(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
振動発生部及び振動受部のうちのいずれか一方に連結される第1取付部と、振動発生部及び振動受部のうちのいずれか他方に連結される第2取付部と、前記第1取付部及び前記第2取付部を連結している弾性体と、前記弾性体の外周に当該弾性体との間に閉鎖空間を形成している弾性カバーと、を有し、
前記閉鎖空間内が真空である、防振装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年は、更なる省スペース化の要求により、防振装置への熱伝達がより促進される傾向にある。こうした熱伝達の促進は、弾性体に影響を与えることは勿論、例えば、防振装置中の弾性体及び取付金具の間の接着に影響を与える虞がある。
【0005】
本発明の目的は、弾性体への熱伝達を十分に抑制することが可能な、防振装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る防振装置は、振動発生部及び振動受部のうちのいずれか一方に連結される第1取付部と、振動発生部及び振動受部のうちのいずれか他方に連結される第2取付部と、前記第1取付部及び前記第2取付部を連結している弾性体と、前記弾性体の外周に当該弾性体との間に閉鎖空間を形成している弾性カバーと、を有する。本発明では、「連結」とは、直接連結しても、ブラケット等を介して間接的に連結してもよいことを意味する。
本発明に係る防振装置によれば、弾性体への熱伝達を十分に抑制することができる。
【0007】
本発明に係る防振装置では、前記弾性カバーは、前記弾性体と別体に構成されているものとすることができる。
この場合、弾性カバーは弾性体と別体として組み付けることができることから、様々な材料からなる弾性カバーを簡易に採用することができる。
【0008】
本発明に係る防振装置では、前記弾性カバーは、前記弾性体と一体に構成されているものとすることができる。
この場合、弾性カバーは弾性体と共に1つのパーツとして構成できることから、防振装置を少ない部品点数で構成することができる。
【0009】
本発明に係る防振装置では、前記閉鎖空間内が真空であることが好ましい。
この場合、弾性体への熱伝達をより十分に抑制することができる。
【0010】
本発明に係る防振装置では、前記弾性体及び前記弾性カバーの少なくともいずれか一方は、相手側に向かって突出する突出部を有していることが好ましい。
この場合、閉鎖空間が確保されることにより、弾性体への熱伝達をより十分に抑制することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、弾性体への熱伝達を十分に抑制することが可能な、防振装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の様々な実施形態に係る防振装置について説明する。
【0014】
まず、
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る防振装置100について説明する。
【0015】
図1中、符号100は、本発明の第1実施形態に係る防振装置である。本実施形態に係る防振装置100は、エンジン(振動発生部及び振動受部のいずれか一方に相当)と車体(振動発生部及び振動受部のいずれか他方に相当)との間に配置されたエンジンマウントとして機能させることができる。その場合、例えば、前記エンジンは防振装置100の上方(図面の紙面上側)に位置し、車体は防振装置100の下方(図面の紙面下側)に位置するように、防振装置100が車両に取り付けられるが、その逆(車体が上方、エンジンが下方)であってもよい。以下では、前者の取り付け方で防振装置100が車両に取り付けられる例として、各実施形態を説明する。
【0016】
本実施形態に係る防振装置100は、振動発生部及び振動受部のいずれか一方(本実施形態では、「エンジン」)に連結される第1取付部1と、振動発生部及び振動受部のいずれか他方(本実施形態では、「車体」)に連結される筒状の第2取付部2と、第1取付部1及び第2取付部2を連結している弾性体3と、を有している。
【0017】
本実施形態に係る防振装置100では、第1取付部1は、エンジンに直接又はブラケット等を介して当該エンジンに取り付けられる部分である。第1取付部1は、エンジン側に取り付けられる取付シャフト1aと、取付シャフト1aを一体に連結する基部1bとを有している。ただし、本発明によれば、第1取付部1は、エンジン側に対して取付シャフト1aによる取付方法以外の任意の方法で取り付けることができる。
【0018】
また、本実施形態に係る防振装置100では、第2取付部2は、車体に直接又は後述するブラケット7等を介して当該車体に取り付けられる部分である。
図1に示すように、第2取付部2は、軸Oの方向(以下、単に第2取付部2の軸Oの方向を「軸方向」ともいう。)に沿って延びる筒体である。
【0019】
本実施形態に係る防振装置100では、弾性体3は、第1取付部1の基部1bの上面に加硫接着されている。また、本実施形態では、弾性体3は、第2取付部2の内周面に加硫接着されている。更に、本実施形態では、
図1に示すように、第2取付部2は、第1取付部1に対して軸方向にずれた位置に配置されている。このため、本実施形態では、
図1に示すように、第1取付部1と第2取付部2との間の一部の弾性体3の外周面3fは、第1取付部1及び第2取付部2によって覆われることなく、露出している。
【0020】
更に、本実施形態に係る防振装置100は、弾性体3を隔壁の一部とする液室を有している。また、防振装置100は、弾性体3との間に液室を形成するダイヤフラム4を有している。ダイヤフラム4は、弾性を有して変形及び復元が可能な部材である。また、本実施形態に係る防振装置100は、弾性体3とダイヤフラム4との間に形成された前記液室を2つの液室C1及びC2に仕切る仕切部材5を有している。液室C1及び液室C2にはそれぞれ、シリコーンオイル、エチレングリコール等の液体が充填されている。仕切部材5には、液室C1及び液室C2の間で前記液体を流通させるオリフィス通路5aが形成されている。前記液体は、弾性体3及びダイヤフラム4の変形及び復元動作と共に、オリフィス通路5aを通して液室C1及び液室C2の間を流通することができる。これにより、本実施形態に係る防振装置100は、第1取付部1又は第2取付部2に入力された振動を吸収することができる。なお、仕切部材5には、オリフィス通路5aの他に、振動入力方向(軸方向、
図1等の紙面上下方向)に微小変形又は微小変位可能なメンブラン等を配置してもよい。この場合、本実施形態に係る防振装置100は、第1取付部1又は第2取付部2に入力された振動のうち、高周波の振動をも吸収することができる。
【0021】
加えて、本実施形態に係る防振装置100は、弾性体3の外周に弾性カバー6を有している。弾性カバー6は、弾性体3との間に閉鎖空間Sを形成している。本実施形態では、弾性カバー6は、弾性体3の外周面3fを覆う位置に配置されている。詳細には、弾性カバー6は、弾性体3の外周面3fから間隔を置いて配置されている。更に詳細には、弾性カバー6は、弾性体3の外周面3fを軸Oの周りに全周にわたって覆うように配置されている。これにより、閉鎖空間Sは、弾性体3と弾性カバー6との間で、軸Oの周りを延在する、環状の空間として構成されている。
【0022】
閉鎖空間Sは、外部からの熱伝達(本実施形態では、主として、エンジンからの熱伝達)を抑制し、弾性体3の外周面3fの温度上昇を防止するための、断熱層として機能している。ここで、「断熱層」とは、熱輻射、熱伝導又はその両方による熱伝達を減少させる空間を意味する。本実施形態に係る防振装置100では、閉鎖空間Sは、空気層である。即ち、本実施形態では、空気を断熱材(本実施形態では、熱移動、熱伝達又はその両方を減少させる材料を意味する。)としている。本実施形態では、閉鎖空間Sの空気が断熱材として機能することにより、外部からの熱(本実施形態では、主として、エンジンからの熱)が、弾性体3の外周面3fに、ひいては、弾性体3の外周面3fを通じて当該弾性体3内に伝達されることを抑制する。
【0023】
上述のとおり、本実施形態に係る防振装置100によれば、弾性体3の外周に当該弾性体3との間に閉鎖空間Sを形成している弾性カバー6を有することにより、弾性体3への熱伝達を十分に抑制することができる。従って、本実施形態に係る防振装置100によれば、弾性体3への熱伝達に伴う、第1取付部1及び第2取付部2と弾性体3との間の接着に対する影響、また、本実施形態のような液入り防振装置では液室C1及びC2内でのキャビテーションの発生等を抑制することができる。
【0024】
また、本実施形態に係る防振装置100では、閉鎖空間S内が真空であることが好ましい。この場合、閉鎖空間Sでの熱伝導がない(熱輻射による熱伝達のみがある)ことから、弾性体3への熱伝達をより十分に抑制することができる。
【0025】
更に、本実施形態に係る防振装置100では、弾性体3及び弾性カバー6の少なくともいずれか一方は、相手側に向かって突出する突出部を有していることが好ましい。本実施形態に係る防振装置100では、弾性体3は、相手側(弾性カバー6側)に向かって突出する突出部3pを有している。また、本実施形態では、弾性カバー6は、相手側(弾性体3側)に向かって突出する突出部6pを有している。
【0026】
閉鎖空間S内が、例えば、上述のとおり、真空である場合、弾性カバー6が大気圧によって変形して潰れ易くなる。この場合、閉鎖空間Sも潰れ易くなる。これに対し、本実施形態に係る防振装置100によれば、弾性カバー6が変形して潰れようとしても、弾性体3の突出部3pが弾性カバー6と接触することにより、弾性カバー6の変形(潰れ)を抑制し、ひいては、閉鎖空間Sの潰れを抑制する。また、本実施形態によれば、弾性カバー6が変形して潰れようとしても、弾性カバー6の突出部6pが弾性体3の外周面3fと接触することにより、弾性カバー6の変形(潰れ)を抑制し、ひいては、閉鎖空間Sの潰れを抑制する。このため、閉鎖空間S内を真空とする等により、閉鎖空間Sが潰れ易い状態であっても、当該閉鎖空間Sが確保される。これにより、弾性体3への熱伝達をより十分に抑制することができる。
【0027】
なお、前記突出部は、弾性体3及び弾性カバー6の少なくともいずれか一方に有していればよい。即ち、前記突出部は、弾性体3の突出部3のみとすることができる。或いは、前記突出部は、弾性カバー6の突出部6のみとすることができる。また、本実施形態では、弾性体3の突出部3p及び弾性カバー6の突出部6pはいずれも、閉鎖空間S内の局所的な1つの位置に、軸O周りの全周に連続して設けられているが、複数の位置に断続して設けることができる。
【0028】
また、本発明によれば、閉鎖空間Sには、断熱材として、空気以外の気体、液体、固体を充填することができる。前記気体としては、例えば、空気以外に、窒素ガス等が挙げられる。また、前記液体としては、例えば、水、液体窒素等が挙げられる。また、前記固体としては、グラスウール等の繊維系断熱材、発泡ゴム等の発泡系断熱材等が挙げられる。好適には、上述のように、閉鎖空間Sを真空層とする。
【0029】
また、本実施形態に係る防振装置100は、第2取付部2の外周に配置されたブラケット7を有している。本実施形態では、ブラケット7は、車体に取り付けられる部分である。本実施形態では、ブラケット7は、軸方向に沿って延びる筒状部7aと、筒状部7aの車体側端を閉じる蓋状部7bとを有している。本実施形態では、ブラケット7の筒状部7aの内周面には、第2取付部2が圧入されている。これにより、本実施形態では、防振装置100は、第1取付部1、第2取付部2、弾性体3、ダイヤフラム4、仕切部材5、弾性カバー6及びブラケット7を有したユニットとして構成されている。
【0030】
本実施形態に係る防振装置100では、ブラケット7は、金属製である。本実施形態では、ブラケット7は軽量なアルミニウム製である。本実施形態では、アルミニウム製とは、主としてアルミニウムを含む金属製を意味する。具体的には、ブラケット7はアルミニウム合金製である。また、ブラケット7がアルミニウム製、例えば、アルミニウム合金製である場合、防振装置100全体の軽量化を図ることができる。ただし、ブラケット7は、樹脂製であってもよい。また、本実施形態では、第1取付部1、第2取付部2、第1固定部61及び第2固定部62は、金属製であるが、樹脂製であってもよい。
【0031】
特に、本実施形態に係る防振装置100では、弾性カバー6は、弾性体3と別体に構成されている。本実施形態では、弾性カバー6は、筒状のカバー本体60、第1固定部61及び第2固定部62で構成されている。
【0032】
本実施形態に係る防振装置100では、カバー本体60は、弾性を有する材料、例えば、ゴム又は樹脂製の弾性体である。好適には、カバー本体60の材料には、断熱性を有する材料を採用する。より好ましくは、カバー本体60の材料には、耐熱性を有する材料を採用する。ただし、本発明によれば、カバー本体60の本質的な機能は、振動入力に追従して変形できると共に、弾性体3に対する熱伝達を妨げることにある。このため、カバー本体60の材料は、ゴム又は樹脂以外の、例えば、弾性を有する金属であってもよい。
【0033】
本実施形態に係る防振装置100では、第1固定部61には、カバー本体60の軸方向一方側端部(本実施形態では、エンジン側端部)60aが結合している。本実施形態では、第1固定部61は、環状の外周縁61eを有している。本実施形態では、カバー本体60の軸方向一方側端部60aは、第1固定部61の外周縁61eに対して、当該外周縁61eの全周にわたって結合している。
【0034】
本実施形態に係る防振装置100では、第1固定部61は、カバー本体60の軸方向一方側端部60aを第1取付部1に固定するための部分である。本実施形態では、第1固定部61は、軸方向に貫通する貫通孔61hを有している。第1固定部61は、例えば、第1取付部1の取付シャフト1aを貫通孔61hに圧入させることによって、第1取付部1に固定することができる。
【0035】
また、本実施形態に係る防振装置100では、第2固定部62には、カバー本体60の軸方向他方側端部(本実施形態では、車体側端部)60bが結合している。本実施形態では、第2固定部62は、筒状の部材である。本実施形態では、カバー本体60の軸方向他方側端部60bは、第2固定部62の内周面62fに対して、当該内周面62fの全周にわたって結合している。
【0036】
本実施形態に係る防振装置100では、第2固定部62は、カバー本体60の軸方向他方側端部60bを第2取付部2に固定するための部分である。本実施形態では、第2固定部62は、軸方向他方側に延びる軸方向他方側端部62cを有している。第2固定部62は、例えば、軸方向他方側端部62cを第2取付部2の軸方向一方側端部(本実施形態では、エンジン側端部)2aの全周にわたって当該第2取付部2の軸方向一方側端部2aにかしめることによって、第2取付部2に固定することができる。
【0037】
即ち、本実施形態に係る防振装置100では、弾性カバー6は、第1固定部61及び第2固定部62を用いることにより、弾性体3の外周面3fを全周にわたって覆うことができる。なお、閉鎖空間Sを空気層とする場合、例えば、上述した組み付け作業を大気中で行うことにより、閉鎖空間Sを空気層とすることができる。また、閉鎖空間S内を真空とする場合、例えば、上述した組み付け作業を真空中で行うことにより、閉鎖空間S内を真空とすることができる。
【0038】
本実施形態に係る防振装置100では、上述のとおり、弾性カバー6は、弾性体3と別体に構成されている。この場合、上述のとおり、弾性カバー6は弾性体3と別体として組み付けることができることから、様々な材料からなる弾性カバー6、例えば、弾性体3とは異なる材料からなる弾性カバー6をも、簡易に採用することができる。例えば、弾性体3としては、例えば、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、二トリルブタジエンゴム(NBR)、クロロブレンゴム(CR)、イソブチエンイソプレンゴム(IIR)等を採用することができる。また、弾性カバー6としては、例えば、ガスバリア性の良好なブチルゴム等のブチル系ゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等を採用することができる。
【0039】
次いで、本発明の第2実施形態に係る防振装置200について説明する。なお、以下の説明において、
図1の防振装置100と実質的に同一の部分については、同一の符号をもって、その説明を省略する。
【0040】
図2中、符号200は、本発明の第2実施形態に係る防振装置である。
【0041】
本実施形態に係る防振装置200では、弾性カバー6は、弾性体3と一体に構成されている。本実施形態では、弾性カバー6は、筒状のカバー本体60、第2固定部62で構成されている。具体的には、カバー本体60の軸方向一方側端部60aは、弾性体3に結合すると共に、第1取付部1の外周縁1eに対して、当該外周縁1eの全周にわたって結合している。即ち、本実施形態では、弾性カバー6は、第1固定部61が省略されている。
【0042】
本実施形態に係る防振装置200では、カバー本体60の軸方向一方側端部60aが弾性体3と一体に結合している。本実施形態では、カバー本体60の軸方向一方側端部60aは、弾性体3の外周面3fに対して、当該外周面3fの全周にわたって結合している。本実施形態では、カバー本体60は、弾性体3と同じ材料の、例えば、ゴム製である。好適には、カバー本体60の材料には、断熱性を有する材料を採用する。より好ましくは、カバー本体60の材料には、耐熱性を有する材料を採用する。ただし、本発明によれば、カバー本体60は、弾性体3との二色成形で一体に構成することができる。この場合、カバー本体60は、弾性体3と異なる材料で構成することができる。
【0043】
また、本実施形態に係る防振装置200では、前述の第1実施形態における、防振装置100と同様、第2固定部62には、カバー本体60の軸方向他方側端部60bが結合している。本実施形態でも、カバー本体60の軸方向他方側端部60bは、第2固定部62の内周面62fに対して、当該内周面62fの全周にわたって結合している。
【0044】
本実施形態に係る防振装置200では、第2取付部2の軸方向一方側端部2aは、例えば、第2固定部62の軸方向他方側端部62cの全周にわたって当該第2固定部62の軸方向他方側端部62cにかしめることによって、第2固定部62に固定することができる。
【0045】
即ち、本実施形態に係る防振装置200では、弾性カバー6は、第2固定部62を用いることにより、弾性体3の外周面3fを全周にわたって覆うことができる。本実施形態でも、閉鎖空間S内を空気とする場合、上述した組み付け作業を大気中で行うことにより、閉鎖空間Sを空気層とすることができる。また、閉鎖空間S内を真空とする場合、上述した組み付け作業を真空中で行うことにより、閉鎖空間S内を真空とすることができる。
【0046】
本実施形態に係る防振装置200では、弾性カバー6は、弾性体3と一体に構成されている。この場合、上述のとおり、弾性カバー6は弾性体3と共に1つのパーツとして構成できることから、防振装置200を少ない部品点数で構成することができる。また、本実施形態では、第1固定部61の組み付けが不要となるから、弾性カバー6の組み付け作業も容易となる。
【0047】
上述のとおり、本発明によれば、弾性体3への熱伝達を十分に抑制することが可能な、防振装置100及び200を提供することができる。
【0048】
上述したところは、本発明の一実施形態を開示したにすぎず、特許請求の範囲に従えば、様々な変更が可能となる。例えば、本発明によれば、第1取付部1は、第2取付部2を外筒とする、内筒とすることも可能である。また、弾性カバー6の第1固定部61及び第2固定部62のかしめ方法は、適宜、相互に置き換えることができる。更に、上述した各実施形態に採用された様々な構成は、相互に適宜、置き換えることができる。