特許第6971572号(P6971572)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6971572
(24)【登録日】2021年11月5日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】建物
(51)【国際特許分類】
   E04H 1/02 20060101AFI20211111BHJP
【FI】
   E04H1/02
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-251831(P2016-251831)
(22)【出願日】2016年12月26日
(65)【公開番号】特開2018-104977(P2018-104977A)
(43)【公開日】2018年7月5日
【審査請求日】2019年10月31日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1)平成28年9月29日 大和ハウス工業株式会社が自社ウェブサイトにて公開 2)平成28年9月29日 大和ハウス工業株式会社が自社製品カタログ(xevoΣ平屋暮らし、和暮らし)にて公開 3)平成28年10月6日 株式会社住宅産業新聞社が住宅産業新聞(第2面)に記事掲載
(73)【特許権者】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088580
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 敦
(74)【代理人】
【識別番号】100111109
【弁理士】
【氏名又は名称】城田 百合子
(72)【発明者】
【氏名】三谷 悠
(72)【発明者】
【氏名】小坂 康充
(72)【発明者】
【氏名】田中 潔
(72)【発明者】
【氏名】宮田 莉樹
(72)【発明者】
【氏名】中岫 豪彦
(72)【発明者】
【氏名】清水 智代
【審査官】 兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−062278(JP,A)
【文献】 特開2004−060426(JP,A)
【文献】 特開平08−303126(JP,A)
【文献】 実開昭56−020861(JP,U)
【文献】 特開2010−007330(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0059792(US,A1)
【文献】 特開2010−281093(JP,A)
【文献】 特開2013−124468(JP,A)
【文献】 特開2012−001892(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平屋の建物であって、
屋内と屋外とを隔てる開口部と、
前記屋外側に設けられる屋外床部と、
前記屋外側において、前記屋外床部の上方に対向して設けられる屋外天井部と、
前記屋内側において、前記開口部を介して前記屋外床部と連続して設けられる屋内床部と、
前記屋内側において、前記開口部を介して前記屋外天井部と連続して設けられる屋内天井部と、
前記開口部に設けられる第1窓部と、
前記開口部、前記屋内床部及び前記屋内天井部を含み構成される居室空間において、前記屋内天井部よりも高い位置に設けられる第2窓部と、を備え、
前記居室空間は、前記屋内天井部に向けて高くなる勾配天井部と、前記屋内天井部及び前記勾配天井部を連結し、前記屋内天井部から前記勾配天井部に向けて高くなる第2勾配天井部と、を有し
前記第2窓部は、前記勾配天井部のうち前記第2勾配天井部側の端部に設けられ、かつ、前記第2勾配天井部のうち前記勾配天井部側の端部に接する位置に設けられ、
前記屋内床部のうち前記屋内天井部と対向する床部分が前記第2窓部から直接視認可能な位置に設けられ、
前記第2窓部の中心部における法線と、前記第2窓部のうち前記屋内天井部側の端部における法線とが、それぞれ前記第2勾配天井部を貫くことなく、前記屋内床部のうち前記屋内天井部と対向する床部分を貫くことを特徴とする建物。
【請求項2】
前記第2窓部は、
前記屋内天井部を介して前記開口部と隔てられるように配置され、
前記開口部の位置から直接視認できない高さ位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の建物。
【請求項3】
前記開口部は、
前記屋内床部に近い側に配される窓を取り付ける第1取付部と、
前記第1取付部の上部において、前記屋内天井部に近い側に配される窓を取り付ける第2取付部と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。
【請求項4】
前記第2窓部は、前記屋内天井部に対し300mm以上高い位置に設けられることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の建物。
【請求項5】
前記第1窓部は南側を向いており、
前記第2窓部は北側を向いていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の建物。
【請求項6】
前記居室空間は吹き抜け部を有し、
前記屋内床部は、前記開口部から前記吹き抜け部の直下まで延びることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の建物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軒を有する建物に関する。
【背景技術】
【0002】
戸建住宅等の建物において、居室空間に吹抜け等を設けたり、居室空間と、居室空間から屋外に延びる軒下の半屋外空間とを出入り可能な開口部を介して連通させたりして、空間に広がりをもたせる住宅構造が提案されている。
また、特許文献1に記載のように、居室空間と半屋外空間とにおいて床や天井の高さを略揃えることで、屋外と屋内との連続性を演出する住宅についても提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−1892号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術は、屋内と屋外との水平方向のつながりを向上させてはいるものの、屋内と屋外との上下方向のつながりを向上させるには至っていない。このように、上記の従来技術では、居室空間における屋内と屋外とのつながりが平面的なものに留まり、立体的なものではなかった。
このように、居室空間における屋内と屋外とのつながりを立体的にし、両者のつながりをより強化できる建物の構造を実現することが課題となっている。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、居室空間における屋内と屋外との立体的なつながりを実現することができる建物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題は、本発明に係る建物によれば、平屋の建物であって、屋内と屋外とを隔てる開口部と、前記屋外側に設けられる屋外床部と、前記屋外側において、前記屋外床部の上方に対向して設けられる屋外天井部と、前記屋内側において、前記開口部を介して前記屋外床部と連続して設けられる屋内床部と、前記屋内側において、前記開口部を介して前記屋外天井部と連続して設けられる屋内天井部と、前記開口部に設けられる第1窓部と、前記開口部、前記屋内床部及び前記屋内天井部を含み構成される居室空間において、前記屋内天井部よりも高い位置に設けられる第2窓部と、を備え、前記居室空間は、前記屋内天井部に向けて高くなる勾配天井部と、前記屋内天井部及び前記勾配天井部を連結し、前記屋内天井部から前記勾配天井部に向けて高くなる第2勾配天井部と、を有し、前記第2窓部は、前記勾配天井部のうち前記第2勾配天井部側の端部に設けられ、かつ、前記第2勾配天井部のうち前記勾配天井部側の端部に接する位置に設けられ、前記屋内床部のうち前記屋内天井部と対向する床部分が前記第2窓部から直接視認可能な位置に設けられ、前記第2窓部の中心部における法線と、前記第2窓部のうち前記屋内天井部側の端部における法線とが、それぞれ前記第2勾配天井部を貫くことなく、前記屋内床部のうち前記屋内天井部と対向する床部分を貫くことにより解決される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る建物によれば、居室空間における屋内と屋外との立体的なつながりを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る平屋住宅の内部を示す斜視図である。
図2】本実施形態に係る平屋住宅の要部を模式的に示す図である。
図3】開口部の構成例を示す図である。
図4】第1の変形例に係る平屋住宅の要部を模式的に示す図である。
図5】第2の変形例に係る平屋住宅の要部を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1乃至図5に基づき、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る平屋住宅1(建物の一例)について説明する。
なお、本実施形態では、本発明を平屋住宅1に適用した例について説明するが、本発明は複数階建ての住宅等の建物に対しても適用可能である。
また、以下に説明する平屋住宅1は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0010】
まず、図1乃至図3を参照しながら、本実施形態に係る平屋住宅1の構成の概要について説明する。
図1には、本実施形態に係る平屋住宅1の内部を示す斜視図を示した。図2には、平屋住宅1の構成の要部を模式的に示した。図3には、開口部4の構成例を示した。
【0011】
図1及び図2に示されるように、平屋住宅1は、屋外と屋内(居室空間10)とが開口部4により隔てられている。すなわち、開口部4の上端は、屋外天井部5及び屋内天井部6の境界部に設けられ、開口部4の下端は、屋外床部7及び屋内床部8の境界部に設けられている。
【0012】
居室空間10は、例えばリビングルームであって、図1及び図2に示すように、開口部4、屋内天井部6、屋内床部8、勾配天井部13等により囲まれた屋内空間である。また、居室空間10は、屋内天井部6に代表される第1の天井高の部分と、勾配天井部13に代表される第1の天井高よりも高い第2の天井高の部分である吹き抜け部14を有する。
【0013】
勾配天井部13は、屋内天井部6よりも高い位置に設けられた天井部分であって、勾配天井部13は、屋内天井部6に向けて天井高が高くなるように傾斜している。
そして、勾配天井部13の屋内天井部6に近い側には、第2窓部12(天窓)が設けられる。
ここで、図2に示すように、第2窓部12は、傾斜した状態で設けられており、第2窓部12の法線12A(第2窓部12の中心における窓の面に対する垂線)が屋内床部8を貫いている。このように第2窓部12を配置することにより、第2窓部12を通じた上方からの外光が屋内天井部6と屋内床部8の間の空間を照らすようになる。
なお、屋内床部8からの屋内天井部6の高さをH1、屋内天井部6からの第2窓部12の高さ(第2窓部12の中心部の高さ)をH2とした場合に、一例としてH1は2400〜2800mm、H2は300mm以上とする。
【0014】
図1及び図2に示されるように、居室空間10から屋外側には屋外天井部5と、屋外床部7が延びている。
屋外天井部5は、平屋住宅1の屋根の一部(軒天)であり、屋外天井部5と屋内天井部6とは開口部4を介して連続している。ここでの連続とは、例えば屋外天井部5と屋内天井部6の対向する端部の隙間が所定の距離以下であることをいう。本実施形態では、屋外天井部5と屋内天井部6は略同じ高さにあることとするが、両者の高さに差異があっても構わない。
また、屋外天井部5と屋内天井部6とは、仕上材を共通としたり、仕上材の配置間隔、配置方向を共通としたりすることにより、外観上でつながりを持たせるようにしてよい。
【0015】
屋外床部7は、屋内床部8と開口部4を介して連続している。ここでの連続とは、例えば屋外床部7と屋内床部8の対向する端部の隙間が所定の距離以下であることをいう。本実施形態では、屋外床部7と屋内床部8は略同じ高さにあることとするが、両者の高さに差異があっても構わない。
また、屋外天井部5と屋内天井部6とは、仕上材を共通としたり、仕上材の配置間隔、配置方向を共通としたりすることにより、外観上でつながりを持たせるようにしてよい。
上記のように構成することで、居室空間10から開口部4の方向を眺めた居住者に対し、屋内と屋外につながりを感じさせることができる。
【0016】
次に、開口部4の構成について説明する。開口部4は、金属製、樹脂製、又は木製のサッシであり、開口部4には、第1窓部11(大開口窓11A及び欄間用窓11B)が取り付けられる。
【0017】
図3に示されるように、開口部4は、それぞれ平行に配置され上下に延出する複数の枠部材4Cと、左右に延出する枠部材4D及び枠部材4Eを備える。
枠部材4Cは左右に離間して配置され、下端は屋内床部8及び屋外床部7に埋設される形で平屋住宅1の躯体に固定され、上端は枠部材4Eにより連結されている。そして、枠部材4Eは屋内天井部6及び屋外天井部5に埋設される形で平屋住宅1の躯体に固定されている。また、左右の枠部材4Cの中間部は枠部材4Dにより連結される。
【0018】
ここで、開口部4のうち、左右の枠部材4C、枠部材4Dを枠とする部分を第1取付部4Aとする。また、開口部4のうち、第1取付部4Aの上部において、左右の枠部材4C、枠部材4D及び枠部材4Eを枠とする部分を第2取付部4Bとする。
【0019】
第1取付部4Aは、開口部4のうち、大開口窓11Aを取り付ける部分である。
第1取付部4Aには、複数の大開口窓11Aが摺動可能に取り付けられ、少なくとも1つの大開口窓11Aが摺動することにより、第1取付部4Aには開口を形成することが可能となっている。
【0020】
第2取付部4Bは、開口部4のうち、欄間用窓11Bを取り付ける部分である。本実施形態では、欄間用窓11Bは、はめ殺しの窓とするが、大開口窓11Aと同様に摺動可能の窓として、第2取付部4Bにも開口を形成することしてもよい。
【0021】
以上のように、開口部4を構成することにより、屋内床部8から屋内天井部6に渡って光の取入口を設け、屋外からの光を居室空間10側に取り入れることができる。
また、居室空間10には、第2窓部12を設けたことにより、上方からの光を居室空間10側に取り入れることができる。
ここで、屋内天井部6と屋内床部8の間の空間には、第1窓部11を通じて居室空間10に入ってくる光と、第2窓部12を通じて居室空間10に入ってくる光の両方が入り混じることとなる。このように構成したことで、上記の空間においては屋外と水平方向及び上下方向のつながりを感じさせることができる。これにより、居室空間10における屋内と屋外とのつながりが立体的になり、居室空間10では屋内と屋外とのつながりをより強化させることができる。
なお、本実施形態では、第1窓部11を南向き、第2窓部12を北向きに配置するようにする。こうすることで、天窓である第2窓部12から直射日光ではなく、間接的な光が入ってくるようにして、居室空間10の明るさと快適性を両立させるようにしている。
【0022】
以上説明した平屋住宅1によれば、居室空間10において、第1窓部11を通じた屋内から屋外への水平方向のつながりと、第2窓部12を通じた屋内から屋外への上下方向のつながりを融和させることにより、居室空間10における屋内から屋外への立体的なつながりを実現させることができる。
これにより、居室空間10の居住者に屋内と屋外とが連続的につながるような空間の広がりを感じさせることができる。
【0023】
また、平屋住宅1によれば、屋内天井部6と屋内床部8の間の空間は、第1窓部11第1窓部を通じた水平方向の外光に加えて、第2窓部を通じた外光により照らされることになる。これにより、居室空間を明るくするとともに、居室空間10における屋内と屋外との立体的なつながりをより強化できる。
【0024】
また、平屋住宅1によれば、第2窓部12の法線12Aが屋内床部8を貫くように配置することで、屋内天井部6と屋内床部8の間の空間には、第2窓部12を通じた上方からの光の照射を強くできる。これにより、居室空間を明るくするとともに、居室空間における屋内と屋外との上下方向のつながりをより強化できる。
【0025】
また、平屋住宅1によれば、開口部4には、大開口窓11Aと、その上に欄間用窓11Bとを取り付けることにより、開口部4からより多くの光を取り入れることが可能となる。これにより、居室空間を明るくするとともに、居室空間における屋内と屋外との水平方向のつながりをより強化できる。
【0026】
また、平屋住宅1によれば、第2窓部12は、屋内天井部6に対し300mm以上高い位置に設けるようにすることで、居室空間10に上方からの光をより取り込みやすくできる。
【0027】
また、平屋住宅1によれば、居室空間10は、屋内天井部6に向けて高くなる勾配天井部13に、第2窓部12を設けるようにしたことで、居室空間10における開口部4から屋外への視線の広がりと、屋内天井部6から上への視線の広がりをもたらし、居室空間における空間の広がりをより強く実現できるようになる。
【0028】
また、平屋住宅1によれば、第1窓部11は南側を向いており、第2窓部12は北側を向いているように配置することで、居室空間10に日中の直射日光が入らないようにすることができる。これにより、居室空間10の明るさと快適性を両立できる。
【0029】
また、平屋住宅1によれば、屋内床部8は開口部4から吹き抜け部14の直下まで延びるようにすることで、居室空間10において水平方向と上下方向の空間的な広がりを実現できる。
【0030】
[変形例]
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
【0031】
以下、図4及び図5を参照しながら、上記の実施形態の変形例について説明する。
図4に示す第1の変形例に係る平屋住宅1Aでは、屋内床部8を土間として構成し、居室床部15を別途設けた点で平屋住宅1と相違するが他の点では共通する。
図4に示されるように、平屋住宅1Aにおいて、居室床部15は、屋内床部8に対して一段高い位置に設けられる。
また、平屋住宅1Aにおいて、屋内床部8は、開口部4から吹き抜け部14の下まで延びることとしてよい。ここで、屋外床部7と屋内床部8には同種のタイル等を貼ることにより両者に連続性を持たせることで、屋内と屋外とのつながりを実現させることとしてよい。
【0032】
また、図5に示す第2の変形例に係る平屋住宅1Bでは、第2窓部12を天窓ではなく、ハイサイドライトとして構成した点で平屋住宅1Aと相違する。
平屋住宅1Bにおいて、第2窓部12は、第2窓部12から屋内床部8が直接視認可能な位置に設けられており、これにより第2窓部12からの光が屋内床部8に直接届くようになる。
【0033】
また、本発明は、二階建て以上の戸建住宅、集合住宅、又は住宅以外の建物に対しても適用することができる。
【0034】
本発明の代表的な態様は以下の通りである。
【0035】
本発明に係る建物は、屋内と屋外とを隔てる開口部と、前記屋外側に設けられる屋外床部と、前記屋外側において、前記屋外床部の上方に対向して設けられる屋外天井部と、前記屋内側において、前記開口部を介して前記屋外床部と連続して設けられる屋内床部と、前記屋内側において、前記開口部を介して前記屋外天井部と連続して設けられる屋内天井部と、前記開口部に設けられる第1窓部と、前記開口部、前記屋内床部及び前記屋内天井部を含み構成される居室空間において、前記屋内天井部よりも高い位置に設けられる第2窓部と、を備える。
こうすることで、本発明に係る建物によれば、居室空間において、第1窓部を通じた屋内から屋外への水平方向のつながりと、第2窓部を通じた屋内から屋外への上下方向のつながりを融和させ、居室空間における屋内から屋外への立体的なつながりを実現させることができる。
これにより、居室空間の居住者に屋内と屋外とが連続的につながるような空間の広がりを感じさせることができる。
【0036】
上記の建物において、前記第2窓部は、前記第2窓部から前記屋内床部が直接視認可能な位置に設けられることとしてよい。
こうすることで、屋内天井部と屋内床部の間の空間は、第1窓部を通じた水平方向の外光に加えて、第2窓部を通じた外光により照らされることになる。これにより、居室空間を明るくするとともに、居室空間における屋内と屋外との立体的なつながりをより強化できる。
【0037】
上記の建物において、前記第2窓部の法線が前記屋内床部を貫くこととしてよい。
こうすることで、屋内床部に上方からの外光がより当たりやすくなる。これにより、居室空間を明るくするとともに、居室空間における屋内と屋外との上下方向のつながりをより強化できる。
【0038】
上記の建物において、前記開口部は、前記屋内床部に近い側に配される窓を取り付ける第1取付部と、前記第1取付部の上部において、前記屋内天井部に近い側に配される窓を取り付ける第2取付部と、を有することとしてよい。
こうすることで、開口部において、床から天井にかけて光を取り入れることが可能となる。これにより、居室空間を明るくするとともに、居室空間における屋内と屋外との水平方向のつながりをより強化できる。
【0039】
上記の建物において、前記第2窓部は、前記屋内天井部に対し300mm以上高い位置に設けられることとしてよい。
こうすることで、居室空間に上方からの外光をより取り込みやすくできる。
【0040】
上記の建物において、前記居室空間は、前記屋内天井部に向けて高くなる勾配天井部を有し、前記第2窓部は、前記勾配天井部に設けられることとしてよい。
こうすることで、居室空間における開口部から屋外への視線の広がりと、屋内天井部から上への視線の広がりをもたらすことにより、居室空間における空間の広がりをより強く実現できるようになる。
【0041】
上記の建物において、前記第1窓部は南側を向いており、前記第2窓部は北側を向いていることとしてよい。
こうすることで、居室空間に日中の直射日光が入らないようにすることができる。これにより、居室空間の明るさと快適性を両立できる。
【0042】
上記の建物において、前記居室空間は吹き抜け部を有し、前記屋内床部は、前記開口部から前記吹き抜け部の直下まで延びることとしてよい。
こうすることで、居室空間において水平方向と上下方向の空間的な広がりを実現できる。
【符号の説明】
【0043】
1 平屋住宅(建物)
1A 平屋住宅(建物)
1B 平屋住宅(建物)
4 開口部
4A 第1取付部
4B 第2取付部
4C 枠部材
4D 枠部材
4E 枠部材
5 屋外天井部
6 屋内天井部
7 屋外床部
8 屋内床部
10 居室空間
11 第1窓部
11A 大開口窓
11B 欄間用窓
12 第2窓部
12A 法線
13 勾配天井部
14 吹き抜け部
15 居室床部
図1
図2
図3
図4
図5