特許第6972679号(P6972679)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6972679電話制御装置、電話端末、連携PC、電話システム、および電話帳登録方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6972679
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】電話制御装置、電話端末、連携PC、電話システム、および電話帳登録方法
(51)【国際特許分類】
   H04Q 3/58 20060101AFI20211111BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20211111BHJP
   H04M 1/57 20060101ALI20211111BHJP
【FI】
   H04Q3/58 101
   H04M1/00 V
   H04M1/57
【請求項の数】6
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-114029(P2017-114029)
(22)【出願日】2017年6月9日
(65)【公開番号】特開2018-207434(P2018-207434A)
(43)【公開日】2018年12月27日
【審査請求日】2020年5月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】304020498
【氏名又は名称】サクサ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】田中 辰一郎
【審査官】 山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】 特表2006−507776(JP,A)
【文献】 特開2009−004982(JP,A)
【文献】 特開2009−200550(JP,A)
【文献】 特開2002−135398(JP,A)
【文献】 特開2006−180553(JP,A)
【文献】 特開2007−312184(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/00
1/24−3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−7/16
11/00−11/10
99/00
H04Q3/58−3/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電話端末と、これら電話端末を電話網に交換接続する電話制御装置とを備える電話システムで用いられる前記電話制御装置であって、
相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データが相手先ごとに登録されている電話帳DBと、
前記電話網から通知された着信の発側電話番号が前記電話帳DBに登録されているか否かを確認する登録確認部と、
前記発側電話番号が前記電話帳DBに登録されていない場合、前記着信に応答した電話端末と連携する連携PCに対して、前記発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知する表示処理部と、
前記表示指示に応じて前記連携PCで表示された前記電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、前記連携PCから取得して前記電話帳DBに登録する登録処理部と
を備えることを特徴とする電話制御装置。
【請求項2】
複数の電話端末と、これら電話端末を電話網に交換接続する電話制御装置とを備える電話システムで用いられる前記電話端末であって、
相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データが相手先ごとに登録されている電話帳DBと、
前記電話網からの自端末に対する着信に応じて、前記着信の発側電話番号が前記電話帳DBに登録されているか否かを確認する登録確認部と、
前記発側電話番号が前記電話帳DBに登録されていない場合、前記着信への応答後、自端末と連携する連携PCに対して、前記発側電話番号に関する電話帳登録画面の表示指示を通知する表示処理部と、
前記表示指示に応じて前記連携PCで表示された前記電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した電話帳データを、前記連携PCから取得して前記電話帳DBに登録する登録処理部と
を備えることを特徴とする電話端末。
【請求項3】
複数の電話端末と、これら電話端末を電話網に交換接続する電話制御装置とを備える電話システムで、前記電話端末と連携して用いられる連携PCであって、
相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データが相手先ごとに登録されている電話帳DBと、
自己と対応する前記電話端末が前記電話網からの着信へ応答した後、前記着信の発側電話番号が前記電話帳DBに登録されているか否かを確認する登録確認部と、
前記発側電話番号が前記電話帳DBに登録されていない場合、前記発側電話番号に関する電話帳登録画面を表示する表示処理部と、
表示された前記電話帳登録画面に対して利用者が操作入力した電話帳データを、前記電話帳DBに登録する登録処理部と
を備えることを特徴とする連携PC。
【請求項4】
複数の電話端末を電話制御装置により電話網に交換接続する電話システムと接続されて、前記電話システムで用いる電話帳データを管理する電話帳管理装置であって、
相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データが相手先ごとに登録されている電話帳DBと、
前記電話網からの着信に応じて前記電話システムから通知された前記着信の発側電話番号が前記電話帳DBに登録されているか否かを確認する登録確認部と、
前記発側電話番号が前記電話帳DBに登録されていない場合、前記着信に応答した電話端末と連携する連携PCに対して、前記発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知する表示処理部と、
前記表示指示に応じて前記連携PCで表示された前記電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、前記連携PCから取得して前記電話帳DBに登録する登録処理部と
を備えることを特徴とする電話帳管理装置。
【請求項5】
複数の電話端末を電話制御装置により電話網に交換接続する電話システムであって、
相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データが相手先ごとに登録されている電話帳DBと、
前記電話網から通知された着信の発側電話番号が前記電話帳DBに登録されているか否かを確認する登録確認部と、
前記発側電話番号が前記電話帳DBに登録されていない場合、前記着信に応答した電話端末と連携する連携PCに対して、前記発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知する表示処理部と、
前記表示指示に応じて前記連携PCで表示された前記電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、前記連携PCから取得して前記電話帳DBに登録する登録処理部と
を備えることを特徴とする電話システム。
【請求項6】
複数の電話端末を電話制御装置により電話網に交換接続する電話システムで用いられる電話帳登録方法であって、
相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データが相手先ごとに登録されている電話帳DBと、
登録確認部が、前記電話網から通知された着信の発側電話番号が前記電話帳DBに登録されているか否かを確認する登録確認ステップと、
表示処理部が、前記発側電話番号が前記電話帳DBに登録されていない場合、前記着信に応答した電話端末と連携する連携PCに対して、前記発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知する表示処理ステップと、
登録処理部が、前記表示指示に応じて前記連携PCで表示された前記電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、前記連携PCから取得して前記電話帳DBに登録する登録処理ステップと
を備えることを特徴とする電話帳登録方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話システムにおいて、電話帳DBに電話帳データを登録するための電話帳登録技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ビジネスホンシステムやPBXシステムでは、使用頻度の高い相手先に関する相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データを、相手先ごとに電話帳DBに予め登録しておき、発信時に電話帳DBから検索した電話帳データに基づいて発信操作する、いわゆる電話帳発信機能が利用されている。これにより、発信時に、毎回、相手先電話番号をダイヤル入力する必要がなくなり、利用者の操作負担や間違い電話を大幅に削減することができる。
【0003】
しかしながら、このような電話帳発信機能を利用するには、相手先の電話帳データを予め登録しておく必要がある。従来、このような電話帳DBに対する電話帳データの登録技術として、着信時に網から通知された発側電話番号が、電話帳DBで未登録である場合、着信応答した電話端末での通話終了時に、発側電話番号を電話帳DBに登録するための電話帳登録画面を自動的に電話端末で画面表示して、電話帳データの登録を促す技術が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−320469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来技術によれば、通話終了時に電話帳登録画面が自動的に表示されるとともに、電話帳登録画面において電話帳DBへ登録する電話帳データの相手先電話番号として発側電話番号が初期入力されているため、利用者の操作負担を削減することができる。しかしながら、電話帳登録では、使い勝手を向上させるため、発側電話番号のほか、登録先電話帳の選択、メモリ番号、相手の名前やフリガナ、電話帳グループなど、多くの登録項目が設けられており、一般的な電話端末では、これら登録項目にデータを入力する操作が非常に複雑となる。
【0006】
例えば、相手名称は、電話帳DBへの登録後に利用者が識別しやすくするため、漢字や仮名などの日本語文字を用いて入力される。しかし、電話端末には、テンキーやダイヤルキーなど数字入力用のボタンしか設けられていない。このため、仮名や漢字などの日本語文字を入力するには、例えば数字→仮名→漢字という順に文字変換する必要があり、極めて煩わしく利用者の操作負担が大きいという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、電話帳データの登録に要する操作負担を大幅に軽減できる電話帳登録技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するために、本発明にかかる電話制御装置は、複数の電話端末と、これら電話端末を電話網に交換接続する電話制御装置とを備える電話システムで用いられる前記電話制御装置であって、相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データが相手先ごとに登録されている電話帳DBと、前記電話網から通知された着信の発側電話番号が前記電話帳DBに登録されているか否かを確認する登録確認部と、前記発側電話番号が前記電話帳DBに登録されていない場合、前記着信に応答した電話端末と連携する連携PCに対して、前記発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知する表示処理部と、前記表示指示に応じて前記連携PCで表示された前記電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、前記連携PCから取得して前記電話帳DBに登録する登録処理部とを備えている。
【0009】
また、本発明にかかる電話端末は、複数の電話端末と、これら電話端末を電話網に交換接続する電話制御装置とを備える電話システムで用いられる前記電話端末であって、相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データが相手先ごとに登録されている電話帳DBと、前記電話網からの自端末に対する着信に応じて、前記着信の発側電話番号が前記電話帳DBに登録されているか否かを確認する登録確認部と、前記発側電話番号が前記電話帳DBに登録されていない場合、前記着信への応答後、自端末と連携する連携PCに対して、前記発側電話番号に関する電話帳登録画面の表示指示を通知する表示処理部と、前記表示指示に応じて前記連携PCで表示された前記電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した電話帳データを、前記連携PCから取得して前記電話帳DBに登録する登録処理部とを備えている。
【0010】
また、本発明にかかる連携PCは、複数の電話端末と、これら電話端末を電話網に交換接続する電話制御装置とを備える電話システムで、前記電話端末と連携して用いられる連携PCであって、相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データが相手先ごとに登録されている電話帳DBと、自己と対応する前記電話端末が前記電話網からの着信へ応答した後、前記着信の発側電話番号が前記電話帳DBに登録されているか否かを確認する登録確認部と、前記発側電話番号が前記電話帳DBに登録されていない場合、前記発側電話番号に関する電話帳登録画面を表示する表示処理部と、表示された前記電話帳登録画面に対して利用者が操作入力した電話帳データを、前記電話帳DBに登録する登録処理部とを備えている。
【0011】
また、本発明にかかる電話帳管理装置は、複数の電話端末を電話制御装置により電話網に交換接続する電話システムと接続されて、前記電話システムで用いる電話帳データを管理する電話帳管理装置であって、相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データが相手先ごとに登録されている電話帳DBと、前記電話網からの着信に応じて前記電話システムから通知された前記着信の発側電話番号が前記電話帳DBに登録されているか否かを確認する登録確認部と、前記発側電話番号が前記電話帳DBに登録されていない場合、前記着信に応答した電話端末と連携する連携PCに対して、前記発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知する表示処理部と、前記表示指示に応じて前記連携PCで表示された前記電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、前記連携PCから取得して前記電話帳DBに登録する登録処理部とを備えている。
【0012】
また、本発明にかかる電話システムは、複数の電話端末を電話制御装置により電話網に交換接続する電話システムであって、相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データが相手先ごとに登録されている電話帳DBと、前記電話網から通知された着信の発側電話番号が前記電話帳DBに登録されているか否かを確認する登録確認部と、前記発側電話番号が前記電話帳DBに登録されていない場合、前記着信に応答した電話端末と連携する連携PCに対して、前記発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知する表示処理部と、前記表示指示に応じて前記連携PCで表示された前記電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、前記連携PCから取得して前記電話帳DBに登録する登録処理部とを備えている。
【0013】
また、本発明にかかる電話帳登録方法は、複数の電話端末を電話制御装置により電話網に交換接続する電話システムで用いられる電話帳登録方法であって、相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データが相手先ごとに登録されている電話帳DBと、登録確認部が、前記電話網から通知された着信の発側電話番号が前記電話帳DBに登録されているか否かを確認する登録確認ステップと、表示処理部が、前記発側電話番号が前記電話帳DBに登録されていない場合、前記着信に応答した電話端末と連携する連携PCに対して、前記発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知する表示処理ステップと、登録処理部が、前記表示指示に応じて前記連携PCで表示された前記電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、前記連携PCから取得して前記電話帳DBに登録する登録処理ステップとを備えている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、着信に応答した電話端末と連携する連携PCで、発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面が自動的に表示され、利用者は、連携PCの電話帳登録画面で、新たな電話帳データに関する各項目にデータを操作入力することになる。この際、相手先名やフリガナなどの項目で仮名や漢字などの日本語文字を入力する場合、連携PCのキーボードにより入力することができる。このため、電話端末のテンキーやダイヤルキーなど数字入力用のボタンで日本語文字を入力する場合と比較して、極めて容易に日本語文字を入力することができ、電話帳データの登録に要する操作負担を大幅に軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
図2】電話帳登録画面の構成例である。
図3】連携データの構成例である。
図4】第1の実施の形態にかかる電話帳登録動作を示すシーケンス図である。
図5】第2の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
図6】第2の実施の形態にかかる電話帳登録動作を示すシーケンス図である。
図7】第3の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
図8】第3の実施の形態にかかる電話帳登録動作を示すシーケンス図である。
図9】第4の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
図10】第4の実施の形態にかかる電話帳登録動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システム1について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
【0017】
この電話システム1は、全体として、ビジネスホンシステムやPBXシステムなどの電話システムからなり、複数の電話端末20と、通信回線L2を介してこれら電話端末20を収容して電話網NWに交換接続する電話制御装置10と、電話端末20に対応して設けられた連携PC30とから構成されている。
電話制御装置10は、ビジネスホンシステムやPBXシステムにおける主装置やPBX装置に相当する。連携PC30は、電話端末20の利用者が操作する一般的なPC(パソコン)であり、キーボードにより仮名や漢字などの日本語文字を入力する、日本語変換入力機能を有している。
【0018】
図1に示すように、電話端末20は、それぞれ個別の通信回線L2を介して電話制御装置10にスター接続されており、連携PC30は、例えば専用のLAN回線や無線LANやBluetooth(登録商標)などの無線回線からなる通信回線L3を介して、対応する電話端末20とそれぞれ個別に接続されている。
【0019】
なお、電話制御装置10に対する電話端末20および連携PC30の接続形態はこれに限定されるものではない。例えば、後述する図9に示されているように、電話端末20および連携PC30を共通の通信回線L2を介して電話制御装置10にバス接続する接続形態であってもよい。また、電話端末20と連携PC30とを別個の通信回線L2,L3で電話制御装置10に接続してもよい。この際、電話端末20は通信回線L2によりスター接続し、連携PC30は通信回線L3によりバス接続してもよく、電話端末20と連携PC30とを別個の通信回線L2,L3で電話制御装置10にバス接続してもよい。
【0020】
本発明は、一般的なPCには、キーボードにより仮名や漢字などの日本語文字を入力する機能が含まれていることに着目し、電話網NWからの着信に関する発側電話番号を登録するための電話帳登録画面を、着信に応答した電話端末20と連携する連携PC30で自動的に画面表示するようにしたものである。
【0021】
すなわち、本発明の電話システム1は、相手先電話番号と相手先名とを含む電話帳データが相手先ごとに登録されている電話帳DBと、電話網NWから通知された着信の発側電話番号が電話帳DBに登録されているか否かを確認する登録確認部と、発側電話番号が電話帳DBに登録されていない場合、着信に応答した電話端末20と連携する連携PC30に対して、発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知する表示処理部と、表示指示に応じて連携PC30で表示された電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、連携PC30から取得して電話帳DBに登録する登録処理部とを備えることを特徴としている。
【0022】
この際、電話システム1において、これら電話帳DB、登録確認部、表示処理部、登録処理部に関する機能部を配置する場合、これら機能部をどの装置に配置するかについては、いくつかの配置形態が考えられる。具体的には、電話システム1の基本構成である電話制御装置10または電話端末20に配置してもよく、連携PC30に配置する配置形態や、電話システム1の拡張構成である電話帳管理装置に配置してもよい。
【0023】
また、これら電話帳DB、登録確認部、表示処理部、登録処理部を、電話システム1を構成する、電話制御装置10、電話端末20、連携PC30、電話帳管理装置のいずれかに分散配置してもよい。
本実施の形態では、前述した電話帳DB、登録確認部、表示処理部、および登録処理部が、電話制御装置10に配置されている配置形態について説明する。
【0024】
[電話制御装置]
図1に示すように、電話制御装置10には、主な機能部として、網I/F部11、回線I/F部12、スイッチ部13、記憶部14、制御部15、電話帳DB16、登録確認部17、表示処理部18、および登録処理部19が設けられている。これら機能部のうち、登録確認部17、表示処理部18、および登録処理部19は、CPUとプログラムとが協働してなる演算処理部により実現されている。
【0025】
網I/F部11は、通信回線L1を介して電話網NWと接続されて、電話網NWと各種の呼制御メッセージや音声をやり取りする機能を有している。
回線I/F部12は、通信回線L2を介して電話端末20と接続されて、これら電話端末20と各種の制御メッセージや音声をやり取りする機能を有している。
【0026】
スイッチ部13は、網I/F部11と回線I/F部12との間で通話パスを交換接続する機能を有している。
記憶部14は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、電話制御装置10の動作に用いる各種処理データや、CPUで実行するプログラムを記憶する機能を有している。
【0027】
制御部15は、電話網NWからの呼制御メッセージおよび電話端末20からの制御メッセージに基づいて、電話網NWおよび電話端末20に関する呼制御を行う機能と、これに応じてスイッチ部13を制御することにより、電話端末20と電話網NWとの通話パスを交換接続する機能と、電話網NWから通知された着信に含まれる発側電話番号を取得する機能とを有している。
【0028】
電話帳DB16は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、相手先ごとに、相手先電話番号、登録先電話帳、メモリ番号、相手先名、フリガナ、電話帳グループなどの項目に関するデータが、電話帳データとしてそれぞれ登録されているデータベースである。このうち、登録先電話帳は、電話帳データの登録先として、各電話端末20で共用する電話帳か、個別に用いる電話帳かを選択するためのデータである。電話帳グループは、電話帳データの分類として、相手先との関係に応じて、例えば顧客、取引先、社内部署などのグループを選択するためのデータである。
【0029】
登録確認部17は、電話網NWから通知された着信の発側電話番号を制御部15から取得し、この発側電話番号が、電話帳DB16に登録されているか否かを確認する機能を有している。なお、電話帳DB16での登録確認タイミングについては、制御部15により着信から発側電話番号が取得された時点から、表示処理部18により表示指示を通知するまでの期間であれば、いずれのタイミングであってもよい。
【0030】
表示処理部18は、登録確認部17での確認の結果、発側電話番号が電話帳DB16に登録されていない場合、着信に応答した電話端末20と連携する連携PC30に対して、発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知する機能を有している。
【0031】
図2は、電話帳登録画面の構成例である。ここでは、電話帳データを構成する各項目データを操作入力するための操作シンボルが複数配置されており、電話帳登録画面はHTMLなどのデータ形式で記述されている。なお、電話帳登録画面については、予め連携PC30に登録しておいてもよく、表示処理部18が記憶部14に予め登録されている電話帳登録画面を取得し、表示指示とともに連携PC30に通知してもよい。
【0032】
また、表示処理部18における表示指示の通知タイミングについては、登録確認部17により発側電話番号が電話帳DB16に登録されていないことが確認された時点から、通話終了時点まで、いずれのタイミングであってもよい。なお、電話端末20が着信応答していない時点では、その着信の発側電話番号に関する電話帳登録が不要な場合も考えられるため、電話端末20が着信応答して通話が開始された後に表示指示を通知することにより、無駄な表示指示を省くことができる。また、通話が終了する前に表示指示を通知することにより、発側電話番号が電話帳DB16に未登録であることを通知できるとともに、利用者が通話中に電話帳データに関する項目データを操作入力でき、通話終了後の操作負担を削減することができる。
【0033】
登録処理部19は、表示指示に応じて連携PC30で表示された電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、連携PC30から取得して電話帳DB16に登録する機能を有している。
【0034】
電話端末20と連携PC30とが通信回線L3を介して個別に接続されている場合、表示指示は、電話制御装置10の回線I/F部12から通信回線L2を介して電話端末20に通知され、さらに通信回線L3を介して連携PC30に通知される。また、連携PC30で操作入力された電話帳データを含む登録要求は、この逆ルートで連携PC30から電話端末20を介して電話制御装置10へ通知される。
【0035】
なお、連携PC30が通信回線L3を介して電話制御装置10にバス接続されている場合には、電話端末20と連携PC30との対応関係を示す連携データを予め記憶部14に登録しておき、この連携データを参照して、回線I/F部12から通信回線L3を介して連携PC30に通知すればよい。また、連携PC30で操作入力された電話帳データを含む登録要求は、この逆ルートで連携PC30から通信回線L3を介して電話制御装置10へ通知すればよい。
【0036】
図3は、連携データの構成例である。ここでは、電話端末20の内線番号ごとに、当該電話端末20と対応する連携PC30のアドレスが登録されている。連携PC30のアドレスとしては、IPアドレスやMACアドレスが用いられる。
【0037】
[第1の実施の形態の動作]
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかる電話システム1の動作について説明する。図4は、第1の実施の形態にかかる電話帳登録動作を示すシーケンス図である。
ここでは、電話網NWからの着信に電話端末20が応答して通話が開始された後、その着信の発側電話番号に関する登録動作を開始する場合を例として説明する。
【0038】
電話網NWから電話制御装置10に着信が通知された場合(ステップ100)、電話制御装置10の制御部15は、網I/F部11を介して着信を受信し、回線I/F部12から通信回線L2を介して、着信と対応する着信先である電話端末20へ、電話網NWからの着信を通知する(ステップ101)。
これに応じて、電話端末20で着信表示が開始され、利用者による着信応答操作に応じて(ステップ102)、着信への応答が電話端末20から通信回線L2を介して電話制御装置10へ返送される(ステップ103)。
【0039】
制御部15は、回線I/F部12を介して電話端末20からの応答を受信し、網I/F部11から電話網NWへ応答を返送する(ステップ104)。これに応じて、制御部15によりスイッチ部13が制御されて、網I/F部11と回線I/F部12との通話パスが接続され、発側電話端末と電話端末20との通話が開始される(ステップ105)。
【0040】
この後、登録確認部17は、制御部15から着信の発側電話番号を取得して、電話帳DB16を検索することにより、発側電話番号が電話帳DB16に登録されているか否かを確認する(ステップ110)。
ここで、発側電話番号が電話帳DB16に登録されている場合、表示処理部18は、連携PC30に対する、発側電話番号の電話帳登録画面に関する表示指示を送信しない。
【0041】
一方、発側電話番号が電話帳DB16に登録されていない場合、表示処理部18は、発側電話番号の電話帳登録画面に関する表示指示を、着信に応答した電話端末20と連携する連携PC30に対して送信する(ステップ111)。これにより、表示指示は、回線I/F部12から通信回線L2、電話端末20、および通信回線L3を介して連携PC30へ通知される。
【0042】
連携PC30は、電話制御装置10からの表示指示に応じて、予め登録されている電話帳登録画面を画面表示し、表示指示で通知された発側電話番号を相手先電話番号として電話帳登録画面に初期設定する(ステップ112)。これにより、利用者は、電話帳登録画面に新たな電話帳データに関する各項目にデータを操作入力する。この際、相手先名やフリガナなどの項目で仮名や漢字などの日本語文字を入力する場合、利用者は、連携PC30のキーボードにより入力することができる。このため、電話端末20のテンキーやダイヤルキーなど数字入力用のボタンで日本語文字を入力する場合と比較して、極めて容易に日本語文字を入力することが可能となる。
【0043】
続いて、連携PC30は、電話帳登録画面から利用者が操作入力した新たな電話帳データを取得し(ステップ113)、新たな電話帳データを含む登録要求を電話制御装置10へ返送する(ステップ114)。これにより、登録要求は、表示指示とは逆ルートで電話制御装置10へ通知される。
【0044】
登録処理部19は、連携PC30からの登録要求に応じて、この登録要求から新たな電話帳データを取得し、電話帳DB16に登録する(ステップ115)。これにより、着信の発側電話番号に関する電話帳データが、連携PC30での利用者操作により入力されて、電話帳DB16に登録されることになる。
【0045】
この後、電話端末20で電話帳検索操作が行われて(ステップ120)、検索要求が電話制御装置10に通知された場合(ステップ121)、制御部15は、検索要求で指定された電話帳データを電話帳DB16から検索し(ステップ122)、得られた電話帳データを検索応答により返信する(ステップ123)。
これに応じて、電話端末20では、検索結果を示す電話帳データが画面表示され(ステップ124)、これら電話帳データのうちのいずれかを指定した電話帳発信操作に応じて(ステップ125)、電話帳発信要求が電話制御装置10に通知される(ステップ126)。
【0046】
制御部15は、電話端末20からの電話帳発信要求に応じて、この電話帳発信要求で指定された電話帳データの発側電話番号を発信先とする発信を、網I/F部11から電話網NWへ送信する(ステップ127)。これにより、電話制御装置10から、電話端末20で指定された電話帳データの相手先電話番号に対する発信が行われることになる。
【0047】
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、登録確認部17が、電話網NWから通知された着信の発側電話番号が電話帳DB16に登録されているか否かを確認し、発側電話番号が電話帳DB16に登録されていない場合、表示処理部18が、着信に応答した電話端末20と連携する連携PC30に対して、発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知し、登録処理部19が、表示指示に応じて連携PC30で表示された電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、連携PC30から取得して電話帳DB16に登録するようにしたものである。
【0048】
より具体的には、電話帳DB16、登録確認部17、表示処理部18、および登録処理部19を、電話制御装置10に配置するようにしたものである。
【0049】
これにより、着信に応答した電話端末20と連携する連携PC30で、発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面が自動的に表示され、利用者は、連携PC30の電話帳登録画面で、新たな電話帳データに関する各項目にデータを操作入力することになる。この際、相手先名やフリガナなどの項目で仮名や漢字などの日本語文字を入力する場合、連携PC30のキーボードにより入力することができる。このため、電話端末20のテンキーやダイヤルキーなど数字入力用のボタンで日本語文字を入力する場合と比較して、極めて容易に日本語文字を入力することができ、電話帳データの登録に要する操作負担を大幅に軽減することが可能となる。
【0050】
[第2の実施の形態]
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システム1について説明する。図5は、第2の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、前述した電話帳DB、登録確認部、表示処理部、および登録処理部が、電話端末20に配置されている配置形態について説明する。
【0051】
[電話端末]
電話端末20には、主な機能部として、端末I/F部21、連携I/F部22、画面表示部23、記憶部24、端末制御部25、電話帳DB26、登録確認部27、表示処理部28、および登録処理部29が設けられている。これら機能部のうち、端末制御部25、登録確認部27、表示処理部28、および登録処理部29は、CPUとプログラムとが協働してなる演算処理部により実現されている。
【0052】
端末I/F部21は、通信回線L2を介して電話制御装置10とデータ通信行う機能を有している。
連携I/F部22は、通信回線L3を介して自端末と連携する連携PC30とデータ通信を行う機能を有している。
画面表示部23は、LCDなどの画面表示装置からなり、電話帳発信用の画面など各種の画面を表示する機能を有している。
【0053】
記憶部24は、半導体メモリからなり、電話端末20の動作に用いる各種処理データや、CPUで実行するプログラムを記憶する機能を有している。記憶部24では、主な処理データとして、自端末と連携する連携PC30のアドレスが予め登録されている。
端末制御部25は、電話端末20全体の動作を制御する機能を有している。
【0054】
電話帳DB26は、半導体メモリなどの記憶装置からなり、相手先ごとに電話帳データが登録されているデータベースである。
登録確認部27は、電話制御装置10から通知された着信の発側電話番号が、電話帳DB26に登録されているか否かを確認する機能を有している。
【0055】
表示処理部28は、登録確認部27での確認の結果、発側電話番号が電話帳DB26に登録されていない場合、着信に応答した電話端末20と連携する連携PC30に対して、発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知する機能を有している。電話帳登録画面については、連携PC30に予め登録しておいてもよく、記憶部24に予め登録しておいたものを表示指示とともに連携PC30に通知してもよい。
【0056】
登録処理部29は、表示指示に応じて連携PC30で表示された電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、連携PC30から取得して電話帳DB26に登録する機能を有している。
【0057】
これら電話帳DB26、登録確認部27、表示処理部28、および登録処理部29は、第1の実施の形態にかかる電話帳DB16、登録確認部17、表示処理部18、および登録処理部19に相当する。したがって、本実施の形態では、電話制御装置10には、電話帳DB16、登録確認部17、表示処理部18、および登録処理部19が設けられておらず、主な機能部として、網I/F部11、回線I/F部12、スイッチ部13、記憶部14、および制御部15が設けられている。
【0058】
また、本実施の形態では、電話端末20が、それぞれ個別の通信回線L2を介して電話制御装置10にスター接続されており、連携PC30が、例えば専用のLAN回線や無線LANやBluetoothなどの無線回線からなる通信回線L3を介して、対応する電話端末20とそれぞれ個別に接続されている接続形態を例として説明する。なお、これら接続形態については、第1の実施の形態で説明した各種の接続形態を適用することができる。
【0059】
[第2の実施の形態の動作]
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかる電話システム1の動作について説明する。図6は、第2の実施の形態にかかる電話帳登録動作を示すシーケンス図である。
ここでは、電話網NWからの着信に電話端末20が応答して通話が開始された後、その着信の発側電話番号に関する登録動作を開始する場合を例として説明する。
【0060】
電話網NWから電話制御装置10に着信が通知された場合(ステップ100)、電話制御装置10の制御部15は、網I/F部11を介して着信を受信し、回線I/F部12から通信回線L2を介して、着信と対応する着信先である電話端末20へ、電話網NWからの着信を通知する(ステップ101)。
これに応じて、電話端末20で着信表示が開始され、利用者による着信応答操作に応じて(ステップ102)、着信への応答が電話端末20から通信回線L2を介して電話制御装置10へ返送される(ステップ103)。
【0061】
制御部15は、回線I/F部12を介して電話端末20からの応答を受信し、網I/F部11から電話網NWへ応答を返送する(ステップ104)。これに応じて、制御部15によりスイッチ部13が制御されて、網I/F部11と回線I/F部12との通話パスが接続され、発側電話端末と電話端末20との通話が開始される(ステップ105)。
【0062】
この後、着信応答した電話端末20の登録確認部27は、電話制御装置10からの着信通知に含まれる発側電話番号を取得して、電話帳DB26を検索することにより、発側電話番号が電話帳DB26に登録されているか否かを確認する(ステップ200)。
ここで、発側電話番号が電話帳DB26に登録されている場合、表示処理部28は、連携PC30に対する、発側電話番号の電話帳登録画面に関する表示指示を送信しない。
【0063】
一方、発側電話番号が電話帳DB26に登録されていない場合、表示処理部28は、発側電話番号の電話帳登録画面に関する表示指示を、自端末と連携する連携PC30に対して送信する(ステップ201)。これにより、表示指示は、連携I/F部22から通信回線L3を介して連携PC30へ通知される。
【0064】
連携PC30は、電話端末20からの表示指示に応じて、予め登録されている電話帳登録画面を画面表示し、表示指示で通知された発側電話番号を相手先電話番号として電話帳登録画面に初期設定する(ステップ202)。これにより、利用者は、電話帳登録画面に新たな電話帳データに関する各項目にデータを操作入力する。この際、相手先名やフリガナなどの項目で仮名や漢字などの日本語文字を入力する場合、利用者は、連携PC30のキーボードにより入力することができる。このため、電話端末20のテンキーやダイヤルキーなど数字入力用のボタンで日本語文字を入力する場合と比較して、極めて容易に日本語文字を入力することが可能となる。
【0065】
続いて、連携PC30は、電話帳登録画面から利用者が操作入力した新たな電話帳データを取得し(ステップ203)、新たな電話帳データを含む登録要求を電話端末20へ返送する(ステップ204)。これにより、登録要求は、表示指示とは逆ルートで電話端末20へ通知される。
【0066】
登録処理部29は、連携PC30からの登録要求に応じて、この登録要求から新たな電話帳データを取得し、電話帳DB26に登録する(ステップ205)。これにより、着信の発側電話番号に関する電話帳データが、連携PC30での利用者操作により入力されて、電話帳DB26に登録されることになる。
【0067】
この後、電話端末20で電話帳検索操作が行われた場合(ステップ210)、端末制御部25は、電話帳検索操作で指定された電話帳データを電話帳DB26から検索し(ステップ211)、得られた電話帳データを画面表示部23で画面表示する(ステップ212)。この後、これら電話帳データのうちのいずれかを指定した電話帳発信操作に応じて(ステップ213)、端末制御部25は、電話帳発信要求を電話制御装置10に通知する(ステップ214)。
【0068】
電話制御装置10の制御部15は、電話端末20からの電話帳発信要求に応じて、この電話帳発信要求で指定された電話帳データの発側電話番号を発信先とする発信を、網I/F部11から電話網NWへ送信する(ステップ215)。これにより、電話制御装置10から、電話端末20で指定された電話帳データの相手先電話番号に対する発信が行われることになる。
【0069】
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、電話帳DB26、登録確認部27、表示処理部28、および登録処理部29を、電話端末20に配置し、登録確認部27が、電話網NWからの自端末に対する着信に応じて、着信の発側電話番号が電話帳DB26に登録されているか否かを確認し、発側電話番号が電話帳DB26に登録されていない場合、表示処理部28が、着信への応答後、自端末と連携する連携PC30に対して、発側電話番号に関する電話帳登録画面の表示指示を通知し、登録処理部29が、表示指示に応じて連携PC30で表示された電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した電話帳データを、連携PC30から取得して電話帳DB26に登録するようにしたものである。
【0070】
これにより、着信に応答した電話端末20と連携する連携PC30で、発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面が自動的に表示され、利用者は、連携PC30の電話帳登録画面で、新たな電話帳データに関する各項目にデータを操作入力することになる。この際、相手先名やフリガナなどの項目で仮名や漢字などの日本語文字を入力する場合、連携PC30のキーボードにより入力することができる。このため、電話端末20のテンキーやダイヤルキーなど数字入力用のボタンで日本語文字を入力する場合と比較して、極めて容易に日本語文字を入力することができ、電話帳データの登録に要する操作負担を大幅に軽減することが可能となる。
【0071】
また、本実施の形態は、電話帳DB26、登録確認部27、表示処理部28、および登録処理部29が、電話端末20に配置されているため、電話端末20ごとに個別の電話帳DB26を設けられている構成にも、本発明を適用することができる。
【0072】
[第3の実施の形態]
次に、図7を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる電話システム1について説明する。図7は、第3の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、前述した電話帳DB、登録確認部、表示処理部、および登録処理部が、連携PC30に配置されている配置形態について説明する。
【0073】
[連携PC]
連携PC30には、主に機能部として、端末I/F部31、画面表示部33、記憶部34、端末制御部35、電話帳DB36、登録確認部37、表示処理部38、および登録処理部39が設けられている。これら機能部のうち、端末制御部35、登録確認部37、表示処理部38、および登録処理部39は、CPUとプログラムとが協働してなる演算処理部により実現されている。
【0074】
端末I/F部31は、通信回線L3を介して電話端末20とデータ通信行う機能を有している。
画面表示部33は、LCDなどの画面表示装置からなり、電話帳登録画面など各種の画面を表示する機能を有している。
【0075】
記憶部34は、半導体メモリからなり、連携PC30の動作に用いる各種処理データや、CPUで実行するプログラムを記憶する機能を有している。記憶部34には、主な処理データとして、電話帳データを登録するための電話帳登録画面が予め登録されている。
端末制御部35は、連携PC30全体の動作を制御する機能と、各種アプリケーションソフトを実行する機能と、キーボード操作を漢字や仮名などの日本語文字に変換する機能とを有している。
【0076】
電話帳DB36は、半導体メモリなどの記憶装置からなり、相手先ごとに電話帳データが登録されているデータベースである。
登録確認部37は、電話制御装置10または電話端末20から通知された、着信の発側電話番号が、電話帳DB36に登録されているか否かを確認する機能を有している。
【0077】
表示処理部38は、登録確認部37での確認の結果、発側電話番号が電話帳DB36に登録されていない場合、記憶部34に予め登録しておいた、発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面を、画面表示部33で画面表示する機能を有している。
登録処理部39は、画面表示部33に画面表示された電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを取得して、電話帳DB36に登録する機能を有している。
【0078】
これら電話帳DB36、登録確認部37、表示処理部38、および登録処理部39は、第1の実施の形態にかかる電話帳DB16、登録確認部17、表示処理部18、および登録処理部19に相当する。したがって、本実施の形態では、電話制御装置10には、電話帳DB16、登録確認部17、表示処理部18、および登録処理部19が設けられておらず、主な機能部として、網I/F部11、回線I/F部12、スイッチ部13、記憶部14、および制御部15が設けられている。
【0079】
また、本実施の形態では、電話端末20が、それぞれ個別の通信回線L2を介して電話制御装置10にスター接続されており、連携PC30が、例えば専用のLAN回線や無線LANやBluetoothなどの無線回線からなる通信回線L3を介して、対応する電話端末20とそれぞれ個別に接続されている接続形態を例として説明する。なお、これら接続形態については、第1の実施の形態で説明した各種の接続形態を適用することができる。
【0080】
[第3の実施の形態の動作]
次に、図8を参照して、本実施の形態にかかる電話システム1の動作について説明する。図8は、第3の実施の形態にかかる電話帳登録動作を示すシーケンス図である。
ここでは、電話網NWからの着信に電話端末20が応答して通話が開始された後、その着信の発側電話番号に関する登録動作を開始する場合を例として説明する。
【0081】
電話網NWから電話制御装置10に着信が通知された場合(ステップ100)、電話制御装置10の制御部15は、網I/F部11を介して着信を受信し、回線I/F部12から通信回線L2を介して、着信と対応する着信先である電話端末20へ、電話網NWからの着信を通知する(ステップ101)。
これに応じて、電話端末20で着信表示が開始され、利用者による着信応答操作に応じて(ステップ102)、着信への応答が電話端末20から通信回線L2を介して電話制御装置10へ返送される(ステップ103)。
【0082】
制御部15は、回線I/F部12を介して電話端末20からの応答を受信し、網I/F部11から電話網NWへ応答を返送する(ステップ104)。これに応じて、制御部15によりスイッチ部13が制御されて、網I/F部11と回線I/F部12との通話パスが接続され、発側電話端末と電話端末20との通話が開始される(ステップ105)。
【0083】
この後、電話制御装置10または着信応答した電話端末20からの登録指示に応じて(ステップ300)、着信応答した電話端末20と連携する連携PC30の登録確認部37は、登録指示に含まれる着信の発側電話番号を取得して、電話帳DB36を検索することにより、発側電話番号が電話帳DB36に登録されているか否かを確認する(ステップ301)。
ここで、発側電話番号が電話帳DB36に登録されている場合、表示処理部38は、発側電話番号の電話帳登録画面に関する表示指示を送信しない。
【0084】
一方、発側電話番号が電話帳DB36に登録されていない場合、表示処理部38は、発側電話番号の電話帳登録画面を画面表示部33に画面表示し、表示指示で通知された発側電話番号を相手先電話番号として電話帳登録画面に初期設定する(ステップ302)。これにより、利用者は、電話帳登録画面に新たな電話帳データに関する各項目にデータを操作入力する。この際、相手先名やフリガナなどの項目で仮名や漢字などの日本語文字を入力する場合、利用者は、連携PC30のキーボードにより入力することができる。このため、電話端末20のテンキーやダイヤルキーなど数字入力用のボタンで日本語文字を入力する場合と比較して、極めて容易に日本語文字を入力することが可能となる。
【0085】
続いて、登録処理部39は、電話帳登録画面から利用者が操作入力した新たな電話帳データを取得し(ステップ303)、新たな電話帳データを電話帳DB36に登録する(ステップ304)。これにより、着信の発側電話番号に関する電話帳データが、連携PC30での利用者操作により入力されて、電話帳DB36に登録されることになる。
【0086】
この後、電話端末20で電話帳検索操作が行われて(ステップ310)、検索要求が連携PC30に通知された場合(ステップ311)、端末制御部35は、検索要求で指定された電話帳データを電話帳DB36から検索し(ステップ312)、得られた電話帳データを検索応答により電話端末20に返送する(ステップ313)。
【0087】
これに応じて、電話端末20では、返送された電話帳データがLCDなどの表示画面で表示される(ステップ314)。この後、これら電話帳データのうちのいずれかを指定した電話帳発信操作に応じて(ステップ315)、電話端末20は、電話帳発信要求を電話制御装置10に通知する(ステップ316)。
【0088】
電話制御装置10の制御部15は、電話端末20からの電話帳発信要求に応じて、この電話帳発信要求で指定された電話帳データの発側電話番号を発信先とする発信を、網I/F部11から電話網NWへ送信する(ステップ317)。これにより、電話制御装置10から、電話端末20で指定された電話帳データの相手先電話番号に対する発信が行われることになる。
【0089】
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、電話帳DB36、登録確認部37、表示処理部38、および登録処理部39を、連携PC30に配置し、登録確認部37が、自己と対応する電話端末20が電話網NWからの着信へ応答した後、着信の発側電話番号が電話帳DB36に登録されているか否かを確認し、発側電話番号が電話帳DB36に登録されていない場合、表示処理部38が、発側電話番号に関する電話帳登録画面を表示し、登録処理部39が、表示された電話帳登録画面に対して利用者が操作入力した電話帳データを、電話帳DB36に登録するようにしたものである。
【0090】
これにより、着信に応答した電話端末20と連携する連携PC30で、発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面が自動的に表示され、利用者は、連携PC30の電話帳登録画面で、新たな電話帳データに関する各項目にデータを操作入力することになる。この際、相手先名やフリガナなどの項目で仮名や漢字などの日本語文字を入力する場合、連携PC30のキーボードにより入力することができる。このため、電話端末20のテンキーやダイヤルキーなど数字入力用のボタンで日本語文字を入力する場合と比較して、極めて容易に日本語文字を入力することができ、電話帳データの登録に要する操作負担を大幅に軽減することが可能となる。
【0091】
また、本実施の形態は、電話帳DB36、登録確認部37、表示処理部38、および登録処理部39が、連携PC30に配置されているため、電話端末20ごとに個別の電話帳DB36が連携PC30に設けられている構成にも、本発明を適用することができる。
【0092】
[第4の実施の形態]
次に、図9を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかる電話システム1について説明する。図9は、第4の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、前述した電話帳DB、登録確認部、表示処理部、および登録処理部が、電話帳管理装置40に配置されている配置形態について説明する。
【0093】
[電話帳管理装置]
電話帳管理装置40は、全体としてサーバ装置などの情報処理装置からなり、電話システム1と接続されて、電話システム1で用いる電話帳データを管理する機能を有している。
本実施の形態では、電話端末20および連携PC30が、例えば専用のLAN回線や無線LANなどの無線回線からなる通信回線L2を介して、電話制御装置10および電話帳管理装置40にバス接続されている接続形態を例として説明する。
【0094】
電話帳管理装置40には、通信I/F部41、記憶部44、管理制御部45、電話帳DB46、登録確認部47、表示処理部48、および登録処理部49が設けられている。これら機能部のうち、管理制御部45、登録確認部47、表示処理部48、および登録処理部49は、CPUとプログラムとが協働してなる演算処理部により実現されている。
【0095】
通信I/F部41は、通信回線L2を介して電話端末20および連携PC30とデータ通信行う機能を有している。
記憶部44は、半導体メモリからなり、電話帳管理装置40の動作に用いる各種処理データや、CPUで実行するプログラムを記憶する機能を有している。記憶部44には、主な処理データとして、電話端末20と連携PC30との対応関係を示す連携データが予め登録されている。
【0096】
管理制御部45は、電話端末20からの検索要求に応じて、指定された電話帳データを電話帳DB46を検索し、得られた電話帳データを検索応答により電話端末20に返送する機能を有している。
電話帳DB46は、半導体メモリなどの記憶装置からなり、相手先ごとに電話帳データが登録されているデータベースである。
登録確認部47は、電話網NWからの着信に応じて電話制御装置10または電話端末20から通知された、着信の発側電話番号が、電話帳DB46に登録されているか否かを確認する機能を有している。
【0097】
表示処理部48は、登録確認部47での確認の結果、発側電話番号が電話帳DB46に登録されていない場合、着信に応答した電話端末20と連携する連携PC30に対して、発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知する機能を有している。電話帳登録画面については、連携PC30に予め登録しておいてもよく、記憶部44に予め登録しておいたものを表示指示とともに連携PC30に通知してもよい。
【0098】
登録処理部49は、表示指示に応じて連携PC30で表示された電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、連携PC30から取得して電話帳DB46に登録する機能を有している。
【0099】
これら電話帳DB46、登録確認部47、表示処理部48、および登録処理部49は、第1の実施の形態にかかる電話帳DB16、登録確認部17、表示処理部18、および登録処理部19に相当する。したがって、本実施の形態では、電話制御装置10には、電話帳DB16、登録確認部17、表示処理部18、および登録処理部19が設けられておらず、主な機能部として、網I/F部11、回線I/F部12、スイッチ部13、記憶部14、および制御部15が設けられている。
【0100】
[第4の実施の形態の動作]
次に、図10を参照して、本実施の形態にかかる電話システム1の動作について説明する。図10は、第4の実施の形態にかかる電話帳登録動作を示すシーケンス図である。
ここでは、電話網NWからの着信に電話端末20が応答して通話が開始された後、その着信の発側電話番号に関する登録動作を開始する場合を例として説明する。
【0101】
電話網NWから電話制御装置10に着信が通知された場合(ステップ100)、電話制御装置10の制御部15は、網I/F部11を介して着信を受信し、回線I/F部12から通信回線L2を介して、着信と対応する着信先である電話端末20へ、電話網NWからの着信を通知する(ステップ101)。
これに応じて、電話端末20で着信表示が開始され、利用者による着信応答操作に応じて(ステップ102)、着信への応答が電話端末20から通信回線L2を介して電話制御装置10へ返送される(ステップ103)。
【0102】
制御部15は、回線I/F部12を介して電話端末20からの応答を受信し、網I/F部11から電話網NWへ応答を返送する(ステップ104)。これに応じて、制御部15によりスイッチ部13が制御されて、網I/F部11と回線I/F部12との通話パスが接続され、発側電話端末と電話端末20との通話が開始される(ステップ105)。
【0103】
この後、電話制御装置10または着信応答した電話端末20からの登録指示に応じて(ステップ400)、電話帳管理装置40の登録確認部47は、登録指示に含まれる着信の発側電話番号を取得して、電話帳DB46を検索することにより、発側電話番号が電話帳DB46に登録されているか否かを確認する(ステップ401)。
ここで、発側電話番号が電話帳DB46に登録されている場合、表示処理部48は、発側電話番号の電話帳登録画面に関する表示指示を送信しない。
【0104】
一方、発側電話番号が電話帳DB46に登録されていない場合、表示処理部48は、発側電話番号の電話帳登録画面に関する表示指示を、着信応答した電話端末20と連携する連携PC30に対して送信する(ステップ402)。これにより、表示指示は、通信I/F部41から通信回線L2を介して連携PC30へ通知される。
【0105】
連携PC30は、電話帳管理装置40からの表示指示に応じて、予め登録されている電話帳登録画面を画面表示し、表示指示で通知された発側電話番号を相手先電話番号として電話帳登録画面に初期設定する(ステップ403)。これにより、利用者は、電話帳登録画面に新たな電話帳データに関する各項目にデータを操作入力する。この際、相手先名やフリガナなどの項目で仮名や漢字などの日本語文字を入力する場合、利用者は、連携PC30のキーボードにより入力することができる。このため、電話端末20のテンキーやダイヤルキーなど数字入力用のボタンで日本語文字を入力する場合と比較して、極めて容易に日本語文字を入力することが可能となる。
【0106】
続いて、連携PC30は、電話帳登録画面から利用者が操作入力した新たな電話帳データを取得し(ステップ404)、新たな電話帳データを含む登録要求を電話帳管理装置40へ返送する(ステップ405)。これにより、登録要求は、表示指示とは逆ルートで電話帳管理装置40へ通知される。
【0107】
登録処理部49は、連携PC30からの登録要求に応じて、この登録要求から新たな電話帳データを取得し、電話帳DB46に登録する(ステップ406)。これにより、着信の発側電話番号に関する電話帳データが、連携PC30での利用者操作により入力されて、電話帳DB46に登録されることになる。
【0108】
この後、電話端末20で電話帳検索操作が行われて(ステップ410)、検索要求が電話帳管理装置40に通知された場合(ステップ411)、管理制御部45は、検索要求で指定された電話帳データを電話帳DB46から検索し(ステップ412)、得られた電話帳データを検索応答により電話端末20に返送する(ステップ413)。
【0109】
これに応じて、電話端末20では、返送された電話帳データがLCDなどの表示画面で表示される(ステップ414)。この後、これら電話帳データのうちのいずれかを指定した電話帳発信操作に応じて(ステップ415)、電話端末20は、電話帳発信要求を電話制御装置10に通知する(ステップ416)。
【0110】
電話制御装置10の制御部15は、電話端末20からの電話帳発信要求に応じて、この電話帳発信要求で指定された電話帳データの発側電話番号を発信先とする発信を、網I/F部11から電話網NWへ送信する(ステップ417)。これにより、電話制御装置10から、電話端末20で指定された電話帳データの相手先電話番号に対する発信が行われることになる。
【0111】
[第4の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、電話帳DB46、登録確認部47、表示処理部48、および登録処理部49を、電話帳管理装置40に配置し、登録確認部47が、電話網NWからの着信に応じて電話システム1から通知された着信の発側電話番号が電話帳DB46に登録されているか否かを確認し、発側電話番号が電話帳DB46に登録されていない場合、表示処理部48が、着信に応答した電話端末20と連携する連携PC30に対して、発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面の表示指示を通知し、登録処理部49が、表示指示に応じて連携PC30で表示された電話帳登録画面に対して、利用者が操作入力した新たな電話帳データを、連携PC30から取得して電話帳DB46に登録するようにしたものである。
【0112】
これにより、着信に応答した電話端末20と連携する連携PC30で、発側電話番号に関する電話帳データを登録するための電話帳登録画面が自動的に表示され、利用者は、連携PC30の電話帳登録画面で、新たな電話帳データに関する各項目にデータを操作入力することになる。この際、相手先名やフリガナなどの項目で仮名や漢字などの日本語文字を入力する場合、連携PC30のキーボードにより入力することができる。このため、電話端末20のテンキーやダイヤルキーなど数字入力用のボタンで日本語文字を入力する場合と比較して、極めて容易に日本語文字を入力することができ、電話帳データの登録に要する操作負担を大幅に軽減することが可能となる。
【0113】
また、本実施の形態は、電話帳DB46、登録確認部47、表示処理部48、および登録処理部49が、電話帳管理装置40に配置されているため、電話帳データの管理が電話制御装置10とは独立した電話帳管理装置40で行われる構成にも、本発明を適用することができる。
【0114】
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
【符号の説明】
【0115】
1…電話システム、10…電話制御装置、11…網I/F部、12…回線I/F部、13…スイッチ部、14…記憶部、15…制御部、16…電話帳DB、17…登録確認部、18…表示処理部、19…登録処理部、20…電話端末、21…端末I/F部、22…連携I/F部、23…画面表示部、24…記憶部、25…端末制御部、26…電話帳DB、27…登録確認部、28…表示処理部、29…登録処理部、30…連携PC、31…端末I/F部、33…画面表示部、34…記憶部、35…端末制御部、36…電話帳DB、37…登録確認部、38…表示処理部、39…登録処理部、40…電話帳管理装置、41…通信I/F部、44…記憶部、45…管理制御部、46…電話帳DB、47…登録確認部、48…表示処理部、49…登録処理部、L1,L2,L3…通信回線、NW…電話網。
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