(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成(技術的特徴)、および、当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。また、以下に例示される実施形態には、同様の構成要素が含まれている。以下、同様の構成要素には共通の符号が付与され、重複する説明が省略される。
【0008】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の回転電機1の一例を示す斜視図である。
図2は、回転電機1を回転中心Azの軸方向に沿って垂直方向に切断した断面斜視図である。本実施形態の回転電機1は、ラジアルギャップ型の横方向磁束型回転電機である。
【0009】
回転電機1は、シャフト2と、複数(例えば3つ)の駆動要素3(3U、3V、3W)と、を備える。駆動要素3は、シャフト2を回転駆動する要素である。回転電機1は、複数(例えば3つ)の相を有し、各駆動要素3は、各相に対応している。また、回転電機1は、不図示の筐体を備える。筐体は、複数の駆動要素3を収容するとともに、シャフト2を回転可能に支持する。回転電機1は、モータまたはジェネレータとして機能する。
【0010】
図2に示されるように、複数の駆動要素3は、それぞれ、固定子4(4U、4V、4W)と、回転子5と、を備える。回転子5は、径方向の内周側の回転子5Iと、外周側の回転子5Oと、を含む。回転子5Iは、それぞれ3つの層に対応する回転子5UI、5VI、5WIを含む。回転子5Oは、それぞれ3つの層に対応する回転子5UO、5VO、5WO、を含む。すなわち、回転電機1は、軸方向に並んだ固定子4と回転子5との複数(例えば3個)の組を、備えている。固定子4(4U、4V、4W)は、内周面と外周面で回転子5(内周側:5UI、5VI、5WI、外周側:5UO、5VO、5WO)に対向している。
【0011】
(駆動要素)
図3は、回転電機1の1相分の駆動要素3の一例を示す斜視図である。
図4は、1相分の駆動要素3の構成の断面図である。
図5は、駆動要素3を回転中心Azの軸方向に沿って分解して配置した分解斜視図である。以下、1相分の駆動要素3についてさらに詳細に説明する。
【0012】
(固定子)
図4に示されるように、固定子4は、巻線41と、複数の鉄心42(42L、42R)とを有する。
【0013】
巻線41は、回転中心Azを中心として複数回環状に巻かれた導線を有している。巻線41の形状は、回転中心Azを中心として周方向(回転方向)に沿った円環状である。巻線41は、固定子巻線とも称されうる。
【0014】
巻線41は、固定子4ごとに、すなわち各相に、設けられている。複数の巻線41には、位相が互いに異なる交流電力が印加される。本実施形態では、一列として、3つの巻線41のそれぞれには、他の2つとの位相差が+120°および−120°の交流電力が印加される。なお、複数の相の巻線41に印加される交流電力は、この例には限定されない。
【0015】
複数の鉄心42(42L、42R)は、それぞれ、周方向に略一定の間隔をあけて並んでいる。なお、複数の鉄心42の間隔は一定である必要はなく、自由に設定できる。鉄心42の形状は、例えば扇状である。鉄心42Lと42Rは、巻線41を取り囲んでいる。
【0016】
図4に示されるように、鉄心42は、鉄心42Lと、鉄心42Rと、を有している。鉄心42Lは、巻線41に対して、軸方向一方(回転中心Azの軸方向の前方)に離れて位置され、径方向(回転中心Azの径方向)に略沿って延びている。鉄心42Rは、巻線41に対して、軸方向他方(回転中心Azの軸方向の後方)に離れて位置され、径方向に略沿って延びている。
【0017】
図5に示されるように、鉄心42Lの径方向の端部は、磁極43(43I、43O)である。鉄心42Rの径方向の端部は、磁極44(44I、44O)である。すなわち、鉄心42は、磁極43と磁極44との間に渡り、巻線41を取り囲んでいる。これらの磁極43、44は、回転子5に面する磁極である。
【0018】
後述するように、鉄心42L、42Rは、磁気回路Mcの一部を構成する。鉄心42Lは、磁束が入力する方向が第1の方向である磁極面と、磁束が出力する方向が第1の方向である磁極面と、を有する。また鉄心42Rは、磁束が入力する方向が第2の方向である磁極面と、磁束が出力する方向が第2の方向である磁極面と、を有する。第2の方向は、例えば第1の方向の逆方向である。
【0019】
このように、本実施形態では、鉄心42L、42Rの組みそれぞれで、4つの磁極面が形成されるため、より大きなトルクを発生させることできる。
【0020】
図4の磁気回路Mcの例では、鉄心42Lは、径方向の内周側に向かう方向(第1の方向の一例)に磁束が入力する磁極面と、径方向の内周側に向かう方向に磁束が出力する磁極面と、を有する。また、鉄心42Rは、径方向の外周側に向かう方向(第2の方向の一例)に磁束が入力する磁極面と、径方向の外周側に向かう方向に磁束が出力する磁極面と、を有する。鉄心42Lおよび鉄心42Rは、第1の鉄心および第2の鉄心の一例である。
【0021】
(回転子)
図5に示されるように、回転子5は、固定子4の内周側に位置する回転子5Iと、外周側に位置する回転子5Oと、を含む。回転子5Iは、複数の磁石51Iおよび鉄心52Iを有する。回転子5Oは、複数の磁石51Oおよび鉄心52Oを有する。回転子5Iと、回転子5Oとは、不図示の結合体により連結される。内周側の回転子5Iはシャフト2と固定される。すなわち、回転子5は、シャフト2とともに回転中心Az回りに回転する。このように、回転子5は、鉄心42Lおよび鉄心42Rに対して離間して配置され、回転中心Azを中心として、固定子4に対して相対的に回転可能である。
【0022】
以下、内周側と外周側で区別する必要がない場合は、回転子5Iおよび回転子5Oを回転子5といい、磁石51Iおよび磁石51Oを磁石51といい、鉄心52Iおよび鉄心52Oを鉄心52という場合がある。
【0023】
シャフト2の軸心は、回転中心Azと一致している。シャフト2の形状は、例えば円柱状かつ棒状である。シャフト2は、一例としては、非磁性体によって構成される。また、シャフト2と、磁石51および鉄心52との間には、絶縁層、または、絶縁性の介在物が挿入されうる。なお、シャフト2は、回転子5の一部でもあるとも言える。
【0024】
磁石51は、永久磁石であり、一例としては、高い磁気エネルギー積を有する希土類系の焼結磁石である。磁石51の形状は、例えば扇状である。
【0025】
鉄心52は、径方向の一方で、磁石51に対して隣接している。鉄心52の形状は、回転中心Azを中心として周方向に沿った円環状である。
【0026】
磁石51Iおよび51Oは、それぞれ径方向に着磁される。複数の磁石51Iのそれぞれは、軸方向に離れて位置される磁石51LIおよび51RIを含む。複数の磁石51Oのそれぞれは、軸方向に離れて位置される磁石51LOおよび51ROを含む。磁石51LIおよび51RIは、周方向の位相を合わせて位置される。磁石51LOおよび51ROは、周方向の位相を合わせて位置される。
【0027】
径方向に離れて位置される磁石51Iと51Oは、周方向の位相を合わせて位置される。例えば複数の磁石51Iおよび複数の磁石51Oは、個数が一致し、かつ、周方向の位相が一致するように配置される。
【0028】
本実施形態では、一例として、軸方向、径方向、および、周方向に隣り合う2つの磁石51は、それぞれ逆向きに着磁される(磁化方向が逆)。例えば、軸方向に隣り合う磁石51LI(LO)と磁石51RI(RO)とは、相互に逆向きに着磁される。また、径方向に隣り合う磁石51LI(RI)と磁石51LO(RO)とは、相互に逆向きに着磁される。また、周方向に隣り合う2つの磁石51LI(LO、RI、または、RO)は、相互に逆向きに着磁される。
【0029】
このような構成により、各相すなわち各駆動要素3の各鉄心42、52において、固定子4と回転子5との間に渡って、
図4に示される磁気回路Mcが形成される。磁気回路Mcの方向は、巻線41に印加される電力と磁石51の着磁方向等との関係によって定まる。上記のように、本実施形態では、各磁気回路Mcについて、4つの磁極面が形成されるため、より大きなトルクを発生させることできる。
【0030】
固定子4は1つであるため、巻線41を1カ所に集中して巻くことができる。すなわち、少ない導線で固定子4を構成できる。そのため、巻線41で発生する銅損を低く抑えることができる。本実施形態では、固定子4および回転子5が径方向に対向する、ラジアルギャップ型である。このため、軸方向に長い回転電機において、磁極の面積を大きくしやすく、大きなトルクを発生できる。
【0031】
なお、鉄心42では、磁束は径方向に流れる。このため、例えば、径方向に磁化容易軸を備えた方向性電磁鋼板を用いて鉄心42を構成してもよい。方向性電磁鋼板の磁化容易軸には、磁束を低損失で流すことができる。
【0032】
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態の回転電機の1相分の駆動要素3Aの一例を示す斜視図である。
図7は、1相分の駆動要素3Aの構成の断面図である。
図8は、駆動要素3Aを回転中心Azの軸方向に沿って分解して配置した分解斜視図である。なお、本実施形態の回転電機も、ラジアルギャップ型の横方向磁束型回転電機であり、例えば、3つの駆動要素3Aを備えるように構成できる。以下では、本実施形態の1相分の駆動要素3Aについて説明する。
【0033】
本実施形態の回転子5、および、固定子4Aに含まれる巻線41は、第1の実施形態と同じ構成であるため同一の符号を付し説明を省略する。本実施形態では、固定子4Aの鉄心42A(42LA、42RA)の構成が、第1の実施形態の固定子4の鉄心42(42L、42R)の構成と相違する。
【0034】
本実施形態では、固定子4Aの鉄心42A(42LA、42RA)は、環状部と、複数の突起部とを含むように構成される。環状部は、回転中心Azを中心とした環状に構成される。突起部は、環状部から径方向に突出する突起である。複数の突起部が、周方向に略一定の間隔をあけて並ぶように構成される。突起部は、第1の実施形態における磁極43(43I、43O)および磁極44(44I、44O)に相当する。
【0035】
このような構成により、磁極43、44を一体で製作できるため、固定子4Aの磁極全体の剛性を上げることができる。なお、鉄心42Aでも、磁束は径方向に流れるが、一体構成になっているため、複数の磁極43、44において、同時に磁化容易軸に合わせることはできない。また、巻線41が鉄心42Aに隣接しているため、周方向に導電性のある材料を用いれば、巻線41の電流と同じ向きの渦電流が鉄心42Aに誘導されうる。そのため、一例として、周方向に電気絶縁性があり、一体で成型可能な圧粉磁心が鉄心42Aの材料として望ましい。すなわち、鉄心42Aは、圧粉成型体であってもよい。
【0036】
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態の回転電機の1相分の駆動要素3Bを回転中心Azの軸方向に沿って分解して配置した分解斜視図である。なお、本実施形態の回転電機も、ラジアルギャップ型の横方向磁束型回転電機であり、例えば、3つの駆動要素3Bを備えるように構成できる。以下では、本実施形態の1相分の駆動要素3Bについて説明する。
【0037】
本実施形態の固定子4は、第1の実施形態と同じ構成であるため同一の符号を付し説明を省略する。本実施形態では、回転子5Bの磁石51Bと鉄心52Bの構成が、第1の実施形態の回転子5の磁石51と鉄心52の構成と相違する。本実施形態では、回転子5Bの磁石51Bと鉄心52Bは、周方向に交互に並んでいる。本実施形態では、一例として、磁石51Bは周方向に着磁され、周方向に隣り合う磁石51は、逆向きに着磁される。
【0038】
なお、
図4では、内周側の回転子5IBと外周側の回転子5OBとの間で、磁石51B(51IB、51OB)と、鉄心52B(52IB、52OB)との周方向の位相関係は同じであるが、この限りではない。
【0039】
なお、
図9に示すような回転子5Bを、第2の実施形態に適用してもよい。すなわち、第2の実施形態の回転子5を、
図9に示す回転子5Bで置き換えてもよい。
【0040】
このような構成により、回転子5Bに、より大きな磁石51Bを配置でき、固定子4と対向する位置に磁束を流しやすい鉄心52Bを配置できる。この結果、より大きなトルクを発生できる。
【0041】
(第4の実施形態)
図10は、第4の実施形態の回転電機の1相分の駆動要素3Cの構成の断面図である。
図11は、駆動要素3Cを回転中心Azの軸方向に沿って分解して配置した分解斜視図である。なお、本実施形態の回転電機も、ラジアルギャップ型の横方向磁束型回転電機であり、例えば、3つの駆動要素3Cを備えるように構成できる。以下では、本実施形態の1相分の駆動要素3Cについて説明する。
【0042】
本実施形態の回転子5Bは、第3の実施形態と同じであるため同一の符号を付し説明を省略する。本実施形態では、固定子4Cの構成が第2の実施形態の固定子4Aと異なっている。
図10および
図11に示すように、本実施形態の固定子4Cは、磁極43(43I、43O)と44(44I、44O)の径方向先端部が略直角に折れ曲がっている。
図10および
図11では、径方向の内周側および外周側の両方の端部が折れ曲がることにより、回転子5Bと対向する面(磁極面)の方向に磁極43および44が延伸されている。なお、内周側および外周側のうちいずれか一方の端部のみが折れ曲がるように構成されてもよい。
【0043】
このように磁極43と44の先端部を折れ曲げることで、回転子5Bと対向する磁極43と44の端部の面積を増大させ、トルクを増大させることができる。
【0044】
(第5の実施形態)
図12は、第5の実施形態の回転電機11の一例を示す斜視図である。
図13は、回転電機11を回転中心Azの軸方向に沿って垂直方向に切断した断面斜視図である。本実施形態の回転電機11は、アキシャルギャップ型の横方向磁束型回転電機である。
【0045】
回転電機11は、シャフト12と、複数(例えば3つ)の駆動要素13(13U、13V、13W)と、を備える。駆動要素13は、シャフト12を回転駆動する要素である。回転電機11は、複数(例えば3つ)の相を有し、各駆動要素13は、各相に対応している。また、回転電機11は、不図示の筐体を備える。筐体は、複数の駆動要素13を収容するとともに、シャフト12を回転可能に支持する。回転電機11は、モータまたはジェネレータとして機能する。
【0046】
図13に示されるように、複数の駆動要素13は、それぞれ、固定子14(14U、14V、14W)と、回転子15と、を備える。回転子15は、軸方向前方の回転子15Lと、軸方向後方の回転子15Rと、を含む。回転子15Lは、それぞれ3つの層に対応する回転子15UL、15VL、15WLを含む。回転子15Rは、それぞれ3つの層に対応する回転子15UR、15VR、15WR、を含む。すなわち、回転電機11は、軸方向に並んだ固定子14と回転子15との複数(例えば3個)の組を、備えている。固定子14(14U、14V、14W)は、軸方向前後の方向で回転子15(軸方向前方(左側):15UL、15VL、15WL、軸方向後方(右側):15UR、15VR、15WR)に対向している。
【0047】
(駆動要素)
図14は、回転電機11の1相分の駆動要素13の一例を示す斜視図である。
図15は、1相分の駆動要素13の構成の断面図である。
図16は、駆動要素13を回転中心Azの軸方向に沿って分解して配置した分解斜視図である。以下、1相分の駆動要素13についてさらに詳細に説明する。
【0048】
(固定子)
図15に示されるように、固定子14は、巻線141と、複数の鉄心142(142I、142O)とを有する。
【0049】
巻線141は、回転中心Azを中心として複数回環状に巻かれた導線を有している。巻線141の形状は、回転中心Azを中心として周方向に沿った円環状である。巻線141は、固定子巻線とも称されうる。
【0050】
巻線141は、固定子14ごとに、すなわち各相に、設けられている。複数の巻線141には、位相が互いに異なる交流電力が印加される。本実施形態では、一列として、3つの巻線141のそれぞれには、他の2つとの位相差が+120°および−120°の交流電力が印加される。なお、複数の相の巻線141に印加される交流電力は、この例には限定されない。
【0051】
複数の鉄心142(142I、142O)は、それぞれ、周方向に略一定の間隔をあけて並んでいる。なお、複数の鉄心142の間隔は一定である必要はなく、自由に設定できる。鉄心142の形状は、例えば扇状である。鉄心142Iと142Oは、巻線141を取り囲んでいる。
【0052】
図16に示されるように、鉄心142は、鉄心142Iと、鉄心142Oと、を有している。鉄心142Iは、巻線141の径方向のうち一方(内周側)に離れて位置され、径方向に略沿って延びている。鉄心142Oは、巻線141の径方向のうち他方(外周側)に離れて位置され、径方向に略沿って延びている。
【0053】
鉄心142Iの軸方向の端部は、磁極143である。鉄心142Oの軸方向の端部は、磁極144である。すなわち、鉄心142は、磁極143と磁極144との間に渡り、巻線141を取り囲んでいる。これらの磁極143、144は、回転子15に面する磁極である。
【0054】
後述するように、鉄心142I、142Oは、磁気回路Mc’の一部を構成する。鉄心142Iは、磁束が入力する方向が第1の方向である磁極面と、磁束が出力する方向が第1の方向である磁極面と、を有する。また鉄心142Oは、磁束が入力する方向が第2の方向である磁極面と、磁束が出力する方向が第2の方向である磁極面と、を有する。第2の方向は、例えば第1の方向の逆方向である。
【0055】
このように、本実施形態では、鉄心142I、142Oの組みそれぞれで、4つの磁極面が形成されるため、より大きなトルクを発生させることできる。
【0056】
図15の磁気回路Mc’の例では、鉄心142Iは、軸方向の一方(回転中心Azの軸方向の後方)に向かう方向(第1の方向の一例)に磁束が入力する磁極面と、軸方向の一方に向かう方向に磁束が出力する磁極面と、を有する。また、鉄心142Oは、軸方向の他方(回転中心Azの軸方向の前方)に向かう方向(第2の方向の一例)に磁束が入力する磁極面と、軸方向の他方に向かう方向に磁束が出力する磁極面と、を有する。鉄心142Iおよび鉄心142Oは、第1の鉄心および第2の鉄心の一例である。
【0057】
(回転子)
図16に示されるように、回転子15は、固定子14に対して軸方向の前方に位置する回転子15Lと、後方に位置する回転子15Rと、を含む。回転子15Lは、複数の磁石151Lおよび鉄心152Lを有する。回転子15Rは、複数の磁石151Rおよび鉄心152Rを有する。回転子15Lおよび15Rは、シャフト12と固定される。すなわち、回転子15は、シャフト12とともに回転中心Az回りに回転する。このように、回転子15は、鉄心142Lおよび鉄心142Rに対して離間して配置され、回転中心Azを中心として、固定子14に対して相対的に回転可能である。
【0058】
以下、軸方向の前方および後方で区別する必要がない場合は、回転子15Lおよび回転子15Rを回転子15といい、磁石151Lおよび磁石151Rを磁石151といい、鉄心152Lおよび鉄心152Rを鉄心152という場合がある。
【0059】
シャフト12の軸心は、回転中心Azと一致している。シャフト12の形状は、例えば円柱状かつ棒状である。シャフト12は、一例としては、非磁性体によって構成される。また、シャフト12と、磁石151および鉄心152との間には、絶縁層や絶縁性の介在物が挿入されうる。なお、シャフト12は、回転子15の一部でもあるとも言える。
【0060】
磁石151は、永久磁石であり、一例としては、高い磁気エネルギー積を有する希土類系の焼結磁石である。磁石151の形状は、例えば扇状である。
【0061】
鉄心152は、軸方向の一方で、磁石151に対して隣接している。鉄心152の形状は、回転中心Azを中心として周方向に沿った円環状である。
【0062】
複数の磁石151は、それぞれ軸方向に着磁される。複数の磁石151のそれぞれは、径方向に離れて位置される磁石151Iおよび151Oを含む。磁石151Iおよび151Oは、周方向の位相を合わせて位置される。
【0063】
軸方向に離れて位置される磁石151Lと151Rは、周方向の位相を合わせて位置される。例えば複数の磁石151Lおよび複数の磁石151Rは、個数が一致し、かつ、周方向の位相が一致するように配置される。
【0064】
本実施形態では、一例として、軸方向、径方向、または、周方向に隣り合う2つの磁石151は、それぞれ逆向きに着磁される。例えば、軸方向に隣り合う磁石151Lと磁石151Rとは、相互に逆向きに着磁される。また、径方向に隣り合う磁石151Iと磁石151Oとは、相互に逆向きに着磁される。また、周方向に隣り合う2つの磁石151I(151O)は、相互に逆向きに着磁される。
【0065】
このような構成により、各相すなわち各駆動要素13の各鉄心142、152において、固定子14と回転子15との間に渡って、
図15に示される磁気回路Mc’が形成される。磁気回路Mc’の方向は、巻線141に印加される電力と磁石151の着磁方向等との関係によって定まる。上記のように、本実施形態では、各磁気回路Mc’について、4つの磁極面が形成されるため、より大きなトルクを発生させることできる。
【0066】
固定子14は1つであるため、巻線141を1カ所に集中して巻くことができる。すなわち、少ない導線で固定子14を構成できる。そのため、巻線141で発生する銅損を低く抑えることができる。本実施形態では、固定子14と回転子15が軸方向に対向する、アキシャルギャップ型である。このため、口径の大きい回転電機において、磁極の面積を大きくしやすく、大きなトルクを発生できる。
【0067】
なお、鉄心142では、磁束は軸方向に流れる。このため、例えば、軸方向に磁化容易軸を備えた方向性電磁鋼板を用いて鉄心142を構成してもよい。この場合、鉄心142は扇状よりも直方体形状の方が製作しやすい。方向性電磁鋼板の磁化容易軸には、磁束を低損失で流すことができる。
【0068】
(第6の実施形態)
図17は、第6の実施形態の回転電機の1相分の駆動要素13Aの一例を示す斜視図である。
図18は、1相分の駆動要素13Aの構成の断面図である。
図19は、駆動要素13Aを回転中心Azの軸方向に沿って分解して配置した分解斜視図である。なお、本実施形態の回転電機も、アキシャルギャップ型の横方向磁束型回転電機であり、例えば、3つの駆動要素13Aを備えるように構成できる。以下では、本実施形態の1相分の駆動要素13Aについて説明する。
【0069】
本実施形態の回転子15、および、固定子14Aに含まれる巻線141は、第5の実施形態と同じ構成であるため同一の符号を付し説明を省略する。本実施形態では、固定子14Aの鉄心142A(142IA、142OA)の構成が、第5の実施形態の固定子14の鉄心142(142I、142O)の構成と相違する。
【0070】
本実施形態では、固定子14Aの鉄心142A(142IA、142OA)は、環状部と、複数の突起部とを含むように構成される。環状部は、回転中心Azを中心とした環状に構成される。突起部は、環状部から軸方向に突出する突起である。複数の突起部が、周方向に略一定の間隔をあけて並ぶように構成される。突起部は、第5の実施形態における磁極143および磁極144に相当する。
【0071】
このような構成により、磁極143、144を一体で製作できるため、固定子14Aの磁極全体の剛性を上げることができる。巻線141が鉄心142Aに隣接しているため、周方向に導電性のある材料を用いれば、巻線141の電流と同じ向きの渦電流が鉄心142Aに誘導されうる。そのため、一例として、周方向に電気絶縁性があり、一体で成型可能な圧粉磁心が鉄心42Aの材料として望ましい。なお、鉄心142Aでも、磁束は軸方向に流れる。そのため、電磁鋼板を回転中心Azの周方向に(螺旋状に)巻くことで、周方向の電気絶縁性を保ちつつ、鉄心142Aを一体で構成できる。電磁鋼板は圧粉磁心よりも機械強度と磁気特性が優れている点で望ましい。軸方向に磁化容易軸のある方向性電磁鋼板を用いれば、より高い磁気特性が得られ、鉄心内部の損失を抑えられる。
【0072】
(第7の実施形態)
図20は、第7の実施形態の回転電機の1相分の駆動要素13Bを回転中心Azの軸方向に沿って分解して配置した分解斜視図である。なお、本実施形態の回転電機も、アキシャルギャップ型の横方向磁束型回転電機であり、例えば、3つの駆動要素13Bを備えるように構成できる。以下では、本実施形態の1相分の駆動要素13Bについて説明する。
【0073】
本実施形態の固定子14は、第6の実施形態と同じ構成であるため同一の符号を付し説明を省略する。本実施形態では、回転子15Bの磁石151Bと鉄心152Bの構成が、第6の実施形態の回転子15の磁石151と鉄心152の構成と相違する。
【0074】
本実施形態では、回転子15B(15LB、14RB)の磁石151B(151LB、151RB)と鉄心152B(152LB、152RB)は、周方向に交互に並んでいる。本実施形態では、一例として、磁石151Bは周方向に着磁され、周方向に隣り合う磁石151は、逆向きに着磁される。一例として、磁石151Bは周方向に着磁され、周方向に隣り合う磁石151は、逆向きに着磁される。
【0075】
なお、
図20では、軸方向前方の回転子15LBと軸方向後方の回転子15RBの磁石151Bと鉄心152Bの周方向の位相関係は同じであるが、この限りではない。
【0076】
なお、
図20に示すような回転子15Bを、第6の実施形態に適用してもよい。すなわち、第6の実施形態の回転子15を、
図20に示す回転子15Bで置き換えてもよい。
【0077】
このような構成により、回転子15Bに、より大きな磁石151Bを配置でき、固定子14Bと対向する位置に磁束を流しやすい鉄心152Bを配置できる。この結果、より大きなトルクを発生できる。
【0078】
(第8の実施形態)
図21は、第8の実施形態の回転電機の1相分の駆動要素13Cの構成の断面図である。
図22は、駆動要素13Cを回転中心Azの軸方向に沿って分解して配置した分解斜視図である。なお、本実施形態の回転電機も、アキシャルギャップ型の横方向磁束型回転電機であり、例えば、3つの駆動要素13Cを備えるように構成できる。以下では、本実施形態の1相分の駆動要素13Cについて説明する。
【0079】
本実施形態の回転子15Bは、第7の実施形態と同じであるため同一の符号を付し説明を省略する。本実施形態では、固定子14Cの構成が第6の実施形態の固定子14Aと異なっている。固定子14Cは、巻線141と、複数の鉄心142C(142IC、142OC)とを有する。
図21および
図22に示すように、本実施形態の固定子14Cは、磁極143と144の径方向先端部が径方向に延伸されている。すなわち、固定子14Cは、回転子15Bと対向する面(磁極面)の方向に磁極143および144が延伸されている。なお、磁極143および磁極144のうちいずれか一方のみが延伸されてもよい。また、磁極143が径方向の外周側に延伸されているが、内周側に延伸されてもよい。また、磁極144が径方向の内周側に延伸されているが、外周側に延伸されてもよい。
【0080】
このように磁極143と144を延伸させることで、回転子15Bと対向する磁極143と144の端部の面積を増大させ、トルクを増大させることができる。
【0081】
(第9の実施形態)
図23は、第9の実施形態の回転電機21の一例を示す斜視図である。
図24は、回転中心Azの軸方向と垂直な平面であり、回転電機21の軸方向の幅の中心を通る平面に沿って回転電機21を切断した断面斜視図である。本実施形態の回転電機21は、ラジアルギャップ型の横方向磁束型回転電機である。
【0082】
回転電機21は、シャフト22と、複数(例えば3つ)の駆動要素23(23U、23V、23W)と、を備える。駆動要素23は、シャフト22を回転駆動する要素である。回転電機21は、複数(例えば3つ)の相を有し、駆動要素23は、各相に対応している。また、回転電機21は、不図示の筐体を備える。筐体は、複数の駆動要素23を収容するとともに、シャフト22を回転可能に支持する。回転電機21は、モータまたはジェネレータとして機能する。
【0083】
図23に示されるように、複数の駆動要素23は、それぞれ、固定子24(24U、24V、24W)と、回転子5(5I、5O)と、を備える。すなわち、回転電機21は、周方向に並んだ複数(例えば3個)の固定子24(24U、24V、24W)と2つの回転子5(5I、5O)を、備えている。固定子24(24U、24V、24W)は、内周面と外周面で回転子5(内周側:5I、外周側:5O)に対向している。なお、本実施形態の回転子5は、第1の実施形態と同じ構成であるため同一の符号を付し説明を省略する。
【0084】
(固定子)
図24に示されるように、固定子24(24U、24V、24W)は、巻線241(241U、241V、241W)と、鉄心242(242U、242V、242W)とを有する。なお
図24は断面図のため、軸方向の後方の鉄心242のみが示されているが、軸方向の前方にも対応する鉄心242が備えられている。軸方向の前方および後方の鉄心242は、第1の鉄心および第2の鉄心の一例である。
【0085】
巻線241(241U、241V、241W)は、対応する鉄心242(242U、242V、242W)全体にわたって巻かれた導線を有している。巻線241の形状は、例えば略扇状である。巻線241は、固定子巻線とも称されうる。
【0086】
巻線241は、固定子24ごとに、すなわち各相に、設けられている。複数の巻線241には、位相が互いに異なる交流電力が印加される。本実施形態では、一列として、3つの巻線241のそれぞれには、他の2つとの位相差が+120°および−120°の交流電力が印加される。なお、複数の相の巻線241に印加される交流電力は、この例には限定されない。
【0087】
複数の鉄心242U、242V、242Wは、周方向に略一定の間隔をあけて並んでいる。なお、複数の鉄心242(242U、242V、242W)の間隔は一定である必要はなく、自由に設定できる。鉄心242Uと他の2つの鉄心(242Vと242W)との位相差は電気角で+120°および−120°である。鉄心242の形状は、例えば扇状である。
【0088】
このような構成により、駆動要素23の各鉄心242、52において、固定子24と回転子5との間に渡って磁気回路が形成される。上記実施形態と同様に、各磁気回路について、4つの磁極面が形成されるため、より大きなトルクを発生させることできる。
【0089】
(第10の実施形態)
図25は、第10の実施形態の回転電機21Aの一例を示す斜視図である。
図26は、回転中心Azの軸方向と垂直な平面であり、回転電機21Aの軸方向の幅の中心を通る平面に沿って回転電機21Aを切断した断面斜視図である。本実施形態の回転電機21Aは、ラジアルギャップ型の横方向磁束型回転電機である。
【0090】
回転電機21Aは、シャフト22と、複数(例えば3つ)の駆動要素23A(23UA、23VA、23WA)と、を備える。本実施形態の回転子5は、第1の実施形態の回転子5と同じであるため同一の符号を付し説明を省略する。本実施形態では、固定子24Aの鉄心242Aの構成が、第9の実施形態の固定子24の鉄心242の構成と相違する。本実施形態では、固定子24A(24UA、24VA、24WA)の鉄心242A(242UA、242VA、242WA)は、相ごとに略扇状に連結される。
【0091】
このような構成により、各鉄心242UA、242VA、242WAを一体で製作できるため、固定子24Aの磁極全体の剛性を上げることができる。
【0092】
なお、上記実施形態の回転電機は、ロボット全般、一般機械、電気機械、輸送用機械、および、精密機械等にも、搭載可能である。
【0093】
以下に、回転電機システム、車(自動車、鉄道車両など)、発電装置(風力発電装置など)、昇降装置(エレベータ、クレーンなど)、および、ロボットへの適用例について説明する。以下では、第1の実施形態の回転電機1を適用した例を説明するが、他の実施形態の回転電機を適用してもよい。
【0094】
(回転電機システム)
図27は、回転電機1を含む回転電機システム100の構成例の一例を示すブロック図である。
図27に示されるように、回転電機システム100は、駆動回路120、角度センサ121、制御部110等を有する。
【0095】
駆動回路120は、制御部110による制御に応じて、回転電機1に電力を供給する。駆動回路120は、電力の供給源(電源)としてのバッテリなどを備えている。
【0096】
角度センサ121は、例えば、ロータリエンコーダ等を含み、回転電機1の回転子5の回転角度を検出する。なお、回転子5の回転角度は、角度センサ121による回転角度の検出に替えて、後述する駆動回路120が出力する電力と、回転電機1の物理モデルと、に基づいて推定されてもよい。このような推定は、センサレス位置推定と称されうる。
【0097】
制御部110は、駆動回路120の動作を制御する。制御部110は、回転角度測定部111と、回転制御部112と、を有する。回転角度測定部111は、角度センサ121の検出結果に基づいて、回転角度情報を出力する。回転制御部112は、所定のアルゴリズムに従って、回転角度情報や外部からの要求値等に応じた指令値を取得し、当該指令値に応じた電力を回転電機1に印加するよう、駆動回路120を制御する。制御部110は、角度センサ121の検出結果、または、センサレス位置推定に基づいて、回転電機1の角度フィードバック制御を実行することができる。
【0098】
(車への適用例)
図28は、回転電機1を含む車200の概略構成図である。車200(機械)は、第1の実施形態の回転電機1を有することができる。
図28の例では、車200は、いわゆるハイブリッド車両である。車200の車体211は、2つの前輪212および2つの後輪213を有している。前輪212は、駆動輪(作動部)であり、駆動シャフト214、ディファレンシャルギア216および駆動シャフト215を介して回転電機1に接続される。駆動シャフト215は、回転電機1のシャフト2(回転子5)と連結される。車200は、エンジン217をさらに備える。エンジン217は、連結シャフト218を介して回転電機1または駆動シャフト215と連結される。このような構成により、エンジン217のトルクおよび回転電機1の動力は、ともに前輪212に伝達される。
【0099】
図29は、車200に搭載された回転電機1の構成図である。
図29に示すように、回転電機1の各駆動要素3U、3V、3Wの巻線には、駆動回路120の動力線が接続される。なお、回転電機1は、車両駆動時にはモータとして動作し、エネルギー回生時には、発電機として動作する。
【0100】
なお、車200は、ハイブリッド車両には限定されず、エンジン217を有さない電気自動車、および、燃料電池自動車等であってもよい。
【0101】
(風力発電装置への適用例)
図30は、回転電機1を含む風力発電装置300の概略構成図である。風力発電装置300(機械)は、第1の実施形態の回転電機1を有することができる。
図30の例では、風力発電装置300のブレード311(作動部)は風力によって回転し、回転シャフト312を介して増速機314に動力が伝達される。増速機314の動力は、回転シャフト313および軸継手315を介して回転電機1のシャフト2(回転子5)に伝達され、回転電機1は当該動力によって発電する。発生した電力は、変圧器316および系統保護装置317を介して電力系統318に供給される。
【0102】
なお、第1の実施形態の回転電機1は、このような風力発電装置300以外の発電装置、例えば水力発電装置を始めとする発電装置全般にも、適用することができる。
【0103】
(エレベータへの適用例)
図31は、回転電機1を含むエレベータ400の概略構成図である。エレベータ400(機械)は、第1の実施形態の回転電機1を有することができる。
図31の例では、エレベータ400は、巻上機414、かご411(作動部)、釣合い錘412、およびロープ413を備えている。巻上機414は、回転電機1およびシーブ414aを含む。ロープ413は、かご411の滑車、巻上機414のシーブ414a(作動部)、および釣合い錘412の滑車に巻き掛けられる。ロープ413の両端は、それぞれ建物等の別個の位置に固定される。巻上機414のモータとしての回転電機1が作動すると、回転電機1の発生トルクによってシーブ414aが回転する。巻上機414は、シーブ414aとロープ413との間の摩擦力を利用してロープ413を巻き上げるまたは巻き下げることで、かご411を上昇または下降することができる。なお、巻上機414も、機械の一例であると言える。
【0104】
なお、第1の実施形態の回転電機1は、このようなエレベータ400以外の昇降装置、例えばクレーンなどにも適用することができる。
【0105】
(ロボットへの適用例)
図32は、回転電機1を含むロボット500の概略構成図である。ロボット500(機械)は、第1の実施形態の回転電機1を有することができる。
図32の例では、ロボット500は、多関節ロボットであり、ベース511および複数の可動部512(作動部)を有する。回転電機1は、2つの可動部512が回動可能に連結された関節部分のそれぞれに、設けられている。回転電機1は、関節部分の一方の可動部512に固定され、他方の可動部512を一方の可動部512に対して相対的に回転させる。ロボット500は、複数の回転電機1を制御することにより、多関節アームの先端に位置する可動部512の位置や、姿勢、動作(移動速度等)を制御し、任意の位置の物体513にアクセスしたり、物体を搬送したりすることができる。
【0106】
なお、第1の実施形態の回転電機1は、このようなロボット500以外のロボット、例えばパラレルリンクロボット、直交ロボット、走行(歩行)ロボット、および、補助ロボットを始めとするロボット全般にも、適用することができる。
【0107】
また、第1の実施形態の回転電機1は、これまで例示した機械以外の機械、例えば、一般機械、電気機械、輸送用機械、および、精密機械等にも搭載可能である。
【0108】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。