【実施例1】
【0027】
実施例1に係る車両用電力供給装置100は、例えば、
図1に示すように、バッテリ端子TBと、接地端子TGと、第1の負荷端子TL1と、第2の負荷端子TL2と、第1のヒューズF1と、第1のスイッチ(リレー)R1と、第2のスイッチ(リレー)R2と、第2のヒューズF2と、第3のスイッチ(リレー)R3と、第3のヒューズF3と、第4のヒューズF4と、メインスイッチMSWと、ドライバ(三相ブリッジ回路)DXと、検出抵抗RXと、電圧検出回路VDと、コンデンサCと、電源回路Sと、第1のダイオードD1と、第2のダイオードD2と、第1のトランジスタ(nMOSトランジスタ)Tr1と、第2のトランジスタ(nMOSトランジスタ)Tr2と、負荷制御トランジスタ(nMOSトランジスタ)Tr3、Tr4、Tr5と、制御回路CONと、を備える。
【0028】
なお、例えば、
図1に示すように、ドライバDXと、検出抵抗RX、電圧検出回路VDと、コンデンサC、電源回路S、第1のダイオードD1と、第2のダイオードD2、第1のトランジスタ(nMOSトランジスタ)Tr1と、第2のトランジスタ(nMOSトランジスタ)Tr2、負荷制御トランジスタTr3、Tr4、Tr5、及び、制御回路CONは、ECUを構成する。
【0029】
この車両用電力供給装置100は、例えば、バッテリBを搭載した車両のエンジンEをモータMにより始動させるようになっている。
【0030】
なお、当該車両は、例えば、二輪車である。この場合、第1の負荷Load1は、例えば、当該二輪車のテールランプ、または、二輪車のストップランプ等の灯火器である。
【0031】
この第1の負荷Load1は、例えば、
図1に示すように、一端が第1の負荷端子TL1に接続され、他端が接地端子TGに接続されている。
【0032】
そして、第2の負荷Load2a、Load2b、Load2cは、例えば、当該二輪車に積載されたエンジンEのフュエルポンプ、エンジンEのインジェクタ、または、エンジンEのイグニッションコイルである。
【0033】
この第2の負荷Load2a、Load2b、Load2cは、例えば、
図1に示すように、一端が第2の負荷端子TL2に接続され、他端が負荷制御トランジスタTr3、Tr4、Tr5を介して接地端子TGに接続されている。
【0034】
また、バッテリ端子TBは、例えば、
図1に示すように、バッテリBの正極が接続されるようになっている。
【0035】
また、接地端子TGは、例えば、
図1に示すように、バッテリBの負極が接続され且つ接地されるようになっている。
【0036】
また、第1の負荷端子TL1は、例えば、
図1に示すように、第1の負荷Load1が接続されるようになっている。
【0037】
また、第2の負荷端子TL2は、例えば、
図1に示すように、第2の負荷Load2が接続されるようになっている。
【0038】
また、第1のヒューズF1は、例えば、
図1に示すように、一端がバッテリ端子TBに接続されている。
【0039】
また、第1のスイッチR1は、例えば、
図1に示すように、一端が第1のヒューズF1の他端に接続され、他端がドライバ端子TDXに接続されている。なお、このドライバ端子TDXは、第2のヒューズF2を介して第2の負荷端子TL2に電気的に接続されている。
【0040】
この第1のスイッチR1は、例えば、
図1に示すように、一端がメインスイッチMSWの一端に接続された第1のコイルRC1を有する第1のリレーである。
【0041】
そして、この第1のスイッチR1は、第1のコイルRC1が通電するとオンし、一方、第1のコイルRC1が通電していないときにオフするようになっている。
【0042】
また、第2のスイッチR2は、一端がバッテリ端子TBに接続され、他端がドライバ端子TDXに接続されている。
【0043】
この第2のスイッチR2は、例えば、
図1に示すように、一端がメインスイッチMSWの一端に接続された第2のコイルRC2を有する第2のリレーである。
【0044】
そして、この第2のスイッチR2は、第2のコイルRC2が通電するとオンし、一方、第2のコイルRC2が通電してないときにオフするようになっている。
【0045】
また、第2のヒューズF2は、例えば、
図1に示すように、一端が第1のスイッチR1の他端に接続され、他端が第2の負荷端子TL2に接続されている。なお、この第2のヒューズF2は、必要に応じて、省略されていてもよい。
【0046】
また、第3のスイッチR3は、例えば、
図1に示すように、一端が第1のヒューズF1の他端に接続され、他端が、第3のヒューズF3を介して、第1の負荷端子TL1に接続されている。
【0047】
この第3のスイッチR3は、例えば、
図1に示すように、一端がメインスイッチMSWの一端に接続され且つ他端が接地端子TGに接続された第3のコイルRC3を有する第3のリレーである。
【0048】
そして、この第3のスイッチR3は、例えば、
図1に示すように、第3のコイルRC3が通電するとオンし、一方、第3のコイルRC3が通電してないときにオフするようになっている。
【0049】
また、第3のヒューズF3は、例えば、
図1に示すように、一端が第3のスイッチR3の他端に接続され、他端が第1の負荷端子TL1に接続されている。なお、この第3のヒューズF3は、必要に応じて、省略されていてもよい。
【0050】
また、メインスイッチMSWは、ユーザによりオン/オフが制御されるようになっている。
【0051】
このメインスイッチMSWは、オンすることにより、第3のスイッチR3をオンするとともに第1のスイッチR1及び第2のスイッチR2がオンできる状態にするようになっている。
【0052】
一方、メインスイッチMSWは、オフすることにより、第3のスイッチR3をオフするとともに第1のスイッチR1及び第2のスイッチR2がオンできない状態にするようになっている。
【0053】
また、ドライバDXは、一端(ハイサイドトランジスタの電源側のノード)がドライバ端子TDXに接続され、他端(ローサイドトランジスタの接地側のノード)が、検出抵抗RXを介して、接地端子TGに接続されている。
【0054】
そして、このドライバDXは、例えば、エンジンEが駆動し若しくはエンジンEをユーザがキックスタートする時に、モータMが発電(回生)している場合には、モータMから供給される交流電力を整流制御してドライバ端子TDXに出力するようになっている。
【0055】
一方、このドライバDXは、例えば、バッテリBの電圧でエンジンEを始動させるセルフスタートする時に、ドライバ端子TDXに供給される電圧により、モータMをモータ駆動するようになっている。
【0056】
このドライバDXは、例えば、
図1に示すように、3つのハイサイドトランジスタと3つのローサイドトランジスタで構成された三相ブリッジ回路である。
【0057】
また、電圧検出回路VDは、例えば、
図1に示すように、第4のヒューズF4を介して、バッテリ端子TBのバッテリ電圧を検出するようになっている。
【0058】
また、コンデンサCは、例えば、
図1に示すように、一端がメインスイッチMSWの一端に接続され、他端が接地端子TGに接続されている。
【0059】
このコンデンサCは、メインスイッチMSWがオンされると、バッテリ端子TB、第4のヒューズF4、第1のダイオードD1、及びメインスイッチMSWを介して供給されるバッテリ電圧により充電されるようになっている。
【0060】
また、このコンデンサCは、バッテリBがバッテリ上がりの状態であるときには、メインスイッチMSWがオンされると、第2のダイオードD2、及びメインスイッチMSWを介して供給される回生電圧により充電される場合もある。
【0061】
また、電源回路Sは、例えば、
図1に示すように、コンデンサCの一端と制御回路CONとの間に接続されている。
【0062】
この電源回路Sは、コンデンサCに充電された充電電圧を所定値にした電源電圧を、制御回路CONに供給するようになっている。
【0063】
また、第4のヒューズF4は、例えば、
図1に示すように、一端がバッテリ端子TBに接続され、他端が第1のダイオードD1のアノード(電圧検出回路VDのバッテリ電圧を検出するための検出端子TVD)に接続されている。
【0064】
また、第1のダイオードD1は、例えば、
図1に示すように、アノードが第4のヒューズF4の他端に接続され、カソードがメインスイッチMSWの他端に接続されている。
【0065】
また、第2のダイオードD2は、例えば、
図1に示すように、アノードがドライバ端子TDXに接続され、カソードがメインスイッチMSWの他端(第1のダイオードD1のカソード)に接続されている。
【0066】
また、第1のトランジスタTr1は、例えば、
図1に示すように、一端(ドレイン)が第1のコイルRC1の他端に接続され且つ他端(ソース)が接地端子TGに接続されている。
【0067】
この第1のトランジスタTr1は、制御回路CONによりオン/オフが制御されて、第1のコイルRC1の通電を制御することで第1のスイッチR1のオン/オフを制御するようになっている。
【0068】
この第1のトランジスタTr1は、例えば、
図1に示すように、nMOSトランジスタである。
【0069】
また、第2のトランジスタTr2は、例えば、
図1に示すように、一端(ドレイン)が第2のコイルRC2の他端に接続され且つ他端(ソース)が接地端子TGに接続されている。
【0070】
この第2のトランジスタTr2は、制御回路CONによりオン/オフが制御されて、第2のコイルRC2の通電を制御することで第2のスイッチR2のオン/オフを制御するようになっている。
【0071】
この第2のトランジスタTr2は、例えば、
図1に示すように、nMOSトランジスタである。
【0072】
また、負荷制御トランジスタTr3、Tr4、Tr5は、例えば、
図1に示すように、第2の負荷端子TL2と接地端子TGとの間で、第2の負荷Load2a、Load2b、Load2cと直列に接続されている。
【0073】
この負荷制御トランジスタTr3、Tr4、Tr5は、制御回路CONによりオン/オフが制御されて、第2の負荷Load2a、Load2b、Load2cの通電を制御するようになっている。
【0074】
この第2のトランジスタTr2は、例えば、
図1に示すように、nMOSトランジスタである。
【0075】
また、制御回路CONは、電源回路Sから電源電圧が供給されて起動するようになっている。
【0076】
そして、制御回路CONは、例えば、第1のトランジスタTr1、第2のトランジスタTr2、負荷制御トランジスタTr3、Tr4、Tr5、ドライバDX、第1のスイッチR1、第2のスイッチR2、第1の負荷Load1、第2の負荷Load2a、Load2b、Load2c、モータM、及び、エンジンEの動作を制御するようになっている。
【0077】
そして、制御回路CONは、メインスイッチSWがオンされた後(すなわち、コンデンサCが充電されることで電源回路Sから電源電圧が供給されて制御回路CONが起動するとともに、第3のスイッチR3がオンして第1の負荷Load1に電流が供給された後)、第1のトランジスタTr1のオン/オフを制御するようになっている。
【0078】
例えば、制御回路CONは、当該メインスイッチSWがオンされた後、第1のトランジスタTr1をオンすることにより、第1のコイルRC1を通電して第1のリレーR1をオンするようになっている。
【0079】
一方、制御回路CONは、当該メインスイッチSWがオンされた後、第1のトランジスタTr1をオフすることにより、第1のコイルRC1を通電させないで第1のリレーR1をオフするようになっている。
【0080】
さらに、制御回路CONは、当該メインスイッチSWがオンされた後、(すなわち、コンデンサCが充電されることで電源回路Sから電源電圧が供給されて制御回路CONが起動するとともに、第3のスイッチR3がオンして第1の負荷Load1に電流が供給された後)、第2のトランジスタTr2のオン/オフを制御するようになっている。
【0081】
また、例えば、制御回路CONは、当該メインスイッチSWがオンされた後、第2のトランジスタTr2をオンすることにより、第2のコイルRC2を通電して第2のリレーR2をオンするようになっている。
【0082】
一方、制御回路CONは、当該メインスイッチSWがオンされた後、第2のトランジスタTr2をオフすることにより、第2のコイルRC2を通電させないで第2のリレーR2をオフする。
【0083】
また、制御回路CONは、負荷制御トランジスタTr3、Tr4、Tr5を制御することにより、第2の負荷Load2a、Load2b、Load2cの通電を制御するようになっている。
【0084】
ここで、この制御回路CONは、例えば、メインスイッチSWがオンされた後、エンジンEのモータMによるセルフスタート時に、バッテリBが正常であると判断した場合には、第1のスイッチR1をオフし、第2のスイッチR2をオンし、且つ、第3のスイッチR3をオンした状態にするようになっている(
図2)。
【0085】
また、この制御回路CONは、メインスイッチSWがオンされた後、ユーザによるエンジンEのキックスタート時に、バッテリBが正常であると判断した場合には、第1のスイッチR1をオンし、第2のスイッチR2をオフし、且つ、第3のスイッチR3をオンした状態にするようになっている(
図2)。
【0086】
また、制御回路CONは、例えば、
図1に示すように、メインスイッチSWがオンされた後、エンジンEのモータMによるセルフスタート時に、バッテリBがバッテリ上がりの状態であると判断した場合には、第1のスイッチR1をオフし、第2のスイッチR2をオフし、且つ、第3のスイッチR3をオンした状態にするようになっている(
図2)。
【0087】
また、制御回路CONは、例えば、メインスイッチSWがオンされた後、ユーザによるエンジンEのキックスタート時に、バッテリBがバッテリ上がりの状態であると判断した場合には、第1のスイッチR1をオフし、第2のスイッチR2をオフし、且つ、第3のスイッチR3をオンした状態にするようになっている(
図2)。
【0088】
また、制御回路CONは、エンジンEが始動した後に、第1のスイッチR1をオンし、第2のスイッチR2をオフし、且つ、第3のスイッチR3をオンした状態にするようになっている(
図2)。
【0089】
すなわち、制御回路CONは、エンジンEが始動している場合は、第1のスイッチR1をオンして、モータMから出力された回生電圧を、ドライバDX、ドライバ端子TDX、第1のスイッチR1、第1のヒューズF1、及び、バッテリ端子TBを介して、バッテリBに供給するようになっている。
【0090】
なお、制御回路CONは、モータMの回転数と予め設定された基準回転とを比較した結果に基づいて、エンジンEが始動しているか否かを判断するようになっている。
【0091】
例えば、制御回路CONは、モータMの回転数が予め設定された基準回転数以上である場合には、エンジンEが始動していると判断するようになっている。
【0092】
一方、この制御回路CONは、モータMの回転数が当該基準回転数未満である場合には、エンジンEが始動していないと判断するようになっている。
【0093】
また、制御回路CONは、電圧検出回路VDが検出したバッテリ電圧に基づいて、バッテリBの状態(例えば、正常であるか、バッテリ上がりの状態であるか)を判断するようになっている。
【0094】
例えば、制御回路CONは、バッテリBが接続されたバッテリ端子TBのバッテリ電圧が予め設定された閾値電圧以上である場合には、バッテリBが正常であると判断するようになっている。
【0095】
一方、この制御回路CONは、バッテリ端子TBのバッテリ電圧が当該閾値電圧未満である場合には、バッテリBがバッテリ上がりの状態であると判断するようになっている。
【0096】
ここで、以上のような構成及び機能を有するとする車両用電力供給装置の制御方法の例について説明する。ここで、
図3は、バッテリBが正常である場合に、セルフスタート時に流れる車両用電力供給装置100の電流経路の一例を示す図である。また、
図4は、バッテリBが正常である場合に、キックスタート時に流れる車両用電力供給装置100の電流経路の一例を示す図である。また、
図5は、バッテリBがバッテリ上がりである場合に、セルフスタート時に流れる車両用電力供給装置100の電流の経路の一例を示す図である。また、
図6は、バッテリBがバッテリ上がりである場合に、キックスタート時に流れる車両用電力供給装置100の電流の経路の一例を示す図である。また、
図7は、エンジンEの始動後の車両用電力供給装置100の電流経路の一例を示す図である。
【0097】
(バッテリBが正常時の動作、セルフスタート時)
既述のように、制御回路CONは、例えば、メインスイッチSWがオンされた後、エンジンEのモータMによるセルフスタート時に、バッテリBが正常であると判断した場合には、第1のスイッチR1をオフし、第2のスイッチR2をオンし、且つ、第3のスイッチR3をオンした状態にする(
図2、
図3)。
【0098】
これにより、バッテリBから、バッテリ端子TB、第1のヒューズF1、オンしている第3のスイッチR3、第3のヒューズF3、及び、第1の負荷端子TL1を介して、第1の負荷Load1に、電流が供給される(
図3)。
【0099】
これにより、電流が供給された第1の負荷Load1が駆動する(すなわち、二輪車のテールランプ、二輪車のストップランプ等の灯火器がユーザの操作に応じて点灯する状態になる)。
【0100】
さらに、負荷制御トランジスタTr3、Tr4、Tr5がオンすることで、バッテリBから、バッテリ端子TB、オンしている第2のスイッチR2、ドライバ端子TDX、及び、第2のヒューズF2を介して、第2の負荷Load2a、Load2b、Load2cに、電流が供給される。さらに、バッテリBから、バッテリ端子TB、第2のスイッチR2を介して、ドライバDX(モータM)に、電流が供給される(
図3)。
【0101】
これにより、モータMが駆動してエンジンEが回転するとともに、第2の負荷Load2a、Load2b、Load2cが駆動する(エンジンEのフュエルポンプ、エンジンEのインジェクタ、エンジンEのイグニッションコイルが駆動する)ことで、エンジンEが始動することとなる。
【0102】
(バッテリBが正常時の動作、キックスタート時)
また、この制御回路CONは、メインスイッチSWがオンされた後、ユーザによるエンジンEのキックスタート時に、バッテリBが正常であると判断した場合には、第1のスイッチR1をオンし、第2のスイッチR2をオフし、且つ、第3のスイッチR3をオンした状態にする(
図2、
図4)。
【0103】
これにより、正常なバッテリB及びドライバDX(モータM)から、ドライバ端子TDX、オンしている第1のスイッチR1、オンしている第3のスイッチR3、第3のヒューズF3、及び、第1の負荷端子TL1を介して、第1の負荷Load1に、電流が供給される(
図4)。
【0104】
これにより、電流が供給された第1の負荷Load1が駆動する。
【0105】
さらに、負荷制御トランジスタTr3、Tr4、Tr5がオンすることで、ドライバDX(モータM)から、ドライバ端子TDX及び第2のヒューズF2を介して、第2の負荷Load2a、Load2b、Load2cに、電流が供給される(
図4)。
【0106】
これにより、エンジンEが回転した状態で、第2の負荷Load2a、Load2b、Load2cが駆動する(エンジンEのフュエルポンプ、エンジンEのインジェクタ、エンジンEのイグニッションコイルが駆動する)ことで、エンジンEが始動することとなる。
【0107】
(バッテリ上がり時の動作、セルフスタート時)
また、制御回路CONは、例えば、
図1に示すように、メインスイッチSWがオンされた後、エンジンEのモータMによるセルフスタート時に、バッテリBがバッテリ上がりの状態であると判断した場合には、第1のスイッチR1をオフし、第2のスイッチR2をオフし、且つ、第3のスイッチR3をオンした状態にする(
図2、
図5)。
【0108】
これにより、第1、第2のスイッチR1、R2がオフしているため、ドライバDX(モータM)からは、第1の負荷Load1に電流が供給されない(
図5)。
【0109】
なお、バッテリBから、バッテリ端子TB、第1のヒューズF1、オンしている第3のスイッチR3、第3のヒューズF3、及び、第1の負荷端子TL1を介して、第1の負荷Load1に、電流が供給され得る(
図5)。しかし、バッテリBのバッテリ電圧が第1の負荷Load1を駆動できる程高くない場合には、当該灯火器は点灯しない。
【0110】
さらに、第1、第2のスイッチR1、R2がオフしているため、バッテリBからドライバDX(モータM)に電流が供給されず、エンジンは始動しない(
図5)。
【0111】
(バッテリ上がり時の動作、キックスタート時)
また、制御回路CONは、例えば、メインスイッチSWがオンされた後、ユーザによるエンジンEのキックスタート時に、バッテリBがバッテリ上がりの状態であると判断した場合には、第1のスイッチR1をオフし、第2のスイッチR2をオフし、且つ、第3のスイッチR3をオンした状態にする(
図2、
図6)。
【0112】
これにより、第1、第2のスイッチR1、R2がオフしているため、ドライバDX(モータM)からは、第1の負荷Load1に電流が供給されない(
図6)。
【0113】
なお、バッテリBから、バッテリ端子TB、第1のヒューズF1、オンしている第3のスイッチR3、第3のヒューズF3、及び、第1の負荷端子TL1を介して、第1の負荷Load1に、電流が供給され得る(
図6)。しかし、バッテリBのバッテリ電圧が第1の負荷Load1を駆動できる程高くない場合には、当該灯火器は点灯しない。
【0114】
さらに、負荷制御トランジスタTr3、Tr4、Tr5がオンすることで、ドライバDX(モータM)から、ドライバ端子TDX及び第2のヒューズF2を介して、第2の負荷Load2a、Load2b、Load2cに、電流が供給される(
図4)。
【0115】
これにより、エンジンEが回転した状態で、第2の負荷Load2a、Load2b、Load2cが駆動する(エンジンEのフュエルポンプ、エンジンEのインジェクタ、エンジンEのイグニッションコイルが駆動する)ことで、エンジンEが始動することとなる。
【0116】
なお、第1、第2のスイッチR1、R2がオフしているため、キックスタート時に発電された電流は、第1の負荷Load1には供給されず、第2の負荷Load2a、Load2b、Load2cのみに供給されることとなる(すなわち、エンジンEの始動のみに用いられる)。
【0117】
(エンジンEの始動後の動作)
また、制御回路CONは、エンジンEが始動した後に、第1のスイッチR1をオンし、第2のスイッチR2をオフし、且つ、第3のスイッチR3をオンした状態にする(
図2、
図7)。
【0118】
これにより、第1のスイッチR1がオンし且つ第2のスイッチR2がオフしているため、エンジンEが駆動することで発電された回生電流は、第1ないし第3のヒューズF1〜F3を介して、バッテリB、第2の負荷Load2a、Load2b、Load2c、第1の負荷Load1に供給されることとなる(
図7)。
【0119】
以上のように、車両用電力供給装置100は、リレー接点の切替待ち時間による始動遅れを改善することができる。
【0120】
すなわち、車両用電力供給装置100は、エンジンEの始動後にモータMが発電機として動作するまでは、第1のスイッチR1をオンさせないので、第1のヒューズの溶断を考慮する必要が無く、第2のスイッチR2の動作時間そのもので始動パターンへの遷移が可能である。
【0121】
また、車両用電力供給装置100は、第1の負荷(灯火器)Load1への電力供給カットの制御を不要とすることができる。
【0122】
すなわち、車両用電力供給装置100は、第3のスイッチR3により第1の負荷(灯火器)Load1への電力供給を制御するが、第1、第2のスイッチR1、R2の励磁をメインスイッチMSWがオンされた後とし第1の負荷(灯火器)Load1への供給をバッテリB側としている。
【0123】
これにより、ECUの制御が無くても、バッテリ上がりでエンジンEをキックスタートする場合は、第1の負荷(灯火器)Load1への電力供給をカットし、一方、バッテリ正常時にはメインスイッチMSWのオンに合わせて第1の負荷(灯火器)Load1へ電力供給がなされるようになる。
【0124】
また、ヒューズ代替対応が不要となる。バッテリ充電側にヒューズを設けることができれば、ECUによる過電流保護は、放電側のみとなり内部回路は簡素化することができる。
【0125】
以上のように、実施例1に係る車両用電力供給装置100によれば、メインスイッチSWがオンされた後、エンジンEのモータMによるセルフスタート時に、第1のスイッチR1をオフすることで、ヒューズ溶断を考慮する必要が無く、第2のスイッチR2の動作時間経過時に制御回路CONによるモータ通電の始動パターンへの遷移が可能である。
【0126】
すなわち、実施例1に係る車両用電力供給装置100によれば、ヒューズの溶断の考慮の必要性を低減しつつ、車両のエンジンのモータによる始動性を向上することができる。