(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、収容部に落下して搬送されて、起立した支持部に立てかけられた状態で収容部に収容される媒体の収容順が乱れることを抑制することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
媒体を搬送する搬送部材と、
前記搬送部材に対して重力方向下方に配置され、前記搬送部材から送り出された媒体が落下して収容される収容部と、
収容部に設けられ且つ上端が前記搬送部材よりも重力方向下方に配置され、排出方向の前端が重力方向の下端の状態で収容される支持部と、
前記支持部に媒体を挟んで配置され、落下する媒体を前記支持部に向けて案内する案内部材と、
を備え
、
収容部内へ突出する長さが、落下方向の下方に配置された案内部材ほど長く設定されたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記収容部に収容された媒体の高さ方向の上部に対応して配置され且つ媒体の上端よりも低い位置に配置された前記案内部材、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記媒体の落下方向に対して交差する幅方向に対して、間隔をあけて複数配置された前記案内部材、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、
媒体の大きさに対応して、収容部の上方に行くほど幅方向の間隔が広く配置された前記案内部材、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記媒体の落下方向に対して、間隔をあけて複数配置された前記案内部材、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれかに記載の画像形成装置において、
可撓性を有する部材により構成された前記案内部材、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、案内部材が落下する媒体を支持部に向けて案内しており、収容部に落下して搬送されて、起立した支持部に立てかけられた状態で収容部に収容される媒体の収容順が乱れることを抑制することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、落下方向の長さが短い媒体でも、案内部材で支持部側に案内することができる。
請求項2に記載の発明によれば、媒体の高さ方向の下部に配置された構成や媒体の上端よりも案内部材が高い位置に配置された構成に比べて、媒体の上端を支持部側に案内しやすく、収容順の乱れを抑制しやすい。
請求項3に記載の発明によれば、幅方向に1つの案内部材が配置された場合に比べて、案内部材の占める面積が小さく、媒体を取り出しやすい。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、幅の広い大きな媒体が排出されても、支持部材側に案内することができる。
請求項5に記載の発明によれば、落下方向に大きさの異なる媒体が排出されても、案内部材で支持部側に案内することができる。
請求項6に記載の発明によれば、収容部の媒体の収容量が増えた場合に案内部材が撓むことができ、案内部材が可撓性を有しない場合に比べて、収容量に悪影響を及ぼすことが抑制される。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例1】
【0017】
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、本発明の実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUでは、前部に、媒体の排出部の一例であって、収容部の一例としての排紙トレイTRhが配置されている。
【0018】
実施例1のプリンタUは、制御部の一例としてのコントローラCを有する。コントローラCには、画像処理部IPSや、潜像形成回路の一例としてのレーザ駆動回路DL、電源回路Eが電気的に接続されている。したがって、コントローラCは、画像処理部IPS等に制御信号が出力可能である。
プリンタUの上部には、像保持体の一例としての感光体PRが支持されている。感光体PRの周囲には、感光体PRの回転方向に沿って、帯電ロールCR、潜像形成装置LH、現像装置G、転写部の一例としての転写ロールTr、像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLが配置されている。
【0019】
実施例1の潜像形成装置LHは、左右方向に沿って、予め設定された間隔で潜像書込素子の一例としてのLED:Light Emitting Diodeが線状に配置された装置、いわゆるLEDヘッドにより構成されている。
現像装置Gの内部は、現像剤保持体の一例としての現像ロールG0が、感光体PRに対向して配置されている。
また、実施例1では、感光体PRや帯電ロールCR、現像装置G、潜像形成装置LHおよび感光体クリーナCLは、ユニット化されており、プリンタUに対して一体的に着脱、交換可能に構成されている。
【0020】
図1において、プリンタUの後部には、媒体の収容部の一例としての給紙トレイTR1が配置されている。実施例1の給紙トレイTR1は、下方に行くにつれて前側に傾斜している。したがって、給紙トレイTR1の下部は、感光体PRの下側に潜り込むように配置されている。よって、実施例1の給紙トレイTR1は、媒体の一例としてのシートSが重力方向に立った状態で収容可能に構成されている。給紙トレイTR1は、下端の回転中心TR1aを中心として、
図1の実線で示す収納位置と、収納位置よりも傾斜角が小さい
図1の破線で示す開放位置と、の間で移動可能に支持されている。よって、給紙トレイTR1が開放位置に移動した状態では、給紙トレイTR1の上端部の開口を通じてシートSが給紙トレイTR1に補給可能となる。なお、実施例1の給紙トレイTR1は、一例として、図示しない磁石部材の磁力で収納位置に保持される。
【0021】
給紙トレイTR1の前側には、媒体取り出し部材の一例としてのピックアップロールRpが配置されている。
ピックアップロールRpの上方には、媒体さばき部材の一例としてのさばきロールRsが配置されている。さばきロールRsは、給紙部材の一例であって第1の送出部材の一例としてのフィードロールRs1と、分離部材の一例であって第2の送出部材の一例としてのリタードロールRs2と、を有する。
前記ピックアップロールRpおよびさばきロールRsにより、実施例1の送出し部Rp,Rsが構成されている。
【0022】
感光体PRと転写ロールTrとが対向する転写領域Q4の前方には、定着装置Fが配置されている。定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての下側の加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての上側の加圧ロールFpと、を有する。前記一対の定着ロールFh,Fpの接触領域によって定着領域Q6が形成される。
前記感光体PRや帯電ロールCR、現像装置G、潜像形成装置LH、転写ロールTr、感光体クリーナCL、定着装置F等により、実施例1の記録部Uaが構成されている。
定着装置Fの下方には、排出部材の一例としての排出ロールR1が配置されている。
排出ロールR1の下方には、開口部の一例としての排出口H1が形成されている。
【0023】
排出口H1の下方であってプリンタUの前側には、排出部の一例としての排出トレイTRhが配置されている。実施例1の排出トレイTRhは、支持部の一例としてのシート支持プレートTRh1が支持されている。シート支持プレートTRh1は、プリンタUの前側(水平方向で見て、プリンタUの外側)からシートSを支持し、下端が固定支持され、且つ、上方に延びる板状に形成されている。また、シート支持プレートTRh1の上端は、排出ロールR1よりも重力方向下方に配置されている。したがって、排出トレイTRhは、重力方向に延びており、排出口H1から排出されたシートSを重力方向に沿って立てた状態で収容可能に構成されている。
【0024】
図1において、実施例1のプリンタUでは、給紙トレイTR1から転写領域Q4を経て排出トレイTRhに至るシートSの搬送路SHは、略逆U字状に形成されている。また、実施例1の搬送路SHでは、シートSの搬送方向に対して、さばきロールRsと転写ロールTrとの間や、転写ロールTrと定着装置Fとの間には、シートSを弛ませることが可能なように上下方向に幅を有する空間が確保されている。
【0025】
(画像形成動作の説明)
プリンタUのコントローラCには、外部の情報送信装置の一例としてのコンピュータ等から印刷情報が送信される。コントローラCが印刷情報を受信すると画像形成動作が開始される。コントローラCは、印刷情報を画像処理部IPSに出力する。画像処理部IPSは、印刷情報を潜像形成用の画像情報に変換して、予め設定された時期、すなわち、タイミングで、像書込回路の一例としてのレーザ駆動回路DLに出力する。レーザ駆動回路DLは、入力された画像情報に応じて駆動信号を潜像形成装置LHに出力する。
【0026】
画像形成動作が開始されると感光体PRが回転を開始する。
帯電ロールCRには、電源回路Eから帯電電圧が印加される。帯電ロールCRと感光体PRとが対向する帯電領域Q1において、帯電ロールCRは感光体PRの表面を帯電させる。
潜像形成装置LHは、書き込み領域Q2において、感光体PRの表面に、画像情報に応じた静電潜像を形成する。
現像装置Gの現像ロールG0には、電源回路Eから現像電圧が印加される。現像ロールG0と感光体PRとが対向する現像領域Q3において、感光体PRの静電潜像は、現像ロールG0の現像剤で可視像に現像される。
【0027】
ピックアップロールRpは、給紙トレイTR1に収容されたシートSを送り出す。
さばきロールRsは、ピックアップロールRpがシートSを複数送り出した場合に、1枚ずつ分離する。さばきロールRsで1枚ずつ分離されたシートSは、転写領域Q4にシートSを搬送する。なお、実施例1では、シートSが搬送される際に、転写ロールTrが停止された状態で、さばきロールRsが予め設定された期間駆動される。したがって、シートSは、先端が転写ロールTrに突き当てられた状態で、転写ロールTrとさばきロールRsとの間で弛む。すなわち、シートSは、いわゆるループを形成する。なお、実施例1のプリンタUでは、シートSが搬送路SHにおいて上流側の搬送部材と下流側の搬送部材との間で引っ張りあいにならないように、ループが形成されている。なお、転写ロールTrにシートSを突き当てることで、シートSの先端の傾斜、いわゆるスキューを補正する構成とすることも可能である。
【0028】
転写ロールTrには、電源回路Eから転写電圧が印加される。転写ロールTrは、転写領域Q4を通過するシートSに感光体PR上のトナー像を転写する。
感光体クリーナCLは、転写領域Q4の下流側に設定された清掃領域の一例としてのクリーニング領域Q5において、感光体PR表面の残留トナーを除去する。
【0029】
転写領域Q4においてトナー像が転写されたシートSは、トナー像が未定着の状態で定着装置Fに搬送される。
定着装置Fは、定着領域Q6に搬送されたシートSの表面のトナー像を定着する。
排出ロールR1は、トナー像が定着されたシートSを、排出トレイTRhに排出する。実施例のシートSは、排出トレイTRhに落下して収容される。
【0030】
(案内部材)
前記排出トレイTRhには、シート支持プレートTRh1と対向する内面1側に、案内部材の一例としてのガイドフィルム2が配置されている。実施例1のガイドフィルム2は、内面1の上部に配置されている。ガイドフィルム2は、上側の基端部2aが内面1に支持され、下側の先端部2bがシート支持プレートTRh1側に突出して配置されている。
なお、実施例1のプリンタUでは、排出口H1から排出されるシートSは、重力方向に対してプリンタUの内面1側に傾いた方向に排出されるように、排出ロールR1や搬送路SHが構成されている。そして、実施例1のガイドフィルム2は、排出口H1から排出されて落下するシートSに接触可能な長さに設定されており、シートSをシート支持プレートTRh1に向けて案内可能に構成されている。
【0031】
また、実施例1のガイドフィルム2の先端部2bは、排出されたシートSの上部に対応する位置に配置され、シートSの上端よりも低い位置に配置されている。
また、実施例1のガイドフィルム2は、可撓性を有する部材の一例としてのPET:ポリエチレンテレフタレートで構成されているが、シート状やフィルム状のプラスチックやゴム等任意の材料を使用可能である。
【0032】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、排出口H1から排出トレイTRhにシートSが排出される際に、ガイドフィルム2がシートSに接触してシート支持プレートTRh1側に案内する。したがって、シートSの下端が内面1側ではなく、シート支持プレートTRh1側に案内される。
ガイドフィルム2が設けられていない構成では、シートSの下端が内面1側に排出されてしまうと、次に排出されるシートSの下端が排出トレイTRhの底まで到達しにくくなる。この場合、排出トレイTRhにおけるシートSの収容量が減少することとなる。これに対して、実施例1では、排出口H1から内面1側に傾いて排出されるが、ガイドフィルム2でシート支持プレートTRh1側に案内されており、シートSの収容量が減少することが抑制される。
【0033】
排出トレイTRhに立てられた状態で積載されたシートSが、
図1に示すようにシートSが自重で撓んだり、空調機の風を受けたりすると、シートSの上端が内面1側に移動しやすくなる。ガイドフィルム2が設けられていない構成では、排出されたシートSが撓むと、シートSの上端が内面1側に接触する場合がある。この状態では、次に排出されるシートSが、排出済みのシートSの内面1側に排出されるべきところ、シート支持プレートTRh1側に排出されることとなり、収容順、ページ順が乱れる。
これに対して、実施例1では、シートSの上端が内面1側に移動しようとしても、シートSの上端よりも下方に配置されたガイドフィルム2でシートSが支えられ、内面1側への移動が規制される。そして、この状態では、シートSの上部とガイドフィルム2と排出口H1との間には、略下向きの三角形状の空間3が形成されやすい。この空間3が形成されると、次に排出されるシートSの下端は、排出済みのシートSの内面1側に確実に排出される。よって、収容順、ページ順の乱れが抑制される。
【0034】
また、実施例1のガイドフィルム2は可撓性を有する。したがって、排出トレイTRhに排出されたシートSの量が多くなって、ガイドフィルム2にシートSが接触しても、ガイドフィルム2が撓む。よって、可撓性を有しない構成に比べて、排出トレイTRhの積載量に与える悪影響が低減される。
【実施例2】
【0035】
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
【0036】
図2は本発明の実施例2のプリンタの説明図であり、実施例1の
図1に対応する図である。
図3は実施例2のプリンタを斜め前方から見た斜視図である。
図2、
図3において、実施例2のプリンタUでは、案内部材の一例としてのガイド部材21は、重力方向、すなわち、シートSの落下する方向に対して、間隔をあけて複数配置されている。実施例2のガイド部材21は、内面1の上部に配置された大サイズ用ガイドフィルム22と、大サイズ用ガイドフィルム22の下方に配置された中サイズ用ガイドフィルム23と、中サイズ用ガイドフィルム23の下方に配置された小サイズ用ガイドフィルム24とを有する。
【0037】
図3において、大サイズ用ガイドフィルム22は、大サイズシートS1の上部且つ幅方向の両隅部に対応して配置されている。
中サイズ用ガイドフィルム23は、中サイズシートS2の上部且つ幅方向の両隅部に対応して配置されている。
小サイズ用ガイドフィルム24は、小サイズシートS3の上部且つ幅方向の中央部に対応して配置されている。
また、
図3において、実施例2のガイド部材21では、各ガイドフィルム22〜24は、シート支持プレートTRh1の内側に対向する位置に配置されている。
【0038】
図2において、実施例2のガイド部材21では、各ガイドフィルム22〜24は、基端部から先端部までの長さ、いわゆる自由長が、下方に配置されたものほど長く設定されている。すなわち、自由長は、大サイズ用ガイドフィルム22<中サイズ用ガイドフィルム23<小サイズ用ガイドフィルム24、に設定されている。
図3において、大サイズ用ガイドフィルム22は、落下方向に対して交差する幅方向に、間隔をあけて左右一対配置されている。また、中サイズ用ガイドフィルム23も、幅方向に間隔をあけて一対配置されている。なお、実施例2では、大サイズ用ガイドフィルム22どうしの間隔よりも、中サイズ用ガイドフィルム23どうしの間隔のほうが短く設定されている。
【0039】
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2のプリンタUでは、排出トレイTRhに、シートSのサイズに応じて、複数のガイドフィルム22〜24が配置されている。また、各ガイドフィルム22〜24は、高さ方向にも幅方向にも複数配置されている。したがって、排出トレイTRhに排出されるシートSの長さや幅が異なっても、シートSの上部とガイドフィルム22〜24と排出口H1との間に略三角形状の空間3が確保されやすい。よって、ガイドフィルム22〜24を有しない場合に比べて、収容順、ページ順の乱れが抑制される。
【0040】
図4はガイド部材がシート支持プレートに対向していない場合の説明図である。
図4において、例えば、シート支持プレートTRh1′の幅が狭い構成では、ガイドフィルム31どうしの幅の方がシート支持プレートTRh1′の幅よりも広い構成も可能である。この構成では、ガイドフィルム31がシート支持プレートTRh1′に対向しない状態となる。この構成では、立てかけられた状態で収容されたシートSにガイドフィルム31が接触すると、シートSの幅方向の両側がガイドフィルム31から力を受けて、幅方向に対して湾曲する場合がある。したがって、積載されたシートSに巻きぐせがつく場合がある。
これに対して、
図2、
図3に示す実施例2では、ガイドフィルム22〜24がシート支持プレートTRh1の幅よりも内側に配置されており、ガイドフィルム22〜24がシート支持プレートTRh1に対向して配置されている。したがって、シートSにガイドフィルム22〜24が接触しても、シートSは板状のシート支持プレートTRh1の面に支持されることとなる。よって、巻きぐせがつくことが抑制される。
【0041】
また、実施例2では、ガイドフィルム22,23が幅方向に間隔をあけて配置されている。幅方向に延びる1枚のフィルムで構成することも可能であるが、幅方向に延びる1枚のフィルムを、重力方向に複数段配置すると、排出トレイTRhに収容されたシートSを利用者が手で取り出す際に、手で掴む部分が限定され、取り出しにくい。これに対して、実施例2では、1枚のフィルムで構成する場合に比べて、排出トレイTRhのシートSを取り出しやすい。
さらに、実施例2では、ガイドフィルム22〜24は、下方に配置されたものほど長く設定されている。ここで、シートSが高さ方向に対して湾曲した場合に、排出トレイTRhの水平方向の幅が同じ状況では、高さ方向の長さが短いシートSでは、シートSが長い場合に比べて、湾曲、曲率が大きくなりやすい。したがって、小サイズ用ガイドフィルム24の長さが短いと、シートSの上端が内面1側に倒れようとした場合に、小サイズ用ガイドフィルム24がシートSに接触せず、規制できない場合が考えられる。したがって、下方に配置されたものほど長い実施例2では、3つのガイドフィルム22〜24が同じ長さの場合に比べて、シートSをシート支持プレートTRh1側に案内しやすく、シートSの上端が内面1側に移動することを抑制しやすい。
【実施例3】
【0042】
次に本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図5は実施例3のプリンタの説明図であり、実施例2の
図3に対応する図である。
図5において、実施例3のプリンタUでは、長方形板状のシート支持プレートTRh1に替えて、上側が長辺の台形板状のシート支持プレート41を有する。
【0043】
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3のプリンタUでは、台形状のシート支持プレート41でもシートSが収容順が乱れにくい状態で収容することが可能である。また、長方形板状のシート支持プレートTRh1に比べて、意匠性、デザイン性を向上させることが可能である。
【0044】
図6は実施例3の変形例の説明図である。
なお、シート支持プレートは、実施例1に示す長方形状や、実施例3に示す台形状に限定されず、
図6に示すように、外枠51に沿ったフレーム状としたり、井桁状、円板状、楕円板状、円や多角形を重ねた形状等、設計や仕様等に応じて、任意の形状とすることが可能である。
【0045】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H014)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてのプリンタUを例示したが、これに限定されず、例えば、複写機、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット方式やサーマル方式(インクリボンを使用する方式や感熱紙を使用する方式)等、任意の記録方式の画像形成装置に適用可能である。
(H02)前記実施例において、前記プリンタUは、単色の現像剤が使用される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、2色以上の多色の画像形成装置にも適用可能である。
【0046】
(H03)前記実施例において、ガイドフィルム2,22〜24の数や位置(高さや幅方向の間隔等)は、実施例に例示した構成に限定されず、設計や仕様等に応じて任意に変更可能である。
(H04)前記実施例において、ガイド部材はシート支持プレートに対応する位置に配置することが望ましいが、
図4に示すように、ガイド部材の一部または全てがシート支持プレートに対向しないように配置することも可能である。逆に、画像形成時に定着装置Fや搬送経路SHを通過する過程でシートSに巻きぐせがつく場合に、ガイド部材で巻きぐせを矯正するように構成することも可能である。
【0047】
(H05)前記実施例において、シート支持プレートTRh1や排出トレイTRhの後側の面は上方に行くにつれて前方に傾斜する構成とすることが望ましいが、重力方向に沿った構成とすることも可能である。また、シート支持プレートTRh1は弾性変形可能な構成とすることが望ましいが、弾性変形不能な構成とすることも可能である。さらに、実施例1,2において、シート支持プレートTRh1を撓ませる構成を例示したがこれに限定されない。例えば、シート支持プレートTRh1の下端を回転可能な構成とし且つギアを設けて、ギアを回転させることでシート支持プレートTRh1を変動させる構成とすることも可能である。
【0048】
(H06)前記実施例において、排出トレイTRhの左右両側が上下方向全域に渡って開放された構成とすることが望ましいが、左右両側の一部または全部を覆う壁状の部材を配置することも可能である。また、シート支持プレートTRh1の上端と排出口H1との間の隙間も、左右方向全域に渡る構成とすることが望ましいが、左右方向の一部のみとすることも可能である。
(H07)前記実施例において、シートSを排出口H1から排出する際に内面1側に傾いた方向に排出する構成を例示したが、シート支持プレートTRh1側に傾いた方向に排出する構成とすることも可能である。
【0049】
(H08)前記実施例において、ガイドフィルム2,22〜24は可撓性を有する構成が望ましいが、可撓性を有しない構成とすることも可能である。例えば、ガイドフィルム2,22〜24を内面1と一体形成して、内面1から飛び出す突起状とすることも可能である。
(H09)前記実施例において、ガイドフィルム2,22〜24は、先端部2bが排出されたシートSに接触する長さに設定されているが、シートSが重力方向に撓まない限り接触しない長さとすることも可能である。
(H010)前記実施例において、排出トレイTRhの底面は水平に形成する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、前方に行くに連れて下方に傾斜するように構成することで、排出されたシートSを前方に案内することが可能である。
【0050】
(H011)前記実施例において、搬送路SHにおいて、ループを形成する構成を例示したがこれに限定されない。ループを形成しない構成とすることも可能である。
(H012)前記実施例において、媒体の一例としてのシートSは、紙に限らず、樹脂製のフィルムやカード等、表面に画像を記録可能な薄い媒体であれば、任意のものを使用可能である。
【0051】
(H013)前記実施例において、給紙トレイTR1は、下方に行くほど前方に傾斜する構成としたが、これに限定されない。給紙トレイTR1のシートSを乗せる面が、重力方向を主成分とする方向に沿っていればよく、重力方向に完全に沿った構成とすることも可能である。
(H014)前記実施例において、ガイドフィルム2,22〜24はシートSの上部に対応し、且つ、シートSの上端よりも低い位置に配置することが望ましいが、これに限定されない。シートSの上端がシート支持プレートTRh1側に立てかけられるように、シートSを案内可能な範囲において、ガイドフィルム2,22〜24をシートSの高さ方向の中部に配置したり、シートSの上端と同じまたは高い位置とすることも可能である。