(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記肺決定手段は、前記左肺の上縁の所在するスライス画像、前記左肺の下縁の所在するスライス画像、前記右肺の上縁の所在するスライス画像及び前記右肺の下縁の所在するスライス画像を決定する、請求項6に記載の画像処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下は、図面を参照しながら本発明の例示的な実施例を詳細に説明する。以下の説明は単なる例示的なものであり、本発明、応用及び用途を限定するものではない。
【0016】
説明の便宜上、明細書には実際の実施形態の全ての特徴が示されていない。なお、実際に実施する際に、開発者の具体的な目標を実現するために、特定の実施形態を変更してもよく、例えばシステム及び業務に関する制限条件に応じて実施形態を変更してもよい。また、開発作業が非常に複雑であり、且つ時間がかかるが、本公開の当業者にとって、この開発作業は単なる例の作業である。
【0017】
以下は、
図1を参照しながら本発明に係る画像処理装置100を説明する。
【0018】
図1に示すように、画像処理装置100は、取得部110、選択部120及び分岐点決定部130を含む。
【0019】
本発明の実施例では、取得部110は、所定の順に並び替えられた複数のスライス画像を取得してもよい。ここで、取得部110は、取得された複数のスライス画像を選択部120に送信してもよい。
【0020】
本発明の実施例では、選択部120は、複数のスライス画像に対して検出を順次行い、参考スライス画像及び前記参考スライス画像における参考気管領域を決定してもよい。ここで、選択部120は、取得部110から複数のスライス画像を取得し、決定された参考スライス画像及び参考気管領域を分岐点決定部130に送信してもよい。
【0021】
本発明の実施例では、分岐点決定部130は、気管と気管支との分岐点の所在する分岐点スライス画像を決定するまで、参考気管領域をシード領域とし、領域成長法(region growing)を用いて参考スライス画像の後のスライス画像の気管領域を順次決定し、参考スライス画像の後のスライス画像の気管領域の連結性を順次決定してもよい。ここで、分岐点スライス画像の気管領域は、連結していない2つの領域を含む。本発明の実施例では、分岐点決定部130は、選択部120から参考スライス画像及び参考気管領域を取得し、決定された分岐点スライス画像を出力してもよい。
【0022】
このように、本発明の画像処理装置100によれば、複数のスライス画像から参考スライス画像及びシード領域として用いられる参考気管領域を決定でき、領域成長法を用いて参考スライス画像の後のスライス画像における気管領域の連結性を順次決定でき、分岐点スライス画像を決定できる。これによって、シード領域として用いられる参考気管領域を自動的に決定でき、人間の介在を低減でき、シード領域の正確性を向上できる。さらに、気管領域の連結性に基づいて分岐点を決定することで、より正確な分岐点を決定でき、ノイズの導入を回避でき、後続の肺領域の検出もより正確に行うことができる。
【0023】
本発明の実施例では、取得部110は、人体の肺に対してコンピュータ断層撮影(CT:Computer Tomography)を行うことで複数のスライス画像を取得し、複数のスライス画像を人体の頭から足までの順に並び替えてもよい。本発明は気管と気管支との分岐点及び肺領域を決定することを目的とするため、複数のスライス画像は、気管、気管支及び肺領域を含む複数のスライス画像、例えば人体の頸から腹部までの部分、より具体的に人体の肺の複数のスライス画像であってもよい。さらに、この複数のスライス画像は、人体の頭から足までの順に並び替えられてもよい。即ち、選択部120及び分岐点決定部130は、スライス画像に対して検出を順次行う際に、人体の頭から足までの順にスライス画像に対して検出を順次行う。1つの態様では、人体の肺に対してコンピュータ断層撮影を行い、複数のスライス画像を取得し、複数のスライス画像を頭から足までの順に並び替える。
【0024】
図2は本発明の実施例に係る所定の順に並び替えられた複数のスライス画像を示す図である。
図2に示すように、気管領域を含む3つのスライス画像の番号はN1、N2及びN3である。ここで、説明の便宜上、3つのスライス画像のみを示しているが、複数のスライス画像の数は3よりも多くてもよい。また、
図2に示すスライス画像は何れも気管領域を含むが、気管領域の下方の気管支領域及び肺領域を含むスライス画像が示されていない。
【0025】
本発明の実施例では、取得部110が複数のスライス画像を取得した後に、選択部120は、複数のスライス画像に対して検出を順次行い、参考スライス画像及び前記参考スライス画像における参考気管領域を決定してもよい。ここで、選択部120は、参考スライス画像及び参考気管領域を決定するまで、スライス画像の並び替えの順に複数のスライス画像に対して検出を順次行ってもよい。即ち、選択部120は、参考スライス画像を決定した場合、参考スライス画像の後のスライス画像の検出を行わない。
【0026】
図3は本発明の実施例に係る画像処理装置100における選択部120の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、選択部120は、参考気管領域決定部121及び参考スライス画像決定部122を含んでもよい。
【0027】
本発明の実施例では、参考気管領域決定部121は、参考気管領域を決定するまで、複数のスライス画像の各スライス画像について、スライス画像の胸郭領域における1つ又は複数の穴領域を順次決定し、1つ又は複数の穴領域のうち第1の所定条件を満たす穴領域を参考気管領域として決定してもよい。
【0028】
即ち、参考気管領域決定部121は、1枚目のスライス画像を初めとして、スライス画像の胸郭領域における穴領域を順次決定し、第1の所定条件を満たす穴領域が存在するか否かを判定する。第1の所定条件を満たす穴領域があると判定された場合、該穴領域を参考気管領域としてもよい。
【0029】
本発明の実施例では、参考気管領域決定部121は、スライス画像の胸郭領域を決定し、スライス画像の胸郭領域を二値画像に変換してもよい。
【0030】
図4は本発明の実施例に係るスライス画像の二値画像を示す図である。
図4に示すように、白色領域は胸郭領域である。
【0031】
本発明の実施例では、参考気管領域決定部121は、スライス画像の胸郭領域における1つ又は複数の穴領域を決定してもよい。例えば、参考気管領域決定部121は、二値画像の胸郭領域における画素値が0に近い領域又は点を穴領域として決定してもよい。例えば、二値画像の胸郭領域において画素値の0との差分値が所定閾値よりも小さい画素を検索し、これらの画素により構成された領域又は点を穴領域とする。ここで、穴領域は1つ又は複数の画素を含んでもよく、穴領域が1つの画素を含む場合、穴領域は実際に点で表され、穴領域が複数の画素を含む場合、穴領域は1つの領域で表される。
【0032】
図5は本発明の実施例に係るスライス画像の胸郭領域における穴領域を示す図である。
図5における白色部分に示すように、
図4における胸郭領域は3つの穴領域を含む。
【0033】
本発明の実施例では、参考気管領域決定部121は、1つ又は複数の穴領域に第1の所定条件を満たす穴領域が存在するか否かを決定してもよい。
【0034】
本発明の実施例では、第1の所定条件は、穴領域の円形度、空気密度及びサイズに関する制約を含む。即ち、参考気管領域決定部121は、円形度、空気密度及びサイズが何れも所定条件を満たす穴領域を、第1の所定条件を満たす穴領域として決定し、参考気管領域とする。非制限的な一例として、第1の所定条件を満たす穴領域は、円形度が円形度閾値よりも大きく、空気密度が空気密度閾値よりも大きく、且つサイズが第1サイズ閾値より大きく、第2サイズ閾値よりも小さい。
【0035】
本発明の実施例では、参考気管領域決定部121は、以下の式に従って穴領域の円形度を算出してもよい。
【0036】
Circularity=4πS
2/C
2
ここで、Circularityは穴領域の円形度を表し、Sは穴領域の面積を表し、Cは穴領域の周囲を表す。
【0037】
ここで、参考気管領域決定部121は、円形度が以下の条件を満たす穴領域を、第1の所定条件を満たす穴領域として決定してもよい。
【0038】
Circularity>TH
C
ここで、TH
Cは、円形度閾値を表し、実際の要求に応じて設定されてもよい。
【0039】
本発明の実施例では、参考気管領域決定部121は、以下の式に従って穴領域の空気密度を算出してもよい。
【0040】
Density=N
air/N
total
ここで、Densityは穴領域の空気密度を表し、N
airは穴領域における画素値が空気密度範囲内の画素の数を表し、N
totalは穴領域における画素の総数を表す。ここで、実際の要求又は経験値に基づいて空気密度範囲内の画素値を設定し、穴領域における画素値が空気密度範囲内の全ての画素の数を算出し、N
airの値を取得してもよい。さらに、穴領域における全ての画素の数を算出し、N
totalの値を取得してもよい。
【0041】
ここで、参考気管領域決定部121は、空気密度が以下の条件を満たす穴領域を、第1の所定条件を満たす穴領域として決定してもよい。
【0042】
Density>TH
D
ここで、TH
Dは、空気密度閾値を表し、実際の要求に応じて設定されてもよい。
【0043】
本発明の実施例では、参考気管領域決定部121は、サイズSizeが以下の条件を満たす穴領域を、第1の所定条件を満たす穴領域として決定してもよい。
【0044】
TH
S1>Size>TH
S2
ここで、TH
S1は第2サイズ閾値を表し、TH
S2は第1サイズ閾値を表し、実際の要求に応じて設定されてもよい。ここで、各種のパラメータ、例えば穴領域の面積、外接円形の半径、外接矩形の長さ及び幅などを用いて穴領域のサイズを表してもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0045】
以上は、参考気管領域決定部121による参考気管領域の決定方法の一例を説明しているが、本発明はこの態様に限定されず、参考気管領域決定部121は、他の方法を用いて参考気管領域を決定してもよい。上述したように、参考気管領域決定部121は、1枚目のスライス画像を初めとして、その後のスライス画像に第1の所定条件を満たす穴領域が存在するか否かを順次決定してもよい。第1の所定条件を満たす穴領域があると決定された場合、該穴領域を参考気管領域として決定する。
【0046】
本発明の実施例では、参考スライス画像決定部122は、参考気管領域の所在するスライス画像を参考スライス画像としてもよい。
【0047】
図6は本発明の実施例に係る決定された参考気管領域を示す図である。
図6に示すように、
図5における比較的に大きい穴が参考気管領域として決定された場合は、
図5の所在するスライス画像は参考スライス画像である。
【0048】
本発明の実施例では、選択部120が参考気管領域及び参考スライス画像を決定した後に、分岐点決定部130は、気管と気管支との分岐点の所在する分岐点スライス画像を決定するまで、参考スライス画像を初めとして参考スライス画像の後のスライス画像について、直前のスライス画像の気管領域をシード領域とし、領域成長法を用いて現在のスライス画像の気管領域を決定し、現在のスライス画像の気管領域の連結性を決定してもよい。
【0049】
例えば、分岐点決定部130は、参考スライス画像における参考気管領域をシード領域とし、領域成長法を用いて参考スライス画像の直後のスライス画像の気管領域を決定し、該気管領域の連結性を決定してもよい。参考スライス画像の直後のスライス画像の気管領域が連結していない2つの領域を含まない場合は、参考スライス画像の直後のスライス画像の気管領域をシード領域とし、領域成長法を用いて次のスライス画像の気管領域を決定し、該気管領域が連結していない2つの領域を含むか否かを決定する。このように、連結していない2つの領域を含む気管領域が見つかるまで上記の処理を行う。そして、分岐点決定部130は、取得された連結していない2つの領域を含む気管領域の所在するスライス画像を分岐点スライス画像としてもよい。
【0050】
以下は、
図7〜
図9を一例にして分岐点決定部130の処理を詳細に説明する。
図7、
図8及び
図9は、
図2におけるN1スライス画像、N2スライス画像及びN3スライス画像をそれぞれ示す図である。
【0051】
ここで、N1スライス画像が参考スライス画像であると仮定し、
図7はその参考気管領域を示し、ここの参考気管領域は胸郭に位置する。本発明の実施例では、分岐点決定部130は、
図8に示すように、参考気管領域をシード領域とし、領域成長法を用いてN2スライス画像における気管領域を決定してもよい。
図8において、N2スライス画像における気管領域は左肺と右肺との間に位置する。そして、分岐点決定部130は、N2スライス画像における気管領域の連結性を決定し、該気管領域が連結していない2つの領域を含まないと決定する。そして、分岐点決定部130は、
図9に示すように、N2スライス画像における気管領域をシード領域とし、領域成長法を用いてN3スライス画像における気管領域を決定する。そして、分岐点決定部130は、N3スライス画像における気管領域の連結性を決定し、該気管領域が連結していない2つの領域を含むと決定する。本発明の実施例では、分岐点決定部130は、N3スライス画像が分岐点スライス画像であると決定する。さらに、分岐点スライス画像を決定した後に、分岐点決定部130は、分岐点スライス画像の後のスライス画像に対する検出を停止する。
【0052】
上述したように、分岐点決定部130は、分岐点の所在する分岐点スライス画像を決定してもよい。ここで、例えばスライス画像の番号を用いて分岐点スライス画像を表してもよい。さらに、分岐点決定部130は、分岐点の分岐点スライス画像における位置を決定してもよい。
【0053】
本発明の実施例では、分岐点決定部130は、分岐点の分岐点スライス画像における位置を決定する際に、分岐点スライス画像の気管領域に含まれる連結していない2つの領域の質量中心を決定し、2つの質量中心の連結線の中点を分岐点の分岐点スライス画像における位置として決定してもよい。例えば、分岐点決定部130は、
図9に示す連結していない2つの領域の質量中心を決定し、質量中心の連結線の中点が分岐点の分岐点スライス画像における位置であると決定してもよい。
【0054】
本発明の実施例では、分岐点決定部130は、分岐点の分岐点スライス画像における位置を決定する際に、分岐点スライス画像の気管領域に含まれる連結していない2つの領域における距離が最も近い点を決定し、距離が最も近い点の連結線の中点を分岐点の分岐点スライス画像における位置として決定してもよい。
【0055】
以上は、分岐点決定部130による分岐点の分岐点スライス画像における位置の決定方法の2つの実施例を説明した。なお、この2つの実施例は単なる例示的なものであり、本発明を限定するものではない。分岐点決定部130は、他の方法を用いて分岐点の分岐点スライス画像における位置を決定してもよい。ここで、例えば二次元座標を用いて分岐点の分岐点スライス画像における位置を表してもよい。
【0056】
本発明の画像処理装置100によれば、分岐点の所在する分岐点スライス画像及び分岐点の分岐点スライス画像における位置を含む分岐点の位置を決定できる。これによって、本発明において決定されたシード領域は選択部120により自動的に取得され、人間の指定によるものではないため、人間の介在を低減でき、シード領域の正確性を向上できる。さらに、分岐点決定部130は、細線化アルゴリズムを用いることなく、気管及び肺領域全体の骨格構造を決定することなく、分岐点を検出した場合に他のスライス画像の検出を停止することで、より正確な分岐点を決定でき、ノイズの導入を回避でき、後続の肺領域の検出もより正確に行うことができる。
【0057】
以上は、本発明の実施例に係る気管と気管支との分岐点の位置を決定する画像処理装置100を詳細に説明した。本発明の実施例では、画像処理装置100は、肺領域をさらに決定してもよい。
【0058】
図10は本発明のもう1つの実施例に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、画像処理装置100は、取得部110、選択部120、分岐点決定部130及び肺決定部140を含んでもよい。取得部110、選択部120及び分岐点決定部130は以上で詳細に説明しているため、ここでその説明を省略する。
【0059】
本発明の実施例では、肺決定部140は、分岐点スライス画像の気管領域に含まれる連結していない2つの領域をシード領域とし、領域成長法を用いて分岐点スライス画像を初めとして、その前及びその後のスライス画像(分岐点スライス画像を含む)の肺領域を決定してもよい。
【0060】
上述したように、分岐点決定部130は、分岐点スライス画像の気管領域に含まれる連結していない2つの領域を決定してもよい。本発明の実施例では、肺決定部140は、分岐点決定部130から、分岐点スライス画像(例えば該スライス画像の番号)及び分岐点スライス画像の気管領域に含まれる連結していない2つの領域を取得してもよい。そして、肺決定部140は、この連結していない2つの領域をシード領域とし、領域成長法を用いて分岐点スライス画像を初めとして、スライス画像の並び替えの順及びスライス画像の並び替えの順とは反対する順という2つの方向に沿って、肺領域を決定してもよい。
【0061】
ここで、肺決定部140が領域成長法を用いて肺領域を決定する処理は、分岐点決定部130が気管領域を決定する処理と類似する。即ち、直前のスライス画像の肺領域をシード領域として用い、現在のスライス画像の肺領域を検索する。相違点としては、分岐点決定部130は、気管領域を決定する際に、参考スライス画像を初めとしてスライス画像の並び替えの順に気管領域を順次決定し、即ちスライス画像の並び替えの順という1つの方法に沿って気管領域を決定し、一方、肺決定部140は、肺領域を決定する際に、分岐点スライス画像を初めとして、スライス画像の並び替えの順及びスライス画像の並び替えの順とは反対する順という2つの方向に沿って肺領域を決定する。
【0062】
また、肺決定部140が領域成長法を用いて肺領域を決定する処理と分岐点決定部130が気管領域を決定する処理とは、もう1つの相違点があり、即ち領域成長法に用いられる閾値は異なる。
【0063】
領域成長法の主な原理としては、シード領域の位置及びシード領域に含まれる画素の画素値が既知であり、シード領域周辺の連結領域から画素値がシード領域における画素値と類似する画素を検索し、これらの画素により構成された領域を次のシード領域として検索を行い続ける。本発明に用いられる領域成長法は3D分野に適用されてもよく、即ち、シード領域周辺の各方向において条件を満たす画素を検索してもよい。通常、閾値を設定することで画素値がシード領域における画素値と類似する画素を判定する。即ち、画素の画素値とシード領域における画素値との差分値が所定閾値よりも小さい場合は、このような画素により構成された領域を次のシード領域としてもよい。従って、閾値は、領域成長法における重要なパラメータである。
【0064】
本分野では、領域成長法を用いて気管領域を決定する際に、肺組織の密度が気管領域の密度に近いため、肺領域へ「漏れ」やすく、即ち肺領域を気管領域として誤って決定しやすい。この効果は領域成長法の「漏れ」特性と称される。本発明は、領域成長法の「漏れ」特性を利用し、気管領域を決定した後に、分岐点の連結領域をシード領域として、領域成長法を用いて肺領域を決定し続ける。しかし、気管に気体が満ちるが、肺領域に気体の以外に肺胞及び組織など他の成分があるため、気管領域と肺領域とは密度が類似するが、両者は完全に同一ではない。このため、本発明では、領域成長法を用いて気管領域及び肺領域を決定する際に、用いられる閾値を異ならせる必要がある。
【0065】
本発明の実施例では、分岐点決定部130は、領域成長法を用いて気管領域を決定する際に、第1の閾値を画素差分値の閾値として用い、肺決定部140は、領域成長法を用いて肺領域を決定する際に、第2の閾値を画素差分値の閾値として用い、第2の閾値は第1の閾値よりも大きい。
【0066】
即ち、領域成長法を用いて肺領域を決定する場合の判定条件は、気管領域を決定する場合の判定条件よりも緩い。
【0067】
ここで、分岐点決定部130が気管領域を正確に決定し、且つ肺決定部140が肺領域を正確に決定するように、第1閾値及び第2閾値を合理的に設定してもよい。好ましくは、第2閾値と第1閾値との差分値は200以上である。より好ましくは、第1閾値は100であり、第2閾値は300である。
【0068】
上述したように、肺決定部140は、領域成長法を用いて、分岐点スライス画像、その前及びその後のスライス画像における肺領域を決定できる。
【0069】
本発明の実施例では、分岐点決定部130は、参考スライス画像と分岐点スライス画像との間の各スライス画像(参考スライス画像及び分岐点スライス画像を含む)における気管領域に基づいて気管の三次元形状を決定してもよく、肺決定部140は、分岐点スライス画像、その前及びその後のスライス画像における肺領域に基づいて肺の三次元形状を決定してもよい。さらに、本発明の実施例では、肺決定部140は、肺の三次元形状を画像処理装置100から出力してもよい。
【0070】
図11は本発明の実施例に係る決定された気管及び肺の三次元形状を示す図である。
図12は本発明の実施例に係る決定された肺の三次元形状を示す図である。
図12において、気管領域を示しておらず、肺の三次元形状のみを示している。
【0071】
本発明の実施例では、肺決定部140は、肺の三次元形状及び分岐点の位置に基づいて、左肺及び右肺の三次元形状をさらに決定してもよい。即ち、肺決定部140は、分岐点の左側に位置する領域を左肺として決定し、分岐点の右側に位置する領域を右肺として決定してもよい。
【0072】
本発明の実施例では、肺決定部140は、左肺の三次元形状に基づいて左肺の上縁及び下縁を決定し、右肺の三次元形状に基づいて右肺の上縁及び下縁を決定してもよい。具体的には、肺決定部140は、左肺の上縁の所在するスライス画像、左肺の下縁の所在するスライス画像、右肺の上縁の所在するスライス画像及び右肺の下縁の所在するスライス画像を決定してもよい。ここで、例えばスライス画像の番号を用いて、左肺及び右肺の上縁及び下縁の所在するスライス画像を表してもよい。
【0073】
上述したように、本発明の画像処理装置100によれば、肺の三次元形状を決定でき、左肺の上縁の所在するスライス画像、左肺の下縁の所在するスライス画像、右肺の上縁の所在するスライス画像及び右肺の下縁の所在するスライス画像を含む肺の位置を決定できる。これによって、本発明では、領域成長法の「漏れ」特性を用いて肺領域を抽出し、分岐点スライス画像の気管領域をシード領域として肺領域を徐々に検索することで、肺の位置情報を十分に考慮し、他の部分の誤検出を回避し、肺領域をより正確に検出できる。
【0074】
以上は本発明の実施例に係る画像処理装置100を詳細に説明した。以下は、本発明の実施例に係る画像処理方法を詳細に説明する。
【0075】
図13は本発明の実施例に係る画像処理方法を示すフローチャートである。
【0076】
図13に示すように、ステップS1310において、所定の順に並び替えられた複数のスライス画像を取得する。
【0077】
そして、ステップS1320において、複数のスライス画像に対して検出を順次行い、参考スライス画像及び参考スライス画像における参考気管領域を決定する。
【0078】
そして、ステップS1330において、気管と気管支との分岐点の所在する分岐点スライス画像を決定するまで、参考気管領域をシード領域とし、領域成長法を用いて参考スライス画像の後のスライス画像の気管領域を順次決定し、参考スライス画像の後のスライス画像の気管領域の連結性を順次決定する。
【0079】
ここで、分岐点スライス画像の気管領域は、連結していない2つの領域を含む。
【0080】
好ましくは、参考スライス画像及び前記参考気管領域を決定するステップは、参考気管領域を決定するまで、複数のスライス画像の各スライス画像について、スライス画像の胸郭領域における1つ又は複数の穴領域を順次決定し、1つ又は複数の穴領域のうち第1の所定条件を満たす穴領域を参考気管領域として決定するステップと、参考気管領域の所在するスライス画像を前記参考スライス画像とするステップと、を含む。
【0081】
好ましくは、第1の所定条件は、穴領域の円形度、空気密度及びサイズに関する制約を含む。
【0082】
好ましくは、該方法は、分岐点の分岐点スライス画像における位置を決定するステップ、をさらに含む。
【0083】
好ましくは、分岐点の分岐点スライス画像における位置を決定するステップは、分岐点スライス画像の気管領域に含まれる連結していない2つの領域の質量中心をそれぞれ決定するステップと、2つの質量中心の連結線の中点を分岐点の分岐点スライス画像における位置として決定するステップと、を含む。
【0084】
好ましくは、該方法は、分岐点スライス画像の気管領域に含まれる連結していない2つの領域をシード領域とし、領域成長法を用いて分岐点スライス画像を初めとして分岐点スライス画像、その前のスライス画像及びその後のスライス画像の肺領域を決定するステップ、をさらに含む。
【0085】
好ましくは、領域成長法を用いて気管領域を決定する際に、第1の閾値を画素差分値の閾値として用い、領域成長法を用いて肺領域を決定する際に、第2の閾値を画素差分値の閾値として用い、第2の閾値は第1の閾値よりも大きい。
【0086】
好ましくは、該方法は、領域成長法を用いて決定された肺領域に基づいて肺の三次元形状を決定するステップと、肺の三次元形状及び分岐点の位置に基づいて、左肺及び右肺の三次元形状を決定するステップと、左肺の三次元形状に基づいて左肺の上縁及び下縁を決定し、右肺の三次元形状に基づいて右肺の上縁及び下縁を決定するステップと、をさらに含む。
【0087】
好ましくは、左肺の上縁及び下縁を決定するステップは、左肺の上縁の所在するスライス画像及び左肺の下縁の所在するスライス画像を決定するステップ、を含み、右肺の上縁及び下縁を決定するステップは、右肺の上縁の所在するスライス画像及び右肺の下縁の所在するスライス画像を決定するステップ、を含む。
【0088】
上述した画像処理方法は本発明の実施例に係る画像処理装置100により実現されてもよいため、上述した画像処理装置100の各態様は全て適用でき、ここでその説明を省略する。
【0089】
以上から分かるように、本発明の画像処理装置及び画像処理方法によれば、シード領域として用いられる参考気管領域を自動的に決定でき、人間の介在を低減でき、シード領域の正確性を向上できる。さらに、気管領域の連結性に基づいて分岐点を決定することで、より正確な分岐点を決定でき、ノイズの導入を回避でき、後続の肺領域の検出もより正確に行うことができる。また、領域成長法の「漏れ」特性を用いて肺領域を抽出し、分岐点スライス画像の気管領域をシード領域として肺領域を徐々に検索することで、肺の位置情報を十分に考慮し、他の部分の誤検出を回避できる。よって、本発明の画像処理装置及び画像処理方法は、分岐点及び肺領域をより正確に検出できる。
【0090】
なお、本発明の画像処理方法の各処理は、各種の機器読み取り可能な記憶媒体に記憶されたコンピュータが実行可能なプログラムにより実現されてもよい。
【0091】
また、本発明の目的は、上記実行可能なプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステム又は装置に直接的又は間接的に提供し、該システム又は装置におけるコンピュータ又は中央処理装置(CPU)が該プログラムコードを読み出して実行することによって実現されてもよい。この場合は、該システム又は装置はプログラムを実行可能な機能を有すればよく、本発明の実施形態はプログラムに限定されない。また、該プログラムは任意の形であってもよく、例えばオブジェクトプログラム、インタプリタによって実行されるプログラム、又はオペレーティングシステムに提供されるスクリプトプログラム等であってもよい。
【0092】
上記の機器が読み取り可能な記憶媒体は、各種のメモリ、記憶部、半導体装置、光ディスク、磁気ディスク及び光磁気ディスクのようなディスク、及び他の情報を記憶可能な媒体等を含むが、これらに限定されない。
【0093】
また、コンピュータがインターネット上の対応するウェブサイトに接続し、本発明のコンピュータプログラムコードをコンピュータにダウンロードしてインストールして実行することによって、本発明の実施形態を実現することもできる。
【0094】
図14は本発明に係る画像処理方法を実施するための汎用パーソナルコンピュータの例示的な構成を示すブロック図である。
【0095】
図14において、CPU1401は、読み出し専用メモリ(ROM)1402に記憶されているプログラム、又は記憶部1408からランダムアクセスメモリ(RAM)1403にロードされたプログラムにより各種の処理を実行する。RAM1403には、必要に応じて、CPU1401が各種の処理を実行するに必要なデータが記憶されている。CPU1401、ROM1402、及びRAM1403は、バス1404を介して互いに接続されている。入力/出力インターフェース1405もバス1404に接続されている。
【0096】
入力部1406(キーボード、マウスなどを含む)、出力部1407(ディスプレイ、例えばブラウン管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)など、及びスピーカなどを含む)、記憶部1408(例えばハードディスクなどを含む)、通信部1409(例えばネットワークのインタフェースカード、例えばLANカード、モデムなどを含む)は、入力/出力インターフェース1405に接続されている。通信部1409は、ネットワーク、例えばインターネットを介して通信処理を実行する。必要に応じて、ドライブ部1410は、入力/出力インターフェース1405に接続されてもよい。取り外し可能な媒体1411は、例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどであり、必要に応じてドライブ部1410にセットアップされて、その中から読みだされたコンピュータプログラムは必要に応じて記憶部1408にインストールされている。
【0097】
ソフトウェアにより上記処理を実施する場合、ネットワーク、例えばインターネット、又は記憶媒体、例えば取り外し可能な媒体1411を介してソフトウェアを構成するプログラムをインストールする。
【0098】
なお、これらの記憶媒体は、
図14に示されている、プログラムを記憶し、機器と分離してユーザへプログラムを提供する取り外し可能な媒体1411に限定されない。取り外し可能な媒体1411は、例えば磁気ディスク(フロッピーディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(光ディスク−読み出し専用メモリ(CD−ROM)、及びデジタル多目的ディスク(DVD)を含む)、光磁気ディスク(ミニディスク(MD)(登録商標))及び半導体メモリを含む。或いは、記憶媒体は、ROM1402、記憶部1408に含まれるハードディスクなどであってもよく、プログラムを記憶し、それらを含む機器と共にユーザへ提供される。
【0099】
なお、本発明のシステム及び方法では、各ユニット又は各ステップを分解且つ、或いは再組み合わせてもよい。これらの分解及び/又は再組み合わせは、本発明と同等であると見なされる。また、本発明の方法は、明細書に説明された時間的順序で実行するものに限定されず、他の時間的順序で順次、並行、又は独立して実行されてもよい。このため、本明細書に説明された方法の実行順序は、本発明の技術的な範囲を限定するものではない。
【0100】
以上は本発明の具体的な実施例の説明を通じて本発明を開示するが、上記の全ての実施例及び例は例示的なものであり、制限的なものではない。当業者は、特許請求の範囲の主旨及び範囲内で本発明に対して各種の修正、改良、均等的なものに変更してもよい。これらの修正、改良又は均等的なものに変更することは本発明の保護範囲に含まれるものである。
【0101】
また、上述の各実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
所定の順に並び替えられた複数のスライス画像を取得する取得手段と、
前記複数のスライス画像に対して検出を順次行い、参考スライス画像及び前記参考スライス画像における参考気管領域を決定する選択手段と、
気管と気管支との分岐点の所在する分岐点スライス画像を決定するまで、前記参考気管領域をシード領域とし、領域成長法を用いて前記参考スライス画像の後のスライス画像の気管領域を順次決定し、前記参考スライス画像の後のスライス画像の気管領域の連結性を順次決定する分岐点決定手段と、を含み、
前記分岐点スライス画像の気管領域は、連結していない2つの領域を含む、画像処理装置。
(付記2)
前記選択手段は、
前記参考気管領域を決定するまで、前記複数のスライス画像の各スライス画像について、前記スライス画像の胸郭領域における1つ又は複数の穴領域を順次決定し、前記1つ又は複数の穴領域のうち第1の所定条件を満たす穴領域を前記参考気管領域として決定する参考気管領域決定手段と、
前記参考気管領域の所在するスライス画像を前記参考スライス画像とする参考スライス画像決定手段と、を含む、付記1に記載の画像処理装置。
(付記3)
前記第1の所定条件は、前記穴領域の円形度、空気密度及びサイズに関する制約を含む、付記2に記載の画像処理装置。
(付記4)
前記分岐点決定手段は、前記分岐点の前記分岐点スライス画像における位置を決定する、付記1に記載の画像処理装置。
(付記5)
前記分岐点決定手段は、前記分岐点の前記分岐点スライス画像における位置を決定する際に、
前記分岐点スライス画像の気管領域に含まれる連結していない2つの領域の質量中心をそれぞれ決定し、
2つの質量中心の連結線の中点を前記分岐点の前記分岐点スライス画像における位置として決定する、付記4に記載の画像処理装置。
(付記6)
前記分岐点スライス画像の気管領域に含まれる連結していない2つの領域をシード領域とし、領域成長法を用いて前記分岐点スライス画像を初めとして前記分岐点スライス画像、その前のスライス画像及びその後のスライス画像の肺領域を決定する肺決定手段、をさらに含む、付記1に記載の画像処理装置。
(付記7)
前記分岐点決定手段は、領域成長法を用いて前記気管領域を決定する際に、第1の閾値を画素差分値の閾値として用い、
前記肺決定手段は、領域成長法を用いて前記肺領域を決定する際に、第2の閾値を画素差分値の閾値として用い、
前記第2の閾値は、前記第1の閾値よりも大きい、付記6に記載の画像処理装置。
(付記8)
前記肺決定手段は、
領域成長法を用いて決定された肺領域に基づいて肺の三次元形状を決定し、
前記肺の三次元形状及び前記分岐点の位置に基づいて、左肺及び右肺の三次元形状を決定し、
前記左肺の三次元形状に基づいて前記左肺の上縁及び下縁を決定し、前記右肺の三次元形状に基づいて前記右肺の上縁及び下縁を決定する、付記6に記載の画像処理装置。
(付記9)
前記肺決定手段は、前記左肺の上縁の所在するスライス画像、前記左肺の下縁の所在するスライス画像、前記右肺の上縁の所在するスライス画像及び前記右肺の下縁の所在するスライス画像を決定する、付記8に記載の画像処理装置。
(付記10)
前記取得手段は、人体の肺に対してコンピュータ断層撮影を行うことで前記複数のスライス画像を取得する、付記1に記載の画像処理装置。
(付記11)
所定の順に並び替えられた複数のスライス画像を取得するステップと、
前記複数のスライス画像に対して検出を順次行い、参考スライス画像及び前記参考スライス画像における参考気管領域を決定するステップと、
気管と気管支との分岐点の所在する分岐点スライス画像を決定するまで、前記参考気管領域をシード領域とし、領域成長法を用いて前記参考スライス画像の後のスライス画像の気管領域を順次決定し、前記参考スライス画像の後のスライス画像の気管領域の連結性を順次決定するステップと、を含み、
前記分岐点スライス画像の気管領域は、連結していない2つの領域を含む、画像処理方法。
(付記12)
前記参考スライス画像及び前記参考気管領域を決定するステップは、
前記参考気管領域を決定するまで、前記複数のスライス画像の各スライス画像について、前記スライス画像の胸郭領域における1つ又は複数の穴領域を順次決定し、前記1つ又は複数の穴領域のうち第1の所定条件を満たす穴領域を前記参考気管領域として決定するステップと、
前記参考気管領域の所在するスライス画像を前記参考スライス画像とするステップと、を含む、付記11に記載の画像処理方法。
(付記13)
前記第1の所定条件は、前記穴領域の円形度、空気密度及びサイズに関する制約を含む、付記12に記載の画像処理方法。
(付記14)
前記分岐点の前記分岐点スライス画像における位置を決定するステップ、をさらに含む、付記11に記載の画像処理方法。
(付記15)
前記分岐点の前記分岐点スライス画像における位置を決定するステップは、
前記分岐点スライス画像の気管領域に含まれる連結していない2つの領域の質量中心をそれぞれ決定するステップと、
2つの質量中心の連結線の中点を前記分岐点の前記分岐点スライス画像における位置として決定するステップと、を含む、付記14に記載の画像処理方法。
(付記16)
前記分岐点スライス画像の気管領域に含まれる連結していない2つの領域をシード領域とし、領域成長法を用いて前記分岐点スライス画像を初めとして前記分岐点スライス画像、その前のスライス画像及びその後のスライス画像の肺領域を決定するステップ、をさらに含む、付記11に記載の画像処理方法。
(付記17)
領域成長法を用いて前記気管領域を決定する際に、第1の閾値を画素差分値の閾値として用い、
領域成長法を用いて前記肺領域を決定する際に、第2の閾値を画素差分値の閾値として用い、
前記第2の閾値は、前記第1の閾値よりも大きい、付記16に記載の画像処理方法。
(付記18)
領域成長法を用いて決定された肺領域に基づいて肺の三次元形状を決定するステップと、
前記肺の三次元形状及び前記分岐点の位置に基づいて、左肺及び右肺の三次元形状を決定するステップと、
前記左肺の三次元形状に基づいて前記左肺の上縁及び下縁を決定し、前記右肺の三次元形状に基づいて前記右肺の上縁及び下縁を決定するステップと、をさらに含む、付記16に記載の画像処理方法。
(付記19)
前記左肺の上縁及び下縁を決定するステップは、前記左肺の上縁の所在するスライス画像及び前記左肺の下縁の所在するスライス画像を決定するステップ、を含み、
前記右肺の上縁及び下縁を決定するステップは、前記右肺の上縁の所在するスライス画像及び前記右肺の下縁の所在するスライス画像を決定するステップ、を含む、付記18に記載の画像処理方法。
(付記20)
機器が読み取り可能な命令コードを含むプログラムプロダクトを記憶する機器読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令コードがコンピュータにより読み取られ、実行される際に、前記コンピュータに、付記11乃至19の何れかに記載の画像処理方法を実行させることができる、記憶媒体。