特許第6971050号(P6971050)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6971050位置管理方法、位置管理システム、位置管理プログラムおよび携帯通信機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6971050
(24)【登録日】2021年11月4日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】位置管理方法、位置管理システム、位置管理プログラムおよび携帯通信機器
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/13 20060101AFI20211111BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20211111BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20211111BHJP
   H04M 3/42 20060101ALI20211111BHJP
【FI】
   G08G1/13
   G06Q50/10
   H04M1/00 U
   H04M3/42 U
【請求項の数】19
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2017-80194(P2017-80194)
(22)【出願日】2017年4月14日
(65)【公開番号】特開2018-180971(P2018-180971A)
(43)【公開日】2018年11月15日
【審査請求日】2020年2月17日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390014960
【氏名又は名称】シスメックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】安田 晃彦
【審査官】 中田 善邦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−199981(JP,A)
【文献】 特開2004−012284(JP,A)
【文献】 特開2010−049299(JP,A)
【文献】 特開2015−15630(JP,A)
【文献】 特開2005−122541(JP,A)
【文献】 特開2005−31976(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/13
G06Q 50/10
H04M 1/00
H04M 3/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報を取得可能な携帯通信機器を用いた位置管理方法であって、
前記携帯通信機器は、車両に設けられた車載通信機器から発信された通信信号を受信し、前記通信信号に応答して前記位置情報を管理サーバに送信し、前記通信信号を受信しない間は、前記管理サーバへ前記位置情報を送信せず、
前記管理サーバは、複数の使用者が保有する複数の前記携帯通信機器からそれぞれ送信された前記位置情報と前記使用者の行動予定情報に基づいて顧客施設に派遣する使用者の候補を決定し、オペレータが前記候補から一の使用者を決定すると、少なくとも前記使用者の位置情報と前記顧客施設の位置情報とに基づいて前記顧客施設への到着予定時刻を生成する、位置管理方法。
【請求項2】
前記携帯通信機器により前記通信信号を受信したことに基づいて、取得した前記位置情報を前記携帯通信機器から前記管理サーバに送信する、請求項1に記載の位置管理方法。
【請求項3】
前記携帯通信機器は、前記車両の使用者が携帯した状態でデータ通信を利用可能である、請求項1または2に記載の位置管理方法。
【請求項4】
前記携帯通信機器が前記通信信号を受信した場合に、前記車両が前記携帯通信機器から所定距離の範囲内に存在すると判定し、
前記車両が前記携帯通信機器から所定距離の範囲内に存在する場合に、取得した前記位置情報を前記携帯通信機器から前記管理サーバに送信する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の位置管理方法。
【請求項5】
前記通信信号は、所定の近距離無線通信規格に準拠する前記車載通信機器から発信される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の位置管理方法。
【請求項6】
前記通信信号は、所定の低消費電力の近距離無線通信規格に準拠する前記車載通信機器から発信される、請求項5に記載の位置管理方法。
【請求項7】
前記通信信号は、前記車両の使用者が前記車両にアクセス可能な位置まで到達可能なように前記車載通信機器から発信される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の位置管理方法。
【請求項8】
前記通信信号は、所定の近距離無線通信規格に準拠する前記車載通信機器から、理論上の到達距離が2m以内の範囲となるように発信される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の位置管理方法。
【請求項9】
前記携帯通信機器は、所定の時刻に、前記車載通信機器の前記通信信号を受信するための機能を有効にする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の位置管理方法。
【請求項10】
前記位置情報とともに、前記通信信号に含まれ、前記車両の情報を有する第1識別情報を、前記携帯通信機器から前記管理サーバに送信し、
前記第1識別情報に基づいて、前記管理サーバにより、前記位置情報に対して前記車両を関連付ける、請求項1〜9のいずれか1項に記載の位置管理方法。
【請求項11】
前記位置情報とともに、前記携帯通信機器に関する情報を有する第2識別情報を、前記携帯通信機器から前記管理サーバに送信し、
前記第2識別情報に基づいて、前記管理サーバにより、前記位置情報に対して前記車両の使用者を関連付ける、請求項1〜10のいずれか1項に記載の位置管理方法。
【請求項12】
前記第2識別情報に基づいて、前記管理サーバにより、前記位置情報に対して前記車両の使用者の行動予定を関連付ける、請求項11に記載の位置管理方法。
【請求項13】
複数の前記携帯通信機器からそれぞれ送信された前記位置情報に基づいて、前記顧客施設から所定距離の範囲内の前記車両と前記車両の使用者とを検索し、
検索された使用者の行動予定情報に基づいて、前記顧客施設に派遣する使用者の候補を決定する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の位置管理方法。
【請求項14】
複数の前記携帯通信機器からそれぞれ送信された前記位置情報に基づいて、前記顧客施設から所定距離の範囲内の前記車両と前記車両の使用者とを検索し、
検索された使用者の属性情報に基づいて、前記顧客施設に派遣する使用者の候補を決定する、請求項1〜13のいずれか1項に記載の位置管理方法。
【請求項15】
複数の前記携帯通信機器からそれぞれ送信された前記位置情報に基づいて、前記顧客施設から所定距離の範囲内の前記車両と前記車両の使用者とを検索し、
検索された使用者のスキル情報に基づいて、前記顧客施設に派遣する使用者の候補を決定する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の位置管理方法。
【請求項16】
信号送信装置から発信された位置を取得するための信号を前記携帯通信機器により受信し、
受信した前記位置を取得するための信号に基づいて、前記携帯通信機器により前記位置情報を取得する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の位置管理方法。
【請求項17】
位置情報を取得する位置情報取得部を含む携帯通信機器と、
車両に設けられ、通信信号を発信する車載通信機器と、
管理サーバとを備え、
前記通信信号を受信した前記携帯通信機器は、受信した前記通信信号に応答して前記位置情報を前記管理サーバに送信し、前記車載通信機器から発信された前記通信信号を受信しない間は、前記管理サーバへ前記位置情報を送信しないように構成され
前記管理サーバは、複数の使用者が保有する複数の前記携帯通信機器からそれぞれ送信された前記位置情報と前記使用者の行動予定情報に基づいて顧客施設に派遣する使用者の候補を決定し、オペレータが前記候補から一の使用者を決定すると、少なくとも前記使用者の位置情報と前記顧客施設の位置情報とに基づいて前記顧客施設への到着予定時刻を生成するように構成されている、位置管理システム。
【請求項18】
位置情報を取得可能な携帯通信機器を用いた位置管理方法を前記携帯通信機器に実行させる位置管理プログラムであって、
前記携帯通信機器は、車両に設けられた車載通信機器から発信された通信信号を受信し、前記通信信号に応答して前記位置情報を管理サーバに送信し、前記通信信号を受信しない間は、前記管理サーバへ前記位置情報を送信せず、
前記管理サーバは、複数の使用者が保有する複数の前記携帯通信機器からそれぞれ送信された前記位置情報と前記使用者の行動予定情報に基づいて顧客施設に派遣する使用者の候補を決定し、オペレータが前記候補から一の使用者を決定すると、少なくとも前記使用者の位置情報と前記顧客施設の位置情報とに基づいて前記顧客施設への到着予定時刻を生成する、位置管理プログラム。
【請求項19】
位置情報を取得する位置情報取得部と、
情報を送受信可能な通信部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、車両に設けられた車載通信機器から発信される通信信号に応答して、前記通信部を介して前記位置情報を管理サーバに送信し、前記車載通信機器から発信された前記通信信号を受信しない間は、前記通信部から前記管理サーバへ前記位置情報を送信しないように構成され
前記管理サーバは、複数の使用者が保有する複数の携帯通信機器からそれぞれ送信された前記位置情報と前記使用者の行動予定情報に基づいて顧客施設に派遣する使用者の候補を決定し、オペレータが前記候補から一の使用者を決定すると、少なくとも前記使用者の位置情報と前記顧客施設の位置情報とに基づいて前記顧客施設への到着予定時刻を生成する、携帯通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、位置管理方法、位置管理システム、位置管理プログラムおよび携帯通信機器に関する。
【背景技術】
【0002】
車両で移動する使用者の位置を管理することが望まれている。たとえば、納品先の機器のメンテナンスを行う保守員の車両の位置を、サポートセンターなどに設けられた管理サーバにより管理することが望まれている。特に、医療機器の場合、保守員による作業が必要な状態が生じた際に、迅速に保守員を派遣して、メンテナンスが行われることが望ましい。そこで、車両により移動する保守員(使用者)の位置をリアルタイムに精度よく管理サーバにより管理することが必要となる。
【0003】
従来、保守員が使用する車両の位置を管理する車両位置情報管理方法(位置管理方法)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1の車両位置情報管理方法では、車両に設けられた車載機器から、中継会社を介して外部の管理サーバに定期的に車両の位置情報を送信し、管理サーバにより車両の位置情報を管理している。この車両位置情報管理方法に用いられる車載機器は、GPS受信機と、携帯電話通信可能な携帯電話モジュールとを含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−334399
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の車両位置情報管理方法(位置管理方法)では、携帯電話通信可能な携帯モジュールを含む車載機器を車両に設ける必要があるため、位置を管理する車両が複数ある場合は、複数の車両に携帯電話通信が可能な車載機器をそれぞれ設ける必要がある。このため、それぞれの車載機器について携帯電話通信の契約が必要となり位置管理のためのコストが増大するという不都合がある。
【0006】
近年、スマートフォンなどの携帯可能な携帯通信機器が普及している。携帯通信機器は、位置情報を取得することや、情報通信を行うことが可能である。そこで、車両の使用者が携帯する携帯通信機器により、位置情報を取得して、管理サーバに位置情報を送信することにより、管理サーバにより位置情報を管理することが考えられる。
【0007】
しかしながら、使用者の携帯通信機器を用いて位置情報を管理サーバに送信する場合、常に使用者の位置が外部の管理サーバにより管理されることとなるので、車両を離れた使用者のプライバシーを保護することが困難である。
【0008】
この発明は、車両に携帯電話通信可能な機器を別途設けることなく、使用者のプライバシーを保護しながら、位置をリアルタイムに精度よく外部の管理サーバにより管理することに向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明の第1の局面による位置管理方法は、位置情報を取得可能な携帯通信機器(10)を用いた位置管理方法であって、携帯通信機器は、車両(30)に設けられた車載通信機器(20)から発信された通信信号を受信し、通信信号に応答して位置情報を管理サーバ(40)に送信し、通信信号を受信しない間は、管理サーバへ位置情報を送信せず、管理サーバは、複数の使用者が保有する複数の携帯通信機器からそれぞれ送信された位置情報と使用者の行動予定情報に基づいて顧客施設に派遣する使用者の候補を決定し、オペレータが候補から一の使用者を決定すると、少なくとも使用者の位置情報と顧客施設の位置情報とに基づいて顧客施設への到着予定時刻を生成する
【0010】
第1の局面による位置管理方法では、上記のように、通信信号を受信した携帯通信機器(10)から、位置情報を管理サーバ(40)に送信する。これにより、携帯通信機器(10)が車両(30)に設けられた車載通信機器(20)の周辺に位置する場合に、携帯通信機器(10)により取得した位置情報を外部の管理サーバ(40)に送信することができるので、位置を外部の管理サーバ(40)により管理することができる。また、携帯通信機器(10)が通信信号を受信できない距離に位置する場合には、携帯通信機器(10)から管理サーバ(40)への位置情報の送信を停止することができるので、携帯通信機器(10)が車両(30)の周辺に位置しない場合に、携帯通信機器(10)を所持する使用者(101)の位置が管理サーバ(40)に送信されるのを抑制することができる。これにより、車両(30)を離れた使用者(101)のプライバシーを保護することができる。また、車両(30)に携帯電話通信可能な車載機器を別途設けなくても、使用者(101)が携帯する携帯通信機器(10)を用いることにより、容易に位置を外部の管理サーバ(40)により管理することができる。これらの結果、車両(30)に携帯電話通信可能な機器を別途設けることなく、使用者(101)のプライバシーを保護しながら、位置をリアルタイムに精度よく外部の管理サーバ(40)により管理することができる。
【0011】
上記第1の局面による位置管理方法において、好ましくは、携帯通信機器(10)により通信信号を受信したことに基づいて、取得した位置情報を携帯通信機器(10)から管理サーバ(40)に送信する。これにより、携帯通信機器(10)が通信信号を受信している間は、携帯通信機器(10)から管理サーバ(40)に位置情報を送信することができるので、管理サーバ(40)により位置を容易に取得して管理することができる。
【0012】
上記第1の局面による位置管理方法では上記のように、車載通信機器(20)から発信された通信信号を受しない間は、携帯通信機器(10)から管理サーバ(40)へ位置情報送信しないこれにより、携帯通信機器(10)が車両(30)の周辺に位置しない場合に、携帯通信機器(10)の位置情報が管理サーバ(40)に送信されるのを効果的に抑制することができるので、車両(30)から離れた位置の携帯通信機器(10)を所持する使用者(101)の位置が管理サーバ(40)に送信されるのを抑制することができる。これにより、車両(30)を離れた使用者(101)のプライバシーを効果的に保護することができる。
【0013】
上記第1の局面による位置管理方法において、好ましくは、携帯通信機器(10)は、車両(30)の使用者(101)が携帯した状態でデータ通信を利用可能である。このように構成すれば、位置情報を取得して管理サーバ(40)に送信する装置を車両(30)に設ける場合と異なり、使用者(101)が携帯する携帯通信機器(10)により位置情報を取得して管理サーバ(40)に送信することができるので、車両(30)にデータ通信機能のある装置を別途設ける必要がない。
【0014】
上記第1の局面による位置管理方法において、好ましくは、携帯通信機器(10)が通信信号を受信した場合に、車両(30)が携帯通信機器(10)から所定距離の範囲内に存在すると判定し、車両(30)が携帯通信機器(10)から所定距離の範囲内に存在する場合に、取得した位置情報を携帯通信機器(10)から管理サーバ(40)に送信する。このように構成すれば、車両(30)の位置が携帯通信機器(10)から所定距離の範囲外にある場合に、車両(30)の位置としての位置情報が携帯通信機器(10)から管理サーバ(40)に送信されるのを抑制することができるので、車両(30)の位置精度が低下した位置情報が管理サーバ(40)に送信されるのを抑制することができる。また、車両(30)の位置が携帯通信機器(10)から所定距離の範囲外にある場合に、車両(30)を離れた使用者(101)の位置情報を管理サーバ(40)に送信することがないので、使用者(101)のプライバシーを効果的に保護することができる。
【0015】
上記第1の局面による位置管理方法において、好ましくは、通信信号は、所定の近距離無線通信規格に準拠する車載通信機器(20)から発信される。このように構成すれば、所定の近距離無線通信規格に準拠する車載通信機器(20)を車両(30)に設けることにより、携帯通信機器(10)が車両(30)の周辺に位置することを容易に検出することができる。
【0016】
この場合、好ましくは、通信信号は、所定の低消費電力の近距離無線通信規格に準拠する車載通信機器(20)から発信される。このように構成すれば、車載通信機器(20)により通信信号を発信する場合の消費電力を抑制することができる。
【0017】
上記第1の局面による位置管理方法において、好ましくは、通信信号は、車両(30)の使用者(101)が車両(30)にアクセス可能な位置まで到達可能なように車載通信機器(20)から発信される。このように構成すれば、車両(30)の使用者(101)が車両(30)にアクセスできない距離に位置する場合に、携帯通信機器(10)に通信信号が到達しないので、車両(30)から離れた位置の携帯通信機器(10)を所持する使用者(101)の位置が管理サーバ(40)に送信されるのを効果的に抑制することができる。
【0018】
上記第1の局面による位置管理方法において、好ましくは、通信信号は、所定の近距離無線通信規格に準拠する車載通信機器(20)から、理論上の到達距離が2m以内の範囲となるように発信される。このように構成すれば、一般的な乗用車内に携帯通信機器(10)が位置する場合に、携帯通信機器(10)が通信信号を受信可能であり、乗用車外の位置に携帯通信機器(10)が位置する場合に、携帯通信機器(10)により通信信号を受信できなくすることができる。
【0019】
上記第1の局面による位置管理方法において、好ましくは、携帯通信機器(10)は、所定の時刻に、車載通信機器(20)の通信信号を受信するための機能を有効にする。このように構成すれば、携帯通信機器(10)の通信信号を受信する機能が無効である場合でも、所定の時刻になれば車載通信機器(20)の通信信号を受信するための機能を有効にすることができるので、所定の時刻以降は、携帯通信機器(10)が通信信号を受信可能な距離に位置する場合に、携帯通信機器(10)により通信信号を確実に受信することができる。
【0020】
上記第1の局面による位置管理方法において、好ましくは、位置情報とともに、通信信号に含まれ、車両(30)の情報を有する第1識別情報を、携帯通信機器(10)から管理サーバ(40)に送信し、第1識別情報に基づいて、管理サーバ(40)により、位置情報に対して車両(30)を関連付ける。このように構成すれば、複数の車両(30)が存在する場合に、複数の車両(30)の各々を区別して位置を管理することができる。
【0021】
上記第1の局面による位置管理方法において、好ましくは、位置情報とともに、携帯通信機器(10)に関する情報を有する第2識別情報を、携帯通信機器(10)から管理サーバ(40)に送信し、第2識別情報に基づいて、管理サーバ(40)により、位置情報に対して車両(30)の使用者(101)を関連付ける。このように構成すれば、車両(30)により移動している使用者(101)を区別して使用者(101)毎に位置を管理することができる。
【0022】
この場合、好ましくは、第2識別情報に基づいて、管理サーバ(40)により、位置情報に対して車両(30)の使用者(101)の行動予定を関連付ける。このように構成すれば、車両(30)により移動している使用者(101)の位置および行動予定に基づいて、使用者(101)の状態を容易に把握することができる。
【0023】
上記第1の局面による位置管理方法において、好ましくは、複数の携帯通信機器(10)からそれぞれ送信された位置情報に基づいて、顧客施設から所定距離の範囲内の車両(30)と車両(30)の使用者(101)とを検索し、検索された使用者(101)の行動予定情報に基づいて、顧客施設に派遣する使用者(101)の候補を決定する。このように構成すれば、複数の車両(30)の使用者(101)の中から、顧客施設に近くて行動予定の都合の良い使用者(101)を容易に選択することができるので、顧客施設に使用者(101)を迅速に派遣することができる。
【0024】
上記第1の局面による位置管理方法において、好ましくは、複数の携帯通信機器(10)からそれぞれ送信された位置情報に基づいて、顧客施設から所定距離の範囲内の車両(30)と車両(30)の使用者(101)とを検索し、検索された使用者(101)の属性情報に基づいて、顧客施設に派遣する使用者(101)の候補を決定する。このように構成すれば、複数の車両(30)の使用者(101)の中から、顧客施設に近くて属性が適した使用者(101)を容易に選択することができるので、顧客施設に適した属性の使用者(101)を迅速に派遣することができる。
【0025】
上記第1の局面による位置管理方法において、好ましくは、複数の携帯通信機器(10)からそれぞれ送信された位置情報に基づいて、顧客施設から所定距離の範囲内の車両(30)と車両(30)の使用者(101)とを検索し、検索された使用者(101)のスキル情報に基づいて、顧客施設に派遣する使用者(101)の候補を決定する。このように構成すれば、複数の車両(30)の使用者(101)の中から、顧客施設に近くて適したスキルを有する使用者(101)を容易に選択することができるので、顧客施設に適したスキルを有する使用者(101)を迅速に派遣することができる。
【0026】
上記第1の局面による位置管理方法において、好ましくは、信号送信装置(50)から発信された位置を取得するための信号を携帯通信機器(10)により受信し、受信した位置を取得するための信号に基づいて、携帯通信機器(10)により位置情報を取得する。このように構成すれば、携帯通信機器(10)により、容易に精度よく位置情報を取得することができる。
【0027】
この発明の第2の局面による位置管理システム(100)は、位置情報を取得する位置情報取得部(13)を含む携帯通信機器(10)と、車両(30)に設けられ、通信信号を発信する車載通信機器(20)と、管理サーバ(40)とを備え、通信信号を受信した携帯通信機器(10)は、受信した通信信号に応答して位置情報を管理サーバ(40)に送信し、車載通信機器から発信された通信信号を受信しない間は、管理サーバへ位置情報を送信しないように構成され、管理サーバは、複数の使用者が保有する複数の携帯通信機器からそれぞれ送信された位置情報と使用者の行動予定情報に基づいて顧客施設に派遣する使用者の候補を決定し、オペレータが候補から一の使用者を決定すると、少なくとも使用者の位置情報と顧客施設の位置情報とに基づいて顧客施設への到着予定時刻を生成するように構成されている。
【0028】
第2の局面による位置管理システム(100)では、上記のように、通信信号を受信した携帯通信機器(10)が、位置情報を管理サーバ(40)に送信するように構成する。これにより、携帯通信機器(10)が車両(30)に設けられた車載通信機器(20)の周辺に位置する場合に、位置情報取得部(13)により取得した位置情報を外部の管理サーバ(40)に送信することができるので、位置を外部の管理サーバ(40)により管理することができる。また、携帯通信機器(10)が通信信号を受信できない距離に位置する場合には、携帯通信機器(10)から管理サーバ(40)への位置情報の送信を停止することができるので、携帯通信機器(10)が車両(30)の周辺に位置しない場合に、携帯通信機器(10)を所持する使用者(101)の位置が管理サーバ(40)に送信されるのを抑制することができる。これにより、車両(30)を離れた使用者(101)のプライバシーを保護することができる。また、車両(30)に携帯電話通信可能な車載機器を別途設けなくても、使用者(101)が携帯する携帯通信機器(10)を用いることにより、容易に位置を外部の管理サーバ(40)により管理することができる。これらの結果、車両(30)に携帯電話通信可能な機器を別途設けることなく、使用者(101)のプライバシーを保護しながら、位置をリアルタイムに精度よく外部の管理サーバ(40)により管理することができる。
【0029】
この発明の第3の局面による位置管理プログラム(110)は、位置情報を取得可能な携帯通信機器(10)を用いた位置管理方法を携帯通信機器(10)に実行させる位置管理プログラム(110)であって、携帯通信機器は、車両(30)に設けられた車載通信機器(20)から発信された通信信号を受信し、通信信号に応答して位置情報を管理サーバ(40)に送信し、通信信号を受信しない間は、管理サーバへ位置情報を送信せず、管理サーバは、複数の使用者が保有する複数の携帯通信機器からそれぞれ送信された位置情報と使用者の行動予定情報に基づいて顧客施設に派遣する使用者の候補を決定し、オペレータが候補から一の使用者を決定すると、少なくとも使用者の位置情報と顧客施設の位置情報とに基づいて顧客施設への到着予定時刻を生成する
【0030】
第3の局面による位置管理プログラム(110)では、上記のように、通信信号を受信した携帯通信機器(10)から、位置情報を管理サーバ(40)に送信する。これにより、携帯通信機器(10)が車両(30)に設けられた車載通信機器(20)の周辺に位置する場合に、携帯通信機器(10)により取得した位置情報を外部の管理サーバ(40)に送信することができるので、位置を外部の管理サーバ(40)により管理することができる。また、携帯通信機器(10)が通信信号を受信できない距離に位置する場合には、携帯通信機器(10)から管理サーバ(40)への位置情報の送信を停止することができるので、携帯通信機器(10)が車両(30)の周辺に位置しない場合に、携帯通信機器(10)を所持する使用者(101)の位置が管理サーバ(40)に送信されるのを抑制することができる。これにより、車両(30)を離れた使用者(101)のプライバシーを保護することができる。また、車両(30)に携帯電話通信可能な車載機器を別途設けなくても、使用者(101)が携帯する携帯通信機器(10)を用いることにより、容易に位置を外部の管理サーバ(40)により管理することができる。これらの結果、車両(30)に携帯電話通信可能な機器を別途設けることなく、使用者(101)のプライバシーを保護しながら、位置をリアルタイムに精度よく外部の管理サーバ(40)により管理することができる。
【0031】
この発明の第4の局面による携帯通信機器(10)は、位置情報を取得する位置情報取得部(13)と、情報を送受信可能な通信部(14)と、制御部(11)とを備え、制御部(11)は、車両(30)に設けられた車載通信機器(20)から発信される通信信号に応答して、通信部(14)を介して位置情報を管理サーバ(40)に送信し、車載通信機器から発信された通信信号を受信しない間は、通信部から管理サーバへ位置情報を送信しないように構成され、管理サーバは、複数の使用者が保有する複数の携帯通信機器からそれぞれ送信された位置情報と使用者の行動予定情報に基づいて顧客施設に派遣する使用者の候補を決定し、オペレータが候補から一の使用者を決定すると、少なくとも使用者の位置情報と顧客施設の位置情報とに基づいて顧客施設への到着予定時刻を生成する
【0032】
第4の局面による携帯通信機器(10)では、上記のように、制御部(11)を、車両(30)に設けられた車載通信機器(20)から発信される通信信号を受信した場合、通信部(14)を介して位置情報を管理サーバ(40)に送信するように構成する。これにより、携帯通信機器(10)が車両(30)に設けられた車載通信機器(20)の周辺に位置する場合に、位置情報取得部(13)により取得した位置情報を外部の管理サーバ(40)に送信することができるので、位置を外部の管理サーバ(40)により管理することができる。また、携帯通信機器(10)が通信信号を受信できない距離に位置する場合には、携帯通信機器(10)から管理サーバ(40)への位置情報の送信を停止することができるので、携帯通信機器(10)が車両(30)の周辺に位置しない場合に、携帯通信機器(10)を所持する使用者(101)の位置が管理サーバ(40)に送信されるのを抑制することができる。これにより、車両(30)を離れた使用者(101)のプライバシーを保護することができる。また、車両(30)に携帯電話通信可能な車載機器を別途設けなくても、使用者(101)が携帯する携帯通信機器(10)を用いることにより、容易に位置を外部の管理サーバ(40)により管理することができる。これらの結果、車両(30)に携帯電話通信可能な機器を別途設けることなく、使用者(101)のプライバシーを保護しながら、位置をリアルタイムに精度よく外部の管理サーバ(40)により管理することができる。
【発明の効果】
【0033】
車両に携帯電話通信可能な機器を別途設けることなく、使用者のプライバシーを保護しながら、位置をリアルタイムに精度よく外部の管理サーバにより管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】位置管理方法の概要を説明するための図である。
図2】位置管理システムの概要を示したブロック図である。
図3】位置情報送信処理の一例を示したフローチャートである。
図4】携帯通信機器の位置管理プログラムの一例を説明するためのブロック図である。
図5】携帯通信機器の制御部による通信信号認証処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図6】携帯通信機器の制御部による近距離無線インターフェース切替処理の一例を説明するためのブロック図である。
図7】携帯通信機器の制御部による近距離無線インターフェース切替処理の第1例を説明するためのフローチャートである。
図8】携帯通信機器の制御部による近距離無線インターフェース切替処理の第2例を説明するためのフローチャートである。
図9】サポートセンターの概略を示したブロック図である。
図10】車両位置データベースの一例を示した図である。
図11】車両情報データベースの一例を示した図である。
図12】行動予定データベースの一例を示した図である。
図13】顧客データベースの一例を示した図である。
図14】保守員データベースの一例を示した図である。
図15】サポートセンターの端末の表示例を示した図である。
図16】位置情報の登録の一例を説明するためのシーケンス図である。
図17】サポートセンターによるサポートの一例を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
【0036】
[位置管理方法の概要]
図1を参照して、本実施形態による携帯通信機器10を用いた位置管理方法の概要について説明する。
【0037】
本実施形態による位置管理方法は、位置情報を取得可能な携帯通信機器10を用いた位置管理方法である。
【0038】
携帯通信機器10は、使用者101が携帯して利用する端末である。携帯通信機器10は、車両30の使用者101が携帯した状態でデータ通信を利用可能である。具体的には、携帯通信機器10は、通信網60を介して、データ通信可能に構成されている。携帯通信機器10は、たとえば、スマートフォンや、タブレットや携帯電話などである。通信網60は、たとえば、携帯電話通信の通信網である。
【0039】
携帯通信機器10は、位置情報を取得可能である。具体的には、携帯通信機器10は、信号送信装置50から送信される位置取得のための信号に基づいて、地球上における位置座標を取得する。たとえば、携帯通信機器10は、GPS(グローバルポジショニングシステム)を用いて、位置情報を取得してもよい。また、携帯通信機器10は、WiFi通信により、基地局の位置と、基地局からの距離とに基づいて、位置情報を取得してもよい。また、携帯通信機器10は、携帯電話通信により、基地局の位置と、基地局からの距離とに基づいて、位置情報を取得してもよい。また、携帯通信機器10は、Bluetooth(登録商標)通信により、位置情報を取得してもよい。つまり、信号送信装置50は、たとえば、GPSに用いられる人工衛星や、WiFi基地局や、携帯電話基地局や、Bluetooth通信発信機などである。携帯通信機器10は、信号送信装置50から送信される信号に基づいて、現在位置を算出して位置情報を取得してもよい。また、携帯通信機器10は、位置情報を含む信号が信号送信装置50から送信されることにより、位置情報を取得してもよい。位置情報は、2次元的な位置情報でもよいし、3次元的な位置情報でもよい。
【0040】
携帯通信機器10は、車載通信機器20から発信される通信信号を受信可能である。たとえば、通信信号は、所定の近距離無線通信規格に準拠する車載通信機器20から発信される。具体的には、通信信号は、所定の低消費電力の近距離無線通信規格に準拠する車載通信機器20から発信される。通信信号は、たとえば、Bluetooth、ZigBee、UWBなどの規格により送信される。通信信号は、たとえば、Bluetooth4.0(BLE(Bluetooth Low Energy))の規格により送信される。
【0041】
車載通信機器20は、車両30に設けられている。車載通信機器20は、通信信号を発信可能である。通信信号には、識別情報が含まれている。識別情報は、発信する車載通信機器20に固有の情報である。車載通信機器20は、たとえば、車両30のダッシュボード内や、乗車スペース、トランクルームなどに配置されている。車載通信機器20は、常に通信信号を発信していてもよいし、間欠的に通信信号を発信していてもよい。たとえば、車載通信機器20は、1秒〜1分程度の間隔で通信信号を発信していてもよい。
【0042】
車両30は、使用者101が移動のために使用する。車両30は、たとえば、4輪の乗用車である。なお、車両30は、自動二輪車や自転車などの2輪車であってもよいし、3輪車であってもよい。また、車両30は、バスやトラックなどの5輪以上の自動車でもよい。
【0043】
管理サーバ40は、車両30および車両30に乗車中の使用者101の位置を管理するために設けられている。管理サーバ40は、データ通信可能である。管理サーバ40は、携帯通信機器10からの位置情報を受信可能である。管理サーバ40は、サービスセンターなどの拠点に配置されている。管理サーバ40は、複数の車両30の位置を管理することが可能である。
【0044】
ここで、本実施形態では、車両30に設けられた車載通信機器20から発信された通信信号を携帯通信機器10によって受信し、携帯通信機器10により位置情報を取得し、通信信号を受信した携帯通信機器10から、位置を管理する管理サーバ40に、位置情報を送信する。たとえば、携帯通信機器10により通信信号を受信したことに基づいて、取得した位置情報を携帯通信機器10から管理サーバ40に送信する。つまり、携帯通信機器10が通信信号を受信可能な距離に位置する場合に、取得した位置情報を携帯通信機器10から管理サーバ40に送信する。
【0045】
これにより、携帯通信機器10が車両30に設けられた車載通信機器20の周辺に位置する場合に、携帯通信機器10により取得した位置情報を外部の管理サーバ40に送信することができるので、位置を外部の管理サーバ40により管理することができる。また、携帯通信機器10が通信信号を受信できない距離に位置する場合には、携帯通信機器10から管理サーバ40への位置情報の送信を停止することができるので、携帯通信機器10が車両30の周辺に位置しない場合に、携帯通信機器10を所持する使用者101の位置が管理サーバ40に送信されるのを抑制することができる。これにより、車両30を離れた使用者101のプライバシーを保護することができる。また、車両30に携帯電話通信可能な車載機器を別途設けなくても、使用者101が携帯する携帯通信機器10を用いることにより、容易に位置を外部の管理サーバ40により管理することができる。これらの結果、車両30に携帯電話通信可能な機器を別途設けることなく、使用者101のプライバシーを保護しながら、位置をリアルタイムに精度よく外部の管理サーバ40により管理することができる。
【0046】
つまり、携帯通信機器10を携帯した使用者101が、車載通信機器20から発信される通信信号を受信可能である位置P1に位置する場合には、携帯通信機器10から管理サーバ40に現在位置を示す位置情報を送信する。
【0047】
また、本実施形態では、車載通信機器20から発信された通信信号を未受信の間は、携帯通信機器10から管理サーバ40への位置情報の送信を停止する。これにより、携帯通信機器10が車両30の周辺に位置しない場合に、携帯通信機器10の位置情報が管理サーバ40に送信されるのを効果的に抑制することができるので、車両30から離れた位置の携帯通信機器10を所持する使用者101の位置が管理サーバ40に送信されるのを抑制することができる。これにより、車両30を離れた使用者101のプライバシーを効果的に保護することができる。
【0048】
つまり、携帯通信機器10を携帯した使用者101が、車載通信機器20から発信される通信信号を受信できない位置P2に位置する場合には、携帯通信機器10から管理サーバ40に現在位置を示す位置情報を送信しない。この場合、携帯通信機器10は、位置情報を取得することを停止してもよい。また、携帯通信機器10は、位置情報を管理サーバ40に送信しなければ、位置情報は取得してもよい。
【0049】
[位置管理システムの構成例]
図2図17を参照して、本実施形態による位置管理システム100の概要について説明する。
【0050】
本実施形態による位置管理システム100は、車両30の位置を管理することができる。また、位置管理システム100は、車両30を使用している使用者101の位置を管理することができる。位置管理システム100は、図2に示すように、携帯通信機器10と、車載通信機器20と、管理サーバ40とを備えている。携帯通信機器10は、制御部11と、近距離無線インターフェース12と、位置情報取得部13と、通信部14とを備えている。車載通信機器20は、車両30に設けられている。
【0051】
携帯通信機器10は、たとえば、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末である。携帯通信機器10は、使用者101個人の所有の端末でもよいし、使用者101が所属する企業の所有の端末でもよい。たとえば、携帯通信機器10が検査装置などの装置の保守サービスを実施する場面に利用される場合は、携帯通信機器10が企業所有の端末でることが好ましい。携帯通信機器10は、タッチパネル機能を有する表示部をさらに備えている。
【0052】
制御部11は、携帯通信機器10の各部を制御するように構成されている。制御部11は、たとえば、CPU(セントラルプロセッシングユニット)と、メモリとを含んでいる。また、制御部11は、位置管理を行う位置管理プログラム110(図4参照)を稼働することができる。
【0053】
近距離無線インターフェース12は、近距離無線用のインターフェースである。近距離無線インターフェース12は、近距離無線の信号を送受信することができる。たとえば、近距離無線インターフェース12は、Bluetooth(たとえば、Bluetooth4.0(BLE))、ZigBee、またはUWBなどの規格に準拠している。近距離無線インターフェース12は、数cm〜100m程度の範囲において通信可能である。近距離無線インターフェース12は、BLEの規格に準拠している場合、1cm〜数十m程度の範囲において通信可能である。好ましくは、近距離無線インターフェース12は、1cm〜10m程度の範囲において通信可能である。近距離無線インターフェース12は、車載通信機器20から発信される通信信号を受信可能である。近距離無線インターフェース12は、通信信号を送受信する機能のオン/オフを切り替えることができる。
【0054】
位置情報取得部13は、携帯通信機器10の位置情報を取得することができる。位置情報取得部13は、GPS(グローバルポジショニングシステム)を用いて、位置情報を取得してもよい。また、位置情報取得部13は、WiFi通信により、基地局の位置と、基地局からの距離とに基づいて、位置情報を取得してもよい。また、位置情報取得部13は、携帯電話通信により、基地局の位置と、基地局からの距離とに基づいて、位置情報を取得してもよい。また、位置情報取得部13は、Bluetooth通信により、位置情報を取得してもよい。位置情報取得部13は、信号送信装置50から送信される信号に基づいて、現在位置を算出して位置情報を取得してもよい。また、位置情報取得部13は、位置情報を含む信号が信号送信装置50から送信されることにより、位置情報を取得してもよい。位置情報は、2次元的な位置情報でもよいし、3次元的な位置情報でもよい。位置情報取得部13は、位置情報を取得する機能のオン/オフを切り替えることができる。
【0055】
通信部14は、近距離無線インターフェース12とは異なるインターフェースである。通信部14は、情報を送受信可能である。つまり、通信部14は、データ通信可能である。具体的には、通信部14は、通信網60を介して、データ通信可能である。通信部14は、たとえば、WiFi、3G、LTE、5Gなどの通信規格により通信可能である。通信部14は、通信網60を介して管理サーバ40と通信可能である。また、通信部14は、位置情報取得部13により取得した位置情報を管理サーバ40に送信可能である。通信部14は、たとえば、位置情報取得部13により取得した位置情報に基づいて、所定の距離移動する毎に、位置情報を管理サーバ40に送信してもよい。また、通信部14は、たとえば、所定の時間間隔毎に、位置情報を管理サーバ40に送信してもよい。
【0056】
車載通信機器20は、車両30に設けられている。つまり、車載通信機器20は、車両30に搭載されたデバイスである。また、車載通信機器20は、通信信号を発信することができる。具体的には、車載通信機器20は、携帯通信機器10の近距離無線インターフェース12が受信可能な通信信号を発信することができる。車載通信機器20は、所定の通信信号をアドバタイズする。車載通信機器20は、通信信号の到達距離を調整することが可能である。車載通信機器20の通信信号の到達距離は、数cm〜100m程度の範囲で調整することができる。車載通信機器20は、発信する機器をユニークに識別可能な識別情報を含む通信信号を発信することができる。車載通信機器20は、Bluetooth(たとえば、Bluetooth4.0(BLE))、ZigBee、またはUWBなどの規格に準拠している。
【0057】
車載通信機器20は、車両30の使用者101が車両30にアクセス可能な位置まで到達可能なように通信信号を発信する。これにより、車両30の使用者101が車両30にアクセスできない距離に位置する場合に、携帯通信機器10に通信信号が到達しないので、車両30から離れた位置の携帯通信機器10を所持する使用者101の位置が管理サーバ40に送信されるのを効果的に抑制することができる。なお、車両30の使用者101が車両30にアクセス可能な位置とは、たとえば、使用者101が車両30に触れることができる位置や、使用者101が車両30のロックを解除可能な位置などである。
【0058】
車載通信機器20は、たとえば、所定の近距離無線通信規格に準拠する車載通信機器20から、理論上の到達距離が2m以内の範囲となるように通信信号を発信することができる。これにより、一般的な乗用車内に携帯通信機器10が位置する場合に、携帯通信機器10が通信信号を受信可能であり、乗用車外の位置に携帯通信機器10が位置する場合に、携帯通信機器10により通信信号を受信できなくすることができる。
【0059】
管理サーバ40は、複数の携帯通信機器10からそれぞれ送信される位置情報を管理する。管理サーバ40は、車両30の位置を管理する。管理サーバ40は、たとえば、従業員である使用者101が利用する社用車としての車両30の位置情報を管理するために用いられる。また、管理サーバ40は、車両30の使用者101の位置情報を管理するために用いられる。管理サーバ40は、たとえば、サポートセンターなどに配置される。また、管理サーバ40は、製品の保守員が利用する社用車の位置情報を管理するために用いられる。
【0060】
ここで、本実施形態では、制御部11は、車両30に設けられた車載通信機器20から発信される通信信号を受信可能な距離に位置する場合に、位置情報取得部13により取得した位置情報を、位置を管理する管理サーバ40に通信部14により送信する。具体的には、制御部11は、車両30に設けられた車載通信機器20から発信される通信信号を受信した場合、位置を管理する管理サーバ40に、通信部14を介して位置情報を送信するように構成されている。たとえば、制御部11は、位置管理プログラム110を実行することにより、車両30に設けられた車載通信機器20から発信された通信信号を携帯通信機器10によって受信し、携帯通信機器10により位置情報を取得し、携帯通信機器10により通信信号を受信したことに基づいて、取得した位置情報を携帯通信機器10から位置を管理する管理サーバ40に送信する。これにより、携帯通信機器10が車両30に設けられた車載通信機器20の周辺に位置する場合に、位置情報取得部13により取得した位置情報を外部の管理サーバ40に送信することができるので、位置を外部の管理サーバ40により管理することができる。また、携帯通信機器10が通信信号を受信できない距離に位置する場合には、携帯通信機器10から管理サーバ40への位置情報の送信を停止することができるので、携帯通信機器10が車両30の周辺に位置しない場合に、携帯通信機器10を所持する使用者101の位置が管理サーバ40に送信されるのを抑制することができる。これにより、車両30を離れた使用者101のプライバシーを保護することができる。また、車両30に携帯電話通信可能な車載機器を別途設けなくても、使用者101が携帯する携帯通信機器10を用いることにより、容易に位置を外部の管理サーバ40により管理することができる。これらの結果、車両30に携帯電話通信可能な機器を別途設けることなく、使用者101のプライバシーを保護しながら、位置をリアルタイムに精度よく外部の管理サーバ40により管理することができる。これにより、たとえば、医療機器に保守員による作業が必要な状態が生じた場合に、医療機器のメンテナンスを行う保守員を、迅速に派遣することができる。
【0061】
また、本実施形態では、携帯通信機器10が通信信号を受信した場合に、車両30が携帯通信機器10から所定距離の範囲内に存在すると判定し、車両30が携帯通信機器10から所定距離の範囲内に存在する場合に、取得した位置情報を携帯通信機器10から管理サーバ40に送信する。これにより、車両30の位置が携帯通信機器10から所定距離の範囲外にある場合に、車両30の位置としての位置情報が携帯通信機器10から管理サーバ40に送信されるのを抑制することができるので、車両30の位置精度が低下した位置情報が管理サーバ40に送信されるのを抑制することができる。また、車両30の位置が携帯通信機器10から所定距離の範囲外にある場合に、車両30を離れた使用者101の位置情報を管理サーバ40に送信することがないので、使用者101のプライバシーを効果的に保護することができる。
【0062】
(位置情報送信処理)
図3を参照して、携帯通信機器10の制御部11による位置情報送信処理の一例について説明する。
【0063】
図3のステップS1において、近距離無線インターフェース12により、車載通信機器20が発信する通信信号を受信したか否かが判断される。通信信号を受信すれば、ステップS2に進み、通信信号を受信しなければ、通信信号を受信するまで、ステップS1の処理を繰り返す。ステップS2において、携帯通信機器10が車両30から所定距離の範囲内にあると判定される。
【0064】
ステップS3において、位置情報取得部13により取得された位置情報が、通信部14を介して管理サーバ40に送信される。なお、位置情報取得部13による位置取得は、常に実行されていてもよいし、管理サーバ40に送信する必要がある場合に実行されてもよい。ステップS4において、近距離無線インターフェース12により、車載通信機器20が発信する通信信号を受信したか否かが判断される。通信信号を受信すれば、ステップS3に戻り、通信信号を受信しなければ、ステップS5に進む。
【0065】
ステップS5において、通信部14による管理サーバ40への位置情報の送信が停止される。その後、ステップS1に戻る。
【0066】
(位置管理プログラム)
図4を参照して、携帯通信機器10の制御部11により実行される位置管理プログラム110について説明する。
【0067】
位置管理プログラム110は、信号解析部111と、認証処理部112と、判定部113と、位置情報送信部114とを含んでいる。
【0068】
信号解析部111は、近距離無線インターフェース12により受信した通信信号の内容を解析する。車載通信機器20から発信された通信信号には、識別子情報が含まれている。信号解析部111は、通信信号を解析して識別子情報を抽出する。
【0069】
認証処理部112は、抽出された識別子情報を認証するために、識別子情報を外部のサーバに送信する。認証処理部112は、たとえば、通信部14を介して、通信網60により識別子情報を外部のサーバに送信する。外部のサーバは、送信された識別子情報が位置管理プログラム110に紐付られたものであるか否かを確認する。そして、外部のサーバは、送信された識別子情報が位置管理プログラム110に紐付られたものである場合に、携帯通信機器10の位置管理プログラム110に対して、識別子情報が認証されたことを示す情報を送信する。なお、外部のサーバは、位置管理プログラム110に対して、位置情報を送信する指示を送信してもよい。また、外部のサーバは、位置管理用の管理サーバ40であってもよいし、他のサーバであってもよい。また、認証処理部112は、サーバと通信することなく識別子情報を認証してもよい。
【0070】
判定部113は、識別子情報が認証されたか否かを判定する。判定部113は、たとえば、外部のサーバから識別子情報が認証されたことを示す情報を受信した場合に、識別子情報が認証されたと判定する。また、判定部113は、外部のサーバから位置情報を送信する指示を受信した場合に、識別子情報が認証されたと判定してもよい。
【0071】
位置情報送信部114は、識別子情報が認証された場合、位置情報取得部13が取得した位置情報を、通信部14を介して管理サーバ40に定期的に送信する。位置情報送信部114は、位置情報に加えて、車両30のIDや、通信信号にふくまれる識別情報を管理サーバ40に送信してもよい。また、位置情報送信部114は、位置情報に加えて、携帯通信機器10のID(たとえば、電話番号、SIMカードのIDなど)や、携帯通信機器10の使用者101のID(たとえば、社員番号など)を管理サーバ40に送信してもよい。
【0072】
(通信信号認証処理)
図5を参照して、携帯通信機器10の制御部11による通信信号認証処理の一例について説明する。
【0073】
図5のステップS11において、近距離無線インターフェース12により通信信号を受信する。ステップS12において、通信信号から識別子情報が抽出される。ステップS13において、識別子情報に基づいて、認証処理が行われる。
【0074】
ステップS14において、識別子情報が認証されたか否かが判断される。認証されれば、ステップS15に進み、認証されなければ、ステップS11に戻る。ステップS15において、携帯通信機器10が車両30から所定距離の範囲内に位置すると判定される。その後、通信信号認証処理が終了される。
【0075】
(近距離無線インターフェース切替処理)
図6図7を参照して、携帯通信機器10の制御部11による近距離無線インターフェース切替処理について説明する。
【0076】
図6に示すように、制御部11は、インターフェース制御部115と、時刻情報取得部116とを含むアプリケーションを実行して、近距離無線インターフェース切替処理を行う。
【0077】
インターフェース制御部115は、所定の時刻において、近距離無線インターフェース12がオフになっている場合、近距離無線インターフェース12を自動的にオンにする。たとえば、インターフェース制御部115は、携帯通信機器10の使用者101の勤務開始時刻において、近距離無線インターフェース12がオフになっている場合、近距離無線インターフェース12を自動的にオンにする。また、インターフェース制御部115は、携帯通信機器10の使用者101の勤務時間外において、近距離無線インターフェース12を自動的にオフにしてもよい。なお、近距離無線インターフェース12を自動的にオフにする機能は、オプションの機能でもよい。これにより、常に近距離無線インターフェース12をオンにしている場合に比べて、携帯通信機器10の消費電力を低減することができる。
【0078】
時刻情報取得部116は、時刻を取得する。また、インターフェース制御部115は、時刻情報取得部116により取得した時刻を用いて、近距離無線インターフェース12のオン/オフを切り替える。時刻情報取得部116は、通信部14を介して時刻を取得してもよいし、位置情報取得部13を介して時刻を取得してもよいし、近距離無線インターフェース12を介して時刻を取得してもよい。
【0079】
つまり、携帯通信機器10は、所定の時刻に、車載通信機器20の通信信号を受信するための機能を有効にする。これにより、携帯通信機器10の通信信号を受信する機能が無効である場合でも、所定の時刻になれば車載通信機器20の通信信号を受信するための機能を有効にすることができるので、所定の時刻以降は、携帯通信機器10が通信信号を受信可能な距離に位置する場合に、携帯通信機器10により通信信号を確実に受信することができる。たとえば、携帯通信機器10の使用者101の勤務時間に近距離無線インターフェース12がオフになっていると、携帯通信機器10の位置情報が管理サーバ40に送信されない。この場合、使用者101が使用する車両30の位置を管理することができない。近距離無線インターフェース12を、自動的にオンにすることにより、携帯通信機器10の使用者101が手動で近距離無線インターフェース12をオンにしなくても、車両30の位置を管理することが可能である。
【0080】
図7を参照して、近距離無線インターフェース切替処理の第1例を説明する。
【0081】
図7のステップS21において、所定時刻になったか否かが判断される。所定時刻になれば、ステップS22に進み、所定時刻にならなければ、所定時刻になるまで、ステップS21の処理が繰り返される。ステップS22において、近距離無線インターフェース12がオンか否かが判断される。近距離無線インターフェース12がオンであれば、近距離無線インターフェース切替処理が終了される。一方、近距離無線インターフェース12がオフであれば、ステップS23に進み、近距離無線インターフェース12がオンにされる。その後、近距離無線インターフェース切替処理が終了される。
【0082】
図8を参照して、近距離無線インターフェース切替処理の第2例を説明する。
【0083】
図8のステップS31において、第1の所定時刻になったか否かが判断される。第1の所定時刻になれば、ステップS32に進み、第1の所定時刻にならなければ、第1の所定時刻になるまで、ステップS31の処理が繰り返される。ステップS32において、近距離無線インターフェース12がオンか否かが判断される。近距離無線インターフェース12がオンであれば、近距離無線インターフェース切替処理が終了される。一方、近距離無線インターフェース12がオフであれば、ステップS33に進み、近距離無線インターフェース12がオンにされる。第1の所定時刻は、たとえば、携帯通信機器10の使用者101の勤務開始時刻である。
【0084】
ステップS34において、第2の所定時刻になったか否かが判断される。第2の所定時刻になれば、ステップS35に進み、第2の所定時刻にならなければ、第2の所定時刻になるまで、ステップS34の処理が繰り返される。ステップS35において、近距離無線インターフェース12がオフにされる。その後、近距離無線インターフェース切替処理が終了される。第2の所定時刻は、たとえば、携帯通信機器10の使用者101の勤務終了時刻である。
【0085】
(サポートセンターの構成例)
図9図17を参照して、位置管理システム100を用いたサポートセンター200の構成例について説明する。
【0086】
サポートセンター200には、車両30の位置を管理する管理サーバ40が設けられる。サポートセンター200では、たとえば、製品の保守員が利用する社用車としての車両30の位置情報を管理する。サポートセンター200のオペレータは、社用車の位置情報に基づいて、保守員の業務や予定を管理する。サポートセンター200のオペレータは、社用車の位置情報に基づいて、保守員への指示を行うこともできる。たとえば、サポートセンター200のオペレータは、装置の故障・障害に関する緊急のサポート依頼を受領した際、緊急のサポート依頼を発信した顧客施設300の近くにいる社用車を使用する保守員に、当該顧客施設300に急行することを指示する。
【0087】
図9に示すように、サポートセンター200には、管理サーバ40と、社内ネットワーク201と、車両位置DB〈データベース〉202と、車両情報DB203と、保守員DB204と、行動予定DB205と、顧客DB206と、複数の端末207とが設けられている。また、サポートセンター200は、インターネット301や電話回線302を介して複数の顧客施設300と通信可能に接続されている。
【0088】
社内ネットワーク201は、サポートセンター200内の各部を情報通信可能に接続している。具体的には、社内ネットワーク201には、管理サーバ40と、車両情報DB203と、保守員DB204と、行動予定DB205と、顧客DB206と、複数の端末207とが接続されている。また、車両位置DB202は、管理サーバ40を介して社内ネットワーク201に接続されている。社内ネットワーク201は、たとえば、LAN(ローカルエリアネットワーク)である。
【0089】
端末207は、たとえば、パーソナルコンピュータにより構成されている。端末207は、オペレータにより操作される。
【0090】
車両位置DB202は、車両30の位置情報を管理するために用いられるデータベースである。たとえば、車両位置DB202は、図10に示すように、車両IDと、保守員IDと、現在位置情報とを含んでいる。車両位置DB202には、車両IDに対して、保守員IDと、現在位置情報とが紐付されて記憶されている。また、車両位置DB202は、位置情報の履歴や、日毎、週毎、月毎等の走行距離が記憶されていてもよい。これにより、車両30の現在の位置情報を管理することができるとともに、車両30の使用者101の運転距離や運転時間や移動経路などを管理することができる。位置情報は、たとえば、緯度および経度を用いた座標値により記憶されている。
【0091】
車両情報DB203は、車両30と、車両30に設けられた車載通信機器20とを関連付るデータベースである。たとえば、車両情報DB203は、図11に示すように、車両IDと、ビーコンIDとを含んでいる。ビーコンIDは、車載通信機器20から発信する通信信号に含まれ、車両30の情報を有する第1識別情報に含まれている。第1識別情報は、位置情報とともに、携帯通信機器10から管理サーバ40に送信される。管理サーバ40は、第1識別情報に基づいて、位置情報に対して車両30を関連付ける。これにより、複数の車両30が存在する場合に、複数の車両30の各々を区別して位置を管理することができる。
【0092】
行動予定DB205は、保守員としての複数の使用者101の行動予定が記録されたデータベースである。たとえば、行動予定DB205は、図12に示すように、保守員IDと、複数の行動予定とを含んでいる。行動予定には、時間帯と訪問先とが記憶される。つまり、行動予定DB205により、保守員の予定を確認することが可能である。
【0093】
顧客DB206は、複数の顧客の情報が記録されたデータベースである。たとえば、顧客DB206は、図13に示すように、顧客IDと、顧客名と、位置情報とを含んでいる。
【0094】
保守員DB204は、保守員としての複数の使用者101の情報が記録されたデータベースである。たとえば、保守員DB204は、保守員IDと、携帯通信機器IDと、保守員の属性と、保守員の保有スキルとを含んでいる。保守員の属性は、たとえば、所属チームや、役職などを含んでいる。保守員の保有スキルは、たとえば、保守可能な装置の情報を含んでいる。携帯通信機器IDは、携帯通信機器10に関する情報を有する第2識別情報に含まれている。第2識別情報は、位置情報とともに、携帯通信機器10から管理サーバ40に送信される。管理サーバ40は、第2識別情報に基づいて、位置情報に対して車両30の使用者101を関連付ける。これにより、車両30により移動している使用者101を区別して使用者101毎に位置を管理することができる。つまり、車両30に乗車している使用者101の情報を予め登録しなくても、車両30と使用者101とを関連付けることができる。また、管理サーバ40は、第2識別情報に基づいて、位置情報に対して車両30の使用者101の行動予定を関連付ける。これにより、車両30により移動している使用者101の位置および行動予定に基づいて、使用者101の状態を容易に把握することができる。
【0095】
端末207は、車両30と、保守員としての使用者101とが示された位置を表示させることができる。たとえば、端末207には、図15に示す例のような地図が表示される。図15に示す例では、顧客としてのCa病院と、Cb病院とが表示されている。また、車両IDVaの車両30の位置と、車両IDVaに乗車している保守員IDMaの使用者101の位置とが表示されている。また、車両IDVbの車両30の位置と、車両IDVbに乗車している保守員IDMbの使用者101の位置とが表示されている。
【0096】
端末207を操作するオペレータは、複数の携帯通信機器10からそれぞれ送信された位置情報に基づいて、顧客施設300から所定距離の範囲内の車両30と車両30の使用者101とを検索し、検索された使用者101の行動予定情報に基づいて、顧客施設300に派遣する使用者101の候補を決定する。これにより、複数の車両30の使用者101の中から、顧客施設300に近くて行動予定の都合の良い使用者101を容易に選択することができるので、顧客施設300に使用者101を迅速に派遣することができる。なお、顧客施設300に派遣する使用者101の候補を決定する処理は、端末207などのプログラムにより行ってもよい。
【0097】
端末207を操作するオペレータは、複数の携帯通信機器10からそれぞれ送信された位置情報に基づいて、顧客施設300から所定距離の範囲内の車両30と車両30の使用者101とを検索し、検索された使用者101の属性情報に基づいて、顧客施設300に派遣する使用者101の候補を決定する。これにより、複数の車両30の使用者101の中から、顧客施設300に近くて属性が適した使用者101を容易に選択することができるので、顧客施設300に適した属性の使用者101を迅速に派遣することができる。なお、顧客施設300に派遣する使用者101の候補を決定する処理は、端末207などのプログラムにより行ってもよい。
【0098】
端末207を操作するオペレータは、複数の携帯通信機器10からそれぞれ送信された位置情報に基づいて、顧客施設300から所定距離の範囲内の車両30と車両30の使用者101とを検索し、検索された使用者101のスキル情報に基づいて、顧客施設300に派遣する使用者101の候補を決定する。これにより、複数の車両30の使用者101の中から、顧客施設300に近くて適したスキルを有する使用者101を容易に選択することができるので、顧客施設300に適したスキルを有する使用者101を迅速に派遣することができる。なお、顧客施設300に派遣する使用者101の候補を決定する処理は、端末207などのプログラムにより行ってもよい。
【0099】
(位置情報の登録処理)
図16を参照して、管理サーバ40による位置情報の登録処理の一例について説明する。
【0100】
図16のステップS41において、携帯通信機器10から位置情報と、ビーコンIDと、携帯通信機器IDとが管理サーバ40に送信されると、ステップS42において、ビーコンIDをキーとして、車両情報DB203を用いて、車両IDを検索する。また、ステップS43において、携帯通信機器IDをキーとして、保守員DB204を用いて、保守員IDを検索する。そして、ステップS44において、位置情報を車両IDと保守員IDとを紐付けして車両位置DB202に登録する。また、管理サーバ40は、保守員IDをキーとして、行動予定DB205を用いて保守員の行動予定を検索し、検索された行動予定に車両IDを登録してもよい。これにより、サポートセンター200のシステムにより保守員と車両30とを自動的に紐付することが可能である。また、車両30の位置と保守員とが紐付けられることにより、保守員毎に管理されている行動予定と車両30の位置とを自動的に関連付けることが可能である。
【0101】
(サポート処理)
図17を参照して、サポートセンター200におけるサポート処理の一例について説明する。
【0102】
図17のステップS51において、顧客施設300からサポート依頼が通知される。ステップS52において、サポート依頼を受けたオペレータは、端末207に、顧客情報と、依頼情報とを入力する。ステップS53において、顧客情報に基づいて、顧客DB206を用いて、顧客施設300の位置が検索される。
【0103】
ステップS54において、顧客施設300の位置に基づいて、車両位置DB202を用いて顧客施設300の近隣の車両IDが検索される。また、顧客施設300の位置に基づいて、保守員DB204を用いて顧客施設300の近隣の車両乗車中の保守員IDが検索される。ステップS55において、検索された保守員IDに基づいて、行動予定DB205を用いて保守員の行動予定が検索される。
【0104】
ステップS56において、行動予定に空きがある保守員が特定される。ステップS57において、特定された保守員IDに基づいて、保守員DB204を用いて、サポート依頼に対応可能な保守員が検索され、結果のリストが端末207に表示される。ステップS58において、オペレータが表示されたリストを参照して、対応する保守員が決定される。
【0105】
ステップS59において、顧客DB206、車両位置DB202および行動予定DB205を用いて、決定された保守員の現在位置と、保守員の行動予定と、顧客施設300の位置とか到着予定時刻を算出する。そして、保守員の到着予定時刻を顧客に通知する。
【0106】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【符号の説明】
【0107】
10:携帯通信機器、11:制御部、13:位置情報取得部、14:通信部、20:車載通信機器、30:車両、40:管理サーバ、50:信号送信装置、100:位置管理システム、101:使用者、110:位置管理プログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17