(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
車両の外装部品の取付け構造に関する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1の技術は、
図13に示すように、バックドア100の上部に外装部品であるリヤスポイラー103を取付けるための構造である。バックドア100は、インナパネル102と、意匠用パネルであるアウタパネル101とが端縁の位置で接合されることにより構成されている。そして、バックドア100の上枠部を構成するアウタパネル101の表面にリヤスポイラー103が庇状に取付けられている。リヤスポイラー103のパネル取付け面103fには、複数の取付けボルトBがパネル取付け面103fに対して直角に埋め込まれている。そして、リヤスポイラー103の複数の取付けボルトBがアウタパネル101の取付け穴(図示省略)に挿通されてナット104が締付けられことにより、リヤスポイラー103がバックドア100(アウタパネル101)に取付けられる。
【0003】
ここで、ナット104の締付けには締付け工具Tが使用されるため、取付けボルトBの延長線上の位置には締付け工具Tを使用するためのスペースが必要となる。このため、特許文献1の技術では、バックドア100のインナパネル102に作業孔102hを形成して締付け工具Tの先端部を通せるようにしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、取付けボルトBの延長線上の位置に締付け工具Tのスペースを確保できない場合がある。例えば、
図14に示すように、乗用車のラゲージパネル110の上部後端縁にリヤスポイラー113を取付ける場合、リヤスポイラー113の幅方向中央をボルト止めするのが取付け強度上好ましい(点線のボルトBの位置参照)。しかし、点線に示すボルトBの位置ではライセンスプレート用の窪み部111の存在により締付け工具Tのスペースを確保できない。このため、リヤスポイラー113の前端縁の位置をボルトB止めすることで、締付け工具Tとライセンスプレート用の窪み部111との干渉を避けている。しかし、
図14に示すリヤスポイラー113よりも幅の狭いリヤスポイラーをラゲージパネル110の上部後端縁に取付ける場合には、ラゲージパネル110の裏側からのボルトB止めは不可能になる。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両の内側から取付け作業を行なう車両の外装部品の取付け自由度を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。請求項1の発明は、車両の意匠用パネルの表側に取付けられる外装部品の取付け作業を前記意匠用パネルの裏側から行なう車両の外装部品の取付け構造であって、前記意匠用パネルに対して表側から取付けられ、前記意匠用パネルに対して傾斜した取付け板部を備える付属品と、前記外装部品に設けられており、前記外装部品が前記意匠用パネルに取付けられた前記付属品を覆った状態で、前記付属品の取付け板部に重ねられる被取付け板部と、前記意匠用パネルの裏側から前記付属品の取付け板部と前記外装部品の被取付け板部とを連結する連結部材とを
有しており、前記付属品には、表側が凹部、裏側が凸部となる成形壁部が設けられて、その成形壁部の凸部側が前記意匠用パネルの付属品用開口部に挿入されており、前記成形壁部の一部が前記取付け板部を構成している。
【0008】
本発明によると、意匠用パネルに対して付属品を表側から取付け、その付属品の取付け板部に対して外装部品の被取付け板部を重ねた状態で両板部を連結部材により意匠用パネルの裏側から連結することで、外装部品を意匠用パネルに取付けることができる。ここで、付属品の取付け板部と外装部品の被取付け板部とは意匠用パネルに対して傾斜しているため、前記連結部材が例えばボルト(ネジ)等の場合に取付け板部と被取付け板部との傾斜角度を調整することで、前記ボルト(ネジ)等の軸方向の角度を調整できる。即ち、意匠用パネルに対して外装部品を直接的にボルト止めする場合には前記ボルトの軸方向の角度が意匠用パネルに対して直角であったのが、本発明によると前記ボルトの軸方向の角度が調整可能になる。このため、締付け工具を使用してボルト等の締付けを行う際、他部品との干渉を避けることが可能になり、外装部品の取付けの自由度が向上する。
また、成形壁部の一部が前記取付け板部を構成しているため、取付け板部が単一の板の場合と比較して、取付け板部の強度が向上する。
【0009】
第2の発明によると、意匠用パネルに対する付属品の連結方向と、前記付属品の取付け板部と外装部品の被取付け板部との連結方向とが異なっている。
【0011】
第3の発明によると、外装部品は、板状ブラケットと、その板状ブラケットの表側を覆う外装部品本体部とを備えており、前記外装部品の板状ブラケットには、表側が凹部、裏側が凸部となる成形壁部が設けられて、その成形壁部の凸部側が前記付属品の成形壁部の凹部側と嵌合可能であり、前記板状ブラケットの成形壁部の一部が被取付け板部を構成している。このため、被取付け板部が単一の板の場合と比較して、被取付け板部の強度が向上する。
【0012】
第4の発明によると、外装部品には、付属品の係合部と係合可能な被係合部が設けられており、前記被係合部は、意匠用パネルの角部を覆う前記外装部品の端縁に配置されている。このため、外装部品が意匠用パネルの角部の位置で外力を受けても、外装部品が付属品から外れ難くなる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、車両の内側から取付け作業を行なう車両の外装部品の取付け自由度が向上する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
〔実施形態1〕
以下、
図1〜
図12に基づいて本発明の実施形態1に係る車両の外装部品の取付け構造、及び外装部品の付属品について説明する。本実施形態に係る車両の外装部品は、
図1に示すように、乗用車10のラゲージパネル20の上部後端縁に取付けられるリヤスポイラー30である。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、本実施形態に係るリヤスポイラー30を備える乗用車10の前後左右、及び上下に対応している。
【0019】
<乗用車10のラゲージパネル20について>
ラゲージパネル20は、
図1に示すように、乗用車10の左右のリヤフェンダー14間に設けられた荷室であるラゲージルーム(図示省略)を開閉するドア状のパネルである。ラゲージパネル20は、上面パネル部22と後側面パネル部24とにより縦断面形状が略逆L字形に形成されており、上面パネル部22の左右前端部がヒンジ機構(図示省略)により車両ボディに上下回動可能な状態で連結されている。
【0020】
ラゲージパネル20の上面パネル部22の後端縁には、
図1、
図2に示すように、リヤスポイラー30の取付けに使用される付属品用角形開口部22h、グロメット用開口部22m、及びクリップ用開口部22cが設けられている。即ち、前記ラゲージパネル20が本発明の意匠用パネルに相当する。
【0021】
ラゲージパネル20の後側面パネル部24の中央には、
図1に示すように、ライセンスプレート15が取付けられる角形の窪み部24kが形成されている。また、ラゲージパネル20(後側面パネル部24)の下端部には、前記ラゲージルームの床面に設けられたロックストライカ(図示省略)と係合可能なロック機構(図示省略)が設けられており、そのロック機構のロック解除スイッチ(図示省略)が窪み部24kの天井位置に設けられている。また、窪み部24kの天井位置には、ライセンスプレート15を照射するライセンスランプ(図示省略)が設けられている。
【0022】
<リヤスポイラー30について>
リヤスポイラー30は、乗用車10の走行時における揚力減少と装飾とを兼ねた外装部品である。リヤスポイラー30は、
図2に示すように、スポイラー本体部32と、ラゲージパネル20に取付けられる板状ブラケット340と、左右一対の付属品40とから構成されている。スポイラー本体部32は、リヤスポイラー30の外形意匠を構成する部分であり、ラゲージパネル20の上面パネル部22の後端縁に沿って車幅方向に延びる幅狭の帯板状に形成されている。即ち、スポイラー本体部32が本発明の外装部品本体部に相当する。
【0023】
板状ブラケット340は、スポイラー本体部32とほぼ等しい平面形状に成形されており、その板状ブラケット340の表側がスポイラー本体部32に対して下側から合わせられるように構成されている。そして、板状ブラケット340は、
図3に示すように、表側がスポイラー本体部32の下面に対して多数箇所で溶着されるとともに、複数箇所でネジS止めされることにより、スポイラー本体部32と一体化される。板状ブラケット340には、
図2、
図4に示すように、クリップCの頭部が連結される窪み状のクリップ支持部342が板状ブラケット340の長さ方向に所定間隔で複数形成されている。また、板状ブラケット340には、
図2に示すように、長さ方向における中央部の左右に凹部344が形成されており、各々の凹部344を左右方向から挟む位置にボルト頭部収納開口345が形成されている。
【0024】
板状ブラケット340の凹部344は、
図5に示すように、縦断面形状が略V字形に形成された成形壁部344tの表側に設けられており、成形壁部344tの裏側が凸部(図番省略)となっている。そして、凹部344を形成する成形壁部344tの裏側(凸部)が付属品40(後記する)の凹部410と嵌合できるように構成されている。板状ブラケット340の凹部344を構成する成形壁部344tの前部には、前側傾斜壁部344fが設けられている。前側傾斜壁部344fの中央位置には、
図5に示すように、凹部344内に収納されたナットNの端部が同軸に嵌め込まれるナット嵌合孔344hが形成されている。そして、ナット嵌合孔344hから露出しているナットNの先端面(下側端面)にワッシャーWが同軸に連結されている。前記ワッシャーWは、前側傾斜壁部344fのナット嵌合孔344hの周縁を外側(下側)から覆っており、そのワッシャーWの中央孔が前側傾斜壁部344fのボルト孔344bとして機能する。このため、前記ワッシャーWの中央孔を、以後、前側傾斜壁部344fのボルト孔344bと呼ぶことにする。また、
図2に示すように、板状ブラケット340のボルト頭部収納開口345は、付属品40の左右を固定するボルトB1の頭部を収納できるように構成されている。
【0025】
<リヤスポイラー30の付属品40について>
リヤスポイラー30の付属品40は、
図6に示すように、リヤスポイラー30の板状ブラケット340をラゲージパネル20に対してボルト止めする際のボルト締付け角度をラゲージパネル20に直角な位置から傾斜させるための部材である。付属品40は、
図7に示すように、付属品本体41とカラー43とシール材44,45とから構成されている。付属品本体41は、偏平六角形状に形成されたフランジ部41fを備えており、そのフランジ部41fの中央部にリヤスポイラー30(板状ブラケット340)の凹部344の成形壁部344tの裏側(凸部)が上方から嵌合する凹部410が形成されている。
【0026】
付属品本体41の凹部410は、板状ブラケット340の成形壁部344t(凸部)の外形とほぼ等しい形状に成形されている。付属品本体41の凹部410は、縦断面形状が略V字形に形成された成形壁部410tの表側に設けられており、成形壁部410tの裏側が凸部(図番省略)となっている。ここで、付属品40の凹部410を形成する成形壁部410tの裏側(凸部)は、
図9に示すラゲージパネル20の上面パネル部22に形成された付属品用角形開口部22hに挿入されるように構成されている。また、付属品40の凹部410には、
図6に示すように、板状ブラケット340の凹部344の前側傾斜壁部344fと重なる位置に前側傾斜壁部412が設けられている。そして、凹部410の前側傾斜壁部412には、
図8、
図9に示すように、ボルトB2が通される鉄製のカラー43が板状ブラケット340の凹部344のナットNと同軸となるように埋め込まれている。
【0027】
付属品40のフランジ部41fには、凹部410を左右から挟む位置にグロメットGがフランジ部41fの裏側に突出するように形成されている。そして、フランジ部41fの上面側にボルトB1がねじ込まれるグロメットGのネジ孔413が形成されている。付属品40の左右のグロメットGは、
図9に示すように、ラゲージパネル20の上面パネル部22に形成されたグロメット用開口部22mに挿入されるように構成されている。
【0028】
付属品40のフランジ部41fの裏側には、凹部410を形成する成形壁部410tの周囲と、左右のグロメットGとの周囲にシール材45とシール材44とがセットされる。この状態で、付属品40の成形壁部410tの裏側(凸部)がラゲージパネル20の付属品用角形開口部22hに挿入され、左右のグロメットGがグロメット用開口部22mに挿入されて、それらのグロメットGにボルトB1がねじ込まれることで、付属品40がラゲージパネル20に固定される。
【0029】
<ラゲージパネル20に対するリヤスポイラー30の取付け手順について>
ここで、リヤスポイラー30の組立は予め完了しているものとする。即ち、リヤスポイラー30の板状ブラケット340の各クリップ支持部342には、クリップCの頭部がセットされており、板状ブラケット340はスポイラー本体部32に対して裏側から合わせられて溶着等により一体化されている。
【0030】
ラゲージパネル20に対してリヤスポイラー30を取付ける際には、先ず、ラゲージパネル20の上面パネル部22の後端縁に、
図2に示すように、付属品用角形開口部22h、グロメット用開口部22m、及びクリップ用開口部22cが形成される。次に、
図8に示すように、付属品40(付属品本体41)のフランジ部41fの裏側にシール材44,45がセットされる。即ち、付属品本体41の凹部410を形成する成形壁部410t(凸部)の周囲にシール材45がセットされ、左右のグロメットGの周囲にシール材44がセットされる。この状態で、付属品本体41の凹部410を形成する成形壁部410t(凸部)が、
図9に示すように、ラゲージパネル20(上面パネル部22)の付属品用角形開口部22hに挿入され、左右のグロメットGがラゲージパネル20のグロメット用開口部22mに挿入される。そして、付属品40の左右のグロメットGに対してフランジ部41fの上側からボルトB1がねじ込まれることで、ラゲージパネル20に対する付属品40の取付けが完了する。
【0031】
次に、リヤスポイラー30の板状ブラケット340における左右の凹部344を形成する成形壁部344t(凸部)が上方から左右の付属品40の凹部410にそれぞれ嵌合させられる。このとき、付属品40をラゲージパネル20に固定するボルトB1の頭部が板状ブラケット340のボルト頭部収納開口345に収納される。さらにリヤスポイラー30の各々のクリップCの先端がラゲージパネル20(上面パネル部22)の各々のクリップ用開口部22cにセットされる。そして、この状態で、リヤスポイラー30をラゲージパネル20(上面パネル部22)に対して押圧することで、各々のクリップCが各々のクリップ用開口部22cに押し込まれて、リヤスポイラー30がラゲージパネル20に仮固定される。これにより、
図6に示すように、リヤスポイラー30の板状ブラケット340の凹部344を形成する成形壁部344t(凸部)は付属品40の凹部410に嵌合した状態に保持される。
【0032】
この状態で、リヤスポイラー30(板状ブラケット340)の凹部344の前側傾斜壁部344fが付属品40の凹部410の前側傾斜壁部412に重なようになる。そして、リヤスポイラー30側の前側傾斜壁部344fのボルト孔344b、及びナットNと付属品40側の前側傾斜壁部412のカラー43とが同軸に保持される。また、リヤスポイラー30側の前側傾斜壁部344fと付属品40側の前側傾斜壁部412とは、ほぼ水平なラゲージパネル20の上面パネル部22に対して前下方を向くように傾斜(前傾)するようになる。即ち、付属品40側の前側傾斜壁部412が本発明の取付け板部に相当し、リヤスポイラー30側の前側傾斜壁部344fが本発明の被取付け板部に相当する。
【0033】
次に、
図6に示すように、ラゲージパネル20の裏側からボルトB2が付属品40側の前側傾斜壁部412のカラー43とリヤスポイラー30側の前側傾斜壁部344fのボルト孔344bに通され、ナットNと螺合させられる。この状態で、ボルトB2が締付け工具Tにより締付けられることで、付属品40を介してリヤスポイラー30をラゲージパネル20に固定できる。このように、リヤスポイラー30側の前側傾斜壁部344fと付属品40側の前側傾斜壁部412とは、ほぼ水平なラゲージパネル20(上面パネル部22)に対して前傾しているため、締付け工具Tを傾斜させた状態でボルトB2の締付けを行なうことができる。このため、
図6に示すように、リヤスポイラー30をラゲージパネル20の窪み部24kよりも後側に取付ける場合であっても、締付け工具Tと前記窪み部24kとの干渉を避けることができる。
【0034】
<本実施形態に係るリヤスポイラー30の取付け構造の長所について>
本実施形態に係るリヤスポイラー30の取付け構造によると、先ず、ラゲージパネル20(意匠用パネル)に対して付属品40を表側から取付ける。次に、付属品40の前側傾斜壁部412(取付け板部)に対してリヤスポイラー30(外装部品)の前側傾斜壁部344f(被取付け板部)を重ねる。そして、付属品40の前側傾斜壁部412とリヤスポイラー30の前側傾斜壁部344fとをボルトB2とナットN(連結部材)によりラゲージパネル20の裏側から連結することで、リヤスポイラー30をラゲージパネル20の表側に取付けることができる。ここで、付属品40の前側傾斜壁部412(取付け板部)とリヤスポイラー30の前側傾斜壁部344f(被取付け板部)とはラゲージパネル20に対して傾斜しているため、前側傾斜壁部412、344fの傾斜角度を調整することで、ボルトB2の軸方向の角度を調整できる。即ち、ラゲージパネル20に対してリヤスポイラー30を直接的にボルト止めする場合には前記ボルトの軸方向の角度がリヤスポイラー30に対して直角であったのが、本発明によるとボルトB2の軸方向の角度が調整可能になる。このため、締付け工具Tを使用してボルト締めを行う際、他部品との干渉を避けることが可能になり、リヤスポイラー30の取付けの自由度が向上する。
【0035】
また、付属品40には、表側が凹部410、裏側が凸部となる成形壁部410tが設けられて、その成形壁部410tの凸部側がラゲージパネル20の付属品用角形開口部22h(付属品用開口部)に挿入される。そして、付属品40の成形壁部410tの一部が前側傾斜壁部412(取付け板部)を構成している。このため、前側傾斜壁部412が単一の板の場合と比較して、前側傾斜壁部412の強度が向上する。また、リヤスポイラー30の板状ブラケット340における成形壁部344tの一部が前側傾斜壁部344f(被取付け板部)を構成している。このため、前側傾斜壁部344f(被取付け板部)が単一の板の場合と比較して、被取付け板部の強度が向上する。
【0036】
[変更例]
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、付属品40とリヤスポイラー30(板状ブラケット340)とをボルトB2、ナットNのみで連結する例を示した。しかし、
図10〜
図12に示すように、付属品40のフランジ部41fの後端位置に係合フック418を設け、板状ブラケット340の後端位置に付属品40の係合フック418の先端が掛かるスリット状開口部348を形成することも可能である。これにより、付属品40の係合フック418を板状ブラケット340のスリット状開口部348に掛けた状態で、付属品40と板状ブラケット340とをボルトB2、ナットNで連結することができる。このため、例えば、リヤスポイラー30の後端縁に洗車機等のブラシの回転力等が加わった場合でも、リヤスポイラー30がラゲージパネル20から離れ難くなる。即ち、付属品40の係合フック418が本発明の係合部に相当し、板状ブラケット340のスリット状開口部348が本発明の被係合部に相当する。
【0037】
さらに、本実施形態では、外装部品としてラゲージパネル20に取付けられるリヤスポイラー30について例示したが、ルーフパネルの後端縁に取付けられるリヤスポイラーについて本発明を適用することも可能である。また、バックドアパネルの上部に取付けられるリヤスポイラーについて本発明を適用することも可能である。さらに、外装部品としてリヤスポイラーを例示したが、ドアモール等に本発明を適用することも可能である。