特許第6971243号(P6971243)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6971243
(24)【登録日】2021年11月4日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】機械エンクロージャのための多層パネル
(51)【国際特許分類】
   F02C 7/24 20060101AFI20211111BHJP
   G10K 11/168 20060101ALI20211111BHJP
   G10K 11/16 20060101ALN20211111BHJP
【FI】
   F02C7/24 B
   G10K11/168
   !G10K11/16 130
   !G10K11/16 150
【請求項の数】12
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-539319(P2018-539319)
(86)(22)【出願日】2017年1月26日
(65)【公表番号】特表2019-511661(P2019-511661A)
(43)【公表日】2019年4月25日
(86)【国際出願番号】EP2017051678
(87)【国際公開番号】WO2017129696
(87)【国際公開日】20170803
【審査請求日】2020年1月21日
(31)【優先権主張番号】102016000009313
(32)【優先日】2016年1月29日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】517029381
【氏名又は名称】ヌオーヴォ・ピニォーネ・テクノロジー・ソチエタ・レスポンサビリタ・リミタータ
【氏名又は名称原語表記】Nuovo Pignone Tecnologie S.R.L.
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】特許業務法人坂本国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100137545
【弁理士】
【氏名又は名称】荒川 聡志
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100113974
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 拓人
(72)【発明者】
【氏名】メルロ,ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】トッツィ,ピエルルイジ
(72)【発明者】
【氏名】バルダッツィ,ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】チェカッシ,エマヌエレ
(72)【発明者】
【氏名】ビシオ,バレンティナ
【審査官】 吉田 昌弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−321761(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3084973(JP,U)
【文献】 特開2015−010450(JP,A)
【文献】 特開2006−137412(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/006433(WO,A2)
【文献】 特開2003−129427(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02C 7/24
G10K 11/168
F01D 25/00
F02C 7/25
G10K 11/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターボ機械エンクロージャ(300)のための多層パネルであって、
第1の防音層(1)と、
前記第1の防音層(1)上に直接配置された第1の構造層(2)と、
前記第1の構造層(2)の上に直接配置された第1の絶縁コア層(3)と、
前記第1の絶縁コア層(3)上に直接配置された第2の構造層(4)と、
前記第1の構造層(2)に対して前記第1の防音層(1)の反対側の面に配置された穿孔層(10)と、
前記第1の防音層(1)または前記穿孔層(10)に対して前記多層パネルの反対側の面に設けられた外部保護層(7)と、を含み、
前記第1の防音層(1)は、内部に浮かぶ追加ラミネート層(9)を含む、
多層パネル。
【請求項2】
前記第2の構造層(4)上に配置された第2の絶縁コア層(5)と、
前記第2の絶縁コア層(5)上に配置された第3の構造層(6)と、
をさらに含む、請求項1に記載の多層パネル。
【請求項3】
前記第3の構造層(6)上に配置されたアブレーション層(8)をさらに含む、請求項2に記載の多層パネル。
【請求項4】
前記アブレーション層(8)は、前記外部保護層(7)と前記第3の構造層(6)との間に配置され、前記アブレーション層(8)は前記外部保護層(7)および前記第3の構造層(6)と直接接触している、請求項3に記載の多層パネル。
【請求項5】
前記アブレーション層(8)は耐火性コーティングを含む、請求項3又は4に記載の多層パネル。
【請求項6】
前記第1の構造層(2)および/または前記第2の構造層(4)および/または前記第3の構造層(6)は、ガラス繊維を含む複合材料で作られている、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の多層パネル。
【請求項7】
前記追加ラミネート層(9)は、金属材料で作られている、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の多層パネル。
【請求項8】
前記第1の防音層(1)はロックウールを含む、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の多層パネル。
【請求項9】
前記外部保護層(7)はゲルコートを含む、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の多層パネル。
【請求項10】
前記第1の絶縁コア層(3)は、セラミックフォームを含む、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の多層パネル。
【請求項11】
前記多層パネルの全体の厚さは、50mmと150mmとの間に含まれる、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の多層パネル。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の多層パネルを含むターボ機械エンクロージャ(300)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械エンクロージャのための、特にターボ機械のエンクロージャのためのパネルに関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、ターボ機械のエンクロージャのための多層パネルに関する。
【背景技術】
【0003】
知られているように、ターボ機械は、通常、ハウジング構造またはエンクロージャ内に収容されている。前記エンクロージャは、一般に、複数の梁およびピラーによって構成された支持構造体を含み、前記支持構造体は、エンクロージャの側壁および天井を形成するパネルによって閉じられている。
【0004】
エンクロージャは、周辺環境に向かう機械のノイズ放出を低減する必要性と、周囲の環境、圧力、温度を機械の周りで制御して、少なくとも汚れ、埃、および一般的な機械の近くにある不要な物質を回避する必要性のために配置される。
【0005】
さらに、エンクロージャは、機械を火災の発生から、および/またはプラント内で発生して機械自体を損傷させる可能性がある爆発から保護する必要性のために配置される。
【0006】
このようなエンクロージャ300の一例を図1に示す。
【0007】
機械エンクロージャのための、特に石油およびガス産業におけるターボ機械エンクロージャのための現在のパネルは、スチール製構造体と、ノイズ低減のための内部ロックウールまたは同様の材料層と、を含む。
【0008】
実際、機械エンクロージャのためのパネルは複数の機能を実行する。
【0009】
これらの機能のうち、パネルは音響スクリーンの機能を果たし、そのため、エンクロージャ外の知覚されるノイズは、所望のレベル、および/または人の安全のための参照基準によって示されるノイズレベルに低減される。
【0010】
さらに、パネルは、エンクロージャ壁を通る熱伝達を低減するのに適した熱スクリーンの機能を果たす。
【0011】
図2に、機械エンクロージャ用の公知のパネルの一例を示す。
【0012】
図1および図2を参照すると、機械用、特にターボ機械用のエンクロージャ300は、現在、スチールシート101、内部ノイズ低減層102、および穿孔シート103を含むパネル100によって実現されている。
【0013】
スチールシート101は、支持機能を有し、パネル100をエンクロージャの支持構造体200に固定することを可能にする。
【0014】
パネルが設置されると、スチールシート101はエンクロージャの外側に面し、穿孔シート103はエンクロージャの内側に面する。
【0015】
ノイズ低減層102は、ロックウールまたは類似の材料で作られている。
【0016】
エンクロージャ300の内側に面した穿孔シート103には、音波がパネル内部に浸透し、消音機能を有するロックウール層に合致するように穿孔されている。
【0017】
スチールパネル100は、通常、エンクロージャの支持構造体200の一部に直接ボルト止めされる。
【0018】
ノイズ低減の観点からのパネルの性能は、パネルの厚さ、特にノイズ低減層102の厚さに厳密に関係しており、これは、より高い性能は、より大きなパネルを必要とし、重量が増加することを意味する。
【0019】
さらに、図2のタイプの従来のエンクロージャパネルは、爆風および火災に対する高い保護を提供せず、爆風および火災に対する保護性能を強化するように指示されたいかなる設計変更も、パネル自体および支持構造体の重量のかなりの増加をもたらす。
【0020】
エンクロージャの重量は、公知の解決策を悩ます欠点の1つである。実際、エンクロージャの重量が大きいことは、沖合プラットフォームの機械設備、特にターボ機械の場合だけでなく、沿岸設備の場合にも、負の側面である。
【0021】
実際、機械は、通常、沿岸および沖合の両方の用途のために、スチールベースフレームに取り付けられる。機械エンクロージャは、スチール構造によって支持されるか地面に設置されるベースフレームに直接取り付けることができる。代わりに、エンクロージャは、沖合の場合には、プラットフォームデッキ上に設置され、沿岸プラントの場合には、基礎によって直接地上に設置することができる。
【0022】
機械およびエンクロージャがベースプレート上に取り付けられる場合、エンクロージャおよび機械の全体的な重量を増加させることによって、スキッドを設計する必要がある静的および動的負荷が増加し、したがって重量がさらに増加する。ベースプレートがプラットフォームデッキ(沖合)または地面に取り付けられたスチール構造(沿岸)によって支持されている場合には、支持構造体もこの負荷増加に耐えるように強化する必要がある。
【0023】
機械とエンクロージャが直接地面に取り付けられている場合には、エンクロージャと機械の全体重量を増やすことによって、基礎に必要な掘削の深さが増加する。
【0024】
したがって、これらの理由から、エンクロージャの重量の増加は、コストの増加および機械設備の複雑さを伴うので、常に望ましくない状況である。
【0025】
機械のエンクロージャのパネルが満たさなければならないさらなる要件は、爆発負荷と呼ばれる外部爆発によって引き起こされる力に対する耐性である。
【0026】
プラントの工学における改良、例えば、爆発の場合に圧力波のより正確な計算を行う可能性は、プラントの一部で爆発の場合にエンクロージャが受ける可能性のある爆発荷重のより正確な計算を常にもたらす。さらに、人の安全および環境保護への注意は、常に厳しい要求に常に直面しており、そのため、エンクロージャのパネルは、爆発荷重に対する耐性に関して従来の設計パラメータより常に制限された設計パラメータを満たす必要がある。
【0027】
より正確な計算技術のおかげで、公知のタイプの金属パネルは、所望の爆発荷重値に耐性がないと結論することが可能である。
【0028】
したがって、従来技術のエンクロージャ用のパネルはいくつかの欠点がある。
【0029】
その中で、エンクロージャの個々のパネルの重量が重いことは、公知の技術を悩ます欠点であることが既に示されている。
【0030】
さらに、爆発荷重に対する限定された耐性、すなわち、エンクロージャの外側で起こる爆発の衝撃波によってパネルに生じる曲げ応力は、従来技術のパネルを悩ます別の欠点である。
【0031】
さらに、公知のパネルは、エンクロージャの外側に面するスチールシート101およびロックウールは、耐火に適しておらず、そのような耐性を増加させるために特別な処理が施されていない。
【0032】
特に、パネルの重量から導かれる物流およびエンクロージャの組み立てのための高コストは、従来技術を悩ますさらなる欠点である。
【0033】
さらに、侵食性環境に耐えることができるステンレス鋼または他の適切な鋼のパネルを実現する必要性は、例えば海上の沖合プラットフォームに設置する場合に、公知のパネルのコストを劇的に増加させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0034】
【特許文献1】国際公開第2015/104504号
【発明の概要】
【0035】
本発明は、従来技術のパネルに対してより軽量な構造を用いて、ノイズ低減に関する高い性能と共に、高レベルのジェット火災および火災/爆風に対する保護を提供できる機械、特にターボ機械のエンクロージャに関する。
【0036】
より詳細には、本発明によるターボ機械のエンクロージャのパネルは、当技術分野で知られている技術的解決策と比較して、爆風および火災に対する耐性を高め、ノイズを低減する。
【0037】
これらの全ての性能は、従来技術に対して軽量化されたエンクロージャ用パネルによって得られる。
【0038】
加えて、本発明によるパネルターボ機械エンクロージャは、パネルを信頼性の向上とコストの削減を伴って沖合プラットフォームにもうまく設置するのに適した高い耐腐食性を示す。
【0039】
本発明はまた、希薄な設置を必要とし、EHS(環境、健康、安全)への影響を低減するターボ機械のエンクロージャ用パネルを提供することを目的とする。
【0040】
さらなる詳細および特定の実施形態は、以下の添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】機械のためのエンクロージャ、特にターボ機械のためのエンクロージャの斜視図である。
図2】公知のタイプのエンクロージャのためのパネルの断面図である。
図3】本発明の一実施形態によるエンクロージャのためのパネルの斜視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
例示的な実施形態の以下の説明は、添付の図面を参照する。以下の詳細な説明は、本発明を限定するものではない。その代わり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定される。
【0043】
「一実施形態」または「実施形態」に対する明細書全体での参照は、実施形態に関連して記載されている特定の特徴、構造、または特性が、開示されている主題の少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味する。したがって、明細書全体の様々な場所における「一実施形態では」または「実施形態では」というフレーズの出現は、必ずしも同一の実施形態を参照していない。さらに、特定の特徴、構造または特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせてもよい。
【0044】
図3を参照すると、機械エンクロージャ用のパネル、特にターボ機械エンクロージャ用のパネルは、それぞれが特定の動作を実行する異なる材料の個別の層を含む多層複合構造を有し、パネル全体の性能を向上させる。
【0045】
実質的に互いに平行な層は、好ましくは、パネル全体の厚さに設計され、分布され、それによって、エンクロージャの壁の内側から外側への音の伝達が低減され、同時に、潜在的に周囲から来る爆風および火災に対してエンクロージャの中に収容された機械および機器を保護する。
【0046】
より詳細には、本発明によるターボ機械エンクロージャのための多層パネルは、少なくとも防音層1と、前記防音層1上に直接配置された第1の構造層2と、第1の構造層2上に直接配置された第1の絶縁コア層3と、前記第1の絶縁コア層3上に直接配置された第2の構造層4と、構造層4と第3の構造層6との間に配置された第2の絶縁層5と、を含む。
【0047】
第1の構造層2、絶縁コア層3、および第2の構造層4は、共にグループ化され、サンドイッチ構造11を形成する。
【0048】
サンドイッチ構造11は、さらなる絶縁層(第2の絶縁層5)とさらなる構造層(第3の構造層6)とを含む2重構造とすることができる。
【0049】
第1の構造層2は、防音層1の上に直接配置されるので、第1の構造層2の第1の面は、防音層1の第1の面に接着している。
【0050】
第1の絶縁コア層3は、第1の構造層2の上に直接配置されるので、第1の絶縁コア層3の第1の面は、第1の構造層2の第2の面に接着している。
【0051】
第2の構造層4は、第1の絶縁コア層3上に直接配置されているので、第2の構造層4の第1の面は、第1の絶縁コア層3の第2の面に接着している。
【0052】
防音層1、第1の構造層2、第1の絶縁コア層3および第2の構造層4を互いに取り付けると、パネルの構造的耐性を低下させることなく、このアセンブリの全体重量が低減され、厚さも薄くなる。
【0053】
前記第1の絶縁コア層3は、好ましくは、セラミック絶縁コアまたは任意の他の適切な材料で作られる。前記第1の絶縁コア層3のための可能な材料の例は、セラミック(Al、SiO)フォーム、フェノールフォーム、ポリメタクリルイミド(PMI)フォーム、発泡ポリスチレン(EPS)、押出ポリスチレン(XPS)または硬質ポリウレタンフォームである。
【0054】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記防音層1は、熱絶縁層とノイズ絶縁層の両方である。
【0055】
ノイズ低減機能を実現するのに適した材料が当該分野では既に公知であるとしても、好ましくは、ノイズ絶縁層はロックウールまたは他の任意の鉱物ウール断熱材料で作られてもよい。
【0056】
本発明によれば、構造的機能は、第1の構造層2、第2の構造層4および第3の構造層6によって提供され、これらはガラス繊維または他の適切な材料を含む複合材料で作られた積層層である。前記複合材料のための可能な樹脂の例は、オルトフタル酸樹脂、イソフタル酸樹脂、ビスフェノール樹脂、フタル酸樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、難燃性樹脂である。前記複合材料の可能な繊維の例は、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維である。
【0057】
本発明による多層パネルは、第1の構造層2に対して前記第1の防音層1の反対側の面に配置された穿孔シート10をさらに含む。
【0058】
さらに、本発明のパネルの火災および爆風に対する保護性能を高めるために、好ましくは、第3の構造層6の上に配置されたアブレーション層8をさらに含む。
【0059】
好ましくは、前記アブレーション層8は、絶縁コア層5に対して反対側の面で第3の構造層6上に配置される。アブレーション層8は、火災の際の犠牲層であるから、他の層に対して外部に配置される。
【0060】
前記アブレーション層8の可能な材料の例は、耐火性コーティング、耐火性ゲルコート、耐火塗料、セラミック断熱塗料、ジオポリマーおよびアブレーティブエラストマである。
【0061】
好ましくは、パネルが設置されると、本発明の多層パネルの層を保護するため、特にパネルが設置された後のエンクロージャの危険な外部の側面に面する最終層を保護するために、すなわち、設けられている場合には第3の構造層6またはアブレーション層8を保護するために、保護層7がさらに設けられる。
【0062】
好ましくは、前記保護層7は樹脂製であり、好ましくはゲルコートまたは他の適切な材料で作られ、設けられた場合には前記第3の構造層上または前記アブレーション層8上に配置される。
【0063】
前記保護層7の可能な材料の例は、耐火コーティング、耐火ゲルコート、耐火塗料、セラミック断熱塗料、ジオポリマー、膨張性塗料、アブレーティブエラストマである。
【0064】
図3に示す本発明の好ましい実施形態によれば、アブレーション層8は、保護層7と第3の構造層6との間に配置される。
【0065】
本発明による多層パネルは、第2の絶縁コア層5をさらに含む。
【0066】
より好ましくは、第2の絶縁層5は、第2の構造層4と第3の構造層6との間の中間位置に配置される。
【0067】
本発明の実施形態によれば、前記第1の構造層2、第2の構造層4、および第3の構造層6は、複合材料、好ましくはガラス繊維を含む複合材料で作られる。
【0068】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記第1の防音層1は、追加ラミネート層9をさらに含む。
【0069】
より好ましくは、前記ラミネート層9は、それが挿入される第1の防音層1によって吸収される音波とは異なる波長を有する音波を吸収するさらなるノイズ低減を提供するために、金属材料で作られる。
【0070】
より好ましくは、前記ラミネート層9は堅固に固定されず、パネル内部に浮いている。
【0071】
多層パネルの層は、互いに接着することができる。
【0072】
本発明の好ましい実施形態によれば、多層パネルは、50mmと150mmとの間に含まれる全体の厚さを有する。
【符号の説明】
【0073】
1 第1の防音層、防音層
2 第1の構造層
3 第1の絶縁コア層、絶縁コア層
4 第2の構造層
5 第2の絶縁コア層、第2の絶縁層
6 第3の構造層
7 保護層
8 アブレーション層
9 追加ラミネート層、ラミネート層
10 穿孔シート
11 サンドイッチ構造
100 スチールパネル、パネル
101 スチールシート
102 内部ノイズ低減層、ノイズ低減層
103 穿孔シート
200 支持構造体
300 エンクロージャ
図1
図2
図3