特許第6971397号(P6971397)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6971397無人航空機のためのアップリンク送信電力管理
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6971397
(24)【登録日】2021年11月4日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】無人航空機のためのアップリンク送信電力管理
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/24 20090101AFI20211111BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20211111BHJP
【FI】
   H04W52/24
   H04W84/06
【請求項の数】22
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2020-520230(P2020-520230)
(86)(22)【出願日】2018年10月2日
(65)【公表番号】特表2020-537423(P2020-537423A)
(43)【公表日】2020年12月17日
(86)【国際出願番号】US2018053892
(87)【国際公開番号】WO2019074715
(87)【国際公開日】20190418
【審査請求日】2020年6月8日
(31)【優先権主張番号】62/697,563
(32)【優先日】2018年7月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/571,993
(32)【優先日】2017年10月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】キュリーズ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】カルハン アミット
(72)【発明者】
【氏名】チャン ヘンリー
【審査官】 倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0014940(US,A1)
【文献】 国際公開第2017/025742(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人航空機(UAV)ユーザ機器(UE)装置において、非サービング基地局から送信される干渉インジケータのためのダウンリンク無線チャネルを監視することと、
前記干渉インジケータが受信された場合、低減されたアップリンク送信電力レベルをもたらす低減パワーファクタに基づいて、サービング基地局へのアップリンク信号を送信するためのアップリンク送信電力を決定することと、
前記干渉インジケータが受信されなかった場合、前記低減されたアップリンク送信電力レベルよりも大きな標準アップリンク送信電力レベルをもたらす標準パワーファクタに基づいて、前記アップリンク送信電力レベルを決定することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記干渉インジケータが受信された場合、前記低減されたアップリンク送信電力レベルで、前記サービング基地局にアップリンク信号を送信することと、
前記干渉インジケータが受信されなかった場合、前記標準アップリンク送信電力レベルで、前記アップリンク信号を送信することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記干渉インジケータが受信されたことを、前記サービング基地局に通知することと、
前記低減パワーファクタが、前記サービング基地局にアップリンク信号を送信するためのアップリンク送信電力レベルを決定するために使用されるべきであることを示す、パワーファクタメッセージを、前記サービング基地局から受信することと、
を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記UAV UE装置において、他の干渉インジケータが受信された場合、前記サービング基地局に通知することと、
前記アップリンク送信電力レベルを決定するために前記標準パワーファクタを使用すべきであることを示す他のパワーファクタメッセージを前記サービング基地局から受信するまで、前記アップリンク送信電力レベルを決定するために前記低減パワーファクタを使用することと、
を更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記パワーファクタメッセージは、前記低減パワーファクタの値を少なくとも部分的に示すパワーファクタインジケータを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記パワーファクタインジケータは、前記標準パワーファクタと比較した前記値を示す、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記他のパワーファクタメッセージは、前記標準パワーファクタを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
低減パワー変更インジケータを前記サービング基地局に送信することを更に含み、
前記低減パワー変更インジケータは、前記サービング基地局に、前記UAV UE装置が前記低減パワーファクタを使用して前記アップリンク送信電力レベルを決定していることを示す、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
最小時間の間に干渉インジケータが受信されなかったことを判定することと、
前記アップリンク送信電力を決定するために前記標準パワーファクタが使用されることを示す標準パワー変更インジケータを、前記サービング基地局に送信することと、
前記標準パワーファクタに基づいて前記アップリンク送信電力を決定することと、
を更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
無人航空機(UAV)ユーザ機器(UE)装置であって、
非サービング基地局から送信される干渉インジケータのためのダウンリンク無線チャネルを監視する受信部と、
前記干渉インジケータが受信された場合、低減されたアップリンク送信電力レベルをもたらす低減パワーファクタに基づいて、サービング基地局へのアップリンク信号を送信するためのアップリンク送信電力を決定し、
前記干渉インジケータが受信されなかった場合、前記低減されたアップリンク送信電力レベルよりも大きな標準アップリンク送信電力レベルをもたらす標準パワーファクタに基づいて、前記アップリンク送信電力レベルを決定する制御部と、
を備える無人航空機(UAV)ユーザ機器(UE)装置。
【請求項11】
前記干渉インジケータが受信された場合、前記低減されたアップリンク送信電力レベルで、前記サービング基地局にアップリンク信号を送信し、
前記干渉インジケータが受信されなかった場合、前記標準アップリンク送信電力レベルで、前記アップリンク信号を送信する送信部
を更に備える、請求項10に記載のUAV UE装置。
【請求項12】
前記送信部は、さらに、前記干渉インジケータが受信されたことを前記サービング基地局に通知する、パワー低減要求メッセージを送信し、
前記受信部は、さらに、前記低減パワーファクタが、前記サービング基地局にアップリンク信号を送信するためのアップリンク送信電力レベルを決定するために、使用されるべきであることを示すパワーファクタメッセージを、前記サービング基地局から受信する、
請求項11に記載のUAV UE装置。
【請求項13】
前記送信部は、さらに、前記UAV UE装置で他の干渉インジケータが受信された場合に、前記サービング基地局に通知する他のパワー低減要求メッセージを送信し、
前記制御部は、さらに、前記アップリンク送信電力レベルを決定するために前記標準パワーファクタを使用すべきであることを示す他のパワーファクタメッセージを前記サービング基地局から受信するまで、前記アップリンク送信電力レベルを決定するために前記低減パワーファクタを使用する、
請求項12に記載のUAV UE装置。
【請求項14】
前記パワーファクタメッセージは、前記低減パワーファクタの値を少なくとも部分的に示すパワーファクタインジケータを含む、請求項12に記載のUAV UE装置。
【請求項15】
前記パワーファクタインジケータは、前記標準パワーファクタと比較した前記値を示す、請求項14に記載のUAV UE装置。
【請求項16】
前記他のパワーファクタメッセージが、前記標準パワーファクタを含む、請求項13に記載のUAV UE装置。
【請求項17】
前記送信部は、さらに、低減パワー変更インジケータを前記サービング基地局に送信し、
前記低減パワー変更インジケータは、前記サービング基地局に、前記UAV UE装置が前記低減パワーファクタを使用して前記アップリンク送信電力レベルを決定していることを示す、請求項11に記載のUAV UE装置。
【請求項18】
前記制御部は、さらに、最小時間の間に干渉インジケータが受信されなかったことを判定し、前記標準パワーファクタに基づいて前記アップリンク送信電力を決定し、
前記送信部は、前記アップリンク送信電力を決定するために前記標準パワーファクタが使用されることを示す標準パワー変更インジケータを、前記サービング基地局に送信する、
請求項17に記載のUAV UE装置。
【請求項19】
サービング基地局において、無人航空機(UAV)ユーザ機器(UE)装置から、前記UAV UE装置が非サービング基地局から干渉インジケータを受信したことを示すパワー低減要求メッセージを受信することと、
前記UAV UE装置に、パワーファクタメッセージを送信することと、
を含み、
前記パワーファクタメッセージは、前記UAV UE装置に、前記サービング基地局にアップリンク信号を送信するための低減されたアップリンク送信電力レベルを決定するために、低減パワーファクタを使用するように指示し、
前記低減されたアップリンク送信電力レベルは、標準パワーファクタに基づいた標準アップリンク送信電力レベル未満である、方法。
【請求項20】
前記UAV UE装置から、前記パワー低減要求メッセージの受信が発生してから他のパワー低減要求メッセージを受信しない経過時間を、監視することと、
前記経過時間が閾値を超えたとき、前記サービング基地局へのアップリンク送信のために前記標準アップリンク送信電力レベルを決定するために、前記UAV UE装置に、前記標準パワーファクタを使用するよう指示する他のパワーファクタメッセージを送信することと、
を更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記パワーファクタメッセージは、前記低減パワーファクタの値を少なくとも部分的に示すパワーファクタインジケータを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記パワーファクタインジケータは、前記標準パワーファクタと比較した前記値を示す、請求項21に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本出願は、2017年10月13日に出願された米国仮出願第62/571,993号および2018年7月13日に出願された米国仮出願第62/697,563号の優先権を主張し、本出願の譲受人に譲渡される。
【技術分野】
【0002】
本発明は、一般に無線通信に関し、より詳細には無人航空機のためのアップリンク送信管理に関する。
【背景技術】
【0003】
ドローンのような航空機(AV)は、ここ数年で関心が高まっている。AVは、荷物の配送、リアルタイム画像撮影、ビデオ監視、太陽光発電所の調査、火災や暴風雨の評価、捜索救助活動、重要インフラの監視、野生生物の保護等を含む様々な異なる用途を実施するために使用することができる。これらの新たな使用事例の多くは、AVをユーザ機器(UE)装置としてセルラネットワークに接続することで恩恵を受けることができる。
【発明の概要】
【0004】
無人航空機(UAV)ユーザ機器(UE)装置は、隣接基地局から干渉インジケータを受信したことに応じて、低減パワーファクタに基づいてアップリンク送信電力を決定する。前記低減パワーファクタは、標準パワーファクタに基づくアップリンク信号のためのアップリンク送信電力よりも小さい前記アップリンク送信電力をもたらす。前記標準パワーファクタは、アップリンク送信電力を決定するために地上UE装置によって用いられてもよい。いくつかの例では、前記サービング基地局は、前記UAV UEに前記低減パワーファクタを示すパワーファクタインジケータを提供する。状況によっては、前記パワーファクタインジケータは、標準パワーファクタと比較したパワーファクタの調整を示す。他の状況では、前記低減されるUAV UE装置は、少なくとも1つの低減パワーファクタを保存し、前記干渉インジケータの受信に応じて電力制御のための前記低減パワーファクタを自律的に使用する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】非サービング基地局から干渉インジケータを受信後、無人航空機(UAV)ユーザ機器(UE)装置が、アップリンク送信に低減パワーファクタを使用する例の通信システムのブロック図である。
【0006】
図2A】上述した基地局のような、サービング基地局または隣接基地局としての使用に適している基地局のブロック図である。
【0007】
図2B図1の例におけるUAV UE装置としての使用に適した、無人航空機(UAV)ユーザ機器(UE)装置のブロック図である。
【0008】
図3】UAV UE装置、ならびにサービング基地局および隣接(非サービング)基地局間の、メッセージングの一例の図である。
【0009】
図4】UAV UE装置が干渉インジケータ受信後、低減パワーファクタを自律的に使用する、UAV UE装置ならびにサービング基地局および隣接(非サービス)基地局間の、メッセージングの一例の図である。
【0010】
図5】UAV UE装置で実行される電力管理方法の一例を示すフローチャートである。
【0011】
図6】サービング基地局で実行される電力管理方法の一例を示すフローチャートである。
【0012】
図7】UAV UE装置で実行される電力管理方法の別の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
無人航空機(UAV)を、ユーザ機器(UE)装置としてネットワークに接続する際には、いくつかの重要な検討事項がある。UAVが接続可能なネットワークの一例は、3rd Generation Partnership Project(3GPP)Long−Term Evolution(LTE)ネットワークであり得る。他の実施例では、そのネットワークは、fifth generation wireless system(5G)New Radioネットワークである。UAVが接続する特定のネットワークにかかわらず、今後数年間のドローン等のUAVからのデータトラフィック増加に備えて、セルラネットワークを良好に準備するための拡張機能が認識される可能性がある。
【0014】
無人航空機(UAV)が基地局のアンテナ上空を飛行時、UAVユーザ機器(UE)装置からのアップリンク信号は、複数のセル(基地局)により認識され得る。ある場面では、UAV UE装置のサービングセルにより割り当てられたアップリンク無線リソースは、隣接セルにより使用される無線リソースと直交していないので、UAV UE装置からのアップリンク信号は、UE地上装置へのサービスに影響を与え得る隣接セルへの干渉とみなされる可能性がある。言い換えると、セル間でのイントラ周波数リソースの調整はない。このようなアップリンク干渉を防止するために、セルがUAV UE装置のサービングセルではない場合、ネットワークは、アンテナのビームパターンを変化させて、干渉するUAV UE装置から離れるよう操作してもよい。また、セルがUAV UE装置のサービングセルである場合、ネットワークは、アンテナのビームパターンをそのUAVに方向へ操作してもよい。あいにく、しかしながら、そのようなアンテナ操作機構は複雑であり、地上UE装置へのサービスに影響を与える可能性がある。
【0015】
更に、ハンドオフ時は、アップリンク干渉を管理しなければならない。隣接セルに対するアップリンク干渉に起因して、ハンドオーバ時は、UAVのサービングセルは、そのような干渉を考慮することが重要である。例えば、サービングセルは、UAV UE装置を、最小のアップリンクのパスロスを有するセルにハンドオーバすることが可能で、その結果、UAV UE装置の送信電力を最小にすることができ、それにより、隣接セルへのアップリンク干渉をも最小化する。他の実施例では、UAV UE装置のサービングセルは、アップリンク干渉を避けるために、隣接セルにより使用されていないアップリンクリソースを割り当てようとしてもよい。しかしながら両方の場合において、厳密なネットワークの調整が必要であり、それは容易には利用できないおそれがある。場合によっては、ネットワークの調整は、セル内のバックホールの不足により、不可能であるおそれもある。例えば、X2リンクは、存在しない可能性がある。隣接セルの情報なしでは、サービングセルが、直交する資源を割り付けること、またはハンドオーバを最適化することは困難である。
【0016】
本明細書での例では、方法およびシステムは、厳密なネットワーク調整なしで、サービングセルに隣接セルのアップリンク干渉状態を通知させる。標準電力レベルでUAV UE装置から送信されたアップリンク信号が、非サービング基地局で干渉にもたらすことを当該UAV UE装置に示す干渉インジケータが、非サービングセルから当該UAV UE装置に送られる。すなわち、干渉インジケータは、非サービングセルでの干渉を低減するために、UAV UE装置のアップリンク送信電力が低減されるべきであることを示す。
【0017】
本明細書で議論される例では、非サービング基地局から干渉インジケータ受信後、UAV UE装置は、低減パワーファクタに基づいてオープンループ電力制御を行う。一例では、UAV UE装置は、干渉インジケータの受信をそのサービング基地局に報告し、次に、サービング基地局から受信した指示に応答して、より低いパワーファクタを使用する。別の実施例では、UAV UE装置は、受信した干渉インジケータに応答して、アップリンク送信電力を決定するために、自律的により低いパワーファクタを使用するが、UAV UE装置はまた、受信した干渉インジケータをサービング基地局に通知してもよい。
【0018】
図1は、非サービング基地局108から干渉インジケータ106を受信後、無人航空機(UAV)ユーザ機器(UE)装置102が、アップリンク送信104に低減パワーファクタを使用する例の通信システム100のブロック図である。通信システム100は、無線アクセスネットワークの一部である様々な基地局のそれぞれのサービスエリア内に位置するUE装置に、様々な無線サービスを提供する無線アクセスネットワーク(図示せず)の一部である。サービング基地局110は、バックホール(図示せず)を介して既知の技術によりネットワークに接続されている。基地局110は、UAV UE装置102および1つまたは複数の地上UE装置111に、無線サービスを提供する。基地局110は、無線通信リンク112を介してUAV UE装置102と通信する。
【0019】
非サービング基地局(隣接基地局)108は、UAV UE装置102からのアップリンク送信を示す干渉インジケータ106を、UAV UE装置102に送信するように構成されている。干渉インジケータ106の受信に応じて、UAV UE装置102は、アップリンク送信電力レベルを決定するために低減パワーファクタを使用する。一例では、UAV UE装置102は、干渉インジケータ102をサービング基地局110に通知し、サービング基地局110は、UAV UE装置102に低減パワーファクタを使用するよう指示する。場合によっては、UAV UE装置102は、自律的に低減パワーファクタの使用を始める。このような場合、また、UAV UE装置102は、パワーファクタに変更があるとき、サービング基地局に通知してもよい。
【0020】
図1のように、UAV UE装置102は、基地局110のサービスエリア114の上方に位置しているが、本実施例では、基地局110は、UAV UE装置102のサービング基地局である。例えば、図1で、サービスエリア114、116、118は、二次元の領域として表されているが、UAV UE装置102にサービスを提供する目的のために、サービスエリアは、実際は上向きに延在し、図1に示すサービスエリア上方の様々な高度に位置し得るUAV UE装置に、サービスを提供することが理解される。特に、コネクティッドモードでUAV UE装置102をサービスするために、どの基地局が使用されるかの判定は、隣接基地局の負荷、基地局のアンテナ構成、およびUAV UE装置102からのダウンリンク信号強度測定レポート等の複数の要因に応じて、ネットワークにより制御される。その際、基地局による従来の地上UE装置111に提供可能なカバレッジエリアと同様に、基地局によるUAV UE装置に提供可能なカバレッジエリアも、距離、環境条件、障害物、および干渉により影響を受ける可能性があることに注目する必要がある。
【0021】
図1に示す例では、通信リンク112は、UAV UE装置102と基地局(eNB)110間のUuリンクである。通信リンク112は、基地局110からUAV UE装置102へのダウンリンク通信を提供し、UAV UE装置102から基地局110へのアップリンク通信を提供するように構成されている。
【0022】
明瞭さおよび簡潔さのために、通信システム100は、それらのそれぞれのサービスエリア118、120内に位置するUE装置に無線サービスを提供する、2つの隣接基地局108、120のみを有するように図示されている。しかしながら、他の実施例では、通信システム100は、任意の好適な数の基地局を有することができる。図1に示す例では、基地局110は、UAV UE装置102に無線サービスを提供しているので、サービング基地局と考えられる。UAV UE装置102が、隣接基地局122、124のうちの1つにハンドオーバされたとき、隣接基地局108,120も、それらのそれぞれの通信リンク122、124を介して、UAV UE装置102に無線サービスを提供することができる。通信リンク122、124は、通信リンク112に類似している。例えば、UAV UE装置102が、隣接基地局108にハンドオーバされたとき、次に、隣接基地局108は、サービング基地局となり、基地局102は隣接基地局となる。本明細書に記載された実施例の目的のために、基地局が互いに相対的に近く、および/またはUAV UE装置102が、所与の時間、隣接基地局のそれぞれから同時に信号を受信することができる場合、基地局は互いに隣接しているとみなされる。
【0023】
基地局110(eNodeBまたはeNBと呼ばれることもある)は、通信リンク112を介してダウンリンク信号を送信することにより、UAV UE装置102と通信する。5th Generation Wireless System(5G)new radioネットワーク通信規格に基づく5Gの場合、基地局は、gNBと呼ばれることもある。基地局110も、通信リンク112を介して、UAV UE装置102から送信されるアップリンク信号を受信する。本発明で使用する場合、用語「基地局」と用語「セル」は互換性がある。場合によっては、サービングセルは、第1の基地局により提供され、隣接セルは、第2の基地局により提供される。しかしながら、他の実施例では、サービングセルおよび隣接セルは、同じ基地局により提供されてよい。
【0024】
動作中、サービング基地局110は、通信リンク112を介してUAV UE装置102に無線サービスを提供する。UAV UE装置102が動作する高度に起因して、UAV UE装置102からのアップリンク送信は、1つまたは複数の隣接基地局108、120と、干渉を引き起こすおそれがある。多くの場合、当該干渉は、地上UE装置よりも、より容易に生じるおそれがある。より詳細には、UAV UE装置102からのアップリンクデータ送信は、隣接基地局108、120のそれぞれのサービスエリア116、118内に位置するUE装置により送信されるアップリンクデータ送信と、干渉するおそれがある。前述のように、本明細書で記載される実施例は、UAV UE装置により送信される信号のアップリンク送信電力を管理し、性能に対する影響を最低限に留めながら、干渉を低減する方法およびシステムを含む。
【0025】
特定の基準が満たされるとき、非サービング基地局(隣接基地局)108は、干渉インジケータ106を送信する。場合によっては、その基準は、UAV UE装置からのアップリンク送信による非サービング基地局での干渉に関係し、信号パワー、干渉比、エラーパラメータ、他の測定値およびパラメータの組み合わせに基づくパラメータを含んでもよい。また、その基準は、非サービング基地局108におけるトラフィック負荷パラメータ、および他のUAV UE装置に起因する干渉も含んでもよい。例えば、その基準は、様々な干渉源から生じたInterference−over−Thermal(IoT)レベルを含んでもよい。その基準は、パラメータ、測定値または状態の組み合わせに基づいてもよいが、基準は、単一のパラメータだけを含んでもよい。例えば、Interference−over−Thermal(IoT)レベルが、閾値を超えたときに、基地局は、干渉インジケータ106を送信してもよい。従って、いくつかの状況では、基地局は、特定のUAV UE装置から送信されたアップリンク信号を評価することなく、干渉インジケータ106を送信してもよい。
【0026】
干渉インジケータ106を送信する好適な技術の一例として、共通信号チャネルまたはブロードキャスト信号(例えば、システム情報ブロック、つまりSIB)が挙げられる。すなわち、一例では、干渉インジケータ106は、SIBにより送信される。別の実施例では、既存のMBSFNチャネルは、単一周波数ネットワーク内の多数のセルによる同一情報のブロードキャストに主に使用されるので、干渉インジケータ106は、Multicast−Broadcast Single Frequency Network(MBSFN)チャネルを介して送信される。しかしながら、MBSFNは、MBSFNサブフレームとしてブロードキャスト・マルチキャスト・サービスに限定されず、ユニキャストダウンリンク配信に使用してもよい。MBSFNを使用することの利点の1つは、UAV UE装置は既にMBSFN送信を受信することが可能なことであり、UAV UE装置102を、各隣接セルのダウンリンク送信を監視するために調整する必要はない。UAV UE装置の消費電力も、その動作のために非常に重要なため、異なるダウンリンク周波数に同調する必要性を回避することは有益である。
【0027】
状況によっては、干渉インジケータ106は、単に干渉が存在することを示す。他の状況では、干渉インジケータ106は、干渉のレベルを提供することができる。以下に述べるように、このような情報は、2つ以上の低減パワーファクタが利用可能な場合、どの低減パワーファクタを使用するべきかのインディケーションを提供することができる。更に他の状況では、干渉インジケータは、干渉が標準動作で存在することを示してもよく、UAVは、送信電力を制限すべきであることを単に示してもよい。例えば、これは、干渉がUAV UE装置に起因する可能性があるまたは可能性がない基地局において、IoT閾値が限度を超えたと、基地局が判断した状況であり得る。
【0028】
干渉インジケータ106の受信に応答して、UAV UE装置102は、アップリンク送信電力を決定する際に、低減パワーファクタを適用する。いくつかの実施例では、UAV UE装置は、そのサービング基地局110からの追加の指示なしで低減パワーファクタを使用する一方、他の例では、UAV UE装置102は、サービング基地局110に通知し、低減パワーファクタの使用に関して指示を受信する。基地局110は、またパワーファクタ値を提供してもよい。
【0029】
Long Term Evolution(LTE)システムのような多くの無線通信システムでは、UE装置のアップリンク送信電力は、オープンループ電力制御方程式に基づいている。LTEに準拠して動作するシステムのためのオープンループ電力制御方程式は、3GPP TS 36.213、Section 5.1、「Uplink power control」に記載されている。隣接セルに対する干渉を低減する1つの手法としては、UAV UE装置アップリンク送信電力を低くすることが挙げられる。一般に、オープンループ電力制御は、セル固有パワーファクタ値、P0、ならびにUAV UE装置102およびサービング基地局110間の伝搬経路損失に比例する。すなわち、UAV UE装置は、地上UE装置により使用される標準パワーファクタP0と異なるP0(低い)値を使用することにより、アップリンク送信電力を低くすることができる。本明細書で議論される標準パワーファクタP0は、地上パワーファクタP0_TERRESTRIALとして参照され、UAV UE装置により使用される(適切な場合)低減パワーファクタP0は、低減パワーファクタP0_UAVとして参照される。場合によっては、2つ以上の低減パワーファクタ値が利用可能であり、P0_UAV1、P0_UAV2、P0_UAV3等として参照され得る。
【0030】
隣接セルへの干渉を低減するために、低減パワーファクタを使用してUAV UE装置のアップリンク送信電力レベルを低減することは、しかし、性能の低下をもたらす。従って、必要がない限り、低いP0_UAVに基づく電力制御は避けることが好ましい。結果として、本明細書で議論される例では、低減電力レベルP0_UAVは、非サービングセルが干渉インジケータを送信し、UAV UE装置102により受信されたときときのみ使用される。
【0031】
図2Aは、上述した基地局108、110、120のようなサービング基地局または隣接基地局としての使用に適している基地局200のブロック図である。すなわち、図2Aの例は、サービング基地局110の回路構成および様態を示し、図1の例の隣接基地局108、120に対して、同じ基地局回路構成および様態を利用することができる。他の実施例では、いずれの基地局も、図2Aに示すサービング基地局110のそれとは異なる回路構成および/または様態を有することができる。基地局200は、制御部204、送信部206、および受信部208、ならびに他の電子機器、ハードウェア、およびコードを備える。基地局200は、本明細書で記載される機能を実行する任意の固定設備、モバイル設備、または携帯設備である。基地局110(200)を参照して述べられるブロックの様々な機能および動作は、任意数の装置、回路または要素で実装され得る。機能的ブロックの2つまたはそれ以上は、単一装置に一体化されてもよく、任意の単一装置で実行されるように述べられる機能は、いくつかの装置に渡って実装されてもよい。
【0032】
図2Aの例として、基地局200は、システム導入時に特定の場所に設置される固定された装置または器具でもよい。そのような設備の実施例としては、固定基地局または固定トランシーバ局が挙げられる。場合によっては、基地局200は、特定の場所に一時的に設置されるモバイル設備であってもよい。そのような設備のいくつかの例としては、発電機、ソーラーパネル、および/またはバッテリ等の発電設備を含むモバイルトランシーバ局が挙げられる。そのような設備の大型で重いバージョンは、トレーラで輸送され得る。更に他の状況では、基地局200は、いかなる特定の場所にも固定されていないポータブル装置であってもよい。それにより、基地局200は、状況によってはUE装置のようなポータブルユーザ装置であってもよい。
【0033】
制御部204は、本明細書で記載される機能を実行するとともに、基地局200の全体的な機能性を促進するためのハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の組み合わせを含む。好適な制御部204の例は、メモリに接続されたマイクロプロセッサまたはプロセッサ装置の上で実行されるコードを含む。送信部206は、無線信号を送信するように構成されている電子機器を含む。場合によっては、送信部206は、複数の送信部を含んでもよい。受信部208は、無線信号を受信するように構成された電子機器を含む。場合によっては、受信部208は、複数の受信部を含んでもよい。受信部208および送信部206は、アンテナ210を介してそれぞれ信号の受信および送信を行う。アンテナ210は、独立した送信アンテナおよび受信アンテナを含んでもよい。状況次第では、アンテナ210は、複数の送信アンテナおよび受信アンテナを含んでもよい。
【0034】
図2Aの例の送信部206および受信部208は、変調および復調を含む無線周波数(RF)処理を実行する。すなわち、受信部208は、低雑音増幅器(LNA)およびフィルタのような構成部品を含んでもよい。送信部206は、フィルタおよび増幅器を含んでもよい。その他の部品としては、アイソレータ、整合回路および他のRF構成部品が挙げられる。これらの構成部品と、その他の部品の組み合わせまたは協働により、基地局の機能を実行する。必要な構成部品は、基地局により必要とされる特定の機能性に依存し得る。
【0035】
送信部206は、変調器(図示せず)を含み、受信部208は、復調器(図示せず)を含む。変調器は、通信リンク112を介して送信されるダウンリンク信号を変調し、その際、複数の変調次数の任意の1つを適用することができる。復調器は、複数の変調次数のうちの1つに従って、基地局200で受信した任意のアップリンク信号を復調する。
【0036】
図2Bは、図1の例におけるUAV UE装置102としての使用に適した無人航空機(UAV)ユーザ機器(UE)装置211のブロック図である。図2Bの例として、UAV UE装置の電子機器は、基地局108、110、120のような基地局と、直接通信するように構成されている。例えば、UAV UE装置211が、UAV UE装置108である場合、UAV UE装置211は、アンテナ212および受信部214を使用して、通信リンク112を介してダウンリンク信号を受信する。UAV UE装置211は、送信部218およびアンテナ212を用いて、アップリンク信号を送信する。
【0037】
アンテナ212、受信部214および送信部218に加えて、UAV UE装置211は、制御部216、ならびに他の電子機器、ハードウェア、およびコードを更に備える。UAV UE装置211は、本明細書で記載される機能を実行する任意の固定設備、モバイル設備、または携帯設備である。UAV UE装置211(102)を参照して述べたブロックの様々な機能および動作は、任意数の装置、回路または要素で実装され得る。機能的ブロックの2つまたはそれ以上は、単一装置に一体化されてもよく、任意の単一装置で実行されるように述べられる機能は、いくつかの装置に渡って実装されてもよい。
【0038】
本明細書で記載される実施例として、UAV UE装置211(102)は、人間のパイロットを搭乗させることなく、飛行が可能な任意の無線通信装置である。いくつかの実施例では、UAV UE装置211(102)は、飛行中および地上にあるとき、Evolved Universal Mobile Telecommunications System Terrestrial Radio Access Network(E−UTRAN)に接続されてもよい。ドローンは、UAV UE装置211、102の一例である。UAV UE装置211(102)がドローンである場合、UAV UE装置211の飛行は、人間のオペレータによるリモート制御の下で、内蔵コンピュータにより自律的に、またはリモートコンピュータにより自律的に、様々な程度の自律性で動作し得る。他の実施例では、UAV UE装置211(102)は、人間のオペレータにより手動で高さを調整できる凧であってもよい。更に他の実施例では、UAV UE装置211(102)は、人間のオペレータよって、プログラムされたアルゴリズムによって、またはUAV UE装置211(102)自体によって制御されることができる、調整可能な機械化されたテザーにより高さを調整できる凧であってもよい。他のUAV装置としては、気象気球が挙げられる。
【0039】
制御部216は、本明細書で記載される機能を実行するとともに、UE装置の全体的な機能性を促進するためのハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の組み合わせを含む。好適な制御部216の例は、メモリに接続されたマイクロプロセッサまたはプロセッサ構造の上で実行されるコードを含む。送信部218は、無線信号を送信するように構成されている電子機器を含む。場合によっては、送信部218は、複数の送信部を含んでもよい。受信部214は、無線信号を受信するように構成された電子機器を含む。場合によっては、受信部214は、複数の受信部を含んでもよい。受信部214および送信部218は、アンテナ212を介してそれぞれ信号の受信および送信を行う。アンテナ212は、独立した送信アンテナおよび受信アンテナを含んでもよい。状況次第では、アンテナ212は、複数の送信アンテナおよび受信アンテナを含んでもよい。
【0040】
図2Bの例の送信部218および受信部214は、変調および復調を含む無線周波数(RF)処理を実行する。すなわち、受信部214は、低雑音増幅器(LNA)およびフィルタのような構成部品を含んでもよい。送信部218は、フィルタおよび増幅器を含んでもよい。その他の部品としては、アイソレータ、整合回路および他のRF構成部品が挙げられる。これらの構成部品とその他の部品の組み合わせまたは協働により、UE装置の機能を実行する。必要な構成部品は、UAV UE装置211(108)により必要とされる特定の機能性に依存し得る。
【0041】
送信部218は、変調器(図示せず)を含み、受信部214は、復調器(図示せず)を含む。変調器は、伝送前に、複数の変調次数の任意の1つを、変調信号に適用することができる。復調器は、複数の変調次数のうちの1つに従って受信した信号を復調する。
【0042】
図3は、UAV UE装置102、ならびにサービング基地局110および隣接(非サービング)基地局108間の、メッセージングの一例の図である。図3のメッセージング技術は、図1のシステムのためのアップリンク送信電力を管理するためのメッセージングの一例であり、そこで、UAV UE装置102は、干渉インジケータ106の受信をサービング基地局に通知する。明瞭さおよび簡潔さのために、図3の例は、エンティティ間で送信されるメッセージの全てを示すものではない可能がある。更に、状況によっては、図3で示されるメッセージのうちの1つまたは複数は、省略される可能性がある。場合によっては、伝送は、本明細書で議論される機能を促進する任意の好適なやり方で、互いに結合され、および/または置換されてもよい。
【0043】
送信302において、UAV UE装置102は、標準パワーファクタ、PO_TERRESTRIALを使用して、アップリンク信号をそのサービング基地局110に送信する。非サービング隣接基地局108は、当該アップリンク信号を検出し、その信号が、干渉インジケータの送信を正当化する電力レベルで送信されていると判定する。その判定はいくつかの要因に基づく可能性がある。
【0044】
送信304において、隣接基地局108は、干渉インジケータ106を送信する。上述のように、当該インジケータを送信するために好適な技術の例として、MBSFNチャネルまたはSIBを使用することが挙げられる。場合によっては、干渉インジケータ106は、干渉のレベルまたは相対的な干渉のレベルを示し、複数の干渉値のうちの1つを示してもよい。一例では、干渉インジケータは、隣接基地局108で受けたInterference−over−Thermal(IoT)に基づいた干渉値を含む。以下に述べるように、UAV UE装置は、干渉値をパワーファクタ値に関連付けることができる。例えば、複数の干渉インジケータ値のそれぞれに対して、UAV UEは、より低いパワーファクタ値をより高い干渉インジケータ値に関連付けたり、より高いパワーファクタ値をより低い干渉インジケータ値に関連付けたりするように、パワーファクタ値を関連付けることができる。
【0045】
送信306において、UAV UE装置102は、サービング基地局110に、干渉インジケータを受信したことを通知する。例えば、干渉インジケータ受信メッセージが送信されてもよい。干渉インジケータ106が干渉のレベルを示す状況では、干渉インジケータ受信メッセージは、そのレベルを示す情報を含んでもよい。干渉インジケータがIoT値を提供する場合は、UAV UE装置102は、そのIoT値を示す情報を提供してもよく、その情報は、実際のIoT値またはサービング基地局110が適切なパワーファクタ値を決定することを補助するいくつかの他のインジケータであってもよい。
【0046】
送信308において、サービング基地局110は、UAV UE装置102からのアップリンク送信に、低減パワーファクタを使用するべきであることを示すパワーファクタメッセージをUAV UE装置102に送信する。図3の例として、パワーファクタメッセージは、低減パワーファクタ値PO_UAVを含む。場合によっては、メッセージは、また標準パワーファクタ値PO_TERRESTRIALを含む。一例では、パワーファクタメッセージは、専用シグナリングまたはSIB(現在3GPP TS36.331およびTS36.321規格で定義されている)を介して送信される。例えば、パワーファクタは、RRCConnectionReconfigurationメッセージで送信される物理層の構成(PhysicalConfigDedicated IE)の一部として、UplinkPowerControl情報要素内で規定され得る。従って、基地局は、UAVを新規のパワーファクタで再設定する必要がある場合は常に、基地局は、RRCConnectionReconfigurationメッセージをUAVに更新とともに送る。
【0047】
パワーファクタは、また、RadioResourceConfigCommon情報要素の一部であるUplinkPowerControlCommon情報要素内に、パワーファクタを組み込むことにより、システム情報(SIB)とともに送信されてもよい。他の状況では、使用されるパワーファクタ値は、Downlink Control Indicator(DCI)形式0または4を使用して、アップリンク許可で伝達される電力制御コマンドから取得されてもよい。特定のDCI形式3および3Aがある場合、PUSCH電力制御フィールドを利用し、半永続的スケジューリングのために電力制御ビットを送ることができる。
【0048】
場合によっては、パワーファクタ値(PO_UAV、PO_TERRESTRIAL)は、UAV UE装置102がどのパワーファクタを使用するべきかを示す指示とは別のメッセージで送信される。また、実際のパワーファクタ値の代わりに、パワーファクタインジケータが送信されてもよい。一例では、サービング基地局は、低減パワーファクタとして使用されるべき標準パワーファクタ値からの値の差を示す低減パワーファクタの「デルタ」つまり相対的な値のインジケータを、UAV UE装置に提供する。
【0049】
送信310において、UAV UE装置102は、低減パワーファクタに基づいて決定された電力レベルで、アップリンク信号を送信する。UAV UE装置102は、干渉インジケータのための適切なチャネルを監視しながら、アップリンク送信に低減パワーファクタの使用を継続する。UAV UE装置102は、受信する干渉インジケータの全ての報告を継続する。
【0050】
イベント312において、干渉タイマは満了する。サービング基地局は、UAV UE装置から干渉インジケータを受信すると、干渉タイマをリセットする。当該タイマが満了すると、送信314において、サービング基地局110は、標準パワーファクタ、PO_TERRESTRIALを使用するように、UAV UE装置102に指示する。従って、最後の干渉インジケータからの時間が閾値を超えた場合、サービング基地局110は、UAV UE装置102が標準パワーファクタを使用すべきであることを示すパワーファクタメッセージを送る。
【0051】
送信316において、UAV UE装置102は、標準パワーファクタ、PO_TERRESTRIALを使用して、アップリンク信号をそのサービング基地局110に送信する。
【0052】
従って、図3の例として、UAV UE装置102は、干渉インジケータの受信を報告し、サービング基地局は、どのパワーファクタを使用すべきかをUAV UE装置に指示し、UAV UE装置にパワーファクタ値を提供する。他の実施例では、UAV UE装置は、自律的に低減パワーファクタ使用することを決定してもよい。
【0053】
図4は、UAV UE装置102、ならびにサービング基地局110および隣接(非サービング)基地局108間のメッセージングの一例の図であり、UAV UE装置は、干渉インジケータ受信後、低減パワーファクタを自律的に使用する。図4のメッセージング技術は、図1のシステムのためのアップリンク送信電力を管理するためのメッセージングの一例であり、そこで、UAV UE装置102は、干渉インジケータ106の受信をサービング基地局に通知するが、サービング基地局からの指示を待つことなく、低減パワーファクタを自律的に使用する。明瞭さおよび簡潔さのために、図4の例は、エンティティ間で伝達されるメッセージの全てを示すものではない可能がある。更に、状況によっては、図4で示されるメッセージのうちの1つまたは複数は、省略される可能性がある。場合によっては、伝送は、本明細書で議論される機能を促進する任意の好適なやり方で、互いに結合され、および/または置換されてもよい。
【0054】
送信402において、UAV UE装置102は、標準パワーファクタ、PO_TERRESTRIALを使用して、アップリンク信号をそのサービング基地局110に送信する。非サービング隣接基地局108は、アップリンク信号を検出し、その信号が、干渉インジケータの送信を正当化する電力レベルで送信されていると判定する。その判定はいくつかの要因に基づく可能性がある。
【0055】
送信404において、隣接基地局108は、干渉インジケータ106を送信する。上述のように、インジケータを送信するために好適な技術の例として、MBSFNチャネルまたはSIBを使用することが挙げられる。場合によっては、干渉インジケータ106は、干渉のレベルまたは相対的な干渉のレベルを示し、複数の干渉値のうちの1つを示してもよい。一例では、干渉インジケータは、隣接基地局108で受けたInterference−over−Thermal(IoT)に基づいた干渉値を含む。以下に述べるように、干渉値は、パワーファクタ値に関連付けられてもよい。
【0056】
送信406において、UAV UE装置102は、サービング基地局110に干渉インジケータを受信したことを通知する。例えば、干渉インジケータ受信メッセージが送信されてもよい。図4の例として、送信306のメッセージは、UAV UE装置が、アップリンク送信に低減パワーファクタPO_UAVを使用することを、サービング基地局110に通知する。一例では、その送信は、PUCCHフォーマットが再定義されたPUCCHを介す。別の実施例では、その送信はPUSCHを介す。そのような実施例では、基地局は、特定の送信のために、UAV UE装置にアップリンクリソースを許可する必要があり得る。リソースが、既に他の通信のために許可されている場合、その送信は、PUSCHの他のデータへの通知「ピギーバック(piggy−backing)」含んでもよい。更に別の例では、その送信は、干渉インジケータの受信を示す特定のプリアンブルシーケンスを有するPRACHを含むことができる。
【0057】
送信408において、UAV UE装置102は、低減パワーファクタに基づいて決定された電力レベルで、アップリンク信号を送信する。UAV UE装置102は、干渉インジケータのための適切なチャネルを監視しながら、アップリンク送信に低減パワーファクタの使用を継続する。場合によっては、アップリンク送信に対して2つ以上の低減パワーファクタの値が存在する場合、サービング基地局110は、UAV UE装置102により干渉インジケータが受信されたときにどの値を使用すべきかを、予めUAV UE装置102に通知する。
【0058】
イベント410において、UAV UE装置102は、干渉インジケータが受信されていないと判断する。例えば、UAV UE装置は、少なくとも選択された隣接基地局のSIBを監視し、隣接基地局から干渉インジケータが送信されていないと判定する。
【0059】
送信414において、UAV UE装置は、サービング基地局に、アップリンク送信に標準パワーファクタを使用することを通知する。送信406を参照して検討したような技法を使用することができる。
【0060】
送信414において、UAV UE装置は、アップリンク信号を送信するために、標準パワーファクタ、PO_TERRESTRIALを使用する。
【0061】
図5は、UAV UE装置で実行される電力管理方法の一例を示すフローチャートである。すなわち、本方法は、上述したUAV UE装置102、111のような装置の電子機器およびコードにより実施可能である。本方法は、サービング基地局が、標準および低減パワーファクタの使用に関してUAV UE装置に指示する例である。
【0062】
ステップ502において、サービング基地局110から、パワーファクタメッセージが受信され、ここで、パワーファクタメッセージは、アップリンク送信電力を決定するためにUAV UE装置により使用されるべきパワーファクタを示す。このようなメッセージは、送信308を参照して検討された技術を使用して、送信されてもよい。図5の例として、パワーファクタメッセージは、少なくとも標準パワーファクタ値、低減パワーファクタ値およびどのパワーファクタを使用すべかの指示を含む。
【0063】
ステップ504において、標準パワーファクタまたは低減パワーファクタのどちらが使用されるべきかを決定する。標準パワーファクタを使用すべき場合、方法は、ステップ506へ続く。そうでない場合は、方法はステップ508へ続く。
【0064】
ステップ506において、UAV UE装置は、標準パワーファクタ、PO_TERRESTRIALに基づいて、アップリンク送信電力を決定する。UAV UE装置は、既知の技術による電力レベル方程式の標準パワーファクタを使用し、次のアップリンク送信のためのアップリンク電力レベルを設定する。
【0065】
ステップ510において、アップリンク信号は、UAV UE装置により送信され、そこでは、電力レベルは、標準パワーファクタによって決定されている。UAV UE装置の送信部は、アンテナを介して、サービング基地局に信号を送信する。
【0066】
低減パワーファクタが使われる場合、方法は、ステップ504からステップ508へ続く。ステップ508において、UAV UE装置は、低減パワーファクタ、PO_UAVに基づいて、アップリンク送信電力を決定する。UAV UE装置は、既知の技術による電力レベル方程式の低減パワーファクタを使用し、次のアップリンク送信のためのアップリンク電力レベルを設定する。
【0067】
ステップ512において、アップリンク信号は、UAV UE装置により送信され、そこでは、電力レベルは、低減パワーファクタによって決定されている。UAV UE装置の送信部は、アンテナを介して、サービング基地局に信号を送信する。
【0068】
ステップ514において、干渉インジケータを受信したか否かを判定する。UAV UE装置は、隣接基地局から送信されたダウンリンク信号の適切なチャネルを監視し、干渉インジケータが送信されたか否かを判定する。上述のように、干渉インジケータは、SIBで送信されてもよい。例えば、本明細書では、UAV UE装置は、どの基地局またはセルが監視されるかについて、選択的である。UAV UE装置は、隣接セルのダウンリンク測定値に基づいて、基地局からSIBを読み込んでもよい。このような技術は、監視されるチャネルの数を制限し、その結果、UAV UE装置は、ダウンリンクで比較的低い経路損失を受けている隣接セルからのみSIBを読み取る。ダウンリンク/アップリンクの相互関係を想定すると、比較的低い経路損失を有するこれらのセルは、UAV UE装置のアップリンク送信から最も干渉を受け易いセルである。干渉インジケータを受信した場合、方法は、ステップ516へ続き、そこで、サービング基地局は、干渉インジケータの受信を通知される。例えば、UAV UE装置は、干渉インジケータ受信メッセージをサービング基地局へ送り、受信した干渉インジケータを、サービング基地局に通知する。干渉インジケータを受信しなかった場合は、方法は、ステップ518へ進む。
【0069】
ステップ518において、新規のパワーファクタが受信されたか否かが判定される。サービング基地局から送信されたSIBは、新規のパワーファクタが受信された否かを判定するために監視される。新規のパワーファクタが、受信されなかった場合、方法は、ステップ520へ続き、そこでは、アップリンク送信電力を決定するために現在のパワーファクタが使用される。ステップ514で、UAV UE装置は、干渉インジケータのために、隣接基地局からのチャネルの監視を継続する。新規のパワーファクタが、受信された場合、方法は、ステップ502に戻る。
【0070】
図6は、サービング基地局で実行される電力管理方法の一例を示すフローチャートである。すなわち、本方法は、上述したサービング基地局200、110のような装置の電子機器およびコードにより実施可能である。本方法は、サービング基地局が、標準および低減パワーファクタの使用に関してUAV UE装置に指示する例である。
【0071】
ステップ602において、基地局は、その基地局がサービスしているUAV UE装置が、干渉インジケータを受信したというインディケーションを受信する。基地局は、UAV UE装置から、干渉インジケータ受信メッセージを受信する。
【0072】
ステップ603において、基地局は、低減パワーファクタを決定する。パワーファクタは、いくつかの要因に基づいてもよく、いくつかの例としては、UAV UE装置の高度、影響を受ける隣接セルの数および各セルのトラフィック負荷が挙げられる。パワーファクタの低減は、サービス品質に直接影響を与えるので、別の例としては、UAV UE装置により実施されるサービスのQoSが挙げられる。UAV UE装置は、より頻繁に再送信する必要があり得るので、待ち時間も影響を受ける可能性がある。例えば、UAVが(おそらく中継ノードとして)、ある地域の一時的な基地局として機能するために配置される場合、このUAV UE装置に対するサービング基地局は、パワーファクタの低減を制限することができる。
【0073】
ステップ604において、基地局は、アップリンク送信電力を決定するために、低減パワーファクタ、PO_UAVを使用するようにUAV UE装置に指示するパワーファクタメッセージを送信する。場合によっては、パワーファクタメッセージは、パワーファクタ値、PO_UAVを提供してもよい。他の状況では、パワーファクタメッセージは、既にUAV UE装置に記憶されているパワーファクタを使用するための指示だけを提供してもよい。さらに他の状況では、パワーファクタメッセージは、低減パワーファクタと、UAV UE装置に記憶されている標準パワーファクタとの関係を提供してもよい。例えば、標準パワーファクタのパーセンテージとしての低減パワーファクタの表示を提供することができる。
【0074】
ステップ606において、UAV UE装置から干渉インジケータ受信メッセージを最後に受け取ってから、タイマが満了したか否かを判定する。すなわち、基地局は、干渉インジケータ受信メッセージを受信したときタイマをリセットする。タイマが満了した場合、方法は、ステップ608へ続く。そうでない場合、サービング基地局は、UAV UE装置からのメッセージの監視を続け、UAV UE装置は、干渉インジケータを受信したか否かを判定する。この間、UAV UE装置は、低減パワーファクタの使用を続ける。一方、基地局は、ステップ604でパワーファクタメッセージが送られたとき、タイマをスタートするようにUAV UE装置を設定してもよい。UAV UE装置が、現在のタイマが満了する前に、タイマの再始動/リセットのための追加指示を受信しない場合、UAV UEは、標準パワーファクタを送信に使用してもよいと仮定することができる。これは、ステップ608で必要とされる追加のメッセージングを削減する。
【0075】
ステップ608において、サービング基地局は、UAV UE装置に、標準パワーファクタ、PO_TERRESTRIALを使用するように指示するパワーファクタメッセージを送信する。状況によっては、パワーファクタメッセージは、標準パワーファクタの値を含んでもよい。
【0076】
図7は、UAV UE装置で実行される電力管理方法の別の例を示すフローチャートである。すなわち、本方法は、上述したUAV UE装置102、111のような装置の電子機器およびコードにより実施可能である。本方法は、UAV UE装置が、低減パワーファクタを自律的に使用する例である。
【0077】
ステップ702において、UAV UE装置は、アップリンク送信電力、PO_TERRESTRIALを決定するために、標準パワーファクタを使用する。例えば、UAV UE装置は、既知の技術に従って動作し、標準パワーファクタを適用し、アップリンク送信電力レベルを決定する。
【0078】
ステップ704において、UAV UE装置は、標準パワーファクタ、PO_TERRESTRIALに基づいたパワーを有するアップリンク信号を送信する。
【0079】
ステップ706において、隣接基地局から干渉インジケータを受信したか否かを判定する。UAV UE装置は、少なくとも選択された隣接セルからのアップリンク信号の適切なチャネルを監視し、干渉インジケータが送信されたか否かを判定する。例えば、UAV UE装置は、ダウンリンク信号から判定されるような十分に低い経路損失を有するセルからのSIBチャネルを監視する。ダウンリンク/アップリンクの相互関係を想定すると、比較的低い経路損失を有するこれらのセルは、UAV UE装置のアップリンク送信から最も干渉を受け易いセルである。干渉インジケータを受信した場合、方法は、ステップ708へ進む。そうでない場合は、方法は、ステップ702に戻り、標準パワーファクタの使用を続ける。
【0080】
ステップ708において、UAV UE装置は、UAV UEが低減パワーファクタ、PO_UAVを使用していることを、サービング基地局に通知する。UAV UE装置は、低減パワーファクタを使用していることを示すメッセージを送信する。送信406を参照して検討したような技法を使用することができる。場合によっては、当該メッセージは、干渉インジケータが受信されたことを示す。他の状況では、UAV UE装置は、使用している低減パワーファクタを識別してもよい。これは、例えば、2つ以上の低減パワーファクタが利用可能な場合に有用であり得る。
【0081】
ステップ710において、UAV UE装置は、低減パワーファクタ、PO_UAVを使用し、アップリンク送信電力を決定する。低減パワーファクタは、状況によっては、UAV UE装置に記憶された事前に設定された値でもよく、他の状況では、低減パワーファクタは、サービング基地局のシステム情報でブロードキャストされてもよい。他の状況では、低減パワーファクタは、標準パワーファクタから決定されてもよい。例えば、低減パワーファクタは、標準パワーファクタのパーセンテージであってもよく、または標準基準電力レベルより低いレベル(例えば、PO_UAV=PO_TERRESTRIAL−3dB)に設定されてもよい。標準パワーファクタから低減パワーファクタを決定するために使用される公式は、予め決められてもよい。場合によっては、サービング基地局は、公式を動的に提供してもよい。
【0082】
いくつかの状況では、複数の低減パワーファクタは、UAV UE装置に利用可能であってもよい。一例では、隣接基地局は、干渉のレベルを示す干渉インジケータを提供してもよく、また、そうでない場合は、必要なアップリンク送信電力の低減量の指標を提供する。例えば、干渉インジケータは、IoTに基づいてもよい。すなわち、隣接基地局は、複数レベルのIoTに比例する干渉インジケータを送ってもよく、パワーファクタは、干渉インジケータから決定されてもよい。X%<Y%<Z%である1つの方式では、低減パワーファクタは、次のように定義され得る。
【0083】
IoTがX%上昇→P0_UAV1=−86dBm
【0084】
IoTがY%上昇→P0_UAV2=−87dBm
【0085】
IoTがZ%上昇→P0_UAV3=−88dBm
【0086】
別の実施例では、IoTの上昇率は、標準パワーファクタと比較したパワーファクタの低減と関連してもよい。このような方式は、次のように低減パワーファクタを定義することができる。
【0087】
IoTがX%上昇→PO_UAV1=PO_TERRESTRIAL−3dB
【0088】
IoTがY%上昇→PO_UAV2=PO_TERRESTRIAL−4dB
【0089】
IoTがZ%上昇→PO_UAV3=PO_TERRESTRIAL−5dB
【0090】
ステップ712において、UAV UE装置は、低減パワーファクタに基づいた電力レベルでアップリンク信号を送信する。
【0091】
ステップ714において、隣接基地局から干渉インジケータを受信したか否かを判定する。UAV UE装置は、少なくとも選択された隣接セルからのアップリンク信号の適切なチャネルを監視し、干渉インジケータが送信されたか否かを判定する。例えば、UAV UE装置は、ダウンリンク信号から判定されるような十分に低い経路損失を有するセルからのSIBチャネルを監視する。干渉インジケータが、受信されていない場合、方法は、ステップ716へ進む。そうでない場合は、方法は、ステップ710に戻り、低減パワーファクタ、PO_UAVの使用を続ける。
【0092】
ステップ716において、UAV UE装置は、標準パワーファクタを使用していることをサービング基地局に通知する。方法は、次にステップ702に戻り、そこでは、アップリンク送信電力を決定するために標準パワーファクタ、PO_TERRESTRIALが使用される。
【0093】
本発明の他の実施形態および変形例は、明らかにこれらの教示を参照して当業者に容易に思いつくであろう。上記説明は例示的なものであり、限定的なものではない。本発明は、請求項によってのみ制限され、上記明細書および添付図面ともに見たとき、全てのそのような実施形態および変形例を含む。従って、本発明の範囲は、上記説明を参照して決定されるのではなく、添付特許請求範囲を参照して、それらの等価物の全範囲とともに決定されるべきである。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7