【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の位置推定システムの構築方法は、
少なくとも自己の識別情報を含むアドレス情報を無線で発信可能な発信部を各々有する複数の発信機と、
前記複数の発信機から発信されるアドレス情報を含む無線信号を受信する受信回路と、慣性センサと、無線通信を行う無線通信回路とを備えた携帯端末と、
前記携帯端末と無線通信を行う無線通信回路を備えたデータ処理装置と、
を用いた位置推定システムの構築方法であって、
前記複数の発信機の発信部を非アクティブな状態にして前記携帯端末と共に保有して移動して、建物
内部の任意の箇所を起点として選択し、前記複数の発信機のうちいずれか一つの発信機の発信部をアクティブ状態にして前記起点に設置する第1ステップと、
前記第1ステップにより設置された発信機から発信されたアドレス情報を受信した携帯端末が送信した情報を受信したデータ処理装置が、前記第1ステップにより設置された発信機のアドレス情報を最初に受信した時点での前記携帯端末の位置を起点として記憶する第2ステップと、
前記複数の発信機のうち、既に設置された発信機以外の、発信部が非アクティブな状態の複数の発信機と前記携帯端末を保有して、前記建物内を移動する第3ステップと、
移動中の前記携帯端末から送信される前記慣性センサの検出情報を前記データ処理装置が受信して、前記起点を基準とする前記携帯端末の相対位置を演算により算出する第4ステップと、
前記発信部が非アクティブな状態の複数の発信機のうちいずれか一つの発信機の発信部をアクティブ状態にして前記建物
内部の任意の箇所に設置する第5ステップと、
前記第5ステップにより設置された発信機から発信されたアドレス情報を最初に受信した時点での前記携帯端末の相対位置を、前記第5ステップにより設置された発信機の設定位置として記憶する第6ステップと、
を有していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、発信機が設置されていない建物内の複数箇所に発信機を設置すると、携帯端末の位置によって発信機の設定位置を記憶することができるため、建物内へ作業者が進入する場合に、携帯端末を保有する作業者の位置を把握することが可能な位置推定システムを構築することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の位置推定システムの構築方法において、
前記第3ステップにおいて、前記携帯端末は、既に設置されている発信機から発信される無線信号を受信して受信電波強度を検出し、その受信電波強度
の情報を
受信電波強度情報として当該発信機のアドレス情報と共に送信し、
前記第4ステップにおいて、前記データ処理装置は、受信したアドレス情報に対応する設置済みの発信機の設定位置情報と前記受信電波強度情報および前記慣性センサの検出情報に基づいて、前記起点を基準とする前記携帯端末の相対位置を算出することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、慣性センサの検出情報のみに基づいて携帯端末の相対位置を算出する場合に比べて、より正確に携帯端末を保有する作業者の位置を把握することが可能な位置推定システムを構築することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の位置推定システムの構築方法において、
前記起点と前記携帯端末の相対位置と前記複数の発信機の設定位置とを表わしたマップを作成し、該マップを表示装置に表示する第7ステップを有していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、携帯端末の位置をマップ上に視覚的に表示することができるため、携帯端末を保有する作業者の位置を迅速かつ正確に把握し外部から適切な指示を与えて作業や任務遂行の支援をすることが可能な位置推定システムを構築することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の位置推定システムの構築方法において、
前記第1ステップにおいて、前記
建物の進入口を前記起点として選択して、前記いずれか一つの発信機
の発信部をアクティブ状態にして設置することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、
建物の進入口に設定された発信機の位置を起点として他の発信機の設定位置を記憶することができる。
【0012】
請求項5に記載の位置推定システムは、
少なくとも自己の識別情報を含むアドレス情報を無線で発信可能な発信部を各々有する複数の発信機と、
前記発信機から発信されるアドレス情報を含む無線信号を受信する受信回路と、慣性センサと、無線通信を行う無線通信回路とを備えた携帯端末と、
前記携帯端末と無線通信を行う無線通信回路を備えたデータ処理装置と、を含む位置推定システムであって、
前記携帯端末は、
前記受信回路により受信した前記発信機の無線信号に含まれるアドレス情報を抽出する機能と、
前記慣性センサの検出情報と自己の識別情報と前記発信機の無線信号から抽出したアドレス情報とを送信する機能と、を有し、
前記データ処理装置は、
前記複数の発信機のうち建物
内部の任意の箇所に発信部をアクティブ状態にして
先行作業者により設置された第1の発信機から
前記先行作業者が保有する前記携帯端末を経由して最初にアドレス情報を受信した時点での前記携帯端末の位置を、起点として記憶すると共に当該第1の発信機の位置として記憶する機能と、
前記携帯端末から送信されてくる前記慣性センサの検出情報に基づいて、前記起点を基準とする当該携帯端末の相対位置を演算により算出する機能と、
前記複数の発信機のうち前記建物内部の任意の箇所に発信部をアクティブ状態にして順次設置された第2の発信機から前記携帯端末を経由してアドレス情報を順次受信した時点で、前記起点を基準とする前記携帯端末の相対位置を、当該第2の発信機の設定位置として順次記憶する機能と、有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明の位置推定システムによれば、建物内部のような制限された空間の複数箇所に設置された発信機からの情報を、携帯端末を経由してデータ処理装置が受信することで、携帯端末の起点を基準とする相対位置を算出して発信機の位置を設定できるため、制限された空間内に進入した携帯端末を保有する作業者の位置を把握することができ、それによって外部から適切な指示を与えて作業や任務遂行の支援をすることができる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の位置推定システムにおいて、
前記携帯端末は、
前記第1の発信機又は/及び前記第2の発信機から発信された無線信号の受信電波強度を検出する機能と、
検出した前記第1の発信機又は/及び前記第2の発信機の受信電波強度
の情報を
受信電波強度情報として、前記慣性センサの検出情報および自己の識別情報と抽出した前記第1の発信機又は/及び前記第2の発信機のアドレス情報と共に送信する機能と、をさらに有し、
前記データ処理装置は、
前記携帯端末から送信されてくる前記アドレス情報と受信電波強度情報と慣性センサの検出情報に基づいて、前記起点を基準とする当該携帯端末の相対位置を演算により算出する機能を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、携帯端末が発信機から発信された無線信号の受信電波強度を検出し送信する機能を有し、データ処理装置が発信機のアドレス情報と受信電波強度情報と慣性センサの検出情報に基づいて携帯端末の相対位置を算出するため、
建物内部のような制限された空間へ作業者が進入する場合に、慣性センサの検出情報のみに基づいて携帯端末の相対位置を算出する場合に比べて、より正確に携帯端末の位置を把握することができる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載の位置推定システムにおいて、
前記データ処理装置は、前記起点と前記携帯端末の相対位置と前記第1の発信機又は/及び前記第2の発信機の設定位置とを表わしたマップを作成し、該マップを表示装置に表示する機能を有していることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、携帯端末の位置をマップ上に視覚的に表示することができるため、携帯端末を保有する作業者の位置を迅速かつ正確に把握し外部から適切な指示を与えて作業や任務遂行の支援をすることができる。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項5〜7のいずれかに記載の位置推定システムにおいて、前記第1の発信機は前記
建物の進入口に
発信部をアクティブ状態にして設置されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、
建物内部のような制限された空間の進入口に設定された発信機の位置を起点として携帯端末の相対位置を算出することができる。