(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1保持要素と前記第2保持要素の一方又は両方は、前記チューブの前記一部分又は前記チューブ受け取り部分を受取り、調整可能である抑制ストラップを備える、請求項1に記載の外部カテーテル安定化機器。
前記チューブ受け取り部分は、前記第1方向において固着されることで、前記チューブを自由流れ配向に向かって屈曲させ、前記第2方向において固着されることで、前記チューブを、前記チューブが流体流を制限するように締め付けられる流れなし配向に向かって屈曲させる、請求項5に記載の外部カテーテル安定化機器。
前記中央部分は、細長いドーム状部分を備え、該細長いドーム状部分は、前記中央部分と前記患者の皮膚との間の可視性及び空気流を高めるために、該細長いドーム状部分の側面領域に開口を有する、請求項12に記載の外部カテーテル安定化機器。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明のカテーテル保持デバイスの斜視図である。
【
図2C】
図2においてライン2C−2Cで切取られたデバイスの断面図である。
【
図2D】
図2においてライン2D−2Dで切取られたデバイスの別の断面図である。
【
図3】医療患者に対して使用中の
図1のデバイスを示す側面絵入り例証図である。
【
図4】
図1〜
図3のデバイスを示す別の側面絵入り例証図であり、カテーテルが流体ドレナージのために使用されていないときに、所望に応じて保持用クリップ部材によって固定されたカテーテルチューブを示す。
【
図5】
図4に示す配置構成の正面絵入り例証図である。
【
図6】
図1〜
図2Dのデバイスの斜視図であり、一時的に所定の場所に固定されるときの、保持用クリップ部材及び全体的に可撓性のカテーテルチューブの配置構成の更なる詳細を示す。
【
図7】本発明の別のカテーテル保持デバイスの上面図であり、中央カテーテル係合穴又は開口においてより高い可撓性及び撓み能力を提供する手段を示す。
【
図7D】
図7に示すデバイスの中央ハブ部分の拡大平面図である。
【
図8】
図7のデバイスの別の斜視図であり、8スポーク設計を示す。
【
図8A】本発明の別のデバイスの斜視図であり、6スポーク設計を示す。
【
図8B】本発明の別のデバイスの斜視図であり、5スポーク設計を示す。
【
図8C】本発明の別のデバイスの斜視図であり、4スポーク設計を示す。
【
図8D】本発明の別のデバイスの斜視図であり、3スポーク設計を示す。
【
図9】デバイスの中央ハブ部分がベース又は周囲部分に対して上方に持上げられた本発明の別のデバイスの斜視図であり、3スポーク設計が
図8Dに示すデバイスと同様である状態で示される。
【
図11】
図9〜
図10Bに示すデバイスの例示的な配置構成を示す斜視図であり、カテーテルチューブの例が、所定の場所に係合し、一時的にクリップされた状態で示される。
【
図12】本発明の別のデバイス斜視図であり、
図9〜
図10Bに示すデバイスのベース又は周囲部分が3つの位置で切取られており、デバイスを使用して医療患者の皮膚との3接触設計を可能にする。
【
図14】
図12〜
図13Bに示すデバイスの例示的な配置構成を示す斜視図であり、カテーテルチューブの例が、所定の場所に係合し、一時的にクリップされた状態で示される。
【
図15】
図12のデバイスの3脚接触設計の3位置割出し能力を示す図である。
【
図15A】
図12のデバイスの3脚接触設計の3位置割出し能力を示す図である。
【
図15B】
図12のデバイスの3脚接触設計の3位置割出し能力を示す図である。
【
図16】本発明の別のデバイスの斜視図であり、デバイスのベース又は皮膚接触部分が、皮膚との総合接触面積を更に低減するのを助け得る小さい丸いパッドとして示される。
【
図18】本発明の別のデバイスの斜視図であり、デバイスの全体高さが、隆起した中央ハブの以前の設計の全体高さのほぼ半分に低減されている。
【
図20】本発明の別のデバイスの斜視図であり、全体的に細長い部材が、隆起した中央部分及びその2つの端のそれぞれにおける拡張したエリアを含み、拡張したエリアは、皮膚に取付けるために、横方向安定性を改善するとともに、医療接着剤又はテープを使用するための接触面積を大きくするために増加した表面エリアを提供する。
【
図22】
図20〜
図21Cに示すデバイスと同様の本発明の別のデバイスの斜視図であり、設計が、単一の細長い部材ではなく3つの半径方向伸長部を備える。
【
図24】本発明の別のデバイスの斜視図であり、全体的に細長い部材が、細長い部分を含む全体的に楕円の構造によって支持される隆起した中央部分を含み、細長い部分は、皮膚の表面に対する安定性及び取付けのために、医療接着剤又はテープを使用するための接触表面エリアを提供する。
【
図26】
図24に示すデバイスと同様の別のデバイスの斜視図であり、カテーテル保持特徴部又はフックが反対方向に反転された又はひっくり返された状態で示される。
【
図28】
図20に示すデバイスと同様の別のデバイスの斜視図であり、全体的に細長い部材が、隆起した中央部分及びその2つの端のそれぞれにおける更なる拡張した表面エリアを含み、したがって、拡張した表面エリアは、皮膚に取付けるために、横方向安定性を改善するとともに、医療接着剤又はテープを使用するための接触面積を大きくするために更に増加した表面エリアを提供する状態で示され、また、その遠位端が、デバイスの端部分において材料の厚さ及び嵩を低減するためにテーパが付けられた状態で示される。
【
図30】本発明の別のデバイスの斜視図であり、3つの半径方向支持伸長部が、中央部分の構造支持体を備え、半径方向支持伸長部のそれぞれの遠位端に、それぞれが実質的に可撓性の医療グレード弾性ポリマープラスチックによって取付けられる全体的に剛性の医療グレードプラスチックから構成される3つの円形パッド又は足を更に含み、全てが永久的に接合されて単一ユニットになる状態で示され、また、カテーテル保持特徴部又はフックが半径方向支持伸長部のうちの1つの半径方向支持伸長部に含まれる状態で示される。
【
図32】
図30に示すデバイスと同様の別のデバイスの斜視図であり、カテーテル保持特徴部は、半径方向支持伸長部のうちの1つの半径方向支持伸長部の全体的に外側のプロファイル内に含まれ、完全に組込まれる。
【
図34】
図32に示すデバイスと同様の別のデバイスの斜視図であり、カテーテル保持特徴部は、3つの半径方向支持伸長部のそれぞれの全体的に外側のプロファイル内に含まれ、完全に組込まれる。
【
図36】
図26に示すデバイスと同様の別のデバイスの斜視図であり、傾斜した中央部分の2つの長手方向開口は削除されており、側面開口は、拡大されており、ベースの中央部分の近くの底部分において半径の増大を含み、中央穴は、任意選択で簡略されている。
【
図38】
図36に示すデバイスと同様の別のデバイスの斜視図であり、デバイスのサイズ又はスケールは、
図36に示すデバイスの0.80倍だけ全体的に縮小されている。
【
図40】
図38に示すデバイスと同様の別のデバイスの斜視図であり、中央部分の厚さ、したがって、強度は、増大されており、遠位端は、より円に近い形状の端を含むように改訂されている。
【
図42】
図40に示すデバイスと同様の別のデバイスの斜視図であり、全体の高さは減少しており、デバイスの上部外側プロファイル形状が流線形にされている。
【
図44】
図42に示すデバイスと同様の別のデバイスの斜視図であり、カテーテル保持要素は、改訂されるとともに、デバイスの一方の側面に配置される。
【
図46】本発明の種々の実施形態の例証の斜視図であり、実施形態の幾つかはカテーテル開口なしで示される。
【
図47】本発明の別の実施形態の斜視図であり、自由流れ配向又は制限された若しくは流れなし配向でチューブを選択的に保持するために撓む可撓性チューブ保持器を有して示される。
【
図49】
図48に示すデバイスの斜視図であり、明確にするためにカテーテルが設置されない状態で、自由流れ動作のために構成されている様子が示される。
【
図51】
図48に示すデバイスの斜視図であり、明確にするためにカテーテルが設置されない状態で、流れなし動作のために構成されている様子が示される。
【
図53】
図47に示すデバイスの斜視図であり、可撓性カテーテルチューブの例示的なセクションがデバイス内で全体的に垂直位置に設置され、カテーテルを通る流体の自由流れを可能にする状態で示される。
【
図55】
図53に示すデバイスの斜視図であり、例示的な可撓性カテーテルチューブが設置された状態で流体の自由流れ動作のために構成されている様子が示される。
【
図56】デバイス及び
図55に示すように設置された例示的なカテーテルの上面図である。
【
図56A】デバイス及び
図55に示すように設置された例示的なカテーテルの端面図である。
【
図56B】デバイス及び
図55に示すように設置された例示的なカテーテルの側面図である。
【
図56C】デバイス及び
図55に示すように設置された例示的なカテーテルの底面図である。
【
図57】例示的な可撓性カテーテルチューブが設置された状態で流体のブロックされた又は流れなし動作のために構成される、
図53に示すデバイスの斜視図である。
【
図58】デバイス及び
図57に示すように設置された例示的なカテーテルの上面図である。
【
図58A】デバイス及び
図57に示すように設置された例示的なカテーテルの端面図である。
【
図58B】デバイス及び
図57に示すように設置された例示的なカテーテルの側面図である。
【
図58C】デバイス及び
図57に示すように設置された例示的なカテーテルの底面図である。
【
図59】長手方向パドル設計を有する本発明の別のデバイスの斜視図である。
【
図60】長手方向パドル設計を有する本発明の別のデバイスの斜視図である。
【
図61】長手方向パドル設計を有する本発明の別のデバイスの斜視図である。
【
図62】長手方向パドル設計を有する本発明の別のデバイスの斜視図である。
【
図63】長手方向パドル設計を有する本発明の別のデバイスの斜視図である。
【
図64】本発明の別のデバイスの斜視図であり、カテーテル消毒薬ワイパー機構の例を用いて示される。
【
図64C】
図64Bのライン64C−64Cに沿って切取られた実施形態の断面図である。
【
図65】本発明の別のデバイスの斜視図であり、例示的なカテーテル消毒薬ワイパーツールを有して示される。
【
図65A】例示的なカテーテル消毒薬ワイパーツールの拡大斜視図である。
【
図65B】置換可能な消毒薬ワイパーインサート及びツールハンドルの分解斜視図である。
【
図66】
図47に示す実施形態から継続する設計及び機能における更なる進歩を表す、本発明の別の実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここで、図面及び本明細書で述べる例証的な実施形態を参照すると、外部カテーテル安定化器(ECS:external catheter stabilizer)デバイスは、患者におけるカテーテルチューブの支持及び保持を提供する。術後ストーマにわたって心出しされた可変サイズの中央穴又はハブが存在し、そこに、カテーテル又は他のドレナージチューブが挿入される。患者に接触する部分に対向して、デバイスの外側リングに位置するフック又はチューブ保持器が存在し、フック又はチューブ保持器の下で、カテーテル又は他のドレナージチューブがフックされて、チューブが、デバイスに固定されるとともに、デバイスを安定した位置に保持することが可能になり、したがって、チューブが、デバイスの中央穴又はハブに入る又は出るように滑ることを防止する。外部カテーテル安定化器、最も具体的には、中央穴及びフックのサイズは、可変であり、使用されるカテーテルのサイズに固有である。標準的なカテーテルは、直径が3Fr(1mm径)〜34Fr(11.3mm径)の範囲で変動し得るため、ECS12は、特に12Frカテーテルのために設計されるECSデバイスに対応することになる。図面に示され、以下で述べられる実施形態は、本発明による外部カテーテル安定化器デバイスの種々のオプションの態様を示す。示され及び/又は述べられる実施形態の種々の態様は、本発明の趣旨及び範囲内にあるままで、示され及び/又は述べられる他の実施形態の一部又は全てに適用可能であるとすることができる。
【0010】
外部カテーテル安定化器(ECS)デバイスの一実施形態(
図1〜
図8D参照)は、荷馬車の車輪に似ているが、サイズ及び形状は、患者上でのデバイスの位置、患者のサイズ、及びこのデバイスとともに使用される特定のカテーテル又はドレナージチューブに応じて変動し得る。ECSの荷馬車の車輪設計は、デバイスが、患者上で確実に位置決めされ、カテーテルがECSを通して安定し固定されることを可能にし、なおかつ、空気の流れ並びに術後ストーマ及び周囲組織の手術後観察を可能にする。
【0011】
例示的なカテーテル安定化器デバイスは、任意の適した材料を含むことができる。例えば、デバイスは、種々のタイプの医療グレードプラスチック、シリコーン、TPE、又は他の医療グレード材料若しくは物質から作る又は製造することができ、デバイスの適切な又は最適な機能及び性能について必要とされる又は所望される安定性及び可撓性を可能にする。
【0012】
任意の特定の事例においてデバイスを皮膚に固定する方法は、患者のニーズ及び皮膚刺激に対する耐性及び考えられる感染症に関連する合併症に基づいて医療専門家によって選択されてもよい。例えば、ECSの外側リングの下側(底)を、医療グレード接着剤でECSに取付けられるベルクロ(登録商標)フックの円形アレイで形作ることができる。対応するベルクロ(登録商標)ループピースは、医療グレード接着剤を使用して、術後ストーマを取巻きながら、患者に付着される。任意の特定の事例において、ECSと患者との間で、どのタイプの接着剤が使用されるか、又は、任意の他のバリア又はバンドが使用されるかどうかについての意思決定は、患者のニーズ及び患者について考えられる最良の結果のために何が必要とされるかに関する医療専門家の意見に基づいて医療専門家によって同様に選択されてもよい。
【0013】
図1及び
図2A〜
図2Dに示すように、外科用プラスチック又は同様の材料で好ましくは作られた外部カテーテル安定化器デバイス101は、全体的に可撓性のカテーテルチューブを受取り、それに係合するための中央開口105を含む全体的に中央のハブ部分102と、一連の実質的に半径方向の部材又はスポーク106によって中央ハブ部分に接続された外側周辺支持部分103と、全体的に可撓性の医療カテーテルチューブ110(
図6、
図6A、及び
図6B)を、必要に応じて一時的に保持し、固定し、手作業で容易に解除するための周辺部分に配設された医療カテーテル保持クリップ部分107とを含む。示すデバイスのサイズスケールの感覚を提供するために、近似寸法は、例えば、約46mm(1.81インチ)外径であり、約4mm(0.15インチ)のベース厚さを有する。医療患者に対して使用中に、また、
図3〜
図5に示すように、デバイスは、患者に適用され、ドレナージカテーテルを所定の位置に、一時的に固定し、安定させ、保持し、一方、カテーテルチューブは、この例では膀胱及び腎臓内の体液のドレナージのために、身体内に術後ストーマを通して膀胱内に挿入されている。
【0014】
任意選択で、また、
図7〜
図7Dに示すように、外部カテーテル安定化器デバイスは、中央カテーテル係合穴又は開口においてより高い可撓性及び撓み能力を提供する手段を含むことができ、それにより、穴の直径は、必要に応じてわずかに変化して又はわずかに撓んで、普通なら単に固定した直径の穴に関して可能であるのに比べて、より広い範囲の全体的に可撓性のカテーテルチューブの滑り摩擦嵌合に対処し得る。示す実施形態において、穴は、3つの可撓性要素又はアーム112によって囲まれる又は境界を定められる。カテーテル係合穴の外周の周りの3つのアームのそれぞれは、デバイスの中央ハブ部分における又はその近くでのそれぞれのアームのベース取付け部分における又はその近くでの減少した断面エリア又はポイントの片持ち可撓性及びばね反応性による設計によって、増加した撓みの程度を可能にするように設計される。
【0015】
カテーテルチューブ自身が、全体的に軟質でありかつ可撓性があることが理解されても、このタイプの設計は、カテーテルチューブの外径が、異なる供給業者の間でまた異なる寸法公差変動の間で変動することが予想される場合がある事例において、より大きな可撓性及び寛容性を可能にする。中央における3つの小さいプラスチックアームは、カテーテルチューブの外部に軽く接触しそれを把持することを意図される。このタイプの設計は、より広い範囲のカテーテルチューブ外径をカバーするために、少しのばね反応性を提供し、必要に応じてほんのわずかに撓むべきである。アームの薄い断面寸法は、これらの保持器を製造し大量生産するために最終的に選択されるプラスチックの試験及び物理的特性に基づいて選択されることになる。さらに、プラスチックアームの開口は、ストーマ及びカテーテルチューブの重要なエリアに対して必要とされる可能性が高い、無菌の洗浄及び空気流のための更なる通過開放空間を提供する。
【0016】
任意選択で、外部カテーテル安定化器デバイスは、例えば、
図8〜
図8Dに示される等、種々の設計又は形態を有することができる。これらは、スポークの数に関連する一連のオプションを表す。ここでも、上記で述べた開放空間を最大にすることに基づいて、8スポーク設計は、例えば3スポーク設計になるように容易に進化し得る。スポークのサイズは、これらの例において同様とすることができるが、3スポークバージョンのスポークは、必要である場合、(深度が)より厚くかつより強く作られるとともに、垂直方向により浅く作られて、ハブ部分の周りで通過開口のサイズを更に最大にするのを容易にする可能性がある。3スポーク設計は、デバイスの良好な機械的強度特性とともに全体的に最大の開放観察エリアをこうして提供することができ、デバイスが使用中であるときに、ストーマ及び周囲組織及び身体組織に対して改善された物理的アクセス及び空気循環を更に提供する。
【0017】
任意選択で、また、
図9〜
図11Bを参照して、外部カテーテル安定化器デバイス201は、ベース部分203及び隆起した中央ハブ202を備えることができ、(デバイスが患者に配設又は取付けられると)アーム又はスポーク206は、中央ハブ202とベース部分203との間に延在して、ベース部分の上でかつ患者の皮膚から離れて中央ハブを支持する。示す実施形態において、カテーテル保持クリップ部分207は、スポークのうちの1つのスポークのベースに配設されるが、そうでなければ、単数又は複数のスポーク206に沿うどこか他の所に又はベース部分203自身に配設される可能性がある。
【0018】
任意選択で、また、
図12〜
図17Bを参照して、外部カテーテル安定化器デバイスは、新しく作成された最初に治癒するストーマに対する刺激を制限する又は更に防止するために、患者との接触表面エリアを低減するマルチパートベース部分203’を有することができる。
図1〜
図8のデバイスの平坦な又は連続したベース部分設計は、新しく作成されたストーマの近くのエリアをおそらく刺激する可能性があるが、既存の十分に確立されかつ実質的に治癒されるストーマに対して容易に使用される可能性がある。
図12〜
図17Bの複数の足又は係合パッド設計は、例えば、医療グレード接着剤が皮膚の表面にデバイスを取付けるために利用されるとき等に、新しく作成されたストーマのエリアからのデバイスの解除及び取外しの改善された容易さを提供する。ハブの高さは、カテーテルのサイズ、ストーマの健全度、ストーマの位置、及び、患者の身体内のストーマ又は開口の特定の医療適用に応じて変動する可能性がある。
【0019】
図15、
図15A、及び
図15Bに示すように、外部カテーテル安定化器デバイスは、3脚接触設計(
図12参照)の3位置割出し能力を提供することができる。これにより、皮膚の同じ部位において、この場合は3つの利用可能な位置のうちの1つの位置にデバイスが周期的に回転する又は割出されると、皮膚取付けエリアが回復する時間が与えられる。患者の皮膚に対する取付けは、例えば、医療グレード接着剤又はシリコーン、テープ、ベルクロ(登録商標)パッド、並びに、皮膚に取付けるための他の予測できる方法及び手段を、通常利用することになる。同様に、3つの脚は、任意選択で、
図18〜
図19Aに示すように全体的に湾曲した(よりドーム状の)又は真っすぐである可能性がある(そして、図示するように、中央ハブを個々のそれぞれのパッド又は連続する円形ベース部分に接続することができる)。
図16に示すように、デバイスのベース又は皮膚接触部分は、患者の皮膚との総接触面積を更に低減するのを助け得る小さく丸いパッドとして示される。これは、例えば、比較的高い強度の一時的な医療接着剤が使用されるときに、皮膚に取付ける特定の手段及び方法に応じて有益である場合がある。
【0020】
足の付加は、脚のそれぞれの底に対する可撓性で機械式の足継手取付けを含むことができる。例えば、足又はパッドは、かみ合うことになる一連の3つの小さいボール及びソケットを備えることができる。丸いソケットは、それぞれの足の底表面のそれぞれに組込むことができ、一方、丸いボール取付け具は、実際の足パッドに組込むことができる。これは、身体及び皮膚の凹凸のある表面に対して角度移動のずっと高い自由度及び取付けの可撓性を可能にし、任意の接着剤又はベルクロ(登録商標)取付け具がよりよく固定されたままになるのを容易にすることになる。さらに、機械式の丸いボール及びソケット継手が、例えば、プラスチックに容易に十分に接合することができる比較的小さくかつ非常に可撓性があるポリマー医療グレード材料によって置換される可能性のあることが予想される。このタイプの構成は、機械式ボール及びソケットの柔軟な足設計と比較すると、デバイスの設計に更なる単純さを提供し、感染症の高いリスクをもたらす場合がある潜在的な汚染が普通なら存在するであろう小さい開口及びクレバスについての可能性を更に回避するのを容易にする。
【0021】
任意選択で、また、
図18〜
図19Bに示すように、外部カテーテル安定化器デバイスは、以前の隆起した中央ハブ設計の全体高さのほぼ半分までの減少した全体高さを有することができる。この設計は、例えば、衣類又は病院ベッドに引っかかる可能性を有する任意の鋭利な角及び縁を回避するために出来る限り低くかつスムーズに輪郭付けされることを意図される。さらに、スムーズな輪郭は、感染症又は損傷についての可能性を回避するのを容易にするために、清潔の容易さの向上を提供することを意図される。さらに、この設計の実施形態は、製造の容易さ並びに成形医療プラスチック生産プロセス及び同様な材料に関連するコストの低減を目指して更なる利点を提供するであろう。
【0022】
任意選択で、また、
図20〜
図21Cに示すように、外部カテーテル安定化器デバイス301は、上記で論じたハブ及びスポーク設計から逸脱する細長い構成又は設計を有することができる。この細長い設計は、中央部分302の真下における、例えば、皮膚のストーマエリアに対する空気流及可視性の向上を促進する幾何学的利点を提供する。幅広の遠位端部分303は、医療接着剤又は医療接着テープが皮膚にデバイスを固定するために使用されるときに、患者の皮膚とのより大きな接触表面エリアを提供する。遠位端の「T形状(T-Shape)」は、医療接着テープが使用されているときの任意の典型的な「引抜き(pull-out)」力に更に抗し得る。幅広の遠位端部分は、この2ポイント接触構成によって提供される固有の長手方向安定性に対して向上した側方又は横断安定性を更に提供する。例えば、ストーマ部位において回転軸の周りでオプションの位置まで交互に回転すると、この長手方向設計は、皮膚の異なるエリアにおける取付け足の周期的回転割出しを可能にする比較的大きな直径の円を規定する。これは、デバイスが長期使用又は連続使用中である間に、接触エリアの皮膚が、医療接着剤又はテープに対する曝露から「一休みする(take a break)」ことを可能にし、したがって、皮膚刺激の可能性を低減するのを助け得る。任意選択で、また、設計によって、第2のカテーテル保持デバイス又はフック307を、図示する第1のカテーテル保持デバイスに加えて、対向側面に付加することができる。この第2の保持デバイスは、例えば、カテーテルチューブの逆への迅速かつ即座の交互のルーティングを提供し得る。これは、デバイスが患者の皮膚に確実に取付けられた後のチューブルーティングの更なる調整又は可撓性を可能にするために特に便利であり得る。
【0023】
任意選択で、また、
図22〜
図23Bに示すように、外部カテーテル安定化器デバイスは、
図20〜
図21Cに示し上記で論じたデバイスと同様の設計特徴及び利点を有する3脚設計を含む。本発明のこの実施形態は、理想的な又はほぼ理想的な幾何学的安定性の利点を提供し、一方、オプションの3カテーテル保持デバイスは、患者に対してデバイスを設置し使用している間に、所望に応じてカテーテルチューブについて、種々の最大6つの即座のかつ交互のルーティングオプションをやはり提供する。
【0024】
任意選択で、
図24〜
図25Cに示すように、別のバージョンの細長い外部カテーテル安定化器デバイス401は、全体的に楕円状のドーム406によって支持された隆起した中央部分402を備え、ドーム406は、フットボールの一部分の形状に似ており、皮膚の底接触表面に幅広化した縁ベースをまた各端に長手方向伸長部又はパドル403を含む。各端の長手方向伸長部又はパドルは、患者の皮膚にデバイスを取付けるために、各側面において、パドルの下側での医療接着剤又はパドルを覆って貼り付けられた医療テープを使用するための増加した表面積を提供する。可変サイズの「フットボール(football)」の中央に穴が存在し、その穴は、ドレナージチューブが挿入されるカテーテルチューブを受取る術後ストーマにわたって心出しされ、したがって、ドレナージチューブとストーマの開口との実質的に完全なアライメントを提供する。開口は、楕円状ドームの周りの4つの位置に設けられて、例えば、ストーマ部位の手術後観察及び目視検査、並びに、自由な空気流及び周囲組織のための換気を容易にする。カテーテル保持デバイス又はフックは、一端に設けられ、カテーテルチューブをルーティングし所定の場所に固定するための2つのオプションを可能にする。任意選択で、第2のカテーテル保持デバイスは、対向端(図示せず)に付加され、したがって、より多くの(最大4等の)カテーテルルーティング及び固定オプションを提供することができる。
【0025】
任意選択で、
図26〜
図27Cに示すように、カテーテル保持デバイス又はフック407’は、デバイス401’のための代替の設計オプションとしてひっくり返される。任意選択で、第2のカテーテル保持デバイス又はフックは、対向端(図示せず)に付加され、したがって、最大4のカテーテルルーティング及び固定オプションをやはり提供することができる。
【0026】
任意選択で、
図28〜
図29Cに示すように、
図20〜
図21Cに示すものと同様の別の細長い外部カテーテル安定化
器デバイス301’が示される。デバイスのこの実施形態は、
図20〜
図21Cに示すデバイスの表面積を超える遠位端の増加した表面積を提供する。増加した表面積は、医療接着剤又はテープによる皮膚への取付けについて向上したセキュリティを提供し、一方、テーパ付き端は、材料厚さ及び材料の嵩を低減するのを容易にする。皮膚にデバイスを取付けるために医療テープが使用されるとき、テーパ付き部分は、より良好なテープ付着及びそれぞれの表面の間のテープの一致のためにデバイスと皮膚表面との間のスムーズな移行を提供する。この設計特徴は、患者の所定の場所にあるときに、外部カテーテル保持デバイスのデバイス安定性及びセキュリティを更に促進する。
【0027】
任意選択で、
図30〜
図31Cに示すように、別のバージョンの外部カテーテル安定化器デバイス501は、
図22〜
図23Bに示すデバイスとしての少数の類似性及び利点を有する3脚設計を含む。本発明のこのデバイスは、ほぼ理想的な幾何学的安定性を提供し、全体的に可撓性のカテーテルチューブが通過するための通路又はアパーチャを含む、隆起した中央部分502から半径方向に延在する3つの構造支持部材506を備える。保持フック507は、ベース又はパッド503の近く等、スポーク又は支持部材506の1つ(又は2つ以上)の下側端に又はその近くに配設される。中央部分及び構造支持部材は、例えば、医療グレードの実質的に剛性のポリマープラスチックを備えることができる。部材の材料及び断面設計は、例えば、デバイスの通常使用中の予想される荷重及び受ける力に基づいて良好な強度及び剛性特性のために選択することができる。
【0028】
3つの円形パッド503は、3つの支持部材の遠位端に適応しそれに固定され、医療接着剤又はテープを使用して患者の皮膚に取付けるための皮膚接触表面エリアを提供する。デバイス全体を、全体を通して実質的に剛性のポリマープラスチックから形成することができる又はその他の方法で成形することができる。任意選択で、しかし、熱可塑性エラストマー(TPE:thermoplastic elastomer)の小さいセクションは、支持部材の遠位端のそれぞれにおいて3つの円形パッドを永久的に接合するために使用することができる。TPEセクションは、3つの支持部材に関して円形パッドのそれぞれにおけるかなりの程度の可撓性を提供するために設計され、したがって、パッドのそれぞれの底接触表面が患者の身体及び皮膚の全体的に凹凸のある任意の表面又は全体の輪郭により容易に一致することを可能にする。円形パッドの一致性は、外部保持デバイスが所定の場所にあり、患者によって使用中であるときに、医療接着剤又はテープが、剥離強度負荷に対する減少した曝露並びに(方向における)垂直引張り強度負荷に対する増加した曝露を通して、その取付けがより効率的になることを可能にする。任意選択で、円形パッドの直径及び全体形状を、患者の皮膚に対するその取付けにおいて所望のレベルの機械的性能を達成する設計によって構成することができる。
【0029】
実質的に剛性のプラスチック構造支持脚のそれぞれと円形接触パッドのそれぞれとの間の永久接合された可撓性継手の更なる利点は、それぞれの可撓性継手におけるスムーズでかつ一様の表面仕上げがデバイスの最終組み立てにおいて達成可能であることである。この態様は、普通なら、患者の成功裏でかつ迅速な治癒にとって有害である場合がある細菌及びおそらくは有害なデブリを宿す可能性がある機械式継手及びクレバスを削除するのを助け得る。
【0030】
この設計の更なる利点は、この設計が、例えば医療要員によるストーマエリアの著しく改善された視認性を提供し、また、著しく改善された空気循環及び換気、並びに、ストーマ部位のメンテナンス、清掃、及び洗浄のためのアクセスの相対的な容易さを提供することである。
【0031】
任意選択で、
図32〜
図33Cに示すように、別の外部カテーテル安定化器デバイスは、
図30〜
図31Bに示すデバイスの類似性及び利点を有する3脚設計を含む。このデバイスは、カテーテル保持特徴部507’をデバイスの構造支持部材の1つの構造支持部材に組込む。デバイスの外側プロファイルは、デバイスが衣類、病院ベッド、又は他の品目に不注意に引っかかる可能性を低減するためにかなり減少される。デバイスの脚強度及び剛性は、わずかに低下する場合がある。しかし、プラスチックの適切な肉厚化及びカテーテル保持器の近くでの材料半径の注意深い選択によって、この懸念は著しく減少する。この設計態様の更なる利点は、カテーテルチューブが保持器(脚の1つの脚内でかつ脚の外側又は上側表面の下に形成されたクリップ要素を備える)の所定の場所にクリップされる場合、物に引っかかる可能性は、なお更に、物が第1の場所内のU状開口に引っかかることを、カテーテルチューブ自身が防止するのを容易にすることによって減少する。
【0032】
任意選択で、
図34〜
図35Cに示すように、別の外部カテーテル安定化器デバイスは、
図32〜
図33Cに示すデバイスの類似性及び利点を有する3脚設計を含む。このデバイスは、カテーテル保持特徴部507’’をデバイスの構造支持部材の3つ全てに組込む。この設計構成は、チューブが、3つの異なる位置の任意の位置においていずれかの方向にルーティングされ得る点でカテーテルチューブについて最大6のルーティングオプションを可能にする利点を提供する。少なくとも2つの小さいスナップインフィラーピースを提供して、残っているそして普通なら未使用で空の2つのカテーテル保持器開口を一時的に塞ぐ又は占有し、それにより、衣類、病院ベッド等に不注意に引っかかることを回避するのを容易にすることが、オプションでありかつ好ましい場合がある。こうしたフィラーピースは、好ましくは、保持特徴部内に配設されると、フィラーピースの外側表面が、デバイスのアーム又はスポークの外側輪郭に全体的に対応して、衣類等に引っかかる可能性を更に低減するように形成されることになる。
【0033】
任意選択で、
図36〜
図37Cに示すように、
図26〜
図27Cに示すデバイスと同様である別の外部カテーテル安定化器デバイス401’’が示される。この実施形態において、デバイスは或る程度簡略化されている。楕円状ドームの2つの開口は、側面の2つの大きい開口を支持する設計によって削除されている。さらに、4つのより大きい半径が「底内部角(bottom inside corner)」に付加されており、視認性及び空気流を更に一層増加させ、また、早期の設計の比較的鋭利な角を削除することによって、患者により大きい快適さを更に付加する。単純な中央穴が、カテーテルチューブ並びに肉厚のカテーテル保持器のために設けられる。その理由は、この特定の簡略化された設計が、概念評価及び試験についての詳細分解能の典型的な制限を含む3Dプロトタイプ印刷にとって有利であるからである。
【0034】
任意選択で、
図38〜
図39Cに示すように、デバイス401’’’は、
図36〜
図37Cに示すデバイスと実質的に同じ又は同一である。この場合、しかし、デバイス401’’’は、
図36〜
図37Cに示すデバイスの約80パーセント(例えば、20パーセント小さい値)まで、寸法的にかつ全体的にダウンサイズ又はスケーリングされている。この設計構成は、例えば、小柄な人又は子供に対して使用するために意図され、一方、全ての前の実施形態は、例えば、成人に対して使用するために概して意図される。この例において、中央穴及びカテーテル保持器の内径は、5.20mm直径カテーテルチューブのために設計されるより大きいバージョンと同じままである。やはり、この簡略化された設計は、概念評価及び試験についての詳細分解能の典型的な制限を含む3Dプロトタイプ印刷にとって有利である。
【0035】
任意選択で、
図40〜
図41Cに示すように、デバイス401’’’’は、
図38〜
図39Cに示すデバイスと同様であり、比較的狭い(
図41及び
図41Cの平面図から観察されると)中央部分においてデバイスの強度を増大させるために外径が同様に増加されているとともに、デバイスの中央部分が肉厚化されている。さらに、遠位端は、(
図41及び
図41Cの平面図から観察されると)より円形のプロファイルになるように形状変更される。遠位端のより円形の形状は、デバイスを患者の皮膚の表面に取付けるために医療接着テープが使用されるとき、任意の典型的な「引抜き」力に更に抗し得る。やはり、この簡略化された設計は、概念評価及び試験についての詳細分解能の典型的な制限を含む3Dプロトタイプ印刷にとって有利である。
【0036】
任意選択で、
図42〜
図43Cに示すように、デバイス451は、
図40〜
図41Cに示すデバイスと同様であり、中央部分の全体高さは、デバイスの全体の安定性を更に増加させるために減少している。隆起した中央部分は、強度について十分な材料厚さを維持しながら、ドーム状中央支持構造体により完全に一体化されている。デバイスの最も外のプロファイルを規定する種々の縁(
図43の上面図及び
図42の斜視図から最もよく観察される)は、上側フィレット半径の増加を示す。これらの増加した半径は有利である。その理由は、デバイスを皮膚に取付けるために医療テープが使用されるとき、種々の半径は、より良好なテープ付着及びそれぞれの表面の間のテープの一致のためにデバイスと皮膚表面との間のスムーズな移行を提供するからである。この設計特徴は、患者の所定の場所にあるときに、外部カテーテル保持デバイスのデバイス安定性及びセキュリティを更に促進する。やはり、遠位端のより円形の形状は、デバイスを患者の皮膚の表面に取付けるために医療接着テープが使用されるとき、任意の典型的な「引抜き」力に更に抗し得る。やはり、この簡略化された設計は、概念評価及び試験についての詳細分解能の典型的な制限を含む3Dプロトタイプ印刷にとって有利である。
【0037】
任意選択で、
図44〜
図45Cに示すように、デバイス451’は、
図42〜
図43Cに示すデバイスと同様である場合がある。この場合、カテーテル保持器457の代替の設計及び位置が示される。この代替の設計は、可撓性カテーテルチューブが、2つの保持要素457a、457b(
図45B)のギャップの間で「ジグザグ(zig-zag)」方式で保持器に押込まれることを可能にするために提供される。デバイスの側面における代替の位置は、カテーテルチューブが外部カテーテル安定化器の全体的な長手配向に対してデバイスから外方にかつ離れてルーティングされるため、カテーテルチューブについてわずかにより流線形のルーティング経路を提供する。これは、デバイスの長手配向が、患者の身体を横切る横断方向又は並ぶ方向にほぼ又は実質的に平行であることを意図されるために特に有利である。
【0038】
この配向が、幅広より圧倒的に長い又は長手方向の本明細書で述べる全ての実施形態について好ましい配向である場合があることが留意される。この全体的な配向は、例えばベッドでリクライニング姿勢から座った姿勢に移るとき等に屈曲しながら、より大きな移動の自由度を患者に与える。別の例において、直立している患者に関してデバイスの長手方向が床に平行な状態で、患者は、外部カテーテル安定化器及びその関連する接着テープ又は医療接着剤を妨害することなくより即座にかつ容易に前方に屈曲することができることになる。こうした妨害は、デバイスが患者の身体において全体的により垂直に位置決めされた場合に、普通なら起こる場合がある。
【0039】
図46は、一連の少なくとも7回の反復による、本発明の好ましい実施形態の少なくとも1つの実施形態の漸進的開発の例証を提供する。カテーテル開口が、
図46に示す実施形態のうちの3つの実施形態で示されないが、これらの実施形態が、円形通路若しくは可撓性タブ開口又はそこを通してカテーテルチューブを受取るための任意の他の適した開口又は通路を含むことになることが留意されるべきである。
【0040】
図47は、
図46に示す実施形態に全体的に基づく本発明の別の実施形態の斜視図を示す。外部カテーテル安定化
器デバイス601は、好ましくは、実質的に軟質でかつ可撓性のある医学的に承認された熱可塑性エラストマー(TPE)から構成される。この例示的な実施形態において、デバイス全体は、好ましくは、単一ピース部品として成形される、又は、任意選択で、選択された全体的に均一の材料の構成要素として全体を通して3D印刷される場合がある。
【0041】
医学的に承認されたグレードのTPE材料は、継続的使用及び人間の皮膚との接触のために出来る限り化学的に不活性であるように設計され意図される。したがって、医療グレードTPEの選択は、患者の皮膚刺激及び患者に対する結果として生じるいかなる不快感又は更なる医療合併症も最小限に抑えるのを容易にする。
【0042】
任意選択で、外部カテーテル安定化
器デバイス601は、例えば、射出成形又は3D印刷プロセスによる、2つ以上のグレードの医学的に適合性がある熱可塑性エラストマー(TPE)を含むことができる。これにより、例えば、それぞれの弾性率又は剛性率を含む種々のグレードの材料の使用を可能にするという利点を提供することができ、この場合、デバイスの構造特性及び要件をよりよく最適化することができる。同様に、例えば、医学的に適合性がある高密度又は低密度ポリエチレン等の、ポリマー又はプラスチックについての他のタイプ及びグレードの使用は、患者の皮膚と連続的接触状態にないエリアに更に組込まれるが、進化する技術の工業生産環境において製造するのに最適な設計、機能、及び能力を達成するのを容易にする所望の又は好ましい機械的又は構造的特性を提供し得る。他の製造手段は、例えば、種々の金属及び特殊合金、室温加硫(RTV:room temperature vulcanization)材料、化学接着剤、超音波溶接、レーザ溶接、及び本発明に関連する種々の最終製品の設計及び製造を容易にするための3D印刷可能水溶性材料の使用を含む又は組込むことができる。
【0043】
図47、
図48、
図48A、
図48B、及び
図48Cに示すように、外部カテーテル安定化
器デバイス601は、全体的に「フットボール形の(football-shaped)」中空オーバル(hollow oval)、細長い又は楕円状の中空ベース602を含み、中空ベース602は、長手方向端又はパドル603及び604を更に含む。中空ベース602は、中空ベース602の全体的に対向する端から延在する一対の長手方向端部分又はパドル603及び604を更に含み、したがって、デバイス601が、例えばストーマの位置において又はその位置を覆って皮膚と接触する際の、デバイス601用の底支持表面603b及び604bを提供する。底表面603b及び604bは、デバイス601用の主要表面の支持及び安定性を提供する。好ましくは、一実施形態において、医療テープのストリップ(図示せず)が、上側支持表面603a及び604aにおいてパドル603及び604を覆ってかつ患者の皮膚上に配置されて、デバイス601を、ストーマを覆うその意図される位置で固定し安定させる。
【0044】
パドル上側移行表面603c及び604cを、好ましくは、長手方向固定パドル603及び604の上側縁部分におけるフィレット半径又は角度付き面取り面として設けることができる。これらの表面は、医療接着テープが、デバイス601の各端において、患者の皮膚の表面に貼り付けられ、パドル上側支持表面603a及び603bを覆って貼り付けられ、そして再び患者の皮膚の表面上にそれぞれ貼り付けられるときに医療接着テープのよりスムーズな移行を提供する。
【0045】
任意選択で、パドル底縁移行半径を、
図48B及び
図48Cに最もよく示されるように、縁603d及び604dにおいてかつそれに沿って設けることができる。半径の種々の寸法が、普通なら患者の皮膚と接触状態にある比較的鋭利な縁となり得るものを滑らかにして減少させるのを容易にする設計によって選択され組込まれ、したがって、デバイス601が長期間にわたって患者の皮膚に固定されるときの刺激及び不快感についての可能性を低減するのを容易にすることができる。
【0046】
任意選択で、医療接着剤(図示せず)を、患者の皮膚の表面上にデバイス601を配置する直前に、底支持表面603b及び604bに手作業で塗布することができる。更に任意選択で、医療接着剤を、底支持表面603b及び604bに予め塗布することができる(図示せず)。この場合、予め塗布される医療接着剤は、制御された生産製造設定で設置することができ、それにより、デバイス601を設置する「剥がして貼る(peel and stick)」方法は、向上した使用の容易さ及び便利さをユーザーに提供し得る。設計によって又はユーザーのオプションで、医療テープ及びデバイスを固定する「剥がして貼る」方法はともに、患者の皮膚の表面上でデバイス601の安定性及びセキュリティを付加するために同時に利用され得る。
【0047】
ベース中央開口605は、可撓性カテーテルチューブ610(
図47、
図48、
図48A、
図48B、
図48Cに示さず)が通過するための開放通路を提供する。この実施形態において、開口は、好ましくはオーバル又は楕円形状である。この形状は、ベース中央開口605を通る可撓性カテーテルチューブ610の部分的に自由でかつ摺動可能な摩擦嵌合を可能にする。さらに、関係する材料の弾性特性を含むこの形状は、少なくとも制限された範囲の標準的なカテーテル直径サイズ(例えば、Fr.8、10、12、14等)に関して或る程度の寛容性を提供し得る。この設計特徴は、異なる製造業者の間の製造公差変動に応じてカテーテル直径がわずかに変動する場合があるため、更なる程度の寛容性及び適応性を提供し、その寛容性及び適応性は、カテーテルの1つの選択された公称サイズ内でわずかに変動する場合がある。本発明の他の実施形態において提示される形状を含む、ベース中央開口605についての他のオプションの幾何学的形状を、常用として設計に組込むことができる。
【0048】
図47、
図48、
図48B、及び
図48Cに最もよく示されるように、実質的に半円形の側方開口は、外部カテーテル安定化器デバイス601の側面に設けられる。これらの側方開口は、本発明の幾つかの他の実施形態において同様に示される。実質的に半円形の側方開口606a及び606bは、全体的に楕円状の中空ベース602の内部部分602aに対するアクセスを提供し、したがって、全ての事例において外部カテーテル安定化
器デバイス601を除去する必要なしで、少なくとも部分的な視認性、並びに、ストーマ、周囲の皮膚、及びストーマエリアを囲む組織に対する少なくとも部分的なアクセスを提供する。
【0049】
さらに、側方開口606a及び606bは、ストーマエリア並びに直近の周囲皮膚及び組織への空気流の自由な通過を可能にし、それにより、良好な健康状態及び治癒を促進するのを容易にすることができる。さらに、これらの開口は、水、生理食塩水、他の医療処置流体等によって皮膚及び組織を洗浄するための通路を提供して、やはり、全ての事例において外部カテーテル安定化
器デバイス601を除去する必要なしで、ストーマ及び直近の周囲組織の医療サービス性を促進するのを容易にする。
【0050】
最後に、実質的に半円形の側方開口606a及び606bは、外部カテーテル安定化
器デバイス601を把持し安定させることが必要になるときはいつでも、ユーザーの親指及び人差し指の両方について好都合な形状及び輪郭をそれぞれ提供する。把持し安定させることは、例えば、(a)医療接着テープ等によって患者の皮膚上にデバイス601を最初に設置するとき、(b)デバイス601が患者の皮膚上の所定の場所にあるときにデバイス601の気密性、安定性、及びセキュリティをチェックするときにデバイスを把持するとき、(c)カテーテルを設置する、調整する、又は除去することが必要であるときにデバイス601を把持し支持するとき、(d)カテーテルが、流体を自由に排出する、又はそうでなければ、設置されたカテーテルを通る流体の自由な流れを制御可能に停止することを選択的に可能にするときに、デバイス601の構成又は動作モードを変更又は調整するときに、しばしば行われ得る。
【0051】
図47、
図48、
図48A、及び
図48Bに示すように、本発明の外部カテーテル安定化
器デバイス601は、前に述べたものと同じ熱可塑性エラストマー(TPE)から構成される屈曲可能上側部分607を含む。屈曲可能上側部分607は、2つの弾力性がありかつ屈曲可能のヒンジセクション又は保持器要素607a及び607bによって全体的に楕円状の中空ベース602に取付けられる。この場合、屈曲可能ヒンジセクション607a及び607bの断面はほぼ正方形又は長方形である。しかし、材料疲労による機械故障の早期発生を引起さずに、材料の実質的に自由でかつ反復される逆方向の屈曲を好ましくは可能にするために、丸い形状、オーバル形状、又は他の形状等の他の断面形状を使用することができる。熱可塑性エラストマー(TPE)が使用されている事例において、ヒンジセクション607a及び607bの断面形状は重要でない。
【0052】
屈曲可能上側部分607は上側中央部分607cを含み、上側中央部分607cは、楕円状又はオーバル状上側部分通路開口607dを更に含む。上側部分通路開口607dは、図示する垂直位置にあるときベース中央開口605に全体的に整列し、可撓性カテーテルチューブ610(図示せず)がデバイス601全体を通して摺動可能に挿入されることを可能にする。上側部分通路開口607dは、形状及びサイズがベース中央開口605に非常に類似しており、前に述べたのと同様の利点を提供し、それぞれの通路の両方を同時に通る可撓性カテーテルチューブ610の部分的に自由でかつ摺動可能な摩擦嵌合を可能にする。
【0053】
図47、
図48、及び
図48Bに最もよく示すように、屈曲可能上側部分607の上側中央部分607cは上側部分長方形突出部607fを更に含み、上側部分長方形突出部607fは、断面がほぼ正方形又は長方形であり、屈曲可能上側部分607の横方向の略全幅に延在し、屈曲可能上側部分607から一方の側に水平にかつ外方に延在する。上側部分長方形突出部607fの目的は、デバイス601が流れなし動作モードのために構成されるときに、実質的に可撓性のカテーテルチューブ610内での流体の流れを効果的にピンチオフ又はブロックすることに寄与することである。以下の図及びビューの検討は、突出部607fの機能及び目的をより容易に理解させるのを容易にするであろう。
【0054】
図47、
図48、
図48A、及び
図48Bに最もよく示すように、ウェッジブロック又は突出部608は、全体的に楕円状の中空ベース602の上部分から上方に延在する。ウェッジブロック608の先のとがった上部は、上方に向き、その幅は、ちょうど屈曲可能ヒンジセクション607a及び607の間でかつ両者の一方の側面から離れて横方向に延在する。ウェッジブロック608の目的は、デバイス601が流れなし動作モードのために構成されるときに、上側部分長方形突出部607fと協働して働いて、チューブに係合し、実質的に可撓性のカテーテルチューブ610を通る流体の流れを効果的にピンチオフ又はブロックすることに寄与することである。以下の図及びビューの検討は、ウェッジブロック608の機能及び目的をより容易に理解するのを容易にするであろう。
【0055】
図47、
図48、
図48A、及び
図48Bに最もよく示すように、
第1保持要素(自由流れ抑制ストラップ
)609a及び
第2保持要素(流れなし抑制ストラップ
)609b(又は、フック若しくはチューブ及び/又は可撓性保持器要素若しくは屈曲可能ヒンジセクションを受取るように構成される他の要素)は、全体的に楕円状の中空ベース602の上側端部分にそれぞれ取付けられる。
第1保持要素(自由流れ抑制ストラップ
)609a及び
第2保持要素(流れなし抑制ストラップ
)609bは、前に述べたものと同じ弾力性がありかつかなり弾性のある熱可塑性エラストマー(TPE)から構成される。この場合、
第1保持要素(自由流れ抑制ストラップ
)609a及び
第2保持要素(流れなし抑制ストラップ
)609bは、ゴムバンドと同様に作用する特性を維持し、ゴムバンドがその元の形状に戻ろうとするときの収縮力を生成することができる。
【0056】
デバイス601が自由流れ動作モードのために構成されるとき、上側中央部分607c(可撓性カテーテルチューブ610(図示せず)を含む)は
第1保持要素(自由流れ抑制ストラップ
)609aを通りかつその下で
中央部分の第1側部に係合する。代替的に、デバイス601が流れなし動作モードのために構成されるとき、上側中央部分607
c(可撓性カテーテルチューブ(図示せず)を含む)は
第2保持要素(流れなし抑制ストラップ
)609bを通りかつその下で
中央部分の第2側部に係合する。2つの動作モードのそれぞれにおいて、
保持要素(抑制ストラップ
)609a及び609bは、上側中央部分607c(可撓性カテーテルチューブ(図示せず)を含む)を、下方にかつ全体的に楕円状の中空ベース602に対して実質的にしっかりと、全体的にかつ確実に保持する。以下の図及びビューの検討は、
保持要素(抑制ストラップ
)609a及び609bの機能及び目的をより容易に理解させるのを容易にするであろう。
【0057】
図49、
図50、
図50A、
図50B、及び
図50Cは、自由流れ動作モードのために構成される外部カテーテル安定化
器デバイス601を示し、上側中央部分607c(可撓性カテーテルチューブ610(明確にするために図示せず)を含む)は、
第1保持要素(自由流れ抑制ストラップ
)609aを通りかつ その下で係合する。
【0058】
図51、
図52、
図52A、
図52B、及び
図52Cは、流れなし動作モードのために構成される外部カテーテル安定化
器デバイス601を示しており、ここで、上側中央部分607c(可撓性カテーテルチューブ610(明確にするために図示せず)を含む)は、
第2保持要素(流れなし抑制ストラップ
)609bを通りかつその下で係合している。
【0059】
図53、
図54、
図54A、及び
図54Bは、ベース中央開口605においてデバイスの中央部分を通過するとともに上側中央部分607cの上側部分通路開口607dを通過する可撓性カテーテルチューブ610の例示的な可撓性セクションを有するように構成される外部カテーテル安定化デバイス601を示す。この動作モードは、可撓性カテーテルチューブ610がちょうど設置されたデバイス610の「初期設置構成」と見なされ得る。さらに、可撓性カテーテルチューブ610を、ストーマを通り膀胱に入るように延出させることを含めて、カテーテルがこうした方法で設置され、デバイス601が所定の場所にテープで貼り付けられ固定されてしまうと、この配置構成は、必要であるときはいつでも、(例えば)膀胱からコンテナ等の中に、完全に、迅速に、容易に排液するために、カテーテルの自由流れ動作、安定性、及び制御を患者に提供する。
【0060】
図55、
図56、
図56A、
図56B、及び
図56Cは、ベース中央開口605においてデバイスの中央部分を通過するとともに上側中央部分607cの上側部分通路開口607dを通過する可撓性カテーテルチューブ610の例示的な可撓性セクションを有するように構成される外部カテーテル安定化
器デバイス601を示す。この動作モードは、(例えば)「膀胱の連続夜間自由流れ及びドレナージのために固定された可撓性カテーテル」を有するものとして概して規定され見なされ得る。この動作モードを達成するために、概して、可撓性カテーテルチューブ610の「流出端(out-flow end)」は、
第1保持要素(自由流れ抑制ストラップ
)609
aの下でかつそれを通してルーティングされる。可撓性カテーテルチューブ610は、その後、上側中央部分607cが自己整列状態で
第1方向に傾斜し前かがみになるまで注意深く通して外方に引かれて、
第1保持要素(自由流れ抑制ストラップ
)609aの下で係合する。このポイントにおいて、
保持要素(抑制ストラップ
)の上部分は、上方に(他方の手の指及び親指が半円形側方開口606a及び606bを把持することによってデバイス601を安定させながら、一方の手の指及び親指によって)、かつ、上側中央部分607の上に引っ張られ伸張させられ、したがって、上側中央部分607及びカテーテルをともに所定の場所に固定する。
【0061】
図57、
図58、
図58A、
図58B、及び
図58Cは、やはり、ベース中央開口605においてデバイスの中央部分を通過するとともに上側中央部分607cの上側部分通路開口607dを通過する可撓性カテーテルチューブ610の例示的なセクションを有するように構成される外部カテーテル安定化
器デバイス601を示す。この動作モードは、(例えば)「膀胱から流れを連続してブロックする又は全くなくすために固定された可撓性カテーテル」として概して規定され見なされ得る。この動作モードを達成するために、概して、可撓性カテーテルチューブ610の「流出端」は、
第2保持要素(流れなし抑制ストラップ609b
)の下でかつそれを通してルーティングされる。可撓性カテーテルチューブ610は、その後、上側中央部分607cが自己整列状態で
第2方向に傾斜し前かがみになるまで注意深く通して外方に引かれて、
第2保持要素(流れなし抑制ストラップ
)609bの下で係合する。このポイントにおいて、
保持要素(抑制ストラップ
)の上部分は、上方に(他方の手の指及び親指が半円形側方開口606a及び606bを把持することによってデバイス601を安定させながら、一方の手の指及び親指によって)、かつ、上側中央部分607の上に引っ張られ伸張させられ、したがって、上側中央部分607c及び可撓性カテーテルチューブ610をともに所定の場所に固定する。
【0062】
図57、
図58、
図58A、及び
図58Bに最もよくほぼ示すように、デバイス601のこの構成及び動作モードは、デバイスが流れなし動作モードのために構成される又はその動作モードに調整若しくは設定されるときに、可撓性カテーテルチューブ610が、どのように、効果的にかつ急角度で前にかがみ、上側部分長方形突出部607fとウェッジブロック608との間で挟まれて閉じ、可撓性カテーテルチューブ610を通る膀胱からの流体の自由流れを防止するかを示す。
【0063】
(例えば)膀胱の自由流れは、デバイス601及び可撓性カテーテルチューブ610を他の2つの動作モード又は構成のいずれかに戻すことによって、所望されるときに再び達成され得る;
図53に示すものは、概して「初期設置構成」であるとして述べられる、又は、
図55に示すものは、概して(例えば)「膀胱の連続夜間自由流れ及びドレナージのために固定された可撓性カテーテル」であるとして述べられる。
【0064】
図59は、
図46に示すデバイスと同様の外部カテーテル安定化
器デバイス701の簡略化された実施形態の斜視図である。この例の目的は、長手方向固定パドル703及び704により具体的に関連する更なる設計オプション及び改善を確立することである。
【0065】
図59Aは、本発明の実施形態の多くの実施形態に示す設計と同様の
図59の第1の基本的な長手方向固定パドル設計の上面図である。図示するディメンションは、議論のための一般的なベースライン例として役立つことができる。ディメンションL1は、長手方向パドル703及び704の全体的に円形の端の間の中心間距離である。ディメンションL2は全長であり、ディメンションD1は長手方向固定パドル703及び704の内部部分の幅であり、ディメンションR1は、長手方向パドルの円形部分の半径である。概して、長手方向パドルは、図示するように対称である。しかし、例えば、特定の製品用途のための特定の設計仕様を満たすために対称でない又は非対称の長手方向固定パドルを設けることはオプションである。
【0066】
図59Bは
図59の第1の基本的な長手方向パドル設計の側面図であり、例えば、長手方向パドルの厚さを表すディメンションT1を示す。この例において、厚さT1は比較的薄い。例えば、外部カテーテル安定化
器デバイスが皮膚上にテープで貼り付けられ固定されると、ディメンションF2は接着テープの抑制力を表し、一方、ディメンションF1は、例えば、通常使用中に可撓性カテーテルチューブ(図示せず)の上方への引張りから予想される場合がある予想上方引張り力を表す。断面において材料の相対的に薄いセクションS1は、皮膚の表面に対して、全体的に楕円状の中空ベース702の所望されないかなりのせん断及びねじり撓みを可能にする可能性がある。このことは、使用中に、患者の皮膚の表面におけるデバイス701の過剰の不安定性及び撓みに寄与する場合がある。
【0067】
図59Cは、
図59の第1の基本的な長手方向パドル設計の底面図であり、底支持表面703bにおいて利用可能な表面接触面積を表すディメンションA1を示す。
【0068】
図60は、
図46に示すデバイスと同様の外部カテーテル安定化
器デバイス701’の簡略化された実施形態の斜視図である。この例の目的は、長手方向固定パドル703及び704により具体的に関連する更なる設計オプション及び改善を確立することである。
【0069】
図60Aは、本発明の実施形態の多くの実施形態に示す設計と同様の
図60の第2の基本的な長手方向固定パドル設計の上面図である。図示するディメンションは、議論のための一般的なベースライン例として役立つことができる。ディメンションL3は、長手方向パドル703及び704の全体的に円形の端の間の中心間距離である。この場合、ディメンションL3は、前の
図59AのディメンションL1を超えて約6%だけ増加している。ディメンションL4、すなわち全長は、前の
図59AのディメンションL2を超えて約10%増加している。ディメンションD2は長手方向固定パドル703及び704の内部部分の幅である。この場合、ディメンションD2は、
図59AのディメンションD1から著しく変化していない。ディメンションR2は、長手方向固定パドル703及び704の円形部分の半径である。この場合、ディメンションR2は、
図59AのディメンションR1を超えて約30%だけ増加している。これらの適度のディメンション増加によって、
図60Cの利用可能な接触表面エリアA2は、
図59CのエリアA1を超えて約50%だけ増加している。これらの値がデバイス701’の一例を指すことが留意される場合がある。この変更の利点は、デバイス701’の全体サイズの適度の増加についてのパドル底支持表面エリア703b及び704aの著しい増加である。これは、医療テープ又は医療接着剤を使用して患者の皮膚の表面にデバイス701’を固定するときの、有意の因子であり得る。
【0070】
やはり概して、長手方向パドルは、図示するように対称である。しかし、例えば、特定の製品用途のための特定の設計仕様を満たすために対称でない又は非対称の長手方向固定パドルを設けることはオプションである。
【0071】
図60Bは、本発明の実施形態の多くの実施形態に示す設計と同様の
図60の第2の基本的な長手方向パドル設計の側面図である。この例において、ディメンションT3によって示す長手方向固定パドル703及び704の厚さは、長手方向固定パドル703、704と全体的に楕円状の中空ベース702との間の移行セクションにおいて
図59BのディメンションT1から約3倍だけ増加している。このディメンション変化は、
図59Bの断面S1の抵抗を超える、断面S2におけるせん断抵抗及びねじり撓み抵抗の両方の有意の改善を提供する。
【0072】
さらに、
図60Bは、ディメンションT2及び例示的な角度ディメンション「3.6度、代表値(3.6 degrees typ)」によって全体的に規定される、最も外側の端における長手方向固定パドル703及び704の厚さのテーパ付き減少を示す。この特徴の利点は、デバイス701’を患者の皮膚の表面に固定するために医療接着テープが使用されるときに、それぞれのパドル上側支持表面703a及び704aと皮膚との間の階段状移行を最小にするのを容易にすることである。
【0073】
図61は、前の
図60、
図60A、
図60B、及び
図60Cに示す設計と同様の第3の長手方向パドル設計を有する別のデバイス701’’を示す簡略化された実施形態の斜視図である。
図61A、
図61B、
図61C、及び詳細図である
図61Dに示すように、上部逃げチャネル703e及び704e並びに底部逃げチャネル703f及び704fは、長手方向固定パッド703及び704と全体的に楕円状の中空ベース702との間の移行部において設計によって専用撓み継手又は「プラスチックヒンジ(plastic hinge)」を提供するために付加されている。特定の用途についての設計仕様によって、半径ディメンションRT及びRBは、ディメンションD5の選択とともに選択されて、全体デバイス701’’の選択された材料の特性及び可撓性の所望の程度に応じてデバイスの相対的可撓性の所望の量を正確に制御し得る。
【0074】
図62は、第4の長手方向パドル設計を有する別のデバイス701’’’を示す簡略化された実施形態の斜視図であり、パドル上側移行表面703c及び704c並びにパドル底縁移行半径703d及び704dに注意が向けられる。概して、
図62A、
図62B、
図62C、及び
図62Dは、それぞれのパドル上側支持表面703a及び704a並びに患者の皮膚の表面からの階段状移行を更に改善するための選択された半径ディメンションを表すことができるディメンションR3を示す。これは、デバイス701’’’を患者の皮膚の表面に固定するために医療接着テープが使用されるときに特に役立つ。選択された半径ディメンションR3は、例えば、指定された角度及び長さディメンションの面取り面等の他の幾何学的形状によって置換されて、パドル上側移行表面703c及び704cを提供することができる。デバイス701’’’の種々の部分に沿う種々の移行表面形状及び幾何学的形状の組合せを、常用として同様に選択することができる。
【0075】
同様に、
図62B及び詳細
図62Dに最もよく示すように、パドル底縁移行半径703d及び704dは、外部カテーテル安定化
器デバイス701’’’の底外側縁に沿う急激であり得る相対的に鋭利ないずれの角も更に改善する又はなくすための選択された半径ディメンションを表すことができるディメンションR4を示すことができる。この特徴は、デバイス701’’’がデバイス701’’’を使用して患者の皮膚の表面に刺激又は不快感を引起す可能性を低減するのを助け得る。
【0076】
図63は、第5の長手方向パドル設計を有する別のデバイス801を示す簡略化された実施形態の斜視図である。
図63A、断面詳細図である
図63B、詳細図である
図63C、底面図である
図63D、底面斜視図である
図63E、及び詳細図である
図63Fは、パドル底支持表面803b及び804bについての例示的な特徴部の修正を示す。この特徴部の修正は、逃げチャネル又は空気循環溝803g及び803hのアレイ又はシリーズから構成され、第1のセットの溝803gは第2のセットの溝803hに(例えば)垂直に設定される。溝のサイズ及び配向は、デバイス801と患者の皮膚の表面との間の長手方向固定パドルを通してかつその下で好ましいかつ所望される程度の空気流又は空気循環を、デバイスを使用して提供するように選択される。逃げチャネルの輪郭は、デバイス801を使用して患者の皮膚の表面における刺激又は不快感についての可能性を更に低減するために、好ましくは、鋭利縁が全くない又は最小の状態で滑らかになっている。好ましい設計によって、医療接着テープ又は医療接着剤は、所定の場所に置かれると空気循環を可能にし続けながら、患者の皮膚にデバイス801を固定するために使用することができる。さらに、輪郭付き表面又は溝803g、803h、804g、及び804hは、患者に対する刺激又は不快感の可能性を最小にした状態で皮膚の表面に接触するため、デバイスの把持及び安定性の向上を提供することができる。
【0077】
さらに、また、
図63Eに示すように、輪郭付き表面又は溝803g、803h、804g、及び804hの設計は、水、生理食塩水、他の医療処置流体等による皮膚及び組織の洗浄のための通路を提供して、全ての事例において、外部カテーテル安定化
器デバイス301を除去する必要なしでデバイス801、ストーマ(例えば)、並びに直近の周囲皮膚及び組織の下でかつその近くのエリアの医療サービス性を促進容易にすることも同様に意図される。
【0078】
図64は、本発明のカテーテル消毒薬ワイパー機構を有するカテーテル安定化
器デバイス901の例を示す簡略化された実施形態の斜視図である。
図64Aは、消毒薬ワイパーインサート902及びワイパーホルダー903の分解組立て図を示す。
図64Bは
図64の側面図である。
図64Cは
図64Bの断面図であり、組立てられたときの構成要素の全体的な配置構成を示す。
図64Dは、
図64Cの詳細図であり、ワイパーホルダー903を所定の場所に固定するためにワイパーホルダー外部リッジ903aがその中に係合する外部カテーテル安定化
器デバイス内部溝901aを示す。ワイパーホルダー停止リング903bは、組立てられ所定の場所に押込まれると、ワイパーホルダー903が過度に上方に移動することを防止する。消毒薬ワイパー外部リッジ902aは、インサートホルダー内部溝903cに係合して、消毒薬ワイパーインサート902を所定の場所に固定する。
【0079】
消毒薬ワイパーインサート902は、好ましくは、消毒薬の液体フィルムを維持できるような、半多孔質の又は同様のスポンジ様発泡材料から構成される。カテーテルをストーマに入るように下方に摺動すると、ワイパーブレード903bの固有のワイピング作用は、可撓性カテーテルチューブ(図示せず)の表面上に存在する場合がある細菌を抑止する役割を果たし得る。
【0080】
ワイパー中央開口902cの内径は、カテーテルの特定の直径サイズのために設計によって選択され得る。ワイパーインサート902及びワイパーホルダー903がともにインサートであるため、種々のサイズのインサートが、外部カテーテル安定化
器デバイス901の主本体内に組立てられ得る。このレベルの相互交換性は、製造設定において比較的大きい成形構成要素の数を低減することにおいて利点を提供する。
【0081】
この例の相互交換性は、構成要素を固定するための「スナップイン(snap-in)」リッジ及び溝に依存するが、組立て締結する他の手段は、本発明の範囲及び特許請求項に影響を及ぼすことなく予想される。
【0082】
図65は、例示的なカテーテル消毒薬ワイパーツールを示す簡略化された実施形態の斜視図である。この例は、前に述べた「内蔵(built-in)」消毒薬ワイパー機構に対する代替の実施形態を提供する。可撓性カテーテルチューブが外部カテーテル安定化
器デバイス911内で上下に移動するにつれて、カテーテル消毒薬ワイパーツール921は、外部カテーテル安定化
器デバイス911の下で可撓性カテーテルチューブ910に押付けられて、カテーテル910の消毒薬ワイピング作用を提供する。
図65A及び
図65Bに最もよく示すように、置換可能ワイパーインサート922の片側における割れ目はこの手技を容易にする。
図65Bは、置換可能消毒薬ワイパーインサート及びワイパー保持ツール923の分解斜視図である。
【0083】
図66、
図67、及び
図67A〜
図67Cを参照すると、外部カテーテル安定化
器デバイス601’は、
図47〜
図58Cに関して上記で論じたデバイス601と同様であり、また、上記で論じたのと同様な方法等で、ベース中央開口605においてデバイスの中央部分を通過するとともに可撓性保持器607及び上側中央部分607cの上側部分通路開口607dを通過する可撓性カテーテルチューブの可撓性セクションを有するように構成される。この動作モードは、可撓性カテーテルチューブがちょうど設置されたデバイス601’の「初期設置構成」と見なされ得る。さらに、可撓性カテーテルチューブを、ストーマを通り膀胱に入るように延出させることを含めて、カテーテルがこうした方法で設置され、デバイス601’が所定の場所にテープで貼り付けられ固定されてしまうと、この配置構成は、必要であるときはいつでも、(例えば)膀胱からコンテナ等の中に、完全に、迅速に、容易に排液するために、カテーテルの自由流れ動作、安定性、及び制御を患者に提供する。デバイス601’が上記で論じたデバイス601と同様であるため、デバイスの詳細な説明は本明細書で反復される必要はない。
【0084】
デバイス601’は、ストーマ部位における向上した空気流を提供するために、壁又は支持体に長方形開口606cを含む。デバイス601’は、塗布された接着剤とともに使用するための接触表面エリアを増加させるために充填エリア603e及び604e(
図67C)を同様に含む。任意選択で、デバイス601’は、デバイスを皮膚に縫合するために穴612を含むことができる。
【0085】
さらに、デバイス601’は、塗布された接着剤とともに使用するための接触表面エリアを増加させるための増加した直径を通して、それぞれのパドル603及び604における接触面積を増加させた。
第1保持要素609a及び第2保持要素609b(抑制ループ
)は、わずかに大きいプラスチック端接続部を有するカテーテルがユーザーによってより容易に貫通ルーティングすることを可能にするためにわずかに大きい開口を有する。これは、動作モード及びカテーテルの位置(流れあり/流れなし)が切換るときはいつでも役立つ。代替のカテーテルクランプシステム又は設計(チューブを容易に内部に受入れる開放端フック等)が更に想定され、そのシステム又は設計は、動作モードが切換るたびに、カテーテルチューブの端部分をそれぞれの
保持要素(抑制ループ
)609a及び609bに通して「ねじ込む(thread)」必要を回避することができる。
【0086】
同様に、デバイス601’は、パドル603、604と主本体602との間の構造材料移行部を概して立証し、材料移行部は、前の設計から滑らかにされている。これは、医療テープ又は予め塗布された医療接着剤によって皮膚上の所定の場所に保持されると、デバイスの相対的剛性又は安定性を改善することに関連する(例えば、
図59〜
図62C参照)。
【0087】
デバイスの安定性及びその機能は、デバイスを成形又は形成するために使用されるプラスチック材料(例えば、TPE又は他の適した材料)の相対的硬度(又は可撓性)に少なくとも部分的に依存する場合がある。例えば、選択されたTPE材料は、全体を通して、およそ約8と85との間のショアAスケール硬度範囲を有することができる。任意選択で、材料の異なる硬度グレードを選択することができ、その硬度グレードは、所望の製品性能特性及び仕様に応じてより軟質又はより硬質である。
【0088】
より軟質でより曲げ易くより可撓性がある材料が選択される用途の場合、デバイスの部品はより軟質材料を含むことができ、他の部品(更なる剛性を必要とする)は、例えばツーショット成形プロセス又はオーバーモールディングプロセス等によって、より硬質材料から作られることができる。例えば、三角形要素608が、軟質過ぎて、完全かつ一貫してカテーテルに係合できず、カテーテルを通る流れをカット又は制限できなくなる場合、わずかに硬い材料を、製造プロセス中にその特定の特徴部のために使用することができる。例えば、三角形要素を成形することができ、デバイスの残りを、三角形要素の一部分を覆ってオーバーモールドすることができる。そのため、TPE(又は他の適した材料)の種々の硬さ及びグレードは、デバイス及び本発明の所望の性能特性を達成するために、ワンピース成形式又は3D印刷式デバイス全体を通して利用することができる。
【0089】
さらに、デバイスの構造特性は、(実用的な使用範囲内で)常にデバイス自身の物理的設計又は形状を変更する必要なしで、所望に応じて調整することができる。例えば、同じデバイス内での複合材料又は異なるグレードの硬度又はTPEの使用は、異なる性能(硬さ対可撓性)特性が必要とされるたびに、新しい射出成形金型を作成する必要を回避するという利点を提供する可能性がある。
【0090】
本発明の種々の実施形態は、同様の参照数字を使用するが、上記デバイスの説明に対応するために適切な又はそれぞれの第1の数字を伴った状態で図面において示される。それぞれの実施形態は、該当する場合、他の実施形態の態様を含むことができる。
【0091】
そのため、本発明は、患者においてチューブを安定させ保持できる外部カテーテル安定化器デバイスを提供する。外科ドレーンが、主に、膿、血液、又は他の流体を身体内部から除去するために、いろいろの異なるタイプの手術において使用される。ドレーンの意図は、手術エリアから流体又は空気を減圧させる又は排出することである。チューブ/カテーテルは、身体の内部から身体の外部に流体を輸送するために使用される。外部カテーテル安定化器デバイスの目的は、ストーマ部位を、部位に対する物理的妨害を最小にした状態で観察し検査する能力を医師、患者、及び/又は介護者に可能にしながら、チューブ又はカテーテルの身体内へのアクセスを可能にし、チューブ又はカテーテルを身体の外部で安定させることである。
【0092】
留置カテーテルである代わりに、外部カテーテル安定化器デバイスは、身体の外部に載置され又は配置され、位置又は目的によらず、任意の種類のストーマについてカテーテルが外部カテーテル安定化器デバイスを通過することを可能にする。外部カテーテル安定化器デバイスは、ストーマが身体内に作成された手術後にストーマ狭窄を制限又は防止し、必要とされる場合に及び必要とされるときにドレナージを維持しながら、ストーマが治癒するまで身体内への通路を開放したままにする。外部カテーテル安定化器デバイス上のフック又は確実な抑制ストラップの目的は、カテーテルを時期尚早に引抜くことなく所定の場所に保持し、ストーマ狭窄を防止することである。患者/医師が、身体から流体を排出するためにカテーテル又は同様のデバイスを使用しようとするときはいつでも、外部カテーテル安定化器デバイスは、カテーテルが所望深さで身体内に固定されたままになることを可能にし、使用するたびに複数の新しいカテーテルを使用する必要性をなくす。外部カテーテル安定化器デバイスを使用する最大の利点の1つは、ドレーンチューブが確保されることを保証することである。ストーマ部位におけるカテーテルの不注意の又は偶然の抜去は、周囲の皮膚に対する感染症及び刺激のリスクを著しく増加させ得る。外部カテーテル安定化器デバイスは、ドレーンが確保され、カテーテルシステムが完全なままであることを保証するのを著しく助け、抜去、周囲の皮膚の感染症又は刺激を制限する、防止する、又は回避することになる。これは、ストーマを視覚的にモニターする能力とともに、手術後管理合併症、特に、感染症の可能性を著しく減少させることになる。
【0093】
外部カテーテル安定化器デバイスによって、真っすぐなカテーテルが、デバイスの中央穴を通り、ストーマを通って身体内に配置されることになる。カテーテルは、膀胱に直接入り、膀胱から排液することができることになる。膀胱から排液した後、カテーテルは、依然としてストーマ内の所定の場所に引戻され、外部カテーテル安定化器デバイス上のフック又は確実な抑制ストラップを使用して所定の場所にロックされ得る。患者が、継続的な排液のためにカテーテルを膀胱内に維持する必要がある場合、カテーテルは、膀胱内に留まり、外部カテーテル安定化器デバイスのフック又は確実な抑制ストラップを使用して所定の場所にロックされることになる。排液しながら、カテーテルは、ストーマが閉鎖しないようにし、膀胱けいれんを防止することができる。フォーリーカテーテルバルーンについての必要性がない状態で及びそれが完全にない状態で、患者に対する頻繁な疼痛及びかなりの不快感が完全に回避され得る。外部カテーテル安定化器デバイスは、継続的なドレナージのためにカテーテルを膀胱内に維持するオプションを与える、又は、デバイスは、カテーテルが、膀胱から引戻されるが、ちょうどストーマの通路内に留まり又は残り、ストーマ及び通路が完全に治癒するまで通路を開放したままにすることを可能にする。
本明細書でカバーされ全体的に述べられる全ての問題についての現行の解決策は、それら自身の特定の欠点を有する別個の若しくは代替のデバイスを含む、又は、解決策は単に、実際には存在しない。外部カテーテル安定化器デバイスは、それらの問題の全てを同時に解決する。フォーリーカテーテルは、膀胱内で固定のままであり、バルーンが収縮されるまで除去できない。フォーリーカテーテルは、ストーマが治癒する間、ストーマを開放したままにするためにうまく働き、膀胱から排液されることを可能にするが、膀胱内のバルーンは、バルーンが所定の場所にあるときに主要な膀胱けいれんを引起し得る。他のカテーテル安定化器が存在するが、それらは、ストーマ部位を覆って配置されず、それにより、カテーテルが、偶然に引抜かれる又は妨害される十分な機会及び増加したリスクがもたらされる。本発明の外部カテーテル安定化器デバイスは、以前にLスティント法が使用されていた場合、1日に10個程度の多くの新品のカテーテルを確保し利用しなければならないことからおそらく患者を救う可能性がある。有意の健康利益を超えて、外部カテーテル安定化器デバイスは、患者のケアの容易さ、患者ケアスタッフ作業者の労力、医療ケアコスト、並びに、他の必要なリソース及び関連するリソースに対する実質的な改善を示し得る。
【0094】
特に述べる実施形態における変更及び修正は、本発明の原理から逸脱することなく実施される可能性があり、変更及び修正は、均等論を含む特許法の原理に従って解釈されるように、添付特許請求項の範囲によってのみ制限されることが意図される。