特許第6972536号(P6972536)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 凸版印刷株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6972536-塗布剤及び吐出物 図000002
  • 特許6972536-塗布剤及び吐出物 図000003
  • 特許6972536-塗布剤及び吐出物 図000004
  • 特許6972536-塗布剤及び吐出物 図000005
  • 特許6972536-塗布剤及び吐出物 図000006
  • 特許6972536-塗布剤及び吐出物 図000007
  • 特許6972536-塗布剤及び吐出物 図000008
  • 特許6972536-塗布剤及び吐出物 図000009
  • 特許6972536-塗布剤及び吐出物 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6972536
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】塗布剤及び吐出物
(51)【国際特許分類】
   C09D 201/00 20060101AFI20211111BHJP
   C09D 183/04 20060101ALI20211111BHJP
   B05C 5/00 20060101ALI20211111BHJP
   B05D 1/26 20060101ALI20211111BHJP
   B05D 3/00 20060101ALI20211111BHJP
   C09D 7/20 20180101ALI20211111BHJP
【FI】
   C09D201/00
   C09D183/04
   B05C5/00 101
   B05D1/26 Z
   B05D3/00 D
   C09D7/20
【請求項の数】4
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-216695(P2016-216695)
(22)【出願日】2016年11月4日
(65)【公開番号】特開2018-70854(P2018-70854A)
(43)【公開日】2018年5月10日
【審査請求日】2019年10月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100116012
【弁理士】
【氏名又は名称】宮坂 徹
(72)【発明者】
【氏名】山口 浩孝
【審査官】 水野 明梨
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−336379(JP,A)
【文献】 特開2011−253708(JP,A)
【文献】 特開2016−019975(JP,A)
【文献】 特開2014−069102(JP,A)
【文献】 特開平10−114883(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09D 201/00
C09D 183/04
B05C 5/00
B05D 1/26
B05D 3/00
C09D 7/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コーターヘッド及びディスペンサー用の導電性の塗布剤であって、
フィラーを分散したバインダーと、添加溶剤と、を有し、
前記バインダーの分散媒が非水溶性であり、前記添加溶剤が水溶性であり、
前記バインダーがシリコーンポリマーであり、前記分散媒がシリコーンであり、前記添加溶剤がジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートであることを特徴とする塗布剤。
【請求項2】
前記バインダーが、シロキサンを主成分とするゴム弾性を有するエラストマーである請求項1に記載の塗布剤。
【請求項3】
コーターヘッド及びディスペンサーより基材上に吐出した断面形状が、半径10μm以下の円弧状をなす角部を有する請求項1又は請求項2に記載の塗布剤。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の塗布剤を、コーターヘッド及びディスペンサーより基材上に吐出した断面形状が、半径10μm以下の円弧状をなす角部を有することを特徴とする吐出物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布剤及び吐出物に関し、特に、精密で均一な膜厚のラインパターンやストライプパターンや、立体的な構造のパターンが要求される技術分野に用いられる塗布剤及び吐出物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プリンタブルエレクトロニクス技術分野などで、導電材料、絶縁材料をグラビア印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、インクジェットなどで配線パターンを形成する試みがなされている。
しかし、これらの印刷法は、図8に示すように、印刷物101の断面形状が、半円形状でかつアスペクト比が低い印刷となることが多い。よって、今後のトレンドとして、印刷物の断面形状が矩形でアスペクト比が高い印刷が望まれている。印刷物の断面形状が矩形でアスペクト比が高いと、例えば、導電材料の場合、より矩形に近づけることで、単純に底辺寸法×高さ寸法のみで断面積を求めることができ、配線抵抗値などを簡単に求めることができる。また、印刷物の断面形状のアスペクト比が高い(底辺が狭く、高さが高い)と、例えば、電子回路といった密集した配線が狭い面積に集約することができかつ、配線に流れる電流をより多く流すことが可能となる。
【0003】
印刷物101の断面形状が半円形状であることは、断面積による電気特性値を重視する回路形成では、不安定要素が大きい。例えば、半円形状の断面積の計算は、切断面を直接計測するなどの破壊試験を行う必要があり、様々な分野で課題が生じる。例えば、印刷物個々で変動するために製造過程で破壊せずに最終工程での導通検査で確認し、出荷製品個々でのソフト的補正などが必要となるエレクトロニクス分野、また矩形、その他形状で優位性を出すアプリケーション生産分野が挙げられる。また、伸縮材料への導電材料による配線パターンを印刷した場合、伸縮材料の伸縮によって、配線の抵抗値が変わるなどの課題がある。
【0004】
ここで、図9(a)に示すように、一般的に使われているストライプ塗布用のコーターヘッド10の吐出口11の形状は、矩形又は丸形であり、数μmから数百μm、数mmなどの吐出口径で形成される。特に、数μmから数百μm、数mmの径の吐出口11が形成されたコーターヘッド10を使用した場合、吐出流路12、吐出口11付近におけるコーターヘッド10と塗布剤101との摩擦によるせん断応力によって、吐出流路12の中央の流速(せん断速度)v1、と、吐出流路12の壁面の流速(せん断速度)v2との間に差が生じてしまう。
【0005】
特に、数千cpから数百万cpといった高粘度の塗布剤101では、数μmから数百μm、数mmの径の吐出口11が形成されたコーターヘッド10との摩擦によるせん断応力が高くなり、吐出できない現象が発生することがあった。
【0006】
このような事情に対して一般的に行われている対処法は、コーターヘッドへの吐出圧力をさらに上げるか、塗布剤101の粘度を下げるためにSP値(25℃における溶解度パラメーター値)が近い溶剤を添加することである。この対処法は、コーターヘッドに限らず、グラビア印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、インクジェットなどといった印刷法でも同様である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3213983号公報
【特許文献2】特開平11−207237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記対処法を行ったとしても、吐出流路12、吐出口11付近のコーターヘッドと塗布剤101との摩擦によるせん断応力によって、塗布剤101が広がって吐出されてしまう問題を解消することは困難であった。具体的には、図9(b)に示すように、吐出流路12の中央の流速(せん断速度)v1と、吐出流路12の壁面の流速(せん断速度)v2との差が生じ、吐出口11の形状で吐出されずに、外側に膨らんだ丸味を帯びた形状で吐出されてしまう。
【0009】
そこで本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、コーターヘッドの吐出口の形状を維持して吐出される塗布剤及び吐出物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明者が鋭意検討を重ねた結果、ストライプ塗布用のコーターヘッド又はシリンジによるディスペンサーによる吐出用途に使用する塗布剤に添加する溶剤を規定することが上記吐出精度を向上する点で好適であることを知見した。
【0011】
本発明は、本発明者による上記知見に基づくものであり、本発明の一態様に係る塗布剤は、コーターヘッド及びディスペンサー用の塗布剤であって、
フィラーを分散したバインダーと、
上記バインダーの分散媒及び添加剤の主溶剤に相反する非水溶性又は水溶性の添加溶剤とを有する。
【0012】
また、本発明の一態様に係る吐出物は、コーターヘッド及びディスペンサーより基材上に吐出した断面形状が、10μm以下の円弧状をなす角部を有する。この吐出物は、フィラーを分散したバインダーと、上記バインダーの分散媒及び添加剤の主溶剤に相反する非水溶性又は水溶性の添加溶剤とを有する。
【0013】
また、本発明の一態様に係る塗布装置は、フィラーを分散したバインダーと、上記バインダーの分散媒及び添加剤の主溶剤に相反する非水溶性又は水溶性の添加溶剤とを有するコーターヘッド及びディスペンサー用の塗布剤を吐出する吐出口と、この吐出口に連通し、かつ供給する吐出流路とを有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一態様によれば、コーターヘッドの吐出口の形状を維持して吐出される塗布剤及び吐出物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係る塗布剤の吐出状態を示す図であり、(a)はコーターヘッドの正面図、(b)はコーターヘッドの断面図である。
図2】本発明の一実施形態に係る塗布剤を基板上に吐出した状態を示す側面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る吐出物を示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係る吐出物を示す図である。
図5】実施例1の塗布剤を基板上に吐出した状態を示す図であり、(a)は断面画像、(b)要部を説明する拡大断面図である。
図6】比較例1の塗布剤を基板上に吐出した状態を示す図であり、(a)は断面画像、(b)要部を説明する拡大断面図である。
図7】(a)は実施例3に用いられるコーターヘッドの正面図であり、(b)は実施例3で得られた構造体の断面図である。
図8】従来の印刷物の断面構造を示す画像である。
図9】従来の塗布剤の吐出状態を示す図であり、(a)はコーターヘッドの正面図、(b)はコーターヘッドの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。ただし、以下に説明する各図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適宜省略する。また、本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、各部の材質、形状、構造、配置、寸法等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0017】
(塗布剤)
本実施形態の塗布剤は、グラビア印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、インクジェットなどで、従来利用されてきた導電材料、絶縁材料などを、コーターヘッドに形成された吐出口を介して、一種類又は複数の種類の塗布剤、例えば、銀、カーボン、銅粉などで構成された導電性ペースト、絶縁ペースト、ウレタン系素材などで開発されたストレッチャブル導電インキ、カーボンエラストマー材料、静電エラストマー、貼着剤や非貼着剤等の塗布剤を吐出して基材の表面にラインパターン、立体的構造パターン、不連続パターンをストライプ状に塗布する。
【0018】
<構成>
本実施形態の塗布剤(塗布組成物)は、フィラーを分散したバインダーと、添加溶剤とを有し、必要に応じて添加剤が添加されてもよい。
ここで、上記添加溶剤は、上記バインダーの分散媒及び上記添加剤の主溶剤に相反する非水溶性又は水溶性を呈する。すなわち、本実施形態の塗布剤は、無機フィラー又は有機フィラー(顔料)を分散したバインダー(ポリマー)と溶剤(有機溶剤)及び添加剤の主溶剤が非水溶性であれば水溶性溶剤を、水溶性であれば非水溶性溶剤を混合したものである。
具体的には、フィラーの含有率が50〜99.9%の主剤を構成するバインダー(ポリマー)の分散媒及び添加剤の主溶剤の非水溶性又は水溶性に応じて、当該塗布剤の物性を破壊しない極性の違う添加溶剤を有する。上記フィラーとしては、充填剤、印刷用途などに開発された銀ペースト、銅ペースト、絶縁インキ等が挙げられる。なお、本実施形態の塗布剤は、コーターヘッド及びディスペンサー用の塗布剤である。
【0019】
一般的に充填剤、印刷法などで使用されるインキの溶剤組成物は、溶剤と下記式(1)で表される化合物(但し、モノヒドロキシステアリン酸を除く)を含む溶剤組成物である。なお、下記式(1)中、Rはモノヒドロキシアルキル基を示し、Rはカルボキシル基(C(=O)OH)又はアミド基(C(=O)NH)を示す。
−CH−R・・・・・(1)
【0020】
[構成の主旨]
上述したように、本実施形態の塗布剤を構成する成分は、バインダー(ポリマー)、顔料(着色、防錆、体質、その他機能性など)、溶剤(有機溶剤、水など)、及び添加剤など、並びに上記添加溶剤である。一般的に使われている溶解性パラメーター(Solubility Parameter、以下SP値ということがある)の考え方は、溶媒と溶質間に作用する力を分子間力と仮定した分子間力を凝集力の尺度として、SP値の差が小さい2つの成分は混ざりやすく(溶解度が大きい)、SP値の差が大きい2つの成分は混ざり難い(溶解度が小さい)ことが通説である。すなわち、一般的な印刷用途で使用する塗布剤は、SP値の差が小さいバインダー(ポリマー)と溶剤(有機溶剤、水など)及び添加剤を混合し、商品化、使用されているが、本発明は全く異なる考え方で構成成分が定義されている。つまり、本発明では、溶解性パラメーターを検討するのではなく、使用する塗布剤の主溶媒、主溶剤が非水溶性溶剤を使用しているのか、それとも水溶性溶剤を使用しているのかを重視して構成成分を定義している。
【0021】
<添加溶剤>
上記添加溶剤としては、n−ヘプタン(SP値:7.3)、n−プロパノール(SP値:11.8)、1,2,5,6−テトラヒドロベンジルアルコール(SP値:11.3)、ジエチレングリコールエチルエーテル(SP値:10.9)、3−メトキシブタノール(SP値:10.9)、トリアセチン(SP値:10.2)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(SP値:10.2)、シクロペンタノン(SP値:10.0)、γ−ブチロラクトン(SP値:9.9)、シクロヘキサノン(SP値:9.9)、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル(SP値:9.8)、プロピレングリコール−n−ブチルエーテル(SP値:9.7)、ジプロピレングリコールメチルエーテル(SP値:9.7)、1,4−ブタンジオールジアセテート(SP値:9.6)、3−メトキシブチルアセテート(SP値:8.7)、プロピレングリコールジアセテート(SP値:9.6)、乳酸エチルアセテート(SP値:9.6)、ε−カプロラクトン(SP値:9.6)、1,3−ブチレングリコールジアセテート(SP値:9.5)、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル(SP値:9.5)、1,6−ヘキサンジオールジアセテート(SP値:9.5)、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル(SP値:9.4)、トリプロピレングリコールメチルエーテル(SP値:9.4)、トリプロピレングリコール−n−ブチルエーテル(SP値:9.3)、シクロヘキサノールアセテート(SP値:9.2)、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(SP値:9.0)、エチレングリコールメチルエーテルアセテート(SP値:9.0)、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(SP値:8.9)、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(SP値:8.9)、メチルアセテート(SP値:8.8)、エチルアセテート(SP値:8.7)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(SP値:8.7)、n−プロピルアセテート(SP値:8.7)、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(SP値:8.7)、3−メトキシブタノールアセテート(SP値:8.7)、ブチルアセテート(SP値:8.7)、イソプロピルアセテート(SP値:8.5)、テトラヒドロフラン(SP値:8.3)、ジプロピレングリコールメチル−n−ブチルエーテル(SP値:8.0)、ジプロピレングリコールメチル−n−プロピルエーテル(SP値:8.0)、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(SP値:7.9)、プロピレングリコールメチル−n−ブチルエーテル(SP値:7.8)、プロピレングリコールメチル−n−プロピルエーテル(SP値:7.8)等を挙げることができる。
【0022】
ここで挙げた添加溶剤の25℃における溶解パラメーター(SP値:Fedors計算値)は7.3〜11.8程度であるが、本実施形態では、SP値は選択する溶剤の参考とした位置づけでしかない。重要なのは、バインダー(ポリマー)の分散媒及び添加剤の主溶剤が非水溶性か水溶性かを判断し、その分散媒及び主溶剤の真逆の溶剤を添加溶剤として添加することである。
【0023】
[非水溶性及び水溶性]
非水溶性及び水溶性の定義については、第4類危険物の水溶性液体についての定義を示す。第4類危険物は、引火性液体である。さらに、(1)水に溶けるもの(水溶性)、(2)水に溶けないもの(非水溶性)とに分けられる。政令上、次のように定義されている。
【0024】
水溶性液体は、1気圧20℃で同容量の純水との混合液が均一な外観を維持するもので、非水溶性液体は水溶性液体以外のものとし、非水溶性液体は、水と混合したときふたつの層に分かれる。液体の比重が水より小さければ、水の層の上に、比重が水より大きければ、水の層より下に非水溶性の層ができる。水溶性液体の場合、混合すると層が分かれることなく均一になる。特殊引火物のジエチルエーテルや第1石油類の酢酸エチルなどのように水にわずかに溶けるものもあるが、定義上、非水溶性に分類される。
【0025】
従って、上記添加溶剤は、上記非水溶性及び水溶性の定義をもとに以下のように分類できる。
[水溶性の添加溶剤]
水溶性の添加溶剤は、n−プロパノール(SP値:11.8)、1,2,5,6−テトラヒドロベンジルアルコール(SP値:11.3)、ジエチレングリコールエチルエーテル(SP値:10.9)、3−メトキシブタノール(SP値:10.9)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(SP値:10.2)、γ−ブチロラクトン(SP値:9.9)、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル(SP値:9.8)、ジプロピレングリコールメチルエーテル(SP値:9.7)、乳酸エチルアセテート(SP値:9.6)、ε−カプロラクトン(SP値:9.6)、トリプロピレングリコールメチルエーテル(SP値:9.4)、トリプロピレングリコール−n−ブチルエーテル(SP値:9.3)、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(SP値:9.0)、エチレングリコールメチルエーテルアセテート(SP値:9.0)、テトラヒドロフラン(SP値:8.3)、ジプロピレングリコールメチル−n−ブチルエーテル(SP値:8.0)、ジプロピレングリコールメチル−n−プロピルエーテル(SP値:8.0)、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(SP値:7.9)、プロピレングリコールメチル−n−プロピルエーテル(SP値:7.8)等が挙げられる。
【0026】
[非水溶性の添加溶剤]
非水溶性の添加溶剤は、トリアセチン(SP値:10.2)、シクロペンタノン(SP値:10.0)、シクロヘキサノン(SP値:9.9)、プロピレングリコール−n−ブチルエーテル(SP値:9.7)、1,4−ブタンジオールジアセテート(SP値:9.6)、3−メトキシブチルアセテート(SP値:8.7)、プロピレングリコールジアセテート(SP値:9.6)、1,3−ブチレングリコールジアセテート(SP値:9.5)、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル(SP値:9.5)、1,6−ヘキサンジオールジアセテート(SP値:9.5)、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル(SP値:9.4)、シクロヘキサノールアセテート(SP値:9.2)、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(SP値:8.9)、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(SP値:8.9)、メチルアセテート(SP値:8.8)、エチルアセテート(SP値:8.7)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(SP値:8.7)、n−プロピルアセテート(SP値:8.7)、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(SP値:8.7)、3−メトキシブタノールアセテート(SP値:8.7)、ブチルアセテート(SP値:8.7)、イソプロピルアセテート(SP値:8.5)、プロピレングリコールメチル−n−ブチルエーテル(SP値:7.8)等が挙げられる。
【0027】
[添加溶剤の添加量]
添加溶剤の添加量としては、対象とする上記分散媒及び添加剤の主溶剤の含有率が主剤に対して0.1wt%から50wt%であれば、同量であることが好ましい。具体的には、上記分散媒及び添加剤の主溶剤が水溶性溶剤であり、含有率が0.1wt%から50wt%であれば、同量の上記非水溶性溶剤群のいずれかを添加溶剤として添加する。また、その逆として、上記分散媒及び添加剤の主溶剤が非水溶性溶剤であり、含有率が0.1wt%から50wt%であれば、同量の上記水溶性溶剤群のいずれかを添加溶剤として添加してもよい。
【0028】
上述したように、本実施形態の塗布剤の構成は、塗布したい塗布剤の主溶剤、主溶剤である有機溶剤が、非水溶性か水溶性かを確認し、非水溶性が主溶剤ならば、水溶性の有機溶剤を添加して使用、分散した塗布剤の構成である。考え方の例えとして、ゴム(ポリマー)と油(溶剤)の混合を例にとるが、ゴム(ポリマー)と油(溶剤)を混合した場合、ゴムは膨潤する。これは、ゴムの分子間に油が入り込む現象で、油がゴムと混ざりやすければ膨潤し、混ざり難ければ膨潤し難いということになる。つまり、塗布剤の主溶剤が非水溶性の場合、水溶性の添加溶剤を添加することで、極性の異なる物質、ここでは非水溶性溶剤と水溶性溶剤は、お互いに混ざり難いということから、主溶剤が非水溶性溶剤の塗布剤表面に水溶性溶剤が浮き上がった状態が形成されることになる。
【0029】
本実施形態の塗布剤は、例えばこの水溶性溶剤が表面に浮き上がった状態でストライプ塗布用のコーターヘッド(又はシリンジによるディスペンサー)10による吐出用途に使用される。すなわち、図1に示すように、正面に吐出口11が開口され、この吐出口11に連通する吐出流路12を有するコーターヘッド10から塗布剤1が吐出される際、コーターヘッド(又はディスペンサーノズル、ニードル)10と塗布剤1との界面に適度な油膜13が形成される。この油膜13の発生によって、コーターヘッド10と塗布剤1との摩擦が低減され、よってせん断応力によって、吐出流路12の中央の流速(せん断速度)v3と、吐出流路12の側面の流速(せん断速度)v4との差もほぼ生じることが無くなる。
そして、吐出口11の径の寸法と同等又は、吐出量、塗布速度の加減により、吐出口11の径の縮小、外側へ広がって吐出(吐出口11の径の拡大)されても、矩形又は丸型、三角形、凸形、台形、ひし形、M形などの吐出口11の断面形状そのまま維持した形で塗布剤1が吐出され、外側に膨らんだ丸味を帯びた形状でライン吐出される度合いを軽減することができる。
【0030】
このように、塗布剤1が吐出されてなる吐出物(印刷物)の断面形状が矩形のパターンを形成できるため、導電性インキで形成した場合、断面積を縦×横の寸法から算出することが可能となる。すなわち、非破壊でかつ安定した電気抵抗値を示すパターン形成が可能である。
また、吐出口11の断面形状に近い形状で塗布剤1を吐出することができるため、形状による視覚的効果(光学的効果含む)を持つパターン形成が可能である。
【0031】
例えば、図2に示すように、塗布剤1が吐出されてなる複数の吐出物(印刷物)30の断面形状を矩形とすることができることにより、基材20に対し、垂直に切立った面30aを形成できる。その結果、吐出物30をライン吐出で形成する場合、例えば矩形のライン(吐出物30)の間隙Sを極限まで詰めた構造体40を作ることができる。
また、図2に示すように、アスペクト比(高さL1/底辺L2)が1以上の矩形パターン30を形成することができ、狭い幅により多くのライン形成が可能である。
【0032】
さらに、XYZ系ロボットに本実施形態の塗布剤を使用したコーターヘッド、ディスペンサーを搭載することで、立体的な矩形ライン構造物の形成が可能である。
例えば、図3に示すように、伸縮性基材(エラストマー)21に対し、伸縮性導電性を有する本実施形態の塗布剤1を使って、伸縮性基材21へ塗布する過程でZ方向へコーターヘッド、ディスペンサーを速度可変させて動作させることを繰り返す。このようにすることで、伸縮性基材21の上面に対し、Z方向にアーチ状又はループ状の矩形の導電配線41を連続的に形成することが可能となる。
このように、Z方向への配線ができることで、基材に対し上方へループ状の造形ができることから、配線が全て基材に這っている配線に比べ、抵抗値が変わりにくいという効果を奏する。一方、印刷物の断面形状を矩形にすることにより、吐出形状を常に維持でき、断面形状が丸になったり、吐出形状が崩れたりした場合のリスクを少なくすることができる。ここで、通常のシリンジなどで吐出すると断面形状が丸になったり、吐出形状が崩れたりすることがある。上記リスクは、例えば、断面形状が丸になると接地面積が小さく、剥離しやすくなってしまうことである。また、吐出形状が崩れると、配線高さが薄くなり、ちぎれ易く、抵抗も増大する可能性がある。
また、導電配線41(塗布剤1)の断面形状が矩形のため、図4に示すように、底辺である接地面積も広く伸縮性基材21を伸縮させてもアーチ又はループ状の導電配線が伸びることなくフレキシブルに対応する。よって、ほとんど配線抵抗が変わらない回路、センサーなどの形成が可能である。
【0033】
以上説明したように、コーター、ディスペンサーに用いる本実施形態の塗布剤の構成は、塗布したい塗布剤の主溶媒、主溶剤である有機溶媒が、非水溶性か水溶性かを確認し、非水溶性が主溶媒ならば、水溶性の有機溶剤を添加して使用、分散した塗布剤構成とした。このような塗布剤を使用することで、ストライプ塗布用のコーターヘッド又はシリンジによるディスペンサーによる吐出用途での、吐出流路、吐出出口付近のコーターヘッド又はディスペンサーノズル、ニードルと塗布剤との界面に適度な油膜を形成し、摩擦をなくすことができる。よって、せん断応力によって、吐出流路中央の流速(せん断速度)と吐出流路側面の流速(せん断速度)との差も生じることがほぼなくなる。すなわち、吐出口径の寸法と同等又は、吐出量、塗布速度の加減により、吐出径の縮小、外側へ広がって吐出(吐出径の拡大)されても、吐出口の形状を維持した形で吐出され、外側に膨らんだ丸味を帯びた形状でライン吐出される度合いを軽減できる。
【実施例】
【0034】
(実施例1)
シリコーンをベースとした誘電エラストマーフィルム「ELASTOSIL2030、旭化成ワッカー社製」、膜厚200μmを基材とし、シリコーンをベースとした2液混合タイプの熱硬化型カーボンエラストマー「ERASTOSILLR3162A、旭化成ワッカー社製」及び「ERASTOSILLR3162B、旭化成ワッカー社製」を1対1で混合した導電性塗布剤を用意した。
【0035】
次に、本発明の非水溶性である主剤と相反する水溶性溶剤のジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(SP値9.0)を選択し、主剤に対して0.1wt%〜50wt%の分量でジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(SP値9.0)を混合した実施例1の塗布剤を使ってディスペンスコントローラーと卓上ロボットに搭載した縦500μm×横500μmの矩形の吐出口径を1000μmピッチで7本形成したラインコーターヘッドから、誘電エラストマーフィルム上へフィルム面から0.3mm吐出口を離した状態で、吐出圧360kPa、ヘッドスピード10mm/秒で6mm長のストライプパターンを吐出した。上記誘電エラストマーフィルム上への塗布剤のライン吐出には、高粘度液体制御可能なディスペンスコントローラー(武蔵エンジニアリング社製)とXYZ軸制御可能な卓上ロボットを用いた。
【0036】
その結果、図5(a),(b)に示すように、ほぼ縦横の寸法が1対1の矩形(アスペクト比1)で底辺及び基材に直交する辺、上辺全てにおいてシャープにかつフラットに、4つの角(図中、破線で表示)30eをもつ半径10μm以下の円弧をもつ鋭角になったライン状の吐出物30ができた。
この結果から、縦500μm×横500μmの矩形吐出口から実施例1の塗布剤の構成である非水溶性と水溶性溶剤の混合塗布剤を吐出することで吐出流路、吐出出口付近のコーターヘッドと塗布剤との摩擦が緩和され、せん断応力による吐出流路中央の流速(せん断速度)と吐出流路側面の流速(せん断速度)との差が無くなり、吐出口の外側へ広がらずに、吐出口の形状そのまま吐出されたことが判る。
【0037】
従って、さらに小さい縦50μm×横50μmの矩形吐出口から吐出した実施例1の塗布剤は、図5(a)に示す断面形状の角部に着目すると後述する比較例1の塗布剤に比べて、少なくとも半径10μm以下の円弧をもつ鋭角な角を持った矩形の形を維持したままの吐出ができることが判る。ちなみに、一般的な塗布剤の場合は、半径50μm以下の円弧を持ってしまうため、矩形断面の縦及び横の辺において直線の断面を持った吐出はできないことが判る。
【0038】
(比較例1)
比較例1の塗布剤の構成として、「ERASTOSILLR」AB混合剤の主溶媒であるシリコーン(SP値7.3〜7.6)は、非水溶であるため、非水溶でSP値も比較的近い極性のnヘプタン(SP値7.5)を添加溶剤として選択し、主剤に対して0.1wt%〜50wt%の分量でnヘプタンを混合した比較例1の塗布剤を用意した。そして、非水溶と相反する水溶性溶剤のジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(SP値9.0)を選択し、主剤に対して0.1wt%〜50wt%の分量でジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(SP値9.0)を混合した実施例1の塗布剤と比較した。
【0039】
次に、一般的な塗布剤構成であるSP値差が小さい混合塗布剤を使ってディスペンスコントローラーと卓上ロボットに搭載した縦500μm×横500μmの矩形の吐出口の径を1000μmピッチで7本形成したラインコーターヘッドから、誘電エラストマーフィルム上へフィルム面から0.3mm吐出口を離した状態で、吐出圧360kPa、ヘッドスピード10mm/秒で6mm長のストライプパターンを吐出した。
【0040】
その結果、図7(a)〜(c)に示すように、ストライプパターン(吐出物)130の4つの角(図中、破線で表示)130eにおいて半径50μm以上の円弧を持つ丸味を帯びたライン形成となった。この結果から、縦500μm×横500μmの矩形吐出口から一般的な塗布剤構成である同じ極性溶剤の混合塗布剤を吐出すると吐出流路、吐出出口付近のコーターヘッドと塗布剤との摩擦によるせん断応力によって、吐出流路中央の流速(せん断速度)と吐出流路側面の流速(せん断速度)との差が生じることによって、吐出口径の寸法よりも外側へ広がって吐出されてしまうことが判った。
従って、さらに小さい縦50μm×横50μmの矩形の吐出口から吐出した比較例1の塗布剤は、図7(a)〜(c)に示すように、断面形状の角部に着目すると既に丸味を帯びているので、矩形の形を維持したままの吐出ができる可能性は限りなく低いことが判った。
【0041】
(実施例2)
実施例1の塗布剤を使って、基材へ塗布する過程でZ方向へコーターヘッド、ディスペンサーを速度可変させて動作させることを繰り返すことで、伸縮基材上面に対しZ方向にアーチ状又はループ状の矩形の導電配線を連続的に形成することを行った。例えば、コーターヘッドをY軸方向へ本発明の塗布剤を吐出しながら10mm送り、吐出を止めずにZ軸方向へ2mm、Y軸マイナス方向に1mmヘッドを移動させ、次にZ軸をそのままの座標で維持させて、Y軸方向プラス側へ3mm移動、次にY軸マイナス方向に1mmヘッドを移動させながら伸縮基材上面に吐出口を着地させ、Y軸プラス方向へ1mm送るといった動作を繰り返すことで、Y軸方向に対し、ループ状の配線が連続して繋がったラインを形成できた。これにより矩形のため、底辺である接地面積も広く伸縮性基材を伸縮させてもアーチ又はループ状の導電配線が伸びることなくフレキシブルに対応する、ほとんど配線抵抗が変わらない回路、センサーなどの形成が可能となった。
【0042】
(実施例3)
図7(a)に示すように、1ピッチ1000μm、幅500μm、高さ500μmの吐出口15を13本有するヘッド14を作製した。吐出口15は、等間隔で7本の吐出口15Aを下に、6本の吐出口15Bを上に500μmピッチずらし互い違いに構成した。
実施例1と同様の要領で、吐出口15A,15Bから同時に実施例1の塗布剤を吐出し、ライン形成を行った。上下の塗布条件を変えて最適な条件で吐出した結果、図7(b)に示すように、矩形でほぼ縦及び横の寸法が1対1の矩形(アスペクト比1)で底辺及び基材20に直交する辺、上辺全てにおいてシャープにかつフラットに、4隅も鋭角になったラインが、隙間無く横一列に合計13本の構造体42を形成できた。
本実施例3では、同じ材質の塗布剤を使用したが、異なった材質の塗布剤の構成を実施することによって、例えばリチウムイオン電池の構成である正極活物質層と導電材層をセパレートに吐出することで、遠くのイオンが到達する速度を速くすることができるなどの応用展開が可能なことが判った。
【0043】
以上説明したように、本発明の一態様によれば、以下の効果を奏する。
(a)矩形のパターンが形成できるため、導電性インキで形成した場合、断面積を縦×横の寸法のみで計算することができ、非破壊でかつ安定した電気抵抗値を示す導線を形成できる。
(b)吐出口の形状に近い形状で塗布剤を吐出することができるため、形状による視覚的効果(光学的効果含む)を持つパターン形成ができる。
(c)基材に対し、垂直に切立った面を形成できるため、ライン吐出の場合、例えば矩形のラインの間隙を極限まで詰めた構造体を作ることができる。
(d)アスペクト比(高さ/底辺)が1以上の矩形パターンを形成することができ、狭い幅により多くのライン形成が可能である。
(e)XYZ系ロボットに塗布剤を使用したコーターヘッド、ディスペンサーを搭載することで、立体的な矩形ライン構造物の形成ができる。例えば、伸縮性基材(エラストマー)に対し、伸縮性導電性を有する本発明塗布剤を使って、基材へ塗布する過程でZ方向へコーターヘッド、ディスペンサーを速度可変させて動作させることを繰り返すことで、伸縮基材上面に対しZ方向にアーチ状又はループ状の矩形の導電配線を連続的に形成することが可能となり、矩形のため、底辺である接地面積も広く伸縮性基材を伸縮させてもアーチ又はループ状の導電配線が伸びることなくフレキシブルに対応することで、ほとんど配線抵抗が変わらない回路、センサーなどの形成が可能である。
すなわち、エレクトロニクス分野、高機能フィルム分野、セキュリティー分野などへの利用の可能性があり、フォトリソやナノインプリントで形成ができない構造物まで形成できる可能性がある。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は精密で均一な膜厚のラインパターンやストライプパターン又は立体的な構造のパターンが要求される分野において、例えば、抵抗器、コンデンサー等の小型電子部品、液晶表示素子(LCD)用のカラーフィルター、燃料電池電極、リチウムイオン電池電極、ストレッチャブル電極、センサーなどの構造体を、簡単に、品質よく、コストも安価に製造することができる等幾多の作用効果を示す。基材の表面にコーターヘッドに形成された吐出口を介して、一種類又は複数の種類の塗布剤、例えば、銀、カーボン、銅粉などで構成された導電性ペースト、絶縁ペースト、ウレタン系素材などで開発されたストレッチャブル導電インキ、カーボンエラストマー材料、誘電エラストマー、貼着剤や非貼着剤等の塗布剤を吐出して基材の表面にラインパターン、立体的構造パターン、ストライプ状に塗布剤を塗布する塗布装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0045】
1…塗布剤
10…コーターヘッド
11…吐出口
12…吐出流路
13…油膜
14…コーターヘッド
15…吐出口
20…基材
21…伸縮性基材
30…吐出物
40…構造体
41…構造体
42…構造体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9