【課題を解決するための手段】
【0009】
本課題は、以下のような方法により、解決される、即ち、入力として画像データを取得しまた出力として画像データに依存するアクション領域を出力する及び/又は入力としてセンサデータを取得しまた出力としてセンサデータに依存するアクション領域を出力するアルゴリズムのための少なくとも1つのテストデータセットの生成方法であって、以下のステップを有する、即ち、
ステップ1.1 訓練された人工知能が提供されるステップ、
ステップ1.2 人工知能が刺激されるステップ、及び
ステップ1.3 刺激された人工知能が、画像データ及び画像データに関連するアクション領域及び/又はセンサデータ及びセンサデータに関連するアクション領域を含む、少なくとも1つのテストデータセットを生成するステップ、
を有する方法により、解決される。
【0010】
好ましくは、ステップ1.1において、長・短期記憶ネットワークを含むか又はそのようなものにより与えられている、人工知能が提供される。また、好ましくは、ステップ1.1において、少なくとも1つの生成ネットワーク及び/又は少なくとも1つの識別ネットワークを含むか又はそのようなものにより与えられている、人工知能が提供される。また、特に好ましくは、ステップ1.2において、人工知能の少なくとも1つの生成ネットワークが刺激され、好ましくは、ステップ1.3において、人工知能の少なくとも1つの刺激された生成ネットワークがテストデータセットを出力する。敵対的生成ネットワーク、特に少なくとも1つの生成ネットワーク及び/又は少なくとも1つの識別ネットワークとは、好適には、人工ニューラルネットワークである。
【0011】
なお、ネットワークという用語の代わりに、原則的にシステム又はモデル又はネットワークという用語を同義語として用いることもできる。
【0012】
好ましくは、ステップ1.1において、学習データセットを用いて調整された、訓練された人工知能が提供される。特に好ましくは、少なくとも1つの画像取得装置によって記録された実画像データ及び実画像データに関連するアクション領域及び/又は少なくとも1つのセンサ装置によって記録された実センサデータ及び実センサデータに関連するアクション領域を含む、学習データセットを用いる。
【0013】
特に好ましくは、ステップ1.1において提供される訓練された人工知能を取得するために、以下のステップ、即ち、
ステップ2.1 少なくとも1つの画像取得装置によって記録された実画像データ及び実画像データに関連するアクション領域並びに/又は少なくとも1つのセンサ装置によって記録された実センサデータ及び実センサデータに関連するアクション領域を含む、学習データセットが提供されるステップ、
ステップ2.2 人工知能が提供されるステップ、及び、
ステップ2.3 人工知能は、提供された学習データセットを用いて調整されるステップ、が実行される。
【0014】
さらに好ましくは、ステップ1.1及び/又はステップ2.2において提供される人工知能に関して、この人工知能は、敵対的ネットワーク、特に敵対的生成ネットワークを含むか、又はそのようなものにより与えられている。
【0015】
本発明は、初期データセットから画像データ及び/又はセンサデータ並びに関連するアクション領域を生成するために人工知能を用いるという考えに基づいており、これらを用いて、アルゴリズムを特には、画像依存制御の、特には画像シーケンス依存制御の領域から、或いは、センサ値依存制御の領域から、その性能又はその振る舞いについてチェックすることができる。この場合、本発明においては訓練された人工知能が用いられる。
【0016】
人工知能は、好ましくは、特に現実の状況の観測或いは記録により、また人との相互作用により、取得された学習データセットを用いて、調整される、つまり訓練される、或いは、好ましくは、特に現実の状況の観測又は記録により、また人との相互作用により、取得された学習データセットを用いて、調整/訓練済みであり、この場合テストデータを生成するために利用可能である。
【0017】
訓練された人工知能を用いて生成されたデータセットは、「合成的に」取得されたテストデータであり、当該テストデータ、そのタイプ及び合目的性に関して、特に提供された学習データセットと同様であって、また、現実に近いものであるか又は現実のデータとは区別できない。人工知能の方法は、好ましくは敵対的生成ネットワークによって、特には画像シーケンス及びそれに適合するアクションを生成するために、用いられる。
【0018】
特に、例えば画像シーケンスの形態の高次元データ、及びアクション領域又はアクション通路(英語ではaction corridors)の形態の、特に許容的制御パラメータを示す、低次元データは、特に、画像依存制御アルゴリズム又はセンサ値依存制御アルゴリズムの性能又は挙動を分類するために、テストケース生成器を訓練するために、処理される。調整は、好ましくはアクション領域に関してベクトルの級数として補完されている画像データ及び/又はセンサデータに、基づいている。
【0019】
テストデータセットが決定されており、入力として画像データを取得し、そして、出力として画像データに依存するアクション領域を出力するアルゴリズムは、特に好ましくは、制御アルゴリズムである。特に、例えば車両又はロボットといった装置を制御するためのアルゴリズムであってよい。
【0020】
好適には、アクション領域は、各々少なくとも1つの許容的アクション、好ましくは、各々複数の許容的アクションを含むか、又はそれによって与えられている。これらは特に各々、関連する画像データ又はセンサデータに関して或いはこれらに照らして、許容的である、例えば制御プロセスといったアクションを有する(目標)領域である。
【0021】
好ましい構成では、アクション領域は、許容的制御パラメータを示す。特に好ましくは、それらは、自動化され、画像サポートされた、装置の制御のためのシステム用の許容的制御パラメータを示す或いは含む、或いは、そのようなものによって構成される。
【0022】
アクション領域は、例えば少なくとも1つの制御パラメータ又は制御値を含むか、例えば少なくとも1つの制御パラメータ又は制御値によって構成又は定義される。少なくとも1つの制御パラメータ又は制御値は、それが関連する画像データ又はセンサデータに照らして許容的な(制御)アクションを示すものであってよい。好ましくは、センサ依存/画像依存で制御される装置の1つ又は複数の制御値又は制御パラメータである。
【0023】
一般に、画像データ及び/又はセンサデータによって取得することができるか或いは取得されている所与の初期状況に関して、1つの制御パラメータ又は制御値が可能/許容的であるだけでなく、関連する1つの目標領域が存在し、当該目標領域は複数のアクション又はこれらを示す複数の制御値又は制御パラメータを含んでいる。アクション領域は、適宜、複数の制御パラメータ又は制御値によって定義又は構成されていてもよく、それらは目標領域内にあるか、又はそのような領域にわたっている。
【0024】
特に、アクション領域は、これら各々が関連する画像データ又はセンサデータに依存して許容的である、パラメータ又は値、好ましくは制御パラメータ又は制御値を示す。アクション領域は、複数のパラメータ又は値によって又はそれらの集合によって、特には複数の制御パラメータ又は制御値によって又はそれらの集合によって、定義されていてもよく、これらが実施されると、特には、例えば車両又はロボットといったアルゴリズムを介して制御される装置と共に、(許容的な)アクション領域内を移動する。
【0025】
アクション領域に関して画像データ及び/又はセンサデータを補完することによって、さらなるテストシナリオを生成するために必要なテスト情報を有する注釈付きデータセットが取得される。好ましくは、個々のネットワーク、特に敵対的生成ネットワーク、好ましくは識別ネットワークの調整は、1つの生成ネットワークにより交替で行う生成及び生成されたものの(敵対的)チェックつまり敵対的ネットワーク、特に識別ネットワークによる人工画像データ及び/又はセンサデータ並びに関連するアクション領域の(敵対的)チェックによって、行われる。
【0026】
ここで、好ましくは、本発明の基礎となるテストデータ生成スキームは、非特許文献1の論文において発表されたIan Goodfellow他の業績、非特許文献2の論文によるAlec Redfort他の業績、及び特に非特許文献3の論文によるSepp HochreiterとJuergen Schmidhuberの業績に基づく。
【0027】
訓練された人工知能は刺激される。刺激は、人工知能に入力、例えば少なくとも1つの入力ファイルが供給されることによって行われ得る。特には入力の供給といった刺激に応答して、人工知能は出力を生成する。
【0028】
訓練された人工知能の刺激は、原則的に様々な方法で行われ得て、例えば少なくとも1つのランダム信号を入力として用いて行われ得る。ランダム信号は、例えばノイズのみを示す或いは含む画像或いは画像ファイルによって、与えられていてもよい。
【0029】
また、刺激は、少なくとも1つの刺激画像を用いて、好ましくは2つ以上の刺激画像或いは刺激画像シーケンスを用いて、及び/又は、少なくとも1つの刺激ビデオを用いて、行われ得て、それらは好ましくは、例えば走行状況或いは走行シーンといった、具体的なコンテンツ或いはシーン或いは状況を示している。
【0030】
特に現実のコンテンツを示す刺激画像(或いはそのようなもののシーケンス)及び/又は刺激ビデオの使用は、一般に、ランダム信号の使用に比べてより多くの制御オプションを提供する。
【0031】
特に、GANのアプローチは、好ましくはランダム信号(英語ではrandomsignal)による刺激への又は視覚概念に関する準線形性特性の使用への人工知能の適用から、データセットを生成するために用いられ、それはAlec Redford他による2016年の非特許文献2の上記刊行物、特にこの刊行物の10頁の
図7に記載されているように行われる。ここで、生成ネットワーク或いは生成アルゴリズムは、通常のアプローチとは逆に用いられており、このことは、生成ネットワーク又は生成アルゴリズムにパターンを認識しそれらを分類することを可能にする代わりに、プロセスが逆になり、例えばランダム信号などの「分類入力」によってシステムが刺激され、新しい「パターン」(英語ではPattern)が生成されることを意味する。GoodfellowとRedfordは、2014年と2016年のその著作で、新しい画像の作成がほとんどベクトル空間で略線形演算になることを示している。これは、新しいシーケンスを生成するためにアルゴリズムがより容易にチューニングされ得ることを意味する。
【0032】
特に刺激すべき人工知能に(現実の)コンテンツ或いはシーン或いは状況を示す少なくとも1つの画像及び/又はビデオ(或いは対応するファイル)が刺激用に供給される場合に対しては、人工知能は、合成画像或いは合成画像シーケンスを、視覚概念に関する準線形特性を用いて又はそれによって、生成することができる。
【0033】
ここで、線形性とは、特に重ね合わせの原理と理解されるべきである(画像_A+パラメータ*画像_B=画像_C)。「準」とは、特に、既存の個々の画像から新しい画像又は刺激ビデオが生成されることと理解されるべきである(関数_a(画像_A)+パラメータ*関数_b(画像_B)=画像_C、その際、関数_a及び関数_bは非線形関数である)。
【0034】
純粋に一例として、好天時の道路を示す画像と、雨を示す画像とから、視覚概念の準線形特性を考慮して、雨を含む道路或いは雨天時の道路を示す(合成そして生成された)画像が取得される。人工知能に、例えば好天時の道路を含む画像と雨を含む画像が刺激画像として供給される場合、雨天時の道路を示す(関連するアクション領域を有する)合成画像が、取得され得る。このようにして、既存の画像から、既存の画像においては元々示されていなかった、とりわけ新しいシナリオを取得することができる。なお、道路と雨の組み合わせは純粋に一例として理解されるべきであり、人工知能にはもちろん、他のシーン又は状況を刺激画像として供給され得て、当然のことながら3つ以上の画像も供給され得ることが強調される。
【0035】
この原理について、非特許文献2の上記論文の
図7は、一例として顔を含む画像を用いて記載していることも注意すべきである
【0036】
刺激画像及び/又は刺激ビデオは、例えばカメラを用いて記録されたもので、現実のシーン或いは状況、例えば現実の走行シーン或いは走行状況を示す画像又はビデオであってよい。しかし、代替的に又は追加的に、構築されたか又は合成の画像及び/又はビデオが人工知能を刺激するために用いられることを排除するものでもない。
【0037】
新しいデータを生成するために、1つ又は複数の訓練されたネットワーク、システム或いはモデルを用いてよい。特に人工知能の生成ネットワークを刺激することにより、新しい画像データ及び/又はセンサデータ並びに関連するアクション領域を、学習された規則を用いて生成してよい。
【0038】
特に、GANの特性に起因して、生成物は単純な算術演算により影響される場合がある。例えば、並木通り−樹木=単純な道路、又は、直線道路+カーブ=難所なども取得することができる。
【0039】
特に好ましくは、古典的な畳み込みネットワークの代わりに、LSTMネットワーク、特に畳み込みLSTMネットワークが、1つ又は複数の生成ネットワークと1つ又は複数の敵対的ネットワークのために用いられる。LSTMネットワークを用いることの有利な点はとりわけ、(画像データ又はセンサデータ及び関連するアクティビティ領域の)時間依存シーケンスが取得され、LSTMによってノイズ効果(非物理的アーティファクト)が避けられることである。LSTMネットワークとは、特に、過去の状態が考慮されるネットワークと理解されるべきである。LSTMは、このタイプのネットワークの特殊化である。このようにして、特に、画像シーケンス及びアクション領域或いはアクション通路を必要とする時間依存性が共にモデル化され得る。本発明の枠内で使用可能なLSTMネットワークは、例えば、Sepp HochreiterとJuergen Schmidhuberによる非特許文献3に記載されている。
【0040】
このアプローチは拡張され、畳み込みLSTMネットワークが繰り返し起きる過去の状態を即座に捕捉することを可能にするが、これは、特にGANシステムを含むか又はそのようなものにより与えられている人工知能を訓練するために、つまり、画像データ、特に画像シーケンス、及び/又はセンサデータ、及び関連するアクション領域を取得するために、行われる。これにより、テストシーンの動的な振る舞いをモデル化することが可能になる。
【0041】
本発明に係る方法は、様々な有利な点を提供する。一方では、複雑なアルゴリズムをテストする際、人との相互作用或いは人的介入の範囲を大幅に削減することができる。また、非常に多数のテストデータも提供することが問題なく可能であるため、複雑なアルゴリズムのテスト網羅性(英語ではtest coverage)を大幅に高めることができる。
【0042】
特に広範囲に深くテスト可能であるため、特に信頼性高く働くアルゴリズムを取得することができ、このことは、とりわけ先進運転支援又は自律走行の分野で行われるような、画像サポートされる制御の領域にとって、著しい長所である、或いは、必要不可欠なものである。その結果、そのようなシステムの品質及び信頼性を大幅に向上させることができ、それに伴うコスト管理が非常に容易である。さらなる有利な点は、本発明によれば、テストハーネス及びテストベクタの生成が1つの前処理ステップのみで行われることである。
【0043】
好ましい実施形態においては、入力として画像シーケンスを取得し、出力として画像シーケンスに依存するアクション領域を出力するアルゴリズムのために、特に自律的に車両を案内するためのシステム又は好ましくは先進運転支援システムのアルゴリズムのために、少なくとも1つのテストデータセットが生成され、特に、ステップ2.1において学習データセットが提供され、当該学習データセットは少なくとも1つの画像取得装置によって記録された実画像シーケンスと、特に装置の自動化され、画像サポートされた制御のためのシステムの許容的制御パラメータを表す、シーケンスの画像に関連するアクション領域を含み、そして、ステップ1.3において、刺激された人工知能は、特に人工知能の少なくとも1つの生成ネットワークは、新しい画像シーケンス及び新しい画像シーケンスに関連するアクション領域を含むこの少なくとも1つのテストデータセットを生成する。
【0044】
なお、本発明に従うアプローチが特に先進運転支援及び自律走行の領域に適しているのは、例えばビデオといった画像シーケンスに依存して制御コマンドが出力されることがこれらの領域において必要であるためであるが、本発明に係るアプローチはこれら両方の例に限定されるものではない。むしろ、テストデータセットは、他の領域のアルゴリズムのために生成されてもよく、例えば、画像サポートされ自動化されたロボット制御又は自動化された分類プロセスの分野で例えば組み立てラインにて使用されるアルゴリズムのために生成されてもよい。また、画像サポートされておらずセンサデータに基づく制御のためのアルゴリズムも、本発明に従ってテストすることができる。
【0045】
好ましくは、人工知能、特にGANシステムを調整するために、オリジナルの実画像データ、特に画像シーケンス、及び/又は、センサデータ並びに関連するアクション領域が、学習データセットとして用いられる。
【0046】
したがって、好ましくは、まず少なくとも1つの画像データセット、特に画像シーケンス、及び/又は、少なくとも1つのセンサデータセットが取得され、これは、十分に知られている画像取得装置、例えば1つ又は複数のカメラ又はセンサ装置などを用いて行うことができる。例えば、車両又はロボットに設けられており車両が走行している間又はロボットが動作している間に記録を行うカメラを、使用することができる。特に、取得された画像シーケンス又は取得されたビデオは、特にはテストベクタである。実画像データ又は実センサデータに関連するアクション領域が算出され、画像データ又はセンサデータ及びアクション領域が互いに割り当てられ、テストデータセットが取得される。現実のテストデータセットがまずこのようにして生成されることの代替として、適切なテストデータセットが利用可能である限り、既存のテストデータセットにアクセスすることもできる。
【0047】
次のステップにおいて、人工知能は、特に人工知能の生成ネットワークは、好ましくは、現実のテストデータを用いて訓練され、その後、新しい画像データ、特に画像シーケンス、及び/又は、センサデータ並びに関連するアクション領域を生成するために、例えば1つ又は複数のランダム信号を用いて刺激されてよい。
【0048】
その後、これらの新たに取得した合成のテストデータは、必要に応じて学習データセットに追加して、テストされるべきアルゴリズムに供給され得るが、その目的はこのアルゴリズムをチェックすることである。
【0049】
特に少なくとも1つのテストデータセットが先進運転支援システムのアルゴリズムのために又は自律的に車両を案内するためのシステムのアルゴリズムのために生成される場合には、別の好ましい構成において、人工知能の訓練のために提供される学習データセットが、走行状況の画像を含む画像シーケンスを含むこと、及び/又は、画像の各々に関して、関連するアクション領域として走行軌跡と、好ましい構成においては、走行軌跡に関する目標領域を定義する、走行軌跡の各々に関連する目標通路を含むこと、が企図されている。
【0050】
発展形態においては、さらにステップ1.3において、少なくとも1つのテストデータセットが生成され、当該少なくとも1つのテストデータセットは、走行状況の画像を含む画像シーケンス、及び/又は、各々の画像のために関連するアクション領域として走行軌跡、及び特には、各々の走行軌跡に関連する目標通路とを含み、走行軌跡に関する目標領域を定義する、画像シーケンスを含む
。
【0051】
本発明のさらなる対象は、以下のステップを含む、アルゴリズムのテスト方法である、即ち、
ステップ9.1 テストされるべきアルゴリズムであって、入力として画像データを取得し、出力として画像データに依存するアクション領域を出力する、及び/又は、入力としてセンサデータを取得し、出力としてセンサデータに依存するアクション領域を出力する、アルゴリズム、が提供されるステップ、
ステップ9.2 画像データ及び画像データに関連するアクション領域を含む、及び/又は、センサデータ及びセンサデータに関連するアクション領域を含む、少なくとも1つのテストデータセットを取得するために、請求項1〜8の何れか1項に記載の方法を実行するステップ、
ステップ9.3 少なくとも1つのテストデータセットが提供されるステップ、
ステップ9.4 少なくとも1つのテストデータセットの画像データ及び/又はセンサデータが、テストされるべきアルゴリズムに入力として供給されるステップ、
ステップ9.5 アルゴリズムが実行され、出力としてアクション領域を出力するステップと、
ステップ9.6 アルゴリズムにより出力として出力されたアクション領域が、少なくとも1つのテストデータセットのアクション領域と比較されるステップ、
ステップ9.7 比較の結果から、テストされたアルゴリズムの品質が推論されるステップ、
を含む、アルゴリズムのテスト方法である。
【0052】
好ましい構成では、ステップ9.1において、先進運転支援システムのアルゴリズム又は自律車両運転用システムのためのアルゴリズムが、テストされるべきアルゴリズムとして提供される。
【0053】
本発明に係るアルゴリズムのテスト方法の1つの実施形態は、ステップ9.1から9.7の実行に続き、本発明に係るテストデータセットの生成方法のステップ1.2及び1.3が、以前に生成されたテストデータセットとは異なる少なくとも1つのさらなるテストデータセットを生成するために、再び実行され、少なくとも1つのさらなるテストデータセットが提供され、特にはアルゴリズムのさらなる様相をテストするために、ステップ9.4から9.7が繰り返されること、を特徴とする。
【0054】
この方法は、特に有利であることが証明されている。生成ステップを1回繰り返すことによって又は複数回繰り返すことによっても、特に、テストされるべきアルゴリズムの新しい、さらなる様相を、繰り返しチェックすることが可能である。
【0055】
また、本発明のさらなる対象は、特には車両又はロボットといった装置の自動化された特に画像依存の及び/又はセンサ依存の制御のためのシステムの動作方法であり、システムは、少なくとも1つの画像取得装置、特にカメラ、及び/又は、少なくとも1つのセンサ装置、並びに評価・制御ユニット、及び装置の制御手段を含み、制御・評価ユニット内に以下のようなアルゴリズム、即ち、入力として画像データを取得し、出力として、特に許容的制御パラメータを示す画像データに依存するアクション領域を出力し、及び/又は、入力としてセンサデータを取得し、出力として、特に許容的制御パラメータを示すセンサデータに依存するアクション領域を出力するアルゴリズムが、格納されているか又は格納されることになり、アルゴリズムは本発明に係るアルゴリズムのテスト方法の実行中にテストされ、テストの結果、アルゴリズムの機能性が不十分である場合、アルゴリズムは所定の方法で適合され、アルゴリズムを用いて装置の制御が行われる、方法である。
【0056】
システムとは、例えば、自律車両制御のために、又は車両、例えば乗用車において特に先進運転支援のために使用される、ものであってよい。
【0057】
本発明に係る方法で生成された少なくとも1つのテストデータセットを用いて、特に本発明に係るアルゴリズムのテスト方法の実行中に、チェックされ、必要に応じて適合されたアルゴリズムに基づいて装置が、例えば車両又はロボットが、制御される場合、制御を特に信頼性高く行うことができ、自動化された制御の安全性を大幅に向上させることができる。
【0058】
好ましい実施形態において、装置の自動化された特に画像依存及び/又はセンサ依存制御のためのシステムの動作方法は、システムは少なくとも1つの画像取得装置を含み、システムの少なくとも1つの画像取得装置を用いて画像のシーケンスが取得され、シーケンスの画像にアクション領域が割り当てられ、割り当てられたアクション領域を含む画像シーケンスは、人工知能を訓練するための学習データセットとして、特にステップ2.1において提供されることを特徴とする。代替的又は追加的に、システムは少なくとも1つのセンサ装置を含み、システムの少なくとも1つのセンサ装置を用いてセンサデータが取得され、センサデータにアクション領域が割り当てられ、割り当てられたアクション領域を含むセンサデータは、人工知能を訓練するための学習データセットとして、特にステップ2.1において提供されることが企図され得る。ステップ2.1は、特に本発明に係るテストデータセットの生成方法の第1のステップであり、当該第1のステップはテストデータセットを取得するために本発明に係るアルゴリズムのテスト方法のステップ9.2において実行される。
【0059】
本発明のさらなる対象は訓練された人工知能の使用であり、当該人工知能は、入力として画像データを取得し、出力として、特に許容的制御パラメータを示す画像データに依存するアクション領域を出力するアルゴリズムのため、及び/又は、入力としてセンサデータを取得し、出力として、特に許容的制御パラメータを示すセンサデータに依存するアクション領域を出力するアルゴリズムのため、少なくとも1つのテストデータセットを生成するための、特に敵対的生成ネットワークを含むか又はそのようなものにより与えられている。なお、人工知能及び/又は少なくとも1つのテストデータセットに関して上記した全ての特徴は、各々個別に又は組み合わせて、本発明に係る使用の枠内においても、実現することができることを指摘する。
【0060】
また、本発明のさらなる対象は、本発明に係るアルゴリズムのためのテストデータセットの生成方法を実行するように、又は、本発明に係るアルゴリズムのテスト方法を実行するように、又は、本発明に係る装置の自動化された特に画像依存制御のためのシステムの動作方法を実行するように、構成及び適合されている機器に関する。
【0061】
本発明に係る機器は、好ましくは、少なくとも1つのプロセッサと、特にデータ保存部を備える。本発明に係る機器は、例えばコンピュータ、特にPCを含んでよく、又はそのようなものとして構成されていてもよい。
【0062】
また、本発明に係る機器は、例えば、装置用の、特に車両用又はロボット用の制御システムの一部を構成してもよい。
【0063】
また、本発明の対象は、本発明に係るアルゴリズムのためのテストデータセットの生成方法を実行するための、或いは、本発明に係るアルゴリズムのテスト方法を実行するための、或いは、本発明に係る装置の自動化された画像依存制御のためのシステムの動作方法を実行するためのプログラムコード手段を含むコンピュータプログラム製品である。
【0064】
また、本発明の対象はデータキャリアの生成でもあり、当該データキャリには少なくとも1つのテストデータセットが保存されており、当該少なくとも1つのデータセットは本発明に係る少なくとも1つのテストデータセットの生成方法の実行下において保存されている。
【0065】
最後に、本発明の対象はコンピュータ可読媒体であり、当該コンピュータ可読媒体は、以下のような命令を含んでいる、即ち、少なくとも1つのコンピュータ上で実行される場合、少なくとも1つのコンピュータに、本発明に係るアルゴリズムのためのテストデータセットの生成方法のステップ、或いは、本発明に係るアルゴリズムのテスト方法のステップ、或いは、本発明に係る装置の自動化された画像依存制御のためのシステムの動作方法のステップ、を実行させる命令を含んでいる。
【0066】
例えば、コンピュータ可読媒体は、例えばCD‐ROM、DVD、又はフラッシュメモリ、又はUSBメモリといったデータキャリアの形態で存在することができる。なお、コンピュータ可読媒体としては、単に物理メディアのみが理解されるべきはなく、そのようなものは、例えばデータストリーム及び/又はデータストリームを示す信号の形態でも存在することができる。
【0067】
以下の例示的な記載により、本発明に係る方法のさらなる特徴及び有利な点が添付の図面を参照しながら明らかになるだろう。