(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6972142
(24)【登録日】2021年11月5日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】送信方法、ネットワークデバイス、および端末
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20211111BHJP
H04B 7/08 20060101ALI20211111BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20211111BHJP
H04W 52/32 20090101ALI20211111BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20211111BHJP
H04B 7/0417 20170101ALI20211111BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20211111BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04B7/08 802
H04W24/10
H04W52/32
H04L27/26 113
H04L27/26 114
H04B7/0417 100
H04B7/06 100
【請求項の数】59
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2019-540581(P2019-540581)
(86)(22)【出願日】2018年6月15日
(65)【公表番号】特表2020-507970(P2020-507970A)
(43)【公表日】2020年3月12日
(86)【国際出願番号】CN2018091508
(87)【国際公開番号】WO2018228535
(87)【国際公開日】20181220
【審査請求日】2019年7月26日
(31)【優先権主張番号】201710459498.1
(32)【優先日】2017年6月16日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 建琴
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 荻
【審査官】
田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2017/0026938(US,A1)
【文献】
国際公開第2017/038368(WO,A1)
【文献】
国際公開第2016/187744(WO,A1)
【文献】
国際公開第2014/109557(WO,A1)
【文献】
特表2018−518102(JP,A)
【文献】
国際公開第2017/086011(WO,A1)
【文献】
特開2017−050758(JP,A)
【文献】
特開2014−183486(JP,A)
【文献】
特開2013−236288(JP,A)
【文献】
Texas Instruments,CQI reference resource with CSI-RS [online],3GPP TSG RAN WG1 #63bis R1-110260,[検索日 2020.08.12], インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_63b/Docs/R1-110260.zip>,2011年01月31日,p.1-6
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
H04B 7/08
H04L 27/26
H04B 7/0417
H04B 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信方法であって、
ネットワークデバイスにより、ダウンリンク制御情報(DCI)を決定するステップであって、前記DCIが、第1の要求フィールドを含み、前記第1の要求フィールドにおける値が、第1のリソース上で第1の基準信号が端末デバイスに送信されることを示すとともに、前記第1の要求フィールドにおける前記値および上位レイヤシグナリングによって構成された状態情報に従って、前記第1のリソース上で前記第1の基準信号の測定結果を報告するように前記端末デバイスをトリガし、前記測定結果が、チャネル状態情報(CSI)および/またはビーム状態情報(BSI)を含む、ステップと、
前記ネットワークデバイスにより、前記端末デバイスに前記DCIを送信するステップと
を含み、
前記第1のリソースが、S個の第1の基準信号リソースセットのうちの、前記第1の要求フィールドにおける前記値に対応する第1の基準信号リソースセットであり、前記第1の基準信号リソースセットが、少なくとも1つの第1の基準信号リソースを含み、Sが、1以上の整数である、方法。
【請求項2】
前記第1の要求フィールドがCSI要求フィールドである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記BSIが基準信号受信電力(RSRP)を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記DCIのフォーマットが第2のフォーマットであり、前記第2のフォーマットを満たす前記DCIが、アップリンクデータ送信のために使用される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワークデバイスにより、前記端末デバイスに電力情報を送信するステップであって、前記電力情報が、前記第1の基準信号の送信電力を決定するために、前記端末デバイスによって使用される、ステップ
をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記電力情報が、前記第1の基準信号と第2の基準信号との電力比を示すために使用される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の基準信号が、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)であり、前記第2の基準信号が、2次同期信号(SSS)である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の基準信号の前記送信および前記測定結果の前記報告が、以下の条件を満たし、
Y=X+Z
ここで、Xが、前記第1の基準信号の前記送信のトリガリングと前記第1の基準信号の前記送信の完了との間の遅延を表し、Yが、前記測定結果の前記報告のトリガリングと前記測定結果の前記報告の完了との間の遅延を表し、Zが、あらかじめ定義された値であり、X、Y、およびZが、各々0以上である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の要求フィールドが、
【数1】
ビットを占有し、Tの値が、SおよびS+1のうちのいずれか1つであり、
【数2】
が切り上げを表す、請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
送信方法であって、
端末デバイスにより、ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップであって、前記DCIが、第1の要求フィールドを含み、前記第1の要求フィールドにおける値が、第1のリソース上で第1の基準信号が前記端末デバイスに送信されることを示すとともに、前記第1の要求フィールドにおける前記値および上位レイヤシグナリングによって構成された状態情報に従って、前記第1のリソース上で前記第1の基準信号の測定結果を報告するように前記端末デバイスをトリガし、前記測定結果が、チャネル状態情報(CSI)および/またはビーム状態情報(BSI)を含む、ステップと、
前記端末デバイスにより、前記DCIに基づいて、前記測定結果を報告することを決定するステップと
を含み、
前記第1のリソースが、S個の第1の基準信号リソースセットのうちの、前記第1の要求フィールドにおける前記値に対応する第1の基準信号リソースセットであり、前記第1の基準信号リソースセットが、少なくとも1つの第1の基準信号リソースを含み、Sが、1以上の整数である、方法。
【請求項11】
前記第1の要求フィールドがCSI要求フィールドである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記BSIが基準信号受信電力(RSRP)を含む、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記DCIのフォーマットが第2のフォーマットであり、前記第2のフォーマットを満たす前記DCIが、アップリンクデータ送信のために使用される、請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記端末デバイスにより、前記ネットワークデバイスによって送信された電力情報を受信するステップと、
前記端末デバイスにより、前記電力情報に基づいて、前記第1の基準信号の送信電力を決定するステップと
をさらに含む、請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記電力情報が、前記第1の基準信号と第2の基準信号との電力比を示すために使用される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の基準信号が、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)であり、前記第2の基準信号が、2次同期信号(SSS)である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の基準信号の前記送信および前記測定結果の前記報告が、以下の条件を満たし、
Y=X+Z
ここで、Xが、前記第1の基準信号の前記送信のトリガリングと前記第1の基準信号の前記送信の完了との間の遅延を表し、Yが、前記測定結果の前記報告のトリガリングと前記測定結果の前記報告の完了との間の遅延を表し、Zが、あらかじめ定義された値であり、X、Y、およびZが、各々0以上である、請求項10から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の要求フィールドが、
【数3】
ビットを占有し、Tの値が、SおよびS+1のうちのいずれか1つであり、
【数4】
が切り上げを表す、請求項
10に記載の方法。
【請求項19】
送信装置であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)を決定するように構成された処理ユニットであって、前記DCIが、第1の要求フィールドを含み、前記第1の要求フィールドにおける値が、第1のリソース上で第1の基準信号が端末デバイスに送信されることを示すとともに、前記第1の要求フィールドにおける前記値および上位レイヤシグナリングによって構成された状態情報に従って、前記第1のリソース上で前記第1の基準信号の測定結果を報告するように前記端末デバイスをトリガし、前記測定結果が、チャネル状態情報(CSI)および/またはビーム状態情報(BSI)を含む、処理ユニットと、
前記端末デバイスに前記DCIを送信するように構成されたトランシーバユニットと
を備え、
前記第1のリソースが、S個の第1の基準信号リソースセットのうちの、前記第1の要求フィールドにおける前記値に対応する第1の基準信号リソースセットであり、前記第1の基準信号リソースセットが、少なくとも1つの第1の基準信号リソースを含み、Sが、1以上の整数である、送信装置。
【請求項20】
前記第1の要求フィールドがCSI要求フィールドである、請求項19に記載の送信装置。
【請求項21】
前記BSIが基準信号受信電力(RSRP)を含む、請求項19または20に記載の送信装置。
【請求項22】
前記DCIのフォーマットが第2のフォーマットであり、前記第2のフォーマットを満たす前記DCIが、アップリンクデータ送信のために使用される、請求項19から21のいずれか一項に記載の送信装置。
【請求項23】
前記トランシーバユニットが、
前記端末デバイスに電力情報を送信することであって、前記電力情報が、前記第1の基準信号の送信電力を決定するために、前記端末デバイスによって使用される、送信すること
を行うようにさらに構成される、請求項19から22のいずれか一項に記載の送信装置。
【請求項24】
前記電力情報が、前記第1の基準信号と第2の基準信号との電力比を示すために使用される、請求項23に記載の送信装置。
【請求項25】
前記第1の基準信号が、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)であり、前記第2の基準信号が、2次同期信号(SSS)である、請求項24に記載の送信装置。
【請求項26】
前記第1の基準信号の前記送信および前記測定結果の前記報告が、以下の条件を満たし、
Y=X+Z
ここで、Xが、前記第1の基準信号の前記送信のトリガリングと前記第1の基準信号の前記送信の完了との間の遅延を表し、Yが、前記測定結果の前記報告のトリガリングと前記測定結果の前記報告の完了との間の遅延を表し、Zが、あらかじめ定義された値であり、X、Y、およびZが、各々0以上である、請求項19から25のいずれか一項に記載の送信装置。
【請求項27】
前記第1の要求フィールドが、
【数5】
ビットを占有し、Tの値が、SおよびS+1のうちのいずれか1つであり、
【数6】
が切り上げを表す、請求項
19に記載の送信装置。
【請求項28】
送信装置であって、
ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように構成されたトランシーバユニットであって、前記DCIが、第1の要求フィールドを含み、前記第1の要求フィールドにおける値が、第1のリソース上で第1の基準信号が端末デバイスに送信されることを示すとともに、前記第1の要求フィールドにおける前記値および上位レイヤシグナリングによって構成された状態情報に従って、前記第1のリソース上で前記第1の基準信号の測定結果を報告するように前記端末デバイスをトリガし、前記測定結果が、チャネル状態情報(CSI)および/またはビーム状態情報(BSI)を含む、トランシーバユニットと、
前記DCIに基づいて、前記測定結果を報告することを決定するように構成された処理ユニットと
を備え、
前記第1のリソースが、S個の第1の基準信号リソースセットのうちの、前記第1の要求フィールドにおける前記値に対応する第1の基準信号リソースセットであり、前記第1の基準信号リソースセットが、少なくとも1つの第1の基準信号リソースを含み、Sが、1以上の整数である、送信装置。
【請求項29】
前記第1の要求フィールドがCSI要求フィールドである、請求項28に記載の送信装置。
【請求項30】
前記BSIが基準信号受信電力(RSRP)を含む、請求項28または29に記載の送信装置。
【請求項31】
前記DCIのフォーマットが第2のフォーマットであり、前記第2のフォーマットを満たす前記DCIが、アップリンクデータ送信のために使用される、請求項28から30のいずれか一項に記載の送信装置。
【請求項32】
前記トランシーバユニットが、前記ネットワークデバイスによって送信された電力情報を受信するようにさらに構成され、
前記処理ユニットが、前記電力情報に基づいて、前記第1の基準信号の送信電力を決定するようにさらに構成される、請求項28から31のいずれか一項に記載の送信装置。
【請求項33】
前記電力情報が、前記第1の基準信号と第2の基準信号との電力比を示すために使用される、請求項32に記載の送信装置。
【請求項34】
前記第1の基準信号が、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)であり、前記第2の基準信号が、2次同期信号(SSS)である、請求項33に記載の送信装置。
【請求項35】
前記第1の基準信号の前記送信および前記測定結果の前記報告が、以下の条件を満たし、
Y=X+Z
ここで、Xが、前記第1の基準信号の前記送信のトリガリングと前記第1の基準信号の前記送信の完了との間の遅延を表し、Yが、前記測定結果の前記報告のトリガリングと前記測定結果の前記報告の完了との間の遅延を表し、Zが、あらかじめ定義された値であり、X、Y、およびZが、各々0以上である、請求項28から34のいずれか一項に記載の送信装置。
【請求項36】
前記第1の要求フィールドが、
【数7】
ビットを占有し、Tの値が、SおよびS+1のうちのいずれか1つであり、
【数8】
が切り上げを表す、請求項
28に記載の送信装置。
【請求項37】
ネットワークデバイスであって、
ダウンリンク制御情報(DCI)を決定するように構成されたプロセッサであって、前記DCIが、第1の要求フィールドを含み、前記第1の要求フィールドにおける値が、第1のリソース上で第1の基準信号が端末デバイスに送信されることを示すとともに、前記第1の要求フィールドにおける前記値および上位レイヤシグナリングによって構成された状態情報に従って、前記第1のリソース上で前記第1の基準信号の測定結果を報告するように前記端末デバイスをトリガし、前記測定結果が、チャネル状態情報(CSI)および/またはビーム状態情報(BSI)を含む、プロセッサと、
前記端末デバイスに前記DCIを送信するように構成されたトランシーバと
を備え、
前記第1のリソースが、S個の第1の基準信号リソースセットのうちの、前記第1の要求フィールドにおける前記値に対応する第1の基準信号リソースセットであり、前記第1の基準信号リソースセットが、少なくとも1つの第1の基準信号リソースを含み、Sが、1以上の整数である、ネットワークデバイス。
【請求項38】
前記第1の要求フィールドがCSI要求フィールドである、請求項37に記載のネットワークデバイス。
【請求項39】
前記BSIが基準信号受信電力(RSRP)を含む、請求項37または38に記載のネットワークデバイス。
【請求項40】
前記DCIのフォーマットが第2のフォーマットであり、前記第2のフォーマットを満たす前記DCIが、アップリンクデータ送信のために使用される、請求項37から39のいずれか一項に記載のネットワークデバイス。
【請求項41】
前記トランシーバが、
前記端末デバイスに電力情報を送信することであって、前記電力情報が、前記第1の基準信号の送信電力を決定するために、前記端末デバイスによって使用される、送信すること
を行うようにさらに構成される、請求項37から40のいずれか一項に記載のネットワークデバイス。
【請求項42】
前記電力情報が、前記第1の基準信号と第2の基準信号との電力比を示すために使用される、請求項41に記載のネットワークデバイス。
【請求項43】
前記第1の基準信号が、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)であり、前記第2の基準信号が、2次同期信号(SSS)である、請求項42に記載のネットワークデバイス。
【請求項44】
前記第1の基準信号の前記送信および前記測定結果の前記報告が、以下の条件を満たし、
Y=X+Z
ここで、Xが、前記第1の基準信号の前記送信のトリガリングと前記第1の基準信号の前記送信の完了との間の遅延を表し、Yが、前記測定結果の前記報告のトリガリングと前記測定結果の前記報告の完了との間の遅延を表し、Zが、あらかじめ定義された値であり、X、Y、およびZが、各々0以上である、請求項37から43のいずれか一項に記載のネットワークデバイス。
【請求項45】
前記第1の要求フィールドが、
【数9】
ビットを占有し、Tの値が、SおよびS+1のうちのいずれか1つであり、
【数10】
が切り上げを表す、請求項
37に記載のネットワークデバイス。
【請求項46】
端末デバイスであって、
ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように構成されたトランシーバであって、前記DCIが、第1の要求フィールドを含み、前記第1の要求フィールドにおける値が、第1のリソース上で第1の基準信号が前記端末デバイスに送信されることを示すとともに、前記第1の要求フィールドにおける前記値および上位レイヤシグナリングによって構成された状態情報に従って、前記第1のリソース上で前記第1の基準信号の測定結果を報告するように前記端末デバイスをトリガし、前記測定結果が、チャネル状態情報(CSI)および/またはビーム状態情報(BSI)を含む、トランシーバと、
前記DCIに基づいて、前記測定結果を報告することを決定するように構成されたプロセッサと
を備え、
前記第1のリソースが、S個の第1の基準信号リソースセットのうちの、前記第1の要求フィールドにおける前記値に対応する第1の基準信号リソースセットであり、前記第1の基準信号リソースセットが、少なくとも1つの第1の基準信号リソースを含み、Sが、1以上の整数である、端末デバイス。
【請求項47】
前記第1の要求フィールドがCSI要求フィールドである、請求項46に記載の端末デバイス。
【請求項48】
前記BSIが基準信号受信電力(RSRP)を含む、請求項46または47に記載の端末デバイス。
【請求項49】
前記DCIのフォーマットが第2のフォーマットであり、前記第2のフォーマットを満たす前記DCIが、アップリンクデータ送信のために使用される、請求項46から48のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【請求項50】
前記トランシーバが、前記ネットワークデバイスによって送信された電力情報を受信するようにさらに構成され、
前記プロセッサが、前記電力情報に基づいて、前記第1の基準信号の送信電力を決定するようにさらに構成される、請求項46から49のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【請求項51】
前記電力情報が、前記第1の基準信号と第2の基準信号との電力比を示すために使用される、請求項50に記載の端末デバイス。
【請求項52】
前記第1の基準信号が、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)であり、前記第2の基準信号が、2次同期信号(SSS)である、請求項51に記載の端末デバイス。
【請求項53】
前記第1の基準信号の前記送信および前記測定結果の前記報告が、以下の条件を満たし、
Y=X+Z
ここで、Xが、前記第1の基準信号の前記送信のトリガリングと前記第1の基準信号の前記送信の完了との間の遅延を表し、Yが、前記測定結果の前記報告のトリガリングと前記測定結果の前記報告の完了との間の遅延を表し、Zが、あらかじめ定義された値であり、X、Y、およびZが、各々0以上である、請求項46から52のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【請求項54】
前記第1の要求フィールドが、
【数11】
ビットを占有し、Tの値が、SおよびS+1のうちのいずれか1つであり、
【数12】
が切り上げを表す、請求項
46に記載の端末デバイス。
【請求項55】
チップシステムであって、
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して、前記コンピュータプログラムを実行し、それにより、前記チップシステムがインストールされているデバイスが、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法を実行する、ように構成されたプロセッサ
を備えるチップシステム。
【請求項56】
コンピュータプログラムを備えるコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータが請求項1から18のいずれか一項に記載の方法を実行可能となる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項57】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータが請求項1から18のいずれか一項に記載の方法を実行可能となる、コンピュータプログラム。
【請求項58】
通信システムであって、
請求項19から27のいずれか一項に記載の送信装置および請求項28から36のいずれか一項に記載の送信装置、または
請求項37から45のいずれか一項に記載のネットワークデバイスおよび請求項46から54のいずれか一項に記載の端末デバイス
を備える通信システム。
【請求項59】
請求項1から18のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成される通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2017年6月16日に中国特許庁に出願した、「TRANSMISSION METHOD, NETWORK DEVICE, AND TERMINAL」という名称の中国特許出願第201710459498.1号の優先権を主張するものであり、上記中国特許出願の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、通信分野に関し、より詳細には、送信方法、ネットワークデバイス、および端末に関する。
【背景技術】
【0003】
既存のシステムでは、端末は、ネットワークデバイスによって送信された基準信号を使用することによって、チャネル推定を行い、ダウンリンクチャネルの状態情報を取得した後、端末は、ネットワークデバイスにチャネル状態情報(channel state information、CSI)をフィードバックする。たとえば、端末は、ネットワークデバイスに、プリコーディング行列インデックス(precoding matrix index、PMI)、ランクインデックス(rank index、RI)、およびチャネル品質インデックス(channel quality index、CQI)をフィードバックし得、ネットワークデバイスは、それらの情報に基づいて、データを送信する。
【0004】
加えて、ネットワークデバイスは、基準信号を使用することによって、ビーム管理(beam management)を行い得る。ネットワークデバイスは、異なる時間単位において、基準信号を繰り返し送信し、端末は、異なる受信ビーム(beam)を使用することによって、異なる時間単位において、受信ビームトレーニングを行う。この場合、端末は、基準信号の測定結果を報告する必要はない。
【0005】
既存のロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)規格では、非周期的な基準信号の送信および非周期的な測定結果の報告が、一緒にトリガされる。報告が一緒にトリガされるそのような機構では、測定結果がトリガされる間に、測定結果を報告するために必要とされるリソースが割り振られる。しかしながら、測定結果が報告される必要がない場合、従来技術の方法によって、リソースの浪費が生じる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願は、リソースを節約するための送信方法、ネットワークデバイス、および端末を提供する。
【0007】
第1の態様によれば、送信方法が提供される。方法は、ネットワークデバイスにより、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を決定するステップであって、DCIが、第1の要求フィールドを含み、第1の要求フィールドにおける情報が、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令するためにのみ使用されるか、または、第1の要求フィールドにおける情報が、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令し、第1のリソース上で第1の基準信号の測定結果を報告するように端末に命令するために使用され、測定結果が、チャネル状態情報CSIおよび/またはビーム状態情報(beam state information、BSI)を含む、ステップと、ネットワークデバイスにより、端末にDCIを送信するステップとを含む。
【0008】
本明細書では、ビーム状態情報BSIは、基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)、ビームインデックス、または識別情報(identity、ID)などの情報を含み得る。
【0009】
場合によっては、本出願では、第1の基準信号は、2次同期信号(secondary synchronization signal、SSS)、1次同期信号(primary synchronization signal、PSS)、チャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal、CSI-RS)、または復調基準信号(demodulation reference signal、DMRS)であり得る。
【0010】
PSSおよび/またはSSSは、SS blockの形式において送信され得る。すなわち、PSS、SSS、および物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel、PBCH)は、SS blockにおいて、異なる時間において送信されるか、または、PSSおよび/もしくはSSSは、SS blockにおいて送信されないことがあり、すなわち、PSSおよび/またはSSSは、別個に送信され得る。
【0011】
場合によっては、本出願では、第1の要求フィールドは、既存のDCIフォーマットにおけるCSI要求フィールド(value of CSI request field)であり得る。既存のDCIフォーマットでは、DCIフォーマットは、あまり修正され得ず、従来技術とよりよい互換性があり得る。
【0012】
本出願における送信方法によれば、端末が、基準信号(たとえば、第1の基準信号)の測定結果を報告する必要がないとき、ネットワークデバイスは、測定結果を報告しないように端末に命令する。端末が測定結果を報告する必要がないので、ネットワークデバイスは、測定結果を報告するために端末にリソースを割り振らないので、リソースが節約され得る。
【0013】
可能な一実装形態では、DCIのフォーマットが第1のフォーマットであり、第1のフォーマットを満たすDCIが、ダウンリンクデータ送信のために使用され、第1の要求フィールドにおける情報が、第1の基準信号を送信するように命令するためにのみ使用される。
【0014】
可能な一実装形態では、DCIのフォーマットが第2のフォーマットであり、第2のフォーマットを満たすDCIが、アップリンクデータ送信のために使用され、第1の要求フィールドにおける情報が、第1の基準信号を送信するように命令し、第1の基準信号の測定結果を報告するように端末に命令する。
【0015】
可能な一実装形態では、第1のフォーマットは、代替的に、新たに定義されたDCIフォーマット(たとえば、第3のフォーマットとして示される)であり得る。第3のフォーマットは、既存のDCIフォーマットとは異なり、第3のフォーマットを満たすDCIは、第1の要求フィールドおよびスケジューリング情報フィールドのみを含み得るか、または第1の要求フィールドのみを含み得る。スケジューリング情報フィールドにおける情報は、端末のダウンリンクデータスケジューリング情報を示すために使用される。端末は、スケジューリング情報フィールドにおける情報に基づいて、ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンクデータによって占有されるリソースを決定することができる。
【0016】
この実施形態では、DCIにおける第1の要求フィールドは、CSIの報告をトリガし得るか、または、DCIにおける第1の要求フィールドは、BSIの報告をトリガし得るか、または、DCIにおける第1の要求フィールドは、CSIとBSIの両方の報告をトリガする。端末によって報告される必要のある特定の状態情報は、上位レイヤシグナリングを使用することによって構成され得る。言い換えれば、ネットワークデバイスは、上位レイヤシグナリングを使用することによって、端末によって報告されるべき特定の状態情報を構成し得る。DCIにおける第1の要求フィールドの命令に従って、測定結果が報告される必要があると決定するとき、端末は、上位レイヤシグナリングの命令に従って、測定結果を報告する。
【0017】
場合によっては、本出願における上位レイヤシグナリングは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリング、または媒体アクセス制御制御要素(media access control control element、MAC CE)シグナリングであり得る。
【0018】
本出願のこの実施形態における送信方法によれば、端末が測定結果を報告する必要があるか否かに応じて、ネットワークデバイスは、異なるDCIを選択することによって、対応する動作を行うように端末をトリガし得る。端末がUL grant関連DCIによってのみ命令され得る、従来技術の解決策と比較して、この方法は、DCIの柔軟性を向上させる。
【0019】
可能な一実装形態では、第1のリソースが、S個の第1の基準信号リソースセットのうちの第1の基準信号リソースセットであるか、または
第1のリソースが、第1の基準信号リソースセットにおける、第1の基準信号リソースもしくは第1の基準信号リソースのグループであり、
第1の基準信号リソースセットが、第1の基準信号リソースのN個のグループを含み、第1の基準信号リソースのグループが、少なくとも1つの第1の基準信号リソースを含み、SとNの両方が、1以上の整数である。
【0020】
可能な一実装形態では、第1の要求フィールドが、
【数1】
ビットを占有し、Tの値が、S、S+1、SN、およびSN+1のうちのいずれか1つであり、
【数2】
が切り上げを表す。
【0021】
場合によっては、S個の第1の基準信号リソースセットは、上位レイヤシグナリング、レイヤ2シグナリング、およびレイヤ1シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって、端末のためにネットワークデバイスによって構成され得る。本明細書のレイヤ2はMACレイヤを意味し、レイヤ1は物理レイヤである。
【0022】
場合によっては、本出願では、DCIによってトリガされた第1のリソース、たとえば、1番目の第1の基準信号リソースセットにおける1番目の基準信号リソース、または第1の基準信号リソースセットは、第1の基準信号のロケーション、第1の基準信号を送信するためのポートの数量、および第1の基準信号を送信するためのポートのポート番号などの情報であり得る。
【0023】
可能な一実装形態では、方法は、ネットワークデバイスにより、端末に電力情報を送信するステップであって、電力情報が、第1の基準信号の送信電力を決定するために、端末によって使用される、ステップをさらに含み得る。
【0024】
さらに、ネットワークデバイスは、ブロードキャストチャネル、システム情報、または上位レイヤシグナリングを使用することによって、電力情報を送信し得る。
【0025】
端末は、電力情報に基づいて、第1の基準信号の送信電力を決定し得るので、端末が、第1の基準信号の送信電力に基づいて、アップリンク電力を制御し、それによって、チャネル測定結果の精度を向上させ得るようになる。
【0026】
可能な一実装形態では、電力情報が、第1の基準信号と第2の基準信号との電力比を示すために使用される。
【0027】
場合によっては、第2の基準信号はSSSであり得る。
【0028】
可能な一実装形態では、第1の基準信号の送信および測定結果の報告が、以下の条件を満たし、
Y=X+Z
ここで、Xが、第1の基準信号の送信のトリガリングと第1の基準信号の送信の完了との間の遅延を表し、Yが、測定結果の報告のトリガリングと測定結果の報告の完了との間の遅延を表し、Zが、あらかじめ定義された値であり、X、Y、およびZが、各々0以上であり、Xが構成可能である。場合によっては、Xは、代替的に、あらかじめ定義された値であり得、Zは構成可能である。
【0029】
ネットワークデバイスは、上記の式に基づいて、端末によって現在送信されている測定報告が、ネットワークデバイスによって最後に送信される第1の基準信号のための測定報告であるか否かを決定し得る。このように、ネットワークデバイスは、最新の測定結果を使用することによって、データを送信し、それによって、送信性能を向上させ得る。
【0030】
第2の態様によれば、送信方法が提供される。方法は、端末により、ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク制御情報DCIを受信するステップであって、DCIが、第1の要求フィールドを含み、第1の要求フィールドにおける情報が、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令するためにのみ使用されるか、または、第1の要求フィールドにおける情報が、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令し、第1のリソース上で第1の基準信号の測定結果を報告するように端末に命令するために使用され、測定結果が、チャネル状態情報CSIおよび/またはビーム状態情報BSIを含む、ステップと、端末により、DCIに基づいて、測定結果を報告するか否かを決定するステップとを含む。
【0031】
場合によっては、本出願では、第1の基準信号は、SSS、PSS、CSI-RS、または復調基準信号であり得る。
【0032】
PSSおよび/またはSSSは、SS blockの形式において送信され得る。すなわち、PSS、SSS、および物理ブロードキャストチャネルPBCHは、SS blockにおいて、異なる時間において送信されるか、または、PSSおよび/もしくはSSSは、SS blockにおいて送信されないことがあり、すなわち、PSSおよび/またはSSSは、別個に送信され得る。
【0033】
場合によっては、本出願では、第1の要求フィールドは、既存のDCIフォーマットにおけるCSI要求フィールド(value of CSI request field)であり得る。既存のDCIフォーマットでは、DCIフォーマットは、あまり修正され得ず、従来技術とよりよい互換性があり得る。
【0034】
本出願における送信方法によれば、端末が、基準信号(たとえば、第1の基準信号)の測定結果を報告する必要がないとき、ネットワークデバイスは、測定結果を報告しないように端末に命令する。端末が測定結果を報告する必要がないので、ネットワークデバイスは、測定結果を報告するために端末にリソースを割り振らないので、リソースが節約され得る。
【0035】
可能な一実装形態では、DCIのフォーマットが第1のフォーマットであり、第1のフォーマットを満たすDCIが、ダウンリンクデータ送信のために使用され、第1の要求フィールドにおける情報が、第1の基準信号を送信するように命令するためにのみ使用される。
【0036】
可能な一実装形態では、DCIのフォーマットが第2のフォーマットであり、第2のフォーマットを満たすDCIが、アップリンクデータ送信のために使用され、第1の要求フィールドにおける情報が、第1の基準信号を送信するように命令し、第1の基準信号の測定結果を報告するように端末に命令する。
【0037】
本出願のこの実施形態における送信方法によれば、端末がチャネル品質情報を報告する必要があるか否かに応じて、ネットワークデバイスは、異なるDCIを選択することによって、対応する動作を行うように端末をトリガし得る。端末がUL grant関連DCIによってのみ命令され得る、従来技術の解決策と比較して、この方法は、DCIの柔軟性を向上させる。
【0038】
可能な一実装形態では、第1のリソースが、S個の第1の基準信号リソースセットのうちの第1の基準信号リソースセットであるか、または
第1のリソースが、第1の基準信号リソースセットにおける、第1の基準信号リソースもしくは第1の基準信号リソースのグループであり、
第1の基準信号リソースセットが、第1の基準信号リソースのN個のグループを含み、第1の基準信号リソースのグループが、少なくとも1つの第1の基準信号リソースを含み、SとNの両方が、1以上の整数である。
【0039】
可能な一実装形態では、第1の要求フィールドが、
【数3】
ビットを占有し、Tの値が、S、S+1、SN、およびSN+1のうちのいずれか1つであり、
【数4】
が切り上げを表す。
【0040】
場合によっては、S個の第1の基準信号リソースセットは、上位レイヤシグナリング、レイヤ2シグナリング、およびレイヤ1シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって、端末のためにネットワークデバイスによって構成され得る。本明細書のレイヤ2はMACレイヤを意味し、レイヤ1は物理レイヤである。
【0041】
場合によっては、本出願では、DCIによってトリガされた第1のリソース、たとえば、1番目の第1の基準信号リソースセット、第1の基準信号リソースセットにおける1番目の第1の基準信号リソース、または第1の基準信号リソースセットにおける1番目の第1の基準信号リソースのグループは、第1の基準信号の時間周波数リソースロケーション、第1の基準信号を送信するためのポートの数量、および第1の基準信号を送信するためのポートのポート番号などの情報であり得る。
【0042】
可能な一実装形態では、方法は、端末により、ネットワークデバイスによって送信された電力情報を受信するステップと、端末により、電力情報に基づいて、第1の基準信号の送信電力を決定するステップとをさらに含み得る。
【0043】
さらに、端末は、ブロードキャストチャネル、システム情報、または上位レイヤシグナリングを使用することによって、ネットワークデバイスによって送信された電力情報を受信し得る。
【0044】
端末は、電力情報に基づいて、第1の基準信号の送信電力を決定し得るので、端末が、第1の基準信号の送信電力に基づいて、アップリンク電力を制御し、それによって、チャネル測定結果の精度を向上させ得るようになる。
【0045】
場合によっては、電力情報が、第1の基準信号と第2の基準信号との電力比を示すために使用される。
【0046】
場合によっては、第2の基準信号はSSSであり得る。
【0047】
可能な一実装形態では、第1の基準信号の送信および測定結果の報告が、以下の条件を満たし、
Y=X+Z
ここで、Xが、第1の基準信号の送信のトリガリングと第1の基準信号の送信の完了との間の遅延を表し、Yが、測定結果の報告のトリガリングと測定結果の報告の完了との間の遅延を表し、Zが、あらかじめ定義された値であり、X、Y、およびZが、各々0以上であり、Xが構成可能である。場合によっては、Xは、代替的に、あらかじめ定義された値であり得、Zは構成可能である。
【0048】
ネットワークデバイスは、上記の式に基づいて、端末によって現在送信されている測定報告が、ネットワークデバイスによって最後に送信される第1の基準信号のための測定報告であるか否かを決定し得る。このように、ネットワークデバイスは、最新の測定結果を使用することによって、データを送信し、それによって、送信性能を向上させ得る。
【0049】
第3の態様によれば、ネットワークデバイスが提供される。ネットワークデバイスは、第1の態様、または第1の態様の任意の可能な実装形態による方法を行うように構成される。具体的には、ネットワークデバイスは、第1の態様、または第1の態様の任意の可能な実装形態による方法を行うように構成されたユニットを含む。
【0050】
第4の態様によれば、端末が提供される。端末は、第2の態様、または第2の態様の任意の可能な実装形態による方法を行うように構成される。具体的には、端末は、第2の態様、または第2の態様の任意の可能な実装形態による方法を行うように構成されたユニットを含む。
【0051】
第5の態様によれば、ネットワークデバイスが提供される。ネットワークデバイスは、トランシーバと、メモリと、プロセッサとを含む。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行して、システムが第1の態様、または第1の態様の任意の可能な実装形態による方法を行うようにするように構成される。
【0052】
第6の態様によれば、端末が提供される。端末は、トランシーバと、メモリと、プロセッサとを含む。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行して、システムが第2の態様、または第2の態様の任意の可能な実装形態による方法を行うようにするように構成される。
【0053】
第7の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、コンピュータプログラムは、上記の態様、または上記の態様の任意の可能な実装形態による方法を行うために使用される命令を含む。
【0054】
第8の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行するとき、コンピュータが、上記の態様、または上記の態様の任意の可能な実装形態による方法を行うことが可能にされる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【
図1】本出願に適用されるシステムアーキテクチャの概略図である。
【
図2】本出願による送信方法の概略フローチャートである。
【
図3】本出願によるネットワークデバイスの概略ブロック図である。
【
図5】本出願による別のネットワークデバイスの概略ブロック図である。
【
図6】本出願による別の端末の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
以下で、添付の図面を参照しながら、本出願の技術的解決策について説明する。
【0057】
図1は、本出願の実施形態に適用されるモバイル通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図1に示すように、モバイル通信システムは、コアネットワークデバイス110と、アクセスネットワークデバイス120と、少なくとも1つの端末デバイス(
図1に示す端末デバイス130および端末デバイス140)とを含む。端末デバイスは、ワイヤレスでアクセスネットワークデバイス120に接続され、アクセスネットワークデバイス120は、有線または無線で、コアネットワークデバイス110に接続される。コアネットワークデバイス110およびアクセスネットワークデバイス120は、異なる独立した物理デバイスであり得るか、または、コアネットワークデバイス110の機能、およびアクセスネットワークデバイスの論理機能が、1つの物理デバイスに統合され得るか、または、1つの物理デバイスが、コアネットワークデバイス210のいくつかの機能、およびアクセスネットワークデバイス120のいくつかの機能を統合する。端末デバイスは、固定された位置に配設され得るか、または移動可能であり得る。
図1は概略図でしかなく、通信システムは、他のネットワークデバイス、たとえば、ワイヤレスリレーデバイスおよびワイヤレスバックホールデバイス(
図1に図示せず)をさらに含み得る。本出願の実施形態では、モバイル通信システム中に含まれるコアネットワークデバイス、アクセスネットワークデバイス、および端末デバイスの数量は限定されない。
【0058】
アクセスネットワークデバイス120は、ワイヤレスでモバイル通信システムにアクセスするために、端末デバイスによって使用されるアクセスデバイスである。アクセスネットワークデバイス120は、ノードB(nodeB、NB)、発展型ノードB(evolved nodeB、eNB)、5Gモバイル通信システムにおける基地局、ニューラジオ(new radio、NR)通信システムにおける基地局、将来のモバイル通信システムにおける基地局、Wi-Fiシステムにおけるアクセスノードなどであり得る。ワイヤレスアクセスネットワークデバイスによって使用される具体的な技術および具体的なデバイス形式は、本出願の実施形態では限定されない。別段に明記されていない限り、本出願では、5GシステムおよびNRシステムの表現は入れ替え可能である。
【0059】
端末デバイスはまた、端末(Terminal)、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、モバイル端末(mobile terminal、MT)などと呼ばれることもある。端末デバイスは、モバイルフォン(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、ワイヤレス送信および受信機能を有するコンピュータ、バーチャルリアリティ(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、インダストリアル制御(industrial control)におけるワイヤレス端末、自動運転(self-driving)におけるワイヤレス端末、遠隔医療手術(remote medical surgery)におけるワイヤレス端末、スマートグリッド(smart grid)におけるワイヤレス端末、輸送安全性(transportation safety)におけるワイヤレス端末、スマートシティ(smart city)におけるワイヤレス端末、スマートホーム(smart home)におけるワイヤレス端末などであり得る。
【0060】
アクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスは、屋内もしくは屋外を含む、地上に配置され得るか、またはハンドヘルドもしくは車載型であり得るか、または水面に配置され得るか、または飛行機、気球、もしくは空中の人工衛星に配置され得る。アクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスの適用シナリオは、本出願の実施形態では限定されない。
【0061】
アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスと通信し得、1つの端末デバイスは、認可スペクトル(licensed spectrum)もしくは無認可スペクトル(unlicensed spectrum)のいずれかを使用することによって、または認可スペクトルと無認可スペクトルの両方を使用することによって、別の端末デバイスと通信し得る。アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスと通信し得、1つの端末デバイスは、6ギガヘルツ(gigahertz、GHz)を下回るスペクトル、もしくは6GHzを上回るスペクトルのいずれかを使用することによって、または、6GHzを下回るスペクトルと、6GHzを上回るスペクトルの両方を使用することによって、別の端末デバイスと通信し得る。アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間で使用されるスペクトルリソースは、本出願の実施形態では限定されない。
【0062】
以下の説明におけるネットワークデバイスは、上記の説明におけるアクセスネットワークデバイスであり得るか、または、ワイヤレスで端末と通信する別のネットワークデバイスであり得ることを理解されたい。これは、本出願では限定されない。
【0063】
既存のシステムでは、端末は、ネットワークデバイスによって送信された基準信号を使用することによって、チャネル推定を行い、ダウンリンクチャネルの状態情報を取得した後、端末は、ネットワークデバイスにCSIをフィードバックする。たとえば、端末は、ネットワークデバイスに、PMI、RI、およびCQIをフィードバックし得、ネットワークデバイスは、それらの情報に基づいて、データを送信する。
【0064】
加えて、ネットワークデバイスは、基準信号を使用することによって、ビーム管理を行い得る。ネットワークデバイスは、異なる時間単位において、基準信号を繰り返し送信し、端末は、異なる受信ビームを使用することによって、異なる時間単位において、受信ビームトレーニングを行う。この場合、端末は、基準信号の測定結果を報告する必要はない。
【0065】
LTE規格では、非周期的な基準信号の送信および非周期的な測定結果の報告が、一緒にトリガされる。報告が一緒にトリガされるそのような機構では、測定結果がトリガされる間に、測定結果を報告するために必要とされるリソースが割り振られる。しかしながら、測定結果が報告される必要がない場合、従来技術の方法によって、リソースの浪費が生じる。
【0066】
これに鑑みて、本出願は送信方法を提供する。本出願における送信方法によれば、端末が、基準信号を測定することによって取得される測定結果(たとえば、ビーム状態情報BSI)を報告する必要がないとき、ネットワークデバイスは、測定結果を報告しないように端末に命令する。端末が測定結果を報告する必要がないので、ネットワークデバイスは、測定結果を報告するために端末にリソースを割り振らないので、リソースが節約され得る。
【0067】
本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら、以下で詳細に説明する。本出願の実施形態における「第1の」および「第2の」は、区別のために使用されるにすぎず、本発明のいかなる限定を構成するものでもないことを理解されたい。たとえば、第1の基準信号および第2の基準信号は、異なるタイプの基準信号を区別するために使用されるにすぎない。
【0068】
図2は、デバイス対話の観点からの、本発明の一実施形態による送信方法の概略フローチャートである。
図2におけるネットワークデバイスは、
図1におけるワイヤレスアクセスネットワークデバイス120であり得、
図2における端末デバイスは、
図1における端末デバイス130または端末デバイス140であり得る。
【0069】
S210. ネットワークデバイスが、ダウンリンク制御情報DCIを決定する。
【0070】
DCIは、第1の要求フィールドを含み、第1の要求フィールドにおける情報は、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令するためにのみ使用されるか、または、第1の要求フィールドにおける情報は、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令し、第1のリソース上で第1の基準信号の測定結果を報告するように端末に命令し得る。
【0071】
具体的には、ネットワークデバイスは、第1の基準信号の送信をトリガするか否か、すなわち、端末に第1の基準信号を送信するか否かを決定する。端末に第1の基準信号を送信するように決定する場合、ネットワークデバイスは、第1の基準信号を送信するために使用されるリソース(たとえば、第1のリソースとして示される)を決定し、端末が第1のリソースに対応する第1の基準信号の測定結果(以下で、測定結果と呼ばれる)を報告する必要があるか否かを決定する。ネットワークデバイスは、上記の決定結果に基づいて、DCIを決定し、DCIにおける第1の要求フィールドにおける情報に基づいて、第1のリソースと、端末によって行われる必要のある動作とを、端末に示す。すなわち、第1の要求フィールドは、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するようにのみ命令する(すなわち、ケース1)か、または、第1の要求フィールドは、第1の基準信号を送信するように命令し、測定結果を送信するように命令する(すなわち、ケース2)。
【0072】
これらの2つのケースについて、以下で詳細に説明する。
【0073】
ケース1
具体的には、第1の要求フィールドにおける情報は、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令するためにのみ使用されるが、第1のリソース上で第1の基準信号の測定結果を報告するように端末に命令するためではない。すなわち、第1の要求フィールドにおける情報は、ネットワークデバイスが第1のリソース上で第1の基準信号を送信すること、および、端末が第1のリソース上で第1の基準信号の測定結果を報告する必要はないことを、端末に示すために使用される。言い換えれば、第1の要求フィールドは、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令し、測定結果を報告しないように端末に命令する。
【0074】
したがって、本出願における送信方法によれば、端末が、基準信号(たとえば、第1の基準信号)の測定結果を報告する必要がないとき、ネットワークデバイスは、測定結果を報告しないように端末に命令する。端末が測定結果を報告する必要がないので、ネットワークデバイスは、測定結果を報告するために端末にリソースを割り振らないので、リソースが節約され得る。
【0075】
場合によっては、この場合、DCIのフォーマットは第1のフォーマットであり得る。第1のフォーマットを満たすDCIは、ダウンリンクデータ送信のために使用される。
【0076】
たとえば、ネットワークデバイスがビーム管理を行い、端末が受信ビームトレーニングを行うとき、ネットワークデバイスは、非周期的な第1の基準信号をトリガすることのみが必要であり、端末が測定結果を報告することを要求しない。この場合、ネットワークデバイスは、第1のフォーマットにおけるDCIを使用し得、第1のフォーマットにおけるDCIにおける第1の要求フィールドにおける情報の命令に基づいて、ネットワークデバイスは、第1の基準信号を送信し、端末が測定結果を報告することを要求しない。
【0077】
さらに、第1のフォーマットはDCI format 2であり得る。
【0078】
加えて、第1のフォーマットは、代替的に、新たに定義されたDCIフォーマット(たとえば、第3のフォーマットとして示される)であり得る。第3のフォーマットは、既存のDCIフォーマットとは異なり、第3のフォーマットを満たすDCIは、第1の要求フィールドおよびスケジューリング情報フィールドのみを含み得るか、または第1の要求フィールドのみを含み得る。スケジューリング情報フィールドにおける情報は、端末のダウンリンクデータスケジューリング情報を示すために使用される。端末は、スケジューリング情報フィールドにおける情報に基づいて、ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンクデータによって占有されるリソースを決定することができる。
【0079】
第1のフォーマットは、上記に記載したDCIフォーマットに限定されず、第1のフォーマットは、代替的に、5Gシステムまたは将来の新しいシステムにおいて定義されるDCIフォーマットであり得ることを理解されたい。
【0080】
ケース2
具体的には、第1の要求フィールドにおける情報は、ネットワークデバイスが第1のリソース上で第1の基準信号を送信することを、端末に示すのみでなく、端末が、第1のリソース上で送信される第1の基準信号の測定結果を報告する必要があることも、端末に示す。測定結果は、チャネル状態情報CSIおよび/またはビーム状態情報BSIを含む。言い換えれば、DCIにおける第1の要求フィールドは、CSIの報告をトリガし得るか、または、DCIにおける第1の要求フィールドは、BSIの報告をトリガし得るか、または、DCIにおける第1の要求フィールドは、CSIとBSIの両方の報告をトリガする。端末によって報告される必要のある特定の状態情報は、上位レイヤシグナリングを使用することによって構成され得る。言い換えれば、ネットワークデバイスは、上位レイヤシグナリングを使用することによって、端末によって報告されるべき特定の状態情報を構成し得る。DCIにおける第1の要求フィールドの命令に従って、測定結果が報告される必要があると決定するとき、端末は測定結果を報告する。
【0081】
本明細書では、ビーム状態情報BSIは、基準信号受信電力RSRP、ビームインデックス、またはIDなどの情報を含み得る。
【0082】
場合によっては、この場合、DCIのフォーマットは第2のフォーマットである。第2のフォーマットを満たすDCIは、アップリンクデータ送信のために使用される。
【0083】
たとえば、ネットワークデバイスがビーム管理を行い、端末側が測定を行うこと、および測定結果を報告することを行う必要があるとき、ネットワークデバイスは、第2のフォーマットにおけるDCIを使用することによって、非周期的な第1の基準信号の送信と、非周期的な第1の基準信号の測定結果の報告の両方をトリガし得る。端末は、DCIおよび上位レイヤシグナリングの命令に基づいて、測定結果を報告する。
【0084】
さらに、第2のフォーマットは、DCI format 0、またはDCI format 4、または任意の他の形式におけるDCIフォーマットであり得る。これは、本明細書では特に限定されない。
【0085】
第2のフォーマットは、上記に記載したDCIフォーマットに限定されず、第2のフォーマットは、代替的に、5Gシステムまたは将来の新しいシステムにおいて定義されるDCIフォーマットであり得ることを理解されたい。
【0086】
場合によっては、本出願では、第1の要求フィールドは、既存のDCIフォーマットにおけるCSI要求フィールド(value of CSI request field)であり得る。既存のDCIフォーマットでは、DCIフォーマットは、あまり修正され得ず、従来技術とよりよい互換性があり得る。加えて、第1の要求フィールドは、代替的に、新たに定義された要求フィールドであり得る。これは、本明細書では限定されない。
【0087】
場合によっては、本出願では、第1の基準信号は、2次同期信号(secondary synchronization signal、SSS)、1次同期信号(primary synchronization signal、PSS)、チャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal、CSI-RS)、または復調基準信号(demodulation reference signal、DMRS)であり得る。
【0088】
PSSおよび/またはSSSは、SS blockの形式において送信され得る。すなわち、PSS、SSS、および物理ブロードキャストチャネルPBCHは、SS blockにおいて、異なる時間において送信されるか、または、PSSおよび/もしくはSSSは、SS blockにおいて送信されないことがあり、すなわち、PSSおよび/またはSSSは、別個に送信され得る。
【0089】
第1の基準信号のタイプは、本出願では特に限定されず、第1の基準信号は、代替的に、将来に出現し得る別の基準信号であり得ることを理解されたい。
【0090】
本出願における送信方法によれば、端末が、基準信号を測定することによって取得される測定結果(たとえば、BSIおよび/またはCSI)を報告する必要がないとき、ネットワークデバイスは、測定結果を報告しないように端末に命令する。端末が測定結果を報告する必要がないので、ネットワークデバイスは、測定結果を報告するために端末にリソースを割り振らないので、リソースが節約され得る。
【0091】
加えて、端末が測定結果を報告する必要があるか否かに応じて、ネットワークデバイスは、異なるDCIを選択することによって、対応する動作を行うように端末をトリガし得る。端末がUL grant関連DCIによってのみ命令され得る、従来技術の解決策と比較して、この方法は、DCIの柔軟性を向上させる。
【0092】
場合によっては、本出願のこの実施形態では、第1のリソースは、S個の第1の基準信号リソースセットのうちの第1の基準信号リソースセットであり得る。第1の基準信号リソースセットは、第1の基準信号リソースのN個のグループ、または少なくとも1つの第1の基準信号リソースを含み、第1の基準信号リソースのグループは、少なくとも1つの第1の基準信号リソースを含み、SとNの両方は、1以上の整数である。
【0093】
具体的には、たとえば、S個の第1の基準信号リソースセットは、上位レイヤシグナリング、レイヤ2シグナリング、およびレイヤ1シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって、端末のためにネットワークデバイスによって構成され得、DCIによってトリガされ得る。本出願では、DCIによってトリガされた第1のリソースは、S個の第1の基準信号リソースセットのうちの第1の基準信号リソースセットであり得る。すなわち、ネットワークデバイスによって送信された第1の基準信号は、第1の基準信号リソースセット中に含まれるすべての第1の基準信号リソースに対応する第1の基準信号である。DCIによってトリガされたリソースは、たとえば、第1の基準信号の時間周波数リソースロケーション、第1の基準信号を送信するためのポートの数量、および第1の基準信号を送信するためのポートのポート番号などの情報であり得る。端末は、リソース情報に基づいて、第1の基準信号を測定し得る。
【0094】
さらに、第1の要求フィールドは、
【数5】
ビットを占有し得、Tの値は、S、S+1、SN、またはSN+1のうちのいずれか1つであり、
【数6】
は切り上げを表す。
【0095】
場合によっては、本出願における上位レイヤシグナリングは、RRCシグナリング、MAC CEシグナリングなどであり得る。
【0096】
表1は、ケース1の一例を示し、表1に示す第1の要求フィールドにおける情報は、第1の基準信号リソースセット上で第1の基準信号を送信するようにのみ命令する。
【0098】
表1を参照すると、たとえば、ステップS210で、ネットワークデバイスによって決定されたDCIにおける第1の要求フィールドの値が「000」である場合、第1の基準信号の送信がトリガされないことを示し、または、DCIにおける第1の要求フィールドの値が「001」である場合、ネットワークデバイスが、S個の第1の基準信号リソースセットにおける1番目の第1の基準信号リソースセット上で、第1の基準信号を送信することになること、および、端末が、第1の基準信号リソース中に含まれているすべてのリソース上で送信された第1の基準信号の測定結果を報告する必要がないことを示す。
【0099】
表2は、ケース2の一例を示し、表2に示す第1の要求フィールドにおける情報は、第1の基準信号リソースセットにおける第1の基準信号リソース上で、第1の基準信号を送信するように命令し、測定結果を報告するように命令するために使用される。
【0101】
表2を参照すると、たとえば、S210ステップで、ネットワークデバイスによって決定されたDCIにおける第1の要求フィールドの値が「000」である場合、ネットワークデバイスが、第1の基準信号の送信および測定結果の報告をトリガしないことを示す。別の例では、第1の要求フィールドの値が「001」である場合、ネットワークデバイスが、第1の基準信号リソースセット中に含まれているすべてのリソース上で、第1の基準信号を送信することになること、および、端末が、第1の基準信号リソースセット中に含まれているすべてのリソース上で送信された第1の基準信号の測定結果を報告する必要があることを示す。
【0102】
場合によっては、本出願のこの実施形態では、第1のリソースは、S個の第1の基準信号リソースセットにおける第1の基準信号リソースセットにおける、第1の基準信号リソースまたは第1の基準信号リソースのグループであり得る。第1の基準信号リソースセットは、少なくとも1つの第1の基準信号リソース、または第1の基準信号リソースのN個のグループを含み、第1の基準信号リソースのグループは、少なくとも1つの第1の基準信号リソースを含み、SとNの両方は、1以上の整数である。
【0103】
具体的には、たとえば、S個の第1の基準信号リソースセットは、上位レイヤシグナリング、レイヤ2シグナリング、およびレイヤ1シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって、端末のためにネットワークデバイスによって構成され得、DCIによってトリガされ得る。本出願では、DCIによってトリガされた第1のリソースは、S個の第1の基準信号リソースセットにおける第1の基準信号リソースセットにおける第1の基準信号リソース、または、S個の第1の基準信号リソースセットにおける第1の基準信号リソースセットにおける第1の基準信号リソースのグループ、たとえば、1番目の第1の基準信号リソースセットにおける1番目の第1の基準信号リソース、もしくは、1番目の第1の基準信号リソースセットにおける1番目の第1の基準信号リソースのグループであり得る。DCIによってトリガされたリソースは、たとえば、第1の基準信号の時間周波数リソースロケーション、第1の基準信号を送信するためのポートの数量、および第1の基準信号を送信するためのポートのポート番号などの情報であり得る。端末は、リソース情報に基づいて、第1の基準信号を測定し得る。
【0104】
この実施形態では、場合によっては、ネットワークデバイスは、上位レイヤシグナリングを使用することによって、ネットワークデバイスによってトリガされたS個の第1の基準信号リソースセットにおける第1の基準信号リソースセットを示し得る。たとえば、ネットワークデバイスは、上位レイヤシグナリングを使用することによって、ネットワークデバイスによってトリガされたS個の第1の基準信号リソースセットにおける1番目の第1の基準信号リソースセットを示し得る。
【0105】
さらに、第1の要求フィールドは、
【数7】
ビットを占有し、Tの値は、S、S+1、SN、またはSN+1のうちのいずれか1つであり、
【数8】
は切り上げを表す。
【0106】
表3は、ケース1の別の例を示し、表3に示す第1の要求フィールドにおける情報は、第1の基準信号リソースセット中にあるリソース上で第1の基準信号を送信するようにのみ命令する。
【0108】
表3を参照すると、たとえば、ステップS210で、ネットワークデバイスによって決定されたDCIにおける第1の要求フィールドの値が「000」である場合、第1の基準信号の送信がトリガされないことを示し、または、第1の要求フィールドの値が「001」である場合、ネットワークデバイスが、1番目の第1の基準信号リソースセットにおける、1番目の第1の基準信号リソース、もしくは1番目の第1の基準信号リソースのグループ上で、第1の基準信号を送信することになること、および、端末が、1番目の第1の基準信号リソースセットにおける、1番目の第1の基準信号リソース、もしくは1番目の第1の基準信号リソースのグループ上で送信された、第1の基準信号の測定結果を報告する必要がないことを示す。
【0109】
表4は、ケース2の別の例を示し、表4に示す第1の要求フィールドにおける情報は、第1の基準信号リソースセット中にあるリソース上で、第1の基準信号を送信するように命令し、測定結果を報告するように命令するために使用される。
【0111】
表4を参照すると、たとえば、ステップS210で、ネットワークデバイスによって決定されたDCIにおける第1の要求フィールドの値が「000」である場合、第1の基準信号の送信と、測定結果の報告とがトリガされないことを示し、または、第1の要求フィールドの値が「001」である場合、ネットワークデバイスが、1番目の第1の基準信号リソースセットにおける、1番目の第1の基準信号リソース、もしくは1番目の第1の基準信号リソースのグループ上で、第1の基準信号を送信することになること、および、端末が、1番目の第1の基準信号リソースセットにおける、1番目の第1の基準信号リソース、もしくは1番目の第1の基準信号リソースのグループ上で送信された、第1の基準信号の測定結果を報告する必要があることを示す。
【0112】
上記で説明した表は例でしかなく、本出願は、第1の要求フィールドによって占有されるビット、および、第1の要求フィールドの値と第1の基準信号のリソースとの間の対応を特に限定するものではないことを理解されたい。
【0113】
S220. ネットワークデバイスが、端末にDCIを送信する。
【0114】
S230. 端末が、DCIを受信し、DCIにおける第1の要求フィールドにおける情報に基づいて、第1の基準信号を測定し得、測定結果が報告される必要があるか否かを決定し得る。
【0115】
測定結果が報告される必要があると決定されるとき、場合によっては、方法は、以下をさらに含み得る。
【0116】
S240. 端末が、ネットワークデバイスに測定報告を送信する。
【0117】
たとえば、端末は、アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)を使用することによって、ネットワークデバイスに測定報告を送信し得る。
【0118】
場合によっては、PUSCHの送信電力は、端末からネットワークデバイスまでの経路損失に基づいて決定され得る。
【0119】
経路損失は、第1の基準信号の送信電力と第1の基準信号の受信電力との間の差に等しく、第1の基準信号の受信電力は、端末に知られている。したがって、第1の基準信号の送信電力が決定されるとすれば、経路損失が決定され得る。
【0120】
可能な設計では、端末は、ネットワークデバイスによって送信された電力情報に基づいて、第1の基準信号の送信電力を決定し得る。このように、端末は、経路損失を決定し得、PUSCHの送信電力をさらに決定し得る。
【0121】
場合によっては、ネットワークデバイスは、ブロードキャストチャネル、システム情報、または上位レイヤシグナリングを使用することによって、端末に電力情報を通知し得る。
【0122】
さらに、電力情報は、第1の基準信号と第2の基準信号との電力比を示し得る。
【0123】
たとえば、第2の基準信号はSSSであり得る。この場合、第1の基準信号はCSI-RSであり得る。すなわち、端末は、電力情報に基づいて、CSI-RSとSSSとの電力比を決定し得、CSI-RSの送信電力をさらに決定し得る。本明細書では、ネットワークデバイスは、上位レイヤシグナリング、レイヤ2シグナリング、およびレイヤ1シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって、SSSの電力を端末に通知する。本明細書の上位レイヤシグナリングは、ブロードキャストチャネルまたはシステム情報のいずれかを含み得る。
【0124】
物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)、サウンディング基準信号(Sounding Reference Signal、SRS)、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)などの電力制御は、大規模なフェージング補償に基づいて行われることを理解されたい。したがって、PUCCH、PRACHなどの送信電力もまた、経路損失に基づいて決定され得る。経路損失を決定するための方法については、PUSCHの経路損失を決定するための方法を参照されたい。
【0125】
本出願では、場合によっては、PUSCHの送信電力P
PUSCH,c(i)は、以下の式を使用することによって決定され得る。
【0127】
本明細書では、P
CMAX,c(i)は、1次サービングセルキャリアc上の端末の全送信電力である。
【0128】
M
PUSCH,c(i)は、物理リソースブロック(physical resource block、PRB)の単位のPUSCHスケジューリングリソースブロックの数量である。
【0129】
P
O_PUSCH,c(j)は、P
O_NOMINAL_PUSCH,c(j)およびP
O_UE_PUSCH,c(j)を含む。P
O_UE_PUSCH,c(j)は、端末のターゲット受信電力を表すために使用され、上位レイヤRRCシグナリングを使用することによって半静的に構成される。P
O_NOMINAL_PUSCH,c(j)は、セル固有のパラメータであり、RRCシグナリングを使用することによって半静的に構成される。
【0130】
α
c(j)は、経路損失補償係数およびセル固有のパラメータであり、また、上位レイヤRRCシグナリングを使用することによって半静的に構成される。
【0131】
【数10】
は、異なる変調およびコーディング方式のための電力調整値である。これはセル固有のパラメータであり、上位レイヤRRCシグナリングを使用することによって半静的に構成される。
【0132】
f
c(i)は、閉ループ電力調整値であり、受信/測定誤りに基づいて、受信端によって量子化されたフィードバック値である。
【0133】
PL
cは、端末によって決定された経路損失である。
【0134】
上記の式は、PUSCHの送信電力を決定する可能な一実装形態でしかなく、PUSCHの送信電力を決定するための式は、本出願で限定されないことを理解されたい。
【0135】
本出願のこの実施形態では、端末は、電力情報に基づいて、第1の基準信号の送信電力を決定し得るので、端末が、第1の基準信号の送信電力に基づいて、アップリンク電力を制御し、それによって、チャネル測定結果の精度を向上させ得るようになる。
【0136】
場合によっては、本出願の一実施形態では、第1の基準信号の送信および測定結果の報告は、以下の条件を満たし、
Y=X+Z
ここで、Xが、第1の基準信号の送信のトリガリングと第1の基準信号の送信の完了との間の遅延を表し、Yが、測定結果の報告のトリガリングと測定結果の報告の完了との間の遅延を表し、Zが、あらかじめ定義された値であり、X、Y、およびZが、各々0以上であり、Xが構成可能である。場合によっては、Xは、代替的に、あらかじめ定義された値であり得、Zは構成可能である。
【0137】
ネットワークデバイスは、上記の式に基づいて、端末によって現在送信されている測定報告が、ネットワークデバイスによって最後に送信される第1の基準信号のための測定報告であるか否かを決定し得る。このように、ネットワークデバイスは、最新の測定結果を使用することによって、データを送信し、それによって、送信性能を向上させ得る。
【0138】
図3は、本出願の一実施形態によるネットワークデバイス300の概略ブロック図である。
図3に示すように、ネットワークデバイス300は、処理ユニット310と、トランシーバユニット320とを含む。
【0139】
処理ユニット310は、ダウンリンク制御情報DCIを決定するように構成され、DCIが、第1の要求フィールドを含み、第1の要求フィールドにおける情報が、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令するためにのみ使用されるか、または、第1の要求フィールドにおける情報が、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令し、第1のリソース上で第1の基準信号の測定結果を報告するように端末に命令するために使用され、測定結果が、チャネル状態情報CSIおよび/またはビーム状態情報BSIを含む。
【0140】
トランシーバユニット320は、端末にDCIを送信するように構成される。
【0141】
ネットワークデバイス300におけるユニットは、上記の方法において、ネットワークデバイスによって行われるアクションまたは処理プロセスを行うようにそれぞれ構成され、したがって、方法実施形態の有益な効果もまた達成され得ることを理解されたい。繰り返しの説明を避けるために、本明細書では詳細な説明を省略する。
【0142】
図4は、本出願の一実施形態による端末400の概略ブロック図である。
図4に示すように、端末400は、トランシーバユニット410と、処理ユニット420とを含む。
【0143】
トランシーバユニット410は、ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成され、DCIが、第1の要求フィールドを含み、第1の要求フィールドにおける情報が、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令するためにのみ使用されるか、または、第1の要求フィールドにおける情報が、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令し、第1のリソース上で第1の基準信号の測定結果を報告するように端末に命令するために使用され、測定結果が、チャネル状態情報CSIおよび/またはビーム状態情報BSIを含む。
【0144】
処理ユニット420は、DCIに基づいて、測定結果を報告するか否かを決定するように構成される。
【0145】
端末400におけるユニットは、上記の方法において、端末によって行われるアクションまたは処理プロセスを行うようにそれぞれ構成され、したがって、方法実施形態の有益な効果を達成することもできることを理解されたい。繰り返しの説明を避けるために、本明細書では詳細な説明を省略する。
【0146】
図5は、本出願の一実施形態によるネットワークデバイス500の概略構造図である。
図5に示すように、ネットワークデバイス500は、トランシーバ510と、プロセッサ520と、メモリ530とを含む。トランシーバ510、プロセッサ520、およびメモリ530は、内部接続チャネルを使用することによって、互いに通信し、制御および/またはデジタル信号を転送する。
【0147】
プロセッサ520は、ダウンリンク制御情報DCIを決定するように構成され、DCIが、第1の要求フィールドを含み、第1の要求フィールドにおける情報が、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令するためにのみ使用されるか、または、第1の要求フィールドにおける情報が、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令し、第1のリソース上で第1の基準信号の測定結果を報告するように端末に命令するために使用され、測定結果が、チャネル状態情報CSIおよび/またはビーム状態情報BSIを含む。
【0148】
トランシーバ510は、端末にDCIを送信するように構成される。
【0149】
プロセッサ520がメモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行するとき、プロセッサ520は、上記の方法実施形態におけるネットワークデバイスのデータ処理機能を行うこと、および、ネットワークデバイスの対応する情報送信および受信機能を完了するように、トランシーバ510を制御することを行うように構成され得ることを理解されたい。
【0150】
図6は、本出願の一実施形態による端末600の概略構造図である。
図6に示すように、端末600は、トランシーバ610と、プロセッサ620と、メモリ630とを含む。トランシーバ610、プロセッサ620、およびメモリ630は、内部接続チャネルを使用することによって、互いに通信し、制御および/またはデジタル信号を転送する。
【0151】
トランシーバ610は、ネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成され、DCIが、第1の要求フィールドを含み、第1の要求フィールドにおける情報が、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令するためにのみ使用されるか、または、第1の要求フィールドにおける情報が、第1のリソース上で第1の基準信号を送信するように命令し、第1のリソース上で第1の基準信号の測定結果を報告するように端末に命令するために使用され、測定結果が、チャネル状態情報CSIおよび/またはビーム状態情報BSIを含む。
【0152】
プロセッサ620は、DCIに基づいて、測定結果を報告するか否かを決定するように構成される。
【0153】
プロセッサ620がメモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行するとき、プロセッサ620は、上記の方法実施形態における端末のデータ処理機能を行うこと、および、端末の対応する情報送信および受信機能を完了するように、トランシーバ610を制御することを行うように構成され得ることを理解されたい。
【0154】
本出願の実施形態は、プロセッサに適用され得るか、またはプロセッサによって実装され得る。プロセッサは、集積回路チップであり得、信号処理能力を有する。一実装プロセスでは、上記の方法実施形態におけるステップは、プロセッサにおけるハードウェア集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形態における命令を使用することによって実装され得る。プロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)であり得る。代替的に、プロセッサは、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、または個別ハードウェア構成要素であり得る。プロセッサは、本出願の実施形態で開示する方法、ステップ、および論理ブロック図を実装するか、または行うことができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るか、または、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであり得る。本出願の実施形態を参照しながら開示した方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって実行されるか、または、復号プロセッサのハードウェアおよびソフトウェア構成要素の組合せによって実行されるものとして、直接実装され得る。ソフトウェア構成要素は、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなど、当技術分野における成熟した記憶媒体に位置し得る。記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサは、メモリにおける情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて、上記の方法におけるステップを完了する。
【0155】
本出願の実施形態がネットワークデバイスチップに適用されるとき、ネットワークデバイスチップが処理ユニット310またはプロセッサ520の機能を実装することは理解されよう。ネットワークデバイスチップは、ネットワークデバイスにおける別のモジュール(たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ)にDCIを送信する。DCIは、ネットワークデバイスにおける別のモジュールによって、端末に送信される。場合によっては、ネットワークデバイスチップは、ネットワークデバイスにおける別のモジュール(たとえば、周波数モジュールまたはアンテナ)から、測定報告をさらに受信し得、測定報告は、端末によってネットワークデバイスに送信される。
【0156】
本出願の実施形態が端末チップに適用されるとき、端末チップは、処理ユニット420またはプロセッサ620の機能を実装する。端末チップは、端末における別のモジュール(たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ)からDCIを受信し、DCIは、ネットワークデバイスによって端末に送信される。場合によっては、端末チップは、端末における別のモジュール(たとえば、周波数モジュールまたはアンテナ)に、測定報告をさらに送信し得、測定報告は、端末における別のモジュールによってネットワークデバイスに送信される。
【0157】
本出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであり得るか、または、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含み得ることをさらに理解されたい。不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであり得る。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用される、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であり得る。例として、限定的な説明ではなく、多数の形式のRAM、たとえば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンク・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクト・ランバス・ランダム・アクセス・メモリ(direct rambus RAM、DRRAM)が使用され得る。本明細書で説明したシステムおよび方法のメモリは、限定はしないが、これらのメモリ、および別の適切なタイプの任意のメモリを含むことに留意されたい。
【0158】
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられた対象を説明するための関連付け関係のみについて説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表し得る。加えて、本明細書の「/」という記号は、概して、関連付けられた対象の間の「または」の関係を示す。
【0159】
上記のプロセスの順序番号は、本出願の実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に従って決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスにおけるいかなる限定としても解釈されるべきではない。
【0160】
当業者は、本明細書で開示した実施形態において説明した例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアおよび電子ハードウェアの組合せによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアによって行われるか、ソフトウェアによって行われるかは、技術的解決策の特定の適用例および設計制約条件によって決まる。当業者は、特定の適用例ごとに、説明した機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、実装形態が本出願の範囲を越えると見なされるべきではない。
【0161】
好適かつ簡単な説明のために、上記の装置およびユニットの詳細な作業プロセスでは、上記の方法実施形態における対応するプロセスが参照されることがあり、詳細について本明細書で再度説明しないことは、当業者には明確に理解されよう。
【0162】
本出願で提供したいくつかの実施形態では、開示した装置および方法が他の方法で実装され得ることを理解されたい。たとえば、説明した装置実施形態は、一例でしかない。たとえば、ユニット部は、論理機能部にすぎず、実際の実装形態では、他の部であり得る。たとえば、複数のユニットもしくは構成要素が、別のシステムに結合もしくは統合され得るか、または、いくつかの特徴が無視され得るか、もしくは行われないことがある。加えて、表示または説明した相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実装され得る。装置またはユニットの間の間接結合または通信接続は、電子的、機械的、または他の形態において実装され得る。
【0163】
別個の部分として説明するユニットは、物理的に別個であってもそうでなくてもよく、ユニットとして表示した部分は、物理ユニットであってもそうでなくてもよく、すなわち、1つの位置に位置し得るか、または複数のネットワークユニット上で分散され得る。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択され得る。
【0164】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合され得るか、または、ユニットの各々は、物理的に単独で存在し得るか、もしくは2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0165】
機能が、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本質的に本出願の技術的解決策、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形態において実装され得る。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本出願の実施形態で説明した方法のステップの全部または一部を行うように、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであり得る)に命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0166】
上記の説明は、本出願の特定の実装形態でしかなく、本出願の保護範囲を限定するものではない。本出願で開示した技術範囲内で、当業者によって容易に見つけ出されるいかなる変形または置換も、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0167】
110,210 コアネットワークデバイス
120 アクセスネットワークデバイス
130,140 端末デバイス
300,500 ネットワークデバイス
310,420 処理ユニット
320,410 トランシーバユニット
400,600 端末
510,610 トランシーバ
520,620 プロセッサ
530,630 メモリ