【文献】
目的別預金,「世界のウェブアーカイブ|国立国会図書館インターネット資料収集保存事業」, [online],2018年05月05日,[令和2年11月25日検索], インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20180505012930/https://www.77bank.co.jp/77bank_appli/mokuteki.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
口座と、前記口座を示すアイコン画像と、前記口座を分類するグループと、の対応を管理する管理手段から、前記アイコン画像と前記グループとの対応関係を取得する取得手段と、
前記対応関係にしたがって、前記アイコン画像を前記グループごとに異なる領域に配置して表示する表示手段と、
表示された前記アイコン画像のうち、選択された前記アイコン画像に対応付けられた口座を送金先口座として特定する特定手段と、を備え、
前記管理手段は、前記グループごとに、前記口座各々の優先度を管理し、
前記表示手段は、前記優先度が所定の優先度以上である口座に対応付けられた前記アイコン画像を表示する、
情報処理装置。
口座と、前記口座を示すアイコン画像と、前記口座を分類するグループと、の対応を管理する管理手段から、前記アイコン画像と前記グループとの対応関係を取得する取得手段と、
前記対応関係にしたがって、前記アイコン画像を前記グループごとに異なる領域に配置して表示する表示手段と、
表示された前記アイコン画像のうち、選択された前記アイコン画像に対応付けられた口座を送金先口座として特定する特定手段と、を備え、
前記グループは、送金元となる送金元口座を示すグループを含み、
前記表示手段は、前記送金元口座を示すグループに分類された口座に対応付けられたアイコン画像の周囲に、本人以外のグループに分類された口座に対応付けられたアイコン画像を表示する、
情報処理装置。
前記表示手段は、前記領域の何れかが選択されると、選択された前記領域の面積を拡張し、選択された領域が示すグループに分類されるアイコン画像については、前記所定の優先度を緩和する、
請求項1または4に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、一実施形態に係る送金システムについて説明する。以下に示す実施形態の構成は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。
【0016】
<実施形態>
図1は、実施形態に係る送金システム500の一例を示す図である。送金システム500は、スマートフォン1と銀行サーバ2とを含み、スマートフォン1と銀行サーバ2とはネットワークN1によって相互に接続される。
【0017】
スマートフォン1は、顧客が使用する情報処理装置の一例である。スマートフォン以外の顧客が使用する情報処理装置としては、例えば、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノートブック型パーソナルコンピュータ、携帯電話、Automatic Teller Machine(ATM)ウェアラブルコンピュータを挙げることができる。
【0018】
スマートフォン1は、
図1に例示されるように、筐体11、ディスプレイ12およびタッチパネル13を備える情報処理装置である。筐体11は、その内部にCentral Processing Unit(CPU)、主記憶部、補助記憶部等を含むハードウェアを収容するケースであ
る。筐体11は、例えば、樹脂で形成される。
【0019】
ディスプレイ12は、CPUによる演算結果を出力する。ディスプレイ12は、例えば、Liquid Crystal Display(LCD)、Plasma Display Panel(PDP)、Electroluminescence(EL)パネル、有機ELパネルである。
【0020】
タッチパネル13は、指やスタイラスペン等による接触を検知する。タッチパネル13は、ディスプレイ12上に重畳して配置されることで、スマートフォン1の利用者に対して、ディスプレイ12に表示される画像に対する接触操作を実現する。
【0021】
銀行サーバ2は、金融機関に設置され、インタネットバンキングサービスを提供する情報処理装置である。銀行サーバ2は、顧客が保有する口座の口座番号と口座の残高を対応付けて記憶する。銀行サーバ2は、スマートフォン1からの送金指示にしたがって、送金処理を実行する。銀行サーバ2は、図示しない他の金融機関に設置される銀行サーバと通信することで、他の金融機関の口座への送金も可能である。
【0022】
ネットワークN1は、コンピュータを相互に接続するコンピュータネットワークである。ネットワークN1は、例えば、インターネットによって例示される公衆通信網であり、スマートフォン1および銀行サーバ2はネットワークN1によって相互に通信可能に接続される。
【0023】
図2は、情報処理装置600のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置600は、CPU601、主記憶部602、補助記憶部603、通信部604、入力部605、出力部606および接続バスB1を含む。CPU601、主記憶部602、補助記憶部603、通信部604、入力部605および出力部606は、接続バスB1によって相互に接続されている。情報処理装置600は、スマートフォン1および銀行サーバ2として利用できる。
【0024】
CPU601は、マイクロプロセッサユニット(MPU)、プロセッサとも呼ばれる。CPU601は、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPU601がマルチコア構成を有していても良い。CPU601が実行する処理のうち少なくとも一部は、CPU601以外のプロセッサ、例えば、Digital Signal Processor(DSP)、Graphics Processing Unit(GPU)、数値演算プロセッサ、ベクトルプロセッサ、画像処理プロセッサ等の専用プロセッサで行われても良い。また、CPU601が実行する処理のうち少なくとも一部は、集積回路(IC)、その他のディジタル回路によって実行されてもよい。また、
CPU601の少なくとも一部にアナログ回路が含まれても良い。集積回路は、Large Scale Integrated circuit(LSI)、Application Specific Integrated Circuit(AS
IC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)を含む。PLDは、例えば、Field-Programmable Gate Array(FPGA)を含む。CPU601は、プロセッサと集積回路
との組み合わせであっても良い。組み合わせは、例えば、マイクロコントローラユニット(MCU)、System-on-a-chip(SoC)、システムLSI、チップセットなどと呼ばれる。情報処理装置600では、CPU601が補助記憶部603に記憶されたプログラムを主記憶部602の作業領域に展開し、プログラムの実行を通じて周辺装置の制御を行う。これにより、情報処理装置600は、所定の目的に合致した処理を実行することができる。主記憶部602および補助記憶部603は、情報処理装置600が読み取り可能な記録媒体である。
【0025】
主記憶部602は、CPU601から直接アクセスされる記憶部として例示される。主記憶部602は、Random Access Memory(RAM)およびRead Only Memory(ROM)を含む。
【0026】
補助記憶部603は、各種のプログラムおよび各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納する。補助記憶部603は外部記憶装置とも呼ばれる。補助記憶部603には、オペレーティングシステム(Operating System、OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。OSは、通信部604を介して接続される外部装置等とのデータの受け渡しを行う通信インターフェースプログラムを含む。外部装置等には、例えば、コンピュータネットワーク等で接続された、他の情報処理装置および外部記憶装置が含まれる。なお、補助記憶部603は、例えば、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドシステムの一部であってもよい。
【0027】
補助記憶部603は、例えば、Erasable Programmable ROM(EPROM)、ソリッド
ステートドライブ(Solid State Drive、SSD)、ハードディスクドライブ(Hard Disk
Drive、HDD)等である。また、補助記憶部603は、例えば、Compact Disc(CD)ドライブ装置、Digital Versatile Disc(DVD)ドライブ装置、Blu-ray(登録商標)Disc(BD)ドライブ装置等である。また、補助記憶部603は、Network Attached Storage(NAS)あるいはStorage Area Network(SAN)によって提供されてもよい。
【0028】
通信部604は、例えば、ネットワークN1のインターフェースである。通信部604は、ネットワークN1を介して外部の装置と通信を行う。
【0029】
入力部605は、ユーザからの操作指示等を受け付ける。入力部605は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、マイク、カメラ等である。
【0030】
出力部606は、CPU601で処理されるデータや主記憶部602に記憶されるデータを出力する。出力部606として、ディスプレイ、プリンタ、スピーカーを挙げることができる。ディスプレイは、例えば、Cathode Ray Tube(CRT)ディスプレイ、Liquid
Crystal Display(LCD)、Plasma Display Panel(PDP)、Electroluminescence
(EL)パネル、有機ELパネルである。
【0031】
<送金システム500の処理ブロック>
図3は、送金システム500の処理ブロックの一例を示す図である。送金システム500のスマートフォン1および銀行サーバ2の各々は、主記憶部602に実行可能に展開されたコンピュータプログラムをCPU601が実行することで、
図3に例示される各部としての処理を実行する。
【0032】
<銀行サーバ2の処理ブロック>
銀行サーバ2は、
図3に例示されるように、提供部201、送金実行部202、口座管理データベース203、および表示管理データベース204を備える。以下、
図3を参照して、銀行サーバ2の処理ブロックについて説明する。
【0033】
口座管理データベース203は、口座を管理するデータベースである。
図4は、口座管理データベース203に格納される口座管理テーブル2031の一例を示す図である。口座管理テーブル2031は、口座番号および預金残高の各項目を含む。口座番号は、口座を特定する番号である。預金残高は、口座に入金されている金額(残高)である。
図4では、例えば、口座番号「11111-2222222」の口座の預金残高は「100,000」であることがわかる。
【0034】
表示管理データベース204は、口座番号が特定する口座をディスプレイに表示する際の態様に係る情報を管理するデータベースである。
図5は、表示管理データベース204に格納される表示態様管理テーブル2041の一例を示す図である。表示態様管理テーブル2041は、例えば、金融機関の顧客毎に用意される。表示態様管理テーブル2041は、口座番号、グループ、表示名、画像およびメモの各項目を含む。口座番号は、口座管理テーブル2031と同一であるため、説明を省略する。グループには、口座を複数のグループに分類する際に、口座を所属させるグループを示す情報が格納される。表示名には、口座に係る情報をスマートフォン1のディスプレイ12に表示する際に用いる名称が格納される。画像には、口座を示す画像としてディスプレイ12に表示する画像を特定する情報が格納される。
図5では、画像を特定する情報として画像ファイルのファイル名が例示されているが、画像を特定する情報は画像のパス名であってもよいし、インターネット上の画像を示すUniform Resource Locator(URL)であってもよい。以下、本明細書において、口座を示す画像は、口座アイコンと称される。メモには、口座に係る任意の情報が格納される。以下、本明細書において、本人グループに属する口座を送金元口座、本人グループ以外のグループに属する口座を送金先口座とも称する。表示態様管理テーブル2041に格納される送金先口座は、送金元口座と同じ金融機関の口座であっても、異なる金融機関の口座であってもよい。口座アイコンは、「アイコン画像」の一例である。表示管理データベース204は、「管理手段」の一例である。
【0035】
提供部201は、スマートフォン1から口座番号を含む残高照会要求を受信すると、残高照会要求から口座番号を抽出し、口座管理データベース203において抽出した口座番号に対応付けられた預金残高を取得する。提供部201は、取得した預金残高を残高照会要求に対する応答として、スマートフォン1に返送する。
【0036】
送金実行部202は、送金元口座、送金先口座および送金金額を含む送金指示をスマートフォン1から受信すると、送金指示にしたがって送金を実行する。送金実行部202は、送金結果をスマートフォン1に通知する。
【0037】
<スマートフォン1の処理ブロック>
スマートフォン1は、
図3に例示されるように、表示部101、受付部102、送金指示部103、登録部104、取得部105を備える。以下、
図3を参照して、スマートフォン1の処理ブロックについて説明する。
【0038】
表示部101は、ディスプレイ12に送金指示画面を表示する。送金指示画面は、本人グループに属する口座を示す口座アイコンと本人グループ以外のグループに属す口座を示す口座アイコンとが表示される。表示部101は、銀行サーバ2にアクセスして、表示管理データベース204の表示態様管理テーブル2041から、口座アイコンとグループとの対応関係を取得する。表示部101は、取得した対応関係にしたがって、グループが本
人である口座に対応付けられた口座アイコンを表示し、その周囲に本人以外のグループに属する口座に対応付けられた口座アイコンをグループごとに分類して表示する。口座アイコンとグループとの対応関係を取得する表示部101は、「取得手段」の一例である。口座アイコンをグループごとに分類して表示する表示部101は、「表示手段」の一例である。
【0039】
図6は、送金指示画面1011の一例を示す図である。送金指示画面1011は口座アイコン表示領域10111を有し、口座アイコン表示領域10111は、グループを示す複数の領域10113−1、10113−2、10113−3に分割される。口座アイコン表示領域10111の外部には、グループの凡例を示す凡例ラベル10113が、それぞれの領域10113−1、10113−2、10113−3の付近に配置される。例えば、領域10113−1は、家族グループを示す領域であることが凡例10113によって理解できる。領域10113−1、10113−2、10113−3は、「グループ領域」の一例である。
【0040】
口座アイコン表示領域10111の中心には、本人の口座を示す送金元口座アイコン10112が配置される。送金元口座アイコン10112の周囲には、送金先口座を示す送金先口座アイコン10114が、表示名ラベル10115が付された状態で表示される。表示名ラベル10115には、表示態様管理テーブル2041において送金先口座アイコン10114が示す口座に対応付けられた表示名が表示される。口座アイコン表示領域10111のうち、家族グループを示す領域10113−1には、表示態様管理テーブル2041において家族グループに対応付けられた送金先口座を示す送金先口座アイコンが配置される。口座アイコン表示領域10111のうち、友人グループを示す領域10113−2には、表示態様管理テーブル2041において友人グループに対応付けられた送金先口座を示す送金先口座アイコンが配置される。口座アイコン表示領域10111のうち、団体グループを示す領域10113−3には、表示態様管理テーブル2041において団体グループに対応付けられた送金先口座を示す送金先口座アイコン10114が配置される。送金先口座アイコン10114は、「送金先アイコン画像」の一例である。表示部101は、「表示手段」の一例である。
【0041】
受付部102は、タッチパネル13に対する接触動作による操作を受け付けるとともに、接触動作に応じて送金指示画面1011の表示態様を変更する。受付部102は、例えば、タッチパネル13に対する接触動作が行われると、タッチパネル13からの信号を基に、接触位置を検出する。受付部102は、例えば、送金先口座アイコン10114が表示されている領域内に接触位置が含まれる場合、当該接触動作は当該送金先口座アイコン10114に対するタップ操作であると判定する。
【0042】
受付部102は、例えば、送金先口座を示すいずれかの送金先口座アイコン10114へのタップ操作を検知すると、タップ操作が行われた送金先口座アイコン10114が示す口座への送金が指示されたと判定する。すなわち、受付部102は、タップ操作が行われた送金先口座アイコン10114が示す口座を送金先口座として特定する。以下、本明細書において、タップ操作が行われた送金先口座アイコン10114を指定口座アイコンと称する。受付部102は、タップ操作が行われた指定口座アイコンの表示態様を変化させるとともに、口座アイコン10112と指定口座アイコンとを接続線で結ぶ。
【0043】
図7は、送金先口座アイコン10114へのタップ操作を検知した受付部102が当該送金先口座アイコン10114の表示態様を変化させた送金指示画面1011の一例を示す図である。
図7は、受付部102が、「ママ」のラベルが付された送金先口座アイコン10114に対するタップ操作を検知した場合の送金指示画面1011を例示する。
図7では、タップ操作によって指定口座アイコンとして選択された、「ママ」の表示名ラベル
10115が付された送金先口座アイコン10114の表示態様が変更され、当該送金先口座アイコン10114が太枠で強調表示される。すなわち、タップ操作によって指定口座アイコンとして選択された、「ママ」の表示名ラベル10115が付された送金先口座アイコン10114は、他の送金先口座アイコン10114とは異なる表示態様で表示される。さらに、送金元口座アイコン10112と指定口座アイコンとが、接続線10117によって接続される。すなわち、接続線10117によって、送金元口座アイコン10112と指定口座アイコンとが関連付けられる。指定口座アイコンには、「ママさんへ送金します。よろしければ、もう一度タップしてください」のメッセージを含む吹き出し10118が付される。その後、表示部101が送金金額入力画面をディスプレイ12に表示し、送金金額の入力が行われる。
【0044】
送金金額が入力されると、表示部101は、ディスプレイ12に送金内容確認画面1012を表示する。
図8は、送金内容確認画面1012の一例を示す図である。送金内容確認画面1012は、送金先表示領域10121および送金元表示領域10122を有する。送金先表示領域10121には送金指示画面1011において指定した送金先を特定する情報が表示され、送金元表示領域10122には送金元を特定する情報や送金金額を示す情報が表示される。
【0045】
送金先表示領域10121は、口座番号、名義人、送金先の各項目を含む。口座番号には、送金先となる口座を示す口座番号が表示される。名義人には、送金先となる口座の名義人(口座の保有者)を示す情報が表示される。送金先には、送金先として指定した送金先口座アイコン10114が、表示名ラベル10115を付した状態で表示される。送金金額には、送金元口座から送金先口座に送金する金額を示す情報が表示される。送金名義には、送金元口座の名義人を示す情報が表示される。出金口座には、送金元口座の口座番号が表示される。送金内容確認画面1012において、送金実行ボタン10122−1がタップされると送金が実行される。戻るボタン10122−2がタップされると、送金が中断されて、例えば、送金指示画面1011に画面が遷移する。
【0046】
送金実行ボタン10122−1がタップされると、受付部102は、送金元口座アイコンが示す口座を送金元口座、指定口座アイコンが示す口座を送金先口座、送金内容確認画面1012において送金金額として表示された金額を送金金額とする送金を送金指示部103に依頼する。受付部102は、「特定手段」の一例である。
【0047】
送金指示部103は、受付部102から送金を依頼されると、送金元口座の口座番号、送金先口座の口座番号および送金金額を含む送金指示を銀行サーバ2に送信する。
【0048】
登録部104は、送金元口座に係る情報と送金先口座に係る情報の登録を受け付ける。登録部104は、例えば、口座を指定する口座番号、口座を分類するグループ名、口座アイコンを表示する際の表示名、口座アイコンの指定およびメモの登録を受け付ける登録画面をディスプレイ12に表示し、登録画面において入力されたこれらの情報を表示態様管理テーブル2041に格納する。
【0049】
図9は、登録画面1041の一例を示す図である。登録画面1041は登録部104によって出力され、口座番号入力欄10411、グループ名入力欄10412、表示名入力欄10413、口座アイコン指定欄10414およびメモ入力欄10415、登録ボタン10416およびキャンセルボタン10417を含む。口座番号入力欄10411には、表示態様管理テーブル2041の項目「口座番号」に格納する口座番号が入力される。グループ名入力欄10412には、表示態様管理テーブル2041の項目「グループ」に格納するグループ名が入力される。表示名入力欄10413には、表示態様管理テーブル2041の項目「表示名」に格納する表示名が入力される。口座アイコン指定欄10414
には、表示態様管理テーブル2041の項目「画像所在」に格納する口座アイコンの所在を示す情報(例えば、ファイルパス名)が入力される。メモ入力欄には、表示態様管理テーブル2041の項目「メモ」に格納する情報が入力される。これらの情報を入力して登録ボタン10416が押下されると、登録部104は入力された情報を銀行サーバ2に送信し、銀行サーバ2は受信した情報を表示態様管理テーブル2041に格納する。キャンセルボタン10417が押下されると、登録部104は、登録画面1041の各欄に入力された情報を破棄し、表示態様管理テーブル2041への格納は行わない。
【0050】
取得部105は、銀行サーバ2から口座に係る情報を取得する。取得部105は、受付部102から送金元口座の残高を取得するよう指示されると、送金元口座の口座番号を含む残高照会要求を送信して、送金元口座の残高を取得する。
【0051】
図10は、スマートフォン1の処理フローの一例を示す図である。以下、
図10を参照して、スマートフォン1の処理フローの一例について説明する。
【0052】
ステップS1では、登録部104は、送金元口座に係る情報と送金先口座に係る情報の登録を受け付ける。登録部104は、登録画面1041をディスプレイ12に表示し、登録画面1041の各欄に入力された情報を銀行サーバ2に送信する。銀行サーバ2は、スマートフォン1から受信した情報を表示態様管理テーブル2041に格納する。ステップS1の処理は送金の事前準備であり、送金元口座または送金先口座に係る情報の変更、追加、削除等が生じない限りは、一度だけ行えばよい。ステップS1の処理は、「管理ステップ」の一例である。
【0053】
ステップS2では、表示部101は、送金指示画面1011をディスプレイ12に表示する。表示部101は、表示態様管理テーブル2041を参照して、送金元口座に係る情報と送金先口座に係る情報を取得する。表示部101は、取得した情報を基に、
図6に例示されるような、送金指示画面1011をディスプレイ12に表示する。ステップS2の表示態様管理テーブル2041を参照して、送金元口座に係る情報と送金先口座に係る情報を取得する処理は、「取得ステップ」の一例である。ステップS2の送金指示画面1011をディスプレイ12に表示する処理は、「表示ステップ」の一例である。
【0054】
ステップS3では、受付部102は、送金指示画面1011に表示されたいずれかの送金先口座アイコンへのタップ操作を検知する。ステップS4では、受付部102は、タップ操作を検知した送金先口座アイコン(すなわち、指定口座アイコン)の表示態様を変更する。受付部102は、さらに、指定口座アイコンと送金元口座アイコンを接続線10117によって接続する。ステップS4の処理が実行された送金指示画面1011は、例えば、
図7によって例示される。ステップS3およびS4の処理は、「特定ステップ」の一例である。
【0055】
ステップS5では、受付部102は、送金金額入力画面における送金額の入力を受け付ける。ステップS6では、表示部101は、送金内容確認画面1012を表示する。ステップS7では、受付部102は、送金内容確認画面1012の送金実行ボタン10122−1へのタップを検知すると、送金元口座アイコンが示す口座から指定口座アイコンが示す口座への送金が指示されたと判定する。受付部102は、送金元口座アイコンが示す口座の口座番号と、指定口座アイコンが示す口座の口座番号と、送金金額とを渡して、送金指示部103に送金を依頼する。
【0056】
ステップS8では、送金指示部103は、送金元口座アイコンが示す口座の口座番号と、指定口座アイコンが示す口座の口座番号と、送金金額とを含む送金指示を銀行サーバ2に送信する。銀行サーバ2は、送金指示にしたがって、送金を実行する。
【0057】
<実施形態の作用効果>
実施形態では、スマートフォン1は、複数の送金先口座に対応付けたアイコンの各々をグループに分けて表示した。そのため、実施形態に係るスマートフォン1は、グループを手掛かりとすることで送金先として指定したいアイコンを容易に指定させることができる。そのため、実施形態によれば、意図しない口座へ送金してしまう危険性を低減できる。
【0058】
実施形態では、スマートフォン1は、送金先口座アイコンに対してタップ操作すると、当該送金先口座アイコンの表示態様を変更するとともに、送金元口座アイコンと送金先口座アイコンとを接続線10117によって接続する。そのため、実施形態によれば、スマートフォン1は、送金元口座と送金先口座とを視覚的に容易に把握できるように表示することができる。
【0059】
実施形態では、送金元口座アイコン10112は口座アイコン表示領域10111の中心に配置され、送金先口座アイコン10114はその周囲に配置された。そのため、実施形態によれば、送金元口座アイコン10112と送金先口座アイコン10114は視覚的に識別可能に配置される。
【0060】
<第1変形例>
実施形態では、表示態様管理テーブル2041に登録された全ての口座をアイコンとして送金指示画面1011に表示した。第1変形例では、表示態様管理テーブル2041に登録された一部の口座をアイコンとして送金指示画面に表示する例について説明する。
【0061】
図11は、第1変形例に係る表示態様管理テーブル2041aの一例を示す図である。第1変形例に係る表示態様管理テーブル2041aは、「優先度」の項目を有する点で、実施形態に係る表示態様管理テーブル2041と異なる。「優先度」の項目は、同一グループ内において、送金指示画面に表示する優先度を示す数値が格納される。第1変形例では、「1」が最も優先度が高く、以降、「2」、「3」と数値が大きくなるほど優先度が低下するものとする。
【0062】
表示部101は、表示態様管理テーブル2041aにおける優先度が所定の優先度以上である口座アイコンを送金指示画面に表示するものとする。第1変形例では、所定の優先度は「4」であるものとする。このような条件下で表示部101が表示した送金指示画面は、例えば、
図6に例示したものになる。
【0063】
図6に例示される送金指示画面では、表示態様管理テーブル2041aにおける優先度が「5」以上である口座は表示されていない。この状態において、受付部102は、例えば、家族グループを示す領域10113−1の口座アイコンが配置されていない領域に対するタップ動作を検知すると、家族グループを示す領域10113−1の範囲を拡張して表示する。受付部102は、領域10113−1の拡張された範囲に、表示態様管理テーブル2041aにおける優先度に格納される数値が「5」以上である口座の口座アイコンを表示した送金指示画面を表示する。
【0064】
図12は、第1変形例に係る送金指示画面1011aの一例を示す図である。
図6に例示される送金指示画面1011と対比すると理解できるように、送金指示画面1011aは、家族グループを示す領域10113−1の範囲が拡張され、拡張された範囲には、表示態様管理テーブル2041aにおける優先度に格納される数値が「5」以上である口座の口座アイコンも表示されている。すなわち、領域10113−1の範囲が拡張されることで当該領域により多くの口座アイコンを配置可能となるため、受付部102は、所定の優先度を緩和することで、当初の所定の優先度では表示されない口座アイコンを送金指示
画面に表示する。なお、送金指示画面1011aにおいて、「前に戻る」と表示された矢印がタップされると、受付部102は、送金指示画面1011を表示する。
【0065】
第1変形例では、所定の優先度よりも高い優先度の口座に対応付けられた口座アイコンが送金指示画面1011に表示される。そのため、表示態様管理テーブル2041aに登録される口座の数が増大しても、多数の口座アイコンが送金指示画面1011に表示されることで、送金指示画面1011が煩雑になることが抑制される。
【0066】
第1変形例では、送金先として指定する口座が所属するグループの領域に対してタップ操作を行うことで、当該グループの領域を拡張した送金指示画面1011aが表示される。送金指示画面1011aには、送金指示画面1011には表示されていない、所定の優先度に満たない口座に対応付けられた口座アイコンも表示される。そのため、第1変形例によれば、所定の優先度に満たない口座への送金も可能である。
【0067】
第1変形例における優先度は、例えば、送金回数に応じて決定されてもよい。例えば、送金回数の多い送金先口座ほど優先度が高く設定されてもよい。このような場合、表示態様管理テーブル2041aにおいて口座ごとの送金回数が管理されればよい。
【0068】
第1変形例における優先度は、送金金額の累計額に応じて決定されてもよい。例えば、送金金額の累計額が高い送金先口座ほど優先度が高く設定されてもよい。このような場合、表示態様管理テーブル2041aにおいて口座ごとの送金金額の累計額が管理されればよい。
【0069】
第1変形例では、所定の優先度よりも高い優先度の口座に対応付けられた口座アイコンが送金指示画面1011に表示されるが、所定の優先度はグループごとに異なっていてもよい。例えば、送金金額の累計額をグループごとに算出し、累計額の高いグループほど多くの口座アイコンが表示できるように、グループごとに所定の優先度を設定してもよい。このような場合、送金指示画面1011において、累計額の高いグループを示す領域の面積を他の領域よりも広く設定してもよい。
【0070】
<第2変形例>
実施形態および第1変形例では、送金指示画面は円形状として表示された。しかしながら、送金指示画面の形状が円形状に限定されるわけではない。送金指示画面は、例えば、半円形状に形成されてもよい。
【0071】
図13は、第2変形例に係る送金指示画面1011bの一例を示す図である。送金指示画面1011bは、半円形状に形成された口座アイコン表示領域10111bを有し、口座アイコン表示領域10111bの中央部には送金元口座アイコン10112が配置される。口座アイコン表示領域10111bは、送金指示画面1011の口座アイコン表示領域10111と同様に、グループを示す複数の領域10113−1、10113−2、10113−3に分割されており、領域10113−1、10113−2、10113−3の各々には、各々の領域が示すグループに対応する口座アイコンが配置される。このような送金指示画面1011bも実施形態と同様に口座アイコンがグループごとに分類されて配置されるため、意図しない口座へ送金してしまう危険性を低減できる。
【0072】
<その他の変形例>
実施形態、第1変形例および第2変形例では、口座ごとに異なる画像ファイルが口座アイコンとして設定されたが、口座アイコンは口座ごとに異ならなくともよい。例えば、口座アイコンは、グループごとに異なる画像ファイルが設定されてもよい。
【0073】
実施形態、第1変形例および第2変形例では、送金先口座アイコン10114には表示名ラベル10115が付されが、表示名ラベル10115は付されていなくともよい。例えば、送金先口座アイコン10114が互いに異なることで送金先口座アイコンがどの口座に対応するか把握できる場合には、表示名ラベル10115を省略してもよい。
【0074】
実施形態、第1変形例および第2変形例では、送金元口座アイコン10112は、口座アイコン表示領域10111または口座アイコン表示領域10111bの中心に配置されたが、送金元口座アイコン10112は中心以外の場所に配置されてもよい。例えば、送金元口座アイコン10112は、口座アイコン表示領域10111または口座アイコン表示領域10111bの外に配置されてもよい。また、送金元口座が一つである場合、送金元口座アイコンは送金指示画面1011に表示されなくともよい。
【0075】
実施形態、第1変形例および第2変形例では、送金元口座アイコン10112と指定口座アイコンとは、接続線10117によって接続されることで、送金元口座アイコンと指定口座アイコンとの組が視覚的に示された。しかしながら、送金元口座アイコンと指定口座アイコンとの組を視覚的に示す方法が、接続線10117に限定されるわけではない。
【0076】
図14は、送金元口座アイコンと指定口座アイコンとの組を視覚的に示す方法の他の例を示す図である。
図14(A)は、送金元口座アイコン10112から送金先口座アイコン10114に向けて矢印10117aが向けられることで、送金元と送金先の組が視覚的に示される。
図14(B)は、送金元口座アイコン10112と指定口座アイコンとを枠10117bで囲むことで、送金元口座アイコン10112と指定口座アイコンの組が視覚的に示される。
【0077】
さらに、送金元口座アイコン10112と指定口座アイコンとの組を視覚的に示す方法はこれらの例に限定されず、他の方法によって実現されてもよい。例えば、送金元口座アイコン10112と指定口座アイコンとを点滅することで、送金元口座アイコン10112と指定口座アイコンとの組を視覚的に示してもよい。また、例えば、送金元口座アイコン10112から指定口座アイコンに向けて矢印が伸びる様子をアニメーションで表示してもよい。
【0078】
実施形態では、指定口座アイコンは、太枠によって強調表示される。しかしながら、指定口座アイコンを強調表示する方法は、太枠による方法に限定されない。例えば、指定口座アイコンを点滅させたり、拡大表示させたり、他の送金先口座アイコン10114と色を変えて表示したり、他の送金先口座アイコン10114よりも高い輝度で表示したりしてもよい。
【0079】
実施形態では、送金先口座アイコン10114をタップすることで、送金先口座の指定を行う。しかしながら、送金先口座の指定は、送金先口座アイコン10114をタップ操作することに限定されない。送金先口座の指定は、例えば、送金元口座アイコン10112を送金先口座アイコン10114に向けてドラッグすることで実施されてもよい。また、例えば、送金先口座の指定は、送金元口座アイコン10112を指でタッチしたあと、当該指をディスプレイ12から離さずに送金先口座アイコン10114に向けて所定距離移動させることで実施されてもよい。
【0080】
実施形態では、指定口座アイコンをタップすることで、送金先口座が確定された。しかしながら、送金先口座を確定する操作は、指定口座アイコンをタップする操作に限定されない。例えば、送金先口座を確定する操作は、指定口座アイコンをダブルタップしてもよいし、送金元口座アイコン10112から指定口座アイコンに延びる接続線10117をなぞる操作によって確定してもよい。
【0081】
スマートフォン1は、送金を行う前に送金元口座の残高を銀行サーバ2から取得し、取得した残高をディスプレイ12に表示してもよい。このような特徴を備えることで、送金元口座からどの程度の金額を送金できるか送金前に把握することができる。
【0082】
実施形態では、表示管理データベースは銀行サーバ2が有したが、表示管理データベースはスマートフォン1が有してもよい。
【0083】
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせる事ができる。
【0084】
<<コンピュータが読み取り可能な記録媒体>>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させる情報処理プログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
【0085】
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、Compact Disc Read Only Memory(CD−ROM)、Compact Disc - Recordable(CD−R)、Compact Disc - ReWriterable(CD−RW)、Digital Versatile Disc(DVD)、ブ
ルーレイディスク(BD)、Digital Audio Tape(DAT)、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。