(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2フレームは、前記第3用紙ガイドから前記第4用紙ガイドに向けて突出する突出部であって、前記第3用紙ガイドと前記第4用紙ガイドとの間に位置する突出部であり、前記第4用紙ガイドに接触する突出部を備えることを特徴とする、請求項12に記載の画像形成装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1実施形態]
1.画像形成装置の概略
図1および
図2を参照して、第1実施形態の画像形成装置1の概略について説明する。
【0014】
図1に示すように、画像形成装置1は、筐体2と、複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cと、複数のLEDアレイ4K、4Y、4M、4Cと、転写ユニット5と、定着器6と、第1用紙トレイ7と、ピックアップローラ18と、第2用紙トレイ52と、第3用紙トレイ61と、用紙ガイド21と、両面印刷ガイド71とを備える。
【0015】
1.1 筐体
筐体2は、画像形成装置1の外装を構成する。複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cは、筐体2に装着されたときに、筐体2の内部に収容される。筐体2は、開口2A(
図2参照)と、底面2Bとを有する。開口2Aは、複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cが筐体2に対して着脱されるときに、複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cの通過を許容する。底面2Bは、画像形成装置1が所定の平面に載置されるときに、所定の平面に向かい合う。筐体2は、トップカバー2Cを備える。トップカバー2Cは、開口2Aを開放する開位置(
図2参照)と、開口2Aを閉鎖する閉位置との間を回動可能である。トップカバー2Cは、軸線方向に延びる軸線Aについて回動可能である。トップカバー2Cが閉位置に位置する状態において、トップカバー2Cの上面Sは、底面2Bに対して、傾斜する。詳しくは、トップカバー2Cが閉位置に位置する状態において、トップカバーの上面Sは、軸線Aに近づくにつれて、下方に傾斜する。
【0016】
1.2 プロセスカートリッジ
複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cは、それぞれ、トップカバー2Cが開位置(
図2参照)に位置するときに、開口2Aを介して、筐体2に対して着脱可能である。複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cは、第1方向に並ぶ。詳しくは、複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cは、第1方向において、互いに間隔を隔てて並ぶ。複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cは、それぞれ同じ構造を有する。そのため、以下の説明において、プロセスカートリッジ3Kの構造について説明し、プロセスカートリッジ3Y、3M、3Cの構造については、説明を省略する。
【0017】
プロセスカートリッジ3Kは、感光ドラム8Kと、帯電ローラ9Kと、現像ユニット10Kと、ドラムクリーナ11Kとを備える。すなわち、画像形成装置1は、感光ドラム8Kと、帯電ローラ9Kと、現像ユニット10Kと、ドラムクリーナ11Kとを備える。
【0018】
帯電ローラ9Kは、感光ドラム8Kの周面を帯電するように構成される。帯電ローラ9Kは、感光ドラム8Kの周面に接触する。
【0019】
図2に示すように、現像ユニット10Kは、プロセスカートリッジ3Kに対して着脱可能である。現像ユニット10Kは、感光ドラム8Kの周面にトナーを供給するように構成される。詳しくは、現像ユニット10Kは、トナーを収容可能である。現像ユニット10Kは、現像ローラ12Kを備える。現像ローラ12Kは、現像ユニット10K内のトナーを、感光ドラム8Kの周面に供給するように構成される。現像ローラ12Kは、現像ユニット10Kがプロセスカートリッジ3Kに装着されたときに、感光ドラム8Kの周面に接触する。
【0020】
ドラムクリーナ11Kは、感光ドラム8Kの周面からトナーを除去するための構成である。
【0021】
1.3 LEDアレイ
複数のLEDアレイ4K、4Y、4M、4Cは、第1方向に並ぶ。詳しくは、複数のLEDアレイ4K、4Y、4M、4Cは、第1方向において、互いに間隔を隔てて並ぶ。複数のLEDアレイ4K、4Y、4M、4Cは、トップカバー2Cに取り付けられる。複数のLEDアレイ4K、4Y、4M、4Cは、それぞれ同じ構造を有する。そのため、以下の説明において、LEDアレイ4Kの構造について説明し、LEDアレイ4Y、4M、4Cの構造については、説明を省略する。
【0022】
LEDアレイ4Kは、感光ドラム8Kの周面を露光するための構成である。LEDアレイ4Kは、プロセスカートリッジ3Kが筐体2に装着され、トップカバー2Cが閉位置に位置したときに、感光ドラム8Kの上に位置する。
【0023】
1.4 転写ユニット
転写ユニット5は、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cの周面のトナー像を用紙に転写するように構成される。転写ユニット5は、第1ローラ13、第2ローラ14、中間転写ベルト15および二次転写ローラ16を備える。すなわち、画像形成装置1は、第1ローラ13、第2ローラ14、中間転写ベルト15および二次転写ローラ16を備える。
【0024】
第1ローラ13は、中間転写ベルト15を周回させるための構成である。第1ローラ13は、軸線方向に延びる第1軸線A11について回転可能である。第1ローラ13は、駆動力が入力される駆動ローラである。
【0025】
第2ローラ14は、第1ローラ13とともに中間転写ベルト15を周回させるための構成である。第2ローラ14は、二次転写ローラ16との間に中間転写ベルト15を挟む。第2ローラ14は、軸線方向に延びる第2軸線A12について回転可能である。第2ローラ14は、第1ローラ13によって移動する中間転写ベルト15に従い回転する従動ローラである。
【0026】
第2ローラ14は、第1方向において、第1ローラ13と並ぶ。詳しくは、第2ローラ14は、第1方向において、第1ローラ13と間隔を隔てて並ぶ。第1方向は、第1軸線A11と第2軸線A12を結ぶ方向である。第2ローラ14は、第1ローラ13よりも下方に位置する。詳しくは、第2軸線A12は、第1軸線A11よりも下方に位置する。
【0027】
中間転写ベルト15は、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cの下方に位置する。中間転写ベルト15は、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cに接触する。中間転写ベルト15は、無端状のベルトである。中間転写ベルト15は、第1ローラ13および第2ローラ14に掛けられる。詳しくは、中間転写ベルト15は、第1ローラ13および第2ローラに掛けられた状態において、第1方向に延びる。中間転写ベルト15は、第1ローラ13および第2ローラ14の周りを周回する。中間転写ベルト15は、底面2Bに対して、傾斜する。詳しくは、中間転写ベルト15は、底面2Bに対して、定着器6に近づくにつれて下方に傾斜する。中間転写ベルト15は、第1部分15Aと、第2部分15Bとを有する。第1部分15Aは、第1ローラ13と第2ローラ14との間に位置する。第1部分15Aは、第1方向に延びる。第1部分15Aは、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cに接触する。第2部分15Bは、第1部分15Aに対して、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cの反対側に位置する。具体的には、第2部分15Bは、第1部分15Aの下方に位置する。第2部分15Bは、第1ローラ13と第2ローラ14との間に位置する。第2部分15Bは、第1方向に延びる。
【0028】
二次転写ローラ16は、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cから中間転写ベルト15に転写されたトナー像を、中間転写ベルト15から用紙に転写するように構成される。二次転写ローラ16は、第2ローラ14の下方に位置する。二次転写ローラ16は、中間転写ベルト15に接触する。詳しくは、二次転写ローラ16は、第2ローラ14との間に、中間転写ベルト15を挟む。二次転写ローラ16は、第1方向と直交する第2方向において、第2ローラ14と第1用紙トレイ7の間に位置する。
【0029】
1.5 定着器
定着器6は、トナー像が転写された用紙を加熱および加圧することにより、用紙にトナー像を定着させるように構成される。定着器6は、第1方向において、第2ローラ14に対して、第1ローラ13の反対側に位置する。定着器6は、第1方向において、二次転写ローラ16と間隔を隔てる。定着器6を通過した用紙は、第3用紙トレイ61が閉位置に位置するときには、排紙ガイド17によって上方へ案内され、トップカバー2Cの上に排紙される。
【0030】
1.6 第1用紙トレイ
第1用紙トレイ7は、用紙を収容可能である。詳しくは、第1用紙トレイ7は、用紙を収容するための収容部7Aを備える。第1用紙トレイ7は、第1方向において、筐体2に対して移動可能である。第1用紙トレイ7は、収容部7Aが筐体2の外側に位置する外側位置と、収容部7Aが筐体2の内側に位置する内側位置との間を移動可能である。これにより、ユーザは、第1用紙トレイ7を外側位置に移動させた後、収容部7Aに用紙を補給することができる。第1用紙トレイ7は、内側位置に位置するときに、中間転写ベルト15の下方に位置する。第1用紙トレイ7が内側位置に位置するときに、第1用紙トレイ7内に収容された用紙は、後述する用紙ガイド21によって案内されることにより、所定のタイミングで、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に供給される。詳しくは、第1用紙トレイ7は、第1方向に延びる。第1用紙トレイ7は、第1方向において、一端部と、他端部とを有する。一端部は、第1ローラ13の下に位置する。他端部は、第1方向において、一端部から離れる。
【0031】
1.7 ピックアップローラ
ピックアップローラ18は、第1用紙トレイ7が内側位置に位置するときに、第1用紙トレイ7内に収容された用紙を、ピックアップするように構成される。ピックアップローラ18は、第1用紙トレイ7が内側位置に位置するときに、第1用紙トレイ7の一端部の上方に位置する。ピックアップローラ18によってピックアップされた用紙は、用紙ガイド21に向かって搬送される。
【0032】
1.8 第2用紙トレイ
第2用紙トレイ52は、用紙を支持するための構成である。第2用紙トレイ52は、第1用紙トレイ7よりも上方に位置する。詳しくは、筐体2は、開口51を有する。開口51は、用紙が挿入されることを許容する。第2用紙トレイ52は、開口51に挿入された用紙を支持可能である。第2用紙トレイ52は、開口51を閉鎖する第1位置と、開口51を開放する第2位置との間を移動可能である。第2用紙トレイ52は、第2位置に位置するときに、用紙を支持可能である。
【0033】
1.9 第3用紙トレイ
第3用紙トレイ61は、定着器6を通過した用紙を支持するための構成である。詳しくは、筐体2は、開口62を有する。開口62は、定着器6を通過した用紙が通過することを許容する。第3用紙トレイ61は、開口62を通過した用紙を支持する。第3用紙トレイ61は、開口62を閉鎖する閉位置と、開口62を開放する開位置との間を移動可能である。第3用紙トレイ61は、開位置に位置するときに、定着器6を通過した用紙を支持可能である。第3用紙トレイ61が開位置に位置するときに、定着器6を通過した用紙は、排紙ガイド17を通らずに、第3用紙トレイ61に支持される。
【0034】
1.10 用紙ガイド
用紙ガイド21は、第1用紙トレイ7に収容された用紙を中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に案内するための構成である。用紙ガイド21は、上下方向において、中間転写ベルト15と第1用紙トレイ7との間に位置する。
1.11 両面印刷ガイド
両面印刷ガイド71は、第3用紙トレイ61が閉位置に位置し、画像形成装置1が両面印刷を実行するときに、定着器6を通過した用紙を、再度、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1へ案内するための構成である。
【0035】
2.用紙ガイドの詳細
以下、
図1を参照して、用紙ガイド21の詳細について説明する。
【0036】
用紙ガイド21は、湾曲部22と、第1用紙ガイド21Aと、第2用紙ガイド21Bと、第3用紙ガイド21Cと、第4用紙ガイド21Dと、手差し用紙ガイド21Eと、を有する。
【0037】
湾曲部22は、第1用紙トレイ7に収容された用紙を上方へ案内するように構成される。湾曲部22は、第1ローラ13の下方に位置する。詳しくは、湾曲部22は、上下方向において、第1用紙トレイ7の一端部と第1ローラ13との間に位置する。湾曲部22は、上方へ延びるとともに、第1方向において中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に向かう方向へ湾曲する。中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1は、湾曲部22の上端部E1よりも下方に位置する。詳しくは、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1は、湾曲部22の上端部E1よりも底面2Bに近い。詳しくは、二次転写ローラ16は、湾曲部22の上端部E1よりも下方に位置する。詳しくは、二次転写ローラ16は、湾曲部22の上端部E1よりも底面2Bに近い。さらに、詳しくは、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1から底面2Bまでの長さL1は、湾曲部22の上端部E1から底面2Bまでの長さL2よりも小さい。
【0038】
第1用紙ガイド21A、第2用紙ガイド21Bおよび第3用紙ガイド21Cは、湾曲部22によって案内された用紙を、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に案内するための構成である。
【0039】
第1用紙ガイド21Aは、用紙を第1方向に案内するように構成される。第1用紙ガイド21Aは、用紙が搬送される方向、すなわち、用紙搬送方向において、湾曲部22の下流側に位置する。第1用紙ガイド21Aは、中間転写ベルト15の下方に位置する。第1用紙ガイド21Aは、第1方向に延びる。第1用紙ガイド21Aは、中間転写ベルト15の第2部分15Bに沿う。第1用紙ガイド21Aは、用紙搬送方向の下流側に向かうに従い、下方に傾斜する。第1用紙ガイド21Aは、中間転写ベルト15に沿う。第1用紙ガイド21Aは、底面2Bに対して傾斜する。筐体2は、第1用紙ガイド21Aを有する。第1用紙ガイド21Aは、第1用紙搬送ローラ27と、用紙搬送ローラ25と、用紙搬送ローラ23と、を含む。すなわち、用紙ガイド21は、第1用紙搬送ローラ27と、用紙搬送ローラ25と、用紙搬送ローラ23と、を備える。用紙搬送ローラ25は、第1用紙搬送ローラ27よりも用紙搬送方向の下流側に位置する。用紙搬送ローラ23は、用紙搬送ローラ25よりも用紙搬送方向の下流側に位置する。用紙搬送ローラ23は、レジストローラである。
【0040】
第2用紙ガイド21Bは、用紙を第1方向に案内するように構成される。第2用紙ガイド21Bは、用紙搬送方向において、湾曲部22の下流側に位置する。第2用紙ガイド21Bは、第1用紙ガイド21Aと向かい合う。第2用紙ガイド21Bは、第1用紙ガイド21Aの上方に位置する。第2用紙ガイドは、中間転写ベルト15の下方に位置する。第2用紙ガイド21Bは、第1方向に延びる。第2用紙ガイド21Bは、中間転写ベルト15の第2部分15Bに沿う。第2用紙ガイド21Bは、用紙搬送方向の下流側に向かうに従い、下方に傾斜する。詳しくは、第2用紙ガイド21Bは、中間転写ベルト15に沿う。第2用紙ガイド21Bは、底面2Bに対して傾斜する。詳しくは、第2用紙ガイド21Bは、第1用紙ガイド21Aの上方に位置する。第2用紙ガイド21Bは、上下方向において、第1用紙ガイド21Aと間隔を隔てる。転写ユニット5は、第2用紙ガイド21Bを含む。すなわち、転写ユニット5は、第2用紙ガイド21Bを有する。第2用紙ガイド21Bは、第2用紙搬送ローラ28と、用紙搬送ローラ26と、用紙搬送ローラ24を含む。すなわち、用紙ガイド21は、第2用紙搬送ローラ28と、用紙搬送ローラ26と、用紙搬送ローラ24を備える。第2用紙搬送ローラ28は、第1用紙搬送ローラ27と接触する。第2用紙搬送ローラ28は、二次転写ローラ16よりも上方に位置する。用紙搬送ローラ26は、用紙搬送ローラ25と接触する。用紙搬送ローラ26は、第2用紙搬送ローラ28よりも、用紙搬送方向の下流側に位置する。用紙搬送ローラ26は、二次転写ローラ16よりも上方に位置する。用紙搬送ローラ24は、用紙搬送ローラ23と接触する。用紙搬送ローラ24は、用紙搬送ローラ26よりも、用紙搬送方向の下流側に位置する。
【0041】
第1用紙搬送ローラ27と第2用紙搬送ローラ28の接触部N2は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも上方に位置する。言い換えると、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1は、第1用紙搬送ローラ27と第2用紙搬送ローラ28の接触部N2よりも下方に位置する。用紙搬送ローラ26と用紙搬送ローラ25の接触部N3は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも上方に位置する。詳しくは、用紙搬送ローラ26と用紙搬送ローラ25の接触部N3の長さL3は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1から底面2Bまでの長さL1よりも長い。
【0042】
第3用紙ガイド21Cは、用紙を中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1に案内するように構成される。第3用紙ガイド21Cは、用紙搬送方向において、第1用紙ガイド21Aの下流側に位置する。第3用紙ガイド21Cは、用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて、上方に傾斜する。第3用紙ガイド21Cは、用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて、第2ローラ14に近づくように傾斜する。転写ユニットは、第3用紙ガイド21Cを含む。
【0043】
第4用紙ガイド21Dは、用紙を中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1に案内するように構成される。第4用紙ガイド21Dは、第3用紙ガイド21Cと向かい合う。第4用紙ガイド21Dは、第3用紙ガイド21Cの上方に位置する。第4用紙ガイド21Dは、上下方向において、第3用紙ガイド21Cと間隔を隔てて位置する。第4用紙ガイド21Dは、用紙搬送方向において、第2用紙ガイド21Bの下流側に位置する。第4用紙ガイド21Dは、用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて、上方に傾斜する。第4用紙ガイド21Dは、用紙搬送方向の下流側に向かうにつれて、中間転写ベルト15に近づくように傾斜する。そのため、用紙が第3用紙ガイド21Cと第4用紙ガイド21Dの間に搬送されたときに、用紙が、中間転写ベルト15と接触する。その後、用紙は、中間転写ベルト15と接触した状態で、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1に搬送される。つまり、用紙と中間転写ベルト15との間に隙間が無い状態で、用紙は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1に搬送される。そのため、二次転写ローラ16に電力が供給されたときに、用紙と中間転写ベルト15との間における放電を抑制できる。その結果、中間転写ベルト15の周面のトナーが、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも用紙搬送方向の上流側において、逆極性に帯電し、用紙に飛散することを抑制できる。
【0044】
手差し用紙ガイド21Eは、第2用紙トレイ52に支持され、かつ、開口51に挿入された用紙を、開口51から第1用紙ガイド21Aおよび第2用紙ガイド21Bに案内するように構成される。手差し用紙ガイド21Eは、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも上方に位置する。そのため、開口51は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも上方に位置する。中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1は、開口51よりも下方に位置する。
【0045】
3.両面印字ガイドの詳細
以下、
図1を参照して、両面印刷ガイド71の詳細について説明する。
【0046】
両面印刷ガイド71は、湾曲部71Aと、用紙ガイド71Cと、湾曲部71Bと、を有する。用紙ガイド71Cは、両面印刷ガイド71における用紙搬送方向において、湾曲部71Aよりも下流側に位置する。湾曲部71Bは、両面印刷ガイド71における用紙搬送方向において、用紙ガイド71Cよりも下流側に位置する。湾曲部71Aは、開口62の下方に位置する。湾曲部71Bの上端部E2は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも上方に位置する。
【0047】
4.第2用紙トレイの詳細
以下、
図1を参照して、第2用紙トレイ52の詳細について説明する。
【0048】
第2用紙トレイ52は、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも上方に位置する。第2用紙トレイ52は、二次転写ローラ16よりも上方に位置する。第2用紙トレイ52は、開口51よりも下方に位置する。
【0049】
そのため、第2用紙トレイ52に支持された用紙は、開口51を通り、湾曲部22を通らずに第1用紙ガイド21A、第2用紙ガイド21B、第3用紙ガイド21Cおよび第4用紙ガイド21Dにより、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に案内される。その結果、用紙が厚紙または封筒である場合に、厚紙または封筒を折り曲げることなく、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に搬送することができる。
【0050】
さらに、第3用紙トレイ61が開位置に位置する場合、第2用紙トレイ52に支持された用紙は、湾曲部22を通らずに、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との間に案内され、さらに、定着器6を通過した後、排紙ガイド17を通らずに、第3用紙トレイ61に支持される。その結果、用紙が厚紙または封筒である場合に、厚紙または封筒を折り曲げることなく、筐体2の外部に排紙することができる。
【0051】
5.転写ユニット
以下、
図3から
図7を参照して、転写ユニット5の詳細について説明する。
【0052】
図3に示すように、転写ユニット5は、筐体2に着脱可能である。詳しくは、転写ユニット5は、感光ドラム8K、8Y、8M、8C(
図2参照)のすべてが筐体2から離脱した状態で、開口2Aを介して、筐体2に着脱可能である。より詳しくは、転写ユニット5は、複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3C(
図2参照)のすべてが筐体2から離脱した状態で、開口2Aを介して、筐体2に着脱可能である。
【0053】
転写ユニット5が筐体2から離脱することにより、第2用紙ガイド21Bは、第1用紙ガイド21Aから離れる。すなわち、転写ユニット5が筐体2から離脱することにより、第1用紙搬送ローラ27は、第2用紙搬送ローラ28から離れる。転写ユニット5が筐体2から離脱することにより、用紙搬送ローラ25は、用紙搬送ローラ26から離れる。さらに、転写ユニット5が筐体2から離脱することにより、用紙搬送ローラ23は、用紙搬送ローラ24から離れる。これにより、第1用紙ガイド21Aと第2用紙ガイド21Bとの間に用紙が詰まった場合に、ユーザは、転写ユニット5を筐体2から取り外した後、第1用紙ガイド21Aと第2用紙ガイド21Bとの間に詰まった用紙を取り除くことができる。転写ユニットは、第3用紙ガイド21Cと、第4用紙ガイド21Dとを含む。
【0054】
図4および
図6に示すように、転写ユニット5は、第1フレーム31と、第2フレーム32と、ベルトクリーナ41と、搬送管42とを有する。
【0055】
5.1 第1フレームおよび第2フレーム
図4および
図5に示すように、第1フレーム31は、第1ローラ13を支持する。第1フレーム31は、第2用紙ガイド21Bと、第4用紙ガイド21Dとを含む。詳しくは、第1フレーム31は、2つの側板31A、31Bを備える。側板31Aと側板31Bとは、軸線方向において、互いに間隔を隔てる。側板31A、31Bは、第1方向に延びる。第1ローラ13は、軸線方向において、側板31Aと側板31Bとの間に位置する。側板31Aおよび側板31Bは、第1ローラ13を支持する。第2用紙ガイド21Bは、軸線方向において、側板31Aと側板31Bとの間に位置する。側板31A、31Bは、それぞれ、長穴31Cを有する。長穴31Cは、用紙搬送方向に延びる。具体的には、長穴31Cは、第1方向に延びる。
【0056】
第2フレーム32は、第2ローラ14および二次転写ローラ16を支持する。第2フレーム32は、第3用紙ガイド21Cを含む。第2フレーム32は、用紙搬送方向において、第1フレーム31に対して移動可能である。言い換えると、第2フレーム32は、第1方向において、第1フレーム31に対して移動可能である。詳しくは、第2フレーム32は、軸線方向において、側板31Aと側板31Bとの間に位置する。第2フレーム32は、2つの側板32A、32Bを備える。側板32Aと側板32Bとは、軸線方向において、互いに間隔を隔てる。側板32A、32Bは、第1方向に延びる。第2ローラ14は、軸線方向において、側板32Aと側板32Bとの間に位置する。側板32Aおよび側板32Bは、第2ローラ14を支持する。第3用紙ガイド21Cは、軸線方向において、側板32Aと側板32Bとの間に位置する。側板32A、32Bは、それぞれ、ボス32Cを備える。ボス32Cは、円筒形状を有する。側板32Aのボス32Cは、側板32Aから側板31Aに向かって軸線方向に延びる。側板32Bのボス32Cは、側板32Bから側板31Bに向かって軸線方向に延びる。側板32Aのボス32Cは、側板31Aの長穴31Cに挿入される。側板32Bのボス32Cは、側板31Bの長穴31Cに挿入される。これにより、第2フレーム32は、第1フレーム31に支持され、かつ、用紙搬送方向において、第1フレーム31に対して移動可能となる。言い換えると、第2フレーム32は、第1フレーム31に支持され、かつ、第1方向において、第1フレーム31に対して移動可能となる。なお、ボス32Cには、第2ローラ14のシャフト14Aが挿入される。ボス32Cは、ばね33によって、第1方向において、第1ローラ13から離れる方向に押圧されている。これにより、第2ローラ14および第2フレーム32は、第1方向において、第1ローラ13から離れる方向へ押圧されている。つまり、第2ローラ14および二次転写ローラ16は、第1方向において、第1ローラに対して移動可能である。また、第2フレーム32は、突出部34を備える。
【0057】
突出部34は、第3用紙ガイド21Cと第4用紙ガイド21Dとの間に位置する。突出部34は、第4用紙ガイド21Dに接触する。突出部34は、第3用紙ガイド21Cから第4用紙ガイド21Dに向けて突出する。突出部34は、軸線方向において、第3用紙ガイド21Cの両端部から第4用紙ガイド21Dに向けて突出する。すなわち、突出部34は、複数である。これにより、突出部34は、第3用紙ガイド21Cと第4用紙ガイド21Dとの間隔を一定に保つ。その結果、第1用紙ガイド21Aと第2用紙ガイド21Bとの間に案内された用紙は、第3用紙ガイド21Cと第4用紙ガイドとの間を通過することができる。
【0058】
5.2 ベルトクリーナ
図4に示すように、ベルトクリーナ41は、中間転写ベルト15の表面からトナーを除去するための構成である。ベルトクリーナ41は、第2ローラ14の上方に位置する。ベルトクリーナ41は、搬送管42を介して、第1フレーム31に固定される。ベルトクリーナ41は、クリーニングローラ41Aと、オーガ41Bとを備える。
【0059】
クリーニングローラ41Aは、中間転写ベルト15の表面に接触する。クリーニングローラ41Aは、中間転写ベルト15の表面からトナーを除去する。クリーニングローラ41Aによって除去されたトナーは、ベルトクリーナ41の内部に収容される。オーガ41Bは、ベルトクリーナ41の内部に位置する。オーガ41Bは、軸線方向に延びる。オーガ41Bは、ベルトクリーナ41の内部に収容されたトナーを軸線方向に搬送する。
【0060】
5.3 搬送管
図6および
図7に示すように、搬送管42は、ドラムクリーナ11K、11Y、11M、11C、および、ベルトクリーナ41が除去したトナーを搬送するように構成される。搬送管42は、第1フレーム31の側板31Aに取り付けられる。搬送管42は、第1方向に延びる。搬送管42は、転写ユニット5が筐体2に装着されたときに、第1方向において、軸線Aに近づく方向へ向かうにつれて、下方へ傾斜する。搬送管42は、第1方向において、一端部と他端部とを備える。一端部は、第1方向において、軸線Aに対して、他端部よりも近くに位置する。一端部は、ベルトクリーナ41に連結される。これにより、搬送管42は、オーガ41Bによって搬送されたトナーを受け入れ可能である。搬送管42は、転写ユニット5およびプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cが筐体2に装着されたときに、一端部と他端部との間において、ドラムクリーナ11K、11Y、11M、11Cと連結する。これにより、搬送管42は、ドラムクリーナ11K、11Y、11M、11C内のトナーを受け入れ可能である。また、搬送管42の内部には、オーガ42Aが設けられる。オーガ42Aは、搬送管42に沿って、第1方向に延びる。オーガ42Aは、搬送管42内のトナーを第1方向に搬送する。
【0061】
6.廃トナー収容部
以下、
図7を参照して、廃トナー収容部43の詳細について説明する。
【0062】
画像形成装置1は、さらに、廃トナー収容部43を備える。廃トナー収容部43は、搬送管42によって搬送されたトナーを収容するための構成である。廃トナー収容部43は、筐体2に対して着脱可能である。廃トナー収容部43は、転写ユニット5および廃トナー収容部43が筐体2に装着されたときに、搬送管42よりも下方に位置する。なお、廃トナー収容部43は、筐体2に装着されたときに、軸線方向において、第1用紙トレイ7と並ぶ。廃トナー収容部43は、筐体2に装着されたときに、接続管44を介して、搬送管42の一端部と接続される。これにより、廃トナー収容部43は、筐体2に装着されたときに、搬送管42によって搬送されたトナーを収容可能となる。
【0063】
7.作用効果
画像形成装置1によれば、
図1に示すように、二次転写ローラ16は、湾曲部22の上端部E1よりも下方に位置する。つまり、上下方向において、二次転写ローラ16を、第1用紙トレイ7に近づけて配置することができる。
【0064】
そのため、上下方向において、中間転写ベルト15と第1用紙トレイ7との間のスペースを小さくすることができる。
【0065】
また、湾曲部22の曲率を大きくすることができるため、湾曲部22に搬送された用紙の撓みを抑制できる。
【0066】
その結果、画像形成装置1を上下方向に小型化することができ、かつ、用紙の撓みを抑制できる。
【0067】
また、画像形成装置1によれば、
図1に示すように、中間転写ベルト15は、第1ローラ13および第2ローラ14に掛けられている。すなわち、中間転写ベルト15は、2つのローラに掛けられている。
【0068】
そのため、中間転写ベルト15が3つのローラに掛けられている場合に比べ、転写ユニット5を小型化することができる。
【0069】
その結果、画像形成装置1を小型化することができる。
【0070】
また、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16との接触部N1よりも用紙搬送方向の上流側に位置する用紙と中間転写ベルト15の間に隙間があると、二次転写ローラ16に電圧が印加されたときに、用紙と中間転写ベルト15の間で放電が発生し、中間転写ベルト15の周面のトナーが逆極性に帯電してしまい、転写不良が発生する。
【0071】
画像形成装置1によれば、
図1に示すように、二次転写ローラ16は、第2方向において第2ローラ14と第1用紙トレイ7の間に位置する。また、第1用紙ガイド21Aは、中間転写ベルト15の第2部分15Bに沿う。さらに、第3用紙ガイド21Cおよび第4用紙ガイド21Dは、中間転写ベルト15の第2部分15Bに沿い、かつ、第2ローラ14に近づくように筐体2の底面2Bに対して傾斜する。
【0072】
そのため、中間転写ベルト15と二次転写ローラ16の接触部N1よりも用紙搬送方向の上流側に位置する用紙と中間転写ベルト15の間の隙間を小さくできる。
【0073】
その結果、用紙と中間転写ベルト15との間の放電を抑制し、転写不良を抑制できる。
【0074】
8.変形例
第1実施形態では、ベルトクリーナ41が、第1フレーム31に固定されていた。しかし、ベルトクリーナ41は、第2フレーム32に固定されていてもよい。そのため、ベルトクリーナ41は、第2ローラ14と共に移動可能となる。
【0075】
[第2実施形態]
図8および
図9を参照して、第2実施形態の画像形成装置100について説明する。なお、画像形成装置100において、画像形成装置1と同様の部材には同様の符号を付し、説明を省略する。
【0076】
1.給紙ローラ101
画像形成装置100は、第2用紙トレイ52に支持された用紙を給紙するための給紙ローラ101を備える。
【0077】
給紙ローラ101は、第1方向において、第2用紙トレイ52と用紙ガイド21との間に位置する。給紙ローラ101は、第1ローラ13の下方に位置する。詳しくは、給紙ローラ101は、上下方向において、第1ローラ13と第1用紙トレイ7との間に位置する。
【0078】
2.レーザースキャンユニット102
画像形成装置100は、第1実施形態の画像形成装置1のLEDアレイ4K、4Y、4M、4Cの代わりに、レーザースキャンユニット102を備える。レーザースキャンユニット102は、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cのそれぞれに、レーザー光を出射して、感光ドラム8K、8Y、8M、8Cのそれぞれを露光するように構成される。
【0079】
3.プロセスカートリッジ103K、103Y、103M、103C
画像形成装置100は、第1実施形態の画像形成装置1の複数のプロセスカートリッジ3K、3Y、3M、3Cの代わりに、複数のプロセスカートリッジ103K、103Y、103M、103Cを備える。複数のプロセスカートリッジ103K、103Y、103M、103Cは、それぞれ同じ構造を有する。そのため、以下の説明において、プロセスカートリッジ103Kの構造について説明し、プロセスカートリッジ103Y、103M、103Cの構造については、説明を省略する。
【0080】
プロセスカートリッジ103Kは、現像ユニット105Kを一体的に備える。詳しくは、プロセスカートリッジ103Kは、現像ユニット105Kを着脱不能に備える。
【0081】
4.ドロワ106
また、画像形成装置100は、複数のプロセスカートリッジ103K、103Y、103M、103Cを支持可能なドロワ106を備える。
【0082】
ドロワ106は、
図8および
図9に示すように、第1方向において、画像形成装置100内に収容される内側位置と、内側位置から、画像形成装置100の外に引き出された外側位置との間を移動可能である。複数のプロセスカートリッジ103K、103Y、103M、103Cは、ドロワ106が外側位置に位置するときに、ドロワ106に対して、着脱可能である。
【0083】
5.第2実施形態の作用効果
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。