【実施例】
【0484】
実施例1
2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸(2011年12月8日公開のWO2011/153509の実施例351((Amgen Inc.)。
【0485】
【化18】
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ステップA
2−(3−クロロフェニル)−1−(4−クロロフェニル)エタノン
【0486】
【化19】
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ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロ中1M、117mL)を、−78℃の、テトラヒドロフラン(58mL)中の2−(3−クロロフェニル)酢酸(10g、58.6mmol)溶液に1時間かけてゆっくりと添加した。−78℃で40分間撹拌後、10分間かけてテトラヒドロフラン(35mL)中のメチル4−クロロベンゾアート(10g、58.6mmol)溶液を添加した。反応物を−78℃で3時間攪拌し、その後、25℃まで温めた。25℃で2時間後、反応物を塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチし、大部分のテトラヒドロフランを減圧下にて除去した。残渣を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、そのろ液を濃縮させた。生成物をエーテル/ペンタンから再結晶させて、白色固体として表題化合物を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6,δ ppm) :8.05 (m, 2H), 7.62 (m, 2H), 7.33 (m, 3H), 7.21 (br d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.45 (s, 2H)。MS (ESI) = 265.1 [M + H]
+。
【0487】
ステップB:メチル4−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキソペンタノアート
【0488】
【化20】
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メチルメタクリラート(12.65mL、119mmol)をテトラヒドロフラン(283mL)中の2−(3−クロロフェニル)−1−(4−クロロフェニル)エタノン(30g、113mmol、実施例1、ステップA)溶液に添加した。次に、カリウムtert−ブトキシド(1.27g、11.3mmol)を添加し、反応物を室温にて2日間攪拌した。真空下で溶媒を除去し、300mL 酢酸エチルに置き換えた。有機相を、ブライン(50mL)、水(3×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮し、ジアステレオマーの約1:1混合物として、メチル4−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキソペンタノアートを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3, δ ppm):7.87 (m, 2H), 7.38 (m, 2H), 7.27−7.14 (一連のm, 4H), 4.61 (m, 1H), 3.69 (s, 1.5H), 3.60 (s, 1.5 H), 2.45 (m, 1H), 2.34 (m, 1H), 2.10 (ddd, J = 13.9, 9.4, 5.5 Hz, 0.5H), 1.96 (ddd, J = 13.7, 9.0, 4.3 Hz, 0.5H), 1.22 (d, J = 7.0 Hz, 1.5H), 1.16 (d, J = 7.0, 1.5 H).MS (ESI) = 387.0 [M + 23]
+。
【0489】
ステップC:(3S,5R,6R)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン及び(3R,5R,6R)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン。
【0490】
【化21】
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メチル4−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキソペンタノアート(40g、104.0mmol、実施例1、ステップB)を無水トルエン200mL中で溶解させ、真空下で濃縮した。使用前の2時間、残渣を高真空下に置いた。化合物を2×20gバッチに分割して、以下のように加工した:無水2−プロパノール(104mL)中のメチル4−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキソペンタノアート(20g、52.0mmol)を250mLガラス水素化容器内にて、カリウムtert−ブトキシド(2.33g、20.8mmol)で処理した。3.8mLトルエン中のRuCl
2(S−xylbinap)(S−DAIPEN)(0.191g、0.156mmol,Strem Chemicals,Inc.,Newburyport、MA)を添加した。1.5時間後、容器を50psi(344.7 kPa)まで加圧し、水素で5回パージし、室温にて撹拌した。必要に応じて追加の水素を反応物に再度充填した。3日後、反応物を混ぜ合わせて、50%飽和塩化アンモニウム溶液と酢酸エチルとの間で分配した。水層を酢酸エチルで抽出した。混合有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、ろ過し、濃縮した。
【0491】
粗生成物(大部分が、(4R,5R)−イソプロピル4−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−2−メチルぺンタノアート)をテトラヒドロフラン(450mL)及びメタノール(150mL)に溶解させた。水酸化リチウム(1.4M、149mL、208mmol)を添加し、その溶液を室温にて24時間攪拌した。混合物を真空下で濃縮し、残渣を酢酸エチルに再度溶解させた。水層のpHが約1となるまで撹拌しながら水性1N塩酸を添加した。層を分離させ、有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、ろ過し、濃縮した。その物質を200mLの無水トルエンに溶解し、ピリジニウムp−トルエンスルホナート(PPTS、0.784g、3.12mmol)で処理した。セコ酸が消費されるまで(約2時間)、反応物をディーン・スターク条件下で加熱還流させた。反応物を室温まで冷却し、飽和重炭酸ナトリウム(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。その溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮させた。その粗物質をフラッシュ・クロマトグラフィーシリカゲルで精製した(120gカラム、100%ジクロロメタンで溶出)。表題化合物を、エナンチオマー比率約94:6及び7:3メチルジアステレオマー混合物の白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3, δ ppm):7.22−6.98 (一連のm, 5H), 6.91 (dt, J = 7.4, 1.2 Hz, 0.3H), 6.81 (m, 2H), 6.73 (dt, J = 7.6, 1.4 Hz, 0.7H), 5.76 (d, J = 4.1 Hz, 0.3 H), 5.69 (d, J = 4.7 Hz, 0.7H), 3.67 (dt, J = 6.6, 4.3 Hz, 0.3H), 3.55 (td, J = 7.8, 4.7 Hz, 0.7 H), 2.96 (四重項のd, J = 13.5, 6.7 Hz, 0.7 H), 2.81 (m, 0.3 H), 2.56 (dt, J = 14.3, 8.0 Hz, 0.7 H), 2.32 (dt, J = 13.69, 7.0 Hz, 0.3 H), 2.06 (ddd, J = 13.7, 8.4, 4.1, 0.3 H), 1.85 (ddd, J = 14.1, 12.5, 7.4, 0.7 H), 1.42 (d, J = 7.0 Hz, 0.9 H), 1.41 (d, J = 6.7 Hz, 2.1H)。MS (ESI) = 357.0 [M + 23]
+. [α]
D (22 ℃, c = 1.0, CH
2Cl
2) = −31.9°; 融点98〜99℃。
【0492】
ステップD:(3S,5R,6R)−3−アリル−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン
【0493】
【化22】
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−35℃(アセトニトリル/ドライアイス浴)でのテトラヒドロフラン(22mL)中の(3S,5R,6R)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン及び(3R,5S,6S)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン(4.5g、13.4mmol、実施例1、ステップC)及びアリルブロミド(3.48mL、40.3mmol)溶液を、テトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.0M、17.45mL、17.45mmol)溶液で処理した。1時間かけて反応物を−5℃まで温め、その後50%飽和塩化アンモニウムでクエンチした。反応物を、100mL酢酸エチルで希釈し、層を分離した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、ろ過し、真空下で縮し、真空下に静置して白色固体として表題化合物を得た。キラルSFC(92%CO
2、8%メタノール(20mmアンモニア)、5mL/分、Phenomenex Lux−2カラム(Phenomenex、Torrance、CA)、100バール(10,000 kPa)、40℃、5分法)を使用して、本化合物がエナンチオマー比率96:4を有すると判定した(主要エナンチオマー:表題化合物、保持時間=2.45分、96%、微量のエナンチオマー(構造体は図示せず、保持時間=2.12分、4%)。表題化合物を還流状態にてヘプタン(4.7g、40mL中でスラリー化)に添加することによって再結晶し、1.5mL トルエンを滴加して可溶化した。本溶液を0℃まで冷却した。白色固体をろ過し、20mL冷ヘプタンですすぎ、白色粉末を得た。キラルSFC(92%CO
2、8%メタノール、Phenomenex Lux−2カラム、上記と同一の方法)は、エナンチオマー比率99.2:0.8を示した(主要エナンチオマー、2.45分、99.2%、微量のエナンチオマー、2.12分、0.8%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3, δ ppm):7.24 (ddd, J = 8.0, 2.0, 1.2 Hz, 1H), 7.20−7.15 (一連のm, 3H), 6.91 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 6.78 (br d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.60 (m, 2H), 5.84 (ddt, J = 17.6, 10.2, 7.4 Hz, 1H), 5.70 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 5.21−5.13 (一連のm, 2H), 3.82 (dt, J = 11.7, 4.5 Hz, 1H), 2.62 (
ABX J
AB = 13.7 Hz, J
AX = 7.6 Hz, 1H), 2.53 (A
BX, J
AB = 13.9 Hz, J
BX = 7.2 Hz, 1H)。1.99 (dd, J = 14.1, 11.9 Hz, 1H), 1.92 (ddd, J = 13.9, 3.9, 1.2 Hz, 1H)。
13C NMR (CDCl
3, 100 MHz, δ ppm):175.9, 140.2, 134.5, 134.3, 134.0, 132.2, 129.8, 128.6, 128.0, 127.9, 127.8, 126.4, 119.9, 83.9, 44.5, 42.4, 40.7, 31.8, 26.1。MS (ESI) = 375.2 [M + H]
+。IR = 1730 cm
−1. [α]
D (24 ℃, c = 1.0, CH
2Cl
2) = −191°. 融点111〜114 ℃。
【0494】
ステップE:(2S)−2−((2R)−2−(3−クロロフェニル)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−N−((S)−1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル)−2−メチルペンタ−4−エンアミド
【0495】
【化23】
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(3S,5R,6R)−3−アリル−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン(125.0g、333mmol、実施例1、ステップD)を(S)−2−アミノ−2−シクロプロピルエタノール(101g、999mmol)に添加し、反応混合物を110℃、アルゴン下で、25時間加熱した。反応混合物をイソプロピルアセタートで希釈して、室温まで冷却し、3Mの塩酸(400mL)をゆっくりと添加した。この混合物を室温で20分間攪拌し、層を分離した。この有機層を1Mの塩酸(200mL)及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、ろ過し、真空下で濃縮し、褐色の油(159g)として所望の生成物を得た。
【0496】
ステップF:(3S,5S,6R,8S)−8−アリル−6−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−8−メチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロオキサゾロ[3,2−a]ジン−4−イウム4−メチルベンゼンスルホナート
【0497】
【化24】
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電磁攪拌棒、添加漏斗、セプタ及び内部温度センサーを備えた2L4つ首丸底フラスコにp−トルエンスルホン酸無水物(240g、734mmol)及び無水ジクロロメタン(600mL)を充填した。内部温度を14℃に調節して、この混合物を10分間攪拌した。無水ジクロロメタン(400mL)中の(S)−2−((2R,3R)−2−(3−クロロフェニル)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−N−((S)−1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル)−2−メチルペンタ−4−エンアミド(159.0g、334mmol、実施例1、ステップE)溶液を、反応混合物に添加した。温度は、14℃に戻る前に17℃まで上昇した。反応混合物を7℃まで冷却し、2,6−ルチジン(160mL、1372mmol)(活性化4Å分子ふるいで乾燥させた)を、添加漏斗を介して反応混合物に滴加した。添加は、1時間後に完了した。反応混合物を水浴から取り出し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を、16時間加熱還流した。LCMSは、いくらの中間体が残存していることを示した。追加のp−トルエンスルホン酸無水物(0.25当量)及びルチジン(0.5当量)を添加し、反応混合物を8時間還流加熱した。LCMSは、反応が完了していることを示した。反応混合物を室温まで冷却し、添加漏斗を介して1M硫酸水溶液(764mL、764mmol)に撹拌しながら添加した。この添加には30分かかり、その後、その溶液を室温で30分間攪拌した。層を分離させて、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させて、ろ過し、真空下で濃縮し、褐色のシロップを得た。シロップからあらゆるジクロロメタンを除去するために、酢酸エチルに入れ、2回真空下で濃縮して、濃褐色のシロップを得た。酢酸エチル(2L)を添加して、シロップが溶解するまで(約45分)60℃にて混合物を加熱した。室温まで冷却させている間、溶液を攪拌した。2時間後、結晶が形状され、真空濾過により固体を収集する前に混合物を1時間10℃まで冷却し、冷(10℃)酢酸エチルで洗浄した。これにより、オフホワイト結晶性固体として所望の生成物70gを得た。ろ液を1.5Lに真空下で濃縮し、この混合物を10℃で1.5時間攪拌した。混合物を減圧下にてろ過し、薄茶色の結晶性固体を得、NMRによりルチジニウムトシラートであることが示された。ろ液を真空下で濃縮して、褐色のシロップを得た(161g)。ヘプタンをシロップに添加し、混合物を加熱した。物質が溶解するまで、最少量の酢酸エチルを添加した。この溶液を室温まで冷却して、その後、冷凍庫に入れた。得られた固体を、真空ろ過により収集し、冷(0℃)酢酸エチルで洗浄し、オフホワイトの結晶性固体(34g)として所望の生成物を得た。ろ液を濃縮して、暗褐色の油を得て、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(1.5kgSiO
2カラム、ヘキサン中の20%から100%アセトンの勾配溶出)によって精製し、薄茶色のシロップとして所望の生成物(73g)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3, δ ppm): −0.3 から−0.2 (m, 2H), 0.06−0.11 (m, 1H), 0.31−0.36 (m, 1H), 0.38−0.43 (m, 1H), 1.57 (s, 3H), 1.91 (dd, J = 3.7及び13.9 Hz, 1H), 2.36 (s, 3H), 2.64 (dd, J = 7.3及び13.7 Hz, 1H), 2.72 (dd, J = 7.6及び13.7 Hz, 1H), 2.95 (t, J = 13.9 Hz, 1H), 3.32 (dt, J = 3.7及び10.8 Hz, 1H), 4.47 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 4.57−4.62 (m, 1H), 5.32 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 5.35 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 5.46 (t, J = 9.5 Hz, 1H), 5.82 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 5.84−5.93 (m, 1H), 6.94 (br s, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.14−7.20 (m, 5H), 7.28−7.40 (m, 3H), 7.88 (d, J = 8.1 Hz, 2H))。MS (ESI) 440.1 [M+ H]
+。
【0498】
ステップG:(3S,5R,6S)−3−アリル−1−((S)−2−(tert−ブチルチオ)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルピペリジン−2−オン
【0499】
【化25】
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2−メチル−2−プロパンチオール(0.195mL、1.796mmol、活性化4Å分子ふるいにて乾燥)を、室温で無水テトラヒドロフラン(4mL)中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドのテトラヒドロフラン中溶液(1.0M、1.8mL,1.8mmol)に添加した。反応混合物を60℃で加熱した。60℃にて15分後、(3S,5S,6R,8S)−8−アリル−6−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−8−メチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロオキサゾロ[3,2−a]ピリジン−4−イウム 4−メチルベンゼンスルホナート(1.00g、1.632mmol、実施例1、ステップF)を固体として添加した。反応混合物は、60℃で12時間加熱し、その後、室温まで冷却し、水で希釈した。その溶液を酢酸エチルで3回抽出し、その有機物を貯留し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、デカントし、真空下で濃縮し、褐色の油を得た。フラッシュクロマトグラフィー(80gSiO
2カラム、ヘキサン中10%から60%酢酸エチルの勾配溶出)によって精製し、無色シロップとして所望の生成物を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3, δ ppm): −0.88から−0.85 (m, 1H), 0.16から−0.13 (m, 1H), 0.22−0.27 (m, 1H), 0.39−0.44 (m, 1H), 1.28 (s, 3H), 1.35 (s, 9H), 1.66−1.71 (m, 1H), 1.86 (dd, J = 3.2及び13.5 Hz, 1H), 2.16 (t, J = 13.7 , 1H), 2.21−2.27 (m, 1H), 2.60 (dd, J = 4.4及び12.0 Hz, 1H), 2.65 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 3.12 (dt, J =3.2及び10.3Hz, 1H), 3.60 (t, J = 11.3 Hz, 1H), 4.68 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 5.16−5.19 (m, 2H), 5.83−5.92 (m, 1H), 6.79 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.93−7.04 (m, 3H), 7.09−7.16 (m, 2H), 7.19−7.24 (m, 2H)。MS (ESI) 530.2 [M + H]
+。
【0500】
ステップH:2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸
【0501】
【化26】
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塩化ルテニウム(III)水和物(30.0mg、0.135mmol)を18℃で酢酸エチル(12mL)、アセトニトリル(12mL)及び水(18mL)中の(3S,5R,6S)−3−アリル−1−((S)−2−(tert−ブチルチオ)−1−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルピペリジン−2−オン(3.25g、6.13mmol、実施例1、ステップH)、過ヨウ素酸ナトリウム(1.33g)の溶液に添加した。添加時に温度が25℃まで上昇した。温度22℃未満を維持しつつ、追加の過ヨウ素酸ナトリウムを5つの1.33gポーションで、30分かけて添加した。1.5時間後のLCMSは、反応が不完全であることを示し、過ヨウ素酸ナトリウム(1等量)を添加した。1.5時間後、反応混合物を、真空ろ過し、酢酸エチルで洗浄し、層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出し、その有機層を混合し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、真空下で濃縮し、緑色の油を得た。フラッシュクロマトグラフィー(330gSiO
2カラム、ヘキサン中0%から20%イソプロパノールの勾配溶出)による精製により、白色固体として表題化合物を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3, δ ppm): −1.15から−1.05 (m, 1H), −0.35から−0.25 (m, 1H), 0.18−0.28 (m, 1H), 0.33−0.40 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.51 (s, 3H), 1.86 (dd, J = 2.7及び13.7 Hz, 1H), 1.87−1.93 (m, 1H), 2.47 (t, J = 13.9, 1H), 2.72−2.76 (m, 1H), 2.76 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 2.93 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 3.12 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 3.12 (dt, J = 2.7及び12.5 Hz, 1H), 4.29 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 4.95 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 6.86−6.89 (m, 1H), 6.96 (br s, 1H), 7.08−7.14 (m, 3H), 7.15−7.35 (m, 3H)。MS (ESI) 580.2 [M + H]
+。
【0502】
実施例2
2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)アセトアミド
【0503】
【化27】
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塩化オキサリル(0.033mL、0.379mmol)を室温で無水ジクロロメタン(1.5mL)中の2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸(0.200g、0.344mmol、実施例1、ステップH)溶液に添加した。反応混合物を、室温で1時間撹拌し、その後、真空下で濃縮して、白色発泡体(206mg)として酸塩化物を得た。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1.0M、0.516mL、0.516mmol)及び無水テトラヒドロフラン(0.5mL)を室温にて添加した。反応混合物を、室温で5.5時間撹拌し、その後、1N塩酸で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。その有機層を貯留し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空下で濃縮し、黄色の発泡体を得た。フラッシュクロマトグラフィー(12gSiO
2カラム、35%から100%酢酸エチルの勾配溶出)によって精製し、オフホワイト発泡体として表題化合物を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3, δ ppm): −1.10〜 −1.00 (m, 1H), −0.38〜 −0.325 (m, 1H), 0.17−0.26 (m, 1H), 0.30−0.38 (m, 1H), 1.43 (s, 3H), 1.44 (s, 9H), 1.85−1.92 (m, 1H), 2.00 (dd, J = 2.7及び13.5 Hz, 1H), 2.39 (t, J = 13.7, 1H), 2.65−2.75 (m, 1H), 2.73−2.80 (m, 2H), 2.90−2.96 (m, 1H), 3.31 (dt, J = 2.9及び10.8 Hz, 1H), 4.30−4.38 (m, 1H), 4.96 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 5.63 (br s, 1H), 6.64 (br s, 1H), 6.90−6.91 (m, 1H), 7.00 (s, 2H), 7.06−7.11 (m, 3H), 7.12−7.29 (m, 2H)。MS (ESI) 579.2 [M + H]
+。
【0504】
実施例3
2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)−N−フェニルアセトアミド
【0505】
【化28】
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N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC、0.117g、0.612mmol)0℃で2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸(0.118g、0.204mmol、実施例1、ステップH)及びアニリン(0.020mL、0.225mmol)の溶液に添加した。添加完了後、反応混合物を氷浴から取り出し、室温で19時間撹拌した。反応混合物氷冷1M塩酸で希釈し、pHを1に調整し、その溶液をエーテルで2回抽出した。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、デカントし、真空下で濃縮し、オレンジ色の油を得た。フラッシュクロマトグラフィー(12gSiO
2カラム、ヘキサン中15%から100%酢酸エチルの勾配溶出)によって精製し、白色発泡体として表題化合物を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3, δ ppm): −1.32〜 −1.20 (m, 1H), −0.40〜−0.28 (m, 1H), −0.28から−0.10 (m, 1H), 0.30−0.40 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.47 (s, 3H), 1.94 (br s, 1H), 2.07 (dd, J = 2.7及び13.7 Hz, 1H), 2.39 (t, J = 13.7, 1H), 2.67−2.73 (m, 2H), 2.95 (t, J = 13.5 Hz, 2H), 3.30 (dt, J = 2.7及び11.0 Hz, 1H), 4.31 (br t, J = 11.7 Hz, 1H), 4.94 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 6.86−6.89 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 7.02−7.09 (m, 6 H), 7.17 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.38 (t, J = 8.3 Hz, 2H), 7.66 (d, J = 7.8 Hz, 2H)。MS (ESI) 655.3 [M + H]
+。
【0506】
実施例4
2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸
【0507】
【化29】
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ステップA
メチル−4−クロロ−3−フルオロベンゾアート
【0508】
【化30】
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メタノール(4.5L)中の4−クロロ−3−フルオロ安息香酸(450.0g、2.586mol、Fluorochem, Derbyshire,UK)溶液を0℃まで冷却し、塩化チオニル(450.0mL)を30分かけて添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌した。反応は、TLCによって監視した。完了時、減圧下にて溶媒を除去し、残渣を1.0M重炭酸ナトリウム溶液(500mL)でクエンチした。水層をジクロロメタン(2×5.0L)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2.5L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、減圧濃縮し、薄茶色固体として表題化合物を得た。粗生成物は、更に精製することなく、次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3, δ ppm):7.82−7.74 (m, 2H), 7.46 (dd, J = 8.2, 7.5 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H).
【0509】
ステップB。1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−(3−クロロフェニル)エタノン
【0510】
【化31】
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【0511】
ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1M、4L、4000mmol)を−78℃で窒素下にて、1時間かけて無水テトラヒドロフラン(1.75L)中の3−クロロフェニル酢酸(250.0g、1465mmol)溶液に添加した。得られた反応混合物を−78℃でさらに1時間攪拌した。次に、テトラヒドロフラン(500mL)中のメチル−4−クロロ−3−フルオロベンゾアート(221.0g、1175mmol、実施例4、ステップA)溶液を−78℃で1時間かけて添加し、得られた反応混合物を、同じ温度で2時間撹拌した。反応を、TLCによって監視した。完了時、反応混合物を2N塩酸(2.5L)でクエンチし、水相を酢酸エチル(2×2.5L)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2.5L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、減圧濃縮し、粗物質を得て、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製(シリカゲルl:100から200メッシュ、ヘキサン中2%酢酸エチルで溶出された産物)し、白色固体として表題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3, δ ppm):7.74 (ddd, J = 10.1, 8.9, 1.8 Hz, 2H), 7.56−7.48 (m, 1H), 7.26 (t, J = 6.4 Hz, 3H), 7.12 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.22 (s, 2H)。MS (ESI) 282.9 [M + H]
+。
【0512】
ステップC。メチル5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−4−(3−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキソペンタノアート
【0513】
【化32】
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メチルメタクリラート(125.0g、1097mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(テトラヒドロフラン中1M、115mL、115mmol)を順次、0℃で無水テトラヒドロフラン(2.61L)中の1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−(3−クロロフェニル)エタノン(327.0g、1160mmol、実施例4、ステップB)の溶液に添加した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、その後、周囲温度まで温め、12時間撹拌した。完了時、反応を水(1.0L)でクエンチし、酢酸エチル(2×2.5L)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮し、粗物質を得て、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって(シリカゲル、60から120メッシュ、ヘキサン中4%酢酸エチルで溶出した生成物)精製し、淡黄色液体として表題化合物(ジアステレオマー混合物)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3, δ ppm):7.74−7.61 (m, 4H), 7.47−7.40 (m, 2H), 7.28−7.18 (m, 6H), 7.16−7.10 (m, 2H), 4.56 (m, 2H), 3.68 (s, 3H), 3.60 (s, 3H), 2.50−2.39 (m, 2H), 2.37−2.25 (m, 2H), 2.10−2.02 (m, 1H), 1.94 (ddd, J = 13.6, 9.1, 4.2 Hz, 1H), 1.21 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.15 (d, J = 7.0 Hz, 3H)。MS (ESI) 383.0 [M + H]
+。
【0514】
ステップD:(3S,5R,6R)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン及び(3R,5R,6R)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン
【0515】
【化33】
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メチル5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−4−(3−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキソペンタノアート(138.0g、360mmol、実施例4、ステップC)(グローブバッグに移す前に10分間氷冷した)を充填した2000mL反応容器に、封止グローブバッグ内のアルゴン下で、無水2−プロパノール(500mL)及びカリウムtert−ブトキシド(16.16g、144mmol)を順次添加した。この混合物を30分間攪拌した。30.0mLトルエン中のRuCl
2(S−xylbinap)(S−DAIPEN)(1.759g、1.440mmol,Strem Chemicals,Inc.,Newburyport、MA、グローブバッグ内で秤量)を添加した。反応物を、室温で2時間激しく撹拌した。容器を水素化装置上に設置し、水素で3回パージし、50psi(344.7kPa)まで加圧した。反応物を室温で一晩撹拌した。完了時、反応を水(1.5L)でクエンチし、酢酸エチル(2×2.5L)で抽出した。有機層をブライン(1.5L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮し、粗物質を得て、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって(シリカゲル、60から120メッシュ、ヘキサン中12%酢酸エチルで溶出した生成物)精製し、ジアステレオマー混合物として暗色液体を得た。
【0516】
生成物を(240.0g、581mmol)テトラヒドロフラン(1.9L)及びメタノール(480mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(2.5M水溶液、480.0mL)を添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌した。完了時、減圧下にて溶媒を除去し、残渣を2N塩酸で酸性化し、pHを5から6の間にした。水相を酢酸エチルで抽出した(2×1.0L)。合わせた有機層をブライン(750mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、減圧濃縮して暗色液体を得、更に精製することなく使用した。
【0517】
粗中間体の一部(25.4g、大部分がセコ酸)を、ディーン・スターク装置を備えた500mL丸底フラスコに添加した。ピリジニウムp−トルエンスルホナート(0.516g、2.053mmol)及びトルエン(274mL)を添加して、その後、混合物を1時間還流させた(油浴温度約150℃)。反応物を室温まで冷却し、減圧下にて濃縮した。反応物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(150mL)で希釈し、ジエチルエーテル(2×150mL)で抽出し、ブライン(150mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させて、ろ過し、減圧濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(3つの部分に分割、それぞれ330gSiO
2、ヘキサン中0%から30%アセトンの勾配溶出、35分)による精製により、淡黄色固体及びC2において1:1.6のジアステレオマー混合物として表題化合物を得た。MS (ESI) 353.05 [M + H]
+。
【0518】
ステップE:(3S,5R,6R)−3−アリル−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン
【0519】
【化34】
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(3S,5R,6R)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン及び(3R,5R,6R)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン(18g、51.0mmol、実施例4、ステップD)をオーブンで乾燥した500mL丸底フラスコに添加した。固体を無水トルエンに溶解させ、濃縮して、外来性の水を除去した。テトラヒドロフラン(200mL)中の3−ブロモプロパ−1−エン(11.02mL、127mmol、添加前に塩基性アルミナを介してニートを通した)を添加し、反応容器を排気して、アルゴンを3回充填した。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.0M、56.1mL、56.1mmol)を−40℃で滴加し(ドライアイス/アセトニトリル浴)、及びアルゴン下で攪拌した。反応物を−10℃まで徐々に加温して−10℃で3時間攪拌した。反応を飽和塩化アンモニウム(10mL)でクエンチし、濃縮し、粗生成物を水(150mL)及びジエチルエーテル(200mL)で希釈した。層を分離し、水層をジエチルエーテルでさらに2回洗浄した(一回につき200mL)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(2×330gシリカゲルカラム、ヘキサン中の0から30%アセトンの勾配溶出)によって精製し、白色固体として表題化合物を得た。あるいは、最少のジクロロメタン中のヘキサンから生成物を結晶化することができる。キラルSFCによって鏡像体過剰率は、87%であると判定した(90%CO
2、10%メタノール(20mMアンモニア)、5.0mL/分、100バール(10,000kPa)、40℃、5分法、Phenomenex Lux−2(Phenomenex, Torrance,CA)(100mm×4.6mm、5μmカラム)、保持時間:1.62分(微量)及び2.17分(多量))。ヘキサン及びジクロロメタン中の再結晶を介して純度を98%超に向上させ得る。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3, δ ppm):7.24−7.17 (m, 3H), 6.94 (s, 1H), 6.80 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.48 (dd, J = 10.0, 1.9 Hz, 1H), 6.40 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.90−5.76 (m, 1H), 5.69 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 5.20−5.13 (m, 2H), 3.81 (dd, J = 13.9, 6.9 Hz, 1H), 2.62 (dd, J = 13.8, 7.6 Hz, 1H), 2.50 (dd, J = 13.8, 7.3 Hz, 1H), 1.96 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 1.40 (s, 3H)。MS (ESI) 393.1 [M + H]
+。
【0520】
ステップF:(2S)−2−((2R)−3−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−(3−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−N−((S)−1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル)−2−メチルペンタ−4−エンアミド
【0521】
【化35】
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ナトリウムメトキシド(メタノール中25%、60.7m、265mmol)をメタノール(177mL)中の(S)−2−アミノ−2−シクロプロピルエタノール塩酸塩(36.5g、265mmol、NetChem Inc., Ontario,Canada)溶液に0℃で添加した。添加中に沈殿物が形成された。添加完了後、反応混合物を氷浴から取り出し、室温に加温した。反応混合物を真空下でろ過し、固体をジクロロメタンで洗浄した。ろ液を真空下で濃縮して、混濁した褐色の油を得た。油をジクロロメタン(150mL)に入れ、減圧下でろ過し、固相をジクロロメタンで洗浄し、透明なオレンジ溶液としてろ液を得た。その溶液を真空下で濃縮して、薄茶液体として(S)−2−アミノ−2−シクロプロピルエタノールを得た。
【0522】
(3S,5R,6R)−3−アリル−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン(32g、81mmol、実施例4、ステップE)を(S)−2−アミノ−2−シクロプロピルエタノール(26.7g、265mmol)と混合し、懸濁液を100℃で一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、1N塩酸(2×)、水、ブラインで洗浄した。この有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させて、真空下で濃縮し、白色固体として表題化合物を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3, δ ppm):0.23−0.30 (m, 2H), 0.45−0.56 (m, 2H), 0.81 (m, 1H), 1.12 (s, 3H), 1.92−2.09 (m, 3H), 2.39 (dd, J = 13.6, 7.2 Hz, 1H), 2.86 (br s, 1H), 2.95 (dtd, J = 9.5, 6.3, 6.3, 2.9 Hz, 1H), 3.44 (dd, J = 11.0, 5.6 Hz, 1H), 3.49 (m, 1H), 3.61 (dd, J = 11.0, 2.9 Hz, 1H), 4.78 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.95−5.13 (m, 2H), 5.63 (m, 1H), 5.99 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.94−7.16 (m, 3H), 7.16−7.32 (m, 4H)。MS (ESI) 494 [M + H]
+。
【0523】
ステップG:(3S,5R,6S)−3−アリル−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−1−((S)−1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル)−3−メチルピペリジン−2−オン
【0524】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(80mL)中の(2S)−2−((2R)−3−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−(3−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−N−((S)−1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル)−2−メチルペンタ−4−エンアミド(40.2g、81mmol、実施例4、ステップF)溶液をジクロロメタン(220mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(66.3g、203mmol)に0℃で添加し、その反応混合物を同じ温度で10分間攪拌した。2,6−ルチジン(43.6mL、374mmol、Aldrich,St.Louis、MO)を、添加漏斗を介して0℃にて滴加した。反応混合物を室温までゆっくりと加温し、その後、還流状態にて攪拌した。24時間後、水(600mL)中の重炭酸ナトリウム(68.3g、814mmol)及び1,2−ジクロロエタン(300 mL)を順次添加した。反応混合物を1時間還流状態にて加熱し、室温まで冷却した。層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を1N塩酸、水及びブラインで洗浄し、次に減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製(1.5kgSiO
2カラム、ヘキサン中10から50%酢酸エチルの勾配溶出)し、白色固体として表題化合物を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3, δ ppm):0.06 (m, 1H), 0.26 (m, 1H), 0.57−0.67 (m, 2H), 0.85 (m, 1H), 1.25 (s, 3H), 1.85−2.20 (m, 2H), 2.57−2.65 (m, 2H), 3.09 (ddd, J = 11.8, 9.8, 4.8 Hz, 1H), 3.19 (t, J = 10.0 Hz, 1H), 3.36 (td, J = 10.3, 4.6 Hz, 1H), 3.63 (dd, J = 11.0, 4.6 Hz, 1H), 4.86 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 5.16−5.19 (m, 2H), 5.87 (m, 1H), 6.77 (dd, J = 7.7, 1.6 Hz, 1H), 6.80−6.90 (m, 2H), 7.02 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7,16 (dd, J = 10.0, 7.7 Hz, 1H), 7.21 (dd, J = 10.0, 1.6 Hz, 1H), 7.29 (t, J = 10.0 Hz, 1H)。MS (ESI) 476 [M + H]
+。
【0525】
ステップH:(3S,5S,6R,8S)−8−アリル−5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−6−(3−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−8−メチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロオキサゾロ[3,2−a]ピリジン−4−イウム 4−メチルベンゼンスルホナート
【0526】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
p−トルエンスルホン酸一水和物(30.3g、159mmol、Aldrich,St.Louis,MO)をトルエン(386mL)中の(3S,5R,6S)−3−アリル−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−1−((S)−1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル)−3−メチルピペリジン−2−オン(73.6g、154mmol)溶液に添加した。反応混合物を、ディーン・スターク装置を用いて、加熱還流した。4時間後、反応物を冷却して、減圧濃縮し、淡黄色のシロップとして表題化合物を得た。粗生成物を、更に精製することなく、次のステップに使用した。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3, δ ppm): −0.25から−0.10 (m, 2H), 0.08−0.18 (m, 1H), 0.33−0.50 (m, 2H), 1.57 (s, 3H), 1.92 (dd, J = 3.7及び13.9 Hz, 1H), 2.37 (s, 3H), 2.63 (dd, J = 7.3及び13.7 Hz, 1H), 2.72 (dd, J = 7.6及び13.7 Hz, 1H), 2.93 (t, J = 13.7 Hz, 1H), 3.29 (m, 1H), 4.51 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 4.57−4.63 (m, 1H), 5.33 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 5.37 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 5.47 (dd, J = 9.1及び10.0 Hz, 1H), 5.75−5.93 (m, 2H), 6.80 (br s, 1H), 7.08 (s, 1H), 7.16−7.20 (m, 5H), 7.25−7.32 (m, 2H), 7.87 (d, J = 8.3 Hz, 2H)。MS (ESI) 458 [M + H]
+。
【0527】
ステップI:(3S,5R,6S)−3−アリル−1−((S)−2−(tert−ブチルチオ)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルピペリジン−2−オン
【0528】
【化38】
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2−メチル−2−プロパンチオール(15.25mL、135mmol、活性化4Å分子ふるいで乾燥)を、アルゴン下、室温で500mL丸底フラスコ中でテトラヒドロフラン中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(1.0M、135mL、135mmol)溶液に添加した。反応混合物を、60℃で加熱した。30分後、カニューレを介して無水テトラヒドロフラン(100mL)中の(3S,5S,6R,8S)−8−アリル−5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−6−(3−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−8−メチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロオキサゾロ[3,2−a]ピリジン−4−イウム 4−メチルベンゼンスルホナート(78g、123mmol、実施例4、ステップH)溶液を添加した。反応混合物を、60℃で3時間加熱し、その後、室温まで冷却した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで3回抽出した。その有機層を貯留し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、真空下で濃縮し、黄色の発泡体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製(1.5kgSiO
2カラム、ヘキサン中5から30%酢酸エチルで勾配溶出)し、オフホワイト発泡体として表題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3, δ ppm): −0.89〜 −0.80 (m, 1H), −0.15〜−0.09 (m, 1H), 0.27−0.34 (m, 1H), 0.41−0.48 (m, 1H), 1.28 (s, 3H), 1.35 (s, 9H), 1.70−1.77 (m, 1H), 1.86 (dd, J = 3.1及び13.5 Hz, 1H), 2.16 (t, J = 13.7, 1H), 2.17−2.23 (m, 1H), 2.60−2.63 (m, 3H), 3.09 (dt, J = 3.1及び10.4 Hz, 1H), 3.62 (t, J = 11.1 Hz, 1H), 4.70 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 5.16 (s, 1H), 5.19−5.21 (m, 1H), 5.82−5.93 (m, 1H), 6.65−6.80 (m, 1H), 6.80−6.83 (m, 1H), 6.84−6.98 (m, 1H), 7.05−7.07 (m, 1H), 7.12−7.18 (m, 2H), 7.19−7.26 (m, 1H)。MS (ESI) 548.2 [M + H]
+。
【0529】
ステップJ
2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸
【0530】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
塩化ルテニウム(III)水和物(0.562mg、2.493mmol)を酢酸エチル(216mL)、アセトニトリル(216mL)及び水(324mL)中の(3S,5R,6S)−3−アリル−1−((S)−2−(tert−ブチルチオ)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルピペリジン−2−オン(62.17g、113mmol、実施例4、ステップI)と過ヨウ素酸ナトリウム(24.67g)の混合物に20℃で添加した。温度は急速に29℃まで上昇した。反応混合物を20℃に冷却し、残存する当量の過ヨウ素酸ナトリウムを、5つの24.67gポーションで2時間かけて添加し、注意深く内部反応温度を25℃未満に維持した。反応が不完全であったため、追加の過ヨウ素酸ナトリウム(13g)を添加した。温度は22℃から25℃に上昇した。更に1.5時間撹拌後、反応混合物を真空下でろ過し、酢酸エチルで洗浄した。この層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。その有機層を貯留し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させて、ろ過し、真空下で濃縮し、濃緑色の発泡体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製(1.5kgSiO
2カラム、ヘキサン中0から20%イソプロパノールで勾配溶出)し、オフホワイト発泡体を得た。ヘプタン中の15%酢酸エチル(970mL)を発泡体に添加し、発泡体が溶解するまでその混合物を80℃で加熱した。その後、溶液をゆっくりと冷却し、60℃で、それまでに得た結晶性物質で溶液に播種した。この混合物を室温に冷却し、その後、真空ろ過で固体を収集する前に、室温で2時間静置し、ごく薄いピンクの色相を有する白色固体(57.1g)を得た。母液を真空下で濃縮して、ピンク色の発泡体(8.7g)を得た。ヘプタン中の15%酢酸エチル(130mL)を発泡体に添加し、80℃で加熱し、その物質を完全に溶解させた。溶液を冷却して、50℃で、結晶性物質で播種した。室温に冷却後、真空ろ過で固体を収集し、ごく薄いピンクの色相を有する白色結晶性固体を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3, δ ppm): −1.10から−1.00 (m, 1H), −0.30から−0.22 (m, 1H), 0.27−0.37 (m, 1H), 0.38−0.43 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.50 (s, 3H), 1.87 (dd, J = 2.7及び13.7 Hz, 1H), 1.89−1.95 (m, 1H), 2.46 (t, J = 13.7, 1H), 2.69−2.73 (m, 1H), 2.78 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 2.93 (dd, J = 2.0及び13.7 Hz, 1H), 3.07 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.11 (dt, J = 2.7及び11.0 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 13.5 Hz, 1H), 4.98 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 6.75−6.87 (m, 1H), 6.88−6.90 (m, 1H), 6.98 (br s, 1H), 7.02−7.09 (m, 1H), 7.11−7.16 (m, 2H), 7.16−7.25 (m, 1H)。MS (ESI) 598.1 [M + H]
+。
【0531】
実施例5
4−(2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)アセトアミド)−2−メトキシ安息香酸
【0532】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0533】
ステップA
メチル4−(2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)アセトアミド)−2−メトキシベンゾアート
【0534】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC、76g、398mmol)をピリジン(332mL)中の2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸(79.4g、133mmol、実施例4、ステップJ)及びメチル4−アミノ−2−メトキシベンゾアート(26.4g、146mmol)の混合物に3℃で添加した。この混合物を室温に加温し、16時間室温で攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、1M塩酸(1L)の氷冷溶液に添加した。エーテル(1L)を添加し、その層を撹拌し、その後分離した。有機層を1M塩酸(6×500mL)、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(500mL)、ブライン(500mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮し、オフホワイトの発泡体を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3, δ ppm): −1.20〜 −1.12 (m, 1H), −0.35から−0.20 (m, 1H), 0.05−0.20 (m, 1H), 0.32−0.45 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.48 (s, 3H), 1.86−1.98 (m, 1H), 2.03 (dd, J = 2.7及び13.7 Hz, 1H), 2.43 (t, J = 13.7, 1H), 2.64−2.75 (m, 1H), 2.80 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 2.89−2.96 (m, 2H), 3.24 (dt, J = 2.5及び10.8 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 4.28−4.36 (m, 1H), 4.98 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 6.85−6.93 (m, 3H), 6.99 (br s, 1H), 7.06−7.18 (m, 4 H), 7.82 (br s, 1H), 7.85 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.81 (br s, 1H)。MS (ESI) 761.2 [M + H]
+。
【0535】
ステップB:4−(2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)アセトアミド)−2−メトキシ安息香酸
【0536】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
水酸化リチウム一水和物(18.2g、433mmol)水溶液(295mL)をテトラヒドロフラン(591mL)及びメタノール(197mL)中のメチル 4−(2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)アセトアミド)−2−メトキシベンゾアート(164.9g、217mmol、実施例5、ステップA)溶液に室温で添加した。室温で15時間撹拌後、微量のエステルが残存していたので、反応混合物を、50℃で1時間加熱した。反応が完了したとき、混合物を真空下で濃縮し、テトラヒドロフラン及びメタノールを除去した。濃縮混合物を水(1L)で希釈し、1M塩酸(1L)を添加した。得られた白色固体を、ブフナー漏斗により真空ろ過で収集した。真空を除去し、水(1L)をろ過ケーキに添加した。物質を、スパチュラで攪拌し、水中に均等に懸濁した。その後、液体を真空ろ過によって除去した。この洗浄サイクルをさらに3回繰り返し、白色固体を得た。この固体を45℃で3日間真空下で乾燥し、白色固体として表題化合物を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) ・ ppm −1.30〜−1.12 (m, 1H), −0.30〜−0.13 (m, 1H), 0.14−0.25 (m, 1H), 0.25−0.38 (m, 1H), 1.30 (s, 3H), 1.34 (s, 9H), 1.75−1.86 (m, 1H), 2.08−2.18 (m, 2H), 2.50−2.60 (m, 1H), 2.66 (d, J = 13.7, 1H), 3.02−3.16 (m, 2H), 3.40−3.50 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 4.05−4.20 (m, 1H), 4.89 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 6.90−6.93 (m, 3H), 7.19 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.22−7.26 (m, 3H), 7.40−7.50 (m, 1H), 7.54 (br s, 1H), 7.68 (d, J = 8.6 Hz, 1H) 10.44 (s, 1H), 12.29 (br s, 1H)。MS (ESI) 747.2 [M + H]
+。
【0537】
別の具体的なMDM2阻害剤は化合物B(AMG2653149または2653149としても公知)であり、公開PCT出願WO2011/153,509の実施例256である。本発明の組み合わせにおいて使用可能な他のMDM2阻害剤としては、PCT出願公開WO2013/049250、米国仮特許出願番号第61/766,635号及び米国仮特許出願番号第61/784,230号に開示されているものが挙げられる。本発明の組み合わせにおいて使用可能な更に他のMDM2阻害剤としては、RG7112(RO504337としても公知)、RG7388(idasanutin及びRO5503781としても公知)、SAR405838(MI−773としても公知)、SAR299155、MK−8242(SCH900242としても公知)、CGM097及びDS3032。RG7112及びSAR299155並びに本発明で使用可能な他のMDM2阻害剤の構造は、Bioorganic&Medicinal Chemistry Letters 23(2013)2480〜2485に示され、ここでは、MDM2阻害剤の臨床への経路について概要が述べられている。本発明の組み合わせにおいて使用可能な更に別のMDM2阻害剤としては、RG7775及びノバルティスCGM097が挙げられる。
【0538】
本発明のMDM2阻害剤は、公開PCT出願WO2011/031842に見出されるものなどの、オーロラキナーゼ阻害剤と組み合わせて使用可能である。具体的な化合物はAMG900(実施例1)である。
【0539】
本発明のMDM2阻害剤は、MAPキナーゼ経路阻害剤と組み合わせて使用可能である。阻害され得るMAPキナーゼ経路内のタンパク質及びMDM2阻害剤と組み合わせて使用されるこうしたタンパク質の阻害剤の例は、BRAF阻害剤、汎RAF阻害剤及びMEK阻害剤である。3つの腫瘍RAFイソ型、すなわちARAF、BRAF及びCRAFが存在する。汎RAF阻害剤は、1つより多いRAFイソ型への阻害活性を示す。その一方で、BRAF阻害剤は、BRAFに対して他のRAFタンパク質よりも高い阻害剤活性(または選択性)を示す。
【0540】
本発明のMDM2阻害剤は、公開PCT出願WO2002/006213に見出されるものなど、MEK阻害剤と組み合わせて使用可能である。具体的な化合物は、AMG1009089または1009089(実施例39)として公知のN−(((2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)オキシ)−3,4−ジフルオロ−2−((2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ)ベンズアミドである。
【0541】
本発明のMDM2阻害剤は、公開PCT出願WO2008/153,947に見出されるものなど、BRAF阻害剤と組み合わせて使用可能である。具体的な化合物は、AMG2112819(2112819としても公知)(実施例56)である。本発明の組み合わせにおいて使用可能な別の具体的なBRAF阻害剤は、ダブラフェニブである。本発明の組み合わせにおいて使用可能な別のBRAF阻害剤は、ベムラフェニブである。
【0542】
本発明の組み合わせにおいて、汎RAF阻害剤もMDM2阻害剤と共に使用することができる。具体的な汎Raf阻害剤としては、RAF265及びMLN−2480が挙げられる。
【0543】
本発明のMDM2阻害剤は、MEK阻害剤と組み合わせて使用可能である。本発明の組み合わせにおいて使用可能な具体的なMEK阻害剤としては、PD0325901、トラメチニブ、ピマセルチブ、MEK162[ビニメチニブとしても公知]、TAK−733、GDC−0973及びAZD8330が挙げられる。本発明の組み合わせにおいて、MDM2阻害剤と共に使用可能な具体的なMEK阻害剤は、トラメチニブ(AMG2712849または2712849とも称される)である。別の特定のMEK阻害剤は、AMG1009089、1009089またはPD0325901としても公知のN−(((2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)オキシ)−3,4−ジフルオロ−2−((2−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ)ベンズアミドである。本発明の組み合わせにおいて使用可能な別の特定のMEK阻害剤としては、コビメチニブが挙げられる。
【0544】
別の態様では、本発明は、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)経路においてタンパク質の阻害剤である1つ以上の医薬品と組み合わせる本発明の化合物の使用に関する。PI3K経路におけるタンパク質の例としては、PI3K、mTOR及びPKB(AktまたはAKTとしても公知)が挙げられる。PI3Kタンパク質は、α、β、σまたはγなど、いくつかのイソ型に存在する。本発明において使用可能なPI3K阻害剤は、1つ以上のイソ型に対して選択的であり得る。選択的とは、化合物が1つ以上のイソ型を他のイソ型より多く阻害することを意味する。選択性は、当業者に公知の概念であり、既知のインビトロまたは細胞系活性の分析により測定することができる。好ましい選択性は、他のイソ型と比較して、1つ以上のイソ型に対して、2倍超、好ましくは10倍の選択性、または更に好ましくは100倍超の選択性を含む。一態様では、本発明の化合物と組み合わせて使用可能なPI3K阻害剤は、PI3Kα選択的阻害剤である。別の態様では、本化合物は、PI3Kδ選択的阻害剤である。更に別の態様では、本化合物は、PI3Kβ選択的阻害剤である。
【0545】
本発明の1つ以上の化合物との組み合わせに使用可能なPI3K阻害剤の例としては、次に開示されるものが挙げられる:公開PCT出願WO2010/151791;公開PCT出願WO2010/151737;公開PCT出願WO2010/151735;公開PCT出願WO2010151740;公開PCT出願WO2008/118455;公開PCT出願WO2008/118454;公開PCT出願WO2008/118468;米国公開明細書第20100331293号;米国公開明細書第20100331306号;米国公開明細書第20090023761号;米国公開明細書第20090030002号;米国公開明細書第20090137581;米国公開明細書第US2009/0054405号;米国公開明細書第2009/0163489号;米国公開明細書第2010/0273764号;米国公開明細書第2011/0092504号;または公開PCT出願WO2010/108074。
【0546】
本発明の化合物との組み合わせに使用するため好ましいPI3K阻害剤としては、
【0547】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
またはその薬学的に許容可能な塩が挙げられる。
【0548】
以下の式IIaの化合物またはその薬学的に許容可能な塩が好ましく、
【0549】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
式中、X
1はフッ素または水素であり;Y
1は水素またはメチルであり、Z
1は水素またはメチルである。本発明の組み合わせにおいて使用可能な具体的なPI3K阻害剤は、AMG511であり(AMG2539965または2539965としても公知である)、公開PCT出願WO2010/126895の実施例148である。
【0550】
本発明の組み合わせにおいて、MDM2阻害剤と組み合わせて使用可能な他のPI3K阻害剤としては、BKM120及びGDC−0941などの汎PI3K阻害剤;AMG511及びBYL719などのPI3Kα選択的阻害剤;及びGSK−2636771などのPI3Kβ選択的阻害剤が挙げられる。
【0551】
PI3K及びmTOR(二重阻害剤)をいずれも阻害する化合物は公知である。さらに別の態様では、本発明は、MDM2阻害剤との組み合わせに使用するために、二重PI3K及びmTOR阻害剤の使用を提供する。具体的な二重阻害剤の例は、GDC−0980である。
【0552】
mTORは、PI3K経路におけるタンパク質である。MDM2阻害剤と組み合わせてmTOR阻害剤を使用するための本発明の別の態様である。本発明の化合物と組み合わせて使用可能なmTOR阻害剤としては、次の文献に開示されるものが挙げられる:PCT出願WO2010/132598及びPCT出願WO2010/096314。本発明の組み合わせにおいて、MDM2阻害剤と組み合わせて使用可能なmTOR阻害剤としては、AZD2014及びMLN0128が挙げられる。
【0553】
PKB(AKT)も、PI3K経路におけるタンパク質である。これは、MDM2阻害剤と組み合わせてAKT阻害剤を使用するための本発明の別の態様である。本発明の化合物と組み合わせて使用可能なAKT阻害剤としては、次の文献に開示されるものが挙げられる:米国特許明細書第7,354,944号、米国特許明細書第7,700,636号、米国特許明細書第7,919,514号、米国特許明細書第7,514,566号、米国特許出願公開第2009/0270445 A1号、米国特許明細書第7,919,504号、米国特許明細書第7,897,619号または公開PCT出願第WO2010/083246 A1号。本発明の組み合わせにおいて、MDM2阻害剤と組み合わせて使用可能な具体的なAKT阻害剤としては、MK−2206、GDC−0068及びAZD5363が挙げられる。
【0554】
また、MDM2阻害剤は、本発明においてCDK4及び/または6阻害剤と組み合わせて使用可能であり、本発明の組み合わせにおいて使用可能な本発明のCDK4及び/または6阻害剤としては、次の文献に開示されているものが挙げられる。公開PCT出願WO2009/085185号または米国特許公開出願US2011/0097305号。
【0555】
本発明の組み合わせにおいて、MDM2阻害剤と組み合わせて使用可能な他の化合物としては、固有のアポトーシス経路の一部であるタンパク質を阻害する化合物が挙げられる。このような化合物の例としては、ナビトクラックスなどのBcl2/BclxL阻害剤及びABT−199などのBcl2阻害剤が挙げられる。
【0556】
本発明の組み合わせにおいて、MDM2阻害剤と組み合わせて使用可能な他の化合物としては、ダサチニブなどのBCR−ABL阻害剤及びパノビノスタットなどのHDAC阻害剤が挙げられる。
【0557】
本発明の組み合わせにおいて、MDM2阻害剤と組み合わせて使用可能な他の化合物としては、シスプラチン、カルボプラチン及びオキサリプラチンなどのプラチナ;ドキソルビシン、ダウノルビシン、イダルビシン、エピルビシン、PEG化リポソームドキソルビシン塩酸塩、myocet及びエトポシドなど典型的なアントラサイクリン分類のトポイソメラーゼII阻害剤;イリノテカン(CPT−11)などのトポイソメラーゼI阻害剤;テモゾロマイドなどのDNAアルキル化剤;並びにシタラビン及びデシタビンヌクレオシド類似体が挙げられる。
【0558】
本発明の組み合わせにおいて、MDM2阻害剤と組み合わせて使用可能な他の化合物としては、チロシンキナーゼ阻害剤などの受容体及び非受容体キナーゼ阻害剤が挙げられる。こうした化合物の例としては、イマチニブ,ダサチニブ、ポナチニブ、ボスチニブ、ニロチニニブ(nilotininb)、キザルチニブ、ミドオスタウリン、エルロチニブ及びラパチニブが挙げられる。
【0559】
本発明の化合物は、悪心を治療する医薬活性剤と組み合わせて使用可能である。悪心の治療に使用可能な薬剤の例としては、ドロナビノール、グラニセトロン、メトクロプラミド、オンダンセトロン、及びプロクロルペラジンまたはその薬学的に許容可能な塩が挙げられる。
【0560】
また、本発明の化合物は、放射線治療、ホルモン治療、手術及び免疫療法と組み合わせて使用することもでき、これらの療法は、当業者に既知である。
【0561】
本発明の一態様は、別途に投与してもよい医薬活性化合物の組み合わせを用いる疾患/病態の治療を意図するので、本発明は、更に、キット形態で別個の医薬組成物を組み合わせることに関する。本キットは、2つの別個の医薬組成物、すなわち本発明の化合物及び第2の医薬品を含む。キットは、分包ボトルまたは分包ホイルパケットなどの別個の組成物を含有するための容器を含む。容器の追加の例としては、注射器、箱及び袋が挙げられる。典型的には、キットは、別個の構成成分を使用するための説明書を含む。キット形態は、別個の構成成分が、異なる投薬形態(例えば、経口及び非経口)で投与されることが好ましいとき、異なる投与間隔で投与される、または医師若しくは獣医によって処方されることによって、この組み合わせの個々の構成成分の滴定が所望されるとき、特に有利である。
【0562】
そのようなキットの一例は、いわゆるブリスターパックである。ブリスターパックは包装業界で周知であり、医薬学的単位剤形(錠剤、カプセル剤など)の包装として広く使用されている。ブリスターパックは、概して、好ましくは透明なプラスチック材料の箔で被われた比較的硬い材料のシートで構成される。包装工程中、プラスチック箔においてくぼみ部が形成される。くぼみ部は、梱包される錠剤またはカプセル剤の寸法及び形状を有する。次に、錠剤またはカプセル剤をくぼみ部に置いて、比較的硬い材料のシートは、くぼみ部が形成された方向の反対側にある箔の表面のプラスチック箔に対して封止される。その結果、錠剤またはカプセル剤は、プラスチック箔とシートとの間のくぼみ部内で封止される。好ましくはシートの強度は、くぼみ部に手で圧力を印加し、くぼみ部位置でのシートに開口部が形成されることによって、錠剤またはカプセル剤をブリスターパックから取り出すことができるようになるものである。その後、この開口部から錠剤またはカプセル剤を取り出す。
【0563】
例えば、錠剤またはカプセル剤の隣に数字の形態でキットに記憶補助を設けることが望ましい場合もあり、それにより、この数字は、錠剤またはカプセル剤が規定されたように摂取されるべき投与計画日数に対応している。こうした記憶補助の別の例は、カードに印刷されたカレンダーである。例えば、「第1週、月曜日、火曜日など、第2週、月曜日、火曜日」などである。記憶補助の他の変形は、容易に明らかになるであろう。「1日量」は、所与の日に摂取される予定の単一の錠剤若しくはカプセル剤またはいくつかの丸剤若しくはカプセル剤であってもよい。また、本発明の化合物の1日量は、1つの錠剤若しくはカプセル剤で構成されてもよく、一方で第2の化合物の1日量は、いくつかの錠剤若しくはカプセル剤で構成されてもよく、逆もまた同様である。記憶補助はこの1日量を示す必要があり、薬学的活性剤の正確な投与に有用である。
【0564】
本発明の別の特定の実施形態では、1日量を1回ずつ分与するために設計されたディスペンサーがそれらの使用目的の順に提供される。投与計画への遵守が更に容易となるように、ディスペンサーには記憶補助を備えることが好ましい。このような記憶補助の一例としては、分与される1日量の数字を示す機械的計数器が挙げられる。このような記憶補助の別の例は、例えば、次の投与が記録されるとき、その前の1日量が1回分記録されているか、または思い起こさせる日付を読み取る、液晶読取り部または可聴リマインダーシグナルに連結されている電池式マイクロチップメモリである。
【0565】
所望であれば、本発明の化合物及び他の医薬活性化合物は、経口、経直腸、非経口(例えば、静脈内、筋肉内若しくは皮下)、嚢内、腟内、腹腔内、膀胱内、局所(例えば、散剤、軟膏またはドロップ剤)、または舌下若しくは経鼻スプレーのいずれかにより患者に投与され得る。薬学的活性剤を投与するために当業者によって使用されるすべての方法が企図される。
【0566】
好適な注射剤用組成物は、生理学的に許容可能な滅菌水溶液若しくは非水溶液、分散剤、懸濁液またはエマルション、及び滅菌注射用溶液若しくは分散剤に再構成するための注射用滅菌粉末を含んでもよい。好適な水性及び非水性担体、希釈剤、溶媒またはビヒクルの例としては、水、エタノール、ポリオール(プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロールなど)、これらの好適な混合物、植物油(オリーブ油など)及びオレイン酸エチルなどの注射用有機エステルである。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティング材の使用、分散剤である場合には必要な粒径の維持、及び界面活性剤の使用によって維持され得る。
【0567】
また、これらの組成物は、保存剤、湿潤剤、乳化剤及び分散剤などのアジュバントを含んでもよい。例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸などのさまざまな抗菌及び抗カビ剤を添加することにより、微生物の混入を阻止することもできる。例えば、糖、塩化ナトリウムなどの等張剤を含むことが望ましいこともある。注射用医薬組成物の持続性吸収は、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンなど、吸収を遅延させる薬剤の使用によってもたらされ得る。
【0568】
経口投与用の固形投与形態としては、カプセル剤、錠剤、散剤及び顆粒剤が挙げられる。こうした固体投与形態では、活性化合物を、少なくとも1つの従来の不活性賦形剤(担体)、例えば、クエン酸ナトリウム若しくはリン酸二カルシウム、または(a)例えばデンプン、ラクトース、スクロース、マンニトール、マニトール及びケイ酸などの充填剤、増量剤、(b)例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース及びアカシアなどの結合剤、(c)例えばグリセロールなどの保湿剤、(d)例えば、寒天,炭酸カルシウム,バレイショデンプン若しくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある特定の錯体ケイ酸塩及び炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、(a)例えば、パラフィンなどの溶解遅延剤、(f)例えば、第四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、(g)例えばセチルアルコール及びグリセロールモノステアラートなどの湿潤剤、(h)例えば、カオリン及びベントナイトなどの吸着剤、及び(i)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムまたはこれらの混合物などの滑沢剤、と混合する。カプセル剤及び錠剤の場合、投与形態は緩衝剤を更に含んでもよい。
【0569】
類似した型の固形組成物は、更に、ラクトースまたは乳糖などの賦形剤並びに高分子量ポリエチレングリコールなどを用いて、軟ゼラチンカプセル剤及び硬ゼラチンカプセル剤中での充填剤としても使用することができる。
【0570】
錠剤、糖剤、カプセル剤、丸剤及び顆粒剤などの固形投与形態は、腸溶コーティング及び当業者において周知の他のものなど、コーティング剤及びシェルと共に調製することができる。これらは、不透明化剤を含んでもよく、遅延させる方法で、ある特定の腸管部分において活性化合物(複数可)を放出するような組成物であってもよい。使用され得る包埋組成物の例は、ポリマー性物質及びワックスである。また、活性化合物は、適切な場合、1つ以上の上記の賦形剤を有するマイクロカプセル形態であってもよい。
【0571】
経口投与用の液体投与形態としては、薬学的に許容可能なエマルション、溶液、懸濁液、シロップ剤及びエリキシル剤が挙げられる。活性化合物に加えて、液体投与形態は、水または他の溶媒、可溶化剤及び乳化剤など、当該技術分野において一般的に使用される不活性希釈剤、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチル炭酸塩、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油、具体的には、綿実油、落花生油、トウモロコシ胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、及びごま油、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール及びソルビタンの脂肪酸エステルまたはこれらの物質の混合物などを含んでもよい。
【0572】
こうした不活性希釈剤の他に、組成物は、湿潤剤、乳化剤及び沈殿防止剤、甘味料、香料添加剤、並びに芳香剤などのアジュバントを含むこともできる。活性化合物に加えて、懸濁液は、例えば、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトール及びソルビタンエステル、微結晶セルロース、アルミニウムメタ水酸化物、ベントナイト、寒天及びトラガカントまたはこれらの物質の混合物などの懸濁剤を含有してもよい。
【0573】
直腸投与用組成物は、座剤が好ましく、これらは、本発明の化合物とカカオバター、ポリエチレングリコールまたは座薬ワックスなどの好適な非刺激性賦形剤または担体とを混合することによって調製することができ、これらは、通常の室温で固体であるが、体温では液体であり、このため、直腸または膣腔で融解し、有効成分を放出する。
【0574】
本発明の化合物の局所投与用の投与形態としては、軟膏、散剤、スプレー剤及び吸入薬が挙げられる。滅菌条件下で活性化合物(複数可)を生理学的に許容可能な担体、または必要とされ得る任意の防腐剤、緩衝剤、噴射剤と混合する。眼科用製剤、眼軟膏、散剤及び溶液も本発明の範囲内であることが企図される。
【0575】
本発明の化合物は、約0.1から約3,000mg/日の範囲内の用量レベルで、患者に投与することができる。体重約70kgの健常な成人ヒトに関しては、約0.01から約100mg/日/kg体重の範囲内の用量が通常、十分である。使用可能な特定の用量及び用量範囲は、患者の条件、治療する状態または疾患の重症度及び投与される化合物の薬理活性など、いくつかの要因に依存する。本発明の化合物の特定の用量は、化合物が承認されている場合、FDA認可用量である。
【0576】
本発明の化合物は、薬学的に許容可能な塩、エステル、アミドまたはプロドラッグとして投与可能である。「塩」という用語とは、本発明の化合物の無機塩及び有機塩を意味する。塩は、インサイチュで、化合物の最終的な分離及び精製中に調製することまたはその遊離塩基形態若しくは酸の形態で精製化合物を好適な有機若しくは無機の塩若しくは酸と別途反応させて、そのようにして形成された塩を単離することによって調製することが可能である。代表的な塩としては、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩(naphthylate)、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩及びラウリルスルホン酸塩などが挙げられる。塩としては、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ及びアルカリ土類金属をベースとしたカチオン、並びに非毒性アンモニウム、第四級アンモニウム及び限定されないが、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミンなどのアミンカチオンが挙げられる。例えば、S. M. Berge,et al.、「Pharmaceutical Salts」J Pharm Sci、66:1〜19(1977)を参照されたい。
【0577】
本発明の化合物の薬学的に許容可能なエステルの例としては、C
1〜C
8アルキルエステルが挙げられる。許容可能なエステルとしては、更にC
5〜C
7のシクロアルキルエステル、並びにベンジルなどのアリールアルキルエステルも挙げられる。C
1〜C
4のアルキルエステルが一般に使用される。本発明の化合物のエステルは、当該技術分野において公知の方法によって調製することができる。
【0578】
本発明の化合物の薬学的に許容可能な例としては、アンモニア、第一級C
1〜C
8アルキルアミン及び第2級C
1〜C
8ジアルキルアミンから誘導されるアミドが挙げられる。第2級アミンの場合、本アミンは、更に、少なくとも1つの窒素原子を含む5員または6員ヘテロシクロアルキル基の形態であってもよい。アンモニア、C
1〜C
3第一級アルキルアミン及びC
1〜C
2ジアルキル第2級アミンから誘導されるアミドが一般に使用される。本発明の化合物のアミドは、当該技術分野において公知の方法によって調製することができる。
【0579】
「プロドラッグ」という用語は、インビボで変換され、本発明の化合物を産生する化合物を意味する。変換は、血液中の加水分解を介するなど、さまざまな機構によって発生し得る。プロドラッグの使用の考察が、T. Higuchi and W. Stella,「Prodrugs as Novel Delivery Systems」Vol.14 of the A.C.S. Symposium Series、及びin Bioreversible Carriers in Drug Design, ed. Edward B. Roche, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987によって提供される。
【0580】
説明することを目的として、本発明の化合物は、カルボン酸官能基を含むので、プロドラッグは、以下の基よる酸基の水素原子の置換によって形成されたエステルを含むことができる:(C
1〜C
8アルキル、(C
2〜C
12)アルカノイルオキシメチル、4から9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5から10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)エチル、3から6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4から7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5から8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3から9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4から10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、ガンマ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C
1〜C
2)アルキルアミノ(C
2〜C
3)アルキル(β−ジメチルアミノエチルなど)、カルバモイル−(C
1〜C
2)アルキル、N,N−ジ(C
1〜C
2)アルキルカルバモイル−(C
1〜C
2)アルキル及びピペリジノ−、ピロリジノ−またはモルホリノ(C
2〜
3)アルキルなど。
【0581】
本発明の化合物は、不斉またはキラル中心を含有してもよく、したがって、異なる立体異性体形態で存在する。化合物のあらゆる立体異性体形態及びそれらの混合物(ラセミ混合物など)が本発明の一部を形成することが企図される。加えて、本発明は、すべての幾何異性体及び位置異性体を企図する。例えば、化合物が二重結合を含む場合は、シス及びトランス形態がいずれも(それぞれZ及びEとして示される)並びに混合物が企図される。
【0582】
ジアステレオマー混合物などの立体異性体混合物は、それらの物理化学的相違に基づいて、例えば、クロマトグラフィー及び/または分留結晶化などの既知の方法により、それらの個々の立体化学的成分に分離することができる。また、適切な光学的活性化合物(例えば、アルコール)と反応させ、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに変換する(例えば、加水分解する)ことでエナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換することによって、エナンチオマーも分離することができる。また、いくつかの化合物は、アトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)であってもよい。
【0583】
本発明の化合物は、非溶媒和形態並びに水(水和物)、エタノールなど、薬学的に許容可能な溶媒をとの溶媒和形態で存在してもよい。本発明は、溶媒形態及び非溶媒和形態のいずれをも企図し、かつ包含する。
【0584】
本発明の化合物は、異なる互変異性形態で存在することも可能である。本発明の化合物のあらゆる互変異性体が企図される。例えば、テトラゾール部分のすべての互変異性形態が本発明に含まれる。また、例えば化合物のケト−エノールまたはイミン−エナミン形態が本発明に含まれる。
【0585】
当業者は、本明細書に含まれる化合物の名称及び構造は、化合物の特定の互変異性体に基づくものであり得ることを理解するであろう。特定の互変異性体のみの名称または構造を使用され得るが、他に記載がない限り、いずれの互変異性体も発明によって包含されることが意図される。
【0586】
本発明は、合成化学者に既知のものなどの実験技術を用いてインビトロで合成された化合物、または代謝、発酵、消化などを介するインビボ技術を用いて合成された化合物を包含することも意図される。また、本発明の化合物は、インビトロ技術とインビボ技術とを組み合わせて用いて合成してもよいことが企図される。
【0587】
本発明は、1つ以上の原子が通常、本来発見される原子質量または原子番号とは異なる原子質量または原子番号を有するある原子により置換されるという事実を別にすれば、明細書で引用されたものと同一である同位体標識化合物も更に含む。本発明の化合物に導入することができる同位体の例としては、
2H、
3H、
13C、
14C、
15N、
16O、
17O、
18O、
31P、
32P、
35S、
18F、及び
36Clなど、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体が挙げられる。一態様では、本発明は、1つ以上の水素原子が重水素(
2H)原子によって置換されている化合物に関する。
【0588】
上述の同位体及び/または他の原子の他の同位体を含有する本発明の化合物は本発明の範囲内である。例えば、
3H及び
14Cなどの放射性同位体が導入されるものなど、本発明のある特定の同位体標識化合物は、薬物及び/または基質組織の分布分析に有用である。調製及び検出が容易なことから、トリチウム標識(すなわち、
3H)同位体及び炭素−14(すなわち、
14C)同位体が特に好ましい。更に、重水素(すなわち、
2H)など、より重い同位体との置換により、代謝安定性の上昇、例えば、インビボ半減期の増大または用量必要条件の低減に起因する特定の治療的利点が得られ、このため、いくつかの状況では、好ましいものとなり得る。本発明の同位体標識化合物は、概して、非同位体標識試薬を容易に入手可能な同位体標識試薬に代用することにより調製できる。
【0589】
本発明の化合物は、結晶状態及び非晶質状態など、さまざまな固体状態で存在することも可能である。本発明の化合物の多形体とも称される異なる結晶状態及び非晶質状態が、本発明の一部として企図される。
【0590】
本発明の化合物を合成するにあたって、ある特定の脱離基の使用が望ましい場合がある。「脱離基」(「LG」)という用語は、概ね、求核剤によって置換される基を指す。こうした脱離基は、当技術分野において既知である。脱離基の例としては、限定されないが、ハロゲン化物(例えば、I、Br、F、Cl)、スルホナート(例えば、メシラート、トシラート)、スルフィド(例えば、SCH
3)、N−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどが挙げられる。求核剤の例としては、限定されないが、アミン、チオール、アルコール、グリニャール試薬、アニオン種(例えば、アルコキシド、アミド、カルバニオン)などが挙げられる。
【0591】
本明細書で引用する全ての特許明細書、特許出願及び他の文献は、それらの全体が参照によって本明細書に援用される。
【0592】
次に示す実施例では、本発明の特定の実施形態を示す。これらの例は、代表的なものであることを意味し、如何様にも特許請求項の範囲を制限することを意図するものではない。
【0593】
次の省略形が、本明細書において使用され得る:
【0594】
【表2】
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【0595】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
(実施例)
インビトロ細胞に基づく組み合わせ試験
細胞株は、American Type Culture Collection(ATCC)、German Collection of Microorganisms and Cell Cultures (DSMZ)及びJapanese Collection of Research Bioresources(JCRB)から購入した。推奨される増殖培地で各株を培養した。細胞株A375sq2は、J. Med. Chem.2009,52,6189〜6192,脚注13に記述されている手順に従って作製した。
【0597】
実施例1から71では、72時間の処理期間が終了するまでに、接着細胞がサブコンフルエント密度で保持されるように、例えば、細胞は容積30μL中、細胞株の増殖速度に依存して、300から7500細胞/ウェルの範囲の初期密度で384ウェル細胞培養プレートに播種した。その後の組み合わせ実験の試験を行うための適切な濃度範囲を決定するために、19点の10μLの、高最終濃度20μMにて開始する化合物、ならびに0.25%ジメチルスルホキシド(DMSO)対照の2重連続滴定を、播種16時間後、細胞に添加した。CellTiter−Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assay(Promega;Madison, WI)を使用して、代謝的活性細胞指標であるATPの存在量の定量に基づいて生細胞数を決定した。各細胞に関して、化合物の添加前のゼロ時点(V
0)並びに化合物処理72時間(T
72)後に、EnVision(登録商標)Multilabel Reader(Perkin Elmer;Waltham,MA)を用いて発光を測定した。次の式によって成長阻害(GI)を算出した(式中、V
72は、72時間の時点でのDMSO対照の発光であり、T
72は、化合物処理済み試料の発光であった。
【0598】
【数1】
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である場合、GI=100×(1−((T
72−V
0)/(V
72−V
0)))であり、T
72<V
0である場合、GI=100×(1−((T
72−V
0)/V
0))である。この式は、米国国立がん研究所NCI−60ハイスループットスクリーニングにて使用される成長阻害計算から求められる。0から200パーセント成長阻害の尺度では、値「0」は、非阻害成長(すなわち、DMSO対照)、100は、典型的には静止状態を示し(ゼロ読取り時に等しいシグナル)及び200が完全な細胞死を示す。4つのパラメータロジスティックモデルを用いて、S字用量反応曲線をプロットした。任意の所与の細胞株で試験を行ったすべての組み合わせに関して、各化合物の開始高濃度及び希釈係数を選択して、9つの投与範囲にわたる最大曲線、最小曲線及び勾配を明確に定義した。
【0599】
以下の点を除外して、基本的には上記のとおり2つの組み合わせ実験を実施した。各ウェルに対して、9点連続滴定の第1の化合物5μL(前述のように決定された高最終濃度及び希釈係数から開始)をDMSO対照と共に384ウェルプレートの10個の同一の行(x軸)の細胞に添加した。次に、第2の化合物の9点連続滴定の5μL(前述のように決定された高最終濃度及び希釈係数から開始)をDMSO対照と共に10個の同一の行(y軸)の細胞に添加した。各ウェルの最終DMSO濃度は、0.25%とした。各384ウェルプレートで複製100−ウェル(10×10)マトリックスを測定した。前述のとおり、マトリックスの各ウェルの成長阻害を算出し、Loewe Additivity model(Lehar,J.,et al. (2009)に基づいて相乗スコアを生成するChalice(商標) Analyzer software(Zalicus;Cambridge,MA)を用いて相乗作用に関してデータを解析した。「Synergistic drug combinations tend to improve therapeutically relevant selectivity」Nat Biotech 27(7):659〜666)及びRickles,et al (2012)「Adenosine A2A and Beta−2 Adrenergic Receptor Agonists:Novel Selective and Synergistic Multiple Myeloma Targets Discovered through Systematic Combination Screening」Mol Cancer Therapeutics 11(7):1432。
【0600】
Loewe ADD(相加)モデルは、組み合わせ効果を定量化する。最初に、Additivity Excess Volumeにより組み合わせをランク付けし、ADD Volume=ΣC
X、C
Y(I
data−I
Loewe)として定義させる(式中、I
Loewe(C
X、C
Y)は、(C
X/EC
X)+(C
Y/EC
Y)=1を満足させる阻害であり、EC
X、
Yは単剤曲線に対して、I
Loeweでの有効濃度である。「相乗スコア」も使用され、相乗スコアS=log f
X log f
Y Σ I
data(I
data−I
Loewe)は、すべての非単剤濃度の対の和であり、log f
X,Yは各単剤に使用される希釈因子の自然対数である。これにより、測定値とLoewe相加応答表面との間の容積が効率良く計算され、高阻害に対して重み付けが行われ、かつ変化する希釈因子を補正する。各相乗スコアに対して、I
data値及び標準誤り伝播に関して測定された誤差に基づいて不確定σ
Sを計算した。
【0601】
提示された実施例では、成長阻害(%)マトリックスは、上述の式を用いて発光データから算出されるコンセンサス成長阻害値を含み、ADDモデル成長阻害(%)マトリックスは、Loewe相加モデルに基づいて予期された成長阻害値を含み、これは、モデル化された単剤成長阻害曲線から求め、ADD過剰成長阻害(%)マトリックスは、相加モデルを超える成長阻害の値を含む。相加モデルは「帰無仮説」として機能し、かつ2つの剤の間の相乗作用はないと仮定される。成長阻害用量反応マトリックスからADDモデルを引いた(=ADD過剰成長阻害)後に観察されるいかなる活性も相乗作用を示す。
【0602】
実施例72から89では、上記と同様の方法だが、ハイスループットスクリーニングフォーマットを用いて、2つの組み合わせ実験を実施した。液体窒素保存状態から細胞を融解した。細胞が拡大され、予測される倍加時間で分割された後、スクリーニングを開始した。以下の表に列挙するような細胞密度で、黒1536ウェルまたは384ウェル組織培養処理済みプレートのいずれかの成長培地に細胞を播種した。
【0603】
【表4】
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【0604】
処理前に、遠心分離によりアッセイプレートで細胞を平衡化させ、投薬モジュールに連結しているインキユベーターに37℃で24時間入れた。処理時に、一連の未処置アッセイプレートを収集して、ATPLite1ステップ生物発光アッセイ試薬(Perkin Elmer;Waltham,MA)を添加してATP値を測定した。これらのTzero(T
0)プレートは、EnVision(登録商標)Multilabel Reader(Perkin Elmer;Waltham,MA)の超高感度の生物発光を用いて読み取った。処理されたアッセイプレートを化合物と共に72時間インキュベートし、エンドポイントでの生存細胞数分析をした。いずれのデータポイントも自動プロセスを介して収集され、質が管理され、Loewe相加モデル(Lehar et al., supra)に基づいて相乗スコアを生成するChalice(商標) Analyzer software(Zalicus;Cambridge,MA)を用いて解析した。次の品質管理標準を通過した場合、アッセイプレートが承認された:全実験を通じて相対的ルシフェラーゼ値が均一であり、Z係数スコアは0.6超であり、未処理/ビヒクル対照は、プレート上で一貫して挙動した。統計的有意性について各実験の組み合わせの相乗的相互作用を評価した。異種の組み合わせ(A×B)の個々の繰り返しについて計算された相乗スコアは、不等分散の2標本スチューデントt検定を用いて、要素自己交差(A×A及びB×B)の個々の繰り返しの相乗スコアと比較した。A×A及びB×Bの両者を比較したとき、A×Bの相乗スコアが統計的に有意である(p値<0.05)組み合わせのみ、相乗的であると考えた。
【0605】
以下の点を除き、基本的には上記の通り、3要素組み合わせ実験を実施した。各化合物の3×最終濃度である3.3μLを添加した点を除き、従来のとおり、10個の同一の384ウェルプレート(それぞれ、複製100ウェルの2つ組み合わせを含む)を準備した。次に、第3の化合物の単一の固定濃度3.3μLを所定のプレートのマトリックスの全ウエルに添加した。このため、10のプレートには、(z軸、前述のように決定された高最終濃度及び希釈係数から開始)をDMSO対照プレートと共に第3の化合物の9点連続滴定から構成した(すなわち化合物3の添加なし)。マトリクスの各ウェルの成長阻害は前述のとおり算出した。上記の実験に使用される細胞株の例は、以下の表に記述する。表の組織タテ列は、細胞を得た組織の型を示し、変異欄は、ある特定の細胞株で特定された特定の変異を示す。
【0606】
【表5】
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【0607】
インビトロ細胞系組み合わせ試験の結果を、
図1から
図84に示す。
【0608】
図1から
図66では、成長阻害(%)マトリックスは、上記の式によって算出された所定の組み合わせに関して、複数の実験の繰返しによるコンセンサス成長阻害値を示す。例えば、
図1において、2.5μMの化合物Aと3μMの化合物1を混ぜ合わせたときに得られた成長阻害は114%であった。ADDモデル成長阻害(%)マトリックスは、Loewe相加モデルを用いて2つの化合物間での相加相互作用に関して予期された成長阻害値を示し、各単剤の実験的成長阻害活性から求めた。ADD過剰成長阻害(%)マトリックスは、相加モデルを超える成長阻害値を示す。例えば、
図1aでは、2.5μMの化合物Aを3μMの化合物1と混ぜ合わせたとき、相加モデルを超える成長阻害は26%(実験的成長阻害114%−モデル88%=26%)であった。マトリックスの灰色部分は、成長阻害の程度に対応し、より濃い灰色部分/成長阻害値が陽性である部分は、より高い有効性を表し、成長阻害値が陰性の場合は相乗スコアの計算から除外した。相乗スコアは、所定の組み合わせに関する過剰成長阻害値と、試験対象の成分剤の濃度範囲の正規化計数と高効果レベルで発生する相乗的相互作用に対して付与される付加重量との和に基づいて算出した(Lehar et al.,前述)。例えば、
図1aでは、化合物Aと化合物との組み合わせの相乗スコアは0.532であり、化合物A×化合物Aとの自己架橋組み合わせの相乗スコアは0.621であり、化合物1×化合物1との自己交差組み合わせの相乗スコアは0.432であった。
【0609】
図67から
図84では、Y軸の第一の標識は、特定のMDM2阻害剤と組み合わせて試験を行った化合物の標的を示す。例えば、
図67では、第1の標的はBRAF(試験対象化合物はベムラフェニブ)であり、最後の標的はMEK(試験対象化合物はAZD8330)である。Y軸の次のセクションには、正確な組み合わせを示す。例えば、
図67では、AMG232×ベムラフェニブは、試験対象の組み合わせがAMG232とベムラフェニブであることを示す。表のX軸の最上部には、試験対象の癌細胞株が示される。癌細胞株の上には、変異状態を示す。例えば、
図67では、KRAS及びBRAFは、示されるとおり(文献または the Sanger(Cosmic)またはBroad Institute(Cancer Cell Line Encyclopedia)cancer genomics databasesから得た変異データ)、これらの表記以下の特定の細胞株がKRASまたはBRAF変異を含むことを示す。これらの実験にて使用される細胞株は当業者に公知であり、これらの細胞と関連したさまざまな変異が、当業者によって容易に決定し得るという点に留意すべきである。また、
図67では、TP53は、指定された細胞株がTP53中に変異を含むことを示す。上述のように、MDM2阻害剤は、野生型TP53を有する癌中での活性を示す。表中の各枠内の灰色部分は、認識される相乗レベルを示し、更に濃い灰色部分はさらに高い相乗レベルを示す。枠内の数値は相乗スコアを示し、下線付きの数字は、実験が統計的有意性を示していることを示す。
【0610】
インビボでの腫瘍異種移植片組み合わせ試験:
インビボ腫瘍異種移植片試験を、次の一般的手法により行った:
腫瘍細胞(表1)を培養し、採取し、雌性無胸腺ヌードマウスの右側腹部に皮下移植した。腫瘍が約200mm
3に到達したとき、マウスを処置群に無作為に割り付け(n=10匹/群)、処置を開始した(グラフ上に示される日に)。化合物名、投与回数、及び投与経路を、表2に示す。腫瘍径及び体重を2から3回/週測定した。腫瘍体積は、デジタルキャリパーによって測定し、L×W×Hとして算出し、mm
3で示した。対照群と処置群とを比較して、成長曲線間で観察された相違の統計的有意性を、Dunnett調整多重比較を伴う、形質転換腫瘍体積データログの繰り返し共分散分析(RMANOVA)により評価した。組み合わせ試験については、各単剤治療群を1対1で比較して、組み合わせ群によりRMANOVAを行った。
【0611】
BD Matrigel(商標) Basement Membrane Matrixは、Engelbreth−Holm−Swarm(EHS)マウス肉腫(BD Biosciences,San Jose,CA)から抽出された可溶化基底膜調製物である。
【0612】
いずれの試験も盲検方法で行った。
【0613】
【表6】
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【0614】
【表7】
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【0615】
省略語の定義PO:経口栄養法、IP:腹腔内、IV:静脈内、QD:1回/日、Wk:週
【0616】
実施したインビボ組み合わせ試験:
1.AMG232+MEK(RKO)、
2.AMG232+BRAF(RKO)、
3.AMG232+シスプラチン(H460)、
4.AMG232+シスプラチン(HCT−116)、
5.AMG232+ドキソルビシン(SJSA−1)、
6.AMG232+イリノテカン(HCT116)、
7.AMG232+MEK(A375sq2)、
8.AMG232+BRAF(A375sq2)、
9.AMG232+BRAF+PI3K(RKO、3つの組み合わせ)
10.AMG232+ドキソルビシン(Molm−13)、
11.AMG232+MEK(Molm−13)、
12.AMG232+シタラビン(Molm−13)、
13.AMG232+デシタビン(Molm−13)、
14.AMG232+ソラフェニブ(Molm−13)
【0617】
インビボ腫瘍異種移植片組み合わせ試験の結果を、
図85から
図99に示す。
【0618】
以下の表Aは、特定の癌型向けのMDM2阻害剤と1つ以上の追加の医薬活性剤との特定の組み合わせを示す。得られたデータ及び図にまとめたデータは、表Aに示す組み合わせにより、併用療法の個々の要素を単独で使用したときの予測を上回る抗癌活性の改善を示すことが示唆される。認められる治療的相乗作用の規模は、治療される癌型及び使用される剤に依存して変化し得る点に留意する。
【0619】
【表8】
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