【文献】
Journal of Medicinal Chemistry,2004年,Vol.47, No.5,pp.1161-1174
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記抗体又はその抗原結合断片は、以下の(1)〜(88)から選択される1種又は複数の腫瘍関連抗原又は細胞表面受容体に結合する抗体である、請求項1に記載の複合体:
(1)BMPR1B;
(2)E16;
(3)STEAP1;
(4)0772P;
(5)MPF;
(6)Napi3b;
(7)Sema 5b;
(8)PSCA hlg;
(9)ETBR;
(10)MSG783;
(11)STEAP2;
(12)TrpM4;
(13)CRIPTO;
(14)CD21;
(15)CD79b;
(16)FcRH2;
(17)HER2;
(18)NCA;
(19)MDP;
(20)IL20R−α;
(21)ブレビカン;
(22)EphB2R;
(23)ASLG659;
(24)PSCA;
(25)GEDA;
(26)BAFF−R;
(27)CD22;
(28)CD79a;
(29)CXCR5;
(30)HLA−DOB;
(31)P2X5;
(32)CD72;
(33)LY64;
(34)FcRH1;
(35)IRTA2;
(36)TENB2;
(37)PSMA−FOLH1;
(38)SST;
(38.1)SSTR2;
(38.2)SSTR5;
(38.3)SSTR1;
(38.4)SSTR3;
(38.5)SSTR4;
(39)ITGAV;
(40)ITGB6;
(41)CEACAM5;
(42)MET;
(43)MUC1;
(44)CA9;
(45)EGFRvIII;
(46)CD33;
(47)CD19;
(48)IL2RA;
(49)AXL;
(50)CD30−TNFRSF8;
(51)BCMA−TNFRSF17;
(52)CT Ags−CTA;
(53)CD174(ルイス式Y)−FUT3;
(54)CLEC14A;
(55)GRP78−HSPA5;
(56)CD70;
(57)幹細胞特異的抗原;
(58)ASG−5;
(59)ENPP3;
(60)PRR4;
(61)GCC−GUCY2C;
(62)Liv−1−SLC39A6;
(63)5T4;
(64)CD56−NCMA1;
(65)CanAg;
(66)FOLR1;
(67)GPNMB;
(68)TIM−1−HAVCR1;
(69)RG−1/前立腺腫瘍標的ミンディン−ミンディン/RG−1;
(70)B7−H4−VTCN1;
(71)PTK7;
(72)CD37;
(73)CD138−SDC1;
(74)CD74;
(75)クローディン−CLs;
(76)EGFR;
(77)Her3;
(78)RON−MST1R;
(79)EPHA2;
(80)CD20−MS4A1;
(81)テネイシンC−TNC;
(82)FAP;
(83)DKK−1;
(84)CD52;
(85)CS1−SLAMF7;
(86)エンドグリン−ENG;
(87)アネキシンA1−ANXA1;
(88)V−CAM(CD106)−VCAM1。
前記抗体又はその抗原結合断片は、重鎖又は軽鎖にシステインを導入することによって操作された抗体又はその抗原結合断片である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の複合体。
【発明を実施するための形態】
【0028】
D
L
第一の態様において、D
Lは、D
L−AおよびD
L−Bから選択される:
【0029】
第二の態様において、化合物は、AおよびBから選択される:
【0030】
リガンド単位
リガンド単位は、任意の種類であってよく、標的分子に特異的に結合するタンパク質、ポリペプチド、ペプチドおよび非ペプチド性剤を挙げることができる。いくつかの実施形態において、リガンド単位は、タンパク質、ポリペプチド又はペプチドであってよい。いくつかの実施形態において、リガンド単位は、環式ポリペプチドであってよい。これらのリガンド単位は、抗体、若しくは少なくとも1つの標的分子−結合部位を含有する抗体の断片、リンホカイン、ホルモン、増殖因子、又は標的に特異的に結合し得る任意の他の細胞結合分子若しくは物質を含むことができる。
【0031】
「特異的に結合する」および「特異的結合」という用語は、所定の分子(例えば、抗原)への抗体又は他のタンパク質、ポリペプチド若しくはペプチドの結合を示す。典型的には、抗体又は他の分子が、少なくとも約1×10
7M
-1の親和性で結合し、所定の分子又は密接に関連する分子以外の非特異的分子(例えば、BSA、カゼイン)への結合の親和性の少なくとも2倍超である親和性で所定の分子に結合する。
【0032】
リガンド単位の例として、WO 2007/085930(特許文献8)において使用について記載されている剤が挙げられ、WO 2007/085930(特許文献8)は、本明細書に援用される。
【0033】
いくつかの実施形態において、リガンド単位は、細胞における細胞外標的に結合する細胞結合剤である。このような細胞結合剤は、タンパク質、ポリペプチド、ペプチド又は非ペプチド性剤であり得る。いくつかの実施形態において、細胞結合剤は、タンパク質、ポリペプチド又はペプチドであってよい。いくつかの実施形態において、細胞結合剤は、環式ポリペプチドであってよい。細胞結合剤はまた、抗体又は抗体の抗原結合断片であってもよい。ゆえに、1つの実施形態において、本発明は、抗体-薬物複合体(ADC)を提供する。
【0034】
細胞結合剤
細胞結合剤は、任意の種類のものが可能であり、ペプチドおよび非ペプチドを挙げることができる。ペプチドおよび非ペプチドとして、少なくとも1つの結合部位を有する抗体又は抗体断片、リンホカイン、ホルモン、ホルモン模倣物、ビタミン、増殖因子、栄養輸送分子、又は任意の他の細胞結合分子若しくは物質を挙げることができる。
【0035】
ペプチド
1つの実施形態において、細胞結合剤は、4〜30、好ましくは6〜20の、連続アミノ酸残基を含む直鎖又は環状ペプチドである。この実施形態において、1つの細胞結合剤が1つの単量体又は二量体ピロロベンゾジアゼピン化合物と連結されていることが好ましい。
【0036】
1つの実施形態において、細胞結合剤は、インテグリンα
νβ
6に結合するペプチドを含む。このペプチドは、XYSよりもα
νβ
6に対して選択性を有することができる。
【0037】
1つの実施形態において、細胞結合剤は、A20FMDV−Cysポリペプチドを含む。A20FMDV−Cysは、配列:NAVPNLRGDLQVLAQKVARTCを有する。あるいは、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又は10のアミノ酸残基が別のアミノ酸残基に置換されているA20FMDV−Cys配列の変異型を使用することができる。そのうえさらに、ポリペプチドは、配列NAVXXXXXXXXXXXXXXXRTCを有するものでもよい。
【0038】
抗体
「抗体」という用語は、本明細書中、広義の意味で用いられ、具体的には、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、二量体、多量体、多特異性抗体(例えば、二特異性抗体)、および抗体断片を包含するが、ただし、それらが所望の生物活性を示す限りにおいてである(Miller et al (2003) Jour. of Immunology 170:4854−4861)(非特許文献28)。抗体は、マウス抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、又は他の種由来抗体が可能である。抗体とは、免疫系により産生される、特定の抗原を認識して結合することができるタンパク質である。(Janeway, C., Travers, P., Walport, M., Shlomchik (2001) Immuno Biology, 5th Ed., Garland Publishing, New York)(非特許文献29)。標的抗原は、一般に、複数の抗体のCDRで認識される多数の結合部位(エピトープとも呼ばれる)を有する。異なるエピトープに特異的に結合する抗体は、それぞれ異なる構造を有する。したがって、1つの抗原は、1つより多い対応する抗体を有する可能性がある。抗体として、全長免疫グロブリン分子又は全長免疫グロブリン分子の免疫学的活性部分、すなわち、注目している標的の抗原に免疫学的に結合する抗原結合部位又はその一部分を有する分子が挙げられ、そのような標的として、癌細胞又は自己免疫疾患に関連した自己免疫抗体を産生する細胞が挙げられるが、これらに限定されない。免疫グロブリンは、任意の型(例えばIgG、IgE、IgM、IgD、およびIgA)、クラス(例えばIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、およびIgA2)又はサブクラスの免疫グロブリン分子が可能である。免疫グロブリンは、任意の種由来のものが可能であり、ヒト、マウス、又はウサギ起原が挙げられる。
【0039】
「抗体断片」は、全長抗体の一部分、一般には全長抗体の抗原結合領域又は可変領域を含む。抗体断片の例として、Fab、Fab’、F(ab’)
2、およびscFv断片;二重特異性抗体;線状抗体;Fab発現ライブラリーにより産生される断片、抗イディオタイプ(抗Id)抗体、CDR(相補性決定領域)、および上記のもののいずれかの、癌細胞抗原、ウイルス抗原、又は微生物抗原に免疫学的に結合するエピトープ結合断片、単鎖抗体分子;ならびに、抗体断片から形成される多特異性抗体が挙げられる。
【0040】
「モノクローナル抗体」という用語は、本明細書中使用される場合、実質的に同種の抗体の集団、すなわち集団を構成する個々の抗体が、天然に生じる可能性のある変異を除いて同一であり、そのような変異が存在したとしても少数である集団から得られる抗体を示す。モノクローナル抗体は、特異性が高く、単独の抗原部位に向けられている。そのうえさらに、ポリクローナル抗体製剤が、異なる決定基(エピトープ)に向けられた異なる抗体を含むのとは対照的に、各モノクローナル抗体は、抗原の単独の決定基に向けられている。モノクローナル抗体は、その特異性に加えて、他の抗体が混入することなく合成できるという利点を有する。「モノクローナル」という修飾語は、抗体が、実質的に同種の抗体集団から得られたものであるという特徴を示すものであって、抗体の産生が何か特定の方法による必要があることを意図しない。例えば、本発明に従って使用されるモノクローナル抗体は、Kohlerらが最初に記載したハイブリドーマ方法(1975)(Nature 256:495)(非特許文献30)により作られたものであってもよいし、組換えDNA法(US 4816567を参照)(特許文献9)により作られたものであってもよい。モノクローナル抗体は、また、Clackson et al (1991) Nature, 352:624−628; Marks et al (1991) J. Mol. Biol., 222:581−597(非特許文献31および32)に記載された技法を用いてファージ抗体ライブラリーから単離されてもよいし、完全ヒト免疫グロブリン系を保有する遺伝子導入マウスから単離されてもよい(Lonberg (2008) Curr. Opinion 20(4):450−459)(非特許文献33)。
【0041】
モノクローナル抗体として、本明細書中、具体的には「キメラ」抗体が挙げられる。「キメラ」抗体では、所望の生物活性を示す限りにおいて、重鎖および/又は軽鎖の一部分が、特定種由来の抗体、又は特定の抗体クラス若しくはサブクラスに属する抗体の相当する配列と同一又は相同であるが、鎖の残りの部分は、別の種由来の抗体、又は別の抗体クラス若しくはサブクラスに属する抗体、ならびにそのような抗体の断片の相当する配列と同一又は相同である(US 4816567(特許文献9);およびMorrison et al (1984) Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 81:6851−6855)(非特許文献34)。キメラ抗体として、「霊長類化(primatized)」抗体が挙げられ、この抗体は、非ヒト霊長類(例えば旧世界ザル又は類人猿)およびヒトの定常部配列に由来する可変ドメイン抗原結合配列を含む。
【0042】
「無傷の抗体」は、本明細書中、VLドメインおよびVHドメイン、ならびに軽鎖定常ドメイン(CL)および重鎖定常ドメイン、CH1、CH2、およびCH3を含む抗体である。定常ドメインは、未変性配列定常ドメイン(例えばヒト未変性配列定常ドメイン)又はそのアミノ酸配列変異型が可能である。無傷の抗体は、1つ又は複数の「エフェクター機能」を有することができ、エフェクター機能とは、抗体のFc領域(未変性配列Fc領域又はアミノ酸配列変異型Fc領域)に起因する生物学的活性を示す。抗体エフェクター機能の例として、C1q結合;補体依存性細胞毒性;Fc受容体結合;抗体依存性細胞傷害(ADCC);食作用;および細胞表面受容体(B細胞受容体およびBCRなど)の下方制御が挙げられる。
【0043】
無傷の抗体は、その抗体の重鎖の定常ドメインのアミノ酸配列に従って、異なる「クラス」に配属させることができる。無傷の抗体には、主要な5つのクラス:IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgMがあり、これらのクラスのいくつかは、さらに「サブクラス」(アイソタイプ)に分割することができる(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、およびIgA2)。異なる抗体のクラスにそれぞれ応じた重鎖定常ドメインは、それぞれ、α、δ、ε、γ、およびμと呼ばれる。それぞれのクラスの免疫グロブリンについてのサブユニット構造および三次元立体配置は、周知である。
【0044】
ヒト化
非ヒト抗体又は抗体断片のin vivo免疫原性を低下させる技法として、「ヒト化」と呼ばれるものが挙げられる。
【0045】
「ヒト化抗体」は、ヒト抗体の修飾された可変領域の少なくとも一部分を含むポリペプチドを示し、この可変領域の一部分、好ましくは無傷のヒト可変ドメインより実質的に小さい一部分は、非ヒト種由来の相当する配列で置換されており、かつこの修飾された可変領域は、別のタンパク質の少なくとも別の部分、好ましくはヒト抗体の定常部と連結している。「ヒト化抗体」という表現は、1つ又は複数の相補性決定領域(「CDR」)アミノ酸残基および/又は1つ又は複数のフレームワーク領域(「FW」又は「FR」)アミノ酸残基が齧歯類又は他の非ヒト抗体の類似部位由来アミノ酸残基で置換されているヒト抗体を含む。「ヒト化抗体」という表現は、実質的にヒト免疫グロブリンのアミノ酸配列を有するFRおよび質的に非ヒト免疫グロブリンのアミノ酸配列を有するCDRを含む免疫グロブリンアミノ酸配列変異型又はその断片も含む。
【0046】
「ヒト化」型の非ヒト(例えば、マウス)抗体とは、非ヒト免疫グロブリン由来の最小配列を含有するキメラ抗体である。すなわち、見方を変えると、ヒト化抗体とは、ヒト配列の代わりに非ヒト(例えばマウス)抗体から選択された配列も含有するヒト抗体である。ヒト化抗体は、保存的アミノ酸置換、すなわち抗体の結合および/又は生物学的活性を大きく変えることのない同種又は異なる種由来の非天然の残基を含むことができる。そのような抗体は、非ヒト免疫グロブリン由来の最小配列を含有するキメラ抗体である。
【0047】
様々なヒト化技法が存在し、そのような技法として、「CDRグラフト法」、「選択誘導法」、「脱免疫化」、「表面再構成(resurfacing)(「ベニヤ修飾(veneering)」としても知られる)、「複合抗体」、「ヒトストリング含有量最適化(Human String Content Optimisation)」、およびフレームワーク混合が挙げられる。
【0048】
[CDRグラフト法]
この技法では、ヒト化抗体は、レシピエント抗体の相補性決定領域(CDR)由来の残基が、所望の性質を有する、マウス、ラット、ラクダ、ウシ、ヤギ、又はウサギなどの非ヒト種(ドナー抗体)のCDR由来の残基で置換されているヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)である(実際には、非ヒトCDRが、ヒトフレームワークに「移植」されている)。場合によっては、ヒト免疫グロブリンのフレームワーク領域(FR)残基が、相当する非ヒト残基で置換されている(これは、例えば、特定のFR残基が抗原結合に対して大きな効果を有する場合などにそうなる可能性がある)。
【0049】
そのうえさらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体にも、導入されるCDR又はフレームワーク配列にも見られない残基を含むことができる。こうした修飾を行うことで、抗体の性能をさらに洗練させて最大化することができる。したがって、一般に、ヒト化抗体は、全部で少なくとも1つ、および1つの態様において2つの可変領域を含むことになり、この抗体において、全て又は全ての超可変ループは非ヒト免疫グロブリンのものに相当し、および全て又は実質的に全てのFR領域はヒト免疫グロブリン配列のものである。ヒト化抗体はまた、随意に、ヒト免疫グロブリンの、免疫グロブリン定常部(Fc)の少なくとも一部分又は全部を含むことができる。
【0050】
[選択誘導法]
この方法は、特定のエピトープに対して特異的な所定の非ヒト抗体のV
H又はV
LドメインをヒトV
H又はV
Lライブラリーと組み合わせることからなり、特異的ヒトVドメインは、注目している抗原に対して選択される。次いで、この選択されたヒトVHを、VLライブラリーと組み合わせて、完全なヒトVH×VLの組み合わせを作成する。この方法は、Nature Biotechnology (N.Y.) 12, (1994)899−903(非特許文献35)に記載されている。
【0051】
[複合抗体]
この方法では、ヒト抗体由来のアミノ酸配列の2つ以上のセグメントを、最終抗体分子内にひとまとめにする。最終抗体分子は、複数のヒトVHおよびVL配列セグメントを、ヒトT細胞エピトープを制限又は回避する組み合わせで、最終複合抗体V領域内にひとまとめにすることにより、構築される。必要な場合は、T細胞エピトープに寄与する又はこれをコードするV領域を、T細胞エピトープを回避する代替セグメントで交換することにより、T細胞エピトープを制限又は回避する。この方法は、US 2008/0206239 A1(特許文献10)に記載される。
【0052】
[脱免疫化]
この方法は、ヒト(又は他の二次種)T細胞エピトープを、治療用抗体(又は他の分子)のV領域から除去することを含む。治療用抗体V領域配列を、例えば、MHC結合モチーフのデータベース(www.wehi.edu.auがホストである「モチーフ」データベースなど)と比較することで、MHCクラスII結合モチーフの存在について分析する。あるいは、MHCクラスII結合モチーフは、Altuviaらにより記載される方法(J. Mol. Biol. 249 244−250(1995))(非特許文献36)などのコンピューターによるスレッド化法を用いて同定することができる;これらの方法では、V領域配列由来の連続重複ペプチドを、それらのMHCクラスIIタンパク質との結合エネルギーについて試験する。次いで、このデータを、連続して存在するペプチドと関連する他の配列特性についての情報(両親媒性、ロスバードモチーフ(Rothbard motif)、ならびにカテプシンBおよび他のプロセシング酵素による切断部位など)とまとめることができる。
【0053】
いったん可能性のある二次種(例えばヒト)T細胞エピトープが同定されたら、1種又は複数のアミノ酸を変更することで、それらを除去する。修飾されるアミノ酸は、通常、T細胞エピトープ自身内にあるが、タンパク質の一次又は二次構造に関してエピトープと隣接するものでもよい(したがって、一次構造では隣接していなくてもよい)。最も典型的には、変更は、置換によるものであるが、状況によっては、アミノ酸の付加又は欠失の方が適切なこともある。
【0054】
全ての変更は、十分に確立された方法(部位特異的突然変異誘発など)を用いて、組換え宿主で発現させることにより、最終分子を調製することができるように、組換えDNA技法により達成することができる。しかしながら、タンパク質化学反応又は任意の他の分子変更手段の利用も可能である。
【0055】
[表面再構成]
この方法は、以下を含む:
(a)非ヒト(例えば齧歯類)抗体(又はその断片)の可変領域の三次元モデルを構築することにより、非ヒト抗体可変領域の高次立体構造を決定する工程;
(b)十分な数の非ヒトおよびヒト抗体の可変領域重鎖および軽鎖でのX線結晶構造解析に基づく構造から、相対的到達性分布を用いて、配列アラインメントを作成して、重鎖および軽鎖のフレームワーク位置の組を得る工程、この組において、アラインメント位置は、十分な数の非ヒト抗体重鎖および軽鎖の98%において同一である;
(c)工程(b)で作成したフレームワーク位置の組を用いて、ヒト化しようとする非ヒト抗体について、重鎖および軽鎖の表面露出アミノ酸残基の組を定義する工程;
(d)ヒト抗体アミノ酸配列から、工程(c)で定義した表面露出アミノ酸残基の組との相同性が最も高い重鎖および軽鎖の表面露出アミノ酸残基の組を同定する工程、この場合、ヒト抗体由来の重鎖および軽鎖は、天然に対をなす又はなさない;
(e)ヒト化しようとする非ヒト抗体のアミノ酸配列において、工程(c)で定義した表面露出アミノ酸残基の組を、工程(d)で同定した重鎖および軽鎖の表面露出アミノ酸残基の組と置換する工程;
(f)工程(e)で指定される置換により得られる非ヒト抗体の可変領域の三次元モデルを構築する工程;
(g)工程(a)および工程(f)で構築した三次元モデルを比較することにより、ヒト化しようとする非ヒト抗体の相補性決定領域のいずれかの残基のいずれかの原子から5オングストローム内にあるいずれかのアミノ酸残基を、工程(c)又は工程(d)で同定した組から同定する工程;および
(h)工程(g)で同定したいずれかの残基を、ヒトアミノ酸残基から元々の非ヒトアミノ酸残基に交換し、それにより、表面露出アミノ酸残基の非ヒト抗体ヒト化の組を確定させる工程;ただし、工程(a)は、必ずしも最初に行う必要はないが、工程(g)の前に行わなければならない。
【0056】
[超ヒト化]
この方法は、非ヒト配列を、機能的ヒト生殖系列遺伝子レパートリーと比較する。これらのヒト遺伝子の中から、非ヒト配列と同一又は密接に関連する限界構造をコードするものを選択する。選択したこれらのヒト遺伝子の中から、CDR内で最も高い相同性を持つものをFRドナーとして選択する。最後に、非ヒトCDRをこれらのヒトFRに移植する。この方法は、WO 2005/079479 A2(特許文献11)に記載されている。
【0057】
[ヒトストリング含有量最適化]
この方法は、非ヒト(例えばマウス)配列を、ヒト生殖系列遺伝子のレパートリと比較し、差異を、ヒトストリング含有量(HSC)として点数付けする。HSCは、潜在的MHC/T細胞エピトープのレベルで配列を定量する。次いで、標的配列を、全体的な相同性尺度を用いるのではなく、標的配列のHSCを最大にするようにヒト化することで、複数の多様なヒト化変異型を作成する(Molecular Immunology, 44, (2007) 1986−1998(非特許文献37)に記載されている)。
【0058】
[フレームワーク混合]
非ヒト抗体のCDRを、全ての既知の重鎖および軽鎖のヒト生殖系列遺伝子フレームワークを包含するcDNAプールと、インフレームで融合させる。次いで、ヒト化抗体を、例えば、ファージ提示型抗体ライブラリーをパニングすることで選択する。この方法は、Methods 36, 43−60(2005)(非特許文献38)に記載されている。
【0059】
細胞結合剤の例として、WO 2007/085930(特許文献8)に使用が記載されている作用剤が挙げられる。WO 2007/085930(特許文献8)は、本明細書に援用される。
【0060】
本発明の実施形態で使用される腫瘍関連抗原および同族の抗体を、以下に列挙する。
【0061】
[腫瘍(Tumor)関連抗原および同族の抗体]
(1)BMPR1B(骨形成タンパク質受容体IB型)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_001203
Genbank version no.NM_001203.2 GI:169790809
Genbank record update date:Sep 23, 2012 02:06 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_001194
Genbank version no.NP_001194.1 GI:4502431
Genbank record update date:Sep 23, 2012 02:06 PM
[相互参照]
ten Dijke, P., et al Science 264(5155):101−104 (1994), Oncogene 14 (11):1377−1382 (1997))(非特許文献39および40);WO 2004/063362(請求項2);WO 2003/042661(請求項12);US 2003/134790 A1(38−39頁);WO 2002/102235(請求項13;296頁);WO 2003/055443(91−92頁);WO 2002/99122(実施例2;528−530頁);WO 2003/029421(請求項6);WO 2003/024392(請求項2;
図112);WO 2002/98358(請求項1;183頁);WO 2002/54940(100−101頁);WO 2002/59377(349−350頁);WO 2002/30268(請求項27;376頁);15WO 2001/48204(実施例;
図4)(特許文献12〜24);NP_001194骨形成タンパク質受容体、IB型/pid=NP_001194.1.;MIM:603248;AY065994。
【0062】
(2)E16(LAT1、SLC7A5)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_003486
Genbank version no.NM_003486.5 GI:71979931
Genbank record update date:Jun 27, 2012 12:06 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_003477
Genbank version no.NP_003477.4 GI:71979932
Genbank record update date:Jun 27, 2012 12:06 PM
[相互参照]
BioChem. Biophys. Res. Commun. 255(2), 283−288 (1999), Nature 395 (6699):288−291 (1998), Gaugitsch, H.W., et 20 al (1992) J. Biol. Chem. 267 (16):11267−11273)(非特許文献41〜43);WO 2004/048938(実施例2)(特許文献25);WO 2004/032842(実施例IV)(特許文献26);WO 2003/042661(請求項12)(特許文献11);WO 2003/016475(請求項1)(特許文献27);WO 2002/78524(実施例2)(特許文献28);WO 2002/99074(請求項19;127−129頁)(特許文献29);WO 2002/86443(請求項27;222、393頁)(特許文献30);WO 2003/003906(請求項10;293頁)(特許文献31);WO 2002/64798(請求項33;93−95頁)(特許文献32);WO 2000/14228(請求項5;133−136頁)(特許文献33);US 2003/224454(
図3)(特許文献34);25WO 2003/025138(請求項12;150頁)(特許文献35);NP_003477溶質輸送体ファミリー7(カチオン性アミノ酸輸送体、y+システム)、メンバー5/pid=NP_003477.3−ホモ・サピエンス;MIM:600182;NM_015923。
【0063】
(3)STEAP1(前立腺の6回膜貫通型上皮抗原)
[ヌクレオチド]
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[相互参照]
Cancer Res. 61 (15), 5857−5860 (2001), Hubert, R.S., et al (1999) Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 96 (25):14523−14528)(非特許文献44および45);WO 2004/065577(請求項6)(特許文献36);WO 2004/027049(
図1L)(特許文献37);EP1394274(実施例11)(特許文献38);WO 2004/016225(請求項2)(特許文献39);WO 2003/042661(請求項12)(特許文献13);US 2003/157089(実施例5)(特許文献40);US 2003/185830(実施例5)(特許文献41);US 2003/064397(
図2)(特許文献42);WO 2002/89747(実施例5;618−619頁)(特許文献43);WO 2003/022995(実施例9;
図13A、35実施例53;173頁、実施例2;
図2A)(特許文献44);前立腺の6回膜貫通型上皮抗原;MIM:604415。
【0064】
(4)0772P(CA125、MUC16)
[ヌクレオチド]
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[相互参照]
J. Biol. Chem. 276(29):27371−27375 (2001))(非特許文献46);WO 2004/045553(請求項14)(特許文献45);WO 2002/92836(請求項6;
図12)(特許文献46);WO 2002/83866(請求項15;116−121頁)(特許文献47);US 2003/124140(実施例16)(特許文献48);GI:34501467;
【0065】
(5)MPF(MPF、MSLN、SMR、巨核球増強因子、メソテリン)
[ヌクレオチド]
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[相互参照]
Yamaguchi, N., et al Biol. Chem. 269(2), 805−808(1994), Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 96(20):11531−11536(1999), Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 93 (1):136−140 (1996), J. Biol. Chem. 270 (37):21984−21990 (1995))(非特許文献47〜50);WO 2003/101283(請求項14)(特許文献49);(WO 2002/102235(請求項13;287−288頁)(特許文献15);WO 2002/101075(請求項4;308−309頁)(特許文献50);WO 2002/71928(320−321頁)(特許文献51);WO 94/10312(52−57頁)(特許文献52);IM:601051。
【0066】
(6)Napi3b(NAPI−3B、NPTIIb、SLC34A2、溶質輸送体ファミリー34(リン酸ナトリウム)、メンバー2、II型ナトリウム依存性リン酸輸送体3b)
[ヌクレオチド]
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J. Biol. Chem. 277 (22):19665−19672 (2002)、Genomics 62(2):281−284 (1999)、Feild, J.A., et al (1999) BioChem. Biophys. Res. Commun. 258 (3):578−582)(非特許文献51〜53);WO 2004/022778(請求項2)(特許文献53);EP 1394274(実施例11)(特許文献38);WO 2002/102235(請求項13; 326頁)(特許文献13);EP 0875569(請求項1;17−19頁)(特許文献54);WO 2001/57188(請求項20;329頁)(特許文献55);WO 2004/032842(実施例IV)(特許文献26);WO 2001/75177(請求項24;139−140頁)(特許文献56);MIM:604217。
【0067】
(7)Sema 5b(FLJ10372、KIAA1445、Mm.42015、SEMA5B、SEMAG、セマフォリン5b Hlog、25semaドメイン、7回トロンボスポンジン反復配列(seven thrombospondin repeats)(1型および1型様)、膜貫通ドメイン(TM)、および短細胞質ドメイン、(セマフォリン)5B)
[ヌクレオチド]
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Nagase T., et al (2000) DNA Res. 7 (2):143−150)(非特許文献54);WO 2004/000997(請求項1)(特許文献57);WO 2003/003984(請求項1)(特許文献58);WO 2002/06339(請求項1;50頁)(特許文献59);WO 2001/88133(請求項1;41−43頁、48−58頁)(特許文献60);WO 2003/054152(請求項20)(特許文献61);WO 2003/101400(請求項11)(特許文献62);登録番号:30Q9P283;Genew;HGNC:10737
【0068】
(8)PSCA hlg(2700050C12Rik、C530008O16Rik、RIKEN cDNA 2700050C12、RIKEN cDNA 2700050C12遺伝子)
[ヌクレオチド]
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Ross et al (2002) Cancer Res. 62:2546−2553(非特許文献55);US 2003/129192(請求項2)(特許文献63);US 2004/044180(請求項12)(特許文献64);US 2004/044179(請求項11)(特許文献65);US 2003/096961(請求項11)(特許文献66);US 2003/232056(実施例5)(特許文献67);WO 2003/10575816(請求項12)(特許文献68);US 2003/206918(実施例5)(特許文献69);EP1347046(請求項1)(特許文献70);WO 2003/025148(請求項20)(特許文献71);GI:37182378。
【0069】
(9)ETBR(エンドセリンB型受容体)
[ヌクレオチド]
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[相互参照]
Nakamuta M., et al BioChem. Biophys. Res. Commun. 177, 34−39, 1991;Ogawa Y., et al BioChem. Biophys. Res. Commun. 178, 248−255, 1991; Arai H., et al Jpn. Circ. J. 56, 1303−1307, 1992; Arai H., et al J. Biol. Chem. 268, 3463−3470, 1993; Sakamoto A., Yanagisawa M., et al BioChem. Biophys. Res. Commun. 178, 656−663, 1991; Elshourbagy N.A., et al J. Biol. Chem. 268, 3873−3879, 1993; Haendler B., et al J. Cardiovasc. Pharmacol. 20, s1−S4, 1992; Tsutsumi M., et al Gene 228, 43−49, 1999; Strausberg R.L., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 99, 16899−16903, 2002; Bourgeois C., et al J. Clin. Endocrinol. Metab. 82, 3116−3123, 1997; Okamoto Y., et al Biol. Chem. 272, 21589−21596, 1997; Verheij J.B., et al Am. J. Med. Genet. 108, 223−225, 2002; Hofstra R.M.W., et al Eur. J. Hum. Genet. 5, 180−185, 1997; Puffenberger E.G., et al Cell 79, 1257−1266, 1994; Attie T., et al, Hum. Mol. Genet. 4, 2407−2409, 1995; Auricchio A., et al Hum. Mol. Genet. 5:351−354, 1996; Amiel J., et al Hum. Mol. Genet. 5, 355−357, 1996; Hofstra R.M.W., et al Nat. Genet. 12, 445−447, 1996; Svensson P.J., et al Hum. Genet. 103, 145−148, 1998; Fuchs S., et al Mol. Med. 7, 115−124, 2001; Pingault V., et al (2002) Hum. Genet. 111, 198−206(非特許文献56〜76);WO 2004/045516(請求項1)(特許文献72);WO 2004/048938(実施例2)(特許文献25);WO 2004/040000(請求項151)(特許文献73);WO 2003/087768(請求項1)(特許文献74);20WO 2003/016475(請求項1)(特許文献25);WO 2003/016475(請求項1)(特許文献27);WO 2002/61087(
図1)(特許文献75);WO 2003/016494(
図6)(特許文献76);WO 2003/025138(請求項12;144頁)(特許文献35);WO 2001/98351(請求項1;124−125頁)(特許文献77);EP 0522868(請求項8;
図2)(特許文献78);WO 2001/77172(請求項1;297−299頁)(特許文献79);US 2003/109676(特許文献80);US6518404(
図3)(特許文献81);US5773223(請求項1a;31−34欄)(特許文献82);WO 2004/001004(特許文献83)。
【0070】
(10)MSG783(RNF124、仮想タンパク質FLJ20315)
[ヌクレオチド]
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[相互参照]
WO 2003/104275(請求項1)(特許文献84);WO 2004/046342(実施例2)(特許文献85);WO 2003/042661(請求項12)(特許文献13);WO 2003/083074(請求項14;61頁)(特許文献86);WO 2003/018621(請求項1)(特許文献87);WO 2003/024392(請求項2;
図93)(特許文献19);WO 2001/66689(実施例6)(特許文献88);LocusID:54894。
【0071】
(11)STEAP2(HGNC_8639、IPCA−1、PCANAP1、STAMP1、STEAP2、STMP、前立腺癌関連遺伝子1、前立腺癌関連タンパク質1、前立腺の6回膜貫通型上皮抗原2、6回膜貫通型前立腺タンパク質)
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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[相互参照]
Lab. Invest. 82(11):1573−1582(2002))(非特許文献77);WO 2003/087306;US 2003/064397(請求項1;
図1)(特許文献42);WO 2002/72596(請求項13;54−55頁)(特許文献89);WO 2001/72962(請求項1;
図4B)(特許文献90);WO 2003/104270(請求項11)(特許文献91);WO 2003/104270(請求項16)(特許文献91);US 2004/005598(請求項22)(特許文献92);WO 2003/042661(請求項12)(特許文献15);US 2003/060612(請求項12;
図10)(特許文献93);WO 2002/26822(請求項23;
図2)(特許文献94);WO 2002/16429(請求項12;
図10)(特許文献95);GI:22655488。
【0072】
(12)TrpM4(BR22450、FLJ20041、TRPM4、TRPM4B、一過性受容器電位カチオン5チャンネル、サブファミリーM、メンバー4)
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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[相互参照]
Xu, X.Z., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 98 (19):10692−10697 (2001), Cell 109 (3):397−407 (2002), J. Biol. Chem. 278 (33):30813−30820 (2003))(非特許文献78〜80);US 2003/143557(請求項4)(特許文献96);WO 2000/40614(請求項14;100−103頁)(特許文献97);WO 2002/10382(請求項1;
図9A)(特許文献98);WO 2003/042661(請求項12)(特許文献13);WO 2002/30268(請求項27;391頁)(特許文献23);US 2003/219806(請求項4)(特許文献99);WO 2001/62794(請求項14;
図1A−D)(特許文献100);MIM:606936。
【0073】
(13)CRIPTO(CR、CR1、CRGF、CRIPTO、TDGF1、奇形腫由来増殖因子)
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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[相互参照]
Ciccodicola, A., et al EMBO J. 8 (7):1987−1991 (1989), Am. J. Hum. Genet. 49 (3):555−565 (1991))(非特許文献81および82);US 2003/224411(請求項1)(特許文献101);WO 2003/083041(実施例1)(特許文献102);WO 2003/034984(請求項12)(特許文献103);WO 2002/88170(請求項2;52−53頁)(特許文献104);WO 2003/024392(請求項2;
図58)(特許文献19);WO 2002/16413(請求項1;94−95、105頁)(特許文献105);WO 2002/22808(請求項2;
図1)(特許文献106);US5854399(実施例2;17−18欄)(特許文献107);US5792616(
図2)(特許文献108);MIM:187395。
【0074】
(14)CD21(CR2(補体受容体2)又はC3DR(C3d/エプスタイン・バーウイルス受容体)又はHs.73792)
[ヌクレオチド]
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[相互参照]
Fujisaku et al (1989) J. Biol. Chem. 264 (4):2118−2125);Weis J.J., et al J. Exp. Med. 167, 1047−1066, 1988; Moore M., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 84, 9194−9198, 1987; Barel M., et al Mol. Immunol. 35, 1025−1031, 1998; Weis J.J., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 83, 5639−5643, 1986; Sinha S.K., et al (1993) J. Immunol. 150, 5311−5320(非特許文献83〜88);WO 2004/045520(実施例4)(特許文献109);US 2004/005538(実施例1)(特許文献110);WO 2003/062401(請求項9)(特許文献111);WO 2004/045520(実施例4)(特許文献109);WO 91/02536(
図9.1−9.9)(特許文献112);WO 2004/020595(請求項1)(特許文献113);登録番号:P20023;Q13866;Q14212;EMBL;M26004;AAA35786.1。
【0075】
(15)CD79b(CD79B、CD79β、IGb(免疫グロブリン関連β)、B29)
[ヌクレオチド]
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Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. (2003)100(7):4126−4131; Blood (2002) 100 (9):3068−3076; Muller et al (1992) Eur. J. Immunol. 22 (6):1621−1625)(非特許文献89〜91);WO 2004/016225(請求項2、
図140)(特許文献39);WO 2003/087768(特許文献74);US 2004/101874(請求項1、102頁)(特許文献114);WO 2003/062401(請求項9)(特許文献111);WO 2002/78524(実施例2)(特許文献28);US 2002/150573(請求項35 5、15頁)(特許文献115);US5644033(特許文献116);WO 2003/048202(請求項1、306頁および309頁)(特許文献117);WO 99/58658(特許文献118);US6534482(請求項13、
図17A/B)(特許文献119);WO 2000/55351(請求項11、1145−1146頁)(特許文献120);MIM:147245。
【0076】
(16)FcRH2(IFGP4、IRTA4、SPAP1A(SH2ドメイン含有ホスファターゼアンカータンパク質 5 1a)、SPAP1B、SPAP1C)
[ヌクレオチド]
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[相互参照]
AY358130);Genome Res. 13 (10):2265−2270 (2003), Immunogenetics 54 (2):87−95 (2002), Blood 99 (8):2662−2669 (2002), Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 98(17):9772−9777(2001), Xu, M.J., et al (2001) BioChem. Biophys. Res. Commun. 280 (3):768−775(非特許文献92〜96);WO 2004/016225(請求項2)(特許文献39);WO 2003/077836(特許文献121);WO 2001/38490(請求項5;
図18D−1−18D−2)(特許文献122);WO 2003/097803(請求項12)(特許文献123);10WO 2003/089624(請求項25)(特許文献124);MIM:606509。
【0077】
(17)HER2(ErbB2)
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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Genbank version no.AAA75493.1 GI:306840
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:47 AM
[相互参照]
Coussens L., et al Science (1985) 230(4730):1132−1139); Yamamoto T., et al Nature 319, 230−234, 1986; Semba K., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 82, 6497−6501, 1985; Swiercz J.M., et al J. Cell Biol. 165, 869−880, 2004; Kuhns J.J., et al J. Biol. Chem. 274, 36422−36427, 1999; Cho H.−S., et al Nature 421, 756−760, 2003; Ehsani A., et al (1993) Genomics 15, 426−429(非特許文献97〜103);WO 2004/048938(実施例2)(特許文献25);WO 2004/027049(
図1I)(特許文献37);WO 2004/009622(特許文献125);WO 2003/081210(特許文献126);WO 2003/089904(請求項9)(特許文献127);WO 2003/016475(請求項1)(特許文献27);US 2003/118592(特許文献128);WO 2003/008537(請求項1)(特許文献129);WO 2003/055439(請求項29;
図1A−B)(特許文献130);WO 2003/025228(請求項37;
図5C)(特許文献131);20WO 2002/22636(実施例13;頁/95−107)(特許文献132);WO 2002/12341(請求項68;
図7)(特許文献133);WO 2002/13847(71−74頁)(特許文献134);WO 2002/14503(114−117頁)(特許文献135);WO 2001/53463(請求項2;41−46頁)(特許文献136);WO 2001/41787(15頁)(特許文献137);WO 2000/44899(請求項52;
図7)(特許文献138);WO 2000/20579(請求項3;
図2)(特許文献139);US5869445(請求項3;31−38欄)(特許文献140);WO 9630514(請求項2;56−61頁)(特許文献141);EP 1439393(請求項7)(特許文献142);WO 2004/043361(請求項7)(特許文献143);WO 2004/022709(特許文献144);WO 2001/0024425(実施例3;
図4)(特許文献145);登録番号:P04626;EMBL;M11767;AAA35808.1.EMBL;M11761;AAA35808.1
抗体
Abbott:US 20110177095(特許文献146)
例えば、配列番号3(CDR−H1)、配列番号4(CDR−H2)、配列番号5(CDR−H3)、配列番号104および/又は配列番号6(CDR−L1)、配列番号7(CDR−L2)、および配列番号8(CDR−L3)のアミノ酸配列を有するCDRに対して、全体で少なくとも80%の配列相同性を有するCDRを含む抗体、この場合、抗HER2抗体又は抗HER2結合断片は、配列番号1のVHおよび配列番号2のVLを有する抗体と比較して免疫原生が低下している。
Biogen:US 20100119511(特許文献147)
例えば、ATCC登録番号:PTA−10355、PTA−10356、PTA−10357、PTA−10358
例えば、BIIB71F10(配列番号11、13)、BIIB69A09(配列番号15、17);BIIB67F10(配列番号19、21);BIIB67F11(配列番号23、25)、BIIB66A12(配列番号27、29)、BIIB66C01(配列番号31、33)、BIIB65C10(配列番号35、37)、BIIB65H09(配列番号39、41)、およびBIIB65B03(配列番号43、45)からなる群より選択される抗体由来の6つのCDR全てを含むHER2に、又はこれらCDRと同一であるか又はこれらCDRからの改変が2つ以下であるCDRを含むHER2に結合する精製抗体分子。
ハーセプチン(Genentech)−US6,054,297(特許文献148);ATCC登録番号CRL−10463(Genentech)
ペルツズマブ(Genentech)
US 20110117097(特許文献149)
例えば、配列番号15および16、配列番号17および18、配列番号23および24およびATCC登録番号HB−12215、HB−12216、CRL10463、HB−12697を参照。
US 20090285837(特許文献150)
US 20090202546(特許文献151)
例えば、ATCC登録番号:HB−12215、HB−12216、CRL10463、HB−12698。
US 20060088523(特許文献152)
- 例えば、ATCC登録番号:HB−12215、HB−12216
- 例えば、それぞれ配列番号3および4の可変軽アミノ酸配列および可変重アミノ酸配列を含む抗体。
- 例えば、配列番号15および23から選択される軽鎖アミノ酸配列、ならびに配列番号16および24から選択される重鎖アミノ酸配列を含む抗体
US 20060018899(特許文献153)
- 例えば、ATCC登録番号:(7C2)HB−12215、(7F3)HB−12216、(4D5)CRL−10463、(2C4)HB−12697。
- 例えば、配列番号23のアミノ酸配列を含む抗体、又はその、脱アミドおよび/又は酸化変異体。
US 2011/0159014(特許文献154)
- 例えば、配列番号1”の超可変領域を含む軽鎖可変ドメインを有する抗体。
- 例えば、配列番号2の超可変領域を含む重鎖可変ドメインを有する抗体。
US 20090187007(特許文献155)
・Glycotope:TrasGEX抗体 http://www.glycotope.com/pipeline
例えば、International Joint Cancer Institute and Changhai Hospital Cancer Cent:HMTI−FcAb −Gao J., et al BMB Rep. 2009 Oct 31;42(10):636−41(非特許文献104)を参照。
・Symphogen:US 20110217305(特許文献156)
・Union Stem Cell & Gene Engineering, China −Liu HQ., et al Xi Bao Yu Fen Zi Mian Yi Xue Za Zhi. 2010 May;26(5):456−8(非特許文献105)。
【0078】
(18)NCA(CEACAM6)
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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[相互参照]
Barnett T., et al Genomics 3, 59−66, 1988(非特許文献106); Tawaragi Y., et al BioChem. Biophys. Res. Commun. 150, 89−96, 1988(非特許文献107); Strausberg R.L., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 99:16899−16903, 2002(非特許文献64);WO 2004/063709(特許文献157);EP 1439393(請求項7)(特許文献142);WO 2004/044178(実施例4)(特許文献158);WO 2004/031238(特許文献159);WO 2003/042661(請求項12)(特許文献13);WO 2002/78524(実施例2)(特許文献28);WO 2002/86443(請求項27;427頁)(特許文献30);WO 2002/60317(請求項2)(特許文献160);登録番号:P40199;Q14920;EMBL;M29541;AAA59915.1.EMBL;M18728。
【0079】
(19)MDP(DPEP1)
[ヌクレオチド]
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[相互参照]
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 99 (26):16899−16903(2002))(非特許文献64);WO 2003/016475(請求項1)(特許文献27);WO 2002/64798(請求項33;85−87頁)(特許文献32);JP05003790(
図6−8)(特許文献161);WO 99/46284(
図9)(特許文献162);MIM:179780。
【0080】
(20)IL20R−α(IL20Ra、ZCYTOR7)
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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[相互参照]
Clark H.F., et al Genome Res. 13, 2265−2270, 2003(非特許文献104); Mungall A.J., et al Nature 425, 805−811, 2003; Blumberg H., et al Cell 104, 9−19, 2001; Dumoutier L., et al J. Immunol. 167, 3545−3549, 2001; Parrish−Novak J., et al J. Biol. Chem. 277, 47517−47523, 2002; Pletnev S., et al (2003)10 Biochemistry 42:12617−12624; Sheikh F., et al (2004) J. Immunol. 172, 2006−2010(非特許文献108〜113);EP 1394274(実施例11)(特許文献38);US 2004/005320(実施例5)(特許文献163);WO 2003/029262(74−75頁)(特許文献164);WO 2003/002717(請求項2;63頁)(特許文献165);WO 2002/22153(45−47頁)(特許文献166);US 2002/042366(20−21頁)(特許文献167);WO 2001/46261(57−59頁)(特許文献168);WO 2001/46232(63−65頁)(特許文献169);WO 98/37193(請求項1;55−59頁)(特許文献170);登録番号:Q9UHF4;Q6UWA9;Q96SH8;EMBL;AF184971;AAF01320.1。
【0081】
(21)ブレビカン(BCAN、BEHAB)
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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[相互参照]
Gary S.C., et al Gene 256, 139−147, 2000(非特許文献114); Clark H.F., et al Genome Res. 13, 2265−2270, 2003(非特許文献104); Strausberg R.L., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 99, 16899−16903, 2002(非特許文献64);US 2003/186372(請求項11)(特許文献171);US 2003/186373(請求項11)(特許文献172);US 2003/119131(請求項1;
図52)(特許文献173);US 2003/119122(請求項1;
図52)(特許文献174);US 2003/119126(請求項1)(特許文献175);US 2003/119121(請求項1;
図52)(特許文献176);US 2003/119129(請求項1)(特許文献177);US 2003/119130(請求項1)(特許文献178);US 2003/119128(請求項1;
図52)(特許文献179);US 2003/119125(請求項1)(特許文献180);WO 2003/016475(請求項1)(特許文献27);WO 2002/02634(請求項1)(特許文献181)。
【0082】
(22)EphB2R(DRT、ERK、Hek5、EPHT3、Tyro5)
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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Genbank record update date:Sep 8, 2012 04:43 PM
[相互参照]
Chan, J. and Watt, V.M., Oncogene 6 (6), 1057−1061 (1991), Oncogene 10 (5):897−905(1995), Annu. Rev. Neurosci. 21:309−345 (1998), Int. Rev. Cytol. 196:177−244 (2000))(非特許文献115〜118);WO 2003042661(請求項12)(特許文献182);WO 200053216(請求項1;41頁)(特許文献183);WO 2004065576(請求項1)(特許文献184);WO 2004020583(請求項9)(特許文献185);WO 2003004529(128−132頁)(特許文献184);WO 200053216(請求項1;42頁)(特許文献183);MIM:600997。
【0083】
(23)ASLG659(B7h)
[ヌクレオチド]
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Genbank version no.AX092328.1 GI:13444478
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[相互参照]
US 2004/0101899(請求項2)(特許文献187);WO 2003104399(請求項11)(特許文献188);WO 2004000221(
図3)(特許文献189);US 2003/165504(請求項1)(特許文献190);US 2003/124140(実施例2)(特許文献48);US 2003/065143(
図60)(特許文献191);WO 2002/102235(請求項13;299頁)(特許文献15);US 2003/091580(実施例2)(特許文献192);WO 2002/10187(請求項6;
図10)(特許文献193);WO 2001/94641(請求項12;
図7b)(特許文献194);WO 2002/02624(請求項13;
図1A−1B)(特許文献195);US 2002/034749(請求項54;45−46頁)(特許文献196);WO 2002/06317(実施例2;320−321頁、請求項34;321−322頁)(特許文献197);WO 2002/71928(468−469頁)(特許文献51);WO 2002/02587(実施例1;
図1)(特許文献198);WO 2001/40269(実施例3;190−192頁)(特許文献199);WO 2000/36107(実施例2;205−207頁)(特許文献200);WO 2004/053079(請求項12)(特許文献201);WO 2003/004989(請求項1)(特許文献202);WO 2002/71928(233−234頁、452−453頁)(特許文献51);WO01/16318(特許文献203)。
【0084】
(24)PSCA(前立腺幹細胞抗原前駆体)
[ヌクレオチド]
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Genbank record update date:Feb 1, 2011 11:25 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.CAB97347
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Genbank record update date:Feb 1, 2011 11:25 AM
[相互参照]
Reiter R.E., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 95, 1735−1740, 1998; Gu Z., et al Oncogene 19, 1288−1296, 2000; BioChem. Biophys. Res. Commun. (2000) 275(3):783−788(非特許文献119〜121);WO 2004/022709(特許文献144);EP 1394274(実施例11)(特許文献38);US 2004/018553(請求項17)(特許文献204);WO 2003/008537(請求項1)(特許文献129);WO 2002/81646(請求項1;164頁)(特許文献205);WO 2003/003906(請求項10;288頁)(特許文献31);WO 2001/40309(実施例1;
図17)(特許文献206);US 2001/055751(実施例1;
図1b)(特許文献207);WO 2000/32752(請求項18;
図1)(特許文献208);WO 98/51805(請求項17;97頁)(特許文献209);WO 98/51824(請求項10;94頁)(特許文献210);WO 98/40403(請求項2;
図1B)(特許文献211);登録番号:O43653;EMBL;AF043498;AAC39607.1。
【0085】
(25)GEDA
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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Genbank record update date:Mar 11, 2010 02:24 AM
[相互参照]
AP14954脂肪腫HMGIC融合パートナー様(partnerlike)タンパク質/pid=AAP14954.1−ホモ・サピエンス(ヒト);WO 2003/054152(請求項20)(特許文献61);WO 2003/000842(請求項1)(特許文献212);WO 2003/023013(実施例3、請求項20)(特許文献213);US 2003/194704(請求項45)(特許文献214);GI:30102449;
【0086】
(26)BAFF−R(B細胞活性化因子受容体、BLyS受容体3、BR3)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.AF116456
Genbank version no.AF116456.1 GI:4585274
Genbank record update date:Mar 10, 2010 09:44 PM
[ポリペプチド]
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Genbank version no.AAD25356.1 GI:4585275
Genbank record update date:Mar 10, 2010 09:44 PM
[相互参照]
BAFF受容体/pid=NP_443177.1−ホモ・サピエンス:Thompson, J.S., et al Science 293 (5537), 2108−2111 (2001)(非特許文献122);WO 2004/058309(特許文献215);WO 2004/011611(特許文献216);WO 2003/045422(実施例;32−33頁)(特許文献217);WO 2003/014294(請求項35;
図6B)(特許文献218);WO 2003/035846(請求項70;615−616頁)(特許文献219);WO 2002/94852(136−137欄)(特許文献220);WO 2002/38766(請求項3;133頁)(特許文献221);WO 2002/24909(実施例3;
図3)(特許文献222);MIM:606269;NP_443177.1;NM_052945_1;AF132600。
【0087】
(27)CD22(B細胞受容体CD22−Bアイソフォーム、BL−CAM、Lyb−8、Lyb8、SIGLEC−2、FLJ22814)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.AK026467
Genbank version no.AK026467.1 GI:10439337
Genbank record update date:Sep 11, 2006 11:24 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.BAB15489
Genbank version no.BAB15489.1 GI:10439338
Genbank record update date:Sep 11, 2006 11:24 PM
[相互参照]
Wilson et al (1991) J. Exp. Med. 173:137−146(非特許文献123);WO 2003/072036(請求項1;
図1)(特許文献223);IM:107266;NP_001762.1;NM_001771_1。
【0088】
(27a)CD22(CD22分子)
[ヌクレオチド]
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Genbank version no.X52785.1 GI:29778
Genbank record update date:Feb 2, 2011 10:09 AM
[ポリペプチド]
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Genbank version no.CAA36988.1 GI:29779
Genbank record update date:Feb 2, 2011 10:09 AM
[相互参照]
Stamenkovic I. et al., Nature 345 (6270), 74−77(1990)??(非特許文献124)
他の情報
他の記号:CD22
他の略称:SIGLEC−2、SIGLEC2
他の名称:B細胞受容体CD22;Bリンパ球細胞接着分子;BL−CAM;CD22抗原;T細胞表面抗原Leu−14;シアル酸結合Ig様レクチン2;シアル酸結合Ig様レクチン2
抗体
・G5/44(イノツズマブ):DiJoseph JF., et al Cancer Immunol Immunother. 2005 Jan;54(1):11−24(非特許文献125)。
・エプラツズマブ −Goldenberg DM., et al Expert Rev Anticancer Ther. 6(10): 1341−53, 2006(非特許文献126)。
【0089】
(28)(28)CD79a(CD79A、CD79α)、免疫グロブリン関連α、B細胞特異的タンパク質(Igβ(CD79B)と共有結合で相互作用し、表面でIgM35分子と複合体を形成し、B細胞分化に関与するシグナルを伝達する)、pI:4.84、MW:25028、TM:2[P]、遺伝子染色体:19q13.2)。
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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Genbank record update date:Jun 26, 2012 01:48 PM
[相互参照]
WO 2003/088808(特許文献224);US 2003/0228319(特許文献225);WO 2003/062401(請求項9)(特許文献111);US 2002/150573(請求項4、13−14頁)(特許文献115);WO 99/58658(請求項13、
図16)(特許文献118);WO 92/07574(
図1)(特許文献226);US5644033(特許文献116);Ha et al(1992) J. Immunol. 148(5):1526−1531(非特許文献127); Muller et al (1992) Eur .J. Immunol. 22:1621−1625(非特許文献91); Hashimoto et al (1994) Immunogenetics 40(4):287−295; Preud’homme et al (1992) Clin. Exp .5Immunol. 90(1):141−146; Yu et al (1992) J. Immunol. 148(2) 633−637; Sakaguchi et al (1988) EMBO J. 7(11):3457−3464(非特許文献128〜131)
【0090】
(29)CXCR5(バーキットリンパ腫受容体1、CXCL13ケモカインにより活性化されるGタンパク質共役受容体、このGタンパク質共役受容体は、リンパ球遊走および体液性防御において機能し、HIV−2感染、ならびに恐らくはAIDS、リンパ腫、骨髄腫、および白血病の発症において10役割を果たす);372aa、pl:8.54、MW:41959、TM:7[P]、遺伝子染色体:11q23.3、
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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[相互参照]
WO 2004/040000(特許文献73);WO 2004/015426(特許文献227);US 2003/105292(実施例2)(特許文献228);US6555339(実施例2)(特許文献229);WO 2002/61087(
図1)(特許文献75);WO 2001/57188(請求項20、269頁)(特許文献55);WO 2001/72830(12−13頁)(特許文献230);WO 2000/22129(実施例1、152−153頁、実施例2、254−256頁)(特許文献231);WO 99/28468(請求項1、38頁)(特許文献232);US5440021(実施例2、49−52欄)(特許文献233);WO 94/28931(56−58頁)(特許文献234);WO 92/17497(請求項7、
図5)(特許文献235);Dobner et al (1992) Eur. J. Immunol. 22:2795−2799; Barella et al (1995) BioChem. J. 309:773−779(非特許文献132および133)
【0091】
(30)HLA−DOB(ペプチドに結合して、そのペプチドをCD4+Tリンパ球に20提供するMHCクラスII分子のβサブユニット(Ia抗原));273aa、pI:6.56、MW:30820、TM:1[P]、遺伝子染色体:6p21.3)
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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[相互参照]
Tonnelle et al (1985) EMBO J.4(11):2839−2847; Jonsson et al (1989) Immunogenetics 29(6):411−413; Beck et al (1992) J. Mol. Biol. 228:433−441(非特許文献134〜136); Strausberg et al (2002) Proc. Natl. Acad. Sci USA 99:16899−16903(非特許文献64); Servenius et al (1987) J. Biol. Chem. 262:8759−8766; Beck et al (1996) J. Mol. Biol. 255:1−13; Naruse et al (2002) Tissue Antigens 59:512−519(非特許文献137〜139);WO 99/58658(請求項13、
図15)(特許文献118);US6153408(35−38欄)(特許文献236);US5976551(168−170欄)(特許文献237);US6011146(145−146欄)(特許文献238);Kasahara et al (1989)Immunogenetics 30(1):66−68; Larhammar et al (1985) J. Biol. Chem. 260(26):14111−14119(非特許文献140および141)
【0092】
(31)P2X5(プリン作動性受容体P2Xリガンド開口型イオンチャンネル5、細胞外ATPにより開口するイオンチャンネルであり、このチャンネルは、シナプス伝達および神経新生に関与している可能性があり、この不全が突発性排尿筋不安定という病態生理の一因である可能性がある);422aa)、pI:7.63、MW:47206、TM:1[P]、遺伝子染色体:17p13.3)。
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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[相互参照]
Le et al (1997) FEBS Lett. 418(1−2):195−199(非特許文献142);WO 2004/047749(特許文献239);WO 2003/072035(請求項10)(特許文献240);Touchman et al (2000) Genome Res. 10:165−173(非特許文献143);WO 2002/22660(請求項20)(特許文献241);WO 2003/093444(請求項1)(特許文献242);WO 2003/087768(請求項1)(特許文献74);WO 2003/029277(82頁)(特許文献243)
【0093】
(32)CD72(B細胞分化抗原CD72、Lyb−2);359aa、pI:8.66、MW:40225、TM:15[P]、遺伝子染色体:9p13.3)。
[ヌクレオチド]
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[相互参照]
WO 2004042346(請求項65)(特許文献244);WO 2003/026493(51−52頁、57−58頁)(特許文献245);WO 2000/75655(105−106頁)(特許文献246);Von Hoegen et al (1990) J. Immunol. 144(12):4870−4877; Strausberg et al (2002) Proc. Natl. Acad .Sci USA 99:16899−16903(非特許文献64)。
【0094】
(33)LY64(リンパ球抗原64(RP105)、ロイシンに富む反復配列(LRR)ファミリーのI型膜タンパク質であり、B細胞活性化およびアポトーシスを制御し、この機能喪失は、全身性エリトマトーデスの患者で疾患活性の上昇を伴う);661aa、pI:6.20、MW:74147、TM:1[P]、遺伝子染色体:5q12)。
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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[相互参照]
US 2002/193567(特許文献247);WO 97/07198(請求項11、39−42頁)(特許文献248);Miura et al (1996) Genomics 38(3):299−304; Miura et al (1998) Blood 92:2815−2822(非特許文献144および145);WO 2003/083047(特許文献249);WO 97/44452(請求項8、57−61頁)(特許文献250);WO 2000/12130(24−26頁)(特許文献251)。
【0095】
(34)FcRH1(Fc受容体様タンパク質1、免疫グロブリンFcドメインの推定受容体であり、C2型Ig様ドメインおよびITAMドメインを含有し、Bリンパ球20分化において役割を果たす可能性がある);429aa、pI:5.28、MW:46925 TM:1[P]、遺伝子染色体:1q21−1q22)
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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[相互参照]
WO 2003/077836(特許文献121);WO 2001/38490(請求項6、
図18E−1〜18−E−2)(特許文献122);Davis et al (2001) Proc. Natl. Acad. Sci USA 98(17):9772−9777(非特許文献95);WO 2003/089624(請求項8)(特許文献124);EP 1347046(請求項1)(特許文献70);WO 2003/089624(請求項7)(特許文献124)。
【0096】
(35)IRTA2(免疫グロブリンスーパーファミリー受容体転座関連2、B細胞発達およびリンパ腫形成で役割を担っている可能性がある推定免疫受容体である;転位置による遺伝子の調節解除が、ある種のB細胞悪性腫瘍で生じる);977aa、pI:6.88、MW:106468、TM:1[P]遺伝子染色体:1q21)
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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[相互参照]
AF343663、AF343664、AF343665、AF369794、AF397453、AK090423、AK090475、AL834187、AY358085;マウス:AK089756、AY158090、AY506558;NP_112571.1;WO 2003/024392(請求項2、
図97)(特許文献19);Nakayama et al (2000) BioChem. Biophys. Res. Commun. 277(1):124−127(非特許文献146);WO 2003/077836(特許文献121);WO 2001/38490(請求項3、
図18B−1〜18B−2)(特許文献122)。
【0097】
(36)TENB2(TMEFF2、トモレギュリン(tomoregulin)、TPEF、HPP1、TR、推定膜貫通35プロテオグリカン、増殖因子およびフォリスタチンのEGF/ヘレグリンファミリーと関連);374aa)
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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[相互参照]
NCBI Accession:AAD55776、AAF91397、AAG49451;NCBI RefSeq:NP_057276;NCBI Gene:23671;OMIM:605734;SwissProt Q9UIK5;AY358907、CAF85723、CQ782436;WO 2004/074320(特許文献252);JP 2004113151(特許文献253);WO 2003/042661(特許文献13);WO 2003/009814(特許文献254);EP 1295944(69−70頁)(特許文献255);WO 2002/30268(329頁)(特許文献23);WO 2001/90304(特許文献256);US 2004/249130(特許文献257);US 2004/022727(特許文献258);WO 2004/063355(特許文献259);US 2004/197325(特許文献260);US 2003/232350(特許文献261);US 2004/005563(特許文献262);US 2003/124579(特許文献263);Horie et al (2000) Genomics 67:146−152; Uchida et al (1999) BioChem. Biophys. Res. Commun. 266:593−602; Liang et al (2000) Cancer Res. 60:4907−12; Glynne−Jones et al (2001) Int J Cancer. Oct 15;94(2):178−84(非特許文献147〜150)。
【0098】
(37)PSMA−FOLH1(葉酸ヒドロラーゼ(前立腺特異的膜抗原)1)
[ヌクレオチド]
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[ポリペプチド]
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Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:48 AM
[相互参照]
Israeli R.S., et al Cancer Res. 53 (2), 227−230 (1993)(非特許文献151)
[他の情報]
公式記号:FOLH1
他の略称:GIG27、FGCP、FOLH、GCP2、GCPII、NAALAD1、NAALAdase、PSM、PSMA、mGCP
他の名称:N−アセチル化α結合酸性ジペプチダーゼ1;N−アセチル化α結合酸性ジペプチダーゼI;NAALADアーゼI;細胞増殖阻害遺伝子27タンパク質;ホリルポリ−γ−グルタミン酸カルボキシペプチダーゼ;グルタミン酸カルボキシラーゼII;グルタミン酸カルボキシペプチダーゼ2;グルタミン酸カルボキシペプチダーゼII;膜グルタミン酸カルボキシペプチダーゼ;前立腺特異的膜抗原バリアントF;プテロイルポリ−γ−グルタミン酸カルボキシペプチダーゼ
抗体
・US7,666,425(特許文献264):
以下のATCC参照を有するハイブリドーマにより産生される抗体:ATCC登録番号HB−12101、ATCC登録番号HB−12109、ATCC登録番号HB−12127、およびATCC登録番号HB−12126。
・Proscan:8H12、3E11、17G1、29B4、30C1、および20F2 からなる群より選択されるモノクローナル抗体(US7,811,564(特許文献265);Moffett S., et al Hybridoma (Larchmt). 2007 Dec;26(6):363−72(非特許文献152))。
・Cytogen:モノクローナル抗体7E11−C5(ATCC登録番号HB10494)および9H10−A4(ATCC登録番号HB11430)−US5,763,202(特許文献266)
・GlycoMimetics:NUH2 −ATCC登録番号HB9762(US7,135,301(特許文献267))
・Human Genome Science:HPRAJ70 −ATCC登録番号97131(US6,824,993(特許文献268));アメリカ培養細胞系統保存機関(「ATCC」)寄託番号97131で寄託されているcDNAクローン(HPRAJ70)によりコードされるアミノ酸配列
・Medarex:フコシル残基が欠けている抗PSMA抗体 −US7,875,278(特許文献269)
・マウス抗PSMA抗体として、3F5.4G6、3D7.1.1、4E10−1.14、3E11、4D8、3E6、3C9、2C7、1G3、3C4、3C6、4D4、1G9、5C8B9、3G6、4C8B9、およびモノクローナル抗体が挙げられる。3F5.4G6、3D7.1.1、4E10−1.14、3E11、4D8、3E6、3C9、2C7、1G3、3C4、3C6、4D4、1G9、5C8B9、3G6、又は4C8B9を分泌するハイブリドーマが、公的に寄託されており、US6,159,508(特許文献270)に記載されている。関連するハイブリドーマが、公的に寄託されており、US6,107,090(特許文献271)に記載されている。その上、J591をヒト化したものをはじめとするヒト化抗PSMA抗体が、PCT公報のWO02/098897(特許文献272)でさらに詳細に記載されている。
・他のマウス抗ヒトPSMA抗体も当該分野で記載されており、例えば、mAb107−1A4(Wang, S. et al. (2001) Int. J. Cancer 92:871−876)(非特許文献153)およびmAb 2C9(Kato, K. et al. (2003) Int. J. Urol. 10:439−444)(非特許文献154)などがある。
・ヒト抗PSMAモノクローナル抗体の例として、4A3抗体、7F12抗体、8C12抗体、8A11抗体、16F9抗体、2A10抗体、2C6抗体、2F5抗体、および1C3抗体が挙げられ、これらの抗体は、PCT公報のWO01/09192(特許文献273)およびWO03/064606(特許文献274)およびU.S. Provisional Application Ser. No.60/654,125、タイトル「Human Monoclonal Antibodies to Prostate Specific Membrane Antigen(PSMA)」、2005年2月18日出願(特許文献275)に最初に記載されたとおりに単離および構造特性決定されている。4A3、7F12、8C12、8A11、16F9、2A10、2C6、2F5、および1C3のV
Hアミノ酸配列を、それぞれ配列番号1〜9に示す。4A3、7F12、8C12、8A11、16F9、2A10、2C6、2F5、および1C3のV
Lアミノ酸配列を、それぞれ配列番号10〜18に示す。
・他のヒト抗PSMA抗体として、PCT公報のWO03/034903(特許文献276)およびUS 2004/0033229(特許文献277)に記載の抗体が挙げられる。
・NW Biotherapeutics:3F5.4G6(ATCC登録番号HB12060)、3D7−1.I.(ATCC登録番号HB12309)、4E10−1.14(ATCC登録番号HB12310)、3E11(ATCCHB12488)、4D8(ATCCHB12487)、3E6(ATCCHB12486)、3C9(ATCCHB12484)、2C7(ATCCHB12490)、1G3(ATCCHB12489)、3C4(ATCCHB12494)、3C6(ATCCHB12491)、4D4(ATCCHB12493)、1G9(ATCCHB12495)、5C8B9(ATCCHB12492)、および3G6(ATCCHB12485)からなる群より選択されるハイブリドーマ細胞株 −US6,150,508(特許文献276)を参照
・PSMA Development Company/Progenics/Cytogen−Seattle Genetics:mAb3.9(ATCC登録番号PTA−3258という番号で寄託されているハイブリドーマにより産生される)又はmAb10.3(ATCC登録番号PTA−3347という番号で寄託されているハイブリドーマにより産生される) −US7,850,971(特許文献279)
・PSMA Development Company −PSMA抗体の組成物(US 20080286284、表1)(特許文献280)
この出願は、US 10/395,894(特許文献281)、2003年3月21日出願、(US7,850,971)(特許文献279)の分割出願である
・University Hospital Freiburg、Germany −mAb3/A12、mAb3/E7、およびmAb3/F11(Wolf P., et al Prostate. 2010 Apr 1;70(5):562−9)(非特許文献155)。
【0099】
(38)SST(ソマトスタチン受容体;注、5つのサブタイプが存在する)
(38.1)SSTR2(ソマトスタチン受容体2)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_001050
Genbank version no.NM_001050.2 GI:44890054
Genbank record update date:Aug 19, 2012 01:37 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_001041
Genbank version no.NP_001041.1 GI:4557859
Genbank record update date:Aug 19, 2012 01:37 PM
[相互参照]
Yamada Y., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 89(1), 251−255 (1992); Susini C., et al Ann Oncol. 2006 Dec;17(12):1733−42(非特許文献156および157)
[他の情報]
公式記号:SSTR2
他の名称:SRIF−1;SS2R;ソマトスタチン受容体2型
(38.2)SSTR5(ソマトスタチン受容体5)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.D16827
Genbank version no.D16827.1 GI:487683
Genbank record update date:Aug 1, 2006 12:45 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.BAA04107
Genbank version no.BAA04107.1 GI:487684
Genbank record update date:Aug 1, 2006 12:45 PM
[相互参照]
Yamada, Y., et al BioChem. Biophys. Res. Commun. 195(2), 844−852(1993)(非特許文献158)
[他の情報]
公式記号:SSTR5
他の略称:SS−5−R
他の名称:ソマトスタチン受容体サブタイプ5;ソマトスタチン受容体5型
(38.3)SSTR1
(38.4)SSTR3
(38.5)SSTR4
【0100】
AvB6−両方のサブユニット(39+40)
(39)ITGAV(インテグリン、αV)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.M14648、J02826、M18365
Genbank version no.M14648.1 GI:340306
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:56 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAA36808
Genbank version no.AAA36808.1 GI:340307
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:56 AM
[相互参照]
Suzuki S., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 83 (22), 8614−8618(1986)(非特許文献159)
[他の情報]
公式記号:ITGAV
他の略称:CD51、MSK8、VNRA、VTNR
他の名称:モノクローナル抗体L230により同定される抗原;インテグリンα−V;インテグリンαVβ3;インテグリン、αV(ビトロネクチン受容体、αポリペプチド、抗原CD51);ビトロネクチン受容体サブユニットα
【0101】
(40)ITGB6(インテグリン、β6)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_000888
Genbank version no.NM_000888.3 GI:9966771
Genbank record update date:Jun 27, 2012 12:46 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_000879
Genbank version no.NP_000879.2 GI:9625002
Genbank record update date:Jun 27, 2012 12:46 AM
[相互参照]
Sheppard D.J., et al Biol. Chem. 265 (20), 11502−11507 (1990)(非特許文献160)
[他の情報]
公式記号:ITGB6
他の名称:インテグリンβ−6
抗体
・Biogen:US7,943,742(特許文献282) −ハイブリドーマクローン6.3G9および6.8G6が、それぞれ、ATCC登録番号ATCC PTA−3649および−3645で寄託された。
・Biogen:US7,465,449(特許文献283) −いくつかの実施形態において、この抗体は、ハイブリドーマ6.1A8、6.3G9、6.8G6、6.2B1、6.2B10、6.2A1、6.2E5、7.1G10、7.7G5、又は7.1C5により産生される抗体と同じ重鎖および軽鎖ポリペプチド配列を含む。
・Centocor(J&J):US7,550,142;US7,163,681(特許文献284および285)
例えば、US7,550,142(特許文献284)の、配列番号7および配列番号8に示すアミノ酸配列を含むヒト重鎖およびヒト軽鎖可変領域を有する抗体。
・Seattle Genetics:15H3(Ryan MC., et al Cancer Res April 15, 2012; 72(8 Supplement):4630)(非特許文献161)
【0102】
(41)CEACAM5(癌胎児抗原関連細胞接着分子5)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.M17303
Genbank version no.M17303.1 GI:178676
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:47 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAB59513
Genbank version no.AAB59513.1 GI:178677
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:47 AM
[相互参照]
Beauchemin N., et al Mol. Cell. Biol. 7 (9), 3221−3230 (1987)(非特許文献162)
[他の情報]
公式記号:CEACAM5
他の略称:CD66e、CEA
他の名称:胎便抗原100
抗体
・AstraZeneca−MedImmune:US 20100330103;US 20080057063;
US 20020142359(特許文献286〜288)
- 例えば、以下の配列を持つ相補性決定領域(CDR)を有する抗体:重鎖;CDR1−DNYMH、CDR2−WIDPENGDTEYAPKFRG、CDR3−LIYAGYLAMDY;および軽鎖CDR1−SASSSVTYMH、CDR2−STSNLAS、CDR3−QQRSTYPLT。
- 欧州培養細胞保存機関(ECACC)寄託番号96022936で寄託されているハイブリドーマ806.077。
・Research Corporation Technologies, Inc.:US5,047,507(特許文献289)
・Bayer Corporation:US6,013,772(特許文献290)
・BioAlliance:US7,982,017;US7,674,605(特許文献291および292)
・US7,674,605(特許文献292)
- 配列番号1のアミノ酸配列に由来する重鎖可変領域配列、および配列番号2のアミノ酸配列に由来する軽鎖可変領域配列を含む抗体。
- 配列番号5のアミノ酸配列に由来する重鎖可変領域配列、および配列番号6のアミノ酸配列に由来する軽鎖可変領域配列を含む抗体。
・Celltech Therapeutics Limited:US5,877,293(特許文献293)
・The Dow Chemical Company:US5,472,693;US6,417,337;US6,333,405(特許文献294〜296)
US5,472,693(特許文献294)−例えば、ATCC番号CRL−11215
US6,417,337(特許文献295)−例えば、ATCC CRL−12208
US6,333,405(特許文献296)−例えば、ATCC CRL−12208
・Immunomedics, Inc:US7,534,431;US7,230,084;US7,300,644;US6,730,300(特許文献297〜300);
US 20110189085(特許文献301)
- 軽鎖可変領域のCDRを有する抗体は、以下を含み:CDR1はKASQDVGTSVA(配列番号20)を含み;CDR2はWTSTRHT(配列番号21)を含み;およびCDR3はQQYSLYRS(配列番号22)を含む;
およびこの抗CEA抗体の重鎖可変領域のCDRは、以下を含む:CDR1はTYWMS(配列番号23)を含み;CDR2はEIHPDSSTINYAPSLKD(配列番号24)を含み;およびCDR3はLYFGFPWFAY(配列番号25)を含む。
US 20100221175;US 20090092598;US 20070202044;US 20110064653;US 20090185974;US 20080069775(特許文献302〜307)。
【0103】
(42)MET(met癌原遺伝子;肝細胞増殖因子受容体)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.M35073
Genbank version no.M35073.1 GI:187553
Genbank record update date:Mar 6, 2012 11:12 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAA59589
Genbank version no.AAA59589.1 GI:553531
Genbank record update date:Mar 6, 2012 11:12 AM
[相互参照]
Dean M., et al Nature 318 (6044), 385−388 (1985)(非特許文献163)
[他の情報]
公式記号:MET
他の略称:AUTS9、HGFR、RCCP2、c−Met
他の名称:HGF受容体;HGF/SF受容体;SF受容体;肝細胞増殖因子受容体;met癌原遺伝子チロシンキナーゼ;癌原遺伝子c−Met;散乱因子受容体;チロシン−タンパク質キナーゼMet
抗体
・Abgenix/Pfizer:US 20100040629(特許文献308)
例えば、アメリカ培養細胞系統保存機関(ATCC)登録番号PTA−5026を有するハイブリドーマ13.3.2により産生される抗体;ATCC登録番号PTA−5027を有するハイブリドーマ9.1.2により産生される抗体;ATCC登録番号PTA−5028を有するハイブリドーマ8.70.2により産生される抗体;又はATCC登録番号PTA−5029を有するハイブリドーマ6.90.3により産生される抗体。
・Amgen/Pfizer:US 20050054019(特許文献309)
例えば、配列番号2の配列中、X2がグルタミン酸であり、およびX4がセリンであるアミノ酸配列を有する重鎖、ならびに配列番号4の配列中、X8がアラニンであるアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、シグナル配列を含まない、抗体;配列番号6に記載のアミノ酸配列を有する重鎖、および配列番号8に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、シグナル配列を含まない、抗体;配列番号10に記載のアミノ酸配列を有する重鎖、および配列番号12に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、シグナル配列を含まない、抗体;又は、配列番号14に記載のアミノ酸配列を有する重鎖、および配列番号16に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、シグナル配列を含まない、抗体。
・Agouron Pharmaceuticals(現Pfizer):US 20060035907(特許文献310)
・Eli Lilly:US 20100129369(特許文献311)
・Genentech:US5,686,292;US 20100028337;US 20100016241;US 20070129301;US 20070098707;US 20070092520;US 20060270594;US 20060134104;US 20060035278;US 20050233960;US 20050037431(特許文献312〜322)
US5,686,292(特許文献312)−例えば、ATCCHB−11894およびATCCHB−11895
US 20100016241(特許文献314)−例えば、ATCCHB−11894(ハイブリドーマ1A3.3.13)又はHB−11895(ハイブリドーマ5D5.11.6)
・National Defense Medical Center、Taiwan:Lu RM., et al Biomaterials. 2011 Apr;32(12):3265−74(非特許文献164)。
・Novartis:US 20090175860(特許文献323)
- 例えば、重鎖4687のCDR1、CDR2、およびCDR3の配列(重鎖4687のCDR1、CDR2、およびCDR3の配列は、それぞれ、配列番号58の26−35番、50−65番、および98−102番残基である);ならびに軽鎖5097のCDR1、CDR2、およびCDR3の配列(軽鎖5097のCDR1、CDR2、およびCDR3の配列は、配列番号37の24−39番、55−61番、および94−100番残基である)を含む抗体。
・Pharmacia Corporation:US 20040166544(特許文献324)
・Pierre Fabre:US 20110239316、US 20110097262、US 20100115639(特許文献325〜327)
・Sumsung:US 20110129481(特許文献328)−例えば、登録番号KCLRF−BP−00219又は登録番号KCLRF−BP−00223を有するハイブリドーマ細胞から産生されるモノクローナル抗体。
・Samsung:US 20110104176(特許文献329)−例えば、登録番号:KCLRF−BP−00220を有するハイブリドーマ細胞から産生される抗体。
・トリノ大学医学部:DN−30 Pacchiana G., et al J Biol Chem. 2010 Nov 12;285(46):36149−57(非特許文献165)
・Van Andel Research Institute: Jiao Y., et al Mol Biotechnol. 2005 Sep;31(1):41−54(非特許文献166)。
【0104】
(43)MUC1(ムチン1、細胞表面関連)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.J05581
Genbank version no.J05581.1 GI:188869
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:48 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAA59876
Genbank version no.AAA59876.1 GI:188870
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:48 AM
[相互参照]
Gendler S.J., et al J. Biol. Chem. 265(25), 15286−15293 (1990)(非特許文献167)
[他の情報]
公式記号:MUC1
他の略称:RP11−263K19.2、CD227、EMA、H23AG、KL−6、MAM6、MUC−1、MUC−1/SEC、MUC−1/X、MUC1/ZD、PEM、PEMT、PUM
他の名称:DF3抗原;H23抗原;乳癌関連抗原DF3;癌関連ムチン;エピシアリン(episialin);クレブス・フォン・デン・ルンゲン(krebs von den Lungen)−6;ムチン1、膜貫通型;ムチン−1;ピーナッツ反応性尿ムチン;多形上皮ムチン;腫瘍関連上皮ムチン;腫瘍関連上皮膜抗原;腫瘍関連ムチン
抗体
・AltaRex−Quest Pharma Tech:US6,716,966(特許文献330)−例えば、ATCC番号PTA−975のハイブリドーマにより産生されるAlt−1抗体。
・AltaRex−Quest Pharma Tech:US7,147,850(特許文献331)
・CRT:5E5 −Sorensen AL., et al Glycobiology vol. 16 no.2 pp.96−107, 2006; HMFG2 −Burchell J., et al Cancer Res., 47, 5476−5482 (1987)(非特許文献168および169);WO 2015/159076(特許文献332)を参照。
・Glycotope GT−MAB: GT−MAB2.5−GEX(Webサイト:http://www.glycotope.com/pipeline/pankomab−gex)
・Immunogen:US7,202,346(特許文献333)
- 例えば、抗体MJ−170:ハイブリドーマ細胞株MJ−170ATCC登録番号PTA−5286;モノクローナル抗体MJ−171:ハイブリドーマ細胞株MJ−171ATCC登録番号PTA−5287;モノクローナル抗体MJ−172:ハイブリドーマ細胞株MJ−172ATCC登録番号PTA−5288;又はモノクローナル抗体MJ−173:ハイブリドーマ細胞株MJ−173ATCC登録番号PTA−5302
・Immunomedics:US6,653,104(特許文献334)
・Ramot Tel Aviv Uni:US7,897,351(特許文献335)
・リージェンツ大学(CA):US7,183,388;US 20040005647;US 20030077676(特許文献336〜338)。
・Roche GlycArt:US8,021,856(特許文献339)
・ロシア国立癌研究センター:Imuteran −Ivanov PK., et al Biotechnol J. 2007 Jul;2(7):863−70(非特許文献170)
・ブラウンシュバイク技術大学:(IIB6、HT186−B7、HT186−D11、HT186−G2、HT200−3A−C1、HT220−M−D1、HT220−M−G8) −Thie H., et al PLoS One. 2011 Jan 14;6(1):e15921(非特許文献171)
【0105】
(44)CA9(炭酸脱水酵素IX)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.X66839
Genbank version no.X66839.1 GI:1000701
Genbank record update date:Feb 2, 2011 10:15 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.CAA47315
Genbank version no.CAA47315.1 GI:1000702
Genbank record update date:Feb 2, 2011 10:15 AM
[相互参照]
Pastorek J., et al Oncogene 9 (10), 2877−2888 (1994)(非特許文献172)
[他の情報]
公式記号:CA9
他の略称:CAIX、MN
他の名称:CA−IX;P54/58N;RCC関連抗原G250;RCC関連タンパク質G250;炭酸デヒドラターゼIX;炭酸脱水酵素9;カルボニックデヒドラターゼ;膜抗原MN;pMW1;腎細胞癌関連抗原G250
抗体
・Abgenix/Amgen:US 20040018198(特許文献340)
・Affibody:抗CAIXAffibody分子
(http://www.affibody.com/en/Product−Portfolio/Pipeline/)
・Bayer:US7,462,696(特許文献341)
・Bayer/Morphosys:3ee9mAb−Petrul HM., et al Mol Cancer Ther. 2012 Feb;11(2):340−9(非特許文献173)
・ハーバード大学医学大学院:抗体G10、G36、G37、G39、G45、G57、G106、G119、G6、G27、G40、およびG125。Xu C., et al PLoS One. 2010 Mar 10;5(3):e9625(非特許文献174)
・スロバキア科学アカデミーウイルス学研究所(Bayer)−US5,955,075(特許文献342)
- 例えば、M75(ATCC登録番号HB11128)又はMN12(ATCC登録番号HB11647)
・スロバキア科学アカデミーウイルス学研究所:US7,816,493(特許文献343)
- 例えば、ハイブリドーマVU−M75から分泌されるM75モノクローナル抗体(ハイブリドーマVU−M75は、アメリカ培養細胞系統保存機関にATCC番号HB11128で寄託された);ハイブリドーマV/10−VUから分泌されるV/10モノクローナル抗体(ハイブリドーマV/10−Vは、ベルギー微生物保存機関(BCCM)の国際寄託当局に、登録番号LMBP6009CBで寄託され、ゲント大学(ゲント、ベルギー)にある分子生物学研究所プラスミドコレクション(Laboratorium voor Moleculaire Bioloqie−Plasmidencollectie)(LMBP)に加えられた)。
・スロバキア科学アカデミーウイルス学研究所:US 20080177046;US 20080176310;US 20080176258;US 20050031623(特許文献344〜347)
・Novartis:US 20090252738(特許文献348)
・Wilex:US7,691,375(特許文献349)−例えば、ハイブリドーマ細胞株DSM ASC 2526により産生される抗体。
・Wilex:US 20110123537(特許文献350);Rencarex:Kennett RH., et al Curr Opin Mol Ther. 2003 Feb;5(1):70−5(非特許文献175)
・Xencor:US 20090162382(特許文献351)
【0106】
(45)EGFRvIII(上皮増殖因子受容体(EGFR)、転写物変異型3)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_201283
Genbank version no.NM_201283.1 GI:41327733
Genbank record update date:Sep 30, 2012 01:47 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_958440
Genbank version no.NP_958440.1 GI:41327734
Genbank record update date:Sep 30, 2012 01:47 PM
[相互参照]
Batra SK., et al Cell Growth Differ 1995;6:1251−1259(非特許文献176)。
抗体:
・US7,628,986(特許文献352)およびUS7,736,644(特許文献353)(Amgen)
例えば、配列番号142および変異型からなる群より選択される重鎖可変領域アミノ酸配列&配列番号144および変異型からなる群より選択される軽鎖可変領域アミノ酸配列。
・US 20100111979(特許文献354)(Amgen)
例えば、以下を含む重鎖アミノ酸配列を含む抗体:
抗体13.1.2(配列番号138)、131(配列番号2)、170(配列番号4)、150(配列番号5)、095(配列番号7)、250(配列番号9)、139(配列番号10)、211(配列番号12)、124(配列番号13)、318(配列番号15)、342(配列番号16)、および333(配列番号17)のCDR1領域についてのアミノ酸配列からなる群より選択される配列からなるCDR1;
抗体13.1.2(配列番号138)、131(配列番号2)、170(配列番号4)、150(配列番号5)、095(配列番号7)、250(配列番号9)、139(配列番号10)、211(配列番号12)、124(配列番号13)、318(配列番号15)、342(配列番号16)、および333(配列番号17)のCDR2領域についてのアミノ酸配列からなる群より選択される配列からなるCDR2;ならびに
抗体13.1.2(配列番号138)、131(配列番号2)、170(配列番号4)、150(配列番号5)、095(配列番号7)、250(配列番号9)、139(配列番号10)、211(配列番号12)、124(配列番号13)、318(配列番号15)、342(配列番号16)、および333(配列番号17)のCDR3領域についてのアミノ酸配列からなる群より選択される配列からなるCDR3。
・US 20090240038(特許文献355)(Amgen)
例えば、以下からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%相同であるアミノ酸配列を含む少なくとも1本の重鎖又は軽鎖ポリペプチドを有する抗体:配列番号2、配列番号19、配列番号142、配列番号144、およびそれらの任意の組み合わせ。
・US 20090175887(特許文献356)(Amgen)
例えば、抗体13.1.2(配列番号138)、131(配列番号2)、170(配列番号4)、150(配列番号5)、095(配列番号7)、250(配列番号9)、139(配列番号10)、211(配列番号12)、124(配列番号13)、318(配列番号15)、342(配列番号16)、および333(配列番号17)の重鎖アミノ酸配列からなる群より選択される重鎖アミノ酸配列を有する抗体。
・US 20090156790(特許文献357)(Amgen)
例えば、重鎖ポリペプチドおよび軽鎖ポリペプチドを有する抗体であって、重鎖ポリペプチド又は軽鎖ポリペプチドの少なくとも1本は、以下からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%相同であるアミノ酸配列を含む:配列番号2、配列番号19、配列番号142、配列番号144、およびそれらの任意の組み合わせ。
・US 20090155282、US 20050059087、およびUS 20050053608(特許文献358〜360)(Amgen)
例えば、抗体13.1.2(配列番号138)、131(配列番号2)、170(配列番号4)、150(配列番号5)、095(配列番号7)、250(配列番号9)、139(配列番号10)、211(配列番号12)、124(配列番号13)、318(配列番号15)、342(配列番号16)、および333(配列番号17)の重鎖アミノ酸配列からなる群より選択される抗体重鎖アミノ酸配列。
・MR1−1(US7,129,332;Duke)(特許文献361)
例えば、配列番号18の配列を有し、CDR3VHにS98P−T99Y、およびCDR3VLにF92Wの置換がある、変異型抗体。
・L8A4、H10、Y10(Wikstrand CJ., et al Cancer Res.1995 Jul 15;55(14):3140−8;Duke)(非特許文献177)
・US 20090311803(ハーバード大学)(特許文献362)
例えば、抗体重鎖可変領域について配列番号9、および軽鎖可変領域アミノ酸配列について配列番号3
・US 20070274991(特許文献363)(EMD72000、マツズマブとしても知られる;ハーバード大学)
例えば、軽鎖および重鎖について、それぞれ、配列番号3および9
・US6,129,915(特許文献364)(Schering)
例えば、配列番号1、2、3、4、5、および6。
・mAb CH12 −Wang H., et al FASEB J. 2012 Jan;26(1):73−80(非特許文献178)(上海市腫瘤研究所)。
・RAbDMvIII −Gupta P., et al BMC Biotechnol. 2010 Oct 7;10:72(非特許文献179)(スタンフォード大学医療センター)。
・mAb Ua30 −Ohman L., et al Tumour Biol. 2002 Mar−Apr;23(2):61−9(非特許文献180)(ウプサラ大学)。
・Han DG., et al Nan Fang Yi Ke Da Xue Xue Bao. 2010 Jan;30(1):25−9(非特許文献181)(西安交通大学)。
【0107】
(46)CD33(CD33分子)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.M_23197
Genbank version no.NM_23197.1 GI:180097
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:47 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAA51948
Genbank version no.AAA51948.1 GI:188098
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:47 AM
[相互参照]
Simmons D., et al J. Immunol. 141 (8), 2797−2800 (1988)(非特許文献194)
[他の情報]
公式記号:CD33
他の略称:SIGLEC−3、SIGLEC3、p67
他の名称:CD33抗原(gp67);gp67;骨髄細胞表面抗原CD33;シアル酸結合Ig様レクチン3;シアル酸結合Ig様レクチン
抗体
・H195(リンツズマブ)−Raza A., et al Leuk Lymphoma. 2009 Aug;50(8):1336−44(非特許文献183);US6,759,045(特許文献365)(Seattle Genetics/Immunomedics)
・mAb OKT9:Sutherland, D.R. et al. Proc Natl Acad Sci USA 78(7): 4515−4519 (1981), Schneider, C., et al J Biol Chem 257, 8516−8522 (1982)(非特許文献184および185)
mAb E6:Hoogenboom, H.R., et al J Immunol 144, 3211−3217 (1990)(非特許文献186)
・US6,590,088(特許文献366)(Human Genome Sciences)
例えば、配列番号1および配列番号2ならびにATCC登録番号97521
・US7,557,189(特許文献367)(Immunogen)
例えば、配列番号1〜3のアミノ酸配列を有する3つのCDRを含む重鎖可変領域ならびに配列番号4〜6のアミノ酸配列を有する3つのCDRを含む軽鎖可変領域を含む、抗体又はその断片。
【0108】
(47)CD19(CD19分子)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_001178098
Genbank version no.NM_001178098.1 GI:296010920
Genbank record update date:Sep 10, 2012 12:43 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_001171569
Genbank version no.NP_001171569.1 GI:296010921
Genbank record update date:Sep 10, 2012 12:43 AM
[相互参照]
Tedder TF., et al J. Immunol. 143 (2):712−7(1989)(非特許文献187)
[他の情報]
公式記号:CD19
他の略称:B4、CVID3
他の名称:Bリンパ球抗原CD19;Bリンパ球表面抗原B4;T細胞表面抗原Leu−12;分化抗原CD19
抗体
・Immunogen:HuB4 −Al−Katib AM., et al Clin Cancer Res.2009 Jun 15;15(12):4038−45(非特許文献188)。
・4G7:Kugler M., et al Protein Eng Des Sel. 2009 Mar;22(3):135−47(非特許文献189)
例えば、Knappik, A. et al. J Mol Biol 2000 Feb;296(1):57−86(非特許文献190)の
図3に記載の配列
・AstraZeneca/MedImmune:MEDI−551−Herbst R., et al J Pharmacol Exp Ther. 2010 Oct;335(1):213−22(非特許文献191)
・Glenmark Pharmaceuticals:GBR−401−Hou S., et al Mol Cancer Ther November 2011 10(Meeting Abstract Supplement)C164(非特許文献192)
・US7,109,304(特許文献368)(Immunomedics)
例えば、hA19Vk(配列番号7)の配列およびhA19VH(配列番号10)の配列を含む抗体
・US7,902,338(特許文献369)(Immunomedics)
例えば、配列番号16(KASQSVDYDGDSYLN)のCDR1;配列番号17(DASNLVS)のCDR2;および配列番号18(QQSTEDPWT)のCDR3という軽鎖相補性決定領域CDR配列、ならびに配列番号19(SYWMN)のCDR1;配列番号20(QIWPGDGDTNYNGKFKG)のCDR2、および配列番号21(RETTTVGRYYYAMDY)のCDR3という重鎖CDR配列を含むとともに、ヒト抗体フレームワーク(FR)および定常部配列を含み、1つ又は複数のフレームワーク領域アミノ酸残基は親マウス抗体の相当するフレームワーク領域配列で置換されており、この置換されるFR残基は、重鎖可変領域のKabat残基91でのフェニルアラニンに対するセリン置換を含む、抗体又は抗原結合断片。
・Medarex:MDX−1342 −Cardarelli PM., et al Cancer Immunol Immunother. 2010 Feb;59(2):257−65(非特許文献193)。
・MorphoSys/Xencor:MOR−208/XmAb−5574 −Zalevsky J., et al Blood. 2009 Apr 16;113(16):3735−43(非特許文献194)
・US7,968,687(特許文献370)(Seattle Genetics)
配列番号9のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号24のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含む、抗体又は抗原結合断片。
・4G7chim −Lang P., et al Blood. 2004 May 15;103(10):3982−5(非特許文献195)(テュービンゲン大学)
例えば、US 20120082664(特許文献371)の
図6および配列番号80
・浙江大学医学院:2E8−Zhang J., et al J Drug Target. 2010 Nov;18(9):675−8(非特許文献196)
【0109】
(48)IL2RA(インターロイキン2受容体、α);NCBI参照配列:NM_000417.2);
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_000417
Genbank version no.NM_000417.2 GI:269973860
Genbank record update date:Sep 09, 2012 04:59 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_000408
Genbank version no.NP_000408.1 GI:4557667
Genbank record update date:Sep 09, 2012 04:59 PM
[相互参照]
Kuziel W.A., et al J. Invest. Dermatol. 94 (6 SUPPL)、27S−32S(1990)(非特許文献197)
[他の情報]
公式記号:IL2RA
他の略称:RP11−536K7.1、CD25、IDDM10、IL2R、TCGFR
他の名称:FIL−2受容体サブユニットα;IL−2−RA;IL−2Rサブユニットα;IL2−RA;TAC抗原;インターロイキン−2受容体サブユニットα;p55
抗体
・US6,383,487(特許文献372)(Novartis/UCL:バキシリシマブ(Baxilisimab)[シムレクト])
ば
・US6,521,230(特許文献373)(Novartis/UCL:バキシリシマブ(Baxilisimab)[シムレクト])
例えば、抗原結合部位を有する抗体であって、この抗体は、配列番号7中のアミノ酸配列を有するCDR1、配列番号8中のアミノ酸配列を有するCDR2、および配列番号9中のアミノ酸配列を有するCDR3を含む少なくとも1つのドメインを含む;又は全体で1つの配列としてこれらのCDR1、CDR2、およびCDR3は、全体で1つの配列として配列番号7、8、および9と少なくとも90%相同であるアミノ酸配列を含む。
・ダクリズマブ−Rech AJ., et al Ann N Y Acad Sci. 2009 Sep;1174:99−106(非特許文献198)(Roche)
【0110】
(49)AXL(AXL受容体チロシンリン酸化酵素)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.M76125
Genbank version no.M76125.1 GI:292869
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:53 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAA61243
Genbank version no.AAA61243.1 GI:29870
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:53 AM
[相互参照]
O’Bryan J.P., et al Mol. Cell. Biol. 11 (10), 5016−5031(1991); Bergsagel P.L., et al J. Immunol. 148 (2), 590−596(1992)(非特許文献199および200)
[他の情報]
公式記号:AXL
他の略称:JTK11、UFO
他の名称:AXL癌遺伝子;AXLトランスフォーミング配列/遺伝子;癌遺伝子AXL;チロシン−タンパク質キナーゼ受容体UFO
抗体
・YW327.6S2 −Ye X., et al Oncogene. 2010 Sep 23;29(38):5254−64(非特許文献201)。(Genentech)
・BergenBio:BGB324(http://www.bergenbio.com/BGB324)
【0111】
(50)CD30−TNFRSF8(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー、メンバー8)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.M83554
Genbank version no.M83554.1 GI:180095
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:53 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAA51947
Genbank version no.AAA51947.1 GI:180096
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:53 AM
[相互参照]
Durkop H., et al Cell 68 (3), 421−427 (1992)(非特許文献202)
[他の情報]
公式記号:TNFRSF8
他の略称:CD30、D1S166E、Ki−1
他の名称:CD30L受容体;Ki−1抗原;サイトカイン受容体CD30;リンパ球活性化抗原CD30;腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー8
【0112】
(51)BCMA(B細胞成熟抗原)−TNFRSF17(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー、メンバー17)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.Z29574
Genbank version no.Z29574.1 GI:471244
Genbank record update date:Feb 02, 2011 10:40 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.CAA82690
Genbank version no.CAA82690.1 GI:471245
Genbank record update date:Feb 02, 2011 10:40 AM
[相互参照]
Laabi Y., et al Nucleic Acids Res. 22 (7), 1147−1154 (1994)(非特許文献203)
[他の情報]
公式記号:TNFRSF17
他の略称:BCM、BCMA、CD269
他の名称:B細胞成熟抗原;B細胞成熟因子;B細胞成熟タンパク質;腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー17
【0113】
(52)CTAgs−CTA(癌精巣抗原)
[相互参照]
Fratta E., et al. Mol Oncol. 2011 Apr;5(2):164−82; Lim SH., at al Am J Blood Res. 2012;2(1):29−35(非特許文献204および205)。
【0114】
(53)CD174(ルイス式Y)−FUT3(フコシルトランスフェラーゼ3(ガラクトシド3(4)−L−フコシルトランスフェラーゼ、ルイス式血液型群)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM000149
Genbank version no.NM000149.3 GI:148277008
Genbank record update date:Jun 26, 2012 04:49 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_000140
Genbank version no.NP_000140.1 GI:4503809
Genbank record update date:Jun 26, 2012 04:49 PM
[相互参照]
Kukowska−Latallo, J.F., et al Genes Dev. 4(8), 1288−1303 (1990)(非特許文献206)
[他の情報]
公式記号:FUT3
他の略称:CD174、FT3B、FucT−III、LE、Les
他の名称:ルイスFT;α−(1,3/1,4)−フコシルトランスフェラーゼ;ルイス式血液型α−4−フコシルトランスフェラーゼ;フコシルトランスフェラーゼIII;ガラクトシド3(4)−L−フコシルトランスフェラーゼ
【0115】
(54)CLEC14A(C型レクチンドメインファミリー14、メンバーA;Genbank accession no.NM175060)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM175060
Genbank version no.NM175060.2 GI:371123930
Genbank record update date:Apr 01, 2012 03:34 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_778230
Genbank version no.NP_778230.1 GI:28269707
Genbank record update date:Apr 01, 2012 03:34 PM
[他の情報]
公式記号:CLEC14A
他の略称:UNQ236/PRO269、C14orf27、CEG1、EGFR−5
他の名称:C型レクチンドメインファミリー14、メンバーA;ClECTおよびEGF様ドメイン含有タンパク質;上皮増殖因子受容体5
【0116】
(55)GRP78−HSPA5(熱ショック70kDaタンパク質5(グルコース制御タンパク質、78kDa)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM005347
Genbank version no.NM005347.4 GI:305855105
Genbank record update date:Sep 30, 2012 01:42 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_005338
Genbank version no.NP_005338.1 GI:16507237
Genbank record update date:Sep 30, 2012 01:42 PM
[相互参照]
Ting J., et al DNA 7 (4), 275−286 (1988)(非特許文献207)
[他の情報]
公式記号:HSPA5
他の略称:BIP、GRP78、MIF2
他の名称:78kDaグルコース制御タンパク質;小胞体内腔Ca(2+)結合タンパク質grp78;免疫グロブリン重鎖結合タンパク質
【0117】
(56)CD70(CD70分子)L08096
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.L08096
Genbank version no.L08096.1 GI:307127
Genbank record update date:Jun 23, 2012 08:54 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAA36175
Genbank version no.AAA36175.1 GI:307128
Genbank record update date:Jun 23, 2012 08:54 AM
[相互参照]
Goodwin R.G., et al Cell 73(3), 447−456 (1993)(非特許文献208)
[他の情報]
公式記号:CD70
他の略称:CD27L、CD27LG、TNFSF7
他の名称:CD27リガンド;CD27−L;CD70抗原;Ki−24抗原;表面抗原CD70;腫瘍壊死因子(リガンド)スーパーファミリー、メンバー7;腫瘍壊死因子リガンドスーパーファミリーメンバー7
抗体
・CD70に対するMDX−1411(Medarex)
・h1F6(Oflazoglu, E., et al, Clin Cancer Res. 2008 Oct 1;14(19):6171−80(非特許文献209);Seattle Genetics)
例えば、US 20060083736(特許文献374)の配列番号1、2、11、および12、ならびに
図1を参照。
【0118】
(57)幹細胞特異的抗原。例えば、以下:
・5T4(以下のエントリー(63)を参照)
・CD25(上記エントリー(48)を参照)
・CD32
○ポリペプチド
■Genbank accession no.ABK42161
■Genbank version no.ABK42161.1 GI:117616286
■Genbank record update date:Jul 25, 2007 03:00 PM
■LGR5/GPR49
○ヌクレオチド
■Genbank accession no.NM_003667
■Genbank version no.NM_003667.2 GI:24475886
■Genbank record update date:Jul 22, 2012 03:38 PM
○ポリペプチド
■Genbank accession no.NP_003658
■Genbank version no.NP_003658.1 GI:4504379
■Genbank record update date:Jul 22, 2012 03:38 PM
■プロミニン(Prominin)/CD133
○ヌクレオチド
■Genbank accession no.NM_006017
■Genbank version no.NM_006017.2 GI:224994187
■Genbank record update date:Sep 30, 2012 01:47 PM
○ポリペプチド
■Genbank accession no.NP_006008
■Genbank version no.NP_006008.1 GI:5174387
■・Genbank record update date:Sep 30, 2012 01:47 PM
【0119】
(58)ASG−5
[相互参照]
(Smith L.M., et.al AACR 2010 Annual Meeting (abstract #2590);Gudas J.M., et.al. AACR 2010 Annual Meeting (abstract #4393)(非特許文献210および211)
抗体
・抗AGS−5抗体:M6.131(Smith, L.M., et.al AACR 2010 Annual Meeting (abstract #2590)(非特許文献210)
【0120】
(59)ENPP3(エクトヌクレオチドピロホスファターゼ/ホスホジエステラーゼ3)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.AF005632
Genbank version no.AF005632.2 GI:4432589
Genbank record update date:Mar 10, 2010 09:41 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAC51813
Genbank version no.AAC51813.1 GI:2465540
Genbank record update date:Mar 10, 2010 09:41 PM
[相互参照]
Jin−Hua P., et al Genomics 45(2), 412−415 (1997)(非特許文献212)
[他の情報]
公式記号:ENPP3
他の略称:RP5−988G15.3、B10、CD203c、NPP3、PD−IBETA、PDNP3
他の名称:E−NPP3;dJ1005H11.3(ホスホジエステラーゼI/ヌクレオチドピロホスファターゼ3);dJ914N13.3(ホスホジエステラーゼI/ヌクレオチドピロホスファターゼ3);エクトヌクレオチドピロホスファターゼ/ホスホジエステラーゼファミリーメンバー3;gp130RB13−6;ホスホジエステラーゼIβ;ホスホジエステラーゼI/ヌクレオチドピロホスファターゼ3;ホスホジエステラーゼ−Iβ
【0121】
(60)PRR4(プロリンリッチ4(涙腺))
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_007244
Genbank version no.NM_007244.2 GI:154448885
Genbank record update date:Jun 28, 2012 12:39 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_009175
Genbank version no.NP_009175.2 GI:154448886
Genbank record update date:Jun 28, 2012 12:39 PM
[相互参照]
Dickinson D.P., et al Invest. Ophthalmol. Vis. Sci. 36 (10), 2020−2031 (1995)(非特許文献213)
[他の情報]
公式記号:PRR4
他の略称:LPRP、PROL4
他の名称:涙腺プロリンリッチタンパク質;鼻咽頭癌関連プロリンリッチタンパク質4;プロリンリッチポリペプチド4;プロリンリッチタンパク質4
【0122】
(61)GCC−GUCY2C(グアニル酸シクラーゼ2C(熱安定性エンテロトキシン受容体)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_004963
Genbank version no.NM_004963.3 GI:222080082
Genbank record update date:Sep 02, 2012 01:50 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_004954
Genbank version no.NP_004954.2 GI:222080083
Genbank record update date:Sep 02, 2012 01:50 PM
[相互参照]
De Sauvage F.J., et al J. Biol. Chem. 266 (27), 17912−17918 (1991); Singh S., et al BioChem. Biophys. Res. Commun. 179 (3), 1455−1463 (1991)(非特許文献214および215)
[他の情報]
公式記号:GUCY2C
他の略称:DIAR6、GUC2C、MUCIL、STAR
他の名称:GC−C;STA受容体;グアニリルシクラーゼC;hSTAR;熱安定性エンテロトキシン受容体;腸管グアニル酸シクラーゼ(intestinal guanylate cyclase)
【0123】
(62)Liv−1−SLC39A6(溶質輸送体ファミリー39(亜鉛輸送体)、メンバー6)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.U41060
Genbank version no.U41060.2 GI:12711792
Genbank record update date:Nov 30, 2009 04:35 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAA96258
Genbank version no.AAA96258.2 GI:12711793
Genbank record update date:Nov 30, 2009 04:35 PM
[相互参照]
Taylor KM., et al Biochim Biophys Acta. 2003 Apr 1;1611(1−2):16−30(非特許文献215)
[他の情報]
公式記号:SLC39A6
他の略称:LIV−1
他の名称:LIV−1タンパク質、エストロゲン制御型;ZIP−6;エストロゲン制御タンパク質LIV−1;溶質輸送体ファミリー39(金属イオン輸送体)、メンバー6;溶質輸送体ファミリー39メンバー6;亜鉛輸送体ZIP6;zrt−およびIrt−様タンパク質6
【0124】
(63)5T4、トロホブラスト糖タンパク質、TPBG−TPBG(トロホブラスト糖タンパク質)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.AJ012159
Genbank version no.AJ012159.1 GI:3805946
Genbank record update date:Feb 01, 2011 10:27 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.CAA09930
Genbank version no.CAA09930.1 GI:3805947
Genbank record update date:Feb 01, 2011 10:27 AM
[相互参照]
King K.W., et al Biochim. Biophys. Acta 1445 (3), 257−270 (1999)(非特許文献217)
[他の情報]
・公式記号:TPBG
・他の略称:5T4、5T4AG、M6P1
・他の名称:5T4癌胎児性抗原;5T4癌胎児性トロホブラスト糖タンパク質;5T4癌トロホブラスト(oncotrophoblast)糖タンパク質
・WO 2015/155345を参照(特許文献375)。
【0125】
(64)CD56−NCMA1(神経細胞接着分子1)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_000615
Genbank version no.NM_000615.6 GI:336285433
Genbank record update date:Sep 23, 2012 02:32 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_000606
Genbank version no.NP_000606.3 GI:94420689
Genbank record update date:Sep 23, 2012 02:32 PM
[相互参照]
Dickson, G., et al, Cell 50 (7), 1119−1130 (1987)(非特許文献218)
[他の情報]
公式記号:NCAM1
他の略称:CD56、MSK39、NCAM
他の名称:モノクローナル抗体5.1H11により認識される抗原;神経細胞接着分子、NCAM
抗体
Immunogen:HuN901(Smith SV., et al Curr Opin Mol Ther. 2005 Aug;7(4):394−401)(非特許文献219)
例えば、マウスN901抗体をヒト化したものを参照。Roguska, M.A., et al. Proc Natl Acad Sci USA Feb 1994;91:969−973(非特許文献220)の
図1bおよび
図1eを参照。
【0126】
(65)CanAg(腫瘍関連抗原CA242)
[相互参照]
Haglund C., et al Br J Cancer 60:845−851, 1989; Baeckstrom D., et al J Biol Chem 266:21537−21547, 1991(非特許文献221および222)
抗体
huC242(Tolcher AW et al., J Clin Oncol. 2003 Jan 15;21(2):211−22;Immunogen)(非特許文献223)
例えば、US 20080138898A1(特許文献376)の配列番号1および2を参照
【0127】
(66)FOLR1(葉酸受容体1)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.J05013
Genbank version no.J05013.1 GI:182417
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:47 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAA35823
Genbank version no.AAA35823.1 GI:182418
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:47 AM
[相互参照]
Elwood P.C., et al J. Biol. Chem. 264 (25)、14893−14901 (1989)(非特許文献224)
[他の情報]
公式記号:FOLR1
他の略称:FBP、FOLR
他の名称:FR−α;KB細胞FBP;成人葉酸結合タンパク質;葉酸結合タンパク質;葉酸受容体α;葉酸受容体、成人型;卵巣腫瘍関連抗原MOv18
抗体
M9346A −Whiteman KR., et al Cancer Res April 15, 2012; 72(8 Supplement):4628(非特許文献225)(Immunogen)
【0128】
(67)GPNMB(糖タンパク質(膜貫通型)nmb)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.X76534
Genbank version no.X76534.1 GI:666042
Genbank record update date:Feb 02, 2011 10:10 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.CAA54044
Genbank version no.CAA54044.1 GI:666043
Genbank record update date:Feb 02, 2011 10:10 AM
[相互参照]
Weterman M.A., et al Int. J. Cancer 60 (1), 73−81 (1995)(非特許文献226)
[他の情報]
公式記号:GPNMB
他の略称:UNQ1725/PRO9925、HGFIN、NMB
他の名称:糖タンパク質NMB;糖タンパク質nmb様タンパク質;オステオアクチビン;膜貫通糖タンパク質HGFIN;膜貫通糖タンパク質NMB
抗体
Celldex Therapeutics:CR011(Tse KF., et al Clin Cancer Res. 2006 Feb 15;12(4):1373−82)(非特許文献227)
例えば、EP 1827492(特許文献377)の配列番号22、24、26、31、33、および35を参照
【0129】
(68)TIM−1−HAVCR1(A型肝炎ウイルス細胞受容体1)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.AF043724
Genbank version no.AF043724.1 GI:2827453
Genbank record update date:Mar 10, 2010 06:24 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAC39862
Genbank version no.AAC39862.1 GI:2827454
Genbank record update date:Mar 10, 2010 06:24 PM
[相互参照]
Feigelstock D., et al J. Virol. 72 (8), 6621−6628 (1998)(非特許文献228)
[他の情報]
公式記号:HAVCR1
他の略称:HAVCR、HAVCR−1、KIM−1、KIM1、TIM、TIM−1、TIM1、TIMD−1、TIMD1
他の名称:T細胞免疫グロブリンドメインおよびムチンドメインタンパク質1;T細胞膜タンパク質1;腎臓損傷分子1
【0130】
(69)RG−1/前立腺腫瘍標的ミンディン−ミンディン/RG−1
[相互参照]
Parry R., et al Cancer Res. 2005 Sep 15;65(18):8397−405(非特許文献229)
【0131】
(70)B7−H4−VTCN1(V−setドメイン含有T細胞活性化インヒビター1)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.BX648021
Genbank version no.BX648021.1 GI:34367180
Genbank record update date:Feb 02, 2011 08:40 AM
[相互参照]
Sica GL., et al Immunity. 2003 Jun;18(6):849−61(非特許文献230)
[他の情報]
公式記号:VTCN1
他の略称:RP11−229A19.4、B7−H4、B7H4、B7S1、B7X、B7h.5、PRO1291、VCTN1
他の名称:B7ファミリーメンバー、H4;B7スーパーファミリーメンバー1;T細胞同時刺激分子B7x;T細胞同時刺激分子B7x;V−setドメイン含有T細胞活性化インヒビター1;免疫同時刺激タンパク質B7−H4
【0132】
(71)PTK7(PTK7タンパク質チロシンリン酸化酵素7)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.AF447176
Genbank version no.AF447176.1 GI:17432420
Genbank record update date:Nov 28, 2008 01:51 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAL39062
Genbank version no.AAL39062.1 GI:17432421
Genbank record update date:Nov 28, 2008 01:51 PM
[相互参照]
Park S.K., et al J. BioChem. 119 (2), 235−239(1996)(非特許文献231)
[他の情報]
公式記号:PTK7
他の略称:CCK−4、CCK4
他の名称:結腸癌キナーゼ4;不活性チロシン−タンパク質キナーゼ7;偽チロシンキナーゼ受容体(pseudo tyrosine kinase receptor)7;チロシン−タンパク質キナーゼ様7
【0133】
(72)CD37(CD37分子)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_001040031
Genbank version no.NM_001040031.1 GI:91807109
Genbank record update date:Jul 29, 2012 02:08 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_001035120
Genbank version no.NP_001035120.1 GI:91807110
Genbank record update date:Jul 29, 2012 02:08 PM
[相互参照]
Schwartz−Albiez R., et al J. Immunol. 140 (3), 905−914 (1988)(非特許文献232)
[他の情報]
公式記号:CD37
他の略称:GP52−40、TSPAN26
他の名称:CD37抗原;細胞分化抗原37;白血球抗原CD37;白血球表面抗原CD37;テトラスパニン−26;tspan−26
抗体
Boehringer Ingelheim:mAb37.1(Heider KH., et al Blood. 2011 Oct 13;118(15):4159−68)(非特許文献233)
Trubion:CD37−SMIP(G28−1 scFv−Ig)((Zhao X., et al Blood. 2007;110: 2569−2577)(非特許文献234)
例えば、US 20110171208A1(特許文献378)の配列番号253を参照
Immunogen:K7153A(Deckert J., et al Cancer Res April 15, 2012;72(8 Supplement):4625)(非特許文献235)
【0134】
(73)CD138−SDC1(シンデカン1)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.AJ551176
Genbank version no.AJ551176.1 GI:29243141
Genbank record update date:Feb 01, 2011 12:09 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.CAD80245
Genbank version no.CAD80245.1 GI:29243142
Genbank record update date:Feb 01, 2011 12:09 PM
[相互参照]
O’Connell FP., et al Am J Clin Pathol. 2004 Feb;121(2):254−63(非特許文献236)
[他の情報]
公式記号:SDC1
他の略称:CD138、SDC、SYND1、シンデカン
他の名称:CD138抗原;ヘパラン硫酸プロテオグリカン線維芽細胞増殖因子受容体;シンデカンプロテオグリカン1;シンデカン−1
抗体
Biotest:キメラ化MAb(nBT062)−(Jagannath S., et al Poster ASH#3060, 2010(非特許文献237);WIPO特許出願WO 2010/128087(特許文献379))
例えば、US 20090232810(特許文献380)の配列番号1および2を参照
Immunogen:B−B4(Tassone P., et al Blood 104_3688−3696)(非特許文献238)
例えば、US 20090175863A1(特許文献381)の配列番号1および2を参照
【0135】
(74)CD74(CD74分子、主要組織適合遺伝子複合体、クラスIIインバリアント鎖)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_004355
Genbank version no.NM_004355.1 GI:343403784
Genbank record update date:Sep 23, 2012 02:30 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_004346
Genbank version no.NP_004346.1 GI:10835071
Genbank record update date:Sep 23, 2012 02:30 PM
[相互参照]
Kudo, J., et al Nucleic Acids Res. 13 (24), 8827−8841 (1985)(非特許文献239)
[他の情報]
公式記号:CD74
他の略称:DHLAG、HLADG、II、Ia−GAMMA
他の名称:CD74抗原(主要組織適合遺伝子複合体の不変ポリペプチド、クラスII抗原関連);HLAクラスII組織適合性抗原γ鎖;HLA−DR抗原関連インバリアント鎖;HLA−DR−γ;Ia−関連インバリアント鎖;MHC HLA−DRγ鎖;クラスII抗原のγ鎖;p33
抗体
Immunomedics:hLL1(ミラツズマブ)−Berkova Z., et al Expert Opin Investig Drugs. 2010 Jan;19(1):141−9)(非特許文献240)
例えば、US 20040115193(特許文献382)の配列番号19、20、21、22、23、および24を参照
Genmab:HuMax−CD74(ウェブサイトを参照)
【0136】
(75)クローディン−CL(クローディン)
[相互参照]
Offner S., et al Cancer Immunol Immunother. 2005 May; 54(5):431−45, Suzuki H., et al Ann N Y Acad Sci. 2012 Jul;1258:65−70)(非特許文献241および242)
ヒトでは、このファミリーの中の24のメンバーが記載されている−文献中の参照を参照。
【0137】
(76)EGFR(上皮増殖因子受容体)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_005228
Genbank version no.NM_005228.3 GI:41927737
Genbank record update date:Sep 30, 2012 01:47 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_005219
Genbank version no.NP_005219.2 GI:29725609
Genbank record update date:Sep 30, 2012 01:47 PM
[相互参照]
Dhomen NS., et al Crit Rev Oncog. 2012;17(1):31−50(非特許文献243)
[他の情報]
公式記号:EGFR
他の略称:ERBB、ERBB1、HER1、PIG61、mENA
他の名称:トリ赤芽球性白血病ウイルス性(v−erb−b)癌遺伝子ホモログ;細胞増殖抑制タンパク質40;細胞増殖誘導タンパク質61;癌原遺伝子c−ErbB−1;受容体チロシン−タンパク質キナーゼerbB−1
抗体
BMS:セツキシマブ(アービタックス) −Broadbridge VT., et al Expert Rev Anticancer Ther. 2012 May;12(5):555−65(非特許文献244)。
例えば、US6217866(特許文献383)、ATTC寄託番号9764を参照。
Amgen:パニツムマブ(ベクティビックス) −Argiles G., et al Future Oncol.2012 Apr;8(4):373−89(非特許文献245)
例えば、US6235883(特許文献384)の配列番号23〜38を参照。
Genmab:ザルツムマブ −Rivera F., et al Expert Opin Biol Ther. 2009 May;9(5):667−74(非特許文献246)。
YM Biosciences:ニモツズマブ(Nimotuzumab) −Ramakrishnan MS., et al MAbs. 2009 Jan−Feb;1(1):41−8(非特許文献247)。
例えば、US5891996(特許文献385)の配列番号27〜34を参照。
【0138】
(77)Her3(ErbB3)−ERBB3(v−erb−b2赤芽球性白血病ウイルス性癌遺伝子ホモログ3(トリ))
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.M34309
Genbank version no.M34309.1 GI:183990
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:47 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAA35979
Genbank version no.AAA35979.1 GI:306841
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:47 PM
[相互参照]
Plowman, G.D., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 87 (13), 4905−4909 (1990)(非特許文献248)
[他の情報]
公式記号:ERBB3
他の略称:ErbB−3、HER3、LCCS2、MDA−BF−1、c−erbB−3、c−erbB3、erbB3−S、p180−ErbB3、p45−sErbB3、p85−sErbB3
他の名称:癌原遺伝子様タンパク質c−ErbB−3;受容体チロシン−タンパク質キナーゼerbB−3;チロシンキナーゼ型細胞表面受容体HER3
抗体
Merimack Pharma:MM−121(Schoeberl B., et al Cancer Res. 2010 Mar 15;70(6):2485−2494)(非特許文献249)
例えば、US 2011028129(特許文献386)の配列番号1、2、3、4、5、6、7、および8を参照。
【0139】
(78)RON−MST1R(マクロファージ刺激1受容体(c−met関連チロシンキナーゼ))
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.X70040
Genbank version no.X70040.1 GI:36109
Genbank record update date:Feb 02, 2011 10:17 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.CCA49634
Genbank version no.CCA49634.1 GI:36110
Genbank record update date:Feb 02, 2011 10:17 PM
[相互参照]
Ronsin C., et al Oncogene 8 (5), 1195−1202(1993)(非特許文献250)
[他の情報]
公式記号:MST1R
他の略称:CD136、CDw136、PTK8、RON
他の名称:MSP受容体;MST1R変異型RON30;MST1R変異型RON62;PTK8タンパク質チロシンキナーゼ8;RON変異型E2E3;c−met関連チロシンキナーゼ;マクロファージ刺激タンパク質受容体;p185−Ron;可溶性RON変異型1;可溶性RON変異型2;可溶性RON変異型3;可溶性RON変異型4
【0140】
(79)EPHA2(EPH受容体A2)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.BC037166
Genbank version no.BC037166.2 GI:33879863
Genbank record update date:Mar 06, 2012 01:59 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAH37166
Genbank version no.AAH37166.1 GI:22713539
Genbank record update date:Mar 06, 2012 01:59 PM
[相互参照]
Strausberg R.L., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 99 (26), 16899−16903(2002)(非特許文献64)
[他の情報]
公式記号:EPHA2
他の略称:ARCC2、CTPA、CTPP1、ECK
他の名称:エフリンA型受容体2;上皮細胞受容体タンパク質チロシンキナーゼ;可溶性EPHA2変異型1;チロシン−タンパク質キナーゼ受容体ECK
抗体
Medimmune:1C1(Lee JW., et al Clin Cancer Res. 2010 May 1;16(9):2562−2570)(非特許文献251)
例えば、US 20090304721A1(特許文献387)の
図7および
図8を参照。
【0141】
(80)CD20−MS4A1(膜貫通の4つのドメイン(membrane−spanning 4−domains)、サブファミリーA、メンバー1)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.M27394
Genbank version no.M27394.1 GI:179307
Genbank record update date:Nov 30, 2009 11:16 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAA35581
Genbank version no.AAA35581.1 GI:179308
Genbank record update date:Nov 30, 2009 11:16 AM
[相互参照]
Tedder T.F., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 85 (1), 208−212 (1988)(非特許文献252)
[他の情報]
公式記号:MS4A1
他の略称:B1、Bp35、CD20、CVID5、LEU−16、MS4A2、S7
他の名称:Bリンパ球抗原CD20;Bリンパ球細胞表面抗原B1;CD20抗原;CD20受容体;白血球表面抗原Leu−16
抗体
Genentech/Roche:リツキシマブ−Abdulla NE., et al BioDrugs. 2012 Apr 1;26(2):71−82(非特許文献253)。
例えば、US5736137(特許文献388)、ATCC寄託番号HB−69119を参照。
GSK/Genmab:オファツムマブ−Nightingale G., et al Ann Pharmacother. 2011 Oct;45(10):1248−55(非特許文献254)。
例えば、US 20090169550A1(特許文献389)の配列番号2、4、および5を参照。
Immunomedics:ベルツズマブ−Goldenberg DM., et al Leuk Lymphoma. 2010 May;51(5):747−55(非特許文献255)。
例えば、US7919273B2(特許文献390)の配列番号1、2、3、4、5、および6を参照。
【0142】
(81)テネイシンC−TNC(テネイシンC)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_002160
Genbank version no.NM_002160.3 GI:340745336
Genbank record update date:Sep 23, 2012 02:33 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_002151
Genbank version no.NP_002151.2 GI:153946395
Genbank record update date:Sep 23, 2012 02:33 PM
[相互参照]
Nies D.E., et al J. Biol. Chem. 266 (5), 2818−2823 (1991); Siri A., et al Nucleic Acids Res. 19 (3), 525−531 (1991)(非特許文献256および257)
[他の情報]
公式記号:TNC
他の略称:150−225、GMEM、GP、HXB、JI、TN、TN−C
他の名称:GP150−225;サイトタクチン;神経膠腫関連細胞外基質抗原;ヘキサブラキオン(テネイシン);筋腱間抗原;ニューロネクチン(neuronectin);テネイシン;テネイシン−Cアイソフォーム14/AD1/16
抗体
Philogen:G11(von Lukowicz T., et al J Nucl Med. 2007 Apr;48(4):582−7)(非特許文献258)およびF16(Pedretti M., et al Lung Cancer. 2009 Apr;64(1):28−33)(非特許文献259)
例えば、US7968685(特許文献391)の配列番号29、35、45、および47を参照。
【0143】
(82)FAP(線維芽細胞活性化タンパク質、α)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.U09278
Genbank version no.U09278.1 GI:1888315
Genbank record update date:Jun 23, 2010 09:22 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAB49652
Genbank version no.AAB49652.1 GI:1888316
Genbank record update date:Jun 23, 2010 09:22 AM
[相互参照]
Scanlan, M.J., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 91 (12), 5657−5661 (1994)(非特許文献260)
[他の情報]
公式記号:FAP
他の略称:DPPIV、FAPA
他の名称:170kDa黒色腫膜結合ゼラチナーゼ;膜内在性セリンプロテアーゼ;セプラーゼ
【0144】
(83)DKK−1(Dickkopf1ホモログ(アフリカツメガエル))
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_012242
Genbank version no.NM_012242.2 GI:61676924
Genbank record update date:Sep 30, 2012 01:48 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_036374
Genbank version no.NP_036374.1 GI:7110719
Genbank record update date:Sep 30, 2012 01:48 PM
[相互参照]
Fedi P.et al J. Biol. Chem. 274 (27), 19465−19472 (1999)(非特許文献261)
[他の情報]
公式記号:DKK1
他の略称:UNQ492/PRO1008、DKK−1、SK
他の名称:dickkopf関連タンパク質−1;dickkopf−1様;dickkopf−様タンパク質1;dickkopf−関連タンパク質1;hDkk−1
抗体
・Novartis:BHQ880(Fulciniti M., et al Blood. 2009 Jul 9;114(2):371−379)(非特許文献262)
例えば、US 20120052070A1(特許文献392)の配列番号100および108を参照。
【0145】
(84)CD52(CD52分子)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_001803
Genbank version no.NM_001803.2 GI:68342029
Genbank record update date:Sep 30, 2012 01:48 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_001794
Genbank version no.NP_001794.2 GI:68342030
Genbank record update date:Sep 30, 2012 01:48 PM
[相互参照]
Xia M.Q., et al Eur. J. Immunol .21 (7), 1677−1684 (1991)(非特許文献263)
[他の情報]
公式記号:CD52
他の略称:CDW52
他の名称:CAMPATH−1抗原;CD52抗原(CAMPATH−1抗原);CDW52抗原(CAMPATH−1抗原);ケンブリッジ病理学(cambridge pathology)1抗原;精巣上体分泌タンパク質E5;he5;ヒト精巣上体特異的タンパク質5
抗体
アレムツズマブ(Campath)−Skoetz N., et al Cochrane Database Syst Rev. 2012 Feb 15;2:CD008078(非特許文献264)。
例えば、Drugbank登録番号DB00087(BIOD00109、BTD00109)を参照
【0146】
(85)CS1−SLAMF7(SLAMファミリーメンバー7)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.NM_021181
Genbank version no.NM_021181.3 GI:1993571
Genbank record update date:Jun 29, 2012 11:24 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.NP_067004
Genbank version no.NP_067004.3 GI:19923572
Genbank record update date:Jun 29, 2012 11:24 AM
[相互参照]
Boles K.S., et al Immunogenetics 52 (3−4), 302−307 (2001)(非特許文献265)
[他の情報]
公式記号:SLAMF7
他の略称:UNQ576/PRO1138、19A、CD319、CRACC、CS1
他の名称:19A24タンパク質;CD2サブセット1;CD2様受容体活性化細胞傷害性細胞;CD2様受容体活性化細胞傷害性細胞;膜タンパク質FOAP−12;新規LY9(リンパ球抗原9)様タンパク質;タンパク質19A
抗体
BMS:エロツズマブ/HuLuc63(Benson DM., et al J Clin Oncol. 2012 Jun 1;30(16):2013−2015)(非特許文献266)
例えば、US 20110206701(特許文献393)の配列番号9、10、11、12、13、14、15、および16を参照。
【0147】
(86)エンドグリン−ENG(エンドグリン)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.AF035753
Genbank version no.AF035753.1 GI:3452260
Genbank record update date:Mar 10, 2010 06:36 PM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAC32802
Genbank version no.AAC32802.1 GI:3452261
Genbank record update date:Mar 10, 2010 06:36 PM
[相互参照]
Rius C., et al Blood 92 (12), 4677−4690 (1998)(非特許文献267)
公式記号:ENG
[他の情報]
他の略称:RP11−228B15.2、CD105、END、HHT1、ORW、ORW1
他の名称:CD105抗原
【0148】
(87)アネキシンA1−ANXA1(アネキシンA1)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.X05908
Genbank version no.X05908.1 GI:34387
Genbank record update date:Feb 02, 2011 10:02 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.CCA29338
Genbank version no.CCA29338.1 GI:34388
Genbank record update date:Feb 02, 2011 10:02 AM
[相互参照]
Wallner B.P., et al Nature 320 (6057), 77−81 (1986)(非特許文献268)
[他の情報]
公式記号:ANXA1
他の略称:RP11−71A24.1、ANX1、LPC1
他の名称:アネキシンI(リポコルチンI);アネキシン−1;カルパクチンII;カルパクチン−2;クロモビンディン(chromobindin)−9;リポコルチンI;p35;ホスホリパーゼA2抑制タンパク質
【0149】
(88)V−CAM(CD106)−VCAM1(血管細胞接着分子1)
[ヌクレオチド]
Genbank accession no.M60335
Genbank version no.M60335.1 GI:340193
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:56 AM
[ポリペプチド]
Genbank accession no.AAA61269
Genbank version no.AAA61269.1 GI:340194
Genbank record update date:Jun 23, 2010 08:56 AM
[相互参照]
Hession C., et al J. Biol. Chem. 266(11), 6682−6685 (1991)(非特許文献269)
[他の情報]
公式記号VCAM1
他の略称:CD106、INCAM−100
他の名称:CD106抗原;血管細胞接着タンパク質1
【0150】
[抗体配列]
抗インテグリンαvβ6
[RHAB6.2]
QVQLVQSGSELKKPGASVKISCKASGFAFTDSYMHWVRQAPGQGLEWMGWIDPENGDTEYAPKFQGRFVFSLDTSVSTAYLQISSLKAEDTAVYYCTRGTPTAVPNLRGDLQVLAQKVAGPYPFDYWGQGTLVTVSS
【0151】
[RHCB6.2]
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFIDSYMHWVRQAPGQRLEWMGWIDPENGDTEYAPKFQGRVTITTDTSASTAYMELSSLRSEDTAVYYCARGTPTAVPNLRGDLQVLAQKVAGPYPFDYWGQGTLVTVSS
【0152】
[RHF]
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGFNFIDSYMHWVRQAPGQRLEWMGWIDPENGDTEYAPKFQGRVTFTTDTSASTAYMELSSLRSEDTAVYYCNEGTPTGPYYFDYWGQGTLVTVSS
【0153】
[RHFB6]
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGFNFIDSYMHWVRQAPGQRLEWMGWIDPENGDTEYAPKFQGRVTFTTDTSASTAYMELSSLRSEDTAVYYCNEGTPTAVPNLRGDLQVLAQKVAGPYYFDYWGQGTLVTVSS
【0154】
[RHAY100bP]
QVQLVQSGSELKKPGASVKISCKASGFAFTDSYMHWVRQAPGQGLEWMGWIDPENGDTEYAPKFQGRFVFSLDTSVSTAYLQISSLKAEDTAVYYCTRGTPTGPYPFDYWGQGTLVTVSS
【0155】
[RKF]
ENVLTQSPGTLSLSPGERATLSCSASSSVSYMHWFQQKPGQAPRLLIYSTSNLASGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQRSSYPLTFGGGTKVEIK
【0156】
[RKFL36L50]
ENVLTQSPGTLSLSPGERATLSCSASSSVSYMHWLQQKPGQAPRLLIYLTSNLASGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQRSSYPLTFGGGTKVEIK
【0157】
[RKC]
EIVLTQSPGTLSLSPGERATLSCSASSSVSYMHWFQQKPGQAPRLLIYSTSNLASGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQRSSYPLTFGGGTKVEIK
【0158】
抗CD33
[CD33 Hum195 VH]
QVQLVQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGYTFTDYNMHWVRQAPGQGLEWIGYIYPYNGGTGYNQKFKSKATITADESTNTAYMELSSLRSEDTAVYYCARGRPAMDYWGQGTLVTVSS
【0159】
[CD33 Hum195 VK]
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASESVDNYGISFMNWFQQKPGKAPKLLIYAASNQGSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPDDFATYYCQQSKEVPWTFGQGTKVEIK
【0160】
抗CD19
[CD19 B4表面再構成VH]
QVQLVQPGAEVVKPGASVKLSCKTSGYTFTSNWMHWVKQRPGQGLEWIGEIDPSDSYTNYNQNFKGKAKLTVDKSTSTAYMEVSSLRSDDTAVYYCARGSNPYYYAMDYWGQGTSVTVSS
【0161】
[CD19 B4表面再構成VK]
EIVLTQSPAIMSASPGERVTMTCSASSGVNYMHWYQQKPGTSPRRWIYDTSKLASGVPARFSGSGSGTSYSLTISSMEPEDAATYYCHQRGSYTFGGGTKLEIK
【0162】
抗Her2
[ハーセプチンVH鎖]
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFNIKDTYIHWVRQAPGKGLEWVARIYPTNGYTRYADSVKGRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCSRWGGDGFYAMDYWGQGTLVTVSS
【0163】
[ハーセプチンVL鎖]
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQDVNTAVAWYQQKPGKAPKLLIYSASFLYSGVPSRFSGSRSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQHYTTPPTFGQGTKVEIK
【0164】
抗CD25
[シムレクトVK(バシリキシマブとしても既知)]
QIVSTQSPAIMSASPGEKVTMTCSASSSRSYMQWYQQKPGTSPKRWIYDTSKLASGVPARFSGSGSGTSYSLTISSMEAEDAATYYCHQRSSYTFGGGTKLEIK
【0165】
[シムレクトVH]
QLQQSGTVLARPGASVKMSCKASGYSFTRYWMHWIKQRPGQGLEWIGAIYPGNSDTSYNQKFEGKAKLTAVTSASTAYMELSSLTHEDSAVYYCSRDYGYYFDFWGQGTTLTVSS
【0166】
抗PSMA
[脱免疫化VH’1]
EVQLVQSGPEVKKPGATVKISCKTSGYTFTEYTIHWVKQAPGKGLEWIGNINPNNGGTTYNQKFEDKATLTVDKSTDTAYMELSSLRSEDTAVYYCAAGWNFDYWGQGTLLTVSS
【0167】
[脱免疫化VK’1]
DIQMTQSPSSLSTSVGDRVTLTCKASQDVGTAVDWYQQKPGPSPKLLIYWASTRHTGIPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFADYYCQQYNSYPLTFGPGTKVDIK
【0168】
[脱免疫化VH1’5]
EVKLVESGGGLVQPGGSMKLSCVASGFTFSNYWMNWVRQAPGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVTISRDDSKSIVYLQMNNLRAEDTGVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0169】
[脱免疫化VH2’5]
EVKLVESGGGLVQPGGSLKLSCVASGFTFSNYWMNWVRQAPGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVTISRDDSKSIVYLQMNNLRAEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0170】
[脱免疫化VH3’5]
EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCVASGFTFSNYWMNWVRQAPGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVTISRDDSKSIVYLQMNNLRAEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0171】
[脱免疫化VH4’5]
EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCVASGFTFSNYWMNWVRQAPGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRFTISRDDSKSIVYLQMNNLRAEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0172】
[脱免疫化VK1’5]
NIVMTQFPSSMSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPDQSPKMLIYGASNRFTGVPDRFTGSGSATDFTLTISSLQTEDLADYYCGQSYTFPYTFGQGTKLEMK
【0173】
[脱免疫化VK2’5]
NIVMTQFPSSMSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPDQSPKMLIYGASNRFTGVPDRFSGSGSGTDFTLTISSLQAEDLADYYCGQSYTFPYTFGQGTKLEIK
【0174】
[脱免疫化VK3’5]
NIQMTQFPSAMSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPDQSPKMLIYGASNRFTGVPDRFSGSGSGTDFTLTISSLQAEDLADYYCGQSYTFPYTFGQGTKLEIK
【0175】
[脱免疫化VK4’5]
NIQMTQFPSAMSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPDQSPKMLIYGASNRFTGVPDRFSGSGSGTDFTLTISSLQAEDEADYYCGQSYTFPYTFGQGTKLEIK
【0176】
[脱免疫化VK DI’5]
NIVMTQFPKSMSASAGERMTLTCKASENVGTYVSWYQQKPTQSPKMLIYGASNRFTGVPDRFSGSGSGTDFILTISSVQAEDLVDYYCGQSYTFPYTFGGGTKLEMK
【0177】
[脱免疫化VH DI’5]
EVKLEESGGGLVQPGGSMKISCVASGFTFSNYWMNWVRQSPEKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVIISRDDSKSSVYLQMNSLRAEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0178】
[ヒト化RHA’5]
EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVGEIRSQSNNFATHYAESVKGRFTISRDDSKNTAYLQMNSLKTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0179】
[ヒト化RHB’5]
EVKLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVIISRDDSKNTVYLQMNSLRTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0180】
[ヒト化RHC’5]
EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVIISRDDSKNTVYLQMNSLRTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0182】
[ヒト化RHD’5]
EVKLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVGEIRSQSNNFATHYAESVKGRVIISRDDSKNTVYLQMNSLRTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0183】
[ヒト化RHE’5]
EVKLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRFTISRDDSKNTVYLQMNSLRTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0184】
[ヒト化RHF’5]
EVKLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVIISRDDSKNTAYLQMNSLRTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0185】
[ヒト化RHG’5]
EVKLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVIISRDDSKNTAYLQMNSLRTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0186】
[ヒト化RKA’5]
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKLLIYGASNRFTGVPSRFSGSGSATDFTLTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0187】
[ヒト化RKB’5]
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKLLIYGASNRFTGVPSRFSGSGSATDFTLTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0188】
[ヒト化RKC’5]
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKMLIYGASNRFTGVPSRFSGSGSATDFTLTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0189】
[ヒト化RKD’5]
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKMLIYGASNRFTGVPSRFSGSGSATDFTLTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0190】
[ヒト化RKE’5]
NIVMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKLLIYGASNRFTGVPDRFTGSGSATDFILTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0191】
[ヒト化RKF’5]
NIVMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKMLIYGASNRFTGVPSRFSGSGSATDFILTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0192】
[ヒト化RKG’5]
NIVMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKMLIYGASNRFTGVPDRFTGSGSATDFTLTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0193】
親抗体は、アルブミン結合ペプチド(ABP)配列を含む融合タンパク質であることも可能である(Dennis et al. (2002) “Albumin Binding As A General Strategy For Improving The Pharmacokinetics Of Proteins” J Biol Chem. 277:35035−35043(非特許文献270);WO01/45746(特許文献394))。本発明の抗体は、以下に教示されるABP配列を持つ融合タンパク質を含み:(i)Dennis et al (2002) J Biol Chem. 277:35035−35043(非特許文献271);の表IIIおよび表IV、35038頁;(ii)US 2004/0001827(特許文献395)の[0076];および(iii)WO01/45746(特許文献394)の12−13頁、これらは全て本明細書中、参照として援用される。
【0194】
1つの実施形態において、抗体は、腫瘍関連抗原α
νβ
6に特異的な標的に対して産生されている。
【0195】
細胞結合剤は、例えば、細胞結合剤の検出又は精製を助けるために、複合体として組み込まれる前に、又は複合体の一部分としてのいずれかで標識化することができる。標識として、ビオチン標識が可能である。別の実施形態において、細胞結合剤は、放射性同位体で標識することができる。
【0196】
リガンド単位へのリンカー単位の接続
リガンド単位は、ジスルフィド結合を通してリンカー単位に接続される。
【0197】
1つの実施形態において、リガンド単位と薬物リンカーとの間の接続は、リガンド単位のシステイン残基のチオール基と、薬物リンカー単位のマレイミド基との間で形成される。
【0198】
リガンド単位のシステイン残基は、接続を形成するためのリンカー単位の官能基との反応に利用可能であり得る。他の実施形態において、例えば、リガンド単位が抗体であるとき、抗体のチオール基は、鎖間ジスルフィド結合に関与し得る。これらの鎖間結合は、例えば、リンカー単位の官能基との反応の前に、DTTによる抗体の処置によって、遊離チオール基に変換され得る。
【0199】
いくつかの実施形態において、システイン残基が、抗体の重鎖又は軽鎖に導入される。抗体の重鎖又は軽鎖における、置換によるシステイン挿入の位置として、公開されている米国特許出願第2007−0092940号(特許文献396)および国際特許公開公報WO 2008070593(特許文献397)に記載されているものが挙げられ、これらの文献は、本明細書に援用される。
【0200】
治療方法
本発明の化合物は、治療方法で使用することができる。治療方法も提供され、本方法は、治療を必要としている治療対象に、治療上有効量の式Iの複合体を投与することを含む。「治療上有効量」という用語は、患者で有益性を示すのに十分な量である。そのような有益性とは、少なくとも1種の症状の少なくとも寛解であってもよい。実際に投与される量ならびに投与の速度および時間経過は、治療されようとしているものの性質および重篤度に依存するだろう。治療の処方(例えば、投薬量の決定)は、一般医および他の医師の責任能力の範囲内である。
【0201】
複合体は、治療しようとする症状に応じて、単独で投与することも、又は他の治療と、同時又は順次で併用投与することもできる。治療および療法の例として、化学療法(例えば薬物をはじめとする活性作用剤の投与);手術;および放射線療法が挙げられるが、これらに限定されない。
【0202】
本発明による、本発明に従って使用するための、医薬組成物(薬学的組成物)は、活性成分、すなわち式Iの複合体の他に、当業者に周知である薬学的に許容可能な賦形剤、キャリア、緩衝液、安定剤、又は他の材料を含むことができる。そのような材料は、無毒でなければならず、かつ活性成分の効力に干渉してはならない。キャリア又は他の材料の詳細な性質は、投与経路に依存するだろう。投与経路は、経口であってもよいし、注射、例えば皮膚注射、皮下注射、又は静脈内注射によるものでもよい。
【0203】
経口投与用の医薬組成物(薬学的組成物)は、錠剤、カプセル剤、粉剤、又は液状の形状が可能である。錠剤は、固形キャリア又はアジュバントを含むことができる。液状医薬組成物(液状薬学的組成物)は、一般に、液状キャリア、例えば、水、石油、動物油若しくは植物油、鉱物油、又は合成油を含む。生理食塩水、ブドウ糖若しくは他の糖溶液、又はグリコール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、又はポリエチレングリコールも含めることができる。カプセル剤は、固形キャリア、例えばゼラチンを含むことができる。
【0204】
静脈内注射、皮膚注射、又は皮下注射、あるいは苦痛部位への注射用として、活性成分は、非経口で許容可能な水溶液の形をとることができ、この水溶液は、発熱物質を含まず、かつ適切なpH、等張力、および安定性を有する。当業者なら、例えば、等張性ビヒクル(塩化ナトリウム注射液、リンゲル注射液、乳酸リンゲル注射液など)を用いて適切な溶液を調製することは容易である。保存剤、安定剤、緩衝液、抗酸化剤、および/又は他の添加剤も、必要に応じて、含ませることができる。
【0205】
複合体は、増殖性疾患および自己免疫疾患を治療するのに使用され得る。「増殖性疾患」という用語は、過剰細胞又は異常細胞の望ましくない又は制御不能の細胞増殖に関係し、そのような増殖は、in vitroかin vivoかを問わず、望ましくない、例えば腫瘍形成又は過形成性の増殖である。
【0206】
増殖性症状の例として、良性、前悪性、および悪性の細胞増殖が挙げられるが、これらに限定されず、そのような細胞増殖として、新生物および腫瘍(例えば、組織球腫、神経膠腫、星状細胞腫、骨腫)、癌(例えば、肺癌、小細胞肺癌、胃腸癌、腸癌、大腸癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、精巣癌、肝臓癌、腎臓癌、膀胱癌、膵臓癌、脳癌、肉腫、骨肉腫、カポジ肉腫、黒色腫)、白血病、乾癬、骨疾患、線維増殖性障害(例えば、結合組織のもの)、および粥状動脈硬化が挙げられるが、これらに限定されない。対象となる他の癌として、血液系;悪性腫瘍、例えば、白血病およびリンパ腫、例えば、非ホジキンリンパ腫、ならびにサブタイプ、例えば、DLBCL、辺縁帯、マントル層および小胞、ホジキンリンパ腫、AML、ならびにB又はT細胞由来の他の癌が挙げられるが、これらに限定されない。
【0207】
自己免疫疾患の例として以下が挙げられる:関節リウマチ、自己免疫脱髄疾患(例えば、多発性硬化症、アレルギー性脳脊髄炎)、乾癬性関節炎、内分泌性眼障害、ぶどう膜網膜炎、全身性紅斑性狼瘡、重症筋無力症、グレーブス病、糸球体腎炎、自己免疫肝臓障害、免疫性腸疾患(例えば、クローン病)、アナフィラキシー、アレルギー反応、シェーグレン症候群、I型糖尿病、原発性胆汁性肝硬変、ウェゲナー肉芽腫症、線維筋痛、多発性筋炎、皮膚筋炎、多発性内分泌腺不全、シュミット症候群、自己免疫性ブドウ膜炎、アジソン病、副腎炎、甲状腺炎、橋本甲状腺炎、自己免疫性甲状腺疾患、悪性貧血、胃の萎縮症、慢性肝炎、ルポイド肝炎、粥状動脈硬化、亜急性皮膚エリテマトーデス、副甲状腺機能低下症、ドレスラー症候群、自己免疫性血小板減少症、突発性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、尋常性天疱瘡、天疱瘡、疱疹状皮膚炎、円形脱毛症、類天疱瘡、強皮症、進行性全身性硬化症、CREST症候群(石灰沈着症、レイノー現象、食道運動障害、手指硬化症、および毛細血管拡張症)、男性および女性の自己免疫性不妊症、強直性脊椎炎、潰瘍性大腸炎、混合性結合組織病、結節性多発動脈炎、全身性壊死性血管炎、アトピー性皮膚炎、アトピー性鼻炎、グッドパスチャー症候群、シャーガス病、サルコイドーシス、リウマチ熱、喘息、再発性流産、抗リン脂質症候群、農夫肺、多形性紅斑、心術後症候群、クッシング症候群、自己免疫性慢性活動性肝炎、愛鳥家肺、中毒性表皮壊死症、アルポート症候群、肺胞炎、アレルギー性肺胞炎、線維化性肺胞炎、間質性肺疾患、結節性紅斑、壊疽性膿皮症、輸血反応、高安動脈炎、リウマチ性多発性筋痛、側頭動脈炎、住血吸虫症、巨細胞性動脈炎、回虫症、アスペルギルス症、サムター症候群、湿疹、リンパ腫様肉芽腫症、ベーチェット病、キャプラン症候群、川崎病、デング熱、脳脊髄炎、心内膜炎、心内膜心筋線維症、眼内炎、持久性隆起性紅斑、乾癬、胎児赤芽球症、好酸球性筋膜炎、シュルマン症候群、フェルティ症候群、フィラリア症、毛様体炎、慢性毛様体炎、異慢性毛様体炎、フックス毛様体炎、IgA腎症、ヘノッホ−シェーンライン紫斑病、移植片対宿主病、移植拒絶反応、心筋症、イートン−ランバート症候群、再発性多発性軟骨炎、クリオグロブリン血症、ワルデンストレームマクログロブリン血症、エバンス症候群、および自己免疫性腺機能不全。
【0208】
いくつかの実施形態において、自己免疫疾患は、Bリンパ球の障害(例えば、全身性紅斑性狼瘡、グッドパスチャー症候群、関節リウマチ、およびI型糖尿病)、Th1リンパ球の障害(例えば、関節リウマチ、多発性硬化症、乾癬、シェーグレン症候群、橋本甲状腺炎、グレーブス病、原発性胆汁性肝硬変、ウェゲナー肉芽腫症、結核、若しくは移植片対宿主病)、又はTh2リンパ球の障害(例えば、アトピー性皮膚炎、全身性紅斑性狼瘡、アトピー性喘息、鼻結膜炎、アレルギー性鼻炎、オーメン症候群、全身性硬化症、若しくは慢性移植片対宿主病)である。一般に、樹状細胞が関与する障害は、Th1リンパ球又はTh2リンパ球の障害を含む。いくつかの実施形態において、自己免疫性疾患は、T細胞媒介免疫障害である。
【0209】
いくつかの実施形態において、投与される複合体の量は、用量あたり約0.01〜約10mg/kgの範囲である。いくつかの実施形態において、投与される複合体の量は、用量あたり約0.01〜約5mg/kgの範囲である。いくつかの実施形態において、投与される複合体の量は、用量あたり約0.05〜約5mg/kgの範囲である。いくつかの実施形態において、投与される複合体の量は、用量あたり約0.1〜約5mg/kgの範囲である。いくつかの実施形態において、投与される複合体の量は、用量あたり約0.1〜約4mg/kgの範囲である。いくつかの実施形態において、投与される複合体の量は、用量あたり約0.05〜約3mg/kgの範囲である。いくつかの実施形態において、投与される複合体の量は、用量あたり約0.1〜約3mg/kgの範囲である。いくつかの実施形態において、投与される複合体の量は、用量あたり約0.1〜約2mg/kgの範囲である。
【0210】
薬物積載量
薬物積載量(p)は、細胞結合剤(例えば抗体)あたりのPBD薬物の平均数である。本発明の化合物がシステインと結合している場合、薬物積載量は、細胞結合剤あたり1〜8つの薬物(D)の範囲が可能である、すなわち1、2、3、4、5、6、7、および8つの薬物部分が細胞結合剤と共有結合している。複合体の組成として、1〜8つの範囲の薬物と複合している細胞結合剤(例えば抗体)を集めたものが含まれる。本発明の化合物がリシンと結合している場合、薬物積載量は、細胞結合剤あたり1〜80つの薬物(D)の範囲が可能であるが、上限を40、20、10、又は8とするのが好適であるかもしれない。複合体の組成として、1〜80、1〜40、1〜20、1〜10、又は1〜8の範囲の薬物と複合している細胞結合剤(例えば抗体)を集めたものが含まれる。
【0211】
複合化反応からADCを調製する場合の抗体当たりの薬物の平均数は、UV、逆相HPLC、HIC、質量分析法、ELISAアッセイ、および電気泳動などの従来法で特性決定することができる。pに関するADCの定量的分布も測定することができる。ELISAにより、ADCの特定の調製物におけるpの平均値を測定することができる(Hamblett et al (2004) Clin. Cancer Res. 10:7063−7070;Sanderson et al (2005) Clin. Cancer Res. 11:843−852)(非特許文献271および272)。しかしながら、p(薬物)値の分布を、抗体抗原結合およびELISAの検出限界により識別することはできない。同じく、抗体薬物複合体を検出するためのELISAアッセイは、薬物部分が抗体のどこに結合しているのか、例えば重鎖又は軽鎖断片なのか、あるいは特定のアミノ酸残基なのかを明らかにはしない。場合によっては、pがある特定の値である均一なADCを、薬物積載量が異なるADCから分離、精製、および特性決定することは、逆相HPLC又は電気泳動などの手段により達成できる。そのような技法は、他の型の複合体にも応用可能である。
【0212】
抗体薬物複合体によっては、pは、抗体にある結合部位の個数により制限される可能性がある。例えば、抗体は、システインチオール基を1つだけ有するかもしれないし、複数有するかもしれない、すなわち、リンカーが結合できる十分に反応性のあるチオール基を1つだけ有するかもしれないし、複数有するかもしれない。薬物積載量が大きくなる(例えばp>5)ほど、特定の抗体薬物複合体に、凝集、不溶性、毒性、又は細胞透過性の低下を引き起こす可能性ができる。
【0213】
典型的には、複合化反応の間に、最大理論値より少ない個数の薬物部分を抗体と複合させる。抗体は、例えば、薬物リンカー(A又はB)ともリンカー試薬とも反応しないリシン残基を多数含有することができる。最も反応性の高いリシン基のみが、アミン反応性リンカー試薬と反応することができる。同じく、最も反応性の高いシステインチオール基のみが、チオール反応性リンカー試薬と反応することができる。一般に、抗体は、薬物部分と連結することができる遊離反応性システインチオール基を、含んでいたとしても、多くは含まない。化合物の抗体にあるほとんどのシステインチオール残基は、ジスルフィド架橋として存在し、部分又は全還元条件下で、還元剤(ジチオトレイトール(DTT)又はTCEPなど)を用いて還元しなければならない。ADCの積載量(薬物/抗体比)は、複数の異なる様式で制御することができ、そのような様式として以下が挙げられる:(i)抗体に対して薬物リンカー(A又はB)のモル過剰量を制限する、(ii)複合化反応時間又は温度を制限する、および(iii)システインチオールを修飾する部分又は制限的還元条件。
【0214】
ある特定の抗体は、還元できる鎖間ジスルフィド、すなわちシステイン架橋を有する。抗体は、DTT(ジチオトレイトール)などの還元剤で処理することにより、リンカー試薬との複合化に反応するようになることができる。こうして、各システイン架橋は、理論的には、2つの反応性チオール求核剤になる。リシンと2−イミノチオラン(トラウト試薬)の反応によりアミンをチオールに変換することで、抗体にさらなる求核基を導入することができる。1つ、2つ、3つ、4つ、又はそれより多いシステイン残基を操作する(例えば、1つ又は複数の非天然システインアミノ酸残基を含む変異抗体を調製する)ことにより、抗体(又はその断片)に反応性チオール基を導入することができる。US7521541(特許文献398)は、反応性システインアミノ酸の導入による抗体操作を教示する。
【0215】
抗体の反応性部位にあり、鎖間又は分子間ジスルフィド架橋を形成していないシステインアミノ酸は、操作することができる(Junutula, et al., 2008b Nature Biotech., 26(8):925−932; Dornan et al (2009) Blood 114(13):2721−2729(非特許文献273および274);US 7521541;US 7723485;WO 2009/052249(特許文献398〜400))。操作されたシステインチオールは、チオール反応性求電子基(マレイミド又はα−ハロアミドなど)を有する本発明のリンカー試薬又は薬物リンカー試薬と反応して、システイン操作された抗体部分およびPBD薬物部分を持つADCを形成することができる。したがって、薬物部分の配置は、設計し、制御し、分かっていることができる。薬物積載量は、制御することができる。なぜなら、操作されたシステインチオール基は、典型的には、高収率で、チオール反応性のリンカー試薬又は薬物リンカー試薬と反応するからである。IgG抗体を操作して、重鎖又は軽鎖の1カ所で置換によりシステインアミノ酸を導入することにより、対称抗体に2つの新たなシステインを与える。2に近い薬物積載量は、複合化生成物ADCの近均一性とともに達成できる。
【0216】
抗体の1つより多い求核又は求電子基が薬物リンカー中間体、又はリンカー試薬と反応し、続いて薬物部分試薬と反応すると、得られる生成物は、抗体に結合した薬物部分に分布がある(例えば1、2、3など)ADC化合物混合物になる。重合体逆相(PLRP)および疎水的相互作用(HIC)などの液体クロマトグラフィー法は、薬物積載量の値で混合物から化合物を分離することができる。単一の薬物積載量値(p)を持つADCの調製物を単離することができるものの、そうした単一の薬物積載量値のADCであっても、依然として不均一混合物である可能性がある。なぜなら、複数の薬物部分は、リンカーを介して、抗体の異なる部位に結合する可能性があるからである。
【0217】
したがって、本発明の抗体薬物複合体組成物は、抗体薬物複合化合物の混合物を含み、この混合物において、抗体は1つ又は複数のPBD薬物部分を有し、薬物部分は、抗体に、様々なアミノ酸残基で結合している可能性がある。
【0218】
1つの実施形態において、細胞結合剤あたりの二量体ピロロベンゾジアゼピン基の平均数は、1〜20の範囲である。いくつかの実施形態において、この範囲は、1〜8、2〜8、2〜6、2〜4、および4〜8から選択される。
【0219】
いくつかの実施形態において、細胞結合剤あたり1つの二量体ピロロベンゾジアゼピン基が存在する。
【0220】
一般的な合成経路
PBD化合物の合成は、以下の参照文献において広く論じられており、この議論は、参照により本明細書に援用される:
a)WO00/12508(頁14〜30)(特許文献401);
b)WO 2005/023814(頁3〜10)(特許文献402);
c)WO 2004/043963(頁28〜29)(特許文献403);および
d)WO 2005/085251(頁30〜39)(特許文献2)。
【0221】
合成経路
本発明の薬物リンカー化合物(AおよびB)は、実施例に従って合成されてよい。
【0222】
薬物複合体の合成
複合体は、先に記載されているように調製され得る。抗体は、Doronina et al., Nature Biotechnology, 2003, 21, 778−784)(非特許文献275)に記載されているように薬物リンカー化合物(A又はB)に複合化され得る。簡潔には、pH7.4で50mMのホウ酸ナトリウムを含有するPBSにおける抗体(4〜5mg/mL)は、37℃でトリス(カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP)によって還元される。鎖間ジスルフィドを還元する反応の進行は、5,5’−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)との反応によってモニタリングされ、所望のチオール/mAbレベルが達成されるまで続行される。還元された抗体は、次いで、0℃まで冷却され、抗体チオールあたり1.5当量のマレイミド薬物−リンカーによってアルキル化される。1時間後、反応は、5当量のN−アセチルシステインの添加によってクエンチされる。クエンチされた薬物−リンカーは、PD−10カラム上でのゲル濾過によって除去される。ADCは、次いで、0.22μmシリンジフィルタを通して滅菌される。タンパク質濃度は、それぞれ280nmおよび329nmでのスペクトル分析により、280nmでの薬物吸光度の寄与を補正して決定され得る。サイズ排除クロマトグラフィーは、抗体凝集の程度を決定するのに使用され得、RP−HPLCは、残存するNACクエンチ薬物−リンカーのレベルを決定するのに使用され得る。
【0223】
さらなる優先事項
以下の優先事項は、上述の本発明の全ての態様に適用されてよく、又は、単一の態様に関していてよい。優先事項は、任意の組み合わせで一つに組み合わされてよい。
【0224】
いくつかの実施形態において、C11置換基は、隣接する基に対して以下の立体化学的配置にあってよい:
【0225】
他の実施形態において、C11置換基は、隣接する基に対して以下の立体化学的配置にあってよい:
【0226】
本発明の1つの実施形態において、式IIIの化合物は、Aである。
【0227】
本発明の1つの実施形態において、式IIIの化合物は、Bである。
【0228】
本発明の1つの実施形態において、式IIIの薬物リンカー単位は、D
L−Aである。
【0229】
本発明の1つの実施形態において、式IIIの薬物リンカー単位は、D
L−Bである。
【実施例】
【0230】
反応の進行は、Merck Kieselgel 60 F254シリカゲル(アルミニウムプレート上に蛍光指示薬が付いている)を用いて薄層クロマトグラフィー(TLC)により観測した。他に特に記載がないかぎり、TLCの視覚化は、UV光又はヨウ素蒸気で行った。フラッシュクロマトグラフィーは、Merck Kieselgel 60 F254シリカゲルを用いて行った。抽出およびクロマトグラフィーの溶媒は、VWR, U.K.から購入し、精製することなく使用した。全ての化合物は、Aldrichから購入した。
【0231】
プロトンNMRの化学シフト値は、Bruker AV400を用いて、400MHzにて、デルタ尺度で測定した。以下の略号を用いている:s、一重項;d、二重項;t、三重項;q、四重項;quin、五重項;m、多重項;br、ブロード。カップリング定数は、Hz単位で示す。カラムクロマトグラフィーは、順相SNAPカートリッジを使用したIsolera(Biotage)自動システムにおいて実施した。
【0232】
LC/MS条件は以下の通りであった:
LCMSデータは、Shimadzu NexeraシリーズLC/MSにShimadzu LCMS−2020四重極MSを組み合わせて、エレクトロスプレーイオン化法を用いて測定した。移動相A−0.1%ギ酸水溶液。移動相B−0.1%ギ酸含有アセトニトリル。
【0233】
短時間の実行勾配:初期の組成は、0.25分間5%Bに保持し、次いで、2分間かけて5%Bから100%Bに上昇させる。組成を100%Bで0.50分間保持し、次いで、0.05分で5%Bに戻し、ここで0.05分間保持した。合計勾配実行時間は、3分に等しい。流速0.8mL/分。波長検出範囲:190〜800nm。オーブン温度:50℃。カラム:Waters Acquity UPLC BEH Shield RP18 1.7μm 2.1×50mm。
【0234】
長時間の実行勾配:初期の組成は、1分間5%Bに保持し、次いで、9分間かけて5%Bから100%Bに上昇させる。組成を100%Bで2分間保持し、次いで、0.10分で5%Bに戻し、ここで3分間保持した。合計勾配実行時間は、15分に等しい。流速0.6mL/分。波長検出範囲:190〜800nm。オーブン温度:50℃。カラム:ACE Excel 2 C18−AR、2μ、3.0×100mm。
【0235】
実施例1
(a)(S)−2−(メトキシカルボニル)−4−メチレンピロリジニウムクロリド(3)
市販のプロリン誘導体(1)をOmegachemから得た。
【0236】
(i)(S)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−メチレンピロリジン−1,2−ジカルボキシラート(2)
カルボン酸1(10.92g、48mmol、1.0当量)をDMF(270mL)に溶解させた撹拌溶液に、炭酸カリウム(19.92g、14mmol、3.0当量)を添加した。得られた白色懸濁液を室温で30分間撹拌し、この時点で、ヨードメタン(21.48g、9.5mL、151mmol、3.15当量)を添加した。反応混合物を室温で3日間撹拌させた。DMFを減圧ロータリーエバポレーションにより除去し、黄色残渣を得、この残渣を酢酸エチルおよび水の間で分配した。有機層を分離し、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をかん水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。酢酸エチルを減圧ロータリーエバポレーションにより除去し、粗生成物を黄色油状物として得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー[85%n−ヘキサン/15%酢酸エチル]によって精製し、生成物を無色油状物として得た(10.74g、93%)。
【0237】
(ii)(S)−2−(メトキシカルボニル)−4−メチレンピロリジニウムクロリド(3)
4M塩酸をジオキサン(63mL、254.4mmol、4.5当量)に溶解させ、この溶液をBoc保護C環断片2(13.67g、56.6mmol、1.0当量)に室温で添加した。泡立ちが観察されて、CO
2の遊離およびBoc基の除去を示した。生成物が白色固体として沈殿し、追加のジオキサンを添加して撹拌を容易にし、反応混合物を1時間撹拌させ、次いでジエチルエーテルで希釈した。沈殿した生成物を真空濾過によって収集し、追加のジエチルエーテルで洗浄した。空気乾燥により、所望の生成物を白色粉末として得た(9.42g、94%)。
【0238】
(b)tert−ブチル(5−(3−(5−アミノ−4−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−2−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシフェニル)カルバマート(12)
(i)1’,3’−ビス[2−メトキシ−4−(メトキシカルボニル)フェノキシ]プロパン(5)
バニリン酸メチル4(60g、329mmol)およびPh
3P(129.4g、494mmol)を無水THF(800mL)に溶解させたオーバーヘッド撹拌溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(71.3mL、73.2g、362mmol)を、窒素雰囲気下0〜5℃(氷/アセトン)で60分間かけて滴加した。反応混合物を0〜5℃でさらに1時間撹拌させ、この時間の後、1,3−プロパンジオール(11.4mL、12.0g、158mmol)をTHF(12mL)に溶解させた溶液を20分間かけて滴加した。反応混合物を室温に昇温させ、5日間撹拌した。得られた白色沈殿物3を真空濾過によって収集し、THFで洗浄し、一定重量になるまで真空デシケータにおいて乾燥させた。収率=54.68g(1,3−プロパンジオールを基準にして84%)。分析データ:LC/MSによれば満足できる純度3.20分(ES+)m/z(相対強度)427([M+Na]
+.,10);
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δδ7.64(dd,2H,J=1.8,8.3Hz),7.54(d,2H,J=1.8Hz),6.93(d,2H,J=8.5Hz),4.30(t,4H,J=6.1Hz),3.90(s,6H),3.89(s,6H),2.40(p,2H,J=6.0Hz)。
【0239】
(ii)1’,3’−ビス[2−メトキシ−4−(メトキシカルボニル)−5−ニトロフェノキシ]プロパン(6)
ビス−エステル5(54.68g、135mmol)を無水酢酸(650mL)に溶解させたオーバーヘッド撹拌溶液に、固体Cu(NO
3)
2.3H
2O(81.54g、337.5mmol)を0〜5℃(氷/アセトン)でゆっくりと添加した。反応混合物を0〜5℃で1時間撹拌させ、次いで室温に昇温させた。穏やかな発熱(およそ40〜50℃)が、混合物の増粘により達成され、この段階でNO
2の放出が観察された。追加の無水酢酸(300mL)を添加し、反応混合物を16時間室温で撹拌させた。反応混合物を氷(約1.5L)上に注ぎ、撹拌し、室温に戻した。得られた黄色沈殿物を真空濾過によって収集し、デシケータにおいて乾燥させて、所望のビス−ニトロ化合物6を黄色固体として得た。収率=66.7g(100%)。分析データ:LC/MSによれば満足できる純度3.25分(ES+)m/z(相対強度)517([M+Na]
+.,40);
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ7.49(s,2H),7.06(s,2H),4.32(t,4H,J=6.0Hz),3.95(s,6H),3.90(s,6H),2.45−2.40(m,2H)。参照Thurston 1996を参照。
【0240】
(iii)1’,3’−ビス(4−カルボキシ−2−メトキシ−5−ニトロフェノキシ)プロパン(7)
THF(700mL)中のメチルエステル6(66.7g、135mmol)のスラリーを1N NaOH(700mL)によって処理し、反応混合物を室温で激しく撹拌させた。4日間の撹拌後、スラリーが暗色の溶液になり、この溶液を減圧ロータリーエバポレーションに供して、THFを除去した。得られた水性残渣を濃HClによってpH1に酸性化し、無色沈殿物7を収集し、真空オーブン(50℃)において完全に乾燥させた。収率=54.5g(87%)。分析データ:LC/MSによれば満足できる純度2.65分(ES+)m/z(相対強度)489([M+Na]
+.,30);
1HNMR(400MHz,DMSO−d
6)δ7.62(s,2H),7.30(s,2H),4.29(t,4H,J=6.0Hz),3.85(s,6H),2.30−2.26(m,2H)。
【0241】
(iv)ジメチル 1,1’−(4,4’−(プロパン−1,3−ジylビス(オキシ))ビス(5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル))(2S,2’S)−ビス(4−メチレンピロリジン−2−カルボキシラート)(8)
触媒量の無水DMF(2.4mL)を、オキサリルクロリド(14.7g、9.8mL、115.8mmol、3当量)および二量体コア7(18g、38.6mmol、1当量)を無水DCM(500mL)に懸濁させた撹拌懸濁液に、室温で添加した。DMFの添加後に激しい泡立ちが観察され、反応混合物を、塩化カルシウム乾燥管を装着した丸底フラスコにおいて18時間撹拌させた。得られた透明溶液を減圧蒸発させ、固体をエーテルに加えて溶解分を除去した。固体生成物を真空濾過によって収集し、追加のエーテルで洗浄し、40℃で1.5時間真空乾燥させた。この固体を、次いで、C環3(15.1g、84.9mmol、2.2当量)およびTEA(19.5g、27mL、119.6mmol、5当量)を乾燥DCM(375mL)に懸濁させた懸濁液に分割添加し、乾燥氷/アセトニトリル浴によって−40℃から−50℃の間の温度を維持した。反応混合物を−40℃で1時間撹拌させ、次いで室温に昇温させ、このとき、LCMSが、出発物質の完全な消費を示した。反応混合物を追加のDCMで希釈し、塩酸水溶液(1M、2×200mL)、飽和重炭酸ナトリウム(2×250mL)、水(250mL)、ブライン(250mL)で順次洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。DCMを減圧ロータリーエバポレーションにより除去し、生成物を黄色発泡物として得た(25.72g、94%)。分析データ:RT1.59分;MS(ES
+)m/z(相対強度)713([M+H]
+.,100)
【0242】
(v)((プロパン−1,3−ジイルビス(オキシ))ビス(5−メトキシ−2−ニトロ−4,1−フェニレン))ビス(((S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−イル)メタノン)(9)
固体水素化ホウ素リチウム(3.18g、146mmol、3当量)を、エステル8(34.72g、48.7mmol、1当量)を乾燥THF(350mL)に溶解させた溶液に、窒素雰囲気下0℃(氷浴)において一度に加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌させ、次いで、室温に昇温させ、この時点で、橙色ガムの沈殿が観察された。反応混合物を室温でさらに2時間撹拌させ、次いで氷浴で冷却し、水で処理して、黄色懸濁液を得た。塩酸(1M)を、泡立ちが停止するまで注意深く添加した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し(×4)、合わせた有機層を水(×1)、ブライン(×1)で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。酢酸エチルを減圧ロータリーエバポレーションにより除去し、黄色発泡物を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製[勾配をつけた溶出、1%増分でDCM/MeOH0%から5%へ]により、生成物を淡黄色発泡物として得た(23.1g、72%)。分析データ:RT1.23分;MS(ES
+)m/z(相対強度)657([M+H]
+.,100)
【0243】
(vi)((プロパン−1,3−ジイルビス(オキシ))ビス(5−メトキシ−2−ニトロ−4,1−フェニレン))ビス(((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−イル)メタノン)(10)
ビス−アルコール9(10g、15.2mmol、1当量)、t−ブチルジメチルシリルクロリド(5.97g、39.6mmol、2.6当量)およびイミダゾール(5.38g、79mmol、5.2当量)を乾燥DMF(80mL)に溶解させた溶液を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(500mL)に注ぎ入れ黄色沈殿物を得た。混合物をDCM(4×100mL)で抽出し、合わせた抽出物を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧蒸発させ、粘性の黄色油状物を得た。カラムクロマトグラフィーによる精製[biotage isolera、勾配をつけた溶出、ヘキサン60%/EtOAc40%からEtOAc100%、8カラム体積 100g、snap ultra(登録商標)カートリッジ]により、生成物を黄色発泡物として得た(11.8g、88%)。分析データ:RT2.20分;MS(ES
+)m/z(相対強度)885([M+H]
+.,100),907([M+Na]
+.,50)
【0244】
(vii)((プロパン−1,3−ジイルビス(オキシ))ビス(2−アミノ−5−メトキシ−4,1−フェニレン))ビス(((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−イル)メタノン)(11)
亜鉛粉末(31.9g、488mmol、40当量)を、1M HClと共に撹拌/超音波処理により10分間活性化した。亜鉛を濾過し、1M HCl、水(×3)およびMeOH(×2)によって洗浄した。活性化された亜鉛を、ニトロ−TBS化合物10(10.8g、12.2mmol、1当量)をMeOH(88mL)に溶解した溶液、および5%ギ酸/MeOH溶液(440mL)に添加した。温度を37℃に上昇させると、反応混合物が黄色から無色の溶液に変化した。いったん発熱が治まったら(20分.)、LCMSにより、反応が完了したことが示された。反応混合物をセライトで濾過し、EtOAcで洗浄した。EtOAc部分を飽和重炭酸塩溶液(×4)[泡立ちに注意]、水(×1)、ブライン(×1)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、減圧蒸発させて、黄色固体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製[10%増分でn−ヘキサン/EtOAc50/50v/vからEtOAc100%へ]により、生成物を黄色発泡物として得た(9.5g、86%)。分析データ:RT2.12分;MS(ES
+)m/z(相対強度)825([M+H]
+.,60),847([M+Na]
+.,30)
【0245】
(viii)tert−ブチル(5−(3−(5−アミノ−4−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−2−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシフェニル)カルバマート(12)
ビス−アニリン11(3.27g、3.96mmol)およびジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.85g、3.96mmol)を乾燥THF(125mL)に溶解した溶液を24時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、溶媒を減圧蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し[10%増分でn−ヘキサン/EtOAc50/50v/vからEtOAc100%、次いで、EtOAc/MeOH98/2v/v]、所望の生成物を黄色発泡物として得た(1.63g、44%)。分析データ:RT2.28分;MS(ES
+)m/z(相対強度)925([M+H]
+.,70),947([M+Na]
+.,100)
【0246】
(c)Alloc−Val−Ala−PABOH(17)
(i)Alloc−Val−OH(14)
クロロギ酸アリル(41g、36.2mL、0.34mol、1.2当量)を、L−バリン13(33.25g、0.28mol、1当量)および炭酸カリウム(58.9g、0.426mol、1.5当量)を水(650mL)およびTHF(650mL)に溶解した撹拌溶液に滴加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。THFを減圧蒸発させ、残存溶液をジエチルエーテル(又はMTBE)(×2)で抽出した。水性部分を濃HClによってpH2まで酸性化し、DCM(×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(×1)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧蒸発させ、無色油状物を得た(57.1g)。これを、精製することなく次の工程で使用した。
【0247】
(ii)Alloc−Val−OSu(15)
化合物14(57.1g、0.28mol、1当量)およびN−ヒドロキシスクシンイミド(32.68g、0.28mol、1当量)を乾燥THF(800mL)に溶解させた撹拌溶液に、ジシクロヘキシルカルボジイミド(58.6g、0.28mol、1当量)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を濾過した。固体をTHFで洗浄し、合わせた濾液を減圧濃縮した。油状物/固体残渣をDCMに再溶解させ、0℃で30分間放置した。懸濁液を濾過し、冷DCMで洗浄した。濾液の減圧蒸発により、スクシンイミドエステルを白色固体として得、これを精製することなく次の工程で使用した。
【0248】
(iii)Alloc−Val−Ala−OH(16)
Alloc−Val−OSu15(11.67g、39.0mmol、1当量)をTHF(50mL)に溶解させた溶液を、H−Ala−OH(3.66g、41.08mmol、1.05当量)およびNaHCO
3(3.61g、43.03mmol、1.1当量)をTHF(100mL)およびH
2O(100mL)に溶解させた溶液に添加した。混合物を、室温で72時間撹拌し、THFを減圧蒸発させた。pHをクエン酸によって3〜4に調整し、白色ガムを沈殿させた。これを酢酸エチル(6×150mL)で抽出し、合わせた抽出物をH
2O(200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧蒸発させ、白色固体を得た。ジエチルエーテル(xs)を加えて溶解分を除去し、純粋な生成物を白色粉末として得た(7.93g、74%)。分析データ:RT2.17分;MS(ES
+)m/z(相対強度)295([M+Na]
+.,63),273([M+1]
+.,60)。
【0249】
(iv)Alloc−Val−Ala−PABOH(17)
EEDQ(4.79g、19.3mmol、1.05当量)を、p−アミノベンジルアルコール(2.38g、19.3mmol、1.05当量)およびAlloc−Val−Ala−OH16(5.02g、18.4mmol、1.0当量)を乾燥THF(100mL)に溶解した溶液に添加した。混合物を、室温で72時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、淡褐色固体を得た。固体にジエチルエーテルを加えて溶解分を除去し、濾過して、過剰のジエチルエーテルで洗浄した。これにより、生成物を白色固体として得た(6.2g、89%)。分析データ:RT2.50分;MS(ES
+)m/z(相対強度)400.6([M+Na]
+.,50),378.6([M+1]
+.,60)。
【0250】
(d)4−((2S,5S)−37−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−5−イソプロピル−2−メチル−4,7,35−トリオキソ−10,13,16,19,22,25,28,31−オクタオキサ−3,6,34−トリアザヘプタトリアコンタンアミド)ベンジル(11S,11aS)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−8−(3−(((S)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,11a−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−8−イル)オキシ)プロポキシ)−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(5H)−カルボキシラート(23)
(i)tert−ブチル(5−(3−(5−((((4−((S)−2−((S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル)オキシ)カルボニル)アミノ)−4−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−2−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシフェニル)カルバマート(18)
トリエチルアミン(0.38g、0.53mL、3.8mmol、2.2当量)を、モノ−boc保護ビス−アニリン(12)(1.6g、1.72mmol、1.0当量)およびトリホスゲン(0.184g、0.62mmol、0.36当量)を乾燥THF(25mL)に溶解させた撹拌溶液に、窒素雰囲気下、室温で添加した。反応混合物を40℃に加熱し、5分後、試料をメタノールで処理し、LCMSによってメチルカルバマートと分析した。分析データ:RT2.32分;MS(ES
+)m/z(相対強度)983([M+H]
+.,55),1005([M+Na]
+.,100)
【0251】
ベンジル−アルコール(17)(1.52g、2.35mmol、1.4当量)およびトリエチルアミン(0.26g、0.36mL、2.6mmol、1.5当量)を乾燥THF(40mL)に溶解/懸濁させた溶液/懸濁液を、滴下漏斗から、新たに準備したイソシアナートに流した。反応混合物を40℃で2.5時間撹拌した。反応混合物を冷却させ、濾過し、濾液を蒸発させて乾固させ、粗生成物を黄色油状物として得、これを、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し[n−ヘキサン/EtOAc50/50v/v]、生成物を黄色ガラスとして得た(1.192g)。混合画分をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し[CHCl
3/MeOH0%から1%]、さらなる量の生成物を得た(0.22g)。物質を合わせ、生成物を黄色発泡物として得た(1.41g、63%)。分析データ:RT2.27分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1328([M+H]
+.,30),1350([M+Na]
+.,100)
【0252】
(ii)tert−ブチル(5−(3−(5−((((4−((S)−2−((S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル)オキシ)カルボニル)アミノ)−4−((S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−2−((S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシフェニル)カルバマート(19)
TBAFをTHF(2.34mL、2.34mmol、2.2当量)に溶解させた1.0M溶液を、ビス−TBS化合物(18)(1.41g、1.06mmol、1.0当量)を無水THF(12mL)に溶解させた溶液に添加した。混合物を、室温で30分間撹拌し、溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し[1%増分でCHCl
3/MeOH0%から4%へ]、所望の生成物を白色発泡物として得た(0.98g、84%)。分析データ:RT1.62分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1100([M+H]
+.,60),1122([M+Na]
+.,100)
【0253】
(iii)4−((S)−2−((S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル(11S,11aS)−8−(3−(((11S,11aS)−10−(tert−ブトキシカルボニル)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,10,11,11a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−8−イル)オキシ)プロポキシ)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(5H)−カルボキシラート(20)
IBX(45重量%、1.3g、2.09mmol、2.4当量)を、ビス−アルコール19(0.959g、0.87mmol、1.0当量)を無水DMSO(25mL)に溶解させた溶液に添加した。溶液を30℃で18時間撹拌した。LCMS分析により、部分的に環化した物質が少量存在したことが示された。さらなるIBX部(45重量%、0.049g、0.17mmol、0.2当量)を添加し、反応をさらに18時間継続した。反応混合物を水(200mL)に注ぎ入れ、得られた沈殿物を濾取して、水で洗浄した。沈殿物をDCM(150mL)に溶解させ、飽和NaHCO
3(100mL)、水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機部を乾燥させ(MgSO
4)、蒸発させて、白色固体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製[1%増分でCHCl
3/MeOH0%から4%へ]により、生成物を白色固体として得た(0.696g、73%)。分析データ:RT1.55分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1096([M+H]
+.,20),1118([M+Na]
+.,100)
【0254】
(iv)4−((S)−2−((S)−2−アミノ−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル(11S,11aS)−8−(3−(((11S,11aS)−10−(tert−ブトキシカルボニル)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,10,11,11a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−8−イル)オキシ)プロポキシ)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(5H)−カルボキシラート(21)
Pd(PPh
3)
4(14mg、12.28μmol、0.02当量)を、環化した生成物20(0.673g、0.61mmol、1.0当量)およびピロリジン(55mg、63μL、0.8mmol、1.25当量)を無水DCM(30mL)に溶解させた溶液に添加した。溶液を室温で30分間撹拌した。反応混合物をDCM(70mL)で抽出し、飽和NH
4Cl(100mL)、飽和ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、蒸発させて、オフホワイトの発泡物を得た。生成物にジエチルエーテルを加えて溶解分を除去し、乾燥させて、生成物を得(0.62g、100%)、これを、精製することなく使用した。分析データ:RT1.16分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1012([M+H]
+.,80),1034([M+Na]
+.,20)
【0255】
(v)tert−ブチル(11S,11aS)−8−(3−(((11S,11aS)−10−(((4−((2S,5S)−37−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−5−イソプロピル−2−メチル−4,7,35−トリオキソ−10,13,16,19,22,25,28,31−オクタオキサ−3,6,34−トリアザヘプタトリアコンタンアミド)ベンジル)オキシ)カルボニル)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,10,11,11a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−8−イル)オキシ)プロポキシ)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(5H)−カルボキシラート(22)
EDCI.HCl(0.13g、0.66mmol、1.1当量)を、化合物21(0.61g、0.6mmol、1.0当量)およびMal−dPEG
8(登録商標)−OH(0.393g、0.66mmol、1.1当量)をCHCl
3(25mL)に溶解させた濁った溶液に添加した。透明溶液を室温で1.5時間撹拌し、CHCl
3(100mL)で希釈し、ブライン(2×100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧蒸発させ、黄色発泡物を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製により[1%増分でCHCl
3/MeOH0%から6%へ]、生成物を白色発泡物として得た(0.786g、82%)。分析データ:RT1.44分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1586([M+H]
+.,40),1609([M+Na]
+.,100)
【0256】
(vi)4−((2S,5S)−37−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−5−イソプロピル−2−メチル−4,7,35−トリオキソ−10,13,16,19,22,25,28,31−オクタオキサ−3,6,34−トリアザヘプタトリアコンタンアミド)ベンジル(11S,11aS)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−8−(3−(((S)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,11a−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−8−イル)オキシ)プロポキシ)−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(5H)−カルボキシラート(23)
氷冷95%TFA
(水)溶液(10mL)を、0℃(氷浴)に冷却したBoc保護化合物22(0.759g、0.48mmol、1.0当量)に添加した。黄色溶液を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を氷/水(200mL)上に注ぎ、混合物を固体NaHCO
3によってpH8に塩基性化した。混合物をDCM(4×50mL)で抽出し、合わせた抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧蒸発させた。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し[1%増分でCHCl
3/MeOH0%から8%へ]、淡黄色発泡物を得た(0.445g、65%)。分析データ:RT1.37分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1468([M+H]
+.,40)
【0257】
実施例2
tert−ブチル(5−(3−(5−((((4−((S)−2−((S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル)オキシ)カルボニル)アミノ)−4−((S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−2−((S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシフェニル)カルバマート(19)の代替合成
(i)((2S,2’S)−(4,4’−(プロパン−1,3−ジイルビス(オキシ))ビス(5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル))ビス(4−メチレンピロリジン−1,2−ジイル))ビス(メチレン)ジアセタート(24)
アセチルクロリド(21.1mL、23.3g、297mmol)をDCM(100mL)に溶解させた溶液を、ビス−アルコール(9)(75g、114mmol)およびトリエチルアミン(34.7g、343mmol)を無水DCM(900mL)に溶解させた撹拌溶液に、窒素雰囲気下、0〜5℃で20分間かけて滴加した。反応混合物を室温に昇温させ、さらに60分間撹拌した。反応混合物を氷冷0.5M HCl(500mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(250mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。ロータリーエバポレーションによる溶媒の除去により、淡黄色発泡物を得、これを、精製することなく次の工程で使用した。収率=66.7g(79%)。分析データ:LC/MSによれば満足できる純度(7.60分(ES+)m/z(相対強度)741.2([M+1]
+.,60)763.3([M+Na]
+.,100));
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δδ7.73(s,2H),6.83(s,2H),5.12(d,2H,J=12Hz),5.02(s,2H),4.89(s,2H),4.79(m,2H),4.61(m,1H),4.35(m,6H),3.98(s,6H),3.87(d,1H,J=4.0Hz),3.76(m,3H),2.87−2.83(m,2H),2.56−2.43(m,4H),2.05(s,4H),1.96(s,2H)。
【0258】
(ii)((2S,2’S)−(4,4’−(プロパン−1,3−ジイルビス(オキシ))ビス(2−アミノ−5−メトキシベンゾイル))ビス(4−メチレンピロリジン−1,2−ジイル))ビス(メチレン)ジアセタート(25)
ギ酸をメタノール(500mL)に溶解した10%溶液を、亜鉛
*(145g、2.22mol)を含有する、ビス−アルコール(24)(66g、0.09mol)をメタノール(1000mL)に溶解させた溶液に、室温で、分離漏斗を介して一度に添加した。反応混合物の温度が42℃まで迅速に上昇し、次いで、冷水浴によって再び室温まで冷却した。過剰の亜鉛を、短セライト床を通して濾過によって除去し、これを次いで酢酸エチル(100mL)で洗浄した。濾液を酢酸エチル(1400mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム(1500mL)、水(500mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。ロータリーエバポレーションによる溶媒の除去により黄色固体を得、これを、カラムクロマトグラフィーによって精製し(4%メタノール/DCM)、生成物を淡黄色発泡物として得た。収率=38.1g(63%)。分析データ:LC/MSによれば満足できる純度(6.61分(ES+)m/z(相対強度)681.2([M+1]
+.,100));
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ6.74(s,2H),6.31(s,2H),5.02(bs,2H),4.97(bs,2H),4.80(s,2H),4.33−4.10(m,16H),3.78(s,3H),2.78(m,2H),2.46(m,2H),2.34(m,2H),2.04(s,6H)。
【0259】
(iii)((S)−1−(4−(3−(4−((S)−2−(アセトキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−2−アミノ−5−メトキシベンゾイル)−4−メチレンピロリジン−2−イル)メチルアセタート(26)
Boc無水物(21.6g、31.7mmol)を、ジアミン(25)(6.92g、31.7mmol)をTHF(200mL)に溶解した溶液に室温で添加した。得られた溶液を、次いで、3時間加熱還流し、冷却し、減圧下、蒸留させて乾固させた。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し(70−100%酢酸エチル/ヘキサン)、生成物を淡黄色固体として得た。収率=8.4g(34%).分析データ:LC/MSによれば満足できる純度(3分実行)(1.64分(ES+)m/z(相対強度)781.2([M+Na]
+.,30));
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ8.32(bs,1H),7.87(s,1H),6.80(s,1H),6.73(s,1H),5.02(m,3H),4.79(3H),4.34−4.09(m,14H),3.83(s,3H),3.78(s,3H),2.81−2.74(m,2H),2.48−2.36(m,4H),2.04(m,7H),1.49(s,9H)。
【0260】
(iv)((S)−1−(4−(3−(4−((S)−2−(アセトキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−5−((((4−((S)−2−((S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル)オキシ)カルボニル)アミノ)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−メトキシベンゾイル)−4−メチレンピロリジン−2−イル)メチルアセタート(27)
トリエチルアミン(0.57g、5.6mmol)を、アミン(26)(2g、2.56mmol)およびトリホスゲン(0.27g、0.92mmol)をTHF(30mL)に溶解した溶液に、窒素下、一度に添加した。得られた混合物を40℃で5分間加熱した。少しの一定分量をメタノールでクエンチし、LCMSで分析すると、メチルカルバマート(m/z983,M+1)への完全な変換が示された。SG3366(2.25g、3.48mmol)およびトリエチルアミン(0.39g、3.84mmol)のTHF(50mL)中のスラリーを一度に添加し、得られた混合物を40℃で4時間加熱した。冷却後、白色固体を濾過によって除去し、濾液を減圧下で蒸発させて乾固させ、カラムクロマトグラフィーによって精製し(1−3%メタノール/DCM)、生成物を淡黄色固体として得た。収率=2.1g(69%)。分析データ:LC/MSによれば満足できる純度(8.26分(ES+)m/z(相対強度)1184.3([M+1]
+,70),1206.3([M+Na]
+.,100));
1HNMR(400MHz,DMSO−d
6)δ7.62(s,2H),7.30(s,2H),4.29(t,4H,J=6.0Hz),3.85(s,6H),2.30−2.26(m,2H)。
【0261】
(v)((S)−1−(4−(3−(4−((S)−2−(アセトキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−5−((((4−((S)−2−((S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル)オキシ)カルボニル)アミノ)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−メトキシベンゾイル)−4−メチレンピロリジン−2−イル)メチルアセタート(19)
炭酸カリウム(1.16g、8.44mmol)を水(8.4mL)に溶解させ、ジアセタート(27)(2.0g、1.69mmol)をメタノール(40mL)に溶解させた溶液に添加した。得られた混合物を25℃で30分間撹拌し、次いで、減圧下、蒸留させて乾固させた。得られた残渣を水(100mL)中で採取し、1Mクエン酸で酸性化し(pH3)、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた抽出物を水(100mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。溶媒の減圧除去により、生成物がオフホワイトの固体として残り、これを精製することなく次の工程で使用した。収率=1.6g(87%)。分析データ:LC/MSによれば満足できる純度(7.32分(ES+)m/z(相対強度)1100.7([M+1]
+,50),1122.3([M+Na]
+.,100));
1HNMR(400MHz,DMSO−d
6)δ9.98(bs,1H),9.09(bs,1H),8.73(bs,1H),8.14(d,J=8Hz,1H),7.59(d,J=8Hz,2H),7.33(d,J=8Hz,2H),7.21(m,3H),6.90(bs,2H),5.91(m,1H),5.30(d,J=4Hz,1H),5.19(d,J=4Hz,1H),5.00(m,6H),4.70−4.35(m,6H),4.15−3.88(m,12H),3.77(s,3H),3.67(s,3H),2.82−2.67(m,2H),2.42(m,3H),2.21(t,J=4Hz,2H),1.98(m,6H),1.42(s,9H),1.31(d,J=8Hz,3H),0.90(d,J=4Hz,3H),0.84(d,J=4Hz,3H)。
【0262】
実施例3
(a)アリル(5−(3−(5−アミノ−4−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−2−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシフェニル)カルバマート(28)
クロロギ酸アリル(1.05g、0.9mL、8.7mmol、0.9当量)の溶液を、ビスアニリン(11)(8.02g、9.7mmol、1当量)およびピリジン(1.15g、1.2mL、14.55mmol、1.9当量)を乾燥DCM(350mL)に溶解させた溶液に、−78℃(乾燥氷/アセトン浴)で滴加した。反応混合物を−78℃で1時間し、次いで、室温に到達させた。反応混合物を飽和硫酸銅水溶液(250mL)、水(250mL)、飽和重炭酸ナトリウム(250mL)、ブライン(250mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。減圧ロータリーエバポレーションにより、粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィーによる精製により[50%n−ヘキサン/50%酢酸エチルから20%n−ヘキサン/80%酢酸エチルから100%酢酸エチルから1%メタノール/99%酢酸エチルへ]、ビス−alloc生成物(2.066g)、所望のモノ−alloc生成物(4.33g、49%)を得、ビス−アニリンを回収した(1.96g)。分析データ:RT2.26分;MS(ES
+)m/z(相対強度)909([M+1]
+.,100);931([M+Na]
+.,100)
【0263】
(b)4−((S)−2−((S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル(5−(3−(5−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−2−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシフェニル)カルバマート(29)
トリエチルアミン(1.22g、1.7mL、12.1mmol、2.2当量)を、モノ−boc保護ビス−アニリン(28)(5.0g、5.5mmol、1.0当量)およびトリホスゲン(0.59g、1.98mmol、0.36当量)を乾燥THF(75mL)に溶解させた撹拌溶液に、窒素雰囲気下、室温で添加した。反応混合物を40℃に加熱し、5分後、試料をメタノールで処理し、LCMSによってメチルカルバマートと分析した。分析データ:RT2.30分;MS(ES
+)m/z(相対強度)967([M+H]
+.,25),989([M+Na]
+.,100)
【0264】
ベンジル−アルコール(17)(3.11g、8.25mmol、1.5当量)およびトリエチルアミン(0.83g、1.1mL、2.6mmol、1.5当量)を乾燥THF(75mL)に溶解/懸濁させた溶液/懸濁液を、滴下漏斗から、新たに準備したイソシアナートに流した。反応混合物を40℃で5時間、次いで室温で一晩撹拌し、反応混合物を冷却させ、濾過し、濾液を蒸発させて乾固させ、粗生成物を黄色油状物として得、これを、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し[50%n−ヘキサン/50%酢酸エチルから40%n−ヘキサン/60%酢酸エチルへ]、生成物を黄色ガラスとして得た(1.25g、17%)。分析データ:RT2.26分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1312([M+H]
+.,25),1335([M+Na]
+.,35)
【0265】
(c)4−((S)−2−((S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル(5−(3−(5−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−((S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−2−((S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシフェニル)カルバマート(30)
TBAFをTHF(5.2mL、5.2mmol、2.2当量)に溶解させた1.0M溶液を、ビスTBS化合物(29)(3.096g、2.36mmol、1.0当量)を無水THF(25mL)に溶解させた溶液に添加した。混合物を、室温で30分間撹拌し、溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し[1%増分で酢酸エチル/メタノール0%から6%へ]、所望の生成物を白色発泡物として得た(1.91g、75%)。分析データ:RT1.56分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1084([M+H]
+.,100),1106([M+Na]
+.,90)
【0266】
(d)アリル(11S,11aS)−8−(3−(((11S,11aS)−10−(((4−((S)−2−((S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル)オキシ)カルボニル)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,10,11,11a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−8−イル)オキシ)プロポキシ)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−10(5H)−カルボキシラート(31)
IBX(45重量%、2.06g、3.3mmol、2.4当量)を、ビス−アルコール30(1.49g、1.38mmol、1.0当量)を無水DMSO(40mL)に溶解させた溶液に添加した。溶液を30℃で18時間撹拌した。LCMS分析により、部分的に環化した物質が少量存在したことが示された。さらなるIBX部(45重量%、0.171g、0.275mmol、0.2当量)を添加し、反応をさらに24時間継続した。反応混合物を水(200mL)に注ぎ入れ、得られた沈殿物を濾取して、水で洗浄した。沈殿物をDCM(150mL)に溶解させ、飽和NaHCO
3(100mL)、水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機部を乾燥させ(MgSO
4)、蒸発させて、白色固体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製[1%増分でCHCl
3/MeOH0%から3%へ]により、生成物を白色固体として得た(1.06g、72%)。分析データ:RT6.88分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1080([M+H]
+.,50),1102([M+Na]
+.,100)
【0267】
(e)4−((S)−2−((S)−2−アミノ−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル(11S,11aS)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−8−(3−(((S)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−8−イル)オキシ)プロポキシ)−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−10(5H)−カルボキシラート(32)
Pd(PPh
3)
4(44mg、38.5μmol、0.04当量)を、環化した生成物31(1.04g、0.96mmol、1.0当量)およびピロリジン(0.171mg、196μL、2.4mmol、2.5当量)を無水DCM(30mL)に溶解した溶液に添加した。溶液を室温で30分間撹拌した。反応混合物をDCM(30mL)で希釈し、飽和NH
4Cl(100mL)、飽和ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、蒸発させて、オフホワイトの発泡物を得た。生成物にジエチルエーテルを加えて溶解分を除去し、乾燥させて、生成物を得(0.86g、100%)、これを、精製することなく使用した。分析データ:RT1.10分;MS(ES
+)m/z(相対強度)894([M+H]
+.,30)
【0268】
(f)4−((2S,5S)−37−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−5−イソプロピル−2−メチル−4,7,35−トリオキソ−10,13,16,19,22,25,28,31−オクタオキサ−3,6,34−トリアザヘプタトリアコンタンアミド)ベンジル(11S,11aS)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−8−(3−(((S)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−8−イル)オキシ)プロポキシ)−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−10(5H)−カルボキシラート(23)
EDCI.HCl(0.203g、1.06mmol、1.1当量)を、化合物32(0.86g、0.96mmol、1.0当量)およびMal−dPEG
8(登録商標)−OH(0.57g、0.96mmol、1.1当量)を乾燥DCM(30mL)およびCHCl
3に溶解した溶液に添加した(透明溶液を得るため)。透明溶液を室温で18時間撹拌し、次いでさらなるEDCI.HCl部(0.037g、0.19mmol、0.2当量)を添加し、反応をさらに24時間継続させた。反応混合物をDCM(70mL)で希釈し、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧蒸発させ、黄色発泡物を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製[1%増分でCHCl
3/MeOH0%から6%へ]により、生成物をオフホワイトの発泡物として得た(0.56g、40%)。分析データ:RT6.13分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1468([M+H]
+.,20)
【0269】
実施例4
(a)アリル(2−((R)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−5−(3−(4−((R)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−5−((((4−((10S,13S)−10−イソプロピル−13−メチル−8,11−ジオキソ−2,5−ジオキサ−9,12−ジアザテトラデカン−14−アミド)ベンジル)オキシ)カルボニル)アミノ)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−4−メトキシフェニル)カルバマート(34)
トリエチルアミン(0.049g、0.07mL、0.48mmol、2.2当量)を、モノ−alloc保護ビス−アニリン(23)(0.2g、0.22mmol、1.0当量)およびトリホスゲン(0.024g、0.079mmol、0.36当量)を乾燥THF(5mL)に溶解させた撹拌溶液にアルゴン雰囲気下、室温で添加した。反応混合物を40℃に加熱し、5分後、試料をメタノールで処理し、LCMSによってメチルカルバマートと分析した。分析データ:RT2.27分;MS(ES
+)m/z(相対強度)967([M+H]
+.,80),989([M+Na]
+.,100)
【0270】
ベンジル−アルコール(33)(0.121g、0.29mmol、1.3当量)およびトリエチルアミン(0.029g、0.04mL、0.29mmol、1.3当量)を乾燥THF(5mL)に溶解/懸濁させた溶液/懸濁液を、滴下漏斗から、新たに準備したイソシアナートに流した。反応混合物を40℃で4時間、次いで室温で一晩撹拌し、反応混合物を冷却させ、濾過し、濾液を蒸発させて乾固させ、粗生成物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した[Biotage Isolera
(商標)、CHCl
3/MeOH2%から4%へ、勾配をつけた溶出]。これにより、生成物を得た(0.237g、79%)。分析データ:RT2.19分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1358([M+H]
+.,30),1380([M+Na]
+.,15)
【0271】
(b)4−((10S,13S)−10−イソプロピル−13−メチル−8,11−ジオキソ−2,5−ジオキサ−9,12−ジアザテトラデカン−14−アミド)ベンジル(5−(3−(5−アミノ−4−((R)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−2−((R)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシフェニル)カルバマート(35)
Pd(PPh
3)
4(0.3g、0.25mmol、0.06当量)を、alloc保護中間体34(5.89g、4.3mmol、1.0当量)およびピロリジン(0.46g、530μL、6.5mmol、1.5当量)を無水DCM(50mL)に溶解させた溶液に添加した。溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、飽和NH
4Cl、飽和ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、蒸発させて、粗生成物を得た。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し[Biotage Isolera
(商標)、DCM/MeOH1%から3%へ]、生成物を得(4.53g、83%)、この生成物は、80%の全純度を有し、さらに精製することなく使用した。分析データ:RT2.10分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1275([M+H]
+.,40)。
【0272】
(c)4−((S)−2−((S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル(2−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−5−(3−(4−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−5−((((4−((10S,13S)−10−イソプロピル−13−メチル−8,11−ジオキソ−2,5−ジオキサ−9,12−ジアザテトラデカン−14−アミド)ベンジル)オキシ)カルボニル)アミノ)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−4−メトキシフェニル)カルバマート(36)
トリエチルアミン(0.35g、48μL、0.34mmol、2.2当量)を、アニリン(35)(0.2g、0.157mmol、1.0当量)およびトリホスゲン(0.017g、57μmol、0.36当量)を乾燥THF(5mL)に溶解させた撹拌溶液にアルゴン雰囲気下、室温で添加した。反応混合物を40℃に加熱し、5分後、試料をメタノールで処理し、LCMSによってメチルカルバマートと分析した。分析データ:RT2.15分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1333([M+H]
+.,40),1354([M+Na]
+.,35)。
【0273】
ベンジル−アルコール(17)(0.071g、0.19mmol、1.2当量)およびトリエチルアミン(19mg、26μL、0.19mmol、1.2当量)を乾燥THF(5mL)に溶解/懸濁させた溶液/懸濁液を、滴下漏斗から、新たに準備したイソシアナートに流した。反応混合物を40℃で4時間、次いで、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を蒸発させて乾固させ、粗生成物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し[Biotage Isolera(商標)、CHCl
3/MeOH2%から3%へ、勾配をつけた溶出]、生成物を得た(0.152g、58%)。分析データ:RT2.12分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1677([M+H]
+.,30),1700([M+Na]
+.,100)。
【0274】
(d)4−((S)−2−((S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル(2−((S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−5−(3−(4−((S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−5−((((4−((10S,13S)−10−イソプロピル−13−メチル−8,11−ジオキソ−2,5−ジオキサ−9,12−ジアザテトラデカン−14−アミド)ベンジル)オキシ)カルボニル)アミノ)−2−メトキシフェノキシ)プロポキシ)−4−メトキシフェニル)カルバマート(37)
TBAFをTHF(3.4mL、3.4mmol、2.0当量)に溶解させた1.0M溶液を、ビスTBS化合物(36)(2.86g、1.7mmol、1.0当量)を無水THF(30mL)に溶解させた溶液に、アルゴン雰囲気下で添加した。混合物を室温で6時間撹拌し、反応混合物をCHCl
3で希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧蒸発させ、黄色固体を得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し[Biotage Isolera
(商標)、CHCl
3/MeOH、生成物が4%MeOHで溶出する、勾配をつけた溶出]、所望の生成物(1.365g)および混合画分を得、これらをフラッシュカラムクロマトグラフィーによってさらに精製し[CHCl
3/MeOH1%から5%へ]、さらなる生成物(0.562g)を得、これにより、合計収率で所望の生成物を得た(1.93g、75%)。分析データ:RT1.55分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1449([M+1]
+.,25);1471([M+Na]
+.,20)。
【0275】
(e)4−((S)−2−((S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル(11S,11aS)−11−ヒドロキシ−8−(3−
(11S,11aS)−11−ヒドロキシ(((S)−10−(((4−((10S,13S)−10−イソプロピル−13−メチル−8,11−ジオキソ−2,5−ジオキサ−9,12−ジアザテトラデカン−14−アミド)ベンジル)オキシ)カルボニル)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,10,11,11a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−8−イル)オキシ)プロポキシ)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−10(5H)−カルボキシラート(38)
IBX(45重量%、0.236g、0.38mmol、2.2当量)を、ビス−アルコール37(0.25g、0.17mmol、1.0当量)を無水DMSO(12mL)に溶解させた溶液に添加した。溶液を30℃で3.5d撹拌した。反応混合物を水(100mL)に注ぎ入れ、得られた沈殿物を濾取して、水で洗浄した。沈殿物をDCM(5×30mL)で抽出し、合わせた画分を飽和NaHCO
3(60mL)、水(60mL)およびブライン(60mL)で洗浄した。有機部を乾燥させ(MgSO
4)、蒸発させて、粗生成物を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製[CHCl
3/MeOH1%から5%]により、生成物を白色固体として得た(0.158g、64%)。分析データ:RT1.53分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1445([M+1]
+.,20);1467([M+Na]
+.,30)。
【0276】
(f)4−((S)−2−((S)−2−アミノ−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)ベンジル(11S,11aS)−11−ヒドロキシ−8−(3−(((11S,11aS)−11−ヒドロキシ−10−(((4−((10S,13S)−10−イソプロピル−13−メチル−8,11−ジオキソ−2,5−ジオキサ−9,12−ジアザテトラデカン−14−アミド)ベンジル)オキシ)カルボニル)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,10,11,11a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−8−イル)オキシ)プロポキシ)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(5H)−カルボキシラート(39)
Pd(PPh
3)
4(8mg、6.9μmol、0.06当量)を、環化した生成物38(0.158g、0.109mmol、1.0当量)およびピロリジン(0.01g、12μL、0.15mmol、1.5当量)を無水DCM(10mL)に溶解させた溶液に添加した。溶液を室温で15分間撹拌した。反応混合物をCHCl
3で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、蒸発させて、粗生成物を得た。生成物にジエチルエーテル(×3)を加えて溶解分を除去し、乾燥させて、生成物を得(0.136g、100%)、これを、精製することなく使用した。分析データ:RT1.21分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1361([M+1]
+.,50);1384([M+Na]
+.,10)。
【0277】
(g)4−((2S,5S)−37−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−5−イソプロピル−2−メチル−4,7,35−トリオキソ−10,13,16,19,22,25,28,31−オクタオキサ−3,6,34−トリアザヘプタトリアコンタンアミド)ベンジル(11S,11aS)−11−ヒドロキシ−8−(3−(((11S,11aS)−11−ヒドロキシ−10−(((4−((10S,13S)−10−イソプロピル−13−メチル−8,11−ジオキソ−2,5−ジオキサ−9,12−ジアザテトラデカン−14−アミド)ベンジル)オキシ)カルボニル)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,10,11,11a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−8−イル)オキシ)プロポキシ)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−10(5H)−カルボキシラート(40)
化合物39(0.136g、0.1mmol、1.0当量)、Mal−dPEG
8(登録商標)−OH(0.066g、0.11mmol、1.1当量)およびEDCI.HCl(0.022g、0.11mmol、1.1当量)を乾燥DCM(10mL)およびMeOH(1滴)に溶解させた溶液を室温で1.45時間撹拌した。反応混合物をCHCl
3で希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧蒸発させ、粗生成物を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製し[CHCl
3/MeOH1%から9%]、生成物を白色固体として得た(0.123g、63%)。分析データ:[]
21D=+112.5°(c=0.4、hplc CHCl
3);RT6.37分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1936([M+1]
+.,35);1958([M+Na]
+.,15)。
【0278】
実施例5−複合化
複合体トラスツズマブ−23
トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP)をリン酸緩衝食塩水(pH7.4)(PBS)に溶解させた50mM溶液を(50モル当量/抗体、35マイクロモル、700μL)、抗体、トラスツズマブ(105mg、700ナノモル)を、PBSを含有する還元緩衝液および1mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)に溶解させた、最終抗体濃度が4.35mg/mLの24.14mL溶液に添加した。還元混合物を、穏やかに(<150rpm)振とうしながら、インキュベーターにおいて、+37℃で3時間(又は完全な還元がUHPLCによって観察されるまで)加熱した。室温に冷却後、還元された抗体を、スピンフィルター遠心分離を介して、PBS(pH7.4)および1mM EDTAを含有する再酸化緩衝液中に緩衝液交換し、全ての過剰の還元剤を除去した。デヒドロアスコルビン酸(DHAA、10モル当量/抗体、7マイクロモル、140μL)をDMSOに溶解させた50mM溶液を添加し、再酸化混合物を2.3mg/mLの抗体濃度で穏やかに(<150rpm)振とうしながら室温で16時間反応させた(又はさらなるDHAAを添加して、鎖間システインジスルフィドを再形成するシステインチオールの完全な再酸化がUHPLCによって観察されるまで反応をより長時間放置した)。再酸化混合物を次いで滅菌濾過し、PBS(pH7.4)、1mM EDTAを含有する複合化緩衝液において希釈して最終抗体濃度を1.0〜1.5mg/mLとした。化合物23(SG3400)をDMSO溶液(10モル当量/抗体、1.0mL DMSO中1マイクロモル)として、9mLのこの再酸化された抗体溶液(15mg、100ナノモル)に添加して、10%(v/v)の最終DMSO濃度とした。溶液を室温で1.5時間混合し、次いで、複合化をN−アセチルシステイン(4マイクロモル、100mMで40μL)の添加によりクエンチし、PBS中>50mLに希釈し、複合体トラスツズマブ−23を、15mL Amicon Ultracell 50kDa MWCOスピンフィルターを使用してスピン濾過によって精製し、滅菌濾過し、分析した。
【0279】
Shimadzu ProminenceシステムにPhenomenex Aeris 3.6u XB−C18 150mm×2.1mmカラムを用い、水およびアセトニトリルで勾配を付けて溶出させ、280nmおよび330nm(化合物Aに特定的)で、複合体トラスツズマブ−Aの還元試料をUHPLC分析すると、化合物23の単一分子に結合している非複合化軽鎖ならびに非複合化重鎖および重鎖の混合物を示し、この結果は、抗体あたりの化合物23の分子数が1.71個という抗体あたり薬物比(DAR)に相当する。
【0280】
Shimadzu ProminenceシステムにTosoh Bioscience TSKgel G3000SWXL 5μm 7.8×300mmカラム(7μm 6.0×40mmガードカラムを有する)を用い、200mMリン酸カリウム(pH6.95)、250mM塩化カリウムおよび10%イソプロパノール(v/v)を含有する滅菌濾過SEC緩衝液で溶出させ、280nmで複合体トラスツズマブ−23の試料をUHPLC分析すると、単量体の純度は94%であることがわかる。UHPLC SEC分析により、15mL中0.84mg/mLの濃度の最終複合体トラスツズマブ−23を得、得られた複合体トラスツズマブ−23の質量は12.7mgである(収率84%)。
【0281】
複合体トラスツズマブ−40
トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP)をリン酸緩衝食塩水(pH7.4)(PBS)に溶解させた50mM溶液にラスツズマブ(50モル当量/抗体、50マイクロモル、1.0mL)を添加し、抗体(150mg、1.0マイクロモル)をPBSを含有する還元緩衝液および1mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)に溶解させた34.5mL溶液に、抗体濃度4.35mg/mLで添加した。還元混合物を、穏やかに(<150rpm)振とうしながら、インキュベーターにおいて、+37℃で3時間(又は完全な還元がUHPLCによって観察されるまで)加熱した。室温に冷却後、還元された抗体を、スピンフィルター遠心分離を介して、PBSおよび1mM EDTAを含有する再酸化緩衝液中に緩衝液交換し、過剰の還元剤を除去した。デヒドロアスコルビン酸(DHAA、50モル当量/抗体、50マイクロモル、1.0mL)をDMSOに溶解させた50mM溶液を添加し、再酸化混合物を2〜3mg/mLの抗体濃度で穏やかに(<150rpm)振とうしながら室温で2時間(又は鎖間システインジスルフィドを再形成するシステインチオールの完全な再酸化がUHPLCによって観察されるまで)反応させた。再酸化混合物を次いで滅菌濾過し、PBSおよび1mM EDTAを含有する複合化緩衝液において希釈して、最終抗体濃度を約1.5mg/mLとした。化合物40をDMSO溶液(10モル当量/抗体、0.9mL DMSO中1マイクロモル)として、9mLのこの再酸化された抗体溶液(15mg、100ナノモル)に添加した。溶液を室温で1.25時間混合し、その後、複合化反応をN−アセチルシステイン(4マイクロモル、100mMで40μL)の添加によりクエンチし、PBS中で>50mLに希釈した。複合化混合物を、15mL Amicon Ultracell 50kDa MWCOスピンフィルターを使用してスピン濾過によって精製し、滅菌濾過し、分析し、+4℃で保存した。
【0282】
還元および再酸化工程を、Shimadzu ProminenceシステムにPhenomenex Aeris 3.6u XB−C18 150×2.1mmカラムを用い、水およびアセトニトリルで勾配を付けて溶出させてUHPLC分析することにより観察される、全長抗体を有する個々の軽鎖および重鎖の相対量を比較することによりモニタリングした。Shimadzu ProminenceシステムにPhenomenex Aeris 3.6u XB−C18 150×2.1mmカラムを用い、水およびアセトニトリルで勾配を付けて溶出させ、280nmおよび330nm(化合物Aに特定的)で、複合体トラスツズマブ−Bの還元試料をUHPLC分析すると、化合物40の単一分子に結合している非複合化軽鎖ならびに非複合化重鎖および重鎖の混合物を示し、この結果は、抗体あたりの化合物40の分子数が1.68個という抗体あたり薬物比(DAR)に相当する。
【0283】
Shimadzu ProminenceシステムにTosoh Bioscience TSKgel SuperSW mAb HTP 4μm 4.6×150mmカラム(4μm 3.0×20mmガードカラムを有する)を用い、200mMリン酸カリウム(pH6.95)、250mM塩化カリウムおよび10%イソプロパノール(v/v)を含有する0.3mL/分の滅菌濾過SEC緩衝液で溶出させ、280nmで複合体トラスツズマブ−40の試料をUHPLC分析すると、単量体の純度は93%であることがわかり、不純物が検出されていない。UHPLC SEC分析により、17mL中0.74mg/mLの濃度の最終複合体トラスツズマブ−Bを得、得られた複合体トラスツズマブ−40の質量は12.5mgであった(収率83%)。
【0284】
複合体R347−23
トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP)をリン酸緩衝食塩水(pH7.4)(PBS)に溶解させた50mM溶液を(42モル当量/抗体、56マイクロモル、50mMで1.12mL)、抗体(200mg、1.33マイクロモル)を、PBSを含有する還元緩衝液および1mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)に溶解させた、最終抗体濃度が4.0mg/mLの14.09mL溶液に添加した。還元混合物を、穏やかに(<100rpm)振とうしながら、インキュベーターにおいて、+25℃で24時間(又は完全な還元がUHPLCによって観察されるまで)加熱した。室温に冷却後、還元された抗体を、115cm
2の表面積を有するmPES,MidiKros
(登録商標)30kDaファイバーフィルターを使用したタンジェンシャルフローフィルトレーションユニット(TFF)を介して、PBS(pH7.4)および1mM EDTAを含有する再酸化緩衝液中に緩衝液交換し、全ての過剰の還元剤を除去した。還元された抗体を4000rpmで3分間遠心分離し、次いで、0.45μMメンブレンフィルターを使用して濾過した。デヒドロアスコルビン酸(DHAA、15モル当量/抗体,20マイクロモル、、50mMで400μL)をDMSOに溶解させた50mM溶液を添加し、再酸化混合物を2.5mg/mLの抗体濃度で穏やかに(<100rpm)振とうしながら室温で16時間(又は鎖間システインジスルフィドを再形成するシステインチオールの完全な再酸化がUHPLCによって観察されるまで)反応させた。再酸化混合物を4000rpmで3分間遠心分離し、次いで0.2μMメンブレンフィルターを使用して滅菌濾過した。化合物23をDMSO溶液(10モル当量/抗体、6.6mL DMSO中13.3マイクロモル)として、80mLのこの再酸化された抗体溶液(200mg、1.33マイクロモル)に添加して、10%(v/v)の最終DMSO濃度とした。溶液を+25℃で3時間振とうし、次いで、複合化をN−アセチルシステイン(72.3マイクロモル、100mMで0.72mL)によってクエンチした。
【0285】
過剰な遊離薬物を、PBS(pH7.4)を含有する緩衝液中、115cm
2の表面積を有するmPES,MidiKros
(登録商標)30kDaファイバーフィルターを使用したタンジェンシャルフローフィルトレーションユニット(TFF)を介して除去した。遊離薬物の除去の程度を、無溶媒の複合体を使用してUHPLC−RPによってモニタリングした。遊離薬物の完全な除去後、ADCを、115cm
2の表面積を有するmPES,MidiKros
(登録商標)30kDaファイバーフィルターを使用したTFFを介して、25mMヒスチジン、200mMスクロース(pH6.0)において製剤化した。化合物23によるR347複合化のプロセス全体を、400mgの抗体によって繰り返し、また、TFFを使用して精製した。両方のバッチからのADCを合わせ、次いで、無菌雰囲気下、Mustangフィルターを使用して濾過し、次いで、−78℃でさらに保存した。
【0286】
Shimadzu ProminenceシステムにPhenomenex Aeris 3.6u XB−C18 150×2.1mmカラムを用い、水およびアセトニトリルで勾配を付けて溶出させ、214nmおよび330nm(化合物23に特定的)で、複合体の還元試料をUHPLC分析すると、化合物23の複数分子に結合している軽鎖および重鎖の混合物を示し、この結果は、抗体あたりの化合物23の分子数が1.71個という抗体あたり薬物比(DAR)に相当する。
【0287】
Shimadzu ProminenceシステムにTosoh Bioscience TSKgel SuperSW mAb HTP 4μm 4.6×150mmカラム(4μm 3.0×20mmガードカラムを有する)を用い、200mMリン酸カリウム(pH6.95)、250mM塩化カリウムおよび10%イソプロパノール(v/v)を含有する0.3mL/分の滅菌濾過SEC緩衝液で溶出させ、280nmでADCの試料をUHPLC分析すると、単量体の純度は97%超であることがわかる。UHPLC SEC分析により、265mL中1.92mg/mLの濃度の最終ADCを得、得られたADCの質量は509mgである(収率85%)。
【0288】
複合体R347−40
トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP)をリン酸緩衝食塩水(pH7.4)(PBS)に溶解させた50mM溶液(50モル当量/抗体、20マイクロモル、0.4mL)を、抗体(60mg、0.4マイクロモル)を、PBSを含有する還元緩衝液および1mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)に溶解させた、最終抗体濃度が4.5mg/mLの13.25mL溶液に添加した。還元混合物を、穏やかに(<150rpm)振とうしながら、インキュベーターにおいて、+37℃で3時間(又は完全な還元がUHPLCによって観察されるまで)加熱した。室温に冷却後、還元された抗体を、スピンフィルター遠心分離を介して、PBSおよび1mM EDTAを含有する再酸化緩衝液中に緩衝液交換し、過剰の還元剤を除去した。デヒドロアスコルビン酸(DHAA、12モル当量/抗体、4.8マイクロモル、96μL)をDMSOに溶解させた50mM溶液を添加し、再酸化混合物を、およそ1.6mg/mLの抗体濃度で穏やかに(<150rpm)振とうしながら室温で17時間(又は鎖間システインジスルフィドを再形成するシステインチオールの完全な再酸化がUHPLCによって観察されるまで)反応させた。再酸化混合物を次いで滅菌濾過し、PBSおよび1mM EDTAを含有する複合化緩衝液において希釈して最終抗体濃度を約1.5mg/mLとした。化合物40をDMSO溶液(11モル当量/抗体、0.45mL DMSO中0.44マイクロモル)として、4.05mLのこの再酸化された抗体溶液(6mg、40ナノモル)に添加した。溶液を室温で1.25時間混合し、その後、複合化反応を、N−アセチルシステイン(1.76マイクロモル、100mMで17.6μL)の添加によりクエンチした。複合化混合物を、15mL Amicon Ultracell 50kDa MWCOスピンフィルターを使用してPBSによりスピン濾過によって精製し、滅菌濾過し、分析し、+4℃で保存した。
【0289】
還元および再酸化工程を、Shimadzu ProminenceシステムにPhenomenex Aeris 3.6u XB−C18 150×2.1mmカラムを用い、水およびアセトニトリルで勾配を付けて溶出させてUHPLC分析することにより観察される、全長抗体を有する個々の軽鎖および重鎖の相対量を比較することによりモニタリングした。Shimadzu ProminenceシステムにPhenomenex Aeris 3.6u XB−C18 150×2.1mmカラムを用い、水およびアセトニトリルで勾配を付けて溶出させ、280nmおよび330nm(化合物Aに特定的)で、複合体R347−40の還元試料をUHPLC分析すると、化合物40の単一分子に結合している非複合化軽鎖ならびに非複合化重鎖および重鎖の混合物を示し、この結果は、抗体あたりの化合物40の分子数が1.86個という抗体あたり薬物比(DAR)に相当する。
【0290】
Shimadzu ProminenceシステムにTosoh Bioscience TSKgel G3000SWXL 5μm 7.8×300mmカラム(7μm 6.0×40mmガードカラムを有する)を用い、200mMリン酸カリウム(pH6.95)、250mM塩化カリウムおよび10%イソプロパノール(v/v)を含有する滅菌濾過SEC緩衝液で溶出させ、280nmで複合体R347−40の試料をUHPLC分析すると、単量体の純度は97%であることがわかり、不純物が検出されていない。UHPLC SEC分析により、5.5mL中0.87mg/mLの濃度の最終複合体R347−40を得、得られた複合体R347−40の質量は4.8mgである(収率80%)。
【0291】
複合体HLL2−23
DTT(ジチオトレイトール)をリン酸緩衝食塩水(pH7.4)(PBS)に溶解させた50mM溶液を(40モル当量/抗体、40マイクロモル、825μL)、抗体HLL2(150mg、1マイクロモル)を、PBSを含有する還元緩衝液および1mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)に溶解させた、最終抗体濃度が4mg/mLの37.5mL溶液に添加した。還元混合物を、穏やかな(135rpm)振とうによって室温で一晩インキュベートした。還元された抗体を、TFF(タンジェンシャルフローフィルトレーションユニット、50kDa分子量カットオフのSpectrum Labs 115cm
2中空糸カセット)を使用してPBS+1mM EDTAに対して緩衝液交換した(過剰のDTTを除去するため)。0.4μmシリンジフィルタを使用して試料を濾過して、TFF工程からあらゆるデブリを除去し、抗体濃度を、再酸化の前に1.5mg/mLとした。デヒドロアスコルビン酸(DHAA、15モル当量/抗体、13.9マイクロモル、0.28mL)をDMSOに溶解させた50mM溶液を添加し、再酸化混合物を穏やかに(<150rpm)振とうしながら室温で16時間反応させた。再酸化混合物を次いで滅菌濾過した;139mgの抗体(1.5mg/mL溶液として92.6mL)を得、その14mLを化合物23による複合化のための採取した(推定およそ21mgの抗体、0.14マイクロモル)。化合物23をDMSO溶液(10モル当量/抗体、0.133mL DMSO中0.33マイクロモル)として、14mLのこの再酸化された抗体溶液に添加した。複合化混合物に1.27mlのDMSOをトッピングして最終DMSO濃度を10%(v/v)とし、穏やかな震盪(135rpm)下、室温で3時間インキュベートした。遊離薬物を、次いで、スピンフィルターデバイス(Amicon Ultra−30K遠心分離フィルター,Millipore)を使用して、PBS中、大規模な透析濾過によって抗体−薬物複合体から除去した。得られた複合化混合物を滅菌濾過し、UHPLCによって分析した。
【0292】
Shimadzu ProminenceシステムにPhenomenex Aeris 3.6u XB−C18 150×2.1mmカラムを用い、水およびアセトニトリルで勾配を付けて溶出させ、214nm(ADC)および330nm(化合物23に特定的)で、複合体の還元試料をUHPLC分析すると、化合物23の1分子に複合化していない、又は結合しているのいずれかである重鎖の混合物を示し、この結果は、抗体あたりの化合物23の分子数が1.64個という抗体あたり薬物比(DAR)に相当する。
【0293】
Shimadzu ProminenceシステムにTosoh Bioscience TSKgel SuperSW mAb HTP 4μm 4.6×150mmカラム(4μm 3.0×20mmガードカラムを有する)を用い、200mMリン酸カリウム(pH6.95)、250mM塩化カリウムおよび10%イソプロパノール(v/v)を含有する0.3mL/分の滅菌濾過SEC緩衝液で溶出させ、280nmでADCの試料をUHPLC分析すると、単量体の純度は97%であることがわかる。UHPLC SEC分析により、10mL中2.06mg/mLの濃度の最終ADCを得、得られたADCの質量は20.6mgである。
【0294】
複合体抗CD79b−23
DL−ジチオトレイトール(DTT)をリン酸緩衝食塩水(pH7.4)(PBS)に溶解させた50mM溶液を(80モル当量/抗体、53.3マイクロモル、1.07mL)、抗体CD79b(100mg、667nmol)を、PBSを含有する還元緩衝液および1mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)に溶解させた、最終抗体濃度が4mg/mLの25mL溶液に添加した。還元混合物を、穏やかに振とうしながら、室温で一晩反応させた。還元された抗体を、スピンフィルター遠心分離を介して、PBSおよび1mM EDTAを含有する再酸化緩衝液中に緩衝液交換し、全ての過剰の還元剤を除去した。デヒドロアスコルビン酸(DHAA、15モル当量/抗体、9.28マイクロモル、185μL)をDMSOに溶解させた50mM溶液を添加し、再酸化混合物を穏やかに(<150rpm)振とうしながら室温で16時間反応させた。再酸化混合物を次いで滅菌濾過し;化合物23をDMSO溶液(15モル当量/抗体、1.0mL DMSO中1.8マイクロモル)として、9mLのこの再酸化された抗体溶液(18mg、120ナノモル)に添加して、10%(v/v)の最終DMSO濃度、およびPBS+1mM EDTA中1.8mg/mLの最終抗体濃度とした。溶液を穏やかなかき混ぜ(135rpm)下、室温で2時間混合し、次いで、複合化をN−アセチルシステイン(7.2マイクロモル、100mMで72μL)の添加によりクエンチし、次いで、15mL Amicon Ultracell 50kDa MWCOスピンフィルターを使用してスピン濾過によって精製し、滅菌濾過し、分析した。
【0295】
Shimadzu ProminenceシステムにPhenomenex Aeris 3.6u XB−C18 150×2.1mmカラムを用い、水およびアセトニトリルで勾配を付けて溶出させ、280nm(ADC)および330nm(化合物23に特定的)で、複合体の還元試料をUHPLC分析すると、化合物23の1又は2分子に結合している非複合化軽鎖ならびに非複合化重鎖および重鎖の混合物を示し、この結果は、抗体あたりの化合物23の分子数が2.08個という抗体あたり薬物比(DAR)に相当する。
【0296】
Shimadzu ProminenceシステムにTosoh Bioscience TSKgel SuperSW mAb HTP 4μm 4.6×150mmカラム(4μm 3.0×20mmガードカラムを有する)を用い、200mMリン酸カリウム(pH6.95)、250mM塩化カリウムおよび10%イソプロパノール(v/v)を含有する0.3mL/分の滅菌濾過SEC緩衝液で溶出させ、280nmでADCの試料をUHPLC分析すると、単量体の純度は98%超であることがわかる。UHPLC SEC分析により、7.6mL中1.62mg/mLの濃度の最終ADCを得、得られたADCの質量は12.28mgである。
【0297】
実施例5−in vitro試験
T75フラスコ中のサブ密集(80−90%の密集度)細胞培養からの培地を吸引し、フラスコをPBS(約20ml)で濯ぎ、空にした。トリプシン−EDTA(5ml)を添加し、フラスコを、37℃の、ガスが供給されたインキュベーターに最大約5分間戻し、次いで激しくたたいてプラスチックから細胞を取り除いて分離させた。細胞懸濁液を無菌の50mlのねじ口遠心管に移し、成長培地によって15mlの最終濃度まで希釈し、次いで遠心分離した(5分間で400g)。上清を吸引し、ペレットを10ml培地に再懸濁した。単分散細胞懸濁液を生成するのに繰り返しのピペット操作が必要となる場合がある。トリパンブルー細胞染色細胞の細胞濃度および生存度を、血球計算器を使用して測定する。細胞を2×10
5/mlに希釈し、96ウェル平底プレートに分配し(50μl/ウェル)、使用前に一晩インキュベートした。
【0298】
抗体薬物複合体(ADC)(20μg/ml)の原液(1ml)を、フィルター滅菌ADCを細胞培養液中に希釈することによって作製した。ADC原液の10倍希釈液の8個のセットを、900μlの細胞培養液に100μlをシリアル転送することによって24ウェルプレートにおいて作製した。
【0299】
ADC希釈液を、前日に播種した50μlの細胞懸濁液を含有する、96ウェルプレートの4つの複製ウェル内に分配した(50μl/ウェル)。対照ウェルに50μlの細胞培養液を与えた。
【0300】
細胞およびADCを含有する96ウェルプレートを、CO
2ガスが供給されたインキュベーターにおいて37℃で暴露時間インキュベートした。
【0301】
インキュベーション期間の最後に、MTSアッセイで細胞生存度を測定した。MTS(Promega)を各ウェルに分配し(1ウェルあたり20μl)、CO
2ガスが供給されたインキュベーターにおいて37℃で4時間インキュベートした。ウェル吸光度を490nmで測定した。生存細胞のパーセンテージを、4つの対照の未処理のウェルにおける平均吸光度(100%)と比較して、4つのADC処理したウェルにおける平均吸光度から計算した。IC
50は、非線形曲線適合アルゴリズム:S字状、4PL Xは、log(濃度)である;を使用したGraphPad Prismを使用して、用量−反応データから決定した。
【0302】
抗CD79b−23の試験
サブ密集(80−90%の密集度)T75フラスコからの細胞の濃度および生存度をトリパンブルー染色によって測定し、LUNA−II
(商標)Automated Cell Counterを使用して計数した。細胞を2×10
5/mlに希釈し、96ウェル平底プレートに分配した(50μl/ウェル)。
【0303】
抗体薬物複合体(ADC)(20μg/ml)の原液(1ml)を、フィルター滅菌ADCを細胞培養液中に希釈することによって作製した。ADC原液の10倍希釈液の8個のセットを、900μlの細胞培養液に100μlをシリアル転送することによって24ウェルプレートにおいて作製した。ADC希釈液を、先に播種した50μlの細胞懸濁液を含有する、96ウェルプレートの4つの複製ウェル内に分配した(50μl/ウェル)。対照ウェルに50μlの細胞培養液を与えた。細胞およびADCを含有する96ウェルプレートを、CO
2ガスが供給されたインキュベーターにおいて37℃で暴露時間インキュベートした。
【0304】
インキュベーション期間の最後に、MTSアッセイで細胞生存度を測定した。MTS(Promega)を各ウェルに分配し(1ウェルあたり20μl)、CO
2ガスが供給されたインキュベーターにおいて37℃で4時間インキュベートした。ウェル吸光度を490nmで測定した。生存細胞のパーセンテージを、4つの対照の未処理のウェルにおける平均吸光度(100%)と比較して、4つのADC処理したウェルにおける平均吸光度から計算した。IC
50は、非線形曲線適合アルゴリズム:可変スロープを有するS字状の用量−反応曲線;を使用したGraphPad Prismを使用して用量−反応データから決定した。
【0305】
ADCインキュベーション時間は、WSUDLCL2(B−細胞非ホジキンリンパ腫)およびSUDHL4(B−リンパ球)により4日間、Granta519(B−細胞非ホジキンリンパ腫)では5日間、BJAB(バーキットリンパ腫)では6日間であった。WSUDLCL2およびSUDHL4を、Glutamax+10%(v/v)HyClone
(商標)ウシ胎仔血清を含むRPMI1640、DMEM中Granta519+10%(v/v)HyClone
(商標)ウシ胎仔血清を含むGlutamax、およびRPMI1640中BJAB+20%(v/v)HyClone(商標)ウシ胎仔血清を含むGlutamaxにおいて培養した。
【0306】
実施例6
マウス
雌性重症複合免疫不全マウス(Fox Chase SCID(登録商標),C.B−17/Icr−Prkdcscid,Charles River)は、研究の1日目で、体重(BW)範囲が16.2〜21.9グラムで10週齢であった。動物に自由飲水(逆浸透、1ppm Cl)させ、18.0%の粗タンパク質、5.0%の粗脂肪および5.0%の粗繊維からなるNIH 31Modified and Irradiated Lab Diet(登録商標)を自由摂食させた。マウスを、静圧マイクロアイソレーターにおける照射Enricho’cobs
(商標)Laboratory Animal Beddingにおいて、12時間の明サイクルにて20〜22℃(68〜72°F)および40〜60%の湿度で飼育した。CR Discovery Servicesは、具体的には、拘束、畜産、外科手術、試料および流体規制、ならびに獣医医療に関するGuide for Care and Use of Laboratory Animalsの勧告を遵守している。CR Discovery Servicesの動物管理および使用プログラムは、実験動物の管理および使用に対する承認規格の遵守を保証する、Association for Assessment and Accreditation of Laboratory Animal Care International(AAALAC)によって公認されている。
【0307】
In Vivo移植および腫瘍成長
異種移植を、SCIDマウス(上記を参照)への一連の皮下移植によって、CR Discovery Servicesで維持されたBT474ヒト乳癌を用いて開始した。腫瘍移植の日に、各試験マウスに、右側腹に1mm
3のBT474断片を皮下移植し、腫瘍成長を、100〜150mm
3の標的範囲に近づいた平均サイズとしてモニタリングした。研究の1日目に指定した腫瘍移植の33日後に、動物を、75〜144mm
3の個々の腫瘍体積、および111〜112mm
3の群平均腫瘍体積を有する10匹のマウスからなる9群に分類した。腫瘍を、キャリパを使用して2次元で測定し、体積を以下の式を使用して計算した:
腫瘍体積(mm
3)=0.5(w
2×l)
式中、腫瘍のmmでのw=幅、およびl=長さである。腫瘍重量を、1mgが腫瘍体積の1mm
3と同等であると仮定して、推定してよい。
【0308】
処置1
処置を、確立された皮下BT474腫瘍(75〜196mm
3)を有するマウス群(n=10)において1日目に開始した。トラスツズマブ−23を、2の投薬量(0.3および1mg/kg)で1日目(qd×1)に1回静脈投与した。ビヒクル処置群を効力分析の対照群とした。研究が60日目に終了するまで腫瘍を1週間に2回測定した。各マウスを、腫瘍が最終体積の800mm
3に達したとき、又は最終日のいずれか早く到達したときに安楽死させた。エンドポイントまでの時間(TTE)を各マウスについて計算した。
【0309】
処置効果は、対照群に対する処置マウスについてのTTE中央値のパーセント増加として定義される腫瘍成長遅延(%TGD)から決定し、群間の差異は、logrank生存分析を使用してP≦0.05において統計的に有意と見なした。マウスを、完全縮小(CR)応答および部分縮小(PR)応答についてモニタリングした。
【0310】
処置耐容性を、体重測定、および処置関連副作用の兆候の頻繁な観察によって査定した。処置耐容性を、体重測定、および処置関連副作用の兆候の頻繁な観察によって査定した。全てのレジメンは、許容できる耐容性であった。
【0311】
ビヒクル処置した対照のTTE中央値は、44.4日であり、60日研究で15.6日(35%))の最大可能TGDを確立した。ADCレジメンは、最大可能TGDを結果としてもたらし、ビヒクル処置した対照(P<0.01)とは統計的に有意に異なり、まlogrank分析においては区別できなかった(P>0.05)生存有益性を生じた。ADC処置内での差異は、最終日のMTV、ならびに各レジメンによって生じた縮小応答の数およびタイプにおいて明らかなだけであった。
【0312】
トラスツズマブ−23は、1mg/kgで、4の部分縮小(PR)を生じた。結果を
図1に示す。
【0313】
処置2
処置を、確立された皮下BT474腫瘍(108〜196mm
3)を有するマウス群(n=9又は10)において1日目に開始した。トラスツズマブ−40を、2の投薬量(0.3および1mg/kg)で1日目(qd×1)に1回静脈投与した。ビヒクル処置群を効力分析の対照群とした。研究が62日目に終了するまで腫瘍を1週間に2回測定した。各マウスを、腫瘍が最終体積の1000mm
3に達したとき、又は最終日のいずれか早く到達したときに安楽死させた。エンドポイントまでの時間(TTE)を各マウスについて計算した。
【0314】
処置効果は、対照群に対する処置マウスについてのTTE中央値のパーセント増加として定義される腫瘍成長遅延(%TGD)から決定し、群間の差異は、logrank生存分析を使用してP≦0.05において統計的に有意と見なした。マウスを、完全縮小(CR)応答および部分縮小(PR)応答についてモニタリングした。
【0315】
処置耐容性を、体重測定、および処置関連副作用の兆候の頻繁な観察によって査定した。処置耐容性を、体重測定、および処置関連副作用の兆候の頻繁な観察によって査定した。
【0316】
全てのレジメンは、許容できる耐容性であった。ビヒクル処置した対照のTTE中央値は、52.9日であり、62日研究で9.1日(17%)の最大可能TGDを確立した。ADC処置は、最大可能TGDを結果としてもたらしたが、1mg/kgの処置では、ビヒクル処置した対照(P<0.001)とは統計的に有意に異なる生存有益性を生じたのみであった。
【0317】
トラスツズマブ−40は、1mg/kgで、4の部分縮小(PR)および1の完全縮小(CR)を生じ、これらは、研究終了時に、無腫瘍生存体(TFS)のままであった。結果を
図2に示す。
【0318】
実施例7
腫瘍細胞培養
ヒトNCI−N87胃癌リンパ腫細胞を、10%ウシ胎仔血清、2mMグルタミン、100単位/mLペニシリン、100μg/mL硫酸ストレプトマイシンおよび25μg/mLゲンタマイシンを補充したRPMI−1640培地において培養した。細胞を、5%CO
2および95%空気の雰囲気において37℃で加湿インキュベーターにおいて組織培養フラスコ中で増殖させた。
【0319】
In Vivo移植および腫瘍成長
移植に使用したNCI−N87細胞を対数期増殖の間に摘出し、50%Matrigel
(商標)(BD Biosciences)を含有するリン酸緩衝食塩水(PBS)に再懸濁した。腫瘍移植の日に、各試験マウス(実施例6におけるSCIDマウス)に、1×10
7細胞(0.1mL細胞懸濁液)を右側腹に皮下注射し、腫瘍成長を、100〜150mm
3の標的範囲に近づいた平均サイズとしてモニタリングした。研究の1日目に指定した11日後に、マウスを、88〜144mm
3の範囲の個々の腫瘍体積、および119〜121mm3の群平均腫瘍体積を有する10匹の動物からなる11群に、計算した腫瘍サイズに従って分類した。腫瘍を、キャリパを使用して2次元で測定し、体積を以下の式を使用して計算した:
腫瘍体積(mm
3)=0.5(w
2×l)
式中、腫瘍のmmでのw=幅、およびl=長さである。腫瘍重量を、1mgが腫瘍体積の1mm
3と同等であると仮定して、推定してよい。
【0320】
処置1
処置を、確立された皮下NCI−N87腫瘍(88〜144mm
3)を有するマウス群(n=10)において1日目に開始した。トラスツズマブ−23を、2の投薬量(0.3および1mg/kg)で1日目(qd×1)に1回静脈投与した。ビヒクル処置群を効力分析の対照群とした。研究が81日目に終了するまで腫瘍を1週間に2回測定した。各マウスを、腫瘍が最終体積の800mm
3に達したとき、又は最終日のいずれか早く到達したときに安楽死させた。エンドポイントまでの時間(TTE)を各マウスについて計算した。
【0321】
処置効果は、対照群に対する処置マウスについてのTTE中央値のパーセント増加として定義される腫瘍成長遅延(%TGD)から決定し、群間の差異は、logrank生存分析を使用してP≦0.05において統計的に有意と見なした。マウスを、完全縮小(CR)応答および部分縮小(PR)応答についてモニタリングした。。
【0322】
処置耐容性を、体重測定、および処置関連副作用の兆候の頻繁な観察によって査定した。処置耐容性を、体重測定、および処置関連副作用の兆候の頻繁な観察によって査定した。全てのレジメンは、許容できる耐容性であった。
【0323】
ビヒクル処置した対照のTTE中央値は、53.4日であり、81日研究で27.6日(52%)の最大可能TGDを確立した。1mg/kgで試験したトラスツズマブ−23は、ビヒクル処置した対照(P<0.001)とは統計的に有意に異なる生存有益性を生じ、最大可能TGDを結果としてもたらした。0.3mg/kgでは、TTE中央値が80.5日であり、これは、27.1日(51%)のTGDに相当する。
【0324】
トラスツズマブ−23は、1mg/kgで、1の部分縮小(PR)を生じた。結果を
図3に示す。
【0325】
処置2
処置を、確立された皮下NCI−N87腫瘍(75〜126mm
3)を有するマウス群(n=10)において1日目に開始した。トラスツズマブ−40を、2の投薬量(0.3および1mg/kg)で1日目(qd×1)に1回静脈投与した。ビヒクル処置群を効力分析の対照群とした。研究が83日目に終了するまで腫瘍を1週間に2回測定した。各マウスを、腫瘍が最終体積の800mm
3に達したとき、又は最終日のいずれか早く到達したときに安楽死させた。エンドポイントまでの時間(TTE)を各マウスについて計算した。
【0326】
処置効果は、対照群に対する処置マウスについてのTTE中央値のパーセント増加として定義される腫瘍成長遅延(%TGD)から決定し、群間の差異は、logrank生存分析を使用してP≦0.05において統計的に有意と見なした。マウスを、完全縮小(CR)応答および部分縮小(PR)応答についてモニタリングした。処置耐容性を、体重測定、および処置関連副作用の兆候の頻繁な観察によって査定した。処置耐容性を、体重測定、および処置関連副作用の兆候の頻繁な観察によって査定した。全てのレジメンは、許容できる耐容性であった。
【0327】
ビヒクル処置した対照のTTE中央値は、44.9日であり、83日研究で38.1日(85%)の最大可能TGDを確立した。トラスツズマブ−40(0.3mg/kg)は、9.3日(21%)のTGDに相当する54.2日のTTE中央値を有した。トラスツズマブ−40(1mg/kg)は、16.7日(37%)のTGDに相当する61.6日のTTE中央値を有した。
【0328】
結果を
図4に示す。
【0329】
実施例8−毒性研究/治療指数
ラット研究:
単回投与毒性試験を使用して、トラスツズマブ−23の最大耐量(MTD)および安全性プロファイルを決定した。雄性Sprague Dawleyラット(Harlan,Inc)に、ビヒクル対照(25mMヒスチジン−HCl、7%スクロース、0.02%ポリソルベート80、pH6.0)又は試験物質(トラスツズマブ−23)を、尾静脈を介してゆっくりとしたボーラス静脈内注射によって投与した。試験の際に評価したパラメータは、死亡率、身体検査、症状観察、体重、体重変化、臨床病理学(臨床化学、血液学、および凝固)、ならびに全体の病理学的所見を含んだ。全ての動物について、研究日(SD)29で終了させた。
対照=25mMヒスチジン−HCl,7%スクロース,0.02%ポリソルベート80,pH6.0
【0330】
耐容性を、体重減少(>10%)および骨髄抑制を含めた毒性エンドポイントに基づいて決定した。高用量で最小の有害な所見に基づいて、トラスツズマブ−23の単回用量の後にラットにおける最大耐量(MTD)を>7mg/kgであると決定し、これは、評価される最大の用量レベルであった。
【0331】
治療指数
治療指数は、ラットにおける非標的化ADCの単回の最大耐量(MTD)を、標的化ADCの最小有効用量(MED)によって除算することによって計算することができる。MEDは、(NCI−N87異種移植片では)28日でin vivoモデルにおいて静止状態の腫瘍を得るのに必要な単回用量である。
【0332】
ゆえに、化合物23の複合体では、治療指数は、1mg/kg未満のMEDによって除算された7mg/kgのMTDのであり(
図3の28日目を参照)、7超の治療指数を与える。
【0333】
カニクイザル研究:
単回投与毒性試験を、ADC−SG3400の単回静脈内(IV)ボーラス注射によって、カンボジア起源の雄性カニクイザル(Macaca fascicularis)において実施した。試験を2フェーズで行った。フェーズ1において、動物(n=1)を、1、3又は6mg/kgの用量レベルで処置して、フェーズ2で調査するのに最適な用量レベルを決定した。動物に、ビヒクル対照(25mMヒスチジン、200mMスクロース、pH6.0)又は試験物質(トラスツズマブ−23)を、伏在静脈を介してゆっくりとしたボーラス静脈内注射によって投与した。6mg/kgでの有意な体重減少の観察に基づいて、4.5mg/kgの用量レベルを試験のフェーズ2に選択した。フェーズ2において、動物(n=3)に4.5mg/kgの単回用量のトラスツズマブ−23を1日目に投与し、71又は72日目に検視した。
【0334】
耐容性を、体重減少(>10%)および骨髄抑制を含めた毒性エンドポイントに基づいて決定した。トラスツズマブ−23を投与したいずれの動物においても予定外の死亡率はみられなかった。主な所見は、6mg/kgの最大試験用量における体重減少および骨髄抑制であった。これらのデータ、および2番目に低い用量での最小の毒性兆候に基づいて、カニクイザルの、トラスツズマブ−23のMTDは、4.5mg/kgであった。
【0335】
上に記載される文献および他の参照は全て、本明細書中に参照として援用される。