特許第6971707号(P6971707)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6971707-ベルト 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6971707
(24)【登録日】2021年11月5日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】ベルト
(51)【国際特許分類】
   A41F 9/00 20060101AFI20211111BHJP
【FI】
   A41F9/00 Z
   A41F9/00 L
   A41F9/00 C
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2017-159699(P2017-159699)
(22)【出願日】2017年8月22日
(65)【公開番号】特開2019-39088(P2019-39088A)
(43)【公開日】2019年3月14日
【審査請求日】2020年7月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】517294831
【氏名又は名称】株式会社AOKI
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 謙
【審査官】 塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−270413(JP,A)
【文献】 特開2005−344251(JP,A)
【文献】 実開昭63−014520(JP,U)
【文献】 米国特許第06108822(US,A)
【文献】 韓国公開実用新案第20−2013−0000903(KR,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41F 9/00− 9/02
A45C 3/00− 3/14
A62B 35/00−35/04
A44B 1/00−11/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の表ベルト材と裏ベルト材とを少なくとも重ね合わせて接合してなり、一方の端部に、係止ピンが遊回動可能に設けられたバックルを備えるベルトであって、
前記裏ベルト材には、一定の間隔を隔ててハトメが並設され、
前記表ベルト材には、前記ハトメと同じ位置に、長さの調整を行うために前記係止ピンが挿通可能な調整孔が穿設されることを特徴とするベルト。
【請求項2】
前記表ベルト材と裏ベルト材との間に芯材が介在され、前記ハトメは、前記裏ベルト材と前記芯材とに跨がって並設されることを特徴とする請求項1に記載のベルト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一方の端部に遊回動可能に設けられた係止ピンが、他方の端部側に一定の間隔で穿設された調整孔に係止して長さの調整を行うベルトに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、係止ピンが調整孔に係止して長さの調整を行うベルトにおいては、調整孔の位置にハトメが設けられ、調整孔の変形を防止する構造のものが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3101168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような構造のベルトでは、腹圧や繰り返しの使用によって調整孔が変形することは防止できるものの、表地側から裏地側に亘ってハトメが設けられることから外観上目立ってしまい好ましくなかった。また、ハトメが他のものに接触すると傷付けてしまう恐れもあった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記従来のベルトの問題点を解消し、腹圧や繰り返しの使用によって調整孔が変形することを防止すると共に、外観上目立つことがなく、また他のものに接触することもないベルトを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のうち、請求項1に記載された発明は、帯状の表ベルト材と裏ベルト材とを少なくとも重ね合わせて接合してなり、一方の端部に、係止ピンが遊回動可能に設けられたバックルを備えるベルトであって、前記裏ベルト材には、一定の間隔を隔ててハトメが並設され、前記表ベルト材には、前記ハトメと同じ位置に、長さの調整を行うために前記係止ピンが挿通可能な調整孔が穿設されることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加え、前記表ベルト材と裏ベルト材との間に芯材が介在され、前記ハトメは、前記裏ベルト材と前記芯材とに跨がって並設されることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載された発明は、腹圧がかかることや繰り返し使用しても、ハトメに力がかかることによって調整孔が変形することを防止すると共に、ハトメが裏側になることで外観上目立つことはなく、他のものに接触して傷付けることもない。
請求項2に記載された発明は、裏ベルト材が芯材に密着し、より一層調整孔が変形されにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】(a)〜(h)は、ベルトにハトメと調整孔とが設けられる手順を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のベルトの一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、ベルトにハトメと調整孔とが設けられる手順を示す説明図である。
【0010】
図1(a)に示す帯状の芯材2に裏ベルト材3を接着して重ね合わせた状態において、図1(b)に示すように、一方の端部側に孔4,4・・を一定の間隔で穿設する。図1(c)に示すように、ハトメ5,5・・を、この孔4,4・・の位置で芯材2と裏ベルト材3とに跨がって並設する。
【0011】
次に、図1(d)に示すように、芯材2の表側に表ベルト材6を接着すると、裏ベルト材3、芯材2、表ベルト材6の順に層状に重ね合わせた状態となる。図1(e)に示すように、内周にミシンを掛けてミシン目8を形成すると、裏ベルト材3、芯材2、表ベルト材6が一体に固定されることとなる。
【0012】
その後、図1(f)に示すように、裏ベルト材3のハトメ5,5・・と同じ位置に、表ベルト材6に調整孔7,7・・を穿設する。図1(g)に示すように、外周を裁断して外形を整えると、表側の調整孔7,7・・の位置で裏側にハトメ5,5・・が設けられたベルト1が形成される。
そして、図1(h)に示すように、ベルト1の他方の端部に設けられるバックル10に、遊回動可能に設けられる係止ピン9を好適な位置の調整孔7に挿通すると、ハトメ5にも係止ピン9が挿通されて装着した状態となる。
【0013】
上記の如く構成されるベルト1は、裏ベルト材3には、一定の間隔を隔ててハトメ5,5・・が並設され、表ベルト材6には、ハトメ5,5・・と同じ位置に調整孔7,7・・が穿設されることにより、腹圧がかかることや繰り返し使用しても、ハトメ5,5・・に力がかかることによって調整孔7,7・・が変形することを防止すると共に、ハトメ5,5・・が裏側になることで外観上目立つことはなく、他のものに接触して傷付けることもない。
【0014】
更に、表ベルト材6と裏ベルト材3との間に芯材2が介在され、ハトメ5,5・・は、裏ベルト材3と芯材2とに跨がって並設されることにより、裏ベルト材3や表ベルト材6が芯材2に密着し、より一層調整孔7,7・・が変形されにくくなる。
【0015】
なお、本発明にかかるベルトは、上記した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、ハトメや調整孔の大きさ、形状等を適宜変更することができる。
【0016】
例えば、ハトメ5,5・・は、一定の間隔で一列に並設されているが、芯材2と裏ベルト材3とに亘って設けられ、ベルト1の表側に表れることがなく、調整孔7,7・・の変形を防止できれば複数列にしても良い。この場合、調整孔7,7・・も同様である。
【0017】
裏ベルト材3や表ベルト材6の芯材2への接合は、接着剤の塗布や縫製、両面テープの使用であっても良く、またアイロンなどの加熱機器で溶着する感熱接着シート(ホットメルトシート)を使用しても良く、適宜変更可能である。また、ベルト1は芯材2を除き、裏ベルト材3と表ベルト材6とを重ね合わせた2層で構成しても良い。
【符号の説明】
【0018】
1・・ベルト、2・・芯材、3・・裏ベルト材、4・・孔、5・・ハトメ、6・・表ベルト材、7・・調整孔、8・・ミシン目、9・・係止ピン、10・・バックル。
図1