【発明が解決しようとする課題】
【0003】
1つまたは複数の実施形態では、本開示は、電力生産に有用なシステムおよび方法を提供することができる。特に、本システムおよび方法は、流れの中の炭化水素が実質的に燃焼することなく酸化されることにより、電力生産サイクルに追加のエネルギーを付与するように、低濃度の炭化水素流を処理するように構成することができる。
【0004】
1つまたは複数の実施形態では、本開示は、電力生産のための方法であって、
リサイクルCO
2流の存在下で、燃焼器で酸素を用いて炭素質燃料を燃焼して、CO
2を含む燃焼生成流を形成するステップと、
燃焼生成物流をタービンで膨張させて、発電し、タービン排気流を形成するステップと、
タービン排気流を、復熱式熱交換器で冷却するステップと、
冷却したタービン排気流から、存在する水を除去して、リサイクルCO
2流を形成するステップと、
リサイクルCO
2流の少なくとも一部を圧縮するステップと、
任意に、リサイクルCO
2流の一部を転用し、酸素と転用した一部を組み合わせた後に、上記燃焼を行うステップと、
圧縮したリサイクルCO
2流を復熱式熱交換器に戻すことにより、圧縮したリサイクルCO
2流を、タービン排気流から回収した熱で加熱するステップと、
低濃度の炭化水素流中の炭化水素が実質的に燃焼することなく酸化される条件下で、低濃度の炭化水素流を投入するステップと、
加熱し、圧縮したリサイクルCO
2流を燃焼器に向けるステップと
を含む、方法を提供することができる。
【0005】
1つまたは複数のさらなる実施形態では、電力生産のための方法は、任意の数および順序で組み合わせることのできる以下の記載のうちの1つまたは複数に関連させて、さらに定義することができる。
【0006】
低濃度の炭化水素流は、炭化水素流がリサイクルCO
2流および酸素のうちの1つまたは両方と熱交換するように構成されている復熱式熱交換器またはさらなる熱交換器の中で酸化されるように、投入することができる。
【0007】
低濃度の炭化水素流は、上記通過ステップの前に、圧縮したリサイクルCO
2流と組み合わせることができる。
【0008】
低濃度の炭化水素流は、復熱式熱交換器で、圧縮したリサイクルCO
2流と組み合わせることができる。
【0009】
低濃度の炭化水素流は、さらなる熱交換器で、圧縮したリサイクルCO
2流と組み合わせることができる。
【0010】
リサイクルCO
2流の一部を転用し、酸素と組み合わせて、低濃度の酸素流を形成することができ、低濃度の炭化水素流は、この低濃度の酸素流と組み合わせることができる。
【0011】
低濃度の炭化水素流と組み合わせた低濃度の酸素流を、復熱式熱交換器またはさらなる熱交換器に通し、ここで低濃度の炭化水素流中の炭化水素を酸化させることができる。
【0012】
低濃度の炭化水素ガスは、石油増進回収処理の生成物である。
【0013】
1つまたは複数の実施形態では、本開示は、密閉式または半密閉式ブレイトンサイクル(CO
2が作業流体として使用され;炭素質燃料が第1の燃料供給源として使用され、作業流体を加熱するために燃焼され;かつ復熱式熱交換器を、燃焼熱を再捕捉するために使用する)を実行するステップと、低濃度の炭化水素流を第2の燃料供給源として、密閉式または半密閉式のブレイトンサイクルに添加し、低濃度の炭化水素流中の炭化水素を、実質的に燃焼することなく酸化させてさらなる熱を提供するステップとを含む、電力生産のための方法を提供することができる。
【0014】
1つまたは複数の実施形態では、本開示は、1つまたは複数の炭化水素および1つまたは複数の希釈剤を含む廃棄流を準備するステップと、密閉式または半密閉式ブレイトンサイクルに廃棄流を投入することにより、廃棄流中の炭化水素を実質的に燃焼することなく酸化させるステップとを含む、廃棄流を処理するための方法を提供することができる。
【0015】
1つまたは複数の実施形態では、電力生産のための方法は、密閉式または半密閉式の電力生産サイクルを実行するステップを含み、ここでCO
2が、電力生産のため繰り返し圧縮および膨張される作業流体として循環し;電力生産のため作業流体を圧縮した後であって作業流体を膨張させる前に、第1の燃料供給源を燃焼器で燃焼して作業流体を加熱し、復熱式熱交換器を使用して、作業流体を加熱するための燃焼熱を再捕捉する。本方法は、第2の燃料供給源を使用する燃焼器の外側に形成される熱で作業流体を加熱するステップをさらに含むことができ、上記加熱は、再捕捉された燃焼熱に加えられ、上記第2の燃料供給源は、燃焼器の外側に形成される熱を提供するために実質的な燃焼を用いることなく酸化される低濃度の炭化水素流である。
【0016】
1つまたは複数のさらなる実施形態では、電力生産のための方法は、任意の数および順序で組み合わせることができる以下の記載のうちの1つまたは複数と関連させて、さらに定義することができる。
【0017】
低濃度の炭化水素流中の炭化水素の濃度は、炭化水素の爆発下限界(LEL)未満とすることができる。
【0018】
低濃度の炭化水素流中の炭化水素は触媒により酸化させることができる。
【0019】
本方法は、特に、以下のステップを含むことができる:第1の燃料を、CO
2作業流体の存在下で酸素を用いて燃焼させて、排気流を形成する;燃焼器からの排気流をタービンで膨張させて発電を行い、タービン排気流を形成する;タービン排気流を復熱式熱交換器で冷却する;復熱式熱交換器を出たタービン排気流を、作業流体から少なくとも水を除去するように精製する;作業流体の少なくとも一部を圧縮機で圧縮する;圧縮した作業流体の少なくとも一部を復熱式熱交換器に戻すことにより、圧縮した作業流体を、タービン排気流から回収した熱で加熱する;および加熱し、圧縮した作業流体を、燃焼器に再循環させる。
【0020】
低濃度の炭化水素流を、作業流体を圧縮機で圧縮した後であって作業流体を復熱式熱交換器に戻す前に、作業流体に添加することができる。
【0021】
低濃度の炭化水素流中の炭化水素を、復熱式熱交換器の中で酸化させることができる。
【0022】
低濃度の炭化水素流中の炭化水素を、作業流体と、燃焼器に酸素を提供する酸素流とのうちの1つまたは両方との熱交換のために構成されているさらなる熱交換器で、酸化させることができる。
【0023】
低濃度の炭化水素流を、復熱式熱交換器において、圧縮した作業流体と組み合わせることができる。
【0024】
圧縮した作業流体の一部を、酸素と組み合わせて、低濃度の酸素流を形成することができる。ここで低濃度の炭化水素流を、この低濃度の酸素流と組み合わせる。
【0025】
低濃度の炭化水素流と組み合わせた低濃度の酸素流を、復熱式熱交換器に通すことができ、ここで低濃度の炭化水素流中の炭化水素が酸化される。
【0026】
低濃度の炭化水素流と組み合わせた低濃度の酸素流を、さらなる熱交換器に通すことができ、ここで低濃度の炭化水素流中の炭化水素が酸化される。
【0027】
低濃度の炭化水素流を、酸化反応器に投入することができる。
【0028】
酸化反応器を出た反応流を、復熱式熱交換器に投入することができる。
【0029】
酸化反応器を出た反応流は、電力生産のためにさらなるタービンに投入される。
【0030】
タービン排気流の一部を、酸化反応器に投入して、さらなるタービンに投入される反応流に含めることができる。
【0031】
低濃度の炭化水素流は、石油増進回収処理の生成物とすることができる。1つまたは複数の実施形態では、本開示は、電力生産のためのシステムであって、
密閉式または半密閉式のブレイトンサイクルを実行するように構成された電力生産部であって、
リサイクルCO
2流の存在下で炭素質燃料を燃焼するように構成された燃焼器と、
燃焼器以外の部品の構成要素に低濃度の炭化水素流を投入するように構成された1つまたは複数の投入と
を含む、電力生産部を含む、システムを提供することができる。
【0032】
一部の実施形態では、電力生産システムは、密閉式または半密閉式の電力生産サイクルを実行するように構成された電力生産部であって、圧縮したCO
2作業流体の存在下で第1の燃料を燃焼するように構成された燃焼器と;膨張したCO
2作業流体を提供するために圧縮したCO
2作業流体を膨張させるように構成されたタービンと;圧縮したCO
2作業流体を提供するために膨張したCO
2作業流体を圧縮するように構成された圧縮機と;タービンを出た膨張したCO
2作業流体から圧縮機を出た圧縮したCO
2作業流体に熱を伝達するように構成された復熱式熱交換器と;燃焼器以外の電力生産部の構成要素に低濃度の炭化水素流を投入するように構成された1つまたは複数の投入とを備える、電力生産部を含むことができる。
【0033】
1つまたは複数のさらなる実施形態では、電力生産システムは、任意の数および順序で組み合わせることができる以下の記載のうちの1つまたは複数に関連させて、さらに定義することができる。
【0034】
投入は、低濃度の炭化水素流を復熱式熱交換器に投入するように構成することができる。
【0035】
電力生産システムは、第2の熱交換器をさらに含むことができ、投入は、低濃度の炭化水素流を第2の熱交換器に投入するように構成することができる。
【0036】
投入は、低濃度の炭化水素流を、CO
2作業流体を含むラインに投入するように構成することができる。
【0037】
投入は、低濃度の炭化水素流を、復熱式熱交換器の下流であって圧縮器の上流のラインに投入するように構成することができる。
【0038】
電力生産システムは、酸化反応器をさらに含むことができ、投入は、低濃度の炭化水素流を酸化反応器に投入するように構成することができる。
【0039】
酸化反応器は、触媒型酸化反応器とすることができる。
【0040】
酸化反応器は、復熱式熱交換器に投入される反応流を産出するように構成することができる。
【0041】
酸化反応器は、復熱式熱交換器の上流で膨張したCO
2作業流体の一部を受領するように構成することができる。
【0042】
電力生産システムはさらに、酸化反応器からの反応流を受領するように構成された第2のタービンを含むことができる。
【0043】
本発明は、限定するものではないが、以下の実施形態を含む。
【0044】
実施形態1:電力生産のための方法であって、
密閉式または半密閉式電力生産サイクルを実行するステップであって、
CO
2が、電力生産のために繰り返し圧縮かつ膨張される作業流体として循環しており、
電力生産のため前記作業流体を圧縮した後であって前記作業流体を膨張させる前に、第1の燃料供給源を燃焼器で燃焼して前記作業流体を加熱し、
復熱式熱交換器を使用して、前記作業流体の加熱のための燃焼熱を再捕捉する、
ステップと、
第2の燃料供給源を使用して前記燃焼器の外側に形成される熱で前記作業流体を加熱するステップであって、前記熱が、再捕捉された燃焼熱に加えられ、前記第2の燃料供給源が、前記燃焼器の外側に形成される熱を提供するために、実質的な燃焼を伴うことなく酸化される低濃度の炭化水素流である、ステップと
を含む、方法。
【0045】
実施形態2:前記低濃度の炭化水素流中の炭化水素の濃度が、炭化水素の爆発下限界(LEL)未満である、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0046】
実施形態3:前記低濃度の炭化水素流中の炭化水素を、触媒により酸化させる、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0047】
実施形態4:前記第1の燃料を、CO
2作業流体の存在下で、前記燃焼器で酸素を用いて燃焼して排気流を形成し、
前記燃焼器からの排気流を、タービンで膨張させて発電を行い、タービン排気流を形成し、
前記タービン排気流を、前記復熱式熱交換器で冷却し、
前記復熱式熱交換器を出たタービン排気流を、前記作業流体から少なくとも水を除去するように精製し、
前記作業流体の少なくとも一部を、圧縮器で圧縮し、
前記圧縮した作業流体の少なくとも一部を、前記復熱式熱交換器に戻すことにより、前記圧縮した作業流体を、前記タービン排気流から回収した熱で加熱し、
前記加熱し、圧縮した作業流体を、前記燃焼器に再循環させる、
上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0048】
実施形態5:前記低濃度の炭化水素流を、前記作業流体を前記圧縮機で圧縮した後であって前記作業流体を前記復熱式熱交換器に戻す前に、前記作業流体に添加する、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0049】
実施形態6:前記低濃度の炭化水素流中の炭化水素を、前記復熱式熱交換器の中で酸化させる、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0050】
実施形態7:前記低濃度の炭化水素流中の炭化水素を、前記作業流体と、前記燃焼器に酸素を提供する酸素流とのうちの1つまたは両方との熱交換のために構成されたさらなる熱交換器で酸化させる、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0051】
実施形態8:前記低濃度の炭化水素流を、前記復熱式熱交換器において、前記圧縮した作業流体と組み合わせる、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0052】
実施形態9:前記圧縮した作業流体の一部を、酸素と組み合わせて低濃度の酸素流を形成し、前記低濃度の炭化水素流を、前記低濃度の酸素流と組み合わせる、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0053】
実施形態10:前記低濃度の炭化水素流と組み合わせた低濃度の酸素流を、前記復熱式熱交換器に通し、前記低濃度の炭化水素流中の炭化水素を酸化させる、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0054】
実施形態11:前記低濃度の炭化水素流と組み合わせた低濃度の酸素流を、さらなる熱交換器に通し、前記低濃度の炭化水素流中の炭化水素を酸化させる、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0055】
実施形態12:前記低濃度の炭化水素流を、酸化反応器に投入する、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0056】
実施形態13:前記酸化反応器を出た反応流を、前記復熱式熱交換器に投入する、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0057】
実施形態14:前記酸化反応器を出た反応流を、電力生産のためにさらなるタービンに投入する、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0058】
実施形態15:前記タービン排気流の一部を、前記酸化反応器に投入して、前記さらなるタービンに投入される反応流に含める、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0059】
実施形態16:前記低濃度の炭化水素流が、石油増進回収処理の生成物である、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0060】
実施形態17:電力生産システムであって、
密閉式または半密閉式電力生産サイクルを実行するように構成された電力生産部であって、
圧縮したCO
2作業流体の存在下で、第1の燃料を燃焼するように構成された燃焼器と、
膨張したCO
2作業流体を提供するために、前記圧縮したCO
2作業流体を膨張させるように構成されたタービンと、
圧縮したCO
2作業流体を提供するために、前記膨張したCO
2作業流体を圧縮するように構成された圧縮機と、
前記タービンを出た膨張したCO
2作業流体から前記圧縮機を出た圧縮したCO
2作業流体に熱を伝達するように構成された復熱式熱交換器と、
前記燃焼器以外の電力生産部の構成要素に、低濃度の炭化水素流を投入するように構成された1つまたは複数の投入と
を含む、
電力生産部
を含む、電力生産システム。
【0061】
実施形態18:前記1つまたは複数の投入が、前記低濃度の炭化水素流を前記復熱式熱交換器に投入するように構成されている、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の電力生産システム。
【0062】
実施形態19:第2の熱交換器をさらに含み、前記1つまたは複数の投入が、前記低濃度の炭化水素流を前記第2の熱交換器に投入するように構成されている、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の電力生産システム。
【0063】
実施形態20:前記1つまたは複数の投入が、前記低濃度の炭化水素流を、前記CO
2作業流体を含むラインに投入するように構成されている、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の電力生産システム。
【0064】
実施形態21:前記1つまたは複数の投入が、前記低濃度の炭化水素流を、前記復熱式熱交換器の下流かつ前記圧縮機の上流にあるラインへ投入するように構成されている、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の電力生産システム。
【0065】
実施形態22:酸化反応器をさらに含み、前記1つまたは複数の投入が、前記低濃度の炭化水素流を前記酸化反応器に投入するように構成されている、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の電力生産システム。
【0066】
実施形態23:前記酸化反応器が、触媒型酸化反応器である、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の電力生産システム。
【0067】
実施形態24:前記酸化反応器が、前記復熱式熱交換器に投入される反応流を産出するように構成されている、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の電力生産システム。
【0068】
実施形態25:前記酸化反応器が、前記復熱式熱交換器の上流で膨張したCO
2作業流体を受領するように構成されている、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の電力生産システム。
【0069】
実施形態26:前記酸化反応器から反応流を受領するように構成されている第2のタービンをさらに含む、上述または後述のいずれかの実施形態に記載の電力生産システム。
【0070】
このように、上記の一般的な用語で本開示を説明してきたが、添付の図面を参照されたい。これら図面は必ずしも尺度通りに描かれていない。