(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上記排出ローラは、上記載置トレイに載置された上記シート束の厚さが第1の厚さである場合、上記シート束が上記第1の厚さ未満の第2の厚さである場合よりも、上記載置トレイのシート束の上記排出方向先端と上記後続シートの上記排出方向先端とのずらし量を小さくする、請求項1乃至請求項4の何れかの項に記載のシート処理装置。
上記第2搬送ローラは、上記搬送ローラと協同して上記後続シートを上記待機経路に相互に所定のずれ量を持って複数枚待機させるとともに、上記載置トレイに載置したシート束の厚さが第1の厚さである場合、上記シート束が上記第1の厚さ未満の第2の厚さである場合よりも上記ずれ量を大きくする、請求項3又は請求項4に記載のシート処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下
、発明を実施するための形態について、図面を
参照しながら説明する。
図1は
、本発明に係わる画像形成装置Aとシート処理装置Bを備えた画像形成システムを示す全体構成図であり、
図2はシート処理装置Bの詳細構成の説明図である。尚、添付図面において、本明細書全体を通して類似の構成要素には、同様の参照符号を付して表すこととする。
【0018】
[画像形成システム]
図1に示す画像形成システムは、画像形成装置Aとシート処理装置Bとから構成されている。そして画像形成装置Aの本体排出口3にシート処理装置Bの搬入口30が連結され、画像形成装置Aで画像形成されたシートをシート処理装置Bでステープル綴じして第1集積トレイ24または第2集積トレイ26に収納するように構成されている。また、第1集積トレイ24の上方には綴じ処理を行わず直接シートを収納するエスケープトレイ22が配設されている。
【0019】
[画像形成装置A]
画像形成装置Aについて
図1に従って説明する。この画像形成装置Aは、給紙部1からシートを画像形成部2に送り、画像形成部2でシートに印刷した後、本体排出口3から排出するように構成されている。給紙部1は複数サイズのシートが給紙カセット1a、1bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部2に給送する。
【0020】
画像形成部2には例えば静電ドラム4と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)5と現像器6と、転写チャージャ7と定着器8が配置されている。画像形成部2は、静電ドラム4上にレーザ発光器5で静電潜像を形成し、これに現像器6でトナーを付着し、転写チャージャ7でシート上に画像を転写し、定着器8で加熱定着し画像形成する。このようにして画像形成されたシートは本体排出口3から順次搬出される。図示9は循環経路であり、定着器8から表面側に印刷したシートを、スイッチバック経路10を介して表裏反転した後、再び画像形成部2に給送してシートの裏面側に印刷する両面印刷の経路である。このように両面印刷されたシートはスイッチバック経路10で表裏反転された後、本体排出口3から搬出される。
【0021】
図示11は画像読取装置であり、プラテン12上にセットした原稿シートをスキャンユニット13で走査し、光電変換素子(たとえばCCD)14で電気的に読み取る。この画像データは画像処理部で例えばデジタル処理された後、データ貯蔵部17に転送され、前記レーザ発光器5に画像信号を送る。また、図示15は原稿送り装置であり、原稿スタッカ16に収容した原稿シートをプラテン12に給送する。
【0022】
上記構成の画像形成装置Aには
図17に示す画像形成制御部200が設けられ、コントロールパネル18から入力部203を介して、画像形成条件、例えばシートサイズ指定、カラー・モノクロ印刷指定、プリント部数指定、片面・両面印刷指定、拡大・縮小印刷指定などの印刷条件が設定される。また、画像形成装置Aには上記スキャンユニット13で読み取った画像データ或いは外部のネットワークから転送された画像データがデータ貯蔵部17に蓄積される。このデータ貯蔵部17から画像データはバッファメモリ19に転送され、このバッファメモリ19から順次にレーザ発光器5にデータ信号が移送されるように構成されている。
【0023】
上記コントロールパネル18からは上述の片面/両面印刷、拡大/縮小印刷、モノクロ/カラー印刷などの画像形成条件と同時にシート処理条件も入力指定される。このシート処理条件は、例えば「プリントアウトモード」「端面綴じモード)」「区分け(ジョグ)モード」「中綴じモード」等が設定される。なお、これらの処理条件については後述する。
【0024】
[シート処理装置B]
シート処理装置Bは
図1及び
図2に示す様に、装置フレーム20の一方に設けられたシートの搬入口30と、これと反対の外側に設けられた1枚シートや比較的厚いシートを集積するエスケープトレイ22が配置されている。このエスケープトレイ22の下方には、端面綴じ処理したシートや比較的量が多いシートを集積する昇降可能な第1集積トレイ24が位置している。さらにこの第1集積トレイ24の下方には、中綴じあるいは折り処理されたシートを集積する第2集積トレイ26が設けられている。なお、この発明で端面とは、シートの端部周辺の面、すなわちシート縁部の表裏面を示している。したがって、端面綴じ処理とは、シート束の端部を綴じることを意味している。
【0025】
[シートの搬送経路]
このシート処理装置Bの上記搬入口30からは、搬入経路32から
載置トレイ出口(排出口)50に向かって略直線的に延びる搬送経路42が配置されている。搬入経路32にはパンチユニット31が設けられ、シートの端面や必要に応じて搬送方向の中程にパンチ処理する。このパンチユニット31の搬入経路32を挟んだ下方にはパンチ処理時に発生するパンチ屑を集積するパンチ屑ボックス31bが装置フレーム20に着脱自在に設けられている。
【0026】
上記パンチユニット31の下流側には、シートを搬送する搬入ローラ34が配置されシートを比較的高速で搬送する。この搬入ローラ34の下流側の搬送経路42には、シートを第1処理トレイである
載置トレイ54やその下流側の第1集積トレイ24に導く正逆転可能な搬送ローラ44が設けられている。この搬送ローラ44の後方はシートの搬送経路出口46となっている。
【0027】
この搬送経路出口46の下流側には、正逆転可能な排出ローラ48が設けられている。この排出ローラ48は、シートをスイッチバックして
載置トレイ54にシートを搬入したり、第1集積トレイ24にストレートで排出したり、あるいは
載置トレイ54で端面綴じ処理されたシートの束を
載置トレイ54から第1集積トレイ24に排出する。また、
載置トレイ54で綴じることなく束ごとに位置をシフトして第1集積トレイ24で区分けできるように排出(ジョグ排出)することも可能となっている。
【0028】
[エスケープ経路、分岐経路]
また、搬送経路42は、シートをエスケープトレイ22に案内するエスケープ経路38と、比較的長いシートを中綴じ処理や折り処理するために第2処理トレイ(第2
載置トレイ)となるスタッカ84に案内する分岐経路70とに、分岐位置36で分岐されている。この分岐位置36には、シートを搬送経路42にそのまま搬送するか、エスケープ経路38に搬送するか、搬送経路42上でスイッチバックさせて分岐経路70に案内するかを選択するための経路の切り替えゲート37が設けられている。
【0029】
上記分岐経路70は、
図2及び
図3に示される様に
載置トレイ54の側方でこの
載置トレイ54を囲うように下側に湾曲した経路であり、後述するようにスイッチバックした後続シートを待機する待機経路として兼用している。また、エスケープ経路38には、シートを搬送するエスケープローラ39とエスケープトレイ22にシートを排出するエスケープ排出ローラ40が設けられている。
【0030】
[端面綴じ部]
ところで、搬送経路42の搬送経路出口46の下方には
載置トレイ54(第1処理トレイ)が設けられその下端側には、この
載置トレイ54上に一時集積したシートの端面を綴じる端面綴じ部60が位置している。この端面綴じ部60については、追って
図3と
図5により説明する。
【0031】
[中綴じ部]
一方、比較的長いシートを上記の搬送経路42を
載置トレイ54方向に一旦搬送し、切り替えゲート37の下流側に搬送後、今度はスイッチバック搬送して分岐経路70に搬送して分岐出口76から第2
載置トレイであるスタッカ84に集積する。このスタッカ84には集積したシートの中ほどを綴じる中綴じ部80が配置されている。
図2に示す様に分岐出口76には、分岐排出ローラ74からスタッカ84にシートが搬入される毎にシートを図示左側に付勢して先行シート後端と次シート先端の衝突を防止する変更フラッパ78が設けられている。
【0032】
[スタッカ(第2
載置トレイ)]
スタッカ84にはシートの搬入位置を規定するストッパ85が位置している。このストッパ85は、スタッカ84の側方で上プーリ86と下プーリ87に張設された移動ベルト88をストッパ移動モータ85Mで駆動することにより図示矢印方向に移動する。ストッパ85の位置は、シートがスタッカ84に搬入の際にシートの後端が上記の変更フラッパ78で変更できる位置、シートの搬送方向の略中央を中綴じユニット82で中綴じを行う位置、及び中綴じされた位置を折りローラ92対に往復動する折りブレード94で押し込んでシートの束を二つ折りする位置に夫々停止する。また、折りローラ92の上下には、シートのスタッカ84の搬入の都度シート幅方向からシートの両側縁を押圧して揃え動作を行う中綴じ整合板81が設けられている。
【0033】
[中綴じユニット]
中綴じ部80には、シートの束を、例えばステープル針を中綴じユニット82内のドライバによって打ち込み、これに対向する位置に設けられステープル針の脚部を折り曲げるアンビル83が設けられている。この中綴じユニット82は既に広く知られているので、ここでの説明を省略するが、綴じ手段としてはステープル針をシート束に貫通して綴じるのみではなく、シートの搬送方向中央に接着剤を塗布して、シートを貼り合せて束とする機構であってもよい。
【0034】
[第2集積トレイ]
上記の中綴じユニット82で綴じられたシート束は、折りローラ92とこれにシート束を押し込む折りブレード94によって、二つ折りにされながらのこの折りローラ92とその下流側に位置する束排出ローラ96によって、第2集積トレイ26に排出される。この第2集積トレイ26には、折り処理されその背側を先端側として排出される折りシート束を第2集積トレイ26に落下させる先端に回転自在のコロを設け揺動自在の押えローラ102と、集積した折りシート束が広がらないように上から押える押えレバー104が取り付けられている。この押えローラ102と押えレバー104により折りシート束が開いてしまい集積性の低下を低減している。
【0035】
[分岐位置と端面綴じ部]
ここで、
図3により分岐位置36や端面綴じ部60について、さらに説明を続ける。既に説明したようにここでは、搬入口30から搬入ローラ34が配置された搬入経路32、これから
載置トレイ54方向に直線的に延びる搬送経路42、この搬送経路42から図示上方に延びるエスケープ経路38と下方に湾曲してシートをスタッカ84に案内する分岐経路(待機経路)70が示されている。分岐位置36には搬入経路32のシートをエスケープ経路38か搬送経路42か、または搬送経路42をスイッチバック搬送してくるシートを分岐経路70に選択的に位置して案内する切り替えゲート37が配置されている。
【0036】
この実施の形態にあっては、例えば
図3に示すように、実線位置でエスケープ経路38を塞いで、シートを搬入経路32から搬送経路42に案内するようになっており、破線位置では搬入経路32から搬送されるシートはエスケープ経路38へ、搬送経路42をスイッチバック搬送されるシートは分岐経路70に案内されることを示している。
【0037】
上述した搬送経路42には、最終端である搬送経路出口46の直前に、正逆転するとともに相互に離接する搬送ローラ44が配置されている。すなわち、この搬送ローラ44が圧接状態での一方向回転で
載置トレイ54側にシートを搬送し、他方回転で反対方向の分岐経路(待機経路)70側にスイッチバック搬送可能となっている。
【0038】
[スイッチバック搬送について]
このスイッチバック搬送は、搬送経路42の切り替えゲート37の直後に配置されたシートセンサ42Sがシート後端の通過を検出した後、搬送ローラ44を他方回転させることよって行われる。この他方回転のときは、切り替えゲート37が搬入経路32を塞ぐ位置(
図3破線位置)に移動しており、これによりシートは分岐経路70に搬送され、分岐ローラ72(第2搬送ローラ)によって引き継ぎ搬送される。シート後端が所定位置に到達するとこの分岐ローラ72を停止して、分岐経路70でシートを後続シートとして待機状態とする。このように、分岐ローラ72は搬送ローラ44と協同して1枚から複数枚の後続シートを分岐経路70に待機する。
【0039】
ところで、搬送ローラ44の下流側であり
載置トレイ出口50(
載置トレイ54の排出口)には、正逆転するとともに相互に離接する排出ローラ48が配置されている。この排出ローラ48は、排出上ローラ48aと排出下ローラ48bとからなり、これらが相互に圧接状態での一方向回転で、上記の搬送ローラ44と協働して第1集積トレイ24にシートを搬送する。また、排出ローラ48は、
載置トレイ54に集積したシート束を、第1集積トレイ24に押し出す移動部材でもある基準面57によって押し出されたシート束を排出する際も使用される。
【0040】
[
載置トレイ54への搬入]
ここで、
載置トレイ54へのシートの搬入について説明する。この
載置トレイ54への搬入は、搬送ローラ44から搬出したシートを下流側に位置する排出ローラ48の他方回転で
載置トレイ54の傾斜面を
図3右側に搬送する。この搬送されたシートを、かき込みコロ56を図示反時計方向に回転してさらに移送する。この移送によりシートの搬送方向先端は端面の綴じ基準となる基準面57に当接して停止する。このときかき込みコロ56はシート上を滑り、シート先端が基準面に当接後に座屈することをなるべく防ぐようにしている。このように、排出ローラ48は搬送ローラ44から排出されたシートを
載置トレイ54上方でスイッチバック搬送して
載置トレイ54の基準面57に送る機能を有している。
【0041】
[端面綴じユニット移動と綴じ処理]
シートが搬送ローラ44から放出される度に、排出ローラ48とかき込みコロ56の回転によりシートを基準面57に送り
載置トレイ54上に積み重ねていく。また、この積み重ね動作に合わせて、整合板58をシート幅方向の両側から当接させてシートを
載置トレイ54の幅方向中央に整合する。このような積み重ねと整合を、束とする指定の枚数になるまで繰り返す。指定枚数になると、今度は移動台63の上をシートの端面をシート幅方向に移動する端面綴じユニット62を所望の綴じ位置に移動する。この移動は、移動台63にシート幅方向に設けられた図示の溝レールに端面綴じユニット62の移動ピン62bが嵌合して案内されてなされる。
【0042】
本願の第1の処理を行う端面綴じユニット62の綴じ処理は既に公知なので説明を省略するが、端面綴じユニット62が指定した綴じ位置で停止すると、端面綴じモータ62Mが回転駆動して、図示していないドライバを移動してステープル針をシートの束に打ち込み、打ち込まれたステープル針をアンビルによって折り曲げて針綴じ処理する。この綴じ処理はシートの角の端面や幅方向の端面の複数位置で行われる。
【0043】
[端面綴じシートの排出]
端面綴じユニット62で綴じ処理されたシート束は、
載置トレイ54下の右プーリ65と左プーリ66に架け渡された基準面移動ベルト64の図示反時計方向の移動により、この基準面移動ベルト64に連結された基準面57が図示左方向に移動することにより、移動部材としてシート束の綴じ端面側を第1集積トレイ24に向けて移動するように押し出す。この押し出しとともに
載置トレイ54の出口に配置された排出ローラ48(排出上ローラ48aと排出下ローラ48b)で綴じられたシート束を表裏から押圧し、時計方向の回転により第1集積トレイ24に綴じられたシート束を排出する。
【0044】
[第1集積トレイの昇降]
シート束を集積する第1集積トレイ24について触れておく。
図3に示す様にこの第1集積トレイ24は、
載置トレイ54と傾斜角度を略同様にして配置され、
載置トレイ54から排出される綴じシート束や搬送経路42から搬送ローラ44、排出ローラ48によって排出される1枚毎のシートも集積する。
【0045】
この第1集積トレイ24の底面側には、第1集積トレイ24を昇降する昇降モータ24Mが設けられ、この駆動は昇降ピニオン109に伝達される。昇降ピニオン109は、装置フレーム20の立ち面28の両側に上下に固定して設けられた昇降ラック107に係合している。また、特に図示していないが、第1集積トレイ24の立ち面28に設けられた昇降レールで上下を案内されている。
【0046】
この第1集積トレイ24の位置またはこの第1集積トレイ24に集積されたシートの位置は、立ち面28に設けた紙面センサ24Sによって検出する。そして、この紙面センサ24Sが検出すると昇降モータ24Mを駆動して、昇降ピニオン109を回転して下降するようになっている。
図3の状態は、第1集積トレイ24の上面を紙面センサ24Sで検出している状態で、ここから多少下降してシート束を受け入れることになる。従って、
載置トレイ54からの出口位置の上面と、第1集積トレイ24の上面は段差を持って位置している。
次に、
図4により搬送ローラ44と排出ローラ48の回転駆動及び離接の構成について説明する。
【0047】
[搬送上ローラの回転駆動]
まず、搬送上ローラ44aと搬送下ローラ44bからなる搬送ローラ44の駆動は、搬送ローラモータ44Mで行われる。この搬送ローラモータ44Mはハイブリッド型のステッピングモータから構成され、モータ軸の回転速度を検出する速度検出センサ44Sが配置されている。この搬送ローラモータ44Mの駆動は、伝達ギア120、122、伝達ベルト124を介してアームギア126に伝達される。このアームギア126から駆動は、搬送ローラ支持アーム136に支持された搬送上ローラ44aの上ローラ軸44ujに伝達ベルト128で伝達される。
【0048】
[搬送上ローラの離接]
また、搬送上ローラ44aは固定された搬送下ローラ44bに対して離接するためアームギア126の軸を中心に回動されるように取り付けられている。この離接は、アームギア126の軸に取り付けられた後方扇形ギアを有し、先端側の移動アーム先に搬送上ローラ44aを付勢するバネ134が取り付けられた搬送ローラ移動アーム130によって行われる。すなわち、上記の後方扇形ギアに係合する搬送ローラ移動アームモータ130Mを正逆転駆動することにより、一方向回転により矢印Oの解放方向に、他方回転により矢印Cの搬送下ローラ44bに圧接する矢印Cの圧接方向に移動する。なお、搬送ローラ移動アームモータ130Mもステッピングモータで構成されるとともに、搬送ローラ移動アーム130の位置を搬送ローラ移動アームセンサ130Sで検出するようになっている。
【0049】
[搬送下ローラなどの回転駆動]
搬送下ローラ44bの回転駆動は、搬送ローラモータ44Mの駆動を、伝達ギア120、伝達ベルト138を介して搬送下ローラ軸44sjに個設された受けギア142に伝達して行われる。
【0050】
また、この受けギア142からの駆動は、ワンウェイクラッチ付ギア144、伝達ベルトの役割もする突起付ベルト146でかき込みコロ56を回転する。このかき込みコロ56は、ワンウェイクラッチ付ギア144を介して伝達されているので、既に説明したように受けギア142が正逆回転しても
図4の実線矢印方向のみにしか回転せず、
載置トレイ54の基準面57の方向のみにシートを移送するように回転する。
【0051】
なお、上述の突起付ベルト146は先端にかき込みコロ56を回転するようにしたが、このかき込みコロ56を省略した、円形のかき込みベルトのみを回転させてもよい。
【0052】
ところで、搬送ローラモータ44Mの駆動は、伝達ギア120、伝達ベルト148を介して、分岐経路70中でシートを搬送する分岐ローラ72の分岐下ローラ72bの分岐下ローラ軸72sjにも伝達される。
【0053】
以上の構成により、搬送ローラモータ44Mの正逆回転に従い、搬送ローラ44、分岐ローラ72は図示実線矢印方向の一方向と破線矢印方向の他方向(スイッチバック方向)に、かき込みローラは実線矢印方向の基準面57方向に回転する。また、この搬送ローラモータ44Mは、シートを
載置トレイ54側に搬送する際や分岐経路70側へのスイッチバック搬送の際に、所定の速度でシート搬送ができるよう設定可能となっている
【0054】
[排出上ローラの回転駆動]
次に、排出上ローラ48aと排出下ローラ48bからなる排出ローラ48の駆動は、排出ローラモータ48Mで行われる。この排出ローラモータ48Mもハイブリッド型のステッピングモータから構成され、モータ軸の回転速度を検出する速度検出センサ48Sも同様に配置されている。この排出ローラモータ48Mの駆動は、伝達ギア150、152、伝達ベルト154を介してアームギア156に伝達される。アームギア156から駆動は、排出ローラ支持アーム166に支持された排出上ローラ48aの排出上ローラ軸48ujに伝達ベルト158で伝達される。
【0055】
[排出上ローラの離接など]
排出上ローラ48aは、固定された排出下ローラ48bに対して離接するためアームギア156の軸を中心に回動されるように取り付けられている。この離接は、アームギア156の軸に取り付けられ、後方扇形ギアを有し先端側の移動アーム先に排出上ローラ48aを付勢するバネ164が取り付けられた排出ローラ移動アーム160によって行われる。上記の後方扇形ギアに係合する排出ローラ移動アームモータ160Mを正逆転駆動することにより、一方向回転により矢印Oの解放方向に、他方回転により矢印Cの排出下ローラ48bに圧接する矢印Cの圧接方向に移動する。
【0056】
なお、排出ローラ移動アームモータ160Mもステッピングモータで構成されるとともに、排出ローラ移動アーム160の位置を排出ローラ移動アームセンサ160Sで検出するようになっている。また、排出下ローラ48bの回転駆動は、排出ローラモータ48Mの駆動を、伝達ギア150、伝達ベルト168を介して排出下ローラ軸48sjに個設された受けギア169に伝達して行われる。
【0057】
[排出ローラモータの速度設定]
以上の構成により、排出ローラモータ48Mの正逆回転に従い、排出ローラ48は図示実線矢印方向の一方向と破線矢印方向の他方向(後続シートが搬送ローラ44から放出されてから
載置トレイ54上で基準面57側へのスイッチバックする方向)に回転する。また、この排出ローラモータ48Mは、搬送ローラ44を所定の速度で駆動するように速度設定が変更可能としている。
【0058】
[待機搬送、第2トレイ搬送]
こ こで、
図3に戻って、上述した端面綴じのためスイッチバック搬送して分岐経路70に待機する後続シートの待機搬送について述べる。
載置トレイ54の端面綴じユニット62で綴じ処理する場合に、画像形成装置Aの画像形成したシートの搬入する速度が速く、またシート間隔が短いために、先行するシート束の端面綴じ処理が完了しないのに後続シートが搬入されることを防ぐ必要がある。この為、搬入経路32を経て搬送経路42に搬送された後続シートの1枚目から2枚目までを一旦搬送経路42上でスイッチバック搬送し、このスイッチバック搬送したシートを分岐経路70に留め置いて待機させることが行われている。そして次の2枚目あるいは3枚目の後続シートと重ね合わせて送るように分岐経路70に待機したシートを繰り出す様にしてシート束間の間隔時間を確保する。(このことはたとえば、特許5248785号の
図10に開示されている。)
【0059】
なお、ここではこの搬送経路42から分岐経路70にスイッチバック搬送し、この分岐経路70に後続シートを1枚以上留め置いて待機させ、この待機したシートの次のシート共に繰り出し搬送することを「待機搬送」と言う。この待機搬送を行う端面綴じ用のシートは搬送方向長さが比較的短いシート、例えばA4、B5、レターの各サイズシートが多い。従って、これらのシートは待機搬送のためにスイッチバック搬送は、
載置トレイ54の下流側に大きくはみ出ることなく行われ、この搬送時にシートが曲がることは少ない。たとえ、多少曲がっても、
載置トレイ54迄の距離は比較的短いので、整合板58の整合動作で曲がりが矯正されやすい。
【0060】
また、上記の端面綴じ処理の完了は、シート束を
載置トレイ54から第1集積トレイ24に排出動作が完了するのみではなく、
載置トレイ54上の整合板58の初期設定動作や基準面移動ベルト64の初期位置復帰あるいはその他次シートを受け入れるために各機構を初期位置設定することを含む。
【0061】
次に、中綴じユニット82で中綴じを行い、このシートを折りローラ92と折りブレード94で折り処理して折りシート束とするため第2
載置トレイであるスタッカ84に搬送する場合について述べる。このスタッカ84への搬送は、搬入経路32を経て搬送経路42に搬送されたシートを一旦搬送経路42上でスイッチバック搬送し、このスイッチバック搬送したシートを分岐経路70からスタッカ84に搬送することになる。このスイッチバック搬送したシートを、分岐経路70を介してスタッカ84に搬送することを、ここでは「第2トレイ搬送」という。
【0062】
[スイッチバック搬送]
なお、この実施の形態においては、搬送ローラ44によりシートは「待機搬送」を行う場合には、シート後端が搬送経路42と分岐経路70との分岐位置に配置されたシートセンサ42Sに検知されるとシートを分岐経路70にスイッチバック搬送して分岐経路70に位置する分岐ローラ72にニップさせてその後この分岐ローラ72の回転を停止する。また、分岐経路70の下流側に位置するスタッカ84に集積して中綴じ処理を行う「第2トレイ搬送」を行う場合、同様に搬送ローラ44によりスイッチバック搬送されたシートを分岐経路70の分岐ローラ72に送り停止させることなくスタッカ84に送る。
【0063】
また、排出ローラ48も正逆転可能となっていて、搬送ローラ44によって送られてきた後続シート(分岐経路70に待機していたシート、または搬入経路からの引き続くシートあるいはこれらの重ね合わせたシート)の後端が、搬送ローラ44から搬出すると、このシートを排出ローラ48でニップし、その後逆転するとこれらの後続シートはスイッチバック搬送されて、
載置トレイ54に収納される。
【0064】
ここで、
載置トレイ54でスイッチバックされた後続シートの先端位置と基準面57との関係について触れておく。
載置トレイ54上をスイッチバックされる後続シートの束においては、最初の後続シート先端が最も基準面57に近く、その次に2枚目の後続シートの先端そして最上位の後続シートの先端が最も基準面57から遠いことが必要である。これはかき込みコロ56よって移送される際に、最上位の後続シートが先に基準面57に到達してしまうとその下の後続シートはシート間でスリップしてしまいそれ以上移動せず、結果として先端位置がずれたまま綴じ処理が行われ、整合性の悪いシート束ができてしまう。この整合性を悪化することを防ぐために、上述のシート順は先端整合のために重要な要素である。
【0065】
[シート束排出]
排出ローラ48は、先に説明したように排出上ローラ48aが揺動可能となっていて、下降して排出下ローラ48bに圧接する圧接位置(
図4の破線位置)と、排出下ローラ48bから上昇した離間位置(
図4の実線位置)に位置する。そして、
載置トレイ54でシート束に綴じなどのシート処理がされた後に、このシート束を第1集積トレイ24に排出するために、まず基準面57を基準面移動ベルト64により、
載置トレイ出口50側に移動して押し上げる。引き続き排出上ローラ48aを圧接位置に下降して、シート束を排出下ローラ48bと共にニップして
載置トレイ出口50側にシート束を移送して、第1集積トレイ24に束排出する。
【0066】
[シート処理部]
排出ローラ48によって、排出されるシート束は、
載置トレイのシート処理部で処理される。本実施の態様のシート処理は、端縁面綴じユニット62で綴じる綴じ処理と、整合板58で
載置トレイ54での位置を異ならせて排出して第1集積トレイ24で綴じられることなく区分けする、いわゆるジョグ処理が行われる。なお、このほかにも、糊付けによる貼り合わせやシートに穿孔するパンチ処理などもこのシート処理に含まれる。
【0067】
[シート束厚さ情報(シート束厚さ情報BPt)の取得]
なお、この
載置トレイ54の上方フレームには、
載置トレイ54に
載置されるシート束の厚さ情報(シート束厚さ情報BPt)を取得する束厚センサ230が設けられている。ここでは束厚センサ230は反射式のセンサを使用しているが、シートに接触するレバーを回動式に設け、このレバーによってセンサ間を遮蔽する形式ものでもよい。
【0068】
また、シートセンサ42Sによって
載置トレイ54に搬出されるシートの枚数を計数してこれを厚さ情報(シート束厚さ情報BPt)として利用してもよい。また、画像形成装置本体側からこれらの束厚情報を得てもよい。この厚さ情報(シート束厚さ情報BPt)は、スイッチバックして待機する後続シートと後続シート、あるいは分岐経路70に待機する後続シートのシート間を設定するのに利用する。従って、
載置トレイ54に
載置されたシート束に綴じ処理などの処理される前、より詳しく言うと後続シートがスイッチバック搬送して分岐経路70に待機される前にこの厚さ情報(シート束厚さ情報BPt)を取得している。
【0069】
[同時束出し]
次に、図5から
図16により
載置トレイ54のシート束と分岐経路70に待機したシート及び引き続くシートの複数枚の後続シートとを排出ローラ48により同時に排出し、
載置トレイ54のシート束を第1集積トレイ24に、後続シートを
載置トレイ54にはスイッチバック搬入する動作について順に説明する。
図5から
図9までと
図16により比較的薄い(枚数の少ない)シート束と後続シートとの同時束出しの動作を説明する。その後、
図10から
図13までと
図16により比較的厚い(枚数の)多いシート束と後続シートとの同時束
出しを説明し、
図14及び
図15により、この場合の後続シートの市と間隔の設定、及び
載置トレイ54上で後続シートがスイッチバックする位置の設定及びこれらの関係について、順次説明する。
【0070】
[比較的薄い(枚数の少ない)シート束との同時束出しの動作]
図5から
図9までは
載置トレイに比較的薄い束(3枚)を収納し、後続するシート(3枚)を待機させる一連の動作説明図ある。まず、
図5(a)は、1枚目シートP1が
載置トレイ54側へ搬送経路42から搬送ローラ44で搬送されている。この状態で、シート後端がシートセンサ42Sに検出され図示しないカウンターによって所定数カウントされると、搬送ローラ44から
載置トレイ54に搬出される。この搬出と同時に、排出ローラ48の排出上ローラ48aを離間位置(図示破線)から排出下ローラ48bに圧接する圧接位置(図示実線)への移動を行う。その後この排出ローラ48を図示反時計方向に回転して1枚目シートP1を
載置トレイ54上でスイッチバック搬送し、基準面57側に移送する。
【0071】
次に、
図5(b)に示すように、排出ローラ48の図示反時計方向の回転によりスイッチバック搬送された1枚目シートP1は、かき込みコロ56及び突起付ベルト146によってさらに基準面57に向かって搬送され、
載置トレイ54に収納
載置される。この収納に合わせて、整合板58を移動し、センター揃えを行う。また、次の2枚目のシートが搬入し、シートセンサ42Sに先端が検出されるとこのシートの搬入のため、排出上ローラ48aを圧接位置から図示の離間位置(実線位置)へ移動する。以後2枚目も
図5(a)同様の動作を繰りし、3枚のシート束BP1(P1、P2、P3)が形成されると
図6に進む。なお、
図5の動作の開始に先立って、
図16の「後続シート相互のずらし量設定」と「後続シート
載置トレイ上スイッチバック位置設定」をスタートさせている(S10)。
【0072】
図6は、
図5に続く状態説明図で、
図6(a)は、最初の3枚のシート束BP1(P1、P2、P3)
載置トレイ54に
載置される状態を示している。この状態を
図16では、「
載置トレイ54上にシート束の
載置完了」としている(S20)。
図6は、端面綴じユニット62により綴じ処理を行うことになるが、この処理前に
図4で説明した束厚センサ230により厚さを確認し、ここでは比較的薄いシート束あるとのシート束厚さBPtを取得する(S30)。また、
図6(a)では、4枚目である後続シート1枚目(wp1)の搬入が開始される状態を示している。そして、
載置トレイ54上のシート束BP1は整合を完了し、端面綴じユニット62が、綴じ位置に移動するなど綴じ処理の準備をしている。
【0073】
上記のシート束厚さBPtを取得すると、装置(後述するシート搬送制御部210)は後続シート間のずれ量wpl1を設定する。このシート間の距離の設定は、
図16では「後続シート相互のずれ量wpl設定(シート束が厚い程大きく設定)」(S40)として示されている。また、
載置トレイ54上でのスイッチバックする位置を「後続シートの
載置トレイ54でのスイッチバック位置(SBl)設定(シート束が厚い程シートセンサ42Sから遠く設定)」(S50)している。
【0074】
図6(b)は、引き続きシート4枚目P4(待機シート1枚目wp1)の先端が搬送ローラ44により、排出ローラ48を超えて搬送される。この後続シートwp1は、シートセンサ42Sで後端を検出されるとスイッチバック搬送される。この際、搬送経路42と分岐経路70の分岐位置に位置する切り替えゲート37は、シートを待機する分岐経路70に案内する図示実線の位置に移動している。
【0075】
次に、
図7は
図6に続く状態説明図である。
図7(a)では、
載置トレイ54のシート束BP1に端面綴じユニット62によって端面綴じのシート処理の実行を開始する。この間4枚目の後続シートwp1が
載置トレイ54に搬入できないので、搬送ローラ44がスイッチバック搬送を継続し、搬送ローラ44の回転と同期した回転をする分岐経路70に位置する分岐ローラ72により分岐経路70の下流側に移動する。分岐ローラ72に後続シートP3がニップされると、切り替えゲート37を上昇させて、搬送経路42を解放する。
【0076】
この分岐ローラ72による分岐経路70の搬送において、4枚目の後続シートwp1の(搬送方向)後端がシートセンサ42Sに検出されると図示しないカウンターによって後端の移動量を計測する。この計測によりシートセンサ42Sからwpl1の距離に位置したとき分岐ローラ72の回転を停止し、続く5枚目の後続シートwp2の搬入を待つ。
【0077】
図7(b)は、引き続き
載置トレイのシート束BP1に綴じ処理を実行している。一方、5枚目の後続シートwp2は、搬入ローラ34によって搬送ローラ44に向かって送られてくる。この5枚目の後続シートwp2がシートセンサ42Sによって検出されると、予め分岐経路70に待機していた待機シートwp1(4枚目の後続シートP4)との間に上述したwpl1の差を持って、共に搬送ローラ44に向かって搬送される。
【0078】
この後続シート間の距離の設定は、
図16では「後続シート相互のずれ量wplでシート待機(待機シートとして分岐経路70(待機経路)に待機)」(S60)として示され、この薄いシート束BP1の場合には、wpl1として設定される。そして、後続シートが複数の場合にも、同様のずれ量wpl1を持つようになっている。なお、ここでの待機シートの搬送速度は650mm/secとしてある。この段階で
載置トレイ54のシート束BP1への綴じ処理が完了する。
【0079】
なお、上記した待機経路70で待機している4枚目(P4)の後続シートwp1と搬入ローラから搬送されてくる5枚目(P5)の後続シートwp2のシート端縁の間隔wpl1は、今後
載置トレイ54にスイッチバック搬送された際に後続シートを屋根板状に
載置して整合性を向上する上で大切な要素となる。
【0080】
図8は、
図7に続く図で、
図8(a)は、2枚(P4、P5)の後続シートwp1、wp2が分岐経路で待機し、3枚目(P6)の後続シートwp3が搬入している状態を説明している。
図7(b)で、5枚目(P5)の後続シートwp2と分岐経路70に待機していた4枚目(P4)の後続シートwp1は、後続シートwp2の先端を先頭として、搬送ローラ44に送られる。搬送ローラ44はこの2枚(P4、P5)を同時にニップして搬送し、シートセンサ42Sが後続シートP4の後端を検出すると、再び反時計方向に逆転する。
【0081】
この際、分岐位置36にある切り替えゲート37は、搬入経路32を塞ぎ、分岐経路70にこの2枚(P4、P5)の後続シートwp1、wp2が搬送されるように案内する。そして、5枚目(P5)の後続シートwp2の後端がシートセンサ42Sに検出され、wpl1分を持って分岐経路70に搬送されたところで、分岐ローラ72を停止し、6枚目(P6)の後続シートwp3が搬入する。そして、この後続シートwp3の先端がシートセンサ42Sに検出されるのを待つ。
図8(a)はこの状態を示しているもので、このときには、各後続シートwp1〜wp3には、夫々ずれ量wpl1が設定されている。
【0082】
図8(b)は、後続シートwp1〜wp3間に設定したずれ量wpl1を持ち、またシート束先端とのずらし量Bpl1持ってシート束BP1と同時に排出ローラ48でニップし、排出している図である。ここでは基準面57が
載置トレイ54の出口方向に向かって、予めシート束BP1を押し出してから排出上ローラ48aを下降してニップするようにしている。これは、後続シートの最上位の突出した後続シートwp3の先端と、シート束BP1の先端が距離Bpl1のずらし量を持つようにするためである。このずらし量Bpl1をもって排出ローラ48により第1集積トレイ24側にシート束を排出する。
【0083】
この際、3枚の後続シートwp1〜wp3は同じシート長さなので、先端と後端に夫々wpl1の間隔を持って、最上位の後続シートwp3、次の後続シートwp2、最下位の後続シートwp1の順に第1集積トレイ24側にはみ出している。言い換えると、
載置トレイ54上でスイッチバックする際には、これとは逆に基準面57から最上位の後続シートwp3が最も遠く、次の後続シートwp2、最下位の後続シートwp1が最も近くなっている。なお、この状態は
図16では、「
載置トレイ54上のシート束と複数枚後続シート同時束
出し実行(整合動作・端部綴じ処理・穴あけ処理など完了後)」(S70)として、示されている。
【0084】
図8に続く
図9では、シート束BP1の第1集積トレイ24への排出と後続シートwp1〜wp3の
載置トレイ54でのスイッチバック搬送を示している。
図9(a)は、
載置トレイ54に
載置されたシート束BP1と搬送ローラ44によって送られる後続シートwp1〜wp3を同時に排出ローラ48でニップ排出し、シート束BP1を第1集積トレイ24に、これとBpl1のずらし量をもって重ね合わされた移送途中の後続シートwp1〜wp3を
載置トレイ54に残置する。
【0085】
この際、既に説明しているように後続シートwp1〜wp3の後端は夫々ずれ量wpl1を持って屋根板状になっている(
図9(a)の破線楕円部の拡大図とした実線楕円部参照)。この状態から排出上ローラ48aが排出ローラ48より上流の支持アーム回転軸167を揺動として回動しても、排出されたシート束BP1は3枚で比較的薄いシート束なので、シート束を排出後の排出上ローラ48aの回動量は少ない。このため後続シートwp1〜wp3の後端は夫々ずれ量wpl1にあまり変化なく、
載置トレイ54に残置されるとともに排出ローラ48の排出方向とは逆方向に回転し、この後続シートwp1〜wpは基準面57に向かってスイッチバック搬送される。
【0086】
この場合の後続シートwp1(最も基準面57近い後続シート)の後端が、シートセンサ42SからSBl1の位置に至ったときより前に、シート束BP1を排出し、後続シートwp1〜wp3のスイッチバック搬送を開始するようにスイッチバック位置が設定されている。このシートセンサ42SからSBl1の距離もシート束BP1の排出によってそれほど影響を受けずに
載置トレイ54に残置する。この状態は
図16では、「スイッチバック位置(SBl)で後続シートのスイッチバック実行(スイッチバックした待機シートを
かき込みコロ56で基準面に搬送)」として示され、
図19(b)に示される様に、かき込みコロ56及び突起付ベルト146によって、後続シートwp1〜wp3の先端は順序よく基準面57に当接し整合される。
【0087】
図9(b)は、後続シートwp1〜wp3を基準面57に当接が完了した状態を示し、2部目のシート束BP2(P4〜P6)が、
載置トレイ54に
載置される。これよりも前に、排出上ローラ48aは排出下ローラ48bローラから離間した図示実線位置に移動して、3部目となる7枚目の後続シートwp1の第1集積トレイ24上方での移動を許容する。この
図9(b)の状態は、
図6(b)の状態と略同じであり、指定された部数に達するまで、この動作を繰り返し、最終のシート束のときは、このシート束のみを第1集積トレイ24に排出してすべての処理を終了する。この状態は、
図16では「・後続シートにずれ量設定しての搬送完了・後続シート
載置トレイ54上スイッチバック完了」として示されている。
【0088】
[比較的厚い(枚数の多い)シート束との同時束出しの動作]
ここからは、
図10から
図13までと
図16により比較的厚い(枚数の)多いシート束との同時束出しを説明する。まず、
図10は
載置トレイに比較的厚い束(ここでは65枚を
載置)を収納し、後続するシート(3枚)を待機させる
図5に続く一連の動作説明図である。既に、
図5で説明した通り搬入ローラ34で送られたシートが搬送ローラ44で
載置トレイ54上に搬出される。シートは、さらに排出ローラ48によってスイッチバック搬送され、これをかき込みコロ56及び突起付ベルト146によって基準面57に当接して、指定された枚数を
載置トレイ54に
載置する。なお、これらの動作の開始に先立って、薄い束の
載置と同様に
図16の「後続シート相互のずらし量設定」と「後続シート
載置トレイ上スイッチバック位置設定」をスタートさせている(S10)。
【0089】
図10(a)は、65枚(P1〜P65)のシートが
載置トレイ54に
載置トレイ54されている状態を示している。この状態を
図16では、「
載置トレイ54上にシート束の
載置完了」としている(S20)とし、端面綴じユニット62により綴じ処理を行うことになる。ここで、
図4で説明した束厚センサ230により厚さを確認し、ここでは比較的薄いシート束あるとのシート束厚さBPtを取得する(S30)。また、この
図10(a)では、66枚目となる後続シート1枚目(wp1)の搬入が開始される状態を示している。そして、
載置トレイ54上のシート束BP1は整合を完了し、端面綴じユニット62が、綴じ位置に移動するなど綴じ処理の準備をしている。
【0090】
図10(b)は、シート束2部目BP2の1枚目の後続シートwp1の後端がシートセンサ42Sに検出されスイッチバックを開始する状態を示している。この際、搬送経路42と分岐経路70の分岐位置に位置する切り替えゲート37は、シートを待機する分岐経路70に案内する図示実線の位置に移動している。
【0091】
次に、
図11は
図10に続く状態説明図である。
図11(a)では、
載置トレイ54の65枚のシート束BP1に端面綴じユニット62によって端面綴じのシート処理の実行を開始する。この間66枚目となる後続シートwp1は
載置トレイ54に搬入できないので、搬送ローラ44がスイッチバック搬送を継続し、搬送ローラ44の分岐経路70に位置する分岐ローラ72により分岐経路70の下流側に移動する。分岐ローラ72に後続シートP3がニップされると、切り替えゲート37を上昇させて、搬送経路42を解放する。
【0092】
この分岐ローラ72による分岐経路70の搬送において、66枚目の後続シートwp1の(搬送方向)後端がシートセンサ42Sに検出されると図示しないカウンターによって後端の移動量を計測する。この計測によりシートセンサ42Sからwpl2の距離に位置したとき分岐ローラ72の回転を停止し、続く67枚目の後続シートwp2の搬入を待つ。
【0093】
既に
図7(b)での
載置トレイ54に
載置されているシート束が薄いときには、シートセンサ42Sからwpl1の距離に位置したとき分岐ローラ72の回転を停止していたが、この厚いシート束のときは、これよりも大きいwpl2の距離としている。実際の数値としてwpl1は1〜2ミリ程度、wpl2はこれに4〜6ミリ程度を加算した距離としている。この距離を大きくする理由は、
図14にて追って説明するが、
載置トレイ54のシート束が排出ローラ48によって排出した後の排出上ローラ48aの移動量によって設定していことなる。
【0094】
図11(b)は、引き続き
載置トレイのシート束BP1に綴じ処理を実行している。一方、67枚目の後続シートwp2は、搬入ローラ34によって搬送ローラ44に向かって送られてくる。この67枚目の後続シートwp2がシートセンサ42Sによって検出されると、予め分岐経路70に待機していた待機シートwp1(66枚目の後続シートP66)との間に上述したwpl2の差を持って、共に搬送ローラ44に向かって搬送される。
【0095】
この後続シート間の距離の設定は、
図16では「後続シート相互のずれ量wplでシート待待機(待機シートとして分岐経路70(待機経路)に待機)」(S60)として示され、厚いシート束の場合には、距離wpl1よりも大きいwpl2が設定される。そして、後続シートが複数の場合にも、同様のずれ量wpl2を持つようになっている。ここでの待機シートの搬送速度は650mm/secとしてある。この段階で
載置トレイ54のシート束BP1(P1〜P65)への綴じ処理が完了する。
【0096】
なお、
図11(b)に図示のように待機経路70で待機している66枚目(P66)の後続シートwp1と搬入ローラから搬送されてくる67枚目(P67)の後続シートwp2のシート端縁の間隔wpl2は、今後
載置トレイ54にスイッチバック搬送された際に後続シートを屋根板状に
載置している。このことは整合性を向上する上で大切ことは、
図7の場合と同様である。
【0097】
図12は、引き続き比較的厚いシート束を
載置しているもので、
図11に続く図である。
図12(a)は、2枚(P66、P67)の後続シートwp1wp2が分岐経路で待機し、3枚目(P68)の後続シートwp3が搬入している状態を説明している。
図11(b)で、67枚目(P67)の後続シートwp2と分岐経路70に待機していた66枚目(P66)の後続シートwp1は、後続シートwp2の先端を先頭として、搬送ローラ44に送られる。搬送ローラ44はこの2枚(P66、P67)を同時にニップして搬送し、シートセンサ42Sが後続シートP57の後端を検出すると、再び反時計方向に逆転する。
【0098】
この際、分岐位置36にある切り替えゲート37は、搬入経路32を塞ぎ、分岐経路70にこの2枚(P66、P67)の後続シートwp1、wp2が搬送されるように案内する。そして、67枚目(P67)の後続シートwp2の後端がシートセンサ42Sに検出され、wpl2分を持って分岐経路70に搬送されたところで、分岐ローラ72を停止し、68枚目(P68)の後続シートwp3が搬入する。そして、この後続シートwp3の先端がシートセンサ42Sに検出されるのを待つ。
図12(a)はこの状態を示しているもので、このときには、各後続シートwp1〜wp3には、夫々ずれ量wpl2が設定されている。これは薄いシート束を
載置したときのずれ量wpl1よりも大きい。
【0099】
図12(b)は、各後続シートwp1〜wp3にずれ量wpl2を持ち、
載置トレイ54上のシート束BP1の先端とはずらし量Bpl2を持って同時に排出ローラ48がニップして、排出している図である。ここでは基準面57が
載置トレイ54の出口方向に向かって、予めシート束BP1を押し出してから排出上ローラ48aを下降してニップするようにしている。これは、後続シートの最上位の突出した後続シートwp3の先端と、シート束BP1の先端が距離Bpl2のずらし量を持つようにするためである。このずらし量Bpl2をもって排出ローラ48により第1集積トレイ24側にシート束を排出する。
【0100】
この3枚の後続シートwp1〜wp3は同じシート長さなので、先端と後端に夫々wpl2の間隔を持って、最上位の後続シートwp3、次の後続シートwp2、最下位の後続シートwp1の順に第1集積トレイ24側にはみ出している。言い換えると、
載置トレイ54上でスイッチバックする際には、これとは逆に基準面57から最上位の後続シートwp3が最も遠く、後続シートwp2、最下位の後続シートwp1がもっとも基準面57に近くなっている。なお、この状態は
図16では、「
載置トレイ54上のシート束と複数枚後続シート同時束
出し実行(整合動作・端部綴じ処理・穴あけ処理など完了後)」(S70)として、示されている。
【0101】
図12に続く
図13では、シート束BP1(P1〜P65)の第1集積トレイ24への排出と後続シートwp1〜wp3の
載置トレイ54でのスイッチバック搬送を示している。
図13(a)は、
載置トレイ54に
載置されたシート束BP1と搬送ローラ44によって送られる後続シートwp1〜wp3を同時に排出ローラ48でニップ排出し、シート束BP1を第1集積トレイ24に、これとBpl2のずらし量をもって重ね合わされた移送途中の後続シートwp1〜wp3を
載置トレイ54に残置する。
【0102】
これらの後続シートwp1〜wp3の後端は夫々ずれ量wpl2を持って屋根板状になっている(
図13(a)の破線楕円部の拡大図とした実線楕円部参照)。この状態から排出上ローラ48aが排出ローラ48より上流の支持アーム回転軸167を揺動として回動すると、排出されたシート束BP1は65枚で比較的厚いシート束なので、シート束を排出後の排出上ローラ48aの回動量が大きい。このため後続シートwp1〜wp3の後端は夫々ずれ量wpl2は大きく基準面57側にずれて、
載置トレイ54に残置されるとともに排出ローラ48の排出方向とは逆方向に回転し、この後続シートwp1〜wpは基準面57に向かってスイッチバック搬送される。
【0103】
また、後続シートwp1(最も基準面57に近い後続シート)の後端が、シートセンサ42SからSBl2の位置に至ったときより前に、シート束BP1を排出し、後続シートwp1〜wp3のスイッチバック搬送を開始するようにスイッチバック位置が設定されている。このシートセンサ42SからSBl2の距離もシート束BP1の排出によって後続シートwp1〜wp3が基準面57側に移動するので、予めこの移動分を含めて、この後続シートwp1〜wp3のスイッチバック位置(SBl)を設定している。すなわち、
図9で説明したシート束BP1が薄い場合はシートセンサ42SからSBl1分移動した位置をスイッチバック位置とし、シート束BP1が厚い
図13の場合は、このSBl1よりも大きい値のSBl2に設定している。
【0104】
この状態は、
図16では、「スイッチバック位置(SBl)で後続シートのスイッチバック実行(スイッチバックした待機シートを
かき込みコロ56で基準面に搬送)」として示され、
図19(b)に示される様に、かき込みコロ56及び突起付ベルト146によって、後続シートwp1〜wp3の先端は順序よく基準面57に当接し整合される。
【0105】
図13(b)は、後続シートwp1〜wp3を基準面57に当接が完了した状態を示し、2部目となるシート束BP2(P66〜P68)が、
載置トレイ54に
載置される。この場合、排出上ローラ48aは排出下ローラ48bローラから離間した図示実線位置に移動して、引き続く69枚目から130枚までの
載置トレイ54への搬入を許容する。この
図13(b)は、
図10に達するまでの状態を示し、指定された枚数(この場合は130枚/
載置トレイ54上では65枚)に達するまで、この動作を繰り返す。そして以降は
図10から
図13までの動作を行い、最終のシート束のときは、このシート束のみを第1集積トレイ24に排出してすべての処理を終了する。この状態は、
図16では「・後続シートにずれ量設定しての搬送完了・後続シート
載置トレイ54上スイッチバック完了」として示されている。
【0106】
ここで、
図8図9で、比較的薄いシート束の場合には後続シートwp1〜wp3のシート相互間のずれ量wpl1、スイッチバック位置をシートセンサ42SからSBl1移送した位置した。一方、比較的厚いシート束の場合には後続シートwp1〜wp3のシート相互間のずれ量wpl2、スイッチバック位置をシートセンサ42SからSBl2移送した位置としていた。そして、ずれ量wpl1〈ずれ量wpl2、スイッチバックの移送位置をSBl1〈SBl2に設定していることとした。これらは排出ローラ48によって後続シートと合わせてニップする
載置トレイ54に
載置されたシート束の厚さによって、後続シート相互のずれ量及び
載置トレイ54でのスイッチバック位置を変えたものであるが、この点について
図14により確認する。
【0107】
図14(a)は、
載置トレイ54に
載置している比較的厚いシート束BP(束厚Bpt)が排出上ローラ48aと排出下ローラ48bによって後続シートwp1〜wp3と共にニップされ
載置トレイ54から束排出する直前の状態示ししている。また、これと共に、シート束BPが排出され、排出上ローラ48aが上流側(
載置トレイ54の排出口上流側)に位置する支持アーム回転軸167を揺動として回動して後続シートwp1〜wp3を排出下ローラ48bとニップしてスイッチバック搬送を開始する直前の状態を示している。
【0108】
この図から理解されるように、排出上ローラ48aは、シート束BPの束厚Bptと後続シートwp1〜wp3のシートを合わせた上圧接位置Hpから後続シートwp1〜wp3だけをニップする下圧接位置Lpに移動することになる。この移動は、排出上ローラ48aの回動円弧運動として、後続シートwp1との接点が実質的に
載置トレイ54の基準面57側にずれる運動となる。したがって、図示のように、予め後続シートwp1〜wp3のずれ量wplを大きくしておかないと、後続シートwp1〜wp3の基準面57に当接する順序が乱れ、この結果
載置トレイ54上の後続シートの整合ができない場合が生ずる。これを防ぐために、この実施形態においては、
載置トレイ54のシート束BP1により、後続シートwp1〜wp3のずれ量wplを変化させた。
【0109】
図14(b)と
図14(c)は、シート束BPの束厚Bptによって後続シートwp1〜wp3のずれ量wplの関係を示している。
図14(b)はシート束BPの束厚Bptの増加に比例して後続シートwp1〜wp3のずれ量wplも大きくしてある。
図14(c)はシート束BPの束厚Bptの増加に対して、段階的に後続シートwp1〜wp3のずれ量wplを増やしたものである。このようにすれば、後続シートwp1〜wp3が
載置トレイ54での基準面57での整合がしやすく乱れが少なくなる。
【0110】
図15は、
載置トレイ54に比較的厚いシート束を
載置した場合の後続シートwp1〜wp3及びスイッチバック位置をシートセンサ42SからSBl2分搬送した状態を記した図である。実際には、シート束BPが排出される状態では、後続シートが待機する状態は現れないが、状態を確認する意味で示した。
載置トレイ54から比較的厚いシート束が
載置トレイ54される場合は、待機経路としての分岐経路70には先端がずれ量wpl2を持った後続シートwp1、wp2が待機し、これに搬入経路からの後続シートwp3が搬入しシートセンサ42Sで検出される位置で、後続シートwp2とずれ量wpl2でずれている。
【0111】
一方、このシートセンサ42Sから排出ローラ48側にSBl2分移送した位置に
載置トレイ54へのスイッチバック位置を設定している。また、排出上ローラ48aに接し、シート束BPと同時に排出される後続シートwp1〜wp3もずれ量wpl2を有している。このずれ量wpl2はシート束BPが薄いシート束BPとニップされる後続シートwp1〜wp3のずれ量wpl1より大きく設定され、スイッチバック位置もシートセンサ42Sから離れた位置としている。なお、上記スイッチバック位置はスイッチバックタイミングとしシート束の薄いときよりも遅くてもよい。
【0112】
[制御構成の説明]
上述した画像形成装置のシステム制御構成を
図17のブロック図に従って説明する。
図1に示す画像形成装置のシステムは画像形成装置Aの画像形成制御部200とシート処理装置Bのシート処理制御部204(制御CPU)を備えている。画像形成制御部200は、給紙制御部202と入力部203を備えている。そしてこの入力部203に設けられたコントロールパネル18から「プリントモード」「シート処理モード」の設定を行うことは既に述べた通りである。
【0113】
シート処理制御部204は、前述の指定されたシート処理モードに応じてシート処理装置Bを動作させる制御CPUである。このシート処理制御部204は、動作プログラムを記憶したROM206と、制御データを記憶するRAM207とを備えている。また、このシート処理制御部204には、搬入経路32のシートを検出する搬入センサ30S、搬送経路42のシートを検出するシートセンサ42S、分岐経路70のシートを検出する分岐センサ70S、第1集積トレイ24上の紙面検出する紙面センサ24S、エンプティセンサ25あるいは
載置トレイ54に
載置されるシート束の厚さを検出する束厚センサ230などの各種センサ入力部からの信号が入力される。
【0114】
このシート処理制御部204は、シートの搬入経路32の搬入ローラモータ34M、搬送経路42と分岐経路の搬送ローラモータ44M、
載置トレイ54出口の排出ローラモータ48M、排出上ローラ48aの昇降を行う排出ローラ移動アームモータ160Mを制御するシート搬送制御部210を備えている。また、このシート処理制御部204は、パンチユニット31でシートに穿孔処理を行うパンチモータ31Mを制御するパンチ駆動制御部211と、
載置トレイ54でシートの集積動作を行う整合板58などを制御する
載置トレイ(処理トレイ)制御部212を備えている。また、
載置トレイ54上のシート束に端面綴じを行う端面綴じユニット62の端面綴じモータ62Mを制御する端面綴じ制御部213と、第1集積トレイ24上へシート収納量に応じて昇降する昇降モータ24Mを制御する第1集積トレイ24昇降制御部214も備えている。
【0115】
また、シート処理制御部204は、中綴じ処理するために第2
載置トレイであるスタッカ84に集積するシートの中綴じ整合板81やシート先端を規制するストッパ85制御するスタッカ制御部216と、シート束の搬送方向中程を綴じる中綴じユニット82を制御する中綴じ制御部217を有している。
【0116】
さらに、シート処理制御部204は、中綴じしたシート束を二つ折りにして第2集積トレイ26に排出する折り処理部や束排紙ローラ98を制御する折り・排出制御部218を備えている。これら各制御部と搬送されるシートを検出する各センサと各駆動モータとのつながり、あるいはシートの搬送、排出等は既に各動作の態様において述べた通りである。
【0117】
[シート処理モードの説明]
上述のように構成された本実施態様のシート処理制御部204はシート処理装置Bに、例えば「プリントアウトモード」「端面綴じモード(第1の処理)」「区分け(ジョグ)モード」、「中綴じモード」等に実行させる。以下、この処理モードについて述べる。
【0118】
(1)「プリントアウトモード」
画像形成装置Aの本体排出口3から画像形成されたシートを受け入れ、このシートを搬送ローラ44や排出ローラ48で第1集積トレイ24に収容する。
【0119】
(2)「端面綴じモード」
本体排出口3から画像形成されたシートを
載置トレイ54に受け入れシートを束状に部揃えして端面綴じユニット62で綴じ処理した後、第1集積トレイ24に収納する。なお、この端面綴じ処理にあっては、本体排出口3からの後続シートの排出を停止しないように、後続シートをスイッチバック搬送して分岐経路70に一時待機する「待機搬送」を行う。また、後続シート相互のずれ量wplの設定や、スイッチバック位置をシートセンサ42SからSBl分移動して設定することも行う。
【0120】
(3)「区分け(ジョグ)モード」
本体排出口3から画像形成されたシートを
載置トレイ54に受け入れシートを整合板58により1枚ずつフロント側リア側いずれかの方向に片寄せシフトして綴じることなく第1集積トレイ24に収納する。
【0121】
(4)「中綴じモード」
画像形成装置Aの本体排出口3から画像形成されたシートをスタッカ84に受け入れ、シートを束状に部揃えし中綴じユニット82でシートの受け入れ搬送方向の略中央を綴じ、冊子状に折り畳んで第2集積トレイ26に収納する。この中綴じ処理にあたっては、本体排出口3からのシートを第1集積トレイ24上に一旦排出し、その後分岐経路70にスイッチバック搬送してスタッカ84に搬送する「第2トレイ搬送」を行っている。
【0122】
以上のように、上述した各実施態様によれば、
載置トレイ54上のシート束の厚さにより後続シート相互のずれ量を変更するようにし、
載置トレイ54でのシート整列性の悪化を防いだ装置を提供することができる。
【0123】
ここからは、他の実施形態を説明する。
図18と
図19により第2の実施形態を、
図20と
図21により第3の実施形態を夫々説明する。なお、これら他の実施形態においても、これまでと類似の構成要素には、同様の参照符号を付して表すこととする。
【0124】
[第2の実施形態]
図18には、第2の実施形態としてのシート処理装置Bが示され、
図22と同じシート搬送経路を有している。この装置と
図1〜
図17に示した第1の実施形態のシート処理装置Bとの相違は、第1の実施形態の装置が、後続シートを待機する待機経路が中綴じをするためにシートを収納するスタッカ84に搬送する分岐経路70や分岐ローラ72を有しているのに対して、搬入経路32からのシートを搬入する搬入ローラ34と
載置トレイ54との搬送経路42を比較的長く構成し、この経路を待機経路とした点である。この搬送経路42の中ほどには、待機するために搬送ローラ44によってスイッチバック搬送されるシートの待機させるための待機ローラ170を設けている。
【0125】
この待機ローラ170は搬入ローラ34から搬入するシート先端に支障にならないように、待機ローラ揺動軸174に待機ローラ170を支持する待機ローラアーム172が軸支されている。また、搬入ローラ34直後には、スイッチバックして待機する後続シートが新たに搬入する後続シートによって移動しないようにシート端部を押さえるシート押さえ176が設けられている。このシート押さえ176は、搬入ローラ下軸180を軸支点としてソレノイドSOLで揺動するように設けられている。また、搬入ローラ34の直下にはスイッチバックした最初の後続シート端縁が当接することができる規制部材となるシートストッパ178が位置している。
【0126】
上記搬送経路42で後続シートを待機するには、たとえば2枚の場合には、後続シートwp1の搬入ローラ34側縁部をシート押さえ176で押さえ、2枚目の後続シートwp2を待機ローラ170下に位置させる。また、シート押さえ176の後続シート縁部を押さえる位置(wpn)により、後続シート間のずれ量wplが設定できる。
載置トレイ54やこの上方でスイッチバック位置をシートセンサ42Sから搬送距離SBl(SBarea)で設定できることは第1の実施例の装置と同じである。
【0127】
[第2の実施例における後続シート間のずれ量設定]
このように構成した、第2の実施例のシート処理装置Bにおける
載置トレイ54上のシート束BPの厚さと、複数の後続シート相互の間隔を変化させることについて
図19により説明する。
図19(a)は、
載置トレイ54に比較的薄いシート束が
載置され、排出ローラ48によって後続シートwp1wp2とともに同時の排出が開始される状態を示している。この場合にあっては、
載置トレイ54のシート束は比較的薄いので、シート束BPを排出してからの排出上ローラ48aの下降する移動距離は小さいので、後続シートwp1wp2間相互の移動距離に影響を与えない。このため後続シートwp1wp2相互はずれ量wpl1とし、スイッチバック位置をシートセンサ42SからSBl1分移動した位置となるように設定している。
【0128】
一方、
図19(b)は、
載置トレイ54に比較的厚いシート束が
載置され、排出ローラ48によって後続シートwp1wp2とともに同時の排出が開始される状態を示している。この場合にあっては、
載置トレイ54のシート束は比較的厚いので、シート束BPを排出してからの排出上ローラ48aの下降する移動距離は大きくなるので、後続シートwp1wp2間相互の移動距離に影響を与える。このため
図19(a)同様に後続シートwp1wp2相互のはずれ量wpl1とし、スイッチバック位置をシートセンサ42SからSBl1分移動した位置とすると、排出上ローラ48aの図示反時計方向の回動により後続シートは排出ローラ48上流側に移動する。これにより、
載置トレイ54上での後続シート相互のずれがなくなったり、または後続シートwp2が基準面57側に突出したりしてこの後続シートwp1wp2の整合ができなかったり、悪化したりする。
【0129】
このため、後続シートwp1wp2相互のはずれ量wpl1も大きいずれ量wpl2とし、スイッチバック位置を定める搬送量もSBl1分より大きい、SBl2としている。別の言い方をすると
載置トレイ54上のシート束が厚い場合には薄い場合より、搬送ローラ44と排出ローラ48との間で排出ローラ48側に位置するようにしている。これにより排出上ローラ48aのシート束BPを排出後の下降移動量が大きくても、後続シートwp1wp2のずれ量及びスイッチバック位置の搬送量が影響を見込でいるので、整合が悪化することないシート処理装置Bを提供できる。
【0130】
[第3の実施形態]
図20には、第3の実施形態としてのシート処理装置Bが示されている。この装置と
図1〜
図17に示した第1の実施形態および
図18図19の第2の実施形態のシート処理装置Bとの相違は、第1及び第2の実施形態の装置が、
載置トレイ54のシート束と後続シートを同時にニップしシート束を第1集積トレイ24に排出し後続シートを
載置トレイ54にスイッチバックする排出ローラ48の排出上ローラ48aの支持アーム回転軸167が排出ローラ48の上流側に位置していたのに対して、第3の実施形態のものは排出上ローラ48aの支持アーム支点軸194が排出ローラ48よりも下流側に位置している。言い換えると、排出ローラ48の揺動支点が第1及び第2の実施形態のものは
載置トレイ54上方にあるのに対して、第3実施形態のものは第1集積トレイ24上方に位置している。
【0131】
また、
図20に示すように、排出上ローラ48aの支持アーム支点軸194の上方に装置フレーム20の上側を解放可能な装置上部カバー190の上カバー解放支点196が設けられている。この位置に上カバー解放支点196を設けることにより、装置上部カバー190は図示矢印方向に解放可能となる。これにより、
載置トレイ54上方から搬送経路42及び搬入経路32を全面解放可能となり、これら経路でのジャムシート束の取り出しや、装置の保守点検などがし易くなる。
【0132】
ところで、この第3の実施形態のシート処理装置Bも、これまで同様に、
載置トレイ54に
載置されたシート束BPに対して綴じ処理などの動作中は、後続シートが
載置トレイ54に搬入することができないので、待機経路としての分岐経路70に後続シートを待機し、綴じ処理などの完了後にシート束と後続シートを同時に排出ローラ48でニップして排出する同時束
出しが実行可能となっている。このため後続シートwp1〜wp3相互のずれ量wpl及び
載置トレイ54のシート束BPとのずらし量Bplも第1及び第2の実施形態のものと同様に設定している。しかし、排出上ローラ48aの揺動方向が逆となっているので、後続シートwp1〜wp3を排出ローラ48でスイッチバックして
載置トレイ54に
載置するときの状態は、第1及び第2の実施形態のものと逆の関係となる。この点を
図21により説明する。
【0133】
[第3の実施例における後続シート間のずれ量設定]
上記のように、排出ローラ48の回動支点を排出ローラ48下流側とした第3の実施例のシート処理装置Bにおける
載置トレイ54上のシート束BPの厚さにより複数の後続シート相互の間隔を変化させる関係について説明する。
図21(a)は、
載置トレイ54に比較的薄いシート束が
載置され、排出ローラ48によって後続シートwp1wp2とともに同時の排出が開始される状態を示している。この場合にあっては、
載置トレイ54のシート束は比較的薄いので、シート束BPを排出してからの排出上ローラ48aの下降する移動距離は小さいので、後続シートwp1wp2間相互の移動距離に影響を与えない。このため、図示実線の楕円内にあるように後続シートwp1wp2相互はずれ量wpl2とし、スイッチバック位置をシートセンサ42SからSBl2分移動した位置となるように設定している。
【0134】
一方、
図21(b)は、
載置トレイ54に比較的厚いシート束が
載置され、排出ローラ48によって後続シートwp1wp2とともに同時の排出が開始される状態を示している。この場合にあっては、
載置トレイ54のシート束は比較的厚いので、シート束BPを排出してからの排出上ローラ48aの下降する移動距離は大きくなるので、後続シートwp1wp2間相互の移動距離に影響を与える。このため
図21(a)同様に後続シートwp1wp2相互のはずれ量wpl2とし、スイッチバック位置をシートセンサ42SからSBl2分移動した位置とすると、排出上ローラ48aの図示時計方向の回動により後続シートは排出ローラ48下流側に移動する。これにより
載置トレイ54上での後続シート相互のずれがなくなったり、または後続シートwp2が基準面57側に突出したりしてこの後続シートwp1wp2の整合ができなかったり、悪化したりする。
【0135】
このため、後続シートwp1wp2相互のはずれ量wpl2も小さいずれ量wpl1とし、スイッチバック位置を定める搬送量もSBl1分より小さいSBl1としている(ずれ量がwpl1<wpl2、スイッチバック位置をシートセンサ42Sからの移送量SBl1<SBl2の関係)。別の言い方をすると
載置トレイ54上のシート束が厚い場合には薄い場合より、搬送ローラ44と排出ローラ48との間で搬送ローラ44側に位置するようにしている。これにより排出上ローラ48aのシート束BPを排出後の下降移動量が大きくても、後続シートwp1wp2のずれ量及びスイッチバック位置の搬送量における影響を見込でいるので、整合が悪化することないシート処理装置Bが提供できる。
【0136】
以上
説明したように、ここで開示した第1から第3のいずれの実施形態においても、
載置トレイ54のシート束の厚さに応じて、これと共に排出ローラ48でニップ移送する後続シートwp1〜wp3のシート相互の間隔を変化させたので、後続シートwp1〜wp3が
載置トレイ54にスイッチバック搬入された際に整合状態が悪化したり乱れたりすることを抑えることができる。
【0137】
なお、本発明は前述した実施の形態に限定されず、本発明を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項のすべてが本発明の対象となる。これまでの実施の形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。