【文献】
Fujitsu,Discussion on Possible schemes in high Doppler case[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #82bis R1-155160,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_82b/Docs/R1-155160.zip>,2015年09月25日
【文献】
Intel Corporation,V2X RRM requirements for UE autonomous resource selection[online],3GPP TSG-RAN WG4 Meeting #80bis R4-167999,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_80Bis/Docs/R4-167999.zip>,2016年09月30日
【文献】
Intel Corporation,Discussion on V2V RRM Impacts[online],3GPP TSG-RAN WG4 Meeting #80 R4-165024,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_80/Docs/R4-165024.zip>,2016年08月12日
【文献】
Samsung,Discussion on congestion control[online],3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1612392,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1612392.zip>,2016年11月04日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記端末は、シングルアンテナポートに基づいて転送を遂行し、かつ、前記転送ダイバーシティモードに基づいて転送を遂行しない、端末であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
前記端末は、前記特定端末により使われる複数個のアンテナポート上で各々PSSCH RSRPを測定し、前記測定された値を組み合せて最終PSSCH RSRPを決定することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
前記特定端末は、事前に設定されたしきい値より低いチャンネル混雑比率(CHANNEL BUSY RATIO;CBR)が測定されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
前記端末は、前記特定端末が生成する復調参照信号(demodulation reference signal;DMRS)シーケンスに基づいてPSSCH−RSRPを測定し、かつ前記特定端末が生成する復調参照信号(demodulation reference signal;DMRS)シーケンスは前記端末がDMRSシーケンスを生成する方法と同一な方法により生成されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、無線通信システムを例示する。これは、E-UTRAN(Evolved-UMTS Terrestrial Radio Access Network)、またはLTE(Long Term Evolution)/LTE-Aシステムと呼ばれることができる。
【0026】
E-UTRANは、端末10(User Equipment、UE)に制御平面(control plane)とユーザ平面(user plane)を提供する基地局20(Base Station、BS)とを含む。端末10は、固定されるか、または移動性を有することができ、MS(Mobile station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、MT(mobile terminal)、無線機器(Wireless Device)等、他の用語で呼ばれることができる。基地局20は、端末10と通信する固定された支点(fixed station)をいい、eNB(evolved-NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語で呼ばれることができる。
【0027】
基地局20は、X2インタフェースを介して互いに接続されることができる。基地局20は、S1インタフェースを介してEPC(Evolved Packet Core)30、さらに詳細には、S1-MMEを介してMME(Mobility Management Entity)とS1-Uを介してS-GW(Serving Gateway)と接続される。
【0028】
EPC30は、MME、S-GW及びP-GW(Packet Data Network-Gateway)から構成される。MMEは、端末の接続情報または端末の能力に関する情報を有しており、このような情報は、端末の移動性管理に主に使用される。S-GWは、E-UTRANを終端点として有するゲートウェイであり、P-GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。
【0029】
端末とネットワークとの間の無線インタフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の階層は、通信システムにおいて広く知られた開放型システム間相互接続(Open System Interconnection;OSI)基準モデルの下位3個階層に基づいてL1(第1階層)、L2(第2階層)、L3(第3階層)に区分されることができるが、この中で第1階層に属する物理階層は、物理チャネル(Physical Channel)を利用した情報送信サービス(Information Transfer Service)を提供し、第3階層に位置するRRC(Radio Resource Control)階層は、端末とネットワークとの間に無線資源を制御する役割を行う。このために、RRC階層は、端末と基地局との間のRRCメッセージを交換する。
【0030】
図2は、ユーザ平面(user plane)に対する無線プロトコル構造(radio protocol architecture)を示したブロック図である。
図3は、制御平面(control plane)に対する無線プロトコル構造を示したブロック図である。ユーザ平面は、ユーザデータ送信のためのプロトコルスタック(protocol stack)で、制御平面は、制御信号送信のためのプロトコルスタックである。
【0031】
図2及び3を参照すると、物理階層(PHY(physical) layer)は、物理チャネル(physical Channel)を利用して上位階層に情報送信サービス(information transfer service)を提供する。物理階層は、上位階層であるMAC(Medium Access Control)階層とは送信チャネル(transport channel)を介して接続されている。送信チャネルを介してMAC階層と物理階層との間にデータが移動する。送信チャネルは、無線インタフェースを介してデータがどのようにどんな特徴で送信されるかによって分類される。
【0032】
互いに異なる物理階層の間、すなわち送信機と受信機の物理階層の間は、物理チャネルを介してデータが移動する。前記物理チャネルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式で変調されることができ、時間と周波数を無線資源として活用する。
【0033】
MAC階層の機能は、論理チャネルと送信チャネルとの間のマッピング及び論理チャネルに属するMAC SDU(service data unit)の送信チャネル上へ物理チャネルに提供される送信ブロック(transport block)への多重化/逆多重化を含む。MAC階層は、論理チャネルを介してRLC(Radio Link Control)階層にサービスを提供する。
【0034】
RLC階層の機能は、RLC SDUの接続(concatenation)、分割(segmentation)及び再結合(reassembly)を含む。無線ベアラー(Radio Bearer;RB)が要求する多様なQoS(Quality of Service)を保障するために、RLC階層は、透明モード(Transparent Mode、TM)、非確認モード(Unacknowledged Mode、UM)及び確認モード(Acknowledged Mode、AM)の3通りの動作モードを提供する。AM RLCは、ARQ(automatic repeat request)を介してエラー訂正を提供する。
【0035】
RRC(Radio Resource Control)階層は、制御平面においてのみ定義される。RRC階層は、無線ベアラーの設定(configuration)、再設定(re-configuration)及び解除(release)と関連して、論理チャネル、送信チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために、第1階層(PHY階層)及び第2階層(MAC階層、RLC階層、PDCP階層)により提供される論理的経路を意味する。
【0036】
ユーザ平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、ユーザデータの伝達、ヘッダ圧縮(header compression)及び暗号化(ciphering)を含む。制御平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、制御平面データの伝達及び暗号化/整合性保護(integrity protection)を含む。
【0037】
RBが設定されるということは、特定サービスを提供するために無線プロトコル階層及びチャネルの特性を規定し、各々の具体的なパラメータ及び動作方法を設定する過程を意味する。RBは、またSRB(Signaling RB)とDRB(Data RB)の2通りに分けられることができる。SRBは、制御平面においてRRCメッセージを送信する通路として使用され、DRBは、ユーザ平面においてユーザデータを送信する通路として使用される。
【0038】
端末のRRC階層とE-UTRANのRRC階層との間にRRC接続(RRC Connection)が確立されると、端末は、RRC接続(RRC connected)状態にあるようになり、そうでない場合、RRCアイドル(RRC idle)状態にあるようになる。
【0039】
ネットワークにおいて端末にデータを送信するダウンリンク送信チャネルには、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)とその以外にユーザトラフィックまたは制御メッセージを送信するダウンリンクSCH(Shared Channel)がある。ダウンリンクマルチキャストまたはブロードキャストサービスのトラフィックまたは制御メッセージの場合、ダウンリンクSCHを介して送信されることもでき、または別のダウンリンクMCH(Multicast Channel)を介して送信されることもできる。一方、端末においてネットワークにデータを送信するアップリンク送信チャネルには、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)とそれ以外にユーザトラフィックまたは制御メッセージを送信するアップリンクSCH(Shared Channel)がある。
【0040】
送信チャネル上位にあり、送信チャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)には、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0041】
物理チャネル(Physical Channel)は、時間領域で複数のOFDMシンボルと周波数領域で複数の副搬送波(Sub-carrier)とから構成される。一つのサブフレーム(Sub-frame)は、時間領域で複数のOFDMシンボル(Symbol)から構成される。資源ブロックは、資源割り当て単位であって、複数のOFDMシンボルと複数の副搬送波(sub-carrier)から構成される。また、各サブフレームは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)すなわち、L1/L2制御チャネルのために該当サブフレームの特定OFDMシンボル(例、第1番目のOFDMシンボル)の特定副搬送波を利用できる。TTI(Transmission Time Interval)は、サブフレーム送信の単位時間である。
【0042】
以下、新しい無線アクセス技術(newradio access technology:newRAT、NR)に対して説明する。
【0043】
より多くの通信機器の大きい通信容量の要求に応じて、既存の無線アクセス技術(radio access technology;RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭されている。また、多数の機器及びモノを連結していつでもどこでも多様なサービスを提供するマッシブMTC(massive Machine Type Communications)も次世代通信で考慮される主要案件のうち一つである。それだけでなく、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス/端末を考慮した通信システムデザインが論議されている。このように拡張されたモバイルブロードバンドコミュニケーション(enhanced mobile broadband communication)、massive MTC、URLLC(Ultra−Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代無線アクセス技術の導入が論議されており、本発明では便宜上該当技術(technology)をnew RATまたはNRという。
【0044】
図4は、NRが適用される次世代無線アクセスネットワーク(New Generation Radio Access Network:NG−RAN)のシステム構造を例示する。
【0045】
図4を参照すると、NG−RANは、端末にユーザ平面及び制御平面プロトコル終端(termination)を提供するgNB及び/またはeNBを含むことができる。
図4ではgNBのみを含む場合を例示する。gNB及びeNBは、相互間にXnインターフェースで連結されている。gNB及びeNBは、5世代コアネットワーク(5G Core Network:5GC)とNGインターフェースを介して連結されている。より具体的に、AMF(access and mobility management function)とはNG−Cインターフェースを介して連結され、UPF(user plane function)とはNG−Uインターフェースを介して連結される。
【0046】
図5は、NG−RANと5GCとの間の機能的分割を例示する。
【0047】
図5を参照すると、gNBは、インターセル間の無線リソース管理(Inter Cell RRM)、無線ベアラ管理(RB control)、接続移動性制御(Connection Mobility Control)、無線許容制御(Radio Admission Control)、測定設定及び提供(Measurement configuration&Provision)、動的リソース割当(dynamic resource allocation)などの機能を提供することができる。AMFは、NASセキュリティ、アイドル状態移動性処理などの機能を提供することができる。UPFは、移動性アンカリング(Mobility Anchoring)、PDU処理などの機能を提供することができる。SMF(Session Management Function)は、端末IPアドレス割当、PDUセッション制御などの機能を提供することができる。
【0048】
本発明はV2X通信に関連したものであって、より具体的に転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を遂行する端末とそうでない端末との間のV2X通信方法に対するものである。本発明はNRのV2X通信に焦点を合せて記述されているが、V2Vまたは端末間直接通信(device-to-device:D2D)など、他のシナリオにも適用できる。
【0049】
図6は、V2XまたはD2D通信を遂行する端末を例示する。
【0050】
図6を参照すると、V2X/D2D通信で端末(UE)という用語は主にユーザの端末を意味する。しかしながら、基地局(eNB)のようなネットワーク装備が端末の間の通信方式によって信号を送受信する場合、やはり一種の端末と見なされることもできる。
【0051】
端末1(UE1)は一連の資源の集合を意味する資源プール(resource pool)内で特定の資源に該当する資源単位(resource unit)を選択し、該当資源単位を使用してD2D信号を送信するように動作することができる。これに対する受信端末である端末2(UE2)は、端末1が信号を転送することができる資源プールの設定を受けて、該当資源プール内で端末1の信号を検出することができる。
【0052】
ここで、端末1が基地局の連結範囲にある場合、基地局が資源プールを知らせてくれることができる。一方、端末1が基地局の連結範囲外にある場合、他の端末が資源プールを知らせてくれるか、または事前に定まった資源に決定されることもできる。
【0053】
一般的に資源プールを複数の資源単位で構成され、各端末は1つまたは複数の資源単位を選定して自身のD2D信号送信に使用することができる。
【0054】
図7は、V2X/D2D関連した転送モード(transmission mode:TM)に従う端末動作を例示する。
【0055】
図7(a)は転送モード1、3に対するものであり、
図7(b)は転送モード2、4に対するものである。転送モード1/3では、基地局が端末1にPDCCH(より具体的にDCI)を介して資源スケジューリングを遂行し、端末1は該当資源スケジューリングによって端末2とD2D/V2X通信を遂行する。端末1は端末2にPSCCH(physical sidelink control channel)を介してSCI(sidelink control information)を転送した後、前記SCIに基づいたデータをPSSCH(physical sidelink shared channel)を介して転送することができる。転送モード1はD2Dに、転送モード3はV2Xに適用できる。
【0056】
転送モード2/4は、端末が自らスケジューリングするモードということができる。より具体的に、転送モード2はD2Dに適用され、設定された資源プール内で端末が資源を自ら選択して、D2D動作を遂行することができる。転送モード4はV2Xに適用され、センシング/SAデコーディング過程などを経て選択ウィンドウ内で端末が自ら資源を選択した後、V2X動作を遂行することができる。端末1は端末2にPSCCHを介してSCIを転送した後、前記SCIに基づいたデータをPSSCHを介して転送することができる。以下、転送モードをモードと略称することができる。
【0057】
基地局がPDCCHを介して端末に転送する制御情報をDCI(downlink control information)と称することに反して、端末がPSCCHを介して他の端末に転送する制御情報をSCIと称することができる。SCIはサイドリンクスケジューリング情報を伝達することができる。SCIにはいろいろなフォーマットがありうるが、例えば、SCIフォーマット0とSCIフォーマット1がありうる。
【0058】
SCIフォーマット0はPSSCHのスケジューリングのために使われることができる。SCIフォーマット0には、周波数ホッピングプラグ(1ビット)、資源ブロック割り当て及びホッピング資源割り当てフィールド(サイドリンクの資源ブロック個数によってビット数が変わることができる)、時間資源パターン(time resource pattern、7ビット)、MCS(modulation and coding scheme、5ビット)、時間アドバンス指示(time advance indication、11ビット)、グループ目的地ID(group destination ID、8ビット)などを含むことができる。
【0059】
SCIフォーマット1はPSSCHのスケジューリングのために使われることができる。SCIフォーマット1には、優先権(priority、3ビット)、資源留保(resource reservation、4ビット)、初期転送及び再転送の周波数資源位置(サイドリンクのサブチャンネル個数によってビット数が変わることがある)、初期転送と再転送との間の時間ギャップ(time gap between initial transmission and retransmission、4ビット)、MCS(5ビット)、再転送インデックス(1ビット)、留保された情報ビット(reserved informationbit)などを含む。留保された情報ビットを以下、留保されたビットと略称することができる。留保されたビットはSCIフォーマット1のビットサイズが32ビットになるまで追加できる。即ち、SCIフォーマット1は互いに異なる情報を含む複数のフィールドを含むが、前記SCIフォーマット1の固定された総ビット個数(32ビット)で前記複数のフィールドの総ビット個数を除外した残りの個数のビットを留保されたビットと称することができる。
【0060】
SCIフォーマット0は転送モード1、2に使われることができ、SCIフォーマット1は転送モード3、4に使われることができる。
【0062】
図8を参照すると、資源プールの全体周波数資源がN
F個に分割されることができ、資源プールの全体時間資源がN
T個に分割されて、資源プール内で総N
F*N
T個の資源単位が定義できる。
【0063】
ここでは、該当資源プールがN
Tサブフレームを周期で反復される場合を例示している。
【0064】
1つの資源単位(例えば、Unit#0)は
図8に示すように、周期的に反復して表れることができる。または、時間や周波数次元でのダイバーシティ(diversity)効果を得るために、1つの論理的な資源単位がマッピングされる物理的資源単位のインデックスが時間によって事前に定まったパターンに変化することもできる。このような資源単位構造において、資源プールとは、D2D信号を送信しようとする端末が送信に使用できる資源単位等の集合を意味することができる。
【0065】
資源プールはいろいろな種類に細分化できる。例えば、各資源プールで転送されるD2D信号の内容(content)によって区分できる。各資源プールは次と区分されることができ、各々の資源プールで次のD2D信号の内容は転送できる。
【0066】
1)スケジューリング割り当て(Scheduling assignment:SA)資源プールまたはD2D(sidelink)制御チャンネル:各送信端末が、後行するか、または同一なサブフレームで転送されるD2Dデータチャンネルの資源位置及びその他のデータチャンネルの復調のために必要な情報(例:変調及びコーディング技法(modulation and coding scheme:MCS)やMIMO転送方式、タイミングアドバンス(timing advance)などの情報)を含む信号を転送する資源プール。
【0067】
前記1)で説明した信号は、同一資源単位上でD2Dデータと共に多重化(multiplex)されて転送できる。この場合、SA資源プールとは、SAがD2Dデータと多重化されて転送される資源プールを意味することができる。SA資源プールはD2D(sidelink)制御チャンネルと称されることもできる。
【0068】
2)D2Dデータチャンネル:SAを通じて指定された資源を使用して送信端末がユーザデータを転送することに使用する資源プール。もし、同一資源単位上でD2DデータとSA情報が共に多重化されて転送されることも可能な場合には、D2Dデータチャンネルのための資源プールではSA情報を除外した形態のD2Dデータチャンネルのみ転送される形態になることができる。言い換えると、SA資源プール内の個別資源単位上でSA情報を転送することに使われた資源要素(resource element)をD2Dデータチャンネル資源プールでは相変らずD2Dデータを転送することに使用するものである。
【0069】
3)ディスカバリーチャンネル(Discovery channel):送信端末が自身のID(identity)などの情報を転送して、隣接端末をして自身を発見することができるようにするメッセージのための資源プール。
【0070】
以上で説明したD2D信号の内容が同一な場合にも、D2D信号の送受信属性によって相異する資源プールを使用することができる。一例に、同一なD2DデータチャンネルやディスカバリーメッセージとしでもD2D信号の送信タイミング決定方式(例えば、動機基準信号の受信時点で送信されるか、でなきれば、前記受信時点で一定のタイミングアドバンスを適用して転送されるか)や資源割り当て方式(例えば、個別信号の転送資源を基地局が個別送信端末に指定してくれるか、でなければ個別送信端末が資源プール内で自体的に個別信号転送資源を選択するか)、信号フォーマット(例えば、各D2D信号が1つのサブフレームで占めるシンボルの個数や、1つのD2D信号の転送に使われるサブフレームの個数)、基地局からの信号強さ、D2D端末の送信電力強さなどに従って、また相異する資源プールに区分されることもできる。
【0071】
前述したように、D2D通信で基地局がD2D送信端末の送信資源を直接指示する方法をモード1(Mode1)、転送資源領域が事前に設定されているか、または基地局が転送資源領域を指定し、端末が直接送信資源を選択する方法をモード2(Mode2)と称することができる。
【0072】
D2D発見(discovery)の場合には、基地局が直接資源を指示する場合にはタイプ2(Type2)、事前に設定された資源領域または基地局が指示した資源領域で端末が直接転送資源を選択する場合はタイプ1(Type1)と称することができる。
【0073】
一方、前記D2Dはサイドリンク(sidelink)と称されることもできる。SAは物理サイドリンク制御チャンネル(physical sidelink control channel:PSCCH)、D2D同期信号(D2D synchronization signal)はサイドリンク同期信号(sidelink synchronization signal:SSS)と称することもできる。D2D通信の以前に、最も基本的な情報を転送する制御チャンネルを物理サイドリンク放送チャンネル(Physical sidelink broadcast channel:PSBCH)と称し、PSBCHはSSSと共に転送されることができ、または他の名称でPD2DSCH(Physical D2D synchronization channel)と称することもできる。特定端末が自身が周辺にいることを知らせるための信号には前記特定端末のIDが含まれていることができ、このような信号が転送されるチャンネルを物理サイドリンクディスカバリーチャンネル(physical sidelink discovery channel:PSDCH)と称することができる。
【0074】
D2Dでは、D2D通信端末のみPSBCHをSSSと共に転送しており、これによって、SSSの測定はPSBCHのDMRS(demodulation reference signal)を用いて遂行した。カバレッジ外側の(out-coverage)の端末はPSBCHのDMRSを測定し、この信号のRSRP(reference signal received power)などを測定して自身が同期化ソース(synchronization source)になるか否かを決定することができる。
【0075】
以下では、サイドリンクRSSI(Sidelink Received Signal Strength Indicator;S−RSSI)、PSSCH参照信号受信電力(PSSCH ReferenceSignal Received Power;PSSCH−RSRP)、チャンネル混雑比率(CHANNEL BUSY RATIO;CBR)、チャンネル占有比率(CHANNEL OCCUPANCY RATIO;CR)に対して説明する。
【0077】
サイドリンクRSSI(S−RSSI)はサブフレームの最初のスロットの1、2、...、6 SC−FDMAシンボル及び2番目のスロットの0、1、...、5 SC−FDMAで設定されたサブチャンネルのみで端末により観測されたSC−FDMA当たり全体受信された電力([W]単位)の線形平均(linear average)として定義できる(Sidelink RSSI (S-RSSI) may be defined as the linear average of the total received power (in [W]) per SC-FDMA symbol observed by the UE only in the configured sub-channelin SC-FDMA symbols 1, 2, ..., 6 of the first slot and SC-FDMA symbols 0,1,..., 5 of the second slot of a subframe)。
【0078】
ここで、S−RSSIのレファレンスポイントは端末のアンテナコネクタでありうる。
【0079】
仮に、レシーバーダイバーシティが端末により使われる場合、報告された値は任意の個別ダイバーシティブランチの対応するS−RSSIより低くないことがある。
【0080】
S−RSSIはRRC_IDLEイントラ周波数、RRC_IDLEインター周波数、RRC_CONNECTEDイントラ周波数、及び/又はRRC_CONNECTEDインター周波数で適用できる。
【0082】
PSSCH−RSRPは関連したPSCCH(PhysicalSidelink Control Channel)により指示されたPRB(Physical Resource Block)内で、PSSCHと関連した復調基準信号を運搬する資源要素の電力寄与分([W]単位)に対する線形平均として定義できる(PSSCH Reference Signal Received Power (PSSCH-RSRP) may be defined as the linear average over the power contributions (in [W]) of the resource elements that carry demodulation reference signals associated with PSSCH, within the PRBs indicated by the associated PSCCH)。
【0083】
ここで、PSSCH−RSRPに対するレファレンスポイントは端末のアンテナコネクタでありうる。
【0084】
仮に、レシーバーダイバーシティが端末により使われる場合、報告された値は任意の個別ダイバーシティブランチの対応するPSSCH−RSRPより低くないことがある。
【0085】
PSSCH−RSRPは、RRC_IDLEイントラ周波数、RRC_IDLEインター周波数、RRC_CONNECTEDイントラ周波数、及び/又はRRC_CONNECTEDインター周波数で適用できる。
【0086】
ここで、資源要素当たり電力はCPを除外した、シンボルの有用な部分で受信されたエネルギーから決定できる。
【0087】
<チャンネル混雑比率(CHANNEL BUSY RATIO;CBR)>
【0088】
サブフレームnで測定されたCBRは以下の通り定義できる。
【0089】
CBRは、PSSCHに対して、サブフレーム[n−100、n−1]の間、端末により測定されたS−RSSIが既設定されたしきい値を超えると感知されたリソースプールでのサブチャンネルのポーション(Portion)を意味することができる。
【0090】
CBRは、PSSCHに対して、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)がPSCCHに対応するPSSCHと共に隣接しない資源ブロックで転送できるように設定されたプールで、サブフレーム[n−100、n−1]の間、端末により測定されたS−RSSIが既設定されたしきい値を超えると感知されたリソースプールでのサブチャンネルのポーション(portion)を意味することができる。ここで、PSCCHプールが周波数ドメインで2つの連続的なPRB(Physical Resource Block)対のサイズを有する資源で構成されると仮定することができる。
【0091】
CBRは、RRC_IDLEイントラ周波数、RRC_IDLEインター周波数、RRC_CONNECTEDイントラ周波数、及び/又はRRC_CONNECTEDインター周波数で適用できる。
【0092】
ここで、サブフレームインデックスは物理的サブフレームインデックス(Physical Subframe Index)に基づくことができる。
【0093】
<チャンネル占有比率(CHANNEL OCCUPANCY RATIO;CR)>
【0094】
サブフレームnで評価されたCRは以下の通り定義できる。
【0095】
サブフレーム[n−a、n−1]で、そしてサブフレーム[n、n+b]で許可された(granted)、端末の転送に使われるサブチャンネルの個数を、[n−a、n+b]の間、転送プールで設定されたサブチャンネルの個数で割ったことを意味することができる。
【0096】
CRは、RRC_IDLEイントラ周波数、RRC_IDLEインター周波数、RRC_CONNECTEDイントラ周波数、及び/又はRRC_CONNECTEDインター周波数で適用できる。
【0097】
ここで、aは正の整数でありえ、bは0または正の整数を意味することができる。a及びbは端末により決定されることができ、この際、‘a+b+1=1000’、‘a>=500’、‘n+bは現在転送に対する許可の最終転送機会を超えないこと(n+b should not exceed the last transmission opportunity of the grant for the currenttransmission)’を満たすことができる。
【0098】
ここで、CRは各々の(再)転送に対して評価できる。
【0099】
ここで、CRを評価する時、端末はサブフレームnで使われる転送パラメータがパケットドロップ無しでサブフレーム[n+1、n+b]での既存許可によって再使用できると仮定することができる。
【0100】
ここで、サブフレームインデックスは物理的サブフレームインデックスに基づくことができる。
【0101】
ここで、CRは優先順位レベル毎に計算できる。
【0102】
以下、本発明に対してより詳細に説明する。
【0103】
現在、V2X通信で転送ダイバーシティの導入有無が論議されている。例えば、特定V2X資源プールに対して前記資源プール内で転送ダイバーシティ許容有無がネットワークにより決定(そして/またはシグナリング)されることができ、転送ダイバーシティが許容されれば、各端末は転送ダイバーシティ基盤のV2X通信有無を決定することができる。
【0104】
ここで、転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を遂行する端末とそうでない端末が共存するV2X資源プールで、転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を遂行しない端末(例えば、レガシー端末など)のデコーディング(そして/またはセンシング)性能を保障するために、PSSCH転送に対してのみ転送ダイバーシティ技法が適用可能に設定できる。即ち、PSCCHに対しては転送ダイバーシティ技法が適用されないことがあり、PSCCHに対しては既存のフォーマットが使用(そして/またはPSCCHに対しては事前に設定(/シグナリング)された特定転送ダイバーシティ技法が使用(例えば、CDD(Cyclic Delay Diversity)のみ使用))できる。
【0105】
これによって、転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を遂行しようとする端末とそうでない端末(例、レガシー端末)との間の資源衝突を防止するために、端末のセンシング、PSSCH参照信号受信電力(PSSCH Reference Signal Received Power;PSSCH−RSRP)測定及びパワーブースティング(Power Boosting)など、追加的な情報乃至動作が必要でありうる。
【0106】
ここに、本発明ではV2X通信での転送ダイバーシティの導入を考慮した端末の信号受信電力測定方法及び前記方法を用いる端末を提供しようとする。
【0107】
一例に、以下の提案方式は事前に設定(/シグナリング)されたV2X資源プール上で、転送ダイバーシティ(TX DIVERSITY;TXD)基盤のV2Xメッセージ転送動作を遂行する端末(MAP_UE)と、そうでない端末(例えば、シングルアンテナポート(SINGLE ANTENNA PORT;SINGLE AP)基盤の転送動作)(そして/またはMAP_UEに比べて、相対的に少ない個数のAP基盤の転送動作を遂行する端末)(SAP_UE)が共存する場合、SAP_UEがMAP_UEを効率よくセンシング(/検出)するようにする方法(そして/または他の端末がTXD基盤のチャンネル(例、PSSCH)転送を遂行するか否かを効率よく把握するようにする方法)を提示する。ここで、一例に、本発明で“TXD”ワーディングは“(事前に設定(/シグナリング)された)複数個のアンテナポート(ANTENNA PORT:AP)基盤の転送動作”(例えば、空間周波数ブロックコーディング(Space Frequency Block Coding;SFBC)、空間時間ブロックコーディング(Space Time Block Coding;STBC)、アンテナポート(AP)(/シンボル(SYMBOL))別プリコーディングサイクリング(PRECODING CYCLING)(/ランダムビームフォーミング(RANDOM BEAMFORMING))など)と解釈されることもできる。ここで、一例に、複数個のAP基盤のTXD動作が遂行される場合、相異するAP間のパワー分割は(A)(常に)均等に遂行されるか、そして/または(B)事前に設定(/シグナリング)された(AP間の)パワー分割比率によって遂行されることもできる。ここで、一例に、本発明で“SAP_UE”ワーディングはSINGLE AP基盤の転送動作そして/またはセンシング動作を遂行する既存(レガシー;LEGACY)端末(REL−14)と解析されることもできる。ここで、一例に、本発明で“センシング動作”ワーディングは(デコーディング成功したPSCCH(Physical Sidelink Control Channel)がスケジューリングする)PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)DM−RS(demodulation reference signal)シーケンス(SEQUENCE)基盤のPSSCH参照信号受信電力(PSSCH−RSRP)測定動作そして/または(V2X資源プール関連サブチャンネル基盤の)サイドリンクRSSI(Sidelink Received Signal Strength Indicator;S−RSSI)測定動作などとして解析されることもできる。
【0108】
ここで、一例に、以下(一部)の提案方式は(A)事前に設定(/シグナリング)されたAP個数(例えば、“1”)そして/またはAPインデックス(/番号)(例えば、SAP_UEが使用するAPインデックス(/番号))がSAP_UEとMAP_UEとの間に共有される場合、そして/または(B)(SAP_UEの(MAP_UEに対する)PSSCH−RSRP(そして/またはS−RSSI)測定動作のために)MAP_UEが(少なくともSAP_UEと共有されるAPインデックス(/番号)上では)SAP_UEの(既存(REL−14))参照信号(Reference Signal;RS)(例えば、DM−RS)シーケンス(SEQUENCE)(/直交カバーコード(Orthogonal Cover Code;OCC))マッピング(/生成)規則を(再)使用する場合、そして/または(C)MAP_UEがSAP_UEと共有されない(残りの)APインデックス(/番号)上で(SAP_UEと共有されるAPインデックス(/番号)上でのRSと)“コード分割多重化(Code Division Multiplexing;CDM)”形態に追加的なRSを転送する場合(例えば、同一(物理(PHYSICAL))シンボル(/資源)上で複数個のAP関連DM−RSを“CDM”形態に転送すること)のみに限定的に適用されることもできる。
【0109】
ここで、一例に、特に、(C)の規則が適用される場合、相異するAP関連RSを(一部または全て)他のシンボル(/資源)上にマッピングすることに比べて、(RS)オーバーヘッドを減らすことができる。
【0110】
ここで、例えば、転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を遂行する端末とそうでない端末(例えば、レガシー端末など)間の(センシング基盤の)資源衝突を防止するためには、最小限これらの間に共有されるアンテナポート上で、転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を遂行する端末がそうでない端末(例えば、レガシー端末など)と同一な原理/方法によりDMRSシーケンスを生成させなければならない。即ち、これを通じて、転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を遂行しない端末(例えば、レガシー端末など)が、少なくとも該当アンテナポート上で(前記シーケンスに基づいた)RSRP測定が可能になる。そうでなければ、転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を遂行しない端末(例えば、レガシー端末など)は、転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を遂行する端末が選択した資源を(センシング基盤に)効率よく排除することができない。
【0111】
図9は、本発明の一実施形態に従う、信号受信電力測定方法のフローチャートである。
【0112】
図9によれば、端末が設定を受けたV2X資源プール上で転送ダイバーシティ共存有無、前記端末が信号受信電力を測定しようとする他の端末の転送ダイバーシティモードにより使用するアンテナポート個数、前記他の端末の転送ダイバーシティ技法種類のうち、少なくともいずれか1つを含む情報を受信することができる(S910)。
【0113】
言い換えると、V2X資源プール上で転送ダイバーシティ基盤のV2Xメッセージ転送動作を遂行する端末と、転送ダイバーシティを使用せず、V2Xメッセージ転送動作を遂行する端末が共存する場合、転送ダイバーシティ技法を使用しない端末が転送ダイバーシティ基盤のV2Xメッセージ転送動作を遂行する端末を効率よくセンシングまたは検出するようにするために、V2X資源プール設定情報そして/またはPSCCH上に(新しく)定義されたフィールドに転送ダイバーシティモード共存有無情報、転送ダイバーシティモードにより使われるアンテナポートの個数に対する情報、転送ダイバーシティ技法種類に対する情報のうち、少なくともいずれか1つの情報が(追加的に)含まれるようにすることができる。
【0114】
以後、前記情報に基づいて転送ダイバーシティ基盤のV2X転送動作を遂行する特定端末をセンシングまたは検出することができる(S920)。
【0115】
以後、前記特定端末に対するPSSCH参照信号受信電力(PSSCH Reference Signal Received Power;PSSCH−RSRP)を測定することができる(S930)。
【0116】
ここで、前記少なくともいずれか1つに対する情報はV2X資源プール設定情報またはPSCCHに定義されたフィールドに含まれることができる。
【0117】
また、ここで、レガシー端末との互換を考慮して、前記転送ダイバーシティを使用せず、V2X通信を遂行する端末が前記情報を、前記転送ダイバーシティ基盤のV2Xメッセージ転送動作を遂行する端末からPSCCHの留保されたビット(reserved bits)を用いて受信することができる。
【0118】
また、ここで、前記端末及び前記特定端末は同一なV2X資源プール上に存在することができる。
【0119】
また、ここで、前記端末は前記端末のV2X転送に使われるアンテナポートで測定されたPSSCH RSRP値を事前に設定されたオフセットだけ増加させることができる。
【0120】
また、ここで、前記端末は前記特定端末により使われる複数個のアンテナポート上で各々PSSCH RSRPを測定し、前記測定された値を組み合せて最終PSSCH RSRPを決定することができる。
【0121】
また、ここで、前記特定端末は事前に設定された範囲内のPPPP(Prose Per Packet Priority)(そして/または該当PPPPに連動されたPSSCH−RSRP)を有することができる。
【0122】
また、ここで、前記特定端末は事前に設定されたしきい値より低いチャンネル混雑比率(CHANNEL BUSY RATIO;CBR)が測定できる。
【0123】
また、ここで、前記V2X資源プールは転送ダイバーシティ基盤のV2X通信が許容されないV2X資源プールと独立的に(または、分離されて)設定できる。
【0124】
また、ここで、前記V2X資源プール上にはPSSCH転送に対してのみ転送ダイバーシティが適用可能でありうる。このようにすることによって、PSCCHに対しては既存のフォーマットを使用してレガシー端末のPSCCHに対する接近性を高めて、レガシー端末のセンシング性能、そして/またはデコーディング性能などを保障するようにすることができる。
【0125】
また、ここで、前記特定端末は事前に設定された速度範囲内の端末でありうる。
【0126】
また、ここで、前記端末は前記特定端末が生成する復調参照信号(demodulation reference signal;DMRS)シーケンスに基づいてPSSCH−RSRPを測定し、かつ前記特定端末が生成する復調参照信号(demodulation reference signal;DMRS)シーケンスは前記端末がDMRSシーケンスを生成する方法と同一な方法により生成できる。
【0127】
以下、前述した端末のV2X通信方法の実施形態に対するより具体的な説明を叙述する。
【0128】
[提案方法]一例に、SAP_UE(そして/またはMAP_UE)をして、以下(一部)規則によって、自身が転送(/センシング)動作を遂行するV2X資源プール上にMAP_UEが存在(/共存)すること(そして/または、複数個のAP基盤のTXD MODEが許容される)を把握するようにするか、または他の端末がTXD基盤のチャンネル(例、PSSCH)転送を遂行するか否かを把握するようにすることができる。
【0129】
ここで、一例に、(SAP_UEとMAP_UEが共存する)該当V2X資源プール上には(MAP_UEに)PSSCH(そして/またはPSCCH)転送のみにTXD技法が(限定的に)適用可能に設定(/シグナリング)されることもできる。
【0130】
(例示#1)一例に、(A)V2X資源プール設定情報、そして/またはPSCCH上に(新しく)定義されたフィールド(そして/または、PSSCH上に含まれた(エンベデッド(EMBEDDED))情報)などを通じて、以下(一部)の情報が追加的にシグナリングできる。
【0131】
−TXD MODE(または、MAP_UE)か否かの情報(そして/または、(該当V2X資源プール上での)TXD MODE許容(または、MAP_UEの存在(/共存))有無情報)
【0132】
−TXD MODE(または、MAP_UE)により使われる(転送パワーが(均等)分割割り当てられる)AP個数(そして/または、番号(/インデックス))情報(そして/または、TXD ORDERそして/またはTXD MODE(または、MAP_UE)により使われるAP間のパワー分割比率情報)
【0133】
−(使われる)TXD技法種類(例えば、STBC、PRECODING CYCLING(/RANDOM BEAMFORMING)など)情報(そして/または(該当V2X資源プール上で)許容されたTXD技法種類情報)
【0134】
ここで、一例に、(追加的に)TXD関連シンボルペアリング情報そして/またはプリコーディング(/ビーム)(そして/またはAP)(インデックス)が(順次(CYCLIC)に)変更(/マッピング)されるシンボル(グループ)単位情報などがシグナリングされることもできる。
【0135】
また、一例に、(前記説明した(例示#1)によって)SAP_UEが(同一V2X資源プール上で)TXD MODE基盤の転送動作を遂行する端末(例えば、MAP_UE)を検出(/把握)した場合、以下(一部)の規則によって、(該当MAP_UE関連)PSSCH−RSRP(そして/または、S−RSSI)測定動作を遂行するようにすることができる。
【0136】
ここで、一例に、以下の規則が適用される場合、SAP_UEがMAP_UE関連PSSCH−RSRP(そして/または、S−RSSI)測定値を効率よく導出(/補償)して、相互間の(資源選択)衝突を避けることができる。
【0137】
(例示#2)一例に、(TXD MODE(または、MAP_UE)により使われるAP個数(そして/または、TXD ORDER)が“K”の時)SAP_UEをして自身の転送に使われる(1つの)AP番号(/インデックス)(例えば、SAP_UEとMAP_UEとの間に共有されるAP番号(/インデックス))上で測定された(該当MAP_UE関連)PSSCH−RSRP(そして/または、S−RSSI)測定値を事前に設定(/シグナリング)オフセット(例えば、“10*LOG
10(K)”[DB])だけバイアス(BIAS)(または、ブースティング(BOOSTING))させるようにすることもできる。
【0138】
言い換えると、転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を遂行する端末は、複数個のアンテナポートを用いて転送動作を遂行するので、転送電力が複数個のアンテナポートの間に分割/共有されざるを得ない。したがって、該当複数個のアンテナポートのうち、一部(または、1つ)のみを用いて、(転送ダイバーシティを使用せず)V2Xメッセージ転送動作及びPSSCH−RSRP測定動作を遂行する端末は、転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を遂行する端末に対するPSSCH−RSRP測定値を相対的に小さな値と見るようになる。これを補償するために、転送ダイバーシティを使用せず、V2X通信を遂行する端末は、転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を遂行する端末に対するPSSCH−RSRPを測定する場合、自身が使用するアンテナポート上で測定された値で、事前に設定されたオフセットだけ増加させることができる。
【0139】
(例示#3)一例に、SAP_UEをして、(該当)TXD MODE(または、MAP_UE)により使われる複数個のAP番号(/インデックス)上で(または、相異する(RS)CS/OCCに対して)、各々PSSCH−RSRP(そして/またはS−RSSI)測定を(独立的に)遂行するようにすることもできる。
【0140】
ここで、一例に、該当過程を通じて、獲得された複数個の(AP番号(/インデックス)(または、(RS)CS/OCC)関連)PSSCH−RSRP(そして/または、S−RSSI)測定値を事前に定義された規則によって組合せ(例えば、“(AP別加重値基盤の)和(/平均)”)させて、最終測定値を導出するようにすることもできる。
【0141】
言い換えると、(例示#2)とは異なり、転送ダイバーシティを使用せず、V2X通信を遂行する端末が転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を遂行する端末に対するPSSCH−RSRPを測定する場合、一旦、各アンテナポートに対してPSSCH−RSRPの測定後、各々の測定値を組み合せて最終的な測定値を決定することができる。
【0142】
また、一例に、TXD MODE基盤の転送動作を遂行する端末(例えば、MAP_UE)の場合、(SAP_UEに比べて)以下の(一部または全ての)センシング/転送パラメータが相異するように設定(/シグナリング)されることもできる。ここで、一例に、下記(一部)の規則が適用される場合、TXD MODE基盤の転送動作を遂行する端末(例えば、MAP_UE)が(特に)同一V2X資源プール上の既存(REL−14)端末に及ぼす影響(例えば、PSSCH−RSRP測定基盤の資源候補排除動作など)を(最大限)減少させることもできる。
【0143】
−(V2Xメッセージ関連)PPPP(Prose Per Packet Priority)値(/範囲)(例えば、MAP_UEがSAP_UEに比べて、相対的に低い(または、高い)PPPP値(/範囲)を選択するようにすることによって、相対的にSAP_UE(または、MAP_UE)の転送を保護してくれることができる。ここで、一例に、低い(または、高い)PPPP値(/範囲)基盤の転送は、他の端末が該当転送に使われている資源の選択可能(または、IDLE/BUSY)有無を判断する時、相対的に低い(または、高い)PSSCH−RSRPしきい値と判断するようになることを意味する。)(そして/またはPPPP値(/範囲)に連動されたPSSCH−RSRPしきい値(例えば、同一PPPP値(/範囲)といっても、MAP_UEにSAP_UEに比べて、相対的に低い(または、高い)PSSCH−RSRPしきい値を設定(/シグナリング)してくれることによって、相対的にSAP_UE(または、MAP_UE)の転送を保護することができる。))
【0144】
−センシング動作遂行区間(/周期)そして/または候補(転送)資源を選択することができる区間(セレクションウィンドウ(SELECTION WINDOW))そして/または(再)選択(/予約)した資源の維持区間を定めるためにランダム値を選定する(または、選ぶ)範囲(そして/または(C_RESEL値の導出のために)該当選定されたランダム値に掛けられる係数)そして/または資源予約周期そして/またはPSSCH−RSRPしきい値基盤の候補(転送)資源排除動作後に、最小限に残っていなければならない候補(転送)資源比率(/個数)(そして/または該当残った候補(転送)資源比率(/個数)が事前に設定(/シグナリング)されたしきい値より小さな場合、(関連)PSSCH−RSRPしきい値に加えられるオフセット値)そして/またはS−RSSI基盤の候補(転送)資源排除動作後に、最小限に残っていなければならない候補(転送)資源比率(/個数)
【0145】
−(サブ)チャンネル混雑(BUSY)(/アイドル(IDLE))判断で使われるCBRしきい値、そして/または(PPPP/CBR別)CR_LIMIT値
【0146】
また、一例に、(複数個AP基盤の)TXD MODE基盤の転送動作は(A)事前に設定(/シグナリング)されたしきい値(/範囲)より高いPPPP値(/範囲)の(V2Xメッセージ)転送が遂行される場合、そして/または(B)事前に設定(/シグナリング)されたしきい値(/範囲)より低いCBR値が測定された場合のみに限定的に許容されるように設定(/シグナリング)されることもできる。
【0147】
ここで、一例に、該当規則の適用理由はTXD MODE技法適用が受信端末の観点ではより多い(空間(SPATIAL))スペース(SPACE)を占めるようになるので、(システム観点で)衝突資源上での受信成功確率がより低くなることができるためである。
【0148】
ここで、更に他の一例に、(複数個AP基盤の)TXD MODE基盤の転送動作は(A)事前に設定(/シグナリング)されたしきい値(/範囲)より低いPPPP値(/範囲)の(V2Xメッセージ)転送が遂行される場合、そして/または(B)事前に設定(/シグナリング)されたしきい値(/範囲)より高いCBR値が測定された場合(そして/または(C)許容CR対比、事前に設定(/シグナリング)されたしきい値(/範囲)より少ない(または、多い)個数(/比率)のサブチャンネルが(転送に)使用可能な場合)のみに限定的に許容されるように設定(/シグナリング)されることもできる。
【0149】
言い換えると、同一V2X資源プール上の既存端末に及ぼす影響(例、選択資源衝突、干渉)を最小化するために、転送ダイバーシティ基盤のV2X転送動作を遂行しようとする端末をして、一定条件下のみで転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を(実際に)遂行するようにすることができる。即ち、前記転送ダイバーシティ基盤のV2X転送動作を遂行しようとする端末は、事前に設定されたしきい値より低いPPPP値のメッセージを転送しようとする場合や、または事前に設定されたしきい値より低いCBR値が測定された場合のみに転送ダイバーシティ基盤のV2X通信を(実際に)遂行することができる。
【0150】
また、一例に、(複数個AP基盤の)TXD MODEが許容されるV2X資源プール(例えば、MAP_UEが存在するV2X資源プール)は(NON−TXD MODE(または、SINGLE AP)基盤の転送動作が許容されるV2X資源プール(例えば、SAP_UEが存在するV2X資源プール)とは)独立的に(または、相異するように)設定(/シグナリング)されることもできる。
【0151】
ここで、一例に、該当(別途に設定(/シグナリング)された)TXD MODE許容V2X資源プール上では(例外的に)PSSCH転送だけでなく、(連動された)PSCCH転送にもTXD技法を適用するように設定(/シグナリング)されることもできる。
【0152】
また、一例に、TXD MODEに使われる(SAP_UEとMAP_UEとの間に共有されるAPを除外した)K個(例えば、“K≧1”)のAPは事前に設定(/シグナリング)された複数個(M)のAP番号(/インデックス)候補(例えば、“M≧K”)のうち、(ランダムに)選択されるようにすることもできる。
【0153】
また、一例に、TXD MODE基盤の転送動作を遂行する端末(例えば、MAP_UE)をして、SAP_UEが使用する(1つの)AP番号(/インデックス)(例えば、SAP_UEとMAP_UEとの間に共有されるAP番号(/インデックス))上でのPSSCH転送関連RSサイクリックシフト(CYCLIC SHIFT;CS)(そして/またはシーケンスグループホッピング(SEQUENCE GROUP HOPPING))(そして/またはスクランブリング(SCRAMBLING))は連動されたPSCCH CRC(Cyclic Redundancy Check)値などを入力パラメータ(SH_PARA)として有する関数により生成(/遂行)されるようにし、(共有されない)(残りの)APインデックス(/番号)上でのPSSCH転送関連RS CS(そして/または、シーケンスグループホッピング(SEQUENCE GROUP HOPPING))(そして/またはスクランブリング(SCRMBLING))はSH_PARAに事前に設定(/シグナリング)された(アンテナポート−特定(AP-SPECIFIC))オフセット値を(追加的に)適用させた後、該当結果値を入力パラメータとして有する関数により生成(/遂行)されるようにすることもできる。
【0154】
また、一例に、本発明で、(A)TXD動作は事前に設定(/シグナリング)されたしきい値以下の速度(そして/または(特定)速度範囲)(例えば、高速になれば、既に時間領域ダイバーシティ(TIME-DOMAIN DIVERSITY)が生じるので、空間ダイバーシティ(SPACE DIVERSITY)は意味が少なく、チャンネルが速く変わって、STBCのようなTXDの動作が難しいためである)(そして/または(時間/周波数)シンクソースタイプ(例えば、周波数(エラー)オフセットが相対的に少ない場合)そして/または事前に設定(/シグナリング)されたしきい値以下(または/以上)のCBR測定値)のみで限定的に適用(/許容)されるように設定(/シグナリング)されるか、そして/または(B)事前に設定(/シグナリング)された速度(範囲)(そして/または(時間/周波数)シンクソースタイプそして/または事前に設定(/シグナリング)されたCBR測定値(範囲))別に(TXD関連)(ペアリングされる)シンボル(グループ)単位(長さ)が相異するように(または、独立的に)設定(/シグナリング)されることもできる。
【0155】
ここで、一例に、該当情報は“プール特定(POOL-SPECIFIC)”(そして/または“搬送波特定(CARRIER-SPECIFIC)”)するように設定(/シグナリング)されることもできる。
【0156】
前記説明した提案方式に対する一例、また本発明の具現方法のうちの1つに含まれることができるので、一種の提案方式と見なされることができることは明白な事実である。また、前記説明した提案方式は独立的に具現されることもできるが、一部の提案方式の組合せ(または、併合)形態に具現されることもできる。
【0157】
一例に、本発明では説明の便宜のために3GPP LTEシステムに基づいて提案方式を説明したが、提案方式が適用されるシステムの範囲は3GPP LTEシステムの他に異なるシステムにも拡張可能である。
【0158】
一例に、本発明の提案方式はD2D通信のためにも拡張適用可能である。ここで、一例に、D2D通信はUEが他のUEと直接無線チャンネルを用いて通信することを意味し、ここで、一例に、UEはユーザの端末を意味するが、基地局のようなネットワーク装備がUEの間の通信方式に従って信号を送/受信する場合にはやはり一種のUEと見なされることができる。
【0159】
また、一例に、本発明の提案方式はMODE 3 V2X動作(そして/またはMODE 4 V2X動作)のみに限定的に適用されることもできる。また、一例に、本発明の提案方式は特定TXD技法(例えば、STBCまたはPRECODING(/BEAM)CYCLING)基盤のV2Xメッセージ転送時のみに限定的に適用されることもできる。
【0160】
また、一例に、本発明の提案方式は事前に設定(/シグナリング)された(特定)V2Xチャンネル(/シグナル)転送(例えば、PSSCH(そして/または(連動された)PSCCHそして/またはPSBCH))のみに限定的に適用されることもできる。
【0161】
また、一例に、本発明の提案方式はPSSCHと(連動された)PSCCHが(周波数領域上で)隣接(ADJACENT)(そして/または離隔(NON-ADJACENT))されて転送される場合(そして/または事前に設定(/シグナリング)された変調コーディング技法(Modulation Coding Scheme;MCS)(そして/またはコーディングレートそして/またはRB)(値(/範囲))基盤の転送が遂行される場合)のみに限定的に適用されることもできる。
【0162】
図10は、本発明の実施形態が具現される通信装置を示したブロック図である。
【0163】
図10を参照すると、基地局100は、プロセッサ(processor)110、メモリ(memory)120及びトランシーバー(transceiver)130を含む。図示されたプロセッサ、メモリ、及びトランシーバーは各々別途のチップで具現されるか、または少なくとも2以上のブロック/機能が1つのチップを通じて具現できる。
【0164】
プロセッサ110は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。メモリ120はプロセッサ110と連結されて、プロセッサ110を駆動するための多様な情報を格納する。トランシーバー130はプロセッサ110と連結されて、無線信号を転送及び/又は受信する。
【0165】
端末200は、プロセッサ210、メモリ220及びトランシーバー230を含む。プロセッサ210は提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。メモリ220はプロセッサ210と連結されて、プロセッサ210を駆動するための多様な情報を格納する。トランシーバー230はプロセッサ210と連結されて、無線信号を転送及び/又は受信する。端末200は他の端末に前述した方法によってV2X信号を転送/再転送することができる。
【0166】
プロセッサ110、210は、ASIC(application-specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、データ処理装置及び/又はベースバンド信号及び無線信号を相互変換する変換機を含むことができる。メモリ120、220は、ROM(read-only memory)、RAN(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含むことができる。トランシーバー130、230は、無線信号を転送及び/又は受信する1つ以上のアンテナを含むことができる。実施形態がソフトウェアで具現される時、前述した技法は前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現できる。モジュールは、メモリ120、220に格納され、プロセッサ110、210により実行できる。メモリ120、220は、プロセッサ110、210の内部または外部にいることができ、よく知られた多様な手段でプロセッサ110、210と連結できる。
【0167】
図11は、プロセッサに含まれる装置の一例を示すブロック図である。
【0168】
図11によれば、プロセッサは機能的な側面で情報受信部1110、端末検出部1120、RSRP測定部1130から構成できる。
【0169】
ここで、情報受信部はV2X通信を遂行しようとする端末が設定を受けたV2X資源プール上で転送ダイバーシティ共存有無、前記端末が信号受信電力を測定しようとする他の端末の転送ダイバーシティモードにより使用するアンテナポート個数、前記他の端末の転送ダイバーシティ技法種類のうち、少なくともいずれか1つを含む情報を受信する機能を有することができる。また、ここで、端末検出部は前記情報に基づいて転送ダイバーシティ基盤のV2X転送動作を遂行する特定端末を検出する機能を有することができる。また、ここで、RSRP測定部は前記特定端末に対するPSSCH−RSRPを測定する機能を有することができる。
【0170】
前記記載したプロセッサに含まれる装置に対する説明は1つの例示であり、プロセッサは他の機能的な要素乃至装置をさらに含むことができる。また、前記記載した各機能的な装置が遂行する動作に対する具体的な例は前述した通りであるので、これに対する重複説明は省略する。