(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項4に記載の比例圧力コントローラにおいて、前記隔離バルブ部材の前記第1弁座係合部材は、前記隔離バルブ部材が前記隔離バルブ閉位置にあり、前記吸入ポートの流体を前記第1及び第2排出ポートの流体から隔離するときに、前記第1弁座部材と当接することを特徴とする比例圧力コントローラ。
請求項4に記載の比例圧力コントローラにおいて、前記隔離バルブ部材が前記隔離バルブ開位置にあるとき、前記隔離バルブ部材の前記第1弁座係合部材は、前記第1弁座部材から離れる方向に変位して前記吸入ポートから前記隔離バルブキャビティを通って前記第1排出ポートに流体が流れるのを許容し、前記隔離バルブ部材の前記第2弁座係合部材は、前記第2弁座部材に当接して、前記第2排出ポートを前記第1排出ポートから隔離することを特徴とする比例圧力コントローラ。
請求項8に記載の比例圧力コントローラにおいて、前記隔離バルブ部材は前記隔離バルブ閉位置に向けて付勢され、前記アクチュエータバルブによって前記隔離バルブ加圧チェンバを加圧することで前記隔離バルブ部材を前記隔離バルブ開位置に移動させることを特徴とする比例圧力コントローラ。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付の図面を参照して、例示的実施形態をより詳細に説明する。
【0013】
例示的実施形態を、本願開示を十全なものとし、当業者にその範囲を十分に伝えるよう示している。本願開示の実施形態の十全な理解を提供するため、具体的な構成要素、素子及び方法の例など、数多くの具体的詳細を記載している。当業者にとって、具体的な詳細を用いる必要はなく、例示的実施形態は多くの異なる形態で実装可能であり、また本願開示を限定するものと解釈すべきでないことは明らかであろう。いくつかの例示的実施形態において、公知の方法、公知の素子構造及び公知の技術は、詳細に記載されない。
【0014】
本明細書中で用いられる用語は、具体的な例示的実施形態を記述することのみを目的とするものであり、限定的であることを意図しない。本明細書で使用される際、単数形は、明示されていない限り複数形も含むことを意図する。用語「備える」、「備えて」、「含んで」および「有して」は包括的であり、述べられた特徴、整数、工程、操作、要素、および/または部品の存在を特定する。しかし、1以上の特徴、整数、工程、操作、要素、部品および/または群の存在または追加を排除するものではない。本明細書で記載される方法工程、プロセスおよび操作は、実行順序として詳細に特定されない限り、必ずしも記載または図示された特定の順序で実行を要するものと解釈されるべきではない。追加工程または代替工程が用いられてもよいことも理解されるであろう。
【0015】
要素または層が、他の要素または層「上に」ある、「に係合」、「に接続」または「に連結」すると記される場合、この要素または層は直接に他の要素または層上にあるか、係合、接続、または連結してもよい。または、介在要素または層があってもよい。一方、要素が、他の要素または層の「直接上に」ある、「に直接係合」、「に直接接続」または「に直接連結」すると記される場合、介在要素または層は存在しなくてよい。要素同士の関係を説明するのに使用される他の文言(例えば、「の間に」と「直接の間に」、「隣接して」と「直接隣接して」など)は、同様に解釈されるべきである。本明細書で用いられる際、用語「および/または」は1以上の関連づけられたリスト項目の全ての組み合わせを含む。
【0016】
第一、第二、第三等の用語が各種要素、部品、領域、層および/または切断面を説明するために本明細書で使用されるが、これらの要素、部品、領域、層および/または切断面はこれらの用語により限定されるものではない。これらの用語は、ある要素、部品、領域、層および/または切断面を他の領域、層または切断面から区別するためにのみ使用されてもよい。本明細書で使用される際の「第一」「第二」のような用語および他の数に関する用語は、文脈で明示されない限り、配列または順序を意味しない。したがって、下記で論じられる第一要素、部品、領域、層および/または切断面は、実施例の教示から逸脱することなく第二要素、部品、領域、層および/または切断面と称されることも可能である。
【0017】
「インナー」、「アウター」、「真下に」、「下に」、「下側の」「上に」、「上部に」等のような空間的に相対的な用語が、図示する際、ある要素または特徴と他の要素または特徴との関係の記載を容易にするために、本明細書で使われてもよい。空間的に相対的な用語は、図示される向きに加えて、使用時または操作時における装置の異なる向きを包含するとしてもよい。例えば、図の装置がひっくり返されると、他の要素または特徴の「下に」または「真下に」と記載される要素は、他の要素または特徴の「上に」置かれるだろう。このように、例示の用語「下に」は上と下両方への向きを包含することが可能である。装置は他方向に向かされてもよい(90度回転または他の向きに)。本明細書で使用される空間関連記述子は適宜解釈される。
【0018】
図1に示されるように、
本願開示の参考例としての比例圧力コントローラ10は、第1エンドキャップ14と、第1エンドキャップ14に対して反対側に配置された第2エンドキャップ16とを有する本体12を備える。第1及び第2エンドキャップ14、16は、本体12に着脱可能に止着され、または固定的に接続されても良い。スペーサ部材18を本体12に設けても良く、この目的は、以下により詳細に説明される。コントローラ操作子20を、中央本体部22に、止着、または固定的に接続することによって接続可能である。本体12は、さらに中央本体部22とスペーサ部材18との間に接続された入口本体部24を、スペーサ部材18が入口本体部24と第2エンドキャップ16の間に配置されるような形で備えても良い。本体12は、さらに中央本体部22と第1エンドキャップ14との間に配置される排出本体部26を備えても良い。選択的に、比例圧力コントローラ10は、複数の比例圧力コントローラ10を並べて配置可能なように、略矩形状ブロックとして設けられても良い。また、この形状により、マニフォルド構造中に比例圧力コントローラ10を用いることが促進される。
【0019】
いくつかの実施形態では、入口及び排出本体部24、26が、中央本体部22に着脱可能かつシール可能に接続される。比例圧力コントローラ10は、中央本体部22にそれぞれ形成された入口ポート28、出口ポート30及び排出ポート32を備えても良い。圧縮空気などの加圧流体33を、出口ポート30を介して比例圧力コントローラ10から排出可能である。出口ポート30は、本体12内に形成された流出流路34からの加圧流体33に開口し、出口ポート30に加圧流体33が操作可能に流入する。流出流路34は圧力均衡セグメント34aを備える。流出流路34への流れは、入口ポペットバルブ36によって隔離可能である。この入口ポペットバルブ36は、長手方向キャビティ39aとベント流路39bとを有する。入口ポペットバルブ36は通常入口弁座38に着座し、圧縮ばねなどの付勢部材40によって、
図1に示される着座位置に保持される。入口ポペットバルブ36が閉じられると、流体は流出流路34には流入することができない。付勢部材40は、入口本体部24の端部壁41と当接することで定位置に保持可能とされ、入口ポペットバルブ36内に形成される長手方向キャビティ39a中に部分的に収容されることで反対側でも保持される。入口ポペットバルブ36は、入口ポペットバルブ36が入口バルブキャビティ42内で、付勢部材40が延びる入口バルブ閉方向「A」と反対方向の入口バルブ開方向「B」とのそれぞれに軸方向摺動可能なように本体12中の入口バルブキャビティ42に収容される。入口ポペットバルブ36が入口バルブ開方向「B」に移動する場合、入口ポペットバルブ36は付勢部材40を圧縮する。入口弁棒43が入口ポペットバルブ36に一体に接続され、入口ポペットバルブ36から軸方向に延びる。入口弁棒43の自由端はピストン44に当接する。入口弁棒43は、ピストン44に当接する前に第1隔壁45を通って摺動可能に配置され、入口ポペットバルブ36の軸方向位置を制御し、入口ポペット弁座係合部材46の入口弁座38との閉位置での境界シールを促進する。入口ポペットバルブ36は、入口ポペット弁座係合部材46aの反対側の、流出流路34の圧力均衡セグメント34aと対向する対向面46bを有する。入口ポペットバルブ36の入口ポペット弁座係合部材46aと対向面46bとは、等しい表面積を有する。したがって、入口ポペットバルブ36は圧力均衡状態で動作する。加圧流体33は、少なくとも一つの孔47を介して、及び/又は入口弁棒43を通過可能とする穴を介して第1隔壁45を自由に流通可能である。この少なくとも一つの孔47の大きさ及び数により、流出流路34中の圧力がピストン44、ひいてはピストンの移動速度に作用するのに必要な時間を制御することができる。この少なくとも一つの孔47を通って作用する圧力により、ピストン44を閉位置に向けて移動させる圧力付勢力が生じる。ピストン44には、少なくとも一つの、いくつかの実施形態においては複数の、ピストン44の周囲に形成された個別のシール溝49内に収容される弾性U−カップシール48を備えても良い。U−カップシール48により、ピストン44が本体12内に形成されるシリンダキャビティ50内で軸方向に摺動する際にピストン44の周囲に流体圧力シールが形成される。
【0020】
ピストン44は、入口ポペットバルブ36と同軸に入口バルブ閉方向「A」または入口バルブ開方向「B」に移動する。第1隔壁45は、シリンダキャビティ50の第一境界(非圧力境界)を形成し、ピストン44はシリンダキャビティ50の第2境界(圧力境界)を形成する。ピストン44は、第1隔壁45が定位置に固定されることから、ピストン44の端部51が第1隔壁45に当接するまで入口バルブ開方向「B」に移動可能である。ピストン44は、孔47を通って自由に流れる加圧流体33によって形成される前述の圧力付勢力によって、第1隔壁45と当接することによりシリンダキャビティ50内に保持される。ピストン44は、また、
図1に示されるシリンダキャビティ50の円筒状壁を越えて径方向に延びるスペーサ部材18の一部とシリンダキャビティ50の反対側の端部で当接することによってシリンダキャビティ50内に保持される。O−リングなどの弾性シール部材52aを、入口ポペットバルブ36の外周に沿って形成されたスロットまたは周方向溝53a内に配置しても良い。弾性シール部材52aは、入口バルブキャビティ42に接して入口ポペットバルブ36をシールする。
【0021】
入口ポペットバルブ36内の長手方向キャビティ39aは、流出流路34の圧力均衡セグメント34aに開口し、この圧力均衡セグメント34aと流体を介して連通する。ベント流路39bは、長手方向キャビティ39aと入口バルブキャビティ42との間に延びる。O−リングなどの別の弾性シール部材52bを、入口ポペットバルブ36の周囲に沿って外部に形成されたスロットまたは周方向溝53b内に配置しても良い。ベント流路39bは、弾性シール部材52bによってベント流路39bが閉塞され、入口バルブキャビティ42内の流体がベント流路39bに流入するのが防止される形で、周方向溝53bに開口する。入口ポペットバルブ36の長手方向キャビティ39a内の圧力が入口バルブキャビティ42内の圧力よりも大きい場合、この差圧により弾性シール部材52bがわずかに膨脹して、流体がベント流路39bから流出可能となる。したがって、弾性シール部材52bは、ベント流路39bのための逆止弁として作用し、入口ポペットバルブ36内の長手方向キャビティ39aから入口バルブキャビティ42への一方向にベント流路39bを通って流体を流出可能とするが、反対方向に(入口バルブキャビティ42から入口ポペットバルブ36内の長手方向キャビティ39aへ)は流出可能としない。したがって、このベント流路39bと弾性シール部材52bとの組み合わせにより、流出流路34の圧力均衡セグメント34aと入口バルブキャビティ42との間の差圧が解消される。
【0022】
比例圧力コントローラ10は、コントローラ操作子20内の中央本体部22に着脱自在に接続される充填バルブ54と放出バルブ56とのそれぞれにより操作可能である。入口ポート28内に流入する圧縮空気などの加圧流体33(
図2A−2C)は濾過され清浄化されても良い。出口ポート30及び流出流路34を介して比例圧力コントローラ10に逆流しうる流体は、汚染された流体である可能性がある。いくつかの実施形態では、この充填及び放出バルブ54、56は、この潜在的に汚染された流体から隔離されて入口ポート28を介して流入した加圧流体33のみが充填バルブ54及び放出バルブ56を流れるようにされる。入口流路58は、入口ポート28と入口バルブキャビティ42との間の加圧流体33と連通する。いいかえれば、入口バルブキャビティ42は、入口流路58と流出流路34とを接続する。したがって、入口流路58は、通常閉じられても良い入口ポペットバルブ36によって流出流路34内の流体から隔離される。流体供給ポート60が、入口流路58と連通し、入口流路58に開口する。流体供給ポート60は、流出流路34から隔離され、充填バルブ54に加圧流体33を供給する充填入口流路62につながる。充填バルブ排出流路64により、充填バルブ54を通って流れる加圧流体33が放出バルブ56の入口及び複数の異なる流路に向かう流路が形成される。
【0023】
これらの流路の一つとして、充填バルブ排出流路64からの加圧流体33を第2エンドキャップ16内に形成されるピストン加圧チェンバ68に案内されるピストン加圧流路66がある。ピストン加圧チェンバ68中の加圧流体33により、ピストン44のピストン端面70に作用する第1力F1(
図2B)が生じる。ピストン端面70の表面積は入口弁座38と当接する入口ポペットバルブ36の表面積よりも大きいことから、充填バルブ54が開き、またはさらに継続して開いた場合、ピストン端面70上に作用する加圧流体33によって生じる合力により、ピストン44が入口バルブ開方向「B」に、入口弁座38から離れる方向にまず移動し、またはさらに移動する(initially move or move further)ことになる。これにより、最初に入口ポペットバルブ36が開き、または入口バルブキャビティ42を通る流れが増加して、加圧流体33が流出流路34に流入し、出口ポート30で比例圧力コントローラ10から流出する。したがって、比例圧力コントローラ10は、出口ポート30に流れがない場合には、入口ポート28と出口ポート30との間で加圧流体33の流れを開始可能であり、加圧流体33流れを連続して制御する必要がある場合には、比例圧力コントローラ10は入口ポート28と出口ポート30との間の既存の加圧流体33の流れの圧力を維持、増大または低減可能である。これらの動作は、以下により詳述される。
【0024】
充填バルブ54から、充填バルブ排出流路64を通って排出された加圧流体33の一部は、中央本体部22の連結壁74内に形成された排出バルブ加圧流路72を通って排出バルブ加圧チェンバ76に案内される。充填バルブ54が開き、放出バルブ56が閉じている場合、排出バルブ加圧流路72を介して排出バルブ加圧チェンバ76に収容される加圧流体33は、排出ポペットバルブ80の排出バルブ端面78に対して第2力F2(
図2B)を加えて排出ポペットバルブ80を着座位置に保持する。
【0025】
排出ポペットバルブ80は、本体12内に形成される排出バルブキャビティ82内に摺動自在に配置される。排出ポペットバルブ80は排出ポペット弁座係合部材83を有し、この排出ポペット弁座係合部材83は、排出ポペットバルブ80の閉位置において排出バルブ弁座84と当接する(
図1参照)。排出ポペットバルブ80が閉位置にある場合、流出流路34から出口ポート30を通って流れる加圧流体33は、排出/流出共通流路86にも流入する。閉位置において、排出ポペットバルブ80は排出ポート32から隔離されて、加圧流体33が排出流路88を通って排出ポート32から流出するのを防止する。したがって、排出バルブ加圧チェンバ76中の加圧流体33によって排出ポペットバルブ80の排出バルブ端面78に加えられる第2力F2と略逆向きの第3力F3(
図2B)が、排出/流出共通流路86中の加圧流体33によって排出ポペットバルブ80に加えられる。排出バルブキャビティ82は、排出/流出共通流路86と排出流路88との間に配置され、排出/流出共通流路86と排出流路88とを流体を介して接続する。
【0026】
排出ポペットバルブ80は、一体に接続され、軸方向に延びる排出弁棒90を有する。排出弁棒90は、弁棒収容部材94の弁棒収容通路92内に摺動自在に収容される。弁棒収容部材94は、第2隔壁96と第1エンドキャップ14との間に配置される。第1隔壁45と同様、加圧流体33は、少なくとも一つの孔97を介して第2隔壁96を自由に流通可能である。(複数の)孔97の大きさ及び数を制御することで、第2隔壁96を挟んで圧力が均衡する速度が制御される。
【0027】
中央本体部22内の放出バルブ排出ポート100を介して排出流路88と連通する放出バルブ流出流路98が放出バルブ56の排出側に設けられる。この放出バルブ排出ポート100は排出流路88に開口していることから、放出バルブ56が駆動された時、充填バルブ排出流路64中の加圧流体33を、排出流路88に追い出すように動作する。なお、放出バルブ流出流路98は、放出バルブ56の閉状態では、排出バルブ加圧流路72、充填バルブ排出流路64、およびピストン加圧流路66から隔離される。さらに、充填バルブ排出流路64、ピストン加圧流路66、排出バルブ加圧流路72、及び放出バルブ流出流路98は、充填バルブ54が開いた状態では、流出流路34及び排出/流出共通流路86中の加圧流体33から隔離される。したがって、これらの流路により、充填バルブ54及び放出バルブ56を、出口ポート30の周囲に残る汚染されている可能性のある流体に曝すことなく、濾過された加圧流体33を入口ポート28から充填バルブ54及び放出バルブ56を通すことが可能となる。
【0028】
この比例圧力コントローラ10は、コントローラ操作子20の内部または外部に配置され、充填及び放出バルブ54、56の双方と電気的に接続される回路基板101を備える。回路基板101で受信される充填または放出バルブ54、56の位置制御用の信号は、コントローラ操作子20を通って延び接続プラグ104によってシールされても良い配線ハーネス102によって受信される。コントローラ操作子20の外部にあっても良い制御システム106は、演算機能を実行し、回路基板101に指令信号を送信する。この回路基板101は、充填及び/又は放出バルブ54、56を制御して、出口ポート30での流体圧力を制御する。比例圧力コントローラ10及び制御システム106から/への制御信号は、制御信号インタフェース108によって伝えられる。この制御信号インタフェース108は、有線(例:配線ハーネス)接続であっても、無線(例:無線周波数または赤外線)接続などであって良い。選択的に、制御システム106は、制御信号インタフェース108を介して一つ以上の圧力信号送信装置109a、109bに電気的に接続されても良い。この一つ以上の圧力信号送信装置109a、109bは比例圧力コントローラ10中の様々な場所に配置可能であるが、
図1には、充填バルブ排出流路64中に配置される第1圧力信号送信装置109aと、流出流路34中に配置される第2圧力信号送信装置109bとが示される。動作に際し、この第1及び第2圧力信号送信装置109a、109bはそれぞれ充填バルブ排出流路64と流出流路34内の流体圧力を測定し、測定された流体圧力に対応する第1及び第2圧力信号を生成する。第1及び第2圧力信号送信装置109a、109bは、この第1及び第2圧力信号を制御システム106に出力し、これにより第1及び第2圧力信号に応じて充填バルブ54及び放出バルブ56の駆動を制御する。
【0029】
なお、比例圧力コントローラ10の出口ポート30で所望の流体圧力が得られない場合には、充填及び放出バルブ54、56、及び入口ポペット及び排出ポペットバルブ36、80の高速開閉動作が発生する可能性がある。この「モーターボーティング」として知られる状態は、比例圧力コントローラ10が出口ポート30で所望の圧力に補正しようとする際に起きる。第1及び第2圧力信号送信装置109a、109bを用いることで、第1圧力信号送信装置109aによって検出される充填バルブ排出流路64内の流体圧力と、第2圧力信号送信装置109bによって検出される流出流路34内の流体圧力との間の差圧が測定可能である。迅速に機能する入口ポペット及び排出ポペットバルブ35、38(これらは差圧に応じるものではなく、制御信号を要しない)とならび、この比例圧力コントローラ10によってもモーターボーティングの可能性軽減を促進可能である。
【0030】
さらに
図1を参照すると、比例圧力コントローラ10はさらに隔離バルブアセンブリ110を備える。この隔離バルブアセンブリ110は、およそ隔離バルブキャビティ112と、この隔離バルブキャビティ112内に摺動可能に配置される隔離バルブ部材114とを備える。隔離バルブキャビティ112はキャビティ壁116によって形成され、第1端部118と、第1端部118の反対側に配置される第2端部120とを有する。この隔離バルブ部材114は、隔離バルブキャビティ112内で、隔離バルブ閉位置(
図2A)及び隔離バルブ開位置(figure2B)の間で移動可能である。この隔離バルブアセンブリ110は、第1隔離バルブピストン122と第2隔離バルブピストン124とを備える。第1隔離バルブピストン122は、隔離バルブキャビティ112の第1端部118内で摺動自在であるように隔離バルブ部材114に沿って配置される。第2隔離バルブピストン124は、第1隔離バルブピストン122の反対側に、隔離バルブキャビティ112の第2端部120内で摺動自在であるように隔離バルブ部材114に沿って配置される。第1隔離バルブピストン122と第2隔離バルブピストン124の双方は、隔離バルブキャビティ112のキャビティ壁116に接してシールする。隔離バルブアセンブリ110は、さらに一つ以上の隔離バルブ加圧チェンバ126a、126bを備える。
図1では、一方の隔離バルブ加圧チェンバ126aが隔離バルブキャビティ112の第1端部118に開口し、他方の隔離バルブ加圧チェンバ126bが隔離バルブキャビティ112の第2端部120に開口する。以下により詳細に説明されるように、隔離バルブ加圧チェンバ126a、126b内の流体圧力によって、隔離バルブキャビティ112内の、隔離バルブキャビティ112に対する隔離バルブ部材114の動作及び位置が制御される。
【0031】
隔離バルブアセンブリ110は、さらに第1弁座部材128と第2弁座部材130とを備える。第1及び第2弁座部材128、130は、第2弁座部材130が長手方向に第1弁座部材128と離隔されるように隔離バルブキャビティ112のキャビティ壁116に沿って配置される。隔離バルブアセンブリ110は吸入ポート132、第1排出ポート134、および第2排出ポート136を備える。吸入ポート132は隔離バルブキャビティ112に開口して、隔離バルブアセンブリ110の動作中に、入ってくる加圧流体33の流れを受ける。第1排出ポート134は隔離バルブキャビティ112に開口し、第1弁座部材128と第2弁座部材130との間に長手方向に配置される。第2排出ポート136も隔離バルブキャビティ112に開口する。吸入ポート132と第2排出ポート136とは、第1排出ポート134を挟んで長手方向の反対側に配置される。すなわち、第1排出ポート134は、長手方向に吸入ポート132と第2排出ポート136との間に配置される。
【0032】
隔離バルブアセンブリ110は、また第1弁座係合部材138と第2弁座係合部材140とを備える。第1及び第2弁座係合部材138、140は、長手方向に離隔した位置で隔離バルブ部材114から外側に向けて延びる。他の構成も可能であるものの、隔離バルブキャビティ112が(
図1に示されるように)円筒ボアである場合、第1及び第2弁座係合部材138、140は隔離バルブ部材114から径方向外側に、かつ隔離バルブ部材114の周囲に環状に延びる。第1弁座係合部材138は、長手方向に第1隔離バルブピストン122と第2隔離バルブピストン124との間に配置される。第2弁座係合部材140は、長手方向に第1弁座係合部材138と第2隔離バルブピストン124との間に配置される。なお、第1及び第2弁座係合部材138、140、及び第1及び第2隔離バルブピストン122、124は、隔離バルブ部材114と一体形成されても良く、隔離バルブ部材114と接続され支持される別に形成された部品であっても良い。また、隔離バルブ部材114、第1及び第2隔離バルブピストン122、124、及び第1及び第2弁座係合部材138、140は横断面を有する。隔離バルブキャビティ112が円筒ボアである場合、隔離バルブ部材114、第1及び第2隔離バルブピストン122、124、及び第1及び第2弁座係合部材138、140の横断面は円形状であっても良い。一般に、隔離バルブ部材114の横断面は第1及び第2隔離バルブピストン122、124の横断面及び第1及び第2弁座係合部材138、140の横断面よりも小さい。第1及び第2隔離バルブピストン122、124の横断面は互いに大きさが等しくても等しくなくても良く、第1及び第2弁座係合部材138、140の横断面と大きさが等しくても等しくなくても良い。同様に、第1及び第2弁座係合部材138、140の横断面は、互いに大きさが等しくても等しくなくても良い。
【0033】
比例圧力コントローラ10は、さらに隔離バルブ閉位置と隔離バルブ開位置の間の隔離バルブ部材114の動作を制御するアクチュエータ142を備える。アクチュエータ142はいくつかの形態をとりうる。一つの例示的構成によれば、アクチュエータ142はアクチュエータバルブ144とアクチュエータバルブ流路146とを備える。アクチュエータバルブ144は、隔離バルブ加圧チェンバ126a、126bと流体を介して連通するよう構成される。また、アクチュエータバルブ144は、制御信号インタフェース108を介して制御システム106と電気的に接続されても良い。したがって、制御システム106は、第1及び第2圧力信号送信装置109a,109bから制御システム106が受信する第1及び第2圧力信号に応じてアクチュエータバルブ144の駆動を制御しても良い。動作中、アクチュエータバルブ144は入口流路58から加圧流体33を受け、加圧流体33を隔離バルブ加圧チェンバ126a、126bに選択的に供給することによって、選択的に隔離バルブ加圧チェンバ126a、126bを加圧する。アクチュエータバルブ流路146はアクチュエータバルブ144と隔離バルブ加圧チェンバ126a、126bとの間に延び、これによりアクチュエータバルブ144から隔離バルブ加圧チェンバ126a、126bに加圧流体33を運ぶよう構成される。
【0034】
下記により詳細に説明されるように、アクチュエータバルブ144によって隔離バルブ加圧チェンバ126a、126bを加圧することで、隔離バルブ部材114が隔離バルブキャビティ112内で隔離バルブ開位置と隔離バルブ閉位置との間で移動する。隔離バルブ閉位置において、隔離バルブ部材114上に支持される第1弁座係合部材138は第1弁座部材128と当接して、吸入ポート132を第1及び第2排出ポート134、136中の流体から隔離する。隔離バルブ閉位置において、隔離バルブ部材114上に支持される第2弁座係合部材140は、第2弁座部材130と離隔されて、第1排出ポート134の流体が、第2排出ポート136からベント(すなわち排出)可能となるようにする。隔離バルブ開位置において、隔離バルブ部材114上に支持される第1弁座係合部材138は、第1弁座部材128から離れる方向に変位し、吸入ポート132から隔離バルブキャビティ112を通って第1排出ポート134に流体を流通可能とする。隔離バルブ開位置において、隔離バルブ部材114上に支持される第2弁座係合部材140は、第2弁座部材130と当接して、第2排出ポート136を第1排出ポート134の流体から隔離する。
【0035】
比例圧力コントローラ10の本体12中の入口ポート28および出口ポート30のいずれかが、隔離バルブアセンブリ110の吸入ポート132及び第1排出ポート134のいずれかと流体を介して連通するような比例圧力コントローラ10の様々な構造が考えられる。また、隔離バルブアセンブリ110は、比例圧力コントローラ10の本体12の内に(すなわち内部に)または外に(すなわち外部に)配置可能である。
図1に示される例では、隔離バルブアセンブリ110の第1排出ポート134は、比例圧力コントローラ10の本体12中の入口ポート28と流体を介して連通するよう構成される。加えて、隔離バルブアセンブリ110は比例圧力コントローラ10の本体12の外に配置される。この構成によれば、隔離バルブアセンブリ110は、比例圧力コントローラ10の本体12中の入口流路58に入口ポート28を介して加圧流体33を選択的に供給するのに用いられる。他の構成は、下記に詳述される。
【0036】
図2A−2Cに、
図1の比例圧力コントローラ10の動作が示される。
図2Aにおいて、加圧流体33は隔離バルブアセンブリ110の吸入ポート132に供給されている。隔離バルブアセンブリ110は、吸入ポート132中の加圧流体33を比例圧力コントローラ10の入口ポート28、したがって入口流路58から隔離している。したがって、比例圧力コントローラ10の出口ポート30の流体圧力は、
図2Aにおいてゼロである。
図2Aでは、アクチュエータバルブ144は、第2隔離バルブ加圧チェンバ126bに加圧流体33を供給している。第2隔離バルブ加圧チェンバ126b中の加圧流体33により、第2隔離バルブピストン124に第4力F4が加えられ、これにより隔離バルブ部材114が隔離バルブ閉位置に変位する。隔離バルブ閉位置において、第1弁座係合部材138は第1弁座部材128と当接して、吸入ポート132の加圧流体33が第1及び第2排出ポート134、136に流れないようにする。一方、隔離バルブ閉位置において、第2弁座係合部材140は第2弁座部材130と離隔され、第1排出ポート134に存在する任意の流体(すなわち、入口ポート28及び入口流路58中の任意の流体)が、第2排出ポート136を介して排出/吐出可能となるようにする。
【0037】
図2Bにおいて、隔離バルブアセンブリ110の吸入ポート132に供給済みの加圧流体33は、隔離バルブアセンブリ110と、比例圧力コントローラ10の本体12の入口ポート28とを通り、入口流路58に流入可能である。
図2Bでは、アクチュエータバルブ144は、第1隔離バルブ加圧チェンバ126aに加圧流体33を供給している。第1隔離バルブ加圧チェンバ126a中の加圧流体33により、第1隔離バルブピストン122に第5力F5が加えられ、これにより隔離バルブ部材114が隔離バルブ開位置に変位する。隔離バルブ開位置において、第1弁座係合部材138は第1弁座部材128と離隔されて、吸入ポート132の加圧流体33を第1排出ポート134に流入可能とする。一方、隔離バルブ開位置において、第2弁座係合部材140は第2弁座部材130と当接して、吸入ポート132によって第1排出ポート134に供給済みの加圧流体33を、第2排出ポート136に流入不能にする。
【0038】
図2Bに示されるように、入口流路58中の加圧流体33は、流体供給ポート60と充填入口流路62とにも流入する。制御システム106は、放出バルブ56が閉位置に維持された状態で、充填バルブ54を開く信号を送る。充填バルブ54が開くと、入口ポート28中の加圧流体33の一部が充填バルブ54を通って充填バルブ排出流路64に流入する。充填バルブ排出流路64中の流体圧力が、いくつかの実施形態では圧力トランスデューサであっても良い第1圧力信号送信装置109aによって検出される。充填バルブ排出流路64中の加圧流体33は、一部がピストン加圧流路66を通ってピストン加圧チェンバ68に向かう。ピストン加圧チェンバ68中の加圧流体33がピストン44に第1力F1を加えることで、ピストン44が入口バルブ開方向「B」に摺動する。ピストン44は入口弁棒43に作用して、入口ポペットバルブ36を入口弁座38から遠ざかる方向に押圧し、付勢部材40を圧縮する。この入口ポペットバルブ36の開動作により、入口流路58中の加圧流体33が、入口バルブキャビティ42を通って流出流路34に流入し、そこから出口ポート30に流出可能となる。出口ポート30を出た加圧流体は、ピストン操作子または類似の駆動装置などの圧力被制御装置(図示略)に案内されても良い。
【0039】
第1隔壁45は、ピストン44の入口バルブ開方向「B」への摺動動作を停止させる当接面としても機能する。入口ポペットバルブ36が開いている時間の長さを、第1圧力信号送信装置109aによって検出される圧力と合わせて用いて、出口ポート30での流体圧力を比例制御することができる。第1圧力信号送信装置109aが充填バルブ排出流路64内に配置されることから、この第1圧力信号送信装置109aは、出口ポート30に存在する可能性のある汚染物質から隔離される。これにより、汚染物質が、第1圧力信号送信装置109aの圧力信号に影響をおよぼす可能性が低減する。上述のように、加圧流体33が出口ポート30を通って排出され、充填バルブ54が開位置にあるとき、充填バルブ排出流路64内の加圧流体33の一部が排出バルブ加圧流路72を通って排出バルブ加圧チェンバ76に流れ込む。排出バルブ加圧チェンバ76中の加圧流体33は、排出バルブ端面78に第2力F2を加え、排出ポペットバルブ80を排出バルブ閉方向「C」に付勢することによって、排出ポペットバルブ80を閉位置に保持する。加圧流体33が出口ポート30を通って流れる際、加圧流体33の一部が排出/流出共通流路86に流入する。排出/流出共通流路86中の加圧流体33は、排出ポペットバルブ80に第3力F3を加える。排出ポペットバルブ80に加えられる第3力F3は、第2力F2と略対向する。したがって、
図2Bにおいて、第2力F2は、第3力F3よりも大きく、排出ポペットバルブ80は閉じられたままとなる。
【0040】
図2Cに示されるように、流出流路34内で所望の圧力が第2圧力信号送信装置109bによって検出されると、充填バルブ54が閉じるよう動かされる。所望の圧力を超過した場合、放出バルブ56が開く方向に動かされる。制御システム106によって流出流路34中の流体圧力を低下させる指令信号が生成された場合にも、放出バルブ56が開く方向に動かされる。充填バルブ54が閉じられると、充填入口流路62中の加圧流体33は、充填バルブ排出流路64から隔離される。放出バルブ56が開くと、排出バルブ加圧流路72は、充填バルブ排出流路64と放出バルブ流出流路98とを介して排出流路88にベントする。これにより、出口ポート30と排出/流出共通流路86での残りの流体圧力は排出バルブ加圧流路72での流体圧力を超過し、排出ポペットバルブ80を排出バルブ開方向「D」に並進させるよう付勢する。すなわち、
図2Cにおいて、排出バルブ加圧チェンバ76中の加圧流体33によって排出ポペットバルブ80の排出バルブ端面78に加えられる第2力F2は、排出/流出共通流路86中の加圧流体33によって排出ポペットバルブ80に加えられる第3力F3よりも小さい。同時に、ピストン加圧流路66中の加圧流体33は、充填バルブ排出流路64及び放出バルブ流出流路98を介して排出流路88にベントする。これによりピストン44、したがって入口ポペットバルブ36に作用する第1力F1が低下し、付勢部材40の付勢力によって入口ポペットバルブ36を入口バルブ閉方向「A」に戻し、入口ポペットバルブ36を入口弁座38に着座させる。第1隔壁45を貫通して設けられた少なくとも一つの孔47により、第1隔壁45を挟んで流体圧力が均衡し、入口ポペットバルブ36が閉じる際のピストン44の摺動速度が上がる。
【0041】
排出ポペットバルブ80が排出バルブ開方向「D」に移動すると、排出ポペット弁座係合部材83は排出バルブ弁座84から離れる方向に移動し、加圧流体33が排出/流出共通流路86から、排出バルブキャビティ82を通って排出流路88に流入し、排出ポート32から流出可能となる。第1圧力信号送信装置109aによって検出される充填バルブ排出流路64での流体圧力が所望の圧力に達し、放出バルブ56が制御システム106から信号を受けて閉じる際、排出ポペットバルブ80は、排出バルブ加圧チェンバ76中の流体圧力が、排出/流出共通流路86中の流体圧力を超えるまで、開位置のままである。これが起こった場合、排出バルブ加圧流路72の流体圧力により、排出ポペットバルブ80が排出バルブ閉方向「C」に移動し、排出バルブ弁座84に着座する。
【0042】
出口30でのゼロ圧力状態が望まれる場合、隔離バルブアセンブリ110のアクチュエータバルブ144は、第2隔離バルブ加圧チェンバ126bに加圧流体33を供給する。第2隔離バルブ加圧チェンバ126b中の加圧流体33により、第2隔離バルブピストン124に第4力F4が加えられ、これにより隔離バルブ部材114が隔離バルブ閉位置に戻る。隔離バルブ閉位置において、第1弁座係合部材138は第1弁座部材128と当接して、吸入ポート132の加圧流体33が第1及び第2排出ポート134、136に流れないようにする。一方、隔離バルブ閉位置において、第2弁座係合部材138は第2弁座部材130と離隔され、第1排出ポート134に存在する任意の流体(すなわち、入口ポート28及び入口流路58中の任意の流体)が、第2排出ポート136を介して排出/吐出可能となるようにする。加圧流体33の入口ポート28への流れを切断することで、流出流路34、排出/流出共通流路86、充填バルブ排出流路64、ピストン加圧流路66、ピストン加圧チェンバ68、排出バルブ加圧流路72および排出バルブ加圧チェンバ76中の残りの加圧流体33は、排出流路88と排出ポート32とを通って排出される。これにより、比例圧力コントローラ10が
図2Aに示された状態に戻る。
【0043】
図3には、隔離バルブアセンブリ110’の吸入ポート132’が本体12の出口ポート30と流体を介して連通する本願開示の
参考例としての比例圧力コントローラ10’が示される。この変更に加え、隔離バルブアセンブリ110’全体が、上下方向に裏返されている(すなわち、
図1に示される第1排出ポート134と同軸に通る軸を中心に180度回転されている)。この構成によれば、隔離バルブアセンブリ110’の吸入ポート132’は、出口ポート30を通って流出流路34及び排出/流出共通流路86から流出する加圧流体を受け、第1排出ポート134は、加圧流体33を圧力被制御装置(図示略)に供給する。比例圧力コントローラ10’の残りの構造は、
図1の比例圧力コントローラ10を参照して説明されたものと略同じである。
図1と同様、
図3に示される隔離バルブアセンブリ110’は、比例圧力コントローラ10’の本体12の外に配置される。
【0044】
図4A−4Cに、
図3の比例圧力コントローラ10’の動作が示される。
図4Aにおいて、加圧流体33は、比例圧力コントローラ10’の入口ポート28、したがって入口流路58に直接供給されている。入口ポペットバルブ36の入口ポペット係合部材46aは、入口ポペットバルブ36に対して入口ポペットバルブ閉方向「A」に作用する付勢部材40によって入口弁座38に保持される。
図4Aでは、アクチュエータバルブ144’は、第2隔離バルブ加圧チェンバ126bに加圧流体33を供給している。第2隔離バルブ加圧チェンバ126b中の加圧流体33により、第2隔離バルブピストン124に第4力F4が加えられ、これにより隔離バルブ部材114が隔離バルブ閉位置に変位する。隔離バルブ閉位置において、第1弁座係合部材138は第1弁座部材128と当接して、本体12の出口ポート30中の残りの流体33が、隔離バルブアセンブリ110’の吸入ポート132’から第1または第2排出ポート134’,136’に流れないようにする。一方、隔離バルブ閉位置において、第2弁座係合部材140は第2弁座部材130と離隔され、第1排出ポート134’に存在する任意の流体(すなわち、圧力被制御装置中の任意の流体)が、第2排出ポート136’を介して排出/吐出可能となるようにする。このように、隔離バルブアセンブリ110’の第1及び第2排出ポート134’,136’においてゼロ圧力状態が得られる。
【0045】
図4Bに示されるように、入口流路58中の加圧流体33は、流体供給ポート60と充填入口流路62とに流入する。制御システム106は、放出バルブ56が閉位置に維持された状態で、充填バルブ54を開く信号を送る。充填バルブ54が開くと、入口ポート28中の加圧流体33の一部が充填バルブ54を通って充填バルブ排出流路64に流入する。充填バルブ排出流路64中の流体圧力は、第1圧力信号送信装置109aによって検出される。充填バルブ排出流路64中の加圧流体33は、一部がピストン加圧流路66を通ってピストン加圧チェンバ68に向かう。ピストン加圧チェンバ68中の加圧流体33がピストン44に第1力F1を加えることで、ピストン44が入口バルブ開方向「B」に摺動する。ピストン44は入口弁棒43に作用して、入口ポペットバルブ36を入口弁座38から遠ざかる方向に押圧し、付勢部材40を圧縮する。この入口ポペットバルブ36の開動作により、入口流路58中の加圧流体33が、入口バルブキャビティ42を通って流出流路34に流入し、そこから出口ポート30に流出可能となる。加えて、充填バルブ排出流路64内の加圧流体33の一部は、排出バルブ加圧流路72を通って排出バルブ加圧チェンバ76に流入する。排出バルブ加圧チェンバ76中の加圧流体33は、排出バルブ端面78に第2力F2を加え、排出ポペットバルブ80を排出バルブ閉方向「C」に付勢することによって、排出ポペットバルブ80を閉位置に保持する。加圧流体33が出口ポート30を通って流れる際、加圧流体33の一部が排出/流出共通流路86に流入する。排出/流出共通流路86中の加圧流体33は、排出ポペットバルブ80に第3力F3を加える。排出ポペットバルブ80に加えられる第3力F3は、第2力F2と略対向する。したがって、
図4Bにおいて、第2力F2は、第3力F3よりも大きく、排出ポペットバルブ80は閉じられたままとなる。
【0046】
図4Bでは、アクチュエータバルブ144’は、第1隔離バルブ加圧チェンバ126aに加圧流体33を供給している。第1隔離バルブ加圧チェンバ126a中の加圧流体33により、第1隔離バルブピストン122に第5力F5が加えられ、これにより隔離バルブ部材114が隔離バルブ開位置に変位する。隔離バルブ開位置において、第1弁座係合部材138は第1弁座部材128と離隔されて、吸入ポート132’の加圧流体33を第1排出ポート134’に流入可能とする。一方、隔離バルブ開位置において、第2弁座係合部材140は第2弁座部材130と当接して、吸入ポート132’によって第1排出ポート134’に供給済みの加圧流体33が、第2排出ポート136’に流入不能にする。したがって、隔離バルブ開位置において、隔離バルブアセンブリ110’により加圧流体33が出口ポート30から流出し、隔離バルブキャビティ112を通って、第1排出ポート134’から圧力被制御装置(図示略)に流入可能となる。
【0047】
図4Cに示されるように、流出流路34内で所望の圧力が第2圧力信号送信装置109bによって検出されると、充填バルブ54が閉じるよう動かされる。所望の圧力を超過した場合、放出バルブ56が開く方向に動かされる。制御システム106によって流出流路34中の流体圧力を低下させる指令信号が生成された場合、放出バルブ56も開く方向に動かされる。充填バルブ54が閉じられると、充填入口流路62中の加圧流体33は、充填バルブ排出流路64から隔離される。放出バルブ56が開くと、排出バルブ加圧流路72は、充填バルブ排出流路64と放出バルブ流出流路98とを介して排出流路88にベントする。これにより、出口ポート30と排出/流出共通流路86での残りの流体圧力は排出バルブ加圧流路72での流体圧力を超過し、排出ポペットバルブ80を排出バルブ開方向「D」に並進させるよう付勢する。すなわち、
図4Cにおいて、排出バルブ加圧チェンバ76中の加圧流体33によって排出ポペットバルブ80の排出バルブ端面78に加えられる第2力F2は、排出/流出共通流路86中の加圧流体33によって排出ポペットバルブ80に加えられる第3力F3よりも小さい。同時に、ピストン加圧流路66中の加圧流体33は、充填バルブ排出流路64及び放出バルブ流出流路98を介して排出流路88にベントする。これによりピストン44、したがって入口ポペットバルブ36に作用する第1力F1が低下し、付勢部材40の付勢力によって入口ポペットバルブ36を入口バルブ閉方向「A」に戻し、入口ポペットバルブ36を入口弁座38に着座させる。
【0048】
排出ポペットバルブ80が排出バルブ開方向「D」に移動すると、排出ポペット弁座係合部材83は排出バルブ弁座84から離れる方向に移動し、加圧流体33が排出/流出共通流路86から、排出バルブキャビティ82を通って排出流路88に流入し、排出ポート32から流出するのを可能とする。第1圧力信号送信装置109aによって検出される充填バルブ排出流路64での流体圧力が所望の圧力に達し、放出バルブ56が制御システム106から信号を受けて閉じる際、排出ポペットバルブ80は、排出バルブ加圧チェンバ76中の流体圧力が、排出/流出共通流路86中の流体圧力を超えるまで、開位置のままである。これが起こった場合、排出バルブ加圧流路72の流体圧力により、排出ポペットバルブ80を排出バルブ閉方向「C」に移動させ、排出バルブ弁座84に着座させる。
【0049】
第1排出ポート134’でのゼロ圧力状態が望まれる場合(すなわち、圧力被制御装置へ供給される圧力)、隔離バルブアセンブリ110’のアクチュエータバルブ144’は、第2隔離バルブ加圧チェンバ126bに加圧流体33を供給する。第2隔離バルブ加圧チェンバ126b中の加圧流体33により、第2隔離バルブピストン124に第4力F4が加えられ、これにより隔離バルブ部材114が隔離バルブ閉位置に戻る。隔離バルブ閉位置において、第1弁座係合部材138は第1弁座部材128と当接して、吸入ポート132’の加圧流体33が第1及び第2排出ポート134’,136’に流れないようにする。一方、隔離バルブ閉位置において、第2弁座係合部材138は第2弁座部材130と離隔され、第1排出ポート134’に存在する任意の流体(すなわち、圧力被制御装置中の任意の流体)が、第2排出ポート136’を介して排出/吐出可能となるようにする。第1排出ポート134’を出口ポート30および流出流路34内の残りの加圧流体33から隔離することで、隔離バルブアセンブリ110’は、圧力被制御装置(図示略)と流体を介して連通する第1排出ポート134’においてゼロ圧力状態を形成する。
【0050】
図5には、隔離バルブアセンブリ110’の吸入ポート132’’が本体12’’の出口ポート30’’と流体を介して連通し直接隣接する別の比例圧力コントローラ10’’が示される。この変更に加え、隔離バルブアセンブリ110’’は本体12’’内に配置されて、よりコンパクトな比例圧力コントローラ10’’を形成する。この構成によれば、隔離バルブアセンブリ110’’の吸入ポート132’’は、出口ポート30’’を通って流出流路34及び排出/流出共通流路86から流出する加圧流体を受ける。アクチュエータ142’’のアクチュエータバルブ144’’は、本体12’’の外の位置から、本体12’’及び比例圧力コントローラ10’’のコントローラ操作子20の内部の位置に移動されている。このアクチュエータバルブ144’’は、充填入口流路62とこの構成におけるただ一つの隔離バルブ加圧チャンバ126とに、アクチュエータバルブ流路146’’によって流体を介して連通するよう配置される。この隔離バルブ加圧チャンバ126は、隔離バルブキャビティ112’’の第2端部120に開口する。隔離バルブキャビティ112’’の第1端部118の他の隔離バルブ加圧チャンバは、隔離バルブ付勢部材148によって置き換えられている。限定的でない例として、隔離バルブ付勢部材148はコイルばねであっても良い。隔離バルブキャビティ112’’の第1端部118に真空が形成されるのを防止するため、隔離バルブ部材114’’は、隔離バルブ部材114’’を通って延びるベント流路150を備えることで、隔離バルブキャビティ112’’の第1端部118が第2排出ポート136’’と常時流体を介して連通するようにしても良い。
【0051】
隔離バルブキャビティ112’’は、比例圧力コントローラ10’’の中央本体部22’’によって形成されてもよいが、
図5では、隔離バルブキャビティ112’’は、比例圧力コントローラ10’’の中央本体部22’’中に収容される隔離バルブカートリッジ152によって形成される。第1及び第2弁座部材128’’,130’’は、隔離バルブカートリッジ152と一体でも良く、または別途形成された部品であっても良い。
図5に示されるように、第1及び第2弁座部材128’’,130’’が別途形成される部品である場合には、第1及び第2弁座部材128’’,130’’は、隔離バルブカートリッジ152に接して封止するシールを有しても良い。同様に、第1及び第2隔離バルブピストン122,124は、隔離バルブカートリッジ152に接してシールしても良く、第1及び第2隔離バルブ端部キャップ154,156に接してシールしても良い。
図5に示されるように、第1および第2隔離バルブピストン122,124が第1及び第2隔離バルブ端部キャップ154,156に接してシールする場合、第1隔離バルブ端部キャップ154は隔離バルブカートリッジ152と第1隔離バルブピストン122との間の隔離バルブキャビティ112’’の第1端部118に位置する一方、第2隔離バルブ端部キャップ156は、隔離バルブカートリッジ152と第2隔離バルブピストン124との間の隔離バルブキャビティ112’’の第2端部120に位置する。第1及び第2隔離バルブ端部キャップ154,156は、第1及び第2隔離バルブ端部キャップ154,156を隔離バルブカートリッジ152に対して封止するシールを有しても良い。
図5中の排出流路88’’の形状は、排出ポート32’’が比例圧力コントローラ10’’の第1エンドキャップ14’’を貫通するように変形されている。最後に、比例圧力コントローラ10’’の第2エンドキャップ16’’は、ピストン加圧チェンバ68と流体を介して連通するアキュムレータキャビティ158を有するように変形されている。アキュムレータキャビティ158は、充填バルブ54が開いたとき、ピストン加圧チェンバ68から加圧流体33を受ける。比例圧力コントローラ10’’の残りの構造は、
図3の比例圧力コントローラ10’を参照して説明されたものと略同じである。
【0052】
図5に示された構成によれば、放出バルブ流路98は、放出バルブ56の排出側と排出流路88’’との間に延びても良い。この構成では、放出バルブ排出ポート100は直接排出流路88’’に開口する。放出バルブ56が開かれたとき、流体は放出バルブ流路98を通って流れ、放出バルブ排出ポート100から排出されて排出流路88’’に流入する。別の構成では、比例圧力コントローラ10’’は、放出バルブ56と本体12’’の外表面12aに開口する放出バルブ排出ポート100’との間に延びる放出バルブ流路98’を本体12’’中に有する。放出バルブ56が開かれたとき、流体は放出バルブ流路98’を通って流れ、本体12’’の外表面12aに沿って配置されたスタンドアロンポートである放出バルブ排出ポート100’を介して本体12’’から排出される。別の構成では、比例圧力コントローラ10’’は、放出バルブ56と隔離バルブアセンブリ110’’の第2排出ポート136’’との間に延びる放出バルブ流路98’’を本体12’’中に有する。この構成では、放出バルブ排出ポート100’’は直接第2排出ポート136’’に開口する。放出バルブ56が開かれたとき、流体は放出バルブ流路98’’を通って流れ、放出バルブ排出ポート100’’から排出されて第2排出ポート136’’の一つに流入する。
【0053】
図6A−6Cに、
図5の比例圧力コントローラ10’’の動作が示される。
図6Aにおいて、加圧流体33は、比例圧力コントローラ10’’の入口ポート28、したがって入口流路58に直接供給されている。入口ポペットバルブ36の入口ポペット係合部材46aは、入口ポペットバルブ36に対して入口ポペットバルブ閉方向「A」に作用する付勢部材40によって入口弁座38に保持される。
図6Aに示されるように、隔離バルブ部材114’’は隔離バルブ閉位置に付勢される。より具体的に、隔離バルブ付勢部材148は第4力F4を第1隔離バルブピストン122に加え、これにより隔離バルブ部材114’’を隔離バルブ閉位置に向けて押圧する。隔離バルブ閉位置において、第1弁座係合部材138は第1弁座部材128’’と当接して、本体12’’の出口ポート30’’中の残りの流体33が、隔離バルブアセンブリ110’の吸入ポート132’’から第1または第2排出ポート134’’,136’’に流れないようにする。一方、隔離バルブ閉位置において、第2弁座係合部材140は第2弁座部材130’’と離隔され、第1排出ポート134’’に存在する任意の流体(すなわち、圧力被制御装置中の任意の流体)が、第2排出ポート136’’を介して排出/吐出可能となるようにする。このように、隔離バルブアセンブリ110’’の第1及び第2排出ポート134’’,136’’においてゼロ圧力状態が得られる。
【0054】
図6Bに示されるように、入口流路58中の加圧流体33は、流体供給ポート60と充填入口流路62とに流入する。制御システム106は、放出バルブ56が閉位置に維持された状態で、充填バルブ54を開く信号を送る。充填バルブ54が開くと、入口ポート28中の加圧流体33の一部が充填バルブ54を通って充填バルブ排出流路64に流入する。充填バルブ排出流路64中の流体圧力は、第1圧力信号送信装置109aによって検出される。充填バルブ排出流路64中の加圧流体33は、一部がピストン加圧流路66を通ってピストン加圧チェンバ68に向かう。ピストン加圧チェンバ68中の加圧流体33がピストン44に第1力F1を加えることで、ピストン44が入口バルブ開方向「B」に摺動する。ピストン44は入口弁棒43に作用して、入口ポペットバルブ36を入口弁座38から遠ざかる方向に押圧し、付勢部材40を圧縮する。この入口ポペットバルブ36の開動作により、入口流路58中の加圧流体33が、入口バルブキャビティ42を通って流出流路34に流入し、そこから出口ポート30に流出可能となる。加えて、充填バルブ排出流路64内の加圧流体33の一部は、排出バルブ加圧流路72を通って排出バルブ加圧チェンバ76に流入する。排出バルブ加圧チェンバ76中の加圧流体33は、排出バルブ端面78に第2力F2を加え、排出ポペットバルブ80を排出バルブ閉方向「C」に付勢することによって、排出ポペットバルブ80を閉位置に保持する。加圧流体33が出口ポート30’’を通って流れる際、加圧流体33の一部が排出/流出共通流路86に流入する。排出/流出共通流路86中の加圧流体33は、排出ポペットバルブ80に第3力F3を加える。排出ポペットバルブ80に加えられる第3力F3は、第2力F2と略対向する。したがって、
図6Bにおいて、第2力F2は、第3力F3よりも大きく、排出ポペットバルブ80は閉じられたままとなる。
【0055】
図6Bでは、アクチュエータバルブ144’’は、隔離バルブ加圧チェンバ126に加圧流体33を供給している。第1隔離バルブ加圧チェンバ126中の加圧流体33により、第2隔離バルブピストン124に第5力F5が加えられ、これにより隔離バルブ部材114’’が隔離バルブ開位置に変位し、隔離バルブ付勢部材148を圧縮する。隔離バルブ開位置において、第1弁座係合部材138は第1弁座部材128’’と離隔されて、吸入ポート132’’の加圧流体33を第1排出ポート134’’に流入可能とする。一方、隔離バルブ開位置において、第2弁座係合部材140は第2弁座部材130’’と当接して、吸入ポート132’’によって第1排出ポート134’’に供給済みの加圧流体33が、第2排出ポート136’’に流入不能にする。したがって、隔離バルブ開位置において、隔離バルブアセンブリ110’’により加圧流体33が出口ポート30’’から流出し、隔離バルブキャビティ112’’を通って、第1排出ポート134’’から圧力被制御装置(図示略)に流入可能となる。
【0056】
図6Cに示されるように、流出流路34内で所望の圧力が第2圧力信号送信装置109bによって検出されると、充填バルブ54が閉じるよう動かされる。所望の圧力を超過した場合、放出バルブ56が開く方向に動かされる。制御システム106によって流出流路34中の流体圧力を低下させる指令信号が生成された場合、放出バルブ56も開く方向に動かされる。充填バルブ54が閉じられると、充填入口流路62中の加圧流体33は、充填バルブ排出流路64から隔離される。放出バルブ56が開くと、排出バルブ加圧流路72は、充填バルブ排出流路64と放出バルブ流出流路98とを介して排出流路88’’にベントする。これにより、出口ポート30’’と排出/流出共通流路86での残りの流体圧力は排出バルブ加圧流路72での流体圧力を超過し、排出ポペットバルブ80を排出バルブ開方向「D」に並進させるよう付勢する。すなわち、
図6Cにおいて、排出バルブ加圧チェンバ76中の加圧流体33によって排出ポペットバルブ80の排出バルブ端面78に加えられる第2力F2は、排出/流出共通流路86中の加圧流体33によって排出ポペットバルブ80に加えられる第3力F3よりも小さい。同時に、ピストン加圧流路66中の加圧流体33は、充填バルブ排出流路64及び放出バルブ流出流路98を介して排出流路88’’にベントする。これによりピストン44、したがって入口ポペットバルブ36に作用する第1力F1が低下し、付勢部材40の付勢力によって入口ポペットバルブ36を入口バルブ閉方向「A」に戻し、入口ポペットバルブ36を入口弁座38に着座させる。
【0057】
排出ポペットバルブ80が排出バルブ開方向「D」に移動すると、排出ポペット弁座係合部材83は排出バルブ弁座84から離れる方向に移動し、加圧流体33が排出/流出共通流路86から、排出バルブキャビティ82を通って排出流路88’’に流入し、排出ポート32’’から流出するのを可能とする。充填バルブ排出流路64での流体圧力が所望の圧力に達し、放出バルブ56が制御システム106から信号を受けて閉じる際、排出ポペットバルブ80は、排出バルブ加圧チェンバ76中の流体圧力が、排出/流出共通流路86中の流体圧力を超えるまで、開位置のままである。これが起こった場合、排出バルブ加圧流路72の流体圧力により、排出ポペットバルブ80を排出バルブ閉方向「C」に移動させ、排出バルブ弁座84に着座させる。
【0058】
第1排出ポート134’’でのゼロ圧力状態が望まれる場合(すなわち、圧力被制御装置へ供給される圧力)、隔離バルブアセンブリ110’’のアクチュエータバルブ144’’は、隔離バルブ加圧チェンバ126から加圧流体33を放出する。これにより、隔離バルブ加圧チェンバ126中の加圧流体33が第2隔離バルブピストン124に加えていた第1力F5が低下する。このように、隔離バルブ付勢部材148が第1隔離バルブピストン122に加える第4力F4により、隔離バルブ部材114が隔離バルブ閉位置に戻る。隔離バルブ閉位置において、第1弁座係合部材138は第1弁座部材128’’と当接して、吸入ポート132’’の加圧流体33が第1及び第2排出ポート134’’,136’’に流れないようにする。一方、隔離バルブ閉位置において、第2弁座係合部材138は第2弁座部材130’’と離隔され、第1排出ポート134’’に存在する任意の流体(すなわち、圧力被制御装置中の任意の流体)が、第2排出ポート136’’を介して排出/吐出可能となるようにする。第1排出ポート134’’を出口ポート30’’および流出流路34内の残りの加圧流体33から隔離することで、隔離バルブアセンブリ110’’は、圧力被制御装置(図示略)と流体を介して連通する第1排出ポート134’’においてゼロ圧力状態を形成する。
【0059】
図面に示される構成は、限定的であることを意図しない。例えば、入口ポペットバルブ36及び排出バルブポペットバルブ80は対向するよう図示されるが、これらのポペットバルブは、製造業者の裁量により任意の構成で配置可能である。別の構成では、ポペットバルブを併設平行配置することも可能である。ポペットバルブは、双方のポペットバルブが同じ軸方向に着座し、同じ反対の軸方向に外れるように配置することも可能である。図面に示される構成は、したがって一部の例示的なものであり、考えられ実現可能な全ての構成ではない。同様に、比例圧力コントローラの別の実施形態として、充填バルブ54、放出バルブ56及びアクチュエータバルブ144として異なる種類のバルブを備えても良い。例えば、充填バルブ54、放出バルブ56及びアクチュエータバルブ144の一つ以上は、異なる動作特性を示しうる油圧作動、電磁作動または空気作動バルブであっても良い。
【0060】
本願開示の比例圧力コントローラによっていくつかの利点が得られる。コントローラのメインフローバルブに関連するソレノイドアクチュエータを無くし、これらのバルブをポペットバルブで置き換えることで、充填及び放出バルブとしての小さな低いエネルギー消費のパイロットバルブを用いて、ポペットバルブを開閉するための圧力による駆動が得られる。これにより、比例圧力コントローラに必要なコスト及び動作電力が低減される。比例圧力コントローラの本体中に形成される流路を用いて加圧流体を移動させ(メインポペットバルブ流路と隔離された)ポペットバルブを駆動することで、比例圧力コントローラの出口の汚染された可能性のある流体がパイロットバルブに逆流して、その動作の妨げとなるのを防止できる。流路の一つを用いて、ポペットバルブの開いた一つに圧力を加えつつ、第2のポペットバルブを閉位置に維持することも可能である。圧力検出装置を隔離された流路の一つに配置することで、圧力検出装置を汚染物質から隔離して装置の圧力信号の精度が高まる。加えて、本願開示の比例圧力コントローラは、比例圧力コントローラの本体の出口ポート、ないし隔離バルブアセンブリの第1排出ポートでゼロ圧力状態を形成するように動作する。その動作の少なくとも一部の間にゼロ圧力状態を要する可能性のある比例圧力コントローラの本体の出口ポートと隔離バルブアセンブリの第1排出ポートのいずれかが、加圧流体を圧力被制御装置に供給するように構成されるのが好ましい。
【0061】
実施形態に関する上記記載は、図解および説明の目的で提供される。網羅的または開示事項を限定することを意図しない。特定の実施形態の個別の要素または特徴は、一般にその特定の実施形態に限定されないが、適用可能な場合には、詳細に図示または説明されないとしても選択された実施形態で交換可能であり、使用可能である。同じものが多くの点で変更されてもよい。そのような変更は本発明からの逸脱とはみなされない。そのような修正は全て本発明の範囲内に含まれることが意図される。