【文献】
Journal of Thrombosis and Haemostasis,2013年,Vol.11,p.1699-1706
【文献】
Journal of Thrombosis and Haemostasis,2012年,Vol.10,p.1591-1599
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回、またはおよそ週に2回、またはおよそ5日に1回、またはおよそ週に1回である、請求項1に記載の医薬組成物。
投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回、またはおよそ週に2回である、請求項2に記載の医薬組成物。
投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回、またはおよそ週に2回、またはおよそ5日に1回、またはおよそ週に1回である、請求項3に記載の医薬組成物。
投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回、またはおよそ週に2回、またはおよそ5日に1回、またはおよそ
週に1回である、請求項4に記載の医薬組成物。
用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約8から約34IU/dLの間に維持される、請求項1に記載の医薬組成物。
用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約17IU/dLに維持される、請求項1に記載の医薬組成物。
用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ2日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約4から約17IU/dLの間に維持される、請求項1に記載の医薬組成物。
用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ2日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約8IU/dLに維持される、請求項1に記載の医薬組成物。
用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約2.5から約12IU/dLの間に維持される、請求項1に記載の医薬組成物。
用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約5IU/dLに維持される、請求項1に記載の医薬組成物。
FIXの血漿レベルは、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約10%超えるトラフレベルを維持する、請求項1〜17のいずれか1項に記載の医薬組成物。
FIXの血漿レベルは、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約15%超えるトラフレベルを維持する、請求項1〜17のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
血友病B患者への皮下投与後のrIX−FPのPKの第I相予備試験が行われた。本発明は、最初に、長時間作用性FIXのどの皮下投与計画がヒト患者において血友病Bを処置するために使用できるかを示す。皮下注射は、患者自身、または小児の場合は家での介護者のいずれかによって容易に施すことができるため、この結果は、血友病B管理の大幅な改善を可能にする。それは、皮下注射が、FIXのより使いやすく、より痛みの少ない注射を可能にするからである。皮下投与はまた、皮下投与でなければ一部の非常に幼い血友病の小児が適切なケアを受けるのを妨げる可能性のある静脈アクセスデバイスにおける汚染のリスクおよび凝血塊形成を回避する。
【0011】
具体的には、本発明は、ヒトFIXおよびヒトアルブミン(「rIX−FP」)を含む融合タンパク質に関し、ヒトFIXは、以下の例となる限定的な皮下投与計画による凝固に関与するプロテアーゼまたは凝固酵素によって活性化されるプロテアーゼによって切断可能なペプチドリンカーを介して、ヒトアルブミンのN末端と連結されており:1日に1回から週に1回の投与間隔で10〜50IU/kgの用量、好ましくは、用量は、1日に1回、2日に1回または3日に1回の投与間隔で25IU/kgである。これらの皮下投与計画は、血友病患者において臨床的に重要なFIXの定常状態レベルを維持するのに十分なバイオアベイラビリティーをもたらすことが示された。
【0012】
患者が第IX因子を容易に自己投与できるようにすることによって、輸注および静脈注射を完全に回避することができるため、この進歩は、血友病B管理の改善において重要なさらなる一歩である。したがって、本発明は、汚染されているかもしれない注射および輸注装置による感染症のリスクを低下させ、静脈注射および輸注のために必要とされる病院および医師への訪問を回避することによって患者のコンプライアンスを高める。本発明はまた、静脈アクセスに問題がある患者に治療的選択肢を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、rIX−FPの皮下投与に関する臨床的に関連する投与計画を提供する。本投与計画は、処置期間にわたり出血を予防するのに十分なFIXのトラフレベルを実現する。本発明による実施形態は、特許請求の範囲に記載されている。
【0014】
具体的には、本発明は、予防的投与計画においてヒト患者における出血を予防する方法における使用のための、
a)ヒト第IX因子(FIX)、および
b)ヒトアルブミン
を含む融合タンパク質であって、ヒトFIXは、凝固に関与するプロテアーゼまたは凝固酵素によって活性化されるプロテアーゼによって切断可能なペプチドリンカーを介して、ヒトアルブミンのN末端と連結されており、融合タンパク質は、約10〜50IU/kgの用量で、およそ1日に1回からおよそ週に1回の投与間隔を使用して対象に皮下投与される、融合タンパク質に関する。用量は、約10〜20IU/kg、約20〜30IU/kg、約30〜40IU/kg、約40〜約50IU/kg、約10IU/kg、約15IU/kg、約20IU/kg、約25IU/kg、約30IU/kg、約35IU/kg、約40IU/kg、約45IU/kgまたは約50IU/kgが可能である。好適な実施形態において、用量は、約10IU/kgである。好適な別の実施形態において、用量は、約20IU/kgである。さらなる好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgである。よりさらなる好適な実施形態において、用量は、50IU/kgである。これらの実施形態のいずれか1つにおいて、投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回、またはおよそ週に2回、またはおよそ5日に1回、またはおよそ週に1回が可能である。
【0015】
好適な一実施形態において、用量は、約10IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回またはおよそ週に2回である。
【0016】
好適な別の実施形態において、用量は、25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回、またはおよそ週に2回、またはおよそ5日に1回、またはおよそ週に1回である。
【0017】
好適な別の実施形態において、用量は、50IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回、またはおよそ週に2回、またはおよそ5日に1回、またはおよそ週に1回である。
【0018】
極めて好適な実施形態において、用量は、25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回である。別の極めて好適な実施形態において、用量は、25IU/kgであり、投与間隔は、およそ2日に1回である。さらに別の極めて好適な実施形態において、用量は、25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回である。
【0019】
極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約8から約34IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約10から約30IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約15から約25IU/dLの間に維持される。さらに別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約18から約22IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約17IU/dLに維持される。
【0020】
代替的な極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ2日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約4から約17IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ2日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約6から約15IU/dLの間に維持される。さらに別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ2日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約7から約12IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、投与間隔は、およそ2日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約8IU/dLに維持される。
【0021】
さらなる極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約2.5から約12IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約3から約12IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約4から約11IU/dLの間に維持される。さらに別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約4.5から約10IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約5IU/dLに維持される。
【0022】
好適な実施形態において、FIXの血漿レベルは、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約1%超える、好ましくは、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約3%超える、より好ましくは、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約5%超える、さらにより好ましくは、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約10%超える、最も好ましくは、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約15%超えるトラフレベルを維持する。
【0023】
好適な実施形態において、リンカーは、FIXaによっておよび/またはFVIIa/組織因子(TF)によって切断可能である。特に好適な実施形態において、リンカーは、配列番号1および配列番号2から選択される配列を含む。
配列番号1
Pro Val Ser Gln Thr Ser Lys Leu Thr Arg Ala Glu Thr Val Phe Pro Asp Val
1 5 10 15
配列番号2
Pro Ser Val Ser Gln Thr Ser Lys Leu Thr Arg Ala Glu Thr Val Phe Pro Asp Val
1 5 10 15
【0024】
代替的な実施形態において、リンカーは、配列番号1および配列番号2の一方と90%同一である。別の実施形態において、リンカーは、配列番号1および配列番号2の一方と80%同一である。さらに別の実施形態において、リンカーは、配列番号1および配列番号2の一方と70%同一である。さらに別の実施形態において、リンカーは、配列番号1および配列番号2の一方と60%同一である。別の実施形態において、リンカーは、配列番号1および配列番号2の一方と50%同一である。
【0025】
好ましくは、本発明の融合タンパク質は、配列番号3に記載の配列と少なくとも70%の同一性を有する。
【0026】
配列番号3(成熟rIX−FP)
FIX(aa1〜416)
リンカー配列(太字と下線で示されるaa416〜433)
アルブミン配列(aa434〜1018)
【化1】
【0027】
融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも75%の同一性を有することが可能である。融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも80%の同一性パーセントを有することが可能である。融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも85%の同一性パーセントを有することが可能である。融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも90%の同一性パーセントを有することが可能である。融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも95%の同一性パーセントを有することが可能である。融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも98%の同一性パーセントを有することが可能である。融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも99%の同一性パーセントを有することが可能である。さらに好適な実施形態において、融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列を有する。
【0028】
本発明の好適な実施形態において、ヒト患者は、血友病Bを患っている。
【0029】
本発明の任意の実施形態に関して、融合タンパク質は、投与のために、好ましくは、約100から400IU/ml、好ましくは、約100、200または400IU/mlの濃度で提供される。融合タンパク質はまた、投与のために、600IU/mlまたは1200IU/mlの濃度で提供することができる。
【0030】
本発明は、静脈内投与されたFIXまたは静脈内投与された半減期が延長されたFIXによる処置下のヒト患者における出血を予防する方法における使用のための半減期が延長されたFIX(3倍を超えるFIXの終末相半減期を有する)を含む融合タンパク質も包含し、半減期が延長されたFIXタンパク質は対象に皮下投与される。別の態様において、本発明は、ヒト患者における出血を予防する併用処置に使用するための半減期が延長されたFIX(3倍を超えるFIXの終末相半減期を有する)を含む融合タンパク質を包含し、患者は、まず静脈内FIXまたは静脈内投与される半減期が延長されたFIXにより処置され、融合タンパク質は、静脈内FIX処置が開始された後に対象に皮下投与される。半減期が延長されたFIXの静脈内投与については、WO2015/095925およびWO2014/052490に記載されている。好ましくは、融合タンパク質は、a)第IX因子(FIX)、およびb)半減期延長ポリペプチド(half−life enhancing polypeptide)(HLEP)を含む。極めて好適な実施形態において、融合タンパク質は、a)ヒト第IX因子(FIX)、およびb)ヒトアルブミンから構成され、ヒトFIXは、凝固に関与するプロテアーゼまたは凝固酵素によって活性化されるプロテアーゼによって切断可能なペプチドリンカーを介して、ヒトアルブミンのN末端と連結されている。皮下用量は、好ましくは、約10〜50IU/kgの用量で、およそ1日に1回からおよそ週に1回の投与間隔を使用して投与される。用量は、約10〜20IU/kg、約20〜30IU/kg、約30〜40IU/kg、約40〜約50IU/kg、約10IU/kg、約15IU/kg、約20IU/kg、約25IU/kg、約30IU/kg、約35IU/kg、約40IU/kg、約45IU/kgまたは約50IU/kgが可能である。好適な実施形態において、用量は、約10IU/kgである。好適な別の実施形態において、用量は、約20IU/kgである。さらなる好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgである。よりさらなる好適な実施形態において、用量は、50IU/kgである。これらの実施形態のいずれか1つにおいて、投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回、またはおよそ週に2回、またはおよそ5日に1回、またはおよそ週に1回が可能である。極めて好適な実施形態において、用量は、25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回、およそ2日に1回、またはおよそ3日に1回である。好ましくは、本方法は、予防的投与計画を含む。別の極めて好適な実施形態において、融合タンパク質は、a)ヒト第IX因子(FIX)、およびb)抗体のFc部分から構成されるか、またはa)ヒト第IX因子およびb)XTENから構成される。上記の融合タンパク質のすべてにおいて、ヒトFIXとHELPは、直接連結されていてもよいし、またはペプチド性リンカーを介して連結されていてもよい。好適な実施形態において、リンカーは、プロテアーゼによって切断可能であり、プロテアーゼは、好ましくは、凝固に関与するプロテアーゼまたは凝固酵素によって活性化されるプロテアーゼである。別の態様において、本発明は、ヒト患者における出血を予防する併用処置に使用するための半減期が延長された複合化ヒトFIX(3倍を超えるFIXの終末相半減期を有する)を包含し、患者は、まず静脈内FIXまたは静脈内投与される半減期が延長された複合化FIXにより処置され、半減期が延長された複合化ヒトFIXは、静脈内FIX処置が開始された後に対象に皮下投与される。半減期延長をもたらす複合化は、非限定例としてペグ化またはポリシアル化を含む。好適な実施形態において、静脈内投与されるFIXまたは半減期が延長されたFIXの投与は、それに続く半減期が延長されたFIXの皮下投与によって置き換えられることになる。好適な別の実施形態において、半減期が延長されたFIXは、静脈内および皮下に並行して投与される。
【0031】
予防的投与計画においてヒト患者における出血を予防する方法であって、対象に、
a)ヒト第IX因子(FIX)、および
b)ヒトアルブミン
を含む融合タンパク質を、約10〜50IU/kgの用量でおよそ1日に1回からおよそ週に1回の投与間隔で皮下投与することを含み、ヒトFIXは、凝固に関与するプロテアーゼまたは凝固酵素によって活性化されるプロテアーゼによって切断可能なペプチドリンカーを介して、ヒトアルブミンのN末端と連結されている、方法も本発明に包含される。用量は、約10〜20IU/kg、約20〜30IU/kg、約30〜40IU/kg、約40〜約50IU/kg、約10IU/kg、約15IU/kg、約20IU/kg、約25IU/kg、約30IU/kg、約35IU/kg、約40IU/kg、約45IU/kgまたは約50IU/kgが可能である。好適な実施形態において、用量は、約10IU/kgである。好適な別の実施形態において、用量は、約20IU/kgである。さらなる好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgである。よりさらなる好適な実施形態において、用量は、約50IU/kgである。これらの実施形態のいずれか1つにおいて、投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回、またはおよそ週に2回、またはおよそ5日に1回、またはおよそ週に1回が可能である。
【0032】
好適な一実施形態において、用量は、約10IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回またはおよそ週に2回である。
【0033】
好適な別の実施形態において、用量は、25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回、またはおよそ週に2回、またはおよそ5日に1回、またはおよそ週に1回である。
【0034】
好適な別の実施形態において、用量は、50IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回、またはおよそ週に2回、またはおよそ5日に1回、またはおよそ週に1回である。
【0035】
極めて好適な実施形態において、用量は、25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回である。別の極めて好適な実施形態において、用量は、25IU/kgであり、投与間隔は、およそ2日に1回である。さらに別の極めて好適な実施形態において、用量は、25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回である。
【0036】
極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約8から約34IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約10から約30IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約15から約25IU/dLの間に維持される。さらに別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約18から約22IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約17IU/dLに維持される。
【0037】
代替的な極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ2日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約4から約17IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ2日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約6から約15IU/dLの間に維持される。さらに別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ2日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約7から約12IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、投与間隔は、およそ2日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約8IU/dLに維持される。
【0038】
さらなる極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約2.5から約12IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約3から約12IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約4から約11IU/dLの間に維持される。さらに別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約4.5から約10IU/dLの間に維持される。別の極めて好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgであり、投与間隔は、およそ3日に1回であり、血漿中の総FIX活性トラフレベルは、約5IU/dLに維持される。
【0039】
好適な実施形態において、FIXの血漿レベルは、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約1%超える、好ましくは、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約3%超える、より好ましくは、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約5%超える、さらにより好ましくは、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約10%超える、最も好ましくは、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約15%超えるトラフレベルを維持する。
【0040】
好適な実施形態において、リンカーは、FIXaによっておよび/またはFVIIa/組織因子(TF)によって切断可能である。特に好適な実施形態において、リンカーは、配列番号1および配列番号2から選択される配列を含む。別の実施形態において、リンカーは、配列番号1および配列番号2の一方と90%同一である。別の実施形態において、リンカーは、配列番号1および配列番号2の一方と80%同一である。さらに別の実施形態において、リンカーは、配列番号1および配列番号2の一方と70%同一である。さらに別の実施形態において、リンカーは、配列番号1および配列番号2の一方と60%同一である。さらなる実施形態において、リンカーは、配列番号1および配列番号2の一方と50%同一である。
【0041】
好ましくは、本発明の融合タンパク質は、配列番号3に記載の配列と少なくとも70%の同一性を有する。融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも75%の同一性を有することが可能である。融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも80%の同一性パーセントを有することが可能である。融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも85%の同一性パーセントを有することが可能である。融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも90%の同一性パーセントを有することが可能である。融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも95%の同一性パーセントを有することが可能である。融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも98%の同一性パーセントを有することが可能である。融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列と少なくとも99%の同一性パーセントを有することが可能である。さらに好適な実施形態において、融合タンパク質の配列は、配列番号3に記載の配列を有する。
【0042】
本発明の好適な実施形態において、ヒト患者は、血友病Bを患っている。
【0043】
本発明の任意の実施形態に関して、融合タンパク質は、投与のために、好ましくは、約100から400IU/ml、好ましくは、約100、200または400IU/mlの濃度で提供される。融合タンパク質はまた、投与のために、600IU/mlまたは1200IU/mlの濃度で提供することができる。
【0044】
本発明は、ヒト患者における出血を予防する方法であって、静脈内投与されるFIXまたは静脈内投与される半減期が延長されたFIXによる処置下のヒト患者において半減期が延長されたFIX(3倍を超えるFIXの終末相半減期を有する)を含む融合タンパク質を対象に投与することを含み、融合タンパク質は、対象に皮下投与される、方法も包含する。別の態様において、本発明は、併用療法を含む、ヒト患者における出血を予防する方法であって、患者は、まず静脈内投与されるFIXまたは静脈内投与される半減期が延長されたFIXにより処置され、半減期が延長されたFIX(3倍を超えるFIXの終末相半減期を有する)を含む融合タンパク質は、静脈内FIX処置が開始された後に対象に皮下投与される、方法を包含する。半減期が延長されたFIXの静脈内投与については、WO2015/095925およびWO2014/052490に記載されている。好ましくは、融合タンパク質は、a)第IX因子(FIX)、およびb)半減期延長ポリペプチド(HLEP)を含む。極めて好適な実施形態において、融合タンパク質は、a)ヒト第IX因子(FIX)、およびb)ヒトアルブミンから構成され、ヒトFIXは、凝固に関与するプロテアーゼまたは凝固酵素によって活性化されるプロテアーゼによって切断可能なペプチドリンカーを介して、ヒトアルブミンのN末端と連結されている。皮下用量は、好ましくは、約10〜50IU/kgの用量で、およそ1日に1回からおよそ週に1回の投与間隔を使用して投与される。用量は、約10〜20IU/kg、約20〜30IU/kg、約30〜40IU/kg、約40〜約50IU/kg、約10IU/kg、約15IU/kg、約20IU/kg、約25IU/kg、約30IU/kg、約35IU/kg、約40IU/kg、約45IU/kgまたは約50IU/kgが可能である。好適な実施形態において、用量は、約10IU/kgである。好適な別の実施形態において、用量は、約20IU/kgである。さらなる好適な実施形態において、用量は、約25IU/kgである。よりさらなる好適な実施形態において、用量は、50IU/kgである。これらの実施形態のいずれか1つにおいて、投与間隔は、およそ1日に1回、またはおよそ週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回、またはおよそ週に2回、またはおよそ5日に1回、またはおよそ週に1回が可能である。極めて好適な実施形態において、用量は、25IU/kgであり、投与間隔は、およそ1日に1回、およそ2日に1回、またはおよそ3日に1回である。好ましくは、本方法は、予防的投与計画を含む。別の極めて好適な実施形態において、融合タンパク質は、a)ヒト第IX因子(FIX)、およびb)抗体のFc部分から構成されるか、またはa)ヒト第IX因子およびb)XTENから構成される。上記の融合タンパク質のすべてにおいて、ヒトFIXとHELPは、直接連結されていてもよいし、またはペプチド性リンカーを介して連結されていてもよい。好適な実施形態において、リンカーは、プロテアーゼによって切断可能であり、プロテアーゼは、好ましくは、凝固に関与するプロテアーゼまたは凝固酵素によって活性化されるプロテアーゼである。別の態様において、本発明は、ヒト患者における出血を予防する併用処置に使用するための半減期が延長された複合化ヒトFIX(3倍を超えるFIXの終末相半減期を有する)であって、患者は、まず静脈内FIXまたは静脈内投与される半減期が延長された複合化FIXにより処置され、半減期が延長された複合化ヒトFIXは、静脈内FIX処置が開始された後に対象に皮下投与される、複合した半減期が延長されたヒトFIXを包含する。半減期延長をもたらす複合化は、非限定例としてペグ化またはポリシアル化を含む。好適な実施形態において、静脈内投与されるFIXまたは半減期が延長されたFIXの投与は、それに続く半減期が延長されたFIXの皮下投与によって置き換えられることになる。好適な別の実施形態において、半減期が延長されたFIXは、静脈内および皮下に並行して投与される。
【発明を実施するための形態】
【0046】
「予防的処置」、「予防的投与計画」、「出血の予防」または「出血を予防すること」は、本明細書中で使用される場合、患者の血漿中の第IX因子活性のレベルを増加させるために、経時的に第IX因子融合タンパク質を複数用量でヒト患者に投与することを意味する。好ましくは、増加したレベルは、自然出血の発生率を低下させるか、または予想外の損傷の場合に出血を予防するのに十分なものである。予防的処置は、出血エピソード、例えば、出血時処置下において示される出血エピソードを低減または予防する。「投与間隔」において述べられるとおり、例えば、患者間のばらつきを打ち消すために、予防的処置は固定化することも、または個別化することもできる。
【0047】
「投与間隔」は、本明細書中で使用される場合、ヒト患者に投与される複数の用量間に経過する時間の量を意味する。rIX−FPを使用した本発明の方法における投与間隔は、同等量(IU/kg単位)のアルブミンを伴わない前記第IX因子(すなわち、前記FIXから成るポリペプチド)に必要とされる投与間隔よりも少なくとも約1と1/2から8(1.5〜8)倍長い場合もある。本発明の第IX因子・アルブミン融合タンパク質を投与する場合、投与間隔は、同等量のアルブミンを伴わない前記第IX因子に必要とされる投与間隔よりも少なくとも約1と1/2から8(1.5〜8)倍長い場合もある。投与間隔は、同等量のアルブミンを伴わない前記第IX因子(または前記第IX因子から成るポリペプチド)に必要とされる投与間隔よりも少なくとも約1と1/2から8(1.5〜8)倍長い場合もある。
【0048】
「用量中央値」は、本明細書中で使用される場合、試験ヒト患者の半分がその用量よりも高い用量を使用し、試験ヒト患者の半分がその用量よりも低い用量を使用したことを意味する。「平均用量」は、(すべての用量を合計し、用量の総数で割ることによって算出される)平均用量を意味する。所与の用量に対する「約」は、示した用量の1、2、5、10、15もしくは20%をプラス、またはマイナスした示した用量を意味する。あるいは、所与の用量に対する「約」は、プラスまたはマイナス1IU/kgを意味する。およそ1日に1回の投与間隔に対する「約」は、プラスまたはマイナス6時間を意味する。およそ週に4回または2日に1回の投与間隔に対する「約」は、プラスまたはマイナス8時間を意味する。およそ週に2回または3日に1回の投与間隔に対する「約」は、プラスまたはマイナス12時間を意味する。およそ5日に1回の投与間隔に対する「約」は、プラスまたはマイナス15時間を意味する。およそ週に1回の投与間隔に対する「約」は、プラスまたはマイナス18時間を意味する。
【0049】
「総FIX活性トラフレベル」は、IU/dL単位で測定されるFIX活性の血漿レベルのトラフレベルを意味する。これは、aPTT、PT、またはトロンビン生成アッセイのような直接凝固アッセイを使用して測定することができる。しかしながら、例えば、特定の凝固因子に適用される発色アッセイのようなその他のアッセイも含まれる。そのようなアッセイまたは対応する試薬に関する例は、対応する凝固因子が不足した血漿(Dade Behring)を用いたPathromtin(登録商標)SL(aPTTアッセイ、Dade Behring)もしくはThromborel(登録商標)S(プロトロンビン時間アッセイ、Dade Behring)、例えば、凝固因子が不足した血漿を使用したトロンビン生成アッセイキット(Technoclone、Thrombinoscope)、Biophen Factor IX(Hyphen BioMed)、Staclot(登録商標)FVIIa−rTF(Roche Diagnostics GmbH)、Coatest(登録商標)Factor VIII:C/4(Chromogenix)のような発色アッセイ、またはその他である。FIX活性は、好ましくは、活性化因子として使用されるPathromtin SLを用いた一段aPTTアッセイによって測定される。総FIX活性トラフレベルに対する「約」は、プラスまたはマイナス1IU/dLを意味する。
【0050】
「ベースライン」は、100IU/dLまたは100%であると定義される健康なヒトにおけるFIX活性のIU/dLまたは%単位で選択的に表される所与の患者におけるFIX活性レベルを意味する。重症の血友病Bでは、所与の患者のベースラインレベルはゼロまたはほぼゼロと非常に低いが、中等症血友病では、患者のベースラインは、健康なヒトにおけるFIX活性濃度を1%超、2%超または3%超または4%超など高い可能性があり、軽症の血友病では、患者のベースラインは、5%超の可能性がある。i)ヒト第IX因子(FIX)部分、およびii)ヒトアルブミンを含む融合タンパク質が本発明に従って投与される場合、まずFIX活性濃度が急激に増加し、ゆっくりと除去される、すなわち、個々のベースラインレベルに戻っていく。本試験において、ベースラインレベルは、事前のIV投与から残存するFIXレベルのために、より高かった。これは、予想される内因性レベルに達するよう、投与前レベルの指数関数的低下を引くことによって補正した。
【0051】
「トラフレベル」は、FIXを必要とする患者の処置の間、投与計画全体をとおしての前記FIX生物学的活性の最低レベルである。患者間のばらつきのため、トラフレベルは、一般に中央値を参照し、これは、試験患者の半分がそれより高いトラフレベルを有し、試験患者の半分がそれより低いトラフレベルを有したことを意味する。中央値を使用するのがより一般的であるが、すべての患者に関する値を合計し、患者の数で割ることによって求めた平均値としてPKデータからトラフレベルを算出することも可能あろう。トラフレベルは、好ましくは、1%超、より好ましくは、2%超、さらにより好ましくは、3%超、さらにより好ましくは、4%超、さらにより好ましくは、5%超、さらにより好ましくは、6%超、さらにより好ましくは、7%超、さらにより好ましくは、8%超、さらにより好ましくは、9%超、さらにより好ましくは、10%超、さらにより好ましくは、11%超、さらにより好ましくは、12%超、さらにより好ましくは、13%超、さらにより好ましくは、14%超、さらにより好ましくは、15%超である。さらに好ましいトラフレベルは、20%超、25%超、30%超、35%超、40%超、45%超、50%超、55%超、60%超、65%超、70%超、75%超、80%超、85%超、90%超、95%超である。
【0052】
総FIX活性の血漿レベルを少なくとも「約」特定の濃度のトラフ値に維持することは、血漿中の総FIX活性がFIXを必要とする患者の特定の投与計画中に前記濃度未満に低下しないことを意味し、正常なヒト血漿中の総FIX活性濃度は1IU/mlまたは100IU/dLであり、FIX活性は、好ましくは、実証された凝固一段法を使用して測定される。FIX活性は、FIX生物学的活性である。
【0053】
FIXの血漿レベルを「約」特定の第1の濃度から「約」別の特定の第2の濃度の間のトラフ値に維持することは、血漿中のFIX活性が、FIXを必要とする患者の特定の投与計画中に前記第1の濃度未満に低下せず、前記第2の濃度を超えて上昇しないことを意味し、正常なヒト血漿中のFIX活性濃度は、1IU/mlまたは100IU/dLであり、FIX活性は、好ましくは、実証された凝固一段法を使用して測定される。FIX活性は、FIX生物学的活性である。
【0054】
「約」特定のトラフレベルは、本明細書中で使用される場合、平均トラフレベルを意味する。所与のトラフレベルに対する「約」は、示したトラフレベルの1、2、5、10、15、20もしくは30%をプラスまたはマイナスした示したトラフレベルを意味する。あるいは、所与のトラフレベルに対する「約」は、プラスまたはマイナス1IU/dLを意味する。
【0055】
とりわけ、重症の血友病Bでは、出血を予防するためにFIX活性濃度が最低レベル未満に低下しないケアが行われなければならない。この最低レベルは所望のトラフレベルと呼ばれ、これは、内因性レベルプラス投与されたFIXの最低の追加レベルから成る。重症の血友病B患者では、ベースラインが実質的にゼロの場合、ベースラインを1%超えるトラフレベルは、健康なヒトにおけるFIX活性濃度の約1%のFIX活性濃度を意味する。健康なヒトにおけるFIX活性濃度の3%のFIX活性のベースラインレベルを有する中等症血友病B患者において、ベースラインを1%超えるトラフレベルは、健康なヒトにおけるFIX活性濃度の約4%のFIX活性濃度を意味する。
【0056】
本発明において、投与間隔は、およそ1日に1回、およそ週に4回、およそ2日に1回、およそ3日に1回、およそ週に2回、およそ5日に1回、またはおよそ週に1回が可能である。これは、間隔が約1日おき、およそ週に5回、およそ2〜4日に1回、およそ週に3回、およそ4〜6日に1回、およそ5日に1回、およそ6〜8日に1回、およそ7日に1回を含む、およそ1から7日に1回が可能であることを意味する。特に、およそ1日に1回、およそ週に4回、およそ2日に1回、およそ3日に1回、およそ週に2回、およそ5日に1回、およびおよそ週に1回の投与間隔が意図される。最も好適な投与間隔は、およそ1日に1回、2日に1回および3日に1回である。
【0057】
あるいは、投与間隔は、薬物動態学的データまたはその患者についての他の情報に基づいてそれぞれの患者に対して決定される個別の間隔とすることもできる。個別の用量/投与間隔の組み合わせは、前の段落の固定された間隔の治療計画に関するものと同じでも、または異なることも可能である。治療計画は、最初に固定された投与間隔で、その後、個別の投与間隔に変えることができる。あるいは、治療計画は、最初に固定された用量(IU/kg)および投与間隔で、その後、固定された用量で個別の投与間隔に変えることができる。治療計画はまた、最初に固定された投与間隔および用量(IU/kg)で、その後、同じ固定された投与間隔で個別の用量に変えることができる。
【0058】
およそ1日に1回、およそ週に4回、およそ2日に1回、およそ3日に1回、およびおよそ週に2回の投与スケジュールに関して、約10〜15IU/kg、約15〜20IU/kg、約10IU/kg、約15IU/kg、および約20IU/kgの治療用量が予想される。
【0059】
およそ1日に1回、週に4回、またはおよそ2日に1回、またはおよそ3日に1回、または週に2回、またはおよそ5日に1回、およびおよそ週に1回の投与スケジュールに関して、約20〜25IU/kg、約25〜30IU/kg、約30〜35IU/kg、約35〜40IU/kg、40〜45IU/kg、約45〜50IU/kg、約20IU/kg、約25IU/kg、約30IU/kg、約35IU/kg、約40IU/kg、約45IU/kg、および約50IU/kgの治療的用量が予想される。
【0060】
本発明の好ましい用量および投与間隔は、以下のとおりである:
およそ1日に1回の約10〜25IU/kg、およそ週に4回の約10〜25IU/kg、およそ2日に1回の約10〜25IU/kg、およそ3日に1回の約10〜25IU/kg、およそ週に2回の約10〜25IU/kg、およそ1日に1回の約10IU/kg、およそ週に4回の約10IU/kg、およそ2日に1回の約10IU/kg、およそ3日に1回の約10IU/kg、およそ週に2回の約10IU/kg、およそ1日に1回の約20IU/kg、およそ週に4回の約20IU/kg、およそ2日に1回の約20IU/kg、およそ3日に1回の約20IU/kg、およそ週に2回の約20IU/kg、およそ5日に1回の約20IU/kg、およそ週に1回の約20IU/kg、およそ1日に1回の約25〜50IU/kg、およそ週に4回の約25〜50IU/kg、およそ2日に1回の約25〜50IU/kg、およそ3日に1回の約25〜50IU/kg、およそ週に2回の約25〜50IU/kg、およそ5日に1回の約25〜50IU/kg、およそ週に1回の約25〜50IU/kg、およそ1日に1回の約25IU/kg、およそ週に4回の約25IU/kg、およそ2日に1回の約25IU/kg、およそ3日に1回の約25IU/kg、およそ週に2回の約25IU/kg、およそ5日に1回の約25IU/kg、およそ週に1回の約25IU/kg、およそ1日に1回の約50IU/kg、およそ週に4回の約50IU/kg、およそ2日に1回の約50IU/kg、およそ3日に1回の約50IU/kg、およそ週に2回の約50IU/kg、およそ5日に1回の約50IU/kg、およびおよそ週に1回の約50IU/kg。
【0061】
「およそ週に1回」は、およそ6から8日に1回およびおよそ7日に1回を含む。
【0062】
1日に1回、2日に1回または3日に1回の投与間隔で25IU/kgの用量が最も好適な用量である。
【0063】
実施例1に示されるとおり、皮下rIX−FPに関する前臨床のバイオアベイラビリティーデータは動物モデル間で広く変化した(例えば、サルにおいて500IU/kgおよび125IU/kgに対してそれぞれ9.29%および17%、対ウサギにおいて500IU/kgおよび150IU/kgに対してそれぞれ43%および55%)。実施例2の臨床データは、初めて、長時間作用性FIXのどの皮下用量がヒト患者の血友病Bを管理する際に有効であるかを示している。
【0064】
10IU/kgのrIX−FP用量の投与後、1日に1回、週に4回、2日に1回または3日に1回、週に2回の投与間隔の全体にわたりFIX活性の血漿レベル中央値がベースラインを少なくとも約5%超えるトラフ値を維持する実施形態が、本発明に包含される。別の実施形態において、25IU/kgまたは50IU/kgのrIX−FP用量の投与後、1日に1回、週に4回、2日に1回または3日に1回、週に2回、5日に1回、または週に1回の投与間隔の間にFIX活性の血漿レベル中央値がベースラインを少なくとも約5%超えるトラフ値を維持する。
【0065】
10IU/kgのrIX−FP用量がおよそ毎日、適用される場合に、ベースラインを少なくとも約7%超えるFIX活性の血漿レベル中央値が投与間隔の全体にわたり維持される実施形態も本発明に包含される。別の実施形態において、10IU/kgのrIX−FP用量がおよそ週に4回適用される場合、ベースラインを少なくとも約4%超えるFIX活性の血漿レベル中央値が投与間隔の全体にわたり維持される。別の実施形態において、10IU/kgのrIX−FP用量がおよそ2日に1回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約3%超えるトラフ値を維持する。別の実施形態において、10IU/kgのrIX−FP用量がおよそ3日に1回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約2%超えるトラフ値を維持する。別の実施形態において、10IU/kgのrIX−FP用量がおよそ週に2回適用される場合、ベースラインを少なくとも約2%超えるFIX活性の血漿レベル中央値が投与間隔の全体にわたり維持される。さらなる実施形態において、10IU/kgのrIX−FP用量がおよそ5日に1回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、少なくとも約1.5%超のトラフ値を維持する。さらなる実施形態において、10IU/kgのrIX−FP用量がおよそ週に1回(例えば、7日に1回)適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約1%超えるトラフ値を維持する。
【0066】
別の実施形態において、25IU/kgのrIX−FP用量がおよそ毎日適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約17%超えるトラフ値を維持する。さらなる実施形態において、25IU/kgのrIX−FP用量がおよそ週に4回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約10%超えるトラフ値を維持する。さらなる実施形態において、25IU/kgのrIX−FP用量がおよそ2日に1回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、少なくとも約8%超のトラフ値を維持する。さらなる実施形態において、25IU/kgのrIX−FP用量がおよそ3日に1回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、少なくとも約5%超のトラフ値を維持する。さらなる実施形態において、25IU/kgのrIX−FP用量がおよそ週に2回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約4%超えるトラフ値を維持する。さらなる実施形態において、25IU/kgのrIX−FP用量がおよそ5日に1回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、少なくとも約3%超のトラフ値を維持する。さらなる実施形態において、25IU/kgのrIX−FP用量がおよそ週に1回(例えば、7日に1回)適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約2%超えるトラフ値を維持する。
【0067】
よりさらなる実施形態において、50IU/kgのrIX−FP用量がおよそ毎日適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約20%超えるトラフ値を維持する。別の実施形態において、50IU/kgのrIX−FP用量がおよそ週に4回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約12%超えるトラフ値を維持する。さらなる実施形態において、50IU/kgのrIX−FP用量がおよそ2日に1回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、少なくとも約10%超のトラフ値を維持する。さらなる実施形態において、50IU/kgのrIX−FP用量がおよそ3日に1回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、少なくとも約6%超のトラフ値を維持する。よりさらなる実施形態において、50IU/kgのrIX−FP用量がおよそ週に2回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約5%超えるトラフ値を維持する。さらなる実施形態において、50IU/kgのrIX−FP用量がおよそ5日に1回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、少なくとも約4%超のトラフ値を維持する。よりさらなる実施形態において、50IU/kgのrIX−FP用量がおよそ週(例えば、7日)に1回適用される場合、FIX活性の血漿レベル中央値は、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約2%超えるトラフ値を維持する。
【0068】
あるいは、これらの実施形態において、FIX活性の血漿レベルが平均として算出されることもあろう。
【0069】
特に、本発明は、ヒトFIXおよびヒトアルブミンを含む融合タンパク質に関する予防的投与計画を提供し、ヒト第IX因子(FIX)部分はヒトアルブミンと連結されており、ヒトFIXは、凝固に関与するプロテアーゼまたは凝固酵素によって活性化されるプロテアーゼによって切断可能なペプチドリンカーを介して、ヒトアルブミンのN末端と連結されており、融合タンパク質は、約10〜50IU/kgの用量で1日に1回からおよそ週に1回の投与間隔を使用して対象に皮下投与される。
【0070】
FIXの活性化の前に切断を可能にするリンカーを伴うrIX−FP融合タンパク質は、アルブミンによりFIXの半減期の延長を示すが、出血事象の前に切断が起こるため、活性化の前に活性化FIXの半減期が短縮される。他方で、FIXの活性化後に切断が起こる場合、アルブミンがFIXの半減期を延長させるが、活性化FIXが依然としてアルブミンと融合しているため、活性が低い。
【0071】
凝固関連の様式でのタンパク質分解切断は、本発明の意味では、少なくとも1つの凝固因子または凝固補助因子の活性化の結果として起こる任意のタンパク質分解切断である。凝固因子は、リンカーペプチドのタンパク質分解切断とほぼ同時に活性化される。活性化は、例えば、凝固因子のタンパク質分解切断によって、または補助因子との結合によって起こることもある。アルブミンは、出血事象が起こるまで血液中のFIXの半減期を延長させ、出血事象は、同時にFIXを活性化し、アルブミンからそれを切断する。切断は、アルブミンが原因となる、活性を損なう任意の立体障害からポリペプチドを遊離させ、それにより、融合タンパク質の生成を可能にし、これが、FIXの高モル特異的活性を保持する。切断されたFIXは、その後、アルブミンの喪失のために血液から速やかに除去される。そのような融合タンパク質は、その切断不可能な同等物と比較して増加した、改善された半減期およびモル特異的活性を示す。したがって、rIXを含む切断不可能な融合タンパク質と比較して、ある治療効果をもたらすために必要とされるrIX−FPが少ない。
【0072】
本発明による好ましい融合タンパク質は、少なくとも1つの凝固関連アッセイにおいて、アミノ酸配列GGGGGGV(配列番号4)を有する切断不可能なリンカーを介して連結された治療効果のある融合タンパク質のものと比較して少なくとも25%増加した治療効果のある融合タンパク質のモル特異的活性、特に、モル特異的凝固関連活性を有するものである。適用可能な少なくとも1つの異なる凝固関連アッセイにおいて、モル特異的活性が少なくとも50%増加した融合タンパク質が、より好ましく、モル特異的活性が少なくとも100%増加したものがさらにより好ましい。
【0073】
さらなる実施形態において、リンカーペプチドは、2つ以上のプロテアーゼに対する切断部位を含む。これは、異なるプロテアーゼによって同じ位置で切断可能なリンカーペプチドによって、または2つまたはそれ以上の異なる切断部位を提供するリンカーペプチドによってのいずれかで達成することができる。治療効果のある融合タンパク質は、酵素活性を実現するためにタンパク質分解切断によって活性化されなければならない有利な状況、および異なるプロテアーゼがこの活性化段階に寄与することが可能な有利な状況が存在する場合もある。FIXの活性化は、FXIaによってまたはFVIIa/組織因子(TF)によってのいずれかで達成することができる。好適な実施形態において、リンカーは、FIXaによっておよび/またはFVIIa/組織因子(TF)によって切断可能である。
【0074】
配列番号3に記載の配列を有するrIX−FP(rFIX・アルブミン融合タンパク質)がWO2015/095925に記載されている。これは、rFIX(例えば、Benefix(登録商標))と比較して、5.3倍長い半減期(t
1/2)、7倍低下したCL、および7倍大きいAUCによって示される血漿中の長期の循環を有する。さらに、rIX−FPの薬物動態学的パラメーターを、Alprolix(登録商標)FDA処方情報のFIX−Fcの対応する薬物動態学的データと比較した場合、rIX−FPは、rIX−Fc(ALPROLIX(登録商標))と比較して、約3.8倍高いAUC0−inf、約3.7倍低下したCL/BW、約26%高い増分回収率(incremental recovery)、約3.2倍低い分布容積、および約19%延長された薬物の平均滞留時間を有する。
【0075】
予防は、予想される出血を予防するための因子濃縮物の注射による処置である。予防は、>1IU/dl(>1%)の凝固因子レベルを有する中等症血友病患者がめったに自然出血を経験せず、関節機能の維持がはるかに良好であるという観察から考え出された。したがって、出血および関節破壊を予防するために1%超に維持されるFIX活性による予防が正常な筋骨格機能を保護するための治療の目標であるべきである(GUIDELINES FOR THE MANAGEMENT OF HEMOPHILIA、第2版、Prepared by the Treatment Guidelines Working Group, on behalf of the World Federation of Hemophilia (WFH))。
【0076】
本発明は、予防的投与計画においてヒト患者における出血を予防する方法における使用のためのヒトFIXおよびヒトアルブミンを含む、融合タンパク質の臨床的に有効な皮下投与計画に関する。これらの発見は、それが病院または医師への訪問を必要とせず、血友病患者がFIXを自己投与することを可能にするため、血友病の予防的処置をさらに改善する。
【0077】
好適な実施形態において、FIXの血漿レベルは、投与間隔の全体にわたりベースラインを少なくとも約0.5%、少なくとも約1%、少なくとも約2%、少なくとも約3%、少なくとも約4%、少なくとも約5%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約10%、少なくとも約12%、少なくとも約15%、少なくとも約18%、少なくとも約20%、または少なくとも約30%超える、好ましくは投与間隔の全体にわたりベースラインを8から34%の間、または4から17%の間または2.5から12%の間超えるトラフ値に維持される。
【0078】
ヒトFIX
ビタミンK依存性ポリペプチドのグループのメンバーの1つであるヒトFIXは、分子量が57kDaの一本鎖の糖タンパク質であり、これは、415アミノ酸の不活性酵素前駆体として肝臓細胞によって血流に分泌される。これは、ポリペプチドのN末端Glaドメインに局在する12のγ−カルボキシグルタミン酸残基を含む。Gla残基は、その生合成のためにビタミンKを必要とする。Glaドメインに続いて、2つの上皮増殖因子ドメイン、活性化ペプチド、およびトリプシン型セリンプロテアーゼドメインが存在する。FIXのさらなる翻訳後修飾は、ヒドロキシル化(Asp64)、N(Asn157およびAsn167)およびO型グリコシル化(Ser53、Ser61、Thr159、Thr169、およびThr172)、硫酸化(Tyr155)、ならびにリン酸化(Ser158)を包含する。
【0079】
FIXは、Arg145〜Ala146およびArg180〜Val181における活性化ペプチドのタンパク質分解によって、その活性型、第IXa因子に変換されて、2つのポリペプチド鎖、N末端軽鎖(18kDa)およびC末端重鎖(28kDa)の形成に至り、これが、1つジスルフィド結合によって一緒にされる。第IX因子の活性化切断は、インビトロにおいて、例えば、第XIa因子または第VIIa因子/TFによって実現することができる。第IX因子は、ヒト血漿中に5〜10μg/mlの濃度で存在する。ヒトにおける第IX因子の終末相血漿中半減期は、約15から18時間であることが分かった(White GCら、1997年、Thromb Haemost. 78: 261〜265ページ;Ewenstein BMら、2002年、Pharmacokinetic analysis of plasma−derived and recombinant F IX concentrates in previously treated patients with moderate or severe hemophilia B. Transfusion 42:190〜197ページ)。
【0080】
ヒトアルブミン
アルブミン、アルブミンファミリーメンバーおよび免疫グロブリンならびにそれらのフラグメントまたは誘導体を半減期延長ポリペプチド(HLEP)の例として上に記載した。「ヒト血清アルブミン」(HSA)および「ヒトアルブミン」(HA)という用語は、本出願において同義に使用される。
【0081】
本明細書中で使用される場合、「アルブミン」は、アルブミンポリペプチドもしくはアミノ酸配列、またはアルブミンフラグメントもしくはアルブミンの1つまたはそれ以上の機能活性(例えば、生物学的活性)を有する変異体をまとめて指す。特に、「アルブミン」は、ヒトアルブミンまたはそのフラグメント、とりわけ、成熟形態のヒトアルブミンを指す。例えば、アルブミンは、参照によってその全体を本明細書に組み入れるUS2008260755A1に記載の配列またはその変異体を有することが可能である。アルブミン融合タンパク質のアルブミン部分は、完全長HA配列を含む場合もあり、または治療活性の安定化もしくは延長が可能な1つまたはそれ以上のそのフラグメントを含む場合もある。そのようなフラグメントは、10またはそれ以上のアミノ酸長から成る場合もあり、またはHA配列の約15、20、25、30、50またはそれ以上の連続したアミノ酸を含む場合もあり、またはHAの特定のドメインの一部もしくはすべてを含む場合もある。
【0082】
本発明のアルブミン融合タンパク質のアルブミン部分は、天然または人工のいずれかの正常なHAの変異体が可能である。本発明の融合タンパク質の治療効果のあるポリペプチド部分は、本明細書に記載されている対応する治療効果のあるポリペプチドの変異体も可能である。「変異体」という用語は、保存的または非保存的のいずれかで、天然または人工のいずれかの挿入、欠失、および置換を含み、その場合、参照によってその全体を本明細書に組み入れるUS2008260755A1に記載されているとおり、そのような変化は、治療効果のあるポリペプチドの治療活性を与える活性部位、または活性ドメインを実質的に変えない。
【0083】
本発明は、特に、a)ヒト第IX因子(FIX)、およびb)ヒトアルブミンを含む融合タンパク質であって、ヒトFIXは、凝固に関与するプロテアーゼまたは凝固酵素によって活性化されるプロテアーゼによって切断可能なペプチドリンカーを介して、ヒトアルブミンのN末端と連結されている、融合タンパク質に関する。融合タンパク質は、アルブミンと連結されていない凝固因子と比較して延長された生体内半減期を有し、融合タンパク質は、適用可能な少なくとも1つの異なる凝固関連アッセイにおいて、切断不可能なリンカーを伴う対応する融合タンパク質と比較して、少なくとも25%高いモル特異的活性を有する。
【0084】
上記定義内の「ヒト第IX因子」は、任意の自然多型を含む天然アミノ酸配列を有するポリペプチドを含む。これはまた、ポリペプチドが実質的にそれぞれの治療効果のあるポリペプチドの活性を保持する限り、わずかに改変されたアミノ酸配列、例えば、末端アミノ酸欠失もしくは付加を含む、改変されたN末端またはC末端を有するポリペプチドを含む。含まれる変異体は、1つまたはそれ以上のアミノ酸残基が野生型配列とは異なる。そのような差異の例としては、1つまたはそれ以上のアミノ酸残基(例えば、好ましくは1から30アミノ酸残基)のN末端および/もしくはC末端の切断、またはN末端および/もしくはC末端における1つまたはそれ以上の追加の残基の付加、ならびに保存的アミノ酸置換、すなわち、類似の特徴を有するアミノ酸、例えば、(1)小さなアミノ酸、(2)酸性アミノ酸、(3)極性アミノ酸、(4)塩基性アミノ酸、(5)疎水性アミノ酸、および(6)芳香族アミノ酸のグループ内で行われる置換を挙げることができる。そのような保存的置換の例が以下の表に示される。
【0086】
一般に終末相半減期またはβ半減期として求められる本発明の融合タンパク質の生体内半減期は、通常、非融合ポリペプチドの生体内半減期よりも少なくとも約25%、好ましくは少なくとも約50%、より好ましくは100%を超えて高い。
【0087】
本発明の融合タンパク質は、切断可能なリンカーを伴わない対応する融合タンパク質と比較して、少なくとも25%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも100%増加したモル特異的活性を有する。
【0088】
この関連でモル特異的活性(またはここでは特に考慮されるモル特異的凝固関連活性)は、対象の治療効果のあるポリペプチドまたは治療効果のある融合タンパク質のモル(または、例えば、nmole)で表される活性と定義される。モル特異的活性の計算は、試験されるポリペプチドのさまざまな分子量または光学密度の影響を受けない、さまざまなコンストラクトの活性の直接的な比較を可能にする。モル特異的活性は、FIXおよびrIX−FP融合タンパク質に関して下記表2に例示されているとおりに算出することができる。
【0090】
モル特異的凝固関連活性を測定するために、凝固過程と関連した酵素または補助因子の活性を測定する任意のアッセイを使用することができる。
【0091】
したがって、「凝固関連アッセイ」は、本発明の意味では、凝固過程に関連する酵素もしくは補助因子の活性を測定するか、または内因性もしくは外因性のいずれかの凝固カスケードが活性化されたことを判断することができる任意のアッセイである。したがって、「凝固関連」アッセイは、aPTT、PT、またはトロンビン生成アッセイのような直接凝固アッセイである場合もある。しかしながら、例えば、特定の凝固因子に適用される発色アッセイのようなその他のアッセイも含まれる。そのようなアッセイまたは対応する試薬に関する例は、対応する凝固因子が不足した血漿(Dade Behring)を用いたPathromtin(登録商標)SL(aPTTアッセイ、Dade Behring)もしくはThromborel(登録商標)S(プロトロンビン時間アッセイ、Dade Behring)、例えば、凝固因子が不足した血漿を使用したトロンビン生成アッセイキット(Technoclone、Thrombinoscope)、Biophen Factor IX(Hyphen BioMed)、Staclot(登録商標)FVIIa−rTF(Roche Diagnostics GmbH)、Coatest(登録商標)Factor VIII:C/4(Chromogenix)のような発色アッセイ、またはその他である。
【0092】
本発明の目的に関して、上記のアッセイまたは同等の凝固関連アッセイの任意の1つにおける増加は、モル特異的活性の増加を示すと考えられる。例えば、25%の増加は、任意の上記アッセイまたは同等のアッセイにおける25%の増加を指す。
【0093】
治療効果のある融合タンパク質が本発明の範囲内にあるかどうかを判断するために、これらのタンパク質のモル特異的活性が比較される標準は、それぞれの凝固因子とヒトアルブミンがアミノ酸配列GGGGGGV(配列番号4)を有する切断不可能なリンカーを介して連結されたコンストラクトである。
【0094】
FIXに関して、aPTTアッセイが凝固活性の測定に使用されることが多い。しかしながら、その他の凝固関連アッセイまたはアッセイ原理もFIXに関するモル特異的活性を測定するために適用することができる。
【0095】
不活性化凝固因子に関して高いインビボ回収率および長い半減期を有することが望ましいが、血栓形成促進のリスクを回避するために、その活性化後またはその補助因子の活性化後には凝固因子の半減期を制限するのが有利である。したがって、凝固過程が開始した後で、活性凝固因子の半減期が再び短縮されるべきである。これは、凝固関連様式で不活性化を増大させることによってまたは凝固因子の除去によってのいずれかで達成することができる。
【0096】
本発明による不活性化は、例えば、凝固因子と対応する凝固因子のインヒビターとの複合体形成によって、または例えば、FVIIIおよびFVの場合に知られている、さらなるタンパク質分解切断によって引き起こすことができる、治療効果のあるポリペプチドの活性の低下を意味する。
【0097】
活性化された治療効果のある融合タンパク質の不活性化速度は、例えば、インヒビターとの反応によってまたはタンパク質分解不活性化によって活性が低下していく速度と定義される。不活性化速度は、生理学的な量のこの凝固因子のインヒビターの存在下において経時的に活性化凝固因子のモル特異的活性を追跡することによって測定することができる。
【0098】
あるいは、不活性化速度は、活性化生成物を動物に投与し、それに続いて活性および抗原アッセイを使用して適切な時間枠で血漿サンプルを試験することによって求めることができる。
【0099】
治療効果のある融合タンパク質に関して、これらのタンパク質が本発明の範囲内にあるかどうかを判断することが必要とされる場合、これらの治療効果のあるタンパク質の不活性化速度が比較される標準は、それぞれの凝固因子とヒトアルブミンがアミノ酸配列GGGGGGV(配列番号4)を有する切断不可能なリンカーを介して一体化されたコンストラクトである。
【0100】
活性化された治療効果のある融合タンパク質の排出速度は、ポリペプチドがヒトまたは動物の血液循環から排出される速度と定義される。排出速度は、皮下投与後の活性化された治療効果のある融合タンパク質の薬物動態を測定することによって求めることができる。抗原アッセイを使用して、血液循環からの直接的な除去により排出を求めることができる。不活性化速度を求めるために、活性アッセイをさらに使用することができる。
【0101】
治療効果のある融合タンパク質に関して、これらのタンパク質が本発明の範囲内にあるかどうかを判断することが必要とされる場合、これらのタンパク質の排出速度が比較される標準は、それぞれの凝固因子とヒトアルブミンがアミノ酸配列GGGGGGV(配列番号4)を有する切断不可能なリンカーを介して一体化されたコンストラクトである。
【0102】
本発明によると、融合タンパク質は、凝固に関与するプロテアーゼまたは凝固酵素によって活性化されるプロテアーゼによって切断可能なペプチドリンカーを介して、ヒトアルブミンのN末端と連結されたヒトFIXを含む。リンカーは非免疫原性でなければならず、プロテアーゼによる切断を可能にするだけ十分に柔軟でなければならない。
【0103】
切断可能なリンカーは、好ましくは、a)治療効果のあるポリペプチドの活性化の過程でタンパク質分解切断されるタンパク質分解切断部位を含む場合に、それ自体が投与される治療効果のあるポリペプチド、b)この治療効果のあるポリペプチドの基質ポリペプチド、またはc)治療効果のあるポリペプチドの直接的もしくは間接的な関与によって活性化もしくは形成されるプロテアーゼによって切断される基質ポリペプチド由来の配列を含む。
【0104】
さらに好適な実施形態におけるリンカー領域は、適用される治療効果のあるポリペプチドの配列を含み、これが、発現融合タンパク質のネオアンチゲン特性のリスクを低下させるはずである。
【0105】
好適な実施形態において、リンカー配列は、FIXの活性化領域の配列由来、FXもしくはFVIIのようなFIXの任意の基質の切断領域由来、または活性化にFIXaが関与するプロテアーゼによって切断される任意の基質ポリペプチドの切断領域由来のいずれかである。
【0106】
極めて好適な実施形態において、リンカーペプチドは、FIX自体に由来する。さらなる好適な実施形態において、リンカーペプチドは、FXもしくはFVII由来である。よりさらなる好適な実施形態において、FIXの生理学的に関連した2つの活性化因子であるFXIaまたはFVIIa/TFによって切断することができるリンカー配列は、2つの切断配列を含む。
【0107】
リンカーが、リンカーを切断するプロテアーゼ(複数可)によって依然として切断可能な限り、記載されているリンカーの変異体およびフラグメントも本発明に包含される。「変異体」という用語は、保存的または非保存的のいずれかの挿入、欠失および置換を含む。
【0108】
医薬組成物および投与様式
本発明の融合タンパク質は、皮下投与に適した医薬組成物に組み込むことができる。そのような組成物は、一般に本タンパク質および薬学的に許容される担体を含む。本明細書中で使用される場合、「薬学的に許容される担体」は、薬学的な皮下投与に適合した任意およびすべての溶媒、分散媒、コーティング、抗菌剤、抗真菌剤、等張化剤、吸収遅延剤(absorption delaying agent)などを含むことが意図される。皮下適用に使用される溶液または懸濁液は、以下の構成成分を含むことが可能である:滅菌された希釈剤、例えば、注射用水、生理食塩水、不揮発性油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールまたはその他の合成溶媒;抗菌剤、例えば、ベンジルアルコールまたはメチルパラベン;酸化防止剤、例えば、アスコルビン酸または亜硫酸水素ナトリウム;キレート剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA);緩衝剤、例えば、酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸塩、および張性の調節のための薬剤、例えば、塩化ナトリウムまたはデキストロース。適した担体は、参照によって本明細書に組み入れる本分野における標準的な参考テキストであるRemington’s Pharmaceutical Sciencesの最新版に記載されている。そのような担体または希釈剤の好適な例としては、水、生理的食塩水、リンゲル液、デキストロース溶液、および5%ヒト血清アルブミンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。リポソームおよび非水性ビヒクル、例えば、不揮発性油も使用することができる。薬学的に活性な物質に対する、そのような媒体および薬剤の使用は、当該技術分野においてよく知られている。従来のあらゆる媒体または薬剤が活性化合物と不適合である場合にだけ、組成物にその使用が考えられる。補足の活性化合物も組成物に組み込むことができる。酸または塩基;例えば、塩酸または水酸化ナトリウムによりpHを調節することができる。非経口調製物は、ガラスもしくはプラスチックでできたアンプル、使い捨てシリンジまたは複数用量バイアルに封入することができる。皮下注射としての投与が、投与の好適な経路である。
【0109】
注射用途に適した医薬組成物としては、(水溶性の場合)滅菌水溶液または分散液、および滅菌された注射可能な溶液または分散液の即席の調製のための滅菌された粉末が挙げられる。皮下投与に適した担体としては、生理的食塩水、静菌水、Cremophor EL(BASF、パーシッパニー、ニュージャージー州)またはリン酸緩衝食塩水(PBS)が挙げられる。あらゆる場合において、組成物は、滅菌されていなければならず、シリンジ操作が容易になる程度まで流体であるべきである。組成物は、製造および保管の条件下において安定でなければならず、細菌および真菌などの微生物の汚染作用から保護されなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、および液体ポリエチレングリコール、など)、および適したそれらの混合物を含有する溶媒または分散媒が可能である。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティングの使用によって、分散液の場合には、必要とされる粒子径の維持によって、および界面活性剤の使用によって維持することができる。微生物の作用の防止は、さまざまな抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、アスコルビン酸、チメロサールなどによって達成することができる。多くの場合、組成物中に等張化剤、例えば、砂糖、マンニトール、ソルビトールなどのポリアルコール、塩化ナトリウムを含むのが好ましいであろう。注射可能な組成物の長期の吸収は、組成物に吸収を遅延させる薬剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを含めることによって引き起こすことができる。
【0110】
滅菌された注射可能な溶液は、必要に応じて、活性化合物(例えば、rIX−FP)を必要量で、上で挙げられた成分の1つまたは組み合わせを含む適切な溶媒に組み込み、続くろ過滅菌によって製造することができる。一般に、分散液は、ベースの分散媒および上で挙げられたもののうち必要とされるその他の成分を含む滅菌されたビヒクルに活性化合物を組み込むことによって製造される。滅菌された注射可能な溶液の調製のための滅菌された粉末の場合、製造の方法は、予め滅菌ろ過したその溶液から活性成分プラス任意の追加の所望の成分の粉末を得る真空乾燥およびフリーズドライである。
【0111】
注射用製剤は、第IX因子(FIX)融合タンパク質(例えば、rIX−FP)を治療有効量で含むことが可能であり、その量は、当業者が決定することができる。特に、第IX因子(FIX)融合タンパク質(すなわち、rIX−FP)は、約100から2000IU/mlの濃度で投与することができる。例えば、融合タンパク質は、投与のために、約100から400IU/ml、または約100、200または400IU/mlの濃度で提供することができる。融合タンパク質はまた、投与のために、約600IU/ml、800IU/ml、1000IU/ml、1200IU/ml、1400IU/ml、1600IU/ml、1800IU/mlまたは2000IU/mlで提供することができる。融合タンパク質はまた、投与のために、約2500IU/ml、3000IU/ml、3500IU/mlまたは4000IU/mlで提供することができる。
【0112】
投与の容易さおよび投与量の均一性のために、注射用組成物などの医薬組成物を単位剤形に製剤化するのがとりわけ有利である。単位剤形は、本明細書中で使用される場合、処置される患者に対する単位投与量として適した物理的に個別の単位を指し;各単位は、必要とされる医薬担体と関連した所望の治療効果をもたらすよう算出された活性化合物の所定の量を含有する。単位剤形に関する仕様は、活性化合物の固有の特徴および達成される特定の治療効果によって決定され、それに直接依存する。
【0113】
医薬組成物は、投与のための説明書とともに容器、パック、またはディスペンサーに含めることが可能である。
【0114】
本発明は、以下の実施例の参照によってさらに明確に理解されるであろう。実施例は、例示する目的で含まれるにすぎず、本発明を限定することは意図しない。本明細書において参照されるすべての特許および公報を、参照によって明白に組み入れる。
【実施例】
【0115】
〔実施例1〕
前臨床試験
A.ウサギへの単回皮下または静脈注射後のrIX−FPおよびBerinin(登録商標)Pの薬物動態
本試験の目的は、ウサギへの皮下投与後のrIX−FPのバイオアベイラビリティーを調査し、さらに皮下の薬物動態プロフィールを販売されている血漿由来ヒト凝固第IX因子(FIX)製品(すなわちBerinin(登録商標)P)と比較することであった。
【0116】
それぞれが3匹の雌の動物から構成されるウサギの4つの群は、それぞれ150IU/kg(rIX−FP)および500IU/kg(rIX−FPおよびBerinin(登録商標)P)の用量レベルでの単回皮下(s.c.)投与、または150IU/kg(rIX−FP)の用量レベルでの単回静脈内(i.v.)投与のいずれかを受けた。その後、血液サンプルを最大10日間採取した。ウサギの血漿サンプルにおけるヒトFIX抗原濃度の引き続く測定は、酵素結合免疫吸着測定(ELISA)技術を使用して行った。
【0117】
この試験の結果は、ウサギではrIX−FPが皮下注射後に血管系に輸送されることを示した。150および500IU/kgのrIX−FPのs.c.投与後、ヒトFIX血漿レベルの用量依存的増加が観察され、投与後24から32時間の間にピーク血漿レベルに達した(
図1)。それにより、s.c.適用後のrIX−FPのそれぞれのバイオアベイラビリティーは、150IU/kgに関して55%および500IU/kg群に関して43%(48%=幾何平均値)であった。Berinin(登録商標)Pのs.c.適用と比較して、500IU/kgのrIX−FPのs.c.投与後のヒトFIX血漿レベルは高く、よりゆっくりと低下した。それにより、s.c.rIX−FP投与(1.01IU/mL)後のヒトの最大FIX血漿レベルは、Berinin(登録商標)P投与(0.17IU/mL)後よりも約6倍高く、これは、約10時間後に既にピーク血漿レベルに達した。さらに、rIX−FPのs.c.投与後のAUCは、Berinin(登録商標)Pのものと比較して、約13倍高かった(表3)。rIX−FPまたはBerinin(登録商標)Pのいずれかのi.v.またはs.c.投与後、処置の有害な影響は、観察されなかった。
【0118】
【表3】
【0119】
まとめると、この試験は、ウサギへのrIX−FPの皮下投与後に43〜55%のバイオアベイラビリティーを実証した。rIX−FPのs.c.投与は、忍容性が良好で、薬理学的に関連したバイオアベイラビリティーを有し、全曝露は、販売されている血漿由来FIX製品、Berinin(登録商標)Pよりも優れていた。
【0120】
B.ブタへのi.v.およびs.c.投与後のCSL654(rIX−FP)の薬物動態
本試験の目的は、ブタへの静脈内および皮下投与後のrIX−FPの(皮下のバイオアベイラビリティーを含む)薬物動態学的特徴を調査することであった。
【0121】
それぞれが3匹の雄の動物から構成されたブタの2つの群は、250IU/kgのrIX−FPの単回静脈内(i.v.)投与または241.5IU/kgのrIX−FPの単回皮下(s.c.)投与のいずれかを受けた。その後、投与後17日間、酵素結合免疫吸着測定(ELISA)法を使用したFIX抗原濃度の測定に基づいて凝固第IX因子(FIX)血漿レベルを追跡した。
【0122】
ブタへのrIX−FP投与は忍容性が良好であった、すなわち、i.v.またはs.c.投与後に処置の有害な影響は観察されなかった。
【0123】
rIX−FPのs.c.投与後、およそ22時間後にピークFIX血漿レベルに達した(
図2、表4)。s.c.適用後のrIX−FPのそれぞれのバイオアベイラビリティーは22%であった。s.c.(53h)およびi.v.(44h)投与後の終末相半減期は、類似していた。
【0124】
【表4】
【0125】
薬物動態調査は、rIX−FPのs.c.投与後、22%のバイオアベイラビリティーを示したが、終末相半減期はi.v.投与と類似していた。
【0126】
C.霊長類へのi.v.およびs.c.投与後のrIX−FP/BeneFIX(登録商標)の薬物動態
この試験は、雄および雌のカニクイザルへの単回静脈内および皮下投与後のrIX−FPの薬物動態を評価するために設計した。BeneFIX(登録商標)は販売されている製品であり、参照試験品として使用した。
【0127】
それぞれが1匹の雄および1匹の雌の動物から構成されるカニクイザルの7つの群は、125IU/kgおよび500IU/kgの範囲の用量レベルでのrIX−FPまたはBeneFIX(登録商標)の単回静脈内または皮下投与を受けた。血液サンプルは、10日間の期間にわたってそれぞれのサルから採取した。群1、2および4の製剤の製造を間違えたため、群3、5、6および7の血漿サンプルのみ分析した。
【0128】
サル血漿サンプル中のヒト第IX因子濃度の測定は、実証されたELISA法を使用して行った。
【0129】
rIX−FPまたはBeneFIX(登録商標)のいずれの投与後も局所的な不忍容性は観察されなかった。
【0130】
rIX−FPの静脈内投与ならびにrIX−FPおよびBeneFIX(登録商標)の皮下投与後の薬物動態学的濃度データは多様であり、サンプル中で検出される内因性第IX因子のレベルおよび個々の動物間の内因性第IX因子レベルの高いレベルのばらつきのため、いつバックグラウンドレベルに戻ったのかを確かめることが難しかった。したがって、これらのデータは、全薬物動態学的データ分析に適用できなかった。第IX因子の内因性レベルを明らかにするために、それぞれのサルに関する第IX因子の血漿中濃度は、各時点において測定された濃度から投与前の濃度を引くことによって補正した。rIX−FPおよびBeneFIX(登録商標)のCmaxおよびAUCt値、ならびにrIX−FPのバイオアベイラビリティーを算出するためにこれらのベースライン補正値を使用した。
【0131】
静脈内および皮下投与後のrIX−FPおよびBeneFIX(登録商標)の平均血漿中濃度−時間曲線を
図3および4に示す。これらのデータから導き出した薬物動態学的パラメーターを表5に示す。
【0132】
【表5】
【0133】
まとめると、試験薬物の適用は忍容性が良好であったこと、rIX FPの皮下投与後のCmaxおよびAUCt値はBeneFIX(登録商標)の投与後のそれぞれの値よりも高かったこと、およびrIX−FPの皮下投与後のバイオアベイラビリティーは、125IU/kgおよび500IU/kgの用量レベルでそれぞれ17.0%および9.29%(平均値:13%)であったことを結論づけることができる。
【0134】
D.血友病Bマウスへの皮下投与後のrIX−FPのバイオアベイラビリティー
本試験の目的は、血友病Bマウスへの皮下投与後のrIX−FPのバイオアベイラビリティーを調査し、さらにその皮下の薬物動態プロフィールを、販売されている組換えヒト凝固第IX因子(FIX)製品(すなわちBeneFIX(登録商標))のものと比較することであった。
【0135】
それぞれが12〜15匹の雌または雄の動物を含む血友病Bマウスの5つの群は、それぞれ125IU/kg(rIX−FP)および250IU/kg(rIX−FPおよびBeneFIX(登録商標))の用量レベルでの単回皮下(s.c.)投与、または125IU/kg(rIX−FP)の単回静脈内(i.v.)投与のいずれかを受けた。その後、血液サンプルを最大4日間採取した。マウスの血漿サンプル中のヒトFIX活性および抗原濃度の引き続く測定は、それぞれ凝固アッセイおよび酵素結合免疫吸着測定(ELISA)技術を使用して行った。
【0136】
この試験の一部において、rIX−FPのs.c.投与をそれぞれのi.v.投与と比較した。この試験の第2の部分において、rIX−FPの2つの異なるs.c.用量を比較し、最高用量を同等の用量のBeneFIX(登録商標)とさらに比較した。
【0137】
試験期間中rIX−FPまたはBeneFIX(登録商標)のいずれかのi.v.またはs.c.投与後、処置の局所または全身の有害な影響は観察されなかった。
【0138】
この試験の結果は、血友病Bマウスでは皮下注射後にrIX−FPが血管系に輸送されたことを示していた。
【0139】
試験部分1:125IU/kgのrIX−FPのs.c.投与後に、投与後16時間(活性レベル)から24時間(抗原レベル)の間にピーク血漿レベルに達した(表6および7)。それぞれのバイオアベイラビリティーは、FIX活性レベルに関して50%およびFIX抗原レベルに関して31%であった。
【0140】
活性および抗原FIXレベルから導出したPK値の観察された差は、アッセイ感度の差によるものかもしれない。それは、ELISAを使用した抗原測定値と比較して、FIX活性アッセイに関して高かった。
【0141】
試験部分2:125および250IU/kgのrIX−FPのs.c.投与後、評価のための活性または抗原FIX血漿レベルを使用したところ、薬物動態は用量に比例していた(表6および7)。16から24時間の間にこれもまたピーク血漿レベルに達した。
【0142】
BeneFIX(登録商標)のs.c.適用と比較して、250IU/kgのrIX−FPのs.c.投与後のヒトFIX活性血漿レベルは高く、よりゆっくりと低下した(表6)。それにより、rIX−FP(0.69IU/mL)の最大血漿レベルは、BeneFIX(登録商標)(0.10IU/mL)に関するものより約7倍高かった。さらに、rIX−FPのs.c.投与後のAUC(38.6h×IU/mL)は、BeneFIX(登録商標)(4.6h×IU/mL)と比較して約8倍高かった。FIX抗原レベル(表7)に基づいて、rIX−FP投与後の最大FIX血漿レベル(0.54IU/mL)は、BeneFIX(登録商標)(0.11IU/mL)後よりも約5倍高かったが、rIX−FPのs.c.投与後のAUC(26.0h×IU/mL)は、BeneFIX(登録商標)(1.7h×IU/mL)と比較して約15倍高かった。
【0143】
【表6】
【0144】
【表7】
【0145】
まとめると、rIX−FPのs.c.投与は、忍容性が良好で、薬理学的に関連したバイオアベイラビリティーを有しており、薬物動態は販売されている組換えFIX製品BeneFIX(登録商標)より優れていた。
【0146】
〔実施例2〕
臨床試験
血友病B患者への皮下投与後のrIX−FPのバイオアベイラビリティーおよび投与シミュレーション
血友病B対象への25または50IU/kgのrIX−FPの皮下(s.c.)投与後のrIX−FPの薬物動態および安全性を評価するために、rIX−FPの皮下投与の第I相薬物動態試験を非盲検単回用量漸増試験として行った(それぞれコホート1および2)。3日に1回、15用量与えられる25IU/kgの反復用量投与も評価した(コホート3)。
【0147】
皮下の部分試験における対象に関する主要な適格性基準は、対象が、年齢が少なくとも18歳で50.0から100.0kgの間の体重を有し、現在、試験CSL654_3003に登録されている血友病B(FIX活性≦2%)で、rIX−FPを≧100ED受けた男性とした。3か月の間に命に関わる出血エピソードを経験したか、または大規模な手術を受けた対象は、この試験には不適格とした。
【0148】
部分試験に登録された対象をコホート(コホート1[25IU/kg単回投与]、コホート2[50IU/kg単回投与]、またはコホート3[25IU/kgの反復用量投与])に順次割り当てた。
【0149】
単回投与分析(25IU/kgおよび50IU/kg)
コホート1および2に関して、rIX−FPの単回投与を先行するrIX−FP投与の少なくとも14日後に投与し、PK分析のための血液サンプルを投与前、投与の30分後、24、48、72、120、168、240および336時間後に採取した。15日目の336hrの時点の最後のSC PKサンプルの採取後、50IU/kgのrIX−FPの単回IV投与を施し、PK分析のための血液サンプルを選択した時点に採取した。中央研究室(CSL Behring)における一段aPTTアッセイによって測定したFIX活性を使用してPKを算出し、活性化因子としてPathromtin SLを使用した。
【0150】
安全性を評価するための部分試験訪問の終了のために対象は、2週間(28日)目に戻った。28日目の部分試験訪問の終了後、対象は、主たる試験のIV rIX−FP予防治療計画に戻った。
【0151】
皮下投与後のrIX−FPの薬物動態を血漿中のFIX活性レベルの測定値に基づいて評価した。
図5Aおよび5Bは、各ヒト患者へのrIX−FPの皮下投与(25および50IU/kg)における未補正のFIX活性対時間プロットを示している。特に、患者が事前の静脈内投与試験から来たという事実のために、ベースラインが予想される内因性レベルよりも高かったため、FIX活性レベルを投与前FIXレベルの指数関数的低下に関して補正した。補正したら、xの負の値(合計30のPKサンプルポイントのうちの4つ)を、モデルフィッティングを可能にするために0.01%の閾値に設定した。
図6Aおよび6Bは、ヒト患者への25および50IU/kgのrIX−FPの皮下用量でのIDによる補正されたFIX活性対時間プロットを示している。これらのグラフは、SC投与前のIVキャリーオーバーの結果、高い投与前レベルが生じたこと、およびすべての用量レベルにわたって血漿レベルの増加が投与前レベルを2から8%超える範囲に及び、SC投与の24〜48時間後にピークになることを示している。
【0152】
Phoenix WinNonlinソフトウェアにおけるノンコンパートメント分析(NCA)法を使用した濃度時間曲線下面積(AUC)、およびバイオアベイラビリティーを含む、薬物動態学的パラメーターの分析のために、補正したPK濃度を使用した。バイオアベイラビリティーを、s.c.およびIV投与の両方に関する0〜336hrの用量に正規化された部分的なAUCを使用して算出したところ、コホート1に関してはベースラインを14.12%から102%の間およびコホート2に関しては10.1から35.5%(表8A参照)超えていた。
【0153】
【表8】
【0154】
薬物動態分析
Phoenix WinNonlinソフトウェアを使用してモデリングおよびシミュレーションを行った。データ提示およびプロットの構築に対してExcelおよびRソフトウェアを使用した。
【0155】
未処理群をプールするアプローチを使用して個々のそれぞれの対象に対してコンパートメント薬物動態分析を行った。最初の推定値をNCAから得た。コンパートメントモデルフィッティングを使用して分布容積(V)、クリアランス(CL)および吸収速度定数(Ka)を推定した。
【0156】
ステップワイズモデル選択は、目的関数値(OFV)の最小化に基づくものとした。モデル妥当性および性能は、観察値(DV)、個別予測値(IPRED)対時間などのさまざまな診断プロットによってチェックした。
【0157】
最終的なモデルは1コンパートメント加法誤差モデルとし、これをシミュレーションにさらに利用した。各対象に対するパラメーター推定値を表8Bに示す。
【0158】
336hrまでと限定されたサンプル採取ウィンドウのため、IVと類似したFIX活性レベルの指数関数的低下と想定する排出を推定するために336hr後に追加の4時点を加えた。この想定によると、吸収された実際のSC割合は、現行のモデルフィット/シミュレーションにおいて推定されたものよりも大きい可能性もある。
【0159】
【表9】
【0160】
反復用量分析(3日に1回の25IU/kg)
コホート3に関して、25IU/kgのrIX−FPの投与1を先行するrIX−FP投与後少なくとも14日目および24時間に投与し、血液サンプルは、投与前、投与の30分後、3時間、8時間、24時間、48時間および72時間後に血漿FIX活性および凝固の活性化に関して分析した。
【0161】
コホート3の対象は、25IU/kgのrIX−FPのSC投与2および3のために研究施設に戻った。SC投与3に先立って、血液サンプルを血漿FIX活性に関して分析した。対象は、SC投与4から12を家で3日に1回投与し、SC投与13のために研究施設に戻った。SC投与13に先立って、血漿FIX活性に関する血液サンプルも採取した。研究施設で投与した各用量の後、治験責任医師は、局所忍容性を評価し(30分の時点)、AEおよびあらゆる併用療法を記録した。投与14も家で投与した。
【0162】
25IU/kgのrIX−FPのSC投与15を研究施設で与え、血液サンプルを、投与前、投与の30分後、3時間、8時間、24時間、48時間および72時間後に血漿FIX活性および凝固の活性化試験に関して評価した。局所忍容性ならびにAEおよびあらゆる併用療法の評価を研究施設で与えた各用量に関して評価した。
【0163】
それぞれの患者に関する各時点のFIX活性を表9および
図7に示す。
【0164】
【表10】
【0165】
安全性を評価するための部分試験訪問の終了のために対象は、2週間(28日)目に戻った。28日目の部分試験訪問の終了後、対象は、主たる試験のIV rIX−FP予防治療計画に戻った。
【0166】
薬物動態分析
この分析にNONMEM(登録商標)プログラムバージョン7.3を使用した(ICON Development Solutions、エリコットシティー、メリーランド州、米国)[NONMEMユーザーガイド]。NONMEMインタフェースとしてPirana(バージョン2.8.1)を使用した。PKパラメーターは、相互作用を考慮した条件付き一次近似法(First−Order Conditional Estimation Method with Interaction)(FOCEI)を使用して推定した。NONMEM実行およびVPCのためにPerl−speaks−NONMEM(PsN、バージョン3.5.3)を使用した。後処理および結果のプロットのためにR(バージョン2.14.1)(http://r−project.org)を使用した。
【0167】
試験、CSL654_2001、CSL654_2004、CSL654_3001、CSL654_3002からのデータを使用したCSL654(Idelvion最終モデル)のFIX活性に関する予め構築した静脈内投与rIX−FP(2コンパートメント)集団PKモデルを、本分析のための開始点として使用した。配置のパラメーターをクリアランスおよび分布容積パラメーターに関して表した。前のモデリングは、対数変換データを使用するのが有利である可能性があることを示し;したがって、対数変換FIX活性を調査した。静脈内および皮下経路のrIX−FP投与後のFIX活性の同時フィッティングは、NONMEM内のAdvan4 Trans4モデルライブラリーを使用して実施した。
【0168】
FIX活性PKモデルに関して、真の内因性FIX活性レベルを、FIX活性≦2%の試験対象患者基準と一致した2%FIX活性以下と推定した。したがって、対象が最初のrIX−FPの投与前に2%を超える観察されたFIX活性値を有した場合、これは、真の内因性FIX活性レベルに加えて事前のFIX製品の残りの寄与を反映していると推定した。したがって、観察されたFIX活性レベル(FTOT)を、以下の方程式として示すとおり、内因性ベースラインレベル(FEND)、事前のFIX製品のあらゆる残りの寄与(FPP)およびCSL654投与によるFIXレベルの増加(FEX)の合計と仮定した:
FTOT=FEX+FEND+FPP
式中:
FPP=BSE×EXP(−(CL/V1)×時間)であるが、BSE<2の場合は、FPP=0。
BSE=観察された投与前FIX活性
FPPが以下のものの下限を下回る場合、FPP=0:BSE、FIX活性のスクリーニング、または2%である。
共変量モデリング:体重は、この分析において有意な共変量と考えられた。
【0169】
モデル評価:モデルに関する適合度(GoF)をさまざまなプロットおよび算出した測定規準によって評価した:
・観察値対集団および個々の予測濃度プロット;
・条件付き重み付き残差(conditional weighted residuals)(CWRES)対集団の予測濃度および対時間プロット;
最終モデルは、3003試験のコホート1および3からのSCデータならびに2001、2004、3001、3002および3003を含む、試験からのIVデータの同時フィッティングを用いた2コンパートメントモデルであった。体重および体重により調節された用量は、中心コンパートメント(central volume)に対する有意な共変量であり、体重は、クリアランスに対する有意な共変量であった。
【0170】
シミュレーション:
最終的なFIX活性集団PKモデルを、青年/成人集団における以下のIV投与シナリオに関するFIX活性・時間プロフィール(FTOTおよびFEXの両方)をシミュレーションするために使用した:
・毎日の25IU/kgの定常状態投与
・2日に1回の25IU/kgの定常状態投与
・3日に1回の25IU/kgの定常状態投与
【0171】
これらのシミュレーションに関して、集団PKモデリングに含まれる青年/成人の個々の観察された投与前FIX活性レベルおよび個々の体重をシミュレーションデータセットに使用し、10分間の輸注期間を推定した。それぞれのシミュレーションシナリオに対してシミュレーションデータセットの1000回の反復を行った。
【0172】
シミュレーショントラフFIX活性レベルおよび観察されたトラフFIX活性レベルの概要を表10に示す。
【0173】
【表11】
【0174】
毎日、2日に1回および3日に1回の時間間隔の25IU/kgに関するFIX活性(IU/dL)対時間のシミュレートしたプロットを
図8A〜Cに示し、コホート3(n=3)の15回目の投与における観察された反復PKデータと重ね合わせた3日に1回の25IU/kgに関するFIX活性(IU/dL)対時間のシミュレートしたプロットを
図8Dに示す。
【0175】
まとめ:
3日に1回の25IU/kgの反復皮下rIX−FP投与後の観察されたFIX活性データ(中央値6.2IU/dL)は、患者のFIX活性レベルを軽症の血友病患者下位区分(例えば、>5IU/dLのFIXレベル)内に維持するrIX−FP投与のこの経路の能力を実証した。修正された集団FIX PKモデルは、rIX−FP投与の皮下経路を含み、十分に特徴づけた。rIX−FPの単回および反復皮下投与後の個々の患者のFIX PKの適合度は、最終モデルの有用性を実証している。シミュレーションは、観察された皮下rIX−FP PKデータが予測されたPKプロフィールと十分に整合することを確認した。