(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、例示的遠隔マニピュレータ100である。遠隔マニピュレータ100は、様々な実施形態において本出願を通して開示された技術と一致する。遠隔マニピュレータ100は、広義で3つの主要構成要素、すなわちコマンドアーム140、リモートアーム160、およびコマンドアーム140をリモートアーム160に接続する貫通管150を有する。リモートアーム160は、隔離された環境110内の内容物を操縦する目的で、隔離された環境110内に位置付けられるように構成される。コマンドアーム140は隔離された環境110の外部に、より詳細には概して使用者に接近可能な第2の環境120内にある。隔離された環境110および第2の環境120は壁130によって分離され、貫通管150は壁130を通過してリモートアーム160をコマンドアーム140に接続させる。壁130は窓135を画定し、隔離された環境110内の構成要素は第2の環境120から窓135を通して見ることができる。
【0016】
隔離された環境110は、種々の実施形態において、気体、デブリなどが1つの環境から貫通管150および窓135の周囲を含む他の環境に通過できないように、第2の環境120から封鎖されている。他の一部の実施形態では、隔離された環境110は第2の環境120から封鎖されていない。隔離された環境110は、例えばホットセルであることが可能である。
【0017】
様々な実施形態において、遠隔マニピュレータ100は、使用者が第2の環境120において特定の手法(「方向動作」)でコマンドアーム140を操作するときに、リモートアーム160が隔離された環境110内で実質的に対応する動き(「応答動作」)で応答するように構成することができる。コマンドアーム140は、X軸、Y軸、Z軸、およびZ軸方位の方向の1つまたは複数に向けることができる。X軸の動作は、Y軸に平行な軸を中心としたコマンドアーム140の回転によって画定される。Y軸の動作は、X軸に平行な軸を中心としたコマンドアーム140の回転によって画定される。Z軸の動作は、コマンドアーム140の長手軸l1に沿った線形動作によって画定される。コマンドアーム140の配向に依存して、コマンドアーム140のその長手軸l1に沿った伸張または収縮は、空間でZ軸と常に位置合わせされるわけではない。しかしこの適用のために、コマンドアーム140のその長手軸l1に沿った伸張または収縮は、Z方向にあると言われるべきである。Z軸方位は、コマンドアーム140の長手軸l1を中心とした回転である。リモートアーム160の応答動作も同様にX軸、Y軸、Z軸、およびZ軸方位の方向の1つまたは複数である。
【0018】
コマンドアーム140はコマンドリスト継手145およびコマンドハンドル147を有し、それらによってさらに方向動作を促進する。コマンドリスト継手145は、コマンドアーム140の遠位端とコマンドハンドル147との間に位置付けられる。それに応じてリモートアーム160は、一部の実施形態ではトングであるエンドエフェクタ167、およびリモートリスト継手165を有する。リモートリスト継手165は、リモートアーム160の遠位端とエンドエフェクタ167との間に位置付けられる。
【0019】
一部の実施形態では、コマンドハンドル147はトリガを組み込み、トリガは係合されるとリモートアーム160のエンドエフェクタ167内に把持応答動作を生成する。コマンドハンドル147は、エンドエフェクタ167の把持部を維持できるラチェット装置を有することができる。ラチェットは係合を係止でき、または係止を解除することができる。またコマンドハンドル147は、様々な幅の物体を取り扱うためのエンドエフェクタ167の把持部の大きさを調節するために、調節ネジも有することができる。複数の実施形態において、エンドエフェクタ167がコマンドハンドル147を操作する使用者の握り感覚に比例するように、エンドエフェクタ167の把持部の大きさを調節することが望ましい可能性がある。
【0020】
様々な実施形態において、コマンドリスト継手145を中心とするコマンドハンドル147の枢動は、コマンドアーム140に対してコマンドハンドル147をわずかに持ち上げる。これらの二重動作は、以下で集合的に「挙上および捻じり」動作と呼ばれる。コマンドハンドル147の挙上および捻じり動作は、リモートリスト継手165およびリモートアーム160に対してエンドエフェクタ167によって再現されることが可能である。
【0021】
様々な実施形態において、リモートアーム160は、独立して遠隔で除去可能な設備であり、この設備は交換可能であり、貫通管150と連結する。リモートアーム160は、概して貫通管150の遠位端から延在する。一部の実施形態では、リモートアーム160は、隔離された環境110と第2の環境120との間の封止を破壊することなく、貫通管150に連結し、かつ分離する。このような実施形態では、リモートアーム160は、隔離された環境110の外側に由来する貫通管150にリモートアーム160を遠隔で連結し、または分離するための、自己整合自己係止機構を含有することができる。またエンドエフェクタ167も遠隔で除去でき、他の型のエンドエフェクタと交換できる可能性がある。
【0022】
一部の実施形態では、コマンドアーム140は、隔離された環境110の封止を破壊することなく貫通管150と連結する、独立した交換でき除去できる設備であることが可能である。一部の実施形態では、コマンドアーム140は、コマンドアーム140およびリモートアーム160の両方に対してX軸、Y軸およびZ軸の動作に釣り合う重りを組み込む。
【0023】
貫通管150は、第2の環境120から隔離された環境110に方向動作を伝達できる一方で、隔離された環境110を隔離されたままに保つ封止された設備である。貫通管は、概して近位端151および遠位端152を有する。近位端151は第2の環境120に向かって位置付けられ、一部の実施形態では、第2の環境120の中に延在するように構成される。遠位端152は隔離された環境110に向かって位置付けられ、一部の実施形態では、隔離された環境110の中に延在するように構成される。種々の実施形態において、1つまたは複数の封止は、貫通管150内で貫通管150のコマンド端部に向かって配置される。一部の例示的実施形態では、各対の封止間の空間は潤滑油で充填される。貫通管が隔離された環境110を封鎖する、または別法として第2の環境120から隔離された環境110を分離する実施形態では、貫通管は封管と呼ぶことができる。
【0024】
少なくとも一実施形態では、貫通管150は壁管155を通して隔離された環境110を封鎖し、壁管155は第2の環境120から壁130の少なくとも一部を通って隔離された環境110に封止可能に延在する。種々の実施形態において、貫通管150は壁管155内に封止可能に配置される。一例として、貫通管150は、第2の環境120に向かう壁管155の端部に向かって封止された1つまたは複数のニトリルゴムのバネが加重されたリップシールなどの封止を備えた壁管155内に封止可能に配置されることが可能である。複数の封止が使用される場合、封止間の空間は潤滑油で充填することができる。このような構成により、貫通管150が壁管155内で回転できる一方で、封止で隔離された環境110の隔離は維持される。貫通管150は、特定の適用の必要性に適合するように変えることができる、種々の異なる構成を有するコマンドアームおよびリモートアームを係合するように構成することができる。
【0025】
一部の実施形態では、貫通管150は、壁130の第2の環境120側に封止する。貫通管150の隔離された端部上に配置された、貫通管150と壁管155との間に汚染バリアが存在することが可能である。このような汚染バリアは当技術分野で公知の汚染バリアと一致することができる。一部の実施形態では、貫通管150は壁管155の第2の環境120側に向かって壁管155の内径に装着して封止する。このような封止は1対のネオプレン、ニトリル、および/またはバイトンのリングであることが可能であり、例えばそれらは軸方向に圧縮され、壁管155の内径に貫通管150の組立体を封止するために膨張する。
【0026】
コマンドアーム140からの方向動作に応答して実行する動きに加えて、リモートアームはまたコマンドアーム140からの方向入力に応答して動きを実行するようにも構成される。マニピュレータ100は、モータを係合することによりリモートアーム160に方向入力を提供する、第2の環境120において手動で作動された入力を通してアクセスされた、モータで駆動された動きを有する。このようなモータで駆動された動きは「索引付け」と呼ぶことができる。概してモータはリモートアーム160の可逆的動作に影響を及ぼすように構成される。モータは貫通管150の長さに沿ってリモートアーム160と機械通信する。モータは電気モータであることが可能だが、他の型のモータも確実に企図される。コマンドアーム140からの方向入力は、モータに電気入力することができる。コマンドアーム140は、方向入力として働くあらゆる数のコマンドに対してトリガ、トグル、ボタン、スイッチなどのユーザ入力を組み込むことができる。このようなユーザ入力は、コマンドリスト継手145およびコマンドハンドル147を含む、コマンドアーム140の上に配置することができる。
【0027】
一部の実施形態では、リモートアーム160の索引付けは、X軸、Y軸およびZ軸方向に可能である。X軸の動作はY軸に平行な軸を中心としたリモートアーム160の回転によって画定される。一部の実施形態では、リモートアーム160はコマンドアーム140に対してX軸方向のいずれかに45°まで索引付けすることができる。Y軸の動作は、X軸に平行な軸を中心としてリモートアーム160の回転によって画定される。一部の実施形態では、リモートアーム160は、X軸およびY軸によって画定された平面に垂直なリモートアーム160の位置に対して、90°〜−15°まで索引付けすることができ、この場合、正の角度は壁130から離れる動きとして画定される。Z軸の動作はリモートアーム160の長手軸l2に沿った線形動作によって画定される。一部の実施形態では、モータはZ軸方向に100ポンド(45kg)持ち上げることができる。
【0028】
リモートアーム160の索引付けは、コマンドアーム140から出る方向入力をリモートアーム160に伝達する索引付け機械通信鎖を通ることから始まる。上記の概ね索引付けされた動きである方向入力は、コマンドアーム140上に配置することができ、概してこの適用のためにコマンドアーム140から入力されると言われる。さらにこの適用のために、コマンドアーム140の方向動作および方向入力に応答するリモートアーム160の応答動作に寄与する要素の組合せは、機械通信鎖と呼ばれる。様々な実施形態において、機械通信鎖は、電子要素を組み込むことができる実質的な機械システムである。一部の実施形態では、機械通信鎖は、機械要素を組み込む実質的な電子システムである。このような機械通信鎖は、概してコマンドアーム140における方向動作または方向入力に由来し、最終的にリモートアーム160の対応する応答動作をもたらす。機械通信鎖は、リモートアーム160の応答動作を引き起こすために、コマンドアーム140からの方向動作および方向入力を受信するように構成された、種々のギア、プーリ、鎖、ケーブル、テープ、ベルト、ドラム、モータ、結合部などを有することができる。
【0029】
概して方向動作または方向入力を通してリモートアーム160に利用可能な動作の各軸は、それに関連した特定の機械通信鎖を有する。第1の機械通信鎖は、コマンドアーム140の方向入力に応答して、リモートアーム160を第1の軸に沿って配向するように構成される。第1の軸は複数の実施形態においてX軸であることが可能である。第2の機械通信鎖は、コマンドアーム140の方向入力に応答して、リモートアーム160を第2の軸に沿って配向するようにさらに構成される。様々な実施形態において、第2の軸はY軸である。第3の機械通信鎖は、コマンドアーム140の方向入力に応答して、リモートアーム160を第3の軸に沿って配向するように構成され、第3の軸はZ軸であることが可能である。一部の実施形態では、コマンドアーム140はリモートアーム160と機械通信する。コマンドアーム140は、貫通管150の長さを通して、または隣接して延在する機械通信鎖を通してリモートアーム160と機械通信することが可能である。第4の機械通信鎖は、コマンドアーム140の配向に応答してリモートアーム160を第3の軸を中心に配向するように構成され、第3の軸はZ軸方位の応答動作に対応することができる。
【0030】
図2は、コマンドリスト継手220およびコマンドリスト継手220に連結されたコマンドハンドル230を有する、例示的コマンドアーム200の斜視図である。
図3は、第2の方向からの
図2の例示的コマンドアーム200の斜視図である。概してコマンドハンドル230は、
図1を参照して上に論じたように、リモートアームの応答動作をもたらすために使用者から方向動作および方向入力を受信するように構成される。またコマンドハンドル230、概して使用者によりコマンドリスト継手220に取り外し可能に連結するようにも構成される。一部の実施形態では、コマンドハンドル230は、使用者がツールを使用することなくコマンドリスト継手220に連結し、かつ取り外すようにどちらにも構成される。
【0031】
コマンドハンドル230は、概してコマンドハンドル230の一般構造を画定するハンドル枠組232を画定する。コマンドハンドル230は概して使用者が把持するように構成される。コマンドハンドル230は概してユーザ入力を有し、使用者はユーザ入力を通して方向動作および/または方向入力を提供することができる。例えばコマンドハンドル230は、使用者の指を受領するように構成された指受け部234を有する。例では、指受け部234の一方は、使用者の親指を受領するように構成され、指受け部234の他方は、人差し指および中指などの使用者の1本または複数の他の指を受領するように構成されている。指受け部は、概してハンドル枠組232上に移動可能に配置される。
【0032】
またコマンドハンドル230は、使用者によって把持されるように構成された追加の表面および構造も有することができる。本実施形態と一致する例では、コマンドハンドル230は、使用者が把持するように構成された副グリップ236を有する。副グリップ236は、マニピュレータに方向動作を提供するために両手の使用からもたらされる安定性を使用者に提供することができる。またコマンドハンドル230は実施形態においてピストルグリップ238も有する。ピストルグリップ238は、マニピュレータに方向入力を提供し、かつ/またはコマンドハンドル230で利用可能な追加機能にアクセスするために、使用者によって把持されることが可能である。
【0033】
マニピュレータのリモートトングによる把持動作は、概してコマンドハンドル230で使用者によって実行される方向動作の結果である。方向動作は、概してリモートトングに延在する機械通信鎖を通って移動するコマンドハンドル230の構成要素上の圧搾動作である。本実施形態では、方向動作は、コマンドハンドル230の指受け部234を互いに向かって移動させている。それに応じて、マニピュレータの隔離された側のリモートトングは把持動作を実行する。さらに指受け部234が使用者により互いに遠ざかって移動されると、マニピュレータの隔離された側のリモートトングは解除動作を実行する。
【0034】
指受け部234と機械通信する機械通信鎖は、種々の特定の構成を有することができるが、概して機械通信鎖は、コマンドハンドル230からコマンドリスト継手220を通ってコマンドアーム210に延在するケーブル260を有する。一部の実施形態では、ケーブル260は、追加としてマニピュレータの貫通管(
図1参照)を通って、または隣接して延在し、さらにエンドエフェクタにさえも延在することが可能である。マニピュレータを横切るケーブル206の特定の延在に関わらず、ケーブル260は機械通信鎖を通してマニピュレータのリモートアームのエンドエフェクタと機械通信する。ケーブル260は、指受け部234の移動に応答して線形移動するように構成され、ケーブル260のその線形移動は、貫通管に沿って機械通信鎖のさらに下方に伝達されることにより、エンドエフェクタの把持動作をもたらす。
【0035】
この特定の実施形態では、結合組立体280は、指受け部234の移動に応答してケーブル260の移動を引き起こす。結合組立体280は枢支点285において摺動部284に連結された、対称的に配置された結合部282を有する。摺動部284は、摺動ガイド286上に摺動可能に配置される。指受け部234が使用者によって互いに向かって移動されると、結合部282は摺動ガイド286に沿って摺動ガイド286の遠位端に向かって摺動部284の移動を生じる。摺動ガイド286は摺動部284に軸受面を提供し、摺動部284の移動を摺動ガイド286の延在する方向に制限する。
【0036】
摺動部284は、第1のケーブル250の一部を導くプーリ288に連結される。第1のケーブル250は、一端でケーブル連結組立体240に、また概ね固定されたままである他端で調節ネジ256を介してハンドル枠組232に連結される。またケーブル連結組立体240は第2のケーブル260にも結合されるので、第1のケーブル250、第2のケーブル260、およびケーブル連結組立体240が単一の線形移動機構を形成することにより、第1のケーブル250の線形移動が第2のケーブル260の線形移動と等しくなる。したがって摺動部284が摺動ガイドに沿って摺動すると、第2のケーブル260は線形移動される。
【0037】
調節ネジ256は第1のケーブル250の第2の端部の位置を調節するように構成される。調節ネジ256は、調節ネジ256が回転される際に第1のケーブル250の第2の端部の位置を調節する、螺合ネジであることが可能である。第1のケーブル250の第2の端部の位置を変えることにより、調節ネジ256は、様々な幅の物体を取り扱うためにリモートトングの把持部の大きさを調節することができる。複数の実施形態において、トングがコマンドハンドル230を作動する使用者の握り感覚に比例するように、トングの把持部の大きさを調節することも望ましい可能性がある。
【0038】
結合組立体280は、本明細書に記載された構成と大幅に異なることが可能な種々の異なる構成を有することができることが理解されよう。一部の例では、システムにプーリが組み込まれておらず、このシステムは本システムに比べて第2のケーブル26の線形移動の約半分であるはずである。一部の実施形態では、調節ネジ256は割愛されており、第1のケーブル250の第2の端部は、あらゆる手段を通してハンドル枠組232に対して固定される。また他の修正を行うことも可能である。
【0039】
図2および3と一致する例示的実施形態では、ハンドル230はコマンドリスト継手220から除去することができる。具体的には、コマンドハンドル230はコネクタ270を有し、コマンドアーム210のコマンドリスト継手220はコネクタ270に可逆的に連結するように構成された出力シャフト224を有する。種々の実施形態において、コネクタ270は、コマンドリスト継手220の出力シャフト224を受領するように構成された開口274を画定する。一部の実施形態では、コネクタ270は、コマンドリスト継手220の出力シャフト224にクランプするように構成されたクランプを有する。このような実施形態では、手動で作動可能なクランプレバー272は、コネクタ270と機械通信することができ、コネクタ270を選択的に係合および係脱するように構成されることが可能である。クランプレバー272はハンドル枠組232に連結される。
【0040】
またケーブル連結組立体240も、コマンドハンドル230をコマンドリスト継手220から取り外し、また取り付けることができる。具体的には、ケーブル連結組立体240は、コマンドハンドル230の構成要素である第1のケーブル250、およびコマンドリスト継手220の構成要素である第2のケーブル260を連結する。次にケーブル連結組立体240について
図4A〜4Eを参照して説明する。
【0041】
例示的ケーブル連結組立体240は、本明細書と一致して見える
図4A〜4Eに示されている。ケーブル連結組立体240は、概して第1の端部252を画定する第1のケーブル250を第2の端部262を画定する第2のケーブル260に連結する。ケーブル連結組立体240は、第1のケーブル250の第1の端部252に解除可能に連結された第1の連結ブロック241を有する。ケーブル連結組立体240は、第2のケーブル260を第2のケーブル260の第2の端部262に向かって解除可能に連結された第2の連結ブロック245を有する。
【0042】
またケーブル連結組立体240は、第1の連結ブロック241および第2の連結ブロック245が固定されるように、第1の連結ブロック241および第2の連結ブロック245を解除可能に係合するように構成された取付構造も有する。筐体243は取付構造の構成要素であることが可能である。一部の実施形態では、取付構造は、追加としてまたは別法として、
図4Eに見られる第1の連結ブロック241および第2の連結ブロック245によって互いに画定された締りばめ249である。例えば第2の連結ブロック245はピンソケット254を画定することができ、第1の連結ブロック241は、ピンソケット254によって摩擦係合されるように構成されたピン255を画定することができる。一部の実施形態では、第1の連結ブロック241および第2の連結ブロック245の両方がピン255およびピンソケット254の両方を画定する。
【0043】
一部の実施形態では、筐体243は割愛することができる。一部の実施形態では、筐体243は、第1の連結ブロック241および第2の連結ブロック245にわたって手動で摺動されるように構成された外側スリーブである。このような実施形態では、筐体243は唯一の取付構造であることが可能であり、他の実施形態では、例えば第1の連結ブロック241と第2の連結ブロック245との間に締りばめが存在する実施形態などでは、筐体243は他の取付構造を補強することができる。筐体243は、種々の材料および材料の組合せから構成することができる。一部の例では、筐体243は、ゴムスリーブなどの可撓性スリーブである。一部の例では、筐体243は、金属スリーブなどの剛性スリーブである。
【0044】
第1の連結ブロック241は、第1のブロック部242、および第1のケーブル250の第1の端部252を係合するように構成された第1のブロッククランプ部244を有する。ネジなどの締結具247は、第1のブロック部242を第1のブロッククランプ部244に連結するために使用することができるが、一部の実施形態では、他の締結構造が、第1のブロック部242を第1のブロッククランプ部244に連結するために使用することができる。一部の実施形態では、第1のブロック部242および第1のブロッククランプ部244は、それらが連結されると第1のケーブル250の第1の端部252を圧縮する。
【0045】
第1の連結ブロック241および第2の連結ブロック245は、実施形態において実質的に同一の構成を有する。第2の連結ブロック245は、第2のブロック部246、および第2のケーブル260を第2のケーブル260の第2の端部262に向かって係合するように構成された第2のブロッククランプ部248を有する。一部の特定の実施形態では第2のブロック部246および第2のブロッククランプ部248は、第2のケーブル260をその第2の端部262で係合するように構成される。一部の実施形態では、第2のケーブル260の第2の端部262の末端264は、第2の連結ブロック245を越えて延在することができ、一部の実施形態では、第2のケーブル260の第2の端部262の末端264は、第2の連結ブロック245によって係合される。ネジ247(
図4E)などの締結具は、第2のブロック部246を第2のブロッククランプ部248に連結するために使用することができるが、一部の実施形態では、他の締結構造を使用することができる。一部の実施形態では、第2のブロック部246および第2のブロッククランプ部248は、それらが連結されると第2のケーブル260の第2の端部262を圧縮する。
【0046】
第1の連結ブロック241および第2の連結ブロック245は、概してツールを使用することなく手動で取り外すように構成される。第1の連結ブロック241は、概してコマンドハンドル230(例えば
図2および3)の構成要素であり、第2の連結ブロック245は概してコマンドリスト継手220および/またはコマンドアーム210の構成要素である。
【0047】
図5は、マニピュレータハンドルから取り外されたリスト継手320を有する、例示的コマンドアーム310を示す。リスト継手320は、概してコマンドアーム310の構成要素であり、コマンドアーム310は図面では非常に簡略化されている。リスト継手320は、コマンドハンドル(例えば
図2参照)のコネクタ370に可逆的に連結するように構成された出力シャフト322を有する。コマンドアーム310は、第2の端部362を画定する第2のケーブル360を有する。第2の連結ブロック345は、第2のケーブル360に第2のケーブル360の第2の端部362に向かって解除可能に連結される。
【0048】
コマンドアーム310は、概してエンドエフェクタ(
図1参照)を有するリモートアームに連結された貫通管に連結されるように構成され、この場合、コマンドアーム310およびリモートアームは機械通信する。第2のケーブル360は、概して貫通管に隣接して、例えば貫通管を通って延在する機械通信鎖内の構成要素である。第2のケーブル360は、概してリモートアームのエンドエフェクタと機械通信する。
【0049】
第2のケーブル360はリスト継手320から延在する。第2のケーブルは、すでに本明細書に説明されたケーブルと同様であることが可能である。第2のケーブル360は出力シャフト322を通って延在する。様々な実施形態において、軸受が出力シャフト322と第2のケーブル360との間で出力シャフト内に配置される。出力シャフト322は、概してコマンドハンドルの「挙上および捻じり」動作をリモートアームのエンドエフェクタに伝達するように構成される。本実施形態では、出力シャフト322は出力ギア324を有し、出力ギア324は挙上および捻じり方向動作(
図1を参照して上に説明されている)をマニピュレータのリモート側に延在する機械通信鎖に伝達する。
【0050】
第2の連結ブロック345は、すでに本明細書に説明された連結ブロックと同様であることが可能である。本実施形態では、第2の連結ブロック345は、第2の連結ブロック345を第1の連結ブロック(ここでは示されていない)に固定するために、第1の連結ブロックを解除可能に係合するように構成された取付構造355を画定する。取付構造355は本例ではピンであり、第1の連結ブロックとともに締りばめを形成するように構成することができる。第2の連結ブロック345は第2のブロック部346および第2のブロッククランプ部348を有し、第2のブロック部346および第2のブロッククランプ部348は、第2のケーブル360を第2のケーブル360の第2の端部362に向かって係合するように構成される。
【0051】
図6は、
図5のリスト継手320に連結されるように構成されたコマンドハンドル330の斜視図である。コマンドハンドル330は、概して使用者から方向動作および方向入力を受信するように構成される。コマンドハンドル330は、概してハンドル枠組332、ならびに第1の端部352および第2の端部354を画定する第1のケーブル350を画定する。ハンドル330は、第1のケーブル350の第1の端部352に連結された第1の連結ブロック341を有する。第1のケーブル350の第2の端部354は、ハンドル枠組332に連結される。ハンドル330は、リスト継手(
図5参照)の出力シャフトに連結するように構成されたコネクタを有する。
【0052】
図4A〜4Dに関連した説明において上に説明されたように、第1の連結ブロック341および第2の連結ブロック345(
図5)は、第1の連結ブロック341および第2の連結ブロック345が固定されるように、取付構造によって解除可能に係合される。取付構造は、第1の連結ブロックおよび第2の連結ブロックによって互いに画定された締りばめであることが可能である。例えば取付構造は、第1の連結ブロック341によって画定されたピンソケット、および第2の連結ブロック345によって画定されたピンであることが可能であり、ピンソケットはピンを摩擦係合するように構成される。
図4Aに示された実施形態を含む一部の実施形態では、取付構造は、少なくとも一部が第1の連結ブロックおよび第2の連結ブロックを受領するように構成された筐体である。
【0053】
本実施形態では、コマンドハンドル330のコネクタ370は開口374を画定し、開口374は、リスト継手320(
図5)の出力シャフト322を受領するように構成される。開口374は、出力シャフト322を摩擦係合するように構成することができる。開口374および出力シャフト322は嵌合特徴を画定することができる。本実施形態では、開口374は円筒開口であるが、他の形状が可能である。またコネクタ370は、リスト継手320の第2のケーブル360を収容するように構成されたスロット376も画定する。スロット376は、ハンドル枠組332の外部表面から開口374に延在する。スロット376は、出力シャフト322を開口374の中に挿入するとき、第2のケーブル360を開口374に通す必要なしに開口374を通って延在するように第2のケーブル360を位置付けることができる。
【0054】
図2および3に関連して上に説明されたように、コネクタ370は開口374と通信するクランプを有することができる。クランプは、ハンドル枠組332に連結された手動で作動可能なクランプレバー372と機械通信することができる。クランプレバー372は、コネクタ370を選択可能に係合および係脱するように構成される。クランプレバー372は、ツールを使用することなく使用者によりコマンドハンドル330およびリスト継手320を接続および離断することができる。
【0055】
図7は
図2および3と概ね一致する例示的コマンドアームを示し、カバー組立体290が、第1のケーブル250、ケーブル連結組立体240、および
図2に示された第2のケーブル260である線形移動機構の上に配置されている。カバー組立体290は、概して線形移動機構の構成要素を干渉しないように構成することができる。またカバー組立体290は、使用者により追加の握り表面を提供するように構成することも可能である。カバー組立体290は、ハンドル枠組332に連結することができる。
【0056】
図8は、本明細書に開示された技術に一致する別の例示的連結組立体440の分解図である。第1のケーブル450が第2のケーブル460に連結された連結組立体440。第1の連結ブロック441は、第1のケーブル450によって画定された第1の端部452に解除可能に連結される。第2の連結ブロック445は、第2のケーブル460に第2のケーブル460の第2の端部462に向かって解除可能に連結される。取付構造443は、第1の連結ブロック441および第2の連結ブロック445が固定されるように、第1の連結ブロック441および第2の連結ブロック445を解除可能に係合するように構成される。
【0057】
第1の連結ブロック441は、上記の実施形態と同様に、第1のブロック部442、および第1のケーブル450の第1の端部452を係合するように構成された第1のブロッククランプ部444を有する。第1のブロック部442を第1のブロッククランプ部444に連結するために種々の締結構造を使用することができる。
【0058】
第2の連結ブロック445は、第2のブロック部446、および第2のケーブル460をその第2の端部462に向かって係合するように構成された第2のブロッククランプ部448を有する。一部の実施形態では、第2のブロック部446および第2のブロッククランプ部448は、それらが連結されると第2のケーブル460の第2の端部462を圧縮する。
【0059】
この例では、第1の連結ブロック441および第2の連結ブロック445は実質的に同一ではない。具体的には、第1の連結ブロック441は、第2の連結ブロック445を受領するように構成された筐体を画定する。第2の連結ブロック445は、第1の連結ブロック441の中に挿入することができる。
【0060】
第1の連結ブロック441および第2の連結ブロック445は、それぞれが取付構造443を受領するように構成されたチャネル449を互いに画定する。取付構造443は、第1の連結ブロック441を第2の連結ブロック445に対して固定するために、チャネル449を通って手動で摺動するように構成される。本実施形態では、取付構造443は、係止ピン453を受領するように構成された係止開口455を画定する。係止ピン453は、取付構造443が第1の連結ブロック441および第2の連結ブロック445に対して移動するのを防ぐことができる。
【0061】
現在説明されている例示的連結組立体440は、すでに本明細書に説明されたマニピュレータに連動して使用することができる。第1のケーブル450はハンドルに連結された第2の端部を有することができ、第2のケーブル460はリスト継手から延在することができる。他の実施形態では、第1のケーブル450はリスト継手から延在することができ、第2のケーブル460の第2の端部はハンドルに連結することができる。
【0062】
また本明細書および添付の特許請求の範囲に使用される場合、語句「構成される」はシステム、装置、あるいは特定の課題を行う、もしくは特定の構成を適合するように構築され、または構成された他の構造を説明することにも留意されたい。語句「構成された」は、例えば「配置された」、「配置されて構成された」、「構築されて配置された」、「構築された」、「製造されて配置された」などの他の同様の語句と交換可能に使用することができる。
【0063】
本明細書におけるすべての刊行物および特許出願は、本技術に関係する技術分野の通常の技能の基準を示す。すべての刊行物および特許出願は、個々の刊行物または特許出願が参照により特定され個々に示されたのと同じ程度に、参照によって本明細書に組み込まれている。
【0064】
本出願は、本主題の適応形態または変形形態を網羅することが意図される。上記は例示を意図し、制限を意図するものではないことを理解されたい。