(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記通知部は、前記占有面積率が第1の閾値未満、又は、前記返却物積重度が第2の閾値未満であった場合、前記他の装置に、前記返却棚の前記棚段の片付けが必要である旨を通知しない、
ことを特徴とする請求項1に記載の返却棚管理システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このようなレストラン支援システムでは、返却物であるトレイにRFIDを設ける必要があった。
【0005】
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、返却物にRFIDを設けることが不要な返却棚管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施の形態の一つに係る返却棚管理システムは、
返却棚の棚段の載置面を撮像する画像センサと、
前記画像センサと通信可能に接続される返却棚管理装置と、
前記返却棚管理装置と通信可能に接続される他の装置と、を備え、
前記返却棚管理装置は、制御部と、通知部と、を備え、
前記制御部は、前記画像センサからの画像データに基づいて、前記棚段に載置された返却物の前記載置面における占有面積率を算出し、
前記通知部は、前記占有面積率が第1の閾値以上であった場合に、前記他の装置に、前記返却棚の前記棚段の片付けが必要である旨を通知する。
【0007】
本開示の実施の形態の一つに係る返却棚管理方法は、
棚段に載置された返却物の載置面における占有面積率に基づいて、返却棚を管理する返却棚管理方法であって、
前記返却棚の棚段の載置面を撮像することによって生成された画像データに基づいて、前記棚段に載置された返却物の前記載置面における占有面積率を算出するステップと、
前記占有面積率が第1の閾値以上であった場合、他の装置に、前記返却棚の前記棚段の片付けが必要である旨を通知するステップと、を備える。
【0008】
本開示の実施の形態の一つに係るプログラムは、
棚段に載置された返却物の載置面における占有面積率に基づいて、返却棚を管理する返却棚管理システムの返却棚管理装置として動作するコンピュータに、
前記返却棚の棚段の載置面を撮像することによって生成された画像データに基づいて、前記棚段に載置された返却物の前記載置面における占有面積率を算出するステップと、
前記占有面積率が第1の閾値以上であった場合、他の装置に、前記返却棚の前記棚段の片付けが必要である旨を通知するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、返却物にRFIDを設けることが不要な返却棚管理システム、返却棚管理方法、及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。
【0012】
図1に示すように、返却棚管理システム100は、返却棚管理装置1と、他の装置3と、画像センサ4とを備える。
【0013】
画像センサ4は、返却棚の棚段の載置面を撮像し、画像データを生成する。返却棚管理装置1は、画像センサ4と通信可能に接続され、返却棚の管理を行う。返却棚管理装置1は、制御部11と、通知部12とを備える。返却棚管理装置1は、適宜、ハードウェア構成として、記録媒体、入出力インタフェース、通信インタフェース等を備える。
【0014】
制御部11は、画像センサ4からの画像データに基づいて、棚段に載置された返却物(図示略)の載置面における占有面積率を算出する。制御部11は、占有面積率が第1の閾値Th1以上か否かを判定する。制御部11は、占有面積率が第1の閾値Th1以上であった場合、通知部12へ制御信号を送る。通知部12は、占有面積率が第1の閾値Th1以上であった場合に、他の装置3に、返却棚の棚段の片付けが必要である旨を通知する。
【0015】
他の装置3は、返却棚管理装置1と通信可能に接続される。他の装置3は、返却棚の棚段の片付けが必要である旨の通知を通知部12から受けて、その通知をユーザに知らせる。他の装置3は、返却棚管理装置1と比較してユーザに近い位置に設けられていると、その通知をユーザに知らせ易くてよい。他の装置3は、例えば、POS(Point Of Sales)端末や携帯端末である。他の装置3は、適宜、ハードウェア構成として、記録媒体、入出力インタフェース、通信インタフェース等を備える。
【0016】
以上より、上記した構成によれば、返却物はRFIDが設けられていなくても、他の装置3を介して返却棚の棚段の対応が必要である旨をユーザに通知することができる。従って、返却物にRFIDを設けることが不要である。また、ユーザは、返却棚の棚段の返却物を片付ける等の対応をすることができる。
【0017】
また、実施の形態1にかかる構成によれば、画像データに基づく占有面積率に応じて、返却棚の棚段の片付けが必要である旨を他の装置3に通知する。よって、グラスやカップのみが返却された場合でも、グラスやカップを検出し易い。また、食器やトレイの有無を検出し易い。
【0018】
(一具体例)
次に、
図2〜
図6を参照して、実施の形態1にかかる無線通信システムの一具体例について説明する。
図2は、
図1に示す無線通信システムの一構成例を示す概略図である。
図3は、
図2に示す一構成の棚段の一つを示す斜視図である。
図4〜
図6は、
図3に示す一構成の返却棚の載置面の第1〜第3の例をそれぞれ示す俯瞰図である。なお、
図2及び他の図では、見易さのため、画像センサ41、42、43を透視可能なように、天面21c、22c、23cを図示した。
【0019】
図2に示すように、返却棚管理システム100は、返却棚管理装置1、画像センサ群40、及びPOS端末31を備える。返却棚管理装置1と画像センサ群40を構成する各画像センサ間、及び返却棚管理装置1とPOS端末31間は、通信可能に接続されている。返却棚管理装置1には、複数台のPOS端末31が、通信可能に接続されていてもよい。
【0020】
画像センサ群40は、返却棚2に設けられている。画像センサ群40は、画像センサ41、42、43を備える。
図2に示す返却棚2の一例は、3つの棚段21、22、23を備える。棚段21、22、23がそれぞれ天面21c、22c、23cを備える。画像センサ41、42、43がそれぞれ天面21c、22c、23cに設けられている。なお、返却棚2は、棚段を4つ以上備えてもよいし、1つ、又は2つ備えてもよい。返却棚管理システム100は、返却棚2を複数備えてもよい。
【0021】
図3は、
図2に示す一構成例の返却棚の棚段の一つを示す斜視図である。
図3に示すように、返却棚2の棚段21は、前面21a、後面21b、天面21c、載置面21d、左側面21e、及び右側面21fを含む。
【0022】
前面21aは、
図3紙面手前方向(ここでは、Y方向マイナス側)に向かって開放されている。後面21bは、
図3紙面奥行方向(ここでは、Y方向プラス側)に向かって開放されている。返却物は、棚段21の外側から前面21a、又は後面21bを通過して、載置面21dの上側に移動することができる。この返却物は、例えば、トレイや食器等である。
【0023】
返却物は載置面21dに載置され、載置面21dは返却物を支持する。載置面21dは、棚段21の底面である。天面21cには、画像センサ41が設けられている。天面21cは、棚段21の上面である。天面21cは、載置面21dと対向する。
【0024】
左側面21e及び右側面21fは、壁状体によって構成され、閉鎖されている。左側面21eと右側面21fとは、対向する。
図4は、載置面21dの上面図である。
図3に示す載置面21dの一例には、画像センサ41を用いて返却物を識別し易くするため、全面にわたって斜線が施されている。載置面21dには、斜線に替えて、市松模様等の模様が施されていてもよい。また、画像センサ41が、色を識別可能なセンサである場合、載置面21dが返却物と異なる色を示すとよい。
図3に示す画像センサ41の一例は、載置面21dの全面を撮像可能である。
【0025】
載置面21dは、適宜、返却物が載置される。例えば、
図4に示す載置面21dの一例では、返却物が全く載置されていない。ここで、載置面21dにおいて返却物が占有する面積の割合を、占有面積率A1とする。占有面積率A1は、0(零)%である。
【0026】
また、
図5に示す載置面21dの一例では、返却物が載置されている。このような返却物は、例えば、トレイT1やカップT2である。
図5に示す載置面21dの一例の面積の30%程度が返却物によって占有されている。言い換えると、
図5に示す載置面21dの一例において占有面積率A1は、30%程度である。第1の閾値Th1が40%である場合、占有面積率A1が第1の閾値Th1よりも低い。このような場合、返却棚管理装置1は、他の装置3に、返却棚の棚段の対応が必要である旨を通知しない。
【0027】
また、
図6に示す載置面21dの一例でも、返却物が載置されている。
図6に示す載置面21dの一例の面積の70%程度が返却物によって占有されている。言い換えると、
図6に示す載置面21dの一例において占有面積率A1は、70%程度である。第1の閾値Th1が40%である場合、占有面積率A1が第1の閾値Th1よりも高い。このような場合、返却棚管理装置1は、他の装置3にて返却棚の棚段の対応が必要である旨を通知する。
【0028】
(返却棚管理方法)
次に、
図7を参照して、返却棚管理装置1の制御部11が実行する処理について説明する。
図7は、実施の形態1にかかる返却棚管理装置の制御部が実行する処理のフローチャートである。
【0029】
タイマのカウントを開始する(ステップST1)。
【0030】
続いて、所定時間が経過したか否か判定をする(ステップST2)。所定時間は、予め、返却棚管理システム100のユーザが返却棚管理装置1、又はPOS端末31等に入力するとよい。所定時間は、例えば、3分である。返却棚管理システム100のユーザは、例えば、飲食店等の店員である。所定時間が経過するまで、ステップST2を繰り返す(ステップST2:NO)。所定時間が経過した場合(ステップST2:YES)、タイマをクリアする。
【0031】
続いて、各画像センサ41、42、43からの画像データから、各棚段21、22、23の返却物の占有面積を取得する(ステップST3)。
【0032】
続いて、この取得した占有面積に基づいて、各棚段21、22、23の占有面積率A1を算出する(ステップST4)。
【0033】
続いて、占有面積率A1が第1の閾値Th1以上であるか否かを棚段21、22、23毎に判定する(ステップST5)。第1の閾値Th1は、予め定められているとよく、幅広い範囲であり、使用環境に応じて決めるとよい。第1の閾値Th1は、例えば、70%である。棚段21、22、23のうち少なくとも1つの棚段の占有面積率A1が第1の閾値Th1以上あった場合(ステップST5:YES)、ステップST6に移行する。一方、棚段21、22、23の全ての占有面積率A1が第1の閾値Th1未満であった場合(ステップST5:NO)は、ステップST7に移行する。
【0034】
続いて、占有面積率A1が第1の閾値Th1以上の棚段について対応が必要である旨を、POS端末31に通知して、ステップST7に移行する(ステップST6)。この対応は、例えば、返却物を載置面21dから片付けることである。POS端末31は、返却棚管理装置1からの通知を表示して、ユーザに知らせる。
【0035】
最後に、返却棚2の管理を継続する場合、上記したステップST1〜ステップST6を繰り返す(ステップST7:YES)。返却棚2の管理を停止する入力を受け付けた場合(ステップST7:NO)、返却棚2の管理を停止する。
【0036】
以上より、返却棚管理システム100の構成によれば、返却物にRFIDを設けることなく、返却棚の棚段における対応が必要である旨を通知することができる。
【0037】
(第2の実施形態)
次に、
図8及び
図9を参照して、第2の実施形態の返却棚管理システムについて説明する。
図8及び
図9は、実施の形態2にかかる返却棚管理システムの要部を示す図である。
【0038】
返却棚管理システム200(図示略)は、返却棚2の棚段21の左側面及び右側面を除いて、返却棚管理システム10、100と同じ構成を備える。返却棚管理システム200は返却棚2を備える。返却棚2は棚段21を備える。棚段21は、左側面221e(
図8参照)と、右側面221f(
図9参照)とを備える。棚段21は、光センサ50を備える。光センサ50は、発光部51(
図8参照)と、受光部52(
図9参照)とを備える。
【0039】
図8に示すように、左側面221eは、発光部51を保持する。発光部51は複数であるとよく、左側面221eにおける棚段21内側主面上に並ぶとよい。発光部51は、高さ方向(ここでは、Z方向)に並ぶとよく、前後方向(ここでは、Y方向)に並んでもよい。
図8に示す複数の発光部51の一例は、左側面221eにおける棚段21内側主面上に、格子状に配置されている。
【0040】
図9に示すように、右側面221fは、受光部52を保持する。受光部52は複数であるとよく、右側面221fにおける棚段21内側主面上に並ぶとよい。受光部52は、高さ方向(ここでは、Z方向)に並ぶとよく、前後方向(ここでは、Y方向)に並んでもよい。
図9に示す複数の受光部52の一例は、右側面221fにおける棚段21内側主面上に、格子状に配置されている。
【0041】
受光部52は、発光部51からの光を受光可能な位置に配置されている。具体的には、受光部52は、発光部51と対向する。
【0042】
返却棚管理装置1は、受光部52が発光部51からの光を受光しないと、返却物が存在すると判定する。返却棚管理装置1は、受光部52が発光部51からの光を受光すると、返却物が存在しないと判定する。
【0043】
図8に示す一例では、発光部51が左側面221eにおいて、格子状に配置されている。発光部51が、左側面221eにおいて棚段21の奥行方向(ここでは、Y軸方向)に10個、かつ、高さ方向(ここでは、Z軸方向)に14個、計140個並ぶ。
【0044】
同様に、
図9に示す一例では、受光部52が右側面221fにおいて、格子状に配置されている。受光部52が、右側面221fにおいて、棚段21の奥行方向(ここでは、Y軸方向)に10個並び、かつ、高さ方向(ここでは、Z軸方向)に14個、計140個並ぶ。
【0045】
返却棚管理装置1は、棚段21の奥行方向の10個の受光部52のうち、所定数n以上の受光部52で発光部51からの光を受光しない場合、その高さまで、返却物が存在すると判定する。例えば、所定数nが6個である場合、6個以上の受光部52が発光部51からの光を受光しないので、それらの発光部51と受光部52が配置されている高さに、返却物が存在すると判定する。
【0046】
また、返却棚管理装置1は、棚段21の奥行方向の10個の受光部52のうち、所定数n未満の受光部52で発光部51からの光を受光しない場合、その高さには、返却物が存在しないと判定する。例えば、所定数nが6個である場合、6個未満の受光部52が発光部51からの光を受光しないので、それらの発光部51と受光部52が配置されている高さに、返却物が存在しないと判定する。
【0047】
返却棚管理装置1は、載置面21dに載置された返却物の高さ(積み重ね高さ)を取得して返却物積重度SD1を算出する。返却棚管理装置1は、占有面積率A1と返却物積重度SD1とに基づいて対応が必要であるか否かを判定する。返却棚管理装置1は、対応が必要な棚段について通知を行う。返却物積重度SD1とは、棚段の載置面21dから天面21cまでの距離に対する、積み重ねられた返却物の高さの割合である。返却物積重度SD1は、載置面21dの少なくとも一部の返却物の高さの割合を示すものであるとよい。返却物積重度SD1は、必ずしも、載置面21dの全面にわたっての返却物の高さの割合を示すものでない。
【0048】
返却棚管理装置1の制御部11は、占有面積率A1が第1の閾値Th1以上であり、かつ、返却物積重度SD1が第2の閾値Th2未満である場合、載置面21dに載置された返却物の上に、別の返却物を積み重ねることができると判定する。返却棚管理装置1が、このような判定をした場合、対応が必要である旨の通知を行わない。
【0049】
また、返却棚管理装置1は、返却物積重度SD1が第2の閾値Th2以上の場合、占有面積率が第1の閾値Th1未満であれば、載置面21dが別の返却物をさらに載置可能な余地を有すると判定する。返却棚管理装置1は、このような判定をした場合、対応が必要である旨の通知を行わない。
【0050】
また、返却棚管理装置1は、占有面積率A1が第1の閾値Th1以上であり、かつ、返却物積重度SD1が第2の閾値Th2以上である場合、棚段21が別の返却物をさらに載置可能なスペースを有しないと判定する。対応が必要である旨の通知を行う。
【0051】
(返却棚管理方法)
次に、
図10を参照して、返却棚管理装置1の制御部11が実行する処理について説明する。
図10は、実施の形態2にかかる返却棚管理装置1の制御部11が実行する処理のフローチャートである。
【0052】
タイマのカウントを開始する(ステップST11)。
【0053】
続いて、所定時間が経過したか否か判定する(ステップST12)。所定時間は、予め、返却棚管理システム200のユーザが返却棚管理装置1、又はPOS端末31等に入力するとよい。所定時間は、例えば、3分である。返却棚管理システム200のユーザは、例えば、店員等である。所定時間が経過するまで、ステップST12を繰り返す(ステップST12:NO)。所定時間が経過した場合(ステップST12:YES)、タイマをクリアする。
【0054】
続いて、各画像センサ41、42、43からの画像データから、各棚段21、22、23の返却物の占有面積を取得する。また、各棚段21、22、23の受光部52からの受光データから、各棚段21、22、23の返却物高さを取得して、ステップST14に移行する(ステップST13)。
【0055】
続いて、各棚段21、22、23の占有面積率A1と返却物積重度SD1とを算出する(ステップST14)。
【0056】
続いて、各棚段21、22、23の占有面積率A1が、第1の閾値Th1以上であるか否かを判定する。また、各棚段21、22、23の返却物積重度SD1が、第2の閾値Th2以上であるか否かを判定する(ステップST15)。第2の閾値Th2は、例えば60%である。棚段21、22、23のうち少なくとも1つの棚段の占有面積率A1が第1の閾値Th1以上であり、且つ、返却物積重度SD1が第2の閾値Th2以上であった場合(ステップST15:YES)、ステップST16に移行する。棚段21、22、23の全てが、占有面積率A1が第1の閾値Th1未満であり、又は返却物積重度SD1が第2の閾値Th2未満であった場合(ステップST15:NO)、ステップST17に移行する。
【0057】
続いて、占有面積率A1が第1の閾値Th1以上であり、且つ、返却物積重度SD1が第2の閾値Th2以上である棚段について対応が必要である旨を、POS端末31に通知して、ステップST17に移行する(ステップST16)。この対応は、例えば、返却物を載置面21dから片付けることである。POS端末31は、返却棚管理装置1からの通知を表示して、ユーザに知らせる。
【0058】
最後に、返却棚2の管理を継続する場合、上記したステップST11〜ステップST16を繰り返す(ステップST17:YES)。返却棚2の管理を停止する入力を受け付けた場合(ステップST17:NO)、返却棚2の管理を停止する。
【0059】
以上、返却棚管理システム200の構成によれば、返却物にRFIDを設けることなく、返却棚2の棚段への対応が必要である旨を通知することができる。
【0060】
また、返却棚管理システム200の構成によれば、占有面積率A1に加えて返却物積重度SD1に応じて、返却棚2の棚段への対応が必要である旨を通知する。そのため、返却棚2の棚段における返却物の占有面積及び高さに基づいて、通知の実施を決定することができる。よって、棚段における返却物の溜まり具合を良好な精度で判定して、通知の実施の決定精度を高める。
【0061】
本開示は、上述の実施形態には限定されない。例えば、上述の実施形態においては、返却棚管理装置1からPOS端末31に、対応が必要である旨を通知しているが、さらに、店員端末にも、対応が必要である旨を通知してもよい。さらに、当該店員端末が当該通知を表示してもよい。当該店員端末は、返却棚管理装置1と無線通信が可能であり、かつ、店員が携帯可能な端末であればよい。また、この場合、返却棚管理装置からPOS端末には通知することなく、当該店員端末のみに通知してもよい。
【0062】
また、上述の返却棚管理システム200は、光センサ50を備えたが、これに替えて、近接センサを備えてもよい。
【0063】
(他の実施の形態等)
なお、上記実施の形態に係る返却棚管理システムは、次のようなハードウェア構成を備えることができる。
図11は、返却棚管理システムに含まれるハードウェア構成の一例を示す図である。上述した様々な実施の形態において、返却棚管理システムにおける処理の手順を説明したように、本発明は処理方法としての形態も採り得る。
【0064】
図11に示す返却棚管理システム300は、インタフェース303とともに、プロセッサ301及びメモリ302を備える。上述した実施の形態で説明した返却棚管理システム10、100、200の制御構成(
図1〜10参照)は、プロセッサ301がメモリ302に記憶された制御プログラムを読み込んで実行することにより実現される。つまり、このプログラムは、プロセッサ301を返却棚管理システム10、100、200の一部の制御構成、例えば、返却棚管理装置1等、又はその一部として機能させるためのプログラムである。このプログラムは、返却棚管理システム10、100、200に、その制御構成、又はその一部における処理を実行させるためのプログラムであると言える。
【0065】
上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータ(情報通知装置を含むコンピュータ)に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、この例は、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/Wを含む。さらに、この例は、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0066】
さらに、上述した様々な実施の形態において、返却棚管理システム10、100、200における処理の手順を説明したように、本開示は、返却棚管理システム10、100、200の制御方法としての形態も採り得る。また、上述のプログラムは、返却棚管理システム10、100、200にこのような制御方法を実行させるためのプログラムであると言える。
【0067】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【解決手段】返却棚管理システム10は、返却棚2の棚段21の載置面21dを撮像する画像センサ4と、画像センサ4と通信可能に接続される返却棚管理装置1と、返却棚管理装置1と通信可能に接続される他の装置3とを備える。返却棚管理装置1は、制御部11と、通知部12とを備える。制御部11は、画像センサ4からの画像データに基づいて、棚段21に載置された返却物の載置面21dにおける占有面積率A1を算出する。通知部12は、占有面積率A1が第1の閾値Th1以上であった場合に、他の装置3に、返却棚2の棚段21の片付けが必要である旨を通知する。