特許第6972531号(P6972531)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6972531
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/16 20060101AFI20211111BHJP
【FI】
   G03G21/16 104
【請求項の数】17
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-204511(P2016-204511)
(22)【出願日】2016年10月18日
(65)【公開番号】特開2018-66816(P2018-66816A)
(43)【公開日】2018年4月26日
【審査請求日】2019年10月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正吾
【審査官】 佐藤 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−167402(JP,A)
【文献】 特開2007−055774(JP,A)
【文献】 特開2011−137866(JP,A)
【文献】 特開2005−157112(JP,A)
【文献】 特開2007−057646(JP,A)
【文献】 特開2013−250366(JP,A)
【文献】 特開2003−173066(JP,A)
【文献】 特開2008−107605(JP,A)
【文献】 特開2009−294517(JP,A)
【文献】 特開2010−122551(JP,A)
【文献】 特開平02−213883(JP,A)
【文献】 特開2012−203006(JP,A)
【文献】 特開2005−070087(JP,A)
【文献】 特開2011−102962(JP,A)
【文献】 特開2009−003352(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02725430(EP,A2)
【文献】 中国特許出願公開第101000481(CN,A)
【文献】 特開平11−316480(JP,A)
【文献】 特開2011−123445(JP,A)
【文献】 特開2003−131472(JP,A)
【文献】 特開2007−155904(JP,A)
【文献】 特開2011−197414(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光ドラムと、
前記感光ドラムの下方に位置し、前記感光ドラムに接触する中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルトに接触する二次転写ローラと、
軸線方向に延びる第1軸線について回転可能であり、前記中間転写ベルトを周回させるための第1ローラと、
前記軸線方向に延びる第2軸線について回転可能であり、前記第1ローラとともに前記中間転写ベルトを周回させるための第2ローラであって、前記二次転写ローラとの間に前記中間転写ベルトを挟む第2ローラと、
用紙を収容可能であり、前記中間転写ベルトの下方に位置する第1用紙トレイと、
前記第1用紙トレイに収容された用紙を前記中間転写ベルトと前記二次転写ローラとの間に案内するための用紙ガイドであって、上下方向において前記中間転写ベルトと前記第1用紙トレイとの間に位置し、湾曲部を有する用紙ガイドと、
を備え、
前記中間転写ベルトは、3つのローラに掛けられているものではなく、前記第1ローラおよび前記第2ローラの2つに掛けられており、
前記感光ドラムに接触する第1部分であって、前記第1ローラと前記第2ローラとの間に位置し、前記第1軸線と前記第2軸線を結ぶ第1方向に延びる第1部分と、
前記第1部分に対して前記感光ドラムの反対側に位置する第2部分であって、前記第1ローラと前記第2ローラとの間に位置し、前記第1方向に延びる第2部分と、を有し、
前記用紙ガイドは、
用紙搬送方向において前記湾曲部の下流側に位置する第1用紙ガイドであって、前記用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて前記第2部分の傾斜に沿って下方に傾斜する第1用紙ガイドと、
前記用紙搬送方向において前記第1用紙ガイドの下流側に位置する第3用紙ガイドであって、前記用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて上方に傾斜する第3用紙ガイドと、を有し、
前記二次転写ローラと前記中間転写ベルトとの接触部は、前記湾曲部の上端部よりも下方に位置することを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
感光ドラムと、
前記感光ドラムの下方に位置し、前記感光ドラムに接触する中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルトに接触する二次転写ローラと、
軸線方向に延びる第1軸線について回転可能であり、前記中間転写ベルトを周回させるための第1ローラと、
前記軸線方向に延びる第2軸線について回転可能であり、前記第1ローラとともに前記中間転写ベルトを周回させるための第2ローラであって、前記二次転写ローラとの間に前記中間転写ベルトを挟む第2ローラと、
用紙を収容可能であり、前記中間転写ベルトの下方に位置する第1用紙トレイと、
前記第1用紙トレイに収容された用紙を前記中間転写ベルトと前記二次転写ローラとの間に案内するための用紙ガイドであって、上下方向において前記中間転写ベルトと前記第1用紙トレイとの間に位置し、湾曲部を有する用紙ガイドと、
を備え、
前記中間転写ベルトは、
前記感光ドラムに接触する第1部分であって、前記第1ローラと前記第2ローラとの間に位置する第1部分と、
前記第1部分に対して前記感光ドラムの反対側に位置する第2部分であって、前記第1ローラと前記第2ローラとの間に位置する第2部分と、を有し、
前記用紙ガイドは、
用紙搬送方向において前記湾曲部の下流側に位置する第1用紙ガイドであって、前記用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて前記第2部分の傾斜に沿って下方に傾斜する第1用紙ガイドと、
前記用紙搬送方向において前記第1用紙ガイドの下流側に位置する第3用紙ガイドであって、前記用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて上方に傾斜する第3用紙ガイドと、を有し、
前記二次転写ローラと前記中間転写ベルトとの接触部は、前記湾曲部の上端部よりも下方に位置し、
前記第2ローラおよび前記二次転写ローラは、前記第1軸線と前記第2軸線を結ぶ第1方向において、前記第1ローラに対して移動可能であることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項3】
底面を有する筐体を備え、
前記二次転写ローラと前記中間転写ベルトとの接触部は、前記湾曲部の上端部よりも前記底面に近いことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第2ローラは、前記第1ローラよりも下方に位置することを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記二次転写ローラは、前記第2ローラの下方に位置することを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記湾曲部は、前記第1ローラの下方に位置することを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1用紙ガイドは、第1用紙搬送ローラを備えることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記二次転写ローラは、前記第1方向と直交する第2方向において、前記第2ローラと前記第1用紙トレイの間に位置することを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第2ローラおよび前記二次転写ローラは、前記第1方向において、前記第1ローラに対して移動可能であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記用紙ガイドは、第1用紙搬送ローラと、前記第1用紙搬送ローラと接触する第2用紙搬送ローラと、を備え、
前記二次転写ローラと前記中間転写ベルトとの接触部は、前記第1用紙搬送ローラと前記第2用紙搬送ローラとの接触部よりも下方に位置することを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
筐体と、
前記筐体に着脱可能な転写ユニットであって、前記中間転写ベルトと、前記二次転写ローラと、前記第1ローラと、前記第2ローラと、を備える転写ユニットと、を備え、
前記第2ローラは、前記第1ローラよりも下方に位置し、
前記用紙ガイドは、
前記用紙搬送方向において前記湾曲部の下流側に位置し、前記用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて前記第1用紙ガイドの傾斜に沿って下方に傾斜する第2用紙ガイドであって、前記第2用紙搬送ローラを含む第2用紙ガイドと、を有し、
前記筐体は、前記第1用紙ガイドを有し、
前記転写ユニットは、前記第2用紙ガイドを有する、ことを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記用紙ガイドは、
前記用紙搬送方向において前記第2用紙ガイドの下流側に位置する第4用紙ガイドであって、前記第3用紙ガイドと向かい合い、前記用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて上方に傾斜する第4用紙ガイドと、を有し、
前記転写ユニットは、
前記第1ローラを支持する第1フレームであって、前記第2用紙ガイドと前記第4用紙ガイドとを含む第1フレームと、
前記第2ローラおよび前記二次転写ローラを支持する第2フレームであって、前記第3用紙ガイドを含む第2フレームであって、前記用紙搬送方向において、前記第1フレームに対して移動可能な第2フレームと、を有することを特徴とする、請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記第2フレームは、前記第3用紙ガイドから前記第4用紙ガイドに向けて突出する突出部であって、前記第3用紙ガイドと前記第4用紙ガイドとの間に位置する突出部であり、前記第4用紙ガイドに接触する突出部を備えることを特徴とする、請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
開口を有する筐体を備え、
前記用紙ガイドは、
前記開口から前記第1用紙ガイドに用紙を案内するための手差し用紙ガイドを有し、
前記中間転写ベルトと前記二次転写ローラの接触部は、前記開口よりも下方に位置することを特徴とする請求項11から請求項13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記中間転写ベルトを周回させるための第1ローラと、
前記第1ローラとともに前記中間転写ベルトを周回させるための第2ローラであって、前記二次転写ローラとの間に前記中間転写ベルトを挟む第2ローラと、
を備え、
第2用紙トレイに支持された用紙を給紙するための給紙ローラであって、前記第2用紙トレイと前記用紙ガイドとの間に位置する給紙ローラであって、前記第1ローラの下方に位置する給紙ローラと、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項16】
定着器を通過した用紙を再度前記二次転写ローラと前記中間転写ベルトとの接触部へ案内する両面印刷ガイドであって、
前記両面印刷ガイドにおける用紙搬送方向の上流側から順に、
第1湾曲部と、
上下方向において前記第1用紙トレイと前記二次転写ローラとの間に位置する第5用紙ガイドと、
前記第1用紙ガイドと接続する第2湾曲部と、
を有する両面印刷ガイドを、さらに備えることを特徴とする、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記二次転写ローラと前記中間転写ベルトとの接触部は、前記第2湾曲部の上端部よりも下方に位置することを特徴とする、請求項16に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されるように、感光ドラムと、中間転写ベルトと、二次転写ローラと、用紙トレイと、用紙ガイドとを備える画像形成装置が知られている。中間転写ベルトは、感光ドラムの下方に位置し、感光ドラムに接触する。二次転写ローラは、中間転写ベルトに接触する。用紙トレイは、中間転写ベルトの下方に位置し、用紙を収容する。用紙ガイドは、用紙トレイ内の用紙を、中間転写ベルトと二次転写ローラとの間に案内する。用紙ガイドは、湾曲部を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−064953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の画像形成装置では、上下方向において、スペースができる。
【0005】
そのため、画像形成装置を上下方向に小型化することが困難である。
【0006】
そこで、本開示の目的は、上下方向に小型化を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の画像形成装置は、感光ドラムと、中間転写ベルトと、二次転写ローラと、用紙を収容可能な第1用紙トレイと、第1用紙トレイに収容された用紙を中間転写ベルトと二次転写ローラとの間に案内するための用紙ガイドとを備える。中間転写ベルトは、感光ドラムの下方に位置する。中間転写ベルトは、感光ドラムに接触する。二次転写ローラは、中間転写ベルトに接触する。第1用紙トレイは、中間転写ベルトの下方に位置する。用紙ガイドは、上下方向において、中間転写ベルトと第1用紙トレイとの間に位置する。用紙ガイドは、湾曲部を有する。中間転写ベルトと二次転写ローラの接触部は、湾曲部の上端部よりも下方に位置する。
【0008】
このような構成によれば、二次転写ローラは、湾曲部の上端部よりも下方に位置する。つまり、上下方向において、二次転写ローラを、第1用紙トレイに近づけて配置することができる。
【0009】
そのため、上下方向において、中間転写ベルトと第1用紙トレイとの間のスペースを小さくすることができる。
【0010】
その結果、画像形成装置を上下方向に小型化することができる。
【発明の効果】
【0011】
本開示の画像形成装置によれば、上下方向に小型化を図ることができ、かつ、用紙の撓みを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、第1実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
図2図2は、図1に示す画像形成装置であって、トップカバーが開位置に位置した状態を示す。
図3図3は、図1に示す転写ユニットの着脱を説明するための説明図である。
図4図4は、図1に示す転写ユニットの断面図である。
図5図5は、図4に示す転写ユニットの側面図であって、搬送管が取り外された状態を示す。
図6図6は、図4に示す転写ユニットの断面図であって、搬送管の断面を示す断面図である。
図7図7は、図1に示す画像形成装置の廃トナーの搬送を説明するための説明図である。
図8図8は、第2実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
図9図9は、図8に示す画像形成装置であって、ドロワが外側位置に位置した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1実施形態]
1.画像形成装置の概略
図1および図2を参照して、第1実施形態の画像形成装置1の概略について説明する。
【0014】
図1に示すように、画像形成装置1は、筐体2と、複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cと、複数のLEDアレイ4K、4Y、4M、4Cと、転写ユニット5と、定着器6と、第1用紙トレイ7と、ピックアップローラ18と、第2用紙トレイ52と、第3用紙トレイ61と、用紙ガイド21と、両面印刷ガイド71とを備える。
【0015】
1.1 筐体
筐体2は、画像形成装置1の外装を構成する。複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cは、筐体2に装着されたときに、筐体2の内部に収容される。筐体2は、開口2A(図2参照)と、底面2Bとを有する。開口2Aは、複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cが筐体2に対して着脱されるときに、複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cの通過を許容する。底面2Bは、画像形成装置1が所定の平面に載置されるときに、所定の平面に向かい合う。筐体2は、トップカバー2Cを備える。トップカバー2Cは、開口2Aを開放する開位置(図2参照)と、開口2Aを閉鎖する閉位置との間を回動可能である。トップカバー2Cは、軸線方向に延びる軸線Aについて回動可能である。トップカバー2Cが閉位置に位置する状態において、トップカバー2Cの上面Sは、底面2Bに対して、傾斜する。詳しくは、トップカバー2Cが閉位置に位置する状態において、トップカバーの上面Sは、軸線Aに近づくにつれて、下方に傾斜する。
【0016】
1.2 プロセスカートリッジ
複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cは、それぞれ、トップカバー2Cが開位置(図2参照)に位置するときに、開口2Aを介して、筐体2に対して着脱可能である。複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cは、第1方向に並ぶ。詳しくは、複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cは、第1方向において、互いに間隔を隔てて並ぶ。複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cは、それぞれ同じ構造を有する。そのため、以下の説明において、プロセスカートリッジ3Kの構造について説明し、プロセスカートリッジ3Y、3M、3Cの構造については、説明を省略する。
【0017】
プロセスカートリッジ3Kは、感光ドラム8Kと、帯電ローラ9Kと、現像ユニット10Kと、ドラムクリーナ11Kとを備える。すなわち、画像形成装置1は、感光ドラム8Kと、帯電ローラ9Kと、現像ユニット10Kと、ドラムクリーナ11Kとを備える。
【0018】
帯電ローラ9Kは、感光ドラム8Kの周面を帯電するように構成される。帯電ローラ9Kは、感光ドラム8Kの周面に接触する。
【0019】
図2に示すように、現像ユニット10Kは、プロセスカートリッジ3Kに対して着脱可能である。現像ユニット10Kは、感光ドラム8Kの周面にトナーを供給するように構成される。詳しくは、現像ユニット10Kは、トナーを収容可能である。現像ユニット10Kは、現像ローラ12Kを備える。現像ローラ12Kは、現像ユニット10K内のトナーを、感光ドラム8Kの周面に供給するように構成される。現像ローラ12Kは、現像ユニット10Kがプロセスカートリッジ3Kに装着されたときに、感光ドラム8Kの周面に接触する。
【0020】
ドラムクリーナ11Kは、感光ドラム8Kの周面からトナーを除去するための構成である。
【0021】
1.3 LEDアレイ
複数のLEDアレイ4K、4Y、4M、4Cは、第1方向に並ぶ。詳しくは、複数のLEDアレイ4K、4Y、4M、4Cは、第1方向において、互いに間隔を隔てて並ぶ。複数のLEDアレイ4K、4Y、4M、4Cは、トップカバー2Cに取り付けられる。複数のLEDアレイ4K、4Y、4M、4Cは、それぞれ同じ構造を有する。そのため、以下の説明において、LEDアレイ4Kの構造について説明し、LEDアレイ4Y、4M、4Cの構造については、説明を省略する。
【0022】
LEDアレイ4Kは、感光ドラム8Kの周面を露光するための構成である。LEDアレイ4Kは、プロセスカートリッジ3Kが筐体2に装着され、トップカバー2Cが閉位置に位置したときに、感光ドラム8Kの上に位置する。
【0023】
1.4 転写ユニット
転写ユニット5は、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cの周面のトナー像を用紙に転写するように構成される。転写ユニット5は、第1ローラ13、第2ローラ14、中間転写ベルト15および二次転写ローラ16を備える。すなわち、画像形成装置1は、第1ローラ13、第2ローラ14、中間転写ベルト15および二次転写ローラ16を備える。
【0024】
第1ローラ13は、中間転写ベルト15を周回させるための構成である。第1ローラ13は、軸線方向に延びる第1軸線A11について回転可能である。第1ローラ13は、駆動力が入力される駆動ローラである。
【0025】
第2ローラ14は、第1ローラ13とともに中間転写ベルト15を周回させるための構成である。第2ローラ14は、二次転写ローラ16との間に中間転写ベルト15を挟む。第2ローラ14は、軸線方向に延びる第2軸線A12について回転可能である。第2ローラ14は、第1ローラ13によって移動する中間転写ベルト15に従い回転する従動ローラである。
【0026】
第2ローラ14は、第1方向において、第1ローラ13と並ぶ。詳しくは、第2ローラ14は、第1方向において、第1ローラ13と間隔を隔てて並ぶ。第1方向は、第1軸線A11と第2軸線A12を結ぶ方向である。第2ローラ14は、第1ローラ13よりも下方に位置する。詳しくは、第2軸線A12は、第1軸線A11よりも下方に位置する。
【0027】
中間転写ベルト15は、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cの下方に位置する。中間転写ベルト15は、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cに接触する。中間転写ベルト15は、無端状のベルトである。中間転写ベルト15は、第1ローラ13および第2ローラ14に掛けられる。詳しくは、中間転写ベルト15は、第1ローラ13および第2ローラに掛けられた状態において、第1方向に延びる。中間転写ベルト15は、第1ローラ13および第2ローラ14の周りを周回する。中間転写ベルト15は、底面2Bに対して、傾斜する。詳しくは、中間転写ベルト15は、底面2Bに対して、定着器6に近づくにつれて下方に傾斜する。中間転写ベルト15は、第1部分15Aと、第2部分15Bとを有する。第1部分15Aは、第1ローラ13と第2ローラ14との間に位置する。第1部分15Aは、第1方向に延びる。第1部分15Aは、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cに接触する。第2部分15Bは、第1部分15Aに対して、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cの反対側に位置する。具体的には、第2部分15Bは、第1部分15Aの下方に位置する。第2部分15Bは、第1ローラ13と第2ローラ14との間に位置する。第2部分15Bは、第1方向に延びる。
【0028】
二次転写ローラ16は、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cから中間転写ベルト15に転写されたトナー像を、中間転写ベルト15から用紙に転写するように構成される。二次転写ローラ16は、第2ローラ14の下方に位置する。二次転写ローラ16は、中間転写ベルト15に接触する。詳しくは、二次転写ローラ16は、第2ローラ14との間に、中間転写ベルト15を挟む。二次転写ローラ16は、第1方向と直交する第2方向において、第2ローラ14と第1用紙トレイ7の間に位置する。
【0029】
1.5 定着器
定着器6は、トナー像が転写された用紙を加熱および加圧することにより、用紙にトナー像を定着させるように構成される。定着器6は、第1方向において、第2ローラ14に対して、第1ローラ13の反対側に位置する。定着器6は、第1方向において、二次転写ローラ16と間隔を隔てる。定着器6を通過した用紙は、第3用紙トレイ61が閉位置に位置するときには、排紙ガイド17によって上方へ案内され、トップカバー2Cの上に排紙される。
【0030】
1.6 第1用紙トレイ
第1用紙トレイ7は、用紙を収容可能である。詳しくは、第1用紙トレイ7は、用紙を収容するための収容部7Aを備える。第1用紙トレイ7は、第1方向において、筐体2に対して移動可能である。第1用紙トレイ7は、収容部7Aが筐体2の外側に位置する外側位置と、収容部7Aが筐体2の内側に位置する内側位置との間を移動可能である。これにより、ユーザは、第1用紙トレイ7を外側位置に移動させた後、収容部7Aに用紙を補給することができる。第1用紙トレイ7は、内側位置に位置するときに、中間転写ベルト15の下方に位置する。第1用紙トレイ7が内側位置に位置するときに、第1用紙トレイ7内に収容された用紙は、後述する用紙ガイド21によって案内されることにより、所定のタイミングで、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に供給される。詳しくは、第1用紙トレイ7は、第1方向に延びる。第1用紙トレイ7は、第1方向において、一端部と、他端部とを有する。一端部は、第1ローラ13の下に位置する。他端部は、第1方向において、一端部から離れる。
【0031】
1.7 ピックアップローラ
ピックアップローラ18は、第1用紙トレイ7が内側位置に位置するときに、第1用紙トレイ7内に収容された用紙を、ピックアップするように構成される。ピックアップローラ18は、第1用紙トレイ7が内側位置に位置するときに、第1用紙トレイ7の一端部の上方に位置する。ピックアップローラ18によってピックアップされた用紙は、用紙ガイド21に向かって搬送される。
【0032】
1.8 第2用紙トレイ
第2用紙トレイ52は、用紙を支持するための構成である。第2用紙トレイ52は、第1用紙トレイ7よりも上方に位置する。詳しくは、筐体2は、開口51を有する。開口51は、用紙が挿入されることを許容する。第2用紙トレイ52は、開口51に挿入された用紙を支持可能である。第2用紙トレイ52は、開口51を閉鎖する第1位置と、開口51を開放する第2位置との間を移動可能である。第2用紙トレイ52は、第2位置に位置するときに、用紙を支持可能である。
【0033】
1.9 第3用紙トレイ
第3用紙トレイ61は、定着器6を通過した用紙を支持するための構成である。詳しくは、筐体2は、開口62を有する。開口62は、定着器6を通過した用紙が通過することを許容する。第3用紙トレイ61は、開口62を通過した用紙を支持する。第3用紙トレイ61は、開口62を閉鎖する閉位置と、開口62を開放する開位置との間を移動可能である。第3用紙トレイ61は、開位置に位置するときに、定着器6を通過した用紙を支持可能である。第3用紙トレイ61が開位置に位置するときに、定着器6を通過した用紙は、排紙ガイド17を通らずに、第3用紙トレイ61に支持される。
【0034】
1.10 用紙ガイド
用紙ガイド21は、第1用紙トレイ7に収容された用紙を中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に案内するための構成である。用紙ガイド21は、上下方向において、中間転写ベルト15と第1用紙トレイ7との間に位置する。
1.11 両面印刷ガイド
両面印刷ガイド71は、第3用紙トレイ61が閉位置に位置し、画像形成装置1が両面印刷を実行するときに、定着器6を通過した用紙を、再度、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1へ案内するための構成である。
【0035】
2.用紙ガイドの詳細
以下、図1を参照して、用紙ガイド21の詳細について説明する。
【0036】
用紙ガイド21は、湾曲部22と、第1用紙ガイド21Aと、第2用紙ガイド21Bと、第3用紙ガイド21Cと、第4用紙ガイド21Dと、手差し用紙ガイド21Eと、を有する。
【0037】
湾曲部22は、第1用紙トレイ7に収容された用紙を上方へ案内するように構成される。湾曲部22は、第1ローラ13の下方に位置する。詳しくは、湾曲部22は、上下方向において、第1用紙トレイ7の一端部と第1ローラ13との間に位置する。湾曲部22は、上方へ延びるとともに、第1方向において中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に向かう方向へ湾曲する。中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1は、湾曲部22の上端部E1よりも下方に位置する。詳しくは、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1は、湾曲部22の上端部E1よりも底面2Bに近い。詳しくは、二次転写ローラ16は、湾曲部22の上端部E1よりも下方に位置する。詳しくは、二次転写ローラ16は、湾曲部22の上端部E1よりも底面2Bに近い。さらに、詳しくは、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1から底面2Bまでの長さL1は、湾曲部22の上端部E1から底面2Bまでの長さL2よりも小さい。
【0038】
第1用紙ガイド21A、第2用紙ガイド21Bおよび第3用紙ガイド21Cは、湾曲部22によって案内された用紙を、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に案内するための構成である。
【0039】
第1用紙ガイド21Aは、用紙を第1方向に案内するように構成される。第1用紙ガイド21Aは、用紙が搬送される方向、すなわち、用紙搬送方向において、湾曲部22の下流側に位置する。第1用紙ガイド21Aは、中間転写ベルト15の下方に位置する。第1用紙ガイド21Aは、第1方向に延びる。第1用紙ガイド21Aは、中間転写ベルト15の第2部分15Bに沿う。第1用紙ガイド21Aは、用紙搬送方向の下流側に向かうに従い、下方に傾斜する。第1用紙ガイド21Aは、中間転写ベルト15に沿う。第1用紙ガイド21Aは、底面2Bに対して傾斜する。筐体2は、第1用紙ガイド21Aを有する。第1用紙ガイド21Aは、第1用紙搬送ローラ27と、用紙搬送ローラ25と、用紙搬送ローラ23と、を含む。すなわち、用紙ガイド21は、第1用紙搬送ローラ27と、用紙搬送ローラ25と、用紙搬送ローラ23と、を備える。用紙搬送ローラ25は、第1用紙搬送ローラ27よりも用紙搬送方向の下流側に位置する。用紙搬送ローラ23は、用紙搬送ローラ25よりも用紙搬送方向の下流側に位置する。用紙搬送ローラ23は、レジストローラである。
【0040】
第2用紙ガイド21Bは、用紙を第1方向に案内するように構成される。第2用紙ガイド21Bは、用紙搬送方向において、湾曲部22の下流側に位置する。第2用紙ガイド21Bは、第1用紙ガイド21Aと向かい合う。第2用紙ガイド21Bは、第1用紙ガイド21Aの上方に位置する。第2用紙ガイドは、中間転写ベルト15の下方に位置する。第2用紙ガイド21Bは、第1方向に延びる。第2用紙ガイド21Bは、中間転写ベルト15の第2部分15Bに沿う。第2用紙ガイド21Bは、用紙搬送方向の下流側に向かうに従い、下方に傾斜する。詳しくは、第2用紙ガイド21Bは、中間転写ベルト15に沿う。第2用紙ガイド21Bは、底面2Bに対して傾斜する。詳しくは、第2用紙ガイド21Bは、第1用紙ガイド21Aの上方に位置する。第2用紙ガイド21Bは、上下方向において、第1用紙ガイド21Aと間隔を隔てる。転写ユニット5は、第2用紙ガイド21Bを含む。すなわち、転写ユニット5は、第2用紙ガイド21Bを有する。第2用紙ガイド21Bは、第2用紙搬送ローラ28と、用紙搬送ローラ26と、用紙搬送ローラ24を含む。すなわち、用紙ガイド21は、第2用紙搬送ローラ28と、用紙搬送ローラ26と、用紙搬送ローラ24を備える。第2用紙搬送ローラ28は、第1用紙搬送ローラ27と接触する。第2用紙搬送ローラ28は、二次転写ローラ16よりも上方に位置する。用紙搬送ローラ26は、用紙搬送ローラ25と接触する。用紙搬送ローラ26は、第2用紙搬送ローラ28よりも、用紙搬送方向の下流側に位置する。用紙搬送ローラ26は、二次転写ローラ16よりも上方に位置する。用紙搬送ローラ24は、用紙搬送ローラ23と接触する。用紙搬送ローラ24は、用紙搬送ローラ26よりも、用紙搬送方向の下流側に位置する。
【0041】
第1用紙搬送ローラ27と第2用紙搬送ローラ28の接触部N2は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも上方に位置する。言い換えると、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1は、第1用紙搬送ローラ27と第2用紙搬送ローラ28の接触部N2よりも下方に位置する。用紙搬送ローラ26と用紙搬送ローラ25の接触部N3は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも上方に位置する。詳しくは、用紙搬送ローラ26と用紙搬送ローラ25の接触部N3の長さL3は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1から底面2Bまでの長さL1よりも長い。
【0042】
第3用紙ガイド21Cは、用紙を中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1に案内するように構成される。第3用紙ガイド21Cは、用紙搬送方向において、第1用紙ガイド21Aの下流側に位置する。第3用紙ガイド21Cは、用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて、上方に傾斜する。第3用紙ガイド21Cは、用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて、第2ローラ14に近づくように傾斜する。転写ユニットは、第3用紙ガイド21Cを含む。
【0043】
第4用紙ガイド21Dは、用紙を中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1に案内するように構成される。第4用紙ガイド21Dは、第3用紙ガイド21Cと向かい合う。第4用紙ガイド21Dは、第3用紙ガイド21Cの上方に位置する。第4用紙ガイド21Dは、上下方向において、第3用紙ガイド21Cと間隔を隔てて位置する。第4用紙ガイド21Dは、用紙搬送方向において、第2用紙ガイド21Bの下流側に位置する。第4用紙ガイド21Dは、用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて、上方に傾斜する。第4用紙ガイド21Dは、用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて、中間転写ベルト15に近づくように傾斜する。そのため、用紙が第3用紙ガイド21Cと第4用紙ガイド21Dの間に搬送されたときに、用紙が、中間転写ベルト15と接触する。その後、用紙は、中間転写ベルト15と接触した状態で、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1に搬送される。つまり、用紙と中間転写ベルト15との間に隙間が無い状態で、用紙は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1に搬送される。そのため、二次転写ローラ16に電力が供給されたときに、用紙と中間転写ベルト15との間における放電を抑制できる。その結果、中間転写ベルト15の周面のトナーが、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも用紙搬送方向の上流側において、逆極性に帯電し、用紙に飛散することを抑制できる。
【0044】
手差し用紙ガイド21Eは、第2用紙トレイ52に支持され、かつ、開口51に挿入された用紙を、開口51から第1用紙ガイド21Aおよび第2用紙ガイド21Bに案内するように構成される。手差し用紙ガイド21Eは、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも上方に位置する。そのため、開口51は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも上方に位置する。中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1は、開口51よりも下方に位置する。
【0045】
3.両面印字ガイドの詳細
以下、図1を参照して、両面印刷ガイド71の詳細について説明する。
【0046】
両面印刷ガイド71は、湾曲部71Aと、用紙ガイド71Cと、湾曲部71Bと、を有する。用紙ガイド71Cは、両面印刷ガイド71における用紙搬送方向において、湾曲部71Aよりも下流側に位置する。湾曲部71Bは、両面印刷ガイド71における用紙搬送方向において、用紙ガイド71Cよりも下流側に位置する。湾曲部71Aは、開口62の下方に位置する。湾曲部71Bの上端部E2は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも上方に位置する。
【0047】
4.第2用紙トレイの詳細
以下、図1を参照して、第2用紙トレイ52の詳細について説明する。
【0048】
第2用紙トレイ52は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも上方に位置する。第2用紙トレイ52は、二次転写ローラ16よりも上方に位置する。第2用紙トレイ52は、開口51よりも下方に位置する。
【0049】
そのため、第2用紙トレイ52に支持された用紙は、開口51を通り、湾曲部22を通らずに第1用紙ガイド21A、第2用紙ガイド21B、第3用紙ガイド21Cおよび第4用紙ガイド21Dにより、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に案内される。その結果、用紙が厚紙または封筒である場合に、厚紙または封筒を折り曲げることなく、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に搬送することができる。
【0050】
さらに、第3用紙トレイ61が開位置に位置する場合、第2用紙トレイ52に支持された用紙は、湾曲部22を通らずに、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に案内され、さらに、定着器6を通過した後、排紙ガイド17を通らずに、第3用紙トレイ61に支持される。その結果、用紙が厚紙または封筒である場合に、厚紙または封筒を折り曲げることなく、筐体2の外部に排紙することができる。
【0051】
5.転写ユニット
以下、図3から図7を参照して、転写ユニット5の詳細について説明する。
【0052】
図3に示すように、転写ユニット5は、筐体2に着脱可能である。詳しくは、転写ユニット5は、感光ドラム8K、8Y、8M、8C(図2参照)のすべてが筐体2から離脱した状態で、開口2Aを介して、筐体2に着脱可能である。より詳しくは、転写ユニット5は、複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3C(図2参照)のすべてが筐体2から離脱した状態で、開口2Aを介して、筐体2に着脱可能である。
【0053】
転写ユニット5が筐体2から離脱することにより、第2用紙ガイド21Bは、第1用紙ガイド21Aから離れる。すなわち、転写ユニット5が筐体2から離脱することにより、第1用紙搬送ローラ27は、第2用紙搬送ローラ28から離れる。転写ユニット5が筐体2から離脱することにより、用紙搬送ローラ25は、用紙搬送ローラ26から離れる。さらに、転写ユニット5が筐体2から離脱することにより、用紙搬送ローラ23は、用紙搬送ローラ24から離れる。これにより、第1用紙ガイド21Aと第2用紙ガイド21Bとの間に用紙が詰まった場合に、ユーザは、転写ユニット5を筐体2から取り外した後、第1用紙ガイド21Aと第2用紙ガイド21Bとの間に詰まった用紙を取り除くことができる。転写ユニットは、第3用紙ガイド21Cと、第4用紙ガイド21Dとを含む。
【0054】
図4および図6に示すように、転写ユニット5は、第1フレーム31と、第2フレーム32と、ベルトクリーナ41と、搬送管42とを有する。
【0055】
5.1 第1フレームおよび第2フレーム
図4および図5に示すように、第1フレーム31は、第1ローラ13を支持する。第1フレーム31は、第2用紙ガイド21Bと、第4用紙ガイド21Dとを含む。詳しくは、第1フレーム31は、2つの側板31A、31Bを備える。側板31Aと側板31Bとは、軸線方向において、互いに間隔を隔てる。側板31A、31Bは、第1方向に延びる。第1ローラ13は、軸線方向において、側板31Aと側板31Bとの間に位置する。側板31Aおよび側板31Bは、第1ローラ13を支持する。第2用紙ガイド21Bは、軸線方向において、側板31Aと側板31Bとの間に位置する。側板31A、31Bは、それぞれ、長穴31Cを有する。長穴31Cは、用紙搬送方向に延びる。具体的には、長穴31Cは、第1方向に延びる。
【0056】
第2フレーム32は、第2ローラ14および二次転写ローラ16を支持する。第2フレーム32は、第3用紙ガイド21Cを含む。第2フレーム32は、用紙搬送方向において、第1フレーム31に対して移動可能である。言い換えると、第2フレーム32は、第1方向において、第1フレーム31に対して移動可能である。詳しくは、第2フレーム32は、軸線方向において、側板31Aと側板31Bとの間に位置する。第2フレーム32は、2つの側板32A、32Bを備える。側板32Aと側板32Bとは、軸線方向において、互いに間隔を隔てる。側板32A、32Bは、第1方向に延びる。第2ローラ14は、軸線方向において、側板32Aと側板32Bとの間に位置する。側板32Aおよび側板32Bは、第2ローラ14を支持する。第3用紙ガイド21Cは、軸線方向において、側板32Aと側板32Bとの間に位置する。側板32A、32Bは、それぞれ、ボス32Cを備える。ボス32Cは、円筒形状を有する。側板32Aのボス32Cは、側板32Aから側板31Aに向かって軸線方向に延びる。側板32Bのボス32Cは、側板32Bから側板31Bに向かって軸線方向に延びる。側板32Aのボス32Cは、側板31Aの長穴31Cに挿入される。側板32Bのボス32Cは、側板31Bの長穴31Cに挿入される。これにより、第2フレーム32は、第1フレーム31に支持され、かつ、用紙搬送方向において、第1フレーム31に対して移動可能となる。言い換えると、第2フレーム32は、第1フレーム31に支持され、かつ、第1方向において、第1フレーム31に対して移動可能となる。なお、ボス32Cには、第2ローラ14のシャフト14Aが挿入される。ボス32Cは、ばね33によって、第1方向において、第1ローラ13から離れる方向に押圧されている。これにより、第2ローラ14および第2フレーム32は、第1方向において、第1ローラ13から離れる方向へ押圧されている。つまり、第2ローラ14および二次転写ローラ16は、第1方向において、第1ローラに対して移動可能である。また、第2フレーム32は、突出部34を備える。
【0057】
突出部34は、第3用紙ガイド21Cと第4用紙ガイド21Dとの間に位置する。突出部34は、第4用紙ガイド21Dに接触する。突出部34は、第3用紙ガイド21Cから第4用紙ガイド21Dに向けて突出する。突出部34は、軸線方向において、第3用紙ガイド21Cの両端部から第4用紙ガイド21Dに向けて突出する。すなわち、突出部34は、複数である。これにより、突出部34は、第3用紙ガイド21Cと第4用紙ガイド21Dとの間隔を一定に保つ。その結果、第1用紙ガイド21Aと第2用紙ガイド21Bとの間に案内された用紙は、第3用紙ガイド21Cと第4用紙ガイドとの間を通過することができる。
【0058】
5.2 ベルトクリーナ
図4に示すように、ベルトクリーナ41は、中間転写ベルト15の表面からトナーを除去するための構成である。ベルトクリーナ41は、第2ローラ14の上方に位置する。ベルトクリーナ41は、搬送管42を介して、第1フレーム31に固定される。ベルトクリーナ41は、クリーニングローラ41Aと、オーガ41Bとを備える。
【0059】
クリーニングローラ41Aは、中間転写ベルト15の表面に接触する。クリーニングローラ41Aは、中間転写ベルト15の表面からトナーを除去する。クリーニングローラ41Aによって除去されたトナーは、ベルトクリーナ41の内部に収容される。オーガ41Bは、ベルトクリーナ41の内部に位置する。オーガ41Bは、軸線方向に延びる。オーガ41Bは、ベルトクリーナ41の内部に収容されたトナーを軸線方向に搬送する。
【0060】
5.3 搬送管
図6および図7に示すように、搬送管42は、ドラムクリーナ11K、11Y、11M、11C、および、ベルトクリーナ41が除去したトナーを搬送するように構成される。搬送管42は、第1フレーム31の側板31Aに取り付けられる。搬送管42は、第1方向に延びる。搬送管42は、転写ユニット5が筐体2に装着されたときに、第1方向において、軸線Aに近づく方向へ向かうにつれて、下方へ傾斜する。搬送管42は、第1方向において、一端部と他端部とを備える。一端部は、第1方向において、軸線Aに対して、他端部よりも近くに位置する。一端部は、ベルトクリーナ41に連結される。これにより、搬送管42は、オーガ41Bによって搬送されたトナーを受け入れ可能である。搬送管42は、転写ユニット5およびプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cが筐体2に装着されたときに、一端部と他端部との間において、ドラムクリーナ11K、11Y、11M、11Cと連結する。これにより、搬送管42は、ドラムクリーナ11K、11Y、11M、11C内のトナーを受け入れ可能である。また、搬送管42の内部には、オーガ42Aが設けられる。オーガ42Aは、搬送管42に沿って、第1方向に延びる。オーガ42Aは、搬送管42内のトナーを第1方向に搬送する。
【0061】
6.廃トナー収容部
以下、図7を参照して、廃トナー収容部43の詳細について説明する。
【0062】
画像形成装置1は、さらに、廃トナー収容部43を備える。廃トナー収容部43は、搬送管42によって搬送されたトナーを収容するための構成である。廃トナー収容部43は、筐体2に対して着脱可能である。廃トナー収容部43は、転写ユニット5および廃トナー収容部43が筐体2に装着されたときに、搬送管42よりも下方に位置する。なお、廃トナー収容部43は、筐体2に装着されたときに、軸線方向において、第1用紙トレイ7と並ぶ。廃トナー収容部43は、筐体2に装着されたときに、接続管44を介して、搬送管42の一端部と接続される。これにより、廃トナー収容部43は、筐体2に装着されたときに、搬送管42によって搬送されたトナーを収容可能となる。
【0063】
7.作用効果
画像形成装置1によれば、図1に示すように、二次転写ローラ16は、湾曲部22の上端部E1よりも下方に位置する。つまり、上下方向において、二次転写ローラ16を、第1用紙トレイ7に近づけて配置することができる。
【0064】
そのため、上下方向において、中間転写ベルト15と第1用紙トレイ7との間のスペースを小さくすることができる。
【0065】
また、湾曲部22の曲率を大きくすることができるため、湾曲部22に搬送された用紙の撓みを抑制できる。
【0066】
その結果、画像形成装置1を上下方向に小型化することができ、かつ、用紙の撓みを抑制できる。
【0067】
また、画像形成装置1によれば、図1に示すように、中間転写ベルト15は、第1ローラ13および第2ローラ14に掛けられている。すなわち、中間転写ベルト15は、2つのローラに掛けられている。
【0068】
そのため、中間転写ベルト15が3つのローラに掛けられている場合に比べ、転写ユニット5を小型化することができる。
【0069】
その結果、画像形成装置1を小型化することができる。
【0070】
また、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との接触部N1よりも用紙搬送方向の上流側に位置する用紙と中間転写ベルト15の間に隙間があると、二次転写ローラ16に電圧が印加されたときに、用紙と中間転写ベルト15の間で放電が発生し、中間転写ベルト15の周面のトナーが逆極性に帯電してしまい、転写不良が発生する。
【0071】
画像形成装置1によれば、図1に示すように、二次転写ローラ16は、第2方向において第2ローラ14と第1用紙トレイ7の間に位置する。また、第1用紙ガイド21Aは、中間転写ベルト15の第2部分15Bに沿う。さらに、第3用紙ガイド21Cおよび第4用紙ガイド21Dは、中間転写ベルト15の第2部分15Bに沿い、かつ、第2ローラ14に近づくように筐体2の底面2Bに対して傾斜する。
【0072】
そのため、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも用紙搬送方向の上流側に位置する用紙と中間転写ベルト15の間の隙間を小さくできる。
【0073】
その結果、用紙と中間転写ベルト15との間の放電を抑制し、転写不良を抑制できる。
【0074】
8.変形例
第1実施形態では、ベルトクリーナ41が、第1フレーム31に固定されていた。しかし、ベルトクリーナ41は、第2フレーム32に固定されていてもよい。そのため、ベルトクリーナ41は、第2ローラ14と共に移動可能となる。
【0075】
[第2実施形態]
図8および図9を参照して、第2実施形態の画像形成装置100について説明する。なお、画像形成装置100において、画像形成装置1と同様の部材には同様の符号を付し、説明を省略する。
【0076】
1.給紙ローラ101
画像形成装置100は、第2用紙トレイ52に支持された用紙を給紙するための給紙ローラ101を備える。
【0077】
給紙ローラ101は、第1方向において、第2用紙トレイ52と用紙ガイド21との間に位置する。給紙ローラ101は、第1ローラ13の下方に位置する。詳しくは、給紙ローラ101は、上下方向において、第1ローラ13と第1用紙トレイ7との間に位置する。
【0078】
2.レーザースキャンユニット102
画像形成装置100は、第1実施形態の画像形成装置1のLEDアレイ4K、4Y、4M、4Cの代わりに、レーザースキャンユニット102を備える。レーザースキャンユニット102は、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cのそれぞれに、レーザー光を出射して、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cのそれぞれを露光するように構成される。
【0079】
3.プロセスカートリッジ103K、103Y、103M、103C
画像形成装置100は、第1実施形態の画像形成装置1の複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cの代わりに、複数のプロセスカートリッジ103K、103Y、103M、103Cを備える。複数のプロセスカートリッジ103K、103Y、103M、103Cは、それぞれ同じ構造を有する。そのため、以下の説明において、プロセスカートリッジ103Kの構造について説明し、プロセスカートリッジ103Y、103M、103Cの構造については、説明を省略する。
【0080】
プロセスカートリッジ103Kは、現像ユニット105Kを一体的に備える。詳しくは、プロセスカートリッジ103Kは、現像ユニット105Kを着脱不能に備える。
【0081】
4.ドロワ106
また、画像形成装置100は、複数のプロセスカートリッジ103K、103Y、103M、103Cを支持可能なドロワ106を備える。
【0082】
ドロワ106は、図8および図9に示すように、第1方向において、画像形成装置100内に収容される内側位置と、内側位置から、画像形成装置100の外に引き出された外側位置との間を移動可能である。複数のプロセスカートリッジ103K、103Y、103M、103Cは、ドロワ106が外側位置に位置するときに、ドロワ106に対して、着脱可能である。
【0083】
5.第2実施形態の作用効果
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0084】
1 画像形成装置
2 筐体
2B 底面
5 転写ユニット
7 第1用紙トレイ
8C 感光ドラム
8K 感光ドラム
8M 感光ドラム
8Y 感光ドラム
13 第1ローラ
14 第2ローラ
15 中間転写ベルト
15A 第1部分
15B 第2部分
16 二次転写ローラ
21 用紙ガイド
21A 第1用紙ガイド
21B 第2用紙ガイド
21C 第3用紙ガイド
21D 第4用紙ガイド
21E 手差し用紙ガイド
22 湾曲部
27 第1用紙搬送ローラ
28 第2用紙搬送ローラ
31 第1フレーム
32 第2フレーム
34 突出部
51 開口
100 画像形成装置
101 給紙ローラ
A11 第1軸線
A12 第2軸線
E1 上端部
N1 接触部
N2 接触部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9