特許第6970175号(P6970175)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6970175送達装置のための締付装置および締付装置を備える送達装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6970175
(24)【登録日】2021年11月1日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】送達装置のための締付装置および締付装置を備える送達装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/28 20060101AFI20211111BHJP
【FI】
   A61M39/28
【請求項の数】8
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-502655(P2019-502655)
(86)(22)【出願日】2017年7月20日
(65)【公表番号】特表2019-520945(P2019-520945A)
(43)【公表日】2019年7月25日
(86)【国際出願番号】EP2017068321
(87)【国際公開番号】WO2018015477
(87)【国際公開日】20180125
【審査請求日】2020年7月8日
(31)【優先権主張番号】102016113386.8
(32)【優先日】2016年7月20日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】517213669
【氏名又は名称】コンケーブ ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】QONQAVE GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】フライヘル ファルンビューラー フォン ウント ツー ヘンミンゲン レートシュラーク、ラーズ
(72)【発明者】
【氏名】クルッツェンビッヒラー、アロイス
(72)【発明者】
【氏名】リッチュカ、ライモント
(72)【発明者】
【氏名】バウマン、ヨッヒェン
【審査官】 中村 一雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭63−280972(JP,A)
【文献】 米国特許第02015123(US,A)
【文献】 特開2002−276831(JP,A)
【文献】 特開2013−060813(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送達装置のための締付装置であって、前記送達装置の少なくとも1つの可撓性管送達要素(16、18)を挟み込むための少なくとも1つの挟み込みユニット(14)を備えており、媒体を送達するために、少なくとも前記可撓性管送達要素(16、18)が前記挟み込みユニット(14)内に配置された状態で、前記送達装置の駆動ユニット(20)の駆動要素(26)が、前記可撓性管送達要素(16、18)の送達方向(22、24)と平行な方向に延在する駆動軸(58)を中心に回転して、前記可撓性管送達要素(16、18)を繰り返し弾性的に変形させることができる、締付装置において、
前記挟み込みユニット(14)は、前記可撓性管送達要素(16、18)の送達方向(22、24)に対して横断する方向に延びる断面において、前記可撓性管送達要素(16、18)が円形状から弧形状に移行するように、前記可撓性管送達要素(16、18)を締め付けるように構成されており、
前記挟み込みユニット(14)は、その連結平面(68)において、互いに固着可能な少なくとも1つの締付要素(28、30)と少なくとも1つのさらなる締付要素(42、44)とを含み、前記締付要素(28、30)と前記さらなる締付要素(42、44)との間に前記可撓性管送達要素(16、18)を挟み込むように構成されており、
記締付要素(28、30)は、前記可撓性管送達要素(16、18)に対して当接面を形成する凸状当接要素(32)と、前記連結平面(68)に対して傾斜した少なくとも1つの締付面(48、50)と、を有しており、
前記可撓性管送達要素(16、18)は、繰り返し弾性的に変形することでその内部にある媒体を移動させるように構成されており、
前記締付要素(28、30)は少なくとも1つの接着要素(70、72)をさらに含み、前記少なくとも1つの接着要素(70、72)は前記締付要素(28、30)の締付面(48、50)に配置されることを特徴とする、締付装置。
【請求項2】
記凸状当接要素(32)は、その少なくとも一部の領域内に凹状陥没部(34)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の締付装置。
【請求項3】
前記可撓性管送達要素(16、18)の送達方向(22、24)に対して横断する方向に延びる断面において、前記凸状当接要素(32)の凹状陥没部(34)は、前記凸状当接要素(32)の3つの円弧状部(36、38、40)によって形成され、前記3つの円弧状部(36、38、40)は前記凸状当接要素(32)の一部の領域内に配置され、互いに直接繋がることを特徴とする、請求項2に記載の締付装置。
【請求項4】
記少なくとも1つのさらなる締付要素(42、44)は、少なくとも1つの凹状陥没部(46)を含み、前記凸状当接要素(32)は、前記締付要素(28、30)および前記さらなる締付要素(42、44)が互いに連結された状態で、前記少なくとも1つの凹状陥没部(46)少なくとも部分的に係合することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の締付装置。
【請求項5】
記さらなる締付要素(42、44)は、少なくとも1つの傾斜した締付面(52、54)を含み、前記締付要素(28、30)の傾斜した締付面(48、50)と、前記さらなる締付要素(42、44)の傾斜した締付面(52、54)とは互いに対応するように構成されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の締付装置。
【請求項6】
前記さらなる締付要素(42、44)の少なくとも前記傾斜した締付面(52、54)は、少なくとも1つの凹状陥没部(46)を形成し、前記可撓性管送達要素(16、18)は少なくとも1つが締め付けられた状態で前記少なくとも1つの凹状陥没部(46)の中に少なくとも一部を突起することを特徴とする、請求項5に記載の締付装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の少なくとも1つの締付装置を備える送達装置であって、少なくとも1つの可撓性管送達要素(16、18)を備え、かつ、前記可撓性管送達要素(16、18)を繰り返し弾性的に変形させるために、前記可撓性管送達要素(16、18)の送達方向(22、24)と平行な方向に延在する駆動軸(58)を中心に回転可能な駆動要素(26)を有する少なくとも1つの駆動ユニット(20)を備える、送達装置。
【請求項8】
少なくとも前記駆動ユニット(20)の駆動要素(26)は、前記可撓性管送達要素(16、18)を繰り返し弾性的に変形させるために、前記さらなる締付要素(42、44)の少なくとも1つの凹状陥没部(46)に少なくとも部分的に係合することを特徴とする、請求項7に記載の送達装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は請求項1の前提部分に記載の締付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
(特許文献1)から、送達装置のための締付装置はすでに公知である。この公知の送達装置は、送達装置の可撓性管送達要素を挟み込むための少なくとも1つの挟み込みユニットを含み、媒体を送達するために、少なくとも可撓性管送達要素が挟み込みユニット内に配置された状態で、送達装置の駆動ユニットを用いて駆動力を可撓性管送達要素に与えることができる。
【0003】
さらに、(特許文献2)、(特許文献3)、(特許文献4)および(特許文献5)から、少なくとも送達媒体を搬送するための送達装置がすでに公知であり、そのような送達装置は、厳密なやり方で具現化され、かつ、搬送空間の範囲の少なくとも一部を定める少なくとも1つの搬送空間要素を含み、また、膜要素として構成され、搬送空間要素と一緒に搬送空間の範囲を定める少なくとも1つの弾性的に変形可能な搬送要素を含む。搬送要素は、可撓性管搬送要素とは異なるように構成され、搬送空間要素に固着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1834658号明細書
【特許文献2】欧州特許第1317626号明細書
【特許文献3】独国特許出願公開第102014118924号明細書
【特許文献4】独国特許出願公開第102014118925号明細書
【特許文献5】独国特許出願公開第102014118926号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、具体的には可撓性管送達要素の緩やかな締付に関して改良された特徴を有する包括的な装置、ならびに可撓性管送達要素の締付による媒体の効果的な送達を提供することである。本発明により、この目的は請求項1の特徴によって達成される一方で、本発明の有利な構成およびさらなる展開を従属請求項から得ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、送達装置の少なくとも1つの可撓性管送達要素を挟み込むための少なくとも1つの挟み込みユニットを備える送達装置のための締付装置に基づき、媒体を送達するために、少なくとも前記可撓性管送達要素が挟み込みユニット内に配置された状態で、送達装置の駆動ユニットを用いて駆動力を可撓性管送達要素に付与することができる。
【0007】
挟み込みユニットは、可撓性管送達要素の送達方向に対して横断する方向に延びる断面において、可撓性管送達要素が全体として湾曲するような方法で可撓性管送達要素を締め付けるように構成される。挟み込みユニットは少なくとも1つの締付要素を含み、締付要素は具体的には駆動ユニットの駆動要素とは異なり、かつ、可撓性管送達要素に対して当接面を提供する凸状当接要素を含む。挟み込みユニットは少なくとも締付要素を含み、締付要素は少なくとも1つの傾斜した締付面を有するとともに、締付要素の締付面に配置された少なくとも1つの接着要素を含む。「構成される」とは、具体的には特別に設計され、かつ/または特別に具備することを意味する。要素および/またはユニットがある特定の機能のために構成されるとは、具体的には要素および/またはユニットがある特定の機能を少なくとも1つの適用状態および/または作動状態で遂行し、かつ/または実施すると理解される。
【0008】
「可撓性管送達要素が湾曲するような方法で挟み込まれる」とは、具体的には挟み込みユニット内の可撓性管送達要素の全体としての配置を意味する。可撓性管送達要素は、好ましくは互いに離れる方向に2つの周囲領域を備え、挟み込みユニットの締付要素とさらなる締付要素との間に固着され、また少なくとも1つの部分領域内で、具体的には挟み込みユニットに少なくとも実質的に締付面の接触がない、少なくとも1つの部分領域内で湾曲する。好ましくは可撓性管送達要素が挟み込みユニット内に全体が配置された状態で、可撓性管送達要素の少なくとも1つの部分領域は、挟み込みユニットに少なくとも実質的に締付面の接触がなく、湾曲した形で、具体的には挟み込みユニットの少なくとも1つまたは複数の凸状および/もしくは凹状要素の影響下で配置される。可撓性管送達要素の送達方向に対して横断する方向に延びる断面において、可撓性管送達要素は、その全延長部にわたって、または部分領域内のみで湾曲するような方法で挟み込みユニット内に、具体的には挟み込みユニットに少なくとも実質的に締付面の接触がない、少なくとも1つの部分領域内に、具体的には可撓性管送達要素の送達のない状態で配置されてもよい。好ましくは挟み込みユニットが挟み込む際、可撓性管送達要素の送達方向に対して横断する方向に延びる断面において、可撓性管送達要素は円形形状から始まり、湾曲形状、具体的には弧状形状に移り、その形状で可撓性管送達要素の内壁領域が互いに当接する。好ましくは可撓性管送達要素の内壁の総延長の少なくとも30%超、好ましくは少なくとも50%超、特に好ましくは少なくとも70%超は、可撓性管送達要素が挟み込みユニットによって締め付けられた状態で、可撓性管送達要素の送達のない状態で互いに当接する。好ましくは可撓性管送達要素の内壁の総延長の少なくとも5%超、好ましくは少なくとも10%超、特に好ましくは少なくとも20%超は、可撓性管送達要素が挟み込みユニットによって挟み込まれた状態で、可撓性管送達要素の送達のない状態で対向する内壁と接触しない。「送達のない状態(foerderfreien Zustand)」とは、具体的には可撓性管送達要素が、可撓性管送達要素を通して媒体を送達するための駆動力の作用から切り離されると理解される状態である。媒体を送達するために、対向する内壁領域と接触しない内壁領域は、弾性的に変形可能に構成される。
【0009】
可撓性管送達要素は、具体的には挟み込みユニットから分離した状態で環形状断面を有することが好ましい。しかし可撓性管送達要素は、当業者により適切であるとみなされる異なる断面、例えば横突起部を備えた環形状断面、または多角形の断面などを有することも考えられる。挟み込みユニットは、可撓性管送達要素の送達方向に対して横断する方向に延びる断面において、可撓性管送達要素を全体として少なくとも実質的に弧状形状の形で締め付けるように構成されることが好ましく、具体的には可撓性管送達要素の、対向する内壁は互いに当接する。特に好ましくは、可撓性管送達要素は挟み込みユニットによって締め付けられた状態で、可撓性管送達要素の少なくとも中間領域に弧状形状を有し、可撓性管送達要素の周囲領域は中間領域に隣接し、中間領域内で具体的には可撓性管送達要素の内壁の全延長の少なくとも50%超は互いに当接し、周囲領域は中間領域から始まり、中間領域から離れて接線方向に延在する。しかし周囲領域は、中間領域から始まり、中間領域の半径に対応して中間領域から離れて延在することも考えられる。可撓性管送達要素は、好ましくは挟み込みユニットによって締め付けられた状態で、その各周囲領域において、可撓性管送達要素の湾曲がその最大であるそれぞれの屈曲点に1つの頂点を有する。好ましくは、可撓性管送達要素は、挟み込みユニットによって締め付けられた状態で、それぞれの屈曲点に5つの頂点を有する。具体的には可撓性管送達要素は、挟み込みユニットによって締め付けられた状態で、2つの周囲領域のそれぞれにおいてそれぞれの屈曲点に1つの頂点、および中間領域において、具体的には可撓性管送達要素の送達のない状態で、それぞれの屈曲点に3つの頂点を有する。
【0010】
可撓性管送達要素の送達方向は、好ましくは可撓性管送達要素の長手方向軸に対して少なくとも実質的に平行に、具体的には同軸に延在する。好ましくは、可撓性管送達要素は長手方向軸を中心に回転対称に構成される。しかし可撓性管送達要素は、長手方向軸に対して当業者により適切であるとみなされる異なる対称性を有することも考えられる。「少なくとも実質的に平行」は、本明細書では具体的には基準方向、具体的には平面に対する方向の向きを意味し、方向は基準方向から具体的には8°未満だけ、好都合には5°未満だけ、特に好都合には2°未満だけ屈折する。可撓性管送達要素が挟み込みユニットに挟み込まれたときの可撓性管送達要素の状態において、好ましくは可撓性管送達要素の内壁の当接しない内壁領域によって範囲を定められる可撓性管送達要素の内断面は、媒体を送達するために送達空間を画定する。媒体、具体的には流体を送達するために、可撓性管送達要素は、駆動力の影響下で、具体的には挟み込みユニット内に挟み込まれた状態で、変形する、具体的には弾性的に変形するように構成されることが好ましい。可撓性管送達要素は、好ましくは可撓性管送達要素の変形、具体的には反復可能な弾性的変形によって、媒体が送達空間から出て、かつ/または送達空間を通って送達できるように構成される。好ましくは、可撓性管送達要素は膨張した弾性可撓性管として具現化される。
【0011】
本発明による一形態により、可撓性管送達要素の緩やかな締付が可能になる。送達中に生じて、繰り返される押しつぶし(Foerderung)に起因する、可撓性管送達要素の周囲領域における負荷は、媒体を送達するための本発明による締付装置により、可撓性管送達要素が中間領域のみで繰り返し弾性的に変形するように、低レベルに保たれる。さらに、可撓性管送達要素を締め付けることによる媒体の効果的な送達が可能である。
【0012】
好ましくは、凸状当接要素は、可撓性管送達要素が凸状当接要素に当接した状態で、具体的には挟み込みユニット内に挟み込まれた状態で、可撓性管送達要素を全体として湾曲させるように構成される。可撓性管送達要素は、好ましくは凸状当接要素に当接し、可撓性管送達要素の外面は、具体的には可撓性管送達要素が挟み込みユニットによって締め付けられた状態で、可撓性管送達要素の送達空間から離れる。凸状当接要素は一体的に締付要素に成形される。「一体的に構成」とは、具体的には少なくとも物質と物質の付着により、例えば溶接法、接着法、押出成形法および/または当業者により適切であるとみなされる別法の処理によって連結され、ならびに/あるいは例えば1つの鋳造からの製造により、および/または1つの構成要素もしくは複数の構成要素の射出成形法の製造により、また有利なことに単一素材から、一体に形成されることを意味する。本発明による一形態では、構造的に単純な様式で可撓性管送達要素を緩やかに締め付けることができる。有利なことに、可撓性管送達要素を湾曲して締め付けることは、好ましくは送達中に発生し繰り返される押しつぶしに起因する、可撓性管送達要素の周囲領域における負荷を好都合に低レベルに保つことを可能にする。
【0013】
挟み込みユニットは少なくとも締付要素を含み、締付要素は具体的には駆動ユニットの駆動要素と異なるように構成され、また締付要素は凸状当接要素を含み、凸状当接要素は可撓性管送達要素のために当接面を形成し、凸状当接要素は少なくとも1つの部分領域内に凹状陥没部を含むことがさらに提案される。好ましくは、凸状当接要素の凹状陥没部は凸状当接要素の領域に配置され、領域内で媒体を送達するために、駆動ユニットの駆動要素は可撓性管送達要素に作用する。可撓性管送達要素は、具体的には可撓性管送達要素の少なくとも1つの部分領域内で、駆動力の付与により、具体的には可撓性管送達要素により媒体を送達するために、凹状陥没部に向かって動くことができる。好ましくは、駆動力の付与時の可撓性管送達要素の状態において、可撓性管送達要素の少なくとも対向する2つの部分領域は、具体的には可撓性管送達要素内に存在する媒体を移動させるために、凹状陥没部の少なくとも一部に配置される。好ましくは、可撓性管送達要素は変形可能であり、具体的には媒体を送達するために、可撓性管送達要素が凸状当接要素の凹状陥没部に向かって動くことができ、また具体的には凹状陥没部の中に少なくとも一部が動くことができるような方法で、繰り返し弾性的に変形可能である。したがって媒体の動的送達または媒体の移動送達が可能である。本発明による一形態により、媒体の効率的な送達は、可撓性管送達要素の締付により可能である。さらに、可撓性管送達要素の緩やかな締付を構造的に単純な方式で可能にする。有利なことに、可撓性管送達要素を湾曲して締め付けることは、好ましくは送達中に発生し繰り返される押しつぶしによってもたらされる、可撓性管送達要素の周囲領域における負荷を好都合に低レベルに保つことができる。
【0014】
また可撓性管送達要素の送達方向に対して横断する方向に延びる断面において、凸状当接要素の凹状陥没部は凸状当接要素の3つの円弧部によって範囲を定められ、3つの円弧部は凸状当接要素の部分領域内に配置され、互いに直接繋がることも提案される。好ましくは凸状当接要素の部分領域は、駆動ユニットの駆動要素の作用領域と実質的に位置合わせするように配置され、駆動ユニット内で可撓性管送達要素を介して媒体を送達するために、駆動要素は、具体的には可撓性管送達要がポンプ装置に配置されるときの締付装置の状態で、可撓性管送達要素に作用する。凸状当接要素は、有利なことに断面で見ると、少なくとも部分領域内で波形状の構成を特徴とし、具体的には波底、具体的には凹状陥没部が2つの波頭の間に形成される。2つの円弧部は具体的に波頭を形成し、1つの円弧部は波底を形成する。特に好ましくは、断面は送達方向に対して少なくとも実質的に直交する面に延在する。好ましくは、凸状当接要素の剛壁の円弧部は、送達方向に対して少なくとも実質的に直交する面に延在する。可撓性管送達要素を締め付けることにより、本発明による構成は、有利なことに媒体の効率のよい送達を可能にする。さらに可撓性管送達要素の緩やかな締付を構造的に単純な様式で可能にする。有利なことに可撓性管送達要素の湾曲した締付は、好ましくは送達中に発生し繰り返される押しつぶしによってもたらされる、可撓性管送達要素の周囲領域における負荷を低レベルに保つことができる。
【0015】
この他に、挟み込みユニットは少なくとも締付要素および少なくとも1つのさらなる締付要素を含み、さらなる締付要素は締付要素と一緒に作用し、少なくとも凹状陥没部の範囲を定め、凹状陥没部内で締付要素の少なくとも凸状当接要素は、締付要素およびさらなる締付要素が互いに連結された状態で少なくとも部分的に係合することが提案される。可撓性管送達要素を締め付けるために、締付要素およびさらなる締付要素は、具体的には挟み込みユニットの連結平面において互いに固着できることが好ましい。締付要素およびさらなる締付要素を互いに固着させるために、締付装置は、好ましくは少なくとも1つの固着ユニットを含む。固着ユニットは、当業者により適切であるとみなされるあらゆる構成、例えばネジ固着ユニット、締付固着ユニット、または差込固着ユニットなどを有してもよい。好ましくは、可撓性管送達要素は、挟み込まれた状態で、さらなる締付要素の凹状陥没部内に凸状当接要素を用いて少なくとも一部を配置することができる。さらなる締付要素の凹状陥没部は、好ましくは少なくとも1つの貫通部を含み、貫通部を通して駆動ユニットの駆動要素は、挟み込みユニット内に配置された可撓性管送達要素に作用してもよい。好ましくは、凸状当接要素は、締付要素およびさらなる締付要素が互いに連結される連結平面に、また連結平面を超えて延在し、具体的にはさらなる締付要素の凹状陥没部の中に延在する。締付要素およびさらなる締付要素は、好ましくは締付顎部として具現化される。しかし締付要素およびさらなる締付要素は、当業者により適切であるとみなされる異なる構成を有することも考えられる。本発明による形態は、可撓性管送達要素の緩やかな締付を構造的に単純な様式で可能にする。有利なことに、可撓性管送達要素を湾曲して締め付けることは、好ましくは送達中に発生し繰り返される押しつぶしによってもたらされる、可撓性管送達要素の周囲領域における負荷を低レベルに保つことができる。
【0016】
締付要素は、好ましくは少なくとも1つのさらになる傾斜した締付面、具体的には連結平面に対して傾斜したさらなる締付面を含む。締付面は、好ましくは凸状当接要素と一体に構成される。さらなる締付面は、好ましくは凸状当接要素と一体に構成される。締付面およびさらなる締付面は、好ましくは具体的には180°未満であり、具体的には45°を超え、好ましくは60°を超え、特に好ましくは90°を超える角度を含む。好ましくは、締付面およびさらなる締付面は180°〜100°の角度を含む。具体的には、締付要素の締付面およびさらなる締付面は凸状当接要素の凹状陥没部の範囲を定める。有利なことに締付要素は少なくとも1つの接着要素を含み、接着要素は締付面に配置される。接着要素は、突起として、脈理面として、粗面として、フックとして、大きい摩擦係数をもつ接着剤塗布として、粘着剤塗布として、または当業者により適切であるとみなされ、締付面に沿った可撓性管送達要素の動きに逆らう、具体的には送達方向に対して横断する方向に作用するために、可撓性管送達要素が挟み込みユニットによって挟み込まれた状態で、可撓性管送達要素に接着力が加わるように構成された、あらゆる他の接着要素であってもよい。好ましくは、締付要素はさらなる接着要素を含み、さらなる接着要素はさらなる締付面に配置される。具体的には、さらなる接着要素は、接着要素に少なくとも実質的に類似した構成を有する。本発明による形態は、構造の観点から、好ましくは送達中に発生し繰り返される押しつぶしによってもたらされる、可撓性管送達要素の周囲領域における負荷を低レベルに保つために、可撓性管送達要素を湾曲して締め付けることができる。有利なことに、挟み込みユニットによって可撓性管送達要素を固定して挟み込むことができる。
【0017】
挟み込みユニットは、少なくとも1つの締付要素および少なくとも1つのさらなる締付要素を含み、さらなる締付要素は締付要素と一緒に作用し、締付要素およびさらなる締付要素は、それぞれが少なくとも1つの傾斜した締付面、具体的には連結平面に対して傾斜した締付面を含み、前記傾斜した締付面は互いに対応するように構成されることがさらに提案される。さらなる締付要素は、少なくとも1つのさらなる傾斜した締付面、具体的には連結平面に対して傾斜したさらなる締付面を含む。さらなる締付要素の締付面および/またはさらなる締付面は、好ましくはさらなる締付要素を備えた一部品の構成において具現化される。さらなる締付要素の締付面およびさらなる締付面は、好ましくは具体的には180°未満であり、具体的には45°を超え、好ましくは60°を超え、特に好ましくは90°を超える角度を含む。好ましくは、さらなる締付要素の締付面およびさらなる締付面は180°〜100°の角度を含む。さらなる締付要素は有利なことに少なくとも1つの接着要素を含み、接着要素はさらなる締付要素の締付面に配置される。さらなる締付要素の接着要素は突起として、脈理面として、粗面として、フックとして、大きい摩擦係数をもつ接着剤塗布として、粘着剤塗布として、または当業者により適切であるとみなされ、締付面に沿った可撓性管送達要素の動きに逆らう、具体的には送達方向に対して横断する方向に作用するために、可撓性管送達要素が挟み込みユニットによって挟み込まれた状態で、可撓性管送達要素に接着力が加わるように構成された、あらゆる他の接着要素であってもよい。好ましくは、さらなる締付要素はさらなる接着要素を含み、さらなる接着要素はさらなる締付要素のさらなる締付面に配置される。具体的には、さらなる接着要素は、接着要素に少なくとも実質的に類似した構成を有する。特に好ましくは、可撓性管送達要素が挟み込みユニット内に挟み込まれた状態で、可撓性管送達要素は締付要素の締付面とさらなる締付面との間、およびさらなる締付要素の締付面とさらなる締付面との間に配置される。好ましくは、可撓性管送達要素が挟み込みユニット内に挟み込まれた状態で、可撓性管送達要素は、締付要素の締付面およびさらなる締付面、ならびにさらなる締付要素の締付面およびさらなる締付面に当接する。本発明による形態は、挟み込みユニットによって可撓性管送達要素を固定して締め付けることができる。構造の観点から、好ましくは送達中に発生し繰り返される押しつぶしによってもたらされる、可撓性管送達要素の周囲領域における負荷を低レベルに保つために、可撓性管送達要素を湾曲して締め付けることができる。
【0018】
その上、さらなる締付要素の少なくとも傾斜した締付面は少なくとも1つの凹状陥没部の範囲を定め、可撓性管送達要素は少なくとも1つが締め付けられた状態で凹状陥没部の中に少なくとも一部を突起することが提案される。さらなる締付要素の締付面および/またはさらなる締付面は、好ましくはさらなる締付要素の凹状陥没部の範囲を定め、可撓性管送達要素は少なくとも1つが締め付けられた状態で凹状陥没部の中に少なくとも一部を突起する。本発明による形態によって、挟み込みユニットによって可撓性管送達要素を固定して締め付けることができる。構造の観点から、好ましくは送達中に発生し繰り返される押しつぶしによってもたらされる、可撓性管送達要素の周囲領域における負荷を低レベルに保つために、可撓性管送達要素を湾曲して締め付けることができる。
【0019】
さらに本発明による少なくとも1つの締付装置を備え、少なくとも1つの可撓性管送達要素を備え、また可撓性管送達要素に作用する駆動力を発生するための少なくとも1つの駆動ユニットを備えた送達装置、具体的にはポンプ装置が提案される。また送達装置は、締付装置によって締付可能な複数の可撓性管送達要素を含むことも考えられる。締付装置は、駆動ユニットを用いて、具体的には駆動要素を用いて、駆動力がすべての挟み込まれた可撓性管送達要素に付与されるような方法で、複数の可撓性管送達要素を締め付けるように構成されてもよい。好ましくは、可撓性管送達要素は、可撓性管送達要素が進行波の原理(例えば(特許文献1)(欧州特許第1317626号明細書)の開示を参照)に従う媒体の送達を促進できるような方法で、駆動ユニットを用いて駆動することができる。駆動ユニットは、機械的駆動ユニット、磁気駆動ユニット、圧電駆動ユニット、油圧駆動ユニット、空気圧駆動ユニット、電気駆動ユニット、磁性粘性駆動ユニット、炭素管駆動ユニット、上記の型のあらゆる駆動ユニットの組合せ、または当業者により適切であるとみなされる異なる駆動ユニットであってもよい。好ましくは、駆動ユニットは、可撓性管送達要素に作用するように構成され、具体的には可撓性管送達要素への駆動力の作用により、可撓性管送達要素の弾性的変形をもたらすように構成された、少なくとも1つの駆動要素を含む。駆動要素は、例えばタペット、突起、螺旋体、小塊、圧電要素、磁石、または偏心体などのような、当業者により適切であるとみなされるあらゆる構成であってもよい。駆動ユニットは、好ましくは少なくとも1つの電気モータユニットを含み、電気モータユニットは具体的には少なくとも駆動要素を駆動するように構成される。しかし駆動ユニットは、当業者により適切であるとみなされる異なるモータユニット、例えば燃焼モータユニット、またはハイブリッドモータユニットなども考えられる。送達装置は、好ましくは少なくとも1つの筐体ユニットを含み、筐体ユニットの上に締付装置を配置することができ、具体的には締付装置を交換可能な方法で配置することができる。
【0020】
駆動ユニットは、好ましくは螺旋駆動ユニットとして、または偏心駆動ユニットとして構成される。「螺旋駆動ユニット」とは、本明細書では具体的には少なくとも1つの螺旋状駆動要素を含むと理解される駆動ユニットであり、螺旋状駆動要素は具体的には駆動力の付与、具体的には可撓性管送達要素に駆動力を直接付与するように構成される。しかし駆動ユニットは、例えば数珠型駆動ユニット、または冠歯車駆動ユニットなどのような、当業者により適切であるとみなされる異なる構成も考えられる。「数珠型駆動ユニット」とは、本明細書では具体的には少なくとも1つの力作用要素を含むと理解される駆動ユニットであり、力作用要素は具体的には循環駆動で、具体的には可撓性管送達要素に駆動力が作用するために、具体的には駆動力を直接作用するために駆動することができ、可撓性管送達要素に駆動力を作用させるために、具体的には力作用要素は、循環平面、具体的には力作用要素が循環作動で駆動できる循環平面に少なくとも実質的に平行に延在する。「冠歯車駆動ユニット」とは、本明細書では具体的には少なくとも1つの駆動要素を含むと理解される駆動ユニットであり、駆動要素は、具体的には可撓性管送達要素に駆動力が作用するために、具体的には駆動力が直接作用するために、回転して駆動可能な冠歯車要素上に配置され、可撓性管送達要素に駆動力が作用するために、具体的には駆動要素は冠要素の回転軸に少なくとも実質的に平行に延在する。
【0021】
駆動ユニットは、好ましくは螺旋体として具現化される少なくとも1つの駆動要素、または偏心体として具現化される少なくとも1つの駆動要素を含む。好ましくは、駆動要素は、可撓性管送達要素に直接作用するように構成される。しかし少なくとも1つまたは複数のさらなる要素が、駆動要素と、例えば摩擦低減要素、支持要素、または可撓性管送達要素に駆動要素が作用する際に可撓性管送達要素の外面を緩やかに取り扱うように構成された、緩やかに処理する要素などのような可撓性管送達要素との間に配置されることも考えられる。駆動螺旋体として構成される場合、駆動要素は、例えば円形片状断面、波状断面、具体的には少なくとも2つの波頭および1つの波底を備えた波状断面を有する1つまたは複数の螺旋要素を含んでもよく、波頭は同じまたは異なる最大高さを有してもよい。螺旋要素は、バネ弾性材料から、または駆動要素の基部本体と同じ材料から形成されてもよい。また当業者により適切であるとみなされる駆動要素のさらなる構成も考えられる。有利なことに駆動ユニットの少なくとも1つの駆動軸は、可撓性管送達要素の送達方向に、具体的には送達空間における送達方向に少なくとも実質的に平行に延在する。駆動ユニットが螺旋駆動ユニットとして、または偏心駆動ユニットとして構成される場合、螺旋体として構成された駆動要素、または偏心体として構成された駆動要素の回転軸は、駆動ユニットの駆動軸を形成し、好ましくは送達空間における送達方向に少なくとも実質的に平行に延在する。好ましくは、駆動ユニットの電気モータユニットのロータ要素の回転軸は、送達空間における送達方向に少なくとも実質的に平行に延在する。電気モータユニットのロータ要素の回転軸は、好ましくはさらなる駆動軸を形成し、さらなる駆動軸は送達空間における送達方向に少なくとも実質的に平行に延在する。
【0022】
好ましくは、ポンプ装置は、可撓性管送達要素を介して送達可能な媒体、具体的には流体を保管するための少なくとも1つの送達媒体保管ユニットを含む。「送達媒体保管ユニット」とは、本明細書では具体的には少なくとも1つの保管空間を含むと理解されるユニットであり、保管空間内に媒体、具体的には流体を保管することができる。好ましくは、送達媒体保管ユニットの保管空間の容積は、少なくとも送達空間の容積より大きい。好ましくは、送達媒体保管ユニットはタンク状に具現化される。送達媒体保管ユニットは、本明細書ではカプセルとして、アンプルとして、またはカートリッジなどとして構成されてもよい。送達媒体保管ユニットは、好ましくは送達空間と流体連結される。好ましくは、送達媒体保管ユニットの出口は、送達装置の少なくとも1つのチャネルにより、具体的には可撓性管送達要素により送達空間の送達空間の入口と連結され、具体的には液密に連結される。したがって有利なことに、送達媒体保管ユニットの保管空間内に保管された媒体を可撓性管送達要素との協働により保管空間から出して搬送することができる。
【0023】
ポンプ装置は、好ましくは医療分野で使用するように構成される。しかしポンプ装置は、例えば食品部門、化学分野、薬剤部門、具体的にはバッチ形成使用のため、動物施設部門(水族館、その他)、家庭用機器の分野、または歯科衛生分野などのような他の分野で使用するように構成されることも考えられる。本発明による構成により、有利なことに可撓性管送達要素を挟み込むことによって媒体の効率的な送達を可能にする。
【0024】
挟み込みユニットは、少なくとも締付要素および少なくとも1つのさらなる締付要素を含み、さらなる締付要素は締付要素と一緒に作用し、またさらなる締付要素は少なくとも1つの凹状陥没部の範囲を定め、可撓性管送達要素に駆動力を付与するために、駆動ユニットの少なくとも駆動要素は凹状陥没部内で少なくとも部分的に係合することがさらに提案される。好ましくは、駆動ユニットの駆動要素は螺旋体として構成され、さらなる締付要素の凹状陥没部内で少なくとも部分的に係合する。本発明による形態により、有利なことに媒体の効率的な送達を可能にする。その上、送達装置の小型の構成も有利である。
【0025】
本発明による締付装置および/または本発明による送達装置は、本明細書では上記の用途および構成に限定されない。具体的には本明細書に記載された機能性を遂行するために、本発明による締付装置および/または本発明による送達装置は、多数のそれぞれの要素、構造的構成要素およびユニット、ならびに本明細書に与えられた数と異なる方法ステップを含んでもよい。その上、本開示における値の範囲について、挙げられた範囲内の値が要件に従って開示され、挿入可能であることも考えられる。
【0026】
さらなる利点は図面の以下の記載から明らかになろう。図面は本発明の例示的実施形態を示す。図面、説明および特許請求の範囲は、複数の特徴の組合せを含有する。また当業者は意図的に特徴を別個に考え、さらに好都合な組合せを見出すであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明による少なくとも1つの締付装置を備えた、本発明による送達装置の概略図である。
図2】本発明による少なくとも1つの部分的に取り外された締付装置を備えた、本発明による送達装置の概略図である。
図3】本発明による送達装置の可撓性管送達要素が挟み込まれた状態における、本発明による締付装置の断面の概略図である。
図4】本発明による送達装置の可撓性管送達要素が締め付けられていない状態における、本発明による締付装置の断面の概略図である。
図5】挟み込みユニット内に配置された可撓性管送達要素を備えた、本発明による締付装置の挟み込みユニットの詳細を模式化した図である。
図6】挟み込みユニット内に配置された可撓性管送達要素なしの、本発明による締付装置の挟み込みユニットの詳細を模式化した図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は送達装置12を示し、送達装置12は、少なくとも1つの締付装置10を備え、また送達装置12の少なくとも1つの可撓性管送達要素16、18に作用する駆動力を発生するための少なくとも1つの駆動ユニット20を備える。送達装置12は、ポンプ装置として、具体的には可撓性管ポンプ装置として実施される。図1に示された例示的実施形態では、わかりやすくするために、送達装置12は筐体ユニットなしで示されている。送達装置12の筐体ユニットは、当業者に適切であるとみなされるあらゆる形態を特徴としてもよい。具体的には当業者に周知の方式で、筐体ユニットは送達装置12の構成要素を少なくとも部分的に包む、かつ/または支持するように構成される。図1に示された例示的実施形態では、送達装置12の基部プレート64が示されており、筐体ユニットは基部プレート64の上に固定することができる。
【0029】
駆動ユニット20の制御および/または調整のために、送達装置12は、当業者にすでに公知の構成を有する、少なくとも1つの制御および/または調整ユニット56を含む。駆動ユニット20は、螺旋駆動ユニットとして、または偏心駆動ユニットとして構成される。駆動ユニット20の駆動要素26の少なくとも1つの駆動軸58は、送達装置12の少なくとも1つの可撓性管送達要素16、18の送達方向22、24に少なくとも実質的に平行に、具体的には可撓性管送達要素16、18の少なくとも1つの送達空間を通る送達方向22、24に少なくとも実質的に平行に延在する。駆動要素26は、駆動螺旋体として、または偏心シャフト(図2)として構成される。駆動要素26は送達装置12の筐体ユニット(ここには図示されていない)内で、または基部プレート64上で、当業者にすでに公知の手法で回転可能に支持される。駆動軸58は駆動要素26の回転軸として構成される。媒体を送達するために、駆動要素26は、具体的には可撓性管送達要素16、18が締付装置10の挟み込みユニット14によって挟み込まれた状態で、少なくとも1つの可撓性管送達要素16、18を弾性的に偏向させ、かつ/または変形させるように構成される。可撓性管送達要素16、18は、弾性的に変形可能なように形成される。駆動要素26は、可撓性管送達要素16、18の長手方向軸に沿って可撓性管送達要素16、18の進行波の動きを発生するように構成される。駆動要素26は可撓性管送達要素16、18に直接作用し、または駆動要素26が直接作用する送達装置12の励起要素(ここでは詳しく示されていない)は、駆動要素26と可撓性管送達要素16、18との間に配置され、励起要素は、駆動力の作用を少なくとも一部が励起要素に隣接する可撓性管送達要素16、18に伝えると考えられる。図1に示された例示的実施形態では、締付装置10の2つの挟み込みユニット14は、駆動要素26の周囲に振り分けて配置されている。しかし締付装置10は1つまたは2つが異なる複数の挟み込みユニット14を含み、その挟み込みユニット14が少なくとも1つの可撓性管送達要素16、18のそれぞれを挟み込むように構成されることも考えられる。好ましくは、締付装置10のすべての挟み込みユニット14は少なくとも実質的に類似した構成を特徴とする。
【0030】
駆動要素26の動き、具体的には回転のために、駆動ユニット20は少なくとも1つのモータユニット60を含む。モータユニット60は電気モータユニットとして構成される。しかしモータユニット60は、例えば燃焼モータユニットとして、またはハイブリッドモータユニットなどのような、当業者により適切とみなされる異なる構成を特徴とすることも考えられる。駆動要素26はモータユニット60のロータシャフト62に直接、具体的には回転可能に固着される手法で、または間接的に、例えば送達装置12のギアユニットを用いて、もしくは送達装置12の少なくとも1つの歯車要素によって連結されてもよい。ロータシャフト62は、駆動要素26の駆動軸58に少なくとも実質的に平行に、具体的には同軸に延在する回転軸を有する。例えば角度が付いたギアユニットを用いて、もしくは切り替え可能なクラッチなどによる、駆動要素26とモータユニット60との間の連結の他の構成および/または配置も考えられる。送達装置12は、送達される媒体を保管するために少なくとも1つの送達媒体保管ユニット(ここでは詳しく示されていない)をさらに含み、媒体を送達するために、送達媒体保管ユニットは少なくとも可撓性管送達要素16、18に連結される。
【0031】
図3は締付装置10の断面図を示す。送達装置12のための締付装置10は、送達装置12の少なくとも1つの可撓性管送達要素16、18を締め付けるための少なくとも1つの挟み込みユニット14を含む。媒体を送達するために、送達装置12の駆動ユニット20を用いて、可撓性管送達要素16、18に対して駆動力を少なくとも挟み込みユニット14内に配置された状態で加えることができる。挟み込みユニット14は、可撓性管送達要素16、18の送達方向22、24に対して横断する方向に延びる断面において、可撓性管送達要素16、18が全体として湾曲するような方法で、可撓性管送達要素16、18を締め付けるように構成される。図3では、挟み込みユニット14によって締め付けられた可撓性管送達要素16、18は、送達のない状態で示されている。挟み込みユニット14は、可撓性管送達要素16、18の送達方向22、24に対して横断する方向に延びる断面において、可撓性管送達要素16、18が全体として少なくとも実質的に弧形状であるような方法で可撓性管送達要素16、18を締め付けるように構成されることが好ましく、具体的には可撓性管送達要素16、18の、対向する内壁領域は互いに当接する。好ましくは、可撓性管送達要素16、18は、挟み込みユニット14によって締め付けられた状態で、少なくとも中間領域内に弧状形状を有する。中間領域に隣接し、またその中で具体的には可撓性管送達要素16、18の内壁の全延長部の少なくとも50%超は互いに当接する、可撓性管送達要素16、18の周囲領域は、中間領域から始まり中間領域から接線方向に離れて延在する。
【0032】
好ましくは、挟み込みユニット14内に挟み込むことによって、可撓性管送達要素16、18は、その送達方向22、24に対して横断する方向に延びる断面において、円形状(図4参照)から、湾曲した、具体的には弧形状に形状が移行し、その状態で可撓性管送達要素16、18の内壁部の少なくとも一部が互いに当接する(図3)。
【0033】
挟み込みユニット14は少なくとも1つの締付要素28、30を含み、少なくとも1つの締付要素28、30は、具体的には駆動ユニット20の駆動要素26とは異なるように構成され、また少なくとも1つの締付要素28、30は、可撓性管送達要素16、18に対して当接面を形成する凸状当接要素32を含む。凸状当接要素32は、その少なくとも一部の領域に凹状陥没部34を含む。可撓性管送達要素16、18の送達方向22、24に対して横断する方向に延びる断面において、凸状当接要素32の凹状陥没部34は、凸状当接要素32の3つの円弧状部36、38、40によって範囲を定められ、3つの円弧状部36、38、40は凸状当接要素32の一部の領域に配置され、互いに直接繋がる。挟み込みユニット14は、少なくとも締付要素28、30および少なくとも1つのさらなる締付要素42、44を含み、少なくとも1つのさらなる締付要素42、44は、締付要素28、30と一緒に作用し、少なくとも1つの凹状陥没部46の範囲を定め、少なくとも凸状当接要素32は、締付要素28、30およびさらなる締付要素42、44が互いに連結された状態で、凹状陥没部46内で少なくとも部分的に係合する。さらなる締付要素42、44は少なくとも凹状陥没部46の範囲を定め、駆動ユニット20の少なくとも駆動要素26は、可撓性管送達要素16、18に駆動力を作用させるために凹状陥没部46内で少なくとも部分的に係合する。
【0034】
可撓性管送達要素16、18を挟み込むために、締付要素28、30およびさらなる締付要素42、44は、具体的には挟み込みユニット14の連結平面68において互いに固着可能であることが好ましい。締付要素28、30およびさらなる締付要素42、44を互いに固着するために、締付装置10は、好ましくは少なくとも1つの固着ユニット66(図1、5および6)を含む。固着ユニット66は、例えばネジ固着ユニットとして、締付固着ユニットとして、または差込固着ユニットなどとして、当業者により適切であるとみなされるあらゆる構成を有してもよい。好ましくは、可撓性管送達要素16、18は、挟み込まれた状態で、凸状当接要素32を用いてさらなる締付要素42、44の凹状陥没部46内に少なくとも一部を配置することができる。さらなる締付要素42、44の凹状陥没部46は、好ましくは少なくとも1つの貫通部82を含み、貫通部82を通して駆動ユニット20の駆動要素26は、挟み込みユニット14内に配置された可撓性管送達要素16、18に作用することができる。凸状当接要素32は、好ましくは連結平面68の上に、また連結平面68を超えて延在し、連結平面68において締付要素28、30およびさらなる締付要素42、44が互いに、具体的にはさらなる締付要素42、44の凹状陥没部46の中で連結される。締付要素28、30およびさらなる締付要素42、44は、好ましくは締付顎部として構成される。しかし締付要素28、30および/またはさらなる締付要素42、44は、当業者により適切であるとみなされる異なる構成を有することも考えられる。
【0035】
締付要素28、30は、少なくとも1つの傾斜した締付面48、具体的には連結平面68に対して傾斜した締付面48を含む。好ましくは、締付要素28、30は少なくとも1つのさらなる傾斜した締付面50、具体的には連結平面68に対して傾斜したさらなる傾斜した締付面50を含む。締付要素28、30の締付面48は、好ましくは凸状当接要素32と一体に形成される。締付要素28、30のさらなる締付面50は、好ましくは凸状当接要素32と一体に形成される。締付要素28、30の締付面48およびさらなる締付面50は、好ましくは具体的には180°未満であり45°を超える角度を含む。具体的には、締付要素28、30の締付面48およびさらなる締付面50は凸状当接要素32の凹状陥没部34の範囲を定める。有利なことに締付要素28、30は少なくとも1つの接着要素70を含み、接着要素70は締付要素28、30の締付面48(図4〜6)上に配置される。接着要素70は、締付面48に沿った可撓性管送達要素16、18の動きに逆らう、具体的には送達方向22、24に対して横断する方向に作用するために、挟み込みユニット14によって締め付けられた状態で、可撓性管送達要素16、18に接着力が加わるように構成される。好ましくは、締付要素28、30はさらなる接着要素72を含み、さらなる接着要素72は締付要素28、30のさらなる締付面50に配置される。具体的には、さらなる接着要素72は、接着要素70に少なくとも実質的に類似した構成を特徴とする。好ましくは、締付要素28、30は複数の接着要素70およびさらなる接着要素72を含み、複数の接着要素70およびさらなる接着要素72は、締付要素28、30の締付面48およびさらなる締付面50に配置される。
【0036】
挟み込みユニット14は、少なくとも締付要素28、30および少なくともさらなる締付要素42、44を含み、さらなる締付要素42、44は締付要素28、30と一緒に作用し、締付要素28、30およびさらなる締付要素42、44は、それぞれが少なくとも1つの傾斜した締付面48、50、52、54を含み、締付面48、50、52、54は互いに対応するように構成される。さらなる締付要素42、44は、少なくとも1つの傾斜した締付面52、具体的には連結平面68に対して傾斜した締付面52を含む。さらなる締付要素42、44は、少なくとも1つのさらなる傾斜した締付面54、具体的には連結平面68に対して傾斜した締付面54を含む。さらなる締付要素42、44の締付面52および/またはさらなる締付面54は、好ましくはさらなる締付要素42、44と一体の構成において具現化される。さらなる締付要素42、44の締付面52および/またはさらなる締付面54は、好ましくはさらなる締付要素42、44の少なくとも凹状陥没部46の範囲を定め、可撓性管送達要素16、18は少なくとも1つが締め付けられた状態で少なくとも一部が凹状陥没部46の中に突起する。
【0037】
有利なことに、さらなる締付要素42、44は少なくとも1つの接着要素74を含み、接着要素74はさらなる締付要素42、44の締付面52(図4〜6)に配置される。接着要素74は、締付面52に沿った可撓性管送達要素16、18の動きに逆らう、具体的には送達方向22、24に対して横断する方向に作用するために、挟み込みユニット14によって締め付けられた状態で、可撓性管送達要素16、18に接着力が加わるように構成される。好ましくは、さらなる締付要素42、44はさらなる接着要素76を含み、さらなる接着要素76はさらなる締付要素42、44のさらなる締付面54に配置される。具体的には、さらなる接着要素76は、接着要素74に少なくとも実質的に類似した構成を有する。
【0038】
特に好ましくは、挟み込みユニット14によって挟み込まれた状態で、可撓性管送達要素16、18は、締付要素28、30の締付面48とさらなる締付面50との間、およびさらなる締付要素42、44の締付面52とさらなる締付面54との間に配置される。好ましくは、挟み込みユニット14によって締め付けられた状態で、可撓性管送達要素16、18は、締付要素28、30の締付面48およびさらなる締付面50に、ならびにさらなる締付要素42、44の締付面52およびさらなる締付面54に隣接する。
【0039】
締付要素28、30は少なくとも1つの送入開口78を含み、送入開口78を介して可撓性管送達要素16、18は、締付要素28、30の一側面から締付要素28、30の別の側面に案内することができ、締付要素28、30の別の側面に凸状当接要素32が配置される。締付要素28、30は少なくとも1つの送出開口80を含み、送出開口80を介して可撓性管送達要素16、18は、その上に凸状当接要素32が配置される締付要素28、30の側面から、凸状当接要素32に背を向ける締付要素28、30の他方の側面に案内することができる。送入開口78およびさらなる送出開口80を介して、可撓性管送達要素16、18は、その少なくとも一部の領域が駆動力の作用を受けないように配置することができるような方法で、具体的には可撓性管送達要素16、18を例えば計量ユニットに、出力ユニットに、または送達媒体保管ユニットなどに連結するために、挟み込みユニット14に配置することができる。凸当接要素32は、可撓性管送達要素16、18の送達方向22、24に沿って見たとき、送入開口78と送出開口80との間に配置されている。好ましくは可撓性管送達要素16、18の送達方向22、24に沿って見ると、送入開口78は凸状当接要素32の上流に配置されている。好ましくは可撓性管送達要素16、18の送達方向22、24に沿って見ると、送出開口80は凸状当接要素32の下流に配置されている。しかし送入開口78および送出開口80の逆の配置も考えられる。
【符号の説明】
【0040】
10…締付装置、12…送達装置、14…挟み込みユニット、16…可撓性管送達要素、18…可撓性管送達要素、20…駆動ユニット、22…送達方向、24…送達方向、26…駆動要素、28…締付要素、30…締付要素、32…当接要素、34…凹状陥没部、36…円弧状部、38…円弧状部、40…円弧状部、42…締付要素、44…締付要素、46…凹状陥没部、48…締付面、50…締付面、52…締付面、54…締付面、56…制御および/または調整ユニット、58…駆動軸、60…モータユニット、62…ロータシャフト、64…基部プレート、66…固着ユニット、68…連結平面、70…接着要素、72…接着要素、74…接着要素、76…接着要素、78…送入開口、80…送出開口、82…貫通部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6