(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
交流電動機を駆動するためのトルク指令値または速度指令値のいずれか一方に基づいて設定された電圧指令値と、前記交流電動機の駆動時の電流が検出された電流検出値とに基づいて前記交流電動機の駆動を制御する前記交流電動機の制御装置であって、
前記交流電動機を駆動する電力変換器と、
前記電圧指令値および前記電流検出値に基づいて、前記電力変換器の出力電圧の周波数、および、前記交流電動機の回転速度の推定値のうちの少なくともいずれか一方を取得する取得部と、
前記取得部により取得された取得値を入力値として、フィードフォワード制御により前記取得値から所定の周波数成分を除去する周波数成分除去部と、
前記周波数成分除去部による前記所定の周波数成分の除去に用いられるパラメータを取得するために用いられる前記取得値の範囲を制限するリミッタと、を備える、交流電動機の制御装置。
前記周波数成分除去部は、互いに異なる複数の周波数成分を除去する場合に、前記取得値に生じるリプルの大きさの大きい周波数から順に周波数成分の除去を行うように構成されている、請求項1または2に記載の交流電動機の制御装置。
交流電動機を駆動するためのトルク指令値または速度指令値のいずれか一方に基づいて設定された電圧指令値と、前記交流電動機の駆動時の電流が検出された電流検出値とに基づいて前記交流電動機の駆動を制御する前記交流電動機の制御装置であって、
制御部と、
前記交流電動機を駆動する電力変換器と、を備え、
前記制御部は、前記電圧指令値および前記電流検出値に基づいて、前記電力変換器の出力電圧の周波数、および、前記交流電動機の回転速度の推定値のうちの少なくともいずれか一方を取得し、取得された取得値に基づいて、フィードフォワード制御により前記取得値から所定の周波数成分を除去するとともに、前記所定の周波数成分の除去に用いられるパラメータを取得するために用いられる前記取得値の範囲を制限するように構成されている、交流電動機の制御装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、一般的に、フィードバック制御において、制御を乱す外的要因が発生して制御系が不安定になった場合に、制御系が安定に戻らず不安定な状態が維持される場合がある。このような場合、上記特許文献1に記載の電動機の制御装置では、位置・速度推定の制御系が不安定になることによって、制御の安定性を確保可能な個数のノッチフィルタを用いたとしても制御系が安定に戻らず、電動機の回転速度(回転位置)を正確に推定することが困難になるという不都合がある。すなわち、上記特許文献1に記載の電動機の制御装置では、電動機の回転速度(回転位置)の推定を安定的に行うことが困難になる場合があるという問題点がある。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、交流電動機の回転速度を安定的に推定することが可能な交流電動機の制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による交流電動機の制御装置は、交流電動機を駆動するためのトルク指令値または速度指令値のいずれか一方に基づいて設定された電圧指令値と、交流電動機の駆動時の電流が検出された電流検出値とに基づいて交流電動機の駆動を制御する交流電動機の制御装置であって、交流電動機を駆動する電力変換器と、電圧指令値および電流検出値に基づいて、電力変換器の出力電圧の周波数、および、交流電動機の回転速度の推定値のうちの少なくともいずれか一方を取得する取得部と、取得部により取得された取得値を入力値として、フィードフォワード制御により上記取得値から所定の周波数成分を除去する周波数成分除去部と、
周波数成分除去部による所定の周波数成分の除去に用いられるパラメータを取得するために用いられる取得値の範囲を制限するリミッタと、を備える。
【0009】
ここで、制御系が不安定になった場合に制御系を安定に戻すように制御(調整)するフィードバック制御とは異なり、フィードフォワード制御では、制御を乱す外的要因が発生しても制御系が不安定にならないように予め制御(調整)されている。したがって、この発明の第1の局面による交流電動機の制御装置では、上記のように、フィードフォワード制御により上記取得値から所定の周波数成分を除去する周波数成分除去部を備えることによって、周波数成分の除去における制御が不安定になることを抑制することができる。これにより、インバータの出力電圧の周波数、および、交流電動機の回転速度の推定値から所定の周波数成分を安定的に除去することができる。その結果、交流電動機の回転速度を安定的に推定することができる。
【0010】
上記第1の局面による交流電動機の制御装置において、好ましくは、上記取得値に基づく情報が入力されるとともに、入力された情報に基づいて、周波数成分除去部による所定の周波数成分の除去に用いられるパラメータを取得するパラメータ演算部をさらに備え、周波数成分除去部は、上記取得値、および、パラメータ演算部により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により上記取得値から所定の周波数成分を除去するように構成されている。ここで、フィードバック制御により所定の周波数成分の除去に用いられるパラメータを取得する場合、制御系が不安定になることに起因して、取得されるパラメータの状態(値)も不安定になる場合がある。したがって、フィードフォワード制御によりパラメータを取得することによって、パラメータの状態(値)を安定させることができる。これにより、交流電動機の回転速度をより安定的に推定することができる。
【0011】
また、パラメータの取得に不要な範囲がリミッタにより制限されるので、パラメータ演算部による制御負荷を軽減させることができる。
【0012】
上記第1の局面による交流電動機の制御装置において、好ましくは、周波数成分除去部は、互いに異なる複数の周波数成分を除去する場合に、除去する周波数が高い順に周波数成分の除去を行うように構成されている。ここで、上記取得値において低周波数側の周波数成分と高周波数側の周波数成分とが重なり合っている場合に、比較的煩雑な形状の波形を有する高周波数側の成分が残った状態で低周波数側の成分を正確に除去することは比較的困難である。したがって、除去する周波数が高い順に周波数成分の除去を行うことによって、煩雑な形状の波形を有する高周波数側の成分を除去した状態で低周波数側の成分の除去を行うことができるので、上記取得値において低周波数側の周波数成分と高周波数側の周波数成分とが重なり合っている場合でも、低周波数側の周波数成分を比較的容易に除去することができる。
【0013】
上記第1の局面による交流電動機の制御装置において、好ましくは、周波数成分除去部は、互いに異なる複数の周波数成分を除去する場合に、上記取得値に生じるリプルの大きさの大きい周波数から順に周波数成分の除去を行うように構成されている。このように構成すれば、複数の周波数成分の除去のうちの少なくとも後段においては、推定誤差に起因するリプル(脈動成分)の影響を比較的抑制した状態で周波数成分の除去を行うことができる。その結果、比較的大きなリプルが残った状態で複数の周波数成分の除去を行う場合に比べて、交流電動機の回転速度の推定誤差を効果的に低減することができる。
【0014】
上記周波数成分除去部が互いに異なる複数の周波数成分を除去する交流電動機の制御装置において、好ましくは、上記取得値に基づく情報が入力されるとともに、入力された情報に基づいて、周波数成分除去部による所定の周波数成分の除去に用いられるパラメータを取得するパラメータ演算部をさらに備え、周波数成分除去部は、複数の周波数成分の除去のうち、最初に行われる周波数成分の除去に用いられる情報に基づいてパラメータ演算部により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により複数の周波数成分の各々の除去を行うように構成されている。このように構成すれば、複数の周波数成分の除去の各々において、共通の情報に基づいてパラメータ演算部によりパラメータを取得することができる。その結果、互いに異なる情報に基づいてパラメータ演算部によりパラメータを取得する場合に比べて、パラメータ演算部に入力される情報量を低減させることができるので、パラメータ演算部の制御負荷を軽減させることができる。
【0015】
上記周波数成分除去部が互いに異なる複数の周波数成分を除去する交流電動機の制御装置において、好ましくは、上記取得値に基づく情報が入力されるとともに、入力された情報に基づいて、周波数成分除去部による所定の周波数成分の除去に用いられるパラメータを取得するパラメータ演算部をさらに備え、周波数成分除去部は、上記取得値に基づく第1情報に基づいてパラメータ演算部により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により第1周波数成分の除去を行うとともに、第1周波数成分が除去された上記取得値に基づく第2情報に基づいてパラメータ演算部により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により第1周波数成分とは異なる第2周波数成分の除去を行うように構成されている。このように構成すれば、第1周波数成分が除去された上記取得値に基づく第2情報に基づいてパラメータ演算部によりパラメータが取得されることによって、推定誤差に起因する第1周波数成分が除去された状態で第2周波数成分の除去において用いられるパラメータを取得することができるので、第2周波数成分の除去においてより適切なパラメータをパラメータ演算部により取得することができる。
【0016】
この発明の第2の局面による交流電動機の制御装置は、交流電動機を駆動するためのトルク指令値または速度指令値のいずれか一方に基づいて設定された電圧指令値と、交流電動機の駆動時の電流が検出された電流検出値とに基づいて交流電動機の駆動を制御する交流電動機の制御装置であって、制御部と、交流電動機を駆動する電力変換器と、を備え、制御部は、電圧指令値および電流検出値に基づいて、電力変換器の出力電圧の周波数、および、交流電動機の回転速度の推定値のうちの少なくともいずれか一方を取得し、取得された取得値に基づいて、フィードフォワード制御により上記取得値から所定の周波数成分を除去する
とともに、所定の周波数成分の除去に用いられるパラメータを取得するために用いられる取得値の範囲を制限するように構成されている。
【0017】
この発明の第2の局面による交流電動機の制御装置では、上記のように、制御部が、フィードフォワード制御により上記取得値から所定の周波数成分を除去するように構成されていることによって、周波数成分の除去における制御が不安定になることを抑制することができる。これにより、交流電動機の回転速度を安定的に推定することができる。
また、パラメータの取得に不要な範囲が制限されるので、制御部によるパラメータの取得の制御負荷を軽減させることができる。
【0018】
上記第2の局面による交流電動機の制御装置において、好ましくは、制御部は、上記取得値に基づく情報に基づいて、所定の周波数成分の除去に用いられるパラメータを取得し、上記取得値、および、取得されたパラメータに基づいて、フィードフォワード制御により上記取得値から所定の周波数成分を除去するように構成されている。このように構成すれば、制御部が、フィードフォワード制御によりパラメータを取得することによって、パラメータの状態(値)を安定させることができる。これにより、交流電動機の回転速度をより安定的に推定することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、上記のように、交流電動機の回転速度を安定的に推定することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
[第1実施形態]
図1〜
図3を参照して、第1実施形態による交流電動機1の制御装置100の構成について説明する。なお、交流電動機1は、誘導電動機である。
【0024】
(交流電動機の制御装置の構成)
まず、
図1を参照して、交流電動機1の制御装置100の構成について説明する。
図1に示すように、制御装置100は、CPU2と、PWMインバータ3とを備える。CPU2は、指令値発生手段4、モータ制御手段5、座標変換手段6、座標変換手段7、一次周波数演算手段8、速度推定手段9、周波数成分除去手段10、フィルタパラメータ演算手段11、および、周波数制限手段12として機能するように構成されている。なお、CPU2において、指令値発生手段4と、モータ制御手段5と、座標変換手段6と、座標変換手段7と、一次周波数演算手段8と、速度推定手段9と、周波数成分除去手段10と、フィルタパラメータ演算手段11と、周波数制限手段12との機能は、プログラムなどのソフトウェアにより実現することが可能である。なお、速度推定手段9および周波数成分除去手段10は、それぞれ、特許請求の範囲の「取得部」および「周波数成分除去部」の一例である。また、CPU2およびPWMインバータ3は、それぞれ、特許請求の範囲の「制御部」および「電力変換器」の一例である。また、フィルタパラメータ演算手段11および周波数制限手段12は、それぞれ、特許請求の範囲の「パラメータ演算部」および「リミッタ」の一例である。なお、
図1は概略図であり、説明に不要な機能(ブロック)は図示および説明を省略している。
【0025】
指令値発生手段4(CPU2)は、交流電動機1を駆動するためのトルク指令値および速度指令値を出力する。また、モータ制御手段5(CPU2)は、指令値発生手段4により出力されたトルク指令値または速度指令値のいずれか一方(たとえば、第1実施形態では速度指令値)に基づいてPI制御を行うことにより電圧指令値を設定する。
【0026】
座標変換手段6(CPU2)は、モータ制御手段5によって設定された電圧指令値の座標系を回転座標から固定座標に変換する。また、PWMインバータ3は、座標変換手段6からの出力に基づいて、交流電動機1を駆動するための電圧を出力する。
【0027】
座標変換手段7(CPU2)は、PWMインバータ3から交流電動機1に流れる電流の座標系を固定座標から回転座標に変換する。座標変換手段7により座標系が変換されて得られた電流検出値(交流電動機1の駆動時の電流)に基づいて、モータ制御手段5によりPI制御が行われる。すなわち、制御装置100は、モータ制御手段5から出力される電圧指令値、および、座標変換手段7から出力される電流検出値に基づいて、交流電動機1の駆動を制御している。
【0028】
また、一次周波数演算手段8(CPU2)は、モータ制御手段5により設定された電圧指令値、および、座標変換手段7により取得される電流検出値に基づいて、PWMインバータ3の出力電圧の周波数(一次周波数指令値ω1)を取得(算出)する。
【0029】
速度推定手段9(CPU2)は、一次周波数演算手段8により取得された一次周波数指令値ω1に基づいて、交流電動機1の回転速度を推定する。具体的には、速度推定手段9は、一次周波数演算手段8により取得された一次周波数指令値ω1から、図示しないすべり周波数演算手段により取得された交流電動機1のすべり周波数指令値を減算することによって、交流電動機1の回転速度の推定値ωrを取得(算出)する。なお、交流電動機1の回転速度の推定値ωrは、特許請求の範囲の「取得値」の一例である。
【0030】
ここで、交流電動機1の回転速度の推定値ωrは、上記のように、制御装置100内の電圧および電流に基づいて取得されるため、制御装置100内の電圧および電流に含まれるリプル成分が推定値ωrに現われる(重畳する)。具体的には、推定値ωrには、交流電動機1の基本周波数の1倍、2倍、および、6倍の周波数のリプル成分が顕著に現われる。なお、基本周波数の1倍の周波数のリプル成分は、PWMインバータ3が発生した電圧のオフセット誤差、および、電流検出器の有するオフセット誤差に起因して現われる。また、基本周波数の2倍の周波数のリプル成分は、3相の交流電流(電圧)の振幅がアンバランスになったことに起因して現われる。また、基本周波数の6倍の周波数のリプル成分は、3相の交流電流のゼロ値付近に生じる歪みに起因して現われる。
【0031】
ここで、第1実施形態では、周波数成分除去手段10(CPU2)は、速度推定手段9により取得された推定値ωrを入力値として、フィードフォワード制御により推定値ωrから所定の周波数成分を除去する。なお、周波数成分除去手段10は、ノッチフィルタ(バンドエリミネーションフィルタ(Band Elimination Filter))により構成されている。
【0032】
図2に示すように、周波数成分除去手段10は、所定の除去周波数を中心に一定の範囲の周波数成分をカットして振幅をゼロにするように構成されている。なお、
図2は概略図である。
【0033】
具体的には、
図3に示すように、周波数成分除去手段10(CPU2(
図1参照))は、1倍成分用周波数成分除去手段10aと、2倍成分用周波数成分除去手段10bと、6倍成分用周波数成分除去手段10cとを含む。すなわち、1倍成分用周波数成分除去手段10aにより、推定値ωrから、交流電動機1の基本周波数の1倍の周波数の周波数成分(以下、1倍周波数成分)が除去される。また、2倍成分用周波数成分除去手段10bにより、推定値ωrから、交流電動機1の基本周波数の2倍の周波数の周波数成分(以下、2倍周波数成分)が除去される。また、6倍成分用周波数成分除去手段10cにより、推定値ωrから、交流電動機1の基本周波数の6倍の周波数の周波数成分(以下、6倍周波数成分)が除去される。これにより、速度推定手段9(CPU2)により取得された推定値ωrから、推定値ωrに現われていたリプル成分を効果的に除去することが可能である。なお、1倍成分用周波数成分除去手段10a、2倍成分用周波数成分除去手段10b、および、6倍成分用周波数成分除去手段10cは、それぞれ、特許請求の範囲の「周波数成分除去部」の一例である。
【0034】
また、第1実施形態では、周波数成分除去手段10は、互いに異なる複数の周波数成分を除去する場合に、除去する周波数が高い順に周波数成分の除去を行う。すなわち、速度推定手段9により取得された推定値ωrに対して、6倍成分用周波数成分除去手段10cによる周波数成分の除去が最初に行われる。次に、6倍成分用周波数成分除去手段10cによる周波数成分の除去が行われた推定値ωr1に対して、2倍成分用周波数成分除去手段10bによる周波数成分の除去が行われる。そして、最後に、2倍成分用周波数成分除去手段10bによる周波数成分の除去が行われた推定値ωr2に対して、1倍成分用周波数成分除去手段10aによる周波数成分の除去が行われる。そして、1倍成分用周波数成分除去手段10aによる周波数成分の除去が行われた後の推定値ωr
♯に基づいて、モータ制御手段5(CPU2)によりPI制御が行われる。
【0035】
また、フィルタパラメータ演算手段11(CPU2)は、推定値ωrに基づく推定値ωr3に基づいて、周波数成分除去手段10による所定の周波数成分の除去に用いられるパラメータを取得する。具体的には、フィルタパラメータ演算手段11は、1倍周波数成分、2倍周波数成分、および、6倍周波数成分の各々の除去に用いられるパラメータを、共通の推定値ωr3に基づいて取得する。すなわち、最初に行われる6倍周波数成分の除去に用いられる推定値ωr3は、その他の周波数成分の除去に用いられるパラメータの取得にも使用される。
【0036】
詳細には、フィルタパラメータ演算手段11は、推定値ωr3に基づいて、周波数成分除去手段10において(Z変換により)周波数成分の除去が行われる際の演算に用いられる係数を取得している。なお、推定値ωr3は、推定値ωrに基づいて後述する周波数制限手段12により取得された値である。なお、推定値ωr3は、特許請求の範囲の「情報」の一例である。
【0037】
ここで、第1実施形態では、周波数成分除去手段10は、推定値ωr、および、フィルタパラメータ演算手段11により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により推定値ωrから各周波数成分を除去するように構成されている。すなわち、フィードフォワード制御では、周波数成分除去手段10への入力値を用いて、フィルタパラメータ演算手段11によりパラメータが取得されている。これに対して、フィードバック制御では、周波数成分除去手段からの出力値を用いて(次回の)パラメータが取得される。
【0038】
具体的には、フィルタパラメータ演算手段11により取得されたパラメータに基づいて、周波数成分除去手段10により除去される周波数成分の周波数の指定(切り替え)が行われる。
【0039】
すなわち、フィルタパラメータ演算手段11は、周波数成分除去手段10が1倍成分用周波数成分除去手段10aとして機能するためのパラメータ(以下、1倍成分用パラメータ)、周波数成分除去手段10が2倍成分用周波数成分除去手段10bとして機能するためのパラメータ(以下、2倍成分用パラメータ)、および、周波数成分除去手段10が6倍成分用周波数成分除去手段10cとして機能するためのパラメータ(以下、6倍成分用パラメータ)を取得する。
【0040】
そして、周波数成分除去手段10は、6倍成分用パラメータ、2倍成分用パラメータ、1倍成分用パラメータの順に、フィルタパラメータ演算手段11により取得されたパラメータを用いて、6倍周波数成分、2倍周波数成分、1倍周波数成分の順に周波数成分の除去を行う。
【0041】
また、第1実施形態では、周波数制限手段12(CPU2)は、速度推定手段9により取得された推定値ωrのうち、フィルタパラメータ演算手段11によってパラメータを取得するために用いられる範囲を制限する。具体的には、周波数制限手段12は、推定値ωrのうちの一部が制限された推定値ωr3を取得する。すなわち、周波数制限手段12は、推定値ωrのうちの上限値および下限値を設定することにより推定値ωr3を取得(算出)する。
【0042】
詳細には、推定値ωrの上限値は、サンプリング定理に基づいて設定される。たとえば、CPU2(CPU2を含むマイコン)の制御周期が1msである場合、上記制御周期に対応する周波数(1000Hz)の1/2である500Hzが、サンプリング定理に基づいて許容される上記上限値の最大値となる。すなわち、周波数制限手段12は、推定値ωrの上限値として500Hz以下の値を設定する。また、推定値ωrの下限値には、推定値ωrの直流成分がカットされない程度の周波数(たとえば5Hz)が設定される。
【0043】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0044】
第1実施形態では、上記のように、速度推定手段9(CPU2)が、上記電圧指令値および上記電流検出値に基づいて、交流電動機1の回転速度の推定値ωrを取得し、周波数成分除去手段10(CPU2)が、速度推定手段9により取得された推定値ωrを入力値として、フィードフォワード制御により推定値ωrから所定の周波数成分を除去するように、交流電動機1の制御装置100を構成する。ここで、制御系が不安定になった場合に制御系を安定に戻すように制御(調整)するフィードバック制御とは異なり、フィードフォワード制御では、制御を乱す外的要因が発生しても制御系が不安定にならないように予め制御(調整)されている。したがって、周波数成分除去手段10が、フィードフォワード制御により推定値ωrから所定の周波数成分を除去することによって、周波数成分の除去における制御が不安定になることを抑制することができる。これにより、交流電動機1の回転速度の推定値ωrから所定の周波数成分を安定的に除去することができる。その結果、交流電動機1の回転速度を安定的に推定することができる。
【0045】
また、第1実施形態では、上記のように、周波数成分除去手段10(CPU2)が、推定値ωr、および、フィルタパラメータ演算手段11(CPU2)により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により推定値ωrから所定の周波数成分を除去するように、交流電動機1の制御装置100を構成する。ここで、フィードバック制御により所定の周波数成分の除去に用いられるパラメータを取得する場合、制御系が不安定になることに起因して、取得されるパラメータの状態(値)も不安定になる場合がある。したがって、フィードフォワード制御によりパラメータを取得することによって、パラメータの状態(値)を安定させることができる。これにより、交流電動機1の回転速度をより安定的に推定することができる。
【0046】
また、第1実施形態では、上記のように、周波数制限手段12(CPU2)が、速度推定手段9により取得された推定値ωrのうち、フィルタパラメータ演算手段11(CPU2)によってパラメータを取得するために用いられる範囲を制限するように、交流電動機1の制御装置100を構成する。これにより、パラメータの取得に不要な範囲が周波数制限手段12により制限されるので、フィルタパラメータ演算手段11(CPU2)による制御負荷を軽減させることができる。
【0047】
また、第1実施形態では、上記のように、周波数成分除去手段10(CPU2)が、互いに異なる複数の周波数成分を除去する場合に、除去する周波数が高い順に周波数成分の除去を行うように、交流電動機1の制御装置100を構成する。ここで、推定値ωrにおいて低周波数側の周波数成分と高周波数側の周波数成分とが重なり合っている場合に、比較的煩雑な形状の波形を有する高周波数側の成分が残った状態で低周波数側の成分を正確に除去することは比較的困難である。したがって、除去する周波数が高い順に周波数成分の除去を行うことによって、煩雑な形状の波形を有する高周波数側の成分を除去した状態で低周波数側の成分の除去を行うことができるので、推定値ωrにおいて低周波数側の周波数成分と高周波数側の周波数成分とが重なり合っている場合でも、低周波数側の周波数成分を比較的容易に除去することができる。
【0048】
また、第1実施形態では、上記のように、周波数成分除去手段10(CPU2)が、複数の周波数成分の除去のうち、最初に行われる周波数成分の除去(6倍周波数成分の除去)に用いられる推定値ωr3に基づいてフィルタパラメータ演算手段11(CPU2)により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により複数の周波数成分の各々の除去を行うように、交流電動機1の制御装置100を構成する。これにより、複数の周波数成分の除去の各々において、共通の推定値ωr3に基づいてフィルタパラメータ演算手段11によりパラメータを取得することができる。その結果、互いに異なる情報に基づいてフィルタパラメータ演算手段11によりパラメータを取得する場合に比べて、フィルタパラメータ演算手段11に入力される情報量を低減させることができるので、フィルタパラメータ演算手段11(CPU2)の制御負荷を軽減させることができる。
【0049】
[第2実施形態]
次に、
図1および
図4を参照して、第2実施形態による交流電動機1の制御装置200の構成について説明する。この第2実施形態における制御装置200では、複数の周波数成分の除去の各々において、共通の推定値ωr3に基づいてフィルタパラメータ演算手段11によりパラメータを取得する第1実施形態とは異なり、複数の周波数成分の除去の各々において、互いに異なる推定値に基づいてフィルタパラメータ演算手段21によりパラメータを取得する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
【0050】
(交流電動機の制御装置の構成)
まず、
図1に示すように、交流電動機1の制御装置200は、CPU22を備える。CPU22は、周波数成分除去手段20、および、フィルタパラメータ演算手段21として機能するように構成されている。なお、CPU22において、周波数成分除去手段20と、フィルタパラメータ演算手段21との機能は、プログラムなどのソフトウェアにより実現することが可能である。なお、周波数成分除去手段20およびCPU22は、それぞれ、特許請求の範囲の「周波数成分除去部」および「制御部」の一例である。また、フィルタパラメータ演算手段21は、特許請求の範囲の「パラメータ演算部」の一例である。
【0051】
ここで、第2実施形態では、
図4に示すように、周波数成分除去手段20(CPU22)(6倍成分用周波数成分除去手段10c)は、推定値ωrに基づく推定値ωr3に基づいてフィルタパラメータ演算手段21(CPU22)により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により6倍周波数成分の除去を行う。そして、周波数成分除去手段20(2倍成分用周波数成分除去手段10b)は、6倍周波数成分が除去された推定値ωr(すなわち推定値ωr1)に基づく推定値ωr4に基づいてフィルタパラメータ演算手段21により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により2倍周波数成分の除去を行う。なお、推定値ωr4は、推定値ωr1に基づいて周波数制限手段12(CPU22)により取得された値である。なお、この場合、6倍周波数成分および2倍周波数成分は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1周波数成分」および「第2周波数成分」の一例である。また、推定値ωr3および推定値ωr4は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1情報」および「第2情報」の一例である。また、推定値ωr4は、特許請求の範囲の「情報」の一例である。
【0052】
また、周波数成分除去手段20(1倍成分用周波数成分除去手段10a)は、2倍周波数成分が除去された推定値ωr(すなわち推定値ωr12)に基づく推定値ωr5に基づいてフィルタパラメータ演算手段21により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により1倍周波数成分の除去を行う。なお、推定値ωr5は、推定値ωr12に基づいて周波数制限手段12により取得された値である。なお、1倍周波数成分は、特許請求の範囲の「第2周波数成分」の一例である。また、推定値ωr5は、特許請求の範囲の「情報」および「第2情報」の一例である。
【0053】
そして、1倍成分用周波数成分除去手段10aによる周波数成分の除去が行われた推定値ωr
♯2に基づいて、モータ制御手段5(CPU22)によりPI制御が行われる。
【0054】
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0055】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0056】
第2実施形態では、上記のように、周波数成分除去手段20(CPU22)(6倍成分用周波数成分除去手段10c)は、推定値ωrに基づく推定値ωr3に基づいてフィルタパラメータ演算手段21(CPU22)により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により6倍周波数成分の除去を行う。そして、周波数成分除去手段20(2倍成分用周波数成分除去手段10b)は、推定値ωr1に基づく推定値ωr4に基づいてフィルタパラメータ演算手段21により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により2倍周波数成分の除去を行う。また、周波数成分除去手段20(1倍成分用周波数成分除去手段10a)は、推定値ωr12に基づく推定値ωr5に基づいてフィルタパラメータ演算手段21により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により1倍周波数成分の除去を行う。
【0057】
これにより、6倍周波数成分が除去された推定値ωr(すなわち推定値ωr1)に基づく推定値ωr4に基づいてフィルタパラメータ演算手段21によりパラメータが取得されることによって、推定誤差に起因する6倍周波数成分が除去された状態で2倍周波数成分の除去において用いられるパラメータを取得することができるので、2倍周波数成分の除去においてより適切なパラメータをフィルタパラメータ演算手段21により取得することができる。また、同様に、2倍周波数成分が除去された推定値ωr(すなわち推定値ωr12)に基づく推定値ωr5に基づいてフィルタパラメータ演算手段21によりパラメータが取得されることによって、1倍周波数成分の除去においてより適切なパラメータをフィルタパラメータ演算手段21により取得することができる。
【0058】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0059】
[第3実施形態]
次に、
図1および
図5を参照して、第3実施形態による交流電動機1の制御装置300の構成について説明する。この第3実施形態における制御装置300では、除去する周波数成分の順番が第2実施形態とは異なる。なお、上記第2実施形態と同様の構成は、第2実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
【0060】
(交流電動機の制御装置の構成)
まず、
図1に示すように、交流電動機1の制御装置300は、CPU32を備える。CPU32は、周波数成分除去手段30、および、フィルタパラメータ演算手段31として機能するように構成されている。なお、CPU32において、周波数成分除去手段30と、フィルタパラメータ演算手段31との機能は、プログラムなどのソフトウェアにより実現することが可能である。なお、周波数成分除去手段30およびCPU32は、それぞれ、特許請求の範囲の「周波数成分除去部」および「制御部」の一例である。また、フィルタパラメータ演算手段31は、特許請求の範囲の「パラメータ演算部」の一例である。
【0061】
ここで、第3実施形態では、周波数成分除去手段30(CPU32)は、互いに異なる複数の周波数成分を除去する場合に、推定値ωrに生じるリプルの大きさの大きい周波数から順に周波数成分の除去を行うように構成されている。各周波数により推定値ωrに生じるリプルの大きさは、制御装置300の製造時の試験において測定されている。この際、リプルの大きさが、1倍周波数、6倍周波数、2倍周波数の順に大きいという測定結果が得られたとする。
【0062】
この場合、
図5に示すように、速度推定手段9(CPU32)により取得された推定値ωrに対して、1倍成分用周波数成分除去手段10aによる周波数成分の除去が最初に行われる。次に、1倍成分用周波数成分除去手段10aによる周波数成分の除去が行われた後の推定値ωr11に対して、6倍成分用周波数成分除去手段10cによる周波数成分の除去が行われる。そして、最後に、6倍成分用周波数成分除去手段10cによる周波数成分の除去が行われた後の推定値ωr22に対して、2倍成分用周波数成分除去手段10bによる周波数成分の除去が行われる。すなわち、周波数成分除去手段30は、1倍成分用パラメータ、6倍成分用パラメータ、2倍成分用パラメータの順に、フィルタパラメータ演算手段31(CPU32)により取得されたパラメータを用いて、周波数成分の除去を行う。そして、2倍成分用周波数成分除去手段10bによる周波数成分の除去が行われた後の推定値ωr
♯3に基づいて、モータ制御手段5(CPU32)によりPI制御が行われる。
【0063】
詳細には、周波数成分除去手段30(1倍成分用周波数成分除去手段10a)は、推定値ωrに基づく推定値ωr3に基づいてフィルタパラメータ演算手段31により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により1倍周波数成分の除去を行う。そして、周波数成分除去手段30(6倍成分用周波数成分除去手段10c)は、1倍周波数成分が除去された推定値ωr(すなわち推定値ωr11)に基づく推定値ωr14に基づいてフィルタパラメータ演算手段31により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により6倍周波数成分の除去を行う。なお、推定値ωr14は、推定値ωr11に基づいて周波数制限手段12により取得された値である。なお、この場合、1倍周波数成分および6倍周波数成分は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1周波数成分」および「第2周波数成分」の一例である。また、推定値ωr14は、特許請求の範囲の「情報」および「第2情報」の一例である。
【0064】
また、周波数成分除去手段30(2倍成分用周波数成分除去手段10b)は、6倍周波数成分が除去された推定値ωr(すなわち推定値ωr22)に基づく推定値ωr15に基づいてフィルタパラメータ演算手段31により取得されたパラメータを入力値として、フィードフォワード制御により2倍周波数成分の除去を行う。なお、推定値ωr15は、推定値ωr22に基づいて周波数制限手段12により取得された値である。なお、2倍周波数成分は、特許請求の範囲の「第2周波数成分」の一例である。また、推定値ωr15は、特許請求の範囲の「情報」および「第2情報」の一例である。
【0065】
第3実施形態のその他の構成は、上記第2実施形態と同様である。
【0066】
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0067】
第3実施形態では、上記のように、周波数成分除去手段30(CPU32)が、互いに異なる複数の周波数成分を除去する場合に、推定値ωrに生じるリプルの大きさの大きい周波数から順に周波数成分の除去を行うように構成されている。これにより、複数の周波数成分の除去のうちの少なくとも後段においては、推定誤差に起因するリプル(脈動成分)の影響を比較的抑制した状態で周波数成分の除去を行うことができる。その結果、比較的大きなリプルが残った状態で複数の周波数成分の除去を行う場合に比べて、交流電動機1の回転速度の推定誤差を効果的に低減することができる。
【0068】
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第2実施形態と同様である。
【0069】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0070】
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、交流電動機の回転速度の推定値を入力値として、フィードフォワード制御により周波数成分の除去を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、電力変換器(PWMインバータ3)の出力電圧の周波数を入力値として、フィードフォワード制御により周波数成分の除去を行ってもよい。具体的には、
図6に示すように、第1〜第3実施形態の変形例による制御装置400は、CPU42を備えている。そして、周波数成分除去手段10(20、30)(CPU42)は、一次周波数演算手段8(CPU42)により取得された一次周波数指令値ω1を入力値として、フィードフォワード制御により一次周波数指令値ω1から所定の周波数成分を除去する。この場合、一次周波数演算手段8および一次周波数指令値ω1は、それぞれ、特許請求の範囲の「取得部」および「取得値」の一例である。また、CPU42は、特許請求の範囲の「制御部」の一例である。
【0071】
また、上記第3実施形態では、複数の周波数成分の除去の各々において、互いに異なる情報に基づいてパラメータ演算部(フィルタパラメータ演算手段31)によりパラメータを取得する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1実施形態と同様に、共通の情報(推定値ωr3)に基づいて、各周波数成分の除去においてパラメータ演算部(フィルタパラメータ演算手段31)によりパラメータを取得してもよい。
【0072】
また、上記第1〜第3実施形態では、指令値発生手段4と、モータ制御手段5と、座標変換手段6と、座標変換手段7と、一次周波数演算手段8と、速度推定手段9と、周波数成分除去手段10(20、30)と、フィルタパラメータ演算手段11(21、31)と、周波数制限手段12との機能は、プログラムなどのソフトウェアにより実現される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、上記の機能の全てまたは一部が、ハードウェアにより実現されてもよい。
【0073】
また、上記第1〜第3実施形態では、制御部(モータ制御手段5)は、速度指令値に基づいてPI制御を行うことにより電圧指令値を設定する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、制御部(モータ制御手段5)は、トルク指令値に基づいてPI制御を行うことにより電圧指令値を設定してもよい。
【0074】
また、上記第1〜第3実施形態では、周波数成分除去部(周波数成分除去手段10(20、30))は、1倍周波数成分、2倍周波数成分、および、6倍周波数成分の除去を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、周波数成分除去部(周波数成分除去手段10(20、30))は、上記以外のn(たとえばn=4)倍周波数成分の除去を行ってもよい。
【0075】
また、上記第1〜第3実施形態では、周波数成分除去部(周波数成分除去手段10(20、30))は、3つの異なる周波数成分の除去を行っている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、周波数成分除去部(周波数成分除去手段10(20、30))は、1つ、2つ、または、4つ以上の異なる周波数成分の除去を行ってもよい。
【0076】
また、上記第1〜第3実施形態では、交流電動機が誘導電動機である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、交流電動機が永久磁石型同期電動機であってもよい。
【0077】
また、上記第1〜第3実施形態では、周波数成分除去部(周波数成分除去手段10(20、30))は、ノッチフィルタにより構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、周波数成分除去部は、ノッチフィルタ以外により構成されていてもよい。