デバイス10が非拡張構成にあるとき、凹状面47は、第1の端板14の対応する凹状面47(図示せず)とともに貫通孔を形成することができる。別の例示的な実施形態において、延在部46は、少なくとも1つの傾斜面48を含む。別の例示的な実施形態において、2つの傾斜面48、50が存在し、第1の傾斜面48は第1の端39に対向し、第2の傾斜面は第2の端41に対向する。一実施形態において、第1の傾斜面48は、第1の端39に近接していてもよく、第2の傾斜面50は、第2の端41に近接していてもよい。傾斜面48、50の勾配は、互いと等しくてもよいか、または異なっていてもよいことが企図される。傾斜面48、50の勾配を変化させることの効果については後に記載する。
【0016】
一実施形態において、延在部46は、拡張可能な固定デバイス10が拡張位置にあるときに端板16を固定するための特徴部を含むことができる。一実施形態において、延在部46は、延在部の側方51から延在する1つ以上の突起部49を含む。図示された実施形態において、側方51の各々から延在する2つの突起部49が存在し、側面53の各々において、各端の下部から突起部49のうちの一方が延在する。後により詳細に記載されるように、突起部49は、中央傾斜部18に係合し、デバイス10が拡張位置にあるときに、端板16の縦方向の運動を防止及び/または制限するように形成することができる。
【0017】
図2〜5に図示されるように、一実施形態において、第2の端板16の上面40は、端板16の上面40が隣接する椎体2に係合できるように平坦かつ略平面状である。代替として、
図15に示されるように、上面40は、隣接する椎体2とのより程度の高いまたは程度の低い係合を可能にするように、凸状にまたは凹状に湾曲していてもよい。また、上面40は、略平面状であってもよいが、略直線状の傾斜面または湾曲した傾斜面を含むことも企図される。傾斜面は、前弯様式において隣接する椎体2との係合を可能にする。図示されてはいないが、例示的な一実施形態において、上面40は、隣接する椎体を把持する際に補助となるテクスチャリングを含む。以下に限定されるわけではないが、テクスチャリングは、歯、隆起、摩擦増加要素、竜骨、または把持もしくはてこ状の突出部を含むことができる。
【0018】
ここで
図2〜8を参照すると、例示的な一実施形態において、中央傾斜部18は、第1の端20、第2の端22、第1の端20と第2の端22を接続する第1の側部24、及び中央傾斜部12の対向する側で第1の端20と第2の端22を接続する第2の側部26(
図5上で最もよく分かる)を有する。例示的な一実施形態において、第1の側部24及び第2の側部26は湾曲していてもよい。中央傾斜部18は、第1の端板14の少なくとも一部を受容するようにサイズ決定される下方端28と、第2の端板16の少なくとも一部を受容するようにサイズ決定される上方端30とをさらに含む。
【0019】
中央傾斜部18の第1の端20は、例示的な一実施形態において、開口32を含む。開口32は、1つ以上の実施形態に従って内視鏡管を受容するように構成することができる。中央傾斜部18の第1の端20は、例示的な一実施形態において、少なくとも1つの角度付きの面33を含むが、複数の角度付きの面を含むことができる。角度付きの面33は、固定デバイス10が椎間腔内に挿入されたときに、隣接する椎体を延伸する役割を果たすことができる。
【0020】
中央傾斜部18の第2の端22は、例示的な一実施形態において、開口36を含む。開口36は、中央傾斜部18の第2の端22から中央傾斜部18の中央ガイド部37内に延在する。
【0021】
一実施形態において、中央傾斜部18は、1つ以上の傾斜面33をさらに含む。
図8において最もよく分かるように、1つ以上の傾斜面33は、第1の側部24と第2の側部26との間、及び中央ガイド部37と第2の端22との間に位置する。一実施形態において、1つ以上の傾斜面33は、中央傾斜部18の第2の端22に対向する。一実施形態において、中央傾斜部18は、2つの傾斜面33を含み、傾斜面33のうちの一方には上向きに勾配が付けられており、傾斜面33のうちの他方には下向きに勾配が付けられている。中央傾斜部の傾斜面33は、第1及び第2の端板14、16の各々の傾斜面48に係合するように構成及び寸法決定することができる。
【0022】
以下の考察は、中央傾斜部18の第2の側部26に関連するが、本発明の実施形態において、該考察は、第1の側部24にも等しく適用されることを理解されたい。図示された実施形態において、第2の側部26は、内部表面27を含む。一実施形態において、第2の側部26は、下方ガイド部35、中央ガイド部37、及び上方ガイド部38をさらに含む。図示された実施形態において、下方ガイド部35、中央ガイド部37、及び上方ガイド部38は、内部表面27から出て第2の端22から1つ以上の傾斜面31まで延在する。図示された実施形態において、中央傾斜部18の第2の端22は、1つ以上のガイド部38をさらに含む。ガイド部38は、中央傾斜部18に対する第1及び第2の端板14、16の平行運動を誘導する役割を果たすことができる。例えば、第2の端板16上の突起部49は、中央ガイド部37と上方ガイド部38との間に受容されるようにサイズ決定されてもよい。第1の端板16の突起部49は、中央ガイド部37と下方ガイド部35との間に受容されるようにサイズ決定されてもよい。第1のスロット29は、上方ガイド部38の中央に近接して形成されてもよい。第2のスロット31は、上方ガイド部38の端と1つ以上の傾斜面33との間に形成されてもよい。突起部49は、デバイス10が拡張位置にあるときに、第1のスロット29及び/または第2のスロット31内に受容されるようにサイズ決定されてもよい。
【0023】
次に
図4〜7、及び9を参照すると、駆動傾斜部260は貫通孔262を有する。一実施形態において、駆動傾斜部260は、略楔形である。図示されるように、駆動傾斜部260は、幅の広い端56、幅の狭い端58、幅の広い端56と幅の狭い端58を接続する第1の側部60、及び幅の広い端56と幅の狭い端58を接続する第2の側部62を備えてもよい。駆動傾斜部260は、上方傾斜面64及び対向する下方傾斜面66を含む傾斜面をさらに備えてもよい。上方傾斜面64及び下方傾斜面66は、第1及び第2の端板14、16の第2の端41に近接する傾斜面50に係合するように構成及び寸法決定されてもよい。第1及び第2の側部60、62は、例えば、貫通孔262の縦軸に平行な方向に延在する溝68を各々含んでもよい。溝68は、中央傾斜部18の側部24、26の各々の内部表面27上で中央ガイド部37を受容するようにサイズ決定されてもよい。このように、溝68は、中央ガイド部37と一緒になって、中央傾斜部18における駆動傾斜部260の平行運動を誘導するための表面を形成することができる。
【0024】
本発明の一実施形態に従って
図1の拡張可能な固定デバイス10を設置する方法を次に論じる。固定デバイス10の挿入前に椎間腔が調製される。設置の一方法において、椎間板全体が除去される椎間板切除術が行われる。代替として、椎間板の一部のみが除去されてもよい。次いで、椎間腔を横断する骨成長を促進するための曝露された端表面を作製するために、隣接する椎体2、3の端板が掻爬される。次いで、1つ以上の内視鏡管を椎間板腔内に挿入することができる。次いで、拡張可能な固定デバイス10を、内視鏡管を通して椎間腔内に導入し、椎間板腔内の適切な位置に据え付けることができる。
【0025】
固定デバイス10が椎間板腔内の適切な位置に挿入された後、次いで、固定デバイス10を拡張位置に拡張することができる。固定デバイス10を拡張するために、駆動傾斜部260を中央傾斜部18に対して第1の方向に移動させてもよい。中央傾斜部18を通る駆動傾斜部260の平行運動は、中央傾斜部18の第1及び第2の側部24、26の各々の上で中央ガイド部37によって誘導されてもよい。駆動傾斜部260が移動すると、上方傾斜面64が、第2の端板16の第2の端41に近接する傾斜面50を押し、下方傾斜面66が、第1の端板14の第2の端41に近接する傾斜面50を押す。さらに、中央傾斜部18の傾斜面33が、第1及び第2の端板14、16の第1の端41に近接する傾斜面48を押す。このように、第1及び第2の端板14、16が外向きに押されて拡張構成になる。上述のように、中央傾斜部16は、端板14、16を固定するための繋止特徴部を含む。
【0026】
また、端板14、16の拡張は、傾斜面48、50と角度付きの面62、64との寸法の違いに基づいて異なってもよいことも理解されたい。
図16において最もよく分かるように、端板14、16は、以下の様式のうちのいずれかで拡張することができる。真っ直ぐに上昇する拡張、真っ直ぐ上昇した後に前弯拡張構成に切り換わる、またはずれた状態で真っ直ぐに上昇し、前弯拡張構成に切り換わる。
【0027】
図2〜7に戻ると、固定デバイス10が設置及び拡張された後に再配置または修正される必要がある場合、固定デバイス10を非拡張構成まで戻して収縮し、再配置し、望ましい位置が得られてから再度拡張することができる。固定デバイス10を収縮させるために、中央傾斜部18を中央傾斜部260から離して中央傾斜部260に対して移動させる。中央傾斜部18が移動すると、中央傾斜部18の傾斜面33が第1及び第2の端板14、16の傾斜面48に沿って進み、端板14、16が内側に移動して非拡張位置になる。
【0028】
次に、
図17を参照すると、固定デバイス10が、人工端板100の例示的な一実施形態とともに示される。人工端板100は、たとえ固定デバイス10の端板14及び16が略平面状である場合でも、前弯の導入を可能にする。一実施形態において、人工端板100は、上面102及び下面104を有する。人工端板100の上面102は、隣接する椎体に係合するために、少なくとも1つのスパイク部106を有する。下面104は、それらの表面上に、固定デバイス10の上方端板14及び下方端板16上のテクスチャリングまたは係合特徴部に係合するために、相補的なテクスチャリングまたは係合特徴部を有する。例示的な一実施形態において、前弯を達成するように、人工端板100の上面102は、略凸状の断面を有し、下面104は、略平行な断面を有する。別の例示的な実施形態において、たとえ固定デバイス10の端板14及び16が略平面状である場合でも、固定デバイス10は、前弯を導入するために唯一の人工端板100とともに使用することができる。人工端板100は、端板14に係合するかまたは端板16に係合することができ、2つの人工端板100について上述したのと同じ様式で機能することができる。
【0029】
図11〜14を参照すると、拡張可能な固定デバイス10を椎間板腔内に配置するための実施形態が図示される。拡張可能な固定デバイス10は、端板16に取り付けられたツール70を利用して内視鏡管を通して椎間腔内に導入することができ、
図11に見られるように、第2の端板16が、最初にツール70によって管下方の椎間板腔内に配置される。
図12上に示されるように、第2の端板16の挿入後、ツール72によって同じ内視鏡管を通して椎間板腔内に第1の端板14を配置することができる。
図13及び14上に示されるように、第1の端板14に続いて、中央傾斜部12をツール70及び72を用いて誘導することにより、同じ内視鏡管を通して椎間板腔内に配置することができる。
【0030】
次に
図18〜23を参照すると、拡張可能な固定デバイス10の一代替実施形態が示される。例示的な一実施形態において、固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、及びアクチュエータアセンブリ200を含む。後により詳細に記載されるように、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18を駆動し、中央傾斜部18は、第1及び第2の端板14、16を引き離して拡張可能な固定デバイスを拡張位置に置く。固定デバイス10の1つ以上の構成要素は、内視鏡管を通した配置を促進する貫通孔等の特徴部を含んでもよい。一実施形態において、固定デバイス10の構成要素は、椎間板腔内における固定デバイス10の組み立てによって内視鏡管を通して配置される。
【0031】
以下の考察は、第2の端板16に関連するが、本発明の実施形態において、第2の端板16は第1の端板14と実質的に同一であるため、該考察は、第1の端板14にも等しく適用されることを理解されたい。
図24をさらに参照すると、例示的な一実施形態において、第2の端板16は、第1の端39及び第2の端41を有する。図示された実施形態において、第2の端板16は、第1の端39と第2の端41を接続する上面40と、第1の端39と第2の端41を接続する下面42とをさらに備える。図示されてはいないが、一実施形態において、第2の端板16は、貫通開口をさらに備える。貫通開口は、例示的な一実施形態において、移植骨または同様の骨成長誘導材料を受容するようにサイズ決定される。
【0032】
一実施形態において、第2の端板16の上面40は、端板16の上面40が隣接する椎体2に係合できるように平坦かつ略平面状である。代替として、
図15に示されるように、上面40は、隣接する椎体2とのより程度の高いまたは程度の低い係合を可能にするように、凸状にまたは凹状に湾曲していてもよい。また、上面40は、略平面状であってもよいが、略直線状の傾斜面または湾曲した傾斜面を含むことも企図される。傾斜面は、前弯様式において隣接する椎体2との係合を可能にする。図示されてはいないが、例示的な一実施形態において、上面40は、隣接する椎体を把持する際に補助となるテクスチャリングを含む。以下に限定されるわけではないが、テクスチャリングは、歯、隆起、摩擦増加要素、竜骨、または把持もしくはてこ状の突出部を含むことができる。
【0033】
一実施形態において、第2の端板16は、第1の端39と第2の端41を接続する第1の側部202と、第1の端39と第2の端41を接続する第2の側部204とをさらに備える。図示された実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、下面42からの延在部である。例示的な一実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、各々、傾斜面206、208を含む。図示された実施形態において、傾斜面206、208は、第2の端板16の第1の端39から側部202、204の各々の底面210、212まで延在する。一実施形態において、傾斜面206、208が第2の端板の第1の端39に対向しているため、傾斜面206、208は前方を向いている。先に論じたように、傾斜面206、208の傾斜は、特定の用途に所望されるように異なっていてもよい。
【0034】
一実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、各々、少なくとも1つの突起部214を備える。例示的な一実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、各々、第1の突起部214、第2の突起部216、及び第3の突起部218を備える。一実施形態において、突起部214、216、218は、第1及び第2の側部202、204の内部表面220から延在する。例示的な一実施形態において、突起部214、216、218は、内部表面220の下側から延在する。
図24において最もよく分かるように、第1及び第2の突起部214、216は、第1のスロット222を形成し、第2及び第3の突起部216、218は、第2のスロット224を形成する。
【0035】
図24において最もよく分かるように、第2の端板16の下面42は、一実施形態において、下面の少なくとも一部に沿って延在する中央延在部224を含む。図示された実施形態において、中央延在部224は、第1及び第2の側部202と204との間に延在する。例示的な一実施形態において、中央延在部224は、端板16の第2の端41から端板の中央部まで延在することができる。一実施形態において、中央延在部224は、第1の端板14の対応する凹状面226(図示せず)とともに貫通孔を形成するように構成及び寸法決定される略凹状面226を含む。中央延在部224は、例示的な一実施形態において、傾斜面228をさらに含むことができる。図示された実施形態において、傾斜面228は、端板16の第1の端39に対向する。傾斜面228は、中央延在部224の一方の端にあってもよい。一実施形態において、中央延在部224の他方の端は、停止部230を形成する。図示された実施形態において、停止部230は、第2の端板16の第2の端41から陥没している。
【0036】
図25〜27を参照すると、例示的な一実施形態において、中央傾斜部18は、第1の端234及び第2の端236を有する本体部232を備える。一実施形態において、本体部232は、少なくとも第1の拡張部238を含む。例示的な一実施形態において、本体部232は、第1の拡張部238と、本体部の対向する側から延在する第2の拡張部240とを含み、第1及び第2の拡張部238、240の各々が略三角形状の断面を有する。一実施形態において、拡張部238、240は、各々、第1及び第2の端板14、16の傾斜面206、208に係合し、第1及び第2の端板14、16を引き離すように構成及び寸法決定される角度付きの面242、244を有する。一実施形態において、拡張部238、240の角度付きの面242、244と、第1及び第2の端板14、16の傾斜面206、208との間の係合は、蟻継ぎ接続として説明することができる。
【0037】
中央傾斜部18の第2の端236は、例示的な一実施形態において、対向する角度付きの面246を含む。角度付きの面246は、第1及び第2の端板14、16の各々の中央延在部224の傾斜面228に係合するように構成及び寸法決定することができる。換言すると、角度付きの面246のうちの一方は、上向きであってもよく、一実施形態において、第2の端板16の中央延在部224の傾斜面228に係合するように構成することができる。一実施形態において、中央傾斜部18の第2の端236の角度付きの面246と、第1及び第2の端板14、16の傾斜面228との間の係合は、蟻継ぎ接続として説明することができる。
【0038】
第2の端236は、例示的な一実施形態において、延在部252をさらに含むことができる。図示された実施形態において、延在部252は、略円筒形状であり、貫通孔254がその中を縦方向に延在している。一実施形態において、延在部252は、面取り端256を含むことができる。図示されてはいないが、延在部252の少なくとも一部は、ねじ山付きであってもよい。
【0039】
なおも
図25〜27を参照すると、中央傾斜部18は、拡張可能な固定デバイス10が拡張位置にあるときに、第1及び第2の端板14、16を固定するための特徴部をさらに含むことができる。一実施形態において、中央傾斜部18の本体部232は、本体部232の対向する側から延在する1つ以上の突起部248、250を含む。図示されるように、突起部248、250は、一実施形態において、本体部232に沿って離間されていてもよい。
図19及び21において最もよく分かるように、例示的な一実施形態において、突起部248、250は、デバイス10が拡張位置にあるときに、第1及び第2の端板14、16の対応するスロット222、224内に挿入するように構成及び寸法決定することができる。突起部248、250は、端板14、16に係合し、デバイス10の拡張後に、中央傾斜部18に対する端板14、16の運動を防止及び/または制限することができる。
【0040】
図20〜23を参照すると、例示的な一実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、第1及び第2の端板14、16の中央延在部224内に停止部232を係合させるように構成及び寸法決定されるフランジ付き端253を有する。一実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、フランジ付き端253から延在する延在部254をさらに含む。さらなる実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、アクチュエータアセンブリ200を通って延在するねじ山付きの穴256を含む。アクチュエータアセンブリ200のねじ山付きの穴256は、ねじ山付きと称されるが、ねじ山付きの穴256は、一実施形態に従って部分的にねじ山付きであってもよいことを理解されたい。例示的な一実施形態において、ねじ山付きの穴256は、中央傾斜部18の延在部252を螺合により受容するように構成及び寸法決定される。
【0041】
図28〜32をさらに参照して、本発明の一実施形態に従って
図18〜27の拡張可能な固定デバイス10を設置する方法を次に論じる。固定デバイスの挿入前に、上述のように椎間板腔が調製されてもよく、次いで、1つ以上の内視鏡管が椎間板腔内に挿入されてもよい。次いで、
図28〜32において最もよく分かるように、拡張可能な固定デバイス10を椎間板腔内に挿入して適切な位置に据え付けることができる。拡張可能な固定デバイス10は、内視鏡管(図示せず)を通して椎間腔内に導入することができ、
図28に見られるように、中央傾斜部18が最初に管の下かつ椎間板腔内に配置される。中央傾斜部の挿入後、
図29上に示されるように第1の端板14を、内視鏡管を通して配置することができ、続いて、
図30上に示されるように、第2の端板16が挿入される。
図31において最もよく分かるように、第2の端板16の後、デバイス10の組み立てを完了するために、次いで、アクチュエータアセンブリ200が挿入されてもよい。
【0042】
固定デバイス10が椎間板腔内の適切な位置に挿入され、組み立てられた後、次いで、固定デバイス10を拡張位置に拡張することができる。固定デバイス10を拡張するために、アクチュエータアセンブリ200を回転させることができる。上述のように、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18の延在部250と螺合により係合する。したがって、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向に回転させると、中央傾斜部18が、アクチュエータアセンブリ200のフランジ付き端253に向かって移動する。別の例示的な実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18の運動を制御するための手段としてのラチェット歯によって直線方向に移動することができる。中央傾斜部18が移動すると、中央傾斜部18の拡張部238、240の角度付きの面242、244が、第1及び第2の端板14、16の第1及び第2の側部202、204の傾斜面206、208を押す。さらに、中央傾斜部18の第2の端236の角度付きの面246も、端板14、16の各々の中央延在部224の傾斜面228を押す。このことは、
図22〜23において最もよく分かる。
【0043】
固定デバイス10の拡張は、回転入力によって作動されるため、固定デバイス10の拡張は無限である。換言すると、端板14、16は、アクチュエータアセンブリ200の回転前進に応じて無限の高さまで拡張することができる。上述のように、中央傾斜部16は、端板14、16を固定するための繋止特徴部を含む。
【0044】
固定デバイス10が設置及び拡張された後に再配置または修正される必要がある場合、固定デバイス10を非拡張構成まで戻して収縮し、再配置し、望ましい位置が得られてから再度拡張することができる。固定デバイス10を収縮させるために、アクチュエータアセンブリ200を第2の方向に回転させることができる。上述のように、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18の延在部250と螺合により係合するため、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向とは反対の第2の方向に回転させると、中央傾斜部18が、フランジ付き端253から離れて、アクチュエータアセンブリ200ならびに第1及び第2の端板14、16に対して移動する。中央傾斜部18が移動すると、第1及び第2の端板が内側に引っ張られて非拡張位置になる。
【0045】
次に
図33〜38を参照すると、拡張可能な固定デバイス10の一代替実施形態が示される。図示された実施形態において、固定デバイスは、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、及びアクチュエータアセンブリ200を含む。
図33〜38の固定デバイス10及びその個々の構成要素は、
図18〜23上に図示されるデバイス10と同様であるが、いくつかの変更を伴う。今度はデバイス10に対する変更について以下に説明する。
【0046】
以下の考察は、第2の端板16に関連するが、本発明の実施形態において、第2の端板16は第1の端板14と実質的に同一であるため、該考察は、第1の端板14にも等しく適用されることを理解されたい。
図39をさらに参照すると、例示的な一実施形態において、第2の端板16の下面42が変更されている。一実施形態において、下面42から延在する中央延在部224は、停止部ではなく第2の傾斜面258を含むように変更されている。例示的な一実施形態において、第2の傾斜面258は、第2の端板16の第2の端41に対向する。対照的に、中央延在部228上の傾斜面228は、第2の端板の第1の端39に対向する。凹状面228は、傾斜面228と第2の傾斜面258を接続する。
【0047】
図35〜38を参照すると、例示的な一実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、さらに駆動傾斜部260を含むように変更されている。図示された実施形態において、駆動傾斜部260は、そこを通って延在部254が延在する貫通孔262を有する。一実施形態において、駆動傾斜部260は、略楔形である。図示されるように、駆動傾斜部260は、フランジ付き端253と係合する平滑端264を備えてもよい。例示的な一実施形態において、駆動傾斜部260は、端板14、16の各々の第2の傾斜面258に係合し、第1及び第2の端板14、16を引き離すように構成及び寸法決定される角度付きの面266をさらに備える。
【0048】
次に
図40〜44を参照すると、拡張可能な固定デバイス10の一代替実施形態が示される。図示された実施形態において、固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、アクチュエータアセンブリ200、及び駆動傾斜部300を含む。後により詳細に記載されるように、アクチュエータアセンブリ200は、一実施形態において、中央傾斜部18及び駆動傾斜部300を一緒に引っ張り、第1及び第2の端板14、16を引き離すように機能する。
【0049】
以下の考察は、第1の端板14に関連するが、本発明の実施形態において、第2の端板16は第1の端板14と実質的に同一であるため、該考察は、第2の端板16にも等しく適用されることを理解されたい。
図40〜45を参照すると、例示的な一実施形態において、第1の端板14は、第1の端39及び第2の端41を有する。図示された実施形態において、第1の端板14は、第1の端39と第2の端41を接続する上面40と、第1の端39と第2の端41を接続する下面42とをさらに備える。図示されてはいないが、一実施形態において、第1の端板14は、貫通開口をさらに備えてもよい。貫通開口は、例示的な一実施形態において、移植骨または同様の骨成長誘導材料を受容するようにサイズ決定される。
【0050】
一実施形態において、第1の端板14の上面40は、端板14の上面40が隣接する椎体2に係合できるように平坦かつ略平面状である。代替として、
図15に示されるように、上面40は、隣接する椎体2とのより程度の高いまたは程度の低い係合を可能にするように、凸状にまたは凹状に湾曲していてもよい。また、上面40は、略平面状であってもよいが、略直線状の傾斜面または湾曲した傾斜面を含むことも企図される。傾斜面は、前弯様式において隣接する椎体2との係合を可能にする。図示されてはいないが、例示的な一実施形態において、上面40は、隣接する椎体を把持する際に補助となるテクスチャリングを含む。以下に限定されるわけではないが、テクスチャリングは、歯、隆起、摩擦増加要素、竜骨、または把持もしくはてこ状の突出部を含むことができる。
【0051】
一実施形態において、第1の端板14は、第1の端39と第2の端41を接続する第1の側部202と、第1の端39と第2の端41を接続する第2の側部204とをさらに備える。図示された実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、下面42からの延在部である。一実施形態において、第1及び第2の側部は、各々、内部表面302及び外部表面304を有する。例示的な一実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、各々、1つ以上の傾斜部分を有する。図示された実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、端板14の第1の端39に第1の傾斜部分306、308を含み、端板の第2の端41に第2の傾斜部分310、312を含む。第1及び第2の側部202、204は、各々、第1の傾斜部分306、308と第2の傾斜部分310、312を接続するブリッジ部314を含むことができる。一実施形態において、第1の傾斜部分306、308は、それぞれの側部202、204の外部表面304に当接し、第2の傾斜部分310、312は、それぞれの側部202、204の内部表面302に当接する。図示されるように、第1の傾斜部分306、308は、舌状部分316、318を含んでもよく、舌状部分316、318は、端板14の上面40に対して斜めの方向に延在する。さらに図示されるように、第2の傾斜部分310、312は、端板14の上面40に対して斜めの方向に延在する舌状部分320、322を含んでもよい。
【0052】
図45において最もよく分かるように、第2の端板16の下面42は、一実施形態において、下面の少なくとも一部に沿って延在する中央延在部224を含む。図示された実施形態において、中央延在部224は、第1及び第2の側部202と204との間に延在する。例示的な一実施形態において、中央延在部224は、第1の傾斜部分306、308と第2の傾斜部分310、312との略間に延在することができる。一実施形態において、中央延在部224は、第2の端板16の対応する凹状面226(図示せず)とともに貫通孔を形成するように構成及び寸法決定される略凹状面226を含む。
【0053】
図43及び44を参照すると、アクチュエータアセンブリ200は、ヘッド部324、ロッド受容延在部326、及びヘッド部324とロッド受容延在部326を接続する接続部である接続部328を含む。図示されるように、ヘッド部324は、好適な器具によってそれを旋回させることができる1つ以上の器具把持特徴部330を含んでもよい。さらに、ヘッド部324は、駆動傾斜部300との接触面を提供するように、アクチュエータアセンブリ200の他の構成要素よりも大きい直径を有する。図示された実施形態において、ヘッド部324は、駆動傾斜部300と接触するための表面を提供するリム332を含む。
図44に見られるように、例示的な一実施形態において、ロッド受容延在部326は、中央傾斜部18の延在部336を受容するようにサイズ決定及び寸法決定される開口を含む。一実施形態において、ロッド受容延在部326は、延在部336に螺合により係合するためのねじ山を含む。別の実施形態において、ロッド受容延在部326は、延在部336に係合するためのラチェット歯を含む。図示された実施形態において、ヘッド部324及びロッド受容延在部326は、略円筒形状であってもよい接続部328によって接続される。
【0054】
図43、44、及び46を参照すると、中央傾斜部18は、拡張部334及び延在部336を含む。
図46において最もよく分かるように、拡張部334は、上部338と、上部338から下方に延在する側部340、342とを含んでもよい。一実施形態において、側部340、342の各々は、二重の重複する傾斜部分を含む。例えば、側部340、342は、各々、第2の傾斜部分346と重複する第1の傾斜部分344を含む。図示された実施形態において、第1の傾斜部分344は、延在部336に対向している一方、第2の傾斜部分344は、延在部336とは反対を向いている。一実施形態において、第1及び第2の傾斜部分344、346の各々に角度付きの溝348、350が形成される。別の実施形態において、角度付きの溝348、350は、第1及び第2の端板の対応する舌部316、318、320、322を受容するようにサイズ決定され、角度付きの溝348が、第2の端板16の舌部320、322を受容し、角度付きの溝350が、第1の端板14の舌部316、318を受容する。デバイス10は、端板14、16上の舌部316、318、320、322、及び中央傾斜部18上の角度付きの溝348、350とともに記載されているが、デバイス10は、本発明の一実施形態に従って、端板14、16の溝及び中央傾斜部18上の舌部とともに構成されてもよいことを理解されたい。
【0055】
例示的な一実施形態において、延在部336は、アクチュエータアセンブリ200のロッド受容延在部326内に受容されるようにサイズ決定される。一実施形態において、延在部336はねじ山を有し、延在部336は、ロッド受容延在部326内に螺合により受容される。別の実施形態において、延在部336はラチェット歯を有し、延在部336は、ロッド受容延在部336内に歯止めされる。一実施形態において、延在部336は、延在部336の端にノーズ部352を含む。
【0056】
図47〜49を参照すると、例示的な一実施形態において、駆動傾斜部300は、上面356及び斜面358を有する上部354を含む。一実施形態において、駆動傾斜部300は、上部354から延在し、上部354を駆動傾斜部300の下部364と接続する側部360、362をさらに含む。
図48〜49において最もよく分かるように、駆動傾斜部300は、例示的な実施形態において、アクチュエータアセンブリ200の接続部328を受容するようにサイズ決定される孔366をさらに含む。一実施形態において、駆動傾斜部300は、アクチュエータアセンブリ200が駆動傾斜部300を押しているときに、接続部328に沿って移動する。例示的な一実施形態において、駆動傾斜部300は、アクチュエータアセンブリ200のヘッド部324のリム332に係合する接触面368をさらに含む。図示された実施形態において、接触面368は、略環状形状を有する。
【0057】
例示的な一実施形態において、駆動傾斜部300の側部360、362は、各々、重複する傾斜部分を含む。例えば、側部360、362は、各々、第2の傾斜部分372と重複する第1の傾斜部分370を含む。図示された実施形態において、第1の傾斜部分370は、中央傾斜部18に対向する一方で、第2の傾斜部分372は、反対方向を向いている。一実施形態において、第1及び第2の傾斜部分370、372の各々に角度付きの溝374、376が形成される。
図48は、傾斜部分370の角度付きの溝374の上端を示す駆動傾斜部300の斜視図である。
図49は、傾斜部分372の角度付きの溝376の上端を示す駆動傾斜部300の斜視図である。例示的な実施形態において、角度付きの溝374、376は、第1及び第2の端板14、16の対応する舌部316、318、320、322を受容するようにサイズ決定され、角度付きの溝370が、第2の端板16の舌部316、318を受容し、角度付きの溝372が、第1の端板14の舌部320、322を受容する。デバイス10は、第1及び第2の端板14、16の舌部316、318、320、322、及び駆動傾斜部300上の角度付きの溝370、372、374、376とともに記載されているが、デバイス10は、本発明の一実施形態に従って、第2の端板16の溝及び駆動傾斜部300上の舌部とともに構成されてもよいことを理解されたい。
【0058】
次に
図40〜42を参照して、本発明の一実施形態に従って
図40〜49の拡張可能な固定デバイス10を設置する方法を次に論じる。固定デバイスの挿入前に、上述のように椎間板腔が調製されてもよい。次いで、拡張可能な固定デバイス10を椎間板腔内に挿入して適切な位置に据え付けることができる。次いで、拡張可能な固定デバイス10が椎間腔内に挿入され、中央傾斜部18の拡張部334を有する端が挿入される。例示的な方法において、固定デバイス10は、椎間腔内に導入されるときは非拡張位置にある。例示的な方法において、固定デバイス10の挿入前に椎間腔が延伸されてもよい。延伸は、手術部位へのより大きな接近手段を提供し、椎間板の除去をより簡単にし、椎体2、3の端板の掻爬をより簡単にすることによって、いくつかの利点を提供する。
【0059】
図42において最もよく分かるように、固定デバイス10が椎間板腔内に挿入され、適切な位置に据え付けられた状態で、次いで、固定デバイスを拡張位置に拡張することができる。固定デバイス10を拡張するために、アクチュエータアセンブリ200のヘッド部324に器具が係合される。器具は、アクチュエータアセンブリ200を回転させるために使用される。上述のように、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18の延在部336に螺合により係合され、したがって、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向に回転させると、中央傾斜部18が、アクチュエータアセンブリ200に向かって引っ張られる。例示的な実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、アクチュエータアセンブリ200及び中央傾斜部18の運動を制御するための手段として係合するラチェット歯によって直線方向に移動される。中央傾斜部18がアクチュエータアセンブリ200に向かって引っ張られると、中央傾斜部18の第1の傾斜部分344が、第2の端板16の第2の傾斜部分310、312を押し、中央傾斜部18の第2の傾斜部分346が、第1の端板14の第1の傾斜部分306、308を押す。このように、中央傾斜部18は、端板14、16を外向きに押して拡張位置にするように作用する。このことは、
図40〜42において最もよく分かる。端板14、16が外向きに移動すると、端板14、16の舌部316、318、320、322が角度付きの溝348、350に入り込み、第2の端板16の舌部320、322が角度付きの溝348に入り込み、第1の端板14の舌部316、318が角度付きの溝350に入り込む。
【0060】
上述のように、アクチュエータアセンブリ200も駆動傾斜部300に係合し、したがって、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向に回転させると、アクチュエータアセンブリ200が、駆動傾斜部300を中央傾斜部18に向かって直線方向に押す。駆動傾斜部300が中央傾斜部18に向かって押されると、駆動傾斜部300の第1の傾斜部分370が、第2の端板16の第1の傾斜部分306、308を押し、駆動傾斜部300の第2の傾斜部分372が、第1の端板14の第2の傾斜部分310、312を押す。このように、駆動傾斜部300も、端板14、16を外向きに押して拡張位置にするように作用する。このことは、
図40〜42において最もよく分かる。端板14、16が外向きに移動すると、端板14、16の舌部316、318、320、322が角度付きの溝370、372に入り込み、第2の端板16の舌部316、318が角度付きの溝370に入り込み、第1の端板14の舌部320、322が角度付きの溝372に入り込む。
【0061】
固定デバイス10の拡張は、回転入力によって作動されるため、固定デバイス10の拡張は無限である。換言すると、端板14、16は、アクチュエータアセンブリ200の回転前進に応じて無限の高さまで拡張することができる。
【0062】
次に
図50〜54を参照すると、拡張可能な固定デバイス10の一代替実施形態が示される。図示された実施形態において、固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、アクチュエータアセンブリ200、及び駆動傾斜部300を含む。後により詳細に記載されるように、アクチュエータアセンブリ200は、一実施形態において、中央傾斜部18及び駆動傾斜部300を一緒に引っ張り、第1及び第2の端板14、16を引き離すように機能する。一実施形態において、拡張可能な固定デバイスは、内視鏡管を通した配置を促進する貫通孔等の特徴部を含んでもよい。一実施形態において、組み立てられた固定デバイス10が、内視鏡管を通して配置され、次いで拡張されてもよい。
【0063】
以下の考察は、第1の端板14に関連するが、本発明の実施形態において、第2の端板16は第1の端板14と実質的に同一であるため、該考察は、第2の端板16にも等しく適用されることを理解されたい。一実施形態において、第1の端板14は、第2の端板16と連動するように構成されることを理解されたい。
図55をさらに参照すると、例示的な一実施形態において、第1の端板14は、第1の端39及び第2の端41を有する。図示されるように、第1の端39は、第2の端41よりも幅が広くてもよい。図示された実施形態において、第1の端板14は、第1の端39と第2の端41を接続する上面40と、第1の端39と第2の端41を接続する下面42とをさらに備える。
図54において最もよく分かるように、下面42は、デバイス10が閉鎖位置にあるときに第1及び第2の端板14、16が貫通孔を形成するように、凹状に湾曲していてもよい。一実施形態において、第1の端板14は、貫通開口44を備えていてもよい。貫通開口44は、例示的な一実施形態において、移植骨または同様の骨成長誘導材料を受容するようにサイズ決定される。
【0064】
一実施形態において、第1の端板14の上面40は、端板14の上面40が隣接する椎体2に係合できるように平坦かつ略平面状である。代替として、
図15に示されるように、上面40は、隣接する椎体2とのより程度の高いまたは程度の低い係合を可能にするように、凸状にまたは凹状に湾曲していてもよい。また、上面40は、略平面状であってもよいが、略直線状の傾斜面または湾曲した傾斜面を含むことも企図される。傾斜面は、前弯様式において隣接する椎体2との係合を可能にする。図示されるように、例示的な一実施形態において、上面40は、隣接する椎体を把持する際に補助となるテクスチャリングを含む。例えば、上面40は、隣接する椎体に係合するためのテクスチャリング400をさらに備えてもよい。以下に限定されるわけではないが、テクスチャリングは、歯、隆起、摩擦増加要素、竜骨、または把持もしくはてこ状の突出部を含むことができる。
【0065】
一実施形態において、第1の端板14は、第1の端39と第2の端41を接続する第1の側部202と、第1の端39と第2の端41を接続する第2の側部204とをさらに備える。図示された実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、下面42からの延在部である。一実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、各々、内部表面302及び外部表面304を含む。一実施形態において、第1の端板14の第1の端39は、デバイス10が閉鎖位置にあるときに、第2の端板16の第2の端41に被嵌するように一般的に設計及び構成される。図示されるように、第1及び第2の側部202、204は、各々、第1の傾斜部分306、308、第2の傾斜部分310、312、及び/または中央傾斜部分402を含んでもよい。
【0066】
一実施形態において、第1の傾斜部分306、308は、端板14の第1の端39に近接する。本発明の実施形態に従って、第1の端板14の第1の傾斜部分306、308は、デバイス10が閉鎖位置にあるときに、第2の端板16の第2の傾斜部分310、312に被嵌するように一般的に設計及び構成される。例示的な一実施形態において、第1の傾斜部分306、308は、第1の端39に略対向し、例えば、上面40に対して斜めの方向に延在することができる。図示されるように、第1の傾斜部分306、308は、端板14の上面40に対して斜めの方向に延在する舌状部分316、318を含んでもよい。
【0067】
一実施形態において、第2の傾斜部分310、312は、端板14の第2の端41に近接する。例示的な一実施形態において、第2の傾斜部分310、312は、上面40に対して斜めの方向に延在することができ、第2の端41に略対向する。第1及び第2の側部202、204は、一実施形態において、各々、第1の傾斜部分306、308と第2の傾斜部分310、312を接続するブリッジ部314を含むことができる。さらに図示されるように、第2の傾斜部分310、312は、端板14の上面40に対して斜めの方向に延在する舌状部分320、322を含んでもよい。
【0068】
一実施形態において、端板14は、ブリッジ部314に近接する中央傾斜部分402をさらに含んでもよい。図示された実施形態において、端板14は、第2の側部204のブリッジ部314に近接する中央傾斜部分402を含む。例示的な一実施形態において、中央傾斜部分402は、上面40に対して斜めの方向に延在することができ、端板14の第1の端39に対向する。図示されるように、第1の傾斜部分306、308は、舌状部分316、318を含んでもよく、舌状部分316、318は、端板14の上面40に対して斜めの方向に延在する。
【0069】
図50〜52、及び54を参照すると、一実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、ヘッド部324、延在部404、及びアクチュエータアセンブリ200を通って縦方向に延在する貫通孔406を含む。図示されるように、ヘッド部324は、好適な器具によってそれを旋回させることができる1つ以上の器具把持特徴部330を含んでもよい。さらに、ヘッド部324は、駆動傾斜部300との接触面を提供するように、アクチュエータアセンブリ200の他の構成要素よりも大きい直径を有する。図示された実施形態において、ヘッド部324は、駆動傾斜部300と接触するための表面を提供するリム332を含む。一実施形態において、延在部404は、略ロッド状の延在部である。別の実施形態において、延在部404は、延在部336に係合するためのラチェット歯を含む。
【0070】
図51、52、及び56を参照すると、中央傾斜部18は、第1の端408及び第2の端410を含む。一実施形態において、中央傾斜部18は、第1の拡張部412、第2の拡張部414、ロッド受容延在部416、及び中央傾斜部18を通って縦方向に延在する貫通孔418を含む。例示的な一実施形態において、第1の拡張部412は、中央傾斜部18の第1の端408に近接していてもよい。
図56において最もよく分かるように、第1の拡張部412は、側部420、422を含んでもよい。一実施形態において、側部420、422の各々は、貫通孔418に対して斜めに延在する二重の重複する傾斜部分を含む。例えば、側部420、422は、各々、第2の傾斜部分426と重複する第1の傾斜部分424を含む。図示された実施形態において、第1の傾斜部分424は、ロッド受容延在部416に対向する一方、第2の傾斜部分426は、反対方向を向いている。一実施形態において、第1及び第2の傾斜部分424、426の各々に角度付きの溝428、430が形成される。例示的な一実施形態において、角度付きの溝428、430は、第1及び第2の端板14、16の対応する舌部316、318、320、322を受容するようにサイズ決定され、角度付きの溝428が、第2の端板16の舌部320、322を受容し、角度付きの溝430が、第1の端板14の舌部316、318を受容する。デバイス10は、端板14、16上の舌部316、318、320、322、及び中央傾斜部18上の角度付きの溝428、430とともに記載されているが、デバイス10は、本発明の一実施形態に従って、端板14、16の溝及び中央傾斜部18上の舌部とともに構成されてもよいことを理解されたい。
【0071】
一実施形態において、第2の拡張部414は、中央傾斜部18の第1の端408と第2の端410との間でロッド受容延在部416上に位置する。例示的な一実施形態において、第2の拡張部414は、中央傾斜部分432を含む。一実施形態において、第2の拡張部414は、ロッド受容延在部416の両側に2つの中央傾斜部分432を含む。例示的な一実施形態において、中央傾斜部分424は、貫通孔418に対して斜めの方向に延在し、中央傾斜部18の第2の端410に対向する。
【0072】
ロッド受容延在部416は、第1の拡張部412から延在し、中央傾斜部18の第2の端に開口434を有する。一実施形態において、ロッド受容延在部416は、アクチュエータアセンブリ200の延在部404を受容するようにサイズ決定及び構成される。一実施形態において、ロッド受容延在部416はねじ山を有し、ロッド受容延在部416は、アクチュエータアセンブリ200の延在部404を螺合により受容する。別の実施形態において、ロッド受容延在部416はラチェット歯を有し、延在部404は、ロッド受容延在部416内に歯止めされる。
【0073】
図50〜52、及び57を参照すると、例示的な一実施形態において、駆動傾斜部300は、上面356及び斜面358を有する上部354を含む。一実施形態において、駆動傾斜部300は、例示的な一実施形態において、アクチュエータアセンブリ200の延在部404を受容するようにサイズ決定される孔366をさらに含む。図示された実施形態において、上部354は、上面356を通って孔366まで延在する穴436を有する。駆動傾斜部300をアクチュエータアセンブリ200に固定するために、位置決めねじ438が、穴436を通って挿入されてもよい。一実施形態において、駆動傾斜部300は、アクチュエータアセンブリ200のヘッド部324のリム332に係合する接触面368をさらに含む。図示された実施形態において、接触面368は、略環状形状を有する。
【0074】
一実施形態において、駆動傾斜部300は、上部354を駆動傾斜部300の下部364と接続する上部354から延在する側部360、362をさらに含む。例示的な一実施形態において、駆動傾斜部300の側部360、362は、各々、傾斜部分438を含む。図示された実施形態において、傾斜部分438は、中央傾斜部300に対向する。一実施形態において、傾斜部分438は、第2の端板16の第1の端39で傾斜部分306、308に係合するように構成及び寸法決定される。一実施形態において、傾斜部分316、318に角度付きの溝440が形成される。例示的な一実施形態において、角度付きの溝440は、第2の端板16の対応する舌部316、318を受容するようにサイズ決定される。デバイス10は、第2の端板16上の舌部316、318、及び駆動傾斜部300上の角度付きの溝440とともに記載されているが、デバイス10は、本発明の一実施形態に従って、第2の端板16上の溝及び駆動傾斜部300上の舌部とともに構成されてもよいことを理解されたい。
【0075】
本発明の一実施形態に従って
図50〜57の拡張可能な固定デバイス10を設置する方法を次に論じる。固定デバイスの挿入前に、上述のように椎間板腔が調製されてもよい。次いで、拡張可能な固定デバイス10を椎間板腔内に挿入して適切な位置に据え付けることができる。一実施形態において、デバイス10は、挿入前に組み立てられる。拡張可能な固定デバイス10を椎間腔内に導入することができ、中央傾斜部18の第1の端408を有する端が挿入される。例示的な方法において、固定デバイス10は、椎間腔内に導入されるときは非拡張位置にある。例示的な方法において、固定デバイス10の挿入前に椎間腔が延伸されてもよい。延伸は、手術部位へのより大きな接近手段を提供し、椎間板の除去をより簡単にし、椎体2、3の端板の掻爬をより簡単にすることによって、いくつかの利点を提供する。
【0076】
固定デバイス10が椎間板腔内に挿入され、適切な位置に据え付けられた状態で、次いで、固定デバイスを拡張位置に拡張することができる。固定デバイス10を拡張するために、アクチュエータアセンブリ200のヘッド部324に器具が係合される。器具は、アクチュエータアセンブリ200を回転させるために使用される。上述のように、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18のロッド受容延在部416に螺合により係合され、したがって、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向に回転させると、中央傾斜部18が、アクチュエータアセンブリ200に向かって引っ張られる。例示的な一実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、アクチュエータアセンブリ200及び中央傾斜部18の運動を制御するための手段として係合するラチェット歯によって直線方向に移動される。
【0077】
中央傾斜部空間18がアクチュエータアセンブリ200に向かって引っ張られると、中央傾斜部18は、端板14、16を外向きに押して拡張位置にするように作用する。例として、第1の傾斜部分424、第2の傾斜部分426、及び中央傾斜部分432が、第1及び第2の端板14、16の対応する傾斜部分を押す。中央傾斜部18の第1の拡張部412の第1の傾斜部分424は、第2の端板16の第2の傾斜部分310、312を押し、第2の端板16の第2の傾斜部分310、312の対応する舌部320、322は、第1の拡張部412の第1の傾斜部分424の角度付きの溝428に入り込む。第1の拡張部412の第2の傾斜部分426は、第1の端板14の第1の傾斜部分316、318を押し、第1の端板14の第1の傾斜部分316、318の対応する舌部316、318は、第1の拡張部412の第2の傾斜部分426の角度付きの溝430に入り込む。第2の拡張部414の中央傾斜部分432は、第1及び第2の端板14、16の中央傾斜部分402を押す。
【0078】
上述のように、アクチュエータアセンブリ200も駆動傾斜部300に係合し、したがって、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向に回転させると、アクチュエータアセンブリ200が、駆動傾斜部300を中央傾斜部18に向かって直線方向に押す。駆動傾斜部300が中央傾斜部18に向かって押されると、駆動傾斜部300も、端板14、16を外向きに押して拡張位置にするように作用する。例として、駆動傾斜部300の傾斜部分438は、第2の端板16の第1の端39で傾斜部分306、308を押す。端板14、16が外側に移動すると、第2の端板16の傾斜部分306、308の舌部316、318が、駆動傾斜部300の傾斜部分438の角度付きの溝440に入り込む。
【0079】
また、端板14、16の拡張は、中央傾斜部18、駆動傾斜部300、ならびに第1及び第2の端板14、16における種々の傾斜部分の寸法の違いに基づいて異なってもよいことも理解されたい。
図16において最もよく分かるように、端板14、16は、以下の様式のうちのいずれかで拡張することができる。真っ直ぐに上昇する拡張、真っ直ぐ上昇した後に前弯拡張構成に切り換わる、またはずれた状態で真っ直ぐに上昇し、前弯拡張構成に切り換わる。
【0080】
次に
図58を参照すると、拡張可能な固定デバイス10の一代替実施形態が示され、拡張可能な固定デバイス10は、前弯拡張構成に拡張する。図示された実施形態において、拡張可能な固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、アクチュエータアセンブリ200、駆動傾斜部300、及び本体500を含む。後により詳細に記載されるように、アクチュエータアセンブリ200は、一実施形態において、駆動傾斜部300及び本体500を一緒に引っ張り、第1及び第2の端板14、16を引き離すように機能する。例えば、アクチュエータアセンブリ200は、回転されて、駆動傾斜部300を本体500に向かって引っ張り得る。62−64) and then expands in height until it is fully expanded (FIGS.これが起こるとき、拡張可能な固定デバイス10は、まず、前弯拡張構成に拡張し(
図62〜64)、その後、完全に拡張されるまで高さを拡張する(
図65〜67)。実施形態において、拡張可能な固定デバイス10は、一般的に前弯段階及び平行段階と呼ばれる、2段階の拡張を有し得る。前弯段階において、拡張可能な固定デバイス10は、前弯角度を達成するために一端で拡張し得る。拡張可能な固定デバイス10は、その後、平行段階に拡張し得、前弯拡張が、拡張可能な固定デバイス10の両端で維持され、略一定割合で拡張し得る。一実施形態において、拡張可能な固定デバイス10は、内視鏡管を通した配置を促進する貫通孔等の特徴部を含んでもよい。一実施形態において、組み立てられた固定デバイス10が、内視鏡管を通して配置され、次いで拡張されてもよい。
【0081】
以下の考察は、第1の端板14に関連するが、本発明の実施形態において、第2の端板16は第1の端板14と実質的に同一であるため、該考察は、第2の端板16にも等しく適用されることを理解されたい。一実施形態において、第1の端板14は、第2の端板16と連動するように構成されることを理解されたい。例示的な一実施形態において、第1の端板14は、第1の端39及び第2の端41を有する。図示された実施形態において、第1の端板14は、第1の端39と第2の端41との間に延在し得る板部分502をさらに備える。板部分502は、上面40及び下面42を備え得る。一実施形態において、第1の端板14は、貫通開口44を備えていてもよい。貫通開口44は、例示的な一実施形態において、移植骨または同様の骨成長誘導材料を受容するようにサイズ決定され得る。
【0082】
一実施形態において、板部分502の上面40は、板部分502の上面40が隣接する椎体2に係合できるように平坦かつ略平面状である。代替として、
図15に示されるように、上面40は、隣接する椎体2とのより程度の高いまたは程度の低い係合を可能にするように、凸状にまたは凹状に湾曲していてもよい。また、上面40は、略平面状であってもよいが、略直線状の傾斜面または湾曲した傾斜面を含むことも企図される。傾斜面は、前弯様式において隣接する椎体2との係合を可能にする。図示されるように、例示的な一実施形態において、上面40は、隣接する椎体を把持する際に補助となるテクスチャリングを含む。例えば、上面40は、隣接する椎体に係合するためのテクスチャリング400をさらに備えてもよい。以下に限定されるわけではないが、テクスチャリングは、歯、隆起、摩擦増加要素、竜骨、または把持もしくはてこ状の突出部を含むことができる。
【0083】
一実施形態において、第1の端板14は、板部分502から延在する前側延在部504をさらに備える。図示されるように、前側延在部504は、第1の端板14の第2の端41に近接する板部分502のいずれか一方側から延在し得る。前側延在部504は、板部分502の上面40とは反対側に延在し得る。一実施形態において、第1の端板14は、板部分502から延在する後側延在部506をさらに備え得る。図示されるように、後側延在部506は、第1の端板14の第1の端39に近接する板部分502のいずれか一方側から延在し得る。後側延在部506は、板部分502の上面40とは反対側に延在し得る。図示されるように、前側延在部504及び後側延在部506は各々、傾斜部分を含み得る。例えば、前側延在部504は、前方傾斜部分508を含み得、後側延在部506は、後方傾斜部分510を含み得る。前方傾斜部分508及び後方傾斜部分510は、それらが拡張可能な固定デバイス10の縦軸512に対して斜角であり得る際に、傾斜しているとみなされ得る。例示的な一実施形態において、前方傾斜部分508は、第2の端部41にほぼ対向し得、後方傾斜部分510は、第1の端39にほぼ対向し得る。
【0084】
次に、アクチュエータアセンブリ200の実施形態が、
図58を参照してより詳細に論じられる。図示される実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、駆動ねじの形態である。図示されるように、アクチュエータアセンブリ200は、ヘッド部324及び延在部404を含み得る。図示されるように、ヘッド部324は、好適な器具によってそれを旋回させることができる1つ以上の器具把持特徴部330を含んでもよい。さらに、ヘッド部324は、本体500との接触面を提供するように、アクチュエータアセンブリ200の他の構成要素よりも大きい直径を有し得る。図示された実施形態において、リング514は、ヘッド部324の溝516に入り込む。いくつかの実施形態において、リング514は、
図58に示されるようにCリング等の圧縮可能なリングであり得、これは、本体部500の後方貫通孔536内にヘッド部324を保持するように構成されている。一実施形態において、延在部404は、略ロッド状の延在部であり、これは、駆動傾斜部300内の対応する開口522と係合するためにねじ山付きであり得る。別の実施形態において、延在部404は、駆動傾斜部300内の開口522と係合するためのラチェット歯(図示せず)を含み得る。
【0085】
次に、駆動傾斜部300の実施形態が、
図58を参照してより詳細に論じられる。図示されるように、駆動傾斜部300は、傾斜本体部分518及び延在部520を含み得る。図示された実施形態において、延在部520は、傾斜本体部分518から拡張可能な固定デバイス10の第1の端39に向かって延在し得る。延在部520は、作動アセンブリ200の延在部404と係合し得る開口522を含み得る。実施形態において、延在部520は、作動アセンブリ200の延在部404と螺合し得る。駆動傾斜部300の回転は、作動アセンブリ200が回転され得るとき、駆動傾斜部300が本体500に向かって引っ張られ得るように制限され得る。駆動傾斜部300は、拡張可能な固定デバイス10の前端でアクチュエータアセンブリ200に固定され得る。実施形態において、拡張可能な固定デバイス10の前端は、拡張可能な固定デバイス10の前方であり得、そのため駆動傾斜部300が、拡張可能な固定デバイス10のノーズ部とみなされ得る。実施形態において、駆動傾斜部300の前端524は、角度付け、丸み付け、またはそうでなければテーパ付けされ得、そのため駆動傾斜部は、固定デバイス10が椎間腔内に挿入されたときに、隣接する椎体を延伸する役割を果たし得る。
【0086】
図示されるように、駆動傾斜部300は、前方端板係合傾斜部526を含み得る。前方端板係合傾斜部526は、拡張可能な固定デバイス10の縦軸512に対して斜角であり得る。図示されるように、第2の端板16と係合する一対の前方端板係合傾斜部526は、駆動傾斜部の一方側上にあり得、第1の端板14と係合する別の一対の前方端板係合傾斜部526は、駆動傾斜部300の反対側上にあり得る。動作において、前方端板係合傾斜部526は、第1及び第2の端板14、16の前方傾斜部分508と係合し得る。第1及び第2の端板14、16は、駆動傾斜部300が、本体300に向かって引っ張られる際に前方端板係合傾斜部526を上に出し得、第1及び第2の端板14、16を相対的に離れるように押し込ませ、それにより拡張可能な固定デバイス10の高さが増加され得る。
【0087】
次に、本体500の実施形態が、
図58を参照してより詳細に論じられる。図示されるように、本体500は、第1の本体端528及び第2の本体端530を有し得る。側方532は、第1の本体端528及び第2の本体端530を接続し得る。図示される実施形態において、本体500は、拡張可能な固定デバイスの縦軸512に交差して本体500を通って延在し得る中央開口534を有し得る。図示されるように、第1の本体端528、第2の本体端530、及び側方532は、中央開口534を画定し得る。後方貫通孔536は、第2の本体端530を通して形成され得る。後方貫通孔536は、中央に位置し、拡張可能な固定デバイス10の縦軸512と略整列され得る。先に説明されたように、アクチュエータアセンブリ200のヘッド部324は、例えば、リング514を使用して、後方貫通孔536内に保持され得る。座金515がまた、ヘッド部324の対応する溝上に保持され得る。後方貫通孔506はまた、例えば、挿入デバイスとの係合を容易にするために、ねじ山付きであり得る。第2の本体端530はまた、側部陥凹538等の特徴と係合するツールを含み得、これは、患者内の望ましい位置内に拡張可能な固定デバイス10の挿入のためのデバイスの使用を容易にし得る。第1の本体端528は、対応する前方貫通孔540を含み得る。図示されるように、前方貫通孔540は、中央に位置し、拡張可能な固定デバイスの縦軸512と略整列され得る。アクチュエータアセンブリ200の延在部404は、前方貫通孔540を通って延在して駆動傾斜部300と係合し得る。
【0088】
図示されるように、第2の本体端530は、後方端板係合傾斜部542を含み得る。後方端板係合傾斜部542は、拡張可能な固定デバイス10の縦軸512に対して斜角であり得る。動作において、後方端板係合傾斜部542は、第1及び第2の端板14、16の後方傾斜部分510と係合し得る。図示されるように、第2の端板16と係合する一対の後方端板係合傾斜部542は、第2の本体端530の一方側上にあり得、一方で第1の端板14と係合する別の一対の後方端板係合傾斜部542(
図58に図示せず)は、第2の本体530の反対側上にあり得る。第1及び第2の端板14、16は、駆動傾斜部300が、本体300に向かって引っ張られる際に後方端板係合傾斜部542を上に出し得、第1及び第2の端板14、16を相対的に離れるように押し込ませ、それにより拡張可能な固定デバイス10の高さが増加され得る。
【0089】
先に説明されたように、
図58に示される拡張可能な固定デバイス10はまず、前弯に拡張し、その後、拡張可能な固定デバイス10の完全な拡張が達成され得るまで平行に拡張し得る。この前湾拡張を達成するために、第1及び第2端板14、16の前方傾斜部分508及び後方傾斜部分510は、駆動傾斜部300の前方端板係合傾斜部526及び本体500の後方端板係合傾斜部542よりも縦線512に対して異なる角度であり得る。この角度の差は、拡張可能な固定デバイス10が非拡張構成にあるときに存在し得る。駆動傾斜部300が、本体500に向かって引っ張られ得ると、本体500に対する第1及び第2の端板14、16並びに/または駆動傾斜部300及び本体500の位置は、角度の差が、第1及び第2の端板14、16が外側に押されるにつれて縮小され、潜在的にゼロに近づくように変化し得る。この角度が縮小されるにつれて、拡張可能な固定デバイスの後方部分は、前弯角度を生じさせるように拡張し得る。この角度が縮小される(またはほぼゼロに達する)とき、第1及び第2の端板14、16は、その後、第1の端39及び第2の端41と平行に拡張し得、拡張可能な固定デバイス10がその全高さに達し得るまで、ほぼ同一高さで拡張する。前弯角度は、第1及び第2の端板14、16が平行に拡張しながら、維持され得る。
【0090】
図59〜61は、本実施形態に従う、非拡張構成の拡張可能な固定デバイス10を図示する。
図60で分かるように、拡張可能な固定デバイス10は、非拡張であるとき、約0°の前弯角度ΘLAを有し得る。一例として、第1及び第2の端板14、16は、拡張可能な固定デバイス10の縦軸512と略整列され得る。本実施形態に従って、拡張可能な固定デバイス10の前弯拡張は、縦軸512に対して異なる傾斜角度の使用によって達成され得る。
図59で最もよく分かるように、本体500の後方端板係合傾斜部542は、角度α本体を有し得、第1及び第2の端板14、16の後方傾斜部510は、角度α後方端板を有し得る。駆動傾斜部300の前方端板係合傾斜部526は、角度α駆動傾斜部を有し得、第1及び第2の端板14、16の前方傾斜部分508は、角度α前方端板を有し得る。これらの角度は、例えば、拡張可能な固定デバイス10の拡張中に望ましい高さの増加率を提供するように選択され得る。一例として、角度は、各々個々に、例えば、約5°〜約85°、代替的に約35°〜約65°で選択され得る。しかしながら、上記のように、実施形態は、例えば、前弯拡張を駆動するために、これらの角度に差を提供し得る。
図59で最もよく分かるように、角度α後方端板とα本体との間の差は、Δ後方によって提供され得、α前方端板とα駆動傾斜部との間の差は、Δ前方によって提供され得る。Δ後方及びΔ前方は、同一であってもよく、または異なってもよい。例として、Δ後方及びΔ前方は各々、1°〜約20°、代替的に約2°〜約5°の範囲であり得る。
【0091】
図62〜
図64は、本実施形態に従う、前弯拡張構成の拡張可能な固定デバイス10を図示する。拡張可能な固定デバイス10は、約15°まで、より具体的には、約4°〜約10°の前弯角度ΘLAを提供するように拡張され得る。12°までの前弯角度ΘLAは、頸部等の一定の用途で望ましい場合があるが、他の前弯角度ΘLAが、別の用途で望まれる場合がある。
【0092】
拡張可能な固定デバイス10を拡張するために、駆動傾斜部300は、本体500に対して第1の方向に移動され得る。一例として、駆動傾斜部300は、本体500に向かって引っ張られ得る。いくつかの実施形態において、アクチュエータアセンブリ200(
図58で最もよく分かる)は、駆動傾斜部300を本体500に向かって引っ張るように回転され得る。駆動傾斜部300が、本体500に向かって引っ張られると、駆動傾斜部300及び本体500は、第1及び第2の端板14、16と係合し得る。一例として、第1及び第2の端板14、16の前方傾斜部分508は、駆動傾斜部300の前方端板係合傾斜部526と係合し、第1及び第2の端板14、16の後方傾斜部分510は、本体500の後方端板係合傾斜部542と係合し得る。しかしながら、傾斜角度の差(
図59でΔ後方及びΔ前方として示される)により、第1及び第2の端板14、16は、拡張可能な固定デバイスの高さを増加させるために、前方端板係合傾斜部526及び後方端板係合傾斜部542を上に出さない場合がある。代わりに、いくつかの実施形態において、第1及び第2の端板14、16は、第1及び第2の端板14、16と本体500との間の接触点で回動して、反対側の端で端板14、16を拡張させ得る。
図62〜64に見られるように、この回動は、拡張された前弯構成への第1及び第2の端板14、16の拡張を結果としてもたらし得る。理解されるように、第1及び第2の端板14、16の回動は、縦軸512に対する角度α後方端板及び角度α前方端板を変化させ得、したがって、傾斜角度Δ後方、Δ前方の差を縮小させる。傾斜角度の差Δ後方、Δ前方が、0°に近づくとき(例えば、0.5°、0.1°、またはそれ未満)、前湾拡張が停止し得、拡張可能な固定デバイス10が、その前弯拡張構成になり得る。
【0093】
図65〜67は、本実施形態に従う、完全な拡張構成の拡張可能な固定デバイス10を図示する。いくつかの実施形態において、拡張可能な固定デバイス10を
図62〜64の前弯拡張構成からさらに拡張することが望ましい場合がある。一例として、駆動傾斜部300の継続的な運動、例えば、本体500に向かう並進運動は、拡張可能な固定デバイス10をさらに拡張させ得る。このさらなる拡張は、拡張可能な固定デバイス10の両端が同一比率で拡張し得る際に、平行拡張とみなされ得る。拡張は、例えば、拡張可能な固定デバイス10がその完全な拡張構成に到達するまで、または拡張可能な固定デバイス10の望ましい高さが達成されるまで、継続され得る。拡張可能な固定デバイス10の拡張は、駆動傾斜部300の本体500との係合によって制限され得る。
【0094】
固定デバイス10が設置及び拡張された後に再配置または修正される必要がある場合、固定デバイス10を非拡張構成まで戻して収縮し、再配置し、望ましい位置が得られてから再度拡張することができる。固定デバイス10を収縮させるために、器具を使用して、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向とは反対の第2の方向に回転させることができる。アクチュエータアセンブリ200の反対方向の回転により、本体500及び駆動傾斜部300を互いから離す運動が結果として生じ得る。本体500及び駆動傾斜部300が互いから離れるように移動すると、端板14、16は、非拡張位置に内側に移動する。
【0095】
拡張可能な固定デバイス10の拡張された高さは、典型的には、患者、及び拡張可能な固定デバイス10が移植され得る関節に依存するが、7mm〜12mmの範囲であり得るが、5mm程度、及び16mm程度を含んでより大きくてもよく、またはより小さくてもよい。拡張可能な固定デバイス10は、脊椎の任意のレベル内に移植され得、また手、手首、肘、肩、腰、膝、足首、または足の関節を含む、身体の他の関節に移植され得る。
【0096】
これまで、椎間腔内に単一の固定デバイス10を有することについてのみ論じてきたが、1つより多くの固定デバイス10が椎間腔内に挿入されてもよいことが企図される。さらに、各固定デバイス10が、完全な拡張状態で最終的に設置される必要はないことも企図される。むしろ、椎間板腔における固定デバイス10の位置に応じて、固定デバイス10の高さは、非拡張から完全に拡張された状態まで異なってもよい。非拡張状態から拡張状態まで高さが異なることと同様に、固定10は、拡張状態と非拡張状態との間のどの状態でも永久的に位置付けられてもよいことに留意されたい。
【0097】
いくつかの実施形態において、拡張がラチェット機構を介して行われる拡張可能な固定デバイスが提供され得る。ラチェット機構を提供することにより、これは、有利には、固定デバイスの迅速、便利、非連続的な拡張を提供する。
【0098】
図68は、いくつかの実施形態に従う、ラチェット機構を有する拡張可能な固定デバイスの分解図である。拡張可能な固定デバイス600は、第1の端板620と、第2の端板630と、第1の端板620と第2の端板630との間に位置する本体610と、ステム660と、関連するカラー670と、ノーズ部680と、を備える。ステム660及び関連するカラー670は、有利には、非連続ラチェット機構を拡張可能な固定デバイスに提供し、それによって、拡張可能な固定デバイスは、望ましい拡張が起こるまで、交互に徐々に増分して、その後、停止することができる。
【0099】
第1の端板620は、第1の端622及び第2の端624を有する下方端板を備える。第1の端622は、一対の第1の端傾斜部分626a、626bを備える。これらの傾斜部分626a、626bの各々は、ノーズ部680上の対応する下方ノーズ傾斜部682a、682bと係合するように構成されて、拡張可能な固定デバイスの拡張を補助する。第2の端624は、一対の第2の端傾斜部分628a、628bを備える。これらの傾斜部分628a、628bの各々は、本体610上の対応する後方下傾斜部616a、616bと係合するように構成されて、拡張可能な固定デバイスの拡張を補助する。中央傾斜部627aを有する第1の側部623、及び中央傾斜部627bを有する第2の側部625は、第1の端板620の第1の端622と第2の端624との間に位置する。中央傾斜部627a、627bの各々は、ベース610の対応する前方下傾斜部615a、615b(不可視)と係合するように構成されて、拡張可能な固定デバイスの拡張を補助する。第1の端板620の傾斜部は、中央開口629を囲む外周に沿って形成されている。
【0100】
第2の端板630は、第1の端632及び第2の端634を有する上方端板を備える。第1の端632は、一対の第1の端傾斜部分636a、636bを備える。これらの傾斜部分636a、636bの各々は、ノーズ部680上の対応する上方ノーズ傾斜部684a、684bと係合するように構成されて、拡張可能な固定デバイスの拡張を補助する。第2の端634は、一対の第2の端傾斜部分638a、638bを備える。これらの傾斜部分638a、638bの各々は、本体610上の対応する後方上傾斜部618a、618bと係合するように構成されて、拡張可能な固定デバイスの拡張を補助する。中央傾斜部637aを有する第1の側部633、及び中央傾斜部637bを有する第2の側部635は、第2の端板630の第1の端632と第2の端634との間に位置する。中央傾斜部637a、637bの各々は、ベース610の対応する前方上傾斜部617a、617bと係合するように構成されて、拡張可能な固定デバイスの拡張を補助する。第2の端板630の傾斜部は、中央開口639を囲む外周に沿って形成されている。
【0101】
本体610は、前方貫通孔612及び後方貫通孔614を備える。前方貫通孔614は、カラー670、したがって、ステム660を、そこを通して受容するための開口を備える。後方貫通孔614は、
図78B及び78Dに示されるように、1つ以上のツール(例えば、拡張ツール及び係合解除ツール)が通過可能な開口を備える。いくつかの実施形態において、後方貫通孔614は、挿入ツールによる係合を可能にするようにねじ山付きである。加えて、本体610は、挿入ツールによって係合されて手術部位内へのインプラントの容易な送達を提供することができる1つ以上のツール陥凹611を備える。
図68に示され上述されるように、本体610は、第1の端板620または第2の端板630上の対応する傾斜部と係合するように構成された、いくつかの角度付き表面または傾斜部を備える。傾斜部が互いに対して摺動すると、これは、拡張可能な固定デバイスを拡張させる。
【0102】
ステム660及び関連するカラー670は、拡張可能な固定デバイスを拡張させるためのラチェット機構を形成する。ステム660は、ヘッド部662及びシャフト664を備える。ステム660は(そのヘッド部662を介して)、インプラントのノーズ部680内に受容可能であり、それにより、回転可能である。いくつかの実施形態において、ステム660の回転は、以下でさらに論じられるように、インプラントを、「係止」ラチェット構成から「係合解除」非ラチェット構成に変化させる。ステム660のヘッド部662は、ノーズ部680を通って延在する1つ以上のノーズピン690a、690bを受容するための1つ以上の溝またはスロット668を備える。ステム660のシャフト664は、開口663を有し、そこを通して拡張ツール710(
図78Cに示される)を受容するための細長い本体を備える。ステム660は、シャフト664の長さに沿って延在するラチェット歯665をさらに含む。加えて、ステム660は、ラチェット歯665に隣接して位置する1つ以上の平坦エリア667を備える。いくつかの実施形態において、ステム660は、互いから180度離れて位置する一対の平坦エリア667を備える。いくつかの実施形態において、ステム660は、デバイスの過度の拡張を防止するために、完全に拡張した本体610に対して衝突するように有利に設計されたハーフリング部分664を備える。
【0103】
ステム660は、2つの構成が可能である。第1の「係止」構成(
図78Dに示す)において、ステム660のラチェット歯665は、カラー670の対応するラチェット陥凹675と係合され、それによって、インプラント600の拡張を提供するラチェット機構を作製する。第2の「係合解除」構成(
図78Eに示す)において、ステム660は、1つ以上の平坦エリア667がラチェット陥凹675に隣接して位置するように回転され、それにより、ラチェット機構が動作不可能になる。この第2の係合解除構成において、ステム660は、引き戻されることができ、それによって、インプラント600を収縮させる。
【0104】
ステム660は、カラー670を通して挿入可能であり、それによって、「係止」ラチェット構成または「係合解除」非ラチェット構成のいずれか一方に置かれる。いくつかの実施形態において、カラー670は、内壁に沿って形成された内ラチェット陥凹675を有するC字形リングを備える。いくつかの実施形態において、カラー670は、本体610の前方貫通孔616内に収容される。いくつかの実施形態において、カラー670は、前方貫通孔616内で圧縮可能である、圧縮可能なCリングタイプ本体を備える。いくつかの実施形態において、カラー670は、回転可能ではなく、回転を防止するために定位置に鍵止めされることができる。有利には、カラー670は、本体610内でカラー670の回転を防止するタブ679を備え得る。カラー670に取り付けられたステム660によって、ラチェット機構が形成され、それによって、拡張ツール710(
図78Cに示される)が、カラー670を通して、かつシャフト開口663を介してステム660内に延在することができる。拡張ツール710は、ステム660を第1の端板620及び第2の端板630の第2の端に向かう方向に引っ張るかまたはラチェットすることができる。ステム660がノーズ部680に動作可能に接続されると、ノーズ部680もまた引き込まれ、それによって、第1の端板620及び第2の端板630の傾斜部に、本体610の対応する傾斜部及びノーズ部680を上に摺動させる。
【0105】
ノーズ部680は、貫通孔685を備え、ステム660のヘッド部662は、そこを通って延在することができる。一対のノーズピン682a、682bは、その後、ノーズ部680を通ってヘッド部662内に延在し、それによって、ステム660をノーズ部680内に保持する。上記のように、ノーズ部680は、1つ以上の上方ノーズ傾斜部684a、684bを備え、これらは、第2の端板630上の対応する傾斜部と嵌合して係合するように構成されている。加えて、ノーズ部680は、1つ以上の下方ノーズ傾斜部682a、682bを備え、これらは、第1の端板620上の対応する傾斜部と嵌合して係合するように構成されている。
【0106】
図69A〜69Cは、いくつかの実施形態に従う、拡張のプロセスの
図68の拡張可能な固定デバイスの側面図である。いくつかの実施形態において、拡張可能な固定デバイス600は、拡張、特に前弯拡張を有利に行うことができる。いくつかの実施形態において、デバイス600は、
図69Aに示されるように、収縮状態で開始することができる。その後、ラチェット機構を介してノーズ部680を引っ張ることによって、
図69Bに示されるように、デバイス600は、拡張して前弯に傾くことができる。一度、デバイス600が最大前弯に達すると、デバイス600は、
図69Cに示されるように、高さを平行様式で拡張することを継続することができ、それによって、インプラント600が最大拡張に達するまで、前方及び後方の両方の側面が同一比率で拡張する。換言すると、一度、デバイス600が特定の前弯角度に達すると(
図69Bに示されるように)、デバイス600は、
図69Cに示されるように、最大拡張が達成されるまで、拡張範囲全体にわたって前弯角度を維持することになる。デバイス600の拡張に関するさらなる詳細が、
図70A〜72Cに関して提供される。
【0107】
図70A〜70Cは、いくつかの実施形態に従う、収縮状態の
図68の拡張可能な固定デバイスの異なる図である。収縮状態から、デバイス600は、まず、拡張して前弯に傾くことができ、その後、平行様式で拡張することができる。傾き角度は、第2の端板630の第1の端傾斜部分636a、636bとノーズ部680の上方ノーズ傾斜部684a、684bとの間に見られる傾斜角度xの差によってもたらされる。同様に、同一の傾斜角度xの差はまた、第2の端板630の傾斜部分638a、638bと本体610の後方上傾斜部618a、618bとの間にも見られる。換言すると、収縮高さにおいて、異なる傾斜部間の角度の差xは、第2の端板630の第1の端の方に形成された第1の端間隙702aと、第2の端板630の第2の端の方に形成された第2の端間隙702bとを含む間隙702を傾斜部間に生じさせる。間隙702の程度は、デバイスが拡張に際して傾く前弯を決定することになる。例えば、間隙702の程度が4度(例えば、x=4)である場合、第2の端板630は、4度の前弯に傾くことになる。同一機構が第1の端板620に提供されているので、第1の端板620もまた4度の前弯の傾くことになり、それによって、一度、両方の端板620、630が傾けられると、8度の前弯全体を提供する。いくつかの実施形態において、端板620、630自体が、生来の前弯を有することができる。例えば、両方の端板620、630の生来の前弯が7度含まれた場合、x=4である、拡張に続く前弯全体は、15度の前弯になる。本実施形態は、4度の角度xの差を示すが、角度は、それよりも小さくても大きくてもよく、それによって、より小さいまたはより大きい前弯を結果としてもたらす。
【0108】
図71A〜71Cは、いくつかの実施形態に従う、完全に拡張せずに傾斜状態の
図68の拡張可能な固定デバイスの異なる図である。拡張可能な固定デバイス600を前弯に傾けるために、ノーズ部680は、最初に本体610に向かってラチェットされるかまたは引っ張られ、それによって、間隙xを閉じさせ、対応する傾斜部を嵌合させる。前弯の量は、初期傾斜部間隙xに基づいて予め決定されることになる。本実施形態において、拡張可能な固定デバイス600は、第2の端板630に対して4度、第1の端板620に対して4度の前弯角度に傾けられており、それによって、合計で8度の前弯を結果としてもたらす(
図71Bに示されるように)。当業者は、前弯の程度が、8度未満または8度超であってもよく、8度が、単に代表的な例であることを理解することができる。
【0109】
図72A〜72Cは、いくつかの実施形態に従う、完全な拡張状態の
図68の拡張可能な固定デバイスの異なる図である。ノーズ部680がさらに引き戻されると、デバイス600の対応する傾斜部が完全に嵌合し、インプラントは、その後、平行様式で高さ全体を拡張することを開始する。換言すると、デバイス600の前方及び後方の側面が同一比率で拡張する。これが起こると、デバイスは、同一前弯を維持し、前弯角度が拡張範囲全体にわたって見えることを可能にする。例えば、完全な拡張状態(
図72Bに示されるように)のデバイス600の前湾の程度は、端板が傾けられた後(
図71Bに示されるように)のデバイス600の前湾の程度と同一である。しかしながら、さらなる平行拡張により、完全な拡張状態(
図72Bに示されるように)のデバイス600の高さは、端板が傾けられた後(
図71Bに示されるように)のデバイス600の高さよりも高い。
【0110】
拡張可能な固定デバイス600は、有利には、ラチェット機構を介して拡張されることができる。ラチェット機構、特に、ステム660及びカラー670に関するさらなる詳細は、
図73〜76に関して提供されることになる。
【0111】
図73は、いくつかの実施形態に従う、
図68の拡張可能な固定デバイスの上から見た図である。この図から、カラー670が本体610にどのように収容されるか、及びステム660がカラー670内にどのように受容されるかが分かる。ステム660は、ノーズ部680内にさらに受容され、それにより、ステムが引き戻されると、ノーズ部680もまた引き戻されることができ、それによって、デバイス600のラチェット拡張を生じさせる。
【0112】
図74は、いくつかの実施形態に従う、
図68の拡張可能な固定デバイスの上から見た断面図ある。この図において、ラチェット歯665を有するステム660がカラー670とどのように係合して、拡張可能なラチェット機構を作製するかが分かる。いくつかの実施形態において、ステム660は、「雄」ラチェット特徴を備え、一方でカラー670は、「雌」ラチェット特徴を備える。
【0113】
図75は、いくつかの実施形態に従う、
図68の拡張可能な固定デバイスの拡大図である。この図は、ステム660の雄ラチェット及びカラー670の雌ラチェットをより詳細に示す。ステム660が引き戻されると、カラー670のばねは、Cリングのように開き、ステム660のラチェット歯665がカラー670内に形成された次のスロットまたは陥凹675に進むことを可能にする。ステム660は、有利には、カラー670を通して増分的に移動する。これらの非連続的増分は、高さの増加をもたらす。いくつかの実施形態において、高さの増加は、0.2mm超及び0.8mm超の増分で増加し得る。いくつかの実施形態において、高さの増加は、約0.5mmの増分である。
【0114】
図76は、いくつかの実施形態に従う、
図68の拡張可能な固定デバイスの拡大図である。ラチェット歯665の各々は、刃先角668a及び背面角668bを含む。いくつかの実施形態において、ラチェット歯665は、30〜60度、特に約45度の刃先角668aを含む。いくつかの実施形態において、背面角668bは、2〜8度、特に約5度を含む。負荷の下で、ラチェット接続部は、係合解除の方向に引っ張られる。有利には、背面角668bの目的は、係合解除の方向に引っ張られたときにラチェット歯665の方にカラー670を引っ張ることによって、デバイス600が負荷の下にあるとき、ステム660を、特に、後エリアでより係合して維持することである。
【0115】
図77は、いくつかの実施形態に従う、
図68の拡張可能な固定デバイスの上面斜視図である。本構成において、固定デバイス600は、ラチェット拡張することができる。ラチェット拡張を提供することに加えて、デバイスはまた、崩れて収縮することができる。収縮に適応するために、デバイス600は、有利には、ステム660の一部分のみにラチェット歯665を提供し、それによって、ラチェット歯665は、1つ以上の平坦エリア667によって分離される。特定の実施形態において、デバイス600は、二組のラチェット歯665を含み、これらの各々は、二組の平坦エリア667に隣接している。これらの特徴は、ラチェットが有効化される「係止」構成とラチェットが無効化される「係合解除」構成との間でデバイスが変わることを可能にする。これらの特徴は、
図78A〜78Gに関して以下に論じられる。
【0116】
図78A〜78Gは、いくつかの実施形態に従う、係止構成から係合解除構成に遷移する
図68の拡張可能な固定デバイスの上面斜視図である。
図78Aは、デバイスがラチェット拡張することができる「係止」構成の拡張可能な固定デバイスを示す。
図78Aに示されるように、ステム660のラチェット歯665は、カラー670のラチェット陥凹675と整列して係合され、それによって、ラチェット拡張を可能にする。
【0117】
図78Bは、拡張ツールが中に挿入された拡張可能な固定デバイスを示す。拡張ツール710は、「係止」構成でステム660と係合することができ、それによって、ステム660(したがってノーズ部680)は、を引き戻されることができる。ステム660及びノーズ部680が引き戻されると、これは、ラチェット歯の設計に基づいてデバイス600の増分的ラチェット拡張を生じさせる。
【0118】
図78Cは、完全に拡張されたときの拡張可能な固定デバイスを示す。図に示されるように、ステム660は、本体610内にさらに引っ張られ、それによって、デバイスのより高い拡張を生じさせる。固定デバイス600は、
図78Cで
図78Bよりも相対的に高い高さを有する。有利には、固定デバイス600はまた、所望であれば、外科医によって収縮されることもできる。
【0119】
図78Dは、デバイスが「係止」ラチェット構成のままの状態で収縮する前の拡張可能な固定デバイスを示す。デバイス600を収縮させるために、係合解除ツール720(拡張ツール710とは別個の)が提供される。係合解除ツール720は、遠位突起730を有するシャフトを備える。係合解除ツール720は、有利には、上述したように、デバイスが「係止」ラチェット可能構成から「係合解除」ラチェット不能構成に変化するように、ステム660を回転させるように設計される。ステム660を回転させるために、係合解除ツール720の遠位突起730は、ステム660内の対応する形状の陥凹669と嵌合する。係合解除ツール720がステム660と係合した状態で、ステム660は、回転させることができ(例えば、90度)、それによって、
図78Eに示されるように、デバイスを係合解除構成に変える。
【0120】
図78Eは、「係合解除」ラチェット不能構成の拡張可能な固定デバイスを示す。ステム660は、その一対の平坦エリア667がカラー670と整列して対向するように回転されている。このように、ステムのラチェット歯665は、もはやカラー670のラチェットスロットと係合しておらず、それによって、ステム660が前方に押されてデバイスを収縮させることを可能にする。
【0121】
図78Fは、デバイスが完全に収縮した「係合解除」構成の拡張可能な固定デバイスを示す。この段階では、デバイス600は、拡張前と同一高さである。デバイス600は、再び完全に拡張することができる。外科医は、ステム660を反対方向に90度回転させるだけでよく、それにより、デバイスは、「係止」ラチェット構成に戻される。
【0122】
図78Gは、デバイスが「係止」ラチェット構成に戻される拡張可能な固定デバイスを示す。係合解除ツール720を逆方向に90度回転させることによって、これは、ステム660を回転させ、それによって、ラチェット歯665が再度、カラー670のラチェットスロットと係合される。固定デバイス600は、所望であれば、ラチェット機構を介して再度拡張されることができる。有利には、上記の拡張可能な固定デバイスは各々、デバイスが、拡張前に最小外形を維持することができるので、最小の切開部を通して挿入されることができる。
【0123】
このように本発明について説明したが、本発明は多くの点において異なってもよいことは明白であろう。そのような変形例は、本発明の主旨及び範囲からの逸脱として見なされるものではなく、全てのそのような変形例は、当業者には明白であるように、以下の特許請求の範囲の範囲内に含まれることが企図される。