(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例を
図1〜
図18に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示し、矢印Dは装置奥行方向(水平方向)を示す。
【0016】
(全体構成)
図18に示されるように、本実施形態に係る画像形成装置10には、記録媒体としてのシート部材Pが収容される収容部14と、収容部14に収容されたシート部材Pを搬送する搬送部16とが備えられている。さらに、画像形成装置10には、収容部14から搬送部16によって搬送されるシート部材Pに画像形成を行う画像形成部20と、原稿を読み取る原稿読取部42と、各部を制御する制御部12とが備えられている。
【0017】
〔収容部〕
収容部14には、画像形成装置10の装置本体10Aから装置奥行方向の手前側に引き出し可能な2個の収容部材26が備えられており、夫々の収容部材26にシート部材Pが積載されている。さらに、夫々の収容部材26には、収容部材26に積載されたシート部材Pを、搬送部16を構成する搬送経路28に送り出す送出ロール30が備えられている。
【0018】
〔搬送部〕
搬送部16には、シート部材Pが搬送される搬送経路28に沿って、シート部材Pを搬送する複数の搬送ロール(符号省略)が備えられている。
【0019】
〔原稿読取部〕
原稿読取部42には、読取原稿を1枚ずつ自動で搬送する原稿搬送装置44と、原稿搬送装置44の下側に配置され1枚の読取原稿が載せられるプラテンガラス46とが備えられている。さらに、原稿読取部42には、原稿搬送装置44によって搬送された読取原稿又はプラテンガラス46に載せられた読取原稿を読み取る原稿読取装置48が備えられている。
【0020】
〔画像形成部〕
画像形成部20には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット18Y、18M、18C、18Kが備えられている。なお、以後の説明では、Y、M、C、Kを区別して説明する必要が無い場合は、Y、M、C、Kを省略して記載することがある。
【0021】
各色の画像形成ユニット18は、装置本体10Aに対して夫々着脱可能とされている。そして、各色の画像形成ユニット18には、
図11に示されるように、図中矢印B方向に回転する感光体ドラム36と、感光体ドラム36の外周面36Aを帯電する帯電部材38とが備えられている。さらに、画像形成ユニット18には、帯電した感光体ドラム36に露光光を照射する露光装置39と、露光光を照射することで形成された静電潜像を、現像剤Gを用いて現像してトナー画像として可視化する現像装置40とが備えられている。また、画像形成ユニット18には、感光体ドラム36に付着した異物を感光体ドラム36から掻き取って収集する収集機構32が備えられている。
【0022】
なお、現像剤Gは、トナーTと磁性キャリア粒子(以下「キャリアC」)とを主要成分として構成されている二成分現像剤である。また、現像装置40、及び収集機構32については詳細を後述する。
【0023】
また、画像形成装置10には、画像形成ユニット18を装置本体10Aに対して着脱する場合に、装置本体10Aの内部を開放させるメンテナンスドア24(
図17参照)が設けられている。なお、メンテナンスドア24については詳細を後述する。
【0024】
さらに、画像形成部20には、複数のロールに巻き掛けられて図中矢印A方向に周回する無端状の転写ベルト22と、各色の画像形成ユニット18によって形成されたトナー画像を転写ベルト22に転写する一次転写ロール54とが備えられている。また、画像形成部20には、
図18に示されるように、転写ベルト22に付着し残留トナー等の異物を転写ベルト22から掻き取って収集する収集機構34が備えられている。なお、収集機構34については詳細を後述する。
【0025】
さらに、画像形成部20には、収集機構32、及び収集機構34によって、集められたトナー等を回収する回収機構58(
図15参照)が備えられている。なお、回収機構58については詳細を後述する。
【0026】
また、画像形成部20には、転写ベルト22に転写されたトナー画像をシート部材Pに転写する二次転写ロール56と、トナー画像が転写されたシート部材Pを加熱・加圧して、トナー画像をシート部材Pに定着する定着装置50とが備えられている。
【0027】
さらに、二次転写ロール56に対して転写ベルト22の反対側には、転写ベルト22が巻き掛けられ、周回する転写ベルト22に従動して回転する補助ロール52が配置されている。
【0028】
(画像形成装置の作用)
画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
【0029】
先ず、電圧が印加された各色の帯電部材38(
図11参照)は、各色の感光体ドラム36の外周面36Aを予定の電位で一様にマイナス帯電する。続いて、原稿読取部42(
図18参照)によって読み取られた画像データに基づいて露光装置39は、帯電した各色の感光体ドラム36の外周面36Aに露光光を照射して静電潜像を形成する。
【0030】
これにより、データに対応した静電潜像が各色の感光体ドラム36の外周面36Aに形成される。さらに、各色の現像装置40は、この静電潜像を現像し、トナー画像として可視化する。また、各色の感光体ドラム36の外周面36Aに形成されたトナー画像は、一次転写ロール54によって転写ベルト22に順番に転写される。このようにして、転写ベルト22は、外周面にトナー画像を保持する。
【0031】
そこで、収容部材26から送出ロール30によって搬送経路28へ送り出されたシート部材Pは、転写ベルト22と二次転写ロール56とが接触する転写位置Tへ送り出される。転写位置Tでは、シート部材Pが転写ベルト22と二次転写ロール56との間で搬送されることで、転写ベルト22の外周面のトナー画像は、シート部材Pの表面に転写される。
【0032】
また、シート部材Pの表面に転写されたトナー画像が、定着装置50によってシート部材Pに定着される。そして、トナー画像が定着されたシート部材Pは、装置本体10Aの外部へ排出される。
【0033】
(要部構成)
次に、メンテナンスドア24、収集機構32、収集機構34、現像装置40、及び回収機構58等について説明する。
【0034】
〔メンテナンスドア〕
メンテナンスドア24(以下「ドア24」)は、
図16、
図17に示される装置本体10Aの装置奥行方向の手前側に配置されている。そして、ドア24は、矩形板状のドア本体24Aと、ドア本体24Aの下辺に取り付けられ、装置幅方向に並ぶ2個のヒンジと24Bと、ドア本体24Aの開放角度を規制する2個のストッパー24Cとを備えている。
【0035】
この構成において、ヒンジ24Bを中心にドア本体24Aを回転させることで、ドア本体24Aは、装置本体10Aの内部を閉止する閉止位置(
図17参照)と、装置本体10A内の少なくとも一部を開放する開放位置(
図16参照)とに移動するようになっている。
【0036】
そして、ストッパー24Cが、開放位置に移動したドア本体24Aの開放角度を規制するようになっている。本実施形態では、ドア本体24Aの板面が上下方向を向く位置で、ストッパー24Cが、ドア本体24Aの開放角度を規制している。
【0037】
〔収集機構32〕
収集機構32は、
図11に示されるように、感光体ドラム36の回転方向において、感光体ドラム36と転写ベルト22とが接する接触部Sに対して下流側で、かつ、帯電部材38の上流側に配置されている。そして、収集機構32は、
図8に示されるように、感光体ドラム36の外周面に残留した現像剤G等の異物(以下「現像剤G等」)を掻き取るブレード72と、ブレード72によって掻き取られた現像剤G等を受け取る受取部74とを備えている。さらに、収集機構32は、受取部74が受け取った現像剤G等を搬送する搬送オーガ76と、搬送オーガ76によって搬送された現像剤G等を後述する搬送ボックス120に排出する排出部78(
図14参照)とを備えている。
【0038】
ブレード72は、装置奥行方向に延び、装置奥行方向から見て、先端部72Aが感光体ドラム36の外周面36Aに接しており、基端部72Bが先端部72Aに対して下方側に位置している。
【0039】
受取部74は、装置奥行方向に延び、ブレード72の基端部72Bの下方側に配置されている。そして、受取部74の断面は、上部が開放されたU字状とされている。
【0040】
搬送オーガ76は、装置奥行方向に延び、受取部74の内部に配置されている。また、搬送オーガ76は、円柱状の軸部76Aと、軸部76Aの外周面に形成された螺旋状の螺旋羽根76Bとを有している。そして、搬送オーガ76は、図示せぬ駆動部材から回転力が伝達されることで回転して、受取部74が受け取った現像剤G等を装置奥行方向の奥側から手前側に搬送するようになっている。
【0041】
排出部78は、
図13、
図14に示されるように、ドア本体24Aを開放位置に配置し、かつ、後述する搬送ボックス120を装置本体10Aから離脱させた状態で、装置本体10Aの外部に露出するようになっている。
【0042】
この排出部78は、装置奥行方向から見て、搬送オーガ76(
図8参照)と同様の位置に配置されている。そして、排出部78は、装置奥行方向に延びる円筒状とされた本体80と、本体80の装置奥行方向の手前側の端部を閉止する蓋82とを有している。本体80の内部に、搬送オーガ76の装置奥行の手前側の部分が配置されており、本体80の下方側の部分には、本体80の内部の現像剤G等を下方に排出するための下向きの排出口81が形成されている。さらに、本体80には、この排出口81を開閉する図示せぬシャッターが取り付けられている。このシャッターは、後述するレバー122と図示せぬ連動機構によって連結されており、詳細は後述するが、レバー122を操作することで、シャッターが排出口81を開閉するようになっている。
【0043】
〔収集機構34〕
収集機構34は、
図18に示されるように、転写ベルト22の装置幅方向の一端部(図中右端部)と、装置幅方向で対向するように配置されている。収集機構34は、
図9に示されるように、転写ベルト22の外周面22Aに残留した現像剤G等を掻き取るブレード86と、ブレード86によって掻き取られた現像剤G等を受け取る受取部88とを備えている。さらに、収集機構34は、受取部88が受け取った現像剤G等を搬送する搬送オーガ90と、搬送オーガ90によって搬送された現像剤G等を後述する搬送ボックス120に排出する排出部92(
図14参照)とを備えている。
【0044】
ブレード86は、装置奥行方向に延び、装置奥行方向から見て、先端部86Aが転写ベルト22の外周面22Aに接しており、基端部86Bが先端部86Aに対して下方側に位置している。
【0045】
受取部88は、装置奥行方向に延び、ブレード86の基端部86Bの下方側に配置されている。そして、受取部88の断面は、上部が開放されたU字状とされている。
【0046】
搬送オーガ90は、装置奥行方向に延び、受取部88の内部に配置されている。また、搬送オーガ90は、円柱状の軸部90Aと、軸部90Aの外周面に形成された螺旋状の螺旋羽根90Bとを有している。そして、搬送オーガ90は、図示せぬ駆動部材から回転力が伝達されることで回転して、受取部88が受け取った現像剤G等を装置奥行方向の奥側から手前側に搬送するようになっている。
【0047】
排出部92は、
図13、
図14に示されるように、ドア本体24Aを開放位置に配置し、かつ、後述する搬送ボックス120を装置本体10Aから離脱させた状態で、装置本体10Aの外部に露出するようになっている。
【0048】
さらに、排出部92は、装置奥行方向から見て、搬送オーガ90(
図9参照)と同様の位置に配置されている。そして、排出部92は、装置奥行方向に延びる円筒状とされた本体94と、本体94の装置奥行方向の手前側の端部を閉止する蓋96とを有している。本体94の内部に、搬送オーガ90の装置奥行の手前側の部分が配置されており、本体94の下方側の部分には、本体94の内部の現像剤G等を下方に排出するための下向きの排出口95が形成されている。また、本体94には、この排出口95を開閉する図示せぬシャッターが取り付けられている。このシャッターは、後述するレバー122と図示せぬ連動機構によって連結されており、詳細は後述するが、レバー122を操作することで、シャッターが排出口95を開閉するようになっている。
【0049】
〔現像装置40〕
次に、現像装置40について説明する。なお、
図10は、
図11に示す現像装置40を、現像装置40の仕切壁102Eが延びている方向(図中矢印J)から見た図面である。
【0050】
現像装置40は、
図11に示されるように、感光体ドラム36の回転方向において、露光装置39の下流側で、かつ、感光体ドラム36と転写ベルト22とが接する接触部Sに対して上流側に配置されている。そして、現像装置40は、筐体102と、感光体ドラム36と対向して配置されている現像ロール100と、現像ロール100に現像剤Gを供給する供給オーガ106と、現像剤Gを撹拌する撹拌オーガ108とを備えている。
【0051】
−筐体102−
筐体102には、感光体ドラム36と対向している現像ロール100が配置されている受渡路102Aと、受渡路102Aの斜め下方側で供給オーガ106が配置されている供給路102Bとが形成されている。さらに、筐体102には、供給路102Bに対して受渡路102Aの反対側で撹拌オーガ108が配置されている撹拌路102Cが形成されている。そして、受渡路102A、供給路102B、及び撹拌路102Cは、装置奥行方向に延びている。
【0052】
さらに、筐体において、供給路102Bと撹拌路102Cとの間には、供給路102Bと撹拌路102Cとを仕切る仕切壁102Eが形成されている。
【0053】
また、
図10に示されるように、撹拌路102Cは、供給路102Bに対して装置奥行方向の奥側(図中右側)に延びており、この延びた部分が、現像剤Gを現像装置40に補給するための補給路102Fとされている。つまり、撹拌路102Cの装置幅方向の一端側に、補給路102Fが形成されている。そして、この補給路102Fには、撹拌オーガ108の装置奥行方向の奥側の部分が配置されている。
【0054】
さらに、供給路102Bは、撹拌路102Cに対して装置奥行方向の手前側(図中左側)に延びており、この延びた部分が、現像剤Gを現像装置40の外部に排出する排出路102Gとされている。つまり、供給路102Bの装置幅方向の他端側に、排出路102Gが形成されている。そして、この排出路102Gには、供給オーガ106の装置奥行方向の手前側の部分が配置されている。
【0055】
さらに、供給路102Bと撹拌路102Cとを仕切る仕切壁102Eは、供給路102Bの装置奥行方向の奥側の部分、及び装置奥行方向の手前側の部分を除いて、供給路102Bと撹拌路102Cとを仕切っている。そして、筐体102において、供給路102Bの装置奥行方向の奥側の部分、及び装置奥行方向の手前側の部分に、供給路102Bと撹拌路102Cとを繋ぐ連通路102Kが形成されている。
【0056】
さらに、補給路102Fの上方の部分には、現像装置40に現像剤Gを補給するための補給口102Hが形成されている。
【0057】
また、排出路102Gは、
図13、
図14に示されるように、ドア本体24Aを開放位置に配置し、かつ、後述する搬送ボックス120を装置本体10Aから離脱させた状態で、装置本体10Aの外部に露出している排出部110の内部に形成されている。
【0058】
排出部110は、装置奥行方向に延びる円筒状とされた本体112と、本体112の装置奥行方向の手前側の端部を閉止する蓋114とを有している。本体112の内部に、前述したように、排出路102Gが形成されており、供給オーガ106の装置奥行の手前側の部分が配置されている。さらに、本体112の下方側の部分には、本体112の内部の現像剤Gを下方に排出するための下向きの排出口104が形成されている。また、本体112には、この排出口104を開閉する図示せぬシャッターが取り付けられている。このシャッターは、後述するレバー122と図示せぬ連動機構によって連結されており、詳細は後述するが、レバー122を操作することで、シャッターが排出口104を開閉するようになっている。
【0059】
−現像ロール100−
現像ロール100は、前述したように、受渡路102Aに配置されており、装置奥行方向に延びている。そして、現像ロール100は、
図11に示されるように、断面円状のマグネットロール100Aと、マグネットロール100Aに被せられ、マグネットロール100Aの周りを回転する回転スリーブ100Bとを備えている。この回転スリーブ100Bは、図示せぬ駆動源から回転力が伝達されて、図中矢印C方向(反時計方向)に回転するようになっている。
【0060】
−供給オーガ106−
供給オーガ106は、前述したように、供給路102B、及び排出路102Gに配置されている。そして、供給オーガ106は、
図10に示されるように、装置奥行方向に延びている供給軸106Aと、供給軸106Aの外周面に形成されている、螺旋状の2条の供給羽根106B、106C、及び複数の螺旋状の螺旋羽根から構成されている羽根部106Dと、を含んで構成されている。
【0061】
2条の供給羽根106B、106Cは、供給路102Bに配置されている供給軸106Aの部分に形成されており、羽根部106Dは、排出路102Gに配置されている供給軸106Aの部分に形成されている。
【0062】
また、供給軸106Aの両端部は、筐体102の壁部に回転可能に支持されており、供給軸106Aの一方の端部には、駆動源から回転力が伝達されるギア(図示省略)が固定されている。
【0063】
−撹拌オーガ108−
撹拌オーガ108は、前述したように、撹拌路102C、及び補給路102Fに配置されている。そして、撹拌オーガ108は、装置奥行方向に延びている撹拌軸108Aと、撹拌軸108Aの外周面に形成されている、螺旋状の2条の撹拌羽根108B、108Cとを含んで構成されている。
【0064】
また、撹拌軸108Aの両端部は、筐体102の壁部に回転可能に支持されており、撹拌軸108Aの一方の端部には、駆動源から回転力が伝達されるギア(図示省略)が固定されている。
【0065】
この構成において、回転する供給オーガ106は、供給路102Bの現像剤Gを撹拌しながら、装置奥行方向の手前側(図中左側)から装置奥行方向の奥側(図中右側)に搬送し、現像剤Gを現像ロール100に供給するようになっている。また、回転する供給オーガ106は、装置奥行方向の奥側の連通路102Kを通して、現像剤Gを撹拌オーガ108に受け渡すようになっている。
【0066】
さらに、回転する供給オーガ106の羽根部106Dが、装置奥行方向の手前側の連通路102Kを通して撹拌オーガ108から供給オーガ106に受け渡され、余剰となった現像剤Gを、装置奥行方向の奥側から装置奥行方向の手前側に搬送するようになっている。そして、羽根部106Dによって搬送された現像剤Gは、排出口104(
図13参照)を通して現像装置40の外部に排出されるようになっている。
【0067】
一方、回転する撹拌オーガ108は、補給口102Hから補給路102Fに補給された現像剤Gと、装置奥行方向の奥側の連通路102Kを通して供給オーガ106から受け渡された現像剤Gを撹拌しながら搬送するようになっている。具体的には、回転する撹拌オーガ108は、現像剤Gを撹拌しながら、装置奥行方向の奥側(図中右側)から装置奥行方向の手前側(図中左側)に搬送するようになっている。そして、回転する撹拌オーガ108は、装置奥行方向の手前側の連通路102Kを通して、現像剤Gを供給オーガ106に受け渡すようになっている。
【0068】
このようにして、現像剤Gは、供給路102Bと撹拌路102Cとの間で循環するようになっている(図中矢印参照)。
【0069】
〔回収機構58〕
回収機構58は、
図14、
図15に示されるように、装置本体10Aに着脱可能とされ、かつ、排出部78、92、110(
図13参照)の排出口81、95、104から排出された現像剤G等を搬送する搬送ボックス120を備えている。また、回収機構58は、搬送ボックス120によって搬送された現像剤G等を回収する回収ボックス140と、搬送ボックス120の着脱時に、排出口81、95、104から落下した現像剤Gを収集する収集ボックス160とを備えている。搬送ボックス120は、受取部材の一例である。
【0070】
−搬送ボックス120−
搬送ボックス120は、
図15に示されるように、ドア本体24Aを開放位置に配置した状態で、装置本体10Aの外部に露出する。搬送ボックス120は、装置奥行方向から見て、装置幅方向に延びており、排出部78、92、110(
図13参照)を装置奥行方向の手前側から覆うように配置されている。
【0071】
搬送ボックス120は、図示せぬ保持機構によって装置本体10Aに保持されている。また、搬送ボックス120は、ダイヤル式のレバー122を有している。このレバー122を回転させることで、搬送ボックス120は、保持機構によって装置本体10Aに保持されている保持状態と、装置本体10Aから離脱可能な非保持状態とに移行するようになっている。
【0072】
具体的には、レバー122は、
図7(A)に示されるように、装置奥行方向に延びる軸部122Aと、軸部122Aから軸部122Aの径方向に延びている一対の把持部122Bとを有している。そして、レバー122の把持部122Bが、装置上下方向に対して傾斜している第一の位置(
図7(A)参照)では、搬送ボックス120は、保持機構によって装置本体10Aに保持される保持状態となる。
【0073】
また、レバー122が第一の位置に配置された状態では、連動機構によって連結されている、排出部78のシャッターが排出口81を開放し、排出部92のシャッターが排出口95を開放し、かつ、排出部110のシャッターが排出口104を開放している。
【0074】
これに対して、第一の位置のレバー122を回転させて、
図7(B)に示されるように、把持部122Bが装置上下方向に沿っている第二の位置にレバー122を移動させると、搬送ボックス120は、装置本体10Aから離脱可能な非保持状態となる。
【0075】
また、レバー122が第二の位置に配置された状態で、連動機構によって連結されている、排出部78のシャッターが排出口81を閉止し、排出部92のシャッターが排出口95を閉止し、かつ、排出部110のシャッターが排出口104を閉止する。
【0076】
さらに、この搬送ボックス120は、内部が空洞化されている。そして、
図6に示されるように、搬送ボックス120の裏面(搬送ボックス120が装置本体10Aに装着された状態で、装置奥行方向の奥側を向く面)側には、収集機構32の排出部78が夫々挿入される挿入部124が形成されている。また、搬送ボックス120には、現像装置40の排出部110が夫々挿入される挿入部126と、収集機構34の排出部92が挿入される開口128とが形成されている。
【0077】
さらに、挿入部124の内部の下方側には、排出部78の排出口81(
図13参照)から排出された現像剤G等が通る開口130が設けられている。これにより、排出部78の排出口81から排出された現像剤G等は、開口130を通って搬送ボックス120の内部に進入するようになっている。
【0078】
また、挿入部126の内部の下方側には、排出部110の排出口104(
図13参照)から落下した現像剤G等が通る開口132が設けられている。これにより、排出部110の排出口104から排出された現像剤G等は、開口132を通って搬送ボックス120の内部に進入するようになっている。
【0079】
さらに、搬送ボックス120が装置本体10Aに装着された状態で、排出部92が開口128から搬送ボックス120の内部に配置されるようになっている。これにより、排出部92の排出口95(
図13参照)から排出された現像剤G等は、搬送ボックス120の内部に進入するようになっている。
【0080】
一方、搬送ボックス120の内の空間を構成する底板120Aは、
図4、
図5に示されるように、装置幅方向の一方側(図中右側)の部分が、装置幅方向の他方側(図中左側)の部分に対して上方に位置するように傾斜している。そして、底板120Aの上方側には、装置幅方向に延びる空間120Bが形成されている。開口130、132から進入した現像剤G等、及び開口128から挿入された排出部92の排出口95から排出された現像剤G等は、この空間120Bを通って底板120Aに落ちるようになっている。
【0081】
また、底板120Aにおいて、装置幅方向の一端部には、空間120Bを外部に開放する開口120C形成されている。さらに、この開口120Cには、開口120Cを開閉する図示せぬシャッターが設けられている。そして、図示せぬ開閉機構によって、搬送ボックス120が装置本体10Aに装着された状態では、シャッターが開口120Cを開放し、搬送ボックス120が装置本体10Aから離脱された状態では、シャッターが開口120Cを閉止するようになっている。
【0082】
また、空間120Bには、底板120Aに沿って装置幅方向に延びる搬送オーガ136が配置されている。搬送オーガ136は、軸部136Aと、軸部136Aの外周面に形成された螺旋状の羽根部136Bとを含んで構成されている。そして、搬送オーガ136は、図示せぬ駆動部材から回転力が伝達されて回転することで、この空間120Bに落ちる現像剤G等を、装置幅方向の一方側に搬送し、開口120Cから外部に排出するようになっている。
【0083】
さらに、底板120Aの下方を向いた下面134には、装置幅方向に延びる断面矩形状のスポンジ製の搬送部材138が、接着剤で取り付けられている(
図1、
図2参照)。
【0084】
具体的には、搬送ボックス120が装置本体10Aに装着された状態で、搬送部材138は、収集ボックス160の後述する上向面172に形成された凹部162の装置奥行方向の奥側の部分に配置されている。さらに、離脱された搬送ボックス120を、装置奥行方向に移動させて、装置本体10Aに装着するのに伴って、搬送ボックス120が移動している過程で、搬送部材138の下端が、収集ボックス160の上向面172に接するようになっている。
【0085】
−回収ボックス140−
回収ボックス140は、装置本体10Aに対して着脱可能とされており、
図15に示されるように、搬送ボックス120の装置幅方向の一端部の下方側に配置されている。そして、回収ボックス140には、
図13、
図14に示されるように、搬送ボックス120が装置本体10Aから離脱した状態で、外部から視認することができる開口140Aが形成されている。
【0086】
図4に示されるように、搬送ボックス120が装置本体10Aに装着された状態で、この開口140Aは、上下方向で、搬送ボックス120の開口120Cと対向している。そして、搬送ボックス120の開口120Cから排出された現像剤G等は、開口140Aを通して回収ボックス140に回収されるようになっている。
【0087】
−収集ボックス160−
収集ボックス160は、装置本体10Aに対して、個別に着脱可能とされており、
図15に示されるように、搬送ボックス120の下方側で、かつ、回収ボックス140の装置幅方向の他方側に配置されている。
【0088】
この収集ボックス160には、
図1、
図2に示されるように、上方を向いた上向面172が形成されている。さらに、この上向面172には、少なくとも一の排出口81、104の下方に配置され、排出口81、104から落下した現像剤G等が溜まる凹状の凹部162が形成されている。
【0089】
ここで、凹部162が排出口81、104の下方側(下方)に配置されているとは、排出口81、104の装置奥行方向の範囲T1、T2の少なくとも一部が、装置奥行方向において、凹部162の開口の装置奥行方向の範囲T3と重なっていることを意味する。
【0090】
また、凹部162の開口を覆う蓋部164が設けられている。この蓋部164は、
図12に示されるように、装置奥行方向に延び、装置幅方向に間隔を空けて配置された複数の桟164Aと、装置幅方向に延び、装置奥行方向に間隔を空けて配置された複数の桟164Bとから構成されている。このように、桟164A、164Bは、格子状に配置されている。
【0091】
また、隣り合う桟164Aと桟164Aとの間、及び隣り合う桟164Bと桟164Bとの間には、現像剤G等が通過する孔174が形成されている。さらに、桟164A、164Bには、桟164A、164Bに載った現像剤G等が凹部162に滑り落ちる傾斜面168、170が形成されている。
【0092】
具体的には、桟164A、164Bの断面形状は、
図1に示されるように、頂点166が上方側に位置する三角形状とされており、頂点166を挟んで一方に傾斜面168が形成され、他方に傾斜面170が形成されている。ここで、「傾斜面」とは、水平面に対して傾斜した平面のことである。
【0093】
(作用)
次に、収集機構32、収集機構34、現像装置40、及び回収機構58等の作用について説明する。なお、画像形成装置10には、搬送ボックス120が装着されている。このため、搬送ボックス120の開口120Cは、開放されている。また、搬送ボックス120のレバー122は第一の位置に配置されており、搬送ボックス120は、図示せぬ保持機構によって装置本体10Aに保持されている。さらに、排出部78、92、110の排出口81、95、104は、開放されている。
【0094】
画像形成装置10が稼動して画像形成動作が開始されると、
図11に示す各色の感光体ドラム36の外周面36Aには、トナー画像が形成される。そして、収集機構32のブレード72が、転写ベルト22に転写されずに、外周面36Aに残留した現像剤G等を感光体ドラム36の外周面36Aから掻き取る。
【0095】
さらに、
図8に示す受取部74が、ブレード72によって感光体ドラム36の外周面36Aから掻き取られた現像剤G等を受け取る。また、回転する搬送オーガ76は、受取部74が受け取った現像剤G等を装置奥行方向の手前側へ搬送し、
図2に示す排出部78の排出口81から排出する。
【0096】
また、
図4に示す搬送ボックス120は、排出部78の排出口81から排出された現像剤G等を、開口130を通して受け取る。さらに、回転している搬送オーガ136が、受け取った現像剤G等を装置幅方向の一端側へ搬送し、開口120Cから現像剤G等を排出する。また、回収ボックス140は、搬送ボックス120の開口120Cから排出された現像剤G等を、開口140Aを通して受け取って回収する。
【0097】
一方、画像形成装置10が稼動して画像形成動作が開始されると、
図18に示す転写ベルト22の外周面22Aには、トナー画像が転写される。そして、収集機構34のブレード86が、シート部材Pに転写されずに、外周面22Aに残留した現像剤G等を転写ベルト22の外周面22Aから掻き取る。
【0098】
さらに、
図9に示す受取部88が、ブレード86によって転写ベルト22の外周面22Aから掻き取られた現像剤G等を受け取る。また、回転している搬送オーガ90は、受取部88が受け取った現像剤G等を装置奥行方向の手前側へ搬送し、
図13に示す排出部92の排出口95から排出する。
【0099】
そして、
図4に示す搬送ボックス120は、排出部92の排出口95から排出された現像剤G等を受け取る。さらに、回転している搬送オーガ136は、受け取った現像剤G等を装置幅方向の一端側へ搬送し、開口120Cから現像剤G等を排出する。また、回収ボックス140は、搬送ボックス120の開口120Cから排出された現像剤G等を、開口140Aを通して受け取って回収する。
【0100】
一方、画像形成装置10が稼動して画像形成動作が開始されると、
図10に示す各色の現像装置40の供給オーガ106、及び撹拌オーガ108が回転する。そして、回転する供給オーガ106は、排出部110の排出口104から現像剤G等を排出する。
【0101】
また、
図4に示す搬送ボックス120は、排出部110の排出口104から排出された現像剤G等を、開口132を通して受け取る。さらに、回転している搬送オーガ136は、受け取った現像剤G等を装置幅方向の一端側へ搬送し、開口120Cから現像剤G等を排出する。また、回収ボックス140は、搬送ボックス120の開口120Cから排出された現像剤G等を、開口140Aを通して受け取って回収する。
【0102】
以上のように、回収ボックス140は、現像剤G等を回収する。
【0103】
さらに、画像形成部20をメンテナンスする場合には、作業者は、
図16、
図17に示すように、閉止位置のドア本体24Aを開放位置へ移動させる。また、作業者は、
図7(A)(B)に示されるように、第一の位置に配置されているレバー122を第二の位置へ回転させて移動させる。これにより、排出部78、92、110の排出口81、95、104は、シャッターによって閉止される。さらに、搬送ボックス120は、装置本体10Aから離脱可能な非保持状態となる。
【0104】
そして、作業者は、搬送ボックス120を装置奥行方向の手前側に移動させて、
図14、
図15に示されるように、搬送ボックス120を装置本体10Aから離脱させる。これにより、搬送ボックス120の開口120Cは、シャッターによって閉止される。
【0105】
ここで、作業者は、搬送ボックス120を装置奥行方向の手前側に移動させて装置本体10Aから離脱させる場合に、排出口81、95、104の周囲に付着していた現像剤G等が、落下してしまうことがある。
【0106】
落下した現像剤G等の一部は、
図12に示す蓋部164に形成された孔174を通過して凹部162に溜まる。
【0107】
また、落下した現像剤G等の一部は、桟164A、164Bの傾斜面168、170を滑り落ち、孔174を通過して凹部162に溜まる(
図1参照)。
【0108】
さらに、落下した現像剤G等の一部は、
図3(A)に示されるように、収集ボックス160の上向面172に付着する。離脱された搬送ボックス120を、装置奥行方向の奥側へ移動させて装置本体10Aに装着することで、
図3(A)(B)に示されるように、搬送部材138が、上向面172に付着した現像剤G等を、凹部162へ向けて搬送する。具体的には、搬送部材138が、上向面172と接触しながら移動することで、現像剤G等を、凹部162の孔174へ向けて搬送する。
【0109】
これにより、上向面172に付着した現像剤G等は、蓋部164に形成された孔174を通過して凹部162に溜まる。
【0110】
(まとめ)
以上説明したように、現像剤G等が溜まる凹部162の開口には、現像剤Gが通過する孔174が形成された蓋部164が設けられている。これにより、凹部162に溜まった現像剤G等が外部から視認されるのが抑制される。換言すると、現像剤G等が排出される排出口の下方が、上方を向いた平面だけで形成されている場合と比して、搬送ボックス120を装置本体10Aから離脱させるときに排出口81、95、104から落下した現像剤G等に起因して生じる外観の悪化が抑制される。
【0111】
また、桟164A、164Bには、現像剤G等が滑り落ちる傾斜面168、170が形成されている。このため、桟164Aが、板面が上下方向を向いた板部材で形成されている場合と比して、桟164A、164Bの上に落下した現像剤G等に起因して生じる外観の悪化が抑制される。
【0112】
また、桟164A、164Bは、格子状に配置されている。このため、桟が一方向のみに延びている場合と比して、凹部162に溜まった現像剤G等が外部から視認されるのが抑制される。
【0113】
また、離脱された搬送ボックス120を、装置奥行方向の奥側へ移動させて装置本体10Aに装着することで、搬送部材138が、上向面172に付着した現像剤G等を、凹部162へ向けて搬送する。これにより、例えば、現像剤G等が、上向面172に付着した状態が維持される場合と比して、排出口81、95、104から落下した現像剤G等に起因して生じる外観の悪化が抑制される。
【0114】
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、孔174は、桟164A、164Bと桟164A、164Bとの間に形成されたが、例えば、円形のパンチ孔等であってもよい。
【0115】
また、上記実施形態では、桟164A、164Bには、現像剤G等が凹部162に滑り落ちる傾斜面168、170が形成されたが、特に傾斜面が形成されていなくてもよい。しかし、この場合には、傾斜面が形成されることで奏する作用は奏しない。
【0116】
また、上記実施形態では、桟164A、164Bの断面形状を、三角形状にすることで、傾斜面168、170が形成されたが、例えば、断面形状を、五角形、台形形状等にすることで傾斜面を形成してもよい。
【0117】
また、上記実施形態では、桟164A、164Bは、格子状に配置されたが、例えば、一方向のみに延びる桟であってもよい、しかし、この場合には、桟が、格子状に配置されることで奏する作用は奏しない。
【0118】
また、上記実施形態では、特に記載しなかったが、排出口81、104の装置奥行方向の範囲T1、T2の全てが、装置奥行方向において、凹部162の開口の装置奥行方向の範囲T3と重なっていると、効果的に、排出口81、104から落下して現像剤G等が凹部162に溜められる。
【0119】
また、上記実施形態では、特に記載しなかったが、桟164A、164Bと、凹部162の開口縁との間にも、現像剤G等が通過する孔が形成されている。