(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
1.実施形態
本発明の一実施形態に係る防災支援システム1について図面を参照して説明する。
図1は、防火対象物に設置される防災システム2と、この防災システム2に接続される防災支援システム1の構成を示すブロック図である。
【0015】
同図に示す防災システム2は、防火対象物の防災センタに設置されるR型の火災受信機21と、防火対象物の各所に設置され、火災受信機21と接続される各種の防災設備を備える。具体的には、防災設備として、煙感知器22、発信機23、防火戸24、防火シャッタ25、スプリンクラ設備のアラーム弁26、非常電話親機27、非常電話子機28及び中継器29を備える。防災設備の実際の数は、防火対象物の広さに応じて決まる。これらの防災設備のうち、煙感知器22は、周囲の煙濃度を測定して、測定した煙濃度を示すアナログ値を火災受信機21に送信する。発信機23は、当該発信機が操作されると、発信機信号を火災受信機21に送信する。防火戸24及び防火シャッタ25は、中継器29を介して火災受信機21に接続される。この中継器29は、火災受信機21からの作動信号を受けて防火戸24又は防火シャッタ25を開閉制御し、防火戸24又は防火シャッタ25が作動すると、応答信号を火災受信機21に送信する。アラーム弁26は、中継器29を介して火災受信機21に接続され、アラーム弁26が流水を検知すると、この中継器29は流水検知信号を火災受信機21に送信する。非常電話子機28は、非常電話親機27を介して火災受信機21に接続され、非常電話子機28が操作されると、非常電話親機27は非常電話火災信号を火災受信機21に送信する。
【0016】
これらの防災設備に接続される火災受信機21は、ポーリング/セレクティング方式で各防災設備と信号の送受信を行い、イベントの発生を検出すると、発生したイベントの内容及び発生場所を通知するイベント情報を防災支援システム1に送信する。このイベントには、注意、感知器発報、火災発生、発信機操作、非常電話操作、アラーム弁作動が含まれる。これらのイベントのうち、注意は、煙感知器22により測定された煙濃度が3%/mを超え、その継続時間(蓄積時間)が5秒を超えると、発生したと判定される。感知器発報は、煙感知器22により測定された煙濃度が10%/mを超えると蓄積となり、その継続時間(蓄積時間)が40秒を超えると、発生したと判定される。火災発生は、感知器発報後、一定時間が経過するか、複数の煙感知器22について感知器発報が発生するか、発信機23から発信機信号が受信されるか、又は火災受信機21において火災確定操作が行われると、発生したと判定される。発信機操作は、発信機23から発信機信号が受信されると、発生したと判定される。非常電話操作は、非常電話親機27から非常電話火災信号が受信されると、発生したと判定される。アラーム弁作動は、アラーム弁26に接続される中継器29から流水検知信号が受信されると、発生したと判定される。
【0017】
次に、防災支援システム1は、防火対象物で活動する自衛消防隊を支援するための支援サーバ11と、自衛消防隊の各隊員により携帯される端末12と、支援サーバ11、端末12及び火災受信機21を通信可能に接続するための通信回線13とを備える。通信回線13は、インターネットや無線LAN等の通信ネットワークである。
【0018】
支援サーバ11は、具体的には、防火対象物内の防災設備の配置図を閲覧可能にすることで、自衛消防隊の活動を支援する。そのために、支援サーバ11は、設備配置図を作成するために利用されるレイヤデータを端末12ごとに記憶する。このレイヤデータは、設備配置図を構成する各表示要素の位置を、座標系を用いて指定するレイヤのデータである。このレイヤデータの更新が行われると、支援サーバ11は対象の端末12に対してプッシュ通知として同期要求を送信し、端末12に記憶されるレイヤデータを同期させる。このレイヤデータについては後述する。また、支援サーバ11は、火災受信機21からイベント情報を受信すると、受信したイベント情報をプッシュ通知として端末12に転送する。
【0019】
端末12は、具体的には、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ウェアラブル端末等の携帯端末である。
図2は、この端末12の構成を示すブロック図である。
【0020】
同図に示す端末12は、CPU等の演算処理装置とRAM等の揮発性メモリを備える制御部121と、フラッシュメモリ等の記憶装置である記憶部122と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置である表示部123と、操作ボタンやタッチパネル等の入力装置である操作入力部124と、支援サーバ11とデータ通信を行うための通信インタフェースである通信部125とを備える。
【0021】
この端末12の制御部121が、記憶部122に記憶される防災支援プログラムを実行すると、イベント情報取得部1211、地図作成部1212及び表示制御部1213の機能が実現される。
【0022】
これらの機能のうち、イベント情報取得部1211は、支援サーバ11からイベント情報が受信されると、記憶部122に記憶されるイベント履歴テーブルにイベント情報を記録する。具体的には、イベントの発生日時、内容、イベントの起点となった防災設備の識別情報を記録する。
【0023】
地図作成部1212は、記憶部122に記憶されるレイヤデータとイベント履歴テーブルに基づいて、設備配置図を作成する。その際、地図作成部1212は、レイヤデータが示すレイヤを重ね合わせることで、設備配置図を作成する。
図3は、地図作成部1212により作成される設備配置図のレイヤ構造を示す図である。
【0024】
同図に示すレイヤのうち、躯体レイヤ(ベースレイヤ)は、防火対象物の躯体を図示するレイヤである。具体的には、防火対象物の柱、壁及び床の位置を図示するレイヤである。このレイヤには、防火対象物の階段、トイレ、避難口(非常口)及びAEDの位置も、アイコンを使って図示される。この躯体レイヤは、利用者の操作により表示/非表示を切り替えることができない。
【0025】
閲覧制限領域レイヤ(マスクレイヤ)は、防火対象物の躯体のうち、閲覧が制限されている一部又は全部の領域を隠すためのレイヤである。このレイヤでは、閲覧制限領域が単色で塗りつぶされる。この閲覧制限領域レイヤは、躯体レイヤよりは上位であるが、その他のレイヤに対しては下位である。そのため、その他のレイヤの表示要素が閲覧制限領域により隠されることはない。例えば、煙感知器22のアイコンや警戒区域が閲覧制限領域により隠されて、火災の発生場所がわからなくなることはない。この閲覧制限領域レイヤは、利用者の操作により表示/非表示を切り替えることができない。
【0026】
なお、この閲覧制限領域レイヤの有無及び当該レイヤにおいて閲覧が制限される領域は、端末12の利用者によって異なる。例えば、防火対象物の3階のテナントが当該階の躯体図を他階のテナントに知られたくない場合には、3階のテナントには3階の躯体を隠す閲覧制限領域レイヤが支援サーバ11から提供されないの対し、他階のテナントには3階の躯体を隠す閲覧制限領域レイヤが支援サーバ11から提供されることになる。なお、防災センタの要員には、いずれの階の閲覧制限領域レイヤも提供されず、すべての階の躯体図を閲覧することができる。
【0027】
警戒区域レイヤは、防火対象物に設定される警戒区域を図示するレイヤである。警戒区域レイヤは警戒区域ごとに用意され、このレイヤでは、警戒区域を示す枠線が点滅表示される。枠線の色は、注意状態では橙色で表示され、感知器発報後は赤色で表示される。また、枠線の不透明度は、第1報では100%で表示され、第2報後は50%で表示される。この警戒区域レイヤは、利用者の操作により表示/非表示を切り替えることができない。
【0028】
なお、この警戒区域レイヤは、火災受信機21がP型受信機であり、作動した煙感知器22の具体的な位置を特定できない場合に主に利用される。火災受信機21がR型受信機であり、作動した煙感知器22の具体的な位置を特定可能な場合には、必ずしも利用されなくてもよい。
【0029】
設備レイヤは、防火対象物の防災設備の位置を、アイコンを使って図示するレイヤである。設備レイヤは防災設備の種別ごとに用意され、具体的には、発信機・非常電話レイヤ、防火・排煙設備レイヤ、消火設備レイヤ及び避難器具レイヤが用意される。
【0030】
発信機・非常電話レイヤでは、発信機23及び非常電話子機28の位置がアイコンを使って図示される。この発信機・非常電話レイヤは、利用者の操作により表示/非表示を切り替えることができる。
【0031】
防火・排煙設備レイヤでは、防火設備と排煙設備の位置がアイコンを使って図示される。ここで防火設備とは、防火戸24及び防火シャッタ25であり、排煙設備とは、ダンパ、排煙機、排煙窓等である。この防火・排煙設備レイヤは、利用者の操作により表示/非表示を切り替えることができる。
【0032】
消火設備レイヤでは、消火器及び消火栓の位置がアイコンを使って図示される。この消火設備レイヤは、利用者の操作により表示/非表示を切り替えることができる。
【0033】
避難器具レイヤでは、避難梯子、緩降機等の避難器具の位置がアイコンを使って図示される。この避難器具レイヤは、利用者の操作により表示/非表示を切り替えることができる。
【0034】
作動設備レイヤは、防火対象物の防災設備のうち、作動した煙感知器22及びアラーム弁26の位置と、操作された発信機23及び非常電話子機28の位置を、アニメーションアイコンを使って図示するレイヤである。この作動設備レイヤには、作動してない又は操作されていない防災設備の位置は図示されないため、そのような防災設備に、作動した又は操作された防災設備が埋もれてしまうことがない。各防災設備のアイコンは、レイヤ上の座標位置に対応付けて参照表示される、例えばGIF画像であり、拡大表示及び縮小表示の対象とならない。そのため、各防災設備のアイコンの表示サイズは、設備配置図の拡大又は縮小にかかわらず、一定である。この作動設備レイヤは、利用者の操作により表示/非表示を切り替えることができない。
【0035】
作動設備レイヤに図示される防災設備のうち、煙感知器22のアイコンの色は、注意状態では橙色で表示され、感知器発報後は赤色で表示される。また、アイコンの不透明度は、第1報では100%で表示され、第2報後は50%で表示される。アイコンのアニメーションは、放射状に広がる波紋のアニメーションである。このように発報した煙感知器22の位置は、赤色であるとともに動きがあり、拡大していく動きにより、よく目立つようになっている。一方、アラーム弁26、発信機23及び非常電話子機28のアイコンは、点滅アイコンである。発信機23及び非常電話子機28のアイコンは、発信機・非常電話レイヤの表示/非表示にかかわらず、表示される。利用者は、発信機・非常電話レイヤを非表示としていた場合であっても、操作された発信機23及び非常電話子機28のアイコンの位置を認識することができる。
以上が、設備配置図のレイヤ構造についての説明である。
【0036】
地図作成部1212により設備配置図が作成されると、表示制御部1213は、作成された設備配置図を含むフロアマップ画面を表示部123に表示させる。
図4は、表示部123に表示されるフロアマップ画面の一例を示す図である。
【0037】
同図に示すフロアマップ画面は、設備配置
図31と、表示階切替ボタン32A及び32Bと、表示/非表示切替ボタン33A〜33Dとを有する。これらの表示要素のうち、表示階切替ボタン32A及び32Bは、表示対象のフロアを切り替えるためのボタンである。表示階切替ボタン32Aが選択されると、端末12の利用者が担当する階の設備配置
図31が表示され、表示階切替ボタン32Bが選択されると、火災階の設備配置
図31が表示される。表示/非表示切替ボタン33A〜33Dは、トグルボタンであり、防災設備の表示/非表示を切り替えるために操作される。例えば、表示/非表示切替ボタン33Aが操作されて、オフ状態に切り替えられると、消火設備レイヤが非表示となり、消火器及び消火栓のアイコンが設備配置
図31から消える。逆に、オン状態に切り替えられると、消火設備レイヤが表示対象となり、消火器及び消火栓のアイコンが設備配置
図31に表示される。別の例として、表示/非表示切替ボタン33Dが操作されて、オフ状態に切り替えられると、防火・排煙設備レイヤが非表示となり、防火設備と排煙設備のアイコンが設備配置
図31から消える。逆に、オン状態に切り替えられると、防火・排煙設備レイヤが表示対象となり、防火設備と排煙設備のアイコンが設備配置
図31に表示される。これらの表示/非表示切替ボタン33A〜33Dを操作することで、端末12の利用者は、自身が参照したい防災設備のみを設備配置
図31上に表示させることができる。例えば、利用者が初期消火班に所属する場合には消火器及び消火栓を、通報連絡班に所属する場合には発信機23及び非常電話子機28を、安全防護班に所属する場合には防火設備及び排煙設備を、避難誘導班に所属する場合には避難器具のみを設備配置
図31上に表示させることができる。
【0038】
フロアマップ画面を構成する設備配置
図31は、利用者の操作に応じて、拡大表示及び縮小表示が可能である。しかし、設備配置
図31の拡大又は縮小にかかわらず、煙感知器22のアイコンの表示サイズは一定に維持される。これは、設備配置
図31の拡大とともに煙感知器22のアイコンを拡大してしまうと、拡大したアイコンに、その他の表示要素が隠れてしまうからである。また、設備配置
図31の縮小とともに煙感知器22のアイコンを縮小してしまうと、同アイコンが見えづらくなり、火元が判別しづらくなってしまうからである。
図5は、設備配置
図31の拡大図の一例であり、
図6は、設備配置
図31の縮小図の一例である。これらの図に示す煙感知器22のアイコンSは、
図4と比較して、表示サイズが一定に維持されている。設備配置
図31の画像の拡大又は縮小は、躯体レイヤ、閲覧制限領域レイヤ、警戒区域レイヤ、及び設備レイヤの画像が対象であり、作動設備レイヤの画像は対象外であるため、煙感知器22のアイコンSは、表示サイズが一定に維持される。なお、煙感知器22のアイコンSに限らず、作動設備レイヤに図示される防災設備であれば、設備配置
図31の拡大又は縮小にかかわらず、アイコンの表示サイズは一定に維持される。
【0039】
2.変形例
上記の実施形態は、下記のように変形してもよい。下記の変形例は互いに組み合わせてもよい。
【0040】
2−1.変形例1
防災システム2を構成する感知器の種類は、煙感知器に限られない。煙感知器に代えて、熱感知器や炎感知器が採用されてもよい。
【0041】
2−2.変形例2
注意と感知器発報の判定基準は、上記の例に限られない。判定基準となる煙濃度と蓄積時間の閾値は、煙感知器22の設置状況に応じて適宜設定されてよい。ただし、注意の閾値は、感知器発報の閾値よりも低いものとする。
【0042】
2−3.変形例3
設備レイヤの数は、上記の実施形態では「4」であるが、3以下でも5以上であってもよい。例えば、発信機・非常電話レイヤを、発信機レイヤと非常電話レイヤに分けて、別々に表示/非表示を切り替えられるようにしてもよい。同様に、防火・排煙設備レイヤを防火設備レイヤと排煙設備レイヤに分け、消火設備レイヤを消火器レイヤと消火栓レイヤに分けて、別々に表示/非表示を切り替えられるようにしてもよい。別の例として、AED、担架、救急箱等の救急用品の位置がアイコンを使って図示される救急用品レイヤをさらに備えてもよい。この救急用品レイヤは、利用者の操作により表示/非表示を切り替え可能であってよい。
【0043】
2−4.変形例4
設備レイヤに示されるアイコンは、防災設備を示すシンボルの一例である。防災設備は必ずしも絵文字を使って表現されなくてもよい。
【0044】
2−5.変形例5
警戒区域レイヤと作動設備レイヤでは、枠線又はアイコンの色の違いにより、注意状態と感知器発報後の状態が区別されているが、色以外の表示態様の違いにより、これらの状態を区別するようにしてもよい。例えば、形状、大きさ又はアニメーションの違いにより、これらの状態を区別するようにしてもよい。同様に、枠線又はアイコンの不透明度以外の表示態様の違いにより、第1報と第2報以後の状態を区別するようにしてもよい。
【0045】
2−6.変形例6
作動設備レイヤでは、アイコンを点滅表示させることで、発信機23又は非常電話子機28が操作されたことを表現しているが、点滅表示以外の表示態様により、これらの防災設備が操作されたことを表現するようにしてもよい。例えば、アイコンの形状、大きさ又はアニメーションを平常時と変えることで、これらの防災設備が操作されたことを表現するようにしてもよい。同様に、アラーム弁26についても、点滅表示以外の表示態様により、作動したことを表現するようにしてもよい。
【0046】
2−7.変形例7
設備レイヤの表示/非表示を切り替えるための操作は、トグルボタンのオンオフ操作に限られない。例えば、チェックボックスのオンオフ操作により、設備レイヤの表示/非表示を切り替えてもよい。
【0047】
2−8.変形例8
上記の実施形態では、端末12が設備配置図を作成しているが、端末12の代わりに支援サーバ11が作成して、端末12に提供するようにしてもよい。すなわち、支援サーバ11が、地図作成部1212の機能を備えるようにしてもよい。その場合、支援サーバ11は、端末12に限らず、防災センタに設置される表示装置にも、フロアマップ画面を表示させるようにしてもよい。
【0048】
2−9.変形例9
作動設備レイヤにおいて、作動した防火戸24又は防火シャッタ25を点滅表示させるようにしてもよい。また、作動設備レイヤには、作動した防火戸24又は防火シャッタ25以外にも、操作された消火器、消火栓又は避難器具も表示させるにしてもよい。
【0049】
2−10.変形例10
上記の、設備配置
図31の拡大縮小にかかわらず煙感知器22(作動設備レイヤに図示される防災設備)のアイコンの表示サイズを一定に維持するという仕様は、オーバーレイ方式の表示方法と切り離して採用されてもよい。すなわち、オーバーレイ方式とは異なる方式の表示方法において採用されてもよい。
【0050】
2−11.変形例11
上記の、煙感知器22のアイコンを閲覧制限領域(マスク領域)に重畳させるという仕様は、オーバーレイ方式の表示方法と切り離して採用されてもよい。すなわち、オーバーレイ方式とは異なる方式の表示方法において採用されてもよい。
【0051】
2−12.変形例12
設備レイヤ以外のレイヤも、利用者の操作により表示/非表示を切り替えられるようにしてもよい。
【0052】
2−13.変形例13
閲覧制限領域レイヤは、平常時は表示/非表示を切り替え不能とする一方で、イベント発生後は表示/非表示を切り替え可能としてもよい。すなわち、イベント発生後は閲覧制限を解除可能としてもよい。例えば、火災時に閲覧制限を解除することで、自衛消防隊員は、効率的に自衛消防活動を行うことができる。
【0053】
2−14.変形例14
本発明の地図作成手段および表示制御手段として、各実施の形態では、防災支援システム1の端末12または防災センタに設置される表示装置に表示する場合に適用して説明したが、自動火災報知設備の火災受信機盤面の地図表示に用いてもよく、また、火災受信機からの情報に基づいて地図表示を行う総合操作盤等の表示装置に用いてもよい。