(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
光学レンズを有するレンズユニットと、前記レンズユニットにより結像された被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子が実装された撮像素子基板と、を備え、可動アームに固定して使用される撮像装置であって、
前記レンズユニットの光軸と平行な平面として形成され、前記可動アームに固定される際に前記可動アームに設けられた固定部材と当接する取付基準面を有し、
前記取付基準面における前記光軸を中心に線対称となる第1ネジ位置に少なくとも2つのネジ部が配置され、前記第1ネジ位置に対して前記光軸の方向に離間した前記光軸上の第2ネジ位置に少なくとも1つのネジ部が配置され、
前記取付基準面における前記第1ネジ位置および前記第2ネジ位置は、前記光軸方向において、前記レンズユニットにおける前記光学レンズの最も被写体側の先端から前記撮像素子基板の後端までの範囲内に配置され、
前記取付基準面を前記固定部材に当接させた状態で前記取付基準面の前記第1ネジ位置および前記第2ネジ位置に配置された複数の前記ネジ部にネジを締結することで前記可動アームに固定されることを特徴とする撮像装置。
光学レンズを有するレンズユニットと、前記レンズユニットにより結像された被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子が実装された撮像素子基板と、を備え、可動アームに固定して使用される撮像装置であって、
前記レンズユニットの光軸と平行な平面として形成され、前記可動アームに固定される際に前記可動アームに設けられた固定部材と当接する取付基準面を有し、
前記取付基準面における前記光軸を中心に線対称となる第1ネジ位置に少なくとも2つのネジ部が配置され、前記第1ネジ位置に対して前記光軸の方向に離間した前記光軸上の第2ネジ位置に少なくとも1つのネジ部が配置され、
前記光軸方向において、前記取付基準面における前記第1ネジ位置から前記第2ネジ位置までの範囲内に前記レンズユニットにおける前記光学レンズの最も被写体側の先端から前記撮像素子基板の後端までの範囲が含まれるように、前記取付基準面における前記第1ネジ位置および前記第2ネジ位置が配置され、
前記取付基準面を前記固定部材に当接させた状態で前記取付基準面の前記第1ネジ位置および前記第2ネジ位置に配置された複数の前記ネジ部にネジを締結することで前記可動アームに固定されることを特徴とする撮像装置。
光学レンズを有するレンズユニットと、前記レンズユニットにより結像された被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子が実装された撮像素子基板と、を備え、可動アームに設けられた固定部材に固定して使用される撮像装置であって、
前記レンズユニットの光軸と平行な平面として形成され、前記可動アームに固定される際に前記可動アームに設けられた固定部材と当接する取付基準面を有し、
前記取付基準面における前記光軸を中心に線対称となる第1ネジ位置に少なくとも2つのネジ部が配置され、前記第1ネジ位置に対して前記光軸の方向に離間した前記光軸上の第2ネジ位置に少なくとも1つのネジ部が配置され、
前記光軸方向において、前記レンズユニットにおける前記光学レンズの最も被写体側の先端から前記撮像素子基板の後端までの長さが前記第1ネジ位置から前記第2ネジ位置までの長さより短く、前記光学レンズの最も被写体側の先端が前記第1ネジ位置から前記第2ネジ位置までの範囲よりも被写体側に突出しており、前記撮像素子基板の後端が前記第1ネジ位置から前記第2ネジ位置までの前記光軸の方向の範囲に含まれ、
前記取付基準面を前記固定部材に当接させた状態で前記取付基準面の前記第1ネジ位置および前記第2ネジ位置に配置された複数の前記ネジ部にネジを締結することで前記可動アームに固定されることを特徴とする撮像装置。
光学レンズを有するレンズユニットと、前記レンズユニットにより結像された被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子が実装された撮像素子基板と、を備え、可動アームに設けられた固定部材に固定して使用される撮像装置であって、
前記レンズユニットの光軸と平行な平面として形成され、前記可動アームに固定される際に前記可動アームに設けられた固定部材と当接する取付基準面を有し、
前記取付基準面における前記光軸を中心に線対称となる第1ネジ位置に少なくとも2つのネジ部が配置され、前記第1ネジ位置に対して前記光軸の方向に離間した前記光軸上の第2ネジ位置に少なくとも1つのネジ部が配置され、
前記光軸方向において、前記レンズユニットにおける前記光学レンズの最も被写体側の先端が前記第1ネジ位置から前記第2ネジ位置までの範囲に含まれ、前記撮像素子基板の後端が前記第1ネジ位置から前記第2ネジ位置までの範囲よりも背面側に突出し、
前記取付基準面を前記固定部材に当接させた状態で前記取付基準面の前記第1ネジ位置および前記第2ネジ位置に配置された複数の前記ネジ部にネジを締結することで前記可動アームに固定されることを特徴とする撮像装置。
前記保持部材の前記ベース面は、前記レンズユニットに対して前記の光軸と平行な方向に位置決めされた状態で締結され、前記位置決めされた状態で締結された位置は、前記レンズユニットの前記光軸の方向の略中央部であることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
前記保持部材の前記複数の曲げ部のうち少なくとも一つは、前記取付基準面の側に配置され、前記取付基準面の側に配置された前記曲げ部が前記外装カバーに対して締結された位置は、前記取付基準面の側から見た投影で光軸上に配置されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の撮像装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上記特許文献1は、カメラをロボットアームへ設置して使用する場合、次のような問題がある。
【0010】
一般的に、交換レンズは、複数のガラス部材や金属鏡筒を有するため、小型の産業用カメラに比べて重量が重い。上記特許文献1では、カメラの取付基準面のネジ穴がレンズマウントの後方に配置されているため、カメラのマウントに交換レンズを取り付けると、全体の重心が取付基準面に対し前方側に離れてしまう。従って、ロボットアーム動作時の加減速によって、取付基準面にモーメントがかかる状態となるため、長期間の使用によって、カメラを固定するネジの緩みや光軸のズレの発生が懸念される。
【0011】
また、ロボットアームの作業品質を確保するためには、ロボットアームの作業部位に対して、カメラの光軸を高い精度で固定する必要がある。カメラの設置は、なるべく作業部位に構造的に近い位置、即ちロボットアームの先端寄りとすることが望ましいが、上記特許文献1では、取付基準面の前方にレンズが取り付けられる。
【0012】
このため、全長の長いレンズを使用した場合、レンズ先端がロボットアームの作業領域に突出し、ロボットアームの動作によってステージや作業対象に干渉してしまうおそれがある。
【0013】
これを避けるためには、レンズの先端が作業領域に入り込まない位置までカメラを後退させる必要があるため、結果として最適位置から離れた、精度の低い位置にカメラを固定せざるを得ない、といった制約が生じる。
【0014】
そこで、本発明は、可動アームのような可動部に固定して使用される撮像装置において、可動部の機械的動作に対する光学精度の確保が容易であるとともに、長期間の稼働に伴う機械的な不具合の発生を抑制することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、光学レンズを有するレンズユニットと、前記レンズユニットにより結像された被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子が実装された撮像素子基板と、を備え、
可動アームに固定して使用される撮像装置であって、前記レンズユニットの光軸と平行な平面
として形成され
、前記可動アームに固定される際に前記可動アームに設けられた固定部材と当接する取付基準面を有し、
前記取付基準面における前記光軸を中心に線対称となる第1ネジ位置に
少なくとも2つのネジ部が配置され、前記第1ネジ位置に対して前記光軸の方向に離間し
た前記光軸上
の第2ネジ位置に
少なくとも1つのネジ部が配置され、
前記取付基準面における前記第1ネジ位置および前記第2ネジ位置は、前記光軸方向において、前記レンズユニットにおける前記光学レンズの最も被写体側の先端から前記撮像素子基板の後端まで
の範囲
内に配置され
、前記取付基準面を前記固定部材に当接させた状態で前記取付基準面の前記第1ネジ位置および前記第2ネジ位置に配置された複数の前記ネジ部にネジを締結することで前記可動アームに固定されることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の撮像装置は、光学レンズを有するレンズユニットと、前記レンズユニットにより結像された被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子が実装された撮像素子基板と、を備え、
可動アームに固定して使用される撮像装置であって、前記レンズユニットの光軸と平行な平面
として形成され
、前記可動アームに固定される際に前記可動アームに設けられた固定部材と当接する取付基準面を有し、
前記取付基準面における前記光軸を中心に線対称となる第1ネジ位置に
少なくとも2つのネジ部が配置され、前記第1ネジ位置に対して前記光軸の方向に離間し
た前記光軸上
の第2ネジ位置に
少なくとも1つのネジ部が配置され、
前記光軸方向において、前記取付基準面における前記第1ネジ位置から前記第2ネジ位置までの範囲内に前記レンズユニットにおける前記光学レンズの最も被写体側の先端から前記撮像素子基板の後端まで
の範囲
が含まれる
ように、前記取付基準面における前記第1ネジ位置および前記第2ネジ位置が配置され、前記取付基準面を前記固定部材に当接させた状態で前記取付基準面の前記第1ネジ位置および前記第2ネジ位置に配置された複数の前記ネジ部にネジを締結することで前記可動アームに固定されることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の撮像装置は、光学レンズを有するレンズユニットと、前記レンズユニットにより結像された被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子が実装された撮像素子基板と、を備え、
可動アームに設けられた固定部材に固定して使用される撮像装置であって、前記レンズユニットの光軸と平行な平面
として形成され
、前記可動アームに固定される際に前記可動アームに設けられた固定部材と当接する取付基準面を有し、
前記取付基準面における前記光軸を中心に線対称となる第1ネジ位置に
少なくとも2つのネジ部が配置され、前記第1ネジ位置に対して前記光軸の方向に離間し
た前記光軸上
の第2ネジ位置に
少なくとも1つのネジ部が配置され、
前記光軸方向において、前記レンズユニットにおける前記光学レンズの最も被写体側の先端から前記撮像素子基板の後端まで
の長さが前記第1ネジ位置から前記第2ネジ位置まで
の長さより短く、前記光学レンズの最も被写体側の先端が前記第1ネジ位置から前記第2ネジ位置まで
の範囲よりも被写体側に突出しており、前記撮像素子基板の後端が前記第1ネジ位置から前記第2ネジ位置までの前記光軸の方向の範囲に含まれ
、前記取付基準面を前記固定部材に当接させた状態で前記取付基準面の前記第1ネジ位置および前記第2ネジ位置に配置された複数の前記ネジ部にネジを締結することで前記可動アームに固定されることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の撮像装置は、光学レンズを有するレンズユニットと、前記レンズユニットにより結像された被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子が実装された撮像素子基板と、を備え、
可動アームに設けられた固定部材に固定して使用される撮像装置であって、前記レンズユニットの光軸と平行な平面
として形成され
、前記可動アームに固定される際に前記可動アームに設けられた固定部材と当接する取付基準面を有し、
前記取付基準面における前記光軸を中心に線対称となる第1ネジ位置に
少なくとも2つのネジ部が配置され、前記第1ネジ位置に対して前記光軸の方向に離間し
た前記光軸上
の第2ネジ位置に
少なくとも1つのネジ部が配置され、
前記光軸方向において、前記レンズユニットにおける前記光学レンズの最も被写体側の先端が前記第1ネジ位置から前記第2ネジ位置まで
の範囲に含まれ、前記撮像素子基板の後端が前記第1ネジ位置から前記第2ネジ位置まで
の範囲よりも背面側に突出し
、前記取付基準面を前記固定部材に当接させた状態で前記取付基準面の前記第1ネジ位置および前記第2ネジ位置に配置された複数の前記ネジ部にネジを締結することで前記可動アームに固定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、可動部に固定して使用される撮像装置において、可動部の機械的動作に対する光学精度の確保が容易であるとともに、長期間の稼働に伴う機械的な不具合の発生を抑制することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0022】
(第1の実施形態)
図1(a)は本発明の撮像装置の第1の実施形態である産業用デジタルカメラ(以下、カメラという。)を正面側(被写体側)から見た斜視図、
図1(b)は
図1(a)に示すカメラを背面側から見た斜視図である。
【0023】
図1に示すように、本実施形態のカメラ1000は、正面側にレンズユニット1040を有する撮像系ユニット1010が設けられ、背面側に信号処理ユニット1020が撮像系ユニット1010と直列的に設けられている。撮像系ユニット1010の下面には、取付基準面1033が設けられ、信号処理ユニット1020の背面には、相手機器と接続するための外部コネクタ部1074が設けられている。
【0024】
図2(a)は撮像系ユニット1010を正面側から見た分解斜視図、
図2(b)は撮像系ユニット1010を背面側から見た分解斜視図である。
【0025】
図2に示すように、撮像系ユニット1010は、フロントカバー1030、レンズユニット1040、撮像素子基板1050、及びレンズホルダ1060を備える。フロントカバー1030は、レンズユニット1040の正面と側面を覆う形状を有し、正面側の先端部1031には、外光入射口(開口部)1032が形成されている。
【0026】
フロントカバー1030の下面には、取付基準面1033が形成されており、取付基準面1033には、取付ネジ部1034が配置されている。レンズホルダ1060は、レンズユニット1040をフロントカバー1030の内部に位置決めして固定するための板金部品である。フロントカバー1030は、本発明の外装カバーの一例に相当し、レンズホルダ1060は、本発明の保持部材の一例に相当する。
【0027】
レンズユニット1040は、正面側に光学レンズ1041を有し、フロントカバー1030によって周囲が覆われてフロントカバー1030の外光入射口1032から光学レンズ1041が露出するように固定される。外光入射口1032から入射した外光は、レンズユニット1040内の光学レンズ1041を含む光学レンズ群(
図2では不図示)によって焦点位置に結像される。レンズユニット1040、レンズホルダ1060、及びフロントカバー1030の結合については、詳細を後述する。
【0028】
レンズユニット1040の側面には、レンズ駆動部1042が設けられ、レンズ駆動部1042には、レンズFPC1043が接続されている。レンズFPC1043には、コネクタ挿入部1044が設けられ、コネクタ挿入部1044は、後述するメイン基板1070に実装されたFPCコネクタ1071(
図3参照)に圧入固定される。これにより、レンズ駆動部1042がメイン基板1070と電気的に接続される。
【0029】
レンズユニット1040の背面側には、撮像素子基板1050が固定されている。撮像素子基板1050には、撮像素子1051が実装されている。撮像素子1051は、レンズユニット1040の光学レンズ1041を含む光学レンズ群を通過して結像された被写体像を光電変換し、画像信号として信号処理回路1073(
図3参照)に出力する。
【0030】
撮像素子基板1050の側端部からはFPC部1052が延出しており、FPC部1052の先端には、コネクタプラグ1053が実装されている。コネクタプラグ1053は、後述するメイン基板1070に実装されたコネクタレセプタクル1072(
図3参照)に嵌合固定され、撮像素子1051からの画像信号をメイン基板1070に伝送する。
【0031】
図3は、信号処理ユニット1020の分解斜視図である。
図3に示すように、信号処理ユニット1020は、メイン基板1070、メイン基板ホルダ1080、天面カバー1090、及び底面カバー1100を備える。メイン基板1070は、メイン基板ホルダ1080を介して天面カバー1090及び底面カバー1100に固定される。
【0032】
メイン基板1070の正面側には、FPCコネクタ1071が実装されており、FPCコネクタ1071には、レンズFPC1043に設けられたコネクタ挿入部1044が挿入される。メイン基板1070には、レンズユニット1040のレンズ駆動部1042の動作を制御する制御回路(不図示)が実装されている。メイン基板1070は、レンズFPC1043を介して制御信号をレンズ駆動部1042に伝送することで、レンズユニット1040の光学レンズ群を動作させる。
【0033】
メイン基板1070の正面側には、コネクタレセプタクル1072が実装されており、コネクタレセプタクル1072には、撮像素子基板1050から延出されたFPC部1052のコネクタプラグ1053が嵌合される。撮像素子1051から出力された画像信号は、コネクタレセプタクル1072を通じてメイン基板1070に伝送され、メイン基板1070に実装された信号処理回路1073によって所定の画像処理が施される。
【0034】
メイン基板1070の背面側には、外部コネクタ部1074が実装されている。外部コネクタ部1074には、所定の通信ケーブル(不図示)が接続されている。外部コネクタ部1074は、通信ケーブルを介して信号処理回路1073によって処理が施された画像信号を外部機器に送出するとともに、外部から電源の供給を受けることができる。
【0035】
次に、
図4を参照して、フロントカバー1030の下面に形成された取付基準面1033について説明する。
図4(a)はカメラ1000を下面側から見た斜視図、
図4(b)はカメラ1000を下面側から見た図である。
【0036】
図4(a)に示すように、取付基準面1033は、フロントカバー1030の下面側に光軸1045と平行な平面として形成されており、取付基準面1033には、取付ネジ部1034が配置されている。カメラ1000をマシンビジョンシステムのロボットアーム(可動部)に設置する際には、取付基準面1033をロボットアームの相手部材に当接させた状態で取付ネジ部1034の後述するネジ穴1034a〜1034cに所定のネジを螺合して締結する。
【0037】
図4(b)に示すように、取付基準面1033に設けられた取付ネジ部1034には、ネジ穴1034a、ネジ穴1034b及びネジ穴1034cが形成されている。ネジ穴1034aとネジ穴1034bは、下面方向の投影で見たとき、光軸1045を中心に線対称となるように配置されている。また、ネジ穴1034cは、ネジ穴1034a及びネジ穴1034bに対して背面側に離間して配置され、下面方向の投影で見たとき、光軸1045上に位置するように配置されている。
【0038】
ネジ穴1034aとネジ穴1034bの中心を結んだ直線の光軸1045の方向の位置を第1ネジ位置1034dとし、ネジ穴1034cの中心が配置されている光軸1045の方向の位置を第2ネジ位置1034eとする。
【0039】
次に、
図5を参照して、取付ネジ部1034の光軸1045の方向の配置について説明する。
図5は、カメラ1000を正面側から見て右側の側面の光軸1045に沿う断面図である。
【0040】
図5において、レンズユニット1040の光学レンズ1041の最も被写体側の先端から撮像素子基板1050の後端までの光軸1045の方向の領域をL1とする。また、取付ネジ部1034の第1ネジ位置1034dから第2ネジ位置1034eまでの光軸1045の方向の領域をL2とする。L1とL2を比較すると、L2の長さがL1の長さより短く、L2がL1の範囲内に収まるよう配置されている。
【0041】
レンズユニット1040は、複数の光学レンズを有し、カメラ1000の構成において最も重量があるため、カメラ1000の重心は、レンズユニット1040の近傍となる。前述したL1とL2の関係とすることで、取付ネジ部1034がレンズユニット1040の下面側に配置されることになり、取付ネジ部1034とカメラ1000の重心が近接する。これにより、ロボットアームの動作によって取付ネジ部1034に掛かるモーメントを低く抑えることができ、カメラ1000の取り付けの緩みや光軸のズレといった不具合の発生を抑制することができる。
【0042】
また、取付ネジ部1034とレンズユニット1040を前述したL1とL2の関係とすることで、取付ネジ部1034が正面側先端部1031に近い配置になる。カメラ1000をロボットアームに取り付けた際のカメラ1000の正面側先端部1031の突出量を抑えることができる。
【0043】
次に、
図6乃至
図8を参照して、レンズユニット1040とレンズホルダ1060の結合について詳細に説明する。
図6は、レンズホルダ1060を正面側から見た斜視図である。
【0044】
図6に示すように、レンズホルダ1060は、ベース面1061、ベース面1061からL字状に折り曲げられた底面曲げ部1062、右側面曲げ部1063、及び左側面曲げ部1064を有する。ベース面1061は、光軸1045に対して垂直の面をなし、底面曲げ部1062、右側面曲げ部1063及び左側面曲げ部1064は、光軸1045に対して平行な面をなしている。
【0045】
ベース面1061には、レンズユニット1040を固定するための3つのベース面タップ部1065、及び2つの位置決め穴部1069が設けられている。底面曲げ部1062には底面タップ部1066が設けられ、右側面曲げ部1063には右穴部1067が設けられ、左側面曲げ部1064には左穴部1068が配置されている。底面タップ部1066、右穴部1067、及び左穴部1068は、レンズホルダ1060をフロントカバー1030に固定するために用いる。
【0046】
図7は、レンズユニット1040を正面側から見た斜視図である。
図7に示すように、レンズユニット1040の光軸1045の方向の略中央部には、レンズホルダ1060を固定するための3つの穴部1046及び2つの位置決め凸部1047が設けられている。3つの穴部1046及び2つの位置決め凸部1047は、光軸1045の方向において、レンズユニット1040と撮像素子基板1050とを組み合わせた構造体の重心の近傍となるよう配置されている。
【0047】
図8は、レンズユニット1040とレンズホルダ1060を組み合わせた構造体を示す分解斜視図である。
図8に示すように、レンズユニット1040の位置決め凸部1047は、レンズホルダ1060の位置決め穴部1069に挿入される。レンズ固定ビス1404は、レンズユニット1040の穴部1046を通してレンズホルダ1060のベース面タップ部1065に締結され、これにより、レンズユニット1040とレンズホルダ1060が固定される。
【0048】
このように、レンズユニット1040は、自身の重心の近傍でレンズホルダ1060へ位置決め固定されている。このため、ロボットアームの動作によってレンズユニット1040の固定部分に掛かるモーメントを低く抑えることができ、レンズユニット1040の固定の緩みや光軸のズレといった不具合の発生を抑えることができる。
【0049】
次に、
図9乃至
図12を参照して、レンズユニット1040と一体化されたレンズホルダ1060をフロントカバー1030へ固定する構成について説明する。
図9は、フロントカバー1030を背面側から見た斜視図である。
【0050】
図9に示すように、フロントカバー1030は、レンズホルダ1060の底面タップ部1066と締結するための底面穴部1035、右穴部1067と締結するための右タップ部1036、及び左穴部1068と締結するための左タップ部1037を有する。また、フロントカバー1030は、レンズホルダ1060の位置決めのための突き当てリブ1038を有する。
【0051】
突き当てリブ1038は、レンズユニット1040の左右水平方向に2か所設置されている。突き当てリブ1038の先端には、光軸1045に対して垂直な面が形成されており、当該垂直な面がレンズホルダ1060のベース面1061と当接することで、レンズホルダ1060の光軸1045の方向の位置を決定される。
【0052】
図10は、撮像系ユニット1010を正面側から見て右側の側面の光軸1045に沿う断面図である。
図10に示すように、レンズユニット1040と一体化されたレンズホルダ1060は、フロントカバー1030に収納されて固定される。底面ネジ1401は、カメラ1000の左右中央に位置しており、下面側への投影で見たとき、光軸1045と一致するよう配置されている。
【0053】
底面ネジ1401の光軸方向の位置は、フロントカバー1030の取付基準面1033の第1ネジ位置1034dから第2ネジ位置1034eの範囲内となっている。底面ネジ1401は、フロントカバー1030の底面穴部1035を通り、レンズホルダ1060の底面タップ部1066に締結固定される。
【0054】
図11は、撮像系ユニット1010の正面側から見て右側の側面図である。
図11に示すように、右側面ネジ1402は、レンズホルダ1060の右穴部1067を通り、フロントカバー1030の右タップ部1036に締結固定される。また、右側面ネジ1402が締結されている光軸1045の方向の位置は、第1ネジ位置1034dから第2ネジ位置1034eの範囲内となっている。
【0055】
図12は、撮像系ユニット1010の正面側から見て左側の側面図である。
図12に示すように、左側面ネジ1403は、レンズホルダ1060の左穴部1068を通り、フロントカバー1030の左タップ部1037に締結固定される。また、左側面ネジ1403が締結されている光軸1045の方向の位置は、第1ネジ位置1034dから第2ネジ位置1034eの範囲内となっている。
【0056】
このように、レンズホルダ1060とフロントカバー1030は、光軸1045の方向で取付基準面1033の範囲内でビスにより締結されている。これにより、レンズユニット1040の固定部分と取付基準面1033の位置が近くなり、カメラ1000とロボットアーム間の光学精度を高く保つことができる。
【0057】
次に、
図13及び
図14を参照して、カメラ1000をロボットアームに取り付けた場合の構成について説明する。
図13は、カメラ1000をロボットアーム1200に取り付けた状態を示す斜視図である。
【0058】
図13に示すように、ロボットアーム1200は、例えば、所定の作業領域に載置された物体を把持し、作業領域内の別の位置に移送する作業を行う形態としている。ロボットアーム1200は、ハンド部1210、アーム部1220、及びベース部1230を備えており、それぞれ回転可能に結合されている。
【0059】
ベース部1230は、ステージ1240に固定される。ステージ1240には、所定の位置にアイテム1250が載置されている。ロボットアーム1200は、ハンド部1210及びアーム部1220を動作させ、ステージ1240に載置されたアイテム1250を把持し、別の位置へ移動させる。
【0060】
ハンド部1210には、フィンガ設置面1211が設けられており、フィンガ設置面1211には、フィンガ1212がスライド動作可能に設置されている。フィンガ1212は、2基設置されており、互いに接近/離間移動することで、アイテム1250を掴んだり離したりすることができる。
【0061】
ハンド部1210には、カメラ固定部材1260が設けられており、カメラ固定部材1260には、カメラ1000が固定されている。前述したように、カメラ1000の取付基準面1033は、カメラ1000の正面側に寄った位置に配置されている。これにより、カメラ1000は、ハンド部1210から突出しないように設置することができ、正面側先端部1031とフィンガ設置面1211が光軸1045の方向で同一面となるように固定されている。
【0062】
ロボットアーム1200の動作制御は、カメラ1000から出力される画像データに基づいて決定される。ロボットアーム1200の作業品質を確保するためには、ロボットアーム1200の作業領域に対して、カメラ1000の光学位置を高い精度で固定する必要がある。カメラ1000の撮像系とロボットアーム1200の工具部分は、できるだけ構造的に近い関係であることが望ましい。このため、本実施形態では、作業工具であるフィンガ1212が設置されているハンド部1210に対し、カメラ1000を固定する構成としている。
【0063】
図14は、カメラ固定部材1260の分解斜視図である。
図14に示すように、カメラ固定部材1260には、カメラ1000の取付ネジ部1034のネジ穴1034a〜1034cに対応した位置に丸穴部1261が開口されている。カメラ1000は、カメラ固定ネジ1270によってカメラ固定部材1260に締結される。
【0064】
次に、
図15を参照して、ロボットアーム1200の動作状態におけるカメラ1000の位置関係について説明する。
図15は、カメラ固定部材1260にカメラ1000が固定されたロボットアーム1200がステージ1240に載置されたアイテム1250を把持する状態を示す拡大側面図である。
【0065】
図15に示すように、アイテム1250は、2つのフィンガ1212が互いに内向きにスライド移動することで挟まれ、把持される。カメラ1000は、ロボットアーム1200の動作に伴い、ステージ1240及びアイテム1250に接近するが、正面側先端部1031とフィンガ設置面1211が一致した状態で固定されている。このため、ステージ1240やアイテム1250との衝突を回避することができる。
【0066】
このように、カメラ1000の正面側先端部1031と取付基準面1033が近い位置となるよう配置されている。このため、ロボットアーム1200のカメラ固定部材1260からの正面側先端部1031の突出量を小さくすることができ、光学精度上、最も有利な位置にカメラ1000を設置することができる。
【0067】
以上説明したように、本実施形態では、ロボットアーム1200に固定して使用されるマシンビジョンシステム用産業用カメラにおいて、ロボットアーム1200の機械的動作に対する光学精度の確保が容易である。また、ロボットアーム1200の長期間の稼働に起因する機械的な不具合を抑制することが可能となる。
【0068】
なお、本実施形態では、レンズユニット1040は、レンズホルダ1060を介してフロントカバー1030に固定されている。しかし、レンズユニット1040と異なる光学仕様や外形を有するレンズユニットを用いたカメラの場合にも、レンズホルダ1060と形状の異なるレンズホルダを用いることで、フロントカバー1030を変更することなく使用することが可能となる。初期投資の大きい外装筺体を流用可能な構成とすることで、様々な市場要求に対応した製品を生産することができる。
【0069】
(第2の実施形態)
次に、
図16乃至
図18を参照して、本発明の撮像装置の第2の実施形態であるカメラを説明する。なお、本実施形態では、上記第1の実施形態に対してレンズユニットの光学全長が短く、カメラの下面に設置される取付ネジ部との位置関係が相違するので、主に相違する部分について説明する。
【0070】
図16は、カメラ2000を下面側から見た斜視図である。
図16に示すように、カメラ2000は、正面側にレンズユニット2040を有しており、下面には取付基準面2033が設けられている。取付基準面2033は、フロントカバー2030の下面側に光軸2045と平行な平面として形成されており、取付基準面2033には、取付ネジ部2034が配置されている。取付ネジ部2034は、ネジ穴2034a、ネジ穴2034b、及びネジ穴2034cを有する。
【0071】
次に、
図17を参照して、取付基準面2033及び取付ネジ部2034について説明する。
図17は、カメラ2000を下面側から見た図である。
図17に示すように、ネジ穴2034aとネジ穴2034bは、下面方向の投影で見たとき、光軸2045を中心に線対称となるように配置されている。また、ネジ穴2034cは、下面方向の投影で見たとき、光軸2045上に位置するように配置されている。
【0072】
ネジ穴2034aとネジ穴2034bの中心を結んだ直線の光軸2045の方向の位置を第1ネジ位置2034dとし、ネジ穴2034c中心が配置されている光軸2045の方向の位置を第2ネジ位置2034eとする。
【0073】
次に、
図18を参照して、取付ネジ部2034の光軸2045の方向の配置について説明する。
図18は、カメラ2000の正面側から見て右側の側面の光軸2045に沿う断面図である。
【0074】
図18において、レンズユニット2040の光学レンズ2041の最も被写体側の先端から撮像素子基板2050の後端までの光軸2045の方向の領域をL1とする。また、取付ネジ部2034の第1ネジ位置2034dから第2ネジ位置2034eまでの光軸2045の方向の領域をL2とする。L1とL2を比較すると、L1の長さがL2の長さより短く、L1がL2の範囲内に収まるように配置されている。
【0075】
取付ネジ部2034の配置を前述したL1,L2の関係とすることで、カメラ2000の重心近傍に取付ネジ部2034が配置されることとなる。これにより、ロボットアームの動作によって取付ネジ部2034に掛かるモーメントを低く抑えることができる。
【0076】
また、取付ネジ部2034がフロントカバー2030の正面側先端部2031に近い位置に配置されるので、カメラ2000をロボットアームに取り付けた際のフロントカバー2030の正面側先端部2031の突出量を抑えることができる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0077】
(第3の実施形態)
次に、
図19乃至
図21を参照して、本発明の撮像装置の第3の実施形態であるカメラを説明する。なお、本実施形態では、上記第2の実施形態と同様に、上記第1の実施形態より光学全長が短いレンズユニットを有しているが、レンズユニット及び撮像素子基板の設置範囲と取付ネジ部の設置範囲との位置関係が上記第2の実施形態と相違する。このため、主に相違する部分について説明する。
【0078】
図19は、カメラ3000を下面側から見た斜視図である。
図19に示すように、カメラ3000は、正面側にレンズユニット3040を有しており、下面には取付基準面3033が設けられている。取付基準面3033は、フロントカバー3030の下面側に光軸3045と平行な平面として形成されており、取付基準面3033には取付ネジ部3034が配置されている。取付ネジ部3034は、ネジ穴3034a、ネジ穴3034b、及びネジ穴3034cを有する。
【0079】
次に、
図20を参照して、取付基準面3033及び取付ネジ部3034について説明する。
図20は、カメラ3000を下面側から見た図である。
図20に示すように、ネジ穴3034aとネジ穴3034bは、下面方向の投影で見たとき、光軸3045を中心に線対称となるように配置されている。
【0080】
また、ネジ穴3034cは、下面方向の投影で見たとき、光軸3045上(光軸上)に位置するように配置されている。ネジ穴3034aとネジ穴3034bの中心を結んだ直線の光軸3045の方向の位置を第1ネジ位置3034dとし、ネジ穴3034cの中心が配置されている光軸3045の方向の位置を第2ネジ位置3034eとする。
【0081】
次に、
図21を参照して、取付ネジ部3034の光軸3045の方向の配置について説明する。
図21は、カメラ3000の正面側から見て右側の側面の光軸4045に沿う断面図である。
【0082】
図21において、レンズユニット3040の光学レンズ3041の最も被写体側の先端から撮像素子基板3050の後端までの光軸3045の方向の領域をL1とする。また、取付ネジ部3034の第1ネジ位置3034dから第2ネジ位置3034eまでの光軸3045の方向の領域をL2とする。L1とL2を比較すると、L1の長さがL2の長さより短くなっている。また、レンズユニット3040の光学レンズ3041は、L2の範囲よりも正面側に突出しており、撮像素子基板3050はL2の範囲内に収まるよう配置されている。
【0083】
取付ネジ部3034の配置をこのような位置関係とすることで、カメラ3000の重心近傍に取付ネジ部3034が配置される。これにより、ロボットアームの動作によって取付ネジ部3034に掛かるモーメントを低く抑えることができる。
【0084】
また、取付ネジ部3034がフロントカバー3030の正面側先端部3031に位置に配置されるので、カメラ3000をロボットアームに取り付けた際の正面側先端部3031の突出量を抑えることができる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0085】
(第4の実施形態)
次に、
図22乃至
図24を参照して、本発明の撮像装置の第4の実施形態であるカメラを説明する。なお、本実施形態では、上記第2及び第3の実施形態と同様に、上記第1の実施形態より光学全長が短いレンズユニットを有しているが、レンズユニット及び撮像素子基板の設置範囲と取付ネジ部の設置範囲との位置関係が上記第2及び第3の実施形態と相違する。このため、主に相違する部分について説明する。
【0086】
図22は、カメラ4000の下面側から見た斜視図である。
図22に示すように、カメラ4000は、正面側にレンズユニット4040を有しており、下面には取付基準面4033が設けられている。取付基準面4033は、フロントカバー4030の下面側に光軸3045と平行な平面として形成されており、取付基準面4033には、取付ネジ部4034が配置されている。取付ネジ部4034は、ネジ穴4034a、ネジ穴4034b、及びネジ穴4034cを有する。
【0087】
次に、
図23を参照して、取付基準面4033及び取付ネジ部4034について説明する。
図23は、カメラ4000を下面側から見た図である。
図23に示すように、ネジ穴4034aとネジ穴4034bは、下面方向の投影で見たとき、光軸4045を中心に線対称となるように配置されている。また、ネジ穴4034cは、下面方向の投影で見たとき、光軸4045上に位置するように配置されている。
【0088】
ネジ穴4034aとネジ穴4034bの中心を結んだ直線の光軸4045の方向の位置を第1ネジ位置4034dとし、ネジ穴4034cの中心が配置されている光軸4045の方向の位置を第2ネジ位置4034eとする。
【0089】
次に、
図24を参照して、取付ネジ部4034の光軸4045の方向の配置について説明する。
図24は、カメラ4000の正面側から見て右側の側面の光軸4045に沿う断面図である。
【0090】
図24において、取付ネジ部4034の第1ネジ位置4034dから第2ネジ位置4034eまでの光軸4045の方向の領域をLとする。ここで、レンズユニット4040の光学レンズ4041を含む光学レンズ群は、Lの範囲に収まるように配置されている。すなわち、光学レンズ4041の最も被写体側の先端がLの範囲に収まるように配置されている。また、撮像素子基板4050の少なくとも後端が、Lの範囲よりも背面側に突出するよう配置されている。
【0091】
取付ネジ部4034の配置をこのような位置関係とすることで、カメラ4000の重心近傍に取付ネジ部4034が配置されることとなる。これにより、ロボットアームの動作によって取付ネジ部4034に掛かるモーメントを低く抑えることができる。
【0092】
また、取付ネジ部4034がフロントカバー4030の正面側先端部4031に近い配置になり、カメラ4000をロボットアームに取り付けた際の、正面側先端部4031の突出量を抑えることができる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0093】
なお、本発明の構成は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0094】
例えば、上記各実施形態では、撮像系ユニットが内蔵されたカメラを例示したが、レンズ交換式として、レンズマウントの前方に取付基準面を配置しても良い。