【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的は、請求項1の特徴を備えたディスプレイ装置と、
請求項10の特徴を備えた車両とによって達成される。本発明の有利な展開は、従属請求項と、以下の説明と、図面とによって説明される。
【0011】
本発明は、少なくとも車両における透明な部分領域内に配置された少なくとも1つの体積ホログラムを備えた少なくとも1つの窓ガラスと、光を体積ホログラムに結合できる少なくとも1つの光源とを有した、特に車両用のディスプレイ装置を提供する。人間の観察者にとって3次元的に見える少なくとも1つの画像は、体積ホログラムを用いて、光源によって提供される光から生成することができる。
【0012】
特に有利な機能を備えたディスプレイ装置を操作できるようにするために、本発明によるディスプレイ装置は、少なくとも1つの感光性画像センサを備える少なくとも1つのカメラ装置を有し、その光学系を介して、画像センサによって画像を記録することができ、この画像は部分領域によって少なくとも部分的に形成される。
【0013】
取り込みされた画像または検出可能な画像は、取り込まれた画像または捕捉された画像とも呼ばれる。画像を捕捉することは画像の捕捉とも呼ばれる。つまり、画像は画像センサによって捕捉される。生成された画像は、生成されたときに表示され、したがって生成された、したがって表示された画像である。少なくとも1つの表示されたまたは生成可能なまたは生成された画像は、表示画像とも呼ばれる。少なくとも部分的に光学系を形成する部分領域は、検出領域または受け取り面とも呼ばれる。光学系はカメラ装置の一部として理解されるべきであり、このカメラ装置は、対物レンズとも呼ばれ、画像モチーフの特に実像である光学画像が検出画像によって生成されることができるように、光を集める。特に、部分領域に配置された体積ホログラムは、カメラ装置の光学系を特徴付ける。
【0014】
体積ホログラムは、たとえば、窓ガラスの第1の部分と第2の部分との間に位置するようにスライド状態で配置され、特に、窓ガラスの2つの層の間に埋め込まれ、これらの層と共に導波路を形成する。この導波路は、ホログラフィック導波路とも呼ばれ、たとえば、その体積の内部で少なくとも特定の波長または特定の波長範囲の光を導くことができるように設計されている。導波路に光を導くことは、全反射によって光ガイドに光を導くことに類似している。光学系によっていわゆる記録面を形成するサブエリアは、少なくとも導波路内を案内できない光の波長範囲については、観察者に対して透明である。透明とは、たとえば、窓ガラスまたはその部分領域などの対象物が、少なくとも可視光の大部分すなわち可視光のスペクトルに対して透明に見えること、すなわち可視スペクトルの大部分に対して光が対象物を透過可能であることを理解すべきである。窓ガラスを可能な限り透明にすることができるように、少なくとも1つの体積ホログラムは、特にこの体積ホログラムによって特定のスペクトルの光が伝送されるために、特定のスペクトルの光のみがこの体積ホログラムによって偏向されるように設計される。たとえば、画像を取り込むために必要な光は、光学系として機能する窓ガラスの部分領域から離れる方向に向けることができる。特に、伝送は個々に定義されたスペクトルの光の波長に対してのみ可能であり、残りの光スペクトルは伝送されずに伝搬される。
【0015】
たとえば、特定の波長のレーザまたはレーザスキャナおよび、またはダイオードを、画像を表示するための光源として使用することができる。代替的または追加的に、プロジェクタを光源として使用することができる。ただし、光学機能が異なるため、レーザープロジェクタではDLPまたはLCDプロジェクタのための光学機能は使用できない。ディスプレイ用の光源は、光源からの光が、観察者、たとえば車両の運転者または別のユーザの、視野の外に好ましく供給されるように配置することができる。光の供給を可能な限り効率的にするために、光源と窓ガラスとの間の距離は、可能な限り小さく保つ必要がある。媒体つまり窓ガラスと光源との間の移動は、できるだけ小さくする必要がある。この目的ため、光源は窓ガラスにしっかりと接続されることができる。
【0016】
本発明によるディスプレイ装置により捕捉画像を捕捉することができるようにカメラ装置の感光性画像センサに光を向けるために、カメラ装置の光学系は、体積ホログラムが配置される部分領域によって少なくとも部分的に形成される。代替として、または追加として、複数の体積ホログラムが窓ガラスの透明な部分領域内に配置される可能性があり、少なくとも1つの体積ホログラムを使用して、いわゆる画像生成レベルとして表示画像を生成し、かつそれぞれの場合において、少なくとも1つの体積ホログラムを使用して、取得画像を取得領域として取り込む。部分領域内の光学系として、異なる領域を使用することもできる。それぞれ1つの領域がカメラ装置の画像センサに割り当てられているため、特に異なる記録角度からの複数の画像取得が可能である。本発明にもとづくディスプレイ装置によって、特に少なくとも1つの体積ホログラムを使用して、対象物は、少なくとも1つの表示画像によってユーザに対して3次元的に表示されるだけでなく、少なくとも1つの取得画像によって3次元的に検出されることもできる。信頼性に関しては、本発明によるディスプレイ装置は、構成要素が多数になることを回避するのに役立つことが有利である。この点は、コストの面でも顕著である
【0017】
3次元的なディスプレイは、たとえば導波路を使用したのでは容易に達成することはできない。これには、いくつかの深度レベルまたはホログラフィックな投影が必要になる。本発明の特に大きな利点は、特に運転者の視野から、特に表示および記録要素を取り除くことにあり、これは、たとえばこれらをドアフレームに組み込むことによってなされる。
【0018】
本発明は、特に、以下の知識に基づいている:今日の車両は、いわゆるヘッドアップディスプレイ(HUD)を部分的に備えており、これにより、車両の運転者は、視線を維持したまま、視野に直接投影された速度などの車両の状態に関する情報を得ることができる。その結果、車両の運転者は道路から目を離す必要がなくなり、これによって、たとえば交通の安全性を向上させることができる。このテクノロジーの欠点は、たとえば、3Dコンテンツを深度情報とともに物理的に正しく表示することができないことにある。むしろ、たとえば観察者の目の動きを追跡することによって、3D効果を模倣する必要がある。HUDのもう一つの欠点は、スペースを必要とすることである。
【0019】
HUDに代わるものとして、接着剤を塗布したOLEDエレメントや、非照射型LCDフォイルや、SEDディスプレイや、カプセル化されたLEDや、半透明の面を使用して、車両の運転者の視野に情報を視覚的に提示する試みが行われている。前述の手法の欠点は、画像面が画像生成面に対応することである。これにより、表示距離が近い場合の焦点合わせに問題が発生する可能性がある。たとえば、ドライバーの目は生成された画像から路面に視点を変更するときに焦点を変える必要があり、これはたとえば危険な状況の認識に悪影響を及ぼす可能性がある。さらに、LCDフィルムとOLED素子とでは、透明性と耐熱性が問題である。OLEDとSEDとの寿命も、車両の寿命に比べて有利ではない。さらに、物理的な解像度と柔軟性、およびトリミングオプションと前述のディスプレイテクノロジーの制御との点で、車両での使用には理想的ではない。
【0020】
さらに、車両には、周囲の環境を検出することなどに使用されるカメラシステムが搭載されていることがよくある。いくつかの用途では、たとえば、所望のまたは必要な視角に対して、光学系が観察者特に運転者の視野内にあるようにカメラを配置することが有用であり得る。ピクセルを直接評価したり、ピクセルにサブピクセルを設定したり、カメラを表示領域に統合したりするディスプレイに対して、カメラを統合するためのアプローチが存在する。これは、たとえばカメラを組み込むことによって視野が損なわれる可能性があるため、車両の運転者にとって不利である。
【0021】
本発明の有利な実施形態では、体積ホログラムは光学素子を有し、この光学素子によって、少なくとも1つの第1の点で窓ガラスに入る光は、第1の点とは異なる少なくとも1つの第2の点であって窓ガラスの外側で光を結合させることができるものに導かれる。光が進む経路は、光を反対方向にも進ませることができる。つまり、光は、少なくとも第2の点で結合され、少なくとも第1の点で分離される。それぞれの点の光学素子によって、窓ガラスまたは体積ホログラムに入る光は、有利には、一つに結合され、結合された光は、体積ホログラム内で伝播される。光が、たとえば全反射と同様のプロセスによって体積ホログラム内で擬似的に広がるように体積ホログラム内に存在する場合は、別の光学素子によって第2の点において結合状態で出て行くことができる。これは、特定の光波長に対して実行させることができる。したがって、光学機能とも呼ぶことができるそれぞれの光学素子を、結合素子および、または光用の結合素子として使用することができる。換言すれば、光学素子は、少なくとも光学素子上でその方向を変えることができるように光線を修正することができる。したがって、窓ガラスの外側から光学素子に当たる光ビームはこの光学素子に結合され、窓ガラスの内部を移動する光ビームは、光学素子に当たると、分離されて窓ガラスの外に向けられる。
【0022】
本発明の有利な実施形態では、光源によって提供される光は、第1の点で窓ガラスに結合することができる。換言すれば、特に光学素子によって形成される第1の点は、光が体積ホログラムに結合されるか、または結合されることができる界面を形成する。特に表示画像をその後に表示する目的で、光源からの光を窓ガラスまたは体積ホログラム内に結合するために、光源は、特にこの光源によって放出すなわち供給される光の波長範囲について、第1の点に光伝導方式で接続することができる。
【0023】
本発明の有利な実施形態では、第2の点で窓ガラスの外に出た光は、画像センサによって検出することができる。換言すれば、特に光学素子によって形成される第2の点は、光が出され得るか、または体積ホログラムから出され得るさらなるインターフェースを形成する。窓ガラスまたは体積ホログラムから出る光をカメラ装置によって画像センサに取り込むように方向付けるために、後者は、導光方式で第2の点に接続することができる。
【0024】
上述の2つのインターフェースおよび光学素子により、特に有利な方法で、体積ホログラムを、表示画像の表示および取得画像の取り込みの両方のために使用することが可能である。光学素子の配置は、表示画像および取得画像の解像度を特徴付けることができる。光学素子は、例えば、窓ガラスが光学系として設計されている第1の点で光が結合され、第2の点で光が取り出されて画像センサに供給され得るという利点をもたらす。さらに、光源の光は少なくとも1つの第1の点で結合されることができるとともに、特に人間の観察者が見える画像を生成するために、光を少なくとも1つの第2の点から取り出すことができる。画像は空間の画像面に存在するが、「空間的」ではない。つまり、複数の角度から見ることはできない。これは、ガラス板の前または後ろに存在する透明なフィルムのように考えられる。
【0025】
本発明のさらに有利な実施形態では、部分領域がカメラ装置の光学系全体を形成する。換言すれば、画像センサによる画像の取得のために、体積ホログラムが内部に配置された窓ガラスの部分領域に比べてさらなる部品または光学系は必要とされない。つまり、窓ガラスの部分領域は、対象物またはそれぞれの画像モチーフによって前面および、または背面から放出されて窓ガラスの部分領域に当たる光を受け取って、カメラ装置の画像センサに放出できるように設計されている。このとき、光は、カメラ装置が窓ガラスの前および、または後ろの対象物を示す画像を取得するように、画像センサを露光する。
【0026】
本発明のさらなる実施形態では、画像センサは、窓ガラス上に直接配置され、窓ガラスに直接触れる。画像センサは、このように、たとえばガラス窓上の第2の点に配置される。そこで、光学素子は光を外に出す。これにより、たとえば追加の光ガイドを使用せずに、取り出された光を直接検出することができる。これには、たとえば部品数の増加による干渉を小さく保つことができ、またスペースを節約できるという利点がある。
【0027】
本発明の有利な実施形態では、窓ガラスは、画像センサとは反対側において、画像センサと重なり合うように配置された反射層を有する。あるいは、またはさらに、光吸収層の使用が考えられる。これにより、より多くの光を反射することができるか、または迷光を防ぐことができる。反射層は、たとえば特に第2の点で、画像センサの位置で、窓ガラスまたは体積ホログラムから外に出される光を反射し、それを画像センサ内に向けることができる。適切な配置により、反射層は、光が画像センサに面する側の窓ガラスから直接出ていた場合にこの光が当たるであろう画像センサに対応する点において、この反射層に当たる光を伝導する。これにより、画像センサに当たる光量が増加し、それによって検出画像の品質を向上させることができる。さらに、反射層は、たとえば迷光の入射を低減し、それによって検出画像の品質がさらに向上する。加えて、反射層は、代替的または追加的に、特に光源と重なるように、窓ガラスにおける光源とは反対側に配置することができ、それによって表示画像の光強度を増加させることができる。
【0028】
本発明の有利な実施形態では、体積ホログラムは、窓ガラスの内側に配置された少なくとも1つのフィルムによって形成される。たとえば、フィルムをガラス窓の第1の層に接着することができ、その上にガラス板の第2の層が接着され、それによって、たとえばいわゆるサンドイッチ構造が形成される。体積ホログラムは、フィルムを使用することで特に簡易であり、したがって、窓ガラス上または窓ガラス内にコスト効率よく配置できる。さらに、フィルムを使用することにより、窓ガラスを2次元的および3次元的に湾曲させることができる。複数の体積ホログラムを単純に積み重ねることも可能である。
【0029】
本発明の有利な実施形態では、窓は、車両のサイドガラスまたはフロントガラスとして設計される。窓ガラスが、たとえばサイドガラスとして設計されている場合は、ドアの開閉システムに組み込むことができる。これにより、少なくとも1つの部分領域によって形成されたカメラ装置の光学系によって、車両の運転者または所有者が近づくと、これらの者が検出される。代わりに、運転者は、窓の前または後ろについての画像レベルに関する視覚的なフィードバックを受け取ることができる。これによって、運転者に、車両が開いたことを通知する。画像面は、表示画像が観察者に見える面であり、本発明によるディスプレイ装置によって、画像生成面から独立している。一方、ディスプレイ装置の面がフロントガラスとして設計されている場合は、たとえば、運転者は、車両の状態に関する重要な情報を自分の視野で直接見ることができる。さらに、光学系を使用して、車外の対象物を検出することができる。この対象物についての追加情報は、拡張現実感を使用して、特に視差エラーなしに、検出された対象物の位置で直接に表示することができる。
【0030】
本発明は、特に車両の外側の透明な窓、特にガラス窓において、またはその窓のために、任意の用途で使用することができる。
【0031】
さらに、たとえばLCD素子を用いて、ガラス窓をピクセルの精度で暗くする可能性または装置が提供され、画像コンテンツが明るい外光のもとで表示されることも考えられる。この点は有利である。なぜなら、体積ホログラムの画像コンテンツを限られた明るさでのみ表示でき、したがって背景に比較的速く重ねることができるためである。
【0032】
本発明のさらに有利な実施形態では、観察者は、窓ガラスの前および、または後ろに配置された少なくとも1つの、特に虚または実の画像面で画像を光学的に知覚することができる。ディスプレイ装置における少なくとも1つの体積ホログラムが、複数の画像平面を表すことを可能にする。したがって、さまざまな深度や効果を作ることができる。たとえば、描写される人物の頭は、観察者から見て、画像形成面の後ろにある画像面であるところの、体積ホログラムによって形成される窓ガラスの部分に現れ、また描写される人物の腕は、画像生成面の前にある画像面に描写される。画像生成面の後ろにある画像面は、虚の面と呼ぶことができ、画像生成面の前にある画像面は、いずれの場合も観察者の観察方向で見た場合、実の面と呼ぶことができる。したがって、体積ホログラムを使用して、特に画像面が画像生成面に対応しない、空間深度を伴う可変画像コンテンツを画像化することができる。画像面、すなわち観察者が画像を見ることができる面は、画像生成面と一致する必要はないが、特に観察者の目からより遠くにある可能性があるという事実は、ディスプレイ装置によって表される表示画像を見るときの焦点合わせの問題を引き起こさない。画像の内容をホログラムとして表示することもできるが、2D画像の奥行きを模したものの表示も可能である。画像コンテンツを窓ガラスの前後に表示するディスプレイ装置の可能性を使用して、対象物を空間内に投影したり、情報を表示したりすることができる。たとえば、観察者から離れた位置に表示される情報は、観察者との関連性が低くなる。これにより、観察者にとって、情報の分類がより容易になる。
【0033】
本発明のさらに有利な実施形態では、窓ガラスの部分領域に、不透明な切り替え可能層がさらに設けられる。この層は、たとえば、濃く構成されたLCDフィルムによって形成することができる。これにより、たとえば、フィルムの外側にある光が透過しないような方法で、窓ガラスの片側を暗くすることができる。たとえば、これにより、ディスプレイの背景が落ち着いたり、たとえば明るい周囲の中の画像が、より強調されておよび、またはより高いコントラストで知覚されたりする。さらに、窓ガラスのそれぞれの側のそれぞれの画像を、的を絞った方法で記録することができる。切り替え可能層によって、窓ガラスはスクリーンとしても使用できる。
【0034】
本発明によるディスプレイ装置では、光源からの光が結合することができる。つまり、画像は窓ガラスの任意の側から供給される。体積ホログラムおよび、または光学素子の特性は、たとえばスケーリングや反射などの入力画像の処理に使うことができる。カメラ装置により画像を取り込むために少なくとも1つの体積ホログラムを使用することにより、特に光学系は観察者には知覚できない。したがって観察者は、たとえば、邪魔されずに映画を見るか、または窓ガラスを通して見ることを、行うことができる。この窓ガラスは、テレビ電話にも使用できる。ディスプレイ装置がテレビ電話にも使用できることの利点の1つは、たとえば画像面に取り付けられたカメラによる視差は発生しないことから、画像面と記録面とが一致するため、対話者が直接お互いを見ることができることにある。
【0035】
さらに、特に異なる記録方法および、または焦点距離を有するいくつかの画像センサは、異なる場所に、さらに上下にも、配置することができる。複数の光学系と複数の画像センサとを使用することにより、イメージモチーフの異なる視点を同時に取り込むことが可能であり、そのジオメトリ、または撮影方向に存在する空間について、結論を出すことができる。さらに、カメラ装置は、窓ガラスの両面で画像を取り込むことができる。たとえば、周囲の環境の検出は、ユーザ、たとえば車両の運転者をモニタすることと同時に行うことができる。モニタすることは、たとえば、いわゆるアイトラッキングのために瞳孔の動きを検出することであり得る。
【0036】
画像生成面は、光学系または記録面として、したがって光が入るところの、対象物に対する開口として使用できる。光は、その後に光学素子によって偏向されて画像センサに向けられる。さらに、たとえば窓ガラス内のいくつかの記録面によって、異なる深度や効果を作りだすことができる。たとえば、異なる光スペクトルおよび、またはパースペクティブも、記録することができかつ記録される。
【0037】
少なくとも1つのカメラデバイスによって、少なくとも1つの画像生成レベルで、複数の画像を同時に記録するために体積ホログラムを使用すると、特にコンパクトな設計が可能になる。さらに、互いに隣り合っているおよび、または互いに前後に存在する複数の画像生成面または記録面を使用することにより、構造のための空間をさらに効率的に使用することが可能になる。光源および、またはカメラ装置は、有利には窓ガラスに直接組み込まれる。
【0038】
本発明はまた車両に関し、特に本発明による少なくとも1つのディスプレイ装置を備えた自動車を含む。本発明はまた、本発明によるディスプレイ装置のさらなる発展に関連して既に説明された特徴を有するところの、本発明による車両のさらなる発展を含む。このため、本発明による車両について対応する開発は、ここでは再び説明はしない。