特許第6972398号(P6972398)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6972398
(24)【登録日】2021年11月5日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】セルフレジ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/38 20120101AFI20211111BHJP
   G06Q 20/40 20120101ALI20211111BHJP
【FI】
   G06Q20/38 310
   G06Q20/40
【請求項の数】5
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2021-3610(P2021-3610)
(22)【出願日】2021年1月13日
(62)【分割の表示】特願2016-120946(P2016-120946)の分割
【原出願日】2016年6月17日
(65)【公開番号】特開2021-57084(P2021-57084A)
(43)【公開日】2021年4月8日
【審査請求日】2021年1月13日
(31)【優先権主張番号】14/750,883
(32)【優先日】2015年6月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】有賀 徳政
【審査官】 阿部 陽
(56)【参考文献】
【文献】 特表2016−521414(JP,A)
【文献】 特開2015−041322(JP,A)
【文献】 特表2007−512587(JP,A)
【文献】 特開2000−187777(JP,A)
【文献】 特開2009−123039(JP,A)
【文献】 特開2005−141372(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品が配置される載置台の上方に配置される第1のカメラが撮影する画像を取得する第1のインターフェースと、
水平方向を撮像方向とした決済者の顔を撮影するための第2のカメラが撮影する画像を取得する第2のインターフェースと、
前記第1のインターフェースにより取得する画像に基づいて決済する商品を検知するための処理を行い、
前記第2のインターフェースにより取得した画像から得られる決済者の生体情報を用いた生体認証を実行するための処理を行い、
前記検知した商品が所定条件を満たさなければ、前記生体認証で認証が成功したことに応じて前記検知した商品の代金を決済するための決済処理に移行し、
前記検知した商品が前記所定条件に満たせば、前記生体認証が成功した後にさらに生体認証以外の第2の個人認証を実行するための処理を行い、前記第2の個人認証で認証が成功したことに応じて前記決済処理に移行する、プロセッサと、
を有するセルフレジ
【請求項2】
前記載置台の上方において前記載置台上を含む撮影範囲を撮影するように設置された前記第1のカメラと、
前記載置台に商品を配置する決済者に向けて設置する前記第2のカメラと、有する、
請求項1に記載のセルフレジ
【請求項3】
前記所定条件は、前記検知する全商品の合計額が設定値以上であることである
請求項1又は2の何れか1項に記載のセルフレジ
【請求項4】
前記所定条件は、前記検知する商品の数が設定数以上であることである、
請求項1又は2の何れか1項に記載のセルフレジ
【請求項5】
前記所定条件は、前記検知する商品に予め設定された特定の商品が存在することである、
請求項1又は2の何れか1項に記載のセルフレジ
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、セルフレジに関する。
【背景技術】
【0002】
決済装置は、商品登録処理と決済処理とを行う。決済装置は、コスト削減などのために、処理の自動化による無人化が進められている。決済装置は、チェックアウト時間を短縮するため、商品登録処理と決済処理とを効率良く行える事が要望される。決済装置は、決済処理における個人認証で誤認識が発生すると、決済額が高額になればなるほどロスや補償が大きくなる。しかし、決済装置は、決済処理における個人認証を厳密にすればするほど、決済処理に時間が掛ることになる。例えば、顔認証などの生体認証は、認証用の閾値を高くすると、認証精度が高くできる反面、本人排除率が高くなるために認証処理に時間が掛る。決済装置は、必要な認証精度を確保しつつ、チェックアウト時間を短縮する事が要望される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−197895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、精度の高い個人認証を高速に行えるセルフレジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、セルフレジは、第1のインターフェースと第2のインターフェースとプロセッサとを有する。第1のインターフェースは、商品が配置される載置台の上方に配置される第1のカメラが撮影する画像を取得する。第2のインターフェースは、水平方向を撮像方向とした決済者の顔を撮影するための第2のカメラが撮影する画像を取得する。プロセッサは、前記第1のインターフェースにより取得する画像に基づいて決済する商品を検知するための処理を行い、前記第2のインターフェースにより取得した画像から得られる決済者の生体情報を用いた生体認証を実行するための処理を行い、前記検知した商品が所定条件を満たさなければ、前記生体認証で認証が成功したことに応じて前記検知した商品の代金を決済するための決済処理に移行し、前記検知した商品が前記所定条件に満たせば、前記生体認証が成功した後にさらに生体認証以外の第2の個人認証を実行するための処理を行い、前記第2の個人認証で認証が成功したことに応じて前記決済処理に移行する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、第1の実施形態に係る決済装置の外観構成例を概略的に示す模式図である。
図2図2は、第1の実施形態に係る決済装置の構成例を示す図である。
図3図3は、第1の実施形態に係る決済装置の構成例を示す図である。
図4図4は、第1の実施形態に係る決済装置の制御系の構成例を示すブロック図である。
図5図5は、商品データベースの構成例を示す図である。
図6図6は、商品金額リストの構成例を示す図である。
図7図7は、個人認証データベースの構成例を示す図である。
図8図8は、設定ファイルの構成例を示す図である。
図9図9は、第1の実施形態に係る決済装置におけるチェックアウト処理全体の流れを示すフローチャートである。
図10図10は、第1の実施形態に係る決済装置における商品検知処理を説明するためのフローチャートである。
図11図11は、第1の実施形態に係る決済装置における個人認証処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図12図12は、第1の実施形態に係る決済装置における決済処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図13図13は、第1の実施形態に係る決済装置におけるデータ編集処理を説明するためのフローチャートである。
図14図14は、第2の実施形態に係る決済装置の外観構成例を示す模式図である。
図15図15は、第2の実施形態に係る決済装置の構成例を示す図である。
図16図16は、第2の実施形態に係る決済装置の構成例を示す図である。
図17図17は、第2の実施形態に係る決済装置の制御系の構成例を示すブロック図である。
図18図18は、第2の実施形態に係る決済装置における商品検知処理を説明するためのフローチャートである。
図19図19は、第2の実施形態に係る決済装置における個人認証処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図20図20は、第3の実施形態に係る決済装置における個人認証処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、各実施形態について、図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)
まず、第1実施形態に係る決済装置1Aについて説明する。
図1は、決済装置1Aの外観構成例を示す模式図である。
決済装置1Aは、決済対象となる商品を認識し、認識した商品の代金を決済する。決済装置1Aは、例えば、商品を販売する店舗などに設置される。決済装置1Aは、利用者が自ら操作するセルフレジとして設置される。また、決済装置1Aは、店舗の店員が操作するレジであっても良い。
【0008】
図1に示すように、決済装置1Aは、設置台11、第1カメラ12および第2カメラ13を有する。決済装置1Aは、設置台11上に置かれたバスケット2内の商品を決済対象の商品として決済する。なお、決済装置1Aは、設置台11上に直接並べて載置された商品を決済するものとしても良い。
【0009】
第1カメラ12は、決済(認識)対象となる商品を撮影するためのカメラである。第1カメラ12は、設置台11の上方に設置される。第1カメラ12は、設置台11の上方から設置台11上を含む撮影範囲を撮影する。第1カメラ12は、設置台11上に置かれたバスケット2の中にある商品を撮影する。例えば、第1カメラ12は、CCDカメラなどで構成する。また、第1カメラ12は、不可視光で商品の画像を撮影するものであってもよい。第1カメラ12は、複数個のカメラであっても良い。第1カメラ12は、特定の構成に限定されるものではない。
【0010】
第2カメラ13は、決済を行う利用者(決済者)の顔を撮影するためのカメラである。第2カメラ13は、決済者の顔を撮影可能な位置に設置する。第2カメラ13は、設置台11にバスケット2を置く利用者の顔が撮影しやすいように、設置台11の前に立つ利用者に向けて設置する。第2カメラ13は、個人認証の対象となる人物の認証情報としての顔画像(生体情報)を撮影する。例えば、第2カメラ13は、CCDカメラなどで構成する。第2カメラ13は、顔の特徴点が検出できる画像を撮影できるものであれば良く、不可視光で人物の顔を撮影するものであってもよい。また、第2カメラ13は、複数個のカメラであっても良い。第2カメラ13は、特定の構成に限定されるものではない。
【0011】
図2及び図3は、決済装置1Aの設置台上の構成例を示す図である。
図2に示すように、決済装置1Aの設置台11上には、バスケットセンサ21、表示器22、および、入力キー23が設けられる。
バスケットセンサ21は、バスケット2を検知する。バスケットセンサ21は、設置台11上のバスケット2が置かれる位置に設ける。つまり、バスケットセンサ21は、設置台11にバスケット2が置かれたことを検知する。バスケット2は、図3に示すように、設置台11上のバスケットセンサ21の設置位置を含む位置に置かれるものとする。
【0012】
表示器22は、利用者に案内などを表示する。表示器22は、例えば、液晶表示装置である。表示器22は、設置台11上に設置する。表示器22は、利用者が表示内容を見られる位置に設置すれば良く、特定の設置位置に限定されない。例えば、表示器22は、第2カメラ13が顔を撮影し易いように、第2カメラ13の周辺に設置しても良い。
【0013】
入力キー23は、利用者が指示するボタン群である。入力キー23は、例えば、テンキ―である。入力キー23は、タッチパネル付きの表示器であっても良い。入力キー23は、設置台11上に設置する。入力キー23も、特定の設置位置に限定されない。たとえば、入力キー23は、第2カメラ13の周辺に設置しても良い。
【0014】
次に、決済装置1Aの制御系の構成例について説明する。
図4は、決済装置1Aの制御系の構成例を示すブロック図である。
図4が示す構成例では、決済装置1Aは、商品検知部30Aと決済部40Aとを有する。例えば、決済装置1Aは、決済部40Aをマスターとし、商品検知部30Aをスレーブとして動作する。商品検知部30Aは、決済対象の商品を検知する商品検知処理を実行する。商品検知部30Aは、撮影画像中から商品を特定する特定パターン(例えば、バーコード)を検出し、検出した特定パターンにより商品を認識(検知)する。決済部40Aは、商品検知部30Aが検知した商品の決済処理を実行する。例えば、商品検知部30は、商品を検出し、検出した商品と各商品の金額とを対応づけたリスト(商品金額リスト)を作成する。決済部40は、商品検知部30が作成した商品金額リストに対して決済を行う。
【0015】
商品検知部30は、図4に示す構成例において、プロセッサ31、フラッシュメモリ32、RAM33、HDD34、通信I/F35、および、I/F36を有する。プロセッサ31、フラッシュメモリ32、RAM33、HDD34、通信I/F35、および、I/F36は、バスを介して接続される。
【0016】
プロセッサ31は、例えば、CPUである。プロセッサ31は、フラッシュメモリ32又はHDD34が記憶するプログラム及び制御データに基づいて種々の処理を実現する。例えば、プロセッサ31は、フラッシュメモリ32が記憶するプログラムを実行することにより、商品検知処理を実行する。なお、後述するプロセッサ31が実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエアにより実現しても良い。
【0017】
フラッシュメモリ32は、予め制御用のプログラム及び制御データなどを記憶する不揮発性のメモリである。フラッシュメモリ32は、決済装置1Aの商品検知部30Aが商品検知を実行するためのプログラム及び制御データなどを記憶する。例えば、フラッシュメモリ32は、第1カメラ12が撮影する画像から各商品の特定パターンを検出し、検出した特定パターンにより商品を認識するプログラムを記憶する。
【0018】
RAM33は、揮発性のメモリである。RAM33は、ワーキングメモリとして機能する。RAM33は、プロセッサ31が処理中のデータを一時的に格納する。例えば、RAM33は、プロセッサ31からの命令に基づきアプリケーションプログラムを一時的に格納する。また、RAM33は、画像データを格納してもよいし、アプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0019】
HDD34は、データの書き込み及び書換えが可能な不揮発性のメモリである。例えば、HDD34は、決済装置1Aの運用用途に応じた制御プログラム、アプリケーション、及び種々のデータを格納する。また、HDD34は、各種のデータを記憶する。たとえば、HDD34は、認識対象とする商品に関する情報(商品情報)を記憶する商品データベース(DB)34aを有する。また、HDD34は、商品検知処理の結果としての商品金額リスト34bを記憶する。なお、商品DB34aまたは商品金額リスト34bは、通信インターフェースを介して通信可能なサーバに設けても良い。
【0020】
通信I/F35は、決済部40と通信するためのインターフェースである。I/F36は、第1カメラ12を接続するインターフェースである。I/F36は、認識処理の対象とする第1カメラ12が撮影した画像を取得する画像取得部として機能する。例えば、プロセッサ31は、カメラインターフェースとしてのI/F36を介して、第1カメラ12に画像の撮影を指示し、第1カメラ12が撮影した画像を取得する。
【0021】
決済部40Aは、図4に示す構成例において、プロセッサ41、フラッシュメモリ42、RAM43、HDD44、通信I/F45、ネットワーク(NW)I/F46、および、複数のI/F47(47a〜47e)を有する。プロセッサ41、フラッシュメモリ42、RAM43、HDD44、通信I/F45、ネットワーク(NW)I/F46、および、各I/F47a〜47eは、バスを介して接続される。
【0022】
プロセッサ41は、例えば、CPUである。プロセッサ41は、フラッシュメモリ42又はHDD44が記憶するプログラム及び制御データに基づいて種々の処理を実現する。例えば、プロセッサ41は、フラッシュメモリ42が記憶するプログラムを実行することにより、個人認証処理を含む決済処理を実行する。決済部40Aは、決済処理において2つの個人認証を行う。図4に示す決済部40Aのプロセッサ41は、決済処理における第1の個人認証として顔認証を実行し、第2の個人認証としてパスワード認証を実行する。
【0023】
ただし、第2の個人認証は、パスワード認証に限定されない。第2の個人認証は、パスワード認証以外の他の個人認証に置き換えても良い。また、第1の個人認証は、顔認証に限定されず、顔認証以外の他の個人認証に置き換えても良い。ただし、図4に示す決済部40Aは、第1の個人認証を顔認証とすることにより、利用者による認証情報の入力が容易になる。また、図4に示す決済部40Aは、第2の個人認証をパスワード認証とすることにより環境変化などの影響が少ない確実な認証を実現できる。
【0024】
フラッシュメモリ42は、予め制御用のプログラム及び制御データなどを記憶する不揮発性のメモリである。フラッシュメモリ42は、決済装置1Aの決済部40が個人認証処理を含む決済処理を実行するためのプログラム及び制御データなどを記憶する。フラッシュメモリ42又はHDD44は、第1の個人認証および第2の個人認証を用いた第1の決済処理用のプログラムを記憶する。また、フラッシュメモリ42又はHDD44は、第1の個人認証を行うためのプログラム、および、第2の個人認証を行うためのブログラムを記憶する。なお、後述するプロセッサ41がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエアにより実現しても良い。
【0025】
RAM43は、揮発性のメモリである。RAM43は、ワーキングメモリとして機能する。RAM43は、プロセッサ41が処理中のデータを一時的に格納する。例えば、RAM43は、プロセッサ41からの命令に基づきアプリケーションプログラムを一時的に格納する。また、RAM43は、画像データを格納してもよいし、アプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0026】
HDD44は、データの書き込み及び書換えが可能な不揮発性のメモリである。例えば、HDD44は、アプリケーションプログラム及び種々のデータを格納する。また、HDD44は、各種のデータベースを有する。例えば、HDD44は、個人認証の対象となる各個人(例えば、会員)の個人情報を記憶する個人情報データベース(DB)44aを有する。また、HDD44は、後述する個人認証における設定情報を記憶する設定ファイル44bを記憶する。なお、個人情報DB44a又は設定ファイル44bは、通信インターフェースを介して通信可能なサーバに設けても良い。
【0027】
決済部40Aの個人情報DB44aは、第1の個人認証用の辞書データと第2の個人認証用の辞書データとを含む個人情報を記憶する。図4に示す決済部40Aの個人情報DBに記憶する第1の個人認証用の辞書データは、顔認証に用いる登録者の顔の特徴情報である。図4に示す決済部40Aの個人情報DBに記憶する第2の個人認証用の辞書データは、パスワード認証に用いる登録者のパスワードである。
【0028】
通信I/F45は、商品検知部30と通信するためのインターフェースである。ネットワーク(NW)I/F46は、外部の決済サーバ50と通信するためのインターフェースである。例えば、ネットワークI/F46は、クラウドなどを介して決済サーバ50に接続する。決済サーバ50は、商品の代金を決済するための外部サーバ(例えば、決済会社のサーバ)である。決済サーバ50は、利用者が提示するクレジットカードを用いて商品の代金を決済するためのサーバである。
【0029】
I/F47aは、バスケットセンサ21を接続するインターフェースである。プロセッサ41は、I/F47aを介してバスケットセンサ21からの信号を取得する。
I/F47bは、第2カメラ13を接続するインターフェースである。I/F47bは、第2カメラ13が撮影する顔認証の対象となる顔を含む画像(顔画像)を取得する画像取得部として機能する。例えば、プロセッサ41は、I/F47bを介して、第2カメラ13に顔画像の撮影を指示し、第2カメラ13が撮影した画像を取得する。
【0030】
I/F47cは、入力キー23を接続するインターフェースである。プロセッサ41は、I/F47cを介して入力キー23に入力された情報(信号)を取得する。例えば、入力キー23が表示器22の表示画面上に設けたタッチパネルである場合、プロセッサ41は、I/F47cを介して表示画面上のタッチ位置を示す信号を取得する。
【0031】
I/F47dは、表示器22を接続するインターフェースである。プロセッサ41は、I/F47dを介して表示器22が表示する表示内容を制御する。例えば、入力キー23が表示器22の表示画面上に設けたタッチパネルである場合、プロセッサ41は、I/F47cを介して選択可能なキー等を表示器22に表示させる。
【0032】
I/F47eは、キーボードを接続するインターフェースである。決済装置1Aにおいて、I/F47eは、操作者がキーボードを脱着可能な構成とする。プロセッサ41は、任意のタイミングで、I/F47eに接続されたキーボードを検知する機能を有する。キーボードがI/F47eに接続された事を検知した後、プロセッサ41は、I/F47eに接続されたキーボードに入力された信号を取得する。
【0033】
次に、各種のデータについて説明する。
まず、商品データベース34aについて説明する。
HDD34は、認識対象とする各商品について、商品に関する情報(商品情報)を記憶する商品DB34aを有する。商品DB34aは、商品検知部30Aのプロセッサ31がアクセスできるものであれば良い。例えば、商品DB34aは、決済部40AのHDD44に設けても良い。また、商品DB34aは、決済装置1Aがアクセス可能な外部の装置(サーバなど)に設けても良い。
【0034】
図5は、商品データベース34aの構成例を示す図である。
図5に示す例において、商品DB34aは、商品毎の商品情報として、商品ID、商品名、商品画像情報、金額、および、特定商品フラグなどを記憶する。商品IDは、商品を識別するための商品識別情報である。商品画像情報は、当該商品の画像である。金額は、当該商品の金額(購入代金)である。特定商品フラグは、当該商品が特定商品であるか否かを示す情報である。特定商品は、任意に設定できる。例えば、管理者は、特定商品とする商品に対して特定商品フラグを設定する。特定商品は、例えば、高額な商品、数量等が限定の商品、年齢制限のある商品、会員特典(会員割引、先行販売、会員限定販売など)のある商品などが想定される。
【0035】
例えば、商品に付与したバーコードで商品を認識する場合、商品には、商品IDを含む情報をエンコードしたバーコードを付与する。商品検知部30Aは、バーコードをデコードして得られる商品IDにより商品DB34aにおける商品情報を検索する。また、商品に付与したRFIDにより商品を認識する場合、商品には、商品IDを含む情報を記録したRFIDを付与する。商品検知部30Aは、商品に付したRFIDから読み取る商品IDにより商品DB34aにおける商品情報を検索する。また、商品自体のパターンにより商品を認識する場合、商品検知部30Aは、商品を撮影した画像と商品DB34aの商品画像情報とを照合することにより商品を特定する。
【0036】
なお、商品DB34aの構成は、図5に示すものに限定されるものではない。商品DBは、決済対象として検出する商品の金額を判定できるものであれば良い。例えば、商品画像による商品検知を行わない場合、商品DB34aは、商品画像情報を商品情報として保存しなくても良い。また、特定商品に応じた個人認証の変更(第2の個人認証)を行わない場合、商品DB34aは、各商品の商品情報として特定商品フラグを保存しなくても良い。
【0037】
次に、商品金額リスト34bについて説明する。
商品金額リスト34bは、商品検知処理によって決済対象として検出した商品のリストを示す。商品金額リスト34bは、決済対象となる各商品の金額が登録される。商品金額リストは、商品検知部30Aが作成する。商品検知部30Aは、作成した商品金額リスト34bをHDD34に保存する。商品金額リスト34bは、決済部40Aのプロセッサ41がアクセスできるものであれば良い。例えば、商品金額リスト34bは、決済部40AのHDD44に保存しても良い。また、商品金額リスト34bは、決済装置1Aがアクセス可能な外部の装置(サーバなど)に保存しても良い。
【0038】
図6は、商品金額リスト34bの構成例を示す図である。
図6に示す例において、商品金額リスト34bは、決済対象となる商品がリストアップされる。商品金額リスト34bは、決済対象となる商品毎に、商品ID、商品名、金額、および、特定商品フラグなどを記憶する。商品IDは、商品を識別するための商品識別情報である。金額は、当該商品の金額(購入代金)である。特定商品フラグは、当該商品が特定商品であるか否かを示す情報である。
【0039】
なお、商品金額リスト34bの構成は、図6に示すものに限定されるものではない。商品金額リスト34bは、少なくとも各商品の金額を記録するものであれば良い。例えば、特定商品フラグによる個人認証の変更を行わない場合、商品金額リスト34bは、特定商品フラグを記録しなくても良い。
【0040】
次に、個人情報データベース44aについて説明する。
個人情報データベース(DB)44aは、決済者となりえる各人物(個人認証の対象となる各個人)の個人情報を記憶する。個人認証の対象とする人物は、例えば、当該決済装置1Aによるチェックアウトが許可される会員であっても良い。個人情報DB44aは、各個人の認証に用いる情報を含む個人情報を記憶する。個人情報DB44aは、決済部40Aのプロセッサ41がアクセスできるものであれば良い。例えば、個人情報DB44aは、商品検知部30AのHDD34に保存しても良い。また、個人情報DB44aは、決済装置1Aがアクセス可能な外部の装置(サーバなど)に保存しても良い。
【0041】
図7は、個人情報DB44aの構成例を示す図である。
図7に示す例では、個人情報DB44aは、個人毎に、会員ID、生年月日、クレジット番号、顔認証情報、指紋認証情報、および、パスワードなどを含む個人情報を記憶する。会員IDは、個人を識別するための個人識別情報である。生年月日は、当該人物の個人情報である。クレジット番号は、決済に用いるクレジットカードに関する情報である。
【0042】
顔認証情報は、顔認証に用いる顔照合用の辞書データである。顔認証情報は、当該人物の顔の特徴情報(ランドマーク情報)として登録される。指紋認証情報は、指紋認証に用いる指紋照合用の辞書データである。指紋認証情報は、当該人物の指紋の特徴情報(又は指紋画像情報)として登録される。顔認証情報および指紋認証情報は、生体情報としての顔および指紋による個人認証(生体認証)に用いる。パスワードは、パスワード認証に用いるパスワード照合用の辞書データである。パスワードは、当該人物が任意に設定する情報である。パスワードは、認証対象者自身が記憶する記憶情報による個人認証に用いる。
【0043】
なお、第1の実施形態に係る決済装置1Aの構成例では、第1の個人認証として顔認証に個人情報DB44aの顔認証情報を用いる。また、決済装置1Aは、第2の個人認証としてパスワード認証に個人情報DB44aのパスワードを用いる。また、後述する第2の実施形態に係る決済装置1Bの構成例では、第1の個人認証としての顔認証に個人情報DB44aの顔認証情報を用い、第2の個人認証としての指紋認証に個人情報DB44aの指紋認証情報を用いる。
【0044】
なお、個人情報DB44aに記憶する個人情報は、図7に示すものに限定されるものではない。個人情報DB44aは、少なくとも決済処理における各個人認証に用いる認証情報を記録する。例えば、決済装置1Aは、第1の個人認証として顔認証を実行し、第2の個人認証としてパスワード認証を実行する。このため、個人情報DB44aは、各個人の指紋認証情報を記録しなくても良い。
【0045】
次に、設定ファイル44bについて説明する。
設定ファイル44bは、決済処理における様々な設定情報を記憶する。設定ファイル44bは、第1の個人認証に用いる閾値と、第2の個人情報の要否を判定するための条件情報とを記憶する。設定ファイル44bは、後述するデータ編集処理により編集(設定変更)が可能である。設定ファイル44bは、HDD44に保存する。設定ファイル44bは、データ編集処理により編集された場合に更新(例えば上書き保存)される。設定ファイル44bは、決済部40Aのプロセッサ41がアクセスできるものであれば良い。例えば、設定ファイル44bは、商品検知部30AのHDD34に保存しても良い。また、設定ファイル44bは、決済装置1Aがアクセス可能な外部の装置(サーバなど)に保存しても良い。
【0046】
図8は、設定ファイル44bの構成例を示す図である。
図8に示す例において、設定ファイル44bは、合計金額、商品個数、顔認証の第1の閾値、顔認証の第2の閾値、および、指紋認証の閾値を記憶する。合計金額は、第2の個人認証の要否を判定するための条件(第1の判定条件)である。商品個数は、第2の個人認証の用品を判定するための条件(第2の判定条件)を記憶する。なお、決済装置1Aの設定ファイル44bは、何れかの1つの条件を設定すればよい。また、後述する決済装置1Bの設定ファイルも、何れか1つの条件を設定すれば良い。
【0047】
顔認証の第1の閾値および顔認証の第1の閾値は、顔認証において本人であることを判定する閾値である。指紋認証の閾値は、指紋認証において本人であると判定するための閾値である。これらの認証用の閾値は、決済において実施する個人認証に対応して設定される。例えば、決済装置1Aは、顔認証に対する1つの閾値を設定ファイル44bに設定する。また、後述する第2の実施形態に係る決済装置1Aは、設定ファイル44bには、1つの顔認証の閾値と1つの指紋認証の閾値とを設定ファイル44bに設定する。また、後述する第3の実施形態に係る決済装置1Cは、顔認証に対して第1の閾値と第1の閾値よりも大きい第2の閾値とを設定ファイル44bに設定する。
【0048】
なお、設定ファイル44bに記憶する設定情報は、図8に示すものに限定されるものではない。設定ファイル44bに記憶する設定情報は、実施する個人認証に応じて設定されるものであれば良い。例えば、後述の図11に示す決済装置1Aは、1つの判定条件と1つの顔認証の閾値とを設定すればよい。また、後述する図16に示す個人認証を実行する決済装置1Bは、1つの判定条件と顔認証の閾値と指紋認証の閾値とを設定すればよい。また、後述する図19に示す個人認証を実行する決済装置1Cは、顔認証の第1閾値と顔認証の第2閾値とを設定すればよい。
【0049】
次に、第1の実施形態に係る決済装置1Aにおけるチェックアウト処理について説明する。
図9は、決済装置1Aにおけるチェックアウト処理全体の流れを示すフローチャートである。
決済装置1Aは、待機状態において、データ編集あるいは決済開始を受け付ける。例えば、決済装置1Aは、キーボードがI/F47eに接続された場合にデータ編集を開始する。また、決済装置1Aは、バスケット2が設置台11上に置かれた場合に商品の決済(チェックアウト)を開始する。
【0050】
すなわち、決済装置1Aを統括的に制御する決済部40Aのプロセッサ41は、待機状態において、所定の操作によるデータ編集を受け付ける(ACT11)。データ編集は、顔認証などの認証に用いる閾値などを編集する処理である。プロセッサ41は、待機状態において、I/F47eにキーボードが接続されたか否かをチェックする。
キーボードがI/F47eに接続されたことを検知した場合(ACT11、YES)、プロセッサ41は、データ編集の処理を開始する(ACT12)。データ編集の処理については、後で詳細に説明する。
【0051】
データ編集の開始要求がない場合(キーボードがI/F47eに接続されていない場合)(ACT11、NO)、プロセッサ41は、決済開始の有無を判定する(ACT13)。例えば、プロセッサ41は、バスケットセンサ21により設置台11上にバスケット2が置かれたことを検知した場合に決済開始を判定する。
【0052】
バスケットセンサ21がバスケット2を検知すると(ACT13、YES)、プロセッサ41は、商品検知部30Aに商品検知処理を実行させる(ACT14)。プロセッサ41は、通信I/F45を介して商品検知部30Aに商品検知処理の開始要求を送る。商品検知部30Aのプロセッサ31は、通信I/F35を介して、商品検知処理の開始要求を受信する。商品検知処理の開始要求を受信すると、プロセッサ31は、商品検知処理を実行する。商品検知処理については、後で詳細に説明する。
【0053】
また、商品検知部30Aへ商品検知処理の開始を要求するともに、プロセッサ41は、決済者を認証するための個人認証処理を実行する(ACT15)。例えば、決済装置1Aのプロセッサ41は、商品検知部30Aによる商品検知処理と並行して個人認証処理を開始する。また、決済装置1Aのプロセッサ41は、商品検知処理が終了した後に個人認証処理を実行するようにしても良い。決済装置1Aにおける個人認証処理については、後で詳細に説明する。
【0054】
個人認証処理が終了すると、プロセッサ41は、商品の代金の決済を実行する(ACT16)。プロセッサ41は、個人認証処理において個人認証が失敗した場合、商品が未決済である事を表示器22に表示して一連の処理を終了する。個人認証処理において個人認証が成功した場合、プロセッサ41は、商品検知処理の結果としての商品金額リストを取得する。商品金額リストを取得すると、プロセッサ41は、商品金額リストに基づく決済金額を決済する。決済処理が正常終了したら、プロセッサ41は、決済の正常終了を表示器22に表示し、一連の処理を終了する。
【0055】
次に、決済装置1Aにおける商品検知処理について説明する。
図10は、決済装置1Aにおける商品検知処理を説明するためのフローチャートである。
商品検知部30Aのプロセッサ31は、決済部40Aからの商品検知処理の開始要求に応じて商品検出処理を開始する。まず、プロセッサ31は、第1カメラ12により商品の画像を撮影する(ACT21)。プロセッサ31は、I/F36を介して第1カメラ12に撮影開始を指示する。第1カメラ12は、プロセッサ31からの指示に応じて所定の撮影範囲の画像を撮影する。撮影範囲は、少なくとも設置台11上におけるバスケットが載置される領域(又は商品が直接載置される領域)を含む。第1カメラ12は、撮影した画像(商品画像)をI/F36へ出力する。プロセッサ31は、I/F36を介して第1カメラ12が撮影した撮影画像を取得する。第1カメラ12の撮影画像を取得すると、プロセッサ31は、撮影画像をRAM33に一時的に保存する。
【0056】
撮影画像を保存すると、プロセッサ31は、撮影画像から各商品を特定するための特定パターンを検出する(ACT22)。撮影画像から特定パターンを検出すると、プロセッサ31は、検出した各特定パターンに対して商品認識を行う(ACT23)。例えば、プロセッサ31は、撮影画像において、商品を特定するための特定パターンとしてバーコードを検出する。特定パターンとしてバーコードを検出すると、プロセッサ31は、検出したバーコードをデコードし、デコードした情報に含まれる商品識別情報(商品ID)を判定する。
【0057】
プロセッサ31は、判定した商品識別情報に基づいて商品DBを検索することにより、当該商品の商品情報を取得する。プロセッサ31は、商品検知処理の結果としての商品金額リストをRAM33上に作成する。プロセッサ31は、商品認識によって取得する個々の商品の商品情報を商品金額リストに追記する(ACT24)。例えば、商品金額リストは、商品ID、商品名、商品金額、および、特定商品であるか否かを示す情報などの商品情報が登録される。
【0058】
プロセッサ31は、撮影画像における全商品(特定パターン)の認識が終了したかを判断する(ACT25)。撮影画像における全商品の認識が終了してないと判断した場合(ACT25、NO)、プロセッサ31は、上記ACT22−24の処理を繰り返し実行する。撮影画像にある全商品の認識が終了したと判断すると(ACT25、YES)、プロセッサ31は、作成した商品金額リストをHDD34における所定のフォルダにファイル(商品金額リストファイル)として保存する(ACT26)。プロセッサ31は、商品金額リストをHDD34に保存すると、商品検知処理が終了した事を決済部40Aのプロセッサ41へ通知する。
【0059】
なお、上述した商品検知処理は、一例であり、商品検知処理の結果として、商品登録リストが得られるものであれば良い。例えば、商品検知部は、パーコード認識に限らず、パターン認識であっても良いし、オブジェクト認識であっても、OCRであっても良い。また、商品検知部30Aは、後述する決済装置1Bのように商品に付したRFIDにより商品を認識するものであっても良い。
【0060】
次に、決済装置1Aにおける個人認証処理について説明する。
図11は、決済装置1Aにおける個人認証処理の流れを説明するためのフローチャートである。
個人認証処理を開始すると、決済装置1Aのプロセッサ41は、第2カメラ13により利用者の顔を含む画像を撮影する(ACT31)。プロセッサ41は、I/F47bを介して第2カメラ13に撮影開始を指示する。第2カメラ13は、プロセッサ41からの指示に応じて所定の撮影範囲の画像を撮影する第2カメラ13は、撮影した画像(顔画像)をI/F47bへ出力する。プロセッサ41は、I/F47bを介して第2カメラ13が撮影した撮影画像を取得する。第2カメラ13の撮影画像を取得すると、プロセッサ31は、撮影画像をRAM43に一時的に保存する。
【0061】
第2カメラ13の撮影画像を保存すると、プロセッサ41は、撮影画像において人物の顔領域を検出する(ACT32)。顔領域を検出すると、プロセッサ41は、検出した顔領域の画像から所定の特徴点(ランドマーク)を検出する(ACT33)。プロセッサ41は、検出した顔の特徴点を示す情報をRAM43に一時的に保存する。なお、プロセッサ41は、所定時間内であれば、第2カメラ13が撮影する画像から顔の特徴点が検出されるまで、撮影を繰り返すようにしても良い。
【0062】
例えば、プロセッサ41は、例えば、目尻、目頭、鼻、口元等の決められた部位をランドマークとして検出する。プロセッサ41は、検出したランドマークの相対的位置を示す情報(ランドマーク情報)をRAM43に一時的に保存する。プロセッサ41は、撮影画像から検出した情報と、個人情報DBに登録済みの登録者の特徴情報(辞書データ)とを照合することにより、類似度を判定する(ACT34)。例えば、プロセッサ41は、撮影画像から検出したランドマーク情報(顔の特徴情報)と個人情報DBに登録されている各登録者のランドマーク情報(顔認証用の辞書データ)との類似度(顔の類似度)を判定する。
【0063】
各登録者に対する顔の類似度を判定すると、プロセッサ41は、顔の類似度のうち最大類似度が顔認証用の閾値以上であるか否かを判断する(ACT35)。顔認証用の閾値は、顔認証で本人であると判定する類似度の基準値である。つまり、プロセッサ41は、類似度が閾値以上である場合、第1の個人認証としての顔認証では本人であると判定するものである。なお、顔認証用の閾値は、データ編集処理によって設定できるものとする。
【0064】
顔の類似度が顔認証用の閾値以上でないと判断した場合(ACT35、NO)、プロセッサ41は、個人認証が失敗したものとする(ACT43)。個人認証が失敗したものとすると、プロセッサ41は、個人認証が失敗した事を示す認証結果をHDD34に保存する(ACT44)。
【0065】
顔の類似度が顔認証用の閾値以上であると判断した場合(ACT35、YES)、プロセッサ41は、商品検知処理により得られた商品金額リストを取得する(ACT36)。例えば、商品検知部30Aは、商品検知処理によって得られた商品金額リストをHDD34に保存する。プロセッサ41は、商品検知部30AのHDD34から商品金額リストを取得する。なお、個人認証と商品検知とを並行して実行する場合、プロセッサ41は、商品検知処理が終了した後にACT35の処理を実行する。
【0066】
商品金額リストを取得すると、プロセッサ41は、別の要素による個人認証が必要であるか否かを判断する(ACT37)。決済装置1Aは、第1の個人認証としての顔認証とは異なる要素による第2の個人認証としてパスワード認証の機能を有する。プロセッサ41は、パスワード認証による個人認証が必要であるか否かを判断する。
【0067】
また、別の要素による個人認証の要否は、所定の条件を満たすか否かにより判断する。別の要素による個人認証の要否を判定する条件は、例えば、決済する商品の内容などに対して設定される。第1の条件の例としては、決済金額(支払額)に対する閾値を設定する。また、第2の条件の例としては、決済する商品の数に対する閾値として設定する。また、第3の条件の例としては、特定の商品を設定する。また、別の要素による個人認証の要否を判定する条件は、複数の条件を組み合わせても良い。
【0068】
ここでは、別の要素による個人認証の要否を判定する条件として、決済金額に対する閾値が設定されているものとする。決済金額に対する閾値が設定されている場合、プロセッサ41は、取得した商品金額リストの商品の合計額が閾値以上であるか否かを判断する(ACT37)。商品の合計額が閾値以上でないと判断した場合(ACT37、NO)、プロセッサ41は、個人認証が完了したものとする(ACT42)。個人認証が完了したものとすると、プロセッサ41は、個人認証が完了したことを示す個人認証結果を保存する(ACT44)。
【0069】
また、商品の合計額が閾値以上であると判断した場合(ACT37、YES)、プロセッサ41は、顔認証とは別の要素による個人認証としてパスワード認証を実行する。すなわち、プロセッサ41は、パスワードの入力案内を表示器22に表示する(ACT38)。プロセッサ41は、表示器22のパスワードの入力案内を表示した後、入力キー23によるパスワードの入力を受け付け(ACT39)。入力キー23にパスワードが入力されると、プロセッサ41は、入力されたパスワードと顔認証で特定した登録者のパスワードとを照合する(ACT40)。
【0070】
パスワードが一致すると判断すると(ACT41、YES)、プロセッサ41は、個人認証が完了したものとする(ACT42)。個人認証が完了したものとすると、プロセッサ41は、個人認証が完了したことを示す個人認証結果を保存する(ACT44)。
また、パスワードが一致しないと判断すると(ACT41、NO)、プロセッサ41は、個人認証が未了(失敗)したものとする(ACT43)。個人認証が失敗したものとすると、プロセッサ41は、個人認証が未了であることを示す個人認証結果を保存する(ACT44)。
【0071】
なお、決済装置1Aにおける個人認証処理は、上述した例に限定されるものではない。決済装置1Aにおける個人認証処理は、異なる要素による複数の個人認証を行うものであれば良い。例えば、要素の異なる個人認証としては、生体照合(顔、虹彩、静脈パターン声紋等)による個人認証、所有物(IDカード、会員証、鍵等)による個人認証、記憶情報(パスワード等)による個人認証などがある。これらの異なる要素による個人認証の何れ2つが、第1の個人認証及び第2の個人認証に採用できる。
【0072】
例えば、個人認証処理は、第1の個人認証を生体照合による認証とし、第2の個人認証を所有物による認証としても良い。また、個人認証処理は、第1の個人認証を記憶情報による認証とし、第2の個人認証を生体照合による認証としても良い。さらに、個人認証処理は、複数の条件に応じて、異なる要素の3以上の個人認証を組み合わせて実施しても良い。例えば、個人認証処理は、生体照合による認証と記憶情報による認証とに加えて、第3の個人認証として所有物による認証を実行しても良い。
【0073】
次に、決済装置1Aにおける決済処理について説明する。
図12は、決済装置1Aにおける決済処理の流れを説明するためのフローチャートである。
個人認証が終了すると、決済部40Aのプロセッサ41は、商品代金の決済を開始する。まず、プロセッサ41は、個人認証結果を示す認証結果ファイルを取得する(ACT51)。認証結果ファイルを取得すると、プロセッサ41は、認証結果ファイルにより個人認証が完了しているか否かを判断する(ACT52)。
【0074】
個人認証が完了していると判断した場合(ACT52、YES)、プロセッサ41は、商品検知部30Aによる商品検知の処理結果を示す商品金額リストを取得する(ACT53)。商品金額リストを取得すると、プロセッサ41は、取得した商品金額リストに基づく決済処理を実行する(ACT54)。
【0075】
例えば、プロセッサ41は、HDD34から商品金額リストのファイルを読み込む。商品金額リストを取得すると、プロセッサ41は、取得した商品金額リストから決済対象の全商品の合計金額を算出する。合計金額(決済額)を算出すると、プロセッサ41は、決済額の決済を実行する。クレジットカードによる決済を実行する場合、プロセッサ41は、決済サーバ50にアクセスすることにより、決済者が提示するクレジットカードによる決済を実行する。なお、決済額の決済は、現金又は電子マネーによる決済であっても良いし、プリペイドカードによる決済であっても良いし、銀行口座の引き落としによる決済であっても良い。
【0076】
決済が正常に完了した場合(ACT55、YES)、プロセッサ41は、決済が完了した旨を決済者に報知し(ACT56)、一連のチェックアウト処理を終了する。例えば、プロセッサ41は、決済が正常に完了した旨を表示器22に表示し、処理を終了する。
また、個人認証が未了である場合(ACT52、NO)、プロセッサ41は、未決済又は個人認証がエラーである旨を報知し(ACT57)、一連のチェックアウト処理を終了する。また、決済が不可であった場合(ACT55、NO)、プロセッサ41は、決済が不可である旨を報知し(ACT57)、一連のチェックアウト処理を終了する。
【0077】
なお、上述した決済処理は、一例であり、商品検知処理の結果として得られる商品金額リストに基づいて商品の金額を決済できるものであれば良い。例えば、商品金額リストに基づく決済額の決済方法は、上述した方法に限定されるものではない。
【0078】
次に、決済装置1Aにおけるデータ編集処理について説明する。
図13は、決済装置1Aにおけるデータ編集処理を説明するためのフローチャートである。
待機状態において、プロセッサ41は、データ編集の開始要求を受け付ける。例えば、キーボードがI/F47eに接続された場合、プロセッサ41は、動作モードをデータ編集モードとし、データ編集処理を開始する。データ編集処理において、プロセッサ41は、HDD44から閾値データベースとしての設定ファイルを取得する(ACT61)。
【0079】
設定ファイルを取得すると、プロセッサ41は、設定ファイルに保存されている各種の設定項目と設定値(閾値)を表示器22に表示し、設定値の変更入力を受け付ける(ACT62)。例えば、操作者は、キーボードの矢印キーにより修正したい項目の設定値にカーソルを移動させて希望する値(変更値)を入力する。全ての変更値の入力が終了した後、操作者は、変更値の入力終了を示す入力終了キー(例えばESCキー)を押し、終了作業を開始する。
【0080】
プロセッサ41は、入力終了キーへの入力を検知すると(ACT63、YES)、入力作業を終了し、終了作業を開始する。終了作業では、入力された設定値の保存、或いは、保存せずに編集終了の指示を受け付ける。
プロセッサ41は、保存を指示する保存指示キー(例えばEnterキー)への入力を検知した場合(ACT64、YES)、入力された設定値(変更値)を設定ファイルに上書き保存する(ACT65)。設定ファイルへの保存が終了した後、プロセッサ41は、編集終了の操作待ちとなる(ACT67)。例えば、プロセッサ41は、編集終了の操作として、キーボードがI/F47eから外されるのを待つ。編集終了の操作を受けると(ACT67、YES)、プロセッサ41は、データ編集処理を終了する。
【0081】
また、プロセッサ41は、保存せずに編集を終了する終了指示キー(例えばQキー)への入力を検知した場合(ACT66、YES)、変更値の保存を実行せずに、データ編集終了の操作待ちとなる(ACT67)。プロセッサ41は、データ編集終了の操作を受けると(ACT67、YES)、データ編集処理を終了する。
また、終了作業において保存指示キー及び終了指示キー以外のキーが入力された場合(ACT66、NO)、プロセッサ41は、ACT62へ戻る。これにより、プロセッサ41は、終了作業を中断し、設定値の変更入力を受け付ける。
【0082】
上記のように、第1の実施形態に係る決済装置は、第1の個人認証により決済者の認証を行った後、決済対象の商品が所定条件を満たす場合には、さらに前記第1の個人認証とは異なる要素の第2の個人認証による当該決済者の認証を行う。これにより、第1の実施形態に係る決済装置は、決済対象の商品に対する所定条件に応じた適切な個人認証を行える。この結果、第1の実施形態に係る決済装置は、チェックアウトの時間短縮と個人認証のエラーの最小化とのバランス調整が可能となる。
【0083】
また、第1の実施形態に係る決済装置は、第1の個人認証としての顔認証により決済者の認証を行った後、決済対象の商品が所定条件を満たす場合には、さらに生体情報以外の要素による第2の個人認証により当該決済者の認証を行う。これにより、第1の実施形態に係る決済装置は、所定条件に満たない場合には顔認証で簡易に個人認証を行え、所定条件を満たす場合には顔認証だけでなく生体認証以外の個人認証を行える。
【0084】
また、第1の実施形態に係る決済装置は、上記所定条件として、決済対象の商品の合計額が設定金額以上であることを設定できる。この場合、第1の実施形態に係る決済装置は、決済額が設定金額未満であれば第1の個人認証で簡易な個人認証を行い、決済額が設定金額以上であれば要素の異なる第1及び第2の個人認証で厳密な個人認証が行える。
【0085】
また、第1の実施形態に係る決済装置は、上記所定条件として、決済対象の商品の数が設定数以上であることを設定できる。この場合、第1の実施形態に係る決済装置は、決済対象の商品数が設定数未満であれば第1の個人認証で簡易な個人認証を行い、決済対象の商品数が設定数以上であれば要素の異なる第1及び第2の個人認証で厳密な個人認証が行える。
【0086】
また、第1の実施形態に係る決済装置は、上記所定条件として、決済対象の商品に予め設定された特定商品が存在することを設定できる。この場合、第1の実施形態に係る決済装置は、決済対象の商品に特定商品がなければ第1の個人認証で簡易な個人認証を行い、決済対象の商品に特定商品が存在すれば要素の異なる第1及び第2の個人認証で厳密な個人認証が行える。
【0087】
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る決済装置について説明する。
第2の実施形態は、個々の商品に、商品識別情報を含む情報を記憶したRFIDが付される運用形態を想定する。個々の商品は、決済時に個々のRFIDと一体的に取り扱われるものであれば良い。例えば、RFIDは、商品のパッケージ、又は商品に直接貼り付けられる。また、RFIDは、商品にタグとしえ付与しても良いし、商品をセットするケースやハンガーなどに付しても良い。
【0088】
図14は、第2の実施形態に係る決済装置1Bの外観構成例を示す模式図である。図15及び図16は、決済装置1Bの設置台11´上の構成例を示す図である。
決済装置1Bは、決済装置1Aと同様に、決済対象となる商品を認識し、認識した商品の代金を決済する。ただし、決済装置1Bは、例えば、店舗などにセルフレジとして設置されるものであっても良いし、店舗の店員が操作するレジであっても良い。
【0089】
図14に示すように、決済装置1Bは、設置台11´およびカメラ13を有する。決済装置1Bは、設置台11´上に置かれたバスケット2内の商品を決済対象の商品として決済する。決済装置1Bは、設置台11´上に直接並べて載置された商品を決済するものとしても良い。決済装置1Bは、設置台11´上の処理の通信範囲において、個々の商品に付されたRFIDを読み取ることにより、個々の商品を認識する。
【0090】
カメラ13は、決済装置1Aの第2カメラ13と同様に、決済を行う利用者(決済者)の顔を撮影するためのカメラである。決済装置1Bの第2カメラ13は、第1の生体情報としての顔を含む顔画像を撮影する。カメラ13は、第1の個人認証に応じた第1の生体情報を取得するものであれば良い。
【0091】
また、図15及び図16に示すように、決済装置1Bは、設置台11´上に、バスケットセンサ21、表示器22、RFIDリーダ25、および、指紋スキャナ26を設ける。

バスケットセンサ21は、バスケット2を検知する。バスケットセンサ21は、設置台11上のバスケット2が置かれる位置に設ける。バスケットセンサ21は、図7に示すように、設置台11´上の置かれたバスケット2を検知する。
表示器22は、利用者に案内などを表示する。表示器22は、設置台11´上に設置する。表示器22は、特定の設置位置に限定されない。表示器22は、タッチパネルを有する表示装置であっても良い。
【0092】
RFIDリーダ25は、商品に添付されたRFIDを読み取る。RFIDリーダ25は、設置台11´上の通信範囲に存在するRFIDと通信する。RDIDリーダ25は、通信範囲内の各RFIDから商品識別情報などの情報を読み取る。RDIDリーダ25は、少なくともバスケットセンサ21が検知するバスケット内が通信範囲となるように設定される。なお、商品が設置台11´上に直接的に置かれる運用である場合、RFIDリーダ25は、決済対象の商品が置かれる領域を通信範囲に含むように構成する。
指紋スキャナ26は、第2の生体情報としての指紋を読み取る。指紋スキャナ26は、第2の個人認証としての指紋認証を行うため、決済者の指紋を読み取る。指紋スキャナ26は、第2の個人認証のための第2の生体情報を取得するものである。
【0093】
次に、決済装置1Bの制御系の構成例について説明する。
図17は、決済装置1Bの制御系の構成例を示すブロック図である。
図17が示す構成例では、決済装置1Bは、商品検知部30Bと決済部40Bとを有する。商品検知部30Bは、決済対象の商品を検知する商品検知処理を実行する。決済部40Bは、商品検知部30Bが検知した商品の決済処理を実行する。例えば、商品検知部30Bは、商品を検出し、検出した商品と各商品の金額とを対応づけたリスト(商品金額リスト)34bを作成する。決済部40Bは、商品検知部30Bが作成した商品金額リスト34bに対して決済を行う。
【0094】
商品検知部30Bは、図17に示す構成例において、プロセッサ31、フラッシュメモリ32、RAM33、HDD34、通信I/F35、および、I/F37を有する。プロセッサ31、フラッシュメモリ32、RAM33、HDD34、通信I/F35、および、I/F37は、バスを介して接続される。
なお、図17に示す商品検知部30Bにおいて、図4に示す商品検知部30Aと同様なハードウエアについては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0095】
商品検知部30Bにおいて、プロセッサ31は、商品に付されたRFIDから読み取る情報により商品を検知(認識)する商品検知処理を行う。商品検知部30Bは、フラッシュメモリ32又はHDD34に、各商品に付されたRFIDから読み取る情報により商品を検知(認識)するためのプログラムを記憶する。プロセッサ31は、フラッシュメモリ32又はHDD34が記憶するプログラムに基づいて商品検知処理を実現する。
【0096】
I/F37は、RFIDリーダ25を接続するインターフェースである。I/F37は、RFIDリーダ25が商品に付されたRFIDから読み取った商品識別情報(商品ID)を取得する情報取得部として機能する。プロセッサ31は、商品DB34aを参照して、RFIDから読み取った商品識別情報の商品の価格を認識する、
決済部40Bは、図17に示す構成例において、プロセッサ41、フラッシュメモリ42、RAM43、HDD44、通信I/F45、ネットワーク(NW)I/F46、および、複数のI/F47(47a〜47e)を有する。プロセッサ41、フラッシュメモリ42、RAM43、HDD44、通信I/F45、ネットワーク(NW)I/F46、および、各I/F47a〜47eは、バスを介して接続される。なお、図17に示す決済部40Bにおいて、図4に示す決済部40Aと同様なハードウエアについては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0097】
プロセッサ41は、フラッシュメモリ42又はHDD44が記憶するプログラムを実行することにより、第2の実施形態としての決済処理を実行する。プロセッサ41は、第2の実施形態の決済処理において、2種類の生体情報による個人認証(生体認証)を実行する機能を有する。図17に示す構成例では、プロセッサ41は、第1の個人認証として顔(第1の生体情報)による顔認証を実行し、第2の個人認証として指紋(第2の生体情報)による指紋認証を実行する。
【0098】
なお、第1の個人認証は、顔認証に限定されない。第1の個人認証は、顔以外の生体情報による認証に置き換えても良い。また、第2の個人認証は、指紋認証に限定されない。第2の個人認証は、第1の個人情報とは異なる生体情報による認証であれば良く、指紋認証以外の生体情報による生体認証に置き換えても良い。ただし、図17に示す決済部40Bは、第1の個人認証を顔認証とすることにより、利用者による認証情報の入力が容易になる。また、図17に示す決済部40Bは、第2の個人認証を指紋認証とすることにより顔認証よりも環境変化などの影響が少ない確実な認証を実現できる。
【0099】
フラッシュメモリ42又はHDD44は、第1の個人認証および第2の個人認証を用いた第2の決済処理用のプログラムを記憶する。また、フラッシュメモリ42又はHDD44は、第1の個人認証を行うためのプログラム、および、第2の個人認証を行うためのブログラムを記憶する。なお、後述するプロセッサ41がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエアにより実現しても良い。
【0100】
決済部40BのHDD44は、第1の個人認証用の辞書データと第2の個人認証用の辞書データとを含む個人情報を記憶する個人情報DB44aを有する。図17に示す例では、第1の個人認証用の辞書データは、顔認証に用いる登録者の顔の特徴情報(顔認証情報)である。第2の個人認証用の辞書データは、指紋認証に用いる登録者の指紋の特徴情報(指紋認証情報)である。なお、指紋認証情報は、指紋の画像から抽出される指紋の特徴点とリレーションの情報とである。
【0101】
I/F47fは、指紋スキャナ26を接続するインターフェースである。I/F47fは、指紋スキャナ26がスキャンする指紋を含む画像(指紋画像)を取得する画像取得部として機能する。例えば、プロセッサ41は、I/F47fを介して、指紋スキャナ26に指紋画像のスキャンを指示し、指紋スキャナ26が読み取った指紋画像を取得する。指紋スキャナ26は、指(指紋)がスキャンする領域に翳された事を検知するセンサを有しても良い。指紋スキャナ26は、センサにより指紋が翳された事を検知した場合に、指紋画像のスキャンを開始するようにしても良い。
【0102】
次に、第2の実施形態に係る決済装置1Bにおけるチェックアウト処理について説明する。
決済装置1Bは、図9に示す処理と同様な流れでチェックアウト処理を実行する。決済装置1Bは、商品検知処理、および、個人認証処理が決済装置1Aと異なる。このため、決済装置1Bにおけるチェックアウト処理としては、商品検知処理と個人認証処理とを説明する。
【0103】
図18は、決済装置1Bにおける商品検知処理を説明するためのフローチャートである。
商品検知部30Bのプロセッサ31は、決済部40Bからの商品検知処理の開始要求に応じて商品検知処理を開始する。まず、プロセッサ31は、RFIDリーダ25により設置台11´上の商品に付されたRFIDを読み取る(ACT71)。プロセッサ31は、I/F37を介してRFIDリーダ25にRFIDの読取を指示する。RFIDリーダ25は、プロセッサ31からの指示に応じて所定の通信範囲に存在するRFIDに記憶されている情報を読み取る。通信範囲は、少なくとも設置台11´上に置いたバスケット2内を含む範囲とする。RFIDリーダ25は、通信範囲内の各RFIDから読み取った情報をI/F37を介してプロセッサ31へ出力する。プロセッサ31は、I/F37を介してRFIDリーダ25が各RFIDから読み取った情報を取得する。プロセッサ31は、RFIDリーダ25が各RFIDから読み取った情報をRAM33に一時的に保存する。
【0104】
通信範囲内の各RFIDから読み取った情報を保存すると、プロセッサ31は、個々のRFIDから読み取った情報に基づいて各商品を特定する(ACT72)。例えば、プロセッサ31は、RFIDから読み取った情報に含まれる商品IDにより商品(商品DB34aの商品情報)を特定する。
【0105】
商品を特定すると、プロセッサ31は、特定した商品の商品情報に基づいて当該商品の金額を含む情報をRAM33上に作成する商品金額リストに追記する(ACT73)。プロセッサ31は、RFIDリーダ25が読み取った全RFIDに対応する商品の検知(認識)が終了したかを判断する(ACT74)。読み取った全RFIDに対応する商品の検知が終了してないと判断した場合(ACT74、NO)、プロセッサ31は、上記ACT72−73の処理を繰り返し実行する。読取った全RFIDに対応する商品の検知が終了したと判断すると(ACT74、YES)、プロセッサ31は、作成した商品金額リスト34bをHDD34に保存する(ACT75)。プロセッサ31は、HDD34に商品金額リスト34bを保存すると、商品検知処理が終了した事を決済部40Bのプロセッサ41へ通知する。
【0106】
なお、上述した商品検知処理は、決済装置1Bに提供可能な商品検知処理の一例である。決済装置1Bにおける商品検知処理は、決済装置1Aと同様、商品検知処理の結果として、商品登録リストが得られるものであれば良い。例えば、決済装置1Bは、決済装置1Aと同様にパーコード認識により商品を検知するものであっても良い。また、決済装置1Bの商品検知処理は、パターン認識であっても良いし、オブジェクト認識であっても良いし、OCRであっても良い。
【0107】
次に、決済装置1Bにおける個人認証処理について説明する。
図19は、決済装置1Bにおける個人認証処理の流れを説明するためのフローチャートである。
個人認証処理を開始すると、決済装置1Bのプロセッサ41は、カメラ13により利用者の顔を含む画像を撮影する(ACT81)。プロセッサ41は、I/F47bを介してカメラ13に撮影開始を指示する。プロセッサ41は、I/F47bを介してカメラ13が撮影した撮影画像を取得する。カメラ13の撮影画像を取得すると、プロセッサ31は、撮影画像をRAM43に一時的に保存する。
【0108】
カメラ13の撮影画像を保存すると、プロセッサ41は、撮影画像において人物の顔領域を検出する(ACT82)。顔領域を検出すると、プロセッサ41は、検出した顔領域の画像から第1の生体情報としての顔の特徴情報(ランドマーク)を検出する(ACT83)。プロセッサ41は、検出した顔の特徴情報を示す情報をRAM43に一時的に保存する。例えば、プロセッサ41は、例えば、目尻、目頭、鼻、口元等の決められた部位をランドマークとして検出する。プロセッサ41は、検出したランドマークの相対的位置を示す情報(ランドマーク情報)をRAM43に一時的に保存する。なお、プロセッサ41は、所定時間内であれば、撮影画像から顔の特徴情報が検出できるまで、カメラ13による画像の撮影を繰り返すようにしても良い。
【0109】
プロセッサ41は、第1の生体情報としての顔の特徴情報を保存すると、撮影画像から検出した情報(第1の生体情報)と個人情報DBに登録済みの登録者の特徴情報(辞書データ)とを照合することにより、類似度を判定する(ACT84)。例えば、プロセッサ41は、撮影画像から検出した顔の特徴情報(ランドマーク)と個人情報DB44aの各登録者の顔認証情報としての顔の特徴情報(ランドマーク)との類似度(顔の類似度)を判定する。
【0110】
各登録者に対する顔の類似度を判定すると、プロセッサ41は、各登録者との類似度のうちの最大類似度が顔認証用の閾値以上であるか否かを判断する(ACT85)。顔認証用の閾値は、顔認証で本人であると判定する類似度の基準値である。プロセッサ41は、類似度が顔認証の閾値以上である場合、第1の個人認証としての顔認証では本人であると判定する。なお、顔認証用の閾値は、データ編集処理によって設定できるものとする。
【0111】
最大類似度が顔認証用の閾値以上でないと判断した場合(ACT85、NO)、プロセッサ41は、顔認証による個人認証が失敗したものとする(ACT93)。個人認証が失敗したものとすると、プロセッサ41は、個人認証が失敗した事を示す認証結果をHDD34に保存する(ACT94)。
【0112】
最大類似度が顔認証用の閾値以上であると判断した場合(ACT85、YES)、プロセッサ41は、商品検知処理により得られた商品金額リスト34bを取得する(ACT86)。例えば、プロセッサ41は、商品検知部30AのHDD34から商品金額リスト34bを取得する。なお、個人認証処理と商品検知処理とを並行して実行する場合、プロセッサ41は、商品検知処理が終了した後にACT85の処理を実行する。
【0113】
商品金額リスト34bを取得すると、プロセッサ41は、第2段階の個人認証(第2の個人認証)が必要であるか否かを判断する(ACT87)。決済装置1Bは、第1の個人認証で認証できた後、決済対象の商品の内容が所定の条件を満たす場合には、第2段階の個人認証として指紋認証を実行する。
【0114】
また、第2段階の個人認証の要否は、所定の条件を満たすか否かにより判断する。条件は、例えば、決済する商品の内容などに対して設定される。例えば、第2段階の個人認証は、図8示す第1の条件のように、決済金額(支払額)が閾値以上である場合に実行しても良い。また、第2段階の個人認証は、図8に示す第2の条件のように、決済する商品の数が設定数以上である場合に実行しても良い。また、第2段階の個人認証は、決済する商品に、特定の商品が含まれる場合に実行しても良い。また、複数の条件を組み合わせた条件を満たした場合に実行するようにしても良い。
【0115】
ここでは、第2段階の個人認証は、決済する商品の数が設定数を超えた場合(第2の条件を満たした場合)に実行するものとする。第2の条件が設定されている場合、プロセッサ41は、商品金額リストの商品の数が設定数以上であるか否かを判断する(ACT87)。商品の数が設定数以上でないと判断した場合(ACT87、NO)、プロセッサ41は、個人認証が完了したものとする(ACT92)。個人認証が完了したものとすると、プロセッサ41は、個人認証が完了したことを示す個人認証結果を保存する(ACT94)。
【0116】
また、商品の数が設定数以上であると判断した場合(ACT87、YES)、プロセッサ41は、第2段階の個人認証として、指紋(第2の生体情報)による指紋認証を行う。プロセッサ41は、指紋の入力案内を表示器22に表示する。例えば、プロセッサ41は、指紋認証が必要である事を表示器22に表示し、指紋スキャナ26に指をかざす様に促す。
【0117】
プロセッサ41は、表示器22の指紋の入力案内を表示した後、指紋スキャナ26による指紋の読取りを行う(ACT89)。プロセッサ41は、指紋スキャナ26が読み取った指紋と個人情報DB44aにおける顔認証で特定した登録者の指紋認証情報とを照合する(ACT90)。プロセッサ41は、読み取った指紋と登録者の指紋認証情報との照合結果として、指紋の類似度を判定する。指紋の類似度を判定すると、プロセッサ41は、指紋の類似度が指紋認証用の閾値以上であるか否かを判断する(ACT91)。
【0118】
例えば、プロセッサ41は、指紋スキャナ26により翳された指を撮像し、撮像した画像内の指紋の特徴点とリレーションの情報とを抽出する。プロセッサ41は、撮像した画像から抽出した指紋の特徴点とリレーションの情報とを入力指紋情報としてRAM43に一時保存する。プロセッサ41は、一時保存した入力指紋情報と個人情報DB44aに登録されている登録者の指紋認証情報(指紋特徴点とリレーションの情報)との類似度を計算する。プロセッサ41は、計算した指紋の類似度が設定ファイル44bに設定されている指紋認証用の閾値以上であるか否かを判断する。
【0119】
指紋の類似度が閾値以上であると判断すると(ACT91、YES)、プロセッサ41は、個人認証が完了したものとする(ACT92)。個人認証が完了したものとすると、プロセッサ41は、個人認証が完了したことを示す個人認証結果を保存する(ACT94)。
また、指紋の類似度が閾値以上でないと判断すると(ACT91、NO)、プロセッサ41は、個人認証が未了(失敗)したものとする(ACT93)。個人認証が失敗したものとすると、プロセッサ41は、個人認証が未了であることを示す個人認証結果を保存する(ACT94)。
【0120】
なお、決済装置1Bにおける個人認証処理は、上述した例に限定されるものではない。決済装置1Bにおける個人認証処理は、第1の個人認証が成功した後、所定の条件を満たした場合に第2段階の個人認証を行うものであれば良い。第2段階の個人認証は、第1の個人認証とは別の生体情報による個人認証がある。例えば、第1の個人認証が顔認証である場合、第2段階の個人認証は、指紋、虹彩、静脈パターン、声紋などの顔以外の生体情報による認証とする。
【0121】
上記のように、第2の実施形態に係る決済装置は、第1の個人認証としての第1の生体情報による生体認証で決済者の認証を行った後、決済対象の商品が所定条件を満たす場合には第2の個人認証として第2の生体情報による生体認証を実行する。これにより、第2の実施形態に係る決済装置は、決済対象の商品に対する所定条件に応じて複数段階の生体認証を行える。この結果、第2の実施形態に係る決済装置は、チェックアウトの時間短縮と生体認証のエラーの最小化とのバランス調整が可能となる。
【0122】
また、第2の実施形態に係る決済装置は、第1の生体情報としての顔による生体認証で決済者の認証を行った後、決済対象の商品が所定条件を満たす場合には第2の生体情報としての顔以外の生体情報(指紋)による生体認証を実行する。これにより、第1の実施形態に係る決済装置は、所定条件に満たない場合には顔認証で簡易に個人認証を行え、所定条件を満たす場合には顔認証だけでなく別の生体認証でも個人認証を行える。
【0123】
また、第2の実施形態に係る決済装置は、上記所定条件として、決済対象の商品の合計額が設定金額以上であることを設定できる。この場合、第2の実施形態に係る決済装置は、決済額が設定金額未満であれば第1の個人認証で簡易な個人認証を行い、決済額が設定金額以上であれば第1の個人認証だけでなく第2段階の個人認証で厳密な個人認証が行える。
【0124】
また、第2の実施形態に係る決済装置は、上記所定条件として、決済対象の商品の数が設定数以上であることを設定できる。この場合、第2の実施形態に係る決済装置は、決済対象の商品数が設定数未満であれば第1の個人認証で簡易な個人認証を行い、決済対象の商品数が設定数以上であれば第1の個人認証だけでなく第2段階の個人認証で厳密な個人認証が行える。
【0125】
また、第2の実施形態に係る決済装置は、上記所定条件として、決済対象の商品に予め設定された特定商品が存在することを設定できる。この場合、第2の実施形態に係る決済装置は、決済対象の商品に特定商品がなければ第1の個人認証で簡易な個人認証を行い、決済対象の商品に特定商品が存在すれば第1の個人認証だけでなく第2段階の個人認証で厳密な個人認証が行える。
【0126】
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態に係る決済装置について説明する。
第3の実施形態に係る決済装置1Cは、第1の実施形態で説明した図1乃至図4に示す決済装置1Aと同様なハードウエア構成で実現できる。このため、決済装置1Cのハードウエア構成については、詳細な説明を省略する。ただし、決済装置1Cは、図2乃至図4に示す構成例における入力キーを省略しても良い。
【0127】
次に、第3の実施形態に係る決済装置1Cにおけるチェックアウト処理について説明する。
決済装置1Cは、図9に示す処理と同様な流れでチェックアウト処理を実行する。決済装置1Cは、個人認証処理が決済装置1Aと異なる。このため、決済装置1Cにおけるチェックアウト処理としては、商品検知処理と個人認証処理とを説明する。
【0128】
図20は、決済装置1Cにおける個人認証処理を説明するためのフローチャートである。
個人認証処理を開始すると、決済装置1Cのプロセッサ41は、第2カメラ13が撮影する利用者の顔を含む画像を取得する(ACT101)。プロセッサ31は、第2カメラ13の撮影画像をRAM43に一時的に保存し、撮影画像における人物の顔領域を検出する(ACT102)。顔領域を検出すると、プロセッサ41は、検出した顔領域の画像から顔の特徴情報(ランドマーク)を検出する(ACT103)。プロセッサ41は、検出した顔の特徴点を示す情報をRAM43に一時的に保存する。プロセッサ41は、撮影画像から検出した顔の特徴情報と個人情報DB44aの各登録者の顔認証情報との照合により、各登録者に対する顔の類似度を判定する(ACT104)。
【0129】
各登録者に対する顔の類似度を判定すると、プロセッサ41は、各登録者との類似度のうちの最大類似度が顔認証用の第1閾値以上であるか否かを判断する(ACT105)。顔認証用の第1閾値は、例えば、設定ファイル44bに保存される設定情報である。プロセッサ41は、最大類似度が顔認証の第1閾値以上でないと判断した場合(ACT105、NO)、個人認証が失敗したものとする(ACT110)。個人認証が失敗したものとすると、プロセッサ41は、個人認証が失敗した事を示す認証結果をHDD34に保存する(ACT111)。
【0130】
最大類似度が顔認証用の第1閾値以上であると判断した場合(ACT105、YES)、プロセッサ41は、商品検知処理により得られた商品金額リスト34bを取得する(ACT106)。例えば、プロセッサ41は、商品検知部30AのHDD34から商品金額リスト34bを取得する。なお、個人認証処理と商品検知処理とを並行して実行する場合、プロセッサ41は、商品検知処理が終了した後にACT106の処理を実行する。
【0131】
商品金額リスト34bを取得すると、プロセッサ41は、商品金額リスト34bの情報に基づいて第2閾値での顔認証(第2の個人認証)が必要であるか否かを判断する(ACT107)。第2閾値は、少なくとも第1閾値よりも高い値である。決済装置1Cは、第1閾値での認証が成功した後、決済対象となる商品の内容が所定の条件を満たす場合に、第2閾値での認証を実行する。
【0132】
また、第2閾値での認証の要否は、所定の条件を満たすか否かにより判断する。この条件は、例えば、決済する商品の内容などに対して設定される。例えば、第2閾値の認証は、図8に示す第1の条件のように、決済金額(支払額)が閾値以上である場合に実行しても良い。また、第2閾値での個人認証は、図8に示す第2の条件のように、決済する商品の数が設定数以上である場合に実行しても良い。また、第2閾値での個人認証は、決済する商品に、特定の商品が含まれる場合に実行しても良い。また、第2閾値での個人認証は、複数の条件を組み合わせた条件を満たした場合に実行するようにしても良い。
【0133】
ここでは、第2閾値の個人認証は、決済する商品に特定の商品が含まれる場合に実行するものとする。プロセッサ41は、商品金額リスト34bに登録された商品に特定商品があるか否かを判断する(ACT107)。特定商品がないと判断した場合(ACT107、NO)、プロセッサ41は、個人認証が完了したものとする(ACT109)。個人認証が完了したものとすると、プロセッサ41は、個人認証が完了したことを示す個人認証結果を保存する(ACT111)。
【0134】
また、特定商品が存在すると判断した場合(ACT107、YES)、プロセッサ41は、最大類似度が顔認証用の第2閾値以上であるか否かを判断する(ACT108)。第2閾値は、設定ファイル44bに保存された設定情報である。第2閾値は、少なくとも第1閾値よりも高い値である。
最大類似度が第2閾値以上であると判断すると(ACT108、YES)、プロセッサ41は、個人認証が完了したものとする(ACT109)。個人認証が完了したものとすると、プロセッサ41は、個人認証が完了したことを示す個人認証結果を保存する(ACT111)。
また、最大類似度が第2閾値以上でないと判断すると(ACT108、NO)、プロセッサ41は、個人認証が未了(失敗)したものとする(ACT110)。個人認証が失敗したものとすると、プロセッサ41は、個人認証が未了であることを示す個人認証結果を保存する(ACT111)。
【0135】
なお、決済装置1Cにおける個人認証処理は、上述した例に限定されるものではない。決済装置1Cにおける個人認証処理は、第1閾値での認証が成功した後、所定の条件を満たした場合に第1閾値よりも高い第2閾値での認証を行うものであれば良い。例えば、決済装置1Cは、第1閾値及び第2閾値での個人認証が顔認証である。第1閾値及び第2閾値での個人認証は、指紋、虹彩、静脈パターン、声紋などの顔以外の生体情報による認証としても良い。
【0136】
上記のように、第3の実施形態に係る決済装置は、決済者から得られる情報とデータベースに登録された登録者の情報との類似度が第1の閾値以上であれば認証成功と判定する第1の個人認証を行う。第3の実施形態に係る決済装置は、第1の個人認証を行った後、決済対象の商品が所定条件を満たす場合、前記類似度が前記第1閾値よりも高い第2閾値以上であれば認証成功と判定する第2の個人認証を行う。これにより、第3の実施形態に係る決済装置は、決済対象の商品に対する所定条件に応じた適切な個人認証を行える。この結果、第3の実施形態に係る決済装置は、チェックアウトの時間短縮と個人認証のエラーの最小化とのバランス調整が可能となる。
【0137】
例えば、第3の実施形態に係る決済装置は、決済者の顔とデータベースが記憶する顔認証情報との類似度が第1閾値以上であれば認証成功と判定する第1の個人認証を行った後、決済対象の商品が所定条件を満たす場合には、前記類似度が前記第1閾値よりも高い第2閾値以上であれば認証成功と判定する第2の個人認証を行う。これにより、第1の実施形態に係る決済装置は、所定条件に満たない場合には第1閾値で簡易に個人認証を行え、所定条件を満たす場合には第1閾値よりも高い第2閾値での厳密な個人認証を行える。
【0138】
また、第3の実施形態に係る決済装置は、上記所定条件として、決済対象の商品の合計額が設定金額以上であることを設定できる。この場合、第3の実施形態に係る決済装置は、決済額が設定金額未満であれば第1閾値で簡易な生体認証を行い、決済額が設定金額以上であれば第2閾値で厳密な生体認証が行える。
【0139】
また、第3の実施形態に係る決済装置は、上記所定条件として、決済対象の商品の数が設定数以上であることを設定できる。この場合、第3の実施形態に係る決済装置は、決済対象の商品数が設定数未満であれば第1閾値で簡易な生体認証を行い、決済対象の商品数が設定数以上であれば第2閾値で厳密な生体認証が行える。
【0140】
また、第3の実施形態に係る決済装置は、上記所定条件として、決済対象の商品に予め設定された特定商品が存在することを設定できる。この場合、第3の実施形態に係る決済装置は、決済対象の商品に特定商品がなければ第1閾値で簡易な個人認証を行い、決済対象の商品に特定商品が存在すれば第2閾値で厳密な生体認証が行える。
【0141】
なお、上述した各実施形態では、装置内のメモリにプロセッサが実行するプログラムが予め記憶されている場合で説明をした。しかし、プロセッサが実行するプログラムは、ネットワークから装置にダウンロードしても良いし、記憶媒体から装置にインストールしてもよい。記憶媒体としては、CD−ROM等のプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記憶媒体であれば良い。また、予めインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働して実現させるものであってもよい。
【0142】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載した内容を付記する。
[1]
決済する商品を検知する商品検知部と、
前記商品検知部が検知する商品の代金を決済する決済者に対する第1の個人認証を実行し、前記商品検知部が検知する商品が所定条件を満たす場合は、さらに第2の個人認証を実行する個人認証部と、
前記個人認証部による個人認証が成功した場合、前記商品検知部が検知した商品の代金を決済する決済部と、
を有する決済装置。
[2]
前記個人認証部は、前記商品検知部が検知する全商品の合計額が設定値以上である場合に前記第2の個人認証を実行する、
[1]に記載の決済装置。
[3]
前記個人認証部は、前記商品検知部が検知する商品数の設定数以上である場合に前記第2の個人認証を実行する、
[1]に記載の決済装置。
[4]
前記個人認証部は、前記商品検知部が検知する商品に予め設定された特定の商品が存在する場合に前記第2の個人認証を実行する、
[1]に記載の決済装置。
[5]
コンピュータに、
決済する商品を検知する商品検知機能と、
前記商品検知機能により検知する商品の代金を決済する決済者に対する第1の個人認証結果を得て、前記商品検知機能により検知する商品が所定条件を満たす場合は、さらに第2の個人認証結果を得る個人認証機能と、
前記個人認証結果が成功であった場合、前記商品検知機能により検知した商品の代金を決済する決済機能と、
を実現させるための決済処理プログラム。
【符号の説明】
【0143】
1(1A、1B、1C)…決済装置、2…バスケット、11…設置台、12…第1カメラ、13…第2カメラ、21…バスケットセンサ、22…表示器、23…入力キー、25…リーダ、26…指紋スキャナ、30(30A、30B)…商品検知部、31…プロセッサ、32…フラッシュメモリ、34a…商品データベース、34b…商品金額リスト、40(40A、40B)…決済部、41…プロセッサ、42…フラッシュメモリ、44a…個人情報データベース、44b…設定ファイル、50…決済サーバ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20