(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記一の使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合に、前記他の使用環境下での当該アプリケーションソフトウェアの動作を可能にする制御手段をさらに備え、
前記提供手段は、ユーザを識別する識別情報が入力されると、当該識別情報に対応する使用環境を提供することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
前記予め定められた第2識別情報は、追加された前記アプリケーションソフトウェアを利用する権限が与えられていない使用環境に対応する識別情報であることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
前記表示手段は、前記使用環境下で、追加された前記アプリケーションソフトウェアを利用する権限が与えられた場合、前記設定手段により位置が設定された前記指示受付部に係る設定画面を表示する請求項5記載の情報処理装置。
前記表示手段は、前記設定画面において、前記対象指示受付部を前記他の指示受付部よりもユーザから見て手前側に表示することを特徴とする請求項11記載の情報処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
情報処理装置には、アプリケーションソフトウェアを動作させる指示を受け付ける指示受付部を表示する表示手段が設けられることがある。また、情報処理装置では、例えば、使用可能なユーザが異なる複数の使用環境のうちの一の使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合、このアプリケーションソフトウェアに係る指示受付部が他の使用環境下で新たに配置されることがある。
ここで、他の使用環境下で新たな指示受付部がユーザの設定によらず配置される場合、他の使用環境が提供されたユーザが意図していなかった位置に新たな指示受付部が配置されることがある。
【0005】
本発明の目的は、指示受付部がユーザの設定によらず配置される場合に比べて、ユーザが意図していなかった位置に新たな指示受付部が配置されることを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、アプリケーションソフトウェアを動作させる指示を受け付ける指示受付部を表示する表示手段と、自装置において、使用可能なユーザが異なる複数の使用環境を提供する提供手段と、を備え、前記表示手段は、一の使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合、他の使用環境下で、
未配置の当該アプリケーションソフトウェアに係る指示受付部の位置を設定するための設定画面を表示する、情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記一の使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合に、前記他の使用環境下での当該アプリケーションソフトウェアの動作を可能にする制御手段をさらに備え、前記提供手段は、ユーザを識別する識別情報が入力されると、当該識別情報に対応する使用環境を提供することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記提供手段は、予め定められた第1識別情報が入力されると、アプリケーションソフトウェアの追加が可能な使用環境を提供し、前記制御手段は、前記第1識別情報に対応する使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合に、当該第1識別情報に対応する使用環境とは異なる使用環境下での当該アプリケーションソフトウェアの動作を可能にすることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、アプリケーションソフトウェアを動作させる指示を受け付ける指示受付部を表示する表示手段と、自装置において、使用可能なユーザが異なる複数の使用環境を提供する提供手段と、を備え、前記表示手段は、一の使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合、他の使用環境下で、当該アプリケーションソフトウェアに係る指示受付部の位置を設定するための設定画面を表示
し、前記一の使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合に、前記他の使用環境下での当該アプリケーションソフトウェアの動作を可能にする制御手段をさらに備え、前記提供手段は、ユーザを識別する識別情報が入力されると、当該識別情報に対応する使用環境を提供
し、予め定められた第2識別情報に対応する使用環境下で、前記表示手段による前記設定画面の表示がなされることなく、追加された前記アプリケーションソフトウェアに係る前記指示受付部の位置を設定する設定手段をさらに備え
る、情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記予め定められた第2識別情報は、追加された前記アプリケーションソフトウェアを利用する権限が与えられていない使用環境に対応する識別情報であることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記表示手段は、前記使用環境下で、追加された前記アプリケーションソフトウェアを利用する権限が与えられた場合、前記設定手段により位置が設定された前記指示受付部に係る設定画面を表示する請求項5記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、アプリケーションソフトウェアを動作させる指示を受け付ける指示受付部を表示する表示手段と、自装置において、使用可能なユーザが異なる複数の使用環境を提供する提供手段と、を備え、前記表示手段は、一の使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合、他の使用環境下で、当該アプリケーションソフトウェアに係る指示受付部の位置を設定するための設定画面を表示
し、前記設定画面において、位置を設定する対象である対象指示受付部を表示する一方で他の指示受付部を表示しない
、情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、アプリケーションソフトウェアを動作させる指示を受け付ける指示受付部を表示する表示手段と、自装置において、使用可能なユーザが異なる複数の使用環境を提供する提供手段と、を備え、前記表示手段は、一の使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合、他の使用環境下で、当該アプリケーションソフトウェアに係る指示受付部の位置を設定するための設定画面を表示
し、前記設定画面において、追加された前記アプリケーションソフトウェアの機能に係る情報を表示する
、情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、アプリケーションソフトウェアを動作させる指示を受け付ける指示受付部を表示する表示手段と、自装置において、使用可能なユーザが異なる複数の使用環境を提供する提供手段と、を備え、前記表示手段は、一の使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合、他の使用環境下で、当該アプリケーションソフトウェアに係る指示受付部の位置を設定するための設定画面を表示
し、前記設定画面において、ユーザの設定によらず前記指示受付部の位置を設定する指示を受け付ける位置設定受付部を表示する
、情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、アプリケーションソフトウェアを動作させる指示を受け付ける指示受付部を表示する表示手段と、自装置において、使用可能なユーザが異なる複数の使用環境を提供する提供手段と、を備え、前記表示手段は、一の使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合、他の使用環境下で、当該アプリケーションソフトウェアに係る指示受付部の位置を設定するための設定画面を表示
し、前記表示手段による前記設定画面の表示がなされることなく前記アプリケーションソフトウェアに係る前記指示受付部の位置を設定可能な設定手段をさらに備え
る、情報処理装置である。
請求項11に記載の発明は、アプリケーションソフトウェアを動作させる指示を受け付ける指示受付部を表示する表示手段と、自装置において、使用可能なユーザが異なる複数の使用環境を提供する提供手段と、を備え、前記表示手段は、一の使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合、他の使用環境下で、当該アプリケーションソフトウェアに係る指示受付部の位置を設定するための設定画面を表示
し、前記設定画面には、位置を設定する対象である対象指示受付部と、他の指示受付部が表示され、前記設定画面において、前記対象指示受付部を前記他の指示受付部とは異なる表示態様で表示する
、情報処理装置である。
請求項12に記載の発明は、前記表示手段は、前記設定画面において、前記対象指示受付部を前記他の指示受付部よりもユーザから見て手前側に表示することを特徴とする請求項11記載の情報処理装置である。
請求項13に記載の発明は、複数のユーザが使用可能な情報処理装置であって、管理者がインストールしたアプリケーションソフトウェアが特定のユーザの使用環境下で追加された場合に、
未配置の追加された当該アプリケーションソフトウェアのアイコン位置を当該ユーザにより設定させるための設定画面を表示する表示手段、を備えたことを特徴とする情報処理装置である。
請求項14に記載の発明は、コンピュータに、アプリケーションソフトウェアを動作させる指示を受け付ける指示受付部を表示させる機能と、使用可能なユーザが異なる複数の使用環境を提供させる機能と、一の使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合、他の使用環境下で、
未配置の当該アプリケーションソフトウェアに係る指示受付部の位置を設定するための設定画面を表示させる機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、
未配置の指示受付部がユーザの設定によらず配置される場合に比べて、ユーザが意図していなかった位置に新たな指示受付部が配置されることを抑制できる。
請求項2の発明によれば、一の使用環境下で追加されたアプリケーションソフトウェアに係る指示受付部が他の使用環境下で追加されたことを、他の使用環境が提供されるユーザが認識できる。
請求項3の発明によれば、一のユーザが追加したものではないアプリケーションソフトウェアが一のユーザに提供される使用環境下で利用可能になった場合に、利用可能になったアプリケーションソフトウェアに係る指示受付部が追加されたことを一のユーザが認識できる。
請求項4の発明によれば、設定画面を表示する使用環境と表示しない使用環境とを、使用環境の種類に対応付けて設定することができる。
請求項5の発明によれば、ユーザが利用可能でないアプリケーションソフトウェアが追加された場合に、追加されたアプリケーションソフトウェアに係るアイコンの位置をユーザが設定する必要がなくなる。
請求項6の発明によれば、ユーザがアプリケーションソフトウェアを利用する権限が与えられたにも関わらず、利用可能になったアプリケーションソフトウェアに係るアイコンがユーザの意図していない位置に配置され続けることを抑制できる。
請求項7の発明によれば、対象指示受付部とともに他の指示受付部も設定画面に表示される場合に比べて、ユーザが、他の指示受付部を追加された指示受付部と誤って認識することを抑制できる。
請求項8の発明によれば、ユーザが、追加されたアプリケーションソフトウェアの必要性に応じて、指示受付部の位置を設定できる。
請求項9の発明によれば、ユーザが、指示受付部が追加される度に、追加された指示受付部の位置を自ら設定するか否かを選択できる。
請求項10の発明によれば、ユーザが自ら指示受付部の位置を設定することを望まない場合に、追加された指示受付部の位置を設定するための操作が必要なくなる。
請求項11の発明によれば、対象指示受付部が他の指示受付部と同じ表示態様で表示される場合に比べて、ユーザが対象指示受付部を識別しやすくなる。
請求項12の発明によれば、対象指示受付部が他の指示受付部よりも手前側に表示されていない場合に比べて、ユーザが対象指示受付部を識別しやすくなる。
請求項13の発明によれば、
未配置のアイコンがユーザの設定によらず配置される場合に比べて、ユーザが意図していなかった位置に新たなアイコンが配置されることを抑制できる。
請求項14の発明によれば、
未配置の指示受付部がユーザの設定によらず配置される場合に比べて、ユーザが意図していなかった位置に新たな指示受付部が配置されることを抑制できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<画像処理装置10のハードウェア構成>
図1は、本実施形態が適用される画像処理装置10のハードウェア構成を例示したブロック図である。本実施形態の画像処理装置10は、例えば、スキャン機能、プリント機能、コピー機能およびファクシミリ機能等を備えた装置である。
図1に示すように、情報処理装置の一例としての画像処理装置10は、制御部100、記憶部105、操作部106、表示部107、画像読み取り部108、画像形成部109、通信部110、画像処理部111を備える。なお、これらの各機能部は、バス101に接続され、このバス101を介してデータの授受を行う。
【0010】
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104を有する。
CPU102は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種プログラムを実行する。また、ROM103は、CPU102により実行される制御プログラムを記憶するメモリである。RAM104は、CPU102の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
そして、CPU102は、ROM103に記憶されている制御プログラムを読み出し、RAM104を作業エリアにして制御プログラムを実行する。CPU102により制御プログラムが実行されると、画像処理装置10における各機能が実現される。
【0011】
操作部106は、ユーザの操作を受け付ける。操作部106は、例えば、ハードウェアキーにより構成される。また、例えば、押圧された位置に応じた制御信号を出力するタッチパネルにより構成される。
【0012】
表示部107は、例えば液晶ディスプレイにより構成され、CPU102の制御の下、画像処理装置10に関するデータを表示する。また、表示部107は、ユーザからの操作を受け付けるメニュー画面を表示する。
本実施形態の画像処理装置10は、複数のユーザに共用可能になっている。言い換えると、本実施形態では、複数のユーザの各々に対して、画像処理装置10を利用するためのアカウントが与えられている。アカウントを有する一のユーザが、この一のユーザを識別する情報(識別情報)を画像処理装置10に入力してログインすると、この一のユーザのアカウントに対応するメニュー画面が表示される。
識別情報の入力方式としては、例えば、ユーザごとに異なる識別情報が記録されたID(Identification)カードをIDカード読み取り機(不図示)にかざすことで識別情報が読み取られる方式や、ユーザごとに登録された識別番号やパスワードをユーザ自身が表示画面に入力する方式などを適用することができる。
【0013】
画像読み取り部108は、いわゆるスキャナ装置により構成され、セットされた原稿上の画像を読み取り、読み取り画像(画像データ)を生成する。
画像形成部109は、例えば電子写真方式を用い、画像データに応じてトナー像を用紙上に形成する。なお、画像形成部109では、インクジェット方式などの他の方式を用いて画像形成を行うこともできる。
通信部110は、図示しない通信回線に接続されており、通信回線に接続されている他の装置と通信を行う通信インタフェースとして機能する。
【0014】
画像処理部111は、画像データが表す画像に色補正や階調補正等の画像処理を施す。
記憶部105は、ハードディスク装置などの記憶装置により構成され、例えば、通信部110で受信したデータや、画像読み取り部108にて生成された読み取り画像を記憶する。
【0015】
<表示部107における表示例>
次に、表示部107における表示例について説明する。
図2(a)、(b)は、表示部107に表示されたメニュー画面を示した図であり、
図2(a)にはメニュー画面の1ページ目11a、
図2(b)にはメニュー画面の2ページ目11bを示している。なお、メニュー画面について、特にページ番号を区別しない場合には、単にメニュー画面11と称する。
【0016】
ユーザが画像処理装置10に識別情報を入力してログインすると、
図2(a)に示すように、表示部107には、メニュー画面の1ページ目11aが表示される。
メニュー画面11には、複数のアイコン16が表示されている。具体的には、
図2(a)に示したメニュー画面の1ページ目11aには、12個のアイコン16が表示されている。また、メニュー画面の1ページ目11aには、右向きの矢印12aが表示されている。ユーザが右向きの矢印12aを選択すると、
図2(b)に示すように、メニュー画面の2ページ目11bが表示される。
【0017】
メニュー画面の2ページ目11bには、メニュー画面の1ページ目11aに表示し切れないアイコン16が表示されている。メニュー画面の2ページ目11bには、6個のアイコン16が表示されている。
また、メニュー画面の2ページ目11bには、左向きの矢印12bが表示されている。ユーザが左向きの矢印12bを選択すると、メニュー画面の1ページ目11aが表示される。
【0018】
メニュー画面11に表示されているアイコン16の何れかがユーザにより選択されると、選択されたアイコン16に対応するアプリケーションソフトウェアが動作する。本実施形態では、アイコン16は、アプリケーションソフトウェアを動作させる指示を受け付ける指示受付部として捉えられる。
なお、本実施形態では、メニュー画面11に表示されたアイコン16が選択されることで動作するソフトウェアに限り、アプリケーションソフトウェアと称する。
【0019】
本実施形態では、ユーザの操作により、メニュー画面11におけるアイコン16の位置を移動させられる。例えば、ユーザの操作により、メニュー画面の1ページ目11a(
図2(a)参照)に表示されているアイコン16の位置を移動させ、このアイコン16を、2ページ目11bに表示させることができる。また、メニュー画面の2ページ目11bに表示されているアイコン16の位置を移動させ、このアイコン16を、1ページ目11aに表示させることができる。さらに、メニュー画面11の一のページに表示されているアイコン16の位置を移動させ、このアイコン16を、同じページ内において他のアイコン16が表示されている位置に置き換えることや、アイコン16が表示されていない領域に表示させることができる。
【0020】
また、
図2(a)、(b)に示したメニュー画面11の図中左上には「ユーザ001」と表示されており、これは、ログインしたユーザである「ユーザ001」用のメニュー画面11であることを意味する。そのため、メニュー画面11には、ログインしたユーザ特有の並びでアイコン16が配置される。
この場合、ユーザは、ユーザにとって必要性が高いアイコン16をメニュー画面の1ページ目11aに表示させ、必要性が低いアイコン16をメニュー画面の2ページ目11bに表示されられる。また、特に必要性が高いアイコン16を、メニュー画面の1ページ目11aにおいてユーザの目に付きやすい位置に表示させられる。
【0021】
本実施形態では、画像処理装置10を管理する管理者が、この管理者の識別情報を入力してログインした場合に限り、新たなアプリケーションソフトウェアのインストールが可能になっている。また、管理者が新たなアプリケーションソフトウェアをインストールすると、各ユーザがログインしたときに提供される使用環境において、この新たなアプリケーションソフトウェアが利用可能になる。なお、使用環境については、後に詳述する。
また、管理者が新たなアプリケーションソフトウェアをインストールすると、新たなアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16をメニュー画面11の何れの位置に配置するかをユーザに設定させる。なお、アイコン16の位置をユーザに設定させることについては、後に詳述する。
【0022】
<画像処理装置10の機能構成>
次に、画像処理装置10の機能構成について説明する。
図3は、ユーザにアイコン16の位置を設定させることを実現するための制御部100の機能構成例を示した図である。
図3に示すように、制御部100は、ユーザの識別情報を管理するユーザ管理部21と、各ユーザが利用可能なアプリケーションソフトウェアを管理するアプリ管理部22とを備える。また、制御部100は、メニュー画面11におけるアイコン16の位置をユーザ毎に管理するアイコン管理部23と、表示部107に表示する画像を制御する画面制御部24とを備える。
【0023】
ユーザ管理部21は、画像処理装置10のアカウントを有するユーザの識別情報と、ユーザに提供される使用環境とを関連付けたユーザ管理テーブル(不図示)を記憶する。
ユーザがログインするために画像処理装置10に対して識別情報を入力すると、ユーザ管理部21は、入力された識別情報がユーザ管理テーブルに記載されているか否かを判断する。入力された識別情報がユーザ管理テーブルに記載されている場合、ユーザ管理部21は、ユーザを認証し、識別情報に関連付けられた使用環境を選択する。
そのため、入力される識別情報によってユーザに提供される使用環境が異なっており、これは、提供される使用環境によって使用可能なユーザが異なることを意味する。
【0024】
ここで、使用環境とは、画像処理装置10のシステム環境を意味する。具体的には、使用環境とは、画像処理装置10においてユーザごとの設定がされたシステム環境を意味する。
ユーザごとの設定がされたシステム環境としては、例えば、アプリケーションソフトウェアの利用の可否等、ユーザの操作によらず設定されるものや、メニュー画面11における各アイコン16の配置状態等、ユーザの操作により設定されるものがある。
【0025】
本実施形態では、使用環境によって、新たなアプリケーションソフトウェアのインストールの可否が異なる。具体的には、画像処理装置10における管理者の識別情報が入力されることで提供される使用環境下でのみ、新たなアプリケーションソフトウェアのインストールが可能になっている。なお、管理者の識別情報は、アプリケーションソフトウェアの追加が可能な使用環境に対応する第1識別情報と捉えられる。
また、使用環境によって、各アプリケーションソフトウェアの利用の可否が異なる。さらに、各ユーザがメニュー画面11におけるアイコン16の位置をユーザ自身で設定している場合、使用環境によって、メニュー画面11におけるアイコン16の配置状態が異なる。
【0026】
アプリ管理部22は、複数のアプリケーションソフトウェアと、複数のアプリケーションソフトウェアのそれぞれについて利用可能なユーザとを関連付けたアプリ管理テーブルを記憶する。なお、アプリ管理テーブルの内容については、後に詳述する。
【0027】
また、アプリ管理部22は、アプリケーションソフトウェアの動作を制御する。
本実施形態では、画像処理装置10の管理者が、アプリケーションソフトウェアを利用可能な使用環境と利用可能でない使用環境とを、アプリケーションソフトウェアごとに設定する。
【0028】
アプリ管理部22は、一のアプリケーションソフトウェアを利用可能な使用環境下で、このアプリケーションソフトウェアを動作可能に制御する。具体的には、一のアプリケーションソフトウェアを利用可能な使用環境下で、このアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16が選択されると、アプリ管理部22は、このアプリケーションソフトウェアを動作させる。ここで、アプリ管理部22は、一の使用環境下でアプリケーションソフトウェアが追加された場合に、他の使用環境下でのアプリケーションソフトウェアの動作を可能にする制御手段として捉えられる。
【0029】
一方、アプリ管理部22は、一のアプリケーションソフトウェアを利用可能でない使用環境下では、このアプリケーションソフトウェアを動作させることを禁止する。具体的には、一のアプリケーションソフトウェアを利用可能でない使用環境下で、このアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16が選択されても、アプリ管理部22は、アプリケーションソフトウェアを動作させない。
【0030】
アイコン管理部23は、メニュー画面11におけるアイコン16の位置の設定方法についてユーザが選択した設定方法に従って、アイコン16の位置を設定する。
【0031】
ここで、アイコン16の位置の設定について説明する。ユーザの使用環境下において新たなアプリケーションソフトウェアが利用可能になると、このアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16が新たに追加される。本実施形態では、追加されたアイコン16のメニュー画面11における位置を設定する方法として二つの方法があり、ユーザが何れか一方を選択可能になっている。ユーザが一方の設定方法を選択すると、選択された設定方法が、アイコン16が追加された際に行われる設定方法として、アイコン管理部23に記憶される。そして、新たなアプリケーションソフトウェアが利用可能になったときに、アイコン管理部23は、ユーザが予め選択した設定方法に従って、新たなアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16の位置を設定する。
【0032】
設定方法としては、デフォルトの設定に従ってアイコン16の位置を設定するデフォルト設定と、アイコン16が追加される度に追加されたアイコン16の位置をユーザの操作により設定させるユーザ設定とがある。
ユーザがデフォルト設定を選択している場合、このユーザの使用環境下において新たにアプリケーションソフトウェアが追加されると、このアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16は、予め定められた規則にしたがってメニュー画面11に配置される。予め定められた規則としては、メニュー画面11の最後尾にアイコン16を配置する設定や、メニュー画面11の先頭にアイコン16を配置する設定が挙げられる。
【0033】
ここで、メニュー画面11の最後尾にアイコン16を配置する設定とは、例えば、
図2(b)に示したメニュー画面の2ページ目11bにおいて、「どこプリ」アイコン16の右隣にアイコン16を配置する設定である。
また、メニュー画面11の先頭にアイコン16を配置する設定とは、例えば、
図2(a)に示したメニュー画面の1ページ目11aにおいて、「バックアップ/リストア」アイコン16が表示されている位置に新たなアイコン16を配置する設定である。この場合、新たなアイコン16が配置されることに伴い、配置済の各アイコン16はずれて表示される。
【0034】
一方、ユーザがユーザ設定を選択している場合、新たにアイコン16が追加された後、ユーザがこのアイコン16の位置を設定することによって、メニュー画面11におけるアイコン16の位置が設定される。そのため、ユーザの使用環境下において新たにアイコン16が追加されてから、ユーザがアイコン16の位置を設定するまでの間、追加されたアイコン16はメニュー画面11に未配置の状態となる。
【0035】
なお、アイコン16の位置の設定方法としては、デフォルト設定とユーザ設定に限られない。例えば、追加されたアイコン16をメニュー画面11における特定の位置に配置することをユーザが予め設定するカスタマイズ設定があってもよい。また、ユーザ設定の内容については、後に詳述する。
【0036】
また、アイコン管理部23は、複数のアイコン16と、複数のアイコン16のそれぞれがメニュー画面11に配置済か否かの配置状態と、を関連付けた配置済管理テーブルを記憶する。なお、配置済管理テーブルの内容については、後に詳述する。
また、アイコン管理部23は、複数のアイコン16と、複数のアイコン16のそれぞれのメニュー画面11における位置とを関連付けた位置管理テーブルを記憶する。なお、位置管理テーブルの内容については、後に詳述する。
【0037】
画面制御部24は、ユーザ管理部21、アプリ管理部22、およびアイコン管理部23からの各指示に基づいて、表示部107に画像を表示する。なお、ユーザ管理部21、アプリ管理部22、アイコン管理部23、および画面制御部24は、画像を表示する表示手段として機能する。
また、画像処理装置10に識別情報を入力したユーザに対応する使用環境をユーザ管理部21が選択した後、ユーザ管理部21、アプリ管理部22、アイコン管理部23および画面制御部24により、選択した使用環境が提供される。ここで、ユーザ管理部21、アプリ管理部22、アイコン管理部23および画面制御部24は、使用可能なユーザが異なる複数の使用環境を提供する提供手段として捉えられる。
【0038】
<アプリ管理テーブル>
次に、アプリ管理部22に格納されているアプリ管理テーブルの内容について説明する。
図4は、アプリ管理テーブルの構成例を示した図である。
図4に示すアプリ管理テーブルでは、「アプリケーションID」に、アプリケーションソフトウェアを識別する識別番号が示されている。本実施形態では、画像処理装置10で利用される全てのアプリケーションソフトウェア(図示の例では、18のアプリケーションソフトウェア)の識別番号が示されている。
【0039】
また、「名称」に、アプリケーションソフトウェアの名称が示されている。本実施形態では、一のアプリケーションソフトウェアの名称と、この一のアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16の名称とが同一である。そのため、アプリ管理テーブルに示されている「名称」は、アイコン16の名称としても捉えられる。
【0040】
さらに、「利用可能グループ」には、アプリケーションソフトウェアを利用可能なグループが示されている。本実施形態では、画像処理装置10のアカウントを有するユーザは、複数のグループのうちの一以上のグループに所属している。そして、一のアプリケーションソフトウェアは、この一のアプリケーションソフトウェアに関連付けられた「利用可能グループ」に示されているグループの使用環境下(グループに所属する各ユーザに提供される使用環境下)でのみ利用可能になっている。
【0041】
また、本実施形態では、画像処理装置10の管理者に提供される使用環境下で、何れのグループを「利用可能グループ」としてアプリケーションソフトウェアに関連付けるか設定可能になっている。
本実施形態では、管理者は、ユーザにアプリケーションソフトウェアを利用させる目的で、アプリケーションソフトウェアのインストールを行う。しかし、特定のグループに利用させるためアプリケーションソフトウェアをインストールする場合、特定のグループ以外のグループは、このアプリケーションソフトウェアを必要としない場合がある。そこで、管理者は、一のアプリケーションソフトウェアが不要なグループには、この一のアプリケーションソフトウェアを利用する権限を与えていない。
【0042】
アプリ管理テーブルの構成についてさらに詳しく説明する。
アプリケーションIDがApp001のアプリケーションソフトウェアには、「仕様設定」の名称が付けられている。この「仕様設定」のアプリケーションソフトウェアは、グループXおよびグループZの何れかに所属するユーザが利用可能になっている。
また、アプリケーションIDがApp002のアプリケーションソフトウェアには、「ソフトウェアの更新」の名称が付けられている。この「ソフトウェアの更新」のアプリケーションソフトウェアは、グループXおよびグループYの何れかに所属するユーザが利用可能になっている。
【0043】
また、アプリケーションIDがApp003のアプリケーションソフトウェアには、「バックアップ/リストア」の名称が付けられている。この「バックアップ/リストア」のアプリケーションソフトウェアは、グループX、グループY、およびグループZの何れかに所属するユーザが利用可能になっている。
【0044】
なお、一のアプリケーションソフトウェアを利用可能でないグループに所属するユーザの使用環境下では、この一のアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16をメニュー画面11に表示するようにしてもよいし、表示しないようにしてもよい。ただし、このアイコン16をメニュー画面11に表示する場合、このアイコン16が選択されても、上述の通り、アプリ管理部22は、このアイコン16に係るアプリケーションソフトウェアを動作させない。また、アイコン16の利用の可否をユーザが区別できるようにするため、一の使用環境下において利用可能なアイコン16と利用可能でないアイコン16とで、表示色を分けてもよい。
【0045】
<配置済管理テーブル>
次に、アイコン管理部23に格納されている配置済管理テーブルの内容について説明する。
図5は、配置済管理テーブルの構成例を示した図である。
図5に示す配置済管理テーブルでは、「アイコン名称」に、画像処理装置10で利用される各アプリケーションソフトウェアに係るアイコン16の名称が示されている。
また、「ユーザID(所属グループ)」に、画像処理装置10のアカウントを有するユーザのID、およびユーザが所属するグループが示されている。
【0046】
また、「配置状態」に、アイコン16がユーザのメニュー画面11に配置済であるか否かが示されている。「配置状態」に配置済と示されている場合、メニュー画面11におけるアイコン16の位置が設定されていることを意味する。一方で、「配置状態」に未配置と示されている場合、メニュー画面11におけるアイコン16の位置が設定されていないことを意味する。
なお、「配置状態」が未配置の場合とは、ユーザがアイコン16の位置の設定方法としてユーザ設定を選択している場合であって、ユーザの使用環境下において新たに追加されたアイコン16の位置が設定されていない場合である。
【0047】
配置済管理テーブルの構成についてさらに詳しく説明する。
「仕様設定」アイコン16は、ユーザ001、ユーザ002、ユーザ004のメニュー画面11に配置済である。その一方で、ユーザ003、ユーザ020のメニュー画面11には未配置である。
「ソフトウェアの更新」アイコン16は、ユーザ001、ユーザ003、ユーザ004、ユーザ020のメニュー画面11に配置済である。その一方で、ユーザ002のメニュー画面11には未配置である。
【0048】
<位置管理テーブル>
次に、アイコン管理部23に格納されている位置管理テーブルの内容について説明する。
図6は、位置管理テーブルの構成例を示した図である。なお、
図6には、「ユーザ001」用の位置管理テーブルを示している。本実施形態では、画像処理装置10のアカウントを有するユーザごとに位置管理テーブルが設けられている。
図6に示す位置管理テーブルでは、「アイコン名称」に、画像処理装置10で利用されるアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16の名称が示されている。
また、位置管理テーブルでは、アイコン16が「配置順」に示されている。
【0049】
図6に示したユーザ001用の位置管理テーブルは、
図2(a)、(b)に示したユーザ001用のメニュー画面11に配置された各アイコン16の位置を管理するテーブルである。
ここで、
図2(a)、(b)に示したユーザ001用のメニュー画面11を参照しながら、
図6に示した位置管理テーブルの配置順とメニュー画面11におけるアイコン16の位置との関係について説明する。
【0050】
配置順が「1」であるアイコン16には、「バックアップ/リストア」アイコン16が示されている。この場合、「バックアップ/リストア」アイコン16は、メニュー画面の1ページ目11a(
図2(a)参照)における先頭(最も上段(一段目)且つ最も左側)に配置される。
【0051】
配置順が「2」であるアイコン16には、「仕様設定」アイコン16が示されている。この場合、「仕様設定」アイコン16は、メニュー画面の1ページ目11aにおいて、「バックアップ/リストア」の右隣に表示される。
また、配置順が「3」であるアイコン16には、「ファイル管理」アイコン16が示されている。この場合、「ファイル管理」アイコン16は、メニュー画面の1ページ目11aにおいて、「仕様設定」アイコン16の右隣に表示される。
【0052】
このように、配置順の番号が最も小さいアイコン16は、メニュー画面の1ページ目11aにおける先頭に配置される。そして、配置順の番号が大きくなるにしたがって、アイコン16の位置は右側にずれていく。
なお、一段目にアイコン16を表示し切れない場合、一段目の最も右側(四列目)に表示されているアイコン16よりも配置順の番号が一つ大きいアイコン16は、一段目よりも下段(二段目)の最も左側(一列目)に配置される。そして、配置順の番号が大きくなるにしたがって、アイコン16の位置は右側にずれていく。二段目にアイコン16を表示し切れない場合は、三段目にもアイコン16が表示される。
そして、メニュー画面の1ページ目11aにアイコン16を表示し切れない場合、三段目の最も右側に表示されているアイコン16よりも配置順の番号が一つ大きいアイコン16は、メニュー画面における2ページ目11b(
図2(b)参照)の先頭に配置される。また、メニュー画面の2ページ目11bに配置されるアイコン16は、1ページ目11aの場合と同じ規則で配置されていく。さらに、配置順の番号が最も大きいアイコン16は、メニュー画面における2ページ目11bの最後尾に配置される。
【0053】
また、本実施形態では、画像処理装置10のアカウントを有するユーザごとに異なる位置管理テーブルが設けられている構成としたが、一つの位置管理テーブルに、各ユーザのメニュー画面11におけるアイコン16の配置が示されていてもよい。
【0054】
<アイコン16の位置を設定する方法の選択>
次に、アイコン16の位置を設定する方法の選択について説明する。
図7は、アイコン16の位置の設定方法をユーザに選択させる選択画面30を示した図である。この選択画面30は、例えば、メニュー画面11にてユーザが設定方法の選択ボタン(不図示)を選択することにより表示される。
選択画面30には、アイコン16の位置の設定方法として二種類の設定方法についての説明が記載された設定方法説明部31と、設定方法としてユーザ設定の選択を受け付けるユーザ設定受付部32と、デフォルト設定の選択を受け付けるデフォルト設定受付部33と、ユーザの選択を決定する決定部34とが表示されている。なお、
図7に示した例では、ユーザ設定受付部32が選択されている。
【0055】
ユーザがユーザ設定受付部32を選択した上で決定部34を選択すると、アイコン16の位置の設定方法としてユーザ設定が選択され、アイコン管理部23は、ユーザ設定が選択されたことを記憶する。
また、ユーザがデフォルト設定受付部33を選択した上で決定部34を選択すると、設定方法としてデフォルト設定が選択され、アイコン管理部23は、デフォルト設定が選択されたことを記憶する。なお、この場合に、アイコン管理部23は、設定画面を表示することなくアイコン16の位置を設定する設定手段として機能する。
【0056】
<ユーザ設定>
次に、ユーザ設定によりアイコン16の位置を設定する方法について説明する。
図8は、アイコン16の位置の設定を要することをユーザに通知する通知画面40を示した図である。また、
図9は、アイコン16の位置をユーザに設定させる設定画面50を示した図である。さらに、
図10は、アイコン16の位置の設定後におけるメニュー画面11を示した図である。
以下では、「ユーザ001」の使用環境下で新たにアイコン16が追加された場合に、
図2(a)、(b)に示した「ユーザ001」用のメニュー画面11における新たなアイコン16の位置を設定する例について説明する。なお、ユーザ001は、アイコン16の位置の設定方法として、予めユーザ設定を選択していたものとする。
【0057】
画像処理装置10の管理者が新たに「アプリケーションA」という名称のアプリケーションソフトウェアをインストールすると、管理者が「アプリケーションA」を利用可能に設定したグループに所属するユーザの使用環境下で、「アプリケーションA」を利用可能になる。その後、ユーザ001が画像処理装置10にログインすると、
図8に示した通知画面40が表示される。
【0058】
通知画面40は、新しく追加されたアイコン16について、このアイコン16の位置の設定を要することを通知する画面である。
通知画面40には、追加されたアイコン16の画像であるアイコン画像41と、管理者によって追加されたアプリケーションソフトウェアの機能に係る説明が記載された機能説明部42とが表示されている。また、通知画面40には、新たにアプリケーションソフトウェアが追加されたことに伴いアイコン16の位置の設定を要することを通知する通知部43が表示されている。また、通知画面40には、ユーザ設定によりアイコン16の位置を設定することを決定するユーザ設定決定部44と、デフォルト設定によりアイコン16の位置を設定することを決定するデフォルト設定決定部45とが表示されている。
【0059】
通知画面40において、ユーザがデフォルト設定決定部45を選択した場合、アイコン管理部23は、デフォルト設定に従ってメニュー画面11における「アプリケーションA」アイコン16の位置を設定する。
また、ユーザがユーザ設定決定部44を選択した場合、
図9に示すように、設定画面50が表示される。
【0060】
設定画面50は、追加されたアイコン16を、メニュー画面11の何れの位置に表示させるかをユーザに設定させる画面である。
設定画面50には、位置を設定する対象のアイコン16(以下、設定対象アイコン16と称する)のメニュー画面11における配置を設定する設定部51と、アイコン16の配置について、ユーザが選択した内容で決定する決定部54とが表示されている。
【0061】
設定部51には、メニュー画面11に配置済のアイコン16の配置順を示した配置済アイコン表示部52と、配置済のアイコン16に対する設定対象アイコン16の位置を設定する位置設定部53とが表示されている。なお、設定対象アイコン16は、位置を設定する対象である対象指示受付部として捉えられる。
【0062】
配置済アイコン表示部52には、
図6に示した位置管理テーブルに示された配置順にアイコン16が表示されている。具体的には、配置済アイコン表示部52の最も上側には、位置管理テーブルに示された配置順の番号が最も小さいアイコン16が表示されており、配置済アイコン表示部52の下側に位置するアイコン16ほど、配置順の番号が大きい。また、表示部107の画面上では、全ての配置済アイコン16のうちの一部のみが表示されているが、カーソルを移動させることで、表示されていなかったアイコン16が表示される。
配置済アイコン表示部52に表示されている一のアイコン16を選択すると、選択されたアイコン16の表示色が変わる。
【0063】
位置設定部53には、上配置設定部53aと、下配置設定部53bとが表示されている。
配置済アイコン表示部52に表示されている一のアイコン16を選択してから上配置設定部53aを選択し、さらに決定部54を選択した場合について説明する。この場合、選択された一のアイコン16(選択アイコン16)における配置順の番号(位置管理テーブル(
図6参照)にて選択アイコン16に関連付けられた配置順の番号)が、新たに設定対象アイコン16に関連付けられる。
そして、選択アイコン16や、選択アイコン16よりも大きい配置順の番号が関連付けられていたアイコン16には、それぞれ一つ大きい配置順の番号が新たに関連付けられる。
【0064】
続いて、下配置設定部53bを選択し、さらに決定部54を選択した場合について説明する。この場合、選択アイコン16における配置順の番号よりも一つ大きい配置順の番号が、新たに設定対象アイコン16に関連付けられる。そして、選択アイコン16よりも大きい配置順の番号が関連付けられていたアイコン16には、それぞれ一つ大きい配置順の番号が新たに関連付けられる。
【0065】
図9に示す例では、配置済アイコン表示部52において「仕様設定」のアイコン16が選択されている。また、上配置設定部53aが選択されている。この状態で決定部54が選択されると、位置管理テーブル(
図6参照)にて「仕様設定」アイコン16に関連付けられていた配置順の番号「2」が、新たに「アプリケーションA」アイコン16に関連付けられる。
そして、
図10(a)に示すように、「アプリケーションA」アイコン16は、メニュー画面の1ページ目11aにおいて、「バックアップ/リストア」アイコン16の右隣に表示される。これに伴い、「仕様設定」アイコン16、および「仕様設定」アイコン16よりも大きい配置順の番号が関連付けられていたアイコン16は、それぞれ一つ大きい配置順の番号に対応する位置にずれて表示される。
【0066】
また、「アプリケーションA」アイコン16の位置を設定する前において、メニュー画面の1ページ目11aにおける三段目の最も右側に表示されていた「Scan To PC」アイコン16(
図2(a)参照)は、1ページ目11aには表示されなくなる。この「Scan To PC」アイコン16は、
図10(b)に示すように、2ページ目11bにおける一段目の最も左側に表示される。これに伴い、「アプリケーションA」アイコン16の位置を設定する前において、2ページ目11bに表示されていた各アイコン16も、それぞれ一つ大きい配置順の番号に対応する位置にずれて表示される。
【0067】
以上のように、本実施形態では、画像処理装置10の管理者によりアプリケーションソフトウェアが追加された場合、管理者以外のユーザに提供される使用環境下で、追加されたアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16の位置を設定するための設定画面50が表示される。
ここで、一のユーザに提供される使用環境下で、この一のユーザの設定によらずアイコン16の位置が設定されると、一のユーザが意図していなかった位置に新たなアイコン16が配置されることがある。
【0068】
例えば、新たに追加されたアイコン16が、ユーザの設定によらず、メニュー画面の先頭(1ページ目11a(
図2(a)参照)の最も上側且つ最も左側)に配置される場合、配置済であった他のアイコン16の位置がずれ、表示し切れないアイコン16は、2ページ目11bへ移動する。そのため、ユーザにとって追加されたアプリケーションソフトウェアの必要性が低い場合、必要性の低いアイコン16が、ユーザの目に付きやすい1ページ目11aに表示される一方、必要性の高いアイコン16が、ユーザの目に付きにくい2ページ目11bに移動し、ユーザの利便性が低下するおそれがある。
【0069】
また、例えば、追加されたアイコン16が、ユーザの設定によらず、メニュー画面の最後尾(2ページ目11b(
図2(b)参照)における「どこプリ」アイコン16の右隣)に配置される場合、ユーザがメニュー画面の2ページ目11bを開かない限り、アイコン16が追加されたことがユーザに認識されない。この場合、ユーザにとって追加されたアプリケーションソフトウェアの必要性が高くてもユーザに利用されず、ユーザの利便性が低下するおそれがある。
このように、ユーザの設定によらずアイコン16の位置が設定されると、ユーザが意図していなかった位置に新たなアイコン16が配置されることがあり、これにより、ユーザの利便性が低下するおそれがある。
【0070】
これに対し、本実施形態では、新たにアプリケーションソフトウェアが利用可能になると、アイコン16の位置を設定するための通知画面40および設定画面50が表示され、ユーザは、設定画面50上の操作によりアイコン16の位置を設定する。そのため、ユーザにとって必要性の高いアプリケーションソフトウェアが利用可能になった場合、追加されたアイコン16をユーザの目に付きやすい位置に表示させられる。また、ユーザにとって必要性の低いアプリケーションソフトウェアが利用可能になった場合は、追加されたアイコン16を、ユーザの目に付きにくい位置に表示することで、ユーザにとって必要性が高い他のアイコン16が目の付きにくい位置に移動することを抑制する。
これにより、ユーザが意図していなかった位置に新たなアイコン16が配置されることが抑制され、ユーザの利便性が向上する。
【0071】
また、本実施形態では、通知画面40において、追加されたアイコン16のアイコン画像41(
図8参照)が表示される一方、メニュー画面11に配置済の他のアイコン16は表示されない。
この場合、追加されたアイコン16のみならず他のアイコン16も表示される場合に比べて、ユーザが、他のアイコン16を追加されたアイコン16と誤って認識することが抑制される。
【0072】
また、本実施形態では、通知画面40の機能説明部42に、利用可能になったアプリケーションソフトウェアの機能に係る説明が記載されている。
この場合、ユーザは、利用可能になったアプリケーションソフトウェアの機能を把握してから、このアプリケーションソフトウェアの必要性に応じて、アイコン16の位置を設定する。そのため、必要性の高いアイコン16を目の付きにくい位置に設定することや、必要性の低いアイコン16を目の付きやすい位置に設定することが抑制される。
【0073】
また、本実施形態では、
図7に示した選択画面30において、アイコン16の位置の設定方法としてデフォルト設定を受け付けた場合、新たにアイコン16が追加されても設定画面50が表示されることなく、デフォルトの設定に従ってアイコン16の位置が設定される。
この場合、ユーザが自らアイコン16の位置を設定することを望まない場合には、アイコン16の位置の設定方法としてデフォルト設定を選択しておくことで、新たにアイコン16が追加された場合にこのアイコン16の位置を設定するための操作が必要なくなる。
【0074】
また、本実施形態では、アイコン16の位置の設定方法としてユーザがユーザ設定を選択している場合であっても、通知画面40(
図8参照)においてデフォルト設定を選択した場合には、デフォルト設定に従って新たなアイコン16の位置が設定される。
この場合、ユーザは、新たにアイコン16が追加される度に、追加されたアイコン16の位置を自ら設定するか否かを選べる。
【0075】
なお、本実施形態では、通知画面40と設定画面50とが、それぞれ別のページとして表示されるが、表示部107に、通知画面40と設定画面50とが同時に表示されてもよい。この場合、通知画面40におけるユーザ設定決定部44は表示されない。また、通知画面40および設定画面50は、アイコン16の位置を設定するための設定画面として機能する。さらに、通知画面40におけるデフォルト設定決定部45は、設定画面においてユーザの設定によらずアイコン16の位置を設定する指示を受け付ける位置設定受付部として捉えられる。
【0076】
<制御部100における各機能部が行う処理>
次に、制御部100における各機能部が行う処理の内容について説明する。
図11は、ユーザが画像処理装置10にログインしてからメニュー画面11が表示されるまでの間に制御部100における各機能部(ユーザ管理部21、アプリ管理部22、アイコン管理部23、画面制御部24)が行う処理の流れを示したフローチャートである。
【0077】
まず、ユーザが画像処理装置10に識別情報を入力してログインすると(S101)、ユーザ管理部21は、入力された識別情報を取得する。そして、ユーザ管理部21は、取得した識別情報に基づいて、ログインしたユーザを特定する。
【0078】
続いて、アイコン管理部23は、ログインしたユーザに提供する使用環境において、メニュー画面11に未配置のアイコン16が存在するか否かを判断する(S102)。具体的には、アイコン管理部23は、配置済管理テーブル(
図5参照)を参照し、ログインしたユーザに関連付けられたアイコン16のうち、「配置状態」が「未配置」のアイコン16が存在するか否かを判断する。
【0079】
未配置のアイコン16が存在しない場合(S102にてNO)、アイコン管理部23は、位置管理テーブル(
図6参照)におけるアイコン16の配置順にしたがってメニュー画面11を表示させる指示を、画面制御部24に対して送信する。具体的には、アイコン管理部23は、ログインしたユーザ用の位置管理テーブルに示されている配置順にしたがってアイコン16が配置された状態でメニュー画面11を表示させる指示を、画面制御部24に対して送信する。そして、画面制御部24は、メニュー画面11を表示する(S110)。
【0080】
一方、未配置のアイコン16が存在する場合(S102にてYES)、アイコン管理部23は、ユーザが、未配置のアイコン16に係るアプリケーションソフトウェアを利用可能であるか否かを判断する(S103)。
具体的には、アイコン管理部23は、配置済管理テーブル(
図5参照)、および、アプリ管理部22に格納されているアプリ管理テーブル(
図4参照)を参照する。そして、ユーザが所属するグループが、未配置のアイコン16に係るアプリケーションソフトウェアを利用可能なグループであるか否かを判断する。
【0081】
ユーザが未配置のアイコン16に係るアプリケーションソフトウェアを利用可能でない場合(S103にてNO)、アイコン管理部23は、デフォルト設定にしたがって未配置のアイコン16の位置を設定する(S109)。すなわち、この場合、アイコン管理部23は、未配置のアイコン16に対して、デフォルト設定にしたがって位置管理テーブルにおける配置順の番号を関連付け、位置管理テーブルの内容を更新する。さらに、更新後の位置管理テーブルにおける配置順にしたがったアイコン16の配置状態にてメニュー画面11を表示させる指示を、画面制御部24に対して送信する。そして、画面制御部24は、メニュー画面11を表示する(S110)。
【0082】
一方、ユーザが未配置のアイコン16に係るアプリケーションソフトウェアを利用可能である場合(S103にてYES)、アイコン管理部23は、アイコン16の位置の設定方法としてユーザ設定が選択されているか否かを判断する(S104)。
ここで、ユーザが事前に選択画面30(
図7参照)にてユーザ設定を選択していた場合、アイコン管理部23は、アイコン16の位置の設定方法がユーザ設定であると判断する。一方、ユーザが選択画面30にてデフォルト設定を選択していた場合、アイコン管理部23は、設定方法がユーザ設定でないと判断する。
【0083】
アイコン16の位置の設定方法がユーザ設定でない場合(S104にてNO)、アイコン管理部23は、デフォルト設定にしたがって位置管理テーブルの内容を更新し、未配置のアイコン16の位置を設定する(S109)。さらに、更新後の位置管理テーブルにおける配置順にしたがったアイコン16の配置状態にてメニュー画面11を表示させる指示を、画面制御部24に対して送信する。そして、画面制御部24は、メニュー画面11を表示する(S110)。
【0084】
一方、アイコン16の位置の設定方法がユーザ設定である場合(S104にてYES)、アイコン管理部23は、通知画面40(
図8参照)を表示させる指示を画面制御部24に対して送信する。そして、画面制御部24は、通知画面40を表示する(S105)。
続いて、アイコン管理部23は、設定画面50(
図9参照)を表示させるか否かを判断する(S106)。ここで、通知画面40(
図8参照)にてユーザがユーザ設定決定部44を選択した場合、アイコン管理部23は、設定画面50を表示させると判断する。一方、通知画面40にてユーザがデフォルト設定決定部45を選択した場合、アイコン管理部23は、設定画面50を表示させないと判断する。
【0085】
設定画面50を表示させない場合(S106にてNO)、アイコン管理部23は、デフォルトの設定にしたがって位置管理テーブルの内容を更新し、未配置のアイコン16の位置を設定する(S109)。さらに、更新後の位置管理テーブルにおける配置順にしたがったアイコン16の配置状態にてメニュー画面11を表示させる指示を、画面制御部24に対して送信する。そして、画面制御部24は、メニュー画面11を表示する(S110)。
【0086】
一方、設定画面50を表示させる場合(S106にてYES)、アイコン管理部23は、設定画面50を表示させる指示を画面制御部24に対して送信する。そして、画面制御部24は、設定画面50を表示する(S107)。
そして、設定画面50にてユーザがアイコン16の位置を設定することで(S108)、未配置アイコン16を含む全アイコン16と、位置管理テーブルにおける配置順の番号との関連付けが行われ、位置管理テーブルの内容が更新される。さらに、アイコン管理部23は、更新後の位置管理テーブルにおける配置順にしたがったアイコン16の配置状態にてメニュー画面11を表示させる指示を、画面制御部24に対して送信する。そして、画面制御部24は、メニュー画面11を表示する(S110)。
【0087】
このように、本実施形態では、管理者がインストールしたアプリケーションソフトウェアを利用する権限が与えられていない使用環境下では、設定画面50が表示されることなく、デフォルト設定に従ってアイコン16の位置が設定される。言い換えると、追加されたアプリケーションソフトウェアを利用する権限が与えられていないユーザの識別情報に対応する使用環境下では、設定画面50が表示されることなくアイコン16の位置が設定される。
この場合、ユーザが利用可能でないアプリケーションソフトウェアが追加された場合に、このアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16の位置をユーザが設定する必要がなくなる。
【0088】
なお、未配置のアイコン16に係るアプリケーションソフトウェアを利用可能でないユーザの識別情報は、管理者により追加されたアプリケーションソフトウェアを利用する権限が与えられていない使用環境に対応する第2識別情報と捉えられる。
また、管理者は、特定のアプリケーションソフトウェアを利用する権限を与えていないグループについて、この特定のアプリケーションソフトウェアを利用する権限を新たに与えてもよい。
【0089】
この場合、管理者の設定により、アプリ管理テーブル(
図4参照)において、特定のアプリケーションソフトウェアの利用可能グループに、新たに権限が与えられたグループが追加される。そして、権限がグループに与えられた後、このグループに所属するユーザが画像処理装置10にログインした際に、設定画面50を表示し、このアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16の位置をユーザに設定させてもよい。
このようにすることで、ユーザがアプリケーションソフトウェアを利用する権限が与えられたにも関わらず、このアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16がユーザの意図していない位置に配置され続けることが抑制される。
【0090】
また、本実施形態では、アイコン16の位置の設定方法としてデフォルト設定またはユーザ設定の何れかをユーザが選択可能になっているが、特定のユーザの使用環境下では、ユーザ設定が行われることなく、デフォルト設定によりアイコン16の位置が設定されてもよい。
ユーザによっては、何れのアプリケーションソフトウェアが利用可能になった場合でも、アプリケーションソフトウェアに係るアイコン16の位置の設定を必要としない場合がある。そこで、管理者が、ユーザ設定を必要としないグループを設定し、このグループに所属するユーザには、デフォルト設定に従ってアイコン16の位置が設定されるようにしてもよい。
【0091】
また、本実施形態では、画像処理装置10の管理者に限り、アプリケーションソフトウェアのインストールが可能になっているが、各ユーザが、ユーザ自身の使用環境下で、アプリケーションソフトウェアをインストールすることが可能であってもよい。
ユーザ自身がアプリケーションソフトウェアをインストールする場合、アプリ管理テーブルとは別のテーブル(不図示)にて、インストールを行ったユーザと追加されたアプリケーションソフトウェアとを関連付け、インストールを行ったユーザのみがこのアプリケーションソフトウェアを利用できるようにしてもよい。
また、追加されたアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16は、位置管理テーブル(
図6参照)に追加される。さらに、追加されたアプリケーションソフトウェアに係るアイコン16の位置は、デフォルト設定に従って設定されてもよいし、ユーザ設定により設定されてもよい。
【0092】
<変形例>
続いて、設定画面の変形例について説明する。
図12は、変形例としての設定画面60の説明図である。
上述した本実施形態では、設定画面50(
図9参照)として、配置済のアイコン16が表示されない画面上にて、ユーザにアイコン16の位置を設定させる。しかしながら、設定画面は上記のものに限られない。
【0093】
以下では、新たにアイコン16が追加された場合に、
図2(a)に示した「ユーザ001」用のメニュー画面11における新たなアイコン16の位置を設定する例について説明する。なお、このユーザ001は、アイコン16の位置の設定方法として、予めユーザ設定を選択していたものとする。
画像処理装置10の管理者が新たに「先行特許検索サービス」という名称のアプリケーションソフトウェアをインストールすると、管理者が「先行特許検索サービス」を利用可能に設定したグループに所属するユーザの使用環境下で、「先行特許検索サービス」を利用可能になる。その後、ユーザ001が画像処理装置10にログインすると、
図12(a)に示すように、設定画面60が表示される。
【0094】
設定画面60には、配置済のアイコン16がメニュー画面と同じ配置の態様にて表示されている。また、設定画面60には、設定対象アイコン16として「先行特許検索サービス」アイコン16が表示されている。この「先行特許検索サービス」アイコン16は、設定画面60に表示されている他のアイコン16とは異なる表示態様で表示されている。
より具体的には、「先行特許検索サービス」アイコン16は、他のアイコン16とは異なる色で表示されている。さらに、「先行特許検索サービス」アイコン16は、ユーザからみて他のアイコン16よりも手前側に表示されている。なお、設定画面60には、設定対象アイコン16が表示されることを除き、メニュー画面11と同じ画像が表示される。
【0095】
また、図示は省略するが、設定画面60における右向きの矢印12aを選択すると、メニュー画面の2ページ目に配置済のアイコン16が表示される。また、未配置の「先行特許検索サービス」アイコン16は、切り替わった先のページにも表示される。
【0096】
ユーザが表示部107を介して「先行特許検索サービス」アイコン16に指を触れた状態でドラッグすると、
図12(b)に示すように、ユーザが動かした位置に「先行特許検索サービス」アイコン16が移動する。また、「先行特許検索サービス」アイコン16の移動先には、「先行特許検索サービス」アイコン16が何れのアイコン16間に挿入されるかを示す挿入バー15が表示される。
そして、ユーザが表示部107から指を離すと、「先行特許検索サービス」アイコン16は、
図12(c)に示すように、他のアイコン16間に挿入される。具体的には、「先行特許検索サービス」アイコン16は、「バックアップ/リストア」アイコン16の右隣に表示される。また、これに伴い、他のアイコン16のうち「バックアップ/リストア」アイコン16以外のアイコン16は、それぞれずれて表示される。
【0097】
このように、変形例では、設定対象アイコン16の位置をメニュー画面上でユーザに設定させる。これにより、ユーザは、
図9に示した設定画面50上にて設定対象アイコン16の位置を設定する場合に比べて、設定対象アイコン16が配置される位置が把握しやすくなる。
【0098】
また、設定画面60では、設定対象アイコン16は、配置済の他のアイコン16よりもユーザから見て手前側に表示されている。
この場合、設定対象アイコン16が配置済の他のアイコン16よりも手前側に表示されない場合に比べて、設定画面60に表示されている全てのアイコン16の中から設定対象アイコン16が識別されやすくなる。
【0099】
なお、
図12に示した例では、ユーザがタッチパネル上で操作することにより、設定対象アイコン16の位置が設定された。
ここで、タッチパネル上の操作のみならず、例えばマウス等の入力デバイス(不図示)のユーザによる操作により、設定対象アイコン16の移動や位置の設定が行われてもよい。
【0100】
<適用可能なコンピュータの説明>
ところで、本実施形態における画像処理装置10によるアイコン16の位置の設定処理および画像処理は、汎用のコンピュータにおいて実現してもよい。そこで、これらの処理をコンピュータ200で実現するものとして、そのハードウェア構成について説明する。
図13は、本実施形態を適用可能なコンピュータ200のハードウェア構成例を示した図である。
【0101】
コンピュータ200は、演算手段であるCPU201と、記憶手段であるメインメモリ202及び磁気ディスク装置(HDD)203とを備える。さらに、コンピュータ200は、外部との通信を行うための通信インタフェース(I/F)204と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構205と、キーボードやマウス等の入力デバイス206とを備える。
【0102】
ここで、CPU201は、OSやアプリケーション等の各種プログラムを実行する。また、メインメモリ202は、各種プログラムやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置203は、
図3に示す各機能を実現するためのプログラムを格納する。そして、このプログラムがメインメモリ202にロードされ、このプログラムに基づく処理がCPU201により実行されることで、各機能が実現される。
【0103】
また、本発明の実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【0104】
なお、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例どうしを組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。