(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記位置算出部は、前記一の前記区間の距離基準情報及び前記一の前記区間を前記鉄道車両が実走行した際に得られた前記出力パルス数に基づいて前記鉄道車両の車輪径を算出する車輪径算出部と、前記鉄道車両の車輪径と前記他の前記区間を前記鉄道車両が実走行中に得られる前記出力パルス数に基づいて前記他の前記区間における前記鉄道車両の位置算出を行う鉄道車両位置算出部とを有する、
請求項3記載の位置算出装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施形態の定位置停止制御装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施形態の定位置停止制御装置が搭載された車両の概要構成ブロック図である。
車両100は、車両100を駅において定位置に停止させるための定位置停止制御装置11と、後述する複数の地上子を順次検出するための地上子検知部12と、車輪101の回転数に応じた速度パルスを出力する速度発電機14と、定位置停止制御装置11の運転制御指令に基づいて車両100の駆動及び制動を制御する駆動制動制御装置15と、を備えている。
【0012】
定位置停止制御装置11は、速度発電機14が出力した速度パルスおよび地上子検知部12により検知した地上子検知情報に基づいて車両100の速度と位置を算出する速度位置算出部21と、速度位置算出部21により算出された車両100の速度と位置に基づき、車両100を駅の定位置に停止させるための運転制御指令を算出する制御指令算出部22と、制御指令算出部22が算出した運転制御指令を駆動制動制御装置15に送信する制御指令送信部23と、を備えている。
【0013】
速度位置算出部21は、複数の地上子間で検出された速度パルス数を検出位置に対応づけてパルス情報として保持する地上子間パルス情報保持部31と、速度発電機14が出力した速度パルス及び地上子検知部12により検知した地上子検知情報に基づいていずれの地上子間で検出されたかを特定しつつ、地上子間のパルス数を算出する地上子間パルス数算出部32と、地上子間パルス情報保持部31を参照して得た地上子間のパルス情報および地上子間パルス数算出部32で算出した実際の地上子間における速度パルス数に基づいて車輪101の径を算出する車輪径算出部33と、を備えている。
【0014】
さらに速度位置算出部21は、地上子間パルス情報保持部31を参照して得た地上子間のパルス情報、地上子間パルス数算出部32で算出した実際の地上子間における速度パルス数および車輪径算出部33で算出した車輪101の径に基づいて各地上子の位置を算出する地上子位置算出部34と、地上子検知部12で検知した地上子検知情報、速度発電機14が出力したパルス情報、車輪径算出部33で算出した車輪101の径及び地上子位置算出部34で算出した地上子位置に基づいて車両100の位置を算出する位置算出部35と、速度発電機14が出力した速度パルス及び車輪径算出部33で算出された車輪101の径に基づいて車両100の速度を算出する速度算出部36と、を備えている。
【0015】
まず実施形態の動作説明に先立ち、実施形態の定位置停止動作の原理について説明する。
図2は、二つの地上子が所定の停止位置の手前に設けられている場合の説明図である。
第1の地上子41と第2の地上子42は、
図2に示すように、第1の所定距離L1だけ離間して配置されており、第2の地上子42と停止位置STPは、第2の所定距離L2だけ離間して配置されている。
【0016】
図3は、地上子間パルス情報保持部における情報保持状態の一例の説明図である。
図3(A)は、地上子間パルス情報として、速度パルス数を記憶している場合の一例である。
地上子間パルス情報保持部31には、停車駅における停止位置に関する停止位置情報ST、第1の地上子41と第2の地上子42の間で検出される標準的な(平均的な)速度パルス数An1(第1距離情報)及び第2の地上子42と停止位置との間で検出される標準的な(平均的な)速度パルス数An2(第2距離情報)が保持されているものとする。
【0017】
この場合において、車両100が実際に走行したときに第1の地上子41を検出してから第2の地上子42を検出するまでの間に速度パルス数n1が検出され、第2の地上子42を検出してから停止位置に到達するまでに検出される速度パルス数を速度パルス数n2とする。
【0018】
この場合において、車輪101の車輪径Dは、標準的な速度パルス数An1、An2を算出した条件と、実際に速度パルス数n1、n2を取得した時点とでは一致していないため、通常次式の通りとなる。
An1≠n1、An2≠n2
【0019】
しかしながら、第1の地上子41と第2の地上子42の間の距離及び第2の地上子42と停止位置STPとの間の距離は、地上子41、42の設置位置及び停止位置STPの設定位置であり一定である。したがって、比例係数をαとし、車輪の空転や滑走が発生していないとすると、
An1=α・n1、An2=α・n2
が成立するはずである。
【0020】
従って、
An1/n1=An2/n2
となる。ゆえに、
n2=n1・An2/An1
となる。
【0021】
すなわち、地上子41を検出してから地上子42を検出した時点までの間に得られた速度パルス数n1及び読み出した停止位置STPに対応する標準的な速度パルス数An1、An2を上記式に代入して速度パルス数n2を算出し、地上子42を検出した時点からの実測した速度パルス数が速度パルス数n2となる時点まで車両100を走行させれば、車輪101の車輪径Dの変化の影響を受けることなく所定の停止位置STPに車両100を停止させることができることとなる。なお、An1、An2の代わりに、比(An2/An1)を保持しておき、検出されたn1に基づいてn2を算出してもよい。
【0022】
以上の説明においては、距離情報として速度パルス数を記憶する場合について説明したが、適当な車輪101の車輪径Dを設定し、速度パルス数を車輪径Dを用いた距離に換算して距離情報として記憶するように構成することも可能である。
図3(B)は、地上子間パルス情報として、速度パルス数に対応する距離を記憶している場合の一例である。
地上子間パルス情報保持部31には、停車駅における停車位置に関する停車位置情報ST(=STP)、第1の地上子41と第2の地上子42の間で算出される標準的な(平均的な)距離L1(第1距離情報)及び第2の地上子42と停止位置との間で算出される標準的な(平均的な)距離L2(第2距離情報)が保持されている。
【0023】
本例においても、車輪101の車輪径Dを適宜設定することにより、地上子間パルス情報として、速度パルス数に対応する距離情報を記憶している場合でも換算により同様に処理することが可能である。
【0024】
以上の説明のように、本実施形態によれば、複数の区間で検出される速度パルス数の比にもとづいて車輪径の変化の影響を受けることなく定位置停止制御を行える。
【0025】
次により具体的な実施形態の動作を説明する。
図4は、定位置停止制御の導入路線における地上子の設置例を示す図である。
図4においては、車両100の進行方向に沿って列車が停止すべき駅の定位置の手前に三つの地上子41、42、43が設置されている。
【0026】
この三つの地上子41、42、43は、例えば、地上子41が停止位置STPの手前200m、地上子42が停止位置STPの手前20m、地上子43が停止位置STPの手前2mに設置される。すなわち、本例の場合には、地上子41と地上子42との間の距離L1=180m、地上子42と地上子43との間の距離L2=18m、地上子43と停止位置STPとの間の距離L3=2mとなる。
【0027】
図5は、地上子間パルス情報保持部におけるより具体的な情報保持状態の一例の説明図である。
地上子間パルス情報保持部31は、
図5(A)に示すように、停止位置STPに対応づけて、地上子41と地上子42との間の速度パルス数の標準的な値An1(第1距離情報)、地上子42と地上子43との間の速度パルス数の標準的な値An2(第2距離情報)、地上子43と停止位置STPとの間の速度パルス数の標準的な値An3(第3距離情報)を保持しておく。
【0028】
ここで、標準的な速度パルス数An1、An2、An3は、同一の車輪101の車輪径Dに対応した値となっている。
この標準的な値An1、An2、An3は、営業走行に先立って実施する試験走行等において、地上子間パルス数算出部32を用いて速度パルス数を算出し、算出結果に基づいて決定する。この場合において、車輪101の空転や滑走が発生していない状態における車両100の走行のデータを用いる。また、複数の編成車両について複数回の走行を行い、平均的なパルス数を決定することが望ましい。
【0029】
また、
図5(B)に示すように、標準的な速度パルス数An1、An2、An3に代えて、標準的な速度パルス数An1、An2、An3に相当する距離L1、L2、L3(第1距離情報〜第3距離情報)を保持するように構成することも可能である。
【0030】
図6は、速度パルス数の測定の説明図である。
例えば、速度パルス数n1の測定は、
図6に示すように、地上子41の設置位置P11及び地上子42の設置位置P12ではなく、地上子41と地上子検知部12の電磁的な結合開始地点P1(時刻t1に相当)から、地上子42と地上子検知部12の電磁的な結合開始地点P2(時刻t2)に至るまでの速度パルス数とする。
【0031】
なお、地上子41と地上子検知部12の電磁的結合終了時点から、地上子42と地上子検知部12の電磁的結合終了時点までの速度パルス数を用いることも可能である。
さらに、地上子41と地上子検知部12の電磁的結合開始時点と電磁的結合終了時点の中間点(≒地上子41の設置位置P11)から、地上子42と地上子検知部12の電磁的結合開始時点と電磁的結合終了時点の中間点(≒地上子42の設置位置P12)までの速度パルス数としてもよい。
【0032】
また、停止位置STPに地上子がない場合、地上子43から停止位置STPまでの速度パルス数n3は、実際の列車の停止位置が所定の停止位置STPだった場合の走行データを用いて算出し、決定する。地上子間パルス情報保持部31は、以上のように決定した標準の速度パルス数データをあらかじめ
図5に示した様にデータベースとして保持しておく。
【0033】
次に車両100の実走行時(営業走行時)の各部の動作を説明する。
図7は、車両の実走行時の処理フローチャートである。
地上子間パルス数算出部32は、地上子検知部12から地上子検知情報と、速度発電機14からの速度パルスに基づき、地上子間の速度パルス数n1、n2を算出する(ステップS11)。
【0034】
具体的には、地上子間パルス数算出部32は、地上子41と地上子検知部12の結合開始時点から、地上子42と地上子検知部12の結合開始時点までの実走行時の地上子間の速度パルス数n1を算出し、地上子42と地上子検知部12の結合開始時点から地上子43と地上子検知部12の結合開始時点までの実走行時の地上子間の速度パルス数n2を算出する。
【0035】
続いて、車輪径算出部33は、速度パルス数n1と速度パルス数n2との比n1/n2を算出する(ステップS12)。
次に得られた比n1/n2を地上子間パルス情報保持部31から、地上子41−地上子42間に対応する標準的な速度パルス数An1及び地上子42−地上子43間に対応する標準的な速度パルス数An2を読み出し、標準的な速度パルス数An1と標準的な速度パルス数An2との比An1/An2を算出して、比An1/An2と、比n1/n2との差が所定のしきい値範囲内であるか否かに基づいて、車輪101の空転あるいは滑走が生じているか否かを判別する(ステップS13)。
【0036】
ここで、空転あるいは滑走が生じているか否かを判別するための原理について説明する。
車輪101の空転や滑走が発生していない場合、地上子41と地上子42の間の速度パルス数n1と、地上子42と地上子43の間の速度パルス数n2の比(=n1/n2)は、空転や滑走が生じていない場合に取得された標準の速度パルス数An1と標準の速度パルス数An2との比(=An1/An2)にほぼ等しくなる。
【0037】
すなわち、車輪101の空転や滑走が発生していない場合の実走行の速度パルス数の比は、標準の速度パルス数の比とほぼ等しいのに対し、車輪101の空転や滑走が発生した場合、実走行の速度パルス数の比は、標準の速度パルス数の比と大きく異なることとなるからである。
【0038】
そこで、車輪径算出部33は、実走行の速度パルス数の比n1/n2と標準の速度パルス数の比An1/An2の差が所定の範囲β内、すなわち、
|n1/n2−An1/An2|<β
であれば、空転や滑走が発生していないと判定することとなる。
【0039】
ステップS13の判別において、車輪101の空転及び滑走が生じていない場合には(ステップS13;No)、車輪径算出部33は、地上子間パルス情報保持部31で保持している地上子間の標準的な速度パルス数を参照し、地上子間パルス数算出部32が算出した実走行時の地上子間の速度パルス数に基づいて車輪101の車輪径Dを算出する(ステップS14)。
【0040】
具体的には、地上子検知部12が地上子43を検知した時点で車輪101の径算出を行い、以後停止までの位置算出に用いる。具体的には、例えば、地上子41と地上子43の土木図面上の距離L1+L2と車輪101の1回転あたりの速度パルス数ngから、車輪101の車輪径Dを次式で算出する。
D=(L1+L2)×ng/(n1+n2)/π
そして、処理をステップS15に移行する。
なお、土木図面上の距離L1、L2等は、地上子間パルス情報保持部31で保持しておくか、標準的な車輪径Dと標準的な速度パルス数An1、An2から算出する。
【0041】
一方、ステップS13の判別において、車輪101の空転及び滑走が生じている場合には(ステップS13;Yes)、車輪径算出部33は、最新の車輪径Dの算出値と、当該車輪径出における速度パルス数n3を採用し、処理をステップS16に移行する。
【0042】
次に地上子41と地上子43の間の速度パルス数と地上子43から停止位置STPまでの速度パルス数の比は、車輪101の車輪径Dによらず一定であることを利用し、当該走行時の車輪101の車輪径Dでの地上子43から停止位置STPまでの速度パルス数n3を、次式を用いて算出する(ステップS15)。
n3={An3/(An1+An2)}×(n1+n2)
【0043】
ところで、地上子41と地上子43の土木図面上の距離L1+L2は実際とは異なる場合がある。より詳細には、算出する車輪101の車輪径Dには、地上子41、42、43の設置位置誤差の影響を含む。
そこで、地上子位置算出部34は、地上子間パルス情報保持部31に保持した、地上子間の標準的な速度パルス数An1、An2を参照し、車輪径算出部33で算出した車輪101の車輪径Dに基づいて地上子位置を算出する(ステップS16)。なお、An1、An2、An3の代わりに、比{An3/(An1+An2)}を保持しておき、検出されたn1+n2に基づいてn3を算出してもよい。
【0044】
具体的には、車輪径算出部33で算出した車輪101の車輪径Dと地上子43から停止位置STPまでの速度パルス数n3を用いて、地上子43から停止位置STPまでの実際の距離L3Sを、次式を用いて算出する。
L3S=π×D/ng×n3
【0045】
位置算出部35は、地上子検知部12が出力した地上子検知情報(地上子特定情報を含む)と、地上子位置算出部34において算出した地上子位置情報と、車輪径算出部33で算出した車輪101の車輪径Dと、速度発電機14からの速度パルスに基づいて、車両100(列車)の位置(例えば、キロ程)を算出する。
この場合において、地上子検知部12において、地上子41、42、43を検知した場合には、位置算出部35は、当該地上子41、42、43の土木図面上の位置に基づいて位置を補正する。
【0046】
また、位置算出部35は、地上子位置算出部34で地上子41、42、43の位置を算出した場合は、当該算出位置に基づいて位置を補正する。位置補正の実施後は、位置算出部35は、速度発電機14からの速度パルスと車輪径算出部33で算出した車輪101の車輪径Dに基づいて移動距離を算出し車両100(列車)の位置(例えば、キロ程)を決定する。
【0047】
一方、速度算出部36は、車輪径算出部33で算出した車輪101の車輪径Dと、速度発電機14からの速度パルスに基づいて車両100(列車)の速度を算出する。
制御指令算出部22は、位置算出部35で算出した車両100(列車)の位置と、速度算出部36で算出した車両100(列車)の速度に基づき、所定の駅停止位置である停止位置STPに列車を停車させるような運転制御指令を算出する。
【0048】
制御指令送信部23は、制御指令算出部22で算出した運転制御指令を、駆動制動制御装置15に送信する。
これらの結果、駆動制動制御装置15は、制御指令送信部23から受信した運転制御指令に基づいて車両100の駆動、制動を制御し、車両100(列車)を所定の駅停止位置である停止位置STPに自動で停止させる。
【0049】
以上の説明のように車両100(列車)の位置を算出することにより、地上子41、42、43の設置位置誤差や車輪101の車輪径Dに誤差があっても、停止位置STP直前における車上での認識位置と実際の位置の誤差を低減することができる。
すなわち、地上子位置算出部34で地上子位置を算出した時点では、車輪101の車輪径Dの算出誤差により、当該地上子から所定の駅停止位置である停止位置STPまでの距離が実際と異なる可能性があるが、所定の駅停止位置までの速度パルス数は正しく算出できる。
【0050】
このため、車両100は所定の速度パルス数分進んだ地点で、所定の駅停止位置である停止位置STPに達し、その地点で両者は一致する。このため、車上で認識している位置が、所定の駅停止位置である停止位置STPに一致するように制御すれば、実際の停止位置は、所定の駅停止位置近くになる。
以上のような機能は、ソフトウェア上で実現可能であり、従来の定位置停止制御装置におけるプログラムを追加すればよいため、別途ハードウェアなどを追加する必要がない。従って、簡易な構成で実現することができる。
【0051】
すなわち、本実施形態の定位置停止制御装置は、CPUなどの制御装置と、ROMやRAMなどの記憶装置と、HDD、SSD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボード等の入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
本実施形態では、各地上子間の速度パルス数を用いて位置を算出する方法を説明したが、パルス数から推定した地上子間の距離や、区間同士の速度パルス数の比をデータベースで保持することでも同様な効果を得ることができる。
【0052】
また、本実施形態の定位置停止制御装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、SSD、USBメモリに代表される半導体メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0053】
また、本実施形態の定位置停止制御装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の定位置停止制御装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、本実施形態の定位置停止制御装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0054】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。