(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上記発電システムにおける電力の発生量に応じた個数の上記オブジェクトを表示させ、上記状態表示画面の所定位置に向けて移動させると共に、表示させた上記オブジェクトのうち、上記発電システムにおける電力の消費量に応じた個数の上記オブジェクトについては上記所定位置に到達するまでに表示終了することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔システム構成〕
本実施形態に係る発電システム100について
図2に基づいて説明する。
図2は、発電システム100の構成例を示すブロック図である。なお、
図2では、発電システム100を戸建て住宅に設置した例を示しているが、設置場所は特に限定されない。また、
図2では、発電システム100と共に、ルータR1、端末装置T1、系統電力網N1、およびサーバ(情報処理装置)S1も図示している。
【0010】
ルータR1は、ネットワーク間を接続する装置であり、宅内のローカルエリアネットワークを構成すると共に、そのローカルエリアネットワークと宅外のネットワーク(例えばインターネット)とを接続する。図示していないが、宅内のローカルエリアネットワークには、空気調和機(いわゆるエアコンや空気清浄機等)、テレビ、および調理家電等の電力を消費する各種負荷機器が接続されていてもよい。これにより、このローカルエリアネットワークを介して、各種機器の動作状態をユーザに確認させたり、各種機器の動作制御をユーザに行わせたりすることも可能になる。また、機器に供給される電力または電流の検出値、あるいは室温などのセンシング情報を送信するデータ送信機が接続されていてもよい。この場合、宅内の機器の消費電力をユーザに提示することができる。
【0011】
端末装置T1は、通信機能と情報出力機能とを備えた装置である。発電システム100のユーザは、端末装置T1を用いて発電システム100の発電状況等を確認することができる。端末装置T1は、例えばスマートフォンやタブレット端末等の携帯型の端末装置であってもよいし、パーソナルコンピュータ等の据え置き型の端末装置であってもよい。端末装置T1は、発電システム100の外部にある外部端末装置である。ローカルエリアネットワークや宅外のネットワークを介して通信する。
【0012】
系統電力網N1は、電力消費設備に電力を供給する電力網であり、電力会社等によって提供される。この電力の供給は有償(買電)である。また、発電システム100で発電した電力を系統電力網N1に供給(逆潮流)し、その電力を電力会社等に買い取ってもらうこと(売電)もできる。
【0013】
サーバS1は、発電システム100の電力情報を取得し、管理するサーバである。ユーザは、端末装置T1でサーバS1にアクセスして発電状況等を確認することができる。なお、
図2では、1つのサーバS1のみを図示しているが、発電システム100(より詳細には後述する外部連携装置60)は、サーバS1以外のサーバにもアクセスする。例えば、外部連携装置60は、系統電力網N1を運営・管理する電力会社などが提供するサーバにアクセスして、後述する制御装置50の動作に必要な情報を取得する。この情報としては、例えば、発電システム100における出力制御のスケジュールを示すスケジュール情報や発電システム100の時刻合わせに使用する時刻情報等が挙げられる。
【0014】
発電システム100は、自然エネルギーを利用した発電システムであり、より詳細には太陽光エネルギーを利用した発電システムである。詳細は後述するが、発電システム100には、発電に関する構成の他、発電状況等をユーザに提示したり、発電システム100の動作に必要な情報を外部から取得したりするための構成も含まれる。発電システム100は、太陽電池モジュール10、蓄電池20、パワーコンディショナ(変換装置)30、分電盤40、制御装置(所定の装置)50、および外部連携装置(情報処理装置)60を含む。これらの構成要素のうち、制御装置50および外部連携装置60が発電の制御に関する装置であり、制御装置50および外部連携装置60は発電の制御システムを構成していると言える。
【0015】
太陽電池モジュール10は、太陽光の光エネルギーを電気エネルギーに変換するモジュールである。蓄電池20は、電気エネルギーを蓄える装置であり、太陽電池モジュール10が生成した電気エネルギーまたは系統電力網N1から供給される電気エネルギーを蓄積する。パワーコンディショナ30は、発電された電力を負荷で消費できるように変換する装置である。具体的には、パワーコンディショナ30は、太陽電池モジュール10が出力する直流電流の交流電流への変換等を行う。分電盤40は、パワーコンディショナ30または系統電力網N1からの電流を宅内の各所に分配する配電盤である。
【0016】
なお、パワーコンディショナ30および蓄電池20は屋内に設置してもよい。また、図示していないが、発電システム100には他の発電装置(例えば燃料ガスを利用して発電する燃料電池等)が含まれていてもよい。他の発電装置の発電量はセンサで検出し、その検出値を制御装置50が取得する構成とすることにより、他の発電装置の発電量を加味した、発電システム100の状態をユーザに通知することが可能になる。そして、パワーコンディショナ30を複数設けてもよく、その場合、複数のパワーコンディショナ30を1つの制御装置50で制御してもよいし、制御装置50を複数設けてもよい。
【0017】
制御装置50は、発電システム100の発電に関する電力情報を取得し、その電力情報に応じてパワーコンディショナ30の動作制御を行う。上記電力情報としては、例えば売電の有無を示す情報、太陽電池モジュール10の発電電力を示す情報、および蓄電池20の充電電力または放電電力を示す情報等が挙げられる。売電の有無は、分電盤40と系統電力網N1をつなぐ電力線にセンサを接続し、そのセンサの出力値から特定できる。また、発電電力および充放電電力を示す上記情報は、パワーコンディショナ30を介して取得可能である。また、蓄電池20は、パワーコンディショナ30に接続されているから、制御装置50は、パワーコンディショナ30を介して蓄電池20の充放電の切り替え等の制御を行うこともできる。
【0018】
外部連携装置60は、発電システム100に関する情報管理、および外部との通信に関する処理を行う。具体的には、外部連携装置60は、上述の電力情報を制御装置50から取得し、蓄積する。また、外部連携装置60は、取得した電力情報を、情報管理サーバに送信し、情報管理サーバに管理させてもよい。また、外部連携装置60は、制御装置50の動作に必要な上述の各情報を所定のサーバから取得し、制御装置50に送信する。
【0019】
〔制御装置の外観〕
制御装置50は、例えば
図3のような外観を有するものであってもよい。
図3は、制御装置50の外観の一例を示す図である。図示の制御装置50は、縦長の直方体状の筐体を有している。また、筐体の中央上方に縦長の矩形状の窓部が設けられており、この窓部により各種情報をユーザに提示する構成となっている。窓部内には、パワコン状態提示部56、通信状態提示部57、蓄電池状態提示部58、およびエネルギー状態提示部59が含まれる。これらの各提示部は、例えば、透光性の材料で構成された窓部の内側にLED(Light Emitting Diode)等の発光素子を配置することにより構成されたものであってもよい。
【0020】
パワコン状態提示部56は、その点灯状態により、パワーコンディショナ30の状態を示すものである。図示の例では、パワコン状態提示部56は、それぞれ別のパワーコンディショナ30の状態を示す56a〜56cの3つで構成されている。提示する状態は、例えば、パワーコンディショナ30の、連系/自立運転/停止等の状態であってもよい。
【0021】
通信状態提示部57は、その点灯状態により、外部連携装置60との通信状態を示すものである。提示する状態は、例えば、外部連携装置60との通信が確立されている状態(通信可能な状態)、および通信不能な状態等であってもよい。
【0022】
蓄電池状態提示部58は、その点灯状態により、蓄電池20の状態を示すものである。提示する状態は、例えば、蓄電池20の、放電/充電/それ以外等の状態であってもよい。また、蓄電池状態提示部58は、電池残量が閾値未満である状態では点滅表示とし、閾値以上である状態には点灯表示とする等により、電池残量を示してもよい。この場合、複数の蓄電池20があれば、それらのうち少なくとも1つの電池残量が閾値以上であれば点灯表示としてもよい。なお、複数の蓄電池20が発電システム100に含まれている場合、それら蓄電池20の1つでも放電していれば放電の状態を提示し、放電している蓄電池20がなく、充電中の蓄電池20が1つでもあれば充電の状態を提示してもよい。そして、いずれの蓄電池20も充放電をしていなければ、それ以外の状態を提示してもよい。
【0023】
エネルギー状態提示部59は、その点灯状態により、発電システム100全体のエネルギー状態を示すものである。提示する状態は、例えば、エネルギー収支がプラス(発電量が電力消費量より大きく、売電している)/エネルギー収支がマイナス(電力消費量が発電量より大きく、買電している)/蓄電池20が放電している等の状態であってもよい。本実施形態では、エネルギー状態提示部59が、売電状態、買電状態、および放電状態の3つの状態を、それぞれ異なる点灯色によって示す例を説明する。異なる点灯色とするための構成は特に限定されず、例えば3色のLEDを備え、その何れかを点灯させることによって表示色を異ならせてもよい。また、エネルギー状態提示部59として例えば液晶表示装置等の表示装置を設けてもよい。この場合、表示装置の表示制御により任意の表示色でエネルギー状態提示部59を点灯させることができる。
【0024】
また、制御装置50の中央寄りやや下方寄りの位置には、操作部55が設けられている。操作部55はユーザの入力操作を受け付けるものであり、例えばボタンである。図示の例では、操作部55には運転切替ボタン55aと選択ボタン55bが含まれている。運転切替ボタン55aは、例えば、連系運転と自立運転の切り替えや、運転と停止の切り替えに用いるものであってもよい。選択ボタン55bは、例えば、複数のパワーコンディショナ30から1つを選択するために用いるものであってもよい。この場合、選択ボタン55bを押す度に選択するパワーコンディショナ30が切り替わる構成としてもよい。また、パワコン状態提示部56a〜56cのうち、選択ボタン55bによって選択されたパワーコンディショナ30に対応するもののみを点灯状態とし、その他は消灯状態としてもよい。また、選択ボタン55bを所定時間以上押し続ける(長押し)操作により、外部連携装置60との通信状態を制御装置50に確認させ、確認結果が通信状態提示部57に提示される構成としてもよい。この他にも、例えば制御装置50を再起動させるためのリセットボタン等が設けられていてもよい。
【0025】
〔制御装置の構成〕
制御装置50の構成を
図1に基づいて説明する。
図1は、制御装置50および外部連携装置60の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、外部連携装置60の説明は後述する。
【0026】
制御装置50は、制御装置50が扱う各種情報を記憶する記憶部51、制御装置50の各部を統括して制御する制御部52、制御装置50が外部連携装置60と通信するための通信部53、および制御装置50がパワーコンディショナ30と通信するための通信IF54を備えている。通信部53は制御装置50と共に発電システム100を構成する外部連携装置60と通信できるものであればよく、例えばZigBee(登録商標)により通信するものであってもよい。記憶部51には、発電システム100の状態に関する各種電力情報が記憶されている。制御部52は、データ取得部521、データ送信部522、エネルギー状態判定部523、および提示制御部524を含む。
【0027】
データ取得部521は、通信IF54を介してパワーコンディショナ30から発電電力等を示す各種電力情報を取得し、記憶部51に記憶する。データの取得タイミングは特に限定されないが、所定時間おきに取得して、略リアルタイムの発電情報が記憶部51に記憶される構成とすることが好ましい。
【0028】
データ送信部522は、記憶部51に記憶されている各種電力情報を、通信部53を介して外部連携装置60に送信する。送信するタイミングは特に限定されないが、例えば記憶部51に記憶されている各種電力情報が更新されたタイミングで送信してもよい。また、通信にかかる消費電力等を節減するため、記憶部51に記憶されている各種電力情報の更新頻度よりも低い頻度で送信してもよい。
【0029】
エネルギー状態判定部523は、発電システム100におけるエネルギー状態が、予め定められた複数の所定の状態のいずれに該当するか判定する。具体的には、エネルギー状態判定部523は、記憶部51に記憶されている各種電力情報に基づき、蓄電池20が放電中である放電状態、売電中である売電状態、買電中である買電状態のいずれに該当するかを判定する。
【0030】
提示制御部524は、エネルギー状態判定部523の判定結果をユーザに提示するための制御を行う。具体的には、提示制御部524は、判定結果に応じた所定の点灯色でエネルギー状態提示部59を点灯させることにより、判定結果をユーザに提示させる。この他にも提示制御部524は、発電システム100の通信状態を通信状態提示部57により提示する処理、パワーコンディショナ30の状態をパワコン状態提示部56により提示する処理、および蓄電池20の状態を蓄電池状態提示部58により提示する処理を行う。
【0031】
〔外部連携装置の構成〕
外部連携装置60の構成を同じく
図1に基づいて説明する。外部連携装置60は、外部連携装置60が扱う各種情報を記憶する記憶部61、および外部連携装置60の各部を統括して制御する制御部62を備えている。また、外部連携装置60は、外部連携装置60が制御装置50と通信するための通信部63、および外部連携装置60が通信ネットワークを介した通信を行うためのNW通信部64を備えている。制御部62にはデータ取得部621、データ送信部622、エネルギー状態判定部623、および表示画面生成部624が含まれる。
【0032】
データ取得部621は、通信部63を介して制御装置50から発電電力等を示す各種電力情報を取得し、記憶部61に記憶する。制御装置50の記憶部51に記憶されている各種電力情報が更新されたタイミングで電力情報を取得した場合、略リアルタイムの発電情報が記憶部61に記憶される。
【0033】
データ送信部622は、記憶部61に記憶されている各種電力情報を、NW通信部64を介してサーバS1に送信する。各種電力情報をサーバS1に送信するタイミングは特に限定されないが、例えば記憶部61に記憶されている各種電力情報が更新されたタイミングで送信してもよい。また、通信にかかる消費電力等を節減するため、記憶部61に記憶されている各種電力情報の更新頻度よりも低い頻度で送信してもよい。データ送信部622が送信した各種電力情報はサーバS1に蓄積される。また、サーバS1は、上記各種電力情報を用いて、発電システム100におけるエネルギー状態を示す状態表示画面を生成する。サーバS1が生成した状態表示画面は、端末装置T1から閲覧される。
【0034】
エネルギー状態判定部623は、発電システム100におけるエネルギー状態が、予め定められた複数の所定の状態のいずれに該当するか判定する。具体的には、エネルギー状態判定部623は、記憶部61に記憶されている各種電力情報に基づき、蓄電池20が放電中である放電状態、売電中である売電状態、買電中である買電状態のいずれに該当するかを判定する。ここで、判定に用いる電力情報は制御装置50から取得されたものであり、判定する状態も制御装置50のエネルギー状態判定部523と同じである。このため、エネルギー状態判定部623の判定結果はエネルギー状態判定部523の判定結果と同じになる。
【0035】
表示画面生成部624は、発電システム100におけるエネルギー状態を示す状態表示画面を生成する。生成した状態表示画面は、NW通信部64を介して端末装置T1から閲覧される。表示画面生成部624が生成する状態表示画面と、サーバS1が生成する状態表示画面の内容は概ね同様としてもよいが、互いに異なっていてもよい。例えば、データ送信部622からサーバS1へのデータ送信タイミングが、記憶部61に記憶されているデータの更新タイミングと差がある場合、表示画面生成部624が生成する状態表示画面の内容は、サーバS1が生成する状態表示画面とは異なる内容であってもよい。具体的には、サーバS1の状態表示画面に示されるエネルギー状態は、表示画面生成部624が生成した状態表示画面に示されるエネルギー状態よりも過去のエネルギー状態を示すものであってもよい。
【0036】
〔処理の流れ(外部連携装置60)〕
ユーザは、端末装置T1を用いて、発電システム100におけるエネルギー状態を確認することができる。発電システム100におけるエネルギー状態を示す状態表示画面を端末装置T1に表示させる際に外部連携装置60が実行する処理について
図4に基づいて説明する。
図4は、外部連携装置60が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、状態表示画面を表示させる契機は特に限定されず、例えば端末装置T1で所定のアプリケーションソフトウェアを起動させたことを契機として表示させてもよい。
【0037】
S11では、エネルギー状態判定部623は、データ取得部521が制御装置50から取得して記憶部51に記憶した、蓄電池20の状態を示すデータを用いて蓄電池20が放電中であるか否かを判定する。ここで放電中であると判定した場合(S11でYES)にはS12に進み、放電中ではないと判定した場合(S11でNO)にはS13に進む。
【0038】
S12では、表示画面生成部624は、状態表示画面の背景色を、放電中である状態に応じた所定の背景色に決定する。より詳細には、表示画面生成部624は、上記画面の背景色を、放電中におけるエネルギー状態提示部59の点灯色と同じ緑色に決定する。このように、売電状態であるか買電状態であるかにかかわらず、放電中であれば放電中に応じた背景色に決定する。つまり、表示画面生成部624は、売電状態または買電状態であり、かつ放電状態である場合には、状態表示画面の背景色を放電状態時の表示色とする。
【0039】
S13では、エネルギー状態判定部623は、データ取得部521が制御装置50から取得して記憶部51に記憶した、売電中であるか否かを示すデータを用いて売電中であるか否かを判定する。ここで売電中であると判定した場合(S13でYES)にはS4に進み、売電中ではないと判定した場合(S13でNO)にはS5に進む。
【0040】
S14では、表示画面生成部624は、状態表示画面の背景色を、売電中である状態に応じた所定の背景色に決定する。より詳細には、表示画面生成部624は、状態表示画面の背景色を、売電時におけるエネルギー状態提示部59の点灯色と同じ青色に決定する。
【0041】
S15では、表示画面生成部624は、状態表示画面の背景色を、買電中である状態に応じた所定の背景色に決定する。より詳細には、表示画面生成部624は、状態表示画面の背景色を、買電中におけるエネルギー状態提示部59の点灯色と同じ橙色に決定する。
【0042】
なお、図示していないが、S12、S14、またはS15で背景色を決定した後、表示画面生成部624は、決定した背景色の状態表示画面を生成して、端末装置T1に表示させる。状態表示画面の詳細については、
図5〜
図11に基づいて後述する。
【0043】
また、サーバS1を介して発電システム100におけるエネルギー状態を確認することもできる。この場合、端末装置T1はサーバS1にアクセスする。そして、サーバS1は、外部連携装置60から取得した各種電力情報、具体的には蓄電池20の状態を示すデータおよび売電中であるか否かを示すデータを用いて
図4と同様の処理により背景色を決定する。その後、サーバS1は決定した背景色の状態表示画面を生成して、端末装置T1に表示させる。
【0044】
〔処理の流れ(制御装置50)〕
制御装置50のエネルギー状態提示部59の点灯色も上記と同様の流れで決定される。制御装置50では、データ取得部521が蓄電池20の状態を示す電力情報を取得して記憶部51に記憶し、エネルギー状態判定部523がこの電力情報を用いて放電中であるか否かを判定する。
【0045】
ここで放電中であると判定された場合には、提示制御部524は、エネルギー状態提示部59を放電中に応じた点灯色で点灯させる。具体的には緑色で点灯させる。このように、売電状態であるか買電状態であるかにかかわらず、放電中であれば放電中に応じた点灯色で点灯させる。つまり、提示制御部524は、売電状態または買電状態であり、かつ放電状態である場合には、エネルギー状態提示部59を放電状態時の点灯色とする。
【0046】
一方、エネルギー状態判定部523は、放電中ではないと判定した場合には、データ取得部521が取得して記憶部51に記憶されている、売電中であるか否かを示すデータを用いて、売電中であるか否かを判定する。
【0047】
そして、売電中であると判定された場合には、提示制御部524は、エネルギー状態提示部59を売電中に応じた点灯色である青色で点灯させる。一方、売電中ではない、すなわち買電中であると判定された場合には、提示制御部524は、エネルギー状態提示部59を買電中に応じた点灯色である橙色で点灯させる。
【0048】
〔状態表示画面の例(売電時)〕
状態表示画面の詳細を
図5に基づいて説明する。
図5は、売電時における状態表示画面の例を示す図である。同図の(a)には、売電時におけるエネルギー状態提示部59の点灯状態を示し、同図の(b)(c)には売電時における状態表示画面の例を示している。
【0049】
図5の(a)〜(c)に示すように、エネルギー状態提示部59の点灯色と、状態表示画面の背景色は同じとなっている。この構成には、ユーザが、エネルギー状態を一目で把握しやすく、また何れの色が何れのエネルギー状態に対応しているかを覚えやすいという利点がある。上記点灯色および背景色は、「売電」の状態に対応した色であればよく、例えば青色であってもよい。
【0050】
本実施形態における状態表示画面は、
図5の(b)に示すホーム画面と、同図の(c)に示す電力の流れ画面の2画面で構成されている。ホーム画面と電力の流れ画面とは、ユーザ操作により切り替え可能である。例えば、ホーム画面で右方向にスワイプ操作することにより電力の流れ画面が表示され、電力の流れ画面で左方向にスワイプ操作することによりホーム画面が表示される構成としてもよい。
【0051】
ホーム画面には、エネルギー状態の概要を示す情報が含まれており、電力の流れ画面には発電システム100における電力の流れを示す情報が含まれている。より詳細には、
図5の(b)に示すホーム画面には、お知らせボタンA1、メニューボタンA2、消費電力ボタンA3、および接続先切替ボタンA4が含まれている。なお、これらの各ボタンは、物理的なボタンではなく、タップやクリック等の選択操作により選択可能な表示オブジェクトである。また、このホーム画面には、発電システム100における現在の発電電力を示す数値C1が表示されている。
【0052】
お知らせボタンA1は、パワーコンディショナ30の運転状態や発電システム100に関するお知らせなどを表示させるボタンである。メニューボタンA2はメニュー画面を表示させるボタンである。メニュー画面については
図13に基づいて後述する。消費電力ボタンA3は、予め登録した負荷機器の消費電力を示す機器別消費電力画面を表示させるためのボタンである。機器別消費電力画面は、各負荷機器の消費電力をユーザが閲覧できる画面であればよく、例えば
図15に基づいて後述する個別電力モニタと同様の画面であってもよい。接続先切替ボタンA4は、状態表示画面を表示させるための接続先を切り替えるためのボタンであり、この接続先切替ボタンA4には現在の接続先を示す情報が表示されている。接続先切替ボタンA4の詳細は
図8に基づいて後述する。
【0053】
また、ホーム画面の左半面には、売電の電力の流れを示す複数のオブジェクトB1が含まれている。オブジェクトB1は、ホーム画面の下端から現れて、同図の破線矢印Aで示すように上方に移動し、ホーム画面の上端(所定位置)でフェードアウトする。オブジェクトB1の出現およびフェードアウトについては
図6に基づいて後述する。
【0054】
一方、
図5の(c)に示す電力の流れ画面には、系統アイコンA5、太陽電池アイコンA6、蓄電池アイコンA7、および家アイコンA8が含まれている。蓄電池アイコンA7が2つ表示されているのは、発電システム100に2つの蓄電池20が含まれていることを示している。また、これらのアイコンには、そのアイコンに関連する数値が対応付けて表示されている。具体的には、系統アイコンA5には売電電力を示す数値C2、太陽電池アイコンA6には発電電力を示す数値C1、蓄電池アイコンA7には蓄電池20の充放電電力を示す数値C3、家アイコンA8には消費電力を示す数値C4が対応付けて表示されている。各アイコンの配置は特に限定されないが、太陽電池アイコンA6と他の何れかのアイコンを結ぶ直線上には、さらに他のアイコンを配置しないようにすることが好ましい。後述するように、太陽電池アイコンA6と他のアイコンとの間は、オブジェクトB1を移動表示させる表示領域となるためである。
【0055】
そして、各アイコンの間には、オブジェクトB1が表示されている。オブジェクトB1は、各アイコンに対応する装置間の電力の流れと電力の大きさを示しており、
図5の(c)の破線矢印B〜Dに示す方向に移動する。具体的には、この例では売電中であるから、太陽電池モジュール10が発電している。このため、太陽電池アイコンA6付近から、その発電量(図示の例では9.0kW)に応じた個数および速度でオブジェクトB1を出現させる。そして、出現させたオブジェクトB1を、系統アイコンA5、蓄電池アイコンA7、および家アイコンA8のそれぞれに向けて移動させる。移動先のアイコンに到達すると、そのアイコンに吸い込まれるようにしてオブジェクトB1はフェードアウトする。
【0056】
系統アイコンA5に向けて移動させるオブジェクトB1の数は、太陽電池モジュール10から系統電力網N1に供給される電力に対応した数とする。蓄電池アイコンA7、および家アイコンA8のそれぞれに向けて移動させるオブジェクトB1の数についても同様であり、太陽電池モジュール10から供給される電力の大きさに応じた数のオブジェクトB1を移動させる。このような表示により、発電された電力がどのように振り分けられているかをユーザに直感的に認識させることができる。
【0057】
〔状態表示画面の例(オブジェクトの出現とフェードアウト)〕
ホーム画面におけるオブジェクトB1の出現とフェードアウトについて
図6に基づいて説明する。
図6は、売電量が多い状態におけるホーム画面と、売電量が少ない状態におけるホーム画面とを示す図である。
【0058】
ホーム画面の下端から現れるオブジェクトB1の個数は、発電システム100における発電量(電力の発生量)を示し、ホーム画面の上端でフェードアウトするオブジェクトB1の数は、発電システム100における売電量を示している。発電された電力の一部が、消費されるかまたは蓄電池20の充電に使用された場合には、それらの消費量に応じた個数のオブジェクトB1を、ホーム画面の上端に達するまでに表示終了してフェードアウトさせる。
【0059】
このため、
図6の(a)(b)のホーム画面では、何れも発電量は同じ(9.0kW)であり、ホーム画面の下端から現れるオブジェクトB1の数も同程度となる。ここで、売電量が多い状態におけるホーム画面である
図6の(a)では、ホーム画面の上方においてもオブジェクトB1の数が比較的多い。一方、売電量が少ない状態におけるホーム画面である
図6の(b)では、ホーム画面の上方におけるオブジェクトB1の数が少なくなっている。つまり、
図6の(b)では、
図6の(a)の例よりも電力の消費が多いことを反映させて、
図6の(a)の例よりも多くのオブジェクトB1をホーム画面の上端に達するまでにフェードアウトさせている。
【0060】
このような表示により、ホーム画面を閲覧するユーザは、オブジェクトB1の出現数から発電量の多寡を直感的に認識することができる。また、オブジェクトB1のフェードアウト数から電力消費量を直感的に認識することができ、ホーム画面の上端に達するオブジェクトB1の数から売電量を直感的に認識することができる。
【0061】
〔状態表示画面の例(アイコンの選択)〕
電力の流れ画面に含まれる、系統アイコンA5、太陽電池アイコンA6、蓄電池アイコンA7、および家アイコンA8をユーザが選択したときには、その説明を表示させてもよい。これについて、
図7に基づいて説明する。
図7は、電力の流れ画面において、太陽電池アイコンA6が選択された際の表示例を示す図である。
【0062】
図示の例では、太陽電池アイコンA6に関連付けてメッセージB2が表示されている。このメッセージB2は、太陽光発電の現在の発電電力が表示されていることを示すものである。これにより、9.0kWという数値が太陽光発電の現在の発電電力であることをユーザに確認させることができる。また、このようなメッセージB2に続いて、あるいはメッセージB2とは別のタイミングで、太陽光発電に関する他の情報を提示してもよい。例えば、複数のパワーコンディショナ30が発電システム100に含まれている場合、それらパワーコンディショナ30と、各パワーコンディショナ30経由で供給される太陽光発電の発電電力を示す情報を表示してもよい。
【0063】
また、例えば系統アイコンA5が選択されたときには、系統アイコンA5に関連付けて、電力会社等との瞬間の売買電力が表示されていることを示すメッセージを表示させてもよい。そして、例えば蓄電池アイコンA7が選択されたときには、蓄電池アイコンA7に関連付けて、蓄電池20への充電電力または蓄電池20の放電電力が表示されていることを示すメッセージを表示させてもよい。また、複数の蓄電池20が発電システム100に含まれている場合、それら蓄電池20と、各蓄電池20の充電電力または放電電力を示す情報を表示してもよい。さらに、例えば家アイコンA8が選択されたときには、家アイコンA8に関連付けて、家全体の瞬間の消費電力が表示されていることを示すメッセージを表示させてもよい。
【0064】
〔状態表示画面の例(接続先切替)〕
状態表示画面の表示中における接続先の切り替えについて
図8に基づいて説明する。
図8は、接続先に応じた状態表示画面の例を示す図である。
図8の(a)は、サーバS1を介さずに外部連携装置60に接続した場合の状態表示画面の例を示し、同図の(b)はサーバS1に接続した場合の状態表示画面の例を示している。
【0065】
上述のように、接続先切替ボタンA4によって接続先を切り替えることが可能であり、接続先切替ボタンA4には接続先を示す情報が表示される。
図8の(a)の例では、接続先切替ボタンA4に「LIVE 宅内コントローラ」と表示されており、この表示により宅内のコントローラ、すなわち外部連携装置60に接続されていることをユーザに認識させることができる。なお、「LIVE」は、状態表示画面にほぼリアルタイムの状態が表示されることを示している。
【0066】
一方、
図8の(b)の例では、接続先切替ボタンA4に「宅外サーバ」と表示されており、この表示により宅内のサーバ、すなわちサーバS1に接続されていることをユーザに認識させることができる。なお、サーバS1が状態表示画面を表示させる場合、表示に必要な情報を制御装置50および外部連携装置60を介して取得する必要があるため、外部連携装置60に接続して状態表示画面を表示させる場合と比べて、表示される状態が古い可能性がある。このため、接続先が「宅外サーバ」である場合には「LIVE」の表示は行わない。
【0067】
〔状態表示画面の例(発電システムの構成に応じた表示)〕
状態表示画面のうち電力の流れ画面に表示するアイコンは、発電システム100の構成に応じたものとすることが好ましい。例えば、太陽電池モジュール10以外の発電機器が発電システム100に含まれている場合には、その発電機器に対応するアイコンも表示することが好ましい。これについて、
図9に基づいて説明する。
図9は、発電システム100の構成に応じた状態表示画面の例を示す図である。
【0068】
図示の例では、発電システム100に含まれる発電機器に、太陽電池モジュール10と、燃料ガスを利用して発電する外部発電装置(燃料電池)が含まれていることを想定している。この場合、図示のように、太陽電池アイコンA6と共に、外部発電装置を示す外部発電装置アイコンA20が表示されている。このように、発電システム100に含まれる機器を、状態表示画面に表示することにより、発電システム100にどのような機器が含まれているかをユーザに容易に認識させることができる。
【0069】
また、状態表示画面に表示するアイコンについては、そのアイコンに対応する機器の状態に応じて表示態様を変えることが好ましい。図示の例では、蓄電池アイコンA7の表示態様を、蓄電池20の電池残量に応じたものとしている。これにより、機器の状態についてもユーザに容易に認識させることができる。
【0070】
〔状態表示画面の例(買電時)〕
買電時における状態表示画面の詳細を
図10に基づいて説明する。
図10は、買電時における状態表示画面の例を示す図である。同図の(a)には、買電時におけるエネルギー状態提示部59の点灯状態を示し、同図の(b)(c)には買電時における状態表示画面の例を示している。
【0071】
図10の(a)に示すエネルギー状態提示部59の点灯色と、同図の(b)(c)に示す状態表示画面の背景色は同じとなっている。上記点灯色および背景色は、「買電」の状態に対応した色であればよく、「売電」の状態に対応する色と対照的な色であることが好ましい。例えば売電状態を寒色の青色とした場合、買電状態は暖色の橙色としてもよい。
【0072】
買電時における状態表示画面は、
図5と同様に、
図10の(b)に示すホーム画面と、同図の(c)に示す電力の流れ画面の2画面で構成されている。それぞれの画面に含まれている情報は、売電時と同様である。
【0073】
図10の(b)に示すホーム画面には、
図5の(b)にて画面の右半面に表示されていた、現在の発電電力を示す数値C1の代わりに、発電システム100における現在の買電電力を示す数値C2が画面の左半面に表示されている点が異なっている。
【0074】
また、ホーム画面の右半面には、複数のオブジェクトB1が表示されている。
図10の(b)において、オブジェクトB1は買電の電力の流れを示す。オブジェクトB1は、ホーム画面の上端から現れて、同図の破線矢印Aで示すように下方に移動し、ホーム画面の下端でフェードアウトする。ホーム画面の上端から出現させるオブジェクトB1の数は、買電電力に応じた数とする。このような表示により、ホーム画面を閲覧するユーザは、オブジェクトB1の出現数から買電量の多寡を直感的に認識することができる。なお、買電した電力の一部が蓄電池20の充電に使用された場合には、それらの使用量に応じた数のオブジェクトB1を、ホーム画面の下端に達するまでにフェードアウトさせてもよい。
【0075】
図10の(c)に示す電力の流れ画面は、オブジェクトB1の流れる方向が異なる以外、基本的に
図5の(c)と同一である。すなわち、電力の流れ画面には、系統アイコンA5、太陽電池アイコンA6、蓄電池アイコンA7、および家アイコンA8が含まれている。そして、各アイコンの間には、オブジェクトB1が表示されている。オブジェクトB1は、各アイコンに対応する装置間の電力の流れと電力の大きさを示しており、破線矢印B〜Dに示す方向に移動する。具体的には、この例では買電中であるから、系統電力網N1から買電している。このため、系統アイコンA5付近から、その買電量(図示の例では1.0kW)に応じた個数および速度でオブジェクトB1を出現させる。そして、出現させたオブジェクトB1を、蓄電池アイコンA7および家アイコンA8のそれぞれに向けて移動させる。移動先のアイコンに到達すると、そのアイコンに吸い込まれるようにしてオブジェクトB1はフェードアウトする。
【0076】
〔状態表示画面の例(放電時)〕
蓄電池20の放電時における状態表示画面の詳細を
図11に基づいて説明する。
図11は、放電時における状態表示画面の例を示す図である。同図の(a)には、放電時におけるエネルギー状態提示部59の点灯状態を示し、同図の(b)(c)には放電時における状態表示画面の例を示している。
【0077】
図11の(a)のエネルギー状態提示部59の点灯色と、同図の(b)(c)の状態表示画面の背景色は同じとなっている。上記点灯色および背景色は、「放電」の状態に対応した色であればよく、例えば緑色であってもよい。
【0078】
放電時における状態表示画面は、
図5および
図10と同様に、
図11の(b)に示すホーム画面と、同図の(c)に示す電力の流れ画面の2画面で構成されている。それぞれの画面に含まれている情報は、買電時および売電時と同様である。
【0079】
図11の(b)に示すホーム画面の中央部には、蓄電池20の現在の放電電力を示す数値C3が表示されている。また、ホーム画面の下半面には、放電の電力の流れを示す複数のオブジェクトB1が表示されている。
図11の(b)において、オブジェクトB1の出現個数は、放電の電力を示し、ホーム画面の左端から現れて、同図の破線矢印Aで示すように右方に移動し、ホーム画面の右端でフェードアウトする。このような表示により、ホーム画面を閲覧するユーザは、オブジェクトB1の出現数から放電量の多寡を直感的に認識することができる。
【0080】
図11の(c)に示す電力の流れ画面は、オブジェクトB1の流れる方向が異なる以外、基本的に
図5の(c)および
図10の(c)と同一である。すなわち、電力の流れ画面には、系統アイコンA5、太陽電池アイコンA6、蓄電池アイコンA7、および家アイコンA8が含まれている。そして、各アイコンの間には、オブジェクトB1が表示されている。オブジェクトB1は、各アイコンに対応する装置間の電力の流れと電力の大きさを示しており、破線矢印B、Cに示す方向に移動する。具体的には、この例では放電中であるから蓄電池アイコンA7付近から、その放電量(図示の例では2.0kW)に応じた個数および速度でオブジェクトB1を出現させる。そして、出現させたオブジェクトB1を、家アイコンA8に向けて移動させる。家アイコンA8に到達すると、そのアイコンに吸い込まれるようにしてオブジェクトB1はフェードアウトする。また、この例では、太陽光発電の発電電力が3.0kWであるから、この電力に応じた個数のオブジェクトB1を太陽電池アイコンA6付近に出現させ、家アイコンA8に向けて移動させる。なお、放電中に系統から買電している場合には、系統アイコンA5から太陽電池アイコンA6または家アイコンA8に向けて、買電電力に応じた数のオブジェクトB1を移動させながら表示してもよい。
【0081】
なお、複数の蓄電池20が存在する場合、その少なくとも何れか1台が放電中であれば、エネルギー状態提示部59の点灯色と、状態表示画面の背景色は、「放電」の状態に対応した色とすればよい。また、複数の蓄電池20の一部が充電中で、他の一部が放電中である場合、電力の流れ画面では、充電電力に応じた個数のオブジェクトB1を系統アイコンA5または太陽電池アイコンA6から蓄電池アイコンA7に向けて移動させる表示についても行ってもよい。
【0082】
〔状態表示画面の例(テレビ用)〕
端末装置T1がテレビであるときの状態表示画面の詳細を
図12に基づいて説明する。
図12は、テレビ用の状態表示画面の例を示す図である。テレビ用の状態表示画面は、
図5〜
図11の状態表示画面と同様の情報を含むものであってもよい。ただし、テレビ画面は横長の矩形であるから、テレビ用の状態表示画面は、
図12の(a)に示すように左右方向に広く表示要素を配したものとすることが好ましい。また、テレビは一般的に表示画面が広いので、テレビ用の状態表示画面は電力の流れ画面のみの1画面の構成としてもよい。
【0083】
また、テレビの画面の広さを活かし、画面分割して複数種類の情報を同時に表示させてもよい。例えば、
図12の(b)の例のように、画面を左右に2分割し、その一方にテレビ番組などの任意のコンテンツを表示させ、他方に状態表示画面を表示してもよい。また、
図12の(b)の例のように、状態表示画面と共に、宅内の負荷機器のうち、相対的に消費電力が高い機器とその消費電力を示す消費電力表示画面を表示させてもよい。
【0084】
なお、テレビ用の状態表示画面を表示させるか、携帯端末用の状態表示画面を表示させるかは、予め端末装置T1からその画面サイズを示す情報を取得する等により決定することができる。
【0085】
〔メニュー画面の例〕
状態表示画面から遷移可能なメニュー画面の詳細について、
図13に基づいて説明する。
図13は、メニュー画面の表示例を示す図である。同図の(a)には、ホーム画面または電力の流れ画面においてメニューボタンA2を押下したときに遷移するメニュー画面の表示例を示している。同図の(b)(c)は、メニュー画面から遷移するサブメニュー画面の表示例を示している。
【0086】
図13の(a)のメニュー画面は、発電システム100の操作マニュアルを表示させるためのボタン、停電時の操作説明を表示させるためのボタン、およびメニュー画面を閉じるための閉じるボタンを含む帯部A30を含む。また、帯部30Aの下方には、選択項目A32〜A36が並んでいる。
【0087】
選択項目A32は、宅内の対応機器を操作するための選択項目である。例えば、エアコンや電動シャッター等を対応機器として登録しておくことにより、選択項目A32を選択して、それらの対応機器を動作させることが可能になる。
【0088】
選択項目A33は、実際の消費電力量を使った料金プランの試算や、目標電気代達成のための節電アドバイスメッセージ等を表示させるための選択項目である。選択項目A33を選択した場合、この他にも、例えば、宅内の対応機器のON/OFFをユーザに通知する機能の設定や、蓄電池20の使用シミュレーションを表示させることができるようにしてもよい。
【0089】
選択項目A34は、発電システム100における電力の使用状況に関するデータを表示させるための選択項目である。選択項目A34を選択した場合、
図13の(b)に示すデータ確認画面へ遷移する。また、選択項目A35は、発電システム100における各種設定を行うための選択項目である。選択項目A35を選択した場合、
図13の(c)に示す設定対象選択画面へ遷移する。
【0090】
選択項目A36は、発電システム100に関連するサービスに関する情報を表示させるための選択項目である。選択項目A36を選択することにより、例えば、発電システム100の状態を専門スタッフが監視するWEBモニタリングサービスのトップ画面や、対応機器に関連する他のWEBサービスの画面を表示させることができるようにしてもよい。
【0091】
図13の(b)のデータ確認画面は、比較グラフを表示させるための選択項目A37、履歴グラフを表示させるための選択項目A38、個別電力モニタを表示させるための選択項目A39、および電気使用量の内訳を表示させるための選択項目A40を含む。このうち、「宅内」と付記された選択項目A37とA39は、外部連携装置60に接続している場合のみ表示され、サーバS1に接続している場合には表示されない。
【0092】
履歴グラフは、発電システム100における電力の使用状況に関する過去の履歴を示すグラフである。電気使用量の内訳は、例えば電力の総使用量に対する、各負荷機器における電力使用量の割合を示す情報であってもよく、選択項目A40が選択されたときには、例えばこのような内訳を示す円グラフを表示してもよい。なお、比較グラフについては
図14に基づいて後述し、個別電力モニタについては
図15に基づいて後述する。
【0093】
図13の(c)の設定対象選択画面は、宅外サーバの設定を行うための選択項目A41、宅外コントローラの設定を行うための選択項目A42、および発電システム100の状態を閲覧させるサービスからログアウトするための選択項目が含まれている。なお、本実施形態において、上記宅外サーバは、サーバS1に対応する。
【0094】
これらの選択項目のうち、選択項目A42は、宅内コントローラすなわち制御装置50および外部連携装置60等の設定を行うための選択項目である。選択項目A42は、「宅内」と付記されているように、外部連携装置60に接続している場合のみ表示され、サーバS1に接続している場合には表示されない。ただし、サーバS1を介して制御装置50および外部連携装置60等の設定が可能な構成としてもよく、この場合、サーバS1への接続時にも選択項目A42を表示すればよい。
【0095】
〔比較グラフの例〕
比較グラフについて、
図14に基づいて説明する。
図14は、比較グラフの表示例を示す図である。
図14の(a)〜(c)の比較グラフでは、グラフ化する期間を、「24時間」、「1カ月間」、および「1年間」の3つから選択できるようになっている。また、「24時間」を選択した場合にはグラフ化する年月日を、「1カ月間」を選択した場合にはグラフ化する年および月を、および「1年間」を選択した場合にはグラフ化する年をそれぞれ選択できるようになっている。そして、これらの比較グラフでは、グラフ化する対象を、「発電」、「外部発電」、「消費」、「売電」、「買電」、および「蓄電」から選択できるようになっている。「発電」は太陽電池モジュール10の発電電力量、「外部発電」は他の発電装置の発電電力量、「消費」は宅内の負荷機器の消費電力量、「売電」は売電電力量、「買電」は買電電力量、「蓄電」は蓄電電力量をそれぞれ示している。なお、この例では、電力量をグラフ化しているが、瞬時電力をグラフ化してもよい。グラフ化する対象は、これらの単語が表示されている位置をタップあるいはクリックする等により選択できるようにすることが好ましい。
【0096】
同図の(a)には、グラフ化する期間として「24時間」を選択し、グラフ化する対象として「発電」を選択した場合に表示される比較グラフの例を示している。比較グラフを表示させることにより、発電電力量がどのように計時変化したかをユーザに容易に認識させることができる。
【0097】
また、グラフ化する対象は、複数選択することができる。同図の(b)には、グラフ化する期間として「24時間」を選択し、グラフ化する対象として「発電」〜「蓄電」の全てを選択した場合に表示される比較グラフの例を示している。このように、グラフ化する対象が複数選択された場合には、各対象のグラフを重畳表示することが好ましい。これにより、各対象のグラフを一目でユーザに確認させることができると共に、グラフ間の相関関係等もユーザに把握させることができる。
【0098】
また、同図の(c)に示すように、ユーザが時刻を指定した場合、その時刻における、グラフ化した各対象の電力量の値を表示させる。図示の例では、8:00が指定されている。時刻の指定方法は特に限定されず、例えばグラフ上または時間軸上の所望の時点をタップしたときに、その時点における電力量を表示してもよい。
【0099】
〔個別電力モニタの例〕
図13の(b)の選択項目A39の選択時に表示される個別電力モニタの例を
図15に基づいて説明する。
図15は、個別電力モニタの一例を示す図である。図示の例では、発電システム100の各負荷機器のうち、消費電力が大きい順に7つの機器が表示されていると共に、その消費電力が表示されている。なお、個別電力モニタに表示する機器は、消費電力が上位の機器に限られず、例えばユーザが予め指定した機器等であってもよい。
【0100】
〔変形例〕
上記実施形態では、自然エネルギーを利用した発電の一例として太陽光発電を例示したが、本発明は、太陽光発電以外の発電にも適用可能である。例えば、風力発電や地熱発電を行う発電システム等にも本発明を適用できる。
【0101】
上記実施形態では、エネルギー状態提示部59の点灯色と、状態表示画面の背景色とを一致させる例を示したが、これらの色は対応する色であればよく、必ずしも同色でなくともよい。対応する色とは、点灯色と背景色が対応関係にあることをユーザが認識できる色である。例えば、点灯色と同系色の表示色も、対応する表示色である。
【0102】
上記実施形態では、エネルギー状態提示部59の点灯色と、状態表示画面の背景全面の色とを一致させる例を示したが、点灯色と状態表示画面の一部の領域の色が対応関係にあればよい。つまり、「背景色」は、状態表示画面の全部または一部の領域の色を指す。例えば、点灯色と状態表示画面の上部領域の色とが対応していてもよい。
【0103】
上記実施形態では、円形の複数のオブジェクトB1で電力の流れ等を示した例を説明したが、電力の流れ等を示すオブジェクトは単数であってもよく、またその形状も円形に限られない。
【0104】
上記実施形態では、制御装置50のエネルギー状態提示部59の点灯色と、状態表示画面の背景色とを一致させる例を示した。しかし、状態表示画面の背景色は、発電システムに関する装置が該発電システムの状態を示すために点灯させる点灯部の点灯色と対応するものとすればよく、制御装置50以外の装置の備える点灯部の点灯色と対応するものとしてもよい。例えば、外部連携装置60が点灯部を備えている場合、その点灯色と状態表示画面の背景色とを対応するものとしてもよい。
【0105】
上記実施形態では、制御装置50と外部連携装置60によって発電システム100の制御等を行う例を示したが、発電システム100の制御等を行うための装置構成はこの例に限られない。例えば、制御装置50と外部連携装置60と含む1つの装置により発電システム100の制御等を行ってもよい。また、例えば、外部連携装置60の一部の機能(例えば状態表示画面を表示させる機能)を、外部連携装置60とは別体の装置に行わせてもよい。
【0106】
また、状態表示画面の表示先も端末装置T1に限られず、例えば発電システム100の構成要素に、表示部を備えたモニタ装置を追加して、そのモニタ装置に状態表示画面を表示してもよい。ただし、発電システム100は、上記実施形態で説明したように、制御装置50と外部連携装置60を含む構成とし、状態表示画面はユーザの端末装置T1に表示させることが好ましい。上記モニタ装置を用いる場合、モニタ装置を、分電盤40、パワーコンディショナ30、およびルータR1と配線で接続する必要があり、設置工事が煩雑であり、また各機器の設置場所が限られるためである。例えば、上記のような配線接続の制約に基づいて、モニタ装置は、分電盤40の設置位置、ルータR1の設置位置、およびユーザが状態表示画面を閲覧しやすい場所の中間地点に配置される。また、上記モニタ装置を用いる場合、ユーザはモニタ装置の設置されている場所まで足を運んで状態表示画面を確認する必要があった。
【0107】
これに対し、上記実施形態の構成であれば、制御装置50は分電盤40の近傍、外部連携装置60はルータR1の近傍、端末装置T1はユーザの近傍というように、各装置をそれぞれの外部との接続点の近傍に配置することが可能になる。これにより、発電システム100の設置工事を容易にし、また、ユーザが手持ちの端末装置T1で状態表示画面を容易に確認することを可能にすることができる。
【0108】
また、上記実施形態の構成は、制御装置50、外部連携装置60、および端末装置T1を含む複数の装置による分散システムである。このような分散システムを採用することにより、システムを構成する一部の装置が故障等で機能停止した場合であっても、発電システム100における最重要機能である発電機能を維持することが可能になる。例えば、外部連携装置60が機能停止すると、制御装置50から発電履歴データを送信できなくなったり、出力制御スケジュールデータを取得できなくなったりして、機能は縮退するものの、発電は継続可能である。また、端末装置T1が機能停止した場合、発電や消費等の履歴や、詳細な運転状態は確認できなくなるものの、発電は継続可能である。
【0109】
なお、制御装置50における状態の提示は、点灯部の点灯(点滅等であってもよい)による提示であり、従来から行われていた、モニタ装置に画像を表示することによる状態の提示と比べて簡易なものとなっている。しかしながら、通常は、発電システム100は正常に運転していることが多いため、ユーザは、売買電の状態や、蓄電池20の放電の状態が確認できれば十分であり、制御装置50における状態の提示は簡易な提示で事足りる。
【0110】
また、ユーザは、詳細な状態確認を行いたいときには、端末装置T1に状態表示画面を表示させればよい。この際、端末装置T1がスマートフォン等のような汎用端末であっても、状態表示画面の背景色が、制御装置50が状態を示す点灯色と対応する色となっているから、ユーザに制御装置50あるいは発電システム100を連想させることができる。つまり、上記実施形態の構成によれば、機能が分散化されたことをユーザに意識させることなく、あたかも一体の機器であるかのように認識させることができる。そして、従来技術における煩雑さや煩わしさを解消することができる。
【0111】
〔ソフトウェアによる実現例〕
制御装置50および外部連携装置60の制御ブロック(特に制御部52および制御部62)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
【0112】
後者の場合、制御装置50および外部連携装置60は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0113】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る情報処理装置(外部連携装置60、サーバS1)は、自然エネルギーを利用した発電システム(100)の状態を示す状態表示画面を端末装置(T1)に表示させる情報処理装置であって、上記状態表示画面の背景色を、上記発電システムに関する所定の装置(制御装置50)が該発電システムの状態を示すために点灯させる点灯部(エネルギー状態提示部59)の点灯色と対応する表示色とする構成である。
【0114】
上記の構成によれば、点灯部の点灯色と状態表示画面の背景色とが対応する色となるので、発電システムの状態がどのような色で表現されているかをユーザが認識しやすくなる。よって、端末装置を用いて発電システムの状態を確認するユーザが、その状態をより認識しやすくすることができる。なお、対応する表示色とは、その表示色と点灯色とが対応関係にあることをユーザが認識できる色である。例えば、点灯色と同色または同系色の表示色は、対応する表示色である。
【0115】
なお、従来の一般的な太陽光発電システムでは、1台のモニタ装置により、パワーコンディショナの制御、外部との通信、および状態の表示等を実現していた。このため、従来の一般的な太陽光発電システムでは、その構成機器間で連携や同期を行う必要がそもそもなかった。これに対し、本発明の一態様は、発電システムに関する所定の装置とは別の装置である端末装置に状態表示画面を表示させるという構成を採用している。この構成を採用したことにより、実施形態末尾の「変形例」の項目に記載した各種の利点が得られる。ただし、そのような利点が得られる反面、端末装置に表示される状態表示画面と、発電システムとの関係をユーザが認識しにくくなることも考えられる。上記本発明の一態様は、このような問題点を認識することによってなし得たものであり、発電システムに関する所定の装置とは別の装置である端末装置に状態表示画面を表示させるという構成を採用したときに生じ得る問題点を解消するものである。
【0116】
本発明の態様2に係る情報処理装置(外部連携装置60、サーバS1)は、上記態様1において、上記表示色により示される状態には、上記発電システムが発電した電力を売電している売電状態、上記発電システムの外部から電力を買電している買電状態、および上記発電システムに含まれる蓄電池から上記発電システムに含まれる負荷機器に電力を供給している放電状態が少なくとも含まれる構成としてもよい。
【0117】
上記の構成によれば、発電システムの状態のうち、売電状態および買電状態という特にユーザの関心が高い状態について、それらがどのような色で表現されているかをユーザに容易に認識させることができる。
【0118】
本発明の態様3に係る情報処理装置(外部連携装置60、サーバS1)は、上記態様1または2において、上記表示色により示される状態には、上記発電システム(100)が発電した電力を売電している売電状態、上記発電システムの外部から電力を買電している買電状態、および上記発電システムに含まれる蓄電池(20)から上記発電システムに含まれる負荷機器に電力を供給している放電状態が少なくとも含まれる構成としてもよい。
【0119】
上記の構成によれば、発電システムの状態のうち、売電状態、買電状態、および放電状態という特にユーザの関心が高い状態について、それらがどのような色で表現されているかをユーザに容易に認識させることができる。
【0120】
本発明の態様4に係る情報処理装置(外部連携装置60、サーバS1)は、上記態様3において、売電状態または買電状態であり、かつ放電状態である場合には、上記状態表示画面の背景色を、上記点灯部(エネルギー状態提示部59)の放電状態時の点灯色と対応する表示色とする構成としてもよい。
【0121】
上記の構成によれば、放電状態であれば、売電状態または買電状態であっても、状態表示画面の背景色を放電状態時の点灯色と対応する表示色とする。よって、蓄電池が活用されていることをユーザに印象付けることができる。
【0122】
本発明の態様5に係る情報処理装置(外部連携装置60、サーバS1)は、上記態様1から4の何れかにおいて、上記発電システム(100)における電力の流れを示すオブジェクト(B1)を上記状態表示画面に表示させる構成としてもよい。
【0123】
上記の構成によれば、オブジェクトにより電力の流れを示すので、ユーザに直感的に電力の流れを把握させることができる。
【0124】
本発明の態様6に係る情報処理装置(外部連携装置60、サーバS1)は、上記態様5において、上記発電システム(100)において流れる電力の大きさおよび量の少なくとも何れかに応じた態様で上記オブジェクト(B1)を表示させる構成としてもよい。
【0125】
上記の構成によれば、流れる電力の大きさおよび量の少なくとも何れかに応じた態様でオブジェクトを表示させるので、ユーザに直感的に電力の大きさおよび量の少なくとも何れかを把握させることができる。
【0126】
本発明の態様7に係る情報処理装置(外部連携装置60、サーバS1)は、上記態様6において、上記発電システム(100)における電力の発生量に応じた個数の上記オブジェクト(B1)を表示させ、上記状態表示画面の所定位置に向けて移動させると共に、表示させた上記オブジェクトのうち、上記発電システムにおける電力の消費量に応じた個数の上記オブジェクトについては上記所定位置に到達するまでに表示終了する構成としてもよい。
【0127】
上記の構成によれば、オブジェクトの表示個数から電力の発生量をユーザに認識させることができると共に、所定位置に到達するまでに表示終了されたオブジェクトの個数から電力の消費量をユーザに認識させることができる。よって、発電システムにおいてどの程度の電力が発生して、そのうちどの程度が消費されているかを、ユーザに直感的に把握させることができる。
【0128】
本発明の態様8に係る制御システムは、自然エネルギーを利用した発電の制御システムであって、上記態様1から6の何れかの情報処理装置(外部連携装置60、サーバS1)と、上記発電システム(100)で発電された電力を負荷で消費できるように変換する変換装置(パワーコンディショナ30)の動作制御を行う制御装置(50)とを含み、上記情報処理装置は、上記制御装置の動作に必要な所定の情報を所定のサーバ(S1)から取得して上記制御装置に無線通信で送信すると共に、上記制御装置から無線通信で受信した上記発電システムの状態に関する情報を用いて上記状態表示画面を表示させる構成としてもよい。
【0129】
上記の構成によれば、変換装置の動作制御を行う制御装置と、その制御装置の動作に必要な情報を所定のサーバから取得する情報処理装置とが、別体の装置となっており、また、上記情報は無線通信で送信される構成となっている。よって、制御装置は変換装置の近くに配置し、情報処理装置はサーバとの通信に用いるルータ等の通信機器の近くに配置することができる。したがって、自然エネルギーを利用した発電の制御システムの設置を容易にすることができる。また、制御装置は、変換装置の動作制御を行う装置であるから、発電システムにおける各種電力値を取得することができる。よって、情報処理装置は、そのような情報を制御装置から取得することにより、略リアルタイムの電力値等を反映させた状態表示画面を表示させることが可能になる。
【0130】
本発明の各態様に係る情報処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記情報処理装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記情報処理装置をコンピュータにて実現させる情報処理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【0131】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。