【実施例1】
【0013】
<画像処理システムの全体構成>
図1は、本発明の一実施例を示す画像処理システムの構成の全体を説明する図である。
本実施例の画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102を備える。画像形成装置101と外部コントローラ102は、内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。
【0014】
また、外部コントローラ102は、外部LAN107を介してPC103やPC104のクライアントPCと通信可能に接続されている。PC103やPC104は、外部コントローラ102に対して印刷指示を行う(印刷データを投入する)パーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。PC103やPC104には、印刷データを外部コントローラ102や画像形成装置101で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。
【0015】
印刷を行うユーザは、PC103やPC104を操作して、各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバは、ユーザからの印刷指示に基づいて外部コントローラ102や画像形成装置101に対して印刷データを送信し印刷指示を行う。外部コントローラ102は、PC103やPC104から印刷データを受け取り、印刷データに対してデータ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して、ラスタライズ処理された印刷データを投入し印刷指示を行う印刷制御装置である。
【0016】
画像形成装置101は、外部LAN107に直接接続されておらず、画像形成装置101とPC103、PC104とは外部コントローラ102を介して通信される。外部コントローラ102が外部LAN107を介して画像形成装置101宛の通信データを受け取った場合は、外部コントローラ102は内部LAN105を介して画像形成装置101に通信データを転送する。また、外部コントローラ102が内部LAN105を介して外部クライアント宛の通信データを受け取った場合は、外部コントローラ102は外部LAN107を介して外部クライアントに通信データを転送する。
【0017】
次に、画像形成装置101について説明する。
画像形成装置101には、複数の異なる役割を持つ装置が接続され、複雑な用紙処理が可能なように構成されている。
【0018】
操作部201は、操作ボタンと表示パネルで構成される。操作部201の操作ボタンは、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。操作部201の表示パネルには、印刷状況や設定情報などが表示される。なお、表示パネルをタッチパネルとして構成し、操作ボタンの機能を設ける構成でもよい。
【0019】
スキャナ部203は、原稿を読み取って画像データを入力することができる。
給紙装置213は、画像形成装置101で印刷するための用紙を積載する装置である。給紙装置213には、複数の給紙段が備えられており、大容量の用紙を積載することや、それぞれの給紙段に異なる用紙を設定することが可能となる。給紙装置213は、用紙をプリンタ部214へと受け渡す。
【0020】
プリンタ部214は、給紙装置213から給紙された用紙にトナーを用いて画像を形成する。このプリンタ部214の構成及び動作原理は以下のとおりである。
画像データに応じて変調された、例えばレーザ光などの光線を回転多面鏡(ポリゴンミラー等)により反射して走査光として感光ドラムに照射する。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられた用紙に、そのトナー像を転写する。この一連の画像形成プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーに対して順次実行することにより、用紙上にフルカラー画像が形成される。また、これら4色に加え、特色と呼ぶトナーや、透明トナーなどを転写可能とする構成としてもよい。こうしてフルカラー画像が形成された転写ドラム上の用紙は定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写された用紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解して用紙に定着させる。なお、プリンタ部214は、上記の構成に限定されるものではなく、電子写真方式であっても、インクジェット方式であっても、他の印刷方式であってもよい。
【0021】
穿孔装置215は、印刷された用紙に対して穿孔処理を施すための装置である。穿孔装置215では、プリンタ部214により印刷された用紙に対して穿孔処理を施し、リング製本装置216へ受け渡す。なお、穿孔装置215は、穿孔処理を行わずにリング製本装置216へ用紙を受け渡すことも可能である。
【0022】
リング製本装置216は、穿孔装置215によって加工された穿孔処理済の用紙の穿孔部分が綴じ部材に貫通するよう用紙を積載させ、さらに綴じ部材を変形させることによって、リング製本された成果物を得ることが可能となる装置である。なお、リング製本装置216は、リング製本処理を行わずに排紙装置217へ用紙を受け渡すことも可能である。
【0023】
排紙装置217は、印刷された用紙を積載する装置である。排紙装置217に、穿孔処理や綴じ処理、折り処理などの後処理が可能な装置が内蔵されている構成であってもよい。
図1で説明した画像形成装置101の構成においては、リング製本処理が施された用紙はリング製本装置216内に積載され、それ以外の用紙は排紙装置217に積載される。
【0024】
画像形成装置101に接続可能な装置には、例えば用紙を挿入するための用紙挿入装置、くるみ綴じ製本を行うためのくるみ製本装置など、
図1に記載のもの以外にも存在し、本実施例の画像形成装置は、
図1に記載の構成に限定するものではない。
【0025】
<画像形成装置101と外部コントローラ102の構成>
図2は、画像形成装置101および外部コントローラ102の機能構成を表すブロック図である。
図2は、システムとしての単位で分割して記載しているため、
図1で示したハード構成の単位とは必ずしも対応しない部分がある。
【0026】
画像形成装置101は、操作部I/F204、HDD205、CPU206、スキャナI/F207、ネットワークI/F208、電源制御部209、エンジンI/F210、メモリ211、およびビデオI/F212を有する。これらは、システムバス202を通して接続されている。
【0027】
操作部I/F204は、操作部201と接続するためのインタフェースである。HDD205は、大容量の記憶装置である。CPU206は、システムバス202を介して、画像形成装置101の各部の制御、演算、及び記憶装置(メモリ211やHDD205)に格納されたプログラムの実行を行う。
【0028】
スキャナI/F207は、スキャナ部203と接続するためのインタフェースである。ネットワークI/F208は、内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷データの受信などの通信が行われる。電源制御部209は、画像形成装置101の各部への電源供給を制御する。エンジンI/F210は、給紙装置213、プリンタ部214、穿孔装置215、リング製本装置216、排紙装置217と接続するためのインタフェースである。
【0029】
メモリ211は、CPU206のワークメモリとして使用される。ビデオI/F212は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、外部コントローラ102から画像データを受信する。
【0030】
外部コントローラ102は、ネットワークI/F221、ネットワークI/F222,操作部I/F223、メモリ224、ビデオI/F225、電源制御部226、HDD227、CPU228を有し、これらがシステムバス219を通して接続されている。
【0031】
ネットワークI/F221は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続されており、印刷データの送信などの通信が行われる。ネットワークI/F222は、外部LAN107と接続されており、クライアントPCから印刷指示などの通信が行われる。操作部I/F223は、操作部220と接続されている。操作部220は、操作ボタンと表示パネルで構成される。操作部220の操作ボタンはユーザからの入力を受け付け、操作部220の表示パネルには印刷状況など情報が表示される。
【0032】
メモリ224は、CPU228のワークメモリとして使用される。ビデオI/F225は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置101と接続され、画像データの投入が行われる。電源制御部226は、外部コントローラ102の各部への電源供給を制御する。HDD227は、大容量の記憶装置である。CPU228は、システムバス202を介して、外部コントローラ102の各部の制御、演算、及び記憶装置(メモリ224やHDD227)に格納されたプログラムの実行を行う。
【0033】
<穿孔装置215とリング製本装置216の構成>
図3は、穿孔装置215とリング製本装置216の構成の一例を示す断面図である。なお、
図3において示される二対の円形状の部材は用紙を搬送するためのローラーを示している。
【0034】
穿孔装置215には、プリンタ部214により印刷された用紙が導かれる。穿孔装置215に導かれた用紙は、穿孔処理の有無に応じて異なる搬送路に導かれる。すなわち、同装置による穿孔処理を不要とする場合には搬送路404を経由して後段の装置であるリング製本装置216内に導かれる。一方で、同装置による穿孔処理を要する場合には、搬送路405を経由し加工部412に導かれる。用紙に対する搬送路の切り替えはフラッパ411によって所定の搬送路に用紙が導かれるような位置に制御される。
【0035】
加工部412においては、導かれた用紙の所定の位置に対して穿孔処理が実行される。穿孔屑集積部413は、穿孔屑を集積する箇所である。加工部412によって加工された用紙は搬送路406を経由して後段の装置であるリング製本装置216内に導かれる。
【0036】
リング製本装置216内に導かれた用紙は、搬送路407を搬送され、その後、同装置による製本処理の有無に応じ、異なる搬送路に導かれる。前記搬送路の切り替えは、フラッパ414が所定の搬送路に用紙が導かれるような位置に制御されることによって為される。すなわち、製本処理を不要とする場合には、搬送路408を経由し後段の装置に用紙を排出する。一方で製本処理を必要とする場合には搬送路409に用紙が導かれるよう制御される。
【0037】
搬送路409に導かれた用紙は、用紙集積部415に導かれる。集積部415には、綴じ部材417および集積済用紙418が示されている。詳細は後述するが、本実施例の製本処理においては、穿孔処理によって穿孔加工が施された用紙の穿孔部分が綴じ部材417に貫通するように用紙を積載させ、さらに綴じ部材417をリング状に変形加工することによって製本成果物を得る方式である。従って、搬送路409を経由し集積部415に導かれる用紙は所定の様式により穿孔処理が施されたものである必要がある。具体的には綴じ部材417が穿孔済み用紙の穿孔加工部に対し貫通可能な形態によって穿孔処理されたものである必要がある。綴じ部材417および穿孔処理の様式については後述する。
【0038】
綴じ部材供給部420は、綴じ部材417をその保持部419から用紙の加工に必要な長さ分を引き出した上で切断し、前述した集積部415の所定の位置に正確に配置する(綴じ部材カット処理)。リング製本処理を要する全ての用紙の積載が完了したら加工部416によって綴じ部材417の変形加工処理が行われる(綴じ処理)。この装置および処理の結果によって綴じ処理が施された製本成果物が得られる。完成済みの製本成果物は、搬送路421を介して成果物トレイ422に導かれる。同図においては完成済みの製本成果物423が同トレイ内に格納された状態を示している。
【0039】
図4は、穿孔装置215の加工部412によって用紙に対して施される穿孔処理の詳細を説明する図である。
加工部412には、ダイと呼ばれる穿孔の型が交換可能な部品(ダイ501)が配置されている。加工対象用紙505は加工対象の用紙であり、
図3における搬送路405を経由し加工部412に導かれた用紙を示している。穿孔部502は、支柱503によって配置が強固に固定されており、ダイ501の上方から圧力を加えることによって穿孔部502が下方に押し出される。穿孔部502の先端は穿孔処理に適した鋭利な形状であり、ダイ501の下方に配置された用紙505に対して穿孔処理が行われる。ダイ501は、リング製本処理に適するものの他にも、2穴用、多穴用など、穿孔の形状や数等に応じて各種用意されており、交換可能なように構成される。
【0040】
用紙506には、リング製本処理に適するダイ501によって穿孔加工が施される必要がある。具体的には、穿孔の大きさや間隔が綴じ部材417と合致していなければならない。穿孔の間隔511と綴じ部材417の貫通部の間隔512が合致し、さらに穿孔の大きさ513よりも綴じ部材417の貫通部のサイズ514が小さくなければならない。これは、リング製本装置216における綴じ処理において、用紙506の穿孔部が綴じ部材417に嵌まるように用紙が積載され、さらに綴じ部材417を変形させる処理を要するためである。
【0041】
図5は、綴じ部材417の長さと用紙サイズの関係を示す図である。
綴じ部材417はどの用紙サイズでも共通で使用されるため、貫通部の間隔512や貫通部のサイズ514はどの用紙サイズでも変わらない。
図5の通り、用紙サイズ毎に合わせて綴じ部材417をカットする長さが調整されることによって、用紙サイズに合わせた成果物を得ることが可能となる。
【0042】
図6は、集積部415の近傍の一例を示す模式図であり、本実施例におけるリング製本処理の仕組みの概要を説明するためのものである。
【0043】
図6(A)は、処理開始前の集積部415の状態を示している。
綴じ部材固定具602及び601によって示される部材が並行して配置される。綴じ部材固定具602と601が接近する隙間603には、用紙サイズに合わせて切断された綴じ部材417が配置及び固定される。
【0044】
図6(B)は、綴じ部材417が供給された後の集積部415の状態を示している。
図6(B)のように、綴じ部材417が集積部415に供給された後は、綴じ部材固定具602と601によって所定の位置に正確に配置及び固定される。
次に、
図6(C)のように、穿孔加工済みの用紙418の穿孔部分が綴じ部材417に嵌まるように集積される。最終用紙までの集積が完了すると、綴じ部材417を折り曲げ、リング形状となるように変形させることによって、
図6(D)に示すようなリング製本成果物が得られる。
【0045】
なお、集積部415、及びそこに構成される部材や綴じ部材417の形状は、本実施例に係る製本処理の仕組みを説明するために簡略されたものであり、穿孔の間隔、形状等について、
図6に示した形状に限定されるものではない。例えば曲げ加工を容易とするために、
図6に示すような直線的な綴じ部材417ではなく、予め湾曲形状をした綴じ部材を用いてもよい。
【0046】
図7は、本実施例における製本処理を実施した結果得られる成果物の綴じ部材417の形状について説明するための図である。
図7(A)は、綴じ成果物の綴じ部材の方向(用紙側とは反対側)からの成果物を表す図である。
図7(A)では、最初の用紙701、2番目の用紙702、それ以降の用紙703という順序で集積部415に集積され、綴じ処理が施された状態を示している。本実施例の製本処理は、綴じ部材417が用紙を貫通している状態で綴じ部材417を折り曲げリング状にすることによって、用紙を束ねる方式である。従って、
図7(A)に示す通り、綴じ部材417の底部707と貫通部(すなわち上部708)が交互に配置された形状として綴じ部材417を形成することになる。
【0047】
しかし、ユーザの好みによっては、成果物として綴じ部材417の底部707と上部708が交互に露呈する様式の成果物は、好まれない可能性がある。そこで、
図7(B)で示すように、綴じ処理実行後の成果物の最初の用紙701をリング製本成果物の反対方向にめくる。これによって、
図7(A)に示したような底部707と上部708が露呈した状態を解消し、より見た目の品位の高い成果物を得ることができる。また、このように最初の用紙701を反対方向にめくるという処理を想定し、成果物の用紙積載順序の変更が行われることを本実施例は前提としている。
【0048】
また、綴じ部材417のサイズ(変形後のリング径)は予め定められたものがリング製本装置216に設置される。一方、製本成果物を構成する用紙の枚数もしくは束厚は、印刷データのページ数や使用する用紙種類に応じて可変である。このようなことを想定し、様々な束厚のリング製本成果物を得るために、本実施例のリング製本装置216は、サイズの異なる綴じ部材417を交換可能とする。これにより、異なる束厚の製本成果物であっても適切に作成可能となる。
【0049】
図8は、本実施例の画像形成装置101に投入される画像データの順序を示す図である。
図8では一例として両面で100枚分の画像データを投入する場合を示す。
図7(B)で示したように、最初に積載した用紙701が反対方向にめくられた状態で見た目の品位の高い成果物を得るためには、めくる前の
図7(A)の時点では、用紙702が成果物の最初の用紙、用紙701が成果物の最後の用紙である必要がある。つまり、画像形成装置101が用紙を印刷し集積部415に積載する際には、最後の用紙、最初の用紙、2枚目の用紙、3枚目の用紙、・・・、最後から2番目の用紙の順番でなければならない。
【0050】
図8(A)は、外部PC103や104のクライアントPCから投入され、外部コントローラ102が受け取る画像データの順序を示す。この時点では、リング製本処理を行わない通常の印刷と同様に、1枚目の用紙(表)、1枚目の用紙(裏)、・・・、100枚目(最後)の用紙(裏)の順序である。
【0051】
図8(B)は、外部コントローラ102が画像形成装置101に送信する印刷データの順序を示す。ここでは
図8(A)とは異なり、画像データの順番は、100枚目(最後)の用紙(表)、100枚目(最後)の用紙(裏)、1枚目の用紙(表)、1枚目の用紙(裏)、2枚目の用紙(表)、・・・、99枚目の用紙(最後から2枚目)(裏)の順序である。つまり、外部コントローラ102は、クライアントPCから受け取った画像データを並び替え、画像形成装置101に送信する。
【0052】
図8(C)は、画像形成装置101が印刷する順序を示す。画像形成装置101は、外部コントローラ102から受信した画像データの順序通りに印刷処理を行う。
図8(C)の画像形成装置101の印刷順序は、
図8(B)と同様の順序である。即ち、画像形成装置101の印刷順序は、100枚目(最後)の用紙(表)、100枚目(最後)の用紙(裏)、1枚目の用紙(表)、1枚目の用紙(裏)、2枚目の用紙(表)、・・・、99枚目の用紙(最後から2枚目)(裏)の順序である。
【0053】
なお、本実施例では、外部コントローラ102が画像データを並び替える場合を説明するが、外部コントローラ102が受け取る時点で既に並び替えられてもよいし、画像形成装置101が並び替えてもよい。また、いずれの装置においても画像データを並び替えなくてもよい。すなわち、ユーザが納得するならば、
図7(A)に示したような底部707と上部708が露呈した状態の成果物を得る構成でもよい。
【0054】
図9は、実施例1の外部コントローラ102がPC103やPC104のクライアントPCから印刷データを受信し、画像形成装置101に印刷データを投入する際の処理の流れを示すフローチャートである。
図9の処理は、外部コントローラ102のCPU228がメモリ224又はHDD227に格納されるプログラムを実行することにより実現される。
【0055】
S901において、外部コントローラ102のCPU228は、PC103やPC104のクライアントPCから投入された印刷データを受信すると、S902に処理を進める。
【0056】
S902において、CPU228は、上記S901で受信した印刷データを解析する。印刷データの解析は、インタープリットとも呼ばれ、受信した印刷データを解析し、印刷設定の抽出やアウトライン化、フォントの呼び出しなどが行われる。外部コントローラ102が解析可能な印刷データには、PS(PostScript)、PDF(Portable Document Format)、PCL(Printer Control Language)などがある。S902の印刷データの解析により、外部コントローラ102は、印刷データに設定された用紙サイズやリング製本処理指定の有無を判定することができる。
【0057】
次に903において、CPU228は、印刷データにリング製本処理指定があるか否かを判定する。CPU228は、リング処理指定があると判定した場合(S903でYesの場合)、S904に処理を進める。一方、CPU228は、リング処理指定がないと判定した場合(S903でNoの場合)、S905に処理を進める。
【0058】
S904において、CPU228は、画像形成装置101に対して、印刷データに設定されている用紙サイズ情報と綴じ部材417のカット処理を指示する。綴じ部材のカット処理は、印刷される用紙のサイズに合わせて行われるため、S904においては、画像形成装置101に対して印刷データに含まれる用紙サイズ情報を通知する必要がある。画像形成装置101のリング製本装置216における綴じ部材のカット処理時間は時間を要するため、次のS905のラスタライズ処理が開始される前にカット処理が指示されることで、全体の処理時間を短縮させることができる。なお、ここでは、ラスタライズ処理(S905)を開始する前にカット処理を画像形成装置101に指示する構成について示すが、ラスタライズ処理(S905)の完了前にカット処理を画像形成装置101に指示する構成でもよい。
【0059】
次にS905において、CPU228は、ラスタライズ処理を行う。ラスタライズ処理は、RIP(Raster Image Processor)、ビットマップ化とも呼ばれ、画像形成装置101に投入するラスタライズ画像の生成が行われる。S905では、印刷データに付与された画像設定等に応じて外部コントローラ102の独自の色変換処理等が行われ、画像形成装置101が解釈可能なCMYK等のラスタライズ画像が生成される。S905のラスタライズ処理にかかる時間は、印刷データによって大きく異なり、複雑な描画設定を含む印刷データの場合は、多大な時間を要する。
【0060】
次にS906において、CPU228は、画像形成装置101に投入する印刷データを生成する。印刷データには、上記S905で生成したラスタライズ画像や、印刷コマンドが含まれる。印刷コマンドにはジョブ名称や後処理設定などのジョブ全体の設定や各ページの設定情報などが含まれる。
【0061】
次にS907において、CPU228は、画像形成装置101に印刷データを投入する。S907においては、印刷コマンドは内部LAN105を通して、ラスタライズ画像はビデオケーブル106を通して、画像形成装置101に送信される。リング製本処理指定がある場合、投入する印刷データに含まれる画像データは、
図8(B)のように100枚目(最後)の用紙(表)、100枚目(最後)の用紙(裏)、1枚目の用紙(表)、・・・、99枚目の用紙(最後から2枚目)(裏)の順序である。
【0062】
次にS908において、CPU228は、印刷が完了したか否かを判定する。例えばCPU228は画像形成装置101から上記S907で送信した印刷データに対応する印刷完了通知を受け取った場合に、印刷が完了したと判定する。CPU228は、まだ印刷が完了していないと判定した場合(S908でNoの場合)、S908にて印刷完了の監視を継続する。一方、CPU228は、印刷が完了したと判定した場合(S908でYesの場合)、本フローチャートの処理を終了する。
【0063】
図10は、実施例1の画像形成装置101が外部コントローラ102から画像データを受信し印刷する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10の処理は、画像形成装置101のCPU206がメモリ211又はHDD205に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
【0064】
S1001において、画像形成装置101のCPU206は、外部コントローラ102から用紙サイズ情報と綴じ部材カット処理指示を受信したか否かを判定する。CPU206は、まだ外部コントローラ102から用紙サイズ情報と綴じ部材カット処理指示を受信していないと判定した場合(S1001でNoの場合)、S1001においてに用紙サイズ情報と綴じ部材カット処理指示の受信判定を継続する。一方、CPU206は、外部コントローラ102から用紙サイズ情報と綴じ部材カット処理指示を受信したと判定した場合(S1001でYesの場合)、S1002に処理を進める。なお、CPU206は、用紙サイズ情報と綴じ部材カット処理指示を受信することなく、外部コントローラ102から印刷データを受信した場合、図示しない通常の印刷処理を行う。
【0065】
S1002において、CPU206は、上記S1001で受信した用紙サイズ情報から、印刷で使用する用紙サイズを解析する。
【0066】
次にS1003において、CPU206は、S1002で解析した印刷データの用紙サイズに応じた長さで綴じ部材カット処理を開始するようリング製本装置216を制御する。具体的には、CPU206は、綴じ部材カット処理にて、リング製本装置216が綴じ部材保持部419から用紙のサイズ分の綴じ部材417を引き出した上で切断し、綴じ部材供給部420を経て綴じ部材を用紙集積部415へ移動させるようリング製本装置216を制御する。綴じ部材417を用紙集積部415に移動させて所定の位置を配置すると、印刷された用紙を集積する準備が整う。印刷された用紙を集積する準備が整った状態は
図6(B)で示される。この綴じ部材カット処理(S1003)と外部コントローラ102のラスタライズ処理(S905)は、全体の処理時間を短縮させるために並行して行われる。CPU206は、綴じ部材のカット処理を開始させると、S1004に処理を進める。
【0067】
S1004において、CPU206は、外部コントローラ102から印刷データを受信したか否かを判定する。CPU206は、まだ印刷データを受信していないと判定した場合(S1005でNoの場合)、S1004の印刷データの受信判定を継続する。一方、CPU206は、印刷データを受信したと判定した場合(S1005でYesの場合)、S1005に処理を進める。
【0068】
次に、S1005において、CPU206は、上記S1003で開始した綴じ部材カット処理が完了したか否かを判定する。具体的には、CPU206は、リング製本装置216から綴じ部材カット処理が完了したことを示す信号を受信したか否かを判定する。CPU206は、まだ綴じ部材カット処理が完了していないと判定した場合(S1005でNoの場合)、S1005において綴じ部材カット処理の完了判定を継続する。一方、上記S1005において、CPU206は、綴じ部材カット処理が完了したと判定した場合(S1005でYesの場合)、S1006に処理を進める。
【0069】
S1006において、CPU206は、印刷処理を開始する。S1006で印刷された用紙は、
図6(C)のように、綴じ部材417に1枚毎に集積される。
次にS1007において、CPU206は、綴じ処理が必要な枚数の印刷及び用紙集積部415への集積が完了したか否かを判定する。複数部数の指定がされた印刷データの場合は、部ごとに綴じ処理を行うためである。CPU206は、まだ綴じ処理が必要な枚数の印刷が完了していないと判定した場合(S1007でNoの場合)、S1007において綴じ処理が必要な枚数の印刷完了の判定を継続する。一方、CPU206は、綴じ処理が必要な枚数の印刷及び集積が完了したと判定した場合(S1007でYesの場合)、S1008に処理を進める。
【0070】
S1008において、CPU206は、用紙を積載した綴じ部材417を折り曲げ、変形させる綴じ処理を行うようリング製本装置216を制御する。これにより、
図6(D)のようなリング製本成果物を得ることができる。
【0071】
次にS1009において、CPU206は、全ての部のリング製本が完了したか否かを判定する。CPU206は、まだ全ての部のリング製本が完了していないと判定した場合(S1009でNoの場合)、S1003に処理を戻し、次の部の処理を開始する。一方、CPU206は、全ての部のリング製本が完了したと判定した場合(S1009でYesの場合)、印刷完了の通知を外部コントローラ102に通知し、本フローチャートの処理を終了する。
【0072】
図11は、リング製本成果物を得るまでにおける外部コントローラ102と画像形成装置101の処理時間の一例を示す図である。
実施例1を実施しない従来の場合、
図11(A)のように、画像形成装置101の綴じ部材カット処理は外部コントローラ102のラスタライズ処理が完了し印刷データが画像形成装置101に送信されてから開始される。
【0073】
実施例1では、
図11(B)のように
図9のS904で綴じ部材カット処理指示を行うことにより、画像形成装置101の綴じ部材カット処理を外部コントローラ102のラスタライズ処理と並列して実施できる。そのため、
図11(A)と比較して、綴じ処理が完了するまでの時間を短縮できる。なお、
図11(B)は、ラスタライズ処理の時間が綴じ部材カット処理の時間よりも長い場合を示す。短縮される短縮時間は、ラスタライズ処理の時間が綴じ部材カット処理の時間よりも長い場合は、綴じ部材カット処理にかかる時間が、全体の処理時間から短縮される。また、ラスタライズ処理の時間が綴じ部材カット処理の時間よりも短い場合は、ラスタライズ処理にかかる時間が、全体の処理時間から短縮される。
【0074】
<実施例1の効果>
実施例1によれば、
図10のS1004で画像形成装置101が印刷データの受信を開始する前に、S1003で綴じ部材カット処理を開始する。そのため、ラスタライズ処理と綴じ部材カット処理を並列で処理することができ、全体の処理時間を短縮することができる。
【実施例2】
【0075】
上記実施例1では、綴じ部材417のカット処理で用紙サイズ情報が必要なため、外部コントローラ102が印刷データを解析し用紙サイズを取得するまで、画像形成装置101では綴じ部材417のカット処理を行うことができないことを前提としていた。なお、リング製本を特定のサイズでのみ頻繁に行うユーザにとっては、予め特定のサイズで綴じ部材417をカットしておくことによって、全体の処理を短縮することができる。本実施例2では、予めこの特定サイズを画像形成装置101に優先サイズとして設定しておくことにより、全体の処理時間を短縮する構成について説明する。
【0076】
図12は、画像形成装置101に設定するリング製本処理画面の一例を示す図である。このリング製本処理画面1200は、画像形成装置101の操作部201の表示パネルに表示され、ユーザは操作部201の操作パネルを使用し設定入力する。なお、リング製本処理画面1200による設定は、印刷データの受信とは独立して実行可能である。
【0077】
リング製本処理画面1200では、チェックボックス1201により、優先サイズを設定することでリング製本処理全体の処理時間を短縮させるか否かを指定することができる。チェックボックス1201にチェックが入っている場合、優先サイズ設定欄1202において優先サイズを指定することができる。メッセージ1203は、優先サイズを設定した場合の注意事項をユーザに通知するためのものである。OKボタン1204が押下された場合には、操作部201での設定が有効化される。キャンセルボタン1205が押下された場合には、操作部201での設定がキャンセルされる。
【0078】
リング製本処理画面1200において、チェックボックス1201がチェックされ、優先サイズ設定欄1202で優先サイズが指定された状態でOKボタン1204が押下されると、優先サイズが設定される。優先サイズが設定されると、画像形成装置101は、外部コントローラ102から綴じ部材カット処理指示を受信したか否かに拘らず、設定されたサイズで綴じ部材417のカット処理を行う。これにより、画像形成装置101が印刷データを受信する際に、既に綴じ部材417のカット処理が行われているので、全体の処理時間を短縮することができる。ただし、メッセージ1203に表示されているように、優先サイズを設定した場合、優先サイズ以外の用紙に対してリング製本処理を行う場合には、リング製本装置からカットされた綴じ部材417を手動で除去する必要がある。或いは、優先サイズを変更する必要がある。なお、指定可能なサイズは
図12に示すサイズに限らず、他のサイズであってもよい。また、チェックボックス1201のチェックが解除されるまで、優先サイズが有効となる。
【0079】
図13は、実施例2の外部コントローラ102がPC103やPC104のクライアントPCから印刷データを受信し、画像形成装置101に印刷データを投入する際の処理の流れを示すフローチャートである。
図13の処理は、外部コントローラ102のCPU228がメモリ224又はHDD227に格納されるプログラムを実行することにより実現される。
【0080】
まず、S1301、S1302は、
図9のS901、S902と同一の処理のため説明を省略する。なお、S1302の処理の後、CPU228は、S1303に処理を進める。また、S1303,S1304,S1306は、
図9のS905,S906,S908と同一の処理のため説明を省略する。S1305では、CPU228は印刷データを画像形成装置101へ送信するが、その際、リング製本処理が指定されていれば、リング製本が指定されていることも併せて画像形成装置101へ送信する。
【0081】
図14は、実施例2の画像形成装置101が優先サイズ指定のある場合に外部コントローラ102から画像データを受信し印刷する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10の処理は、画像形成装置101のCPU206がメモリ211又はHDD205に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
【0082】
S1401において、画像形成装置101のCPU206は、
図12のリング製本処理画面1200で設定された優先サイズを取得する。
次にS1402において、CPU206は、外部コントローラ102から印刷データを受信していなくても、上記S1401で取得した用紙サイズに応じた長さで綴じ部材カット処理を行うようにリング製本装置216を制御する。S1402で画像形成装置101が綴じ部材カット処理を行うのは、印刷データの受信の有無に拘らず、優先サイズが設定された直後である。即ち、印刷データの受信を開始する前にカット処理を行う。ただし、画像形成装置101の起動時に既に優先サイズが設定されている場合には、起動直後にS1402の綴じ部材カット処理を行ってもよいし、例えば起動後に最初に印刷データを受信した直後でもよい。即ち、印刷データの受信完了前にカット処理を開始する構成でもよい。既に、リング製本装置206において綴じ部材がカットされている場合は、S1402は実行されない。
【0083】
次にS1403において、CPU206は、外部コントローラ102から印刷データを受信したか否かを判定する。CPU206は、まだ印刷データを受信していないと判定した場合(S1403でNoの場合)、S1403の印刷データの受信判定を継続する。一方、CPU206は、印刷データを受信したと判定した場合(S1403でYesの場合)、S1404に処理を進める。
【0084】
S1404において、CPU206は、上記S1403で受信した印刷データに含まれる用紙サイズが、上記S1401で取得した優先サイズと同じであるか否かを判定する。
【0085】
上記S1404において、CPU206は、印刷データの用紙サイズが優先サイズと異なると判定した場合(S1404でNoの場合)、綴じ部材417のサイズが用紙サイズに合わず、綴じ処理を行うことができないため、S1410に処理を進める
S1404において、CPU206は、操作部201の表示パネルに警告を表示するように制御する。
図16は、
図14のS1404で表示される警告の一例を示す図である。
図16に示す警告画面1600には、製本装置216からカット処理された綴じ部材417を除去すべき旨のメッセージ1601が表示される。
【0086】
次にS1411において、CPU206は、リング製本装置216でカット済の綴じ部材417の除去が完了したか否かを判定する。CPU206は、まだカット済の綴じ部材417の除去が完了していないと判定した場合(S1411でNoの場合)、S1411におけるカット済の綴じ部材417の除去完了判定を継続する。一方、CPU206は、カット済の綴じ部材417の除去が完了したと判定した場合(S1411でYesの場合)、S1412に処理を進める。
【0087】
S1412において、CPU206は、印刷データの用紙サイズに応じて綴じ部材417のカット処理を行い、S1405に処理を進める。
【0088】
また、上記S1404において、CPU206は、印刷データの用紙サイズが優先サイズと一致すると判定した場合(S1404でYesの場合)、S1405に処理を進める
【0089】
S1405において、CPU206は、印刷処理を開始する。S1405で印刷された用紙は、
図6(C)で示すように、綴じ部材417に1枚毎に集積される。
次にS1406において、CPU206は、綴じ処理が必要な枚数の印刷が完了したか否かを判定する。複数部数の指定がされた印刷データの場合は、部ごとに綴じ処理を行うためである。CPU206は、まだ綴じ処理が必要な枚数の印刷が完了していないと判定した場合(S1406でNoの場合)、綴じ処理が必要な枚数の印刷完了判定を継続する。一方、CPU206は、綴じ処理が必要な枚数の印刷が完了したと判定した場合(S1406でYesの場合)、S1407に処理を進める。
【0090】
S1407において、CPU206は、用紙を積載した綴じ部材417を折り曲げ、変形させる綴じ処理を行うようにリング製本装置216を制御する。これにより、
図6(D)のようなリング製本成果物を得ることができる。
【0091】
次にS1408において、CPU206は、全ての部の製本が完了したか否かを判定する。まだ全ての部の製本が完了していない場合は、例えば複数部数指定の印刷データである場合が挙げられる。CPU206は、まだ全ての部の製本が完了していないと判定した場合(S1408でNoの場合)、S1402に処理を戻し、次の部の処理を開始する。一方、CPU206は、全ての部の製本が完了したと判定した場合(S1408でYesの場合)、製本完了の通知を外部コントローラ102に通知し、S1409に処理を進める。
【0092】
S1409において、CPU206は、上記S1401で取得した用紙サイズに合わせた長さで綴じ部材カット処理を行い、本フローチャートの処理を終了する。上記S1409でカットした綴じ部材417は、次回以降のリング製本処理で使用される。
【0093】
なお、
図12の優先サイズ指定がない場合、図示しないがCPU206は外部コントローラ102から印刷データを受信し、該印刷データで指定の用紙サイズで綴じ部材カット処理を行い、印刷開始し、綴じ処理が必要な枚数の印刷完了後に綴じ処理を行う。
【0094】
図15は、実施例2において優先サイズ設定がされている場合に、外部コントローラ102と画像形成装置101がリング製本成果物を得るまでの処理時間の一例を示す図である。
実施例2を実施しない従来の場合、
図15(A)のように、画像形成装置101の綴じ部材カット処理は外部コントローラ102のラスタライズ処理が完了し印刷データが画像形成装置101に送信されてから開始される。
【0095】
実施例2では、
図15(B)のように、
図14のS1402で予め優先サイズで綴じ部材カット処理を行う。これにより、画像形成装置101の綴じ部材カット処理を外部コントローラ102のラスタライズ処理の前に行うことができる。そのため、
図15(A)と比較して、画像形成装置101が印刷データを受信してからリング製本成果物を得るまでの時間を短縮できる。
<実施例2の効果>
実施例2によれば、
図14のS1403で画像形成装置101が印刷データの受信を開始する前に、S1402で綴じ部材カット処理を開始する。そのため、綴じ部材カット処理にかかる時間が、印刷データを受信してからリング製本成果物を得るまでの全体処理時間から短縮することができる。
【0096】
<実施例1と実施例2の比較>
実施例1と実施例2はいずれも、印刷データを受信してからリング製本成果物を得るまでの全体処理時間が短縮できるという効果がある。実施例2と比較した場合の実施例1の利点は、どのような用紙サイズでリング製本処理を行う場合にも、全体処理時間を短縮できる点である。また、実施例1と比較した場合の実施例2の利点は、ラスタライズ処理の時間が短い場合でも、綴じ部材カット処理の時間を全体の処理時間から短縮することができる点である。
【0097】
以上示したように各実施例によれば、印刷データが投入されてから綴じ部材で綴じ処理(リング製本処理)された成果物が仕上がるまでの時間を短縮することができる。
【0098】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されていてもよい。
以上、一実施例について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0099】
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。