(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記機械可読命令により、前記処理資源は、前記生成されたキーと前記キーリポジトリ内の多数のキーとの間の比較に基づいてエラーが前記再構成テーブルに存在するかを判断する、請求項1〜4の何れか1項に記載のコンピュータ装置。
【発明を実施するための形態】
【0003】
詳細な説明
本開示は、再構成テーブル用の補正データを用いるための装置(デバイス)、方法および機械可読媒体を含む。幾つかの例において、コンピュータ装置は、再構成テーブルからキーを生成し、当該生成されたキーに基づいて再構成テーブル用の補正データを決定し(求め)、再構成テーブルに対して当該補正データを実行(実施、適用)して更新テーブルを生成する。本明細書で説明される再構成テーブル用の補正データを用いるための装置、方法および機械可読媒体は、当該補正データを用いて再構成色テーブルを変更するために利用され得る。このように、色テーブル又は他のタイプのテーブルは、再構成テーブルを生成するために使用されるデータを更新せずに更新され得る。本開示は、色テーブルの例を説明するけれども、他の値のテーブルが同様に利用され得る。
【0004】
本明細書で使用される限り、色空間は、色平面を数値的に記述する多数の軸を含むことができる。印刷装置のような幾つかの出力装置は、シアン・マゼンタ・イエロー(黄色)・ブラック(キー、黒色)(CMYK)色空間のタイプを利用するかもしれないが、幾つかのソフトウェアアプリケーション及びディスプレイ装置は、赤・緑・青(RGB)色空間のタイプを利用するかもしれない。例えば、CMYK色空間で表された色は、色を数値的に表すように組み合わされるシアン値、マゼンタ値、イエロー値、及びブラック値を有する。
【0005】
カラー(色)プロファイルは、色空間を特徴付ける一組のデータであることができる。一例において、カラープロファイルは、特定の装置の色属性を記述する、或いはソース色空間または目標色空間のような装置依存色空間と、プロファイル接続空間のような装置非依存色空間との間のマッピング(及び逆もまた同じ)を有する閲覧仕様を記述することができる。マッピングは、補間が適用される、ルックアップテーブルのようなテーブルを用いて、又は変換の一連のパラメータを通じて指定され得る。色をキャプチャする又は表示する装置およびソフトウェアプログラム(例えば、プリンタ、モニタ、テレビ、オペレーティングシステム、ブラウザ、及び他の装置およびソフトウェアなど)は、ハードウェア及びプログラミングの様々な組み合わせを含むプロファイルを含むことができる。
【0006】
国際色彩コンソーシアム(ICC)プロファイルは、ICCによって公表された標準規格に従って色空間を特徴付ける一組のデータである例示的なカラープロファイルである。しかしながら、ICCプロファイルを用いる本開示の例は、例示のためだけであり、本説明は、他のタイプのカラープロファイル又は色空間に適用可能である。ICCプロファイルの枠組みは、様々な色空間の間での伝達および交換のための標準規格として使用されている。ICC出力プロファイルは、色テーブルの対、所謂A2BおよびB2A色ルックアップテーブルを含み、ここで、A及びBはそれぞれ、装置依存色空間および装置非依存色空間を示す。
【0007】
異なるデバイスに関して、異なるルックアップテーブルのレンダリングインテントが存在することができる。例えば、ICCプロファイルは、0から3で列挙される4つの色テーブルインテントを可能にし、ユーザが4つの可能なレンダリングインテント(即ち、絶対的な色域を維持、相対的な色域を維持、知覚、彩度)の1つから選択することを可能にする。ICCプロファイルは、異なる装置間での色忠実度を達成するためにハードウェア及びプログラミングの様々な組み合わせとしてカラー文章に埋め込まれることが多く、それはこれら文章の全体のサイズを増加させる。
【0008】
また、色テーブルのサイズは、スペースのより精細なサンプリング及びより大きなビット深度と共に増大する可能性がある。様々な色空間の間で変換を行う色テーブルは、色管理において広範囲に使用されており、一般的な例は、装置非依存色空間(例えば、CIELAB、知覚できる色を三次元で数学的に記述する、その他)から装置依存色空間(例えば、RGB又はCMYK)に変換すること、及び逆もまた同じである。カラープリンタのような装置の場合、色テーブルは、プリンタのファームウェア又は他のハードウェアに埋め込まれることが多く、この場合、色テーブルは、記憶装置のコンピュータメモリを消費する。場合によっては、これら色テーブルを格納するために消費されるファームウェアメモリの量は、特に多数の色空間、印刷媒体および好みをサポートするためにカラー装置のルックアップテーブルの数が増加するにつれて、問題になる可能性がある。また、スペースのより精細なサンプリング及びより大きなビット深度の傾向は、テーブルサイズの増大という結果になり、これらメモリの関心事を更に悪化させる。
【0009】
幾つかの例において、再構成色テーブルは、プリンタ関数型データ(PFD)及び種データ(例えば、ビット割り当てテーブル(BAT)など)を利用して圧縮解除または生成され得る。幾つかの例において、再構成色テーブルは、多数のキーを生成するために利用され得る。例えば、再構成色テーブルは、色テーブルの特定の色平面を表す一意のキー又は一意の識別子を生成するために、ハッシュ値を計算され得る(例えば、再構成色テーブルで実行されるハッシュ関数など)。幾つかの例において、生成されたキーは、キーリポジトリに格納された複数のキーと比較され得る。生成されたキーがキーリポジトリのキーと一致する場合、再構成色テーブルが再構成色テーブルに適用されるべき補正データを含むと判断され得る。
【0010】
かくして、再構成色テーブルは、PFD又はBATを更新する必要なしに補正データにより更新される。更に、PFD及びBATは、更新されることができ、対応する補正データを有する追加のキーが、キーリポジトリ内で実現され得る。これは、ファームウェア又はハードウェアの追加のメモリ源を使用するかもしれない、コンピュータ装置または印刷装置でBATを更新しなければならないことを解決するために利用され得る。
【0011】
図1は、本開示と一致する再構成テーブル用の補正データを用いるのに適したコンピュータ装置102の一例のブロック図を示す。幾つかの例において、コンピュータ装置102は、印刷装置である、又は印刷装置に結合されたコンピュータ装置であることができる。コンピュータ装置102は、処理資源104、及びメモリ資源106(例えば、機械可読記憶媒体、持続性機械可読記憶媒体など)を含むことができる。メモリ資源106は、機械可読命令を含むことができ、当該機械可読命令は、生成命令108、補正データ命令110、及び/又は更新命令112を含む。
【0012】
処理資源104は、メモリ資源106に格納された機械可読命令108、110、112の検索および実行に適した中央処理装置(CPU)、半導体ベースのマイクロプロセッサ、及び/又は他のハードウェア装置であることができる。処理資源104は、命令108、110、112をフェッチし、復号し、実行することができる。命令108、110、112を検索および実行することの代案として、又はそれに加えて、処理資源104は、命令108、110、112の機能を実行するための電子構成要素を含む複数の電子回路を含むことができる。
【0013】
メモリ資源106は、実行可能な命令108、110、112及び/又はデータを格納する任意の電子的、磁気的、光学的または他の物理的記憶装置であることができる。かくして、メモリ資源106は例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、電子的消去可能ROM(EEPROM)、記憶ドライブ、光ディスク、及び同類のものであることができる。メモリ資源106は、
図1に示されるようにコンピュータ装置102内に配置され得る。更に、及び/又は代案として、メモリ資源106は、例えばコンピュータ装置102が携帯型/外部/遠隔記憶媒体から命令108、110、112をダウンロードすることを可能にする携帯型記憶媒体、外部記憶媒体または遠隔記憶媒体であることができる。
【0014】
処理資源104は、メモリ資源106に格納された生成命令108を実行して、再構成テーブル(例えば、色テーブル、多次元フォーマットテーブル、ハーフトーンテーブル、平面テーブルなど)からキーを生成することができる。幾つかの例において、再構成テーブルは、行および列で構成された複数の数値ブロックにより表され得るデータのテーブルであることができる。幾つかの例において、生成命令108は、再構成テーブルを生成するための命令を含むことができる。幾つかの例において、生成命令108は、プリンタ関数型データ(PFD)及び印刷装置情報から再構成テーブルを生成するための命令を含むことができる。例えば、特定の印刷装置は、印刷装置の性能を変更することができる特定の情報(例えば、設定、構成など)を有することができる。この例において、再構成色テーブルは、装置特有であることができ、再構成色テーブルを生成する際に特定の情報を利用することができる。幾つかの例において、再構成テーブルを生成することは、PFD及び種データ(例えば、ビット割り当てテーブル(BAT)など)を利用して再構成色テーブルを生成することを含むことができる。
【0015】
幾つかの例において、再構成テーブルは、圧縮色テーブルから再構成されたテーブルであることができる。例えば、圧縮色テーブルは、選択された圧縮率で不可逆圧縮または可逆(無損失)圧縮でもって圧縮された元の色テーブルであることができる。圧縮色テーブルは、色テーブルの元のノードと、選択された圧縮率で選択されたエラー閾値内にある圧縮色テーブルの対応する再構成ノードとの間の色差を含むことができる。
【0016】
幾つかの例において、再構成色テーブルは、選択されたエラー閾値に基づいたエラー量を含むことができる。幾つかの例において、エラー量は、種データ(例えば、ビット割り当てテーブル、係数ビット割り当てテーブルなど)を利用して補正され得る。例えば、元の色テーブルのノードは、量子化係数を得るために不可逆圧縮でもって変換され得る。量子化係数は、三次元ジグザグ順序付けのような多次元再順序付けを用いて一次元ビットストリームへ再順序付けされ得る。係数ビット割り当てテーブルは、量子化係数から計算され得る。係数ビット割り当てテーブルは、再構成色テーブルを生成するための圧縮解除において係数を再構成するために、量子化係数に適用され得る。量子化係数および係数ビット割り当てテーブルは、メモリ装置にビットストリームとして格納される。量子化係数は、係数ビット割り当てテーブルに大量の冗長性をもたらすことができる三次元ジグザグ順序付けのような多次元再順序付けを用いて一次元ビットストリームへ再順序付けされ得る。係数ビット割り当てテーブル及び不可逆圧縮された係数は、メモリ装置上のバイナリファイルに書き込まれ得る可逆圧縮でもって更に圧縮され得る。
【0017】
可逆圧縮および不可逆圧縮は、元の表現より少ないビットを用いる符号化情報を含む、データ圧縮の形態である。可逆圧縮において、元のデータと再構成圧縮データとの間には、デジタルの差は存在しない。不可逆圧縮において、元のデータの一部は、圧縮データの再構成時に失われる。
【0018】
幾つかの例において、不可逆圧縮テーブルの圧縮解除または再構成テーブルの生成は、再構成テーブルに対応する補正データが存在するか否かを判断するためにキーリポジトリのキーと比較され得るキーを生成するために利用され得る。例えば、ハッシュ関数が、再構成テーブルの状態を表すことができるキー値を生成するために再構成テーブルに実行され得る。この例において、再構成テーブルの状態は、再構成テーブルの有効性に影響を与えるかもしれない変化または変更の量に対応することができる。例えば、PFDは、不正確である、又は多数のエラーを含むかもしれない。この例において、PFDからの再構成テーブルの状態は、本明細書で更に説明されるような補正データを利用して変更され得る多数のエラーを含む可能性がある。
【0019】
本明細書で説明されるように、生成命令108は、生成されたキーとキーリポジトリ内の多数のキーとの間の比較に基づいて、エラー
が再構成テーブルに存在するかを判断するための命令を含むことができる。例えば、再構成テーブルからの生成されたキーは、キーリポジトリに格納された複数のキーと比較され得る。この例において、キーリポジトリ内の一致するキーは、補正データが再構成テーブルに使用可能であることを示すことができる。本明細書で更に説明されるように、補正データは、生成されたキーがキーリポジトリ内の多数のキーの1つに一致する場合に、再構成テーブルの値を変更することができる。更に、補正データは、キーリポジトリ内の多数のキーのうちの、生成されたキーに一致するキーに対応する。
【0020】
処理資源104は、生成されたキーに基づいて再構成テーブル用の補正データを決定するために、メモリ資源106に格納された補正データ命令110を実行することができる。本明細書で説明されるように、キーリポジトリは、特定の再構成テーブルに適用され得る対応する補正データを有する複数のキーを含むことができる。幾つかの例において、ハッシュ関数が、再構成テーブルの一意のキーを生成するために再構成テーブルに実行され得る。再構成テーブルの一意のキーは、キーリポジトリの複数のキーと比較され得る。再構成テーブルの一意のキーがキーリポジトリのキーに一致する場合、キーリポジトリからの対応する補正データは、再構成テーブルを変更するために利用され得る。
【0021】
幾つかの例において、補正データは、再構成テーブルの多数の値を増減するためにデルタ値を含むことができる。例えば、再構成テーブルは、色ルックアップテーブルとして利用され得る複数の値を含む再構成色テーブルであることができる。この例において、多数の値は、補正データによって特定の量だけ変更され得る。幾つかの例において、補正データは、特定のデルタ値(例えば、0、+1、+2、−1、−1など)により再構成テーブルの値のそれぞれを変更するために、再構成テーブルと同じフォーマットであることができる。
【0022】
処理資源104は、再構成テーブルに対して補正データを実行(実施、適用)して更新テーブル(更新されたテーブル)を生成するために、メモリ資源106に格納された更新命令112を実行することができる。本明細書で説明されるように、補正データは、デルタ値により再構成テーブルの値を変更することによって再構成テーブルへ組み入れられ得る複数のデルタ値を含むことができる。幾つかの例において、更新テーブルは、複数の用途のためにアプリケーションに伝達され得る。例えば、更新テーブルは、更新テーブルに基づいてカラープロファイルを生成するためにプロファイルビルド(例えば、ICCプロファイルビルダなど)に伝達され得る。
【0023】
幾つかの例において、コンピュータ装置102は、PFDまたはBATを更新する必要なしに、再構成テーブルを更新するために利用され得る。以前のシステムにおいて、PFDまたはBATの更新は、コストが高くつき、同じモデル装置でPFD及び/又はBATの複数のバージョンを生成する可能性がある。また、複数のバージョンは、問題も引き起こす可能性がある。例えば、第1のバージョンは、第2のバージョンで更新されたエラーを有するバージョンであることができる。この例において、第1のバージョンは、補正または更新される必要があるかもしれないが、第2のバージョンは補正または更新される必要がないかもしれない。この例において、コンピュータ装置102は、更新が必要とされる場合またはその際に求めるために利用されているPFDまたはBATがどのバージョンであるかを識別する必要があるかもしれない。かくして、コンピュータ装置102は、再構成テーブルが使用のためにアプリケーションに送られる前にPFDまたはBATを更新する必要なしに、再構成テーブルを更新することができる。
【0024】
図2は、本開示と一致する再構成テーブル用の補正データを用いるのに適したシステム220の一例のブロック図を示す。システム220は、処理資源204及びメモリ資源206を含むことができる。メモリ資源206は、命令222、命令224、命令226及び/又は命令228のような機械可読命令を含むことができる。
【0025】
処理資源204は、メモリ資源206に格納された機械可読命令222、224、226、228の検索および実行に適した中央処理装置(CPU)、半導体ベースのマイクロプロセッサ、及び/又は他のハードウェア装置であることができる。処理資源204は、命令222、224、226、228をフェッチし、復号し、実行することができる。命令222、224、226、228を検索および実行することの代案として、又はそれに加えて、処理資源204は、命令222、224、226、228の機能を実行するための電子構成要素を含む複数の電子回路を含むことができる。
【0026】
メモリ資源206は、実行可能な命令222、224、226、228及び/又はデータを格納する任意の電子的、磁気的、光学的または他の物理的記憶装置であることができる。かくして、メモリ資源206は例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、電子的消去可能ROM(EEPROM)、記憶ドライブ、光ディスク、及び同類のものであることができる。メモリ資源206は、装置内に配置され得る。更に、及び/又は代案として、メモリ資源206は、例えばシステム220が携帯型/外部/遠隔記憶媒体から命令222、224、226、228をダウンロードすることを可能にする携帯型記憶媒体、外部記憶媒体または遠隔記憶媒体であることができる。
【0027】
処理資源204は、再構成テーブルから複数のキーを生成するための、メモリ資源206に格納された命令222を実行することができる。本明細書で説明されるように、キーは、再構成テーブルに対応する一意のキーを生成するために再構成テーブルにハッシュ関数を適用することにより、再構成テーブルから生成され得る。
【0028】
幾つかの例において、再構成テーブルは、複数の平面を表すことができる。例えば、再構成色テーブルは、複数の色に対する複数の平面を表すことができる。この例において、複数の平面は、本明細書で説明されたような色空間に対応することができる。例えば、印刷装置の特定のモードは、印刷媒体の単一のページにおけるプロセスニュートラル(Process Neutral(処理中立):PN)モード、キーのみ(Key Only:KN)モード、PNおよびKNの組み合わせ、及び/又は異なるタイプのモードであることができる。この例において、特定のモードの色空間のそれぞれは(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(キー)など)、本明細書で説明されるように生成された対応するキーを有することができる。本開示は、PNモード及びKNモードを説明するが、複数の追加のモードが利用され得る。例えば、複数のモードは、PNモード、KNモード、及び/又は色分解、媒体、トナー限界および/またはシステムのインク限界に依存するモードを含むことができる。
【0029】
幾つかの例において、命令222は、第1のモードに対する再構成テーブルの第1の組のキーを識別し、第2のモードに対する再構成テーブルの第2の組のキーを識別し、及び/又は第1の組のキー及び第2の組のキーのそれぞれをキーリポジトリからの複数のキーと比較するための命令を含むことができる。幾つかの例において、第1のモードはPNモードであることができ、第2のモードはKNモードであることができる。
【0030】
本明細書で説明されるように、PNモード及びKNモードは、幾つかの例において、印刷媒体の同じシートに実行され得る。幾つかの例において、PNモードは、PNモードにおけるシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックを表す4つのキーを含むことができ、KNモードは、KNモードにおけるシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックを表す4つのキーを含むことができる。幾つかの例において、第1の組のキーは、印刷装置が第1のモードにある際の再構成テーブル用の補正データに対応することができ、第2の組のキーは、印刷装置が第2のモードにある際の再構成テーブル用の補正データに対応することができる。本明細書で説明されるように、第1のモード及び第2のモードは、印刷媒体の単一のページに利用され得る。
【0031】
処理資源204は、キーリポジトリからの複数のキーの1つ又は複数に一致するキーを識別するために複数のキーをキーリポジトリと比較するために、メモリ資源206に格納された命令224を実行することができる。本明細書で説明されるように、再構成テーブルに基づいて生成された複数のキーは、キーリポジトリの複数のキーと比較され得る。幾つかの例において、キーリポジトリは、複数のキー、及び特定の再構成テーブルを更新するための対応する補正データを含むことができる。幾つかの例において、キーリポジトリは、新しいキー及び対応する補正データで更新され得る。例えば、特定の再構成テーブルのキーに一致するキーは、特定の再構成テーブルを更新するための対応する補正データと共にキーリポジトリに追加され得る。かくして、キーリポジトリは、特定の再構成テーブルに対する更新された変化または変更を反映するためにメモリ資源において更新され得る。
【0032】
処理資源204は、一致するキーに対応する再構成テーブルの補正データを決定するためにメモリ資源206に格納された命令226を実行することができる。本明細書で説明されるように、補正データは、再構成テーブルを更新するために再構成テーブルに組み込まれ得る複数のデルタ値を含むことができる。例えば、複数のデータ値は、再構成テーブルの値を変更するために利用され得る。幾つかの例において、補正データは、キーリポジトリの対応するキーと共に格納され得る。
【0033】
処理資源204は、再構成テーブルに対して補正データを実行(実施、適用)して更新テーブルを生成するために、メモリ資源206に格納された命令228を実行することができる。本明細書で説明されるように、補正データは、再構成テーブルの複数の値のそれぞれに対する変更を表すことができる複数のデルタ値を含むことができる。複数のデルタ値は、再構成テーブルの対応する場所に関するプラス/マイナスの値を含むことができる。例えば、複数のデルタ値は、再構成テーブルの対応する行および列の変更の量を表すことができる。
【0034】
本明細書で説明されるように、システム220は、再構成テーブルを圧縮解除するために利用されるデータを更新せずに、再構成テーブルを変更するために利用され得る。幾つかの例において、キーリポジトリは、再構成テーブルを圧縮解除するために利用されるデータを変更する必要なしに、更新された再構成テーブルを変更するために更新され得る。例えば、キーリポジトリのキーに対応する補正データは、キーが再構成テーブルから生成されたキーに一致する際に利用される補正データを更新するために変更され得る。
【0035】
図3は、本開示と一致する再構成テーブル用の補正データを用いるための方法330の一例を示す。幾つかの例において、方法330は、コンピュータ装置(例えば、
図1で参照されたようなコンピュータ装置102、
図2で参照されたようなシステム220など)により、実行され得る。幾つかの例において、方法330は、再構成テーブルに利用されるべき補正データを識別するために再構成テーブルに基づいてキーを生成することにより、補正データで再構成テーブルを更新するために利用され得る。
【0036】
332において、方法330は、再構成テーブルの対応する複数の平面を表すために再構成テーブルから複数のキーを生成することを含むことができる。本明細書で説明されるように、複数のキーは、再構成テーブルの複数の平面のそれぞれに対するハッシュ関数でもって生成され得る。例えば、再構成テーブルから複数のキーを生成することは、ハッシュ化再構成テーブルを生成するために再構成テーブルの値にハッシュ関数を利用することを含むことができる。生成されたキー又はハッシュ化再構成テーブルは、再構成テーブルの及び/又は再構成テーブルの対応する平面の一意の識別子であることができる。本明細書で説明されるように、複数の平面は、印刷モード(例えば、PNモード、KNモード、PNモードとKNモードの組み合わせなど)の色平面に対応することができる。
【0037】
幾つかの例において、PNモードは、PNモードにおけるシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックを表す4つのキーを含むことができ、KNモードは、KNモードにおけるシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックを表す4つのキーを含むことができる。幾つかの例において、第1の組のキーは、印刷装置が第1のモードにある際の再構成テーブル用の補正データに対応することができ、第2の組のキーは、印刷装置が第2のモードにある際の再構成テーブル用の補正データに対応することができる。本明細書で説明されるように、第1のモード及び第2のモードは、印刷媒体の単一のページに利用され得る。
【0038】
334において、方法330は、一致するキーがキーリポジトリからの複数のキーの1つ又は複数に存在するか否かを識別するために、複数のキーをキーリポジトリと比較することを含むことができる。再構成テーブルの複数の平面から生成された複数のキーを比較することは、複数のキーのそれぞれをキーリポジトリに格納されたキーと比較することを含むことができる。本明細書で説明されるように、キーリポジトリにおける複数のキーは、再構成テーブルの特定の平面に対する補正データに対応することができる。例えば、複数のキーからの生成されたキーは、再構成テーブルにおいて及び/又は再構成テーブルの特定の平面に実施され得る補正データに対応する、キーリポジトリのキーに一致することができる。
【0039】
336において、方法330は、一致するキーが存在しない場合に、再構成テーブルをプロファイルビルダに伝達することを含むことができる。幾つかの例において、再構成テーブルにより生成された複数のキーは、キーリポジトリ内のキーに一致しないかもしれない。例えば、再構成テーブルは、任意の追加の更新を必要としない又は補正データにより補正されるべきエラーを含まないかもしれない。幾つかの例において、キーリポジトリは、更新を必要とする又はエラーを含む再構成テーブルに対応するキーのみを含むことができる。
【0040】
幾つかの例において、キーリポジトリは、デルタ値を含まない補正データに対応するキーを含むことができる。例えば、一致するキーは、補正データにより実行されるための変更される値を必要としない、再構成テーブルにより生成されたキーに存在することができる。この例において、補正データは、補正データが実行される際に再構成テーブルの値が変更されないように、ゼロのみを含むことができる。幾つかの例において、キー及び対応する補正データは、キーリポジトリ内に存在しなくてもよい。これらの例において、方法330は、補正データを実行することをスキップすることができ、再構成テーブルは、最終決定された再構成テーブルとしてアプリケーション又はプロファイルビルダに伝達され得る。
【0041】
338において、方法330は、一致するキーが存在する場合に、キーリポジトリ内の一致するキーに対応する、再構成テーブル用の補正データを決定する(求める)ことを含むことができる。本明細書で説明されるように、再構成テーブル用の補正データを決定することは、キーリポジトリからの一致するキーでもって、格納された対応する補正データを識別することを含むことができる。本明細書で説明されるように、補正データは、再構成テーブルから複数の値を変更するために利用され得る複数のデルタ値を含むことができる。例えば、複数のデルタ値は、再構成テーブルの複数の値のそれぞれに関する変化の量を示すことができる。本明細書で説明されるように、キーリポジトリは、対応する補正データにより変更されるべきハッシュ化再構成テーブルに対応する複数のキー値を含むことができる。即ち、キーリポジトリに格納された複数のキーのそれぞれは、対応する補正データを必要とするように識別されるハッシュ化再構成テーブルであることができる。幾つかの例において、補正データは、キーリポジトリ内の対応するキーと共に格納され得る。
【0042】
340において、方法330は、一致するキーが存在する場合に、再構成テーブルに対して補正データを実行(実施、適用)して更新テーブルを生成することを含むことができる。本明細書で説明されるように、補正データは、補正データのデルタ値に基づいて再構成テーブルの値を変更することにより、再構成テーブルへ組み入れられ得る。幾つかの例において、補正データは、再構成テーブルと同じ又は類似のフォーマットであることができる。例えば、再構成テーブルは、多次元フォーマットで複数の値を含むことができる。この例において、補正データは、デルタ値により変更するための値および値の場所を指示するために同じ又は類似の多次元フォーマットで複数のデルタ値を含むことができる。
【0043】
再構成テーブルの多次元フォーマットの値がデルタ値により変更される場合、更新テーブルが生成され得る。更新テーブルは、変更された値を有する再構成テーブルの同じフォーマットであることができる。幾つかの例において、再構成テーブルの値の第1の部分は、変更され、再構成テーブルの値の第2の部分は変更されない、又はゼロのデルタ値により変更される。
【0044】
342において、方法330は、一致するキーが存在する場合に、補正データテーブルにより変更された複数の値を含む更新テーブルをプロファイルビルダに伝達することを含むことができる。幾つかの例において、更新テーブルは、更新テーブルを利用することができるアプリケーションに伝達され得る。例えば、更新テーブルは、カラープロファイルを構築(ビルド)するためにプロファイルビルドに伝達され得る。本明細書で説明されるように、カラープロファイルは、色空間を特徴付ける一組のデータであることができる。一例において、カラープロファイルは、特定の装置の色属性を記述する、或いはソース色空間または目標色空間のような装置依存色空間と、プロファイル接続空間のような装置非依存色空間との間のマッピング(及び逆もまた同じ)を有する閲覧仕様を記述することができる。幾つかの例において、プロファイルビルダは、特定の装置のカラープロファイルを生成することができる。例えば、プロファイルビルダは、特定の印刷装置用のICCカラープロファイルを生成することができる。
【0045】
図4は、本開示と一致する再構成テーブル用の補正データを用いるのに適したシステム450の一例のブロック図を示す。幾つかの例において、システム450の要素は、本明細書で説明されるように、1つ又は複数のシステム及び/又はコンピュータ装置により実行され得る。例えば、システム450は、
図1で参照されたようなコンピュータ装置102、及び/又は
図2で参照されたようなシステム220により実施され得る。
【0046】
システム450は、本明細書で説明されるような圧縮色平面を圧縮解除するために利用され得る再構成テーブル生成器454を含むことができる。幾つかの例において、再構成テーブル生成器454は、プリンタ関数型データ(PFD)リポジトリ452からPFDを受け取ることができる。PFDリポジトリ452は、消耗物品に対応するPFDを有する消耗物品であることができる。例えば、PFDは、印刷装置と共に利用されるインクカートリッジ又はトナーカートリッジの部分であることができる。この例において、PFDは、インクカートリッジ又はトナーカートリッジ上のコードから求められ得る。インクカートリッジ及びトナーカートリッジが例として使用されるが、追加の消耗物品もPFDを含むことができる。幾つかの例において、PFDは、消耗物品のタイプに基づいて再構成テーブル生成器454にPFDを提供することができるデータベースに格納され得る。
【0047】
幾つかの例において、再構成テーブル生成器454は、PFD及び種データリポジトリ462からの種データに基づいて、複数の再構成テーブルを生成することができる。例えば、複数の再構成テーブルは、複数の色平面のそれぞれに関する再構成テーブルを含むことができる。この例において、複数の再構成テーブルは、シアン用の再構成テーブル、マゼンタ用の再構成テーブル、イエロー用の再構成テーブル、及びブラック用の再構成テーブルを含むことができる。この例において、複数の再構成テーブルのそれぞれに対する一意のPFDが存在することができる。例えば、シアン用の一意のPFD、マゼンタ用の一意のPFD、イエロー用の一意のPFD、及びブラック用の一意のPFDが存在することができる。
【0048】
幾つかの例において、再構成テーブル生成器454により生成された再構成テーブルは、圧縮色テーブルから再構成されたテーブルであることができる。例えば、圧縮色テーブルは、選択された圧縮率で不可逆圧縮を用いて圧縮された元の色テーブルであることができる。圧縮色テーブルは、色テーブルの元のノードと選択された圧縮率で選択されたエラー閾値の範囲内である不可逆圧縮された圧縮色テーブルの対応する再構成ノードとの間の色差を含むことができる。
【0049】
幾つかの例において、再構成テーブル生成器454により生成された再構成色テーブルは、選択されたエラー閾値に基づいたエラーの量を含むことができる。幾つかの例において、エラーの量は、種データリポジトリ462(例えば、ビット割り当てテーブル、係数ビット割り当てテーブルなど)からの種データを利用して補正され得る。例えば、元の色テーブルのノードは、量子化係数を得るために圧縮器(例えば、不可逆圧縮器、可逆圧縮器など)でもって変換され得る。量子化係数は、三次元ジグザグ順序付けのような多次元の再順序付けを用いて一次元ビットストリームへ再順序付けされ得る。係数ビット割り当てテーブルは、量子化係数から計算され得る。
【0050】
係数ビット割り当てテーブルは、再構成色テーブルを生成するための圧縮解除において係数を再構成するために量子化係数に適用され得る。量子化係数および係数ビット割り当てテーブルは、メモリ装置にビットストリームとして格納される。量子化係数は、係数ビット割り当てテーブルに大量の冗長性をもたらすことができる三次元ジグザグ順序付けのような多次元の再順序付けを用いて一次元ビットストリームへ再順序付けされ得る。係数ビット割り当てテーブル及び不可逆圧縮された係数は、メモリ装置のバイナリファイルに書き込まれ得る可逆圧縮でもって更に圧縮され得る。
【0051】
可逆圧縮および不可逆圧縮は、元の表現より少ないビットを用いる符号化情報を含むデータ圧縮の形態である。可逆圧縮において、元のデータと再構成された圧縮データとの間には、デジタル差は存在しない。不可逆圧縮において、元のデータの一部は、圧縮データの再構成時に失われる。
【0052】
幾つかの例において、不可逆圧縮テーブルの圧縮解除または再構成テーブルの生成は、再構成テーブルに対応する補正データが存在するか否かを判断するためにキーリポジトリのキーと比較され得るキーを生成するために利用され得る。例えば、ハッシュ関数が、再構成テーブルの状態を表すことができるキー値を生成するために再構成テーブルで実行され得る。この例において、再構成テーブルの状態は、再構成テーブルの有効性に影響を与えるかもしれない変化または変更の量に対応することができる。例えば、PFDは、不正確である又は多数のエラーを含むかもしれない。この例において、PFDからの再構成テーブルの状態は、本明細書で更に説明されるように補正データを利用して変更され得る多数のエラーを含むことができる。
【0053】
幾つかの例において、システム450は、再構成テーブル生成器454により生成された再構成テーブルからキー456を生成することができる。本明細書で説明されるように、キー456は、再構成テーブルの一意の識別子を生成するハッシュ関数または他のタイプの関数を利用して生成され得る。幾つかの例において、キー456は、再構成テーブル
が変更を必要とするかを判断するために利用され得る。
【0054】
幾つかの例において、システム450は、テーブルマネージャ458を含むことができる。幾つかの例において、テーブルマネージャ458は、本明細書で説明されたような再構成テーブルの生成を管理するために利用され得る。幾つかの例において、テーブルマネージャ458は、変更を必要とする再構成テーブルを識別する、及び/又は識別された再構成テーブルへ埋め込まれるべき補正データ464を識別するために利用され得る。幾つかの例において、テーブルマネージャ458は、種データリポジトリ462からの種データを再構成テーブル生成器454に提供するためにも利用され得る。
【0055】
幾つかの例において、テーブルマネージャ458は、再構成テーブル生成器454により生成された再構成テーブルのキー456を受け取ることができる。テーブルマネージャ458は、生成されたキー456をキーリポジトリ460内の複数のキーと比較することができる。本明細書で説明されるように、キーリポジトリ460は、再構成テーブル生成器454により生成された特定の再構成テーブルに適用され得る対応する補正データ464を有する複数のキーを含むデータベース又はメモリ資源であることができる。再構成テーブルの一意のキー456は、キーリポジトリ460の複数のキーと比較され得る。再構成テーブルの一意のキー456がキーリポジトリのキーと一致する場合、キーリポジトリ460からの対応する補正データ464が、466において再構成テーブルを変更するために利用され得る。例えば、補正データ464は、テーブルマネージャ458によりキーリポジトリ460から読み出されて、プロファイルビルダ468又は他のタイプのアプリケーションに伝達される前に、466において実行(実施)され得る。
【0056】
幾つかの例において、プロファイルビルダ468は、更新された再構成テーブルに基づいて生成されたプロファイルをアプリケーション470に伝達することができる。幾つかの例において、アプリケーション470は、プロファイルビルダ468により生成されたカラープロファイルに基づいて、印刷媒体上にイメージを生成するために印刷装置により実行され得る。本明細書で説明されるように、カラープロファイルは、色空間を特徴付ける一組のデータであることができる。一例において、カラープロファイルは、特定の装置の色属性を記述する、或いはソース色空間または目標色空間のような装置依存色空間と、プロファイル接続空間のような装置非依存色空間との間のマッピング(及び逆もまた同じ)を有する閲覧仕様を記述することができる。マッピングは、補間が適用される、ルックアップテーブルのようなテーブルを用いて、又は変換の一連のパラメータを通じて指定され得る。色をキャプチャする又は表示する印刷装置および/またはアプリケーション470(例えば、プリンタ、モニタ、テレビ、オペレーティングシステム、ブラウザ、及び他のデバイス(装置)及びソフトウェアなど)は、ハードウェア及びプログラミングの様々な組み合わせを含むプロファイルを含むことができる。
【0057】
本明細書で使用される限り、「ロジック」は、本明細書で説明された特定の動作および/または要素を実行するための代替または追加の処理資源である。ロジックは、ハードウェアを含むことができる。ハードウェアは、機械可読媒体上の機械可読命令と異なる、回路のような処理資源を含むことができる。更に、本明細書で使用される限り、「a」は、1つの係る物体または1つより多い係る物体を意味することができる。
【0058】
上記の説明、例およびデータは、方法および応用例の説明、及び本開示のシステム及び方法の使用法を提供する。多くの例が本開示のシステム及び方法の思想および範囲から逸脱せずに行われ得るので、本明細書は、多くの考えられる例示的な構成および具現化形態の一部を単に記載しているだけに過ぎない。