【実施例】
【1400】
合成された化合物はすべて、
1H-NMRにより特徴解析され、純度は214nmおよび254nMの
波長で、UV検出を用いてLC/MSにより分析された。表1および表2の各化合物の純度は90%
を超えた。LC/MSで観察された分子量を、表1(
図5参照)と表2(
図6参照)に、[M+H]
+と
して列記した。個々の化合物の調製に使用される合成方法を表1および表2に列記する。表1および表2の一部の分子は、塩酸塩、酢酸塩、ギ酸塩、またはトリフラートなどの塩形態として取得された。各化合物の中性形態の構造のみを列記した。代表的化合物の
1H-NMRを、表3に列記する(
図7参照)。表3に列記された化学物質名は例示的な化合物の中性形態に対するものであるが、対応する
1H-NMRデータは、中性形態と塩形態の両方を含む。
【1401】
E
RE ルシフェラーゼレポーター遺伝子アッセイの市販キットを使用して、T47D細胞における標的会合に関し、合成されたキメラ分子すべてを評価した。アッセイにおいて、10%FBSが含まれ、エストロゲンレベルは10pMと測定された。標的会合は、エストロゲン誘導
兆候の抑制においてIC
50として表され、結果を表1および表2に列記した。
【1402】
本開示の例示的化合物を、MCF7細胞におけるER
α分解に関して、In-Cell Western
TMア
ッセイ(LI-COR(登録商標);リンカーン、ネブラスカ州)を使用して評価した。分解活性はDC
50とD
maxとして表3に列記する。表中、DC
50は、ACAS用量応答モジュール(McNeil &
Co Inc.)を使用した曲線の当てはめに基づき算出された。D
maxは、等式の[ (ER
α最大値−ER
α最低値) / (ER
α最大値)]に基づき算出された。
【1403】
表3に示すように、分解活性を示した例示的化合物を、標準的なウェスタンブロット法
を使用して、MCF7細胞におけるERα分解についてさらに検証した。
図2および
図3は、ウェスタンブロットアッセイの代表的な例示化合物を示す。
【1404】
本方法で調製された化合物はさらに、MCF7細胞とT47D細胞におけるERα分解能力に関しても分析された。
図4は、選択された例示的化合物の分解結果を示す。
【1405】
例示的化合物の標的会合を評価するためのERE ルシフェラーゼアッセイ。T47D-KBluc細胞(ATCC #CRL_2865、エストロゲン応答因子/プロモーター/ルシフェラーゼレポーター遺伝子を用いて安定的に形質移入されたT47Dヒト乳ガン細胞)を、10%ウシ胎児血清を補充したRPMI増殖培地中、96ウェルの白色不透明プレートに播種し、37℃の加湿インキュベーター中で一晩付着させた。翌日、12点濃度曲線(本アッセイにおいて最も高い最終濃度は300nMであり、次いで濃度を3倍希釈して、最も低い濃度は2pMとした)において、PROTACで細胞を処理した。各PROTACは96ウェルプレート上、二回の実験で独立して試験された。24時間後、培地を除去し、溶解緩衝液をウェルに添加した。溶解後、Bright-Glo
TMルシフェラーゼアッセイ気質(Promega社、マジソン、ウィスコンシン州)を加え、ルシフェラーゼ活性をCytation 3プレートリーダー(BioTek
TM社、ウィヌースキー、バーモント州)を使用して計測した。各化合物は二重でアッセイされ、活性は、GraphPad Prismソフトウェア(サンディエゴ、カリフォルニア州)を使用してIC
50として算出された。
【1406】
MCF-7細胞における、ウェスタンブロット法を使用したエストロゲン受容体-アルファ(ERα)分解アッセイ。例示的な新規ERα分解物質を、MCF-7細胞でのERαの分解活性に関し、ウェスタンブロットを介して評価した。アッセイは、10%のメスウシ血清(FBS)の
存在下、または高い割合のヒトもしくはマウスの血清の存在下で実施された。
【1407】
本開示の例示的化合物に対して実施されたウエスタンブロットアッセイは、以下の二つのアッセイのうちの一つにより行われ、それら二つのアッセイは同等の結果を提供するものである。
【1408】
MCF7細胞を10%胎児ウシ血清を含むDMEM/F12中で増殖させ、100μl中、1ウェル当たり24,000個の細胞で、96ウェルの透明な組織培養プレートに播種した。翌日、細胞を7点濃度
曲線でPROTACを用いて処理した。当該7点濃度曲線は、最高濃度が100nMで、これから他の濃度を作製した(30nM、10nM、3nM、1nM、および0.3nM)。すべての濃度で、0.01%のDMSOが、ウェルの最終濃度である。翌日、プレートを吸引し、50μlの冷却PBSで洗浄する。50μl/ウェルの4℃の細胞溶解緩衝液(カタログ番号9803;Cell Signaling Technology社
、ダンバー、マサチューセッツ州)(20mM Tris-HCL(
pH7.5)、150mM NaCl、1mM Na
2EDTA、1mM EGTA、1%Triton、2.5mMピロリン酸ナトリウム、1mM B-グリセロリン酸塩、1mM バナジン酸ナトリウム、1ug/ml ロイペプチン)で細胞を溶解させた。溶解物を、16,000xgで10分間遠心し、2μgのタンパク質をSDS-PAGE分析にかけ、その後、標準的なプロトコルに従ってイムノブロッティングを行った。使用された抗体は、ERa(Cell Signaling Technologies社、カタログ #8644)、およびTubulin (Sigma社、カタログ #T9026;セントルイス、ミズーリ州)であった。検出試薬は、Clarity Western ECL基質(Bio-Rad社、カタログ#
170-5060;ハーキュリーズ、カリフォルニア州)であった。
【1409】
あるいはMCF7細胞を10%胎児ウシ血清を含むDMEM/F12中で増殖させ、500μl中、1ウェル当たり24,000個の細胞で、24ウェルの透明な組織培養プレートに播種した。翌日、細胞を、0.01%DMSOの存在下、5点濃度曲線(100nM、33nM、11nM、3.7nM、および1.2nM)でPROTACを用いて処理した。72時間後、ウェルを吸引し、500μlのPBSで洗浄した。100μl/ウェルの4℃細胞溶解緩衝液(カタログ番号9803;Cell Signaling Technology社、ダンバー、マサチューセッツ州)(20mM Tris-HCL(
pH7.5)、150mM NaCl、1mM Na
2EDTA、1mM EGTA、1%Triton、2.5mMピロリン酸ナトリウム、1mM B-グリセロリン酸塩、1mM バナジン酸ナ
トリウム、1ug/ml ロイペプチン)で細胞を溶解させた。溶解物を、16,000xgで10分間遠心し、2μgのタンパク質をSDS-PAGE分析にかけ、その後、標準的なプロトコルに従ってイムノブロッティングを行った。使用された抗体は、ERa(Cell Signaling Technologies社、カタログ #8644)、およびTubulin (Sigma社、カタログ #T9026;セントルイス、ミズーリ州)であった。検出試薬は、Clarity Western ECL基質(Bio-Rad社、カタログ#170-5060;ハーキュリーズ、カリフォルニア州)であった。
【1410】
T47D細胞における、ウェスタンブロット法を使用したエストロゲン受容体-アルファ(ERα)分解アッセイ。MCF7細胞の代わりにT47D細胞が利用されたことを除き、MCF7細胞を
用いて上述されたプロトコルと同一のプロトコルを利用した。
【1411】
In-Cell WesternTMアッセイを使用したエストロゲン受容体-アルファ(ERα)分解アッセイ。請求される化合物によるERaの分解は、In-Cell Western(商標)アッセイを使用し
てMCF7細胞中で決定された。簡潔に述べると、MCF7細胞を96ウェルプレート(100μl培地中、1ウェル当たり2000個の細胞)に播種し、加湿インキュベーター中、5% CO
2の雰囲気下で一晩37℃でインキュベートした。被験化合物(2x濃度)を含有する100μlの培地を適切なウェルに加え、11個の連続漸減濃度(最高最終濃度は1μM、それから3倍希釈して10
個の濃度)を作製した。ビヒクル対照(DMSO)も各化合物に対して加えた。各実験に対し、全ての化合物が二重のプレートでアッセイされた。次いで、上述の環境で5日間細胞を
インキュベートした。培地を除去し、氷冷PBSで単回洗浄し、50μlのパラホルムアルデヒド(PFA:4%PBS溶液)を加えることによりアッセイを終了させた。PFA中、室温で15分後、Tween(0.1%)を含み、TritonX-100(0.5%)を補充したトリス-リン酸緩衝生理食塩
水(TBST)中で細胞を15分間透過処理した。次いで、細胞をBSA(BSAを含むTBST、3%)
中でで1時間ブロッキングした。ERaを検出するための一次抗体(ウサギモノクローナル、1:1000、Cell Signaling Technology社、カタログ#8644)とチューブリンを検出するための一次抗体(マウスモノクローナル、1:5000、Sigma社、カタログ#T6074)のBSA(3%)を含むTBST溶液を加えた。細胞を4℃で一晩インキュベートした。次いで室温で細胞をTBST
を用いて三回洗浄し、その後、LI-CORブロッキング緩衝液(カタログ #927-50000)中、抗
ウサギ蛍光標識二次抗体と、抗マウス蛍光標識二次抗体(IRDye(登録商標);LI-COR;リンカーン、ネブラスカ州)と共に、室温で1時間インキュベートした。TBSTで3回洗浄した
後、緩衝液を除去し、プレートを、Odyssey(登録商標)赤外線撮像システム(LI-COR(
登録商標);リンカーン、ネブラスカ州)にて700nmと800nmで読み取った。市販のソフトウェア (ImageStudio
TM;LI-COR、リンカーン、ネブラスカ州)を使用して、各ウェルに
おけるERaとチューブリンの染色強度を定量し、分析用にエクスポートした。各データポ
イントに対し、ERaの強度をチューブリン強度に対し標準化した。各化合物に対し、標準
化された強度値はすべてビヒクル対照に対して標準化された。DC
50とD
maxの値は、ACAS用量応答モジュール(McNeil & Co Inc.)を使用した4-パラメータIC
50の曲線の当てはめに従い決定した。
【1412】
分解データを以下のとおりカテゴライズした:分解DC
50範囲:DC
50<5nM (A);5nM
<DC
50<50nM (B);DC
50>50nM (C);および分解D
max範囲:D
max>75% (A);5
0%<D
max<75% (B);D
max<50% (C)。例示的化合物の分解活性を表3に列記する。
【1413】
ER PROTAC合成の実験手順
(2S,4R)‐4‐ヒドロキシ‐1‐[(2S)‐2‐(2‐{2‐[4‐(2‐{4‐[(1R,2S)‐6‐ヒドロキシ‐2‐フェニル‐1,2,3,4‐テトラヒドロナフタレン‐1‐イル]フェノキシ}エチル)ピペラジン‐1-イル]エトキシ}アセトアミド)‐3,3‐ジメチルブタノイル]‐N‐{[4‐(4‐メ
チル‐1,3‐チアゾール‐5- イル)フェニル]メチル}ピロリジン‐2‐カルボキサミド(例示的化合物1)の合成
工程1:4-(2-(2-エトキシ-2-オキソエトキシ)エチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルの調製
【1414】
【化625】
[この文献は図面を表示できません]
【1415】
ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.50g、8.05mmol、1.00当量)のN,N-ジメチルホ
ルムアミド(30mL)溶液に、炭酸セシウム(2.89g、8.86mmol、1.10当量)、ヨウ化カリ
ウム(134mg、0.8mmol、0.10当量)、および2-(2-クロロエトキシ)酢酸エチル(1.68g、10.06mmol、1.25当量)を25℃で加えた。得られた混合液を110℃で16時間攪拌した。LC/MS
は、開始材料の消失を示し、所望の化合物が形成された。この混合液を飽和ブライン(100mL)に注ぎ、次いで酢酸エチル(50mLx5)で抽出した。一つにまとめた有機層を、無水
硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=15:1〜5:1)により精製し、無
色油状物として4-(2-(2-エトキシ-2-オキソ-エトキシ)エチル)ピペラジン-1-カルボン
酸tert-ブチル(2.40g、2.91mmol、収率36%、純度38%)を得た。LC/MS (ESI) m/z: 317.1 [M+1]
+。
【1416】
工程2:2-(2-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)エトキシ)酢酸の調製
【1417】
【化626】
[この文献は図面を表示できません]
【1418】
4-[2-(2-エトキシ-2-オキソ-エトキシ)エチル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(750mg、2.37mmol、1.00当量)のメタノール(5mL)と水(5mL)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(497mg、11.85mmol、5.00当量)を25℃で加えた。得られた混合液を25℃で16時間攪拌した。LCMSは、開始材料が消失し、所望の化合物が存在したことを示した。次いで反応混合液を塩酸(2M、0.5mL)によりpH=(5〜6)に調節し、減圧下で濃縮して、メタ
ノールを除去した。この残留物を酢酸エチル(3mLx2)で抽出した。一つにまとめた有機
層を飽和ブライン(3mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空
中で濃縮した。2-[2-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)エトキシ]酢酸(350mg、1.21mmol、収率51%)を無色油状物として得て、これをさらなる精製を行うことなく次の工程に直接使用した。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ: 6.50 (br, 1H), 4.02 (s, 2H), 3.78 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.65 - 3.62 (m, 4H), 3.47 - 3.38 (m, 2H), 2.82 - 2.79 (m, 4H), 1.46 (s, 9H).
工程3:4‐[2‐({[(2S)‐1‐[(2S,4R)‐4‐ヒドロキシ‐2‐({[4‐(4‐メチル‐1,3‐
チアゾール‐5‐イル)フェニル]メチル}カルバモイル)ピロリジン‐1‐
イル]‐3,3‐ジメチル‐1‐オキソブタン‐2‐イル]カルバモイル}メトキシ)エチル]ピペラジン‐1‐カルボ
ン酸tert-ブチルの調製
【1419】
【化627】
[この文献は図面を表示できません]
【1420】
2-[2-(4-tert-ブトキシカルジン-1-イル)エトキシ]酢酸(170mg、0.59mmol、1.00当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)溶液に、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 (226mg、1.18mmol、2.00当量)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(119mg、0.88mmol、1.50当量)、ジイソプロピルエチルアミン(228mg、1.77mmol、3.00当
量)、および(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩(275mg、0.59mmol、1.00当量)を25℃で加えた。得られた混合液を25℃で16時間攪拌した。LC/MSは、開始材料の消失を示し、所望の化合物が見出された。この混合液を飽和ブライン(30mL)に注ぎ、次いで酢酸エチル(15mLx5)で抽出した。一つにまとめた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取TLC(SiO
2、ジクロロメタン:メタノール=10:1)によりさらに精製して、4‐[2‐({[(2S)‐1
‐[(2S,4R)‐4‐ヒドロキシ‐2‐({[4‐(4‐メチル‐1,3‐チアゾール‐5‐イル)フェニ
ル]メチル}カルバモイル)ピロリジン‐1‐イル]‐3,3‐ジメチル‐1‐オキソブタン‐2‐イル]カルバモイル}メトキシ)エチル]ピペラジン‐1‐カルボン酸tert-ブチル(320mg、0.45mmol、収率77%、純度99%)を無色油状物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 701.2 [M+1]
+;
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ:8.84 (s, 1H), 7.42 - 7.39 (m, 5H), 4.54 - 4.51 (m,
4H), 4.34 (m, 1H), 4.05 - 3.96 (m, 2H), 3.76 - 3.70 (m, 2H), 3.67 - 3.60 (m, 2H), 3.41 - 3.35 (m, 4H), 2.72 - 2.66 (m, 2H), 2.57 - 2.55 (m, 4H), 2.53 (s, 3H), 2.27 - 2.19 (m, 1H), 2.13 - 2.05 (m, 1H), 1.38 (s, 9H), 1.00 (s, 9H).
工程4:(2S,4R)‐1‐[(2S)‐3,3‐ジメチル‐2‐{2‐[2‐(ピペラジン‐1‐イル)エト
キシ]アセトアミド}ブタノイル]‐4‐ヒドロキシ‐N‐{[4‐(4‐メチル‐1,3‐チアゾー
ル‐5‐イル)フェニル]メチル}ピロリジン‐2‐カルボキサミドの調製
【1421】
【化628】
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【1422】
4‐[2‐({[(2S)‐1‐[(2S,4R)‐4‐ヒドロキシ‐2‐({[4‐(4‐メチル‐1,3‐チアゾール‐5‐イル)フェニル]メチル}カルバモイル)ピロリジン‐1‐イル]‐3,3‐ジメチル‐1
‐オキソブタン‐2‐イル]カルバモイル}メトキシ)エチル]ピペラジン‐1‐カルボン酸tert-ブチル(110mg、0.16mmol、1.00当量)の酢酸エチル(3mL)溶液に、塩酸/酢酸エチル(4.0M、3mL)を25℃で加えた。得られた混合液を25℃で0.5時間攪拌した。LC/MSは、開始材
料の消失を示し、所望の化合物が見出された。混合液を減圧下で濃縮した。(2S,4R)-1-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[2-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)アセチル]アミノ]ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カル
ボキサミド塩酸塩(100mg、0.12mmol、収率77%、純度77%)を黄色固形物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 601.2 [M+1]
+;
1H NMR (400MHz, METHANOL-d
4) δ:7.56 - 7.50 (m, 5H), 4.63 - 4.51 (m, 5H), 4.45 - 4.38 (m, 1H), 4.24 (s, 2H), 3.99 - 3.91 (m, 4H),
3.84 - 3.78 (m, 2H), 3.71 - 3.61 (m, 4H), 3.56 - 3.50 (m, 2H), 2.57 (m, 4H), 2.32 - 2.24 (m, 1H), 2.15 - 2.04 (m, 1H), 1.07 (s, 9H).
工程5:7-ベンジルオキシ-4-[4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル]-1,2-ジヒドロナ
フタレンの調製
【1423】
【化629】
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【1424】
例示的化合物62に対して記載された工程1〜3の手順に従い調製された4-(6-ベンジルオ
キシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェノール(22g、66.99mmol、1.00当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(200mL)溶液に、炭酸セシウム(43.65g、133.98mmol、2.00当量)
と、2-ブロモ-1,1-ジエトキシ-エタン(26.4g、133.98mmol、20mL、2.00当量)を加えた
。反応混合液を100℃で2時間攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)は、開始材料の大部分が消費されたことを示した。酢酸エチル(600mL)と水(300mL)を混合液に加えた。有機層を分離させた。一つにまとめた有機層をブライン(300mLx3)で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル;酢酸エチル=1:0〜25:1)により精製して、7-ベンジル
オキシ-4-[4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル]-1,2-ジヒドロナフタレン(21mg、47.24mmol、収率70%)を黄色油状物として得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ7.46 - 7.31 (m, 5H), 7.29 - 7.24 (m, 2H), 6.96 - 6.91 (m, 3H), 6.86 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.71 (dd, J=8.4, 2.8 Hz, 1H), 5.92 (t, J=4.8 Hz, 1H), 5.07 (s, 2H), 4.88 (t, J=5.2 Hz,
1H), 4.05 (d, J=5.2 Hz, 2H), 2.83 - 3.76 (m, 2H), 3.71 - 3.63 (m, 2H), 2.82 (t,
J=8.0 Hz, 2H), 2.40 - 2.35 (m, 2H), 1.28 (t, J=6.8 Hz, 6H).
工程6:7-ベンジルオキシ-3-ブロモ-4-(4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル)-1,2-ジヒドロナフタレンの調製
【1425】
【化630】
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【1426】
7-ベンジルオキシ-4-[4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル]-1,2-ジヒドロナフタレン(20g、44.99mmol、1.00当量)のアセトニトリル(480mL)溶液に、N-ブロモスクシンイミド(8.41g、47.24mmol、1.05当量)を加えた。反応混合液を20℃で3時間攪拌した。TLC(
石油エーテル:酢酸エチル=10:1)およびLC/MSは、所望の生成物が形成されたことを示した。飽和重炭酸ナトリウム溶液(500mL)をこの混合液に加え、得られた混合液を酢酸
エチル(400mLx3)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル;酢酸エチル=1:0〜30:1)により精製して、7-ベンジルオキ
シ-3-ブロモ-4-(4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル)-1,2-ジヒドロナフタレン(12.4mg、23.69mmol、収率53%)を明黄色固形物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 545.2, 547.2 [M+23, M+25]
+;
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ7.44 - 7.31 (m, 5H), 7.16 - 7.13 (m, 2H), 7.01 - 6.97 (m, 2H), 6.80 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.63 (dd, J=8.4, 2.8 Hz, 1H), 6.59 (t, J=8.8 Hz, 1H), 5.04 (s, 2H), 4.89 (t, J=5.2 Hz, 1H), 4.07 (d, J=5.2 Hz,
2H), 3.83 - 3.77 (m, 2H), 3.72 - 3.66 (m, 2H), 3.02 - 2.93(m, 4H), 1.28 (t, J=6.8 Hz, 6H).
工程7:7-ベンジルオキシ-4-[4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル]-3-フェニル-1,2-ジヒドロナフタレンの調製
【1427】
【化631】
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【1428】
7-ベンジルオキシ-3-ブロモ-4-[4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル]-1,2-ジヒドロ
ナフタレン(12.4g、23.69mmol、1.00当量)、フェニルボロン酸(2.89g、23.69mmol、1.00当量)のジオキサン(100mL)と水(20mL)の溶液に、炭酸カリウム(6.55g、47.38mmol
、2.00当量)と(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)ジクロリ
ド(1.73g、2.37mmol、0.10当量)を、窒素下で加えた。反応混合液を100℃で3時間攪拌した。LC/MSは、開始材料の大部分が消費されたことを示した。水(300mL)を混合液に加え、得られた混合液を酢酸エチル(150mLx3)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライ
ン(200mLx2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮させた。残
留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル;酢酸エチル=1:0〜30:1)によ
り精製して、7-ベンジルオキシ-4-[4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル]-3-フェニル-1,2-ジヒドロナフタレン(10.4mg、19.97mmol、収率84%)を白色固形物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 521.3 [M+1]
+;
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.46 - 7.32 (m, 5H), 7.14 -
6.95 (m, 7H), 6.87 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.79 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.72 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.67 (dd, J=8.4, 2.8 Hz, 1H), 5.08 (s, 2H), 4.83 (t, J=5.2 Hz, 1H), 3.99 (d, J=5.2 Hz, 2H), 3.82 - 3.74 (m, 2H), 3.67 - 3.63 (m, 2H), 2.97 - 2.93(m, 2H),
2.81 - 2.77(m, 2H), 1.26 (t, J=6.8 Hz, 6H).
工程8:5,6-シス-5-(4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル)-6-フェニル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オールの調製
【1429】
【化632】
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【1430】
7-ベンジルオキシ-4-[4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル]-3-フェニル-1,2-ジヒド
ロナフタレン(4g、7.68mmol、1.00当量)のエチルアルコール(150mL)とテトラヒドロフラン(30mL)の溶液に、窒素下でパラジウム/炭素(400mg、10% Pd)を加えた。反応混
合液を水素下(50 psi)で24時間、20℃で攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)とLC/MSは、開始材料の大部分が消費されたことを検出した。混合物を濾過し、ろ過液を真空中で濃縮して5,6-シス-5-(4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル)-6-フェニル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オール(3.3g、7.09mmol、収率92%、純度93%)を黄色油状物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 455.3 [M +23]
+;
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.19 - 7.12 (m, 3H), 6.83 - 6.79 (m, 3H), 6.71 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.59- 6.53 (m, 3H), 6.31 (d, J=8.4 Hz, 2H), 4.81 - 4.77 (m, 2H), 4.23 (d, J=4.8 Hz, 1H), 3.90 (dd, J=4.8, 1.6 Hz, 2H), 3.78 - 3.71 (m, 2H), 3.65 - 3.58 (m, 2H),3.38 - 3.33 (m, 1H), 3.10 - 2.96 (m, 2H), 2.23 - 2.16 (m, 1H), 1.84 - 1.79 (m, 1H), 1.24 (t, J=6.8 Hz, 6H).
工程9:(1R,2S)-1-[4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オールの調製
【1431】
【化633】
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【1432】
1,2-シス-1-[4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オール(6.6g、15.26mmol、1.00当量)を、キラルカラムを(カラム:AD、250mmx30mm、10um;移動相:メタノール中、0.1%水酸化アンモニウム;b%:25%〜25%、3.5分)を使用してSFCにより精製した。(1S,2R)-1-[4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オール(2.5g、5.18mmol、収率68%)は、第一の画分として得られ、(1R,2S)-1-[4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オール(2.5g、5.18mmol、収率68%)は、第二の画分として得られた。両画分は明黄色油状物であった。
【1433】
工程10:2-[4-[(1R、2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェノキシ]アセトアルデヒドの調製
【1434】
【化634】
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【1435】
(1R,2S)-1-[4-(2,2-ジエトキシエトキシ)フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オール(1.5g、3.47mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(70mL)溶液に、硫酸溶液(2 M、70
mL、40.00当量)を加えた。反応混合液を2時間、70℃で攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)は、開始材料の大部分が消費されたことを示した。水(100mL)を混
合液に加え、得られた混合液を酢酸エチル(100mLx3)で抽出した。有機層を一つにまと
め、ブライン(100mLx2)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃
縮して、2-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェノキシ]アセ
トアルデヒド(1.17g、3.26mmol、収率94%)を明黄色固形物として得た。
【1436】
工程11:(2S,4R)‐4‐ヒドロキシ‐1‐[(2S)‐2‐(2‐{2‐[4‐(2‐{4‐[(1R,2S)‐6‐ヒドロキシ‐2‐フェニル‐1,2,3,4‐テトラヒドロナフタレン‐1‐イル]フェノキシ}エ
チル)ピペラジン‐1‐イル]エトキシ}アセトアミド)‐3,3‐ジメチルブタノイル]‐N‐{[4‐(4‐メチル‐1,3‐チアゾール‐5‐イル)フェニル]メチル}ピロリジン‐2‐カルボキ
サミド (例示的化合物1)の調製
【1437】
【化635】
[この文献は図面を表示できません]
【1438】
(2S,4R)-1-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[2-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)アセチル]アミ
ノ]ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピ
ロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩(45mg、0.07mmol、1.00当量)のジクロロメタン(3mL
)およびメタノール(1.5mL)の溶液に、酢酸ナトリウム(12mg、0.14mmol、2.00当量)
を25℃で加えた。混合液を半時間攪拌し、次いで2-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニ
ル-テトラリン-1-イル]フェノキシ]アセトアルデヒド(28mg、0.08mmol、1.10当量)を加え、次いでシアノボロヒドリドナトリウム(9mg、141 umol、2.00当量)を加えた。得られた混合液を16時間、25℃で攪拌した。LC/MSは、開始材料のほぼ完全な消失を示し、所望
の化合物が見出された。混合液を真空中で濃縮した。残留物を飽和ブライン(10mL)に加え、次いでジクロロメタン(10mLx5)で抽出した。一つにまとめた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、そして真空中で濃縮した。残留物を分取TLC(SiO
2)、
ジクロロメタン:メタノール=10:1)によりさらに精製し、(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-[(2S)-2-[[2-[2-[4-[2-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェノ
キシ]エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイ
ル]-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(8mg、0.009mmol、収率12%、純度98%)を白色固形物として得た。LC/MS (ESI) m/z:943.1 [M+1]
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 9.36 - 9.10 (br, 1H), 8.95 (s, 1H), 8.60 (t, J=5.6 Hz, 1H), 7.39 (m, 5H), 7.16 - 7.12 (m, 3H), 6.82 (d, J= 7.2 Hz,
2H), 6.64 - 6.61 (m, 2H), 6.51 - 6.34 (m, 3H), 6.26 - 6.24 (m, 2H), 5.25 - 5.10
(m, 1H), 4.59 - 4.51 (m, 1H), 4.48 - 4.32 (m, 3H), 4.29 - 4.15 (m, 2H), 3.80 - 3.70 (m, 4H), 3.63 - 3.55 (m, 3H), 3.34 - 3.26 (m, 8H), 3.05 - 2.84 (m, 2H), 2.48 - 2.43 (m, 9H), 2.11 - 2.01 (m, 2H), 1.95 - 1.85 (m, 1H), 1.75 - 1.65 (m, 1H),
0.93 (s, 9H).
(2S,4R)‐4‐ヒドロキシ‐1‐[(2S)‐2‐{2‐[2‐(4‐{2‐[4‐(6‐ヒドロキシ‐2‐フェニル‐1,2,3,4‐テトラヒドロイソキノリン‐1‐イル)フェノキシ]エチル}ピぺラジン
‐1‐イル)エトキシ]アセトアミド}‐3,3‐ジメチルブタノイル]‐N‐[(1S)‐1‐[4‐(4
‐メチル‐1,3‐チアゾール‐5‐イル)フェニル]エチル]ピロリジン‐2‐カルボキサミ
ド(例示的化合物6)の合成
工程1:2-(3-ベンジルオキシフェニル)酢酸の調製
【1439】
【化636】
[この文献は図面を表示できません]
【1440】
2-(3-ヒドロキシフェニル)酢酸(20g、131.45mmol、1.00当量)のエタノール(300mL)
溶液に、水酸化カリウム(18.44g、328.62mmol、2.50当量)、ヨウ化ナトリウム (492mg
、3.29mmol、0.03当量)、およびブロモメチルベンゼン(23.61g、138.02mmol、1.05当量)を加えた。得られた混合液を16時間90℃で攪拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合液を濃縮して溶媒を除去した。残留物を水(100mL)で希釈し、濃塩酸でpH=3に中和し、次いでろ過して固形物を収集した。所望の生成物である2-(3-ベンジルオ
キシフェニル)酢酸(16g、66.04mmol、収率50%)を白色固形物として得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ7.47 - 7.35 (m, 5H), 7.23 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.92 - 6.83 (m, 3H), 5.08 (s, 2H), 3.54 9S, 2H).
工程2:4-アリルオキシ安息香酸の調製
【1441】
【化637】
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【1442】
4-ヒドロキシ安息香酸(14g、101.36mmol、1.00当量)をエタノール(200mL)に溶解させ、次いで水酸化カリウム(14.22g、253.40mmol、2.50当量)とヨウ化ナトリウム(456mg、3.04mmol、0.03当量)を含有する水溶液(50mL)を20℃で加え、混合液を20℃で2時間攪拌した。次に3-ブロモプロパ-1-エン(12.88g、106.43mmol、1.05当量)を滴下して加
えた。得られた混合液を16時間90℃で攪拌した。所望の生成物がLC/MSにより検出された
。反応混合液を濃縮してエタノールを除去し、残留物を濃塩酸で約pH3まで中和し、その
後、酢酸エチル(300mLx2)で抽出し、有機層を一つにまとめ、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:0〜30:1)により精製した。所望の生成物で
ある4-アリルオキシ安息香酸(6g、33.67mmol、収率33%)を白色固形物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 179.0 [M+1]
+;
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 12.65 (br, 1H), 7.89 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.03 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.10 - 6.00 (m, 1H), 5.43 (d, J=17.2, 1.2
Hz, 1H), 5.28 (dd, J=10.4, 1.2 Hz, 1H), 4.64 (d, J=5.2 Hz, 2H).
工程3:2-[3-(ベンジルオキシ)フェニル]-N-フェニルアセトアミドの調製
【1443】
【化638】
[この文献は図面を表示できません]
【1444】
2-(3-ベンジルオキシフェニル)酢酸(16g、66.04mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラ
ン(200mL)溶液に、アニリン(6.77g、72.64mmol、6.64mL、1.10当量)、HATU(30.13g
、79.25mmol、1.20当量)、およびトリエチルアミン(13.37g、132.08mmol、18mL、2.00
当量)を加えた。得られた混合液を1時間、20℃で攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は、反応が完了したことを示した。反応混合液を濃縮した。残留物を酢酸エチル(500mL)に溶解させ、1Nの塩酸(100mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、濃縮した。残留物を石油エーテル:酢酸エチル=3:1(200mL)で粉
末化し、次いでろ過した。所望の生成物である2-(3-ベンジルオキシフェニル)-N-フェニ
ル-アセトアミド(19.50g、59.47mmol、収率90%、純度97%)が白色固形物として得られた。LC/MS (ESI) m/z: 318.0 [M+1]
+.
工程4:N-[2-(3-ベンジルオキシフェニル)エチル]アニリンの調製
【1445】
【化639】
[この文献は図面を表示できません]
【1446】
2-(3-ベンジルオキシフェニル)-N-フェニル-アセトアミド(12g、37.81mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(200mL)溶液に、水素化アルミニウムリチウム(2.15g、56.72mmol、1.50当量)を0℃で滴下して加えた。得られた混合液をさらに2時間、0℃で攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は、反応が完了したことを示した。次いで2mLの水と2mLの15%水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応をクエンチし、得られた混合液を
さらに30分間攪拌して、その後ろ過し、ろ過ケーキをさらに酢酸エチル(500mL)で洗浄
した。ろ過液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル;酢酸エチル=20:1〜10:1)により精製した。所望の生成物であるN-[2-(3-ベンジルオキシフェニル)エチル]アニリン(6g、19.78mmol、収率52%)を黄色油状物として得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.48 - 7.34 (m, 5H), 7.28 - 7.19 (m, 3H), 6.90 - 6.88 (m, 3H), 6.74 (t, J=7.2 Hz, 1H), 6.64(dd, J=8.4, 0.8 Hz, 2H), 5.09 (s, 2H), 3.71 (br, 1H), 3.43 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.92 (t, J=7.2 Hz, 2H).
工程5:4-(アリルオキシ)-N-(3-(ベンジルオキシ)フェネチル)-N- フェニルベンズアミドの調製
【1447】
【化640】
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【1448】
4-アリルオキシ安息香酸(4.58g、25.71mmol、1.30当量のジクロロメタン(200mL)溶
液に、二塩化オキサリル(5.02g、39.56mmol、3.46mL、2.00当量)を加えた。得られた混合液を、20℃で2時間攪拌した。その後、混合液を濃縮して溶媒を除去した。残留物を、
トルエン(100mL)およびN-[2-(3-ベンジルオキシフェニル)エチル]アニリン(6g、19.78mmol、1.00当量)に溶解させ、炭酸ナトリウム(6.29g、59.34mmol、3.00当量)を加えた。得られた混合液を2時間、100℃で攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は
、反応が完了したことを示した。反応混合液をろ過し、無機塩基を取り除き、ろ過液を濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=30:1〜10:1)により精製した。所望の生成物である4-(アリルオキシ)-N-(3-(ベンジル
オキシ)フェネチル)-N-フェニルベンズアミド(8.00g、収率:87%)を、黄色油状物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 464.1 [M+1]
+;
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.46 - 7.34 (m,
5H), 7.28 - 7.15 (m, 6H), 6.92 - 6.83 (m, 5H), 6.71 - 6.67 (m, 2H), 6.04 - 5.97
(m, 1H), 5.41 - 5.35 (m, 1H), 5.28 (dq, J=10.4, 1.6 Hz, 1H), 5.05 (s, 2H), 4.48
(dt, J=5.2, 1.6 Hz, 2H), 4.15 - 4.10 (m, 2H), 3.03 - 2.99 (m, 2H).
工程6:1-(4-アリルキシフェニル)-6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリンの調製
【1449】
【化641】
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【1450】
4-アリルオキシ-N-[2-(3-ベンジルオキシフェニル)エチル]-N-フェニル-ベンズアミド
(8g、17.26mmol、1.00当量)のトルエン(80mL)溶液に、オキシ塩化リン(52.93g、345.20mmol、32.08mL、20.00当量)を加えた。この溶液を16時間、120℃に加熱した。LC/MS
は、開始材料が消費されたことを示した。水素化ホウ素ナトリウム(1.31g、34.52mmol、2.00当量)を20℃でこの溶液に加えた。溶液を2時間、20℃で攪拌した。LC/MSは反応が完
了したことを示した。溶媒を除去し、水(30mL)で反応をクエンチした。混合液を酢酸エチル(30mLx3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して、1-(4-アリルオキシフェニル)-6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-1H-
イソキノリン(5.5g、12.29mmol、収率71%)を白色固形物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 448.1 [M+1]
+.
工程7:4-(6-(ベンジルオキシ)-2-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロキシイソキノリン-1-イル)フェノールの調製
【1451】
【化642】
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【1452】
1-(4-アリルキシフェニル)-6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノ
リン(5.5g、12.29mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に、トリフェニ
ルホスフィン(4.84g、18.43mmol、1.50当量)、モルホリン(1.28g、14.75mmol、1.30 mL, 1.20当量)、酢酸パラジウム(276mg、1.23mmol、0.10当量)を加えた。得られた混合物を、20℃で16時間攪拌した。LC/MSは、反応が完了したことを示した。反応混合物をセラ
イトパッドを通して濾過し、ケーキを100mLの酢酸エチルで洗浄した。ろ過液を濃縮し、
溶媒を除去した。残留物を半分取的逆相HPLC(カラム:Phenomenex Synergi Max-RP 250 x 50 mm、10um;移動相:0.1%TFA/アセトニトリルを含む水;B%:アセトニトリル10%
〜65%)により精製した。集めた画分を濃縮して、アセトニトリルの大部分を除去した。得られた混合液を酢酸エチル(250mLx3)で抽出した。有機層を一つにまとめ、ブライン
(400mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。所望の
生成物である4-(6-(ベンジルオキシ)-2-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロキシイソキノリ
ン-1-イル)フェノール(3.9g、収率78%)を黄色固形物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 408.0 [M+1]
+;
1H-NMR (400MHz, CD
3OD) δ 7.46 - 7.44 (m, 2H), 7.40 - 7.36 (m, 2H),
7.33 - 7.30 (m, 1H), 7.24 (t, J=8.0 Hz, 2H), 7.06 - 6.92 (m, 5H), 6.87 - 6.83 (m, 3H), 6.66 - 6.63 (m, 2H), 5.79 (s, 1H), 5.07 (s, 2H), 3.72 - 3.50 (m, 2H), 3.02 (br, 2H).
工程8:4-[2-[4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-1-イ
ル)フェノキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルの調製
【1453】
【化643】
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【1454】
4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-1-イル)フェノール(2.30g、5.64mmol、1.00当量)、4-(2-クロロエチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ル(1.68g、6.77mmol、1.20当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)溶液に、炭酸セシウム(2.76g、8.46mmol、1.50当量)と、ヨウ化カリウム(94mg、0.56mmol、0.10 mmol当
量)を窒素雰囲気下で加えた。反応混合物を90℃で16時間攪拌した。LC/MSは、開始材料
の大部分が消費されたことを示した。水(150mL)を混合液に加え、得られた混合液を酢
酸エチル(50mLx3)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(100mLx2)で洗浄し
、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過して、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1〜1/1)により精製して、4-[2-[4-(6-ベ
ンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-1-イル)フェノキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.5g、3.97mmol、収率70%、純度98%)を黄色固形物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 620.3 [M+1]
+;
1H-NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 7.44 -
7.37 (m, 4H), 7.32 - 7.28 (m, 2H), 7.17 - 7.11 (m, 4H), 6.87 - 6.80 (m, 6H), 6.64 (t, J=7.2 Hz, 1H), 5.84 (s, 1H), 5.07 (s, 2H), 4.06 - 3.98 (m, 2H), 3.67 - 3.62 (m, 1H), 3.44 - 3.40 (m, 1H), 3.29 - 3.27 (m, 4H), 2.96 - 2.79 (m, 2H), 2.65 (t, J=5.6 Hz, 2H), 2.39 (t, J=4.8 Hz, 4H), 1.38 (s, 9H).
工程9:6-(ベンジルオキシ)-2-フェニル-1-(4-(2-(ピペラジン-1-イル)エトキシ)フェ
ニル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンの調製
【1455】
【化644】
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【1456】
tert-ブチル-4-[2-[4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-1-イル)フェノキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸塩(1.00g、1.61mmol、1.00当量)
のジクロロメタン(40mL)溶液に、25℃でトリフルオロ酢酸(10.00mL)を加えた。混合
液を25℃で16時間攪拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、開始材料が完全に消費されたことを示した。反応混合液を水(100mL)に注ぎ、次いで重炭酸ナトリ
ウムで中和した。得られた混合液を酢酸エチル(150mLx3)で抽出した。一つにまとめた
有機層をブライン(250mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真
空中で濃縮して、黄色油状物として6-ベンジルオキシ-2-フェニル-1-[4-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)フェニル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン(0.80g、1.54mmol、収率95%)
を得た。LC/MS (ESI) m/z: 520.3 [M+1]
+.
工程10:2-(2-(4-(2-(4-(6-(ベンジルオキシ)-2-フェニル-1,2,3,4 -テトラヒドロイソキノリン-1-イル)フェノキシ)エチル)ピペラジン-1-イル)エトキシ酢酸エチルの調製
【1457】
【化645】
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【1458】
2-(2-クロロエトキシ)酢酸エチル(0.24g、1.44mmol、1.00当量)と、6-ベンジルオキシ-2-フェニル-1-[4-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)フェニル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン(0.75g、1.44mmol、1.0当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、ヨウ化
ナトリウム(0.22g、1.44mmol、1.00当量)と炭酸セシウム(0.94g、2.88mmol、2.00当量)
を25℃で加えた。この混合液を100℃に加熱し、100℃で16時間攪拌した。LC/MSは、反応
が完了し、所望の生成物が形成されたことを示した。混合液を水(50mL)に注ぎ、水層を酢酸エチル(50mLx3)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(100mLx2)で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)で精製して、2-[2-[4-[2-[4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-1-イル)フェノキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]酢酸エチル(0.58g、0.90mmol、収率62%)を黄色油状物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 650.3 [M+1]
+.
工程11:2-(2-(4-(2-(4-(6-ヒドロキシ-2-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリ
ン-1-イル)フェノキシ)エチル)ピペラジン-1-イル)エトキシ)酢酸の調製
【1459】
【化646】
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【1460】
2-[2-[4-[2-[4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-1-イル)フェノキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]酢酸エチル(0.40g、0.62mmol、1.00当量)のジオキサン(6mL)溶液に、濃塩酸(11.8 M、8mL)を加えた。混合液を100℃で1時間攪拌した。LC/MSは開始材料が消費されたこと、および所望の生成物の形成を示した。
混合液を25℃まで冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液を用いてpHを5に調整した。水層を
、酢酸エチル(50mLx5)で抽出した。一つにまとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して2-[2-[4-[2-[4-(6-ヒドロキシ-2-フェニル-3,4-ジヒド
ロ-1H-イソキノリン-1-イル)フェノキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]酢酸(0.32g、0.42mmol、収率68%、純度69%)を黄色油状物として得た。この粗生成物をさらなる精製を行うことなく次の工程に直接使用した。LC/MS (ESI) m/z: 532.3 [M+1]
+.
工程12:(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-((2S)-2-(2-(2-(4-(2-(4-(6- ヒドロキシ-2-フェニ
ル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-1-イル)フェノキシ)エチル)ピペラジン-1-イル)
エトキシ)アセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(例示的化合物6)の調製
【1461】
【化647】
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【1462】
2-[2-[4-[2-[4-(6-ヒドロキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-1-イル)フ
ェノキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]酢酸(0.16g、0.30mmol、1.00当量)、1-
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.05g、0.36mmol、1.20当量)、および1-(3-ジメチルア
ミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.09g、0.45mmol、1.50当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.19g、1.50mmol、0.26 mL、 5.00当量)を加えた。混合液を25℃で半時間攪拌し、その後、(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[(1S)-1-[4-(4-メチルチアゾ
ール-5-イル)フェニル]エチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(0.14g、0.30mmol、1.00当
量、HCl塩)を加えた。得られた混合液を25℃で16時間攪拌した。LC/MSは、反応が完了
したことを示した。この混合液を100mLの飽和ブラインに注ぎ、次いで酢酸エチル(50mLx3)で抽出した。一つにまとめた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、
そして真空中で濃縮した。残留物を半分取的逆相HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18
150mm x 25mm、10um;移動相:水0.05%水酸化アンモニウムを含む水/アセトニトリル
;B%:28%〜48%、7.8分間)により精製した。集めた画分を濃縮して、大部分のアセト
ニトリルを除去し、凍結乾燥させて、(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-((2S)-2-(2-(2-(4-(2-(4-(6- ヒドロキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-1-イル)フェノキシ)エチル)ピペラジン-1-イル)エトキシ)アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル)-N-[(1S)-1-[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(25.8mg、0.03mmol、収率9%、純度98%)を灰色固形物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 958.5 [M+1]
+;
1H-NMR (400MHz, CD
3OD) δ 8.88 (s, 1H), 7.46 - 7.40 (m, 4H), 7.16 (t,
J=8.0 Hz, 2H), 7.09 - 7.04 (m, 3H), 6.87 (d, J=8.0 Hz, 2H), 6.79 (d, J=8.0 Hz, 2H), 6.72 - 6.63 (m, 3H), 5.72 (s, 1H), 5.03 - 4.96 (m, 1H), 4.69 (s, 1H), 4.58 (m, 1H), 4.45 (m, 1H), 4.10 - 3.97 (m, 4H), 3.86 - 3.84 (m, 1H), 3.78 - 3.70 (m,
3H ), 3.63 - 3.58 (m, 1H), 3.45 - 3.39 (m, 1H), 2.91 - 2.79 (m, 4H), 2.76 - 2.51 (m, 9H), 2.49 (s, 3H), 2.23 - 2.17 (m, 1H), 2.01 - 1.97 (m, 1H), 1.54 (d, J = 7.2, 3H), 1.05 (s, 9H).
3‐{5‐[4‐(5‐{4‐[(1R,2S)‐6‐ヒドロキシ‐2‐フェニル‐1,2,3,4‐テトラヒドロナフタレン‐1‐イル]フェノキシ}ペンチル)ピペラジン‐1‐イル]‐1‐オキソ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐イソインドール‐2‐イル}ピぺリジン‐2,6‐ジオン(例示的化合物62)の
合成
工程1:6-ベンジルオキシテトラリン-1-オンの調製
【1463】
【化648】
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【1464】
6-ヒドロキシテトラリン-1-オン(100g、616.56mmol、1.00当量)のアセトニトリル(10
00mL)溶液に、炭酸カリウム(170.43g、1.23 mol、2.00当量)および臭化ベンジル(126.54g、739.87mmol、88mL、1.20当量)を加えた。反応混合液を50℃で2時間攪拌した。TLC(
石油エーテル:酢酸エチル=5:1)は、開始材料の大部分が消費されたことを示した。水(1000mL)を混合液に加え、得られた混合液を酢酸エチル(600mLx3)で抽出した。一つ
にまとめた有機層をブライン(800mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、
真空中で濃縮させた。残留物を石油エーテルと酢酸エチル(303mL、石油エーテル:酢酸
エチル=100:1、V:V)を用いて破砕した。混合液をろ過し、ろ過ケーキを石油エーテル(50mLx2)で洗浄し、真空中で乾燥させ、6-ベンジルオキシテトラリン-1-オン(146g、578.65mmol、収率94%)を褐色固形物として得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 8.02 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.45 - 7.34 (m, 5H), 6.91 (dd, J=8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.80 (d, J=2.4
Hz, 1H), 5.12 (s, 2H), 2.93 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.62 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.15 - 2.09 (m, 2H).
工程2:(6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)トリフルオロメタンス
ルホン酸塩の調製
【1465】
【化649】
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【1466】
6-ベンジルオキシテトラリン-1-オン(80g、317.07mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(1000mL)溶液に、ジイソプロピルアミドリチウム(2M、237.8mL、1.50当量)を-70℃で加えた。混合物を、-70℃で1時間攪拌し、その後、1,1,1-トリフルオロ-N-フェニル-N-(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(124.6g、348.78mmol、1.10当量)のテトラヒドロフラン(300mL)溶液を、混合物に滴下して加えた。反応混合物を20℃で1時間攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)は、開始材料の大部分が
消費されたことを示した。飽和塩化アンモニウム(600mL)を混合液に加え、有機層を分
離させた。酢酸エチル(600mL)を混合液に加え、得られた混合液をブライン(600mLx2)で洗浄した。一つにまとめた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、そして真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル
:酢酸エチル=1
:0〜50:1)により精製して、(6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)トリフルオロメタンスルホン酸塩(88g、228.95mmol、収率72%)を明黄色固形物として得
た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.46 - 7.33 (m, 5H), 7.27 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.87 - 6.83 (m, 2H), 5.88 (t, J=4.8 Hz, 1H), 5.09 (s, 2H), 2.85 (t, J=8.0 Hz, 2H), 2.52 - 2.47 (m, 2H).
工程3:4-(6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェノールの調製
【1467】
【化650】
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【1468】
(6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)トリフルオロメタンスルホン酸塩(80g、208.13mmol、1.00当量)、(4-ヒドロキシフェニル)ボロン酸(34.45g、249.76mmol、1.20当量)のジオキサン(700mL)と水(120mL)の溶液に、炭酸カリウム(57.53g
、416.26mmol、2.00当量)と(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジ
ウム(II)ジクロリド(15.23g、20.81mmol、0.10当量)を窒素下で加えた。 反応混合物を100℃で3時間攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)は、開始材料の大部
分が消費されたことを示した。水(600mL)を混合液に加え、得られた混合液を酢酸エチ
ル(600mLx3)で抽出した。有機層を一つにまとめ、ブライン(800mLx2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=50:1〜5:1)により精製して、4-(6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェノール(60g、182.70mmol、収率88%)を赤色固形物として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.47 - 7.36 (m, 6H), 7.24 - 7.22 (m, 2H), 6.97 (t, J=8.8 Hz, 1H), 6.88 - 6.24 (m, 3H), 6.73 (dd, J=8.4, 2.8 Hz, 1H), 5.93 (t, J=4.8 Hz, 1H), 5.08 (s, 2H), 2.83 (t, J=8.0 Hz, 2H), 2.41 - 2.36 (m, 2H).
工程4:[4-(6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェニル]酢酸塩の調
製
【1469】
【化651】
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【1470】
4-(6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェノール(60g、182.70mmol、1.00当量)、トリエチルアミン(46.22g、456.76mmol、63.3mL、2.50当量)のジクロロメタン(400mL)溶液に、塩化アセチル(21.51g、274.06mmol、19.6mL、1.50当量)を0℃で
滴下して加えた。 反応混合液を20℃で1時間攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル
=5:1)は、開始材料の大部分が消費されたことを示した。水(300mL)を混合液に加え
、有機層を分離させた。有機層をブライン(200mLx2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、ろ過し、真空中で濃縮して、[4-(6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェニル]酢酸塩(66g、粗)を黄色固形物として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.46 - 7.32 (m, 7H), 7.10 (d, J= 8.4 Hz, 2H), 6.96 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.87 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.73 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 5.97 (t, J=4.4 Hz, 1H), 5.08 (s, 2H),
2.83 (t, J=8.0 Hz, 2H), 2.42 - 2.37 (m, 2H), 2.34 (s, 3H).
工程5:[4-(6-ベンジルオキシ-2-ブロモ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェニル]酢酸塩の調製
【1471】
【化652】
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【1472】
[4-(6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェニル]酢酸塩(44g、118.78mmol、1.00当量)のアセトニトリル(880mL)溶液に、N-ブロモスクシンイミド(22.20g
、124.72mmol、1.05当量)を三回に分けて加えた。 反応混合液を20℃で2時間攪拌した。LC/MSは開始材料の大部分が消費されたことを示した。飽和重炭酸ナトリウム(500mL)を混合液に加え、得られた混合液を酢酸エチル(500mLx3)で抽出した。 一つにまとめた有機層をブライン(800mLx2)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過して、真空中
で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100:1
〜40:1)により精製して、[4-(6-ベンジルオキシ-2-ブロモ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-
イル)フェニル]酢酸塩(33g、73.44mmol、収率61.83%)を明黄色固形物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 449.0, 451.0 [M, M+2]
+.
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ7.33 - 7.23 (m, 5H), 7.15 (d, J= 8.4 Hz, 2H), 7.07 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.71 (s, 1H), 6.55 - 6.48 (m, 2H), 4.94 (s, 2H), 2.93- 2.83 (m, 4H), 2.24 (s, 3H).
工程6:[4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェニル]酢酸塩の調製
【1473】
【化653】
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【1474】
[4-(6-ベンジルオキシ-2-ブロモ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェニル]酢酸塩(48g、106.82mmol、1.00当量)、フェニルボロン酸(13.68g、112.16mmol、1.05当量)のジ
オキサン(400mL)と水(60mL)の溶液に、炭酸カリウム(29.53g、213.64mmol、2.00当量)と、(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)ジクロリド(7.82g、10.68mmol、0.10当量)を窒素下で加えた。 反応混合液を100℃で3時間攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)とLC/MSは、開始材料の大部分が消費されたことを示
した。水(400mL)を混合液に加え、得られた混合液を酢酸エチル(300mLx3)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(500mLx2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残留物をメタノール(200mL)で破砕することにより精製し
た。ろ過ケーキをシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル
:酢酸エチル=100:1〜5:1)により精製して、[4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-
イル)フェニル]酢酸塩(43g、96.30mmol、収率90%)を明黄色固形物として得た。LC/MS (ESI) m/z: 447.2 [M+1]
+.
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.47 - 7.32 (m, 5H), 7.15 - 7.04 (m, 5H), 7.03 - 6.96 (m, 4H), 6.88 (d, J= 2.4 Hz, 1H), 6.75 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.69 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 5.09 (s, 2H), 2.99- 2.95 (m, 2H), 2.83- 2.79 (m, 2H), 2.30 (s, 3H).
工程7:[4-[(1,2-シス)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]酢酸
塩の調製
【1475】
【化654】
[この文献は図面を表示できません]
【1476】
[4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェニル]酢酸塩(17g、38.07mmol、1.00当量)のメタノール(350mL)とテトラヒドロフラン(70mL)の溶
液に、パラジウム/炭素(2g、10%)を窒素下で加えた。 反応混合液を水素下(50psi)で24時間、20℃で攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)とLC/MSは、開始材
料の大部分が消費されたことを示した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:ジクロロメタン=10:1〜0:1)により精製し、[4-[(1,2-シス)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]酢酸塩(9.5g、26.50mmol、収率70%)を白色固
形物として得て、さらに余分に4.5gの粗生成物も得た。LC/MS (ESI) m/z: 381.0 [M +23]
+;
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.20 - 7.15 (m, 3H), 6.83 - 6.80 (m, 3H), 6.74 - 6.70 (m, 3H), 6.58 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.43 - 6.40 (m, 2H), 4.94 (s, 1H), 4.29 (d, J=5.2 Hz, 1H), 3.52 - 3.37 (m, 1H), 3.11 - 2.97 (m, 2H), 2.25 (s, 3H), 2.23 - 2.07 (m, 1H), 1.86 - 1.81 (m, 1H).
工程8:[4-[(1,2-シス)-6-ベンジルオキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]
酢酸塩の調製
【1477】
【化655】
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【1478】
[4-[(1,2-シス)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]酢酸塩(9.5g
、26.50mmol、1.00当量)のアセトニトリル(100mL)溶液に、炭酸カリウム(7.33g、53.01mmol、2.00当量)と臭化ベンジル(6.8g、39.76mmol、4.7mL、1.50当量)を加えた。 反
応混合液を50℃で16時間攪拌した。TLC(石油エーテル:ジクロロメタン=2:1)は、開始材料の大部分が消費されたことを示した。水(200mL)を混合液に加え、得られた混合液
を酢酸エチル(100mLx3)で抽出した。 一つにまとめた有機層をブライン(200mL)で洗
浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過して、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:ジクロロメタン=50:1〜2:1)により精製して、[4-[(1,2-シス)-6-ベンジルオキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]酢酸塩(11g、24.52mmol、収率92%)を白色固形物として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ:7.48 - 7.32 (m, 5H), 7.20 - 7.13 (m, 3H), 6.89 - 6.86 (m, 2H), 6.84 - 6.75 (m, 3H), 6.73 - 6.69 (m, 2H), 6.42 - 6.40 (m, 2H), 5.07 (s, 2H), 4.30 (d, J=5.2 Hz, 1H), 3.42 - 3.38 (m, 1H), 3.14 - 3.01 (m, 2H), 2.24 (s, 3H), 2.22 - 2.13 (m, 1H), 1.86 - 1.82 (m, 1H).
工程9:4-[(1,2)-シス-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル)]フェノー
ルの調製
【1479】
【化656】
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【1480】
[4-(1,2)-シス-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル)フェニル]酢酸塩(11g、24.52mmol、1.00当量)を含むテトラヒドロフラン(30mL)、水(15mL)およびメタ
ノール(15mL)の溶液に、水酸化リチウム(5.15g、122.62mmol、5.00当量)を加えた。 反応混合液を20℃で1時間攪拌した。TLC
(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は、開始
材料の大部分が消費されたことを示した。塩酸(2M、80mL)と水(50mL)を混合液に加え、pHを約7に調整し、得られた混合液を酢酸エチル(100mLx3)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で
濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:ジクロロメタン=10
:1〜0:1)により精製し、4-[(1,2)-シス-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル)]フェノール(9.2g、22.63mmol、収率92%)を白色固形物として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ7.48 - 7.33 (m, 5H), 7.21 - 7.14 (m, 3H), 6.90 - 6.76 (m, 5H), 6.47 (d, J=5.2 Hz, 1H), 6.30 (d, J=5.2 Hz, 1H), 6.42 - 6.40 (m, 2H), 5.07 (s, 2H), 4.54 (s, 1H), 4.30 (d, J=5.2 Hz, 1H),3.42 - 3.38 (m, 1H), 3.14 - 3.01 (m, 2H), 2.22 - 2.13 (m, 1H), 1.86 - 1.82 (m, 1H).
工程10:(1,2)-シス-6-(ベンジルオキシ)-1-(4-((5-ブロモペンチル)オキシ)フェニル)-2-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレンの調製
【1481】
【化657】
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【1482】
4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル)フェノール(600mg、1.48mmol、1.00当量)のアセトン(10mL)溶液に、炭酸カリウム(612mg、4.43mmol、3.00当量)と、1,5-ジブロモペンタン(1g、4.43mmol、0.6mL、3.00当量)を加えた。混合液を70℃で12時間攪拌した。LC/MSは、反応が完了し、所望の生成物が形成されたことを示した。反応
混合液を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(20mLx2)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(10mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル
:酢酸エチル=1:0〜20:1)により精製して、(1,2)-シス-6-(ベンジルオキシ)-1-[4-(5-ブロモペントキシ)フ
ェニル]-2-フェニル-テトラリン(620mg、1.12mmol、収率75%)を無色油状物として得
た。LC/MS (ESI) m/z: 555.2 [M+1]
+;
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 7.49 - 7.45 (m, 2H), 7.44 - 7.39 (m, 2H), 7.37 - 7.31 (m, 1H), 7.21 - 7.14 (m, 3H), 6.91 - 6.85 (m, 2H), 6.82 (dd, J=2.0, 7.2 Hz, 2H), 6.79 - 6.74 (m, 1H), 6.56 - 6.50 (m, 2H),
6.33 (d, J=8.4 Hz, 2H), 5.08 (s, 2H), 4.25 (d, J=5.2 Hz, 1H), 3.85 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.43 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.40 - 3.33 (m, 1H), 3.18 - 2.98 (m, 2H), 2.28 - 2.13 (m, 1H), 1.92 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.87 - 1.80 (m, 1H), 1.80 - 1.71 (m, 2H), 1.64 - 1.56 (m, 2H)
工程11:(1R,2S)-6-ヒドロキシ-1-(4-((5-ブロモペンチル)オキシ)フェニル)-2-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレンの調製
【1483】
【化658】
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【1484】
(1,2)-シス-6-ベンジルオキシ-1-[4-(5-ブロモペントキシ)フェニル]-2-フェニル-テトラリン(620mg、1.12mmol、1.00当量)のジクロロメタン(15mL)溶液に、三臭化ホウ素(1.7g、6.72mmol、0.65 mL、6.00当量)を-70℃で加えた。混合液を1時間、-70℃で攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は、開始材料の大部分が消費され、新た
なスポットが形成されたことを示した。反応混合液を飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)
によって-70℃でクエンチさせ、次いで水(8mL)で希釈し、ジクロロメタン(5mLx2)抽
出した。一つにまとめた有機層を飽和ブライン(5mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮させた。残留物を分取的TLC(石油エーテル:酢酸エ
チル= 3:1)により精製して、白色固形物として所望の化合物(240mg、収率46%、純度90%)を得て、これをキラルSFC(カラム:OJ 250mmx30mm、10um;移動相:メタノール中、0.1%水酸化アンモニウム;B%:40%〜40%、2.4分)によりさらに分離させ、第一の画分の(1S,2R)-1-[4-(5-ブロモペントキシ)フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オール(100mg、0.21mmol、収率38%)を白色固形物として得て、その後の画分の(1R,2S)-6-(ベンジルオキシ)-1-(4-((5-ブロモペンチル)オキシ)フェニル)-2-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン(100mg、0.21mmol、収率38%)を白色固形物として得た。
【1485】
工程12:4-(1-オキソ-3H-イソベンゾフラン-5-イル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルの調製
【1486】
【化659】
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【1487】
5-ブロモ-3H-イソベンゾフラン-1-オン(45g、211.24mmol、1.00当量)およびピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(39.34g、211.24mmol、1.00当量)のジオキサン(500mL)の溶液に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(19.34g、21.12mmol、0.10当
量)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(12.22g、21.12mmol、0.10当量)およびリン酸カリウム(89.68g、422.48mmol、2.00当量)を加えた。混合液をを窒素保護下、100℃まで16時間加熱した。TLC(酢酸エチル:石油エーテル=1:2)は、反応の完了を示した。この混合液をセライト床を通してろ過し、ろ過液を真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチル:石油エーテル(500mL、v/v=1:2)中で破砕して、4-(1-オキソ-3H-イソベンゾフラン-5-イル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(50g、122.5mmol、収率58%、純度78%)が黄色固形物として得られた。
1H NMR (400MHz, DMSO) δ 7.62 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.10 (dd, J=8.8 Hz, 2 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 5.25 (s, 2H), 3.47-3.45 (m, 4H), 3.45-3.38 (m, 4H), 1.42 (s, 9H).
工程13:4-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)-2-(ヒドロキシメチル)安
息香酸の調製
【1488】
【化660】
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【1489】
4-(1-オキソ-3H-イソベンゾフラン-5-イル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(47.8g、150.14mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(150mL)、メタノール(150mL)およ
び水(150mL)の混合液に、水酸化ナトリウム(24g、600mmol、4.00当量)を加えた。混
合液を25℃で1時間攪拌した。TLC(酢酸エチル:石油エーテル=1:2)は、反応の完了を示した。溶液を塩酸溶液(1M)でpH=4〜5に調節し、酢酸エチル(100mLx5)で抽出した
。有機層を、真空下で濃縮した。粗物質を酢酸エチル:石油エーテル(450mL、v/v=1:2)中で破砕して、4-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)-2-(ヒドロキシメチル)安息香酸(40g、118.91mmol、収率79%)を黄色固形物として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO) δ 12.36 (s, 1H), 7.78 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.22 (d, J=2 Hz, 1H), 6.81 (dd, J
=8.8, 1 Hz), 5.10 (s, 1H), 4.80 (s, 2H), 3.47-3.44 (m, 4H), 3.29-3.27 (m, 4H), 1.42 (s, 9H).
工程14:4-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシカルボニル-フェニル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルの調製
【1490】
【化661】
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【1491】
4-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)-2-(ヒドロキシメチル)安息香酸(20g、59.46mmol、1.00当量)のメタノール(100mL)および酢酸エチル(100mL)の溶液に、イミノ(トリメチルシリルメチレン)アンモニウム(2M、89mL、3.00当量)を-10℃で加
えた。溶液を-10℃で0.25時間攪拌した。TLC(酢酸エチル:石油エーテル=1:2)は、反応の完了を示した。溶液を水(300mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(150mLx3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。ろ過液を濃縮して、4-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシカルボニル-フェニル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(20.84g、粗)を褐色油状物として得た。
【1492】
工程15:4-[3-(ブロモメチル)-4-メトキシカルボニル-フェニル]ピペラジン-1-カ
ルボン酸tert-ブチルの調製
【1493】
【化662】
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【1494】
4-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシカルボニル-フェニル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(20.84g、59.47mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(200mL)の溶液に、
トリフェニルホスフィン(23.4g、89.21mmol、1.50当量)とペルブロモメタン(29.58g、89.21mmol、1.50当量)を加えた。溶液を25℃で1時間攪拌した。TLC(酢酸エチル:石油
エーテル=1:3)は、反応の完了を示した。溶液を水(200mL)でクエンチさせ、酢酸エ
チル(100mLx2)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。ろ過液
を真空内で濃縮した。残留物をシリカカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:50〜1:8)により精製し、4-[3-(ブロモメチル)-4-メトキシカルボニル-フ
ェニル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(12g、29.03mmol、収率49%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 7.93 (s, J=9.0 Hz, 1H), 6.88 (d, J=2.4
Hz, 1H), 6.78 (dd, J=9.0, 2.4 Hz, 1H), 4.97 (s, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.64-3.57 (m, 4H), 3.34-3.30 (m, 4H), 1.42 (s, 9H).
工程16:4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルの調製
【1495】
【化663】
[この文献は図面を表示できません]
【1496】
4-[3-(ブロモメチル)-4-メトキシカルボニル-フェニル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(12g、29.03mmol、1.00当量)のアセトニトリル(300mL)の溶液に、3-アミノピペリジン-2,6-ジオン;塩酸塩(7.17g、43.55mmol、1.50当量)およびN-エチル-N-イソプロ
ピルプロパン-2-アミン(11.26g、87.09mmol、15mL、3.00当量)を加えた。溶液を80℃で16時間攪拌した。LC/MSは、反応が完了したことを示した。反応混合液を20℃に冷却し、
ろ過した。固形物をアセトニトリル(30mL)で洗浄して、4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリ
ジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(6g、14mmol、収率48%)を白色固形物として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO) δ 10.91 (s, 1H), 7.53 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.06-7.04 (m, 2H), 5.03 (dd, J=13.2, 5.2 Hz, 1H), 4.35-4.19 (m, 2H), 3.48-3.45 (m, 4H), 3.27-3.26 (m, 4H), 2.89-2.87 (m, 1H), 2.60-2.56 (m, 1H), 2.38-2.34 (m, 1H), 1.98-1.96 (m, 1H), 1.42 (s, 9H).
工程17:3-(1-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-2-イル) ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩の調製
【1497】
【化664】
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【1498】
4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-
カルボン酸tert-ブチル(6g、14mmol、1.00当量)のジオキサン(70mL)の混合溶液に、塩酸塩/ジオキサン(4M、100mL、28.57当量)を加えた。混合液を25℃で2時間攪拌した。LC/MSは、反応が完了したことを示した。混合液を酢酸エチル(400mL)に注ぎ、30分間攪
拌した。懸濁液をろ過し、固形物を集めて、3-(1-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(5g、13.71mmol、収率98%)を白色固形物として得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO) δ: 10.95 (s, 1H), 9.49 (s, 2H), 7.57 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.15 - 7.10 (m, 2H), 5.05 (dd, J=13.2, 5.2 Hz, 1H), 4.37 - 4.20 (m, 2H), 3.55 - 3.53 (m, 4H), 3.20 - 3.19 (m, 4H), 2.90 - 2.86 (m, 1H), 2.60 - 2.56 (m, 1H), 2.38 - 2.34 (m, 1H), 1.98 - 1.96 (m, 1H).
工程18:3‐{5‐[4‐(5‐{4‐[(1R,2S)‐6‐ヒドロキシ‐2‐フェニル‐1,2,3,4‐テトラヒドロナフタレン-1‐イル]フェノキシ}ペンチル)ピペラジン‐1‐イル]‐1‐オキソ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐イソインドール‐2‐イル}ピぺリジン‐2,6‐ジオン(例示的化合物62)の調製
【1499】
【化665】
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【1500】
(1R,2S)-1-[4-(5-ブロモペントキシ)フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オール(50mg、0.11mmol、1.00当量)、3-(1-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(47mg、0.13mmol、1.20当量)およびジイソプロピルエチルアミン(70mg、0.53mmol、0.1
mL、5.00当量)を、N-メチル-2-ピロリジノン(3mL)が入った
マイクロ波チューブに入れた。密閉したチューブを、マイクロ波で2時間、140℃で加熱した。LC/MSは、反応が完了し、所望の生成物が形成されたことを示した。反応混合液を水
(15mL)で希釈し、酢酸エチル(5mLx2)で抽出した。一つにまとめた有機層を飽和ブラ
イン(5mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮させた
。残留物を、分取的TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により精製して、3‐{5
‐[4‐(5‐{4‐[(1R,2S)‐6‐
ヒドロキシ‐2‐フェニル‐1,2,3,4‐テトラヒドロナフタレン-1‐イル]フェノキシ}ペンチル)ピペラジン‐1‐イル]‐1‐オキソ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐イソインドール‐2‐イル}ピぺリジン‐2,6‐ジオン(16.9mg、0.02mmol、収率22%、
純度99.9%)を白色固形物として得た。この固形物を塩酸塩に変換した。LC/MS (ESI) m/z: 713.3 [M+1]
+;
1H-NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ: 10.96 (s, 1H), 10.69 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 7.58 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.23 - 7.08 (m, 5H), 6.83 (d, J=6.4 Hz, 2H), 6.67 - 6.59 (m, 2H), 6.57 - 6.45 (m, 3H), 6.27 (d, J=8.8 Hz, 2H), 5.06 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.40 - 4.31 (m, 1H), 4.28 - 4.14 (m, 2H), 3.99 (d, J=13.2 Hz, 2H), 3.83 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.58 - 3.51 (m, 2H), 3.34 - 3.21 (m, 3H), 3.16 - 3.04 (m, 4H), 3.03 - 2.84 (m, 3H), 2.62 - 2.56 (m, 1H), 2.44 - 2.35 (m, 1H), 2.16 - 2.02 (m, 1H), 2.01 - 1.92 (m, 1H), 1.83 - 1.63 (m, 5H), 1.46 - 1.35 (m, 2H).
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-(5-(4-((1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)フェノキシ)ペンチル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(例示的化合物69)の合成
【1501】
【化666】
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【1502】
工程11、例示的化合物62で調製された(1R,2S)-1-[4-(5-ブロモペントキシ)フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オール(50mg、0.11mmol、1.00当量)、工程3、例示的化合物393
で調製された2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン(49mg、0.13mmol、1.20当量)、塩酸塩、およびジイソプロピルエチルアミン(70mg、0.53mmol、0.1 mL、5.00当量)を、1-メチル-2-ピロリジノン(3mL)の入ったマイクロ波チューブに入れた。密閉したチューブを、マイクロ波で2時間、140℃で加熱した。LC/MSは、反応が完了し、所望のMSを検出することができたことを示した。反応混合液を水
(15mL)で希釈し、酢酸エチル(5mLx2)で抽出した。一つにまとめた有機層を飽和ブラ
イン(5mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮させた
。反応混合液をろ過し、prep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150 x 25mm、10ミクロン;移動相:[水(0.225%ギ酸)-ACN];B%:20%〜50%、10分間)により精製した。集めた画分を濃縮して、アセトニトリルの大部分を除去し、塩酸(1M、2mL)を加えた。溶
液を凍結乾燥させて、塩酸塩の黄色固形物として、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[4- [5-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェノキシ]ペンチル]ピペラジン-1-イル]イソインドリン-1,3-ジオン(18.10mg、0.02mmol、収率22%、純度98、塩酸塩)を得た。LC-MS (ESI) m/z: 727.3 [M+1]
+。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ: 11.10 (s, 1H), 10.14 (s, 1H), 9.14 (s, 1H), 7.76 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.35 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.18 - 7.09 (m, 3H), 6.83 (d, J=6.8 Hz, 2H), 6.66 - 6.59 (m, 2H), 6.53 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.48 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.27 (d, J=8.8 Hz, 2H), 5.09 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.27 - 4.15 (m, 3H), 3.83 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.61 - 3.50 (m, 2H), 3.31 - 3.24 (m, 3H), 3.17 - 3.05 (m, 4H), 3.03 - 2.82 (m, 3H), 2.63 - 2.57 (m, 2H), 2.17 - 1.97 (m, 2H), 1.80 - 1.63 (m, 5H), 1.48 - 1.35 (m, 2H).
3-[5-[4-[[1-[4-[(1R、2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(例示的化合物341)の合成
工程1:6-tert-ブトキシテトラリン-1-オンの調製
【1503】
【化667】
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【1504】
6-ヒドロキシテトラリン-1-オン(50g、308.29mmol、1当量)の0℃の無水ジクロロメタン(2000mL)の攪拌溶液に、2,2,2-トリクロロエタンイミド酸tert-ブチル(67.36g、308.29mmol、55mL、1当量)と、パラ−トルエンスルホン酸ピリジニウム(7.75g、30.83mmol、0.1当量)を加えた。反応混合液を10℃で3時間攪拌した。2,2,2-トリクロロエタンイミド酸tert-ブチル(67.36g、308.29mmol、55mL、1当量)と、パラ−トルエンスルホン酸ピリジニウム(7.75g、30.83mmol、0.1当量)を追加で加え、反応混合液を10℃で15時間攪拌し
た。このプロセスを三回繰り返した。薄層クロマトグラフィ(石油エーテル:酢酸エチル=3:1、R
f =0.8)は反応物質の大部分がまだ残っていることを示し、反応混合液を10
℃で72時間攪拌した。反応混合液を炭酸水素ナトリウム溶液(1500mL)を15℃で加えることによってクエンチさせ、次いでジクロロメタン(300mL×3)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(300mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、
減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100/1〜50/1)により精製して、6-tert-ブトキシテトラリン-1-オン(21g、96.20mmol
、収率31%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.97 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.91 (dd, J = 2.4, 8.8 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 2.93-3.90 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.63-2.60 (m, t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.13 (m, 2H), 1.43 (s, 9H)
工程2:(6-tert-ブトキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)
トリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【1505】
【化668】
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【1506】
6-tert-ブトキシテトラリン-1-オン(40g、183.24mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(500mL)溶液に、ジイソプロピルアミドリチウム(2M、137mL、1.5当量)を-70℃で加えた。混合液を-70℃で1時間攪拌し
、次いで1,1,1-トリフルオロ-N-フェニル-N-(トリフルオ
ロメチルスルホニル) メタンスルホンアミド(72.01g、201.56mmol、1.1当量)のテトラ
ヒドロフラン(200mL)溶液を混合液に滴下して加えた。反応混合物を20℃で2時間攪拌した。薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)は、反応が完了したことを示した。飽和塩化アンモニウム(300mL)を混合液に加え、有機層を分離させた。酢
酸エチル(500mLx3)を混合液に加え、得られた混合液をブライン(1000mLx2)で洗浄し
た。一つにまとめた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0〜50:1)により精製して、(6-tert-ブトキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)トリフルオロメタンスルホン酸塩(52g、144.64mmol、収率78%、純度97%)を黄色油状物として得た
。LC-MS (ESI) m/z: 294.9 [M+1-56]
+.
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ: 7.30 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 2.93 - 2.78 (m,
2H), 2.59 - 2.46 (m, 2H), 1.42 (s, 9H).
工程3:4-(6-tert-ブトキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェノールの調製
【1507】
【化669】
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【1508】
(6-tert-ブトキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)トリフルオロメタンスルホン酸
塩(52g、148.42mmol、1.00当量)、(4-ヒドロキシフェニル)ボロン酸(24.57g、178.11mmol、1.2当量)のジオキサン(800mL)と水(150mL)の溶液に、炭酸カリウム(41.03g、296.84mmol、2当量)と(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)ジクロリド(10.86g、14.84mmol、0.1当量)を窒素下で加えた。反応混合液を100℃で10時間攪拌した。薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)は、反応が完了したことを示した。残留物を水(500mL)で希釈し、酢酸エチル(500mLx2)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(1000mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:テトラヒドロフラン=50:1〜20:1)により精製して、4-(6-tert-ブトキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェノール(43g、131.46mmol、収率88%、純度90%)を黄色油状物として得た。LCMS (ESI) m/z: 239.1 [M+1-56]
+;
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.23 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 6.91 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.87 - 6.79 (m, 3H), 6.73
(d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.95 (s, 1H), 4.83 - 4.75 (m, 1H), 2.87 - 2.73 (m, 2H), 2.44 - 2.31 (m, 2H), 1.37 (s, 9H).
工程4: 4-(2-ブロモ-6-tert-ブトキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェノー
ルの調製
【1509】
【化670】
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【1510】
4-(6-tert-ブトキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェノール(1g、3.06mmol、1当
量)のアセトニトリル(20mL)の溶液に、N-ブロモスクシンイミド(489mg、2.75mmol、0.9当量)を三回に分けて加えた
。 反応混合物を20℃で1.5時間攪拌した。LC-MSは、反応
が完了したことを示した。残留物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mLx2)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(20mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0〜20:1)により精製して、4-(2-ブロモ-6-tert-ブトキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェノール(1g, 2.46mmol、収率80%、純度91%)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 316.9 [M+1-56]
+;
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.90 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.77 (s, 1H), 6.69 - 6.62 (m, 1H), 6.60 - 6.53 (m, 1H), 4.86 (s, 1H), 2.96 (s, 4H), 1.35 (s, 9H).
工程5:4-(6-tert-ブトキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェノール
の調製
【1511】
【化671】
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【1512】
4-(2-ブロモ-6-tert-ブトキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェノール(1g、2.46mmol、1当量)、フェニルボロン酸(314mg、2.58mmol、1.05当量)のジオキサン(10mL)
と水(2mL)の溶液に、炭酸カリウム(678mg、4.91mmol、2当量)と(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)ジクロリド(179mg、0.24mmol、0.1当量)を、
窒素下で加えた。反応混合物を100℃で12時間攪拌した。LC-MSは、反応が完了したことを示した。残留物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mLx2)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(20mLx3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1
:0〜10:1)により精製して、4-(6-tert-ブトキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェノール(930mg、2.35mmol、収率95%、純度93%)を橙色油状物として得た。LCMS (ESI) m/z: 314.1 [M+1-56]
+;
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.16 - 7.09 (m, 2H), 7.08 - 6.99 (m, 3H), 6.97 - 6.89 (m, 2H), 6.86 - 6.82 (m, 1H), 6.74 - 6.66 (m,
4H), 4.70 (s, 1H), 2.99 - 2.89 (m, 2H), 2.84 - 2.75 (m, 2H), 1.37 (s, 9H)
工程6:4-(6-tert-ブトキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル)フェノールの調製
【1513】
【化672】
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【1514】
4-(6-tert-ブトキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェノール(930mg、2.35mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(20mL)とエタノール(4mL)の溶液に、パラジウム活性炭素触媒(100mg、純度10%)を窒素下で加えた。懸濁液を真空下で脱気し、水
素で三回パージした。混合液を30℃で36時間、水素下(50psi)で攪拌した。LC-MSは、反応が完了したことを示した。反応混合液をろ過し、溶液を濃縮した。得られた材料は、さらなる精製を行うことなく次の工程に直接使用され、シス-4-(6-tert-ブトキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル)フェノール(870mg、2.14mmol、収率91%、純度91%)を白色固形物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 317.0 [M+1-56]
+;
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.22 - 7.12 (m, 3H), 6.89 - 6.78 (m, 4H), 6.74 (dd, J = 2.0, 8.4 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.27 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.51 (s, 1H), 4.25 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 3.38 (dd, J = 3.2, 12.8 Hz, 1H), 3.08 - 2.99 (m, 2H), 2.27 - 2.08 (m, 1H), 1.87 - 1.76 (m, 1H), 1.37 (s, 9H).
工程7:WX-ARV-HD-012-E1、4-[(1S,2R)-6-tert-ブトキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェノールの調製
【1515】
【化673】
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【1516】
4-(6-tert-ブトキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル)フェノール(870mg、2.13mmol、1
当量)にキラル分離用の超臨界液体クロマトグラフィー(カラム:AD、250mm×30mm、5um;移動相:0.1%水酸化アンモニウムのメタノール溶液、20%〜20%、各ランに対して4.2分)を行い、4-[(1S, 2R)-6-tert-ブトキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェノール(420mg、1.04mmol、収率97%、純度92%)を第一の画分として、および4-[(1R,2S)-6-tert-ブトキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェノール(420mg、1.04mmol、収率97%、純度92%)を第二の画分として得た。画分1:[α]
D = +336.9 (C = 0.50 g/100 mL 酢酸エチル中、25℃), LC-MS (ESI) m/z: 395.1 [M+23]
+;
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 9.02 (s, 1H), 7.20 - 7.07 (m, 3H), 6.87 - 6.79 (m, 3H), 6.79 - 6.72 (m, 1H), 6.71 - 6.64 (m, 1H), 6.36 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.15 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.19 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 3.31 - 3.26 (m, 1H), 3.09 - 2.89 (m, 2H), 2.17 - 2.04 (m, 1H), 1.79 - 1.65 (m, 1H), 1.29 (s, 9H). 画分2:[α]
D = -334.1 (C = 0.50 g/100 mL 酢酸エチル中、25℃), LC-MS (ESI) m/z: 395.2 [M+23]
+;
1H-NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ: 9.02 (s, 1H), 7.21 - 7.06 (m, 3H), 6.88 - 6.78 (m, 3H), 6.78 - 6.72 (m, 1H), 6.71 - 6.64 (m, 1H), 6.36 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.15 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.19 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 3.30 - 3.27 (m, 1H), 3.08 - 2.90 (m, 2H), 2.16 - 2.04 (m, 1H), 1.79 - 1.65 (m, 1H), 1.29 (s, 9H).
工程8:4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェニル]1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホン酸塩の調製
【1517】
【化674】
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【1518】
4-[(1R,2S)-6-tert-ブトキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェノール(1g、2.68mmol、1当量)および1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホニルフルオリド(811mg、2.68mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(5mL)とアセトニトリル(5mL)の溶液に、炭酸カリウム(557mg、4.03mmol、1.5当量)を加えた。反応混合液を25℃で16時間攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)は、開始材料が完全に消費され、一つの新たなスポットが形成されたことを示した。反応混合液を減圧下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0〜50:1)により精製し
た。所望の生成物である[4-[(1R、2S)-6-tert-ブトキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホン酸塩(1.6g、2.44mmol、
収率91%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.21 - 7.11 (m, 3H),
6.94 - 6.86 (m, 3H), 6.84 - 6.73 (m, 4H), 6.46 (d, J=8.8 Hz, 2H), 4.33 (d, J=5.2 Hz, 1H), 3.50 - 3.40 (m, 1H), 3.16 - 2.95 (m, 2H), 2.20 - 2.02 (m, 1H), 1.91 -
1.79 (m, 1H), 1.38 (s, 9H)
工程9:1-[4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェニ
ル]-4-(ジメトキシメチル)ピぺリジンの調製
【1519】
【化675】
[この文献は図面を表示できません]
【1520】
[4-[(1R,2S)-6-tert-ブトキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホン酸塩(1.6g、2.44mmol、1当量)、4-(ジメトキシメ
チル)ピペリジン(584mg、3.67mmol、1.5当量)、ナトリウムtert-ブトキシド(705mg、7.33mmol、3当量)、酢酸パラジウム(82mg、0.37mmol、0.15当量)、およびジシクロヘキシ
ルホスフィノ-2',4',6'-トリイソプロピルビフェニル(233mg、0.49mmol、0.2当量)のトルエン(30mL)の混合液を脱気し、窒素を用いて三回パージして、次いで混合液を窒素雰囲気下で16時間、90℃で攪拌した。LC-MSは、所望のMSを有する一つのメインピークを検
出した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)は、開始材料が完全に消費され、一つの新たなスポットが形成されたことを示した。混合液を冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、セライトプラグ上でろ過して、フィルターケーキを酢酸エチル(30mL)で洗浄した。ろ過液を濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:1〜10:1)により精製した。所望の生成物である1-[4-[(1R,2S)-6-tert-ブトキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル)フェニル]-4-(ジメトキシメチル)ピぺリジン(1.1g、2.14mmol、収率87%)を白色固形物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 514.3 [M+1]
+;
1H
NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.21 - 7.11 (m, 3H), 6.88 - 6.78 (m, 4H), 6.73 (dd, J=2.
4, 8.0 Hz, 1H), 6.57 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.27 (d, J=8.8 Hz, 2H), 4.23 (d, J=4.8 Hz, 1H), 4.06 (d, J=7.2 Hz, 1H), 3.63 - 3.52 (m, 2H), 3.41 - 3.30 (m, 7H), 3.13 -
2.96 (m, 2H), 2.54 (d, J=2.0, 12.0 Hz, 2H), 2.28 - 2.10 (m, 1H), 1.85 - 1.63 (m, 4H), 1.49 - 1.31 (m, 11H).
工程10:1-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]ピぺ
リジン-4-カルボアルデヒドの調製
【1521】
【化676】
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【1522】
1-[4-[(1R,2S)-6-tert-ブトキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-(ジメトキシメチル)ピペリジン(1.1g、2.14mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(45mL)の溶液に、硫酸(2M、43mL、40当量)を加えた。反応混合物を70℃で1時間攪拌した。LC(石油エー
テル:酢酸エチル=3:1)は、開始材料が完全に消費され、一つの新たなスポットが形成されたことを示した。反応混合液を飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加することによりpH=約7〜8にクエンチして、酢酸エチル(20mLx2)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を、さらなる精製を行うことなく次の工程に使用した。所望の生成物である1-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]ピペリジン-4-カルボアルデヒド(900mg、2.14mmol、収率99%、純度97%)を、明黄色固形物として得た。LCMS MS (ESI) m/z: 412.1 [M+1]
+
工程11:3-[5-[4-[[1-[4-[(1R、2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フ
ェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(例示的化合物341)の調製
【1523】
【化677】
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【1524】
3-(1-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩
酸塩(319mg、0.87mmol、例示的化合物62に対して記載された工程17で調製された)のメタノール(4mL)とジクロロメタン(4mL)の溶液に、酢酸ナトリウム(120mg、1.46mmol、2当量)を加えた。混合液を20℃で0.5時間攪拌し、その後、その混合液に、1-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]ピペリジン-4-カルボアルデ
ヒド(300mg、0.73mmol、1当量)およびシアノボロヒドリドナトリウム(137mg、2.19mmol、3当量)を加えた。混合液を20℃で12時間攪拌した。LC-MSは、開始材料が完全に消費
され、所望のMWを有する一つのメインピークが検出されたことを示した。反応混合液を減圧下で濃縮した。残留物を、prep-HPLC(Phenomenex luna C18カラム、250 x 50mm、10um;移動相:[水(0.05%HCl)-アセトニトリル];B%:アセトニトリル10%〜40%、30分間
)により精製した。所望の生成物である3-[5-[4-[[1-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェ
ニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(288.4mg、0.37mmol、収率51%)を、塩酸塩の白色固形物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 724.4 [M+1]
+;
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 10.97 (s, 1H), 10.83 (s, 0.9H, HCl), 7.60 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.40 (br s,
2H), 7.22 - 7.11 (m, 5H), 6.83 (d, J=6.0 Hz, 2H), 6.69 - 6.63 (m, 2H), 6.58 - 6.47 (m, 3H), 5.07 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.41 - 4.30 (m, 2H), 4.28 - 4.21 (m,
1H), 4.00 (d, J=12.7 Hz, 2H), 3.61 (d, J=11.0 Hz, 2H), 3.54 - 3.36 (m, 6H), 3.16 (br s, 4H), 3.06 - 2.84 (m, 3H), 2.76 - 2.53 (m, 1H), 2.43 - 2.33 (m, 1H), 2.27 (br s, 1H), 2.16 - 2.04 (m, 3H), 2.02 - 1.69 (m, 5H).
3-[5-[4-[2-[1-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]エチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(例示的化合物343)の合成
工程1:4-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルの調製
【1525】
【化678】
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【1526】
2-(4-ピペリジル)エタノール(5g、38.70mmol、1当量)のジクロロメタン(100mL)の
溶液に、炭酸ナトリウム(18.5g、174.2mmol、4.5当量)の水溶液(100mL)を0℃で加え
、そしてクロロギ酸ベンジル(7.3g、42.6mmol、6mL、1.1当量)を滴下して加えた。混合液を20℃で12時間攪拌した。反応混合液を水(100ml)で希釈し、ジクロロメタン(100mlx2)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(100mLx2)で洗浄し、硫酸ナトリウム
上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1〜2:1)により精製した。4-(2-ヒドロキシエチル)
ピぺリジン-1-カルボン酸ベンジル(9.9g、37.40mmol、収率48%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.43 - 7.30 (m, 5H), 5.14 (s, 2H), 4.30 - 4.14 (m,
2H), 3.73 (t, 2H), 2.80 (s, 2H), 1.72 (d, 2H), 1.68 - 1.61 (m, 1H), 1.54 (m, 2H), 1.30 - 1.24 (m, 1H), 1.17 (d, 2H).
工程2:4-(2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボン酸塩の調製
【1527】
【化679】
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【1528】
4-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル(9g、34.20mmol、1.0当量)
のジクロロメタン (150mL)の溶液に、デス-マーチン試薬(15.9g、37.6mmol、11.6mL、1.1当量)を0℃で加えた。混合液を20℃で3時間攪拌した。反応混合液を飽和重炭酸ナトリウム(50mL)を15℃で加えることによりクエンチし、ろ過して不溶性残留物を除去し、次いでジクロロメタン100mLで希釈した。一つにまとめた有機層をブライン60mL(20mLx3)で
洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜5:1)により精製して、4-(2-
オキソエチル)ピぺリジン-1-カルボン酸ベンジル(7.3g、28.1mmol、収率82%)を黄色
油状物として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ = 10.12 - 9.46 (m, 1H), 7.60 - 7.07 (m, 5H), 5.04 (s, 2H), 4.36 - 3.89 (m, 2H), 2.74 ( s, 2H), 2.40 - 2.24 (m, 2H), 2.09 - 1.91 (m, 1H), 1.63 ( d, J=12.2 Hz, 2H), 1.30 - 1.09 (m, 2H).
工程3:4-(2,2-ジメトキシエチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルの調製
【1529】
【化680】
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【1530】
4-(2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル(8g、30.60mmol、1当量)のメチルアルコール(80mL)の溶液に、トリメトキシメタン(16.2g、153.1mmol、16.8 mL、5当量)および4-メチルベンゼンスルホン酸(291mg、1.5mmol、0.05当量)を加えた。混合液を15℃で1時間攪拌した。反応混合液を、水(50mL)を15℃で加えることによってクエン
チさせ、次いでジクロロメタン100mLで希釈した。有機層をブライン(20mLx3)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、4-(2,2-ジメトキシエチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル(9.3g、30.1mmol、収率98%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.37 - 7.11 (m, 5H), 5.04 (s, 2H), 4.39 (t, J=5.6 Hz, 1H),
4.07 (s, 2H), 3.31 - 3.12 (m, 6H), 2.70 ( s, 2H), 1.70 - 1.56 (m, 2H), 1.54 - 1.41 (m, 3H), 1.19 - 0.99 (m, 2H).
工程4:4-(2,2-ジメトキシエチル)ピペリジンの調製
【1531】
【化681】
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【1532】
4-(2,2-ジメトキシエチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル(9.3g、30.10mmol、1当
量)およびパラジウム活性炭素触媒(1g、3mmol、純度10%、0.1当量)のメチルアルコール(130mL)の混合液を脱気し、水素で3回パージした。混合液を15℃で15時間、15psiの
水素雰囲気下で攪拌した。反応混合液を濾過し、減圧下で濃縮して、4-(2,2-ジメトキシ
エチル)ピペリジン(5g、28.9mmol、収率96%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 4.48 (t, J=5.6 Hz, 1H), 3.39 - 3.26 (m, 6H), 3.05 (d, J=12.0 Hz, 2H), 2.60 (dt, J=2.5, 12.2 Hz, 2H), 1.87 (s, 1H), 1.69 (d, J=12.8 Hz, 2H), 1.59 - 1.47 (m, 3H), 1.27 - 1.00 (m, 2H).
工程5:1,1-[4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェ
ニル]-4-(2,2-ジメトキシエチル)ピぺリジンの調製
【1533】
【化682】
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【1534】
例示的化合物341に関し記載された方法と同じ方法を使用して調製された[4-(6-ベンジ
ルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェニル]1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノ
ナフルオロブタン-1-スルホン酸塩(3g、4.37mmol、1当量)、4-(2,2-ジメトキシエチル)
ピぺリジン(1.14g、6.6mmol、1.5当量)、酢酸パラジウム(147.15mg、0.66mmol、0.15当量)、tert-ブトキシドナトリウム(1.3g、13.1mmol、3当量)およびジシクロヘキシルホスフィノ-2',4',6'- トリイソプロピルビフェニル(624.9mg、1.3mmol、0.3当量)のトルエン(50mL)の混合液を脱気し、窒素で3回パージした。混合液を、窒素雰囲気下、90℃で16時間攪拌した。反応混合液をろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマ
トグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜15:1)により精製して、1-[4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)フェニル]-4-(2,2-ジメトキシエチル)ピぺリジン(2.2g、3.93mmol、収率90%)を白色固形物として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ = 7.47 - 7.30 (m, 5H), 7.15 - 7.07 (m, 2H), 7.07 - 7.00 (m, 3H), 6.92 (d, J=8.5 Hz, 2H), 6.86 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.79 (dd, J=5.6, 8.4 Hz, 3H),
6.67 (dd, J=2.5, 8.5 Hz, 1H), 5.07 (s, 2H), 4.53 (t, J=5.5 Hz, 1H), 3.64 ( d, J=12.3 Hz, 2H), 3.34 (s, 6H), 3.02 - 2.87 (m, 2H), 2.83 - 2.73 (m, 2H), 2.67 ( t,
J=11.3 Hz, 2H), 1.83 ( d, J=12.5 Hz, 2H), 1.57 (s, 3H), 1.49 - 1.32 (m, 2H).
工程6:1-[4-[4-(2,2-ジメトキシエチル) -1-ピペリジル]フェニル]-2-フェニル-テト
ラリン-6-オールの調製
例示的化合物341に記載された手順と同じ手順を使用した工程5からのベンジルエーテルの水素化により、所望のフェノールが得られた。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.19 - 7.12 (m, 3H), 6.85 - 6.77 (m, 3H), 6.70 (d, J=2.6 Hz, 1H), 6.58 (d, J=8.7 Hz, 2H), 6.53 (dd, J=2.7, 8.3 Hz, 1H), 6.29 (d, J=8.6 Hz, 2H), 4.51 (t, J=5.7 Hz, 1H), 4.20 (d, J=4.9 Hz, 1H), 3.58 - 3.46 (m, 2H), 3.38 - 3.34 (m, 1H), 3.33 (s, 6H), 3.11 - 2.95 (m, 2H), 2.58 (dt, J=2.3, 12.0 Hz, 2H), 2.26 - 2.10 (m, 1H), 1.89 - 1.73 (m, 3H), 1.62 - 1.55 (m, 2H), 1.54 - 1.46 (m, 1H), 1.42 - 1.29 (m, 2H).
工程7:(1S,2R) -1-[4-[4-(2,2 -ジメトキシエチル)-1-ピペリジル]フェニル]-2-フ
ェニル-テトラリン-6-オール、および(1R,2S)-1-[4-[4-(2,2-ジメトキシエチル)-1-ピペリジル]フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オールの調製
【1535】
【化683】
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【1536】
工程6の1-[4-[4-(2,2-ジメトキシエチル) -1-ピペリジル]フェニル]-2-フェニル-テトラ
リン-6-オール(0.5g、1.1mmol、1当量)に、キラルカラム (カラム:AD、250mm x 30mm
、10um;移動相:(0.1% 水酸化アンモニウム メチルアルコール、 40%〜40%、各ランに対し4.7分)を使用したSFC分離を行い、第一の画分の(1S,2R)-1-[4-[4-(2,2-ジメトキシ
エチル)-1-ピペリジル]フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オール(0.23g、0.49mmol、
収率92%、純度100%)を無色油状物として、および第二の画分の(1R,2S)-1-[4-[4-(2,2-ジメトキシエチル)-1-ピペリジル]フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オール(0.23g
、0.49mmol、収率92%、純度100%)を無色油状物として得た。LCMS (ESI) m/z: 472.4 [M+1]
+.
工程8:2-[1-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]アセトアルデヒドの調製
このアルデヒドは、例示的化合物341に関し記載された方法と同じ方法を使用して調製
された。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ = 9.95 - 9.73 (m, 1H), 7.18 - 7.13 (m, 3H), 6.88 - 6.78 (m, 3H), 6.71 (d, J=2.5 Hz, 1H), 6.58 ( dd, J=2.6, 8.2 Hz, 3H), 6.30 (
d, J=8.3 Hz, 2H), 4.80 - 4.52 (m, 1H), 4.21 (d, J=5.1 Hz, 1H), 3.84 - 3.72 (m, 2H), 3.53 ( s, 2H), 3.42 - 3.27 (m, 1H), 3.05 ( d, J=4.5 Hz, 1H), 2.64 ( s, 2H),
2.41 ( d, J=5.8 Hz, 2H), 2.25 - 2.11 (m, 1H), 2.08 - 1.92 (m, 1H), 1.80 ( d, J=12.9 Hz, 2H), 1.01 - 0.66 (m, 1H).
工程9:3-[5-[4-[2-[1-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]
フェニル]-4-ピペリジル]エチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(例示的化合物343)の調製
【1537】
【化684】
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【1538】
例示的化合物62
に関し記載されたように調製された3-(1-オキソ-5-ピペラジン-1-イ
ル-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(85mg、0.24mmol、1当量のジクロロメタン(1mL)とメチルアルコール(5mL)の溶液に、酢酸ナトリウム(77mg、0.94mmol、4当量)を25℃で一度に加えた。混合液
を25℃で1時間攪拌し、2-[1-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]アセトアルデヒド(100mg、0.24mmol、1当量)および酢酸(525mg、8.74mmol、37.2当量)を加えた。混合
液を1時間、25℃で攪拌した。次いで、シアノホウ化水素ナトリウム(29mg、0.47mmol、2当量)を一度に加え、混合液を1時間、25℃で攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮した
。残留物を、分取的HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150 x 25mm、10um;移動相
:[水(0.05%塩酸)-アセトニトリル];B%:15%〜35%、7.8分)により精製して、3-[5-[4-[2-[1-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]エチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-
ジオン(117.7mg、収率64%、純度99%)を塩酸塩のオフホワイト色の固形物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 738.3 [M+1]
+;
1H NMR (400MHz, DMSO) δ 11.24 (s, 1H), 10.95 (s,
1H), 7.58 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.48 ( d, J=6.8 Hz, 2H), 7.20 - 7.11 (m, 5H), 6.83
( d, J=6.9 Hz, 2H), 6.69 - 6.61 (m, 2H), 6.53 ( d, J=7.3 Hz, 3H), 5.06 ( dd, J=4.6, 13.2 Hz, 1H), 4.42 - 4.18 (m, 3H), 4.00 ( d, J=12.8 Hz, 2H), 3.58 ( d, J=10.9 Hz, 2H), 3.47 - 3.27 (m, 6H), 3.23 - 3.03 (m, 4H), 3.02 - 2.84 (m, 3H), 2.71 - 2.52 (m, 1H), 2.39 ( d, J=13.7 Hz, 2H), 2.10 - 1.71 (m, 10H).
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-((1-(4-((1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)フェニル)ピぺリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(例示的化合物393)の合成
工程1:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロイソインドリン-1,3-ジオンの調製
【1539】
【化685】
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【1540】
5-フルオロイソベンゾフラン-1,3-ジオン(15g、90.30mmol、1.00当量)の酢酸(200mL)の溶液に、酢酸ナトリウム(14.8g、180.60mmol、2.00当量)と、3-アミノピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(14.9g、90.30mmol、1.00当量)を加えた。混合液を120℃で12時間攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮して、大部分の酢酸を除去した。残留物を水(200mL)
に注ぎ、10分間攪拌した。混合液をろ過した。濾過されたケーキを水(30mLx2)で洗浄し、乾燥させて、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(24g、86.89mmol、収率96%)をオフホワイト色の固形物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 277.1 [M+1]
+;
1H-NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 11.13 (s, 1H), 8.00 (dd, J=4.4, 8.4 Hz, 1H), 7.84 (dd, J=2.4, 7.2 Hz, 1H), 7.75 - 7.68 (m, 1H), 5.16 (dd, J=5.2, 12.8
Hz, 1H), 2.95 - 2.84 (m, 1H), 2.66 - 2.52 (m, 2H), 2.14 - 2.02 (m, 1H).
工程2:4-(2-(2,6-ジオキソピぺリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルの調製
【1541】
【化686】
[この文献は図面を表示できません]
【1542】
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(1g、3.62mmol、1.00当量)、ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(742mg、3.98mmol、1.10当量)、
およびジイソプロピルエチルアミン(1.4g、10.86mmol、1.9mL、3.00当量)を、1-メチル-2-ピロリジノン(15mL)が入ったマイクロ波チューブに入れた。密閉したチューブを、
マイクロ波条件下(並行して4バッチ)で2時間、140℃で加熱した。反応混合液を水(120mL)で希釈し、酢酸エチル(50mLx2)で抽出した。一つにまとめた有機層を飽和ブライン(30mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1〜1:1)により精製し、4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラ
ジン-1-カルボン酸tert-ブチル(4g、9.04mmol、収率62%)を黄色固形物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 343.0 [M-100]
+;
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 8.23 (s, 1H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.28 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.06 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 4.95 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 3.66 - 3.57 (m, 4H), 3.45 - 3.39 (m, 4H), 2.94 - 2.85 (m, 1H), 2.80 - 2.71 (m, 1H), 2.17 - 2.09 (m, 1H), 2.07 - 1.98 (m, 1H), 1.49 (s, 9H).
工程3:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオンの調製
【1543】
【化687】
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【1544】
4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(4g、9.04mmol、1.00当量)のジクロロメタン(20mL)の溶液に、塩酸/ジオキサン(4M、22mL、10.00当量)を加えた。混合液を30℃で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、ジクロロメタン、ジオキサンおよび塩酸を除去し、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン(3.2g、8.45mmol、収率93%、塩酸塩)を黄色固形物として得た。LCMS (ESI) m/z: 343.0 [M+1]
+;
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 11.10 (s, 1H), 9.56 (s, 2H), 7.74 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.45 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.33 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 5.09 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 3.77 - 3.68 (m, 4H), 3.25 - 3.15 (m, 4H), 2.96 - 2.83 (m, 1H), 2.63 - 2.53 (m, 2H), 2.08 - 1.99 (m, 1H).
工程4:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-((1-(4-((1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-
フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)フェニル)ピぺリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(例示的化合物393)の調製
【1545】
【化688】
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【1546】
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン塩
酸塩(46mg、0.12mmol、1当量)および酢酸ナトリウム(15mg、0.18mmol、1.5当量)のジクロロメタン(2mL)とメタノール(2mL)の混合液に、酢酸(0.4mL)を25℃、窒素下で加えた
。この混合液を25℃で15分間攪拌し、次いで1-(4-((1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)フェニル)ピペリジン-4-カルボアルデヒド(50mg、0.12
mmol、1当量、例示的化合物341に記載されるように調製された)を加え、混合液を0.5時間攪拌した。得られた混合物を0℃まで冷却し、シアノホウ化水素ナトリウム(38mg、0.61mmol、5当量)を加え、混合液を25℃で1時間さらに撹拌した。反応混合液を減圧下で濃縮した。残留物を分取滴HPLCにより精製して、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-((1-(4-((1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)フェニル)ピペリジン-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(59.9mg、0.08mmol、収率63%)を黄色のギ酸塩として得た。LC-MS (ESI) m/z: 738.4 [M+1]
+;
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 11.08 (s, 1H), 9.13 (br s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.25 (br d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.17 - 7.08 (m, 3H), 6.83 (br d, J = 6.8 Hz, 2H), 6.64 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.53 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.47 (dd, J = 2.4, 8.2 Hz, 1H), 6.19 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 5.07 (dd, J = 5.3, 12.9 Hz, 1H), 4.12 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 3.50 - 3.41 (m, 12H), 2.99 - 2.84 (m, 3H), 2.62 - 2.53 (m, 3H), 2.23 - 2.18 (m, 2H),
2.12 - 1.97 (m, 2H), 1.80 - 1.61 (m, 4H), 1.23 - 1.05 (m, 2H).
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-(2-(1-(4-((1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)フェニル)ピぺリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(例示的化合物395)の合成
【1547】
【化689】
[この文献は図面を表示できません]
【1548】
例示的化合物393に記載されるように調製された2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-ピペ
ラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩(107mg、0.3mmol、1.2当量)のジクロ
ロメタン(3mL)とメタノール(1mL)の溶液に、酢酸ナトリウム(38mg、0.5mmol、2当量)を25℃で加えた。添加後、この温度で混合液を30分間攪拌し、次いで2-[1-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]アセトアルデヒド(100mg、0.3mmol、1当量、例示的化合物343に記載されるように調製された)を25℃で加えた。得られた混合液を25℃で30分間攪拌した。次いでシアノホウ化水素ナトリウム(29mg、0.5mmol、2当量)を加えた。得られた混合液を1時間、25℃で攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物を、分取的HPLC(カラム:Phenomenex
Synergi C18 150 x 25mm、10um;移動相:[水(0.225%ギ酸)およびアセトニトリル];B%:16%〜40%、8分)により精製して、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[4-[2-[1-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル)エチ
ル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(114.8mg、0.2mmol、収率65%)を
黄色固形物のギ酸塩として得た。LC-MS (ESI) m/z: 752.3 [M+1]
+;
1H-NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 11.08 ( s, 1H), 9.10 ( s, 1H), 8.15 ( s, 1H) 7.68-7.66 (d, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.20 - 7.10 (m, 3H), 6.82 (d, 2H), 6.65 - 6.58 (m, 2H), 6.52 - 6.40 (m, 3H), 6.19 (d, 2H), 5.08 - 5.04 (m, 1H), 4.12 - 4.11 (d, J = 4 Hz, 1H), 3.50-3.41 (m 12H), 2.99 - 2.83 (m, 3H), 2.60 - 2.52 (m, 3H), 2.40 - 2.32 (m, 2H), 2.15 - 1.95 (m, 2H), 1.71 ( m, 3H), 1.40( m, 3H), 1.17 (m, 2H).
(3S)-3-[5-[4-[[1-[4-[(1R, 2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(例示的化合物411)の合成
工程1:(4S)-5-アミノ-4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-ペンタン酸tert-ブチルの調製
【1549】
【化690】
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【1550】
(2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-tert-ブトキシ-5-オキソ-ペンタン酸(20g
、59.28mmol、1.00当量)、ジカルボン酸ジ-tert‐ブチル(94.85mmol、21
.79mL、1.60当量)およびピリジン(9.38g、118.57mmol、9.57mL、2.00当量)の1,4-ジオキサン(200mL
)の混合液を0℃で脱気し、窒素で3回パージした後、混合液を0℃で0.5時間、窒素雰囲気下で攪拌した。重炭酸アンモニウム (14.06g、177.85mmol、14.65mL、3.00当量)を0℃で
加えた。混合液を25℃で16時間攪拌した。LC-MSは、望ましい質量を示した。揮発成分を
減圧下で除去した。残留物を水(300mL)で希釈し、酢酸エチル(300mLx1)で抽出した。一つにまとめた有機層を、塩酸水溶液(0.5M、200mLx2)、飽和重炭酸ナトリウム(300mLx3)およびブライン(500mLx3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過および
真空中で濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物を破砕し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1、300mL)、(4S)-5-アミノ-4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-ペンタン酸tert-ブチル(19g、56.08mmol、収率94%、純度99%)を白色固形物として得た。LC-MS
(ESI) m/z: 359.0 [M+23]
+.
1H-NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.39 - 7.29 (m, 5H), 6.38 (s, 1H), 5.74 (d, J=7.2 Hz, 1H), 5.58 (s, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.25 (d, J=5.6 Hz, 1H), 2.55 - 2.41 (m, 1H), 2.39 - 2.27 (m, 1H), 2.18 - 2.04 (m, 1H), 2.02 - 1.85 (m, 1H), 1.45 (s, 9H).
工程2:(4S)-4,5-ジアミノ-5-オキソ-ペンタン酸tert-ブチルの調製
【1551】
【化691】
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【1552】
(4S)-5-アミノ-4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-ペンタン酸tert-ブチ
ル(19g、56.48mmol、1.00当量)のメタノール(200mL)溶液に、雰囲気下でパラジウム炭
素(2g、10%)を加えた。懸濁液を脱気し、水素で3回パージした。混合液を、H
2(50psi)下、25℃で16時間攪拌した。薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1
:2)は、反応が完了したことを示した。反応混合液をろ過し、ろ過物を濃縮した。化合
物の(4S)-4,5-ジアミノ-5-オキソ-ペンタン酸tert-ブチル(11g、54.39mmol、収率96%)
を明緑色の油状物として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.03 (br s, 1H), 5.55 (br s, 1H), 3.44 (br s, 1H), 2.49 - 2.31 (m, 2H), 2.11 (dd, J=6.0, 12.8 Hz, 1H), 1.92 - 1.76 (m, 1H), 1.66 (s, 2H), 1.45 (s, 9H).
工程3:4-[2-[(1S)-4-tert-ブトキシ-1-カルバモイル-4-オキソ-ブチル]-1-オキソ-イ
ソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルの調製
【1553】
【化692】
[この文献は図面を表示できません]
【1554】
4-[3-(ブロモメチル)-4-メトキシカルボニル-フェニル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.5g、3.63mmol、1当量、工程15、例示的化合物62において調製された)のアセトニトリル(30mL)の溶液に、(4S)-4,5-ジアミノ-5-オキソ-ペンタン酸tert-ブチル(1.10g、5.44mmol、1.5当量)とジイソプロピルエチルアミン(1.41g、10.89mmol、1.90mL、3当量)を加えた。混合液を80℃で12時間攪拌した。LC-MSは、反応が完了したことを示した。
混合液を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(20mLx3)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(30mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ過物を真空中で濃縮した。残留物を、分取的逆相HPLC(カラム:Phenomenex Synergi Max-RP 250 x 50mm、10ミクロン;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B%:アセトニト
リル40%〜アセトニトリル70%、30分)により精製して、4-[2-[(1S)-4-tert-ブトキシ-1-カルバモイル-4-オキソ-ブチル]-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-カル
ボン酸tert-ブチル(1.6g、2.94mmol、収率81.05%、純度92%)をオフホワイト色の固形物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 503.2 [M+1]
+.
工程4:(3S)-3-(1-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-2-イル) ピペリジン-2,6-ジオンの調製
【1555】
【化693】
[この文献は図面を表示できません]
【1556】
4-[2-[(1S)-4-tert-ブトキシ-1-カルバモイル-4-オキソ-ブチル]-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(700mg、1.39mmol、1当量)のアセトニ
トリル(15mL)の溶液に、ベンゼンスルホン酸(440mg、2.79mmol、2当量)を加えた。混合液を85℃で12時間攪拌した。LC-MSは、反応が完了したことを示した。混合液を真空中
で濃縮させた。残留物を酢酸エチル(30mLx3)で破砕させ、(3S)-3-(1-オキソ-5-ピペラ
ジン-1-イル-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(630mg、粗) を灰色固形物
として得た。LC-MS (ESI) m/z: 329.1 [M+1]
+;キラルSFC分析より、100% ee。
【1557】
工程5:(3S)-3-[5-[4-[[1-[4-[(1R, 2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(例示的化合物411)の調製
【1558】
【化694】
[この文献は図面を表示できません]
【1559】
(3S)-3-(1-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.30g、3.47mmol、1当量
、ベンゼンスルホン酸)のジクロロメタン(8mL)とメタノール(32mL)の混合液に、酢酸ナトリウム(854mg、10.41mmol、3当量)を20℃で一回で加えた。混合液を10分間、20℃で攪拌した。次いで、1-[4-[(1R, 2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]ピぺリジン-4-カルボアルデヒド(1g、2.43mmol、0.7当量、例示的化合物341に記載されるように調製された)を加えた。この混合液を20℃で10分間攪拌した。その後、酢酸(0.2mL)およびシアノホウ化水素ナトリウム(436mg、6.94mmol、2当量)を一度に
加えた。この混合液を20℃で40分間攪拌した。混合液を真空中で濃縮し、50mLのテトラヒドロフランと20mLの水を加えた。この混合液を20分間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、pHを8〜9に調節した。水層を、酢酸エチルおよびテトラヒドロフラン(v:v=2:1、60mLx3)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(60mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮させた。残留物を分取的逆相HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 250 x 50mm、10ミクロン;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B%:20%〜50%、30分間)により精製した。生成物である(3S)-3-[5-[4-[[1-[4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(964mg、1.23mmol、収率35%、純度98%、ギ酸塩)を、凍結乾燥後にギ酸塩の白色固形物として得た。キラル純度は、chiral SFC(Chiralcel OJ-3 50×4.6 mm、3ミクロン;移動相:0.05%CO
2中、50%エタノール(0.05%DEA);流速:3mL/分、波長:220nm)により
分析し、t
p=2.89分、95%を越えるdeで観察した。[α□
D = -267.5 (DMF中、c=0.2、25℃)。LC-MS (ESI) m/z: 724.2 [M+1]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.94 (s, 1H), 8.16 (s, 1H、ギ酸塩), 7.51 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.21 - 6.98 (m, 5H), 6.83 (d, J=6.4 Hz, 2H), 6.68 - 6.57 (m, 2H), 6.56 - 6.44 (m, 3H), 6.20 (d, J=8.8 Hz, 2H),
5.04 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.32 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 4.19 (d, J = 17.2 Hz,
1H), 4.12 (d, J=4.8 Hz, 1H), 3.51 (br d, J=10.0 Hz, 4H), 3.27 (br s, 8H), 3.03 - 2.82 (m, 3H), 2.63 - 2.54 (m, 1H), 2.43 - 2.28 (m, 2H), 2.19 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.15 - 2.02 (m, 1H), 2.01 - 1.89 (m, 1H), 1.83 - 1.51 (m, 4H), 1.28 - 1.04 (m,
2H).
遊離非塩型
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.93 (s, 1H), 9.09 (s, 1H), 7.51 (d,
J=8.8 Hz, 1H), 7.18 - 7.09 (m, 3H), 7.08 - 7.02 (m, 2H), 6.83 (d, J=6.4 Hz, 2H), 6.64 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.60 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.53 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.48 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.20 (d, J=8.8 Hz, 2H), 5.04 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.39 - 4.27 (m, 1H), 4.24 - 4.15 (m, 1H), 4.12 (d, J=4.8 Hz, 1H), 3.51 (d, J=9.6
Hz, 2H), 3.29 - 3.24 (m, 5H), 3.03 - 2.83 (m, 3H), 2.62 - 2.54 (m, 4H), 2.52 (s,
3H), 2.41 - 2.36 (m, 1H), 2.19 (d, J=7.2 Hz, 2H), 2.15 - 2.08 (m, 1H), 2.00 - 1.89 (m, 1H), 1.81 - 1.58 (m, 4H), 1.22 - 1.06 (m, 2H).
(3R)-3-[5-[4-[[1-[4-[(1R, 2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(例示的化合物413)の合成
【1560】
【化695】
[この文献は図面を表示できません]
【1561】
この化合物(ギ酸塩)は、(2R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-tert-ブトキシ-5-オキソ
-ペンタン酸を、(3R)-3-(1-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製において使用した点を除き、化合物411の調製に記載された手順と同じ手順を使用して作製された。単離されたギ酸塩のキラル純度を、化合物411に記載された条件と同じ条件下でのキラルSFCにより分析し、t
p = 2.12分、100%のdeを観察した。[α]
D= -224.1 (DMF中、c=0.1、25℃)。LC-MS (ESI) m/z: 724.3 [M+1]
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.95 (s, 1H), 9.11 (s, 1H、フェノール), 8.15 (s, 0.9H、ギ酸塩)、7.53 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.19 - 7.10 (m, 3H), 7.09 - 7.01 (m, 2H), 6.85 (d, J=7.2 Hz, 2H), 6.69 - 6.59 (m, 2H), 6.57 - 6.45 (m, 3H), 6.21 (d, J=8.4 Hz, 2H), 5.05 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.33 (d, J=16.8 Hz, 1H), 4.20 (d, J=16.8 Hz, 1H), 4.14 (d, J=4.4 Hz, 1H), 3.52 (br d, 4H), 3.40 -3.25 (br, 8H), 3.05 - 2.83 (m, 3H), 2.59 (m, 1H), 2.47 - 2.30 (m, 2H), 2.23 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.16 - 2.01 (m, 1H), 2.00 - 1.91 (m, 1H), 1.82 - 1.62 (m, 4H), 1.25 - 1.11 (m, 2H).
遊離非塩型
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.93 (s, 1H), 9.09 (s, 1H), 7.51 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.20 - 7.08 (m, 3H), 7.08 - 7.02 (m, 2H), 6.83 (d, J=6.4 Hz, 2H),
6.64 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.60 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.53 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.48 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.20 (d, J=8.8 Hz, 2H), 5.04 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.32 (d, J=17.2 Hz, 1H), 4.19 (d, J=17 Hz, 1H), 4.12 (d, J=4.8 Hz, 1H), 3.51 (br d, J=10.0 Hz, 2H), 3.29 - 3.24 (m, 5H), 3.03 - 2.83 (m, 3H), 2.62 - 2.54 (m, 4H),
2.52 (br s, 3H), 2.41 - 2.36 (m, 1H), 2.19 (d, J=7.2 Hz, 2H), 2.15 - 2.08 (m, 1H), 2.00 - 1.89 (m, 1H), 1.81 - 1.58 (m, 4H), 1.22 - 1.06 (m, 2H).
3-[5-[4-[[1-[2-フルオロ-4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]
フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(例示的化合物419)の合成
【1562】
【化696】
[この文献は図面を表示できません]
【1563】
例示的化合物341に関して記載された条件と同じ条件(3-F-4-ヒドロキシフェニルボロ
ン酸を、4-ヒドロキシフェニルボロン酸の代わりに使用した点を除く)の元、上述の合成経路を使用して、3-[5-[4-[[1-[2-フルオロ-4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テト
ラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(76.0mg、0.09mmol、最終工程で収率50%)をギ
酸塩の白色固形物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 742.3[M+1]
+;
1H-NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ10.95 (s, 1H), 8.18 (s, 0.9H、ギ酸塩)、 7.51 (d, J= 8.8 Hz, 1H), 7.20 - 7.12 (m, 3H), 7.06 - 7.04 (m, 2H), 6.86 (d, J=6.5 Hz, 2H), 6.67 - 6.61 (m, 3H), 6.49 (dd, J= 2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.09 (dd, J= 1.6, 8.0 Hz, 1H), 5.96 (d, J= 14.4 Hz, 1H), 5.04 (dd, J= 5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.32 (d, J=17.2 Hz, 1H), 4.22 - 4.17 (m, 2H), 3.34 - 3.11 (m, 13H), 3.00 - 2.87 (m, 3H), 2.60 - 2.54 (m, 1H), 2.43 - 2.35 (m, 1H), 2.20 (d, J= 6.8 Hz, 2H), 2.08 - 1.94 (m, 2H), 1.77 - 1.55 (m, 4H), 1.25 - 1.15 (m, 2H).
(3S)-3-[5-[4-[[1-[2-フルオロ-4-[(1R, 2S)6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-
イル]フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(例示的化合物524)の合成
【1564】
【化697】
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【1565】
(3S)-3-(1-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.24g、3.33mmol、1当量、ベンゼンスルホン酸塩)のジクロロメタン(8mL)とメタノール(32mL)の混合液に、酢酸ナトリウム(818mg、9.98mmol、3当量)を20℃で一回で加えた。混合液を10分間、20℃で攪拌した。1-[2-フルオロ-4-[(1R, 2S)-6-ヒドロキシ-2-フ
ェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]ピぺリジン-4-カルボアルデヒド(1g、2.33mmol、0.7当量)を加えた。混合液を20℃で10分間攪拌した。次いで酢酸(0.2mL)とシアノホウ化水素ナトリウム(418mg、6.65mmol、2当量)を一度に加えた。混合液を20℃で40分間攪拌した。混合物を真空中で濃縮した。次いで50mLのテトラヒドロフランと20mLの水を加え、混合液を20分間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えて、pHを8〜9に調整した。水層を、酢酸エチルおよびテトラヒドロフラン(v:v=2:1、60mLx3)で抽出した。一つにまとめた有機層をブライン(60mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮させた。残留物を分取的逆相HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 250 x 50mm、10ミクロン;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B%:26%〜56%、30分間)により精製した。生成物である(3S)-3-[5-[4-[[1-[2-フルオロ-4-[(1R,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(909mg、1.12mmol、収
率33%、純度96%、ギ酸塩)を、凍結乾燥後に白色固形物として得た。キラル純度は、chiral SFC(Chiralcel OJ-3 50×4.6 mm、3um;移動相:0.05%CO
2中、50%エタノール(0.05%DEA);流速:3mL/分、波長:220nm)により分析し、t
p=2.89分、95%を越えるジアステレオマー純度(de)で観察した。[α]
D = -256.8 (DMF中、c=0.2、25℃)。
【1566】
LC-MS (ESI) m/z: 742.2 [M+1]
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.94 (s, 1H), 8.15 (s, 0.7H、ギ酸塩)、 7.51 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.24 - 7.10 (m, 3H), 7.09 - 6.97 (m, 2H), 6.86 (d, J=6.8 Hz, 2H), 6.72 - 6.57 (m, 3H), 6.50 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.09 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.01 - 5.90 (m, 1H), 5.04 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H),
4.32 (d, J=17 Hz, 1H), 4.22 - 4.18 (m, 2H), 3.35 - 3.23 (m, 9H), 3.19 (d, J=8.4
Hz, 3H), 3.09 - 2.78 (m, 3H), 2.63 - 2.54 (m, 1H), 2.42 - 2.28 (m, 2H), 2.20 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.14 - 2.00 (m, 1H), 1.99 - 1.89 (m, 1H), 1.84 - 1.52 (m, 4H), 1.32 - 1.10 (m, 2H).
遊離非塩型
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.94 (s, 1H), 9.15 (s, 1H), 7.51 (d,
J=8.4 Hz, 1H), 7.23 - 7.10 (m, 3H), 7.09 - 7.01 (m, 2H), 6.86 (d, J=6.8 Hz, 2H), 6.72 - 6.56 (m, 3H), 6.50 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.09 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.97 (d, J=14.0 Hz, 1H), 5.04 (dd, J=4.8, 13.2 Hz, 1H), 4.38 - 4.27 (m, 1H), 4.24 - 4.19 (m, 1H), 4.18 (s, 1H), 3.30 - 3.23 (m, 5H), 3.23 - 3.15 (m, 2H), 3.06 - 2.81 (m,
3H), 2.65 - 2.54 (m, 4H), 2.52 - 2.51 (m, 3H), 2.42 - 2.34 (m, 1H), 2.20 (d, J=7.2 Hz, 2H), 2.13 - 2.01 (m, 1H), 2.00 - 1.91 (m, 1H), 1.84 - 1.70 (m, 3H), 1.68
- 1.54 (m, 1H), 1.24 - 1.11 (m, 2H).
(3R)-3-[5-[4-[[1-[2-フルオロ-4-[(1R, 2S)6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-
イル]フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-
イル]ピペリジン-2,6-ジオン(例示的化合物525)の合成
【1567】
【化698】
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【1568】
この化合物を、(3R)-3-(1-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-2-イル)ピペリ
ジン-2,6-ジオンを使用した点を除いて、例示的化合物524に記載された手順と同じ手順を使用して調製した。精製されたギ酸塩を、化合物524と同じ条件のキラルSFCにより分析した。t
p=1.76分、100%のde。[α]
D = -231.6 (DMF中、=0.1、25℃)。LC-MS (ESI) m/z: 742.3 [M+1]
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.94 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.13
(s, 0.35H、ギ酸塩)、7.53 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.20 - 7.10 (m, 3H), 7.08 - 7.00 (m, 2H), 6.86 (d, J=6.8 Hz, 2H), 6.68 - 6.60 (m, 3H), 6.50 (m, 1H), 6.09 ( d, J=8.4 Hz, 1H), 5.97 (d, J=14.4 Hz, 1H), 5.04 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.33 (d, J=17.2 Hz, 1H), 4.22 - 4.15 (m, 2H), 3.42 - 3.35 (m, 6H), 3.20 (br d, J=8.4 Hz, 3H),
3.01 - 2.81 (m, 4H), 2.76 - 2.51 (m, 4H), 2.42 - 2.25 (m, 3H), 2.15 - 1.88 (m, 2H), 1.80 - 1.51 (m, 4H), 1.30 - 1.15 (m, 2H).
遊離非塩型
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.93 (s, 1H), 9.15 (s, 1H), 7.51 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.23 - 7.09 (m, 3H), 7.08 - 7.01 (m, 2H), 6.86 (d, J=6.4 Hz, 2H), 6.69 - 6.63 (m, 2H), 6.63 - 6.60 (m, 1H), 6.50 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.09 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.97 (d, J=14.0 Hz, 1H), 5.04 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.37 - 4.27 (m, 1H), 4.24 - 4.19 (m, 1H), 4.18 (s, 1H), 3.30 - 3.23 (m, 5H), 3.23 - 3.15 (m, 2H), 3.06 - 2.81 (m, 3H), 2.65 - 2.54 (m, 4H), 2.52 - 2.51 (m, 3H), 2.42
- 2.34 (m, 1H), 2.20 (d, J=7.2 Hz, 2H), 2.13 - 2.01 (m, 1H), 2.00 - 1.91 (m, 1H), 1.84 - 1.70 (m, 3H), 1.68 - 1.54 (m, 1H), 1.24 - 1.11 (m, 2H)。
【1569】
3-[5-[4-[[1-[3-フルオロ-4-[(1S, 2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(例示的化合物496)の合成
工程1:[1-(4-ブロモ-3-フルオロ-フェニル)-4-ピペリジル]メタノールの調製
【1570】
【化699】
[この文献は図面を表示できません]
【1571】
1-ブロモ-2-フルオロ-4-ヨードベンゼン(25g、83.09mmol、1当量)、4-ピペリジルメタ
ノール(10.53g、91.39mmol、1.1当量)、L-プロリン(3.83g、33.23mmol、0.4当量)、ヨウ化銅(I)(3.16g、16.62mmol、0.2当量)、および炭酸カリウム (22.97g、166.17mmo
l、2当量)のDMSO(400mL)溶液を脱気し、次いで窒素下で10時間、90℃に加熱した。混
合液を酢酸エチル(500mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ過液を真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1〜2/1)により精製して、黄色
固形物として[1-(4-ブロモ-3-フルオロ-フェニル)-4-ピペリジル]メタノール(5.02g、17.42mmol、収率21%)を得た。
1H NMR (400 MHz, METHANOL-d
4) δ 7.26 - 7.41 (m, 1 H), 6.63 - 6.83 (m, 2 H), 3.68 - 3.81 (m, 2 H), 3.45 (d, J=6.40 Hz, 2 H), 3.33 (s, 1 H), 2.73 (br t, J=12.23 Hz, 2 H), 1.84 (br d, J=12.92 Hz, 2 H), 1.64 (br d, J=3.26 Hz, 1 H), 1.33 (q, J=12.30 Hz, 2 H).
工程2:1-(4-ブロモ-3-フルオロ-フェニル)ピペリジン-4-カルボアルデヒドの調製
【1572】
【化700】
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【1573】
二塩化オキサリル(6.61g、52.06mmol、4.6mL、3当量)のジクロロメタン(50mL)の混合液に、DMSO(5.42g、69.41mmol、5.4mL、4当量)のジクロロメタン(50mL)溶液を-68℃で
滴下して加えた。添加終了時、混合液を30分間、-68℃で攪拌した。次いで[1-(4-ブロモ-3-フルオロ-フェニル)-4-ピペリジル]メタノール(5g、17.35mmol、1当量)のジクロロメ
タン(50mL)溶液を反応混合液に滴下して加えた。添加終了時に、混合液を-68℃で1時間攪拌した。次いで、トリエチルアミン(14.05g、138.81mmol、19.3mL、8当量)を-68℃で滴下して加えた。混合液を25℃で16時間攪拌した。反応液をTLCに従って清浄化した。飽
和重炭酸ナトリウム溶液(80mL)を加えた。有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100/1〜10/1)により精製して、黄色油状物
として1-(4-ブロモ-3-フルオロ-フェニル)ピペリジン-4-カルボアルデヒド(4.98g、粗)
を得た。
【1574】
工程3:1-(4-ブロモ-3-フルオロ-フェニル)-4-(ジメトキシメチル)ピペリジンの調製
【1575】
【化701】
[この文献は図面を表示できません]
【1576】
1-(4-ブロモ-3-フルオロ-フェニル)ピペリジン-4-カルボアルデヒド(4.9g、17.12mmol、1当量)のトリメトキシメタン(38.72g、364.87mmol、40mL、21.31当量)の溶液に、パラ-トルエンスルホン酸(147mg、0.85mmol、0.05当量)を加えた。混合液を25℃で16時間攪
拌した。反応混合液を重炭酸ナトリウム溶液でクエンチし、
次いで酢酸エチル200 mLで抽出した。一つにまとめた有機層をブライン200mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥
させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテ
ル/酢酸エチル=1:0〜30:1)により精製して、黄色油状物として1-(4-ブロモ-3-フル
オロ-フェニル)-4-(ジメトキシメチル)ピぺリジン(4.6g、13.85mmol、収率81%)を得た。LC-MS (ESI) m/z: 331.9 [M+1]
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.17 - 7.29 (m, 1 H), 6.45 - 6.68 (m, 2 H), 3.99 (d, J=7.03 Hz, 1 H), 3.59 (br d, J=12.42 Hz, 2 H), 3.30 (s, 6 H), 2.62 (td, J=12.39, 2.45 Hz, 2 H), 1.62 - 1.84 (m, 3 H), 1.27 - 1.42 (m, 2 H).
工程4:4-(ジメトキシメチル)-1-[3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]ピペリジンの調製
【1577】
【化702】
[この文献は図面を表示できません]
【1578】
1-(4-ブロモ-3-フルオロ-フェニル)-4-(ジメトキシメチル)ピぺリジン(1g、3.01mmol
、1当量)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(1.22g、4.82mmol、1.6当量)、酢酸カリウム(590mg、6.02mmol、2当量)、および2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピルビフェ
ニル(287mg、0.60mmol、0.2当量)のジオキサン(10mL)溶液に、を酢酸パラジウム(II)(81mg、0.36mmol、0.12当量)を窒素下で加えた。混合液を、窒素下、100℃で3時間攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:0〜30:1)により精製して、灰色固形物として4-(ジメトキシメチル)-1-[3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]ピペリジン(800mg、2.11mmol、収率70%)を得た。
【1579】
工程5:1-[4-(6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)-3-フルオロ-フェニル]-4-(ジメトキシメチル)ピペリジンの調製
【1580】
【化703】
[この文献は図面を表示できません]
【1581】
4-(ジメトキシメチル)-1-[3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラ
ン-2-イル)フェニル]ピペリジン(700mg、1
.85mmol、1当量)および(6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)トリフルオロメタンスルホン酸塩(709mg、1
.85mmol、1当量)のジオキサン(12mL)および水(2mL)の溶液に、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(135mg、0.18mmol、0.1当量)および炭酸カリウム(7
65mg、5.54mmol、3当量)を窒素下で加えた。混合液を90℃で3時間攪拌した。反応混合液をろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜30:1)により精製して、1-[4-(6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロナ
フタレン-1-イル)-3-フルオロ-フェニル]-4-(ジメトキシメチル)ピペリジン(850mg、1.74mmol、収率94%)を黄色固形物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 488.1 [M+1]
+; 1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.28 - 7.45 (m, 5 H), 7.11 (t, J=8.60 Hz, 1 H), 6.77 - 6.84 (m, 2 H), 6.69 (ddd, J=8.60, 6.46, 2.51 Hz, 2 H), 6.63 (dd, J=13.36, 2.45 Hz, 1 H), 5.93 (t, J=4.52 Hz, 1 H), 5.04 (s, 2 H), 4.05 - 4.15 (m, 1 H), 3.74 (br d, J=12.55 Hz, 2 H), 3.36 - 3.40 (m, 6 H), 2.83 (t, J=7.97 Hz, 2 H), 2.72 (td, J=12.33, 2.45 Hz, 2 H), 2.39 (td, J=7.91, 4.77 Hz, 2 H), 1.71 - 1.89 (m, 3 H), 1.40 - 1.51 (m, 2 H).
工程6:1-[4-(6-ベンジルオキシ-2-ブロモ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)-3-フルオロ-フェニル]-4-(ジメトキシメチル)ピペリジンの調製
【1582】
【化704】
[この文献は図面を表示できません]
【1583】
1-[4-(6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)-3-フルオロ-フェニル]-4-(ジメトキシメチル)ピペリジン(870mg、1.78mmol、1当量)とトリエチルエチルアミン(270mg、2.68mmol、0.3mL、1.5当量)のジクロロメタン(20mL)溶液に、ピリジニウムトリブ
ロミド(570mg、1.78mmol、1当量)を0℃で加えた。混合液を25℃で0.5時間攪拌した。反応液を亜硫酸ナトリウム水溶液(40mL)で洗浄し、ジクロロメタン(120mL)で抽出した
。一つにまとめた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、
ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜20:1)により精製して、1-[4-(6-ベンジルオキシ-2-ブロモ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)-3-フルオロ-フェニル]-4-(ジメトキシメチル)ピペリジン(680mg、1.20mmol、収率67%)を黄色固形物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 568.0 [M+1]
+。
【1584】
工程7:1-[4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)-3-フルオロ-フェニル]-4-(ジメトキシメチル)ピペリジンの調製
【1585】
【化705】
[この文献は図面を表示できません]
【1586】
1-[4-(6-ベンジルオキシ-2-ブロモ-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)-3-フルオロ-フェニ
ル]-4-(ジメトキシメチル)ピペリジン(680mg、1.20mmol、1当量)およびフェニルボロン
酸(146mg、1.20mmol、1当量)のジオキサン(18mL)および水(3mL)の溶液に、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(87mg、0.12mmol、0.1当
量)および炭酸カリウム(331mg、2.40mmol、2当量)を加えた。混合液を100℃で3時間攪
拌した。反応混合液をろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜10:1)により精製して、1-[4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)-3-フルオロ-フェニル]-4-(ジメトキシメチル)-ピペリジン(600mg、1.06mmol、収率88%)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 564.2 [M+1]
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.31 - 7.48 (m, 5 H), 7.04 - 7.19 (m, 5 H), 6.78 - 6.91 (m, 2 H), 6.65 - 6.76 (m, 2 H), 6.49 - 6.60 (m, 2 H), 5.08 (s, 2 H), 4.08 - 4.12 (m, 1 H), 3.69 (br d, J=12.42 Hz, 2 H), 3.34 - 3.45 (m, 6 H), 2.88 - 3.08 (m, 2 H), 2.73 - 2.88 (m, 2 H), 2.68 (td, J=12.33, 2.32 Hz, 2 H), 1.82 - 1.92 (m, 1 H), 1.82 - 1.92 (m, 1 H), 1.72 - 1.81 (m, 1 H), 1.36 - 1.52 (m, 2 H).
工程8:1-[4-[4-(ジメトキシメチル)-1-ピペリジル]-2-フルオロ-フェニル]-2-フェニ
ル-テトラリン-6-オールの調製
【1587】
【化706】
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【1588】
1-[4-(6-ベンジルオキシ-2-フェニル-3,4-ジヒドロナフタレン-1-イル)-3-フルオロ-フェニル]-4-(ジメトキシメチル)-ピペリジン(680mg、1.21mmol、1当量)のメタノール(10mL)とテトラヒドロフラン(10mL)の溶液に、10%パラジウム活性炭素触媒を窒素下で加えた。混合液を25℃で16時間、水素下(15psi)で攪拌した。残留物を、prep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150 x 25mm、10ミクロン;移動相:[水(0.225%ギ酸)-ACN];B%:35%〜65%、10分間)により精製した。化合物のシス-1-[4-[4-(ジメトキシメチル)-1-ピペリジル]-2-フルオロ-フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オール(450mg、0.94mmol、収率78%)を黄色固形物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 476.1 [M+1]
+。
【1589】
工程9:(1S, 2S)-1-[4-[4-(ジメトキシメチル)-1-ピペリジル]-2-フルオロ-フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オールの調製
【1590】
【化707】
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【1591】
1-[4-[4-(ジメトキシメチル)-1-ピペリジル]-2-フルオロ-フェニル]-2-フェニル-テトラ
リン-6-オール(450mg、0.94mmol、1当量)を、SFC(カラム:AD、250mm x 30mm、10ミク
ロン);移動相:[MeOH中、0.1%水酸化アンモニウム];B%:各ランに対して50%〜50%
、3.7分、総計で180分)により精製した。化合物の(1S, 2S)-1-[4-[4-(ジメトキシメチル)-1-ピペリジル]-2-フルオロ-フェニル]-2-フェニル-テトラリン-6-オール(170mg、0.35mmol、収率37%)を黄色油状物として得た。
【1592】
工程10および11:3-[5-[4-[[1-[3-フルオロ-4-[(1S,2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イル]フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(例示的化合物496)の調製
【1593】
【化708】
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【1594】
例示的化合物341に対する工程10と工程11に記載される手順と同じ手順を使用して、化合
物の3-[5-[4-[[1-[3-フルオロ-4-[(1S, 2S)-6-ヒドロキシ-2-フェニル-テトラリン-1-イ
ル]フェニル]-4-ピペリジル]メチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンをギ酸塩の白色固形物として得た。LC-MS (ESI) m/z: 742.2 [M+1]
+;
1H NMR (400 MHz, DMS0-d
6) δ 10.94 (s, 1H, imide), 9.14 (br s, 1H, フェ
ノール), 8.20 (s, 0.45H、ギ酸塩)、7.52 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.08 - 7.03 (m, 5 H), 6.83 (m, 2H), 6.62 (m, 2H), 6.58 - 6.42 (m, 3H), 6.26 (br d, J=13.68 Hz, 1 H), 5.04 (dd, J=13.36, 5.08 Hz, 1H), 4.45 (br d, J=5.02 Hz, 1H), 4.33 (d, J=16.8 Hz, 1H), 4.20 (d, J=16.8 Hz, 1H), 3.63 - 3.50 (m, 2H), 3.29 - 3.21 (m, 9H), 3.03 - 2.84 (m, 3H), 2.60 (br, 3H), 2.40 - 2.35 (m, 1H), 2.19 (br d, J=6.7 Hz, 3H), 2.01 - 1.91 (m, 1H), 1.79 - 1.64 (m, 4H), 1.20 - 1.07 (m, 2H).