【課題を解決するための手段】
【0010】
従って、課題を解決するための第1の手段は、1つ以上の口腔筋肉を訓練する電気刺激装置、例えば、経粘膜神経筋電気刺激装置を提供することである。この経粘膜神経筋電気刺激装置は、マウスピース、マウスピースと接続された電極手段、及び電極手段と動作可能に接続された電気回路を含んでいる。前記装置又は電気回路は、使用時に、前記電極手段を介して、口の裏層、例えば口腔粘膜を通して、一つ以上の口腔筋肉、例えば舌筋肉及び/又は口蓋筋肉に電気刺激を与え、例えば安静状態の筋緊張及び/又は睡眠中の筋緊張を高める。
【0011】
ヒトが目覚めている時、呼吸導管が圧潰状態にあるセグメントは、この部分を制御する筋肉が緊張しているので、開放状態にある。ヒトが眠っている時、この筋肉の緊張は著しく弛緩する。閉塞性睡眠時無呼吸症候群を患っている患者の場合、この筋肉の緊張の弛緩は著しく大きく、鼾をかく人たちにおいては小さく、かつ閉塞性睡眠時無呼吸症候群を患っていない人の場合は、著しく小さいことが実証されている。
【0012】
咽頭筋肉の活動の増加又は緊張は、気道の伸張及び弛緩を減退させることが実証されている。本発明は、電気刺激、特に、神経筋肉の電気刺激を使用して、舌筋肉及び/又は口蓋及び/又は知覚神経線維を刺激すると、筋力及び緊張力回復を向上させることができるという知見に基づいている。
【0013】
本発明の装置又は電気回路構成要素は、電流、例えば、二相性電流又は二相性インパルス電流のような電流、又はインパルス電流を供給するような構造であることが好ましい。
【0014】
本発明の他の態様は、一つ以上の口腔筋肉を訓練するための電気刺激装置、例えば経粘膜神経筋肉電気刺激装置を提供することであって、前記装置は、マウスピース、マウスピースと接続された電極手段、及び前記電極手段に動作可能に接続された電気回路構成要素を具備しており、前記装置又は電気回路構成要素は、使用時に、前記電極手段を介して二相性電流、例えば二相性電気インパルス流を供給するような構造になっている。
【0015】
二相性電流、特に二相性インパルス電流を供給することによって、気道の伸張及び弛緩に寄与する舌及び/又は口蓋筋肉が、知覚神経と一緒に刺激され、睡眠中に、休止筋緊張及び筋緊張を高めることができる。
【0016】
電流は、二相対称電流が好ましいが、付加的に又は代わりに、平衡又は非平衡の二相非対称電流でもよい。本発明の装置又は電気回路構成要素は、使用時、電極手段を介して、周波数が5〜150Hzの電流を供給するような構造体である。
【0017】
本発明の更に別の態様は、1つ以上の口腔筋肉を訓練する電気刺激装置、例えば、経粘膜神経筋肉電気刺激装置を提供することである。この装置は、マウスピース、マウスピースと関連付けられる電極手段、及び前記電極手段に動作可能に接続された電気回路構成要素を具備しており、前記装置又は電気回路構成要素は、使用時に、前記電極手段を介して、周波数が5〜150Hzの電流を供給するような構造体である。
【0018】
電流は、5〜150Hzの周波数、例えば15〜130Hz、好ましくは20〜120Hzの周波数を含んでいる。好ましくは、電流は、20〜50Hz及び/又は50〜120Hzの間の周波数を含んでいる。
【0019】
本発明の装置又は電気回路構成要素は、2つ以上の電流、例えば、第1電流及び/又は第2電流を供給するような構造体でもよい。前記第2電流は、前記第1電流とは異なっていても及び/又は前記第1電流と変更可能であっても、又は前記第1電流とは無関係に設定可能であってもよい。前記第1及び/又は第2電流の少なくとも1つ、例えば両者は、二相性電流で、どちらも好ましくは対称電流であるが、非対称及び平衡又は非平衡電流でもよい。前記第1及び/又は第2電流の少なくとも一つは、5〜150Hzの周波数、例えば10〜140Hz、例えば15〜130Hz、好ましくは20〜120Hzの間の周波数を含んでいる。一つ又は複数の前記電流は、20〜50Hzの間の周波数を含んでおり、及び/又は他の電流は、50〜120Hzの間の周波数を含んでいてもよい。
【0020】
本発明者は、これらの周波数範囲の一つ、又はそれぞれを含む電流は、気道の伸張及び弛緩に寄与する口蓋及び舌筋肉に特に適していると確信している。
【0021】
本発明の装置又は電気回路構成要素は、使用時に、前記周波数範囲の少なくとも一つ、又はそれぞれの電流を、口の内膜、例えば口腔粘膜を通して、口蓋及び/又は舌筋肉のような一つ以上の口腔筋肉に供給し、睡眠中、休止筋肉の正常な緊張及び/又は筋肉の正常な緊張を高めることが出来るような構造になっている。本発明の態様では、本発明の装置は、使用時に、電流、例えば、第1の電流を一つ以上の口蓋筋肉に適用するような構造になっている。又は、本発明の装置は、使用時に、電流、例えば、第2の電流を、舌背面を介して、一つ以上の舌筋肉に適用するような構造になっている。又は、本発明の装置は、使用時に、電流、例えば、第1又は第2の電流を、舌の下面を介して、一つ以上の舌筋肉に適用するような構造になっている。
【0022】
本発明の態様において、マウスピースは、1個以上のアーム及び/又は1個以上の付属品又はフランジを備えている。前記1個以上の付属品又はフランジは、前記1個以上のアームから延設されており、例えば、1個以上の口腔筋肉と接触するようになっている。前記少なくとも1個以上のアーム及び/又は1個以上の付属品又はフランジは、例えば、主要面を備えるフラット又は平面状である。任意選択的に、マウスピースは、1対のアームを具備しており、それらは、それぞれ1個以上の付属品又はフランジを備えている。本発明の態様において、マウスピースは、1対のアームを具備している。これら1対のアームは、少なくとも部分的に互いに並列し、及び/又はお互いに角度をもって、及び/又はお互いに平行に延設されている。例えば、前記マウスピースは、一端で結合されており、例えば実質的にV字形状又はU字形状或いは蹄鉄状に他方から分岐している1対のアームを具備している。
【0023】
前記1個以上の付属品又はフランジは、前記対のアームの内側に、例えば1つのアームから他のアームへ向かって延びている。本発明の態様では、各アームは、2個以上の付属品又はフランジ、例えばそれぞれのアームの自由端から延びている付属品又はフランジ、及び/又はそれぞれのアームの中間部分から延びている付属品又はフランジを備えている。
【0024】
少なくとも1個の付属品又はフランジは、湾曲しており、例えば平坦な湾曲形状又は部材及び/又はマウスピース、又は少なくとも1個のアームの面から上方又は下方に延びている。少なくとも1個の付属品又はフランジは、舌の表面、例えば、舌の背側表面又は舌下表面と協動するか、又は似た、或いは適応するような形状になっていてもよい。本発明の態様では、マウスピースは、舌の背側表面と協動するか、又は似た、或いは適応するような形状になっている少なくとも1個の付属品又はフランジ、及び舌下表面と協動するか、又は似た、或いは適応するような形状になっている少なくとも1個の付属品又はフランジを備えている。1対のアームを備えている本発明の態様では、各アームは、舌の背側表面と協動するか、又は似た、或いは適応するような形状になっている付属品又はフランジ、及び舌下表面と協動するか、又は似た、或いは適応するような形状になっている付属品又はフランジを備えている。
【0025】
少なくとも1個の付属品又はフランジは、1個以上の電極または数列の電極を備えている。少なくとも1個の電極又は数列の電極は、少なくとも1個の付属品又はフランジの表面、例えば、主要面に隣接及び/又は接続及び/又は露出している。本発明の態様において、少なくとも1個の付属品又はフランジは、その主要面と接続している電極を備えている。主要面の一つと接続している電極は、それとは別の又は一方の主要面とは、無関係に、分離及び/又は制御される。更に加えると、又は、1個の付属品又はフランジの電極または1個の付属品又はフランジと結合された電極は、少なくとも1個のもう一方の付属品又はフランジと無関係に分離及び/又は制御される。
【0026】
本発明の態様において、マウスピースは1対のアームを備えている。この1対のアームは、一端で一緒に結合されており、互いに分岐していて、実質的に蹄鉄状を呈しており、少なくとも1個のアームから内側に延びている1個以上のフランジを具備している。前記の各フランジは、電極手段を有している。前記マウスピースは、各アームから内側に延設された1対のフランジを備えている。前記フランジは、舌背側表面と協動する形状をしている。前記マウスピースは、各アームから内側に延設された1対のフランジを備えており、前記フランジは、舌下表面と協動する形状をしている。前記1対のフランジは、それぞれ、アームの自由端部から延設されているか、又はアームの自由端部に隣接している舌背側表面と協動する形状をしていてもよく、及び/又は前記対のフランジは、それぞれ、前記アームの中間部から延設された舌下表面と協動する形状をしていてもよい。
【0027】
本発明は、1つ以上の口腔筋肉を訓練する電気刺激装置、例えば、経粘膜神経筋肉電気刺激装置を提供する。前記電気刺激装置は、マウスピース、前記マウスピースと関連付けられる電極手段、及び前記電極手段と動作可能に接続された電気回路構成要素を備えている。前記マウスピースは、1対のアームを具備している。前記1対のアームは、一端で一緒に結合されており、かつ互いに分岐されており、少なくとも1つのアームから内側に延設された1個以上のフランジを備えている。前記又は各フランジは、前記マウスピースに関連付けられる前記電極手段の少なくとも一部を含んでおり、1つ以上の口腔筋肉に電気刺激を与えるようになっている。
【0028】
更に、本発明は、1つ以上の口腔筋肉、例えば、経粘膜神経筋肉電気刺激マウスピースを提供するものである。前記マウスピースは、1対のアームを具備している。前記1対のアームは、一端で一緒に結合されており、かつ互いに分岐されていて、少なくとも1つのアームから内側に延設された1個以上のフランジを備えている。前記又は各フランジは、前記マウスピースに関連づけられる電極手段を具備しており、1つ以上の口腔筋肉に電気刺激を与えるようになっている。
【0029】
前記マウスピースは、把持ベースを備えている。この把持ベースは、拡大端部、例えば拡大自由端部を有している。前記把持ベースは、例えば、マウスピース又は本体、或いは1個以上の各アームと一体成形されており、例えば、ネック部によって、マウスピース又は本体、或いは1個以上、或いは各アームに接続又は固定されている。
【0030】
前記電極手段は、好ましくは、少なくとも1個のアノード及び少なくとも1個のカソード、例えば、2個以上のアノード及び/又は2個以上のカソード、例えば複数のアノード及び複数のカソードを有している。前記電極手段の少なくとも一部、例えば、1個以上の電極、又は各電極、或いは全ての電極は、前記マウスピースに、又は前記マウスピースに接触し、その上に、或いは前記マウスピースの内部及び/又は少なくとも部分的に、前記マウスピースに取り付け又は合体されている。本発明の態様では、前記マウスピースは、シールド又はシールド手段を、例えば前記電極手段の一つの側部に備えており、例えば前記マウスピースにより、又は前記マウスピースにおいて、或いは前記マウスピースの一つの側部から流されたか、又は供給された電気刺激又は電流を抑制又は防止している。前記シールド又はシールド手段に適する材料は、当業者には周知である。
【0031】
本発明の態様において、前記電極手段は、例えば、電極手段の第1のセット又は数列の電極手段、或いは電極と、電極手段の第2のセット又は数列の電極手段、或いは電極との間に、シールド手段又はシールドを設けることによって、前記電極手段の少なくとも1個において、又は前記電極手段の少なくとも1個から、又は前記電極手段の両側部のそれぞれから、或いは前記電極手段の両側部から、電気刺激すなわち電流を、例えば選択的に、供給又は適用する様な構造になっているか、又はそのように動作することができるようになっている。
【0032】
本発明の態様において、前記マウスピースは、例えば、手で、口中に挿入することができ、かつ適切な位置で保持することができる。前記マウスピースは、例えば、少なくとも1個の平らな、及び/又は主要面、好ましくは2つの平らな主要面をもった少なくとも部分的に平らな、及び/または概ね平らな、及び/又はパドルの形状をしている。本発明の態様では、本発明の装置は、ハンドルを備えていてもよい。このハンドルには、前記マウスピースが、例えば、強固に、及び/又は着脱可能に、接続又は搭載又は取り付けられており、例えば、使用時に、マウスピースを口中における1つ以上の場所又は位置、及び/又は向きに、挿入及び/又は保持することができるようになっている。本発明の態様では、前記マウスピースは、前記マウスピースを、使用者の口に、又は口の中に、或いは口の範囲内に、搭載又は固定するための保持手段を必要としない。
【0033】
本発明の一態様では、前記マウスピースは、前記マウスピースを口の上部又は上方に、例えば前記マウスピース又は前記マウスピースの第1の側部又はその表面が、1つ以上の口蓋筋肉と接触、及び/又は1つ以上の口蓋筋肉に隣接しているか、又は1つ以上の口蓋筋肉と接触、及び/又は1つ以上の口蓋筋肉に隣接していてもよいように、及び/又は、口蓋及び/又はマウスピース、又は前記マウスピースの第2の側部又はその表面が、1つ以上の舌筋肉、例えば舌背表面に接触又は隣接しているか、口蓋及び/又はマウスピース、又は前記マウスピースの第2の側部又はその表面が、1つ以上の舌筋肉、例えば舌背表面に接触又は隣接していてもよいように保持する保持手段を備えていてもよい。さらに加えて、前記搭載手段は、前記マウスピースを、口の下部又は下方に、例えば、前記マウスピース又は第1の側部、或いはその表面が、1つ以上の舌筋肉、例えば舌下表面と接触しているか、又は接触していてもよいように、及び/又は前記マウスピース、又は第1の側部或いはその表面が、1つ以上の舌筋肉、例えば舌下表面に隣接しているか、又は隣接していてもよいように、搭載するためであってもよい。本発明の一態様では、本発明の装置は、第1のマウスピースを、口の上部又は上方へ保持するための保持手段を備える第1のマウスピース、及び第2のマウスピースを口の下部又は下方へ保持するための保持手段を有する第2のマウスピースを備えている。
【0034】
本発明の装置又はハンドルは、インプット手段又はアクティベータを備えていてもよい。インプット手段又はアクティベータは、例えば電気刺激又は電流の供給を、可能又は作動或いは開始させる1個以上のインプット装置、ボタン及び/又はスイッチ、及び/又はダイアル等を備えている。本発明の装置又はハンドルは、動力源及び/又は動力源に接続することができるケーブルを備えていてもよい。本発明の装置は、本体を備えている。本体は、ハンドルを備えているか、又は組み入れているか、或いは提供している。また、本発明の装置は、動力源を含んでいるか、又は収容している。前記動力源は、再充電可能な動力源又は再充電可能な1個以上のバッテリを備えている。本発明の装置は、ケーブルを直接に、又は作用可能に、例えば電磁誘導的に、充電ステーションに接続して、前記動力源を再充電することができるようになっている。
【0035】
本発明の一態様においては、本発明の装置は、調整手段又は調整器、例えば、電流又は前記第1及び/又は第2電流の周波数を調整するための周波数調整手段又は調整器、例えば、それぞれ、周波数を、前述した周波数範囲の1つの間に調整するための第1及び第2電流周波数調整手段、又は調整器を備えている。本発明の一態様においては、前記調整手段又は調整器は、段階的調整手段又は調整器及び/又は使用者が、2つ以上、例えば、3、4又は5の所定の周波数設定から選択できるような構成になっている。前記装置は、第1及び第2の電流を(瞬間的時間において)同時に、及び/又は(時間的に継続性をもって)同時に、及び/又は(同時並行的に)同時に供給するように作動するようになっているか、又はそのような構造となっている。さらに、本発明の装置は、第1及び第2の電流を、直列に、及び/又は、順番に、及び/又は、連続して供給することができるようになっている。
【0036】
電流、又は前記第1及び/又は第2の電流の少なくとも1つ、たとえば、両方は、インパルス電流を含んでいる。各インパルス電流のパルス継続時間は、50μsと1000μsの間、例えば100μsと900μsの間、さらに例えば150μsと800μsの間、特に200μsと700μsの間であることが好ましい。前記又は別の調整手段又は調整器、例えば、本発明の装置のパルス継続調整手段又は調整器は、パルスの継続時間を、例えば、前述した範囲の一つに調整することができるようになっているのが好ましい。
【0037】
電気刺激又は電流、或いは第1及び/又は第2電流は、強度又は電流振幅を含んでいる。強度又は電流振幅は、好ましくは治療しようとする筋肉の最大収縮を供給するように選択される。例を挙げると、前記強度又は振幅は、約10mAであり、例えば5と50mAの間、1と100mAの間、5と15mAの間、又は7と25mAの間、又は8と12mAの間である。前記又は別の調整手段又は調整器、例えば、強度又は振幅調整手段又は調整器は、強度又は振幅を、例えば、0〜500mA、又は0〜250mA、又は0〜200mA、又は0〜150mA、又は0〜100mAの範囲に調整しうるようになっている。
【0038】
本発明の一態様においては、前記装置は、電気刺激又は電流又は前記第1及び/又は第2電流を所定の時間、例えば、1分と1時間の間、例えば5分〜30分、好ましくは10分〜20分供給するような構造になっているか、又はそのようにプログラムされている。前記又は別の調整手段又は調整器、例えば、治療時間調整手段又は調整器は、治療時間を、例えば0〜10時間、又は0〜5時間、又は0〜1時間、或いは0〜30分間に調整しうるようになっている。
【0039】
本発明の装置は、コントロール手段を備えていてもよい。コントロール手段は、例えば、前記電気刺激又は電流又は複数の電流の1つ以上の特徴を、所定の治療レジメに従ってコントロールするようにプログラムされているか、又はプログラムしうるようになっている。前記コントロール段は、コントロ−ルシステム及び/又はコントローラを備えているか、及び/又は少なくとも部分的に電気回路に含まれている。前記コントロール手段は、前記調整手段又は調整器の少なくとも部分を含んでいてもよく、例えば、1個以上の周波数、及び/又はパルス継続時間、及び/又は強度、及び/又は振幅、及び/又は治療継続時間調整手段、又は調整器を含んでいてもよい。
【0040】
本発明の一態様において、前記インプット手段は、電気刺激又は電流、或いは第1及び/又は第2電流の1個以上の特徴、例えば周波数、及び/又はパルス継続時間、及び/又は強度、及び/又は振幅、及び/又は治療継続時間を、コントロール及び/又は調整することができる構造を有するか、またはそのように作動することができるようになっている。さらに前記装置又はインプット手段は、前記装置を接続するコネクタ又はレセプタクルのようなインターフェース又は接続手段、または前述した特徴の1つ以上をプログラム及び/又はコントロールするか、及び/又は調整するように作動することができるパーソナル・コンピュータ、又は携帯用デバイスのような他の装置をコントロールするコントロール手段を備えていてもよい。
【0041】
前記装置又はコントロール手段、或いは調整手段は、所定の方法、及び/又は所定の治療レジメに従って、電気刺激又は電流、或いは第1及び/又は第2電流の1個以上の特徴を、コントロールすることできるような構造を有するか、またはプログラムされるようになっている。前記装置又はコントロール手段は、作動して、又はプログラムされていて、例えば電気刺激装置が、例えば前記インプット手段を介して接続されている装置によって、所定の治療の構築、及び/又は変更をすることができるようになっている。
【0042】
本発明は、プロセッサに、口の内膜、例えば口腔粘膜を通して、1つ以上の口腔筋肉、例えば口蓋及び/又は舌筋肉に電気刺激を与え、例えば睡眠中、休止筋肉の緊張を高める方法、又は治療レジメを実行させるための、コンピュータに入力するのに適したプログラムコード手段を含むコンピュータプログラム要素を提供するものである。
【0043】
更に本発明は例えば、経粘膜神経筋肉電気刺激によって、1つ以上の口腔筋肉を訓練するための方法、又は治療レジメを提供するものである。この方法は、口の内膜、例えば口腔粘膜を通して、1つ以上の口腔筋肉、例えば口蓋及び/又は舌筋肉に電気刺激を与え、例えば睡眠中に、休止筋肉の緊張を高めることを含むものである。
【0044】
疑問を避けるために述べると、明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書に記載した本発明の全ての特徴は、本発明の全ての態様に適用されるものである。
【0045】
本発明の方法又は治療レジメは、電流、例えば二相電流又は二相電流インパルス電流のような電流又はインパルス電流を、例えば、1つ以上の口腔筋肉に供給又は適用することを含んでいる。
【0046】
更に本発明は、例えば、経粘膜神経筋肉電気刺激によって、1つ以上の口腔筋肉を訓練するための方法又は治療レジメを提供するものである。この方法は、電極手段を介して、二相電流例えば二相インパルス電流を、口の内膜例えば、口腔粘膜を通して、1つ以上の口腔筋肉、例えば口蓋及び/又は舌筋肉に、供給又は適用することを含んでいる。
【0047】
本発明の方法又はレジメは、第1の電流及び/又は第1の電流とは異なっている第2の電流を、供給又は適用することを含んでいる。前記電流又は前記第1の電流及び/又は第2の電流の少なくとも1つの電流、例えば、両者の電流は、交流電流を含んでいる。前記電流又は前記各電流の少なくとも1つの電流は、5〜150Hzの間、例えば10〜140Hzの間,例えば、15〜130Hzの間、好ましくは20〜120Hzの間、より好ましくは20〜50Hzの間、及び/又は50〜120Hzの間の周波数を含んでいる。幾つかの態様では、前記第1の電流は、20〜50Hzの間、及び/又は前記第2の電流は、50〜120Hzの間の周波数を含んでいる。
【0048】
本発明の態様では、二相電流の相、又は前記第1及び第2電流は、同時に、及び/又は並行して適用される。複数の態様では、二相電流の相、又は前記第1及び第2電流は、直列状態で、及び/又は順次に、及び/又は連続して供給される。
【0049】
前記電流、又は前記第1及び/又は第2電流の少なくとも1つ、例えば両方は、インパルス電流を含んでいる。前記又は各インパルス電流の継続時間は、50〜1000μsの間、例えば100〜900μs、例えば150〜800μsの間、好ましくは200〜700μsの間であるのがよい。
【0050】
電気刺激又は電流、或いは第1及び/又は第2電流は、強度又は電流振幅を含んでいてもよく、前記強度又は電流振幅は、治療するべき筋肉の最大攣縮を発生させるように選択すること、又は選択されることが好ましい。例示すると、前記強度又は電流振幅は、約10mA、例えば1〜100mA,例えば5〜50mAの間、例えば5〜15mA、又は7〜25mAの間,例えば8〜12mAの間である。
【0051】
前記方法又は治療レジメは、電気刺激又は電流、或いは第1及び/又は第2電流を、所定の時間、即ち、1分間〜1時間の間、例えば5〜30分間、好ましくは10〜20分間の間、供給又は適用するものである。
【0052】
本発明による前記方法又は治療レジメは、電気刺激又は電流、或いは第1及び/又は第2電流を、所定の時間、第1の筋肉又は筋肉群、及び/又は舌の上面又は背面に、供給又は適用することを含んでいる。第1の筋肉又は筋肉群は、1つ以上の口蓋及び/又は舌筋肉、例えば、1つ以上の内在表層筋、口蓋垂筋、口蓋帆挙筋、及び咽頭口蓋筋を含んでいる。
【0053】
更に、本発明の方法又は治療レジメは、電気刺激又は電流或いは第1及び/又は第2電流を、第2の所定の時間、第2の筋肉又は筋肉群及び/又は舌の下側部、例えば舌下に供給または適用することを含んでいる。前記第2の筋肉又は筋肉群は、1つ以上の口蓋及び/又は舌筋肉を含んでおり、その一つ以上は、前記第1の筋肉又は筋肉群、例えば頤舌筋とは異なっている。例を挙げると、前記第1の所定の時間は、5〜30分間、例えば5分又は10分又は15分又は20分或いは30分間であり、かつ前記第2の所定の時間は、5〜30分間、例えば5分又は10分又は15分又は20分或いは30分間である。
【0054】
更に本発明の方法又は治療レジメは、前述したステップの一つ以上を、所定の間隔、例えば1日当たり1〜10回の間、又はその間で何回でも、例えば1日当たり2回実行することを含んでいる。更に、本発明の方法又は治療レジメは、前述したステップの一つ以上を、所定の治療期間を超えて、即ち、1〜20週間の間、例えば、2〜10週間の間、例えば5〜8週間の間、例えば5〜6週間の間実行することを含んでいる。
【0055】
本発明の方法又は治療レジメは、電気刺激又は電流又は第1及び/第2電流の一つ以上の特徴、例えば、周波数及び/又はパルス継続時間、及び/又は強度、及び/又は振幅、及び/又は治療継続時間を調整することを含んでいる。この調整は、1個以上の押しボタン及び/又はダイアル、又はその類似物のようなインプット手段を使用して、又はパーソナルコンピュータ又は携帯用デバイスのようなコネクタ又は装置によるレセプタクルを介して実行することができる。
【0056】
本発明において、前記方法又は治療レジメは、例えば、治療のための第1の期間を含んでおり、例えば、この間、電気刺激又は電流、或いは第1及び/又は第2電流が供給又は適用されて、例えば、休止筋肉の良い意味での緊張、及び/又は睡眠中の良い意味で筋緊張を高める。本発明の態様において、前記方法又は治療レジメは、例えば、維持のための第2の期間を含んでおり、例えば、この間、電気刺激又は電流、或いは第1及び/又は第2電流の一つ以上の特徴が、例えば、前記第1治療期間に対して調整又は変更され、例えば、休止筋肉緊張及び/又は睡眠中の筋緊張を維持する。前記第1期間は、第1レジメを含んでおり、及び/又は、第2期間は、前記第1レジメとは異なる第2レジメを含んでいてもよい。
【0057】
例示的な態様において、前記方法又は治療レジメは、一つ以上の口腔筋肉に、1日2回、10〜20分間、6週間、電気刺激を供給又は適用して、例えば、休止筋肉緊張及び/又は睡眠中、筋肉緊張を与えることを含んでいる。更に加えて、前記方法又は治療レジメは、一つ以上の口腔筋肉に、1日1回、10〜20分間、電気刺激を継続的に供給又は適用して、例えば、休止筋肉緊張及び/又は、睡眠中、筋肉緊張を維持することを含んでいる。
【0058】
本発明の他の態様によれば、例えば、感覚刺激によって、1つ以上の口腔筋肉を訓練する方法又は治療レジメを提供するものである。この方法は、1つ以上の口腔筋肉、例えば口蓋及び/又は舌筋肉に、振動刺激を供給又は適用することを含んでいる。更に、この方法は、前述した方法の1つ以上の特徴を含んでいる。
【0059】
また、本発明は、プロセッサに、前述した方法又は治療レジメを実行する手順を行わせるための、コンピュータ可読プログラムコード手段を含むコンピュータプログラム要素を提供するものである。更に本発明は、コンピュータ可読媒体に具現化されるコンピュータプログラム要素を提供するものである。
【0060】
更に本発明は、コンピュータに記憶されていて、コンピュータに前述した方法又は治療レジメを実行させる手順を行なわせるようになっているプログラムを有するコンピュータ可読媒体を提供するものである。
【0061】
更に本発明は、前述したコンピュータプログラム要素又はコンピュータ可読媒体、或いは経粘膜神経筋肉刺激のように、1つ以上の口腔筋肉を訓練するための治療レジメ、例えば前述した方法をコントロールするためのコントロール手段又はコントロールシステム或いはコントローラを提供するものである。
【0062】
明細書、図面、特許請求の範囲、要約書等に記載した本発明の種々の目的、態様、実施例及び変形例は、それぞれ、独立して、又は組み合わせて理解されるべきである。本発明の一つの態様に関して記載した複数の特徴は、特段の但し書きが無い限り、全ての態様に適用されるものである。