(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係るアクチュエータ100の図である。
図2は、
図1に示されたアクチュエータ100の縦断面図である。
図3は、
図1に示されたベースの斜視図である。
図4は、
図3に示された流体流路の図である。
【0009】
アクチュエータ100は、柔軟関節用のアクチュエータである。ここで、柔軟関節とは、関節の動きに柔軟性のある関節をいう。つまり、柔軟関節は、決まった角度に固定されてはいるが、外力によって多少は動き得る関節である。
【0010】
図1に示されるように、アクチュエータ100は、ベース110と、ベース110に回転可能に支持された回転部材140と、回転部材140に巻き付けられた一対のマッキベン型の人工筋肉162A,162Bとを備えている。
【0011】
ベース110は、たとえば、円板状の外観形状を有している。回転部材140は、本体部144と、本体部144から突出した回転軸142を有している。本体部144と回転軸142はいずれも、円柱状の外観形状を有している。
【0012】
図2に示されるように、回転部材140は、軸受112を介して、ベース110に取り付けられている。たとえば、回転部材140は、回転軸142を有する中心部材152と、中心部材152の周囲に配される一対のスリーブ154A,154Bとから構成されている。スリーブ154A,154Bは、それらの間に軸受112を挟み込むようにして、中心部材152に固定されている。
【0013】
図2に示された回転部材140の構造は、ひとつの例示であり、これに限定されるものではない。
図2に示された例では、回転部材140の本体部144は、ベース110の軸受112の部分において径が低減されているが、これに限らず、一定の径を有する円柱体で構成されてもよい。
【0014】
マッキベン型の人工筋肉162A,162Bは、内部に流体たとえば空気を流通可能なチューブ状の構造をしており、内部の流体の圧力の変化に応じて膨張収縮する。具体的には、マッキベン型の人工筋肉162A,162Bは、内部の流体の圧力の上昇に伴って、径方向に太くなりながら軸方向に縮んでいく。また、その後の流体の圧力の下降に伴って、マッキベン型の人工筋肉162A,162Bは、元の形状に戻ろうと、径方向に細くなりながら軸方向に伸びていく。
【0015】
図1に示されるように、一対の人工筋肉162A,162Bは拮抗して配置されている。すなわち、人工筋肉162A,162Bは、互いに反対回りに、回転部材140の本体部144に巻き付けられている。詳しくは、人工筋肉162Aは、第1の周方向に回転部材140に螺旋状に巻き付けられている。一方、人工筋肉162Bは、第1の周方向とは逆方向である第2の周方向に回転部材140に螺旋状に巻き付けられている。ここで、第1の周方向および第2の周方向は、たとえば、回転部材140の本体部144の周面上に位置するひとつの円周に沿った方向を意味している。たとえば、回転部材140の中心軸すなわち回転軸に沿った一方向から見たとき、第1の周方向は右回りの方向であり、第2の周方向は左回りの方向である。
【0016】
人工筋肉162A,162Bの一端は、それぞれ、止め部164A,164Bによって、回転部材140の本体部144に固定されている。また、人工筋肉162A,162Bの他端は、それぞれ、ベース110に固定された止め部114A,114Bに固定されている。
【0017】
本実施形態では、人工筋肉162A,162Bは回転部材140に螺旋状に巻き付けられているが、人工筋肉162A,162Bの巻き付け数が1未満であれば、各人工筋肉162A,162Bは回転部材140に同一円周上に巻き付けられてもよい。
【0018】
図1と
図3に示されるように、流体継手126A,126Bがベース110に固定されている。流体継手126A,126Bは、
図1に示されるように、それぞれ、ベース110内を延びる管路124A,124Bを介して、止め部114A,114Bと流体的に連絡している。
【0019】
たとえば、止め部114Aには、
図4に示されるように、流体継手122Aが固定されており、流体継手122Aは、止め部114Aと管路124Aを介して、流体継手126Aと流体的に連絡している。流体継手122Aには、人工筋肉162Aが流体的に連結される。流体継手122Aは、好ましくは、人工筋肉162Aが回転部材140に巻き付けられやすくするため、止め部114Aから引いた回転部材140の接線の方向に突出している。ここでは、代表的に、止め部114Aについて述べたが、止め部114Bも同様である。
【0020】
前述したように、人工筋肉162A,162Bは、互いに反対回りに、回転部材140の本体部144に巻き付けられている。このため、人工筋肉162A,162Bは、互いに拮抗している。たとえば、人工筋肉162Aが作動筋として作用し、人工筋肉162Bが拮抗筋として作用する。人工筋肉162A,162Bに供給する流体たとえば空気の圧力を調整することによって回転部材140が回転される。
【0021】
以上の説明からわかるように、アクチュエータ100は、人工筋肉162A,162Bの一端が回転部材140に固定され、人工筋肉162A,162Bが回転部材140の本体部144に巻き付けられているため、省スペース化に好適な構成となっている。
【0022】
また、回転部材140が人工筋肉162A,162Bによって駆動されるため、バックラッシュが生じることがなく、また、回転部材140の回転角を無段階で調整することができる。
【0023】
図5は、実施形態に係る別のアクチュエータ100Aの要部の図である。
図6は、実施形態に係る別のアクチュエータ100Aの全体の図である。これらの図において、
図1に示された部材と同一の参照符号が付された部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。以下、相違部分に重点をおいて説明する。つまり、以下の説明において触れられない部分は、アクチュエータ100Aと同様である。
【0024】
アクチュエータ100Aにおいては、
図5に示されるように、回転部材140Aは、人工筋肉162A,162Bをそれぞれ受ける溝たとえば螺旋溝146A,146Bを有している。螺旋溝146A,146Bは、人工筋肉162A,162Bの最大径以上の幅を有している。ここで、人工筋肉162A,162Bの最大径は、通常の使用状態において流体の圧力が最大となったときの人工筋肉162A,162Bの直径である。
【0025】
本実施形態では、人工筋肉162A,162Bをそれぞれ受ける溝が螺旋溝146A,146Bで構成されているが、人工筋肉162A,162Bの巻き付け数が1未満であれば、回転部材140Aを一周する溝で構成されてもよい。
【0026】
人工筋肉162A,162Bが螺旋溝146A,146Bに受けられることによって、人工筋肉162A,162Bは回転部材140Aに安定して巻き付けられる。具体的には、人工筋肉162A,162Bが均一なピッチで回転部材140Aに巻き付けられる。
【0027】
また、螺旋溝146A,146Bの幅が人工筋肉162A,162Bの最大径以上であることによって、人工筋肉162A,162Bは、隣接部分に邪魔されることなく、最大径まで太くなることができる。
【0028】
アクチュエータ100Aは、
図6に示されるように、回転部材140Aに取り付けられたカバー172A,172Bをさらに備えている。たとえば、カバー172A,172Bは、回転部材140Aの本体部144Aの上面と下面にそれぞれ固定されている。カバー172A,172Bはいずれも有底円筒形状をしている。ただし、カバー172Aは、回転軸142が通る貫通穴を底部に有している。
【0029】
カバー172A,172Bは、回転部材140Aと協働して、人工筋肉162A,162Bを収容する空間を形成している。カバー172A,172Bと螺旋溝146A,146Bの間隔は、人工筋肉162A,162Bの最大径以上である。
【0030】
また、カバー172A,172Bから回転部材140Aまでの最短距離は、人工筋肉162A,162Bの最小径未満である。ここで、人工筋肉162A,162Bの最小径は、人工筋肉162A,162Bに圧力が印加されていない状態つまり圧力非印加時の人工筋肉162A,162Bの直径である。
【0031】
回転部材140Aにカバー172A,172Bが取り付けられていることによって、流体の圧力が低いときに、人工筋肉162A,162Bにたわみが発生し、回転部材140Aから人工筋肉162A,162Bが不所望に浮いてしまうことが防がれる。
【0032】
また、カバー172A,172Bと螺旋溝146A,146Bの間隔が人工筋肉162A,162Bの最大径以上であることによって、人工筋肉162A,162Bは、カバー172A,172Bに邪魔されることなく、最大径まで太くなることができる。
【0033】
さらに、カバー172A,172Bから回転部材140Aまでの最短距離が人工筋肉162A,162Bの最小径未満であるによって、人工筋肉162A,162Bが螺旋溝146A,146Bから不所望に外れてしまうことが防がれる。
【0034】
アクチュエータ100Aは、
図6に示されるように、ベース110と回転部材140Aの本体部144Aとカバー172A,172Bを収容するケース180をさらに備えている。ケース180は、回転軸142が通る貫通穴を有し、回転軸142とケース180の間には軸受182が設けられている。ケース180はまた、流体継手126A,126Bを露出させる貫通穴を有している。ケース180は、たとえば、円筒状の外観形状を有している。
【0035】
図6に示された構成例では、ケース180は、ベース110の全体を収容しているが、ケース180は、ベース110の一部を収容する構成であってもよい。たとえば、ケース180は、ベース110の上面と下面にそれぞれ固定される二つの部材で構成されてもよい。
【0036】
ケース180は、回転軸142と流体継手126A,126Bを除いて、アクチュエータ100Aを取り囲んでいるため、アクチュエータ100Aの取り付け性を高める働きをする。
【0037】
以下、アクチュエータ100,100Aの回転原理について説明する。
【0038】
作動筋たとえば人工筋肉162Aへの印加圧力をP1、拮抗筋たとえば人工筋肉162Bへの印加圧力をP2とする。ここで、回転軸142の回転角θと印加圧力の関係は、力のつり合いより、
θ={(L−C2)/R}・(P1−P2)/(P1+P2) …(1)
となる。ここで、Rは、回転部材140,140Aの半径である。C2は、人工筋肉162A,162Bの特性により定まる定数である。Lは、中立角(θ=0度)におけるベース110の止め部114A,114Bと回転部材140,140A上の止め部164A,164Bとの間の人工筋肉162A,162Bの取り付け長である。
【0039】
(1)式より、印加圧力比(0.5−α)<{P1/(P1+P2)}<(0.5+α)を変えることにより、回転角θを−(2α)・{(L−C2)/R}〜(2α)・{(L−C2)/R}radの間で変えることができる。αは、印加圧力の調整幅である。
【0040】
また、式(1)は、
θ≒{(L−L0/2)/R}・(P1−P2)/(P1+P2) …(2)
と近似可能なため、回転角量を大きくとる場合は、人工筋肉162A,162Bの自然長L0を長くとる必要がある。ここで、人工筋肉162A,162Bの自然長L0は、L0>L、具体的には、{2/(2−εmax)}L以上とする。ε=(L0−l)/L0は収縮率である。
【0041】
作動筋たとえば人工筋肉162Aの筋長l1、拮抗筋たとえば人工筋肉162Bの筋長l2、作動筋・拮抗筋すなわち人工筋肉162A,162Bの自然長L0、作動筋・拮抗筋すなわち人工筋肉162A,162Bの取り付け長Lの関係は、
図7に示されるようになる。作動筋の筋長l1がRθ減少すると、反対に、拮抗筋の筋長l1がRθ増加する。
【0042】
回転量に関連する巻き付け数nは、人工筋肉162A,162Bの最大収縮率をεmaxとした場合、一巻にて、最大2π・εmax回転するため、巻き付け数nは、最大回転角をθmaxとした場合、少なくとも
n=θmax/(2π・εmax) …(3)
以上とする。この場合、人工筋肉162A,162Bの取り付け長Lは、L=d+2πRnである。dは、止め部114A,114Bから回転部材140,140Aまでの距離である。式(3)から、回転量を要する場合、巻き付け数nを増やす必要があることがわかる。
【0043】
次に、関節剛性に関して説明する。力のつり合い角からδθ角度変化した際に発生するトルクτは、
τ≒−(P1+P2)・C3・R
2・(d0
2/L0)・δθ=ka・δθ …(4)
と近似される。ここで、d0は、人工筋肉162A,162Bの圧力非印加時の筋径である。kaは、関節剛性である。C3は、C3=3π/{2(tanθ0)
2}であり、人工筋肉162A,162Bに固有のパラメータである。θ0は、人工筋肉162A,162Bの巻き付け角である。
【0044】
したがって、関節剛性kaを変更する場合は、印加圧力和Pa=(P1+P2)を調整すればよい。
【0045】
また、式(4)より、関節剛性kaを高くする場合,人工筋肉162A,162Bの筋径を太くする必要があることがわかる。ただし、この場合、人工筋肉162A,162Bの曲げ半径が大きくなるため、回転部材140,140Aの半径Rは大きくとる必要がある。
【0046】
以下、アクチュエータ100,100Aの設計手順について説明する。
【0047】
半径Rの回転部材140,140Aを用いる場合において、人工筋肉162A,162Bの回転部材140,140Aへの巻き付け数n,人工筋肉162A,162Bの自然長L0、人工筋肉162A,162Bの取り付け長L、人工筋肉162A,162Bの圧力非印加時の筋径d0を以下に示す。ここで、使用する人工筋肉162A,162Bの最大収縮率をεmax,印加圧力和の最大値を(Pa)maxとし、仕様として、回転角の最大値をθmax,関節剛性の最大値を(ka)maxとする。
【0048】
式(3)より、回転部材への巻き付け数nは、n>θmax/(2π・εmax)となる。人工筋肉162A,162Bの取り付け長Lは、L=d+2πRnとなり、人工筋肉162A,162Bの自然長は、L0>{2/(2−εmax)}・Lとする。
【0049】
式(4)より、人工筋肉162A,162Bの圧力非印加時の筋径d0は、d0={(ka)max・L0/((Pa)max・C3・R
2)}
1/2となる。実際は上記値に近い使用可能な筋径を選択する。
【0050】
「設計例」
(1)R=0.03m、θmax=3π/4、(ka)max=0.05Nm/rad、(Pa)max=0.5mpa、εmax=0.15の場合、巻き付け数n>2.5のため、n=3とする。
【0051】
人工筋肉162A,162Bの取り付け長Lは、d=1.5Rとすると、L=d+2πRn=0.61となり、人工筋肉162A,162Bの自然長L0は、L0>(2/(2−εmax))L=0.66のため、L0=0.7とする。
【0052】
人工筋肉162A,162Bの圧力非印加時の筋径d0は、C3=4.5とすると、d0={(ka)max・L0/((Pa)max・C3・R
2)}
1/2=0.0042となり、4mm直径の人工筋肉を使用すればよいこととなる。
【0053】
(2)R=0.015、θmax=3π/4、(ka)max=0.05Nm/rad、(Pa)max=0.5mpa、εmax=0.15の場合、巻き付け数n>2.5のため、n=3とする。
【0054】
人工筋肉162A,162Bの取り付け長Lは、d=1.5Rとすると、L=d+2πRn=0.305となり、人工筋肉162A,162Bの自然長L0は、L0>(2/(2−εmax))L=0.33のため、L0=0.35とする。
【0055】
人工筋肉162A,162Bの圧力非印加時の筋径d0は、C3=4.5とすると、d0={(ka)max・L0/((Pa)max・C3・R
2)}
1/2=0.0057となり、6mm直径の人工筋肉を使用すればよいこととなる。
【0056】
図8は、アクチュエータ100Aを駆動するための人工筋肉162A,162Bの圧力調整機構200の図である。圧力調整機構200は、コンプレッサ210と、圧力比例電磁弁220A,220Bと、演算部230とから構成されている。
【0057】
コンプレッサ210は、チューブ212を介して、圧力比例電磁弁220A,220Bと流体的に接続されている。各圧力比例電磁弁220A,220Bは、圧力を調整するレギュレータを含んでいる。圧力比例電磁弁220A,220Bは、それぞれ、チューブ222A,222Bを介して、流体継手126A,126Bと流体的に接続されている。
【0058】
コンプレッサ210は、流体たとえば空気を媒体として、圧力Psupを供給する。コンプレッサ210から供給される圧力Psupは、フィルタ(図示せず)と減圧弁(図示せず)を通して、圧力比例電磁弁220A,220Bに供給される。
【0059】
演算部230は、角度指令値と剛性指令値から、圧力比例電磁弁220A,220Bへの指令電圧V1,V2を演算する。演算部230はまた、演算した指令電圧V1,V2を、たとえばD/A変換器やパルス幅変調器を介して、それぞれ、圧力比例電磁弁220A,220Bへ出力する。
【0060】
圧力比例電磁弁220A,220Bは、それぞれ、入力される指令電圧V1,V2に従って、コンプレッサ210から供給される圧力Psupを調整して出力する。圧力比例電磁弁220A,220Bの出力圧力P1,P2は、それぞれ、入力される指令電圧V1,V2と比例関係にある。
【0061】
演算部230は、角度指令値θrefと剛性指令値(Ka)refから、圧力比例電磁弁220A,220Bの出力圧力P1,P2に対応する指令電圧V1,V2を演算する。具体的には、式(1)より、θref={2(L−C2)/R}・{P1/(P1+P2)−1/2}となる。ここで、2(L−C2)/R=C4とすると、θref=C4{P1/(P1+P2)−1/2}となり、x=P1/(P1+P2)=θref/C4+1/2となる。また、式(4)より、y=(P1+P2)=(Ka)ref/(C3・R
2・d0
2/L0)=(Ka)ref/C5となる。したがって、P1=xy、P2=y(1−x)と演算する。指令電圧V1,V2は、出力圧力P1,P2と圧力比例電磁弁220A,220Bの特性から演算する。
【0062】
なお、回転軸142にエンコーダーやポテンショメータを取り付け、回転軸142の回転角θを演算部230にフォードバックし、指令電圧V1,V2を決定してもよい。
【0063】
図8は、一つのアクチュエータ100Aを駆動する例を示しているが、複数のアクチュエータ100,100Aを駆動する場合、コンプレッサ210は共通に用いられてよい。
【0064】
図9は、アクチュエータ100Aが組み込まれた三軸アームロボットの図である。
図9に示される三軸アームロボットでは、ベース250にアクチュエータ100Aが組み込まれ、その回転軸142が、回転させる対象であるアーム260Aに固定されている。さらに、アーム260Aにアクチュエータ100Aが組み込まれ、その回転軸142が、回転させる対象であるアーム260Bに固定されている。図示されていないが、同様に、アーム260Bにアクチュエータ100Aが組み込まれ、その回転軸142が、回転させる対象であるアーム260Cに固定されている。
【0065】
アクチュエータ100Aへの配管は、前述した圧力比例電磁弁220A,220Bを含む電磁弁ボックス270から各アクチュエータ100Aへ延びるチューブ272のみであるため、センサケーブル(アーム260A,260B,260Cに取り付けられた手先センサなどのケーブル)などとまとめてとりまわすことができ、従来のアームロボットと比較し、省スペース化が図られる。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。