(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6970327
(24)【登録日】2021年11月2日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】改良型シャワーヘッド用水回収装置
(51)【国際特許分類】
E03C 1/06 20060101AFI20211111BHJP
A47K 3/28 20060101ALN20211111BHJP
【FI】
E03C1/06
!A47K3/28
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-222547(P2019-222547)
(22)【出願日】2019年12月10日
(65)【公開番号】特開2021-1533(P2021-1533A)
(43)【公開日】2021年1月7日
【審査請求日】2019年12月10日
(31)【優先権主張番号】108207927
(32)【優先日】2019年6月21日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】519345678
【氏名又は名称】セーブウォータードットシーオーエルティディ
【氏名又は名称原語表記】Save Water Dot Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100175064
【弁理士】
【氏名又は名称】相澤 聡
(72)【発明者】
【氏名】邱熙瑩
【審査官】
中村 百合子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−199759(JP,A)
【文献】
実開昭55−166588(JP,U)
【文献】
実開昭53−058746(JP,U)
【文献】
特開2005−87707(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3125758(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/04−1/06
A47K 3/20−3/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前表面が備わる水受け部と、前記水受け部の前表面の両側と底辺から前方に伸ばされる延伸部と、前記延伸部から上に向けて延伸して、左右にそれぞれ設置される第一ブロックと第二ブロック、及び前記第一ブロックと前記第二ブロックの間で上に伸ばされた高さが前記第一ブロックと前記第二ブロックより低い支持部を有し、前記前表面が前記第一ブロックと前記第二ブロック及び前記支持部に対して一定の間隔が置かれてシャワーヘッドのネックが前記支持部に引掛けられるように収容される収容空間が形成されて、前記延伸部の底辺に前記収容空間と連通する排水部が備えて、前記シャワーヘッドのネックが前記支持部に引掛けられた場合、前記前表面が前記シャワーヘッドから流れ出す水を受けるフック部と、が含まれる水回収フックと、
前記水受け部の前表面に設置され、前記シャワーヘッドのネックが前記支持部に引掛けられた状態で前記シャワーヘッドから流れ出す水の温度を計測する温度センサーユニットと、
前記水受け部の上に取り付けされる接合部と、前記接合部から上に伸ばされる上凸部と、前記接合部から前方に伸ばされて前記収容空間の上で形成する前凸部と、が含まれる取り付け部材と、
前記温度センサーユニットに電気的に接続されて、かつ前記前凸部の上表面に取り付けされるソーラーエネルギーモジュールと、
前記ソーラーエネルギーモジュール及び前記温度センサーユニットに電気的に接続されて、前記上凸部の前方側の表面に設置される温度表示ユニットと、
が含まれることを特徴とする改良型シャワーヘッド用水回収装置。
【請求項2】
前記水回収フックの後表面に前記水回収フックの長手方向に沿って伸ばされ、かつ前記水回収フックの底部にスライドシュート進入端が形成される一対のスライドシュートと、
両側にそれぞれ縦方向に突起してスライドレールが形成される本体部及び前記本体部から伸びる支え部と引き部が含まれて、かつ前記支え部が前記水回収フックの後表面に伸ばされて対応ブロック部が形成される固定部材と、
がさらに含まれて、
前記水回収フックが前記スライドシュートに前記固定部材の前記本体部の両側のスライドレールを摺り合せて、かつ前記スライドシュートに前記固定部材の前記本体部の両側のスライドレールを摺り合せる過程において、前記支え部の前記対応ブロック部が前記水回収フックの後表面のブロック部を跨ぐように前記固定部材と前記本体部が前記スライドシュート内に取り付けられて、前記対応ブロック部が前記ブロック部に押し付けることにより前記固定部材が前記水回収フックと互いに位置合せして、前記引き部が押されることにより前記対応ブロック部が前記ブロック部から離れて前記固定部材の前記本体部が前記スライドシュートから抜け出されることを特徴とする請求項1に記載の改良型シャワーヘッド用水回収装置。
【請求項3】
前記温度表示ユニットが温度モニターであることを特徴とする請求項1に記載の改良型シャワーヘッド用水回収装置。
【請求項4】
前記排水部が上から下に向って徐々に縮小する漏斗状とすることを特徴とする請求項1に記載の改良型シャワーヘッド用水回収装置。
【請求項5】
一方が前記排水部と連接し、もう一方がパイプと連接する連接パイプがさらに含まれることを特徴とする請求項1また4に記載の改良型シャワーヘッド用水回収装置。
【請求項6】
前記連接パイプが前記パイプの一端に嵌るための嵌合部と、前記パイプのその一端を締め付け、かつ外周壁が前記排水部の内周壁と螺合する留め具とが含まれることを特徴とする請求項5に記載の改良型シャワーヘッド用水回収装置。
【請求項7】
一端が前記排水部と連接し、もう一端がシンクと連接する湾曲パイプがさらに含まれることを特徴とする請求項1また4に記載の改良型シャワーヘッド用水回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャワーヘッド用水回収装置に関し、特に太陽光発電のシャワー用水回収装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シャワーヘッド用水回収装置は、風呂場の壁に固定され、使用者が風呂場でシャワーヘッドを使う時に、シャワーヘッドから流れ出す水を回収する装置である。
【0003】
従来のシャワーヘッド用水回収装置には、温度センサーと温度モニターが含まれる。温度センサーはシャワーヘッドから流れ出す水の温度を測る。温度モニターは温度センサーが測った温度を示し、使用者は温度モニターを観察しシャワーヘッドから流れ出す水の温度を知ることができる。
【0004】
従来のシャワーヘッド用水回収装置における温度センサーと温度モニターの電力源は、シャワーヘッド用水回収装置に設置されるバッテリーにより提供する。このため、頻繁にバッテリーを交換する必要があり、温度センサー及び温度モニターが作動し続けるようにする。しかしながら、バッテリーを定期的に交換することは使用者の不便になり、また、バッテリーの電力が切れると、温度センサーと温度モニターが作動し続けなくなる。故に、従来の技術を改良する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
故に、本発明の目的は改良型シャワーヘッド用水回収装置を提供する。定期的にバッテリーを交換する必要がなくなる上、温度センサーと温度モニターに電力を提供し、且つ温度センサーと温度モニターの電力がなくなったため作動しない状況にならないようにする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明は、前表面が備わる水受け部と、前記水受け部の前表面の両側と底辺から前方に伸ばされる延伸部と、前記延伸部から上に向けて延伸して、左右にそれぞれ設置される第一ブロックと第二ブロック、及び前記第一ブロックと前記第二ブロックの間で上に伸ばされた高さが前記第一ブロックと前記第二ブロックより低い支持部を有し、前記前表面が前記第一ブロックと前記第二ブロック及び前記支持部に対して一定の間隔が置かれてシャワーヘッドをネックが前記支持部に引掛けられるように収容される収容空間が形成されて、前記延伸部の底辺に前記収容空間と連通する排水部が備えられて、前記シャワーヘッドのネックが前記支持部に引掛けられた場合、前記前表面が前記シャワーヘッドから流れ出す水を受けるフック部と、が含まれる水回収フックと、
前記水受け部の前表面に設置され、前記シャワーヘッドのネックが前記支持部に引掛けられた状態で前記シャワーヘッドから流れ出す水の温度を計測する温度センサーユニットと、
前記水受け部の上に取り付けされる接合部と、前記接合部から上に伸ばされる上凸部と、前記接合部から前方に伸ばされて前記収容空間の上で形成する前凸部と、が含まれる取り付け部材と、
前記温度センサーユニットに電気的に接続されて、かつ前記前凸部の上表面に取り付けされるソーラーエネルギーモジュールと、
前記ソーラーエネルギーモジュール及び前記温度センサーユニットに電気的に接続されて、前記上凸部の前方側の表面に設置される温度表示ユニットと、
が含まれることを特徴とする改良型シャワーヘッド用水回収装置を提供する。
【0007】
本発明の一つの実施例では、前記水回収フックの後表面に前記水回収フックの長手方向に沿って伸ばされ、かつ前記水回収フックの底部にスライドシュート進入端が形成される一対のスライドシュートと、
両側にそれぞれ縦方向に突起してスライドレールが形成される本体部及び前記本体部から伸ばされ支え部と引き部が含まれて、かつ前記支え部が前記水回収フックの後表面に伸ばされて対応ブロック部が形成される固定部材と、
がさらに含まれて、
前記水回収フックが前記スライドシュートに前記固定部材の前記本体部の両側のスライドレールを摺り合せて、かつ前記スライドシュートに前記固定部材の前記本体部の両側のスライドレールを摺り合せる過程において、前記支え部の前記対応ブロック部が前記水回収フックの後表面の前記ブロック部を跨るように前記固定部材が前記本体部を前記スライドシュート内に取り付けさせて、前記対応ブロック部が前記ブロック部に押し付けることにより前記固定部材が前記水回収装置と互いに位置合せして、前記引き部が押されることにより前記対応ブロック部が前記ブロック部から離れて前記固定部材の前記本体部が前記スライドシュートから抜け出されることを特徴とする改良型シャワーヘッド用水回収装置を提供する。
【0008】
本発明の改良型シャワーヘッド用水回収装置の実施例の一つとして、前記温度表示ユニットが温度モニターである。
【0009】
本発明の改良型シャワーヘッド用水回収装置の実施例の一つとして、前記排水部が上から下に向って徐々に縮小する漏斗状とする。
【0010】
本発明の改良型シャワーヘッド用水回収装置の実施例の一つとして、一方が前記排水部と連接し、もう一方がパイプと連接する連接パイプがさらに含まれる。
【0011】
本発明の改良型シャワーヘッド用水回収装置の実施例の一つとして、前記連接パイプが前記パイプの一端に嵌るための嵌合部と、前記パイプの一端を締め付け、かつ外周壁が前記排水部の内周壁と螺合する留め具とが含まれる。
【0012】
本発明の改良型シャワーヘッド用水回収装置の実施例の一つとして、一端が前記排水部と連接し、もう一端がシンクと連接する湾曲パイプがさらに含まれる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の改良型シャワーヘッド用水回収装置は、次の効果を有する。本発明は、ソーラーエネルギーモジュールにより外部から光エネルギーを収集し、光エネルギーを電エネルギーに変換して、定期的にバッテリーを交換する必要がなくなる上、温度センサーユニット及び温度表示ユニットに給電し、且つ温度センサーと温度モニターの電力がなくなったため作動しない状況にならないようにすることによって、経済面と環境面において益を有する。且つ、前記ソーラーエネルギーモジュールは前記取り付け部材の前記前凸部に設置されるので、外部から光エネルギーを有効的に収集できる。前記温度表示ユニットは前記上凸部の前方側の表面に設置されるので、使用者は簡単に前記温度センサーユニットが測ったシャワーヘッドから流れ出す水の温度を知ることができる。なお、前記固定部材は風呂場の壁に取り付けて、前記水回収フックは前記スライドシュートにより前記固定部材の前記本体部の両側のスライドレールを摺り合せて、前記固定部材に固定されることができる。また、前記固定部材の前記引き部が押されることにより前記スライドシュートを前記固定部材の前記本体部から離脱して、前記水回収フックが風呂場の壁面から外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1a】本発明の一つの実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置を示す概略図である。
【
図1b】本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置を示す別視角の概略図である。
【
図2a】本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置においてシャワーヘッドが引掛けられた場合を示す概略図である。
【
図2b】本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置においてシャワーヘッドが引掛けられた場合を示す断面図である。
【
図3】本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置を示す爆発図である。
【
図4】本発明の第2実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置の電子回路を示すブロック図である。
【
図5】本発明の第2実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置を示す概略図である。
【
図6】本発明の第2実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置を壁に装置する場合を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下は
図1a〜
図6に基いて、本発明の実施形態について説明する。該当説明は本発明の実施形態の一つの例示にすぎず、本発明を限定するものではない。
【0016】
図1a〜
図6に示されるように、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100には、水回収フック1、温度センサーユニット2、取り付け部材3、ソーラーエネルギーモジュール4と温度表示ユニット5が含まれる。
【0017】
図1a〜
図1bに示されるように、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100において、水回収フック1は、水受け部11と延伸部12、及びフック部13を含み、角が丸い直方体形状に形成される。水受け部11は、前表面11aを有する。延伸部12が、水受け部11と、水受け部11の前表面11aの両側及び底部、それぞれ前に伸ばされて水受け部11とフック部13の間で形成される。フック部13は、左右それぞれ設置される第一ブロック131と第二ブロック132、及び第一ブロック131と第二ブロック132の間の支持部133を含み、延伸部12から上に伸ばされる。
【0018】
図1a〜
図2bに示されるように、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100において、支持部133の上に伸ばされた高さは、第一ブロック131の上に伸ばされた高さ、及び第二ブロック132の上に伸ばされた高さより短い。前表面11aが第一ブロック131と第二ブロック132及び支持部133に対してそれぞれ一定の間隔が置かれて、シャワーヘッドをネックH1が支持部に引掛けられるように収容される収容空間Sが、第一ブロック131と第二ブロック132、及び支持部133の間で形成される。収容空間Sは、シャワーヘッドHから流れ出す水を収集する。
【0019】
図1a〜
図2bに示されるように、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100において、シャワーヘッドのネックH1が支持部133に引掛けられた場合、前表面11aがシャワーヘッドHから流れ出す水を受ける。延伸部12の底面は収容空間Sと連通する排水部134を有する。具体的には、排水部134が上から下に向って徐々に縮小する漏斗状として、かつ排水部134の一端がパイプWまたはシンクと連接することにより、収容空間Sが収集した水をパイプやシンクに流すことができる。
【0020】
図1a〜
図2bに示されるように、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100において、温度センサーユニット2が水受け部11の前表面11aに設置されており、シャワーヘッドのネックH1が支持部133に引掛けられた場合でシャワーヘッドHから流れ出す水の温度を測る。
【0021】
図1a〜
図2bに示されるように、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100において、取り付け部材3は、水受け部11の上に取り付けられる接合部31と、接合部31から上へ伸びて形成した上凸部32と、接合部31から前へ伸びて、収容空間Sの上で形成した前凸部33を含む。
【0022】
図1a〜
図2bに示されるように、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100において、温度センサーユニット2に電気的に接続され、かつ前凸部33の上表面33aに取り付けされるソーラーエネルギーモジュール4は、取り付け部材3の上からの光エネルギーを効率的に収集し、電力に変換することで、温度センサーユニット2と温度表示ユニット5に給電できる。
【0023】
図1a、2a、及び
図4に示されるように、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100において、ソーラーエネルギーモジュール4及び温度センサーユニット2に電気的に接続される温度表示ユニット5は、上凸部32の前方側の表面32aに取り付けられることによって、使用者が簡単に温度表示ユニット5に示された温度数値を知ることができる。温度表示ユニット5は、例えば、液晶ディスプレイなどの温度モニターである。
【0024】
図3に示されるように、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100において、水回収フック1は、さらにスライドシュート141a,141b、及び固定部材15を含む。スライドシュート141a,141bは、水回収フック1の後表面に水回収フック1の長手方向に沿って伸びて、水回収フック1の底部にスライドシュート進入端142が形成される。ブロック部142aが、水回収フック1の後表面にスライドシュート進入端142の対応位置に形成される。具体的には、本実施例において、ブロック部142aの突き出す高さは、一定的に変化するように水回収フック1の底部から水回収フック1の頂部へ突出し、ブロック部142aに斜面が形成され、ブロック部142aの断面形状が上下逆の直角三角形になる。
【0025】
図3に示されるように、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100において、固定部材15は、本体部151及び本体部151から順に伸びる支え部152と引き部153を含む。支え部152と引き部153の間には鈍角が形成される。本体部151の両側それぞれ本体部の縦軸方向に沿って伸びて、両側にスライドレール151aとスライドレール151bが形成される。支え部152は水回収フック1の後表面に伸びて対応ブロック部152aを形成する。本実施例において、対応ブロック部152aの突き出す高さは、一定的に変化するように固定部材15の底部から水回収フック1の頂部へ突出し、対応ブロック部152aに斜面が形成され、対応ブロック部152aの断面形状が直角三角形になる。
【0026】
図2b及び
図3に示されるように、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100において、固定部材15が、本体部151両側のスライドレール151a,151bにより、スライドシュート進入端142からスライドシュート141a,141bに入れて、水回収フック1の背面と連接される。また、スライドレール151a,151bにスライドシュート141a,141bと連接される過程において、水回収フック1は、ブロック部142aの斜面と固定部材15の対応ブロック部152aの斜面の間の抵触により、ブロック部142aが対応ブロック部152aを超えさせて本体部151をスライドシュート141a,141b内に完全に取り付けられる。更に、対応ブロック部152aの斜面の底部がブロック部142aの斜面の底部に抵触することにより、固定部材15が水回収フック1と互いに位置合わせされる。つまり、対応ブロック部152a及びブロック部142aにはそれぞれ斜面があるので、対応ブロック部152aが自身の斜面とブロック部142aの斜面と接触することによりブロック142aを越え、ブロック部142aを越えた後、対応ブロック部152aの底部がブロック部142aに押し付けることにより固定部材15が水回収フック1と互いに位置合わせされる。引き部153は、使用者に押されることにより支え部152との間で平角が形成され、対応ブロック部152aがブロック部142aから離れて固定部材15の本体部151がスライドシュート141a,141bから抜け出される。
【0027】
図3に示されるように、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100において、固定部材15は壁に固定される。詳しくは、固定部材15の本体部151が固定穴154a,154bを含み、ネジを固定穴154a,154bに締めることより固定部材15を壁に固定することができる。もちろん、本発明はこの方法に限らず、固定部材15を別の方法で壁に固定することができる。
【0028】
図1a〜
図3に示されるように、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100において、排水部134は連接パイプ6と連接される。連接パイプ6は排水部134及びパイプWと連接される。具体的には、連接パイプ6は嵌合部61と留め具62を含む。嵌合部61はパイプWの内側に嵌め、留め具62はパイプWの外縁を締め付けることにより、パイプWが嵌合部61と留め具62の間で挟まれる。留め具62の外周面にはねじ山があり、排水部134の内周壁にはねじ山があり(未図示)、留め具62が、外周面のねじ山で排水部134の内壁管にあるねじ山と螺合することにより、排水部134と互いに位置合わせさせる。
【0029】
図5及び
図6に示されるように、本発明の第2実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100Aにおいて、前記の実施例と違って、改良型シャワーヘッド用水回収装置100Aは壁に固定され、改良型シャワーヘッド用水回収装置100Aの排水部134は湾曲パイプ7と連接される。具体的には、排水部134の一端は湾曲パイプ7の一端の内側壁に取り付けされる。湾曲パイプ7が後に伸びる一端は外部蓋MとシンクTのパイプと連接され、排水部134から流れ出す水をシンクTに送る。湾曲パイプ7が後に伸びる一端の外周面にはねじ山があり、シンクTの連接パイプと螺合することができる。外部蓋Mは湾曲パイプ7が後に伸びる一端で螺合してないねじ山部と壁でシンクTが作業される連接パイプの範囲を覆うためのものである。
【0030】
上記の構造により、本発明の実施例による改良型シャワーヘッド用水回収装置100,100Aは、ソーラーエネルギーモジュール4により外部から光エネルギー収集し、光エネルギーを電エネルギーに変換して、定期的にバッテリーを交換する必要がなくなる上、温度センサーユニット2及び温度表示ユニット5に給電し、且つ温度センサーと温度モニターが電力がなくなったため作動しない状況にならないようにする。さらに、改良型シャワーヘッド用水回収装置100,100Aはシャワーヘッドから流れ出す水を回収することができ、経済面と環境面における益を有する。また、前凸部33の上表面33aに取り付けされるソーラーエネルギーモジュール4は、光エネルギーを効率的に収集できる。温度表示ユニット5は、上凸部32の前方側の表面32aに取り付けられることにより、使用者は簡単に温度表示ユニット5に示された温度数値を知ることができる。固定部材15は、ネジを固定穴154a,154bに締めることより固定部材15を壁に固定することができる。水回収フック1はスライドシュート141a,141bにより固定部材15の本体部151と摺り合せて、固定部材15に固定されることができ、使用者にシャワーヘッドの置き場を提供する。なお、水回収フック1は、固定部材15の引き部153を押すことにより、固定部材15の本体部151がスライドシュート141a,141bから抜け出され、風呂場の壁から外すことができる。
【0031】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一の構成を有し、同様な効果を奏するいかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【符号の説明】
【0032】
100 改良型シャワーヘッド用水回収装置
100A 改良型シャワーヘッド用水回収装置
1 水回収フック
11 水受け部
11a 前表面
12 延伸部
13 フック部
131 第一ブロック
132 第二ブロック
133 支持部
134 排水部
141a スライドシュート
141b スライドシュート
142 スライドシュート進入端
15 固定部材
151 本体部
151a スライドレール
151b スライドレール
152 支え部
152a 対応ブロック部
153 引き部
154a 固定穴
154b 固定穴
2 温度センサーユニット
3 取り付け部材
31 接合部
32 上凸部
32a 前方側の表面
33 前凸部
33a 上表面
4 ソーラーエネルギーモジュール
5 温度モニターユニット
6 連接パイプ
61 嵌合部
62 留め具
7 湾曲パイプ
H シャワーヘッド
H1 ネック
M 外部蓋
S 収容空間
T シンク
W パイプ