(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6971657
(24)【登録日】2021年11月5日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】積層造形された部品のための粉末除去エンクロージャ
(51)【国際特許分類】
B29C 64/379 20170101AFI20211111BHJP
B33Y 40/00 20200101ALI20211111BHJP
B29C 64/153 20170101ALI20211111BHJP
B22F 3/16 20060101ALI20211111BHJP
B22F 3/105 20060101ALI20211111BHJP
B22F 12/00 20210101ALI20211111BHJP
B22F 12/70 20210101ALI20211111BHJP
【FI】
B29C64/379
B33Y40/00
B29C64/153
B22F3/16
B22F3/105
B22F12/00
B22F12/70
【請求項の数】9
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-123805(P2017-123805)
(22)【出願日】2017年6月26日
(65)【公開番号】特開2018-39252(P2018-39252A)
(43)【公開日】2018年3月15日
【審査請求日】2020年6月22日
(31)【優先権主張番号】15/205,049
(32)【優先日】2016年7月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 俊久
(74)【代理人】
【識別番号】100113974
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 拓人
(72)【発明者】
【氏名】ティファニー・ミュラー・クラフト
(72)【発明者】
【氏名】ドーネル・ユージーン・クレア
(72)【発明者】
【氏名】カシー・モイ・ハート
(72)【発明者】
【氏名】アーチー・リー・スワナー,ジュニア
【審査官】
関口 貴夫
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−205339(JP,A)
【文献】
国際公開第2007/013240(WO,A1)
【文献】
特開2015−196205(JP,A)
【文献】
国際公開第2016/012399(WO,A1)
【文献】
特開2015−161031(JP,A)
【文献】
特開2008−106319(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2004/0084814(US,A1)
【文献】
中国特許出願公開第105196554(CN,A)
【文献】
国際公開第2015/177195(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2016/0059270(US,A1)
【文献】
米国特許第04561902(US,A)
【文献】
特開2015−217352(JP,A)
【文献】
特表2013−503029(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 64/00−64/40
B33Y 40/00
B22F 10/00、12/00
B22F 3/00− 3/26
B28B 1/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料除去装置(100,200,300)であって、当該材料除去装置(100,200,300)が、
第1の入口(104)及び第1の出口(106)を有するエンクロージャ(102)と、
表面上に微粒子を有する3D印刷されたワークピース(114)を位置決めするための、エンクロージャ(102)内に収容された回転可能なプラットフォーム(110)と、
第1の入口(104)に接続され、3D印刷されたワークピース(114)に加圧流体を選択的に適用するように構成された加圧流体アプリケータ(108)と、
回転可能なプラットフォーム(110)又は3D印刷されたワークピース(114)の少なくとも一方に調整可能な振動周波数を印加するように構成された振動源(124)と、
3D印刷されたワークピース(114)から除去された材料を収集するように構成された、第1の出口(106)に接続された材料再生ユニット(126)と
を備えており、振動源(124)が音響周波数発生器を含む、材料除去装置(100,200,300)。
【請求項2】
第2の入口(134)と、3D印刷されたワークピース(114)に真空を適用するために第2の入口に接続された真空ユニット(136)とを有する、請求項1に記載の材料除去装置(100,200,300)。
【請求項3】
ユーザがエンクロージャ(102)内で加圧流体アプリケータ(108)を操作できるように構成されたグローブボックス(138)をさらに含む、請求項1又は請求項2に記載の材料除去装置(100,200,300)。
【請求項4】
加圧流体が圧縮空気を含む、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の材料除去装置(100,200,300)。
【請求項5】
3D印刷されたワークピース(114)から除去される材料が粉末金属を含む、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の材料除去装置(100,200,300)。
【請求項6】
3D印刷されたワークピース(114)から除去される材料が粉末プラスチックを含む、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の材料除去装置(100,200,300)。
【請求項7】
回転可能なプラットフォーム(110)が複数の軸上で回転可能である、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の材料除去装置(100,200,300)。
【請求項8】
振動源(124)が脈動振動周波数を印加する、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の材料除去装置(100,200,300)。
【請求項9】
直接レーザー溶融(DMLM)プロセスを使用して製造された3D印刷されたワークピース(114)の表面から金属微粒子を除去するための装置であって、当該装置が、
第1の入口(104)、第2の入口(134)及び第1の出口(106)を有するエンクロージャ(102)と、
表面上に金属微粒子を有する3D印刷されたワークピース(114)を位置決めするための、エンクロージャ(102)内に収容された回転可能なプラットフォーム(110)と、
第1の入口(104)に接続され、3D印刷されたワークピース(114)に加圧流体を選択的に適用するように構成された加圧流体アプリケータ(108)と、
第2の入口に接続され、3D印刷されたワークピース(114)に真空を選択的に適用するように構成された真空ユニット(136)と、
回転可能なプラットフォーム(110)又は3D印刷されたワークピース(114)の少なくとも一方に調整可能な振動周波数を印加するように構成された振動源(124)と、
3D印刷されたワークピース(114)から除去された材料を収集するように構成された、第1の出口(106)に接続された材料再生ユニット(126)と
を備えており、振動源(124)が音響周波数発生器を含む、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に、積層造形法に関し、より詳細には、積層造形された対象物から残留材料を除去するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
積層造形法(AM;additive manufacturing)は、材料の除去ではなく、材料の連続的な層形成により対象物を製造する多種多様なプロセスを含む。このように、積層造形法は、いかなる種類の工具、鋳型又は固定具も使用せずに、かつ廃棄材料をほとんど又は全く伴わずに複雑な形状を生成することができる。大部分が切り取られて廃棄される、材料の固体ビレットから対象物を機械加工する代わりに、積層造形法に使用される唯一の材料は対象物を成形するために必要な材料である。
【0003】
選択的レーザー溶融(SLM)及び直接金属レーザー溶融(DMLM)などの金属粉末積層造形技術では、金属粉末層が連続的に溶融して対象物を形成する。このプロセスは、不活性ガス、例えばアルゴン又は窒素の精密に制御された雰囲気を有する処理チャンバ内で行われる。いったん各層が形成されると、金属粉末を選択的に溶融することによって、対象物の形状の各2次元スライスを融着させることができる。溶融は、金属粉末を完全に溶接(溶融)して固体金属を形成するために、100ワットのイッテルビウムレーザーなどの高出力レーザーによって実行することができる。レーザーは走査ミラーを使用してX−Y方向に移動し、金属粉末を完全に溶接(溶融)して固体金属を形成するのに十分な強度を有する。後続の2次元層ごとに金属粉末ベッドを下げ、3次元対象物が完全に形成されるまでプロセスを繰り返す。
【0004】
多くの積層造形技術では、得られた3D対象物の表面上に残留粉末が残ることがある。いかなる残留粉末も、対象物のその後の熱処理、例えば焼きなまし、ケース硬化、テンパリング又は析出硬化の前に除去しなければならない。残留粉末を除去せずに3D対象物を熱処理すると、3D対象物の幾何学的形状が変わることがある。
【0005】
現在の粉末除去技術は、3D対象物の手動操作を必要とすることがある。3D対象物は、大きくて重いものであり得るので、手動操作が面倒である。現行の粉末除去技術は、粉体を空気中及び作業現場に飛散させ、紛失又は汚染された材料をもたらすおそれがある。材料の再利用が面倒になることがある。除去された粉末物質の吸入及び摂取を低減させるために、呼吸保護が必要な場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許第2024168号明細書
【発明の概要】
【0007】
本開示の第1の態様は、材料除去装置を提供し、材料除去装置は、第1の入口及び第1の出口を有するエンクロージャと、表面上に微粒子を有する3D印刷されたワークピースを位置決めするための、エンクロージャ内に収容された回転可能なプラットフォームと、第1の入口に接続され、3D印刷されたワークピースに加圧流体を選択的に適用するように構成された加圧流体アプリケータと、回転可能なプラットフォーム又は3D印刷されたワークピースの少なくとも一方に調整可能な振動周波数を印加するように構成された振動源と、3D印刷されたワークピースから除去された材料を収集するように構成された、第1の出口に接続された材料再生ユニットとを含む。
【0008】
本開示の第2の態様は、直接レーザー溶融(DMLM)プロセスを使用して製造された3D印刷されたワークピースの表面から金属微粒子を除去するための装置を提供し、本装置は、第1の入口、第2の入口、及び第1の出口を有するエンクロージャと、表面上に金属微粒子を有する3D印刷されたワークピースを位置決めするための、エンクロージャ内に収容された回転可能なプラットフォームと、第1の入口に接続され、3D印刷されたワークピースに加圧流体を選択的に適用するように構成された加圧流体アプリケータと、第2の入口に接続され、3D印刷されたワークピースに真空を選択的に適用するように構成された真空ユニットと、回転可能なプラットフォーム又は3D印刷されたワークピースの少なくとも一方に調整可能な振動周波数を印加するように構成された振動源と、3D印刷されたワークピースから除去された材料を収集するように構成された、第1の出口に接続された材料再生ユニットとを含む。
【0009】
本開示の例示的な態様は、本明細書に記載された問題及び/又は論じられていない他の問題を解決するように構成される。
【0010】
本開示のこれらの及び他の特徴は、本開示の様々な実施形態を示す添付の図面と併せて、本開示の様々な態様の以下の詳細な説明から、より容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の実施形態による開放状態の材料除去装置の正面図である。
【
図2】本開示の実施形態による材料除去装置の斜視図である。
【
図3】本開示の実施形態による閉鎖状態の材料除去装置の斜視図である。
【
図4】本開示の実施形態による、3D印刷されたワークピースから材料を除去する方法のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の図面は必ずしも一定の比率ではないことに留意されたい。図面は、本開示の典型的な態様だけを示すことを目的としており、したがって、本開示の範囲を限定するものとみなすべきではない。図面においては、図面間で類似する符号は類似する要素を示す。
【0013】
以下の明細書及び特許請求の範囲において、いくつかの用語に言及するが、それらは以下の意味を有すると規定する。
【0014】
「任意の(optional)」又は「任意に(optionally)」は、続いて記載された事象又は状況が生じてもよいし、また生じなくてもよいことを意味し、かつ、その説明が、事象が起こる場合と、それが起こらない場合とを含むことを意味する。任意選択的な特徴は、機械又は装置自体に存在しても存在しなくてもよく、その説明は、その特徴が存在する場合と存在しない場合とを含む。
【0015】
本明細書に示すように、本開示は、積層造形された対象物から残留材料を除去するための装置及び方法を提供する。示しているように、積層造形法(AM)は、材料の除去ではなく、材料の連続的な層形成により対象物を製造するプロセスを含むことができる。積層造形法は、いかなる種類の工具、鋳型又は固定具も使用せずに、かつ廃棄材料をほとんど又は全く伴わずに複雑な形状を生成することができる。大部分が切り取られて廃棄される、金属又はプラスチックの固体ビレットから対象物を機械加工する代わりに、積層造形法に使用される唯一の材料は部品を成形するために必要な材料である。積層造形プロセスには、一般に、限定するものではないが、3D印刷、ラピッドプロトタイピング(RP)、直接デジタル製造(DDM)、選択的レーザー溶融(SLM)及び直接金属レーザー溶融(DMLM)が含まれる。本開示に関して、積層造形法は、対象物が粉末金属、粉末プラスチック、又は他のいくらかの微粒子から製造される任意のプロセスを含んでもよい。そのような積層造形技術は、結果として生じる3D対象物上に残留材料が残ることがある。残留材料は、未使用の金属粉末、プラスチック粉末、又は積層造形プロセスから残された他の微粒子を含んでもよい。他の積層造形プロセスが同様の問題を提起し、本開示の教示が本明細書で述べた以外の特定の積層造形プロセスに限定されないことが強調される。
【0016】
図1は、本開示の一実施形態による材料除去装置100を示す。材料除去装置100は、積層造形された対象物から残留金属粉末、プラスチック粉末、又は任意の他の微粒子を除去するために使用することができる。いかなる残留粉末も、対象物のその後の熱処理、例えば焼きなまし、ケース硬化、テンパリング又は析出硬化の前に除去しなければならない。残留粉末を除去せずに3D対象物を熱処理すると、3D対象物の幾何学的形状が変わることがある。材料除去装置100は、様々な形状の対象物(3D印刷されたワークピース)のための材料除去の安全な手段を提供する。
【0017】
この例では、材料除去装置100はエンクロージャ102を含む。
図1は、開放状態のエンクロージャ102を示す。閉鎖状態では、エンクロージャ102のドア154が閉じられて、3D印刷されたワークピース114が全面から囲まれ、3D印刷されたワークピース114が外部環境から隔離される。ドア154は、ヒンジ158によって、或いはドア154に開放状態から閉鎖状態への移動を提供するために現在知られているか又は後に開発される任意の他の手段によって、エンクロージャ102の壁160に取り付けることができる。ドア154は、ドア154が閉鎖状態にあるときに、エンクロージャ102の外側のユーザが3D印刷されたワークピースを見ることができるように構成された窓156を含んでもよい。窓156は、ガラス、アクリル、或いは現在知られているか又は後に開発される任意の他の透明又は半透明材料を含むことができる。開放状態では、ドア154は、3D印刷されたワークピース114及びエンクロージャ102の内部152全体にアクセスするために開かれている。開放状態では、3D印刷されたワークピース114は、エンクロージャ102の内部152へ、及びそこから移動することができる。一実施形態では、3D印刷されたワークピース114は、開口部142を介してエンクロージャ102内に移動することができる。開口部142は、エンクロージャ102によって許容される3D印刷されたワークピース114のサイズを制限しないように、エンクロージャ102の内部152全体へのアクセスを提供することができる。
【0018】
エンクロージャ102は、複数の入口104及び出口106を有してもよい。一実施形態では、エンクロージャ102は、1つの入口(第1の入口)104及び1つの出口106を有する。加圧流体アプリケータ108は、エンクロージャ102の第1の入口104に接続されてもよい。加圧流体アプリケータ108は、一端には第1の入口104に接続された加圧流体導管162を含み、反対端には加圧流体ノズル164を含むことができる。加圧流体ノズル164は、ノズル、バルブ、又は現在知られているか又は後に開発される流体流を調整する他の手段であってもよい。加圧流体アプリケータ108は、3D印刷されたワークピース114に加圧流体を印加するように構成することができる。加圧流体アプリケータ108は、加圧流体源166によって供給されてもよい。加圧流体源166は、空気、窒素、水、又は3D印刷されたワークピース114に適用された場合に材料除去を助けるのに適した任意の他の流体の供給源を含んでもよい。一実施形態では、加圧流体源166は、圧縮空気の供給源を含む。圧縮空気の適用は、3D印刷されたワークピース114の表面付近に乱流を生成し、3D印刷されたワークピース114の表面に力を加えることによって、3D印刷されたワークピース114から材料を除去するのを助けることができる。加圧流体アプリケータ108は、任意の方向でエンクロージャ102全体にわたって配置可能とすることができる。加圧流体導管162は、例えばプラスチックホースのように、任意の方向に延在することができる可撓性であってもよい。一実施形態では、加圧流体導管162は、加圧流体ホースを含むことができる。
【0019】
加圧流体ノズル164は、手動で操作可能であり、遠隔操作可能であり、又は自律的に動作可能であり得る。一実施形態では、加圧流体ノズル164は自律的であり、所望の周波数で脈動するようにプログラム可能である。最適脈動周波数は、3D印刷されたワークピース114の幾何学的形状に依存してもよい。一実施形態では、加圧流体ノズル164はプログラマブルロジックコントローラ(PLC)168によって制御される。PLC168は、PLC168により提供された信号が加圧流体ノズル164からの流体の流れを自動的に調整することができるように、加圧流体ノズル164又は第1の入口104に接続されてもよい。一実施形態では、加圧流体アプリケータ108は、押しボタンコントローラ170によってロボット制御される。押しボタンコントローラ170は、加圧流体ノズル164又は第1の入口104に接続され、押しボタンコントローラ170のユーザ操作制御によって提供される信号が、加圧流体ノズル164からの流体流れをユーザの入力によって決定されたパターンでロボット制御することができる。
【0020】
図4に示すように、一実施形態では、加圧流体アプリケータ108を自律的関節運動アーム172に取り付けることができる。自律的関節運動アーム172は、PLC168によって制御することができる。PLC168は、自律的関節運動アーム172に接続されて、PLC168によって提供される信号が自律的関節運動アーム172を予めプログラムされたパターンで自動的に動かすようにすることができる。所定のパターンは、3D印刷されたワークピース114の幾何学的形状を使用して決定することができる。一実施形態では、自律的関節運動アーム172は、押しボタンコントローラ170によってロボット制御される。押しボタンコントローラ170は、自律的関節運動アーム172に接続されて、押しボタンコントローラ170のユーザ操作制御によって提供される信号が、自律的関節運動アーム172をユーザの入力によって決定されるパターンでロボット的に動かすことができる。3D印刷されたワークピース114に加圧流体を印加することにより、3D印刷されたワークピース114が回転してエンクロージャ102内で振動している間に、3D印刷されたワークピース114の表面上の残留材料の移動度を増加させることができる。制御信号の接続は、簡略化及び明瞭化のために、PLC168と、押しボタンコントローラ170と、1つの自律的関節運動アーム172との間に示してある。一実施形態では、同様の制御信号の接続が各自律的関節運動アーム172に適用される。
【0021】
図1に戻って、エンクロージャ102は、エンクロージャ102内に回転可能に固定され得る回転可能なプラットフォーム110を含む。3D印刷されたワークピース114は、ボルト、クランプ、留め金、バイス、又は他の固定手段によって回転可能なプラットフォーム110に固定されてもよい。一実施形態では、3D印刷されたワークピース114は、ボルトを介して回転可能なプラットフォーム110に固定される。回転可能なプラットフォーム110は、複数の開口部112を含むことができる。開口部112は、3D印刷されたワークピース114内に製造された複数の開口部116と一致するように、回転可能なプラットフォーム110上に配置することができる。一実施形態では、3D印刷されたワークピース114は、開口部112及び開口部116を通ってボルト(図示せず)によって回転可能なプラットフォーム110に固定される。回転可能なプラットフォーム110は、回転可能なプラットフォーム110が開口部116の様々なパターンを有する様々な異なる3D印刷されたワークピース114を受け入れることができるように、複数のパターンの開口部112を含むことができる。
【0022】
図2は、本開示の一実施形態による材料除去装置200を示す。この例では、回転可能なプラットフォーム110は、1以上の軸を中心に回転可能であり得る。一実施形態では、回転可能なプラットフォーム110は、2つの軸を中心に回転可能であり得る。一実施形態では、回転可能なプラットフォーム110は、3つの軸を中心に回転可能であり得る。回転可能なプラットフォーム110は、水平軸118、垂直軸120、又は第3の軸122を中心に回転することができる。一実施形態では、第3の軸122は、水平軸118及び垂直軸120に対して垂直である。回転可能なプラットフォーム110は、単一の軸のみ(118、120又は122)、2つの軸のみ(118と120、又は118と122、又は120と122)、又は3つの軸すべて(118、120、及び122)を中心に回転可能であってもよい。回転可能なプラットフォーム110は、ジョイント174によってエンクロージャ102に接続することができる。ジョイント174は、実施形態によって必要とされるように、回転可能なプラットフォーム110が1つ、2つ、又は3つの軸を中心に回転することを可能にすることができる。ジョイント174は、ユニバーサルジョイント、ボール及びソケットジョイント、ナックルジョイント、ピンジョイント、或いは現在知られているか又は後に開発される他のジョイントであってもよい。一実施形態では、ジョイント174はユニバーサルジョイントを含む。
【0023】
回転可能なプラットフォーム110は、手動で回転してもよく、遠隔で回転してもよく、自律的に回転してもよい。一実施形態では、回転可能なプラットフォーム110は、ジョイント174に接続されたハンドクランクホイール176、又は現在知られているか又は後に開発される任意の他の機械装置を使用して手動で回転される。一実施形態では、回転可能なプラットフォーム110はプログラマブルロジックコントローラ(PLC)168によって制御される。PLC168は、PLC168によって提供された信号がジョイント174を予めプログラムされたパターンで自動的に回転させるように、ジョイント174に接続されてもよい。一実施形態では、回転可能なプラットフォーム110は、押しボタンコントローラ170によってロボット制御される。押しボタンコントローラは、押しボタンコントローラ170のユーザ操作制御によって提供される信号が、各回転軸に対してジョイント174を別々に回転させるように、ジョイント174に接続されてもよい。
【0024】
振動源124は、3D印刷されたワークピース114に振動周波数を印加することができる。振動源124は、振動モータ、機械アクチュエータ、油圧アクチュエータ、空気圧アクチュエータ、音響周波数発生器、或いは現在知られているか又は後に開発される3D印刷されたワークピース114に振動周波数を印加する任意の手段を含んでもよい。一実施形態では、振動源124は、3D印刷されたワークピース114と接触している回転可能なプラットフォーム110に振動周波数を直接印加する。一実施形態では、振動源124は、回転可能なプラットフォーム110に固定された空気圧アクチュエータである。振動源124は、手動で操作可能であり、遠隔操作可能であり、又は自律的に動作可能であり得る。一実施形態では、振動源124は異なる振動周波数を提供することができる。最適な周波数は、3D印刷されたワークピース114から材料を除去する速度が最も速くなる周波数とすることができる。最適な周波数は、3D印刷されたワークピース114の幾何学的形状に依存してもよい。振動源124は、振動周波数及び振幅を変化させる振動パターンを適用するように変調及び構成されてもよい。一実施形態では、振動源124はプログラマブルロジックコントローラ(PLC)168によって制御される。PLC168は、振動源124に接続され、PLC168によって提供される信号が、振動源124によって提供される振動の周波数及び/又は振幅を予めプログラムされたパターンで自動的に変化させるようにすることができる。所定のパターンは、3D印刷されたワークピース114の幾何学的形状を使用して決定することができる。一実施形態では、振動源124は、押しボタンコントローラ170によってロボット制御される。押しボタンコントローラ170は、振動源124に接続され、押しボタンコントローラ170のユーザ操作制御によって提供される信号が、振動源124によって提供される振動の周波数及び/又は振幅を、ユーザの入力により決定されるパターンで変化させることができる。
【0025】
図1に戻って、エンクロージャ102は、出口106を含むことができる。一実施形態では、出口106は、エンクロージャ102の底面146に配置され、重力が作用する。一実施形態では、エンクロージャ102の底面146は、出口106が底面146の狭い最下部に位置するように漏斗状である。そのような実施形態では、3D印刷されたワークピース114から除去された材料は、重力によって出口106を通って移動することができる。重力が3D印刷されたワークピース114から除去された材料を出口106を通して移動させるのに十分でない実施形態では、真空又は換気ファン(図示せず)を出口106に適用することができる。出口106は、3D印刷されたワークピース114から除去された材料を収集容器130に収集するように構成された材料再生ユニット126に接続されてもよい。一実施形態では、格子128がエンクロージャ102に取り付けられ、格子128が出口106用のフィルタとして機能するようにしてもよい。格子128は、他の対象物が通過することを防止するフィルタとして作用し、3D印刷されたワークピース114から除去された材料が出口106を通って材料再生ユニット126に通過することを可能にする。格子128は、3D印刷されたワークピース114から除去された材料によって通過可能であって、例えばナット、ボルト、ワッシャ、及びツールなどの他の対象物を遮る、有孔プレート、ワイヤメッシュなどであってもよい。一実施形態では、格子128は、回転可能なプラットフォーム110と出口106との間で、エンクロージャ102の底面146に配置される。一実施形態では、格子128は、漏斗状の底面146の最も広い部分に配置される。
【0026】
収集容器130は、出口106の下に配置され、重力が作用し、任意選択的にダクト132を介して出口106に接続されてもよい。或いは、収集容器は、エンクロージャ102から離れて配置され、出口106を収集容器130に接続するのに十分な長さを有するダクト132を介して出口106に接続されてもよい。
【0027】
一実施形態では、エンクロージャ102は、任意選択の第2の入口134を含んでもよい。真空ユニット136は、エンクロージャ102の第2の入口134に接続することができる。真空ユニット136は、一端に第2の入口134に接続された真空導管178を含み、反対端に真空ノズル180を含むことができる。真空ノズル180は、ノズル、バルブ、又は現在知られているか又は後に開発される流体を調整する他の手段であってもよい。真空ユニット136は、3D印刷されたワークピース114に吸引を適用するように構成することができる。真空ユニット136は、真空源182に接続することができる。真空源は、真空ポンプ、又は現在知られているか又は後に開発される他の真空源を含むことができる。加圧流体に加えて吸引を3D印刷されたワークピース114に適用することにより、加圧流体を単独で適用することと比較して、3D印刷されたワークピース114からの材料除去の速度を増加させることができる。真空ユニット136は、任意の方向でエンクロージャ102全体にわたって配置可能とすることができる。真空導管179は、例えばプラスチックホース、織鋼ホースなどのように、任意の方向に延在することができる可撓性であってもよい。真空ユニット136は、手動で操作可能であり、遠隔操作可能であり、又は自律的に動作可能であり得る。一実施形態では、真空ユニット136は、加圧流体アプリケータ108について説明したのと同様に、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)168によって制御される。一実施形態では、真空ユニット136は、加圧流体アプリケータ108について説明したのと同様に、押しボタンコントローラ170によって制御される。真空ユニット136は、可変CFM(立方フィート毎分)吸引又は脈動吸引を有することができる。一実施形態では、真空ユニット136によって3D印刷されたワークピース114から除去された材料を廃棄することができる。一実施形態では、真空ユニット136によって3D印刷されたワークピース114から除去された材料を収集して再利用することができる。一実施形態では、3D印刷されたワークピース114から除去された材料を収集容器130に収集することができる。
【0028】
図3は、引き続き
図1を参照して、本開示の一実施形態による材料除去装置300を示す。エンクロージャ102は、ドア154内にグローブボックス138を含むことができる。グローブボックス138は、3D印刷されたワークピース114がエンクロージャ102の内側に封止されている間に、エンクロージャ102の外側のユーザが、加圧流体アプリケータ108及び任意選択の真空ユニット136を手動で操作することができるように構成されたグローブ140を含むことができる。一実施形態では、グローブ140は、グローブ140が加圧流体アプリケータ108、任意選択の真空ユニット136、3D印刷されたワークピース114、及びエンクロージャ102内の他の手動で操作可能なツール又は装置に達するように、エンクロージャ102に接続されている。一実施形態では、グローブ140は、エンクロージャ102が閉鎖状態で密閉されたままであるように、エンクロージャ102に取り付けられる。
【0029】
図1及び
図2を参照して、本開示による操作方法について説明する。操作時には、3D印刷されたワークピース114は、回転可能なプラットフォーム110に取り付けられる。3D印刷されたワークピース114は、ボルト、クランプ、留め金、バイス、又は他の固定手段を使用して回転可能なプラットフォーム110に取り付けることができる。一実施形態では、3D印刷されたワークピース114は、開口部112及び開口部116を通ってボルト(図示せず)によって回転可能なプラットフォーム110に取り付けられる。
【0030】
回転可能なプラットフォーム110は、エンクロージャ102の内部152がエンクロージャ102の外部の環境から隔離されるように、ドア154を閉じることによってエンクロージャ102内に収容される。一実施形態では、エンクロージャ102が閉鎖状態にある場合には、回転可能なプラットフォーム110及び3D印刷されたワークピース114は、エンクロージャ102内に封止される。エンクロージャ102は、第1の入口104及び第1の出口106を有することができる。一実施形態では、加圧流体アプリケータ108が第1の入口104に接続され、加圧流体アプリケータがエンクロージャ102の内部全体にわたって延在可能であり、任意の方向に延在し得るように可撓性を有する。
【0031】
回転可能なプラットフォーム110は、エンクロージャ102内で回転して、加圧流体アプリケータ108及び任意選択の真空ユニット136のために3D印刷されたワークピース114のすべての表面へのアクセスを提供することができる。説明したように、回転可能なプラットフォーム110は、手動で回転してもよく、遠隔で回転してもよく、自律的に回転してもよい。回転可能なプラットフォーム110は、水平軸118、垂直軸120、及び第3の軸122、或いは軸118、120、及び122の任意の組合せを中心として回転することができる。
【0032】
加圧流体は、加圧流体アプリケータ108を介して3D印刷されたワークピースに加えられてもよい。加圧流体アプリケータ108は、空気、窒素、水、又は3D印刷されたワークピース114に適用されたときに材料除去を助けるのに適した任意の他の流体の供給源に取り付けられてもよい。一実施形態では、加圧流体アプリケータ108は、圧縮空気の供給源を含む。圧縮空気の適用は、3D印刷されたワークピース114の表面付近に乱流を生成し、3D印刷されたワークピース114の表面に力を加えることによって、3D印刷されたワークピース114から材料を除去するのを助けることができる。上述したように、加圧流体アプリケータ108は、手動で操作可能であり、遠隔操作可能であり、又は自律的に動作可能であり得る。一実施形態では、加圧流体アプリケータ108は、自律的であり、所望の周波数で脈動するようにプログラム可能である。所望の周波数は調整可能であってもよい。最適脈動周波数は、3D印刷されたワークピース114の幾何学的形状に依存してもよい。一実施形態では、加圧流体アプリケータ108はプログラマブルロジックコントローラ(PLC)168によって制御される。一実施形態では、加圧流体アプリケータ108は、押しボタンコントローラ170によって制御される。上述したように、
図4に示すように、一実施形態では、加圧流体アプリケータ108を自律的関節運動アームに取り付けることができる。3D印刷されたワークピース114に加圧流体を印加することにより、3D印刷されたワークピース114が回転してエンクロージャ102内で振動している間に、3D印刷されたワークピース114の表面上の残留材料の移動度を増加させることができる。
【0033】
振動周波数は、振動源124を介して3D印刷されたワークピース114に加えることができる。振動源124は、振動モータ、アクチュエータ、音響周波数発生器、又は3D印刷されたワークピース114に振動周波数を印加する任意の手段を含むことができる。一実施形態では、振動源124は、3D印刷されたワークピース114と接触している回転可能なプラットフォーム110に振動周波数を直接印加する。一実施形態では、振動源124は、回転可能なプラットフォーム110に固定された空気圧アクチュエータを含む。上述したように、振動源124は、手動で操作可能であり、遠隔操作可能であり、又は自律的に動作可能であり得る。一実施形態では、振動源124は異なる振動周波数を提供することができる。最適な周波数は、3D印刷されたワークピース114から材料を除去する速度が最も速くなる周波数とすることができる。最適な周波数は、3D印刷されたワークピース114の幾何学的形状に依存してもよい。振動源124は、振動周波数及び振幅を変化させる振動パターンを適用するように変調及び構成されてもよい。一実施形態では、振動源124はプログラマブルロジックコントローラ(PLC)168によって制御される。一実施形態では、振動源124は、押しボタンコントローラ170によって遠隔制御される。
【0034】
3D印刷されたワークピース114から除去された材料は、材料再生ユニット126を介して収集することができる。一実施形態では、材料再生ユニット126は、エンクロージャ102の底面146に配置されて、重力が作用する出口106に接続されてもよい。一実施形態では、エンクロージャ102の底面146は、出口106が底面146の狭い最下部に位置するように漏斗状である。そのような実施形態では、3D印刷されたワークピース114から除去された材料は、重力によって出口106を通って移動することができる。重力が3D印刷されたワークピース114から除去された材料を移動させるのに十分でない実施形態では、出口106に真空を適用することができる。出口106は、3D印刷されたワークピース114から除去された材料を収集容器130に収集するように構成された材料再生ユニット126に接続されてもよい。上述したように、一実施形態では、格子128がエンクロージャ102に取り付けられ、格子128が出口106用のフィルタとして機能するようにしてもよい。
【0035】
真空ユニット136を介して3D印刷されたワークピースに真空を適用することができる。真空ユニット136は、真空源182に取り付けることができる。3D印刷されたワークピース114に真空を適用することにより、加圧流体を単独で適用することと比較して、3D印刷されたワークピース114からの材料除去の速度を増加させることができる。上述したように、真空ユニット136は、手動で操作可能であり、遠隔操作可能であり、又は自律的に動作可能であり得る。一実施形態では、真空ユニット136は自律的であり、所望の周波数で脈動するようにプログラム可能である。所望の周波数は調整可能であってもよい。最適脈動周波数は、3D印刷されたワークピース114の幾何学的形状に依存してもよい。一実施形態では、真空ユニット136はプログラマブルロジックコントローラ(PLC)168によって制御される。一実施形態では、加圧流体アプリケータ108は、押しボタンコントローラ170によって制御される。上述したように、一実施形態では、真空ユニット136を自律的関節運動アームに取り付けることができる。
【0036】
本明細書で使用する用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、本開示を限定するものではない。本明細書で使用されるように、単数形「1つの(a、an)」及び「この(the)」は、文脈が別途明確に示していない限り、複数形も含むものとする。「備える、含む、有する(comprises)」、及び/又は「備える、含む、有する(comprising)」という用語は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は対象物の存在を特定するが、1以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、対象物、及び/又はそれらのグループの存在、又は追加を排除するものではないことが、さらに理解されるであろう。
【0037】
特許請求の範囲のすべてのミーンズ又はステッププラスファンクション要素の対応する構造、材料、動作、及び均等物は、具体的に請求された他の請求要素と組合せて機能を実行するための任意の構造、材料、又は動作を含むものとする。本開示の記載は、例示及び説明の目的で提示されているが、網羅的であることを意図するものではなく、或いは開示した形式における開示に限定されるものではない。多くの変更及び変形は、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。本開示の原理及び実際の応用を最もよく説明し、想定される特定の使用に適するように様々な変更を伴う様々な実施形態の開示を他の当業者が理解できるようにするために、実施形態を選択し説明した。
[実施態様1]
材料除去装置(100,200,300)であって、
第1の入口(104)及び第1の出口(106)を有するエンクロージャ(102)と、
表面上に微粒子を有する3D印刷されたワークピース(114)を位置決めするための、エンクロージャ(102)内に収容された回転可能なプラットフォーム(110)と、
第1の入口(104)に接続され、3D印刷されたワークピース(114)に加圧流体を選択的に適用するように構成された加圧流体アプリケータ(108)と、
回転可能なプラットフォーム(110)又は3D印刷されたワークピース(114)の少なくとも一方に調整可能な振動周波数を印加するように構成された振動源(124)と、
3D印刷されたワークピース(114)から除去された材料を収集するように構成された、第1の出口(106)に接続された材料再生ユニット(126)とを含む材料除去装置(100,200,300)。
[実施態様2]
第2の入口(134)と、3D印刷されたワークピース(114)に真空を適用するために第2の入口に接続された真空ユニット(136)とを有する、実施態様1に記載の材料除去装置(100,200,300)。
[実施態様3]
振動源(124)は、機械的アクチュエータを含む、実施態様1に記載の材料除去装置(100,200,300)。
[実施態様4]
振動源(124)は、音響周波数発生器を含む、実施態様1に記載の材料除去装置(100,200,300)。
[実施態様5]
ユーザがエンクロージャ(102)内で加圧流体アプリケータ(108)を操作できるように構成されたグローブボックス(138)をさらに含む、実施態様1に記載の材料除去装置(100,200,300)。
[実施態様6]
加圧流体は圧縮空気を含む、実施態様1に記載の材料除去装置(100,200,300)。
[実施態様7]
3D印刷されたワークピース(114)から除去される材料は、粉末金属を含む、実施態様1に記載の材料除去装置(100,200,300)。
[実施態様8]
3D印刷されたワークピース(114)から除去される材料は、粉末プラスチックを含む、実施態様1に記載の材料除去装置(100,200,300)。
[実施態様9]
回転可能なプラットフォーム(110)は、複数の軸上で回転可能である、実施態様1に記載の材料除去装置(100,200,300)。
[実施態様10]
振動源(124)は、脈動振動周波数を印加する、実施態様1に記載の材料除去装置(100,200,300)。
[実施態様11]
直接レーザー溶融(DMLM)プロセスを使用して製造された3D印刷されたワークピース(114)の表面から金属微粒子を除去するための装置であって、
第1の入口(104)、第2の入口(134)、及び第1の出口(106)を有するエンクロージャ(102)と、
表面上に金属微粒子を有する3D印刷されたワークピース(114)を位置決めするための、エンクロージャ(102)内に収容された回転可能なプラットフォーム(110)と、
第1の入口(104)に接続され、3D印刷されたワークピース(114)に加圧流体を選択的に適用するように構成された加圧流体アプリケータ(108)と、
第2の入口に接続され、3D印刷されたワークピース(114)に真空を選択的に適用するように構成された真空ユニット(136)と、
回転可能なプラットフォーム(110)又は3D印刷されたワークピース(114)の少なくとも一方に調整可能な振動周波数を印加するように構成された振動源(124)と、
3D印刷されたワークピース(114)から除去された材料を収集するように構成された、第1の出口(106)に接続された材料再生ユニット(126)と
を備える装置。
【符号の説明】
【0038】
100 材料除去装置
102 エンクロージャ
104 入口
106 出口
108 加圧流体アプリケータ
110 回転可能なプラットフォーム
112 開口部
114 ワークピース
116 開口部
118 水平軸
120 垂直軸
122 第3の軸
124 振動源
126 材料再生ユニット
128 格子
130 収集容器
132 ダクト
134 第2の入口
136 真空ユニット
138 グローブボックス
140 グローブ
142 開口部
146 底面
152 内部
154 ドア
156 窓
158 ヒンジ
160 壁
162 加圧流体導管
164 加圧流体ノズル
166 加圧流体源
168 プログラマブルロジックコントローラPLC
170 押しボタンコントローラ
172 自律的関節運動アーム
174 ジョイント
176 ハンドクランクホイール
178 真空導管
179 真空導管
180 真空ノズル
182 真空源
200 材料除去装置
300 材料除去装置