(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記交流電力の供給が再開した場合に、前記整流器を制御して、前記蓄電池の電圧値を、前記整流器が生成する直流電力の電圧として設定する整流器制御部、をさらに備える、
請求項1から3のいずれか1項に記載の充放電制御装置。
前記交流電力の供給が再開した場合に、前記整流器を制御して、予め定められた浮動充電電圧を、前記整流器が生成する直流電力の電圧とする整流器制御部、をさらに備える、
請求項1から3のいずれか1項に記載の充放電制御装置。
前記切替部は、前記蓄電池と、前記整流器および前記直流負荷との間に設けられたスイッチの開閉を制御することによって、前記蓄電池と、前記整流器および前記直流負荷との間の接続を遮断または再開する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の充放電制御装置。
前記直流電源システムは、第1の蓄電池と、第2の蓄電池と、第1のスイッチと、第2のスイッチと、第1の蓄電池監視装置と、第2の蓄電池監視装置とをさらに備え、前記第1のスイッチは、前記第1の蓄電池と前記整流器および前記直流負荷との間に設けられ、
前記第2のスイッチは、前記第2の蓄電池と前記整流器および前記直流負荷との間に設けられ、
前記第1の蓄電池監視装置は、前記第1の蓄電池の電圧を計測し、
前記第2の蓄電池監視装置は、前記第2の蓄電池の電圧を計測し、
前記整流器制御部は、前記交流電力の供給が再開した場合に、前記第1の蓄電池の電圧値と、前記第2の蓄電池の電圧値とが異なるか否かを判断し、前記第1の蓄電池の電圧値と、前記第2の蓄電池の電圧値とが異なると判断した場合には、前記第1の蓄電池の電圧値を、前記整流器が生成する直流電力の電圧として前記整流器に設定し、前記第1の蓄電池への充電が再開された場合に、前記第2の蓄電池の電圧を、前記整流器が生成する直流電力の電圧として前記整流器に設定し、
前記第2の判断部は、前記交流電力の供給が再開した場合に、前記第1の蓄電池の電圧値と前記直流電力の電圧値との差が第2の閾値以下であるか否かを判断し、前記第1のスイッチが閉状態となった後に、前記第2の蓄電池の電圧値と前記直流電力の電圧値との差が前記第2の閾値以下であるか否かを判断し、
前記切替部は、前記交流電力の供給が再開した場合に、前記第2の判断部が前記第1の蓄電池の電圧値と前記直流電力の電圧値との差が前記第2の閾値以下であると判断した場合に、前記第1のスイッチを閉状態にし、前記第1のスイッチが閉状態となった後に前記第2の判断部が前記第2の蓄電池の電圧値と前記直流電力の電圧値との差が前記第2の閾値以下であると判断した場合に、前記第2のスイッチを閉状態にする、請求項11に記載の直流電源システム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる直流電源装置20の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、直流電源装置20は、整流器21と、制御装置22と、電源供給装置23と、蓄電池40と、蓄電池監視装置41と、交流入力端子24と、交流側電流センサ26と、交流側電圧センサ27と、コンデンサ28と、直流側電流センサ29と、直流側電圧センサ30と、直流出力端子32と、ダイオード33と、スイッチ42とを備える。直流電源装置20は、本実施形態における直流電源システムの一例である。
【0009】
また、本実施形態においては、コンデンサ28と、直流側電流センサ29と、直流側電圧センサ30と、直流出力端子32と、ダイオード33とを総称して直流回路60ともいう。直流回路60は、整流器21と直流負荷50の間に位置するものとする。
【0010】
交流入力端子24は、交流電源10から交流電力を受電する。交流電源10は、例えば商用電源等である。
【0011】
整流器21は、交流電源10から供給された交流電力を規定の電圧の直流電力に変換して直流負荷50および蓄電池40に出力する電力変換装置である。整流器21は、交流入力端子24が受電した交流電力を入力電力とする。具体的には、整流器21は、サイリスタ整流器やトランジスタ整流器等である。
【0012】
本実施形態の直流電源装置20においては、整流器21に対して直流負荷50と蓄電池40とを並列に接続し、直流負荷50への電力供給と同時に蓄電池40を充電する浮動充電方式が用いられる。浮動充電方式においては、通常時、すなわち交流電源10から電力が供給されている場合は、整流器21から出力された電力が直流負荷50に供給される。また、交流電源10の停電時、すなわち交流電源10からの電力供給が停止した場合には、蓄電池40から放電された電力が直流負荷50に供給される。また、本実施形態においては、通常時には、整流器21には、規定の電圧として、予め定められた浮動充電電圧の値が設定されているものとする。
【0013】
直流負荷50は、直流電力を消費する機器や照明器具等である。整流器21から出力された直流電力は、第3の分岐34で分岐し、直流負荷50と蓄電池40にそれぞれ供給される。より具体的には、直流出力端子32は、整流器21によって直流に変換された電力を、直流負荷50に供給する。
【0014】
蓄電池40は、直並列接続された複数の電池セルを有する組電池である。各電池セルは、充電により繰り返し使用可能な二次電池であるものとする。本実施形態においては、各電池セルは、リチウムイオン電池とするが、例えば、鉛電池、またはニッケル・カドミウム電池等でも良い。
【0015】
蓄電池40は、直流負荷50に電力を供給可能であるものとする。具体的には、蓄電池40は、直流回路60を介して整流器21と直流負荷50とに接続し、通常時、すなわち交流電源10から電力が供給されている場合は、整流器21から出力された電力により充電する。また、蓄電池40は、交流電源10の停電時には、直流負荷50に電力を供給する。
【0016】
スイッチ42は、蓄電池40と、整流器21および直流負荷51との間に設けられる。より具体的には、スイッチ42は、直流回路60と蓄電池40の間に設けられる。スイッチ42は、後述の制御装置22からの指示により開閉することによって、蓄電池40と、整流器21および直流負荷51との間を接続または遮断する。スイッチ42が閉状態の場合には、蓄電池40と、整流器21および直流負荷51との間が接続し、スイッチ42が開状態の場合には、蓄電池40と、整流器21および直流負荷51との間が遮断される。スイッチ42は、通常時には、閉状態となっているものとする。また、スイッチ42が開状態となることを、蓄電池40が直流回路60から切り離されるともいう。
【0017】
交流側電流センサ26は、交流入力端子24から入力された交流電力の電流値を検出し、検出結果を制御装置22に出力する。また、交流側電圧センサ27は、交流入力端子24から入力された交流電力の電圧値を検出し、検出結果を制御装置22に出力する。交流側電流センサ26および交流側電圧センサ27は、整流器21よりも交流入力端子24側に設置される。
【0018】
コンデンサ28は、整流器21の出力側に取り付けられ、整流器21から出力された直流電力を一時的に蓄電する。コンデンサ28が直流電力を一時的に蓄電することにより、整流器21から出力される直流電力の電圧が安定化する。
【0019】
直流側電流センサ29は、整流器21から出力された直流電力の電流値を検出し、検出結果を制御装置22に出力する。また、直流側電圧センサ30は、整流器21から出力された直流電力の電圧値を検出し、検出結果を制御装置22に出力する。本実施形態においては、直流側電流センサ29と、直流側電圧センサ30と、コンデンサ28を挟んで整流器21の反対側に設置される。
【0020】
ダイオード33は、蓄電池40から放電された電流が整流器21の方へ逆流することを防止する逆流防止ダイオードである。本実施形態においては、ダイオード33は、整流器21の出力側に設けられる。ダイオード33は、整流器21から出力された電流を直流負荷50および蓄電池40の方へ通し、かつ、蓄電池40から放電された電流を整流器21の方へ通さないものとする。
【0021】
制御装置22は、交流側電流センサ26、交流側電圧センサ27、直流側電流センサ29、および直流側電圧センサ30から検出結果を取得し、これらの検出結果に基づいて整流器21の規定の電圧を設定する。また、制御装置22は、スイッチ42の開閉を制御することによって、蓄電池40と、整流器および直流負荷50との間の接続を遮断または再開する。本実施形態の制御装置22は、CPU等のプロセッサ、およびメモリを備えるコンピュータであるものとする。メモリは、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、またはフラッシュメモリ等である。制御装置22は、本実施形態における充放電制御装置の一例である。制御装置22の機能の詳細については後述する。
【0022】
電源供給装置23は、制御装置22および蓄電池監視装置41に動作用電源(制御電源)を供給する装置である。より詳細には、電源供給装置23は、第1の分岐25を介して入力される交流電力、および第2の分岐31を介して入力される直流電力を入力電源とする。電源供給装置23は、交流電力と直流電力の少なくとも一方の電力が入力されれば、入力された電力を基に制御電源を生成し、制御装置22および蓄電池監視装置41に制御電源を供給する。つまり、電源供給装置23は、交流電源10が電力を供給している場合は交流電力で稼働し、交流電源10からの電力供給が停止している場合には、蓄電池40から放電された直流電力で稼働する。制御電源は、所定の電圧の直流電力とする。なお、電源供給装置23は、制御電源部ともいう。
【0023】
蓄電池監視装置41は、蓄電池の状態を監視する装置である。より詳細には、蓄電池監視装置41は、蓄電池40の電圧を計測し、計測結果を制御装置22に出力する。また、蓄電池監視装置41は、電圧の他に、蓄電池40の電流、温度等を計測するものとしても良い。蓄電池監視装置41は、例えばCMU(Cell Monitoring Unit:セル監視装置)またはBMU(Battery Management Unit:電池管理装置)とする。
【0024】
次に、制御装置22の機能の詳細について説明する。
図2は、本実施形態の制御装置22の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、制御装置22は、第1の取得部221と、第2の取得部222と、第3の取得部223と、停電判定部224と、第1の判断部225と、第2の判断部226と、切替部227と、整流器制御部228とを備える。
【0025】
第1の取得部221は、蓄電池監視装置41から、蓄電池40の電圧値を取得する。第1の取得部221は、取得した電圧値を、第1の判断部225、第2の判断部226および整流器制御部228に送出する。
【0026】
第2の取得部222は、整流器21から出力された直流電力の電圧値を直流側電圧センサ30から取得する。また、第2の取得部222は、整流器21から出力された直流電力の電流値を直流側電流センサ29から取得する。第2の取得部222は、取得した電圧値および電流値を、第2の判断部226に送出する。
【0027】
第3の取得部223は、交流入力端子24から入力された交流電力の電流値を、交流側電流センサ26から取得する。また、第3の取得部223は、交流入力端子24から入力された交流電力の電圧値を、交流側電圧センサ27から取得する。第3の取得部223は、取得した電流値および電圧値を、停電判定部224に送出する。
【0028】
停電判定部224は、第3の取得部223が交流側電流センサ26から取得した交流電力の電流値と、第3の取得部223が交流側電圧センサ27から取得した交流電力の電圧値とに基づいて、交流電源10から電力が供給されているか否かを判断する。停電判定部224は、交流電源10から電力が供給されていないと判断した場合に、停電が発生していると判定する。停電判定部224は、交流電源10の停電が発生したと判断した場合に、第2の取得部222、第3の取得部223、第1の判断部225、および整流器制御部228に、停電の発生を通知する。また、停電判定部224は、交流電源10が復電したと判断した場合は、第2の判断部226および整流器制御部228に、復電したことを通知する。
【0029】
第1の判断部225は、交流電力の供給が停止した場合に、蓄電池40の電圧値が第1の閾値以下であるか否かを判断する。具体的には、第1の判断部225は、第1の取得部221が蓄電池監視装置41から取得した蓄電池40の電圧値に基づいて、蓄電池40の電圧値が第1の閾値以下であるか否かを判断する。第1の判断部225は、蓄電池40の電圧値が第1の閾値以下であると判断した場合には、蓄電池40の電圧値が第1の閾値以下であることを、切替部227に通知する。
【0030】
第1の閾値は、予め定められた電圧値であり、例えば、蓄電池40の放電終止電圧である。蓄電池40の電圧値が第1の閾値以下の状態から、蓄電池40をさらに放電した場合には、蓄電池40は過放電となる可能性があるものとする。第1の閾値の値は、蓄電池40の種類によって異なる。
【0031】
第2の判断部226は、交流電力の供給が再開した場合に、蓄電池40の電圧値と整流器21から出力された直流電力の電圧値とに基づいて、蓄電池40の電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であるか否かを判断する。より詳細には、第2の判断部226は、交流電力の供給が再開した場合であって、かつ、スイッチ42が開状態である場合に、第1の取得部221が取得した蓄電池40の電圧値と第2の取得部222が取得した直流電力の電圧との差が第2の閾値以下であるか否かを判断する。第2の判断部226は、蓄電池40の電圧と直流電力の電圧との差が第2の閾値以下であると判断した場合には、蓄電池40の電圧と直流電力の電圧との差が第2の閾値以下であることを、切替部227に通知する。
【0032】
ここで、蓄電池40の電圧と、蓄電池40に供給される直流電力の電圧との差が大きい状態で、スイッチ42が開状態から閉状態に切り換えられると、蓄電池40へ流れる突入電流が大きくなる可能性がある。蓄電池40の電圧と、蓄電池40に供給される直流電力の電圧とが等しければ、突入電流は発生しない。本実施形態においては、突入電流が発生する場合であっても、蓄電池40周辺のケーブル等の過電流耐性で許容可能な大きさであれば、スイッチ42を閉状態にしても良いものとする。このため、本実施形態の第2の閾値は、スイッチ42が開状態から閉状態に切り換えられた場合に、発生する突入電流が蓄電池40周辺のケーブル等の過電流耐性で許容可能な大きさ以下となる電圧差とする。
【0033】
切替部227は、スイッチ42の開閉を制御することによって、蓄電池40と、整流器21および直流負荷50との間の接続を遮断または再開する。本実施形態においては、切替部227は、第1の判断部225が蓄電池40の電圧が第1の閾値以下であると判断した場合に、スイッチ42を開状態に切り替えることによって、蓄電池40と、整流器21および直流負荷50との間の接続を遮断する。また、切替部227は、第2の判断部226が蓄電池40の電圧と直流電力の電圧との差が第2の閾値以下であると判断した場合に、スイッチ42を閉状態に切り替えることによって、整流器21から蓄電池40への接続を再開する。
【0034】
整流器制御部228は、整流器21の起動および停止を制御する。また、整流器制御部228は、整流器21が生成する直流電力の電圧、つまり規定の電圧を制御する。より詳細には、整流器制御部228は、交流電源10の停電が発生したと判断した場合に、整流器21を停止する。また、整流器制御部228は、停電判定部224が復電したと判断した場合、つまり、交流電力の供給が再開した場合には、整流器21を起動した上で、整流器21を制御して、第1の取得部221が取得した蓄電池40の電圧を、整流器21が生成する直流電力の規定の電圧として設定する。また、整流器制御部228は、停電判定部224が停電が発生したと判断した場合に、整流器21を停止させる。また、整流器制御部228は、停電判定部224が停電が終了したと判断した場合に、整流器21を再び稼働させる。また、整流器制御部228は、交流電力の供給が回復した後に、蓄電池40の電圧への電力の供給が再開した後は、整流器21を制御して規定の電圧を段階的に大きくし、最終的には浮動充電電圧まで大きくするものとする。
【0035】
次に、以上のように構成された本実施形態の直流電源装置20で実行される処理の流れについて説明する。
【0036】
図3は、本実施形態にかかる直流電源装置20で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理の開始時点では、停電は発生しておらず、整流器21から出力された直流電力によって、直流負荷50への直流電力の供給と、蓄電池40の浮動充電とが行われているものとする。また、このフローチャートの処理の開始時点では、スイッチ42は閉状態であるものとする。
【0037】
まず、第3の取得部223は、交流入力端子24から入力された交流電力の電流値と電圧値を、交流側電流センサ26および交流側電圧センサ27から取得する(S101)。第3の取得部223は、取得した電流値および電圧値を、停電判定部224に送出する。
【0038】
次に、停電判定部224は、第3の取得部223から受け取った交流電力の電流値および電圧値に基づいて、交流電源10の停電が発生しているか否かを判断する(S102)。
【0039】
停電判定部224は、交流電源10の停電が発生していないと判断した場合には(S102“No”)、S101の処理に戻る。
【0040】
また、停電判定部224が交流電源10の停電が発生したと判断した場合には(S102“Yes”)、整流器制御部228は、整流器21を停止する(S103)。整流器21が停止した場合、蓄電池40が放電した直流電力が直流負荷50へ流れるため、蓄電池40から直流負荷50への電力供給が開始する。また、ここで、電源供給装置23も蓄電池40が放電した直流電力によって稼働を継続する。このため、蓄電池監視装置41および制御装置22は、交流電源10が停電している間も、電源供給装置23から供給される電力によって稼働を継続する。
【0041】
ここで、第3の取得部223は、再び、交流入力端子24から入力された交流電力の電流値と電圧値を交流側電流センサ26および交流側電圧センサ27から取得する(S104)。第3の取得部223は、取得した電流値および電圧値を停電判定部224に送出する。
【0042】
そして、停電判定部224は、第3の取得部223から受け取った交流電力の電流値および電圧値に基づいて、交流電源10が復電しているか否かを判断する(S105)。
【0043】
停電判定部224が交流電源10が復電していないと判断した場合(S105“No”)、第1の取得部221は、蓄電池監視装置41から、蓄電池40の電圧値を取得する(S106)。第1の取得部221は、取得した蓄電池40の電圧値を、第1の判断部225に送出する。
【0044】
次に、第1の判断部225は、第1の取得部221から受け取った蓄電池40の電圧値が第1の閾値以下であるか否かを判断する(S107)。
【0045】
第1の判断部225が蓄電池40の電圧値が第1の閾値より大きいと判断した場合(S107“No”)、S104〜S107の処理が繰り返される。蓄電池40の電圧値が第1の閾値より大きい状態で保たれている間は、蓄電池40が過放電となるおそれがないため、蓄電池40から直流負荷50への電力供給が継続する。
【0046】
また、蓄電池40の電圧値が第1の閾値より大きい状態で保たれている間に、停電判定部224が交流電源10が復電したと判断した場合(S105“Yes”)、整流器制御部228は、整流器21を起動する(S108)。その後は、S1の処理に戻る。
【0047】
また、S107の処理で、第1の判断部225が蓄電池40の電圧値が第1の閾値以下であると判断した場合(S107“Yes”)、切替部227は、スイッチ42を開状態に切り替える(S109)。スイッチ42が開状態になることによって、蓄電池40が直流回路60から切り離される。このため、蓄電池40と、整流器21および直流負荷50との間の接続が遮断されて、蓄電池40から直流負荷50への電力供給が停止する。また、ここで、蓄電池40から電源供給装置23への電力供給も停止する。このため、蓄電池監視装置41および制御装置22も停止する。交流電源10が復電するまでの間は、この状態が継続するものとする。
【0048】
次に、交流電源10が復電すると(S110)、まず、電源供給装置23が交流電力によって起動する(S111)。次に、電源供給装置23が、蓄電池監視装置41および制御装置22に電力を供給することにより、蓄電池監視装置41および制御装置22が起動する(S112)。
【0049】
次に、蓄電池監視装置41は、蓄電池40の電圧値を取得する(S113)。蓄電池監視装置41は、取得した電圧値を制御装置22に出力する。制御装置22の第1の取得部221は、蓄電池監視装置41から、蓄電池40の電圧値を取得する。第1の取得部221は、取得した電圧値を整流器制御部228および第2の判断部226に送出する。
【0050】
次に、制御装置22の整流器制御部228は、整流器21を起動する(S114)。そして、整流器制御部228は、整流器21に、蓄電池40の電圧値を、規定の電圧として設定する。整流器制御部228は、規定の電圧の設定後に、整流器21を制御して交流電力から直流電力への変換および直流電力の出力を開始させる(S115)。整流器21から直流電力の出力が開始することにより、整流器21から直流負荷50への電力供給が再開する。
【0051】
次に、第2の取得部222は、整流器21から出力された直流電力の電圧値を、直流側電圧センサ30から取得する(S116)。第2の取得部222は、取得した直流電力の電圧値を、第2の判断部226に送出する。
【0052】
第2の判断部226は、第1の取得部221が取得した蓄電池40の電圧値と第2の取得部222が取得した直流電力の電圧値とに基づいて、蓄電池40の電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であるか否かを判断する(S117)。
【0053】
第2の判断部226は、蓄電池40の電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値より大きいと判断した場合は(S117“No”)、S116の処理に戻る。例えば、直流回路60への電圧の印加が開始された直後は、蓄電池40への充電電流や整流器制御部228による直流電圧及び直流電流の制御により、蓄電池40の電圧と直流側電圧センサ30によって計測される直流電力の電圧の差が不安定になる場合がある。このような場合に、第2の取得部222および第2の判断部226は、S116およびS117の処理を繰り返すことによって、直流回路60の電圧が安定するまで待機する。
【0054】
また、第2の判断部226は、蓄電池40の電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であると判断した場合は(S117“Yes”)、蓄電池40の電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であることを、切替部227に通知する。
【0055】
そして、切替部227は、第2の判断部226から通知を受けると、スイッチ42を閉状態に切り替える(S118)。スイッチ42が閉状態になることによって、整流器21から蓄電池40への接続が再開し、蓄電池40の充電が再開する。
【0056】
次に、整流器制御部228は、整流器21の規定の電圧を段階的に大きくし、最終的には、整流器21の規定の電圧を浮動充電電圧に変更する(S119)。整流器21の規定の電圧が大きくなると蓄電池40充電電流も大きくなるが、例えば、整流器制御部228は、直流側電圧センサ30で計測された電流値が所定の制限値を超える場合は、整流器21の規定の電圧を小さくするなどの制御をしても良い。ここで、このフローチャートの処理は開始時点に戻り、S101から処理が繰り返される。
【0057】
このように、本実施形態の制御装置22では、交流電力の供給が停止した場合に、蓄電池40の電圧値が第1の閾値以下であると判断した場合に、蓄電池40と、整流器21および直流負荷50との間の接続を遮断し、蓄電池40の電圧値と直流電力の電圧値との差が第2の閾値以下であると判断した場合に、整流器21から蓄電池40への接続を再開する。このため、本実施形態の制御装置22によれば、交流電源10の停電時に蓄電池40の過放電を防止するために蓄電池40と整流器21および直流負荷50との接続が遮断された場合であっても、復電後に蓄電池40の整流器21再接続する際に蓄電池40に印加される突入電流を低減することができる。このため、本実施形態の制御装置22によれば、蓄電池40の過放電を防止した上で、復電後に迅速に蓄電池40の蓄電を再開することができる。
【0058】
従来、復電後に蓄電池40の充電を再開する際に突入電流が大きくなることを防ぐために、作業員が蓄電池の電圧の確認と整流器の設定変更とを手動で実施する場合があった。このような作業は時間を要すると共に、手作業のため設定ミスの発生の可能性もあった。これに対して、本実施形態の制御装置22によれば、復電後に突入電流を低減した上で蓄電池40の充電を自動的に再開することができるため、復電後に迅速に蓄電池40の蓄電を再開することができる。停電は断続的に複数回発生する可能性があるため、蓄電池40は、復電後に迅速に充電を開始することにより、次の停電に備えることができる。
【0059】
また、本実施形態の制御装置22は、交流電力の供給が回復した場合に、整流器21を制御して、蓄電池40の電圧を、整流器21が生成する直流電力の電圧として設定する。このため、本実施形態の制御装置22によれば、整流器21から出力される直流電力の電圧と蓄電池40の電圧とを等しくすることにより、蓄電池40に印加される突入電流を低減することができる。
【0060】
また、本実施形態の直流電源装置20は、整流器21と、制御装置22とに加えて、蓄電池監視装置41を備える。また、直流電源装置20の制御装置22は、交流電力の供給が回復した場合に、整流器21を制御して、蓄電池監視装置41が計測した蓄電池40の電圧を整流器21が生成する直流電力の電圧とする。このため、本実施形態の直流電源装置20によれば、復電後に蓄電池40の整流器21再接続する際に、蓄電池40の電圧と、蓄電池40に印加される電圧との差異を低減することができるため、蓄電池40への突入電流を低減することができる。
【0061】
また、リチウムイオン電池は内部抵抗が低いため、鉛電池よりも突入電流が大きくなる傾向があるが、本実施形態の制御装置22によれば、交流電源10の復電後に蓄電池40の整流器21再接続する際の突入電流を低減することができるため、リチウムイオン電池の制御に適している。リチウムイオン電池は、鉛電池よりも、高いエネルギー密度と急速充電性能、長寿命特性を有するため、本実施形態の直流電源装置20によれば、リチウムイオン電池を蓄電池40として採用することにより、直流負荷50への電力供給の信頼性を向上させることができる。
【0062】
なお、本実施形態における直流電源装置20の構成は一例であり、これに限定されるものではない。また、直流電源装置20が備える各構成は、1つの筐体内に設置されなくとも良く、それぞれ別々の筐体として設けられて直流電源システムを構成するものとしても良い。例えば、スイッチ42、蓄電池40、および蓄電池監視装置41は、直流電源装置20の外に設けられるものとしても良い。
【0063】
なお、本実施形態においては、制御装置22がスイッチ42の開閉を制御するものとしたが、蓄電池監視装置41がスイッチ42の開閉を制御する構成を採用しても良い。
【0064】
また、本実施形態では浮動充電方式を採用したが、充電の方式はこれに限定されるものではなく、定電圧充電等でも良い。
【0065】
また、本実施形態においては、制御装置22の第1の判断部225は、蓄電池40の電圧に基づいて、蓄電池40の電圧が第1の閾値以下であるか否かを判断することによって、蓄電池40が過放電に至る可能性を判断していたが、過放電に至る可能性の判断はこれに限定されるものではない。例えば、第1の判断部225は、蓄電池40を構成する個々の蓄電池セルの電圧、および個々の蓄電池セルの最小電圧に基づいて蓄電池40が過放電に至る可能性を判断しても良い。
【0066】
(第2の実施形態)
上述の第1の実施形態では、直流電源装置20が1つの蓄電池を備える構成について説明したが、この第2の実施形態では、直流電源装置20は、複数の蓄電池40を備えるものとする。
【0067】
図4は、本実施形態にかかる直流電源装置20の全体構成の一例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態の直流電源装置20は、整流器21と、制御装置22と、電源供給装置23と、第1の蓄電池40aと、第2の蓄電池40bと、第1の蓄電池監視装置41aと、第2の蓄電池監視装置41bと、交流入力端子24と、交流側電流センサ26と、交流側電圧センサ27と、コンデンサ28と、直流側電流センサ29と、直流側電圧センサ30と、直流出力端子32と、ダイオード33と、第1のスイッチ42aと、第2のスイッチ42bとを備える。
【0068】
第1の蓄電池40aと第2の蓄電池40bを総称する場合は、蓄電池40という。また、第1の蓄電池監視装置41aと第2の蓄電池監視装置41bとを総称する場合は、蓄電池監視装置41という。第1のスイッチ42aと第2のスイッチ42bを総称する場合は、スイッチ42という。
【0069】
本実施形態の第1の蓄電池40aと第2の蓄電池40bとは、並列で接続しているものとする。
【0070】
第1の蓄電池監視装置41aは、第1の蓄電池40aの電圧を計測し、計測結果を制御装置22に出力する。また、第2の蓄電池監視装置41bは、第2の蓄電池40bの電圧を計測し、計測結果を制御装置22に出力する。
【0071】
第1のスイッチ42aは、第1の蓄電池40aと、整流器21および直流負荷51との間に設けられる。より具体的には、第1のスイッチ42aは、直流回路60と第1の蓄電池40aの間に設けられる。
【0072】
第2のスイッチ42bは、第2の蓄電池40bと、整流器21および直流負荷51との間に設けられる。より具体的には、第2のスイッチ42bは、直流回路60と第2の蓄電池40bの間に設けられる。
【0073】
第1のスイッチ42aおよび第2のスイッチ42bは、制御装置22からの指示により開閉することによって、第1の蓄電池40aまたは第2の蓄電池40bと、整流器21および直流負荷51との間を接続または遮断する。
【0074】
次に、本実施形態の制御装置22の機能について説明する。本実施形態の制御装置22は、第1の実施形態と同様に、第1の取得部221と、第2の取得部222と、第3の取得部223と、停電判定部224と、第1の判断部225と、第2の判断部226と、切替部227と、整流器制御部228とを備える。第2の取得部222と、第3の取得部223と、停電判定部224とは、第1の実施形態と同様の機能を備える。
【0075】
本実施形態の第1の取得部221は、第1の実施形態の機能を備えた上で、第1の蓄電池監視装置41aから第1の蓄電池40aの電圧値を取得し、第2の蓄電池監視装置41bから第2の蓄電池40bの電圧値を取得する。
【0076】
また、本実施形態の第1の判断部225は、第1の実施形態の機能を備えた上で、交流電力の供給が停止した場合に、第1の蓄電池40aの電圧値および第2の蓄電池40bの電圧値が第1の閾値以下であるか否かを判断する。具体的には、第1の判断部225は、第1の取得部221が第1の蓄電池監視装置41aから取得した第1の蓄電池40aの電圧値と、第1の取得部221が第2の蓄電池監視装置41bから取得した第2の蓄電池40bの電圧値と、に基づいて、第1の蓄電池40aの電圧値と、第2の蓄電池40bの電圧値とがそれぞれ第1の閾値以下であるか否かを判断する。第1の判断部225は、第1の蓄電池40aおよび第2の蓄電池40bの電圧値が第1の閾値以下であると判断した場合には、第1の蓄電池40aおよび第2の蓄電池40bの電圧値が第1の閾値以下であることを、切替部227に通知する。
【0077】
また、本実施形態の整流器制御部228は、第1の実施形態の機能を備えた上で、交流電力の供給が回復した場合に、第1の取得部221が取得した第1の蓄電池40aの電圧値と、第2の蓄電池40bの電圧値とが異なるか否かを判断する。また、整流器制御部228は、第1の蓄電池40aの電圧値と、第2の蓄電池40bの電圧値とが異なると判断した場合には、第1の蓄電池40aの電圧値を、整流器21が生成する直流電力の電圧として、整流器21に設定する。また、整流器制御部228は、第1の蓄電池40aの充電再開後に、第2の蓄電池40bの電圧値を、整流器21が生成する直流電力の電圧として、整流器21に設定する。
【0078】
また、本実施形態の第2の判断部226は、第1の実施形態の機能を備えた上で、交流電力の供給が回復した場合に、第1の取得部221が取得した第1の蓄電池40aの電圧値と第2の取得部222が取得した直流電力の電圧値との差が第2の閾値以下であるか否かを判断する。また、本実施形態の第2の判断部226は、第1のスイッチ42aが閉状態となった後、つまり、復電後に第1の蓄電池40aへの充電が再開された場合に、第2の蓄電池40bの電圧値と直流電力の電圧値との差が第2の閾値以下であるか否かを判断する。
【0079】
また、本実施形態の切替部227は、第1の実施形態の機能を備えた上で、第2の判断部226が第1の蓄電池40aの電圧値と直流電力の電圧値との差が第2の閾値以下であると判断した場合に、第1のスイッチ42aを閉状態にする。つまり、切替部227は、第2の判断部226が第1の蓄電池40aの電圧値と直流電力の電圧値との差が第2の閾値以下であると判断した場合に、整流器21から第1の蓄電池40aへの直流電力の供給を再開する。
【0080】
また、本実施形態の切替部227は、さらに、第1のスイッチ42aが閉状態となった後に、第2の判断部226が第2の蓄電池40bの電圧と直流電力の電圧との差が第2の閾値以下であると判断した場合に、第2のスイッチを閉状態にする。第1の蓄電池40aへの充電が再開された場合であって、第2の判断部226が第2の蓄電池40bの電圧と直流電力の電圧との差が第2の閾値以下であると判断した場合に、整流器21から第2の蓄電池40bへの直流電力の供給を再開する。
【0081】
次に、以上のように構成された本実施形態の直流電源装置20で実行される処理の流れについて説明する。
【0082】
図5は、本実施形態にかかる直流電源装置20で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理の開始時点では、停電は発生しておらず、整流器21から出力された直流電力によって、直流負荷50への直流電力の供給と、第1の蓄電池40aおよび第2の蓄電池40bの浮動充電とが行われているものとする。また、このフローチャートの処理の開始時点では、第1のスイッチ42aおよび第2のスイッチ42bは閉状態であるものとする。
【0083】
S201の交流電力の電圧値および電流値の取得の処理から、S205の交流電源10が復電しているか否かの判断の処理までは、
図3で説明した第1の実施形態のS101〜S105の処理と同様である。また、S208の整流器21の起動の処理は、第1の実施形態のS108の処理と同様である。
【0084】
S205の交流電源10が復電しているか否かの判断の処理の後、第1の蓄電池監視装置41aは、第1の蓄電池40aの電圧値を取得する。また、第2の蓄電池監視装置41bは、第2の蓄電池40bの電圧値を取得する(S206)。第1の蓄電池監視装置41aおよび第2の蓄電池監視装置41bは、取得した電圧値を制御装置22に出力する。制御装置22の第1の取得部221は、第1の蓄電池監視装置41aおよび第2の蓄電池監視装置41bから、第1の蓄電池40aおよび第2の蓄電池40bの電圧値を取得する。第1の取得部221は、取得した電圧値を第1の判断部225に送出する。
【0085】
そして、第1の判断部225は、第1の蓄電池40aおよび第2の蓄電池40bの電圧値が第1の閾値以下であるか否かを判断する(S207)。
【0086】
第1の判断部225が第1の蓄電池40aおよび第2の蓄電池40bの電圧値が第1の閾値より大きいと判断した場合(S207“No”)、S204〜S207の処理が繰り返される。
【0087】
また、S207の処理で、第1の判断部225が第1の蓄電池40aおよび第2の蓄電池40bの電圧値が第1の閾値以下であると判断した場合(S207“Yes”)、切替部227は、第1のスイッチ42aおよび第2のスイッチ42bを開状態に切り替える(S209)。S210の交流電源10の復電から、S212の第1の蓄電池監視装置41a、第2の蓄電池監視装置41b、および制御装置22の起動の処理までは、第1の実施形態のS110〜S112の処理と同様である。
【0088】
S212の処理で第1の蓄電池監視装置41a、第2の蓄電池監視装置41b、および制御装置22が起動した後に、第1の蓄電池監視装置41aは、第1の蓄電池40aの電圧値を取得する。また、第2の蓄電池監視装置41bは、第2の蓄電池40bの電圧値を取得する(S213)。第1の蓄電池監視装置41aおよび第2の蓄電池監視装置41bは、取得した電圧値を制御装置22に出力する。制御装置22の第1の取得部221は、第1の蓄電池監視装置41aおよび第2の蓄電池監視装置41bから、第1の蓄電池40aおよび第2の蓄電池40bの電圧値を取得する。第1の取得部221は、取得した電圧値を整流器制御部228および第2の判断部226に送出する。
【0089】
S214の整流器21の起動は、第1の実施形態のS114の処理と同様である。
【0090】
次に、制御装置22の整流器制御部228は、第1の取得部221が取得した第1の蓄電池40aの電圧値と第2の蓄電池40bの電圧値とに基づいて、第1の蓄電池40aの電圧と第2の蓄電池40bの電圧とが異なるか否かを判断する(S215)。
【0091】
整流器制御部228は、第1の蓄電池40aの電圧と第2の蓄電池40bの電圧とが異なると判断した場合(S215“No”)、第1の蓄電池40aの電圧値を、整流器21が生成する直流電力の規定の電圧として、整流器21に設定する。整流器制御部228は、規定の電圧の設定後に、整流器21を制御して交流電力から直流電力への変換および直流電力の出力を開始させる(S216)。ここで、整流器21から直流負荷50への電力供給が再開する。S217の整流器21から出力された直流電力の電圧値の取得の処理は、第1の実施形態のS106の処理と同様である。
【0092】
次に、第2の判断部226は、第1の取得部221が取得した第1の蓄電池40aの電圧値と第2の取得部222が取得した直流電力の電圧値とに基づいて、第1の蓄電池40aの電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であるか否かを判断する(S218)。
【0093】
第2の判断部226は、第1の蓄電池40aの電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値より大きいと判断した場合は(S218“No”)、S217の処理に戻る。
【0094】
また、第2の判断部226は、第1の蓄電池40aの電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であると判断した場合は(S218“Yes”)、第1の蓄電池40aの電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であることを、切替部227に通知する。
【0095】
そして、切替部227は、第2の判断部226から通知を受けると、第1のスイッチ42aを閉状態に切り替える(S219)。第1のスイッチ42aが閉状態になることによって、整流器21から第1の蓄電池40aへの接続が再開し、第1の蓄電池40aの充電が再開する。
【0096】
次に、整流器制御部228は、第2の蓄電池40bの電圧値を、整流器21が生成する直流電力の規定の電圧として、整流器21に設定する(S220)。
【0097】
次に、第2の取得部222は、整流器21から出力された直流電力の電圧値を、直流側電圧センサ30から取得する(S221)。第2の取得部222は、取得した直流電力の電圧値を、第1の判断部225に送出する。
【0098】
そして、第2の判断部226は、第1の取得部221が取得した第2の蓄電池40bの電圧値と第2の取得部222が取得した直流電力の電圧値とに基づいて、第2の蓄電池40bの電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であるか否かを判断する(S222)。
【0099】
第2の判断部226は、第2の蓄電池40bの電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値より大きいと判断した場合は(S222“No”)、S221の処理に戻る。
【0100】
また、第2の判断部226は、第2の蓄電池40bの電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であると判断した場合は(S222“Yes”)、第2の蓄電池40bの電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であることを、切替部227に通知する。
【0101】
そして、切替部227は、第2の判断部226から通知を受けると、第2のスイッチ42bを閉状態に切り替える(S223)。第2のスイッチ42bが閉状態になることによって、整流器21から第2の蓄電池40bへの接続が再開し、第2の蓄電池40bの充電が再開する。
【0102】
次に、整流器制御部228は、整流器21の規定の電圧を段階的に大きくし、最終的には、整流器21の規定の電圧を浮動充電電圧に変更する(S224)。ここで、このフローチャートの処理は開始時点に戻り、S201から処理が繰り返される。
【0103】
また、整流器制御部228は、S215の処理で、第1の蓄電池40aの電圧と第2の蓄電池40bの電圧とが等しいと判断した場合(S215“Yes”)、第1の蓄電池40aおよび第2の蓄電池40bの電圧値(以下、第1の蓄電池40aの電圧値と第2の蓄電池40bの電圧値とが等しい場合、単に蓄電池40の電圧値という)を、整流器21が生成する直流電力の規定の電圧として、整流器21に設定する。整流器制御部228は、規定の電圧の設定後に、整流器21を制御して交流電力から直流電力への変換および直流電力の出力を開始させる(S225)。
【0104】
S226の整流器21から出力された直流電力の電圧値の取得の処理から、S227の蓄電池40の電圧と直流電力の電圧との差が第2の閾値以下か否かを判断する処理とは、第1の実施形態のS116からS117の処理と同様である。
【0105】
また、第2の判断部226は、蓄電池40の電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であると判断した場合は(S227“Yes”)、蓄電池40の電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であることを、切替部227に通知する。
【0106】
そして、切替部227は、第2の判断部226から通知を受けると、第1のスイッチ42aおよび第2のスイッチ42bを閉状態に切り替える(S228)。第1のスイッチ42aおよび第2のスイッチ42bが閉状態になることによって、整流器21から第1の蓄電池40aおよび第2の蓄電池40bへの接続が再開し、第1の蓄電池40aおよび第2の蓄電池40bの充電が再開する。S228の後は、S224の処理に進む。
【0107】
このように、本実施形態の直流電源装置20では、制御装置22は、第1の蓄電池40aの電圧値と、第2の蓄電池40bの電圧値とが異なると判断した場合には、第1の蓄電池40aの電圧値を、整流器21が生成する直流電力の電圧として整流器21に設定し、第1の蓄電池40aへの充電が再開された場合に、第2の蓄電池40bの電圧を、整流器21が生成する直流電力の電圧として整流器21に設定する。このため、本実施形態の直流電源装置20によれば、第1の実施形態の効果に加えて、複数の蓄電池40を備える場合に、各蓄電池40の充電再開の際の突入電力を低減することができる。このため、本実施形態の直流電源装置20によれば、交流電源10の復電後に、複数の蓄電池40の充電を迅速に再開することができる。
【0108】
なお、本実施形態では、直流電源装置20は、2つの蓄電池40を備えるものとしたが、蓄電池40の数はこれに限定されるものではない。
【0109】
(第3の実施形態)
上述の第1の実施形態および第2の実施形態では、1つの蓄電池40に対して、1つのスイッチ42が設けられていた。これに対して、この第3の実施形態では、1つの蓄電池40に対して、2つのスイッチが設けられる。
【0110】
図6は、本実施形態にかかる直流電源装置20の全体構成の一例を示す図である。
図6に示すように、本実施形態の直流電源装置20は、整流器21と、制御装置22と、電源供給装置23と、蓄電池40と、蓄電池監視装置41と、交流入力端子24と、交流側電流センサ26と、交流側電圧センサ27と、コンデンサ28と、直流側電流センサ29と、直流側電圧センサ30と、直流出力端子32と、ダイオード33と、直結側スイッチ42cと、抵抗側スイッチ42dと、抵抗44とを備える。
【0111】
直結側スイッチ42cは、蓄電池40と整流器21および直流負荷50との間に設けられる。より詳細には、直結側スイッチ42cは、直流回路60と蓄電池40の間に設けられ、抵抗44を介さずに蓄電池40と直結する。また、直結側スイッチ42cは、抵抗側スイッチ42dおよび抵抗44と並列に設けられる。通常時においては、直結側スイッチ42cは閉状態であるものとする。また、直結側スイッチ42cは、本実施形態における第1のスイッチの一例である。
【0112】
抵抗側スイッチ42dは、蓄電池40と整流器21および直流負荷50との間に、直結側スイッチ42cと並列に設けられる。また、抵抗側スイッチ42dは、抵抗44と直列に設けられる。本実施形態においては、
図6に示すように、抵抗側スイッチ42dは、直流回路60と蓄電池40の間に設けられる。また、抵抗側スイッチ42dと蓄電池40との間には、抵抗44が設けられる。通常時においては、抵抗側スイッチ42dは開状態であるものとする。また、抵抗側スイッチ42dは、本実施形態における第2のスイッチの一例である。
【0113】
抵抗44は、直結側スイッチ42cと並列になり、かつ、抵抗側スイッチ42dと直列になる位置に設けられる。抵抗44は、固定抵抗器でも良いし、可変抵抗器であっても良い。
【0114】
次に、本実施形態の制御装置22の機能について説明する。本実施形態の制御装置22は、第1の実施形態と同様に、第1の取得部221と、第2の取得部222と、第3の取得部223と、停電判定部224と、第1の判断部225と、第2の判断部226と、切替部227と、整流器制御部228とを備える。第1の取得部221と、第2の取得部222と、第3の取得部223と、停電判定部224と、第1の判断部225と、第2の判断部226とは、第1の実施形態と同様の機能を備える。
【0115】
本実施形態の整流器制御部228は、第1の実施形態の機能を備えた上で、交流電力の供給が回復した場合に、予め定められた浮動充電電圧を、整流器21が生成する直流電力の規定の電圧として、整流器21に設定する。
【0116】
また、本実施形態の切替部227は、第1の実施形態の機能を備えた上で、第1の判断部225が蓄電池40の電圧が第1の閾値以下であると判断した場合に直結側スイッチ42cおよび抵抗側スイッチ42dを開状態にする。
【0117】
また、切替部227は、交流電力の供給の再開後に、整流器制御部228が浮動充電電圧を整流器21が生成する直流電力の電圧として整流器21に設定した場合に、抵抗側スイッチ42dを閉状態にする。
【0118】
また、切替部227は、抵抗側スイッチ42dを閉状態にした後に、第2の判断部226が蓄電池40の電圧と直流電力の電圧との差が第2の閾値以下であると判断した場合に、直結側スイッチ42cを閉状態にする。
【0119】
次に、以上のように構成された本実施形態の直流電源装置20で実行される処理の流れについて説明する。
【0120】
図7は、本実施形態にかかる直流電源装置20で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理の開始時点では、停電は発生しておらず、整流器21から出力された直流電力によって、直流負荷50への直流電力の供給と、蓄電池40の浮動充電とが行われているものとする。また、このフローチャートの処理の開始時点では直結側スイッチ42cは閉状態であり、抵抗側スイッチ42dは開状態であるものとする。つまり、このフローチャートの処理の開始時点では、蓄電池40には、直結側スイッチ42cを介して整流器21から出力された直流電力が供給されている。
【0121】
S301の交流電力の電圧値および電流値の取得の処理から、S307の蓄電池40の電圧値が第1の閾値以下であるか否かの判断の処理までは、
図3で説明した第1の実施形態のS101〜S107の処理と同様である。また、S308の整流器21の起動の処理は、第1の実施形態のS108の処理と同様である。
【0122】
第1の判断部225が蓄電池40の電圧値が第1の閾値以下であると判断した場合(S307“Yes”)、本実施形態の切替部227は、直結側スイッチ42cを開状態に切り替える(S309)。上述のように、抵抗側スイッチ42dは既に開状態であるため、この時点で、蓄電池40と直流回路60との接続が遮断される。
【0123】
また、S310の交流電源10の復電から、S312の蓄電池監視装置41および制御装置22の起動の処理までは、
図3で説明した第1の実施形態のS110〜S112の処理と同様である。また、S313の整流器21の起動の処理は、第1の実施形態のS114の処理と同様である。
【0124】
本実施形態の整流器制御部228は、整流器21を起動した後に、浮動充電電圧を規定の電圧として設定した上で、整流器21を制御して交流電力から直流電力への変換および直流電力の出力を開始させる(S314)。
【0125】
次に、本実施形態の切替部227は、抵抗側スイッチ42dを閉状態に切り替える(S315)。抵抗側スイッチ42dが閉状態になることにより、蓄電池40の充電が再開する。本実施形態においては、復電後に蓄電池40の充電が再開する際には、整流器21から蓄電池40に抵抗44を介して電力が供給されるため、浮動充電電圧と蓄電池40の電圧とに差異がある場合でも、突入電流が低減する。
【0126】
次に、蓄電池監視装置41は、蓄電池40の電圧値を取得する(S116)。蓄電池監視装置41は、取得した電圧値を制御装置22に出力する。制御装置22の第1の取得部221は、蓄電池監視装置41から、蓄電池40の電圧値を取得する。第1の取得部221は、取得した電圧値を整流器制御部228および第2の判断部226に送出する。
【0127】
S317の直流電力の電圧値の取得から、S318の蓄電池40の電圧と直流電力の電圧との差が第2の閾値以下か否かを判断する処理までは、第1の実施形態のS116からS117の処理と同様である。
【0128】
第2の判断部226は、蓄電池40の電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値より大きいと判断した場合は(S318“No”)、S316の処理に戻る。制御装置22は、蓄電池40が充電されることによって蓄電池40の電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下となるまで、S116〜S318の処理を繰り返す。
【0129】
そして、第2の判断部226は、蓄電池40の電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であると判断した場合は(S318“Yes”)、蓄電池40の電圧と直流電力の電圧の差が第2の閾値以下であることを、切替部227に通知する。
【0130】
そして、切替部227は、第2の判断部226から通知を受けると、直結側スイッチ42cを閉状態に切り替える(S319)。直結側スイッチ42cが閉状態になることによって、整流器21から蓄電池40に抵抗44を介さずに電力が供給されるため、蓄電池40の充電速度が向上する。
【0131】
そして、切替部227は、直結側スイッチ42cを閉状態にした後に、抵抗側スイッチ42dを開状態に切り替える(S320)。ここで、このフローチャートの処理は開始時点に戻り、S301から処理が繰り返される。
【0132】
このように、本実施形態の直流電源装置20は、直結側スイッチ42cと、抵抗側スイッチ42dと、抵抗44とを備え、蓄電池40の電圧値が第1の閾値以下であると判断した場合に直結側スイッチ42cおよび抵抗側スイッチ42dを開状態にし、交流電力の供給が回復した場合に抵抗側スイッチ42dを閉状態にして、蓄電池40の電圧値と直流電力の電圧値との差が第2の閾値以下であると判断した場合に直結側スイッチ42cを閉状態にする。このため、本実施形態の直流電源装置20によれば、第1の実施形態の効果に加えて、復電後に蓄電池40の充電を再開する場合に、抵抗44によって突入電流を低減することができる。また、本実施形態の直流電源装置20によれば、整流器21の規定の電圧を、浮動充電電圧から変更しなくとも、蓄電池40への充電を再開することができるため、制御装置22の処理を簡易化することができる。
【0133】
なお、抵抗44が可変抵抗器である場合には、制御装置22または蓄電池監視装置41が、抵抗44の抵抗値を変更するものとしても良い。例えば、制御装置22が抵抗44を制御する機能を有する場合には、制御装置22は、抵抗側スイッチ42dが閉状態となった後に、抵抗44の抵抗値を段階的に小さくするものとしても良い。当該構成を採用する場合は、より迅速に蓄電池40の充電を進めることができる。また、抵抗44の代わりに、バリアブルコンデンサ等を採用しても良い。
【0134】
(第4の実施形態)
上述の第1〜第3の実施形態では、蓄電池40に電力が供給される経路と、蓄電池40から電力が放電される経路とを共通の経路としていたが、この第4の実施形態では、充電用の経路と放電用の経路とを別個に設けることとする。
【0135】
図8は、本実施形態にかかる直流電源装置20の全体構成の一例を示す図である。
図8に示すように、本実施形態の直流電源装置20は、整流器21と、制御装置22と、電源供給装置23と、蓄電池40と、蓄電池監視装置41と、交流入力端子24と、交流側電流センサ26と、交流側電圧センサ27と、コンデンサ28と、直流側電流センサ29と、直流側電圧センサ30と、直流出力端子32と、ダイオード33と、スイッチ42と、抵抗44と、放電用ダイオード45と、充電用ダイオード46とを備える。
【0136】
抵抗44は、充電用ダイオード46と直列になり、かつ、放電用ダイオード45およびスイッチ42と並列になる位置に設けられる。本実施形態においては、抵抗44は、充電用ダイオード46と蓄電池40との間に設けられる。また、第3の実施形態と同様に、抵抗44は、固定抵抗器でも良いし、可変抵抗器であっても良い。
【0137】
放電用ダイオード45は、スイッチ42と直列に設けられる。より詳細には、放電用ダイオード45は、スイッチ42と直流回路60との間に設けられる。放電用ダイオード45は、直流回路60から蓄電池40方向への電流の逆流を防止する逆流防止ダイオードである。本実施形態においては、放電用ダイオード45は、蓄電池40から放電された電流を通し、かつ、整流器21から出力された電流は通さないものとする。
【0138】
また、充電用ダイオード46は、放電用ダイオード45と並列に設けられる。より詳細には、充電用ダイオード46は、抵抗44と直流回路60との間に設けられる。充電用ダイオード46は、蓄電池40から直流回路60方向への電流の逆流を防止する逆流防止ダイオードである。本実施形態においては、充電用ダイオード46は、蓄電池40から放電された電流を通さず、かつ、整流器21から出力された電流を通すものとする。
【0139】
本実施形態においては、放電用ダイオード45およびスイッチ42を経由して直流回路60と蓄電池40とを接続する経路を放電用の経路、充電用ダイオード46および抵抗44を経由して直流回路60と蓄電池40とを接続する経路を充電用の経路という。ここで、本実施形態においては、充電用の経路にはスイッチが設けられていない。このため、蓄電池40は、充電用ダイオード46および抵抗44を介して直流回路60に常時接続された状態となるが、充電用ダイオード46が逆流を防止することにより、充電用の経路においては、微小なリーク電流以外は蓄電池40から直流回路60側に放出されない。
【0140】
本実施形態のスイッチ42は、第1の実施形態と同様の機能を備え、蓄電池40と放電用ダイオード45との間に設置されるものとする。スイッチ42は、通常時には閉状態であるものとする。
【0141】
次に、本実施形態の制御装置22の機能について説明する。本実施形態の制御装置22は、第1の実施形態と同様に、第1の取得部221と、第2の取得部222と、第3の取得部223と、停電判定部224と、第1の判断部225と、第2の判断部226と、切替部227と、整流器制御部228とを備える。第1の取得部221と、第2の取得部222と、第3の取得部223と、停電判定部224と、第1の判断部225と、第2の判断部226とは、第1の実施形態と同様の機能を備える。
【0142】
本実施形態の整流器制御部228は、第1の実施形態の機能を備えた上で、交流電力の供給が再開した場合に、予め定められた浮動充電電圧を、整流器21が生成する直流電力の規定の電圧として、整流器21に設定する。
【0143】
また、本実施形態の切替部227は、第1の実施形態の機能を備えた上で、第1の判断部225が蓄電池40の電圧が第1の閾値以下であると判断した場合に、スイッチ42を開状態にする。
【0144】
また、切替部227は、交流電力の供給の再開後に、整流器制御部228が浮動充電電圧を整流器21が生成する直流電力の電圧として整流器21に設定した場合に、スイッチ42を閉状態にする。
【0145】
次に、以上のように構成された本実施形態の直流電源装置20で実行される処理の流れについて説明する。
【0146】
図9は、本実施形態にかかる直流電源装置20で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理の開始時点では、停電は発生しておらず、整流器21から出力された直流電力によって、直流負荷50への直流電力の供給と、蓄電池40の浮動充電とが行われているものとする。また、このフローチャートの処理の開始時点では、スイッチ42は、閉状態であり、蓄電池40から放電された電力が、スイッチ42および放電用ダイオード45を介して直流回路60側へ出力可能な状態となっているものとする。
【0147】
S401の交流電力の電圧値および電流値の取得の処理から、S412の蓄電池監視装置41および制御装置22の起動の処理までは、
図3で説明した第1の実施形態のS101〜S112の処理と同様である。また、S413の整流器21の起動の処理から、S414の整流器21に浮動充電電圧を規定の電圧として設定して出力を開始する処理までは、
図7で説明した第3の実施形態のS313からS314の処理と同様である。
【0148】
整流器制御部228によって整流器21からの直流電力の供給が再開すると、充電用ダイオード46および抵抗44を介して、蓄電池40に電力が供給される。
【0149】
このように、本実施形態の直流電源装置20は、スイッチ42と直列に設けられた放電用ダイオード45と、抵抗44と直列に設けられた充電用ダイオード46とを備え、直流電源装置20の制御装置22は、蓄電池40の電圧が第1の閾値以下であると判断した場合にスイッチ42を開状態にし、交流電力の供給が再開した場合に、予め定められた浮動充電電圧を整流器21が生成する直流電力の電圧として、整流器21に設定した上でスイッチ42を閉状態にする。このため、本実施形態の直流電源装置20によれば、第1の実施形態の効果に加えて、交流電源10の復電から蓄電池40の充電開始までの時間をより短縮することができる。
【0150】
なお、第3の実施形態と同様に、抵抗44が可変抵抗器である場合には、制御装置22または蓄電池監視装置41が、抵抗44の抵抗値を変更するものとしても良い。例えば、制御装置22が抵抗44を制御する機能を有する場合には、制御装置22は、交流電源10が復電した後に、抵抗44の抵抗値を段階的に小さくするものとしても良い。当該構成を採用する場合は、より迅速に蓄電池40の充電を進めることができる。
【0151】
(変形例)
上述の第3の実施形態および第4の実施形態においても、第2の実施形態のように、直流電源装置20が複数の蓄電池40を備える構成を採用しても良い。
【0152】
例えば、第3の実施形態の蓄電池40、蓄電池監視装置41、直結側スイッチ42c、抵抗側スイッチ42d、および抵抗44を1セットの蓄電池管理モジュールとして、直流電源装置20は、当該蓄電池管理モジュールを複数備えるものとしても良い。また、この場合に、複数蓄電池管理モジュールは、並列に接続されるものとする。
【0153】
また、第4の実施形態においては、蓄電池40、蓄電池監視装置41、スイッチ42、抵抗44、放電用ダイオード45、および充電用ダイオード46を1セットの蓄電池管理モジュールとして、直流電源装置20は、当該蓄電池管理モジュールを複数備えるものとしても良い。
【0154】
以上説明したとおり、第1から第4の実施形態によれば、蓄電池40の過放電を防止した上で、復電後に迅速に蓄電池40の蓄電を再開することができる。
【0155】
なお、第1から第4の実施形態の制御装置22で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、第1から第4の実施形態の制御装置22で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0156】
さらに、第1から第4の実施形態の制御装置22で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、第1から第4の実施形態の制御装置22で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0157】
第1から第4の実施形態の制御装置22で実行されるプログラムは、上述した各部(第1の取得部、第2の取得部、第3の取得部、停電判定部、第1の判断部、第2の判断部、切替部、整流器制御部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、第1の取得部、第2の取得部、第3の取得部、停電判定部、第1の判断部、第2の判断部、切替部、整流器制御部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0158】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。