(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、不使用時にソーラーパネルの受光面が風雨にさらされて劣化するおそれがある。
【0005】
したがって本発明の目的は、劣化しにくいソーラーパネルを含む電気設備保持装置などを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る電気設備保持装置は、ソーラーパネルと、ソーラーパネルで得られた電力を貯める蓄電装置と、ソーラーパネルと蓄電装置の少なくとも一方の負荷試験を行うために使用される負荷試験装置の少なくとも一方と、底面にキャスターが設けられ、蓄電装置と負荷試験装置の少なくとも一方を保持する移動ラックとを備え、ソーラーパネルは、少なくとも回転を含む移動により、ソーラーパネルの受光面が移動ラックの側部の一つと平行になる第1状態と、移動ラックの上面に配置された第2状態とが切り替え可能である。
【0007】
不使用時(第1状態)に、ソーラーパネルの受光面が風雨にさらされて劣化するのを防止することが可能になる。
また、不使用時(第1状態)に、移動ラックの上面からソーラーパネルが無くなるため、移動ラックの上面にソーラーパネルが配置された状態と比べて、移動ラックの高さを低くして、トラックなどの運搬手段に搭載しやすく出来る。
【0008】
好ましくは、移動ラックは、蓄電装置と負荷試験装置の少なくとも一方を収納する第1領域と、第1領域の上段に設けられた第2領域とを有し、第1領域と第2領域の境界には、上下方向と垂直な方向に延びる軸と、軸の周りを回転可能な状態で覆う筒状物を含むローラーが複数設けられ、第2領域に収納される物は、ローラーに保持される。
【0009】
負荷試験装置が第1領域に収納され、第1領域の上段に設けられた第2領域に電源接続ケーブルなど負荷試験装置の関連部材が収納されるので、移動ラックを用いることで、これらを容易に移動させることが可能になる。
ローラーの筒状物が水平方向に延びる軸周りに回転可能な状態で保持されるため、電源接続ケーブルなどを保持する部材として、回転可能な部材が設けられない形態に比べて、ローラーの上に保持された物を取り出しやすく出来る。
【0010】
さらに好ましくは、電気設備保持装置は、少なくとも負荷試験装置を備えるものであり、負荷試験装置は、上方に排気を行うものであり、移動ラックと負荷試験装置の少なくとも一方は、ローラーが物を保持しているか否かを検知する保持検知部を有し、負荷試験装置は、保持検知部による検知結果に基づいて、負荷試験装置の抵抗部への電力供給を遮断する。
【0011】
ローラーの上に保持された物が、抵抗部からの排気熱により損傷するのを防止出来る。
【0012】
また、好ましくは、電気設備保持装置は、少なくとも負荷試験装置を備えるものであり、負荷試験装置は、上方に排気を行うものであり、ローラーは、側部を構成するフレームに比べて、耐熱性が高く、熱伝導率が低い部材で構成される。
【0013】
これにより、負荷試験装置を移動ラックから下ろさない状態で、ローラーを損傷させずに、負荷試験を行うことが可能になる。
【0014】
また、好ましくは、第2領域に収納される物には、少なくとも負荷試験装置に接続される電源接続ケーブルが含まれる。
【0015】
また、好ましくは、電気設備保持装置は、蓄電装置と負荷試験装置を備えるものであり、移動ラックは、負荷試験装置を収納する第1領域と、第1領域の上段に設けられた第2領域と、第1領域の下段に設けられた第3領域を有し、第3領域には、移動式の発電機が収納され、第1領域と第3領域の少なくとも一方には、蓄電装置が収納され、負荷試験装置は、発電機の負荷試験を行うために使用される。
【0016】
また、好ましくは、電気設備保持装置は、少なくとも負荷試験装置を備えるものであり、負荷試験装置は、上方に排気を行うものであり、上面には、蓋が設けられ、第2状態の時には、蓋の上にソーラーパネルが配置され、蓋は、側部を構成するフレームに比べて、耐熱性が高く、熱伝導率が低い部材で構成される。
【0017】
雨天時でも屋外で、負荷試験装置の抵抗器が濡れにくい状態で、負荷試験を行うことが可能になる。
【0018】
また、好ましくは、電気設備保持装置は、少なくとも負荷試験装置を備えるものであり、負荷試験装置は、上方に排気を行うものであり、上面には、開閉可能な蓋が設けられ、第2状態の時には、蓋の上にソーラーパネルが配置され、負荷試験装置は、操作部を有し、側部には、格子状の柵が設けられ、操作部は、負荷試験装置における、側部であって蓋が開いた時に少なくとも一部が蓋に覆われるものと近い側に設けられ、側部であって、操作部と対向する領域における柵を構成する格子は、2cm以上の間隔を有する。
【0019】
使用者が操作部を操作する際に、近くの側面から熱風が排出されるのを防止出来る。
また、負荷試験装置を移動ラックから下ろさない状態で、負荷試験の操作を容易に行うことが可能になる。
【0020】
また、好ましくは、電気設備保持装置は、少なくとも負荷試験装置を備えるものであり、負荷試験装置は、上方に排気を行うものであり、上面には、開閉可能な蓋が設けられ、第2状態の時には、蓋の上にソーラーパネルが配置され、移動ラックと負荷試験装置の少なくとも一方は、ソーラーパネルの位置を検知する開閉検知部を有し、負荷試験装置は、開閉検知部による検知結果に基づいて、負荷試験装置の抵抗部への電力供給を遮断する。
【0021】
ソーラーパネルが、抵抗部からの排気熱により損傷するのを防止出来る。
【0022】
また、好ましくは、底面には、フォークリフトのフォームを差し込むための差込口が設けられる。
【0023】
本発明に係る電気設備保持装置の移動ラックは、底面にキャスターが設けられ、ソーラーパネルで得られた電力を貯める蓄電装置とソーラーパネルの少なくとも一方の負荷試験を行うために使用される負荷試験装置の少なくとも一方を保持する移動ラックであって、ソーラーパネルは、少なくとも回転を含む移動により、ソーラーパネルの受光面が移動ラックの側部の一つと平行になる第1状態と、移動ラックの上面に配置された第2状態とが切り替え可能である。
【0024】
以上のように本発明によれば、劣化しにくいソーラーパネルを含む電気設備保持装置などを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、第1実施形態について、図を用いて説明する。第1実施形態における電気設備保持装置1は、乾式の負荷試験装置10、移動ラック(カゴ台車)30、電源接続ケーブル50、工具箱60を備える(
図1〜
図5)。
【0027】
方向を説明するために、移動ラック30の第1側面31と第2側面32が並べられる方向をx方向、x方向と垂直で、移動ラック30の背面33と正面34が並べられる方向をy方向、x方向とy方向に垂直な方向をz方向として説明する。
【0028】
負荷試験装置10は、抵抗部11、冷却部13、操作部15、接続切替部17を有し、コンピューターサーバーを冷却する空調設備の負荷試験(第1負荷試験)や、試験対象電源の負荷試験(第2負荷試験)に用いられる。
【0029】
抵抗部11は、y方向に平行な棒状の抵抗器がy方向に所定の間隔を空けて複数本並べられた抵抗器列が、z方向に複数段並べられたもので、負荷試験を行うために用いられる。
コンピューターサーバーを冷却する空調設備の負荷試験(第1負荷試験)では、第1端子接続部17aは、当該コンピューターサーバーに電力供給するものと同じ商用電源と接続され、抵抗器は当該商用電源からの電力供給を受ける。
発電機やバッテリーの負荷試験(第2負荷試験)では、第1端子接続部17aは、試験対象電源と接続され、抵抗器は当該試験対象電源からの電力供給を受ける。
試験対象電源は、後述する第2実施形態で示すような発電機71、ソーラーパネル73、蓄電装置75などが考えられる。
【0030】
抵抗部11を構成する抵抗器において、近接する複数の抵抗器が直列又は並列に接続されたものを、1つの抵抗器群とし、商用電源若しくは試験対象電源からの電圧印加を行う抵抗器群の数を変えながら、負荷試験が行われる。
【0031】
抵抗部11は、第1抵抗器群G1〜第8抵抗器群G8を有する。
ただし、抵抗器群Gの数は上述の構成に限るものではない。
【0032】
抵抗器の端子は、他の抵抗器の端子と短絡バーで接続されたり、ケーブルを介して第1端子接続部17aやリレー部17cに接続されたりする。
ただし、当該短絡バーや当該ケーブルの図示は省略している。
抵抗部11の筐体は、略直方体形状を有し、上面と下面が開口し、正面と背面の壁が抵抗器を保持する。
【0033】
冷却部13は、抵抗部11の下部に配置され、外部から取り入れた空気を使って、抵抗部11の抵抗器を冷却する冷却ファンを有する。
当該冷却ファンは、商用電源(負荷試験装置駆動用電源)で駆動される(
図2参照)。
冷却部13の筐体は、4つの側面と上面が開口し、当該4つの側面から吸気が行われ、当該上面を介して、抵抗部11の抵抗器へ冷却風が供給される。
冷却風は、抵抗器を冷却した後、負荷試験装置10の上方に排出される。すなわち、負荷試験装置10は、上方に排気を行うものである。
抵抗部11の筐体と、冷却部13の筐体は一体的に構成されてもよいし、別体で構成されてもよい。
【0034】
操作部15は、電源スイッチ、冷却ファンスイッチ、抵抗切替スイッチ、表示部を有する。
【0035】
電源スイッチは、スライド式(若しくはトグル式若しくは押しボタン式)の操作スイッチで、負荷試験装置10のオンオフを選択するために使用される。
電源スイッチがオン状態にされると、第1端子接続部17aの遮断器若しくは不図示のリレーがオン状態にされて、リレー部17cの検知部リレーRSと第1リレーR1〜第8リレーR8に、第1端子接続部17aを介して負荷試験装置10に接続された商用電源(第1負荷試験)若しくは試験対象電源(第2負荷試験)からの電流が流れうる状態にされる。
また、電源スイッチがオン状態にされると、第2端子接続部17bの遮断器若しくは不図示のリレーがオン状態にされて、リレー部17cの冷却ファンリレーRCや操作部15に、第2端子接続部17bを介して負荷試験装置10に接続された商用電源からの電流が流れうる状態にされる。
【0036】
冷却ファンスイッチは、スライド式(若しくはトグル式若しくは押しボタン式)の操作スイッチで、冷却部13の冷却ファンのオンオフを選択する(モード切替する)ために使用される。
冷却ファンスイッチがオン状態にされると、冷却ファンリレーRCがオン状態にされて、冷却部13の冷却ファンに、第2端子接続部17bを介して負荷試験装置10に接続された商用電源からの電流が流れうる状態にされる。
【0037】
抵抗切替スイッチ(第1抵抗切替スイッチ〜第8抵抗切替スイッチ)は、スライド式(若しくはトグル式若しくは押しボタン式)の操作スイッチで、第1抵抗器群G1〜第8抵抗器群G8それぞれのリレー(第1リレーR1〜第8リレーR8)のオンオフ制御を行うためのスイッチである。
第1抵抗切替スイッチがオン状態にされると、第1抵抗器群G1のリレー(第1リレーR1)がオン状態にされて、第1抵抗器群G1に、第1端子接続部17aを介して負荷試験装置10に接続された商用電源(第1負荷試験)若しくは試験対象電源(第2負荷試験)からの電流が流れうる状態にされる。
第2抵抗切替スイッチ〜第8抵抗切替スイッチも、同様で、オン状態にされると、対応する抵抗器群のリレーがオン状態にされて、当該抵抗器群に、第1端子接続部17aを介して負荷試験装置10に接続された商用電源(第1負荷試験)若しくは試験対象電源(第2負荷試験)からの電流が流れうる状態にされる。
【0038】
表示部は、負荷試験装置10の動作状態を示す表示装置で、正常動作中に点灯する第1点灯部、警告時に点灯する第2点灯部、異常による運転停止時に点灯する第3点灯部を有する。
表示部は、さらに、第1抵抗器群G1〜第8抵抗器群G8に流れる電流、第1抵抗器群G1〜第8抵抗器群G8に印加された電圧、電力値、負荷量、試験時間などの数値や、正常に動作しているか否かなどの運転状態などを表示する形態であってもよい。
【0039】
操作部15は、冷却部13の筐体の側部の一つに取り付けられる。
特に、操作部15は、負荷試験装置10の冷却部13における、移動ラック30の側部(第1側面31、第2側面32、背面33、正面34)のうち、蓋36aが開いた時に、蓋36aに少なくとも一部が覆われるものと近い側(対向するもの)に設けられるのが望ましい。
これにより、使用者が操作部15を操作する際に、近くの側面から熱風が排出されるのを防止出来る。
第1実施形態では、蓋36aが開いた時に、蓋36aが第1側面31の一部を覆い、操作部15は、移動ラック30の第1側面31に近い側の側面に取り付けられる。
【0040】
接続切替部17は、第1端子接続部17a、第2端子接続部17b、リレー部17cを有する(
図2参照)。
【0041】
第1端子接続部17aは、商用電源(第1負荷試験)若しくは試験対象電源(第2負荷試験)と、電源接続ケーブル50を介して、接続するための端子で、電源接続ケーブル50と第1端子接続部17aを介して、商用電源若しくは試験対象電源と、抵抗部11を構成する抵抗器群(第1抵抗器群G1〜第8抵抗器群G8)とが接続可能な状態にされる。
【0042】
第1端子接続部17aとリレー部17cとの間、若しくは第1端子接続部17aには、VCB(Vacuum Circuit Breaker)などの遮断器が設けられるのが望ましい。
【0043】
第2端子接続部17bは、商用電源とケーブル接続するための端子で、第2端子接続部17bを介して、商用電源と、冷却部13の冷却ファンやリレー部17cのリレーや操作部15とが接続可能な状態にされる。
ただし、第2負荷試験においては、第2端子接続部17bも試験対象電源と接続され、試験対象電源から供給される電力で、冷却部13の冷却ファンやリレー部17cのリレーや操作部15が駆動される形態であってもよい。
【0044】
第2端子接続部17bとリレー部17cとの間、若しくは第2端子接続部17bには、MCCB(Molded Case Circuit Breaker)などの遮断器が設けられるのが望ましい。
【0045】
リレー部17cは、操作部15のスイッチの操作に対応して、冷却部13への電力供給のオンオフ制御を行うリレー(冷却ファンリレーRC)と、抵抗部11を構成する抵抗器群(第1抵抗器群G1〜第8抵抗器群G8)それぞれへの電力供給のオンオフ制御を行うリレー(第1リレーR1〜第8リレーR8)と、検知部45からの情報に基づいて、総ての抵抗器群(第1抵抗器群G1〜第8抵抗器群G8)への電力供給のオンオフ制御を行うリレー(検知部リレーRS)を有する。
リレー部17cを構成するリレー(冷却ファンリレーRC、検知部リレーRS、第1リレーR1〜第8リレーR8)は、商用電源(負荷試験装置駆動用電源)で駆動される。
【0046】
移動ラック30は、略直方体形状を有し、負荷試験装置10、電源接続ケーブル50、及び工具箱60を収納する。
【0047】
移動ラック30の略直方体形状の側部を形成する第1側面31と第2側面32と背面33には、格子状の柵が設けられる。
第1側面31における少なくとも操作部15とx方向で対向する領域における、柵を構成する格子は、使用者が当該格子を介して、操作部15の電源スイッチなどを操作できる程度の間隔(2cm以上)を有する。
これにより、負荷試験装置10を移動ラック30から下ろさない状態で、負荷試験の操作を容易に行うことが可能になる。
【0048】
移動ラック30の略直方体形状の側部を形成する正面34は開口し、格子状の柵で構成された開閉扉(正面扉34a)が設けられる。
負荷試験装置10や電源接続ケーブル50や工具箱60を移動ラック30から出し入れする際に、正面扉34aは開いた状態(
図1、
図3参照)にされ、それ以外の時は、正面扉34aは閉じた状態(
図4、
図5参照)にされる。
【0049】
移動ラック30の略直方体形状を形成する底面35には、負荷試験装置10を保持するための底板が設けられ、負荷試験装置10が載置される。
底面35の下には、キャスター35aが設けられる。
また、底面35には、フォークリフトのフォークを差し込むための差し込み口35bが設けられる。
【0050】
移動ラック30の略直方体形状を形成する上面36は開口し、板状の開閉蓋(蓋36a)が設けられる。
負荷試験を行う際には、蓋36aは開いた状態(
図4参照)にされ、それ以外の時は、蓋36aは閉じた状態(
図5参照)にされる。
【0051】
移動ラック30における上面36よりも下部で、且つ負荷試験装置10が載置された領域よりも上部には、開口面がz方向に垂直な枠(中間枠37)が設けられ、中間枠37の内側には、x方向に延び中間枠37に保持されるローラー37aが設けられる。
【0052】
ローラー37aは、x方向に平行な軸と、当該軸周りに回転可能な状態で設けられた筒状物を有する。
また、移動ラック30における側部(第1側面31、第2側面32、背面33、正面扉34a)に、負荷試験装置10から排出される熱風による熱が伝達しにくいように、中間枠37及びローラー37aは、移動ラック30の側部を構成するフレーム(格子状の柵の外枠部分)に比べて、耐熱性が高く、熱伝導率が低い部材で構成されるのが望ましい。
これにより、負荷試験装置10を移動ラック30から下ろさない状態で、ローラー37aを損傷させずに、負荷試験を行うことが可能になる。
【0053】
底面35と中間枠37の間の領域が、負荷試験装置10を収納する第1領域41を形成し、中間枠37と上面36の間の領域が、電源接続ケーブル50や工具箱60を収納する第2領域42を形成し、ローラー37aは第1領域41と第2領域42の境界に設けられる。
電源接続ケーブル50や工具箱60など、第2領域42に収納されるものは、ローラー37aに保持される。
【0054】
負荷試験装置10が第1領域41に収納され、第1領域41の上段に設けられた第2領域42に電源接続ケーブル50など負荷試験装置10の関連部材が収納されるので、移動ラック30を用いることで、これらを容易に移動させることが可能になる。
ローラー37aの筒状物がx方向に延びる軸周りに回転可能な状態で保持されるため、電源接続ケーブル50や工具箱60を保持する部材として、回転可能な部材が設けられない形態に比べて、ローラー37aの上に保持された電源接続ケーブル50や工具箱60を取り出しやすく出来る。
【0055】
移動ラック30(若しくは、負荷試験装置10)には、検知部45(ローラー37aの上に電源接続ケーブル50などの部材が保持された状態か否かを検知する保持検知部、及び蓋36aが開いた状態か否かを検知する開閉検知部)が設けられる。
具体的には、保持検知部(検知部45)は、ローラー37aの上に載置された物の重量が閾値(約0kg)に近いか否かを検知する重量センサー、ローラー37aの上に物が載っているか否かを検知するカメラなどを使って、ローラー37aの上に電源接続ケーブル50などの部材が保持された状態か否かを検知する。
また、開閉検知部(検知部45)は、蓋36aの開閉度合い(上面36とのなす角度θ)が閾値(約90度)以上か否かを検知する角度センサー、若しくは蓋36aが第1側面31に接触した状態か否かを検知する接触センサーなどを使って、蓋36aが開いた状態か否かを検知する。
【0056】
検知部45における検知で得られた情報は、検知部リレーRSに伝達される。
検知部45から、検知部リレーRSへの情報伝達は、電気的に行われる形態であってもよいし、機械的に行われる形態であってもよい。
機械的に情報伝達が行われる形態としては、ローラー37aの上に載置された物の重量で、特定の部材が検知部リレーRSのスイッチを押下して、検知部リレーRSをオフ状態にさせる形態、蓋36aが第1側面31に接触する際に、特定の部材が検知部リレーRSのスイッチを押下して、検知部リレーRSをオフ状態にさせる形態が考えられる。
電気的に情報伝達が行われる場合には、検知部45は、バッテリー、若しくは、商用電源からの電力供給に基づいて駆動する。
また、検知部45から検知部リレーRSへの情報伝達は、有線で行われる形態であってもよいし、無線で行われる形態であってもよい。
【0057】
ローラー37aの上に物が保持された状態、若しくは、蓋36aが開いていない状態の場合には、検知部リレーRSはオフ状態にされ、第1端子接続部17aから第1リレーR1〜第8リレーR8への電力供給が遮断される。
これにより、蓋36aや、ローラー37aの上に保持された電源接続ケーブル50や工具箱60などが、抵抗部11からの排気熱により損傷するのを防止出来る。
ローラー37aの上に物が保持されておらず、且つ蓋36aが開いている状態の場合には、検知部リレーRSはオン状態にされ、第1端子接続部17aから第1リレーR1などへの電力供給が可能な状態にされる。
【0058】
なお、蓋36aを閉めた状態で、第2領域42の側面から横方向の排気を行う場合には、蓋36aが開いていない状態でも、検知部リレーRSが、上述の遮断を行わずに、第1端子接続部17aから第1リレーR1などへの電力供給を通過させる形態であってもよい。
これにより、雨天時でも屋外で、負荷試験装置10の抵抗器が濡れにくい状態で、負荷試験を行うことが可能になる。
また、蓋36aに載置した電源(後述するソーラーパネル73)の負荷試験を行うことも可能になる。
【0059】
ただし、移動ラック30における側部(第1側面31、第2側面32、背面33、正面扉34a)に、負荷試験装置10から排出される熱風による熱が伝達しにくいように、蓋36aは、移動ラック30の側部を構成するフレームに比べて、耐熱性が高く、熱伝導率が低い部材で構成されるのが望ましい。
【0060】
第1側面31と第2側面32のx方向の間隔は、負荷試験装置10のx方向の幅と同等かそれ以上の寸法(例えば、約104cm)を有する。
背面33と正面34のy方向の間隔は、負荷試験装置10のy方向の幅と同等かそれ以上の寸法(例えば、約104cm)を有する。
底面35と中間枠37のz方向の間隔(第1領域41の高さ)は、負荷試験装置10のz方向の高さと同等かそれ以上の寸法を有する。
中間枠37と上面36のz方向の寸法(第2領域42)は、電源接続ケーブル50や工具箱60が入る程度の高さを有する(第1領域41と第2領域42の合計が、例えば約170cm)。
【0061】
これにより、所定の大きさの移動ラック30(内寸:104cm×104cm×170cmなど)に負荷試験装置10を搭載でき、負荷試験装置10を搭載した状態で移動ラック30を一般的な宅配用のトラックに載せ、容易に負荷試験を行う場所の近くまで移動させることが可能になる。
【0062】
電源接続ケーブル50は、第1端子接続部17aと、商用電源(第1負荷試験)若しくは試験対象電源(第2負荷試験)との電気的な接続のために用いられるもので、商用電源(第1負荷試験)若しくは試験対象電源(第2負荷試験)と、電気設備保持装置1が設置された場所との距離に応じたものが用意される。
工具箱60は、ドライバーやレンチなど、電源接続ケーブル50と第1端子接続部17aの接続などに用いられる工具を収納する箱である。
【0063】
第1実施形態では、移動ラック30が、1つの中間枠37などによって、第1領域41と、第1領域41よりも上段に設けられた第2領域42とに分けられる形態を説明したが、中間枠37と、中間枠37と底面35の間に設けられた仕切り部38によって、第1領域41と、第1領域41よりも上段に設けられた第2領域42と、第1領域41よりも下段に設けられた第3領域43とに分けられる形態であってもよい(第2実施形態、
図6参照)。
【0064】
以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図6は、第1側面31や第2側面32に設けられた格子状の柵の図示を省略し、正面扉34aが開いた状態を示す。
【0065】
第2実施形態では、中間枠37と底面35の間に、板や格子などで構成された仕切り部38が設けられる。
仕切り部38と中間枠37の間の第1領域41に、負荷試験装置10が収納される。
仕切り部38と底面35の間の第3領域43に、発電機71や蓄電装置75が収納される。
なお、蓄電装置75は、第1領域41に収納されてもよい。
また、燃料電池76が、第1領域41若しくは第3領域43に収納される。
【0066】
また、蓋36aには、ソーラーパネル73が配置される。
【0067】
蓄電装置75は、バッテリーなどで構成され、発電機71やソーラーパネル73で得られた電力を貯蔵する。
【0068】
発電機71は、キャスターなどを有し、移動式の発電機であり、例えば、ガソリンなどの液体燃料と、LPガス(Liquefied Petroleum Gas)などの気体燃料の両方で発電が可能な発電機が考えられる。
【0069】
負荷試験装置10は、移動ラック30の外部に設けられた空調設備の負荷試験(第1負荷試験)や試験対象電源などの負荷試験(第2負荷試験)に用いられてもよいし、移動ラック30に設けられた試験対象電源(発電機71、ソーラーパネル73、蓄電装置75、及び燃料電池76)の負荷試験(第2負荷試験)に用いられてもよい。
【0070】
仕切り部38と中間枠37のz方向の間隔(第1領域41の高さ)は、負荷試験装置10のz方向の高さと同等かそれ以上の寸法を有する。
中間枠37と上面36のz方向の寸法(第2領域42)は、電源接続ケーブル50や工具箱60が入る程度の高さを有する。
底面35と仕切り部38のz方向の間隔(第3領域43の高さ)は、発電機71や蓄電装置75のz方向の高さと同等かそれ以上の寸法を有する。
【0071】
第1領域41には、負荷試験装置10の他に、非常食77などが配置されてもよい。
第2領域42には、電源接続ケーブル50や工具箱60の他に、携帯型のトイレやテントやシャワーなど防災用具79が配置されてもよい。
【0072】
これにより、所定の大きさの移動ラック30に負荷試験装置10の他、電源(発電機71、ソーラーパネル73、蓄電装置75、燃料電池76)を搭載でき、負荷試験装置10などを搭載した状態で移動ラック30を一般的な宅配用のトラックに載せ、被災地など電源が必要な場所の近くまで移動させることが可能になる。
移動ラック30を設置した場所では、電源(発電機71、ソーラーパネル73、蓄電装置75、燃料電池76)を使って、通信機器、照明器具、加熱装置などの電気機器に対して電力を供給することが出来る。
発電機71は、低い位置(第3領域43)に収納されているので、第1領域41などに収納される場合に比べて、移動ラック30からの出し入れが容易に出来る。
【0073】
なお、ソーラーパネル73は、蓋36aに固定される形態であってもよいが、移動ラック30の側部(第1側面31、第2側面32、背面33、正面34)の少なくとも一つに設けられた保持部74に保持され、使用時に蓋36aの上に移動させる形態であってもよい(第3実施形態、
図7〜
図9参照)。
【0074】
例えば、保持部74は、移動ラック30の背面33のy方向の両端に設けられ、ソーラーパネル73の側部を移動可能な状態で保持する。
【0075】
不使用時は、ソーラーパネル73は、保持部74に保持される(第1状態、
図7参照)。
使用時は、ソーラーパネル73は、保持部74から上方に持ち上げられ(中間状態、
図8参照)、その後x方向に平行な回転軸73aを中心に回転させて蓋36aに載置される(第2状態、
図9参照)。
第2状態からは、回転軸73aを中心に回転させて、ソーラーパネル73が上方に持ち上げられ(中間状態、
図8参照)、その後下方に降ろされて保持部74に保持される(第1状態、
図7参照)。
【0076】
すなわち、ソーラーパネル73は、上下方向の移動と回転移動により、ソーラーパネル73の受光面が移動ラック30の側部の一つ(ここでは、背面33や正面34)と平行になる第1状態と、移動ラック30の上面36(で且つ蓋36aの上)に配置された第2状態とが切り替え可能である。
【0077】
これにより、不使用時(第1状態)にソーラーパネル73の受光面が風雨にさらされて劣化するのを防止することが可能になる。
また、不使用時(第1状態)に、保持部74にソーラーパネル73を保持させることにより、移動ラック30の上面36(で且つ蓋36aの上)からソーラーパネル73が無くなるため、移動ラック30の上面36にソーラーパネル73が配置された状態と比べて、移動ラック30のz方向の高さを低くして、トラックなどの運搬手段に搭載しやすく出来る。
【0078】
なお、第1状態〜中間状態〜第2状態の切り替えは、使用者による手動で行われる形態であってもよいし、保持部74や回転軸73aに、ソーラーパネル73を上下方向に移動させたり回転させたりするアクチュエータを設け、電動で行われる形態であってもよい。
【0079】
第3実施形態では、開閉検知部(検知部45)は、蓋36aの開閉度合いだけでなく、ソーラーパネル73が第2状態にされているか否かも検知し、蓋36aが空いていない状態と、ソーラーパネル73が第2状態にされていないことの少なくとも一方が検知された場合に、検知部リレーRSはオフ状態にされ、第1端子接続部17aから第1リレーR1〜第8リレーR8への電力供給が遮断される。
これにより、蓋36aやソーラーパネル73が、抵抗部11からの排気熱により損傷するのを防止出来る。
【0080】
ただし、蓋36aを、移動ラック30の側部を構成するフレームに比べて、耐熱性が高く、熱伝導率が低い部材で構成し、蓋36aが閉じた状態で維持される形態であってもよい。この場合には、ソーラーパネル73の開閉検知(第2状態にされているか否かの検知)だけが行われて、蓋36aについての開閉検知は省略されてもよい。
【0081】
また、ソーラーパネル73の移動は、上下方向の移動と回転移動の組み合わせによるものに限らず、例えば、回転移動だけで、第1状態と第2状態とを切り替える形態であってもよい(第4実施形態、
図10〜
図12参照)。
【0082】
第4実施形態では、保持部74は、ソーラーパネル73の回転軸73aを保持し、回転軸73aを中心とした回転移動により、ソーラーパネル73の受光面を移動ラック30の側部の一つ(ここでは、背面33や正面34)と平行な第1状態にさせたり、移動ラック30の上面36(で且つ蓋36aの上)に配置された第2状態にさせたりする。
【0083】
この場合には、不使用時(第1状態)で、ソーラーパネル73の受光面は移動ラック30の側部と対向する位置関係になるため、ソーラーパネル73の受光面と反対側の面が移動ラック30の側部と対向する位置関係になる形態(第3実施形態)に比べて、外部の部材と接触するなどによる破損を防ぎやすくできる。