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特許6971735電子機器、電子機器の制御方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6971735
(24)【登録日】2021年11月5日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】電子機器、電子機器の制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20211111BHJP
   G03B 17/18 20210101ALI20211111BHJP
【FI】
   G06F3/0482
   G03B17/18 Z
【請求項の数】13
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2017-178220(P2017-178220)
(22)【出願日】2017年9月15日
(65)【公開番号】特開2019-53615(P2019-53615A)
(43)【公開日】2019年4月4日
【審査請求日】2020年7月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】吉見 崇
【審査官】 木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−088767(JP,A)
【文献】 特開2007−037053(JP,A)
【文献】 特開2010−288269(JP,A)
【文献】 特開2008−071168(JP,A)
【文献】 特開2012−221234(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048 − 3/0489
G03B 17/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の順番に並ぶ複数の画像のいずれかを表示部に表示することが可能な電子機器であって、
前記表示部に表示される画像を、1より大きい数である所定数先の画像に切り替えるための所定の操作を受け付け受付手段と、
前記所定の操作を受け付けたことに応じて、現在表示されている画像から前記所定の順番における前記所定数先の画像を前記表示部に表示するジャンプ画像送りを実行する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、
前記表示部に組画像を構成する画像ではない単画像が表示されており、現在表示されている画像から前記所定の順番における前記所定数先までの複数の画像の中に組画像を構成する画像が含まれない場合には、前記所定の操作に応じて、前記所定の順番における前記所定数先の画像を表示し、
前記表示部に組画像を構成する画像ではない単画像が表示されており、現在表示されている画像から前記所定の順番における前記所定数先までの複数の画像の中に組画像を構成する画像が含まれる場合には、前記所定の操作に応じて、前記所定の順番における前記所定数先の画像でない画像であっても、前記組画像を構成する画像のうちの1つの画像を表示し、
前記表示部に組画像を構成する1つの画像が表示されている場合には、前記所定の操作に応じて、前記所定の順番における前記所定数先の画像が前記組画像を構成する他の画像であったとしても、前記組画像の最後の画像の次の画像に対応する画像を表示するように制御することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記制御手段は、前記表示部に組画像を構成する1つの画像が表示されている場合には、前記所定の操作に応じて、前記所定の順番における前記所定数先の画像に関わらず、前記組画像の最後の画像の次の画像に対応する画像を表示するように制御することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記表示部に組画像を構成する画像ではない単画像が表示されており、現在表示されている画像から前記所定の順番における前記所定数先までの複数の画像の中に組画像を構成する画像が含まれる場合には、前記所定の操作に応じて、前記所定の順番における前記所定数先の画像でない画像であっても、前記組画像を構成する画像のうちの代表画像を表示し、
前記表示部に組画像を構成する1つの画像が表示されているときに前記所定の操作を受け付けたことに応じて、前記組画像の最後の画像の次の画像が単画像の場合は、当該単画像を表示し、前記組画像の最後の画像の次の画像が組画像の場合は、当該組画像の代表画像を表示するように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
組画像の代表画像は、組画像のお気に入り画像であることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御手段は、前記表示部に組画像のお気に入り画像が表示されており、現在表示されている画像から前記組画像の最後の画像までに他のお気に入り画像が含まれる場合は、前記所定の操作に応じて前記他のお気に入り画像を表示するように制御することを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
画像送り枚数を設定可能な設定手段をさらに有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項7】
枚画像送りの操作を受け付ける第2の受付手段をさらに有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記1枚画像送りの操作は、ボタン操作であることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記所定の操作は、ダイヤルの回転操作であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記組画像には、連写された画像、動画、インターバル撮影された画像が含まれることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項11】
所定の順番に並ぶ複数の画像のいずれかを表示部に表示することが可能な電子機器の制御方法であって、
前記表示部に表示される画像を、1より大きい数である所定数先の画像に切り替えるための所定の操作を受け付け受付工程と、
前記所定の操作を受け付けたことに応じて、現在表示されている画像から前記所定の順番における前記所定数先の画像を前記表示部に表示するジャンプ画像送りを実行する制御工程と、を有し、
前記制御工程では、
前記表示部に組画像を構成する画像ではない単画像が表示されており、現在表示されている画像から前記所定の順番における前記所定数先までの複数の画像の中に組画像を構成する画像が含まれない場合には、前記所定の操作に応じて、前記所定の順番における前記所定数先の画像を表示し、
前記表示部に組画像を構成する画像ではない単画像が表示されており、現在表示されている画像から前記所定の順番における前記所定数先までの複数の画像の中に組画像を構成する画像が含まれる場合には、前記所定の操作に応じて、前記所定の順番における前記所定数先の画像でない画像であっても、前記組画像を構成する画像のうちの1つの画像を表示し、
前記表示部に組画像を構成する1つの画像が表示されている場合には、前記所定の操作に応じて、前記所定の順番における前記所定数先の画像が前記組画像を構成する他の画像であったとしても、前記組画像の最後の画像の次の画像に対応する画像を表示するように制御することを特徴とする電子機器の制御方法。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1から10のいずれか1項に記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1から10のいずれか1項に記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示する画像を切り替える制御が可能な電子機器及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
連写などの複数の画像からなる組画像の表示方法として、組画像のうちいずれか1枚を代表画像として表示する方法がある。特許文献1には、画像送りキー連続押しなどの操作によって画像早送りの指示がされると、連写や画像合成に用いるような複数の画像からなる一連の画像(組画像)のうち代表画像を表示することが開示されている。
また、画像送り指示に応じて、ユーザの設定に基づいた枚数分画像送りをする方法がある。特許文献2には、画像ジャンプメニューとして日付ジャンプ、10枚ジャンプ、100枚ジャンプを設定可能であることが開示されている。特許文献2では、日付ジャンプの場合にはボタンの押下に応じて各日付の画像が1枚ずつ表示され、枚数ジャンプの場合にはボタンの押下に応じて指定された枚数分、画像をとばして表示する画像を切り替えていくことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−221769号公報
【特許文献2】特開2010−288269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の画像からユーザが所望の画像を見つけるために画像送りをする場合がある。特許文献1では、連写や合成画像などの一連の画像に含まれない画像の場合には、所望の画像が表示されるまで1枚1枚表示する画像を切り替えなければならない。特許文献2の枚数ジャンプにおいて、連写画像等の組画像が含まれていると、ジャンプ枚数に対して一連の画像の枚数が少ない場合には組画像が表示されない可能性がある。また、ジャンプ枚数に対して組画像の枚数が多い場合には組画像が何枚も表示される可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザが画像送りをする際の操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、所定の順番に並ぶ複数の画像のいずれかを表示部に表示することが可能な電子機器であって、前記表示部に表示される画像を、1より大きい数である所定数先の画像に切り替えるための所定の操作を受け付け受付手段と、前記所定の操作を受け付けたことに応じて、現在表示されている画像から前記所定の順番における前記所定数先の画像を前記表示部に表示するジャンプ画像送りを実行する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記表示部に組画像を構成する画像ではない単画像が表示されており、現在表示されている画像から前記所定の順番における前記所定数先までの複数の画像の中に組画像を構成する画像が含まれない場合には、前記所定の操作に応じて、前記所定の順番における前記所定数先の画像を表示し、前記表示部に組画像を構成する画像ではない単画像が表示されており、現在表示されている画像から前記所定の順番における前記所定数先までの複数の画像の中に組画像を構成する画像が含まれる場合には、前記所定の操作に応じて、前記所定の順番における前記所定数先の画像でない画像であっても、前記組画像を構成する画像のうちの1つの画像を表示し、前記表示部に組画像を構成する1つの画像が表示されている場合には、前記所定の操作に応じて、前記所定の順番における前記所定数先の画像が前記組画像を構成する他の画像であったとしても、前記組画像の最後の画像の次の画像に対応する画像を表示するように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザが画像送りをする際の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る一例としてのデジタルカメラの外観図である。
図2】本実施形態のデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。
図3】画像再生モードの動作を説明するフローチャートである。
図4】1枚画像送り動作のフローチャートである。
図5】属性情報に基づくジャンプ画像送り動作の一例を説明する図である。
図6】属性情報に基づくジャンプ画像送り動作の他の例を説明する図である。
図7】お気に入り情報に基づくジャンプ画像送り動作の一例を説明する図である。
図8】ジャンプ画像送り動作のフローチャートである。
図9】画像送り枚数設定動作のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。本実施形態では、本発明に係る電子機器の一適用例としての撮像装置(デジタルカメラ100)を例に挙げる。本実施形態のデジタルカメラは、静止画像や動画を撮影して記録可能となされ、撮影した各画像には後述する属性情報を付与する機能を備えている。
<デジタルカメラの構成>
図1は、デジタルカメラ100の概略的な外観構成を示す図である。
【0010】
表示部128は、画像や各種情報を表示するモニタである。シャッターボタン161はユーザが撮影指示を行うための操作部である。モード切替スイッチ160は、ユーザが各種モードの切り替え指示を行うためのスイッチ操作部である。電源スイッチ172は、ユーザの操作に応じて、電源オン、電源オフが切り替えられるスイッチである。操作部群170は、ユーザからの設定操作やその他の各種操作を受付可能な各種ボタン、ダイヤル等の各操作子よりなる。操作部群170には、コントローラホイール173、サブ電子ダイヤル174、メニューキー178、再生ボタン175、動画ボタン等も含まれる。コントローラホイール173とサブ電子ダイヤル174は、それぞれ回転可能な円形操作部材である。コントローラホイール173の回転可能な部材の内側には、4方向ボタン176とセットボタン177とが配されている。4方向ボタン176は上キー及び下キー(上下キーとも呼ぶ)、左キー176b及び右キー176a(左右キーとも呼ぶ)からなる。コネクタ112は、データ通信用等の接続ケーブル111が接続されるインターフェース部である。記録媒体190は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体スロット181は、記録媒体190を格納する着脱可能なスロットであり、開閉可能な蓋182が備えられている。記録媒体スロット181に格納された記録媒体190は、デジタルカメラ100との通信が可能となる。
【0011】
<デジタルカメラの内部構成>
図2は、本実施形態のデジタルカメラ100(図1のデジタルカメラ100)の概略的な内部構成を示すブロック図である。図2において、撮影レンズ203は、ズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群であり、撮像部222の撮像面上に被写体像等を結像させる。シャッター201は絞り機能を備えるシャッターである。撮像部222は、撮影レンズ203により撮像面上に結像された光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS等で構成される撮像素子である。A/D変換器223は、撮像部222から出力されるアナログ撮像信号をデジタル画像データに変換する。
【0012】
画像処理部224は、A/D変換器223からの画像データ、又は、後述するメモリ制御部215によりメモリ232から読み出された画像データに対し、画素補間、画像縮小等のリサイズ処理、色変換処理、ガンマ補正、輪郭補正等の各種信号処理を行う。また、画像処理部224は、撮像された画像データを用いて所定の演算処理を行い、その演算結果の情報をシステム制御部250に送信する。システム制御部250は、画像処理部224から送信されてきた演算結果の情報に基づいて、露出制御、測距制御等を行う。これにより、いわゆるTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等が行われる。画像処理部224では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
【0013】
A/D変換器223から出力された画像データは、画像処理部224及びメモリ制御部215を介して、或いは、メモリ制御部215を介して、メモリ232に直接書き込まれる。メモリ232は、撮像部222により撮像されてA/D変換器223によりデジタル変換された画像データや、表示部128に表示するための画像データを格納する。メモリ232は、多くの枚数の静止画像や、長時間の動画像データおよび音声データを格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、メモリ232は、画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。
【0014】
D/A変換器213は、メモリ232から読み出された表示用のデジタル画像データをアナログ画像信号に変換して表示部128に供給する。これにより、メモリ232から読み出された表示用の画像が表示部128の画面上に表示される。表示部128は、液晶ディスプレイ(LCD)等の表示画面上に、D/A変換器213からのアナログ画像信号に基づく画像を表示する。またA/D変換器223でA/D変換されてメモリ232に一時的に蓄積された画像データがD/A変換器213でアナログ変換されて表示部128に逐次転送された場合、表示部128は、いわゆる電子ビューファインダとして機能することになる。すなわち、この場合の表示部128には、ライブビュー画像(スルー画像)が表示される。
【0015】
不揮発性メモリ256は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROMが用いられる。不揮発性メモリ256には、システム制御部250の動作用の定数、プログラム等が記憶されている。ここでいうプログラムには、本実施形態において後述する各フローチャートをシステム制御部250等が実行するためのプログラムも含まれている。
【0016】
システム制御部250は、デジタルカメラ100の全体を制御する。本実施形態における後述する各処理は、システム制御部250が不揮発性メモリ256に格納された本実施形態に係るプログラムを実行することにより実現される。システムメモリ252は、RAM等である。システムメモリ252には、システム制御部250の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ256から読み出したプログラム等が展開される。また、システム制御部250は、メモリ232、D/A変換器213、表示部128等を制御することにより表示制御も行う。
【0017】
モード切替スイッチ160、シャッターボタン161、操作部群170は、システム制御部250に対して各種動作指示をユーザが入力する際に使用される。モード切替スイッチ160は、ユーザが、デジタルカメラ100の動作モードを、静止画撮影モード、動画撮影モード、再生モード等の何れかに切り替える際に使用される。静止画撮影モードには、更に、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定のための各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等が含まれている。これらモードの何れを用いるかは、例えば図1のメニューキー178の操作で表示部128にメニュー項目を表示させた上でユーザにより設定される場合だけでなく、モード切替スイッチ160の操作を介して直接切り替え設定可能となされている。或いは、モード切替スイッチ160からメニューキー178に一旦切り替えた後に、他の操作子等を用いて、それらモードの何れを用いるかを切り替えるようにしてもよい。また同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
【0018】
第1シャッタースイッチ262は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン161が押下操作途中の状態、つまりいわゆる半押し(撮影準備指示)状態になった時にオン(ON)となって第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。システム制御部250は、第1シャッタースイッチ信号SW1が供給されると、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。
第2シャッタースイッチ264は、シャッターボタン161が押下操作完了の状態、つまりいわゆる全押し(撮影指示)状態になった時にオン(ON)となって第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部250は、第2シャッタースイッチ信号SW2が供給されると、撮像部222による信号読み出しから、記録媒体190に画像データを書き込むまでの、一連の撮影処理の動作を開始する。
【0019】
操作部群170の各ボタン等は、表示部128に表示される種々の機能アイコンがユーザにより選択操作されることなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして使用可能となされる。機能ボタンとしては、例えば、終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。メニューキー178が押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部128に表示され、ユーザは、表示部128に表示されたメニュー画面と4方向/セットボタンとを用いて、直感的にそれら機能ボタンの設定等の各種設定を行うことができる。
【0020】
電源制御部280は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部280は、その検出結果及びシステム制御部250の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体190を含む各部へ供給する。
【0021】
電源部230は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプターの接続部等からなる。記録媒体I/F218は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体190とのインターフェースである。記録媒体190は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
【0022】
通信部254は、無線または有線ケーブルによって外部機器と接続し、画像信号や音声信号の送受信を行う。通信部254は無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。通信部254は撮像部222で撮像された画像(スルー画像を含む)や、記録媒体190に記録された画像を送信可能であり、また、外部機器から画像データやその他の各種情報を受信することができる。
【0023】
<画像再生モードの動作>
図3は、本実施形態のデジタルカメラ100が、表示部128の画面上に画像を表示する再生処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートにおける各処理は、システム制御部250が不揮発性メモリ256等に格納されたプログラムをシステムメモリ252に展開して実行することにより実現される。以下の説明では、図3のフローチャートの各ステップS301〜ステップS312をS301〜S312と略記する。このことは後述する他のフローチャートにおいても同様とする。
【0024】
システム制御部250は、電源スイッチ172が操作され電源がオンに切り替わると、S301において、フラグや制御変数等を初期化する。続いて、システム制御部250は、S302において、記録媒体190に記録されているファイルに関する管理処理を開始し、さらにS303において、カレントの画像を表示部128へ表示させる。
【0025】
次に、システム制御部250は、S304において操作部群170の4方向ボタン176の左右キー操作(右キー176aまたは左キー176b)がされたか否かを判定する。システム制御部250は、S304において左右キーが操作されたと判定した場合にはS307へ処理を進め、S307において1枚画像送りに関する制御を行う。S304において右キー176aまたは左キー176bへの操作がされなかったと判定された場合、システム制御部250は、S305へ進む。なお、S307における1枚画像送りの処理については後に図4のフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0026】
S305に進むと、システム制御部250は、操作部群170のコントローラホイール173が操作されたか否かを判定し、操作されたと判定した場合にはS306へ処理を進め、一方、操作されていないと判定した場合にはS309へ処理を進める。
【0027】
S306に進むと、システム制御部250は、システムメモリ252に記憶されているコントローラホイール173の回転による画像送りの設定を参照し、画像送りの設定が1枚画像送り設定であれば、S307へ処理を進めて1枚画像送りに関する制御を行う。このように、1枚画像送りは、左右キー押下のボタン操作により行われる場合と、1枚画像送り設定においてコントローラホイール173の回転により行われる場合とがある。
【0028】
S306において、画像送りの設定が1枚画像送り設定でないと判定した場合、つまりジャンプ画像送り設定になっている場合、システム制御部250は、S308へ処理を進めてジャンプ画像送りに関する制御を行う。そして、システム制御部250は、S308によりジャンプ画像送りがなされた後にはS304へ処理を戻す。なお、S308におけるジャンプ画像送りの処理については後に図8のフローチャートを用いて詳細に説明する。このように、ジャンプ画像送りは、ジャンプ画像送り設定においてコントローラホイール173の回転により行われる。ジャンプ画像送りは、タッチパネルへの長押し、ダイヤル回転操作、特定のボタンの押下によって行えるようにしてもよい。
【0029】
S309に進んだ場合、システム制御部250は、メニューキー178の操作がされたか否かを判定する。そして、システム制御部250は、メニューキー178の操作がなされたと判定した場合にはS310へ処理を進めてメニュー設定に関する制御を行う。なお、S310におけるメニュー設定処理については後に図9のフローチャートを用いて詳細に説明する。一方、S309においてメニューキー178の操作がなされていないと判定した場合、システム制御部250は、S311へ処理を進める。
【0030】
S311に進むと、システム制御部250は、電源スイッチ172がオフ(OFF)操作されたか否かを判定する。システム制御部250は、オフ操作されたと判定した場合にはS312へ処理を進めて、表示部128の表示を終了状態に変更する処理、ユーザの撮影モードや表示に関する設定を不揮発性メモリ256に記録する等の終了処理を行う。そして、システム制御部250は、終了処理が完了すると、図3のフローチャートの処理を終了して、電源をオフ状態へ移行させる。一方、S311において、電源スイッチ172がオフ操作されていないと判定した場合、システム制御部250は、S304へ処理を戻す。
【0031】
以上説明したように、再生処理において4方向ボタン176の左右キー操作がなされた場合には、その左右キー操作に応じて1枚画像送りを行う。また、画像送りの設定がジャンプ画像送り設定である場合にはコントローラホイール173の回転操作に応じてジャンプ画像送りを行う。
【0032】
<1枚画像送り動作の説明>
図4は、再生処理における1枚画像送り動作を説明するフローチャートであり、図3のS307の詳細な処理を示している。
システム制御部250は、S401において、図3のS304において指示された画像送りの送り方向が正方向か否かを判定する。S401においては、S304における操作が右キー176aであったと判定された場合には、S403へ進み、そうでない場合、すなわち左キー176bの操作がされたと判定された場合は、S402へ進む。このように、システム制御部250は、左キー176bまたは右キー176aの操作によって、表示部128に表示する画像を前後の順番の画像へと切り替えることができる。ここでは、例えば各画像に付与されたファイル番号の昇順に表示画像を切り替える送り方向を正方向とし、逆に降順に表示画像を切り替える送り方向を逆方向とする。なおファイル番号に基づく画像送り方向は一例であり、他にも例えば記録日時順や画像ファイルに名前が付けられている場合の名前順(アルファベット順や仮名の50音順)に基づく方向であってもよい。
【0033】
S402に進んだ場合、システム制御部250は、カレント画像Nを更新(カレント画像N=N−1に更新)し、システムメモリ252に記録する。
S403に進んだ場合、システム制御部250は、カレント画像Nを更新(カレント画像N=N+1に更新)し、システムメモリ252に記録する。なお、S402、S403においては、更新され前のカレント画像Nが既に全画像の一方の端の順番の画像であった場合には、他方の端の順番の画像へと切り替えるようにしてもよい。つまり、カレント画像が表示順序で1番目の画像である場合に、左キー176bが操作されたら、表示順序で最後の順番の画像を表示するようにカレント画像を更新してもよい。
そして、次のS404において、システム制御部250は、S402、S403で更新されたカレント画像を表示部128に表示させる。このS404の処理後、システム制御部250は、図4のフローチャートの処理を終えて、図3のS304へ処理を戻す。
【0034】
<ジャンプ画像送り動作の説明>
次に、再生処理について詳細に説明する。
デジタルカメラ100は、ジャンプ画像送りを行う場合、現在表示している表示画像(カレント画像)と所定の順番先(ジャンプ画像送りのジャンプ先)の画像の属性情報を基に、ジャンプ画像送りの動作を制御する。つまり、ジャンプ画像送りのジャンプ先が、組画像に含まれない、組画像を構成しない画像(単画像とする。)や動画であるか、或いは組画像であるかに基づき、ジャンプ画像送りの動作を制御する。
【0035】
ここで、組画像とは、例えば連写等の連続撮影やインターバル撮影等の一連の撮影において記録された、それぞれの画像が関連付いている複数枚からなるグループ画像である。組画像は1回の撮影指示を基に撮影された画像または連続的に撮影された関連性の高い画像であるため、各画像内に写っている被写体は変わらない(同じ被写体が写っている)ことが多い。組画像としては、例えば、ドライブ設定の連写モードで撮影された連写画像、クリエイティブショットモードによる自動連写設定で撮影された画像、インターバル撮影モードで撮影された画像等を挙げることができる。なお、クリエイティブショットモードとは、連写により複数の画像を撮影するとともに、被写体や撮影シーン等を判別した判別結果に基づいて撮影画像にトリミングや異なる画像効果を施した複数枚の加工画像を自動的に生成するモードである。クリエイティブショットモードでは、それら複数枚の加工画像に通常の撮影画像を加えた複数枚の画像が記録される。インターバル撮影モードとは、撮影間隔と撮影枚数が任意に設定され、その設定された撮影間隔と撮影枚数だけ自動的に撮影を行うモードである。インターバル動画として撮影された動画において素材として残す設定がなされた画像も組画像に含まれる。
【0036】
図8は、本実施形態におけるジャンプ画像送りの処理を示すフローチャートであり、前述の図3のS308の詳細な処理を示している。この処理は、不揮発性メモリ256に記録されたプログラムをシステムメモリ252に展開してシステム制御部250が実行することで実現する。なお、この処理は、デジタルカメラ100に電源が入り、再生モードが開始されると開始する。
図5図7は、記録媒体190内に記録されている各画像と、それら各画像にそれぞれ付与されている属性情報の一例を示した図である。属性情報には、少なくとも、ファイル番号、組画像フラグ、代表画像情報が含まれている。
【0037】
図5図7において、ファイル番号は、IMG_nnnn.JPGとして示されている。ファイル番号のIMG_nnnn.JPGは、記録媒体190内に記録されている各画像にそれぞれ付与される番号を表しており、nnnnには記録順などの番号が記述される。各ファイル番号に付けられている拡張子は、画像のファイルフォーマットを表し、図5図7の場合はJPEGファイルであることを示す拡張子(.JPG)が記述された例が示されている。なお、ファイルフォーマットは一例であり、他のファイルフォーマットの場合には、各ファイル番号の拡張子はそのファイルフォーマットに応じた拡張子となされる。
【0038】
また、図5図7において、組画像フラグは、GroupFlagとして示されている。GroupFlagは各画像が組画像に属しているか否かを表す指標(フラグ)であり、組画像に属する場合にはGroupFlagに「Y」が記述され、組画像に属していない場合(例えば単画像の場合)にはGroupFlagに「N」が記述される。図5の場合、ファイル番号IMG_0001.JPGからIMG_0004.JPGまでと、IMG_0023.JPGとIMG_0024.JPGの各画像は組画像ではない単画像である。このため、それら単画像である各画像のGroupFlagには「N」が記述されている。一方、ファイル番号IMG_0005.JPGからIMG_0016.JPGまでの各画像は組画像(組画像1とする)に属し、ファイル番号IMG_0017.JPGからIMG_0022.JPGまでの各画像は組画像(組画像2とする)に属している。したがって、これら各組画像(組画像1、組画像2)に属する各画像のGroupFlagには「Y」が記述されている。
【0039】
また、図5図7において、代表画像情報は、TopImgとして示されている。代表画像情報には、GroupFlagが「Y」である場合に、TopImgに続けて、その画像が属する組画像の代表画像のファイル番号が記述される。図5の例の場合、ファイル番号IMG_0001.JPG〜IMG_0004.JPG、IMG_0023.JPG、IMG_0024.JPGの各画像は単画像であるため、TopImgに代表画像のファイル番号は記述されない。一方、ファイル番号IMG_0005.JPG〜IMG_0016.JPGの組画像1において、代表画像は、その組画像1のなかの例えば先頭の画像(組画像のなかで最初に記録されたファイル番号IMG_0005.JPGの画像)とする。したがって、組画像1に属するファイル番号IMG_0005.JPG〜IMG_0016.JPGの各画像の代表画像情報としてはTopImg IMG_0005.JPGが記述される。同様に、ファイル番号IMG_0017.JPG〜IMG_0022.JPGの組画像2において、代表画像は、その組画像2のなかの先頭のファイル番号IMG_0017.JPGとする。したがって、組画像2に属するファイル番号IMG_0017.JPG〜IMG_00226.JPGの各画像の代表画像情報としてはTopImg IMG_0017.JPGが記述される。なお、代表画像が組画像の先頭の画像である例を挙げたが、代表画像は、組画像のなかの最後の画像でもよく、或いは、組画像のうちユーザが任意に設定した画像でもよい。また、各組画像のなかの代表画像は1枚に限らず、ユーザが複数設定した場合等では複数の画像であってもよい。
【0040】
前述のように、図5の例では、ファイル番号IMG_0001.JPG〜IMG_0004.JPGの4枚の単画像の後、ファイル番号IMG_0005.JPG〜IMG_0016.JPGの組画像1の12枚の画像が並んでいる。さらに次にファイル番号IMG_0017.JPG〜IMG_0022.JPGの組画像2の6枚の画像が並び、その後、ファイル番号IMG_0023.JPGとIMG_0024.JPGの2枚の単画像が並んでいる。図5の例のように、撮影順にファイル番号が付与されている場合、これらの各画像が記録媒体190内に順番に記録される。なお、図5において、M=1,M=2,・・・,M=24の順番は、例えば正方向に1枚画像送りがされる場合の再生順序(画像の並び順)を示している。
【0041】
システム制御部250は、S801において、図3のS305でのコントローラホイール173の操作による画像送りの方向が、前述した正方向か否かを判定する。
システム制御部250は、S801において画像送り方向が正方向であると判定した場合にはS803へ処理を進め、正方向のジャンプ画像送りを所定の順番先にセット、つまり正方向へ所定枚数(N枚)のジャンプ画像送りにセットする。一方、S801において画像送り方向が正方向でないと判定した場合にはS802へ処理を進め、逆方向のジャンプ画像送りを所定の順番先にセット、つまり逆方向へ所定枚数(N枚)のジャンプ画像送りにセットする。なお、所定枚数のN枚は、ジャンプ画像送り枚数の設定により予め指定された枚数である。S803又は802におけるジャンプ画像送りのセットの処理後、システム制御部250は、S804へ処理を進める。
【0042】
S804に進むと、システム制御部250は、現在表示しているカレント画像が単画像や動画であるか否か、つまり、単画像や動画であるか或いは組画像であるかどうかを判定する。システム制御部250は、現在表示しているカレント画像やジャンプ先の画像が単画像や動画であるか、或いは組画像であるかは、各画像に付与されている属性情報を基に判定する。システム制御部250は、カレント画像の組画像フラグGroupFlagが「N」の場合、そのカレント画像は単画像や動画であると判定してS805へ処理を進める。また、システム制御部250は、カレント画像のファイル番号の拡張子が動画フォーマットの拡張子である場合、そのカレント画像は動画であると判定してS805へ処理を進める。一方、システム制御部250は、カレント画像の組画像フラグGroupFlagが「Y」の場合には、組画像であると判定してS814へ処理を進める。
【0043】
図5の例おいて、3枚ごとのジャンプ画像送りの設定がなされていて、現在表示されているカレント画像がファイル番号IMG_0001.JPGの画像501であり、画像送りの方向が正方向に指示されたとする。図5の例の場合、ファイル番号IMG_0001.JPGの画像501は、組画像フラグのGroupFlagが「N」となされた単画像である。このため画像501の場合にはS804の判定はYesとなり、S805に処理が進められる。
組画像1の代表画像である画像503がカレント画像として表示されているときに、さらに正方向へのジャンプ画像送りの指示がなされたとする。ファイル番号IMG_0005.JPGの画像503は、組画像フラグのGroupFlagが「Y」となされている。このため、画像503の場合にはS804の判定はNoとなり、S814に処理が進められる。
【0044】
S805に進むと、システム制御部250は、現在表示中の画像からジャンプ画像送りの所定枚数(N枚)分、先(後)の画像までの間に動画が存在するか否か判定する。システム制御部250は、ファイル番号の拡張子が動画フォーマットの拡張子となっている動画が存在すると判定した場合にはS806へ処理を進め、一方、動画が存在しないと判定した場合にはS807へ処理を進める。
なお、S805の判定は、現在の表示画像から所定枚数切り替え後の画像が組画像か否かを判定してもよい。例えば、ジャンプ送り枚数が100枚であり、100枚後まで4〜5組ほど組画像がある場合、間にある組画像を表示すると100枚くらい飛ばして画像を切り替えたいユーザにとっては操作手数が多いと感じる可能性がある。100枚くらいジャンプして画像を切り替えたい場合であっても、100枚後の画像が組画像である場合には、その画像の含まれる組画像の代表画像を表示するようにする。この場合、100枚後の画像が組画像に含まれる画像である場合には、S809へ進み、そうでない場合(100枚後の画像が組画像でない場合)には、S808へ進む。このようにすることで、ユーザ所望のジャンプ枚数により近い間隔で画像送りをすることができる。
【0045】
S806に進むと、システム制御部250は、動画のサムネイル画像が予め記録等されている場合にはそのサムネイル画像を取得し、また、サムネイル画像が記録等されていない場合にはサムネイル画像を生成した後、S812へ処理を進める。画像の取得は、画像の再生時に生成された画像の再生リストに基づき、記録媒体190から取得され、メモリ制御部215へ展開されることにより行われる。
S812へ進むと、サムネイル画像が表示される。このように、本実施形態では、ジャンプ画像送りの際に、ジャンプ画像送りの所定枚数に満たなくても、動画が含まれていれば、その動画で一旦ジャンプ画像送りを停止してサムネイル画像を表示することができる。これによりユーザは動画の存在を確認できる。
【0046】
図5の例の場合、画像501から正方向に3枚先までの各画像は、それぞれファイル番号の拡張子が静止画のものであり、動画の拡張子ではない。よって、画像501が現在表示されている画像である場合、S805でNoと判定し、S807に処理を進める。
S807に進んだ場合、システム制御部250は、現在表示中の画像からジャンプ画像送りの所定枚数(N枚)分、先(後)の画像までに組画像が存在するか探索する。システム制御部250は、所定枚数までの各画像の属性情報から、組画像フラグのGroupFlagが「Y」の画像が存在した場合には組画像が存在すると判定してS809へ処理を進める。一方、GroupFlagが「Y」の画像が存在しない場合、システム制御部250は、組画像は存在しないと判定してS808へ処理を進める。
【0047】
S808に進んだ場合、システム制御部250は、ジャンプ画像送りの所定枚数分だけジャンプした先の画像(つまりN枚先の単画像)を取得する。
図5の画像501の場合には、S805においてNoと判定され、さらにS807でもNoと判定されるので、画像501から正方向に3枚先のファイル番号IMG_0004.JPGの画像502を、ジャンプ画像送りで表示する画像として取得する。このように、ジャンプ画像送りの際に所定枚数先までが単画像であった場合には、所定枚数分のジャンプ画像送りが行われる。画像501の場合、S808において、正方向に3枚先のファイル番号IMG_0004.JPGの画像502が、ジャンプ画像送りで表示する画像となる。
【0048】
単画像の画像502がカレント画像となされているときに、さらに正方向へのジャンプ指示がなされた場合にも前述同様に、システム制御部250は、ジャンプ画像送りの3枚先の画像までの間に組画像が存在するかどうかを判断する。画像502の場合、正方向に次のファイル番号IMG_0005.JPGの画像503は、GroupFlagに「Y」が記述され、また、代表画像情報にTopImg IMG_0005.JPGが記述されている。この場合、システム制御部250は、画像503が組画像(図5の例では組画像1)に属し、この組画像1の代表画像がファイル番号IMG_0005.JPGの当該画像503であることを認識する。よって、画像503の場合、システム制御部250は、S807においてYesと判定し、S809に処理を進める。
【0049】
S809に進んだ場合、システム制御部250は、GroupFlagが「Y」でTopImgのファイル番号が同一の組画像のなかで、正方向の各画像について後述するRatingが「0」より大きいお気に入り画像を探索する。そして、システム制御部250は、お気に入り画像が探索された場合にはS811へ処理を進める。また、システム制御部250は、探索の結果、切替先の組画像の中にお気に入り情報がなかったと判定した場合は、S810へ処理を進める。
【0050】
図7には、属性情報としてお気に入り情報のRatingが付与されている場合の各画像の並び順の一例を示している。図7の例では、ファイル番号IMG_000m.JPGとして単画像が2枚続いた後、ファイル番号IMG_0001.JPG〜IMG_0006.JPGの組画像1の6枚の画像が並んでいる。さらに、ファイル番号IMG_0007.JPG〜IMG_0009.JPGの組画像2の3枚の画像が並んでいる。
【0051】
S810に進んだ場合、システム制御部250は、S807で探索された組画像の代表画像を取得した後、S812へ処理を進める。カレント画像として表示されている画像502(単画像)の場合、次にジャンプ画像送りで表示する表示画像は、組画像1の代表画像であるファイル番号IMG_0005.JPGの画像503となされる。
【0052】
S811に進んだ場合、システム制御部250は、その組画像から探索されたお気に入り画像を取得した後、S812へ処理を進める。
図7の例において、現在表示されているカレント画像がファイル番号IMG_000m.JPGの画像701であり、画像送り方向が正方向に指示されたとする。ファイル番号IMG_000m.JPGの画像701は、組画像フラグのGroupFlagが「N」の単画像であり、お気に入り情報のRaitingは例えば「0」であるとする。また、図7の例の場合、組画像1になかにはRatingが「0」より大きい値の画像として、ファイル番号IMG_0003.JPGの画像702やファイル番号IMG_0006.JPGの画像703が存在している。このため、画像701から正方向へジャンプ送りが指示された場合、S811では、図7の組画像1のなかのお気に入り画像である画像702を取得する。なお、図7では、Ratingの「0」の値をお気に入り画像を取得する際の閾値とした例を挙げたが、ジャンプ画像送りでお気に入り画像を表示する際のRaitingの閾値は「0」には限定されず、ユーザが任意の値に設定することも可能である。
【0053】
S812に進むと、システム制御部250は、S806、S810、S811、後述するS817〜S819で取得したお気に入り画像をカレント画像とし、そのカレント画像を次のS813において表示部128に表示させる。その後、システム制御部250は、図8のフローチャートの処理(図3のS308の処理)を終了して、図3のS304へ処理を戻す。
【0054】
S814に進んだ場合、システム制御部250は、現在表示しているカレント画像がお気に入り画像、つまりRatingが「0」より大きいで画像であるか否か判定する。現在の表示画像が図7の画像702または画像703の場合、画像702または画像703はお気に入り画像なので、S814の判定はYesとなる。一方で、図5の画像503のように現在表示中の画像が組画像であったとしてもお気に入り画像でない場合には、S814の判定はNoとなる。そして、システム制御部250は、お気に入り画像であると判定した場合にはS815へ処理を進め、お気に入り画像でないと判定した場合にはS816へ処理を進める。
【0055】
S815に進むと、システム制御部250は、現在の組画像(GroupFlagが「Y」でTopImgのファイル番号が同一の組画像)のなかでジャンプ画像送りの方向に画像を探索し、Ratingが「0」より大きいお気に入り画像を探索する。そして、システム制御部250は、S815において、同一の組画像のなかでお気に入り画像を探索できた場合にはS817へ処理を進め、一方、お気に入り画像を探索できなかった場合にはS816へ処理を進める。現在の表示画像が図7の画像702の場合、組画像1になかには、Ratingが「0」より大きい値の画像として、ファイル番号IMG_0003.JPGの画像702の他にファイル番号IMG_0006.JPGの画像703が存在している。よって、S816の判定はNoとなる。一方で、現在の表示画像が画像703の場合には、正方向にお気に入り画像がもうないため、S815の判定はNoとなる。
【0056】
S817に進むと、システム制御部250は、S815の探索で判定したお気に入り画像を取得した後、S812へ処理を進める。現在の表示画像が画像702である場合、S817では、組画像1のなかで次にRatingが「0」より大きい値となされているファイル番号IMG_0006.JPGの画像703を取得する。
【0057】
S816に進んだ場合、システム制御部250は、前述したようにジャンプ画像送りの方向への探索の結果、他の組画像と隣接しているか否かを判定する。そして、システム制御部250は、他の組画像が隣接していると判定した場合にはS819へ処理を進める。一方、他の組画像と隣接していない、すなわち単画像と隣接していると判定された場合にはS818へ処理を進める。
【0058】
現在の表示画像が図5の画像503である場合、画像503が属する組画像1に対して画像送り方向(正方向)で隣接しているのは、別の組画像(組画像2)である。図5の例の場合、画像503のファイル番号IMG_0005.JPGからファイル番号IMG_0016.JPGの画像までは、組画像フラグのGroupFlagが「Y」であり、代表画像情報がTopImg IMG_0005.JPGである。このため、システム制御部250は、それらファイル番号IMG_0005.JPGからファイル番号IMG_0016.JPGまでの各画像については同じ組画像1に属すると判断する。これに対し、ファイル番号IMG_0017.JPGの画像504は、組画像フラグのGroupFlagは「Y」であるが、代表画像情報がTopImg IMG_0017.JPGとなり組画像1とは異なっている。このため、この画像504が別の組画像(図5の例では組画像2)に属していると判断する。つまり、画像503が表示されている場合には、S816の判定はYesとなる。
【0059】
次に、組画像2の代表画像である画像504がカレント画像として表示されているときに、さらに正方向へのジャンプ画像送りの指示がなされた場合について説明する。画像504のファイル番号IMG_0017.JPGからファイル番号IMG_0022.JPGの画像までは、組画像フラグのGroupFlagが「Y」であり、代表画像情報がTopImg IMG_0017.JPGである。このため、それらファイル番号IMG_0017.JPGからファイル番号IMG_0022.JPGまでの各画像については同じ組画像2に属すると判断する。これに対し、ファイル番号IMG_0023.JPGの画像505は、組画像フラグのGroupFlagが「N」であり、単画像となっている。このため、画像504が表示されている場合には、S816の判定はNoとなり、S818に処理が進められる。
【0060】
S818に進むと、システム制御部250は、現在表示中の画像の含まれる組画像とジャンプ画像送り方向に隣り合っている単画像を取得する。現在表示中の画像が図5の画像504である場合には、画像505を取得する。
S819に進んだ場合、システム制御部250は、現在表示中の画像に含まれる組画像とジャンプ画像送り方向に隣り合っている組画像の代表画像を取得する。現在の表示画像が図5の画像503の場合には、画像504を取得する。また、隣り合っている組画像においてお気に入り画像がある場合には、お気に入り画像を取得する。つまり、現在の表示画像が図7の画像703である場合、システム制御部250は、S819において画像704を取得する。
以上のように、ジャンプ画像送りにおいては、ジャンプ先の画像が決定される。
【0061】
<メニュー設定動作の説明>
図9は、メニュー設定における画像送りの枚数設定の動作を説明するフローチャートであり、図3のS310の詳細な処理を示している。
システム制御部250は、S901において、システムメモリ252に書き込まれているプログラムに従ってメニュー設定変更画面を生成し、現在選択されている項目(以後カレント項目と呼称する。)をセットして表示部128へ表示させる。
【0062】
次に、S902において、システム制御部250は、ユーザにより操作部群170の例えば上下左右の4方向ボタンのうち、上下キーの操作が行われたか否かを判定する。ここでは、カレント項目の選択が、表示部128の画面上で上下方向に並べられた複数の項目の何れかにカーソルを合わせて選択することにより行われるために、上下キーの操作を例に挙げている。なお、例えば複数の項目が画面上で左右方向に並べられている場合には、左右キーの操作により項目選択が行われる。画像送り枚数設定の場合、表示部128の画面には、一例として「1枚ごと」、「10枚ごと」、「カスタム枚数」などの各項目が表示され、上下キー操作により、それらの何れかの項目にカーソルを合わせた上で後述する確定動作が行われる。前述の図5図7で説明した3枚ごとのジャンプ画像送りは、例えばカスタム枚数として3枚が設定された例である。システム制御部250は、S902において、上下キー操作が行われたと判定した場合にはS903へ処理を進め、一方、上下キー操作が行われていないと判定した場合にはS904へ処理を進める。S903に進むと、システム制御部250は、ユーザによる上下キーの操作に応じた方向へカレント項目の選択状態を移動した後、S904へ処理を進める。
【0063】
S904に進むと、システム制御部250は、操作部群170において確定動作に割り当てられている確定キー操作(例えばセットボタンの押下操作)が行われたか否かを判定する。そして、システム制御部250は、確定キー操作が行われたと判定した場合にはS906へ処理を進め、確定キー操作が行われていないと判定した場合にはS905へ処理を進める。
【0064】
S905に進むと、システム制御部250は、操作部群170のメニューキー操作が行われたか否かを判定し、メニューキー操作が行われたと判定した場合には図9のメニュー設定の処理を終了して図3のS304へ処理を戻す。一方、S905においてメニューキー操作が行われていないと判定した場合、システム制御部250は、S902へ処理を戻して、メニュー設定画面の処理を継続する。
【0065】
S906の処理に進んだ場合、システム制御部250は、カレントのメニュー項目が画像送り枚数の設定項目か否かを判定する。システム制御部250は、画像送り枚数の設定項目であると判定した場合にはS906へ処理を進め、一方、画像送り枚数の設定とは別の項目であると判定した場合にはS907へ処理を進める。
【0066】
S907に進むと、システム制御部250は、画像送り枚数の設定とは別の項目のメニュー設定処理を行う。そして、システム制御部250は、S907の設定処理後、S902へ処理を戻して、メニュー設定画面の処理を継続する。
【0067】
S908の処理に進んだ場合、システム制御部250は、画像送り枚数設定画面へ遷移し、操作部群170の確定キー操作が行われたか否かを判定する。システム制御部250は、確定キー操作が行われたと判定した場合にはS912へ処理を進め、確定キー操作が行われていないと判定した場合にはS909へ処理を進める。そして、S909に進むと、システム制御部250は、操作部群170の上下キーが操作されたか否かを判定し、操作された場合にはS910へ処理を進め、操作されていない場合にはS911へ処理を進める。
【0068】
S910に進むと、システム制御部250は、S909で上下キー操作がなされた方向へカレント項目の選択状態を移動し、その移動完了後、S711へ処理を進める。S711に進むと、システム制御部250は、操作部群170のメニューキー操作が行われたか否かを判定し、操作された場合にはS902へ処理を進めて画像送り枚数設定画面を抜ける。一方、S911において操作されていないと判定した場合、システム制御部250は、S908へ処理を戻し、画像送り枚数設定画面の処理を継続する。
【0069】
S912に進んだ場合、システム制御部250は、確定キー操作による確定動作時にカーソルが合わせられている項目を判定する。S912において、確定動作時のカーソル一が例えば「1枚ごと」の項目に合わせられていた場合、システム制御部250は、S915へ処理を進め、画像送り枚数を「1枚ごと」に設定し、その設定情報をシステムメモリ252へセットする。そして、システム制御部250は、S915の後、S902に処理を戻す。また、S912において、確定動作時のカーソル一が例えば「10枚ごと」の項目に合わせられていた場合、システム制御部250は、S914へ処理を進め、画像送り枚数を「10枚ごと」に設定し、その設定情報をシステムメモリ252へセットする。そして、システム制御部250は、S914の後、S902に処理を戻す。また、S912において、確定動作時のカーソル一が例えば「カスタム枚数」の項目に合わせられていた場合、システム制御部250は、S913へ処理を進め、画像送り枚数を「カスタム枚数」に設定し、その設定情報をシステムメモリ252へセットする。そして、システム制御部250は、S913の後、S916へ処理を進める。
【0070】
S916に進むと、システム制御部250は、ユーザによりカスタム枚数の設定が行われたかどうかを判定し、ユーザによるカスタム枚数の設定が行われない場合にはS902へ処理を戻して、メニュー設定画面の処理を継続する。一方、S916において、ユーザによるカスタム枚数の設定が行われた場合、システム制御部250は、S917へ処理を遷移し、所定の設定画面でユーザにより設定された1枚から100枚までの何れの画像送り枚数を、システムメモリ252にセットする。このように、カスタム枚数としては、1枚から100枚までの任意の枚数が設定可能となされている。このS917によるカスタム枚数設定の処理後、システム制御部250は、S902へ処理を戻して、メニュー設定画面の処理を継続する。
【0071】
次に、図6を用いてジャンプ画像送りの例について説明をする。図6の例では、ファイル番号IMG_0001.JPG〜IMG_0004.JPGの4枚の単画像の後、ファイル番号IMG_0005.JPG〜IMG_0008.JPGの組画像1の4枚の画像が並んでいる。次にファイル番号IMG_0009.JPGとIMG_0010.JPGの組画像2の2枚の画像が並び、次にファイル番号IMG_0011.JPG〜IMG_0014.JPGの4枚の単画像が並んでいる。さらに、ファイル番号IMG_0015.JPG〜IMG_0022.JPGの組画像3の8枚の画像が並び、その後、ファイル番号IMG_0023.JPGとIMG_0024.JPGの2枚の単画像が並んでいる。
【0072】
図6についても前述同様に、予め3枚ごとのジャンプ画像送りの設定がなされている場合を例に挙げて、デジタルカメラ100におけるジャンプ画像送り動作制御を説明する。
図6の例おいても前述同様に、3枚ごとのジャンプ画像送りの設定がなされていて、現在表示されているカレント画像がファイル番号IMG_0001.JPGの画像601であり、画像送り方向が正方向に指示されたとする。
【0073】
図6の例において、ファイル番号IMG_0001.JPGの画像601は、組画像フラグのGroupFlagが「N」となされた単画像である。画像601から正方向に3枚先までの各画像は、それぞれGroupFlagが「N」の単画像である。このため、画像601から正方向に3枚先のファイル番号IMG_0004.JPGの画像602を、ジャンプ画像送りの表示画像とする。
【0074】
次に、単画像の画像602がカレント画像となされているときに、さらに正方向へのジャンプ指示がなされた場合には、ジャンプ画像送りの3枚先の画像までの間に組画像が存在する。図6の例の場合、画像602から正方向に次のファイル番号IMG_0005.JPGの画像603は、GroupFlag 「Y」、TopImg IMG_0005.JPGであり組画像1に属している。よって、単画像である画像602の次にジャンプ画像送りによる表示画像を、組画像1の代表画像であるファイル番号IMG_0005.JPGの画像603とする。
【0075】
次に、組画像1の代表画像である画像603がカレント画像として表示されているときに、さらに正方向へのジャンプ画像送りの指示がなされたとする。画像603が属する組画像1に対して画像送り方向(正方向)で隣接した別の組画像又は単画像を探索する。図6の例の場合、画像603のファイル番号IMG_0005.JPGからファイル番号IMG_0008.JPGの画像までは、組画像フラグのGroupFlagが「Y」で、代表画像情報がTopImg IMG_0005.JPGである。つまり、ファイル番号IMG_0005.JPGからファイル番号IMG_0008.JPGまでは組画像1に属している。図6の例の場合、ファイル番号IMG_0009.JPGの画像604は、GroupFlagが「Y」であるが、代表画像情報がTopImg IMG_0009.JPGである。よって、画像604が別の組画像(組画像2)に属していると判断し、組画像2の代表画像が画像604であることを認識する。そして画像603の次にジャンプ画像送りによる表示画像を、組画像1に対して正方向に隣接した組画像2の代表画像であるファイル番号IMG_0009.JPGの画像604とする。
【0076】
次に、組画像2の代表画像である画像604がカレント画像として表示されているときに、さらに正方向へのジャンプ画像送りの指示がなされた場合には画像605へとジャンプする。画像604のファイル番号IMG_0009.JPGとファイル番号IMG_0010.JPGの画像はGroupFlagが「Y」であるが、ファイル番号IMG_0011.JPGの画像605はGroupFlagが「N」である。このため、組画像2に隣接した別の組画像又は単画像として、単画像の画像605を探索する。そして、画像604の次のジャンプ画像送りによる表示画像を、組画像2に対して正方向に隣接した単画像であるファイル番号IMG_0011.JPGの画像605とする。
【0077】
単画像の画像605がカレント画像となされているときに、さらに正方向へのジャンプ指示がなされた場合、画像605から3枚先までの各画像はGroupFlagが「N」の単画像である。このため、ファイル番号IMG_0014.JPGの画像606をジャンプ画像送りの表示画像とする。さらに、正方向へのジャンプ指示がされると、画像605から画像606、画像606から画像607、画像607から画像608へとジャンプしていく。
【0078】
次に、画像608が表示されている場合に、逆方向へのジャンプ画像送り指示が行われた場合について説明する。ジャンプ画像送り枚数N=−3枚であるとして説明する。
逆方向へのジャンプ送り指示がされると、画像608から、逆方向に隣にある組画像3の代表画像607へと切り替わる。なお、逆方向の場合には代表画像を組画像のうち、再生順がより大きな画像を代表画像としてもよい。つまり、IMG 0022の画像を表示してもよい。
【0079】
次に画像607からは、単画像である画像606へとジャンプし、画像606からは画像605へとジャンプする。画像605から逆方向に3枚先には組画像1があるが、組画像1と画像605との間に組画像2があるので、組画像2の代表画像604を表示する。
画像604からは、逆方向において隣の組画像1の代表画像603を表示し、画像603からは画像602、601を順に表示する。
【0080】
なお、前述の3枚ごとのジャンプ画像送りの例において、例えば画像601がカレント画像として表示されているときにジャンプ画像送りの指示がされた場合に、画像602を表示せずに画像603を表示するようにしてもよい。つまり、現在のカレント画像が単画像で、そのカレント画像から3枚分先までに組画像はないが、例えば5枚や6枚といったある程度近い画像分先までに組画像がある場合には、その組画像の代表画像にジャンプするようにしてもよい。このようにすることで、あと少しで組画像の画像が表示されるような場合に、素早く組画像へと表示を切り替えることができる。
【0081】
以上、説明した実施形態によれば、ジャンプ画像送りの際のユーザの操作性を向上させることができる。大量の画像の中から所望の画像をユーザが探す場合、画像がすぐに見つからなければ操作量が多くなる。組画像は同じような画像が複数枚ある可能性が高い。よって、同じような画像が大量に含まれている場合、組画像の代表画像を表示することでユーザの操作量を減らすことができる。
単画像の次のジャンプ先までに組画像が含まれている場合、設定された枚数までジャンプすることなく、組画像の例えば代表画像をジャンプ画像送りの表示画像とする。所定枚数の枚数に関わらず、所定枚数より手前に組画像があれば、その組画像を表示する。例えば、ジャンプ枚数が10枚であって、現在表示中の画像から5枚先に組画像があった場合には、10枚より手前であっても5枚先の組画像を表示する。画像を探す場合、ユーザは撮影した画像を時系列順に記録している可能性が高い。また、組画像はユーザの撮影意欲がより高かった被写体である可能性が高い。よって、所定枚数より手前であっても、組画像の画像は表示することで、ユーザが所望の画像が表示された画像付近で撮影されたものなのか否かを判断しやすくなる。これにより、ユーザは所望の画像から離れた画像付近で1枚画像送りを何度も行って所望の画像を探す操作をせず、所望の画像の近くで何回か操作を行えばよいので、操作性が向上する。なお、組画像に含まれる各画像は、似た画像であることが多いため、画像を探しているユーザにとっては何枚も似たような画像が表示されるよりも、素早くさらに先の画像を表示した方が素早く所望の画像へとたどり着くことができる。
【0082】
また、ジャンプ画像送りの際に組画像のうちお気に入り画像を表示するので、お気に入りのマークを付けた画像を認識することができる。これにより、ユーザは大量にある画像の中で、より認識している画像を確認することで、所望の画像が表示中の画像付近にあるのか、さらに先にあるのか否かを判定しやすくなる。
【0083】
ジャンプ画像送りで組画像の表示がなされる場合、組画像であることを示す所定のアイテムを表示してもよく、このアイテム表示によりユーザに組画像を認識させることも可能である。そして、組画像がカレント画像として表示されている際に、さらにジャンプ画像送り指示がなされた場合、画像送り方向に隣接した別の組画像が探索され、その探索で見つけられた組画像が表示される。このため、隣の組画像の代表画像がジャンプ画像送りでの送り先(N枚後)よりも手前にあっても、組画像の代表画像は表示されるので、ユーザが組画像を探しているときにその画像を見逃さずに済む。組画像がカレント画像として表示されている際にジャンプ画像送り指示がなされた場合、画像送り方向に隣接した単画像が存在する場合には、その単画像を探索して表示する。例えば組画像の後に幾つかの単画像が撮影されているような場合、それら単画像は、異なる被写体や異なるアングル等で撮影された画像である可能性が高い。例えば組画像の最後の画像からジャンプ画像送りの設定枚数分ジャンプした画像を表示すると、アングルや角度を変えた1枚目の画像を見逃してしまい、未だ所望の画像がないとユーザが思ってしまう可能性がある。具体例を挙げると、例えば電車を連写した後、花を1枚撮影してその日の撮影を終了し、次の日に建物の撮影をした場合、連写された電車の画像の後に、花の画像を飛ばして建物の画像を表示してしまうと、ユーザは連写の後の花の画像に気付くことができない。しかしながら、組画像の直後の単画像を表示するようにすることで、上記のような場合であっても連写画像の直後の花の画像を表示できる。これにより、ユーザは、撮影した画像の順番をより正確に把握しやすくなり、所望の画像を探しやすくなる。
【0084】
また、前述した例では、デジタルカメラ100により撮影されて記録媒体190に記録された画像データとして、ファイル番号の拡張子が「.JPG」の静止画像を例に挙げているが、デジタルカメラ100で動画が撮影された場合には動画データも記録される。つまり、動画も組画像と同様に扱うことができる。そして、ジャンプ画像送りの際に動画の例えばサムネイル画像を表示することも可能となされている。上述の実施形態では、記録媒体190に記録されているデータのファイル番号の拡張子が動画のフォーマットを表す拡張子である場合、そのデータは動画であると認識する。そして、前述のようなジャンプ画像送りの際に動画が探索された場合には、その動画のサムネイル画像を取得又は生成して、そのサムネイル画像を表示する。
【0085】
また、例えば、ユーザがある程度枚数を飛ばしながら所望の画像を探しているような場合に、同じ被写体を撮影したような組画像や動画に含まれる画像が繰り返し表示されることはない。つまり組画像に属する画像が30枚で、ジャンプ画像送りの設定枚数が3枚であっても、3枚ごとのジャンプによる9枚又は10枚といった枚数分の画像が表示されることはなく、少ない手間で組画像の次の画像へと切り替えることができる。ジャンプ画像送りの際、組画像からは代表画像やお気に入りの画像が探索されて表示され、動画からはサムネイルが表示されることで、ユーザは、多数の画像を見なくても、どのような被写体が撮影されているのかを確認できる。以上のように、重要な画像を見逃さず、高速なジャンプ画像送りを行うことが可能となる。
【0086】
なお、前述の例では、システム制御部250が各フローチャートの処理や各種制御を行う例を挙げたが、それら各処理や各制御は一つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで行われてもよい。また、前述の各処理や各制御は、ハードウェア構成だけでなく、一部がソフトウェア構成で残りがハードウェア構成により実現されてもよい。本実施形態に係るプログラムは、前述した不揮発性メモリ256に予め用意されていてもよく、着脱可能な半導体メモリ等から読み出されたり、不図示のインターネット等のネットワークからダウンロードされたりしてもよい。
【0087】
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、画像を表示可能な表示装置を制御可能な電子機器であれば本発明は適用可能である。また、表示装置に対して、表示する画像信号を供給可能な情報処理装置にも本発明は適用可能である。すなわち、本発明は、例えば、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、タブレット端末、スマートフォン、電子ゲーム機、電子ブックリーダー、デジタルフォトフレーム、投影装置などに適用可能である。その他にも、本発明は、例えば、それぞれディスプレイを備えた、プリンタ装置、音楽プレーヤー、家電装置、車載装置、医療用機器、工業用機器などにも適用可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0088】
100,200:デジタルカメラ、215:メモリ制御部、228:表示部、250:システム制御部、256:不揮発性メモリ、270:操作部群
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