特許第6971406号(P6971406)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6971406フィルムアンテナ−回路接続構造体及びそれを含むディスプレイ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6971406
(24)【登録日】2021年11月4日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】フィルムアンテナ−回路接続構造体及びそれを含むディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/38 20060101AFI20211111BHJP
   H01Q 13/08 20060101ALI20211111BHJP
   H01B 7/08 20060101ALI20211111BHJP
【FI】
   H01Q1/38
   H01Q13/08
   H01B7/08
【請求項の数】12
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2020-538653(P2020-538653)
(86)(22)【出願日】2019年1月22日
(65)【公表番号】特表2021-510968(P2021-510968A)
(43)【公表日】2021年4月30日
(86)【国際出願番号】KR2019000887
(87)【国際公開番号】WO2019146988
(87)【国際公開日】20190801
【審査請求日】2020年7月10日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0008129
(32)【優先日】2018年1月23日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503454506
【氏名又は名称】東友ファインケム株式会社
【氏名又は名称原語表記】DONGWOO FINE−CHEM CO., LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】515312427
【氏名又は名称】ポステック・リサーチ・アンド・ビジネス・ディベロップメント・ファウンデーション
【氏名又は名称原語表記】POSTECH RESEARCH AND BUSINESS DEVELOPMENT FOUNDATION
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジョン・ミン
(72)【発明者】
【氏名】イ,チャン・ヒー
(72)【発明者】
【氏名】オ,ユン・ソク
(72)【発明者】
【氏名】ホン,ウォン・ビン
【審査官】 岸田 伸太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−089109(JP,A)
【文献】 特開2006−019108(JP,A)
【文献】 特開平04−336702(JP,A)
【文献】 特表2012−514426(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0196190(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/00−25/04
H01B 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電層、および前記誘電層の上面上に配置される放射パターン及びパッドを含むフィルムアンテナと、
前記フィルムアンテナと電気的に接続され、
前記フィルムアンテナの各パッドと電気的に接続される接続配線と、
隣り合う前記接続配線間に配置されたダミーバリアとを含む回路基板とを含み、
前記誘電層の底面上に形成されたグランド層をさらに含む、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【請求項2】
前記ダミーバリアは、前記接続配線と同一の方向に延長するライン形状を有する、請求項1に記載のフィルムアンテナ−回路接続構造体。
【請求項3】
前記ダミーバリアは、互いに独立した複数のピラー(pillar)を含む、請求項1に記載のフィルムアンテナ−回路接続構造体。
【請求項4】
隣り合う前記接続配線間に複数の前記ピラーが前記接続配線の延長方向に沿って配列された、請求項3に記載のフィルムアンテナ−回路接続構造体。
【請求項5】
前記複数のピラーは、前記接続配線の延長方向に沿ってジグザグに配列された、請求項4に記載のフィルムアンテナ−回路接続構造体。
【請求項6】
前記回路基板は、絶縁層をさらに含み、前記ピラーは、前記絶縁層を貫通する、請求項3に記載のフィルムアンテナ−回路接続構造体。
【請求項7】
前記回路基板は、前記絶縁層の底面上で前記ピラーと電気的に接続されたダミーグランドパターンをさらに含む、請求項6に記載のフィルムアンテナ−回路接続構造体。
【請求項8】
前記回路基板の前記接続配線と電気的に接続された駆動集積回路(IC)チップをさらに含む、請求項1に記載のフィルムアンテナ−回路接続構造体。
【請求項9】
前記駆動ICチップは、前記接続配線のそれぞれと電気的に接続される駆動パッドを含む、請求項8に記載のフィルムアンテナ−回路接続構造体。
【請求項10】
前記駆動ICチップは、前記ダミーバリアのそれぞれと電気的に接続されるダミーパッドをさらに含む、請求項9に記載のフィルムアンテナ−回路接続構造体。
【請求項11】
前記フィルムアンテナは、前記放射パターンを前記パッドに接続させる伝送線路をさらに含む、請求項1に記載のフィルムアンテナ−回路接続構造体。
【請求項12】
請求項1〜1のいずれか一項に記載のフィルムアンテナ−回路接続構造体を含む、ディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムアンテナ−回路接続構造体及びそれを含むディスプレイ装置に関する。より詳細には、複数の接続配線を含むフィルムアンテナ−回路接続構造体及びそれを含むディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報化社会が進展するにつれて、ワイファイ(Wi−Fi)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))などの無線通信技術がディスプレイ装置と結合され、例えばスマートフォンの形で実現されている。この場合には、アンテナが前記ディスプレイ装置に結合され、通信機能を実行することができる。
【0003】
最近では、移動通信技術が進化するにつれて、超高周波帯域の通信を行うためのアンテナが前記ディスプレイ装置に結合される必要がある。
【0004】
例えば、駆動集積回路(IC)及びアンテナの放射パターンまたは電極間の信号送受信のために仲介回路が必要なことがある。しかし、複数のアンテナ電極を接続する配線が密集している場合には、各配線間の干渉、ノイズによって信号エラーまたは信号損失が発生することがある。また、例えば、最近の5Gの高周波帯域の通信の場合には、波長及びセンシング可能な周波数帯域が減少したことにより、信号損失、信号遮断の現象が深刻化することがある。
【0005】
また、アンテナが搭載されるディスプレイ装置がより薄型、軽量化されることによって、前記アンテナが占めるスペースも減少し得る。このため、限られたスペースの中で、高周波、広帯域信号の送受信を同時に実現するには限界がある。
【0006】
例えば、韓国公開特許第2003−0095557号は、携帯用端末に内蔵されるアンテナ構造を開示しているが、前述の問題に対しては解決策を提供していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、向上した信号の送受信効率を有するフィルムアンテナ−回路接続構造体を提供することである。
【0008】
本発明の課題は、向上した信号の送受信効率でアンテナと結合できる回路基板を提供することである。
【0009】
本発明の課題は、向上した信号の送受信効率を有するフィルムアンテナ−回路接続構造体を含むディスプレイ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
1.放射パターン及びパッドを含むフィルムアンテナと、
前記フィルムアンテナと電気的に接続され、前記フィルムアンテナの各パッドと電気的に接続される接続配線と、隣り合う前記接続配線間に配置されたダミーバリアとを含む回路基板とを含む、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【0011】
2.前記項目1において、前記ダミーバリアは、前記接続配線と同一の方向に延長するライン形状を有する、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【0012】
3.前記項目1において、前記ダミーバリアは、互いに独立した複数のピラー(pillar)を含む、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【0013】
4.前記項目3において、隣り合う前記接続配線間に複数の前記ピラーが前記接続配線の延長方向に沿って配列される、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【0014】
5.前記項目4において、前記複数のピラーは、前記接続配線の延長方向に沿ってジグザグに配列される、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【0015】
6.前記項目3において、前記回路基板は、絶縁層をさらに含み、前記ピラーは、前記絶縁層を貫通する、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【0016】
7.前記項目6において、前記回路基板は、前記絶縁層の底面上で前記ピラーと電気的に接続されたダミーグランドパターンをさらに含む、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【0017】
8.前記項目1において、前記回路基板の前記接続配線と電気的に接続された駆動集積回路(IC)チップをさらに含む、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【0018】
9.前記項目8において、前記駆動ICチップは、前記接続配線のそれぞれと電気的に接続される駆動パッドを含む、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【0019】
10.前記項目9において、前記駆動ICチップは、前記ダミーバリアのそれぞれと電気的に接続されるダミーパッドをさらに含む、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【0020】
11.前記項目1において、前記フィルムアンテナは、前記放射パターンを前記パッドに接続させる伝送線路をさらに含む、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【0021】
12.前記項目1において、前記フィルムアンテナは誘電層をさらに含み、
前記放射パターン及び前記パッドは、前記誘電層の上面上に配置される、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【0022】
13.前記項目12において、前記誘電層の底面上に形成されたグランド層をさらに含む、フィルムアンテナ−回路接続構造体。
【0023】
14.前記項目1〜13のいずれか一項に記載のフィルムアンテナ−回路接続構造体を含む、ディスプレイ装置。
【0024】
15.樹脂物質を含むコア層と、前記コア層上に、又は前記コア層内に少なくとも部分的に埋め込まれるように形成され、外部パッドに接続される接続配線と、前記接続配線間に配置されるダミーバリアとを含む、回路基板。
【0025】
16.前記項目15において、前記ダミーバリアは、前記接続配線と同一の方向に延長するグランドライン又は前記コア層を貫通するグランドピラーを含む、回路基板。
【0026】
17.前記項目15において、前記接続配線の一端は、フィルムアンテナのパッドと接続され、前記接続配線の他端は、駆動集積回路チップと接続される、回路基板。
【発明の効果】
【0027】
本発明の実施形態に係るフィルムアンテナ−回路接続構造体において、回路基板は、各アンテナパッドに接続される配線間に配置されたダミーバリアを含むことができる。前記ダミーバリアによって、隣り合う配線間のノイズ及び干渉が遮蔽され、所望の信号送受信の信頼性を向上することができる。
【0028】
前記ダミーバリアは、ダミーグランドとして提供することができる。これにより、前記配線間で発生するノイズを効率よく除去することができる。
【0029】
一部の実施形態では、フィルムアンテナは、独立して駆動する放射パターンを含むことにより、信号直進性およびゲイン特性を向上することができ、各放射パターンから発生する信号を前記回路基板の構成により信号の損失なしに効率よく伝達することができる。
【0030】
前記フィルムアンテナ−回路接続構造体は、3G以上、例えば5G高周波帯域の送受信が可能な移動通信機器を含むディスプレイ装置に適用され、放射特性及び通信信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1図1は、例示的な実施形態に係るフィルムアンテナ−回路接続構造体を示す概略断面図である。
図2図2は、例示的な実施形態に係るフィルムアンテナ−回路接続構造体を示す概略平面図である。
図3図3は、一部の実施形態に係るフィルムアンテナ−回路接続構造体を示す概略平面図である。
図4図4は、一部の実施形態に係るフィルムアンテナ−回路接続構造体を示す概略平面図である。
図5図5は、一部の実施形態に係る回路基板を示す概略断面図である。
図6図6は、例示的な実施形態に係るフィルムアンテナを示す概略平面図である。
図7図7は、例示的な実施形態に係るディスプレイ装置を説明するための概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の実施形態は、放射パターン及びパッドを含むフィルムアンテナと、前記フィルムアンテナの各パッドに接続される配線と、隣り合う前記配線間に配置されたダミーバリアとを含む回路基板とを含むフィルムアンテナ−回路接続構造体を提供するものである。
【0033】
前記フィルムアンテナは、例えば、透明フィルムの形で製作されるマイクロストリップパッチアンテナ(microstrip patch antenna)であってもよい。前記フィルムアンテナは、例えば、3G〜5G移動通信のための通信機器に適用できる。
【0034】
また、本発明の実施形態は、前記フィルムアンテナ−回路接続構造体を含むディスプレイ装置を提供するものである。
【0035】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態をより具体的に説明する。ただし、本明細書に添付される図面は、本発明の好適な実施形態を例示するものであって、発明の詳細な説明とともに本発明の技術思想をさらに理解する一助となる役割を果たすものであるため、本発明は図面に記載された事項のみに限定されて解釈されるものではない。
【0036】
図1及び図2は、それぞれ例示的な実施形態に係るフィルムアンテナ−回路接続構造体を示す概略的な断面図および平面図である。
【0037】
図1及び図2を参照すると、前記フィルムアンテナ−回路接続構造体(以下では、接続構造体と略称することもある。)は、フィルムアンテナ100と、回路基板200とを含むことができる。回路基板200上には、回路基板200の接続配線220と接続され、送受信信号を制御する駆動ICチップ300を配置することができる。
【0038】
フィルムアンテナ100は、第1の導電層130と、誘電層120と、第2の導電層110とを含む積層体で提供することができる。例えば、第1の導電層130及び第2の導電層110は、誘電層120の上面及び底面の上にそれぞれ形成することができる。
【0039】
誘電層120は、所定の誘電率を有する絶縁物質を含むことができる。誘電層120は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、金属酸化物などの無機絶縁物質、またはエポキシ樹脂、アクリル樹脂、イミド系樹脂などの有機絶縁物質を含むことができる。誘電層120は、フィルムアンテナのフィルム基材として機能することができる。
【0040】
例えば、透明フィルムを誘電層120として提供することができる。前記透明フィルムは、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂;ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレートなどのアクリル系樹脂;ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体などのスチレン系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、シクロ系またはノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン系樹脂;塩化ビニル系樹脂;ナイロン、芳香族ポリアミドなどのアミド系樹脂;イミド系樹脂;ポリエーテルスルホン系樹脂;スルホン系樹脂;ポリエーテルエーテルケトン系樹脂;硫化ポリフェニレン系樹脂;ビニルアルコール系樹脂;塩化ビニリデン系樹脂;ビニルブチラル系樹脂;アリレート系樹脂;ポリオキシメチレン系樹脂;エポキシ系樹脂などの熱可塑性樹脂を含むことができる。これらは、単独であるいは2以上を組み合わせて使用することができる。また、(メタ)アクリル系、ウレタン系、アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系などの熱硬化性樹脂または紫外線硬化型樹脂からなる透明フィルムを誘電層100として活用することができる。
【0041】
第1の導電層130は、フィルムアンテナ130の放射パターン及びパッド136を含むことができる。第2の導電層110は、フィルムアンテナ100のグランド層またはグランドパターンで提供することができる。一実施形態では、前記フィルムアンテナ−回路接続構造体が実装されるディスプレイ装置の導電性部材を第2の導電層110(例えば、グランド層)で提供することもできる。
【0042】
前記導電性部材は、例えば、ディスプレイパネルに含まれる薄膜トランジスタ(TFT)のゲート電極、スキャンライン又はデータラインのような各種の配線、または画素電極、共通電極のような各種の電極などを含むことができる。
【0043】
第1及び第2の導電層130,110は、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、クロム(Cr)、チタン(Ti)、タングステン(W)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、バナジウム(V)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)又はこれらの合金を含むことができる。これらは、単独であるいは2以上を組み合わせて使用することができる。例えば、低抵抗の実現のために、銀(Ag)または銀合金(例えば、銀−パラジウム−銅(APC)合金)を使用することができる。
【0044】
一部の実施形態では、第1及び第2の導電層130,110は、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、インジウム亜鉛スズ酸化物(ITZO)、亜鉛酸化物(ZnOx)のような透明金属酸化物を含むこともできる。
【0045】
フィルムアンテナ100は、一端部に放射パターンとそれぞれ接続されるパッド136を含むことができる。例えば、フィルムアンテナ100の前記一端部は、回路基板200との接続または接合のためのボンディング領域(BA)で提供することができる。
【0046】
回路基板200は、フィルムアンテナ100のボンディング領域(BA)を少なくとも部分的にカバーし、パッド136と電気的に接続することができる。回路基板200は、絶縁層210および接続配線220を含む。回路基板200の各接続配線220は、フィルムアンテナ100のパッド136とそれぞれ電気的に接続することができる。
【0047】
絶縁層210は、例えば、ポリイミド、エポキシ樹脂、ポリエステル、液晶ポリマー(LCP)などの柔軟性を有する樹脂物質を含むことができる。この場合、回路基板200は、フレキシブルプリント回路基板(FPCB)で提供することができる。例えば、絶縁層210は、回路基板200のコア層で提供することができる。
【0048】
接続配線220は、絶縁層210上に配列することができる。一部の実施形態では、接続配線220は、絶縁層210内に印刷または埋め込みすることもできる。絶縁層210上には、接続配線220を覆うカバーレイ(coverlay)層をさらに形成してもよい。
【0049】
接続配線220は、パッド136と直接接触してもよく、絶縁層210内に形成されたコンタクト(図示せず)を介してパッド136と電気的に接続してもよい。
【0050】
隣り合う接続配線220の間には、ダミーバリア230を配置することができる。一部の実施形態では、ダミーバリア230は、接続配線220と実質的に同一の形状を有し、同じ方向に延長する配線又はラインの形状を持つことができる。
【0051】
本出願で使用される用語「ダミーバリア」は、放射パターンと直接接続されていない導電パターンを意味し得、一実施形態ではグランドパターンとして機能することができる。
【0052】
例えば、ダミーバリア230は、絶縁層210上に配置してもよく、絶縁層210内に印刷または埋め込みして接続配線220と共に延長してもよい。
【0053】
接続配線220及びダミーバリア230は、信号伝達速度の向上のために低抵抗の金属を含むことができる。例えば、接続配線220及びダミーバリア230は、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、クロム(Cr)、チタン(Ti)、タングステン(W)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、バナジウム(V)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)又はこれらの合金を含むことができる。一部の実施形態では、接続配線220及びダミーバリア230は、同じ金属を含むことができる。
【0054】
前述のように、例示的な実施形態によると、ダミーバリア230を隣り合う接続配線220の間に配置してノイズ遮蔽パターンで機能することができる。
【0055】
フィルムアンテナ100が複数の放射パターンを含む場合には、回路基板200の接続配線220の各々を介して個別に信号を伝送することができる。この場合には、隣り合う接続配線220のそれぞれの信号が互いに干渉することがあり、いずれかの接続配線220の信号が他の接続配線220にノイズとして作用することがある。
【0056】
これに対して、例示的な実施形態によると、ダミーバリア230を隣り合う接続配線220の間に配置し、前記ノイズおよび干渉を遮断することができる。これにより、各接続配線220から、所望の位相、周波数の信号を高信頼性で生成または伝達することができる。
【0057】
前記接続構造体をディスプレイ装置に実装する場合には、ディスプレイパネルの画素電極、配線から発生するノイズが前記接続構造体に伝播することもある。この場合には、ダミーバリア230が前記ディスプレイパネルからのノイズも遮断して、信号送受信の信頼性をさらに向上することができる。
【0058】
一部の実施形態では、ダミーバリア230は、フィルムアンテナ100に含まれるグランドパッド又はグランド層と接続され、グランドラインで機能することができる。
【0059】
一部の実施形態では、接続配線220とダミーバリア230との間の離隔距離(D1)(例えば、接続配線220とダミーバリア230の中心線との間の最短距離)は、約10〜500μmであってもよい。離隔距離(D1)が約10μm未満であると、接続配線220とダミーバリア230との間の寄生キャパシタンスが発生し、信号妨害が引き起こされることがある。離隔距離(D1)が約500μmを超えると、ダミーバリア230によるノイズ遮蔽の効果を実質的に実現できないことがある。
【0060】
接続配線220の幅は、ダミーバリア230との離隔距離(D1)および接続配線220のインピーダンスを考慮して調節できる。一部の実施形態では、接続配線220の幅は、約50〜500μmであってもよい。接続配線220の長さ(L1)は、信号損失を考慮して20mm以下に調節することができる。
【0061】
図2に示すように、回路基板200の一端部は、ボンディング領域(BA)でフィルムアンテナ100と電気的に接続し、回路基板200の他端部は、駆動ICチップ300と電気的に接続することができる。
【0062】
駆動ICチップ300は、駆動パッド310を含み、駆動パッド310に接続される制御回路(図示せず)を含むことができる。各駆動パッド310は、各接続配線220に接続することができる。これにより、各駆動パッド310を介して、フィルムアンテナ100に含まれた放射パターンを独立して制御することができる。
【0063】
一部の実施形態において、駆動ICチップ300は、ダミーパッド320をさらに含むことができる。ダミーバリア230は、配線またはラインの形で延長し、駆動ICチップ300のダミーパッド320と電気的に接続することができる。この場合には、ダミーバリア230を介して吸収されたノイズをダミーパッド320を介して容易に放出することができる。
【0064】
この場合には、ダミーバリア230は、ダミーグランドで提供することができる。一実施形態において、駆動ICチップは、ダミーパッド320と接続されたグランド回路をさらに含むことができる。
【0065】
図3及び図4は、一部の実施形態に係るフィルムアンテナ−回路接続構造体を示す概略平面図である。図1及び図2と実質的に同一または相当の構造、構成については詳細な説明を省略する。
【0066】
図3を参照すると、前記フィルムアンテナ−回路接続構造体のダミーバリア235は、互いに独立したピラー(pillar)または柱形状のパターンを含むことができる。図3に示すように、ダミーバリア235は、円形断面を持つことができるが、これに限定されるものではない。以下では、前記ピラーをダミーバリアと同じ参照符号として説明する。
【0067】
例示的な実施形態によると、隣り合う接続配線220の間に複数のピラー235を配列することができる。一部の実施形態では、複数のピラー235を接続配線220の延長方向に沿って配列することができる。
【0068】
ピラー235は、絶縁層210内に埋め込むことができる。一部の実施形態では、ピラー235は、絶縁層210を貫通することができる。例えば、絶縁層210内にホールを形成した後、前記ホール内に銅メッキ工程のようなメッキ工程によりピラー235を形成することができる。
【0069】
ダミーバリア235を複数のピラーで形成することにより、ダミーバリア235の位置、密集度をノイズの発生位置によって効率よく変更することができる。これにより、ダミーバリア235の設計自由度を向上することができる。
【0070】
一部の実施形態では、接続配線220とダミーバリア235(または、ピラー)との間の離隔距離(D2)(例えば、接続配線220の中心線とダミーバリア235の中心との間の最短距離)は、約10〜500μmであってもよい。
【0071】
図4を参照すると、ピラー形状のダミーバリア235は、接続配線220の延長方向に沿ってジグザグに配列することができる。この場合には、ダミーバリア235を、各接続配線220にさらに近接して配置することができ、例えば、二重のバリア効果を実現できる。
【0072】
図5は、一部の実施形態に係る回路基板を示す概略断面図である。例えば、図5は、図3及び図4に示すように、ピラー形状のダミーバリアが形成された回路基板の断面図である。
【0073】
図5を参照すると、回路基板200は、絶縁層210と、接続配線220と、ピラー形状のダミーバリア235とを含むことができる。
【0074】
ダミーバリア235は、図3及び図4で説明したように、絶縁層210を貫通することができ、隣り合う接続配線220から発生するノイズを吸収することができる。
【0075】
絶縁層210の底面上には、ダミーバリア235と接続されるダミーグランドパターン240を配置することができる。ダミーグランドパターン240は、接続配線220と実質的に同一の方向に延長し、複数のダミーバリア235と共に接続することができる。ダミーバリア235から吸収された前記ノイズを、ダミーグランドパターン240によって外部に容易に放出することができる。
【0076】
図5では、接続配線220は、絶縁層210を貫通することが示されているが、これに限定されるものではない。例えば、接続配線220は、絶縁層210上に配置してもよく、絶縁層210に部分的に埋め込んでもよい。
【0077】
図6は、例示的な実施形態に係るフィルムアンテナを示す概略平面図である。
図6を参照すると、フィルムアンテナ100は、誘電層120上に配列された放射パターン132と、伝送線路134と、パッド136とを含むことができる。図1で説明したように、放射パターン132、伝送線路134及びパッド136は、フィルムアンテナ100の第1の導電層130に含まれ得る。
【0078】
例示的な実施形態によると、独立して駆動される複数の放射パターン132を誘電層120上でフィルムアンテナ100の幅方向に沿って配列することができる。伝送線路134は、フィルムアンテナ100の長さ方向に沿って放射パターン132およびパッド136をそれぞれ接続させることができる。
【0079】
パッド136は、図1及び図2で説明したように、接続配線220と電気的に接続することができる。これにより、駆動ICチップ300により、各放射パターン132を独立して制御することができる。また、回路基板200に含まれたダミーバリア230により、各放射パターン132の独立した動作信頼性を向上することができる。
【0080】
一部の実施形態では、放射パターン132は、メッシュ構造を含むことができる。これにより、フィルムアンテナ100の透過率をより向上することができる。一実施形態では、放射パターン132の周辺の誘電層120の部分上にダミーメッシュを配列することができる。これにより、フィルムアンテナ100の領域別のパターンの偏差によるフィルムアンテナ100の電極視認を防止または低減することができる。
【0081】
前述したように、各放射パターン132と電気的に接続されるパッド136は、ボンディング領域(BA)に配置され、回路基板200と接続することができる。
【0082】
図7は、例示的な実施形態に係るディスプレイ装置を説明するための概略平面図である。例えば、図7は、ディスプレイ装置のウィンドウを含む外部形状を示している。
【0083】
図7を参照すると、ディスプレイ装置400は、表示領域410及び周辺領域420を含むことができる。周辺領域420は、例えば、表示領域410の両側部及び/又は両端部に配置することができる。
【0084】
一部の実施形態では、前述したフィルムアンテナは、ディスプレイ装置400の周辺領域420にパッチの形で挿入することができる。一部の実施形態では、図6で説明したフィルムアンテナ100のボンディング領域(BA)は、ディスプレイ装置400の周辺領域420に対応するように配置することができる。
【0085】
周辺領域420は、例えば、画像表示装置の遮光部又はベゼル部に相当し得る。また、周辺領域420には、フィルムアンテナ−回路接続構造体の回路基板および駆動ICチップを共に配置することができる。
【0086】
フィルムアンテナのボンディング領域(BA)を周辺領域420内で前記駆動ICチップと隣接するように配置することにより、信号の送受信経路を短縮して信号損失を抑制することができる。
【0087】
本発明の実施形態は、前述したように、例えばフィルムアンテナ100と結合され、向上した信頼性および減少したノイズで信号送受信を実現できる回路基板を提供することができる。
【0088】
前述のように、前記回路基板は、接続配線及びダミーバリアを含み、樹脂物質を含むコア層と結合され、フレキシブルプリント回路基板(FPCB)で提供することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7